JPH09175980A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH09175980A
JPH09175980A JP7341272A JP34127295A JPH09175980A JP H09175980 A JPH09175980 A JP H09175980A JP 7341272 A JP7341272 A JP 7341272A JP 34127295 A JP34127295 A JP 34127295A JP H09175980 A JPH09175980 A JP H09175980A
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JP
Japan
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extract
cosmetic
preparation example
dried substance
cream
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Pending
Application number
JP7341272A
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English (en)
Inventor
Katsuhisa Yamada
勝久 山田
Kazufumi Naito
和文 内藤
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Kyoei Kagaku Kogyo KK
Original Assignee
Kyoei Kagaku Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Kyoei Kagaku Kogyo KK filed Critical Kyoei Kagaku Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 色素細胞のチロシナーゼ活性を低下させ、メ
ラニンの生成を抑制し、紫外線照射によって生じる紅斑
や色素沈着をも抑制するうえ、さらには皮膚の水分量を
増加させ、保湿性を向上させて肌質も改善するといった
すぐれた効果を奏し、不快な臭いをほとんど発すること
がなく、使用感にすぐれた化粧料を提供すること。 【解決手段】 海藻の乾燥物を脱臭したのち抽出してえ
られた抽出物が配合されてなる化粧料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧料に関する。
さらに詳しくは、すぐれた美白効果および保湿効果を奏
し、不快な臭いを発することがほとんどなく、基礎化粧
料をはじめ、メイクアップ化粧料、トイレタリー製品、
浴用剤などに好適に使用しうる化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、美白効果や保湿効果を奏する化粧
料の必要性が高まるにつれて、種々の研究が行なわれ、
たとえば、海藻の抽出物を含有した美白化粧料などの各
種化粧料が提案されており、これらの化粧料は、皮膚な
どに対する安全性や保存安定性に加え、美白効果および
保湿効果を奏するものである。
【0003】しかしながら、とくに前記美白化粧料は、
海藻が有する独特な臭いが不快感を与えることが多いた
め、化粧品や浴用剤などに適用することが困難であると
いう問題を有する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術に鑑みてなされたものであり、色素細胞のチロシナー
ゼ活性を低下させ、メラニンの生成を抑制し、紫外線照
射によって生じる紅斑や色素沈着をも抑制するうえ、肌
に潤いを与えて肌質を改善するといったすぐれた効果を
奏し、不快な臭いをほとんど発することがなく、各種化
粧料、浴用剤などに好適に使用しうる化粧料を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、海藻の乾燥物
を脱臭したのち抽出してえられた抽出物が配合されてな
る化粧料に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の化粧料は、前記したよう
に、海藻の乾燥物を脱臭したのち抽出してえられた抽出
物が配合されたものである。
【0007】本発明に用いられる海藻としては、たとえ
ばアナアオサ(Ulva pertusa)、ボウアオ
ノリ(Enteromorpha intestina
lis)、ミル(Codium fragile)、ヒ
トエグサ(Monostroma nitidum)な
どの緑藻類;ウミウチワ(Padina arbore
scens)、ミツイシコンブ(Laminaria
angusta)、ワカメ(Undaria pinn
atifida)、カジメ(Eckloniacav
)、アラメ(Eisenia bicyclis)、
オオバモク(Sargassum ringgoldi
anum)、モズク(Nemacystus deci
pieus)、ホンダワラ(Sargassum fu
lvellum)、ウミトラノオ(Sargassum
thunbergii)などの褐藻類;マルバアマノ
リ(Porphyra suborbiculat
)、オゴノリ(Gracilaria verruc
osa)、フクロノリ(Colpomenia sin
uosa)などの紅藻類などがあげられ、これらは単独
でまたは2種以上を混合して用いることができる。これ
らのなかでは、脱臭後抽出してえられる抽出物がよりす
ぐれた美白効果および保湿効果を奏するという点から、
アナアオサ、ウミウチワおよびミツイシコンブがとくに
好ましい。
【0008】前記海藻をたとえば−20〜80℃程度で
6時間〜3日間程度放置するなどして乾燥させ、たとえ
ば粉砕するなどしてえられた乾燥物を、あらかじめ脱臭
したのち、抽出に供する。
【0009】本発明において、抽出物をうるための試料
として、あらかじめ脱臭された海藻の乾燥物が用いられ
ることに大きな特徴の1つがある。
【0010】海藻類は、一般に、独特な臭いを発するも
のが多く、従来の単に抽出してえられた抽出物は、かか
る独特な臭いがそのまま残存しているため、化粧料に配
合して化粧品や浴用剤に用いることが困難であった。そ
こで、かかる海藻類を抽出したのち、抽出物に脱臭処理
