JPH09180702A - 鉛蓄電池部品の耐食性向上方法 - Google Patents
鉛蓄電池部品の耐食性向上方法Info
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- JPH09180702A JPH09180702A JP7336725A JP33672595A JPH09180702A JP H09180702 A JPH09180702 A JP H09180702A JP 7336725 A JP7336725 A JP 7336725A JP 33672595 A JP33672595 A JP 33672595A JP H09180702 A JPH09180702 A JP H09180702A
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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Abstract
(57)【要約】
【課題】ストラップ溶接部やセル間溶接部の隙間におい
て、酸素と電解液とが同時に接触することを防止して耐
食性を向上させる。 【解決手段】はんだ又は熱可塑性樹脂よりなるリング状
部材6をセル壁5の貫孔5aに内接するように配置し、
その後隣合う極柱2同士を溶接する。リング状部材6が
熱により溶融、軟化してセル壁5と極柱2との間の隙間
に侵入するので、内側からセル壁5と極柱2との間の隙
間を塞ぐことができる。このため、セル壁5と極柱2と
の間の隙間に酸素が溜まるような事態を避けて、セル間
溶接部において酸素と電解液とが同時に接触することを
防止することができ、セル間溶接部の耐食性を向上させ
ることが可能となる。
て、酸素と電解液とが同時に接触することを防止して耐
食性を向上させる。 【解決手段】はんだ又は熱可塑性樹脂よりなるリング状
部材6をセル壁5の貫孔5aに内接するように配置し、
その後隣合う極柱2同士を溶接する。リング状部材6が
熱により溶融、軟化してセル壁5と極柱2との間の隙間
に侵入するので、内側からセル壁5と極柱2との間の隙
間を塞ぐことができる。このため、セル壁5と極柱2と
の間の隙間に酸素が溜まるような事態を避けて、セル間
溶接部において酸素と電解液とが同時に接触することを
防止することができ、セル間溶接部の耐食性を向上させ
ることが可能となる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は鉛蓄電池部品の耐食
性を向上させる方法に関し、より詳しくはストラップ溶
接部やセル間溶接部における耐食性を向上させる方法に
関する。
性を向上させる方法に関し、より詳しくはストラップ溶
接部やセル間溶接部における耐食性を向上させる方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】鉛蓄電池には、極板の耳部がストラップ
に溶接されたストラップ溶接部、それぞれストラップか
ら突出する隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫孔を
介して溶接されたセル間溶接部、及び端子溶接部の3つ
の溶接部がある。このうち、ストラップ溶接部及びセル
間溶接部は、電解液(希硫酸)面が適正な範囲内にあれ
ば電解液中に位置するが、使用環境等により液減りして
電解液面が適正範囲の下限より下方に下がる場合があ
り、このような場合には上記ストラップ溶接部及びセル
間溶接部が空気中に露出する。空気中に露出した溶接部
は、電解液である希硫酸及び空気中の酸素の供給により
腐食が起こり、いわゆる酸素サイクルにより腐食が促進
される。
に溶接されたストラップ溶接部、それぞれストラップか
ら突出する隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫孔を
介して溶接されたセル間溶接部、及び端子溶接部の3つ
の溶接部がある。このうち、ストラップ溶接部及びセル
間溶接部は、電解液(希硫酸)面が適正な範囲内にあれ
ば電解液中に位置するが、使用環境等により液減りして
電解液面が適正範囲の下限より下方に下がる場合があ
り、このような場合には上記ストラップ溶接部及びセル
間溶接部が空気中に露出する。空気中に露出した溶接部
は、電解液である希硫酸及び空気中の酸素の供給により
腐食が起こり、いわゆる酸素サイクルにより腐食が促進
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記溶接部
における腐食の問題は、電解液面が適正な範囲内にあっ
てストラップ溶接部及びセル間溶接部が電解液中に位置
する場合にも起こる。これは、溶接部に製法に起因した
隙間が存在することに因るもので、充電時に電解液中で
発生する酸素ガスがストラップ溶接部やセル間溶接部の
隙間に溜まって酸素サイクルによる腐食が促進される。
このように隙間での腐食が発生すると、腐食による応力
集中が隙間先端に生じ、亀裂の発生、進展が起こり、ひ
いては溶接部の破断に至るおそれがある。
における腐食の問題は、電解液面が適正な範囲内にあっ
てストラップ溶接部及びセル間溶接部が電解液中に位置
する場合にも起こる。これは、溶接部に製法に起因した
隙間が存在することに因るもので、充電時に電解液中で
発生する酸素ガスがストラップ溶接部やセル間溶接部の
隙間に溜まって酸素サイクルによる腐食が促進される。
このように隙間での腐食が発生すると、腐食による応力
集中が隙間先端に生じ、亀裂の発生、進展が起こり、ひ
いては溶接部の破断に至るおそれがある。
【0004】そこで、隙間における腐食を抑制する観点
から、従来、溶接条件の最適化により溶接部位の品質向
上を行ってきた。この溶接条件の最適化としては、空
洞、隙間等の溶接欠陥を抑制すること、溶接ナゲット等
の溶接状態を良好に管理することが挙げられるが、これ
らの方法では、隙間における腐食を十分に抑制すること
ができなかった。
