JPH09171024A - 試料攪拌装置 - Google Patents

試料攪拌装置

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JPH09171024A
JPH09171024A JP7350709A JP35070995A JPH09171024A JP H09171024 A JPH09171024 A JP H09171024A JP 7350709 A JP7350709 A JP 7350709A JP 35070995 A JP35070995 A JP 35070995A JP H09171024 A JPH09171024 A JP H09171024A
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pipette
chamber
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試料の攪拌が充分できるとともに、洗浄用流
体の少量化と洗浄時間の短縮化を図ることのできる試料
攪拌装置を提供する。 【解決手段】 試料攪拌・吸引装置Dは、第1ピペット
1、第2ピペット2、攪拌チャンバ3、ダイアフラム型
吸排用ポンプ4、サンプリングバルブ5、シリンジ型ポ
ンプ6、洗浄用流体供給ライン7、T型分岐部8、洗浄
用スピッツ9、廃液チャンバ10、第1廃液ライン1
1、第2廃液ライン12および制御部(図示略)を備え
てなる。第1ピペット1は、容器としての試験管13に
入れられた試料である原尿の吸排攪拌を行う。攪拌チャ
ンバ3は、第1ピペット1の上方に接続状に設けられた
主チャンバ15と、主チャンバ15の横に設けられた副
チャンバ16とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、容器内の液体試料
を攪拌するための試料攪拌装置に関するものであり、さ
らに詳しくは、たとえば自動分析装置において容器内に
収納された液体試料を均一化する目的で攪拌するための
試料攪拌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、尿や血液などの液体試料を攪拌す
るための試料攪拌装置としては、容器内の試料を一定量
吸引し再びその容器内へ吐出状に排出するという動作を
数回繰り返す吸排攪拌を行って試料中の有形成分の分布
状態を均一化するように構成されたものが知られてい
る。
【0003】このような試料攪拌装置は、垂直状に配さ
れかつ試料の吸引・排出を行うためのピペットと、この
ピペットの上端に接続されかつ吸引された試料の攪拌を
行うためのらせん管と、このらせん管に接続された試料
吸排用ポンプと、らせん管にポンプと並列状に接続され
た洗浄ラインとを備えている。ピペットとらせん管とは
同一寸法の内径を有している。
【0004】このような試料攪拌装置にあっては、ポン
プの吸引動作によりピペットで容器から試料を吸引しら
せん管に流入させて攪拌を行い、次いで、ポンプの排出
動作によりらせん管およびピペットの内部の試料を再び
同容器内へ排出する。
【0005】このような吸引・排出を数回繰り返すこと
により試料が攪拌される。攪拌が終了すると、ピペット
およびらせん管の外面および内面の洗浄が行われる。こ
のとき、らせん管とポンプとを接続するラインも、試料
によって汚染されているおそれがあるため、洗浄に供さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような試料攪拌装
置にあっては、ピペットとらせん管とが同一寸法の内径
を有していることもあり、試料の攪拌が充分には行われ
ないきらいがあった。
【0007】また、らせん管とポンプとを接続するライ
ンを洗浄する必要があるうえ、らせん管の内部総延長長
さがピペットの長さに対して比較的長いため、洗浄用流
体(洗浄液および/または洗浄用空気)が多く必要にな
るうえ洗浄時間も長くなっていた。
【0008】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、試料の攪拌が充分できると
