JPH09170097A - 電着塗装方法 - Google Patents

電着塗装方法

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JPH09170097A
JPH09170097A JP33044095A JP33044095A JPH09170097A JP H09170097 A JPH09170097 A JP H09170097A JP 33044095 A JP33044095 A JP 33044095A JP 33044095 A JP33044095 A JP 33044095A JP H09170097 A JPH09170097 A JP H09170097A
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electrodeposition coating
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正昭 土田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】半没状態で下方塗装位置を電着塗装するにあた
り、喫水部の膜厚に段差が生じるのを防止する。 【解決手段】半没状態での電着塗装時に、喫水部11に
電着塗料を含む塗液を噴霧しながら行う。電着塗料を含
む塗液が噴霧されるので、喫水部11には電流集中が起
こらず塗料イオンが確実に電着し塗膜破壊が防止され
る。そして喫水部11では噴霧による波立ちが生じ、か
つ塗液の薄層での電圧降下が生じるので、その結果塗膜
の膜厚にも勾配が生じ段差を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車車体の下塗り
塗装などに用いられる電着塗装方法に関し、詳しくは電
着液に半没状態で塗装する場合における喫水部の膜厚の
段差を低減する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車車体においては、走行時に跳ね上
げた泥や雪などの衝撃を受ける車体下部の方が車体上部
より高い防錆性が必要である。また、自動車車体の防錆
性を向上させるには、電着塗膜の膜厚を厚くすることが
特に有効である。しかしそれほど高い防錆性を必要とし
ない車体上部まで高膜厚に塗装することは、コスト面か
ら好ましくない。
【0003】そこで従来より、車体上部は膜厚を薄く、
車体下部は膜厚が厚くなるように電着塗装することが行
われている。そしてこのように電着塗料を塗装する方法
としては、先ず車体を電着液中に全没させて全面塗装を
行い、次いで半没状態として下部のみを塗装する方法が
知られている(例えば特開昭60−46397号公
報)。
【0004】ところが上記公報に開示された電着塗装方
法で塗装した場合には、半没塗装時の喫水部で突然膜厚
が大きくなり、塗膜に段差が生じて見栄えが損なわれる
という問題があった。この不具合は、塗膜硬化後に研磨
などの方法で除去することもできるが、工数が増大しコ
ストが嵩むという問題がある。そこで特開昭60−46
398号公報には、半没塗装時に喫水部に水洗水をスプ
レーしながら電着塗装する方法が開示されている。この
方法によれば、スプレーにより電着液の液面が波立つと
同時に、喫水部の電着液の濃度が水洗水のレベルから電
着液のレベルまでなだらかな勾配をもつものとなるた
め、塗膜の段差を低減することができる。
【0005】また特開昭60−50198号公報には、
被塗物の喫水部と槽電極との間に電気絶縁性の遮蔽板を
介在させた状態で電着塗装する方法が開示されている。
この方法によれば、遮蔽板の介在により槽電極から被塗
物表面に至る電流密度に差が生じ、被塗物表面には喫水
部から下方に向かって徐々に厚くなる勾配塗膜を形成で
きるので、塗膜の段差を低減することができる。
【0006】さらに特公平6−104920号公報に
は、被塗物を全没状態から20mm/秒〜40mm/秒
の緩やかな速度で電着液から引き上げながら電着塗装す
るバッチ式の電着塗装方法が開示されている。この方法
によれば、被塗物の上部から下部に向かって厚くなるな
めらかな勾配塗膜が形成されるので、塗膜の段差を防止
することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが喫水部に水洗
水をスプレーする方法では、水洗水により喫水部におけ
る塗膜形成が妨げられ、喫水部において塗膜破壊が生じ
易いという不具合があった。また遮蔽板を介在させる方
法においては、遮蔽板などの装置が必要となりコストが
嵩むという不具合がある。
【0008】さらに被塗物全体を電着液から緩やかな速
度で引き上げながら塗装する方法では、下部に十分な膜
厚で塗装しようとすると、上部の下部近傍にも必要以上
に厚い塗膜が形成されて塗料のロスが大きく、また下部
を適切な膜厚に塗装しようとすると上部の膜厚が不足す
るという不具合がある。本発明はこのような事情に鑑み
てなされたものであり、半没状態で下方塗装位置を電着
塗装するにあたり、容易な方法で喫水部の膜厚に段差が
生じるのを防止することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の本発明の電着塗装方法の特徴は、被塗物の上
方塗装位置まで電着液中に浸漬して電着塗装する第1工
程と、その後上方位置より下方に位置する下方塗装位置
まで電着液中に浸漬して電着塗装する第2工程とを連続
して行う電着塗装方法において、第2工程は喫水部に電
着塗料を含む塗液を噴霧しながら行うことにある。
【0010】また請求項2記載の発明の電着塗装方法の
特徴は、被塗物の上方塗装位置まで電着液中に浸漬して
電着塗装する第1工程と、その後上方位置より下方に位
置する下方塗装位置まで電着液中に浸漬して電着塗装す
る第2工程とを連続して行う電着塗装方法において、第
2工程は被塗物及び電着液の液面の少なくとも一方を上
下動させながら行うことにある。
【0011】なお請求項2記載の発明では、請求項3に
記載の発明のように第2工程は電着液の液面を相対的に
数cm〜数十cmの範囲で連続的に変化させながら行う
ことが望ましい。また請求項4記載の発明の電着塗装方
法の特徴は、被塗物の上方塗装位置まで電着液中に浸漬
して電着塗装する第1工程と、その後上方位置より下方
に位置する下方塗装位置まで電着液中に浸漬して電着塗
装する第2工程とを連続して行う電着塗装方法におい
て、第2工程は被塗物を左右及び前後の少なくとも一方
に揺動させながら行うことにある。
【0012】さらに請求項5記載の発明の電着塗装方法
の特徴は、被塗物の上方塗装位置まで電着液中に浸漬し
て電着塗装する第1工程と、その後上方位置より下方に
位置する下方塗装位置まで電着液中に浸漬して電着塗装
する第2工程とを連続して行う電着塗装方法において、
第2工程は被塗物を鉛直方向に20mm/秒以下の速度
で上昇させながら行うことにある。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1記載の発明では、第2工
程は喫水部に電着塗料を含む塗液を噴霧しながら行って
いる。従来の方法では水洗水をスプレーしているが、回
収水洗水は電着塗料成分中の中和剤(酸)濃度及び金属
イオン濃度が高くなっているため、電気伝導度が高く、
進行中の塗膜形成が電流集中により損なわれて塗膜破壊
が生じる。しかし本発明では電着塗料を含む塗液が噴霧
されるので、喫水部での電流集中が起こらず塗膜破壊が
防止される。そして喫水部では噴霧による波立ちが生
じ、かつ塗液のスプレーにより喫水部より上の部分でも
電着塗料の薄層ができ、この層の中では下部から上部に
向かって電圧のかかり方が減少するので、その結果塗膜
の膜厚にも勾配が生じ段差を低減することができる。
【0014】この塗液の塗料濃度としては、電着液の塗
料濃度以下のものが用いられ、電着塗料又はその希釈液
が用いられる。請求項2記載の発明では、第2工程は被
塗物及び電着液の液面の少なくとも一方を上下動させな
がら行われる。これにより喫水部では電着塗装時間が上
下方向で連続的に変化するため、形成される膜厚が上下
方向で連続的に変化し、膜厚の段差が低減される。
【0015】被塗物を上下動させるには、ホイストや油
圧シリンダなどを用いて機械的に容易に行うことができ
る。また電着液の液面を上下動させるには、電着槽を二
槽構造として一方の槽の電着液を他方の槽に強制的に出
入させる方法、あるいは電着槽中に体積変化する物体を
配置する方法などがある。被塗物又は電着液面の一方の
