JPH09178186A - 予混合燃焼装置の制御方法 - Google Patents

予混合燃焼装置の制御方法

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JPH09178186A
JPH09178186A JP34073495A JP34073495A JPH09178186A JP H09178186 A JPH09178186 A JP H09178186A JP 34073495 A JP34073495 A JP 34073495A JP 34073495 A JP34073495 A JP 34073495A JP H09178186 A JPH09178186 A JP H09178186A
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陽一郎 大久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 予混合室の異常燃焼をなくし、有害物の排出
を少なくして火炎を安定に保持する。 【解決手段】 燃料と空気を混合する予混合室1、燃料
と空気の混合気を燃焼する燃焼室2と、燃焼ガスと空気
を混合する希釈混合室3を順次接続し、予混合室1に燃
料を噴霧する第1燃料噴射弁4と、燃焼室2に燃料を噴
霧する第2燃料噴射弁5を設け、予混合室1と希釈混合
室3または燃焼室に空気を供給する空気通路6を設けた
予混合燃焼装置において、予混合室1に発生した燃焼を
検知すると、予混合室1に噴霧する燃料の流量を減少し
て、または、予混合室1に供給する空気の流量を増加し
て、予混合室1の燃焼火炎を消火する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料と空気を予め
混合して燃焼する予混合燃焼装置において、燃焼を制御
する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】予混合燃焼方式は、予混合室で燃料と空
気を予め混合してその混合気を燃焼室で燃焼するので、
燃料を燃焼室に直接噴霧して燃焼する拡散燃焼方式に比
較して、本質的に、燃焼室の混合気が均一になって燃焼
温度が均一になり易く、高温領域が少なくてサーマルN
xの生成が少ない。予混合燃焼方式においても、サー
マルNOxの生成を抑制するため、燃焼室の混合気の空
気過剰率を大きくして、希薄燃焼が行なわれる。しか
し、燃焼室の混合気の空気過剰率が大きくなり過ぎる
と、一酸化炭素COや未燃炭化水素HCの生成が急増
し、燃焼室の燃焼の火炎が不安定になって吹き消える。
逆に、燃焼室の空気過剰率が小さくなり過ぎると、予混
合室で逆火や自発火のような異常燃焼が発生する。予混
合燃焼方式は、予混合室の異常燃焼が発生せずに有害物
の排出が少なく火炎が安定する燃焼室の空気過剰率の範
囲が狭い。従って、負荷変動範囲が広いガスタービンエ
ンジンの燃焼装置に要求される性能を満足させることが
一般的に困難である。
【0003】再生式ガスタービンエンジンにおいては、
燃料消費率を改善するため、タービン入口即ち燃焼装置
出口のガス温度を1000〜1400℃に高め、燃焼装
置に供給される空気をタービンが排出するガスで加熱し
て、燃焼装置入口の空気温度を600〜1000℃に高
めることが研究されている。
【0004】予混合希薄燃焼方式は、燃焼装置入口の空
気温度が600〜1000℃に上昇すると、燃焼室の燃
焼火炎が1500℃程度以上の比較的均一な温度に保持
され、有害物の排出が少なく火炎が安定すると考えられ
る。しかし、予混合室で逆火や自発火のような異常燃焼
が発生し易くなる。
【0005】そこで、予混合室の異常燃焼を防止するた
め、燃焼室の空気過剰率の許容範囲の下限を上げること
が考えられるが、そうすると、空気過剰率の許容範囲が
更に狭くなって、ガスタービンエンジンの大きな負荷変
動に対応することがますます困難になる。
【0006】また、燃焼室の燃焼火炎が1500℃程度
以上の温度に保持されると、燃焼室出口のガス温度がタ
ービンの耐熱温度,最高で1400℃位を越えるので、
燃焼室から出る燃焼ガスを希釈混合室で空気の混合によ
り希釈して燃焼室出口のガス温度をタービンの耐熱温度