から、従来、溶接条件の最適化により溶接部位の品質向
上を行ってきた。この溶接条件の最適化としては、空
洞、隙間等の溶接欠陥を抑制すること、溶接ナゲット等
の溶接状態を良好に管理することが挙げられるが、これ
らの方法では、隙間における腐食を十分に抑制すること
ができなかった。
【0005】例えば、上記セル間溶接部においては、鉛
合金よりなるストラップの極柱同士を溶接する方法とし
て、一般的に抵抗溶接法が用いられている。これは、各
セルの仕切りである樹脂製のセル壁に予め貫孔を設けて
おき、各ストラップから突出する隣合う極柱同士をセル
壁の両側から対向させて加圧、変形させた後に、通電し
溶接する製法である。この抵抗溶接法においては、溶接
条件、溶接チップ形状の最適化等により、溶接欠陥の発
生を抑制したり、ストラップや極柱とセル壁との間の隙
間を小さくしたりする検討がなされているが、未だその
レベルは充分でなく、隙間における腐食の問題は解決さ
れていない。
合金よりなるストラップの極柱同士を溶接する方法とし
て、一般的に抵抗溶接法が用いられている。これは、各
セルの仕切りである樹脂製のセル壁に予め貫孔を設けて
おき、各ストラップから突出する隣合う極柱同士をセル
壁の両側から対向させて加圧、変形させた後に、通電し
溶接する製法である。この抵抗溶接法においては、溶接
条件、溶接チップ形状の最適化等により、溶接欠陥の発
生を抑制したり、ストラップや極柱とセル壁との間の隙
間を小さくしたりする検討がなされているが、未だその
レベルは充分でなく、隙間における腐食の問題は解決さ
れていない。
【0006】また、上記ストラップ溶接部においては、
鉛合金よりなる極板の耳部をストラップに溶接する方法
としてバーナー法及びCOS法(キャスト・オン・スト
ラップ法)の2種類の製法が一般に用いられている。バ
ーナー法は、極板群の耳部の部分に型を配置し、鉛合金
片を足鉛としてガスバーナーで耳部と足鉛とを溶融、溶
接する方法である。またCOS法は、鉛合金の溶湯を入
れた型の中に極板群を浸漬させて溶接する方法である。
両製法とも加熱温度、冷却速度等の溶接条件の検討、及
び耳部の研磨やフラックス塗布等の前処理法の検討によ
り、耳部とストラップとの間の隙間抑制を狙っている
が、未だそのレベルは充分ではなく、隙間における腐食
の問題は解決されていない。
鉛合金よりなる極板の耳部をストラップに溶接する方法
としてバーナー法及びCOS法(キャスト・オン・スト
ラップ法)の2種類の製法が一般に用いられている。バ
ーナー法は、極板群の耳部の部分に型を配置し、鉛合金
片を足鉛としてガスバーナーで耳部と足鉛とを溶融、溶
接する方法である。またCOS法は、鉛合金の溶湯を入
れた型の中に極板群を浸漬させて溶接する方法である。
両製法とも加熱温度、冷却速度等の溶接条件の検討、及
び耳部の研磨やフラックス塗布等の前処理法の検討によ
り、耳部とストラップとの間の隙間抑制を狙っている
が、未だそのレベルは充分ではなく、隙間における腐食
の問題は解決されていない。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あり、ストラップ溶接部やセル間溶接部の隙間における
腐食を防止するために、該溶接部において酸素と電解液
とが同時に接触することを防止して、これらの溶接部に
おける耐食性を向上させることを解決すべき技術課題と
するものである。
あり、ストラップ溶接部やセル間溶接部の隙間における
腐食を防止するために、該溶接部において酸素と電解液
とが同時に接触することを防止して、これらの溶接部に
おける耐食性を向上させることを解決すべき技術課題と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する請求
項1記載の鉛蓄電池部品の耐食性向上方法は、それぞれ
ストラップから突出する隣合う極柱同士がセル壁に設け
られた貫孔を介して溶接されたセル間溶接部における耐
食性を向上させる方法であって、はんだ又は熱可塑性樹
脂よりなるリング状部材を前記貫孔に内接するように配
置し、その後前記隣合う極柱同士を溶接することを特徴
とする。
項1記載の鉛蓄電池部品の耐食性向上方法は、それぞれ
ストラップから突出する隣合う極柱同士がセル壁に設け
られた貫孔を介して溶接されたセル間溶接部における耐
食性を向上させる方法であって、はんだ又は熱可塑性樹
脂よりなるリング状部材を前記貫孔に内接するように配
置し、その後前記隣合う極柱同士を溶接することを特徴
とする。
【0009】はんだ又は熱可塑性樹脂よりなるリング状
部材を貫孔に配設した状態で溶接すると、該リング状部
材が熱により溶融、軟化してセル壁と極柱との間の隙間
に侵入するので、内側からセル壁と極柱との間の隙間を
塞ぐことができる。このため、セル壁と極柱との間の隙
間の存在を無くすことができ、隙間に酸素が溜まるよう
な事態を避けることができる。したがって、セル間溶接
部において酸素と電解液とが同時に接触することを防止
することができる。
部材を貫孔に配設した状態で溶接すると、該リング状部
材が熱により溶融、軟化してセル壁と極柱との間の隙間
に侵入するので、内側からセル壁と極柱との間の隙間を
塞ぐことができる。このため、セル壁と極柱との間の隙
間の存在を無くすことができ、隙間に酸素が溜まるよう
な事態を避けることができる。したがって、セル間溶接
部において酸素と電解液とが同時に接触することを防止
することができる。
【0010】なお、リング状部材としてはんだを用いた
場合、はんだ成分中の錫(Sn)の防食作用により、耐
食性を一段と向上させることができる。またこの方法で
は、リング状部材を予め貫孔に配置した状態で極柱同士
を直接接触させて溶接するので、極柱表面やセル壁表面
に合成樹脂塗料等を塗布した後に溶接する場合と比較し
て優れた溶接性を得ることができるとともに、極柱同士
を溶接した後に合成樹脂材料を隙間に注入、充填する場
合と比較して容易に、かつ、確実に隙間を無くすことが
できる。
場合、はんだ成分中の錫(Sn)の防食作用により、耐