ともに、洗浄用流体の少量化と洗浄時間の短縮化を図る
ことのできる試料攪拌装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、容器に
入れられた液体試料の吸排攪拌を行うためのピペット
と、このピペットよりも大径の内部空間を有しかつピペ
ットの上方に接続状に設けられ、ピペットにより吸引さ
れた試料が流入して攪拌される主チャンバと、この主チ
ャンバの近傍に設けられた副チャンバと、主チャンバの
上部と副チャンバの上部とが連通するように接続された
接続部と、副チャンバの上部に接続されかつピペットに
吸引・排出のための駆動力を与える吸排用ポンプと、主
チャンバの上部に接続されかつ主チャンバに洗浄用流体
を供給するための洗浄用流体供給ラインと、ピペットか
らの洗浄廃液を回収するための第1廃液ラインと、副チ
ャンバの下部に接続されかつ副チャンバからの洗浄廃液
を回収するための第2廃液ラインとを備えてなる試料攪
拌装置が提供される。
【0010】攪拌すべき液体試料が収納される容器とし
ては、各種の大きさ・形状および材質からなるものが適
宜選択されて用いられる。その一例としては、試料とな
る尿や血液などが5〜10ミリリットル程度収納される
先細試験管と称されるものがある。
【0011】ピペットは、容器に入れられた試料を一定
量吸引して再びその容器内へ吐出状に排出する。これに
より、容器内の試料はピペットからいったん主チャンバ
内へ吸い上げられた後に容器の底に吐出され、容器の底
壁ないし側壁に沿って拡がる。このような動作が数回繰
り返されて、ピペットによる吸排攪拌が終わる。ピペッ
トに吸引・排出のための駆動力を与える吸排用ポンプと
しては、たとえばダイアフラム型ポンプが用いられる。
【0012】主チャンバは、ピペットよりも大径の内部
空間を有しかつピペットの上方に接続状に設けられる。
主チャンバには、ピペットにより吸引された試料が流入
する。このとき、主チャンバはピペットよりも大径であ
るので、流入した試料は主チャンバ内で拡がり、攪拌が
充分に行われる。
【0013】副チャンバは、主チャンバの近傍すなわ
ち、主チャンバの上方や横などに設けられ、接続部を介
して、上部が主チャンバの上部に接続されている。ま
た、副チャンバには、その上部に、ピペットに吸引・排
出のための駆動力を与える吸排用ポンプが接続されてい
る。換言すれば、副チャンバは主チャンバとポンプとの
間に設けられている。副チャンバには、吸排用ポンプの
吸排動作により主チャンバから試料が流入することがあ
る。
【0014】接続部としては例えば、主チャンバおよび
副チャンバとは別体または一体に設けられた接続管(剛
体からなるものおよび可撓性チューブを含む)または接
続管部がある。接続部の内径は、特に制限されないが、
主チャンバの上部内径または副チャンバの上部内径より
も小さいものが好ましく、主チャンバの上部内径および
副チャンバの上部内径のいずれよりも小さいものがさら
に好ましい。
【0015】洗浄用流体供給ラインは、主チャンバの上
部に接続され、試料攪拌終了後の主チャンバに洗浄用流
体を供給する。ここで洗浄用流体とは、洗浄液および/
または洗浄用空気をいう。このラインから主チャンバに
供給された洗浄用流体は、大部分が主チャンバからピペ
ット内へ流下するが、一部は副チャンバに流入する。
【0016】第1廃液ラインは、ピペットの内面および
外面を洗浄した後の洗浄廃液を廃液チャンバなどへ導い
て回収するためのものである。この第1廃液ラインは通
常、ピペットを洗浄するための洗浄用スピッツと廃液チ
ャンバとの間に設けられる。
【0017】第2廃液ラインは、主チャンバから副チャ
ンバに流入した試料および/または洗浄用流体を廃液チ
ャンバなどへ導いて回収するためのものである。
【0018】主チャンバおよび副チャンバの形状特に内
部空間の形状は特に制限されないが、いずれも、上部内
壁において略円形もしくは略楕円形の水平断面形状を有
しているのが好ましい。
【0019】主チャンバがその上部内壁において略円形
もしくは略楕円形の水平断面形状を有している場合、洗
浄用流体供給ラインは、主チャンバの上部内壁に略水平