以下にする。
【0007】自動車用再生式ガスタービンエンジンは、
負荷変動範囲が広く、燃焼装置の燃料流量の変動範囲が
広い。
【0008】自動車用再生式ガスタービンエンジンの予
混合希薄燃焼方式は、広い負荷変動範囲において、有害
物の排出を少なくして火炎を安定に保持するため、燃料
流量の変動に応じて燃焼用の空気流量を最適に制御する
必要がある。空気通路に供給された空気を燃焼用空気と
希釈用空気に分配する率が固定されていると、燃焼用空
気流量を最適に制御することができない。
【0009】また、始動時や加速時のように燃料流量が
急増するときには、予混合室の異常燃焼を防止するた
め、予混合室の混合気の濃度を高めずに、燃料の一部を
直接燃焼室に噴射して燃焼し、予混合希薄燃焼に拡散燃
焼を組み合わせた複合燃焼を行なう。しかし、予混合室
で空気と予め混合する燃料の割合が大きい程、燃焼室の
混合気が均一になり、サーマルNOxの生成が少ない。
予混合する燃料の割合を大きくするには、予混合室に供
給する燃焼用空気の流量を最適に制御する必要がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の予混
合燃焼装置においては、予混合室に異常燃焼が発生し難
くしたものがあるが、異常燃焼の発生が皆無ではなく、
異常燃焼を回避するわけでもない。
【0011】また、燃焼室の燃焼を制御するに当たり、
燃焼室の燃焼状態を正確に検知しない上、予混合室に供
給する燃焼用空気と希釈混合室に供給する希釈用空気の
分配率が固定され、燃焼用空気の流量が最適に制御され
ない。
【0012】従って、予混合室の異常燃焼をなくし、有
害物の排出を少なくして火炎を安定に保持することがで
きない。
【0013】
【課題を解決するための着眼】予混合室に発生した異常
燃焼火炎は、予混合室に噴霧する燃料の流量を減少する
と、また、予混合室に供給する空気の流量を増加する
と、予混合室の混合気の濃度が低くなり、消火される。
【0014】予混合希薄燃焼は、燃焼温度がほぼ均一に
なるので、燃焼温度に基づいて制御することができる。
しかし、1500℃程度以上の燃焼温度は、熱電対のよ
うな従来の温度センサで直接検知することができない。
【0015】ところが、空気通路入口の空気温度が30
0℃程度以上である場合のような、燃焼装置入口の作動
条件が一定の範囲にある場合には、燃焼室の燃焼温度が
空気通路入口の空気温度と燃焼室の平均空気過剰率から
ほぼ決まるので、燃焼室の平均空気過剰率を求め、平均
空気過剰率に基づいて制御することができる。また、平
均空気過剰率と空気通路入口の空気温度から燃焼室の燃
焼温度を求め、この燃焼温度に基づいて制御することが
できる。
【0016】予混合希薄燃焼に拡散燃焼を組み合わせた
複合燃焼のときのように、燃焼負荷が増大するときに
は、燃焼装置の圧力損失が増大するので、この圧力損失
などから燃焼室の平均空気過剰率を求めることができ
る。また、燃焼室の燃焼温度を求めることができる。
【0017】
【課題を解決するための手段】燃料と空気を混合する予
混合室、燃料と空気の混合気を燃焼する燃焼室と、燃焼
ガスと空気を混合する希釈混合室を順次接続し、予混合
室に燃料を噴霧する第1燃料噴射弁と、燃焼室に燃料を
噴霧する第2燃料噴射弁を設け、予混合室と希釈混合室
または燃焼室に空気を供給する空気通路を設けた予混合
燃焼装置において、予混合室に発生した燃焼を検知する
と、予混合室に噴霧する燃料の流量を減少するか、もし
くは予混合室に供給する空気の流量を増加し、または、
予混合室に噴霧する燃料の流量を減少すると共に、予混
合室に供給する空気の流量を増加して、予混合室の燃焼
火炎を消火することを特徴とする制御方法。
【0018】燃焼室の燃焼火炎の状態量を検知して、ま
たは、両燃料噴射弁に供給する燃料の流量、空気通路に
供給する空気の流量、空気通路入口の空気圧力、希釈混
合室出口の燃焼ガス圧力と空気通路入口の空気温度を検
知して、燃焼室の平均空気過剰率を求め、平均空気過剰
率が所望の範囲の下限値より小さいときには、予混合室
に供給する空気の流量を増加し、平均空気過剰率が所望
の範囲の上限値より大きいときには、予混合室に供給す
る空気の流量を減少して、燃焼室の平均空気過剰率を所