食性を一段と向上させることができる。またこの方法で
は、リング状部材を予め貫孔に配置した状態で極柱同士
を直接接触させて溶接するので、極柱表面やセル壁表面
に合成樹脂塗料等を塗布した後に溶接する場合と比較し
て優れた溶接性を得ることができるとともに、極柱同士
を溶接した後に合成樹脂材料を隙間に注入、充填する場
合と比較して容易に、かつ、確実に隙間を無くすことが
できる。
【0011】上記課題を解決する請求項2記載の鉛蓄電
池部品の耐食性向上方法は、極板の耳部がストラップに
溶接されたストラップ溶接部、及びそれぞれ該ストラッ
プから突出する隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫
孔を介して溶接されたセル間溶接部の少なくとも一方に
おける耐食性を向上させる方法であって、前記セル壁及
び前記耳部の少なくとも一方に、充電時に発生する下方
からのガスが溶接部に到達することを抑制する遮蔽手段
を設けることを特徴とする。
池部品の耐食性向上方法は、極板の耳部がストラップに
溶接されたストラップ溶接部、及びそれぞれ該ストラッ
プから突出する隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫
孔を介して溶接されたセル間溶接部の少なくとも一方に
おける耐食性を向上させる方法であって、前記セル壁及
び前記耳部の少なくとも一方に、充電時に発生する下方
からのガスが溶接部に到達することを抑制する遮蔽手段
を設けることを特徴とする。
【0012】セル壁及び耳部の少なくとも一方に設けら
れた遮蔽手段により、充電時に発生する下方からのガス
が溶接部に到達することを抑制するができるので、スト
ラップ溶接部やセル間溶接部に隙間があっても、該隙間
にガスが溜まることを防止できる。したがって、セル間
溶接部やストラップ溶接部において酸素と電解液とが同
時に接触することを防止することができる。
れた遮蔽手段により、充電時に発生する下方からのガス
が溶接部に到達することを抑制するができるので、スト
ラップ溶接部やセル間溶接部に隙間があっても、該隙間
にガスが溜まることを防止できる。したがって、セル間
溶接部やストラップ溶接部において酸素と電解液とが同
時に接触することを防止することができる。
【0013】上記課題を解決する請求項3記載の鉛蓄電
池部品の耐食性向上方法は、極板の耳部がストラップに
溶接されたストラップ溶接部、及びそれぞれ該ストラッ
プから突出する隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫
孔を介して溶接されたセル間溶接部の少なくとも一方に
おける耐食性を向上させる方法であって、前記ストラッ
プ、前記極柱及び前記セル壁の少なくとも一つに振動を
付与することを特徴とする。
池部品の耐食性向上方法は、極板の耳部がストラップに
溶接されたストラップ溶接部、及びそれぞれ該ストラッ
プから突出する隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫
孔を介して溶接されたセル間溶接部の少なくとも一方に
おける耐食性を向上させる方法であって、前記ストラッ
プ、前記極柱及び前記セル壁の少なくとも一つに振動を
付与することを特徴とする。
【0014】ストラップ、極柱及びセル壁の少なくとも
一つに振動を付与することにより、ストラップ溶接部や
セル間溶接部に隙間があっても、該隙間に滞留しようと
するガスを該隙間から逃がすことができる。したがっ
て、セル間溶接部やストラップ溶接部において酸素と電
解液とが同時に接触することを防止することができる。
上記課題を解決する請求項4記載の鉛蓄電池部品の耐食
性向上方法は、極板の耳部がストラップに溶接されたス
トラップ溶接部、及びそれぞれ該ストラップから突出す
る隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫孔を介して溶
接されたセル間溶接部の少なくとも一方における耐食性
を向上させる方法であって、前記ストラップ溶接部にお
ける隙間及び前記セル間溶接部における隙間の少なくと
も一方の表面は親水処理が施されていることを特徴とす
る。
一つに振動を付与することにより、ストラップ溶接部や
セル間溶接部に隙間があっても、該隙間に滞留しようと
するガスを該隙間から逃がすことができる。したがっ
て、セル間溶接部やストラップ溶接部において酸素と電
解液とが同時に接触することを防止することができる。
上記課題を解決する請求項4記載の鉛蓄電池部品の耐食
性向上方法は、極板の耳部がストラップに溶接されたス
トラップ溶接部、及びそれぞれ該ストラップから突出す
る隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫孔を介して溶
接されたセル間溶接部の少なくとも一方における耐食性
を向上させる方法であって、前記ストラップ溶接部にお
ける隙間及び前記セル間溶接部における隙間の少なくと
も一方の表面は親水処理が施されていることを特徴とす
る。
【0015】ストラップ溶接部における隙間及びセル間
溶接部における隙間の少なくとも一方の表面は親水処理
が施されているので、ストラップ溶接部の隙間やセル間
溶接部の隙間の表面には電解液が常に接触して電解液の
皮膜が形成される。したがって、セル間溶接部やストラ
ップ溶接部の隙間において酸素と電解液とが同時に接触
することを防止することができる。
溶接部における隙間の少なくとも一方の表面は親水処理
が施されているので、ストラップ溶接部の隙間やセル間
溶接部の隙間の表面には電解液が常に接触して電解液の
皮膜が形成される。したがって、セル間溶接部やストラ
ップ溶接部の隙間において酸素と電解液とが同時に接触
することを防止することができる。
【0016】上記課題を解決する請求項5記載の鉛蓄電
池部品の耐食性向上方法は、極板の耳部がストラップに
溶接されたストラップ溶接部、及びそれぞれ該ストラッ