を施してえられたものを化粧料に配合することも、従来
試みられてはいるが、海藻類が有する独特な臭いは、抽
出後の脱臭処理によって充分に除去することができず、
どうしてもかなり残存してしまい、また経日ごとに臭い
がいちじるしくなるほか、有効成分までもが消失されて
しまうことが明らかになった。
【0011】これに対して、本発明のように、海藻の乾
燥物にあらかじめ脱臭処理を施してえられた脱臭物を抽
出したばあいには、えられる抽出物から、海藻が有して
いた不快で独特な臭いがほとんど発せられず、しかも有
効成分は消失されずそのままであり、かかる抽出物が配
合された本発明の化粧料は、各種化粧品や浴用剤に好適
に使用することができる。
【0012】前記海藻の乾燥物を脱臭する際の脱臭剤と
しては、たとえばヤシガラ活性炭、木粉などの活性炭、
活性白土、樹脂ビーズなどが好ましく用いられる。な
お、これら脱臭剤の粒径にはとくに限定がないが、通常
顆粒状などであることが好ましい。
【0013】海藻の乾燥物は、たとえばあらかじめ粉砕
するなどしたのち、たとえば前記活性炭などの脱臭剤と
充分に混合撹拌することによって脱臭される。
【0014】かかる脱臭剤の使用量は、とくに限定がな
いが、その脱臭効果が充分に発現されるようにするため
には、海藻の乾燥物100部(重量部、以下同様)に対
して1部以上、好ましくは5部以上であることが望まし
く、また後述する抽出操作が行なわれやすくなるように
するためには、海藻の乾燥物100部に対して50部以
下、好ましくは10部以下であることが望ましい。
【0015】海藻の乾燥物と脱臭剤との混合撹拌は、−
20〜10℃程度の低温で行なうことができるが、より
効率よく海藻の乾燥物を脱臭するためには、30〜60
℃程度に加温して行なうことが好ましい。このように加
温して混合撹拌したばあいには、後述する抽出に供する
前に、混合物を放冷してもよい。
【0016】また、海藻の乾燥物と脱臭剤とを混合撹拌
する際に、たとえば超音波処理、紫外線照射処理、赤外
線照射処理などの処理を単独でまたは適宜組合わせて行
なうことが、海藻から発せられる臭いのもととなる成分
を遊離させやすく、より効率よく脱臭を行なうことがで
きるという点から好ましい。
【0017】さらに、前記した程度の温度に加温しなが
ら、前記処理を単独でまたは適宜組合わせて行なったば
あいには、海藻の脱臭効率をより高めることができる。
【0018】海藻の乾燥物と脱臭剤との混合撹拌に要す
る時間は、海藻の種類、混合撹拌時の温度、前記超音波
処理、紫外線照射処理、赤外線照射処理などの処理の有
無などによって異なり、一概には決定することができな
いが、たとえば1〜6時間程度、なかんづく2〜4時間
程度であることが好ましい。
【0019】なお、脱臭後の海藻の乾燥物は、臭いのも
ととなる成分を吸着した脱臭剤との混合物の状態でその
まま後述する抽出に供すればよく、かかる脱臭剤は、抽
出終了後にろ過することによって容易に除去することが
できる。
【0020】前記のごとく脱臭された海藻の乾燥物の抽
出は、中性溶媒を用いて行なわれることが好ましい。か
かる抽出の際に用いられる中性溶媒としては、たとえば
精製水などの水;エタノールなどの1価の低級アルコー
ル類;オレイルアルコール、ステアリルアルコール、オ
クチルドデカノールなどの1価の高級アルコール類;エ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、1,3−ブチレングリコールなどのポリオール類;
アセトンなどのケトン類;酢酸エチルなどのエステル
類;ヘキサン、ベンゼンなどの炭化水素系溶媒;クロロ
ホルムなどのハロゲン化炭化水素系溶媒などがあげられ
る。これらは単独でまたは2種以上を混合して用いるこ
とができる。これらのなかでは、化粧料への幅広い適用
が可能であるという点から、精製水、エタノール、グリ
セリン、1,3−ブチレングリコールや、精製水と、エ
タノール、グリセリンおよび1,3−ブチレングリコー
ルの1種または2種以上との混合溶媒が好ましい。
【0021】なお、前記混合溶媒を用いる際に、たとえ
ば精製水とエタノールとの混合溶媒のばあいには、両者
の容量比は1:1〜25:1、精製水とグリセリンとの
混合溶媒のばあいには、両者の容量比は1:1〜15:
1、精製水と1,3−ブチレングリコールとの混合溶媒
のばあいには、両者の容量比は1:1〜15:1である
ことが好ましい。
【0022】本発明において、脱臭された海藻の乾燥物
の抽出を行なう際には、前記中性溶媒をそのまま用いて
もよいが、該海藻の乾燥物と前記中性溶媒との混合物
に、必要に応じて、たとえば水酸化ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、水酸化カリウムなどのアルカリ性pH調整剤
や、たとえばクエン酸、塩酸、リン酸、硫酸などの酸性
pH調整剤などを配合し、目的とするpHとなるように
適宜調整することもできる。これらpH調整剤のなかで
は、低濃度で目的とするpHとなるように調整すること
ができるという点から、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、塩酸およびリン酸が好ましい。
【0023】前記抽出に要する時間は、用いる溶媒の種
類、目的とするpH、抽出温度などによって異なり、一
概には決定することができないが、たとえばpHが5〜
8のばあい、通常20℃程度で8時間〜10日間程度、
なかんづく1〜7日間程度であることが好ましい。な
お、抽出温度は、好ましくは0〜80℃程度、さらに好
ましくは10〜30℃程度である。
【0024】抽出が終了したのち、前記したように、え
られた溶液を、たとえば平均孔径が0.2〜10μm程
度のフィルターなどを用い、たとえば加圧ろ過、吸引ろ
過、フィルタープレスなどしてろ過し、脱臭剤を除去す
ることにより、目的とする抽出物(抽出液)をうること
ができる。
【0025】かくしてえられた抽出物は、そのまま化粧
料に配合してもよく、たとえば減圧下で濃縮して濃度を
調整したのち配合してもよく、またたとえば凍結乾燥法
やスプレードライ法などによって粉末化させたものを配
合してもよい。
【0026】前記抽出物の配合量は、目的とする化粧料
の種類などによって異なり、一概には決定することがで
きないが、該抽出物を配合したことによる美白効果およ
び保湿効果を充分に発現させるためには、かかる抽出物
の配合量は、化粧料100部に対して固形分換算で0.