望の範囲内にすることを特徴とする制御方法。
【0019】燃焼室の燃焼火炎の状態量を検知して燃焼
室の平均空気過剰率を求め、空気通路に供給する空気の
流量、空気通路入口の空気圧力、希釈混合室出口の燃焼
ガス圧力と空気通路入口の空気温度を検知して、燃焼室
の燃焼温度を求め、燃焼温度が所望の範囲の下限値より
小さいときには、予混合室に供給する空気の流量を減少
し、燃焼温度が所望の範囲の上限値より大きいときに
は、予混合室に供給する空気の流量を増加して、燃焼室
の燃焼温度を所望の範囲内にすることを特徴とする制御
方法。
【0020】
【発明の効果】予混合室に燃焼火炎が発生すると、予混
合室に噴霧する燃料の流量を減少、または、予混合室に
供給する空気の流量を増加して、予混合室の燃焼火炎を
消火する。
【0021】また、燃焼室の平均空気過剰率または燃焼
温度を求め、予混合室に供給する空気の流量を増減し
て、燃焼室の平均空気過剰率または燃焼温度を所望の範
囲にする。
【0022】従って、予混合室の異常燃焼をなくし、有
害物の排出を少なくして火炎を安定に保持することがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】
<第1例(図1〜図10参照)> [予混合燃焼装置]本例の制御方法を実施する予混合燃
焼装置は、自動車用再生式ガスタービンエンジンの燃焼
装置である。
【0024】予混合燃焼装置は、図1に示すように、燃
料と空気を混合する円輪断面形状の予混合室1、燃料と
空気の混合気を燃焼する円形断面形状の燃焼室2と、燃
焼ガスと空気を混合する円形断面形状の希釈混合室3を
順次同芯状に接続し、予混合室1に燃料を噴霧する第1
燃料噴射弁4と、燃焼室2に燃料を噴霧する第2燃料噴
射弁5を設け、予混合室1と希釈混合室3に空気を供給
する円輪断面形状の空気通路6を同芯状に設けている。
両燃料噴射弁4,5に軽油や灯油のような液体燃料を供
給する装置を設けている。
【0025】予混合室1は、入口に空気流量調整機構を
設け、予混合室1に流入する燃焼用空気の流量を増減可
能にしている。
【0026】空気流量調整機構は、図1と図2に示すよ
うに、予混合室1の円環状の入口に固定板7と可動板8
を重合して配置し、固定板7と可動板8にそれぞれ円弧
状の長孔9,10を貫通し、固定板の長孔9の一部と可
動板の長孔10の一部を重複して連通し、空気通路6の
空気が両長孔9,10の連通部分を通過して予混合室1
に流入する構成にしている。回転可能な可動板8の外周
には、歯車部11を同芯状に形成し、可動板8の歯車部
11に調整軸12の先端歯車部を噛み合わせている。調
整軸12の回転により可動板8を回転し、可動板の長孔
10が固定板の長孔9と連通した面積を増減して、予混
合室1に流入する燃焼用空気の流量を増減する。
【0027】予混合室1の入口と第1燃料噴射弁4の燃
料噴霧位置の間には、空気旋回調整機構を設け、予混合
室1に流入した燃焼用空気の旋回流のスワール数を増減
可能にしている。
【0028】空気旋回調整機構は、図1と図3に示すよ
うに、予混合室1の円環状部分に固定板7と可動板13
を対面して配置し、固定板7と可動板13にそれぞれ凹
凸を円環状に設け、固定板7の凹凸と可動板13の凹凸
を噛み合わせ、固定板凸部14の片側の側面とその隣の
可動板凸部15の側面の間に径方向に沿った非旋回用通
路16を、固定板凸部14の他の片側の側面とその隣の
可動板凸部15の側面の間に略周方向に沿った旋回用通
路17をそれぞれ形成し、予混合室1に流入した空気が
非旋回用通路16と旋回用通路17を通過する構成にし
ている。回転可能な可動板13の外周には、歯車部18
を同芯状に形成し、可動板13の歯車部18に調整軸1
9の先端歯車部を噛み合わせている。調整軸19の回転
により可動板13を回転し、非旋回用通路16の幅を狭
くまたは広くすると共に、旋回用通路17の幅を広くま
たは狭くして、予混合室1に流入した燃焼用空気の旋回
流のスワール数を増加または減少する。
【0029】予混合室1の第1燃料噴射弁4の燃料噴霧
位置の下流には、第1火炎検知装置を設け、予混合室1
に発生した燃焼火炎を検知可能にしている。
【0030】第1火炎検知装置は、図1に示すように、