プから突出する隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫
孔を介して溶接されたセル間溶接部の少なくとも一方に
おける耐食性を向上させる方法であって、前記ストラッ
プ溶接部における隙間及び前記セル間溶接部における隙
間の少なくとも一方の表面は撥水処理が施されているこ
とを特徴とする。
池部品の耐食性向上方法は、極板の耳部がストラップに
溶接されたストラップ溶接部、及びそれぞれ該ストラッ
プから突出する隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫
孔を介して溶接されたセル間溶接部の少なくとも一方に
おける耐食性を向上させる方法であって、前記ストラッ
プ溶接部における隙間及び前記セル間溶接部における隙
間の少なくとも一方の表面は撥水処理が施されているこ
とを特徴とする。
【0017】ストラップ溶接部における隙間及びセル間
溶接部における隙間の少なくとも一方の表面は撥水処理
が施されているので、ストラップ溶接部の隙間やセル間
溶接部の隙間の表面には、充電時に発生したガスが常に
接触してガスの皮膜が形成され、電解液の隙間内部への
浸透を抑制することができる。したがって、セル間溶接
部やストラップ溶接部の隙間において酸素と電解液とが
同時に接触することを防止することができる。
溶接部における隙間の少なくとも一方の表面は撥水処理
が施されているので、ストラップ溶接部の隙間やセル間
溶接部の隙間の表面には、充電時に発生したガスが常に
接触してガスの皮膜が形成され、電解液の隙間内部への
浸透を抑制することができる。したがって、セル間溶接
部やストラップ溶接部の隙間において酸素と電解液とが
同時に接触することを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の鉛蓄電池部品の耐
食性向上方法の実施形態について、具体的に説明する。 (第1の実施形態)図1〜図2に示す本実施形態は、請
求項1記載の鉛蓄電池の耐食性向上方法を自動車用鉛蓄
電池に適用したものである。
食性向上方法の実施形態について、具体的に説明する。 (第1の実施形態)図1〜図2に示す本実施形態は、請
求項1記載の鉛蓄電池の耐食性向上方法を自動車用鉛蓄
電池に適用したものである。
【0019】常法に従って、陽極板及び陰極板を作成し
た。すなわち、鋳造により作製した鉛合金製の格子の空
間に鉛粉や酸化鉛粉を希硫酸で練って作ったペーストを
充填して、乾燥、化成などの工程を経て、二酸化鉛を活
物質として陽極板を作成した。同様に、鋳造により作製
した鉛合金製の格子の空間に鉛粉や酸化鉛粉を希硫酸で
練って作ったペーストを充填して、乾燥、化成などの工
程を経て、海綿状鉛を活物質として陰極板を作成した。
た。すなわち、鋳造により作製した鉛合金製の格子の空
間に鉛粉や酸化鉛粉を希硫酸で練って作ったペーストを
充填して、乾燥、化成などの工程を経て、二酸化鉛を活
物質として陽極板を作成した。同様に、鋳造により作製
した鉛合金製の格子の空間に鉛粉や酸化鉛粉を希硫酸で
練って作ったペーストを充填して、乾燥、化成などの工
程を経て、海綿状鉛を活物質として陰極板を作成した。
【0020】そして、陽極板と陰極板との間に、短絡を
防止するための合成樹脂製の隔離板とガラスマットとを
挿入し、COS法(キャスト・オン・ストラップ法)に
より、陰極板の耳部1を鋳造により作製した極柱2付き
の第1ストラップ3に溶接するとともに、陽極板の耳部
を極柱付きの第2ストラップに溶接して、極板群4を作
成した。なお、1セル当たり陽極板を4枚、陰極板を5
枚とした。また、耳部は鋳造により格子を作製する際に
同時に一体成形されたものである。
防止するための合成樹脂製の隔離板とガラスマットとを
挿入し、COS法(キャスト・オン・ストラップ法)に
より、陰極板の耳部1を鋳造により作製した極柱2付き
の第1ストラップ3に溶接するとともに、陽極板の耳部
を極柱付きの第2ストラップに溶接して、極板群4を作
成した。なお、1セル当たり陽極板を4枚、陰極板を5
枚とした。また、耳部は鋳造により格子を作製する際に
同時に一体成形されたものである。
【0021】一方、セル壁5に貫孔5aが設けられた合
成樹脂(ポリプロピレン)製の電槽を準備し、はんだ
(組成:Pb−60%Sn)よりなるリング状部材6を
貫孔5aに内接するように配置した。そして、上記極板
群4を電槽に挿入し、それぞれストラップ3から突出す
る隣合う極柱2同士を貫孔5aを介して対向させ、加圧
チップ7により抵抗溶接した。
成樹脂(ポリプロピレン)製の電槽を準備し、はんだ
(組成:Pb−60%Sn)よりなるリング状部材6を
貫孔5aに内接するように配置した。そして、上記極板
群4を電槽に挿入し、それぞれストラップ3から突出す
る隣合う極柱2同士を貫孔5aを介して対向させ、加圧
チップ7により抵抗溶接した。
【0022】その後、熱溶着による電槽と蓋との溶着、
端子の溶接などを通常の方法によって施し、電解液とし
て希硫酸を用いた自動車用鉛蓄電池(公称容量48A
h、5時間率)を作製した。この鉛蓄電池においては、
はんだよりなるリング状部材6をセル壁5の貫孔5aに
配設した状態で極柱2同士を抵抗溶接しているので、リ
ング状部材6が熱により溶融、軟化してセル壁5と極柱
2との間の隙間に侵入し、内側からセル壁5と極柱2と
の間の隙間を塞ぐことができる。このため、セル壁5と
極柱2との間の隙間の存在を無くすことができ、隙間に
酸素が溜まるような事態を避けることができる。したが
って、セル間溶接部において酸素と電解液とが同時に接
触することを防止することができ、いわゆる酸素サイク
ルによる腐食の促進を抑制して耐食性を向上させること
が可能となる。また、本実施形態では、リング状部材6
としてはんだを用いているので、はんだ成分中の錫(S
n)の防食作用により、耐食性を一段と向上させること
ができる。
端子の溶接などを通常の方法によって施し、電解液とし
て希硫酸を用いた自動車用鉛蓄電池(公称容量48A