001部以上、なかんづく0.01部以上となるように
調整することが好ましい。また該抽出物を化粧料に技術
的に安定に配合するためには、かかる抽出物の配合量
は、化粧料100部に対して固形分換算で5部以下、な
かんづく1部以下となるように調整することが好まし
い。
【0027】本発明の化粧料は、前記したように、海藻
の乾燥物を脱臭したのち抽出してえられた抽出物が配合
されたものであるが、本発明においては、かかる抽出物
のほかにも、たとえば一般に化粧料に用いられている賦
形剤、香料などをはじめ、油脂類、界面活性剤、保湿
剤、美白剤、pH調整剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止
剤、紫外線吸収剤、顔料、乾燥剤、乳化剤、動植物由来
成分、ビタミン類、アミノ酸類などの各種化粧料成分を
化粧料に適宜配合することができる。
【0028】前記油脂類としては、一般に化粧料に汎用
されている、たとえば流動パラフィンなどのパラフィ
ン、セタノール、アボカド油、オリーブ油、ホホバ油、
ヤシ油などの植物性油脂;牛脂、豚脂、馬脂、タートル
油、ミンク油、パーセリン油、スクワランなどの動物性
油脂;メチルポリシロキサン、ベヘニルアルコール、ト
リカプリルカプリン酸グリセリル、トリオクタン酸グリ
セリル、トリイソパルミチン酸グリセリン、シリコーン
オイルなどの合成油脂などがあげられる。
【0029】前記界面活性剤としては、たとえばラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミ
ン、ラウリン酸ジエタノールアミドなどの陰イオン性界
面活性剤;ステアリルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、セチルトリメチルアンモニウムクロライド、塩化ベ
ンザルコニウムなどの陽イオン性界面活性剤;グリセリ
ルモノステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポ
リオキシエチレン(20)ソルビタンモノステアレー
ト、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ショ糖エステ
ル、脂肪酸アミドなどの非イオン性界面活性剤などがあ
げられる。
【0030】前記保湿剤としては、たとえばグリセリ
ン、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、ピロリドンカルボン酸ソーダ、パントテテイン−S
−スルホン酸塩などの合成保湿剤;ヒアルロン酸、コラ
ーゲン、エラスチン、胎盤抽出液、ローヤルゼリー、微
生物発酵液、たとえばキチン、キトサン、ペクチンなど
や、その他の植物や動物由来の抽出液などの天然保湿液
などがあげられる。
【0031】前記美白剤としては、たとえばコウジ酸、
アスコルビン酸、アルブチン、胎盤抽出液やこれらの誘
導体などのほかにも、その他の植物や動物由来の抽出液
などがあげられる。
【0032】前記pH調整剤としては、たとえばクエン
酸、クエン酸ナトリウムなどの有機酸およびその塩類な
どがあげられる。
【0033】前記増粘剤としては、たとえばカルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、
ポリビニルアルコール、トラガントガム、アルギン酸ナ
トリウム、カラギーナンなどがあげられる。
【0034】前記防腐剤としては、たとえばメチルパラ
ベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、ブチルパラ
ベンなどのパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエ
タノール、エタノール、デヒドロ酢酸などがあげられ
る。
【0035】前記酸化防止剤としては、たとえばビタミ
ンE、ブチルオキシトルエン(BHT)、ブチルオキシ
アニソール(BHA)などがあげられる。
【0036】前記顔料としては、たとえばベンガラ、黄
酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、ナイロンパウダー、セ
リサイト、マイカ、タルクなどがあげられる。
【0037】前記乳化剤としては、たとえば大豆レシチ
ンなどがあげられる。
【0038】前記賦形剤としては、たとえばマンニッ
ト、硫酸ナトリウムなどがあげられる。
【0039】これら各化粧料成分の配合量は、目的とす
る化粧料の用途などにより異なるので一概には決定する
ことができず、用途に応じて適宜調整されることが好ま
しい。
【0040】本発明の化粧料の形態は任意であり、とく
に限定されるものではないが、本発明の化粧料は、肌の
くすみやシミ、ソバカスの発現を防ぐとともに、若々し
く健康で、潤いのある肌質が改善された白く美しい肌の
状態を維持するなどのすぐれた性質を有するので、たと
えばクリーム、乳液、ローション、エッセンス、洗顔
料、パックなどの基礎化粧料、口紅、ファンデーショ
ン、リキッドファンデーション、プレスパウダーなどの
メイクアップ化粧料、ボディーソープ、石鹸などのトイ
レタリー製品などとして用いることができる。
【0041】さらに、前記抽出物やこれらの乾燥粉末を
湯に投入したばあいには、経皮吸収によって肌に潤いを
与え、その状態を向上させる効果があることから、本発
明の化粧料は、浴用剤などとしても使用することができ
る。このように本発明の化粧料を浴用剤として用いるば
あいには、前記抽出物の化粧料への配合量は、かかる抽
出物が奏する肌に潤いを与え、その状態を向上させる効
果を考慮すると、化粧料100部に対して抽出物の固形
分換算で0.0005〜5部、なかんづく0.001〜
1部であることが好ましい。なお、前記浴用剤を用いる
ばあい、該浴用剤の使用量は、通常湯200リットルに
対して浴用剤が5〜50g程度となるように調整するこ
