JPH09180736A - アルカリマンガン電池 - Google Patents
アルカリマンガン電池Info
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- JPH09180736A JPH09180736A JP33913295A JP33913295A JPH09180736A JP H09180736 A JPH09180736 A JP H09180736A JP 33913295 A JP33913295 A JP 33913295A JP 33913295 A JP33913295 A JP 33913295A JP H09180736 A JPH09180736 A JP H09180736A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 超高負荷に対する放電特性の優れたアルカリ
マンガン電池を提供する。 【解決手段】 正極活物質としての二酸化マンガンに混
合される導電剤として平均粒径が10〜20μmの黒鉛
を3〜10重量%の範囲で含有する正極合剤固形分に対
し、40重量%の正極用水酸化カリウム電解液を含浸さ
せた正極と、酸化亜鉛を4重量%含む40重量%の負極
用水酸化カリウム電解液に対して負極活物質としての亜
鉛粉末、ゲル化剤、および高吸水性ポリマーを混合した
ゲル状負極とを備えたアルカリマンガン電池であって、
前記正極と前記負極との電気容量比率を100:105
〜100:125の範囲とするとともに、前記正極合剤
固形分と前記正極用水酸化カリウム電解液との体積比率
を100:25〜100:35の範囲とした。
マンガン電池を提供する。 【解決手段】 正極活物質としての二酸化マンガンに混
合される導電剤として平均粒径が10〜20μmの黒鉛
を3〜10重量%の範囲で含有する正極合剤固形分に対
し、40重量%の正極用水酸化カリウム電解液を含浸さ
せた正極と、酸化亜鉛を4重量%含む40重量%の負極
用水酸化カリウム電解液に対して負極活物質としての亜
鉛粉末、ゲル化剤、および高吸水性ポリマーを混合した
ゲル状負極とを備えたアルカリマンガン電池であって、
前記正極と前記負極との電気容量比率を100:105
〜100:125の範囲とするとともに、前記正極合剤
固形分と前記正極用水酸化カリウム電解液との体積比率
を100:25〜100:35の範囲とした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルカリマンガン電
池に関する。
池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のアルカリマンガン電池にあって
は、図1のLR6形電池の断面図に示すように、電池ケ
ースを兼ねる有底円筒形の正極缶1内に、二酸化マンガ
ン(電解二酸化マンガン:EMD)と黒鉛等を混合して
円筒状に成形した2つの正極2,2が同心に積み重ねら
れた状態で装填されている。この正極2,2の中空部内
にはビニロンやパルプ繊維等の不織布からなる筒状のセ
パレータ3が配設され、これには水酸化カリウム(KO
H)のアルカリ電解液が含浸されている。さらにセパレ
ータ3内にはゲル状負極4が充填されており、この負極
4は、酸化亜鉛(ZnO)を含む水酸化カリウム電解液
に対して亜鉛粉末を主体としてゲル化剤および高吸水性
ポリマーを適量混合した構成となっている。
は、図1のLR6形電池の断面図に示すように、電池ケ
ースを兼ねる有底円筒形の正極缶1内に、二酸化マンガ
ン(電解二酸化マンガン:EMD)と黒鉛等を混合して
円筒状に成形した2つの正極2,2が同心に積み重ねら
れた状態で装填されている。この正極2,2の中空部内
にはビニロンやパルプ繊維等の不織布からなる筒状のセ
パレータ3が配設され、これには水酸化カリウム(KO
H)のアルカリ電解液が含浸されている。さらにセパレ
ータ3内にはゲル状負極4が充填されており、この負極
4は、酸化亜鉛(ZnO)を含む水酸化カリウム電解液
に対して亜鉛粉末を主体としてゲル化剤および高吸水性
ポリマーを適量混合した構成となっている。
【0003】この負極4の中央には集電棒5が挿入さ
れ、セパレータ3の下端開口部は、ホットメルト樹脂等
からなる絶縁材6によって閉塞され、これによって負極
4と正極缶1の内底面とが互いに絶縁している。そし
て、正極缶1の上端開口部に封口ガスケット7を介して
負極端子板8が嵌合され、正極缶1の開口端縁を内側へ
カール成形することによって密封されている。
れ、セパレータ3の下端開口部は、ホットメルト樹脂等
からなる絶縁材6によって閉塞され、これによって負極
4と正極缶1の内底面とが互いに絶縁している。そし
て、正極缶1の上端開口部に封口ガスケット7を介して
負極端子板8が嵌合され、正極缶1の開口端縁を内側へ
カール成形することによって密封されている。
【0004】このようなアルカリマンガン電池におい
て、その放電容量を大きくできるものが特公平5−12
824号公報に示されており、同公報に示された電池に
あっては正極の配合比率を工夫することにより放電容量
の増大を図っている。
て、その放電容量を大きくできるものが特公平5−12
824号公報に示されており、同公報に示された電池に
あっては正極の配合比率を工夫することにより放電容量
の増大を図っている。
【0005】具体的に説明すると、正極としては、活物
質としての二酸化マンガンと導電剤としての黒鉛とを、
重量比で9/1〜32/1の範囲で混合した合剤が用い
られる。つまり、黒鉛の含有率を正極2の合剤固形分に
対して3〜10重量%の範囲としている。