h、5時間率)を作製した。この鉛蓄電池においては、
はんだよりなるリング状部材6をセル壁5の貫孔5aに
配設した状態で極柱2同士を抵抗溶接しているので、リ
ング状部材6が熱により溶融、軟化してセル壁5と極柱
2との間の隙間に侵入し、内側からセル壁5と極柱2と
の間の隙間を塞ぐことができる。このため、セル壁5と
極柱2との間の隙間の存在を無くすことができ、隙間に
酸素が溜まるような事態を避けることができる。したが
って、セル間溶接部において酸素と電解液とが同時に接
触することを防止することができ、いわゆる酸素サイク
ルによる腐食の促進を抑制して耐食性を向上させること
が可能となる。また、本実施形態では、リング状部材6
としてはんだを用いているので、はんだ成分中の錫(S
n)の防食作用により、耐食性を一段と向上させること
ができる。
【0023】なお、上記実施形態1において、はんだの
代わりにEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)等の
酢酸ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂をリング状部材6に
用いた場合も、極柱2同士の抵抗溶接時にリング状部材
6が熱により溶融、軟化してセル壁5と極柱2との間の
隙間に侵入し、内側からセル壁5と極柱2との間の隙間
を塞ぐことができ、耐食性を向上させることが可能とな
る。なお、リング状部材6として熱可塑性樹脂を用いる
場合は、セル壁を構成する合成樹脂よりも低融点のもの
を用いる。
代わりにEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)等の
酢酸ビニル系樹脂等の熱可塑性樹脂をリング状部材6に
用いた場合も、極柱2同士の抵抗溶接時にリング状部材
6が熱により溶融、軟化してセル壁5と極柱2との間の
隙間に侵入し、内側からセル壁5と極柱2との間の隙間
を塞ぐことができ、耐食性を向上させることが可能とな
る。なお、リング状部材6として熱可塑性樹脂を用いる
場合は、セル壁を構成する合成樹脂よりも低融点のもの
を用いる。
【0024】(実施形態2)図3に示す本実施形態は、
請求項2記載の鉛蓄電池の耐食性向上方法を自動車用鉛
蓄電池に適用したものである。本実施形態では、陰極板
の耳部1及びセル壁5に、充電時に発生する下方からの
ガスがストラップ溶接部やセル間溶接部に到達すること
を抑制する遮蔽手段を設けたものである。なお、陽極板
の耳部にも同様の遮蔽手段を設けることができる。
請求項2記載の鉛蓄電池の耐食性向上方法を自動車用鉛
蓄電池に適用したものである。本実施形態では、陰極板
の耳部1及びセル壁5に、充電時に発生する下方からの
ガスがストラップ溶接部やセル間溶接部に到達すること
を抑制する遮蔽手段を設けたものである。なお、陽極板
の耳部にも同様の遮蔽手段を設けることができる。
【0025】すなわち、鋳造により耳部1を作製する際
に、遮蔽部(遮蔽手段)8を耳部1と一体的に同時に成
形した。また、セル壁5を射出成形により作製する際
に、遮蔽部(遮蔽手段)9をセル壁5と一体的に同時に
成形した。この遮蔽部8及び遮蔽部9は、中実状の断面
略三角形状をなしている。そして、上記実施形態1と同
様に作製した極板群4をセル壁5に貫孔5aが設けられ
た電槽に挿入し、それぞれストラップ3から突出する隣
合う極柱2同士を貫孔5aを介して対向させ、抵抗溶接
した。
に、遮蔽部(遮蔽手段)8を耳部1と一体的に同時に成
形した。また、セル壁5を射出成形により作製する際
に、遮蔽部(遮蔽手段)9をセル壁5と一体的に同時に
成形した。この遮蔽部8及び遮蔽部9は、中実状の断面
略三角形状をなしている。そして、上記実施形態1と同
様に作製した極板群4をセル壁5に貫孔5aが設けられ
た電槽に挿入し、それぞれストラップ3から突出する隣
合う極柱2同士を貫孔5aを介して対向させ、抵抗溶接
した。
【0026】その後、上記実施形態1と同様に、電解液
として希硫酸を用いた自動車用鉛蓄電池を作製した。こ
の鉛蓄電池においては、耳部1及びセル壁5に設けられ
た遮蔽部8及び9により、充電時に発生する下方からの
ガスがストラップ溶接部やセル間溶接部に到達すること
を抑制するができるので、ストラップ溶接部やセル間溶
接部に隙間があっても、該隙間にガスが溜まることを防
止できる。したがって、セル間溶接部やストラップ溶接
部において酸素と電解液とが同時に接触することを防止
することができ、いわゆる酸素サイクルによる腐食の促
進を抑制して耐食性を向上させることが可能となる。
として希硫酸を用いた自動車用鉛蓄電池を作製した。こ
の鉛蓄電池においては、耳部1及びセル壁5に設けられ
た遮蔽部8及び9により、充電時に発生する下方からの
ガスがストラップ溶接部やセル間溶接部に到達すること
を抑制するができるので、ストラップ溶接部やセル間溶
接部に隙間があっても、該隙間にガスが溜まることを防
止できる。したがって、セル間溶接部やストラップ溶接
部において酸素と電解液とが同時に接触することを防止
することができ、いわゆる酸素サイクルによる腐食の促
進を抑制して耐食性を向上させることが可能となる。
【0027】なお、上記遮蔽部8、9の形状等として
は、充電時に発生する下方からのガスがストラップ溶接
部やセル間溶接部に到達することを抑制するができるも
のであれば特に限定されない。例えば、耳部1やセル壁
5の両側に傾斜させて接着された一対の板状部材により
遮蔽手段を構成することもできる。 (実施形態3)図4に示す本実施形態は、請求項3記載
の鉛蓄電池の耐食性向上方法を自動車用鉛蓄電池に適用
したものである。
は、充電時に発生する下方からのガスがストラップ溶接
部やセル間溶接部に到達することを抑制するができるも
のであれば特に限定されない。例えば、耳部1やセル壁
5の両側に傾斜させて接着された一対の板状部材により
遮蔽手段を構成することもできる。 (実施形態3)図4に示す本実施形態は、請求項3記載
の鉛蓄電池の耐食性向上方法を自動車用鉛蓄電池に適用