とが好ましい。
【0042】本発明に用いられる抽出物は、色素細胞の
チロシナーゼ活性を低下させることによるメラニン生成
の抑制効果、紫外線照射によって生じる紅斑や色素沈着
の抑制効果や、皮膚の水分量を増加させることによる保
湿効果を同時に奏するものである。したがって、かかる
抽出物が配合された本発明の化粧料は、メラニンの蓄積
によるシミ、ソバカスなどの発現を抑制するとともに、
肌質を改善し、潤いのある白く美しい肌を維持するとい
う効果を奏する。
【0043】
【実施例】つぎに、本発明の化粧料を実施例に基づいて
さらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに
限定されるものではない。
【0044】調製例1(アナアオサの抽出物の製造) アナアオサを25℃で3日間放置して乾燥させたのち、
粉砕してえられた粉砕物100gと、顆粒状のヤシガラ
活性炭5gとを、30℃にてマイナスイオン発生器で処
理を施しながら120分間にわたって充分に混合撹拌し
たのち放冷し、アナアオサの脱臭を行なった。
【0045】つぎに、前記のようにしてえられた脱臭さ
れたアナアオサおよび吸着後の活性炭の混合物と、精製
水1000gとを混合し、0℃から20℃に加温して2
4時間以上抽出した。こののち、えられた溶液をフィル
ター(平均孔径:0.2μm)を用いて加圧ろ過し、活
性炭を除去して抽出液(固形分含量:約3重量%)をえ
た。
【0046】調製例2(アナアオサの抽出物の製造) 調製例1において、精製水1000gのかわりに精製水
と1,3−ブチレングリコールとの混合溶液(精製水:
1,3−ブチレングリコール(容量比)=70:30)
1000gを用いたほかは、調製例1と同様にして抽出
液(固形分含量:約5重量%)をえた。
【0047】調製例3(ウミウチワの抽出物の製造) 調製例1において、アナアオサのかわりにウミウチワを
用い、精製水1000gのかわりに精製水とエタノール
との混合溶液(精製水:エタノール(容量比)=65:
35)1000gを用いたほかは、調製例1と同様にし
て抽出液(固形分含量:約2重量%)をえた。
【0048】調製例4(ミツイシコンブの抽出物の製
造) 調製例1において、アナアオサのかわりにミツイシコン
ブを用いたほかは、調製例1と同様にして抽出液(固形
分含量:約2重量%)をえた。
【0049】調製例5(マルバアマノリの抽出物の製
造) 調製例1において、アナアオサのかわりにマルバアマノ
リを用いたほかは、調製例1と同様にして抽出液(固形
分含量:約2重量%)をえた。
【0050】比較調製例1(アナアオサの抽出物の製
造) 調製例1において、脱臭されたアナアオサのかわりに、
脱臭を行なわず、乾燥させて粉砕しただけのアナアオサ
の粉砕物100gを用いたほかは、調製例1と同様にし
て抽出液(固形分含量:約3重量%)をえた。
【0051】比較調製例2(アナアオサの抽出物の製
造) 調製例1において、脱臭されたアナアオサのかわりに、
脱臭を行なわず、乾燥させて粉砕しただけのアナアオサ
の粉砕物100gを用いたほかは、調製例1と同様にし
て抽出液をえた。
【0052】つぎに、前記抽出液100mlに活性炭1
gを添加し、40℃にて180分間にわたって混合撹拌
して抽出後のアナアオサに脱臭処理を施したのち、フィ
ルター(平均孔径:0.2μm)を用いて加圧ろ過して
活性炭を除去し、抽出液(固形分含量:約3重量%)を
えた。
【0053】つぎに、調製例1でえられた抽出液および
調製例3でえられた抽出液を用い、以下に示す試験を行
なった。
【0054】試験例1(チロシナーゼ活性阻害作用) (イ)アナアオサの抽出物の有効性 L−チロシンの0.03%水溶液1mlおよびマックイ
ルベイン緩衝液(pH6.8)0.9mlに、試料とし
て調製例1でえられた抽出液の10%水溶液1mlを混
合し、混合溶液をえた。
【0055】前記混合溶液を37℃で10分間加温した
のち、約300unit/mlのチロシナーゼ0.1m
lを添加して37℃でチロシナーゼ反応を行ない、37
℃に保温しながら分光光度計(HITACHI U−2
000、(株)日立製作所製)にて波長475nmでの
時間の経過にともなう吸光度を測定した。その結果を図
1のグラフAに示す。
【0056】なお、図1中のグラフBは、試料1mlの
かわりに、精製水1mlを用いた混合溶液(ブランク)
についての結果である。
【0057】図1に示されたグラフから、抽出液が用い
られていない混合溶液(グラフB)は、時間の経過にと
もなって吸光度が急激に上昇するのに対し、調製例1で
えられた抽出液が用いられた混合溶液(グラフA)は、
時間が経過しても吸光度がほとんど上昇せず、該抽出液
によってチロシナーゼ活性が充分に阻害されていること
がわかる。
【0058】(ロ)ウミウチワの抽出物の有効性 L−チロシンの0.03%水溶液0.9mlおよびマッ
クイルベイン緩衝液(pH6.8)1mlに、試料とし
て、調製例3でえられた抽出液の5%水溶液、調製例3
でえられた抽出液の10%水溶液または35%エタノー
ル1mlを混合し、混合溶液をえた。かかる混合溶液を
35℃で30分間加温し、エタノールを蒸発させた。
【0059】前記混合溶液を37℃で10分間加温した
のち、約600unit/mlのチロシナーゼ0.1m
lを添加し、前記(イ)アナアオサの抽出物の有効性と
同様にして波長475nmでの時間の経過にともなう吸
光度を測定した。調製例3でえられた抽出液の5%水溶
液を用いたばあいの結果を図2のグラフCに、調製例3
でえられた抽出液の10%水溶液を用いたばあいの結果
をグラフDに、35%エタノールを用いたばあいの結果
をグラフEにそれぞれ示す。
【0060】なお、図2中のグラフFは、試料1mlの
かわりに、精製水1mlを用いた混合溶液(ブランク)
についての結果である。
【0061】図2に示されたグラフから、抽出液が用い