耐熱性の高い光ファイバのような光通路20の広角レン
ズ付きの先端を予混合室1に配置し、光通路20の基端
をフォトダイオードやフォトトランジスタのような光検
出素子21に接続している。予混合室1に燃焼火炎が発
生すると、光検出素子21が出力する。
【0031】燃焼室2は、図1に示すように、入口側に
同芯状に設けた第2燃料噴射弁5に第2火炎検知装置を
内蔵し、燃焼室2の燃焼火炎の状態量を検知可能にして
いる。
【0032】第2火炎検知装置は、図4に示すように、
第2燃料噴射弁5の軸芯位置の燃料通路22に耐熱性の
高い光ファイバのような光通路23を貫通し、光通路2
3の先端部を微粒化用空気通路24とその中央位置の噴
出孔25に配置し、光通路23の広角レンズ付きの先端
を微粒化用空気通路の噴出孔25から燃焼室2に突出
し、燃料通路22から突出した光通路23の基端をフォ
トトランジスタのような光検出素子26に接続してい
る。光検出素子26は、燃焼室2に燃焼火炎が発生する
と、その燃焼火炎の状態量に応じた信号を出力する。
【0033】燃焼室2には、図1に示すように、混合気
に点火する点火栓27を設けている。
【0034】自動車用再生式ガスタービンエンジンは、
予混合燃焼装置の希釈混合室3の出口にガスタービンと
熱交換器の放熱通路を順次接続し、予混合燃焼装置の空
気通路6の入口に熱交換器の受熱通路と空気圧縮機を順
次接続し、ガスタービンの軸と空気圧縮機の軸を連結し
ている。
【0035】[制御方法]本例の制御方法は、燃焼室2
の燃焼を制御する方法と、予混合室1の異常燃焼を制御
する方法からなる。
【0036】燃焼室2の燃焼を制御する方法は、燃焼室
2の平均空気過剰率に基づく制御方法と、燃焼室2の燃
焼温度に基づく制御方法の2例がある。
【0037】1)燃焼室の平均空気過剰率に基づいて燃
焼室の燃焼を制御する方法 この制御方法は、燃焼室2の燃焼温度即ち予混合燃焼の
火炎温度が空気通路6入口の空気温度と燃焼室2の平均
空気過剰率からほぼ決まるので、燃焼室2の燃焼温度を
最適範囲にするため、燃焼室2の平均空気過剰率を検知
して、予混合室1に流入する燃焼用空気の流量を制御す
る。
【0038】燃焼室2の平均空気過剰率は、定常運転時
のように燃焼装置の作動条件の変動が小さいときには、
燃焼室2の燃焼火炎光のパワースペクトル比に基づい
て、過渡運転時のように燃焼装置の作動条件の変動が大
きいときには、燃焼装置の圧力損失などに基づいて検知
する。
【0039】a 燃焼装置の作動条件の変動が小さいと
きの制御方法 燃焼室2の第2火炎検知装置23,26が出力する燃焼
火炎の光パワーは、変動の周波数分析をすると、図5に
示すようなスペクトルになる。このスペクトルにおい
て、特定周波数より高い周波数範囲のパワーペクトルA
と低い周波数範囲のパワーペクトルBの比B/Aを求め
る。このパワーペクトル比B/Aは、図6に示すよう
に、燃焼室2の平均空気過剰率λと一定の対応関係があ
る。即ち、燃焼火炎光のパワースペクトル比に基づいて
燃焼室2の平均空気過剰率λが求められる。
【0040】制御方法は、図7に示すように、第2火炎
検知装置23,26が燃焼室2の燃焼火炎の光パワーを
検知する。光パワーが設定値より小さいと、両燃料噴射
弁4,5への燃料の供給を停止して異常警報を発する。
光パワーが設定値以上であると、光パワーを周波数分析
し、パワーペクトル比B/Aを算出し、燃焼室2の平均
空気過剰率λを算出する。
【0041】平均空気過剰率λが設定範囲の下限値α,
実施例では3,より小さいと、空気流量調整機構の調整
軸12を回転して、予混合室1に流入する燃焼用空気の
流量を増加する。また、空気旋回調整機構の調整軸19
を回転して、予混合室1に流入した燃焼用空気の旋回流
のスワール数を減少する。
【0042】平均空気過剰率λが設定範囲の上限値β,
実施例では5,より大きいと、空気流量調整機構の調整
軸12を回転して、予混合室1に流入する燃焼用空気の
流量を減少する。また、燃焼用空気流量の減少による燃
焼火炎の安定性の悪化を防止するため、空気旋回調整機
構の調整軸19を回転して、予混合室1に流入した燃焼
用空気の旋回流のスワール数を増加する。
【0043】b 燃焼装置の作動条件の変動が大きいと