接線状に接続されているのが好ましい。このような主チ
ャンバおよび洗浄用流体供給ラインであるときは、洗浄
用流体供給ラインから供給される洗浄用流体は、主チャ
ンバの上部内壁に沿って導入され、内壁をらせん状に洗
浄しながら流下した後、ピペットの内部に入りその内面
を洗浄しながら流下する。したがって、主チャンバ内に
余分の洗浄用流体を供給することなく、主チャンバおよ
びピペット内面の効率的かつ確実な洗浄が可能になる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、これによって本発明が限定
されるものではない。
【0021】図1は本発明の1つの実施の形態に係る試
料攪拌・吸引装置Dの構成説明図である。図1におい
て、試料攪拌・吸引装置Dは、第1ピペット1、第2ピ
ペット2、攪拌チャンバ3、吸排用ポンプとしてのダイ
アフラム型ポンプ4、サンプリングバルブ5、シリンジ
型ポンプ6、洗浄用流体供給ライン7、洗浄用スピッツ
9、廃液チャンバ10、第1廃液ライン11、第2廃液
ライン12および制御部(図示略)を備えてなる。
【0022】13は試料容器としての先細試験管であ
る。この試験管13には、液体試料としての原尿が約
4.0ミリリットル〜最大10.0ミリリットル収納さ
れている。
【0023】第1ピペット1は、ステンレス鋼製であっ
て、試験管13に入れられた原尿の吸排攪拌を行うため
のものである。第2ピペット2は、ステンレス鋼製であ
って、第1ピペット1による吸排攪拌の終了後に試験管
13から原尿の吸引採取を行うためのものである。図2
および図3に拡大して示すように、第1ピペット1は大
径(内径が2.0mm)であり、第2ピペット2は小径
(内径が0.7mm)である。また、図4(a)に拡大
して示すように、両ピペット1・2は熱可塑性樹脂によ
る接着により、外壁どうしで接合状に一体化されてい
る。図4(a)における14はその接合部である。な
お、図4(a)におけるピペット1・2に代えて、図4
(b)に示すような、樹脂成形によるピペット1・2
(円柱状外形)を用いることもできる。
【0024】攪拌チャンバ3は、第1ピペット1の上方
に接続状に設けられた主チャンバ15と、主チャンバ1
5の横に設けられた副チャンバ16とを備えている。
【0025】主チャンバ15の内部空間は、上部内壁に
おいて円形の水平断面形状を有しており、その下部内壁
はテーパ状に次第に細くされ、下端部が第1ピペット1
の上端に接続されている。主チャンバ15がこのような
内部空間を有しているため、第1ピペット1により吸引
された原尿は主チャンバ15に流入して拡がり、充分に
攪拌される。
【0026】副チャンバ16の内部空間も主チャンバ1
5と同様に構成されている。副チャンバ16の内部空間
は、その上端部が主チャンバ15のそれと同一高さにな
るようにされている。そして、副チャンバ16の容積は
主チャンバ15のそれの約5分の1にされている。
【0027】主チャンバ15の上端部と副チャンバ16
の上端部とは、接続部としてのU字状接続管17により
連通状に接続されている。また、主チャンバ15の上端
部側壁には1つの接続口15aが設けられている。この
接続口15aは、その軸が主チャンバ15の上端部にお
ける内壁に対して水平接線状となるように構成されてい
る。
【0028】ポンプ4の吸排動作によって、第1ピペッ
ト1による原尿の吸排が行われる。
【0029】サンプリングバルブ5は、第2ピペット2
により吸引された原尿を定量採取する。ポンプ6はモー
タ18で駆動され、その吸引動作によって、第2ピペッ
ト2による吸引が行われる。
【0030】洗浄用流体供給ライン7は、主チャンバ1
5の接続口15aに接続されている。この流体供給ライ
ン7にはT型分岐部8が設けられ、洗浄用流体として
の、加圧洗浄液(0.5kg/cm2 )と加圧空気
(0.5kg/cm2 )との所定割合の混合体またはい
ずれか一方の流体を主チャンバ15に供給できるように
なっている。加圧洗浄液は第1供給ライン19から、加
圧空気は第2供給ライン20からそれぞれ導入される。
分岐部8と主チャンバ15の接続口15aとの間におけ