られていない混合溶液(グラフF)および35%エタノ
ールが用いられた混合溶液(グラフE)は、時間の経過
にともなって吸光度が急激に上昇するのに対し、調製例
3でえられた抽出液が用いられた混合溶液(グラフC、
D)は、いずれも時間が経過しても吸光度がほどんど上
昇せず、該抽出液によってチロシナーゼ活性が充分に阻
害されていることがわかる。
【0062】また、グラフCとグラフDとを比べて、グ
ラフDのほうが、時間の経過にともなう吸光度の上昇が
より小さいことから、調製例3でえられた抽出液は、そ
の濃度に依存してチロシナーゼ活性阻害作用を呈するも
のであることがわかる。
【0063】試験例2(細胞内チロシナーゼ活性抑制作
用) 培養B16マウスメラノーマ細胞を、96穴マイクロプ
レート(コーニング(CORNING)社製)に800
0個/穴播種し、5容量%仔牛血清(FBS)含有イー
グル最少必須培地(MEM)で37℃、5%CO2の条
件下で24時間プレ培養した。こののち、この培養液
と、試料として調製例1でえられた抽出液を5容量%ま
たは10容量%添加した5容量%FBS含有イーグルM
EMとを交換し、さらに37℃、5%CO2の条件下で
48時間培養した。
【0064】つぎに、培養後の培養液を除去し、界面活
性剤(Triton X−100)を添加した細胞処理
液に、5mMのL−ドーパ(Dopa)または0.03
%のMTTを添加して37℃でチロシナーゼ反応を行な
ったのち、マイクロプレートリーダー(Model 4
50、バイオ・ラッド(BIO RAD)社製)を用
い、波長475nmでのドーパ値および波長570−6
30nmでのMTT値をそれぞれ測定した。
【0065】なお、比較対照試料として、調製例1でえ
らえた抽出液のかわりに2mMのコウジ酸を添加したも
のまたは何も添加しなかったもの(ブランク)をそれぞ
れ用意した。
【0066】各試料のドーパ値を図3のグラフに、各試
料のMTT値を図4のグラフに示す。
【0067】なお、前記ドーパ値が大きくなるにつれ
て、細胞内チロシナーゼ活性が増大し、前記MTT値が
小さくなるにつれて、培養B16マウスメラノーマ細胞
の細胞活性が低下する。
【0068】図3に示されたグラフから、調製例1でえ
られた抽出液を添加したばあいには、無添加(ブラン
ク)のものはもちろんのこと、従来美白剤として用いら
れているコウジ酸を添加したばあいと比べてドーパ値が
かなり小さく、調製例1でえられた抽出液が細胞内チロ
シナーゼ活性を充分に抑制することができることがわか
る。
【0069】また、図4に示されたグラフから、調製例
1でえられた抽出液を添加したばあいのMTT値は、コ
ウジ酸を添加したばあいよりも大きく、また無添加(ブ
ランク)のものとほぼ同程度であり、調製例1でえられ
た抽出液は、培養B16マウスメラノーマ細胞の細胞活
性をほとんど阻害することがないことがわかる。
【0070】以上の結果から、調製例1でえらえた抽出
液は、培養B16マウスメラノーマ細胞の細胞活性をほ
とんど阻害することなく、細胞内のチロシナーゼ活性を
抑制するものであることがわかる。
【0071】試験例3(細胞内メラニン生成抑制作用) 培養B16マウスメラノーマ細胞を、φ60mmのシャ
ーレに11000個播種し、3容量%仔牛血清(FB
S)含有イーグル最少必須培地(MEM)で37℃、5
%CO2の条件下で2日間プレ培養した。こののち、こ
の培養液と、試料として調製例1でえられた抽出液の1
0%水溶液を5容量%添加した3容量%FBS含有イー
グルMEMとを交換し、さらに37℃、5%CO2の条
件下で5日間培養した。
【0072】つぎに、トリプシン処理を行なって細胞を
剥離したのち、遠心分離を施して細胞を回収し、ついで
シャーレ中の培養B16マウスメラノーマ細胞の細胞数
を測定した。さらに、回収した細胞に10%ジメチルス
ルホキシド含有IN水酸化ナトリウム水溶液を添加し、
細胞内のメラニンを溶出させ、波長475nmでの吸光
度を測定して該培養B16マウスメラノーマ細胞106
個あたりのメラニン量(μg)を調べた。その結果を表
1に示す。
【0073】なお、比較対照試料として、調製例1でえ
らえた抽出液のかわりに2mMのコウジ酸を添加したも
のまたは何も添加しなかったもの(ブランク)をそれぞ
れ用意した。
【0074】
【表1】
【0075】表1に示された結果から、調製例1でえら
れた抽出液を添加したばあいには、コウジ酸を添加した
ばあいおよび無添加のものと比べて、培養B16マウス
メラノーマ細胞がより増加しているが、該細胞106
あたりのメラニン量は格段に少ないことから、調製例1
でえられた抽出液は、培養B16マウスメラノーマ細胞
の細胞活性を維持しつつ、すぐれたメラニン生成抑制作
用を呈するものであることがわかる。
【0076】処方例1〜11および比較処方例1〜11 処方例1(クリーム) [(A)成分] (部) 流動パラフィン 5.0 ヘキサラン 4.0 ((株)テクノーブル製、 トリオクタン酸グリセリル) パラフィン 5.0 セタノール 2.0 グリセリルモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレン(20) 6.0 ソルビタンモノステアレート ブチルパラベン 0.1 [(B)成分] 調製例1でえられた抽出液 10.0 グリセリン 5.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1 メチルパラベン 0.1 モイストン・C 1.0 ((株)テクノーブル製、NMF成分) リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0 コウジ酸 1.0 精製水 全量が100.0部になる量 [(C)成分] 香料 適量 前記(A)成分および(B)成分をそれぞれ80℃以上
に加温後、(A)成分および(B)成分を混合撹拌し
た。これを50℃まで冷却後、前記(C)成分を加えて