きの制御方法 両燃料噴射弁4,5に供給する燃料の流量Gf、空気通
路6に供給する空気の流量Ga、空気通路6入口の空気
圧力Pi、希釈混合室3出口の燃焼ガス圧力Po、空気
通路6入口の空気温度Tiを検知すると、燃焼室2の平
均空気過剰率λは、次式から求められる。ただし、n
は、空気流量Ga中の燃焼用空気流量への分配割合であ
る。C1とC2は、係数である。
【0044】 n=1−C1{Ti(Pi−Po)/Pi}1/2/Ga λ=C2nGa/Gf 自動車用再生式ガスタービンエンジンにおいては、燃料
流量Gfは、調量器で調量されるので、燃料流量Gf用
のセンサを新設する必要はない。また、ガスタービンの
回転数即ち空気圧縮機の回転数と空気圧縮機の出口圧力
は計測され、これらの計測値と空気圧縮機の特性から空
気圧縮機の出口流量即ち空気流量Gaが求められるの
で、空気流量Ga用のセンサを新設する必要はない。空
気圧力Pi、燃焼ガス圧力Po、空気温度Ti用のセン
サは、それぞれ、設ける。
【0045】制御方法は、図8に示すように、第2火炎
検知装置23,26が燃焼室2の燃焼火炎の光パワーを
検知する。光パワーが設定値より小さいと、燃料の供給
を停止して異常警報を発する。光パワーが設定値以上で
あると、燃料流量Gf、空気流量Ga、空気圧力Pi、
燃焼ガス圧力Poと空気温度Tiを検知し、分配割合n
を算出して平均空気過剰率λを算出する。
【0046】平均空気過剰率λが設定範囲の下限値α,
実施例では3,より小さいと、予混合室1に流入する燃
焼用空気の流量を空気流量調整機構で増加し、予混合室
1に流入した燃焼用空気の旋回流のスワール数を空気旋
回調整機構で減少する。
【0047】平均空気過剰率λが設定範囲の上限値β,
実施例では5,より大きいと、予混合室1に流入する燃
焼用空気の流量を空気流量調整機構で減少し、予混合室
1に流入した燃焼用空気の旋回流のスワール数を空気旋
回調整機構で増加する。
【0048】平均空気過剰率λが設定範囲であると、前
回のサンプリング時との変動を修正するため、今回の平
均空気過剰率λが前回の平均空気過剰率λpより小さい
と、予混合室1の燃焼用空気は、流量を増加してスワー
ル数を減少する。今回の平均空気過剰率λが前回の平均
空気過剰率λpより大きいと、予混合室1の燃焼用空気
は、流量を減少してスワール数を増加する。
【0049】2)燃焼室の燃焼温度に基づいて燃焼室の
燃焼を制御する方法 この制御方法は、図9に示すように、上記1)aの制御
方法と同様に、燃焼室2の燃焼火炎光のパワースペクト
ル比に基づいて燃焼室2の平均空気過剰率λを算出す
る。また、上記1)bの制御方法と同様に、空気通路6
に供給する空気の流量Ga、空気通路6入口の空気圧力
Pi、希釈混合室3出口の燃焼ガス圧力Poと空気通路
6入口の空気温度Tiに基づいて空気流量Ga中の燃焼
用空気流量への分配割合nを算出する。そして、燃焼室
2の平均的な燃焼温度Tは、次式から求める。ただし、
3は、係数である。
【0050】T=Ti+C3nGa/λ 燃焼温度Tが設定範囲の下限値γ,実施例では1600
℃,より小さいと、予混合室1に流入する燃焼用空気の
流量を空気流量調整機構で減少し、予混合室1に流入し
た燃焼用空気の旋回流のスワール数を空気旋回調整機構
で増加する。
【0051】燃焼温度Tが設定範囲の上限値δ,実施例
では1800℃,より大きいと、予混合室1に流入する
燃焼用空気の流量を空気流量調整機構で増加し、予混合
室1に流入した燃焼用空気の旋回流のスワール数を空気
旋回調整機構で減少する。
【0052】燃焼温度Tが設定範囲γ〜δであると、前
回のサンプリング時との変動を修正するため、今回の燃
焼温度Tが前回の燃焼温度Tpより小さいと、予混合室
1の燃焼用空気は、流量を減少してスワール数を増加す
る。今回の燃焼温度Tが前回の燃焼温度Tpより大きい
と、予混合室1の燃焼用空気は、流量を増加してスワー
ル数を減少する。
【0053】3)予混合室の異常燃焼を制御する方法 この制御方法は、図10に示すように、第2火炎検知装
置23,26が燃焼室2の燃焼火炎の光パワーを検知し
てその光パワーが設定値以上であることを確認した後、
第1火炎検知装置20,21が予混合室1の燃焼火炎の
光パワーを検知してその光パワーが設定値以上である