みを上下動させてもよいし、被塗物及び電着液面の両方
を同期して上下動させてもよい。
【0016】なお請求項2記載の発明では、第2工程は
電着液の液面を相対的に数cm〜数十cmの範囲で連続
的に変化させながら行うことが望ましい。液面の相対移
動振幅が数cmより小さいと塗膜の段差の低減量が小さ
くなって段差が目立つ場合があり、振幅が数十cmより
大きくなると上方塗装位置の膜厚まで大きくなって塗料
のロスが多くなってしまう。また液面の昇降速度として
は、数mm/秒〜数百mm/秒の範囲が望ましい。昇降
速度が大きすぎると所定の膜厚とするには何回も昇降さ
せる必要があり工数が多大となる。また昇降速度が小さ
すぎると段差の低減量が小さくなって段差が目立つ場合
がある。
【0017】また請求項4記載の発明では、第2工程は
被塗物を左右及び前後の少なくとも一方に揺動させなが
ら行われる。これにより喫水部では電着液面が相対的に
昇降し、請求項2の発明と同じ作用により段差が低減さ
れる。揺動の振幅は上記と同じ理由により喫水部の液面
が数cm〜数十cmの範囲で変化するようにするのが望
ましく、その速度は数mm/秒〜数百mm/秒の範囲が
望ましい。
【0018】さらに請求項5の発明では、第2工程は被
塗物を鉛直方向に20mm/秒以下の速度で上昇させな
がら行う。半没状態から直ちにこのように緩やかな速度
で被塗物を上昇させることにより、下方塗装位置の膜厚
が連続的に厚くなり、かつ段差を低減することができ
る。上昇速度が鉛直方向で20mm/秒より大きくなる
と、下方位置の膜厚が不十分となる場合がある。なお、
上昇速度は鉛直方向で1〜20mm/秒の範囲が最適で
あり、5〜15mm/秒の範囲が特に望ましい。上昇速
度が遅くなりすぎると段差が目立つようになり、下方塗
装位置の膜厚が厚くなりすぎて塗料のロスが大きくな
る。
【0019】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
る。 (実施例1)請求項1の発明を具体化する本実施例の電
着塗装方法は、図1に示すように車体1を電着槽2に浸
漬して電着塗装する場合に適用した。電着槽2は深部2
0と浅部21とからなる2段構造をなし、車体1はハン
ガーレール10の案内により深部20から浅部21へ移
動しながら電着塗装される。深部20では車体1は電着
塗料3に全没状態となり、浅部21では車体1は電着塗
料3に半没状態となるように構成されている。
【0020】浅部21には、図2に示すようにスプレー
装置22が設けられ、スプレー装置22からは電着塗料
3が水で希釈され電着塗料3を固形分で20重量%含む
塗液が、圧力196KPa(2kgf/cm2 )、吐出
量20kg/分でドアアウターの喫水部11に向けて噴
出されるように構成されている。なお、電着槽2の電着
塗料3の浴温及び塗液温度は28℃である。
【0021】さて、上記のように構成された塗装装置を
用い、本実施例では以下のようにして電着塗装を行っ
た。通電電圧条件は、約6.7V/秒の速度で30秒間
昇圧して200Vとし、その後2分30秒間200Vを
保持した。全通電時間は180秒である。そして深部2
0で90秒間電着塗装した後、浅部21で90秒間電着
塗装し、浅部21では喫水部11に向かってスプレー装
置22から塗液を噴出しながら電着塗装を行った。そし
て通電停止後車体1を引き上げ、水洗後焼き付け乾燥し
て電着塗膜を形成した。
【0022】形成された塗膜の膜厚は、ドア上部では1
5μmであり、ドア下部では20μmであった。そして
喫水部11の最大表面粗さ(山と谷の差の最大値)は
2.96μmであり、目視による官能評価でも○〜○-
と問題ないレベルであった。また喫水部11には塗膜破
壊などの異常は見られず、健全な塗膜が形成されてい
た。
【0023】(比較例1)スプレー装置22による塗液
の噴霧を行わなかったこと以外は実施例1と同様にして
電着塗装を行った。形成された塗膜の膜厚は、ドア上部
では15μmであり、ドア下部では20μmであって実
施例1と同様であるが、喫水部11の最大表面粗さは
5.96μmと大きく、目視による官能評価でも×と判
定された。
【0024】(実施例2)実施例1と同じ塗装装置を用
い、深部20で30秒間電着塗装し、浅部21で150
秒間電着塗装したこと以外は実施例1と同様に行った。