さらに撹拌混合して均一なクリームを調製した。
【0077】処方例2(クリーム) 調製例1でえられた抽出液のかわりに調製例2でえられ
た抽出液を用いたほかは処方例1と同様にしてクリーム
を調製した。
【0078】処方例3(クリーム) 調製例1でえられた抽出液のかわりに調製例4でえられ
た抽出液を用いたほかは処方例1と同様にしてクリーム
を調製した。
【0079】比較処方例1(クリーム) 調製例1でえられた抽出液のかわりに精製水を用いたほ
かは処方例1と同様にしてクリームを調製した。
【0080】 処方例4(乳液) [(A)成分] (部) 流動パラフィン 6.00 ヘキサラン 4.00 ((株)テクノーブル製、 トリオクタン酸グリセリル) ホホバ油 1.00 ポリオキシエチレン(20) 2.00 ソルビタンモノステアレート 大豆レシチン 1.50 メチルパラベン 0.15 エチルパラベン 0.03 [(B)成分] 調製例3でえられた抽出液 30.00 グリセリン 3.00 1,3−ブチレングリコール 2.00 カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.30 ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.00 コウジ酸 1.00 精製水 全量が100.00部となる量 [(C)成分] 香料 微量 前記(A)成分および(B)成分をそれぞれ80℃以上
に加温後、(A)成分および(B)成分を混合撹拌し
た。これを50℃まで冷却後、前記(C)成分を加えて
さらに撹拌混合して均一な乳液を調製した。
【0081】比較処方例2(乳液) 調製例3でえられた抽出液のかわりに精製水を用いたほ
かは処方例4と同様にして乳液を調製した。
【0082】 処方例5(ローション) [成分] (部) リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0 エタノール 10.0 グリセリン 3.0 1,3−ブチレングリコール 2.0 メチルパラベン 0.2 クエン酸 0.1 クエン酸ナトリウム 0.3 カルボキシビニルポリマー 0.1 調製例1でえられた抽出液 10.0 香料 微量 精製水 全量が100.0部となる量 前記成分を混合して均一なローションを調製した。
【0083】比較処方例3(ローション) 調製例1でえられた抽出液のかわりに精製水を用いたほ
かは処方例5と同様にしてローションを調製した。
【0084】比較処方例4(ローション) 調製例1でえられた抽出液のかわりに比較調製例1でえ
られた抽出液を用いたほかは処方例5と同様にしてロー
ションを調製した。
【0085】比較処方例5(ローション) 調製例1でえられた抽出液のかわりに比較調製例2でえ
られた抽出液を用いたほかは処方例5と同様にしてロー
ションを調製した。
【0086】 処方例6(パック) [成分] (部) ポリビニルアルコール 15.0 ヒドロキシメチルセルロース 5.0 ブロピレングリコール 5.0 エタノール 10.0 リン酸L−アスコルビルマグネシウム 1.0 メチルパラベン 0.1 調製例5でえられた抽出液 10.0 香料 適量 精製水 全量が100.0部となる量 前記成分を混合して均一なパックを調製した。
【0087】比較処方例6(パック) 調製例5でえられた抽出液のかわりに精製水を用いたほ
かは処方例6と同様にしてパックを調製した。
【0088】 処方例7(洗顔料) [成分] (部) ステアリン酸 15.0 ラウリン酸 5.0 ミリスチン酸 15.0 グリセリルモノステアレート 4.0 水酸化カリウム 7.0 グリセリン 8.0 調製例1でえられた抽出液 10.0 リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0 メチルパラベン 0.2 精製水 全量が100.0部となる量 前記成分を85℃に加温して混合し、均一な洗顔料を調
製した。
【0089】比較処方例7(洗顔料) 調製例1でえられた抽出液のかわりに精製水を用いたほ
かは処方例7と同様にして洗顔料を調製した。
【0090】 処方例8(口紅) [(A)成分] (部) ヒマシ油 50.0 オクチルドデカノール 5.0 ラノリン 5.0 液状ラノリン 5.0 ミツロウ 4.0 オゾケライト 7.0 キャンデリラロウ 2.0 カルナバロウ 1.0 リン酸L−アスコルビルマグネシウム 1.0 [(B)成分] 調製例1でえられた抽出液をスプレー 10.0 ドライ処理した粉末 酸化チタン 1.0 色素(赤色201号など) 合計4.0 [(C)成分] 香料 微量 前記(A)成分および(B)成分をそれぞれ加温したの
ち、(A)成分および(B)成分を混合撹拌した。これ
を再加温し、前記(C)成分を添加して型に流し込み、
急冷して口紅を調製した。
【0091】比較処方例8(口紅) 調製例1でえられた抽出物をスプレードライ処理した粉
末のかわりに精製水を用いたほかは処方例8と同様にし
て口紅を調製した。
【0092】 処方例9(リキッドファンデーション) [(A)成分] (部) ステアリン酸 2.4 モノステアリン酸プロピレングリコール 2.0 セトステアリルアルコール 0.2 液状ラノリン 2.0 流動パラフィン 3.0 ミリスチン酸イソプロピル 8.5 プロピルパラベン 適量 [(B)成分] カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2 ベントナイト 0.5 プロピレングリコール 4.0 トリエタノールアミン 1.1 メチルパラベン 適量 リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2.0 コウジ酸 1.0 調製例2でえられた抽出液 全量が100.0部になる量 [(C)成分] 酸化チタン 8.0 タルク 4.0 着色顔料 適量 前記(A)成分および(B)成分をそれぞれ加温したの