と、異常警報を発し、燃焼室の点火栓27を発火し、第
2燃料噴射弁5が停止中であれば、第2燃料噴射弁5か
ら燃焼室2に小流量の燃料を噴霧し、第2燃料噴射弁5
が作動中であれば、第2燃料噴射弁5から燃焼室2に噴
霧する燃料の流量を少し増加し、燃焼室2の燃焼火炎の
光パワーが設定値以上であると、第1燃料噴射弁4から
予混合室1に噴霧する燃料の流量を第2燃料噴射弁5の
燃料流量の増加分減少する。また、予混合室1に流入す
る燃焼用空気の流量を空気流量調整機構で増加し、予混
合室1に流入した燃焼用空気の旋回流のスワール数を空
気旋回調整機構で減少する。
【0054】予混合室1に噴霧する燃料流量が零になら
ず、かつ、予混合室1の燃焼火炎の光パワーが設定値以
上である限り、上記のように、燃焼室2の燃焼火炎の光
パワーが設定値以上であることを確認しつつ、燃焼室2
に噴霧する燃料流量の増加と予混合室1に噴霧する燃料
流量の減少及び予混合室1の燃焼用空気の流量増加とス
ワール数減少を繰り返し、燃焼室2と予混合室1に噴霧
する燃料流量の合計流量を一定に保持した上で、予混合
室1に発生した燃焼火炎を消火する。
【0055】燃焼室2の燃焼火炎の光パワーが設定値よ
り小さくなれば、また、予混合室1に噴霧する燃料流量
が零になっても、予混合室1の燃焼火炎の光パワーが設
定値以上であれば、両燃料噴射弁4,5への燃料の供給
を停止し、異常警報を発する。
【0056】予混合室1に発生した燃焼火炎が消火され
ると、逆に、燃焼室2に噴霧する燃料流量を減少し、予
混合室1に噴霧する燃料流量を増加して予混合室1の燃
焼用空気の流量を減少すると共にスワール数を増加す
る。
【0057】<第2例(図11と図12参照)>自動車
用再生式ガスタービンエンジンに用いられる予混合燃焼
装置は、図11に示すように、複数の円管形状の予混合
室31、主燃焼室32と希釈混合室33を順次接続し、
主燃焼室32の上流端に副燃焼室34を接続し、各予混
合室31にそれぞれ第1燃料噴射弁35を設け、副燃焼
室34に第2燃料噴射弁36を設け、予混合室31、副
燃焼室34、主燃焼室32と希釈混合室33に空気を供
給する空気通路37を設けている。
【0058】各予混合室31の空気流入口と副燃焼室3
4の空気流入口には、それぞれ、空気旋回機構を設けて
いる。
【0059】各予混合室31の下流位置には、図11と
図12に示すように、それぞれ、火炎検知装置を設け、
各予混合室31に発生した燃焼火炎を検知可能にしてい
る。火炎検知装置は、光通路38の広角レンズ付きの先
端を予混合室31の中心位置に上流側向きに配置し、光
通路38の基端を光検出素子39に接続している。
【0060】副燃焼室34には、図11に示すように、
点火栓40を設けている。
【0061】本例の制御方法は、予混合室の異常燃焼を
制御する方法である。いずれかの火炎検知装置38,3
9が予混合室31の燃焼火炎の光パワーを検知してその
光パワーが設定値以上であると、異常警報を発し、副燃
焼室34の点火栓40を発火し、副燃焼室34に第2燃
料噴射弁36から噴霧する燃料の流量を少し増加し、燃
焼火炎が発生した予混合室31に第1燃料噴射弁35か
ら噴霧する燃料の流量を第2燃料噴射弁36の燃料流量
の増加分減少する。
【0062】燃焼火炎が発生した予混合室31に噴霧す
る燃料流量が零にならず、かつ、燃焼火炎が発生した予
混合室31の燃焼火炎の光パワーが設定値以上である限
り、上記のように、副燃焼室34に噴霧する燃料流量の
増加と予混合室31に噴霧する燃料流量の減少を繰り返
し、副燃焼室34と予混合室31に噴霧する燃料流量の
合計流量を一定に保持した上で、予混合室31に発生し
た燃焼火炎を消火する。
【0063】燃焼火炎が発生した予混合室31に噴霧す
る燃料流量が零になっても、その予混合室31の燃焼火
炎の光パワーが設定値以上であれば、すべての燃料噴射
弁35,36への燃料の供給を停止し、異常警報を発す
る。
【0064】予混合室31に発生した燃焼火炎が消火さ
れると、逆に、副燃焼室34に噴霧する燃料流量を減少
して、予混合室31に噴霧する燃料流量を増加する。
【0065】<第3例(図13と図14参照)>自動車
用再生式ガスタービンエンジンに用いられる予混合燃焼
装置は、図13に示すように、円輪断面形状の予混合室