形成された塗膜の膜厚は、ドア上部では6μmであり、
ドア下部では21μmであった。そして喫水部11の最
大表面粗さは4.64μmとやや大きく官能評価でも△
であったが、中塗り塗装及び上塗り塗装を行うことによ
り段差が解消され、問題の無いレベルとなった。また喫
水部11には塗膜破壊などの異常は見られず、健全な塗
膜が形成されていた。
【0025】(比較例2)スプレー装置22による塗液
の噴霧を行わなかったこと以外は実施例2と同様にして
電着塗装を行った。形成された塗膜の膜厚は、ドア上部
では6μmであり、ドア下部では21μmであって実施
例2と同様であるが、喫水部11の最大表面粗さは1
5.3μmときわめて大きく、目視による官能評価でも
×と判定された。
【0026】(実施例3)請求項2及び請求項3の発明
を具体化する本実施例の電着塗装方法は、図3に示すよ
うに車体1を電着槽2に浸漬して電着塗装する場合に適
用した。電着槽2は深部20と浅部21とからなる2段
構造をなし、車体1はハンガーレール10にて深部20
から浅部21へ移動しながら電着塗装される。深部20
では車体1は電着塗料3に全没状態となり、浅部21で
は車体1は電着塗料3に半没状態となるように構成され
ている。
【0027】また車体1は、ホイスト12に上下動可能
に吊り下げられ、ホイスト12とともにハンガーレール
10にて移送されるように構成されている。なお、電着
槽2の電着塗料3の浴温は28℃である。さて、上記の
ように構成された塗装装置を用い、本実施例では以下の
ようにして電着塗装を行った。通電電圧条件は、約6.
7V/秒の速度で30秒間昇圧して200Vとし、その
後2分30秒間200Vを保持した。全通電時間は18
0秒である。
【0028】そして深部20で90秒間電着塗装した
後、浅部21で90秒間電着塗装した。浅部21では、
ホイスト12の駆動により車体1を半没状態から±4c
mの振幅で昇降させた。昇降速度は10mm/秒であ
る。そして通電停止後車体1を引き上げ、水洗後焼き付
け乾燥して電着塗膜を形成した。形成された塗膜の膜厚
は、ドア上部では14μmであり、上下振幅範囲の8c
m幅の部分は14〜18μm、ドア下部では18μmで
あった。そして半没時の喫水部11の最大表面粗さは
2.38μmであり、目視による官能評価でも○と問題
ないレベルであった。
【0029】(実施例4)実施例3と同じ塗装装置を用
い、深部20で30秒間電着塗装し、浅部21で150
秒間電着塗装したこと以外は実施例3と同様に行った。
形成された塗膜の膜厚は、ドア上部では6μmであり、
上下振幅範囲の8cm幅の部分が6〜21μm、ドア下
部では21μmであった。そして半没時の喫水部11の
最大表面粗さは3.64μmであり、官能評価でも○-
と問題の無いレベルであった。
【0030】なお、実施例3及び実施例4の電着塗装方
法では、ホイスト12などで車体1を上下動させている
ので、ハンガーレール10は直線でよく、搬送系を簡単
な構造とできる利点がある。 (実施例5)請求項2及び請求項3の発明を具体化する
本実施例の電着塗装方法は、図4に示すように車体1を
電着槽2に浸漬して電着塗装する場合に適用した。電着
槽2は深部20と浅部21とからなる2段構造をなし、
車体1はハンガーレール10にて深部20から浅部21
へ移動しながら電着塗装される。深部20では車体1は
電着塗料3に全没状態となり、浅部21では車体1は電
着塗料3に半没状態となるように構成されている。
【0031】また深部20もしくは浅部21には空気の
導入により体積が膨張する風船状物体23が配置され、
風船状物体23には加圧空気を供給するポンプ24が接
続されている。なお、電着槽2の電着塗料3の浴温は2
8℃である。さて、上記のように構成された塗装装置を
用い、本実施例では以下のようにして電着塗装を行っ
た。通電電圧条件は、約6.7V/秒の速度で30秒間
昇圧して200Vとし、その後2分30秒間200Vを
保持した。全通電時間は180秒である。
【0032】そして深部20で90秒間電着塗装した
後、浅部21で90秒間電着塗装した。浅部21では、
ポンプ24の駆動と停止を繰り返して風船状物体23の
体積の膨張と収縮を繰り返し、浅部21の電着塗料3の
液面を振幅±5cmで上下動させた。液面の昇降速度は