る流体供給ライン7には、洗浄液ライン開閉用バルブ3
0aおよび加圧空気ライン開閉用バルブ30bが設けら
れている。
【0031】洗浄用スピッツ9は、第1ピペット1およ
び第2ピペット2の内外両面を洗浄する際に用いられ
る。スピッツ9は、洗浄により発生した廃液を受ける廃
液受部21と、この廃液受部21の上方に連なって設け
られた洗浄部22と、廃液受部21の側方に廃液受部2
1に連通状に設けられた空気排出部23とを備えてな
る。洗浄部22の上部には1つの洗浄液導入口22aが
水平に設けられている。この導入口22aは、その軸が
洗浄部22の接線方向を向くように構成されている。導
入口22aからは前記と同様の加圧洗浄液(0.5kg
/cm2 )が洗浄部22に導入される。洗浄部22の内
壁の下部には空気吸引口22bが8つに分岐されて水平
放射状に設けられている。空気吸引口22bは400m
mHgの真空ポンプ(図示略)に接続されている。
【0032】廃液チャンバ10には大気開放用バルブ2
4が設けられている。廃液チャンバ10は第1廃液ライ
ン11によりスピッツ9の廃液受部21に接続されてい
る。
【0033】副チャンバ16の上端部側壁には1つの接
続口25が水平に設けられている。この接続口25は吸
排攪拌ライン26を介してポンプ4に接続されている。
吸排攪拌ライン26にはライン開閉用バルブ27が設け
られている。
【0034】副チャンバ16の下端部側壁には1つの接
続口28が水平に設けられている。この接続口28は第
2廃液ライン12を介して廃液チャンバ10に接続され
ている。第2廃液ライン12にはライン開閉用バルブ2
9が設けられている。
【0035】次に、この試料攪拌・吸引装置Dの各種動
作について、図5のタイミングチャートを参照しながら
説明する。試料攪拌・吸引装置Dの各種動作は前記の制
御部によりすべて制御される。なお、図5のタイミング
チャートにおける横軸の数字は、試料攪拌・吸引装置D
の運転開始からの秒数を表すものである。例えば165
とは、同作動開始から16.5秒経過した時点を意味す
る。
【0036】試料攪拌・吸引装置Dの運転開始ととも
に、試験管13の上方外部の初期位置に位置していた第
1ピペット1および第2ピペット2が一定速度で下降
し、試験管13の内部に入れられる。3.0秒後に下降
が停止し、ポンプ4の吸排動作が行われ、1.0秒ごと
に第1ピペット1による原尿の吸排が5回行われる。
【0037】すなわち、制御部が、バルブ27を
「開」、バルブ29を「閉」、バルブ30を「閉」に
し、ポンプ4に「吸引」動作を行わせる。これにより、
第1ピペット1が吸引動作を行い、試験管13から原尿
が2.0ミリリットル吸い上げられて主チャンバ15に
流入して拡がる。このとき、原尿の液面は主チャンバ1
5の深さの約2分の1の位置に来る。主チャンバ15に
流入した原尿は、主チャンバ15内で拡がることで充分
に攪拌される。第1ピペット1の吸引動作により、勢い
余って接続管17を経て副チャンバ16に流入した原尿
(通常、水滴状)は、副チャンバ16の底に溜まる。な
お、副チャンバ16に一定量、溜まった原尿は、バルブ
29およびバルブ24を「開」にすることで、廃液チャ
ンバ10へ導かれる。
【0038】第1ピペット1による吸引動作の後に、制
御部がポンプ4に「排出」動作を行わせる。これによ
り、第1ピペット1が排出動作を行い、主チャンバ15
内の原尿は、試験管13の底に吐出され、試験管13の
底壁ないし側壁に沿って拡がり、試験管13の内部でも
充分に攪拌される。
【0039】以上のような吸排動作が5回繰り返されて
第1ピペット1による吸排攪拌が終わる(運転開始から
13.0秒経過時)。
【0040】第1ピペット1による吸排攪拌が終わる
と、1.0秒後に、ポンプ6の吸引動作が行われ、第2
ピペット2の吸引動作により、2.0秒かけて試験管1
3の底付近から原尿が0.8ミリリットル吸い上げられ
る(第1段吸引)。その0.5秒後に、第1ピペット1
および第2ピペット2が一定速度で上昇を始める。この
上昇が開始してから1.0秒後に、第2ピペット2の再
度の吸引動作が行われる。すなわち、空気のみを約0.