したものである。
【0028】本実施形態では、上記実施形態1と同様に
極板群4を作製した後、ストラップ3の上面及び側面
と、極柱2の溶接押圧面にそれぞれ超音波振動子10を
固着した。そして、上記実施形態2と同様に、極板群4
をセル壁5に貫孔5aが設けられた電槽に挿入し、それ
ぞれストラップ3から突出する隣合う極柱2同士を貫孔
5aを介して対向させ、抵抗溶接した。
極板群4を作製した後、ストラップ3の上面及び側面
と、極柱2の溶接押圧面にそれぞれ超音波振動子10を
固着した。そして、上記実施形態2と同様に、極板群4
をセル壁5に貫孔5aが設けられた電槽に挿入し、それ
ぞれストラップ3から突出する隣合う極柱2同士を貫孔
5aを介して対向させ、抵抗溶接した。
【0029】その後、上記実施形態1と同様に、電解液
として希硫酸を用いた自動車用鉛蓄電池を作製した。上
記超音波振動子10は外径φ5〜7mm、厚さ0.2〜
1.0mmの圧電素子(PZT)よりなるもので、図示
しないドライバー回路に接続されている。このドライバ
ー回路は、鉛蓄電池の端子電圧がガス発生電圧(約1
3.5〜16V)になった段階で、1分間に10秒程度
の割合で約40kHzの振動を超音波振動子10に与え
るように設定されている。なお、10〜100kHzで
スイープ(掃引)させてもよい。
として希硫酸を用いた自動車用鉛蓄電池を作製した。上
記超音波振動子10は外径φ5〜7mm、厚さ0.2〜
1.0mmの圧電素子(PZT)よりなるもので、図示
しないドライバー回路に接続されている。このドライバ
ー回路は、鉛蓄電池の端子電圧がガス発生電圧(約1
3.5〜16V)になった段階で、1分間に10秒程度
の割合で約40kHzの振動を超音波振動子10に与え
るように設定されている。なお、10〜100kHzで
スイープ(掃引)させてもよい。
【0030】この鉛蓄電池においては、ストラップ3及
び極柱2に超音波振動子10により振動が付与せしめら
れるので、ストラップ溶接部やセル間溶接部に隙間があ
っても、該隙間に滞留しようとするガスを該隙間から逃
がすことができる。したがって、セル間溶接部やストラ
ップ溶接部において酸素と電解液とが同時に接触するこ
とを防止することができ、いわゆる酸素サイクルによる
腐食の促進を抑制して耐食性を向上させることが可能と
なる。
び極柱2に超音波振動子10により振動が付与せしめら
れるので、ストラップ溶接部やセル間溶接部に隙間があ
っても、該隙間に滞留しようとするガスを該隙間から逃
がすことができる。したがって、セル間溶接部やストラ
ップ溶接部において酸素と電解液とが同時に接触するこ
とを防止することができ、いわゆる酸素サイクルによる
腐食の促進を抑制して耐食性を向上させることが可能と
なる。
【0031】また、超音波振動子10による超音波振動
により、電解液の拡散性の向上により活物質と電解液と
の反応効率も上昇し、蓄電池としての特性や容量等の各
種電圧特性も向上する。なお、超音波振動子10はセル
壁5に固着せしめることもできる。また、振動付与手段
としては、本実施形態で用いた超音波振動子の他に、ラ
ンジュバン型の超音波振動子やフェライトを用いた超音
波振動子等を用いることもできる。
により、電解液の拡散性の向上により活物質と電解液と
の反応効率も上昇し、蓄電池としての特性や容量等の各
種電圧特性も向上する。なお、超音波振動子10はセル
壁5に固着せしめることもできる。また、振動付与手段
としては、本実施形態で用いた超音波振動子の他に、ラ
ンジュバン型の超音波振動子やフェライトを用いた超音
波振動子等を用いることもできる。
【0032】(実施形態4)本実施形態は、請求項4記
載の鉛蓄電池の耐食性向上方法を自動車用鉛蓄電池に適
用したものである。本実施形態では、上記実施形態1と
同様に極板群4を作製した後、ストラップ3、極柱2及
び耳部1の全体にディッピングにより親水処理を施して
親水膜を形成した。この親水膜の材質としては、耐酸性
のあるスチレン−アクリル酸エステル共重合体樹脂を用
いることが好ましい。そして、上記実施形態2と同様
に、極板群4をセル壁5に貫孔5aが設けられた電槽に
挿入し、それぞれストラップ3から突出する隣合う極柱
2同士を貫孔5aを介して対向させ、抵抗溶接した。
載の鉛蓄電池の耐食性向上方法を自動車用鉛蓄電池に適
用したものである。本実施形態では、上記実施形態1と
同様に極板群4を作製した後、ストラップ3、極柱2及
び耳部1の全体にディッピングにより親水処理を施して
親水膜を形成した。この親水膜の材質としては、耐酸性
のあるスチレン−アクリル酸エステル共重合体樹脂を用
いることが好ましい。そして、上記実施形態2と同様
に、極板群4をセル壁5に貫孔5aが設けられた電槽に
挿入し、それぞれストラップ3から突出する隣合う極柱
2同士を貫孔5aを介して対向させ、抵抗溶接した。
【0033】その後、上記実施形態1と同様に、電解液
として希硫酸を用いた自動車用鉛蓄電池を作製した。こ
の鉛蓄電池においては、ストラップ3、極柱2及び耳部
1の表面に親水膜が形成されており、ストラップ溶接部
における隙間及びセル間溶接部における隙間に親水処理
が施されているので、ストラップ溶接部の隙間やセル間
溶接部の隙間の表面には電解液が常に接触して電解液の
皮膜が形成される。したがって、セル間溶接部やストラ
ップ溶接部の隙間において酸素と電解液とが同時に接触
することを防止することができ、いわゆる酸素サイクル
による腐食の促進を抑制して耐食性を向上させることが
可能となる。
として希硫酸を用いた自動車用鉛蓄電池を作製した。こ
の鉛蓄電池においては、ストラップ3、極柱2及び耳部
1の表面に親水膜が形成されており、ストラップ溶接部
における隙間及びセル間溶接部における隙間に親水処理
が施されているので、ストラップ溶接部の隙間やセル間
溶接部の隙間の表面には電解液が常に接触して電解液の
皮膜が形成される。したがって、セル間溶接部やストラ
ップ溶接部の隙間において酸素と電解液とが同時に接触
することを防止することができ、いわゆる酸素サイクル