10mm/秒である。そして通電停止後車体1を引き上
げ、水洗後焼き付け乾燥して電着塗膜を形成した。
【0033】形成された塗膜の膜厚は、ドア上部では1
4μmであり、液面上下振幅範囲の10cm幅の部分は
14〜19μm、ドア下部では19μmであった。そし
て半没時の喫水部11の最大表面粗さは3.74μmで
あり、目視による官能評価でも○- と問題ないレベルで
あった。 (実施例6)実施例5と同じ塗装装置を用い、深部20
で30秒間電着塗装し、浅部21で150秒間電着塗装
したこと以外は実施例5と同様に行った。形成された塗
膜の膜厚は、ドア上部では9μmであり、液面上下振幅
範囲の10cm幅の部分が9〜18μm、ドア下部では
18μmであった。そして半没時の喫水部11の最大表
面粗さは3.79μmであり、官能評価でも○- と問題
の無いレベルであった。
【0034】なお、実施例5及び実施例6では、風船状
物体23の体積の膨張・収縮により液面を上下動させた
が、図5に示すようにシリンダ装置などにより電着槽2
の底部25を上下動させて容積を可変することで、浅部
21の液面を上下動させることもできる。また、図6に
示すように、電着槽2に別物体26を出入させて浅部2
1の液面を上下動させてもよい。さらに図7に示すよう
に、浅部21に連通する別槽27を形成し、その別槽2
7に体積物28を出入させることで浅部21の液面を上
下動させることもできる。
【0035】(実施例7)請求項4の発明を具体化する
本実施例の電着塗装方法は、実施例1と同様に車体1を
電着槽2に浸漬して電着塗装する場合に適用した。電着
槽2は深部20と浅部21とからなる2段構造をなし、
車体1はハンガーレール10にて深部20から浅部21
へ移動しながら電着塗装される。深部20では車体1は
電着塗料3に全没状態となり、浅部21では車体1は電
着塗料3に半没状態となるように構成されている。
【0036】また車体1は、図8に示すように浅部21
においてハンガーレール10に左右に揺動可能に吊り下
げられている。なお、電着槽2の電着塗料3の浴温は2
8℃である。さて、上記のように構成された塗装装置を
用い、本実施例では以下のようにして電着塗装を行っ
た。通電電圧条件は、約6.7V/秒の速度で30秒間
昇圧して200Vとし、その後2分30秒間200Vを
保持した。全通電時間は180秒である。
【0037】そして深部20で90秒間電着塗装した
後、浅部21で90秒間電着塗装した。浅部21では、
図示しない駆動装置の駆動により車体1を左右に揺動さ
せた。揺動による喫水部11の上下動の振幅は±6cm
であり、喫水部11の昇降速度は20mm/秒である。
そして通電停止後車体1を引き上げ、水洗後焼き付け乾
燥して電着塗膜を形成した。
【0038】形成された塗膜の膜厚は、ドア上部では1
4μmであり、上下振幅範囲の12cm幅の部分は14
〜20μm、ドア下部では20μmであった。そして半
没時の喫水部11の最大表面粗さは3.06μmであ
り、目視による官能評価でも○と問題ないレベルであっ
た。 (実施例8)実施例7と同じ塗装装置を用い、深部20
で30秒間電着塗装し、浅部21で150秒間電着塗装
したこと以外は実施例7と同様に行った。形成された塗
膜の膜厚は、ドア上部では6μmであり、液面上下振幅
範囲の12cm幅の部分が6〜20μm、ドア下部では
20μmであった。そして半没時の喫水部11の最大表
面粗さは3.41μmであり、官能評価でも○- と問題
の無いレベルであった。
【0039】(実施例9)請求項4の発明を具体化する
本実施例の電着塗装方法は、図9に示すように車体1を
電着槽2に浸漬して電着塗装する場合に適用した。電着
槽2は深部20と浅部21とからなる2段構造をなし、
車体1はハンガーレール10にて深部20から浅部21
へ移動しながら電着塗装される。深部20では車体1は
電着塗料3に全没状態となり、浅部21では車体1は電
着塗料3に半没状態となるように構成されている。
【0040】またハンガーレール10の浅部21上部に
は、上下方向に波打つ波状部13が形成され、車体1は
波状部13で前後方向に揺動可能に吊り下げられてい
る。なお、電着槽2の電着塗料21の浴温は28℃であ
る。さて、上記のように構成された塗装装置を用い、本
実施例では以下のようにして電着塗装を行った。通電電