8ミリリットル吸引し(第2段吸引)、第1段吸引で得
た原尿をこの空気で試料攪拌・吸引装置Dのより内部へ
導く。この第2段吸引の間も、第1ピペット1および第
2ピペット2の上昇は続いている。
【0041】このような2段階の吸引によりサンプリン
グバルブ5に導入された原尿は定量に供される。
【0042】上昇を続けていた第1ピペット1および第
2ピペット2は上昇開始時から3.0秒後に停止して、
初期位置にもどる(運転開始から19.5秒経過時)。
次いで、第1ピペット1および第2ピペット2は初期位
置から後方へ移動されて、分析装置内に設けられた洗浄
用スピッツ9の上方に位置される。
【0043】その後、第1ピペット1および第2ピペッ
ト2は運転開始から22.0秒経過時からスピッツ9内
へ下降し始める。そして、2.0秒かけて、それらの下
半部の外面が洗浄される。すなわち、第1ピペット1お
よび第2ピペット2の下半部がスピッツ9の洗浄部22
から廃液受部21へ下降していく間に、洗浄部22の導
入口22aから前記加圧洗浄液が吐出状に洗浄部22へ
導入される。これにより、第1ピペット1および第2ピ
ペット2の下半部の外面が洗浄される。
【0044】この間、第1ピペット1および第2ピペッ
ト2はスピッツ9内を下降し続けている。そして、第1
ピペット1および第2ピペット2の下半部の外面の洗浄
が終了する(運転開始から24.0秒経過時)と同時
に、主チャンバ15、副チャンバ16および第1ピペッ
ト1の内部の洗浄が行われる。
【0045】すなわち、制御部が、バルブ27を
「閉」、バルブ29を「閉」、バルブ30を「開」に
し、前記の加圧洗浄液と加圧空気との混合体を流体供給
ライン7に2.0秒間、供給する。すると、この混合体
は、接続口15aから主チャンバ15の上端部における
内壁に沿って主チャンバ15に導入される(運転開始か
ら26.0秒経過時まで)。そして、内壁をらせん状に
洗浄しながら流下した後、第1ピペット1の内部に入り
その内面を洗浄しながら流下する。スピッツ9内におけ
る、第1ピペット1および第2ピペット2の下降は、運
転開始から26.0秒経過時に停止する。
【0046】次いで、制御部が、バルブ29を「開」に
し、混合体を流体供給ライン7に2.0秒間、供給す
る。すると、この混合体は、その大部分が接続口15a
から主チャンバ15の上端部における内壁に沿って主チ
ャンバ15に導入されるとともに、その一部分が接続管
17から副チャンバ16に導入される。主チャンバ15
に導入された混合体は、前記と同様に、主チャンバ15
の内壁および第1ピペット1の内面を洗浄する。副チャ
ンバ16に導入された混合体は、その内壁を洗浄した
後、副チャンバ16に溜まり、次いで廃液チャンバ10
へ導かれる。
【0047】主チャンバ15および第1ピペット1の内
部の洗浄により生じた廃液は、スピッツ9の廃液受部2
1に溜められる。
【0048】以上のような、混合体による主チャンバ1
5、副チャンバ16および第1ピペット1の内部の洗浄
が終了すると、運転開始から28.0秒経過時から8.
0秒間、これらの内部に残された水滴状液体の除去が行
われる。
【0049】すなわち、バルブ27が「閉」、バルブ2
9が「開」、バルブ30が「開」の状態で、前記加圧空
気を流体供給ライン7に2.0秒間、供給する。次い
で、バルブ27が「閉」、バルブ29が「閉」、バルブ
30が「開」の状態で、加圧空気を流体供給ライン7に
6.0秒間、供給する。以上の操作により、主チャンバ
15および副チャンバ16の内壁や第1ピペット1の内
面に残されていた液体が、加圧空気で吹き飛ばされて
(エアーブロー)、廃液チャンバ10とスピッツ9の廃
液受部21とに導かれる。
【0050】次に、第2ピペット2の内面の洗浄につい
て説明する。すなわち、制御部が図示しない洗浄機構を
作動させることにより、第2ピペット2の内部へ前記加
圧洗浄液を導入する。これにより、運転開始から26.