41、主燃焼室42と希釈混合室43を順次接続し、主
燃焼室42の上流端に副燃焼室44を接続し、予混合室
41に燃料を噴霧する第1燃料噴射弁45と、副燃焼室
44に燃料を噴霧する第2燃料噴射弁46を設け、予混
合室41、副燃焼室44と主燃焼室42に空気を供給す
る空気通路47を設けている。
【0066】予混合室41の空気流入口と副燃焼室44
の空気流入口には、それぞれ、空気旋回機構を設けてい
る。予混合室41の下流位置には、図13に示すよう
に、混合気の一部を燃焼する円環形状のハニカム型触媒
48を設けている。予混合室41の触媒48上流側位置
には、図13と図14に示すように、広角レンズ付きの
光通路49と光検出素子50を順次接続した複数の火炎
検知装置を設け、予混合室41に発生した燃焼火炎を検
知可能にしている。副燃焼室44には、点火栓51を設
けている。
【0067】本例の異常燃焼制御方法は、いずれかの火
炎検知装置49,50が予混合室41の燃焼火炎の光パ
ワーを検知してその光パワーが設定値以上であると、異
常警報を発し、点火栓51を発火し、副燃焼室44に第
2燃料噴射弁46から噴霧する燃料の流量を少し増加
し、予混合室41に第1燃料噴射弁45から噴霧する燃
料の流量を第2燃料噴射弁46の燃料流量の増加分減少
する。
【0068】予混合室41に噴霧する燃料流量が零にな
らず、かつ、予混合室41の燃焼火炎の光パワーが設定
値以上である限り、上記のように、副燃焼室44に噴霧
する燃料流量の増加と予混合室41に噴霧する燃料流量
の減少を繰り返し、副燃焼室44と予混合室41に噴霧
する燃料流量の合計流量を一定に保持した上で、予混合
室41に発生した燃焼火炎を消火する。
【0069】予混合室41に噴霧する燃料流量が零にな
っても、予混合室41の燃焼火炎の光パワーが設定値以
上であれば、すべての燃料噴射弁45,46への燃料の
供給を停止し、異常警報を発する。
【0070】予混合室41に発生した燃焼火炎が消火さ
れると、逆に、副燃焼室44に噴霧する燃料流量を減少
して、予混合室41に噴霧する燃料流量を増加する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の第1例の制御方法を実施す
る予混合燃焼装置の縦断面図。
【図2】同予混合燃焼装置の空気流量調整機構の断面図
であって、図1のA−A線断面図。
【図3】同予混合燃焼装置の空気旋回調整機構の断面図
であって、図1のA−A線断面図。
【図4】同予混合燃焼装置の第2燃料噴射弁に内蔵の第
2火炎検知装置の縦断面図。
【図5】同予混合燃焼装置における燃焼室の燃焼火炎光
のパワースペクトルの図。
【図6】同予混合燃焼装置における燃焼室のパワースペ
クトル比と平均空気過剰率の関係を示す図。
【図7】同予混合燃焼装置において作動条件の変動が小
さいときに平均空気過剰率に基づいて燃焼室の燃焼を制
御する方法のフローチャート。
【図8】同予混合燃焼装置において作動条件の変動が大
きいときに平均空気過剰率に基づいて燃焼室の燃焼を制
御する方法のフローチャート。
【図9】同予混合燃焼装置において燃焼温度に基づいて
燃焼室の燃焼を制御する方法のフローチャート。
【図10】同予混合燃焼装置において予混合室の異常燃
焼を制御する方法のフローチャート。
【図11】実施形態の第2例の制御方法を実施する予混
合燃焼装置の縦断面図。
【図12】同予混合燃焼装置の火炎検知装置位置の断面
図。
【図13】実施形態の第3例の制御方法を実施する予混
合燃焼装置の縦断面図。
【図14】同予混合燃焼装置の火炎検知装置位置の断面
図。
【符号の説明】
1 予混合室 2 燃焼室 3 希釈混合室 4 第1燃料噴射弁 5 第2燃料噴射弁 6 空気通路 7〜12 空気流量調整機構 7,13〜19 空気旋回調整機構 20,21 第1火炎検知装置 23,26 第2火炎検知装置 31 予混合室 32 主燃焼室 33 希釈混合室 34 副燃焼室 35 第1燃料噴射弁 36 第2燃料噴射弁 37 空気通路 38,39 火炎検知装置 41 予混合室 42 主燃焼室 43 希釈混合室 44 副燃焼室 45 第1燃料噴射弁 46 第2燃料噴射弁 47 空気通路 49,50 火炎検知装置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料と空気を混合する予混合室、燃料と