圧条件は、約6.7V/秒の速度で30秒間昇圧して2
00Vとし、その後2分30秒間200Vを保持した。
全通電時間は180秒である。
【0041】そして深部20で90秒間電着塗装した
後、浅部21で90秒間電着塗装した。浅部21では、
波状部13により車体1は2秒毎に前後方向を切り換え
ながら揺動した。揺動による喫水部11の振幅は最大±
4cmであり、喫水部11の昇降速度は最大15mm/
秒である。そして通電停止後車体1を引き上げ、水洗後
焼き付け乾燥して電着塗膜を形成した。
【0042】形成された塗膜の膜厚は、ドア上部では1
4μmであり、上下振幅範囲の8cm幅の部分は14〜
19μm、ドア下部では19μmであった。そして半没
時の喫水部11の最大表面粗さは2.76μmであり、
目視による官能評価でも○と問題ないレベルであった。 (実施例10)実施例9と同じ塗装装置を用い、深部2
0で30秒間電着塗装し、浅部21で150秒間電着塗
装したこと以外は実施例9と同様に行った。形成された
塗膜の膜厚は、ドア上部では6μmであり、上下振幅範
囲の最大8cm幅の部分が6〜14μm、ドア下部では
14μmであった。そして半没時の喫水部11の最大表
面粗さは3.52μmであり、官能評価でも○- と問題
の無いレベルであった。
【0043】(実施例11)請求項5の発明を具体化す
る本実施例の電着塗装方法は、図10に示すように車体
1を電着槽2に浸漬して電着塗装する場合に適用した。
電着槽2は深部20と浅部21とからなる2段構造をな
し、車体1はハンガーレール10にて深部20から浅部
21へ移動しながら電着塗装される。深部20では車体
1は電着塗料3に全没状態となり、浅部21では車体1
は電着塗料に半没状態となるように構成されている。
【0044】またハンガーレール10の浅部21上部に
は上方へ向かって傾斜する傾斜部14が形成され、車体
1は傾斜部14の存在により鉛直方向で3mm/秒の緩
やかな速度で上昇するように構成されている。なお、電
着槽2の電着塗料3の浴温は28℃である。さて、上記
のように構成された塗装装置を用い、本実施例では以下
のようにして電着塗装を行った。通電電圧条件は、約
6.7V/秒の速度で30秒間昇圧して200Vとし、
その後2分30秒間200Vを保持した。全通電時間は
180秒である。
【0045】そして深部20で90秒間電着塗装した
後、浅部21で90秒間電着塗装した。浅部21では、
傾斜部14により車体1は鉛直方向で3mm/秒の速度
で上昇し、喫水部11はそれに伴って下降した。そして
通電停止後車体1を引き上げ、水洗後焼き付け乾燥して
電着塗膜を形成した。形成された塗膜の膜厚は、ドア上
部では15μm、ドア下部では20μmであり、その間
の部分は上部から下部に向かって膜厚が緩やかに増加し
ていた。そして半没時の喫水部11の最大表面粗さは
3.68μmであり、目視による官能評価でも○- と問
題ないレベルであった。
【0046】(実施例12)実施例11と同じ塗装装置
を用い、深部20で30秒間電着塗装し、浅部21で1
50秒間電着塗装したこと以外は実施例11と同様に行
った。形成された塗膜の膜厚は、ドア上部では10μ
m、ドア下部では19μmであり、その間の部分は上部
から下部に向かって膜厚が緩やかに増加していた。そし
て半没時の喫水部11の最大表面粗さは3.81μmで
あり、官能評価でも○- と問題の無いレベルであった。
【0047】なお、浅部21において車体1を徐々に上
昇させる方法としては、実施例11及び実施例12に示
したハンガーレール10に傾斜を設ける方法の他に、図
3にも示したようなホイスト12などの駆動装置を設け
る方法も考えられる。しかし前者の方法によれば、ハン
ガーレール10に傾斜部14を設ける必要があるもの
の、ハンガーレール10自体は直線でよく搬送系が簡単
な構造となる。また傾斜部14では車体1も傾斜するた
め、エアポケットによる未電着部分を低減することがで
きる。さらにタレ切れ性が向上し、電着槽2外への塗料
持ち出し量が減るとともに二次タレなどの不具合を低減
することができる。
【0048】なお、上記した各実施例では深部と浅部の
二槽からなる電着槽を用い、全没と半没の二段階塗装の
場合について示したが、本発明はこれに限られるもので
はなく、図11に示すような他段階塗装の場合にも適用