0秒経過時から3.5秒間、第2ピペット2の内面の洗
浄が行われる。
【0051】運転開始から30.0秒経過時に、第1ピ
ペット1および第2ピペット2の外面の洗浄が開始され
る。この時点で、第1ピペット1および第2ピペット2
はスピッツ9内の最低位置で停止している。すなわち、
第1ピペット1および第2ピペット2の下半部がスピッ
ツ9の廃液受部21にあり、上半部の下部が洗浄部22
にある。
【0052】この状態で、洗浄部22の導入口22aか
ら前記加圧洗浄液が2.0秒間、吐出状に洗浄部22へ
導入される。これにより、第1ピペット1および第2ピ
ペット2の上半部の下部の外面が洗浄される(運転開始
から32.0秒経過)。その後、直ちに第1ピペット1
および第2ピペット2は上昇し、スピッツ9内の一定位
置で速度を遅くしてその遅くした速度を保ちながら上昇
する。次いで、スピッツ9内の一定位置で速度を速くし
てその速くした速度を保ちながら上昇し、運転開始から
37.0秒経過時にその上昇が停止する。この時点で、
第1ピペット1および第2ピペット2はスピッツ9の外
部上方に位置する。
【0053】このような動作と並行して、洗浄後の第1
ピペット1および第2ピペット2の外面に残された水滴
状液体の除去が行われる。すなわち、制御部が前記真空
ポンプを作動させて、洗浄部22の空気吸引口22bか
ら空気を吸引することで、第1ピペット1および第2ピ
ペット2の外面に残されていた液体が廃液受部21へ落
ちる。
【0054】この試料攪拌・吸引装置Dにあっては、試
験管13に入れられた原尿は、第1ピペット1の前記の
ような吸排動作により、主チャンバ15と試験管13と
の双方で充分に攪拌される。
【0055】また、この試料攪拌・吸引装置Dにあって
は、従来の同装置におけるらせん管に代えて前記のよう
な主チャンバ15および流体供給ライン7が設けられて
いるため、流体供給ライン7から供給される洗浄用流体
は、主チャンバ15の上部内壁に沿って導入され、内壁
をらせん状に洗浄しながら流下した後、第1ピペット1
の内部に入りその内面を洗浄しながら流下する。したが
って、主チャンバ1内に余分の洗浄用流体を供給するこ
となく、主チャンバ15および第1ピペット1内面の効
率的かつ確実な洗浄が可能になり、洗浄用流体の少量化
と洗浄時間の短縮化を図ることができる。
【0056】さらに、この試料攪拌・吸引装置Dにあっ
ては、主チャンバ15の横に前記のような副チャンバ1
6が設けられているので、第1ピペット1の吸引動作時
に主チャンバ15内の原尿が接続管17を経て副チャン
バ16に流入した場合でも、その原尿は副チャンバ16
に溜まるだけであり、吸排攪拌ライン26を経てポンプ
4にまで流入することはない。したがって、吸排攪拌ラ
イン26およびポンプ4を洗浄する必要がなくなり、こ
の点からも洗浄用流体の少量化と洗浄時間の短縮化を図
ることができる。
【0057】
【発明の効果】本発明に係る試料攪拌装置は、前記のよ
うに構成されているので、次のような顕著な効果を奏す
る。
【0058】すなわち、請求項1記載の試料攪拌装置に
あっては、液体試料吸排攪拌用のピペットと、このピペ
ットよりも大径の内部空間を有しかつピペットの上方に
接続状に設けられた試料攪拌用主チャンバと、この主チ
ャンバの近傍に設けられた副チャンバと、主チャンバの
上部と副チャンバの上部とが連通するように接続された
接続部と、副チャンバの上部に接続された試料吸排用ポ
ンプと、主チャンバの上部に接続された洗浄用流体供給
ラインと、ピペットからの洗浄廃液を回収するための第
1廃液ラインと、副チャンバの下部に接続されかつ副チ
ャンバからの洗浄廃液を回収するための第2廃液ライン
とを備えている。したがって、容器に入れられた試料
は、ピペットの吸排動作により主チャンバと容器との双
方で充分に攪拌される。
【0059】また、流体供給ラインから供給される洗浄
用流体は、主チャンバの上部に導入され、内部を洗浄し
ながら流下した後、ピペットの内部に入りその内面を洗
浄しながら流下する。したがって、主チャンバ内に余分
の洗浄用流体を供給することなく、チャンバおよびピペ
ット内面の効率的かつ確実な洗浄が可能になり、洗浄用
流体の少量化と洗浄時間の短縮化を図ることができる。
【0060】さらに、主チャンバの近傍に副チャンバが
設けられ、両チャンバが上部どうしで接続部により連通
状に接続されているので、ピペット1の吸引動作時に主
チャンバ内の試料が接続管を経て副チャンバに流入する