ち、(A)成分および(B)成分を混合撹拌した。これ
を再加温し、前記(C)成分を添加して型に流し込み、
室温になるまで撹拌混合してリキッドファンデーション
を調製した。
【0093】比較処方例9(リキッドファンデーショ
ン) 調製例2でえられた抽出液のかわりに精製水を用いたほ
かは処方例9と同様にしてリキッドファンデーションを
調製した。
【0094】 処方例10(浴用剤) [成分] (部) 硫酸ナトリウム 35.0 炭酸水素ナトリウム 52.0 ホウ砂 2.0 カルボキシメチルセルロースナトリウム 1.0 色素201号 微量 香料 微量 調製例5でえられた抽出液の 凍結乾燥物 全量が100.0部になる量 前記成分を混合して均一な浴用剤を調製した。
【0095】比較処方例10(浴用剤) 調製例5でえられた抽出液の凍結乾燥物のかわりにマン
ニット(D−マンニトール)を用いたほかは処方例10
と同様にして浴用剤を調製した。
【0096】 処方例11(石鹸) [成分] (部) 80/20獣脂−ヤシ石鹸 66.0 ジラウリルリン酸ナトリウム 2.0 モノラウリルリン酸ナトリウム 17.0 ココアミドプロピルベタイン 10.0 リン酸L−アスコルビルマグネシウム 0.5 調製例3でえられた抽出液 全量が100.0部になる量 前記成分を混合して均一な石鹸を調製した。
【0097】比較処方例11(石鹸) 調製例3でえられた抽出液のかわりに精製水を用いたほ
かは処方例11と同様にして石鹸を調製した。
【0098】実施例1 処方例2でえられたクリームおよび比較処方例1でえら
れたクリームを用い、日常生活における皮膚の色素沈着
に対する抑制作用を調べた。
【0099】無作為に抽出した年齢20〜60歳の健常
な成人男女20名を被験者群とし、各クリーム0.05
gを1日1回、1カ月間左右の腋下部にそれぞれ塗布し
てもらったのち、各被験者の腋下部の色素沈着状態を目
視にて観察し、以下の評価基準に基づいて評価した。そ
の結果を表2に示す。
【0100】(評価基準) A:色素沈着がなくなった。 B:色素沈着が明らかに少なくなった。 C:クリームを使用する前よりも色素沈着が少なくなっ
た。 D:クリームを使用する前とほとんど変化がなかった。 E:クリームを使用する前よりも色素沈着がかえって多
くなった。
【0101】
【表2】
【0102】表2に示されるように、比較処方例1でえ
られたクリームがほとんど色素沈着を抑制することがで
きないのに対し、処方例2でえられたクリームを用いた
ばあいには、色素沈着がなくなるないし少なくなる。こ
のことから、処方例2でえられたクリームが、すぐれた
色素沈着抑制効果を奏するものであることがわかる。
【0103】なお、実施例1において、処方例2でえら
れたクリームを塗布した際に、皮膚に異常などが生じた
被験者は1名もなかった。
【0104】実施例2 処方例2でえられたクリームおよび比較処方例1でえら
れたクリームを用い、紫外線照射による紅斑の発生およ
び色素沈着に対する抑制効果を調べた。
【0105】無作為に抽出した年齢20〜60歳の健常
な成人男女20名を被験者群とし、その前腕内側部に1
cm×1cmの紫外線照射部を2箇所設定した。UV−
Bランプ((株)東芝製、FL20−SE)を用い、あ
らかじめ測定しておいた各被験者の最小紅斑量(ME
D)に相当する量の紫外線を1日1回(朝)、3日間連
続して照射した。
【0106】紫外線照射開始日から1カ月間連続して、
紫外線照射期間(最初の3日間)は紫外線照射直後およ
び夕刻の1日2回、紫外線照射期間経過後(4日目以
降)は朝および夕刻の1日2回、各紫外線照射部に処方
例2でえられたクリームおよび比較処方例1でえられた
クリームを約0.025gずつ塗布した。
【0107】1カ月間経過後、各被験者の紫外線照射部
の紅斑の発生状態および色素沈着状態を目視にて観察
し、紅斑の発生および色素沈着に対する抑制効果を以下
の評価基準に基づいて評価した。その結果を表3に示
す。
【0108】(評価基準) A:紅斑の発生および色素沈着がなかった。 B:紅斑の発生および色素沈着が明らかに少なくなっ
た。 C:クリームを使用する前よりも紅斑の発生および色素
沈着が少なくなった。 D:クリームを使用する前とほとんど変化がなかった。 E:クリームを使用する前よりも紅斑の発生および色素
沈着がかえって多くなった。
【0109】
【表3】
【0110】表3に示されるように、比較処方例1でえ
られたクリームがほとんど紅斑の発生および色素沈着を
抑制することができないのに対し、処方例2でえられた
クリームを用いたばあいには、紅斑の発生および色素沈
着がなくなるないし少なくなる。このことから、処方例
2でえられたクリームが、すぐれた紅斑の発生および色
素沈着に対する抑制効果を奏するものであることがわか
る。
【0111】なお、実施例2において、処方例2でえら
れたクリームを塗布した際に、皮膚に異常などが生じた
被験者は1名もなかった。
【0112】実施例3 処方例3でえられたクリームおよび比較処方例1でえら
れたクリームを用い、保湿効果を調べた。
【0113】無作為に抽出した年齢20〜60歳の健常
な成人男女20名を被験者群とし、各クリーム0.05
gを1日2回、1カ月間左右の前腕内側部にそれぞれ塗
布してもらったのち、各被験者の前腕内側部の皮膚の水
分量を、インピーダンスメーター(SKICON 20
0、アイ・ビー・エス(IBS)社製)を用いて測定
し、以下の評価基準に基づいて評価した。その結果を表
4に示す。
【0114】(評価基準) A:クリームを塗布する前と比べて、水分量が50重量
%以上多くなった。 B:クリームを塗布する前と比べて、水分量が20重量
%以上、50重量%未満多くなった。 C:クリームを塗布する前と比べて、水分量が10重量
%以上、20重量%未満多くなった。 D:クリームを塗布する前と比べて、水分量が10重量