    空気の混合気を燃焼する燃焼室と、燃焼ガスと空気を混
    合する希釈混合室を順次接続し、予混合室に燃料を噴霧
    する第1燃料噴射弁と、燃焼室に燃料を噴霧する第2燃
    料噴射弁を設け、予混合室と希釈混合室または燃焼室に
    空気を供給する空気通路を設けた予混合燃焼装置におい
    て、 予混合室に発生した燃焼を検知すると、予混合室に噴霧
    する燃料の流量を減少するか、もしくは予混合室に供給
    する空気の流量を増加し、または、予混合室に噴霧する
    燃料の流量を減少すると共に、予混合室に供給する空気
    の流量を増加して、予混合室の燃焼火炎を消火すること
    を特徴とする制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の制御方法において、 予混合室に噴霧する燃料の流量を減少するときには、そ
    の減少量分燃焼室に噴霧する燃料の流量を増加すること
    を特徴とする制御方法。
  3. 【請求項3】 燃料と空気を混合する予混合室、燃料と
    空気の混合気を燃焼する燃焼室と、燃焼ガスと空気を混
    合する希釈混合室を順次接続し、予混合室に燃料を噴霧
    する第1燃料噴射弁と、燃焼室に燃料を噴霧する第2燃
    料噴射弁を設け、予混合室と希釈混合室または燃焼室に
    空気を供給する空気通路を設けた予混合燃焼装置におい
    て、 燃焼室の燃焼火炎の状態量を検知して、または、両燃料
    噴射弁に供給する燃料の流量、空気通路に供給する空気
    の流量、空気通路入口の空気圧力、希釈混合室出口の燃
    焼ガス圧力と空気通路入口の空気温度を検知して、燃焼
    室の平均空気過剰率を求め、 平均空気過剰率が所望の範囲の下限値より小さいときに
    は、予混合室に供給する空気の流量を増加し、平均空気
    過剰率が所望の範囲の上限値より大きいときには、予混
    合室に供給する空気の流量を減少して、燃焼室の平均空
    気過剰率を所望の範囲内にすることを特徴とする制御方
    法。
  4. 【請求項4】 燃料と空気を混合する予混合室、燃料と
    空気の混合気を燃焼する燃焼室と、燃焼ガスと空気を混
    合する希釈混合室を順次接続し、予混合室に燃料を噴霧
    する第1燃料噴射弁と、燃焼室に燃料を噴霧する第2燃
    料噴射弁を設け、予混合室と希釈混合室または燃焼室に
    空気を供給する空気通路を設けた予混合燃焼装置におい
    て、 燃焼室の燃焼火炎の状態量を検知して燃焼室の平均空気
    過剰率を求め、空気通路に供給する空気の流量、空気通
    路入口の空気圧力、希釈混合室出口の燃焼ガス圧力と空
    気通路入口の空気温度を検知して、燃焼室の燃焼温度を
    求め、 燃焼温度が所望の範囲の下限値より小さいときには、予
    混合室に供給する空気の流量を減少し、燃焼温度が所望
    の範囲の上限値より大きいときには、予混合室に供給す
    る空気の流量を増加して、燃焼室の燃焼温度を所望の範
    囲内にすることを特徴とする制御方法。
  5. 【請求項5】 請求項3または4に記載の制御方法にお
    いて、 予混合室に発生した燃焼を検知すると、予混合室に噴霧
    する燃料の流量を減少するか、もしくは予混合室に供給
    する空気の流量を増加し、または、予混合室に噴霧する
    燃料の流量を減少すると共に、予混合室に供給する空気
    の流量を増加して、予混合室の燃焼火炎を消火すること
    を特徴とする制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の制御方
    法において、 予混合室に供給する空気の流量を増加するときには、そ
    の空気の旋回流のスワール数を減少し、予混合室に供給
    する空気の流量を減少するときには、その空気の旋回流
    のスワール数を増加することを特徴とする制御方法。
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