ようなことがあっても、その試料は副チャンバに溜まる
だけであり、吸排攪拌ラインを経て試料吸排用ポンプに
まで流入することはない。したがって、吸排攪拌ライン
およびポンプを洗浄する必要がなくなり、この点からも
洗浄用流体の少量化と洗浄時間の短縮化を図ることがで
きる。
【0061】請求項2記載の試料攪拌装置にあっては、
主チャンバと副チャンバとが横位置に配されており、接
続部が、主チャンバの上部内径および副チャンバの上部
内径のいずれよりも小さい内径を有する接続管からな
る。したがって、請求項1記載の試料攪拌装置が奏する
前記各効果に加えて、吸排攪拌ラインおよびポンプを洗
浄する必要がなくなることで洗浄用流体の少量化と洗浄
時間の短縮化を図ることができるという前記効果を、い
っそう確実に達成することができる。
【0062】請求項3記載の試料攪拌装置にあっては、
主チャンバが、その上部内壁において略円形もしくは略
楕円形の水平断面形状を有し、洗浄用流体供給ライン
が、主チャンバの上部内壁に略水平接線状に接続されて
いるので、洗浄用流体供給ラインから供給される洗浄用
流体は、主チャンバの上部内壁に沿って導入され、内壁
をらせん状に洗浄しながら流下した後、ピペットの内部
に入りその内面を洗浄しながら流下する。したがって、
請求項1または2記載の試料攪拌装置が奏する前記各効
果に加えて、主チャンバ内に余分の洗浄用流体を供給す
ることなく主チャンバおよびピペット内面の効率的かつ
確実な洗浄が可能になるという前記効果を、いっそう確
実に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態に係る試料攪拌・吸
引装置の全体構成説明図。
【図2】図1の試料攪拌・吸引装置における要部を拡大
した構成説明図。
【図3】図1の試料攪拌・吸引装置における第1ピペッ
トおよび第2ピペットの下端部の拡大縦断面図。
【図4】図3における第1ピペットおよび第2ピペット
の下端部の拡大下面図。
【図5】図1の試料攪拌・吸引装置における各種動作を
説明するタイミングチャート。
【符号の説明】
1 第1ピペット(ピペット) 2 第2ピペット 3 攪拌チャンバ 4 ダイアフラム型ポンプ(吸排用ポンプ) 5 サンプリングバルブ 6 シリンジ型ポンプ 7 洗浄用流体供給ライン 8 T型分岐部 9 洗浄用スピッツ 10 廃液チャンバ 11 第1廃液ライン 12 第2廃液ライン 13 試験管(容器) 14 接合部 15 主チャンバ 16 副チャンバ 17 接続管(接続部) 18 モータ 19 第1供給ライン 20 第2供給ライン 21 廃液受部 22 洗浄部 23 空気排出部 24 バルブ 25 接続口 26 吸排攪拌ライン 27 バルブ 28 接続口 29 バルブ 30 バルブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器に入れられた液体試料の吸排攪拌を
    行うためのピペットと、 このピペットよりも大径の内部空間を有しかつピペット
    の上方に接続状に設けられ、ピペットにより吸引された
    試料が流入して攪拌される主チャンバと、 この主チャンバの近傍に設けられた副チャンバと、 主チャンバの上部と副チャンバの上部とが連通するよう
    に接続された接続部と、 副チャンバの上部に接続されかつピペットに吸引・排出
    のための駆動力を与える吸排用ポンプと、 主チャンバの上部に接続されかつ主チャンバに洗浄用流
    体を供給するための洗浄用流体供給ラインと、 ピペットからの洗浄廃液を回収するための第1廃液ライ
    ンと、 副チャンバの下部に接続されかつ副チャンバからの洗浄
    廃液を回収するための第2廃液ラインとを備えてなる試
    料攪拌装置。
  2. 【請求項2】 主チャンバと副チャンバとが横位置に配
    されており、 接続部が、主チャンバの上部内径および副チャンバの上
    部内径のいずれよりも小さい内径を有する接続管からな
    る請求項1記載の試料攪拌装置。
  3. 【請求項3】 主チャンバが、その上部内壁において略
    円形もしくは略楕円形の水平断面形状を有し、 洗浄用流体供給ラインが、主チャンバの上部内壁に略水
    平接線状に接続されている請求項1または2記載の試料
    攪拌装置。
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