%未満しか多くならないないしほとんど変化がなかっ
た。 E:クリームを塗布する前よりも水分量がかえって少な
くなった。
【0115】
【表4】
【0116】表4に示されるように、比較処方例1でえ
られたクリームがほとんど保湿効果を発現することがで
きないのに対し、処方例3でえられたクリームを用いた
ばあいには、皮膚の水分量が10〜50重量%以上高く
なる。このことから、処方例3でえられたクリームが、
肌に潤いを与え、すぐれた保湿効果を奏するものである
ことがわかる。
【0117】なお、実施例3において、処方例3でえら
れたクリームを塗布した際に、皮膚に異常などが生じた
被験者は1名もなかった。
【0118】また、処方例3でえられたクリームは、1
カ月間でその状態に変化が生じることはなかった。
【0119】実施例4 処方例5でえられたローションおよび比較処方例3〜5
でえられたローションを用い、臭いの有無に起因する使
用感を調べた。
【0120】無作為に抽出した年齢20〜60歳の健常
な成人男女20名を被験者群とし、各ローション10m
lを1日1回、1カ月間左右の首筋部にそれぞれ塗布し
てもらい、使用時および使用後の臭いの有無に起因する
使用感を以下の評価基準に基づいて評価した。その結果
を表5に示す。
【0121】(評価基準) A:使用時および使用後に海藻独特の不快な臭いがまっ
たく感じられず、使用感にきわめてすぐれ、また1カ月
間その状態がまったく変わらなかった。 B:使用時および使用後に不快な臭いがほとんど感じら
れず、使用感が良好であり、また1カ月間その状態がま
ったく変わらなかった。 C:使用時および使用後に若干不快な臭いが感じられ、
1カ月間その状態が変わらなかった。 D:使用時および使用後に不快な臭いが感じられ、使用
感がわるく、また時間が経過するにつれて不快な臭いが
いちじるしくなっていった。 E:不快な臭いがいちじるしく、使用するのが困難であ
った。
【0122】
【表5】
【0123】表5に示されるように、脱臭処理が施され
ていない比較調製例1の抽出液が配合された比較処方例
4のローションおよび抽出後に脱臭処理が施された比較
調製例2の抽出液が配合された比較処方例5のローショ
ンを用いたばあいには、不快な臭いが感じられるないし
不快な臭いがいちじるしく、使用感がわるいないし使用
が困難であり、また時間が経過するにつれて不快な臭い
がいちじるしくなっていったのに対し、調製例1でえら
れた抽出液が配合された処方例5のローションを用いた
ばあいには、抽出液のかわりに精製水が配合された比較
処方例3のローションを用いたばあいと同様に、不快な
臭いがほとんど感じられず、使用感がよく、その状態が
1カ月間変わらない。このことから、処方例5でえられ
たローションが、海藻独特の不快な臭いを発せず、使用
感にすぐれ、かかる状態が安定したものであることがわ
かる。
【0124】なお、実施例4において、処方例5でえら
れたローションを塗布した際に、皮膚に異常などが生じ
た被験者は1名もなかった。
【0125】また、処方例5でえられたローションは、
1カ月間でその状態(外観)に変化が生じることはなか
った。
【0126】
【発明の効果】海藻の乾燥物を脱臭したのち抽出してえ
られた抽出物は、美白効果の指標となる色素細胞の細胞
活性をほとんど阻害せずに細胞内チロシナーゼ活性を低
下させてメラニンの生成を抑制し、メラニン量を少なく
するとともに、紫外線照射によって生じる紅斑や色素沈
着を抑制するほか、皮膚の水分量を増加させて保湿性を
向上させるといったすぐれた作用を同時に呈するもので
ある。したがって、かかる抽出物が配合された本発明の
化粧料は、メラニンの蓄積によるシミ、ソバカスの発現
を抑制し、肌に潤いを与えて肌質を改善し、白く美しい
肌を維持するという効果を奏する。
【0127】また、本発明の化粧料は、前記のごとくす
ぐれた美白効果および保湿効果を奏するうえ、通常海藻
が有する独特な不快な臭いをほどんど発せず、経日ごと
に臭いがいちじるしくなることがないほか、もちろん有
効成分は安定して配合されたままであり、しかも使用感
や皮膚などに対する安全性にもすぐれるといった効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】時間経過にともなう試験例1の各混合溶液の吸
光度の変化を示すグラフである。
【図2】時間経過にともなう試験例1の各混合溶液の吸
光度の変化を示すグラフである。
【図3】試験例2の各試料のドーパ値を示すグラフであ
る。
【図4】試験例2の各試料のMTT値を示すグラフであ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 海藻の乾燥物を脱臭したのち抽出してえ
    られた抽出物が配合されてなる化粧料。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000351722A (ja) * 1999-06-07 2000-12-19 Tekunooburu:Kk 皮膚化粧料
JP2009161458A (ja) * 2007-12-28 2009-07-23 Rohto Pharmaceut Co Ltd 細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進剤
KR101022705B1 (ko) * 2008-08-14 2011-03-22 아쿠아그린텍(주) 항산화 활성효능을 가진 원적외선 건조에 의한 감태의 에탄올 추출물
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CN113876617A (zh) * 2021-10-14 2022-01-04 安徽中美生谷生物科技有限公司 一种具有提亮功效的洁面乳及其制备方法

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