による腐食の促進を抑制して耐食性を向上させることが
可能となる。
【0034】なお、極柱2同士を抵抗溶接する前に、セ
ル壁5の表面に予め親水処理を施して親水膜を形成して
おくこともできる。 (実施形態5)本実施形態は、請求項5記載の鉛蓄電池
の耐食性向上方法を自動車用鉛蓄電池に適用したもので
ある。
ル壁5の表面に予め親水処理を施して親水膜を形成して
おくこともできる。 (実施形態5)本実施形態は、請求項5記載の鉛蓄電池
の耐食性向上方法を自動車用鉛蓄電池に適用したもので
ある。
【0035】本実施形態では、上記実施形態1と同様に
極板群4を作製した後、ストラップ3、極柱2及び耳部
1の全体にディッピングにより撥水処理を施して撥水膜
を形成した。この撥水膜の材質としては、耐酸性のある
FAS(フルオロアルキルシラン)系やフッソ系のもの
を用いることが好ましい。そして、上記実施形態2と同
様に、極板群4をセル壁5に貫孔5aが設けられた電槽
に挿入し、それぞれストラップ3から突出する隣合う極
柱2同士を貫孔5aを介して対向させ、抵抗溶接した。
極板群4を作製した後、ストラップ3、極柱2及び耳部
1の全体にディッピングにより撥水処理を施して撥水膜
を形成した。この撥水膜の材質としては、耐酸性のある
FAS(フルオロアルキルシラン)系やフッソ系のもの
を用いることが好ましい。そして、上記実施形態2と同
様に、極板群4をセル壁5に貫孔5aが設けられた電槽
に挿入し、それぞれストラップ3から突出する隣合う極
柱2同士を貫孔5aを介して対向させ、抵抗溶接した。
【0036】その後、上記実施形態1と同様に、電解液
として希硫酸を用いた自動車用鉛蓄電池を作製した。こ
の鉛蓄電池においては、ストラップ3、極柱2及び耳部
1の表面に撥水膜が形成されており、ストラップ溶接部
における隙間及びセル間溶接部における隙間に撥水処理
が施されているので、ストラップ溶接部の隙間やセル間
溶接部の隙間の表面には、充電時に発生したガスが常に
接触してガスの被膜が形成される。したがって、セル間
溶接部やストラップ溶接部の隙間において酸素と電解液
とが同時に接触することを防止することができ、いわゆ
る酸素サイクルによる腐食の促進を抑制して耐食性を向
上させることが可能となる。
として希硫酸を用いた自動車用鉛蓄電池を作製した。こ
の鉛蓄電池においては、ストラップ3、極柱2及び耳部
1の表面に撥水膜が形成されており、ストラップ溶接部
における隙間及びセル間溶接部における隙間に撥水処理
が施されているので、ストラップ溶接部の隙間やセル間
溶接部の隙間の表面には、充電時に発生したガスが常に
接触してガスの被膜が形成される。したがって、セル間
溶接部やストラップ溶接部の隙間において酸素と電解液
とが同時に接触することを防止することができ、いわゆ
る酸素サイクルによる腐食の促進を抑制して耐食性を向
上させることが可能となる。
【0037】なお、極柱2同士を抵抗溶接する前に、セ
ル壁5の表面に予め撥水処理を施して撥水膜を形成して
おくこともできる。また、上記実施形態1〜5におい
て、図5に示すように、ストラップ3の形状を逆かまぼ
こ形状とし、ストラップ3の下面を円弧面3aとするこ
とにより、充電時に発生した下方からのガスをストラッ
プ3の両側から積極的に逃がしてやることにより、スト
ラップ溶接部における隙間及びセル間溶接部における隙
間にガスがより溜まり難くすることもできる。
ル壁5の表面に予め撥水処理を施して撥水膜を形成して
おくこともできる。また、上記実施形態1〜5におい
て、図5に示すように、ストラップ3の形状を逆かまぼ
こ形状とし、ストラップ3の下面を円弧面3aとするこ
とにより、充電時に発生した下方からのガスをストラッ
プ3の両側から積極的に逃がしてやることにより、スト
ラップ溶接部における隙間及びセル間溶接部における隙
間にガスがより溜まり難くすることもできる。
【0038】(評価)上記実施形態1〜5の鉛蓄電池、
及び耐食性向上処理を何も施さずに常法により作製した
比較例の鉛蓄電池それぞれ6個について、JIS D5
301の軽負荷寿命試験(95℃)を施した。なお、サ
イクル途中の高率放電は省略し、一つの鉛蓄電池が腐食
進行により続行不可能となるまで実施し、その時点で、
セル間溶接部における隙間部に形成された腐食層の厚さ
を比較した。その結果、比較例の鉛蓄電池が8520回
でセル間溶接部において破断した。この時、各鉛蓄電池
のセル間溶接部における隙間部に形成された腐食層の最
大厚さを表1に示す。
及び耐食性向上処理を何も施さずに常法により作製した
比較例の鉛蓄電池それぞれ6個について、JIS D5
301の軽負荷寿命試験(95℃)を施した。なお、サ
イクル途中の高率放電は省略し、一つの鉛蓄電池が腐食
進行により続行不可能となるまで実施し、その時点で、
セル間溶接部における隙間部に形成された腐食層の厚さ
を比較した。その結果、比較例の鉛蓄電池が8520回
でセル間溶接部において破断した。この時、各鉛蓄電池
のセル間溶接部における隙間部に形成された腐食層の最
大厚さを表1に示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の鉛蓄電池
部品の耐食性向上方法によれば、ストラップ溶接部やセ
ル間溶接部の隙間において酸素と電解液とが同時に接触
することを防止することができ、いわゆる酸素サイクル
による腐食の促進を抑制して耐食性を向上させることが
可能となる。したがって、長寿命の鉛蓄電池を提供する
ことができる。
部品の耐食性向上方法によれば、ストラップ溶接部やセ
ル間溶接部の隙間において酸素と電解液とが同時に接触
することを防止することができ、いわゆる酸素サイクル
による腐食の促進を抑制して耐食性を向上させることが
可能となる。したがって、長寿命の鉛蓄電池を提供する
ことができる。
【図1】実施形態1に係る鉛蓄電池部品の耐食性向上方
法を説明する要部断面図である。
法を説明する要部断面図である。
【図2】実施形態1に係る鉛蓄電池部品の要部断面図で
ある。