できることはもちろんである。
【0049】
【発明の効果】すなわち本発明の電着塗装方法によれ
ば、半没塗装時の喫水部における塗膜厚の段差を容易に
かつ確実に低減できるので、研磨などの後処理を不要と
して外観品質を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で用いた電着塗装装置の概略
構成を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例で用いた電着塗装装置の要部
の概略構成を示す説明図である。
【図3】本発明の第3の実施例で用いた電着塗装装置の
概略構成を示す説明図である。
【図4】本発明の第5の実施例で用いた電着塗装装置の
概略構成を示す説明図である。
【図5】本発明の第5の実施例で用いた電着塗装装置の
他の態様の塗装装置の概略構成を示す説明図である。
【図6】本発明の第5の実施例で用いた電着塗装装置の
他の態様の塗装装置の概略構成を示す説明図である。
【図7】本発明の第5の実施例で用いた電着塗装装置の
他の態様の塗装装置の概略構成を示す説明図である。
【図8】本発明の第7の実施例で用いた電着塗装装置の
要部の概略構成を示す説明図である。
【図9】本発明の第9の実施例で用いた電着塗装装置の
概略構成を示す説明図である。
【図10】本発明の第11の実施例で用いた電着塗装装
置の概略構成を示す説明図である。
【図11】多段階塗装の一例に用いられる電着塗装装置
の概略構成を示す説明図である。
【符号の説明】
1:車体(被塗物) 2:電着槽 3:電着
塗料(電着液) 10:ハンガーレール 11:喫水部 12:ホ
イスト 13:波状部 14:傾斜部 22:ス
プレー装置
フロントページの続き (72)発明者 土田 正昭 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 掛本 幸宏 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗物の上方塗装位置まで電着液中に浸
    漬して電着塗装する第1工程と、その後該上方位置より
    下方に位置する下方塗装位置まで電着液中に浸漬して電
    着塗装する第2工程とを連続して行う電着塗装方法にお
    いて、 該第2工程は喫水部に電着塗料を含む塗液を噴霧しなが
    ら行うことを特徴とする電着塗装方法。
  2. 【請求項2】 被塗物の上方塗装位置まで電着液中に浸
    漬して電着塗装する第1工程と、その後該上方位置より
    下方に位置する下方塗装位置まで電着液中に浸漬して電
    着塗装する第2工程とを連続して行う電着塗装方法にお
    いて、 該第2工程は該被塗物及び該電着液の液面の少なくとも
    一方を上下動させながら行うことを特徴とする電着塗装
    方法。
  3. 【請求項3】 前記第2工程は電着液の液面を相対的に
    数cm〜数十cmの範囲で連続的に変化させながら行う
    請求項2記載の電着塗装方法。
  4. 【請求項4】 被塗物の上方塗装位置まで電着液中に浸
    漬して電着塗装する第1工程と、その後該上方位置より
    下方に位置する下方塗装位置まで電着液中に浸漬して電
    着塗装する第2工程とを連続して行う電着塗装方法にお
    いて、 該第2工程は該被塗物を左右及び前後の少なくとも一方
    に揺動させながら行うことを特徴とする電着塗装方法。
  5. 【請求項5】 被塗物の上方塗装位置まで電着液中に浸
    漬して電着塗装する第1工程と、その後該上方位置より
    下方に位置する下方塗装位置まで電着液中に浸漬して電
    着塗装する第2工程とを連続して行う電着塗装方法にお
    いて、 該第2工程は該被塗物を鉛直方向に20mm/秒以下の
    速度で上昇させながら行うことを特徴とする電着塗装方
    法。
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JP2014180889A (ja) * 2013-03-18 2014-09-29 Unipres Corp 車両用燃料タンク

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