ある。
【図3】実施形態2に係る鉛蓄電池部品の要部断面図で
ある。
ある。
【図4】実施形態3に係る鉛蓄電池部品の要部断面図で
ある。
ある。
【図5】ストラップの他の態様を示す斜視図である。
図中、1は耳部、2は極柱、3はストラップ、4は極板
群、5はセル壁、5aは貫孔、6はリング状部材、8、
9は遮蔽部(遮蔽手段)、10は超音波振動子である。
群、5はセル壁、5aは貫孔、6はリング状部材、8、
9は遮蔽部(遮蔽手段)、10は超音波振動子である。
Claims (5)
- 【請求項1】それぞれストラップから突出する隣合う極
柱同士がセル壁に設けられた貫孔を介して溶接されたセ
ル間溶接部における耐食性を向上させる方法であって、 はんだ又は熱可塑性樹脂よりなるリング状部材を前記貫
孔に内接するように配置し、その後前記隣合う極柱同士
を溶接することを特徴とする鉛蓄電池部品の耐食性向上
方法。 - 【請求項2】極板の耳部がストラップに溶接されたスト
ラップ溶接部、及びそれぞれ該ストラップから突出する
隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫孔を介して溶接
されたセル間溶接部の少なくとも一方における耐食性を
向上させる方法であって、 前記セル壁及び前記耳部の少なくとも一方に、充電時に
発生する下方からのガスが溶接部に到達することを抑制
する遮蔽手段を設けることを特徴とする鉛蓄電池部品の
耐食性向上方法。 - 【請求項3】極板の耳部がストラップに溶接されたスト
ラップ溶接部、及びそれぞれ該ストラップから突出する
隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫孔を介して溶接
されたセル間溶接部の少なくとも一方における耐食性を
向上させる方法であって、 前記ストラップ、前記極柱及び前記セル壁の少なくとも
一つに振動を付与することを特徴とする鉛蓄電池部品の
耐食性向上方法。 - 【請求項4】極板の耳部がストラップに溶接されたスト
ラップ溶接部、及びそれぞれ該ストラップから突出する
隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫孔を介して溶接
されたセル間溶接部の少なくとも一方における耐食性を
向上させる方法であって、 前記ストラップ溶接部における隙間及び前記セル間溶接
部における隙間の少なくとも一方の表面は親水処理が施
されていることを特徴とする鉛蓄電池部品の耐食性向上
方法。 - 【請求項5】極板の耳部がストラップに溶接されたスト
ラップ溶接部、及びそれぞれ該ストラップから突出する
隣合う極柱同士がセル壁に設けられた貫孔を介して溶接
されたセル間溶接部の少なくとも一方における耐食性を
向上させる方法であって、 前記ストラップ溶接部における隙間及び前記セル間溶接
部における隙間の少なくとも一方の表面は撥水処理が施
されていることを特徴とする鉛蓄電池部品の耐食性向上
方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7336725A JPH09180702A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 鉛蓄電池部品の耐食性向上方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7336725A JPH09180702A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 鉛蓄電池部品の耐食性向上方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09180702A true JPH09180702A (ja) | 1997-07-11 |
Family
ID=18302147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7336725A Pending JPH09180702A (ja) | 1995-12-25 | 1995-12-25 | 鉛蓄電池部品の耐食性向上方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09180702A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009048886A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | モノブロック式鉛蓄電池の製造方法 |
| WO2025011514A1 (zh) * | 2023-07-07 | 2025-01-16 | 湖北亿纬动力有限公司 | 电芯盖板结构、电芯及电池包 |
| WO2026031901A1 (zh) * | 2024-08-08 | 2026-02-12 | 厦门海辰储能科技股份有限公司 | 端盖组件、储能装置和用电设备 |
-
1995
- 1995-12-25 JP JP7336725A patent/JPH09180702A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009048886A (ja) * | 2007-08-21 | 2009-03-05 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | モノブロック式鉛蓄電池の製造方法 |
| WO2025011514A1 (zh) * | 2023-07-07 | 2025-01-16 | 湖北亿纬动力有限公司 | 电芯盖板结构、电芯及电池包 |
| WO2026031901A1 (zh) * | 2024-08-08 | 2026-02-12 | 厦门海辰储能科技股份有限公司 | 端盖组件、储能装置和用电设备 |
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