質としての二酸化マンガンと導電剤としての黒鉛とを、
重量比で9/1〜32/1の範囲で混合した合剤が用い
られる。つまり、黒鉛の含有率を正極2の合剤固形分に
対して3〜10重量%の範囲としている。
【0006】即ち、黒鉛の含有率を10%以上にする
と、二酸化マンガンの容量減少が顕著となり、放電容量
の大きな低下を招くので好ましくない。また、黒鉛の含
有率を3%以下にすると正極2中の導電性が低くなりす
ぎるため、内部抵抗の増加、短絡電流の減少が顕著にな
り、やはり好ましくない。
と、二酸化マンガンの容量減少が顕著となり、放電容量
の大きな低下を招くので好ましくない。また、黒鉛の含
有率を3%以下にすると正極2中の導電性が低くなりす
ぎるため、内部抵抗の増加、短絡電流の減少が顕著にな
り、やはり好ましくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように正極合剤の配合比率を工夫しただけでは、例え
ば1500mA程度の極めて大きな放電電流を必要とす
る超高負荷に対しては対応できないといった問題があっ
た。
たように正極合剤の配合比率を工夫しただけでは、例え
ば1500mA程度の極めて大きな放電電流を必要とす
る超高負荷に対しては対応できないといった問題があっ
た。
【0008】例えばノート型パソコン等の超高負荷に対
してその動作電力を供給するための電源としてアルカリ
マンガン電池を用いようとすると、ノート型パソコンの
フロッピーディスク駆動装置の動作時に1500mA程
度の極めて大きな放電電流が必要とされる。ところが、
前述したような従来のアルカリマンガン電池にあっては
このような超高負荷に対して満足な放電容量を得ること
ができなかった。
してその動作電力を供給するための電源としてアルカリ
マンガン電池を用いようとすると、ノート型パソコンの
フロッピーディスク駆動装置の動作時に1500mA程
度の極めて大きな放電電流が必要とされる。ところが、
前述したような従来のアルカリマンガン電池にあっては
このような超高負荷に対して満足な放電容量を得ること
ができなかった。
【0009】そこで、前述したような正極合剤の配合比
率を工夫したアルカリマンガン電池に対して改良を施す
ことにより本発明に至ったのであり、その目的は超高負
荷に対する放電特性の優れたアルカリマンガン電池を提
供することにある。
率を工夫したアルカリマンガン電池に対して改良を施す
ことにより本発明に至ったのであり、その目的は超高負
荷に対する放電特性の優れたアルカリマンガン電池を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る本発明は、正極活物質としての二酸化マ
ンガンに混合される導電剤としての黒鉛を3〜10重量
%の範囲で含有する正極合剤固形分に対し、正極用水酸
化カリウム電解液を含浸させた正極と、酸化亜鉛を含む
負極用水酸化カリウム電解液に対して負極活物質として
の亜鉛粉末、ゲル化剤、および高吸水性ポリマーを混合
したゲル状負極とを備えたアルカリ電池において、前記
正極と前記負極との電気容量比率を100:105〜1
00:125の範囲とした。
請求項1に係る本発明は、正極活物質としての二酸化マ
ンガンに混合される導電剤としての黒鉛を3〜10重量
%の範囲で含有する正極合剤固形分に対し、正極用水酸
化カリウム電解液を含浸させた正極と、酸化亜鉛を含む
負極用水酸化カリウム電解液に対して負極活物質として
の亜鉛粉末、ゲル化剤、および高吸水性ポリマーを混合
したゲル状負極とを備えたアルカリ電池において、前記
正極と前記負極との電気容量比率を100:105〜1
00:125の範囲とした。
【0011】ここで正極または負極の電気容量とは次に
示す計算式によって定まる理論容量のことである。
示す計算式によって定まる理論容量のことである。
【0012】〔正極の電気容量:1電子反応として〕 (二酸化マンガンの当量に対する正極に用いた二酸化マ
ンガンの質量の割合)×(96500/3600) 〔負極の電気容量:2電子反応として〕 (亜鉛の当量に対する負極に用いた亜鉛粉末の質量の割
合)×(96500/3600)
ンガンの質量の割合)×(96500/3600) 〔負極の電気容量:2電子反応として〕 (亜鉛の当量に対する負極に用いた亜鉛粉末の質量の割
合)×(96500/3600)
【0013】また、前記目的を達成するため請求項2に
係る本発明は、前記正極用水酸化カリウム電解液の水酸
化カリウム濃度を40重量%とするとともに、前記正極
合剤固形分と前記正極用水酸化カリウム電解液との体積
比率を100:25〜100:35の範囲とした。
係る本発明は、前記正極用水酸化カリウム電解液の水酸
化カリウム濃度を40重量%とするとともに、前記正極
合剤固形分と前記正極用水酸化カリウム電解液との体積
比率を100:25〜100:35の範囲とした。
【0014】さらに、前記目的を達成するため請求項3
に係る本発明は、正極活物質としての二酸化マンガンに
混合される導電剤として平均粒径が10〜20μmの黒
鉛を3〜10重量%の範囲で含有する正極合剤固形分に
対し、正極用水酸化カリウム電解液を含浸させた正極
と、酸化亜鉛を含む負極用水酸化カリウム電解液に対し
て負極活物質としての亜鉛粉末、ゲル化剤、および高吸
水性ポリマーを混合したゲル状負極とを備えたアルカリ
マンガン電池において、前記正極と前記負極との電気容
量比率を100:105〜100:125の範囲とし、
且つ前記正極用水酸化カリウム電解液の水酸化カリウム
濃度を40重量%とするとともに、前記正極合剤固形分
と前記正極用水酸化カリウム電解液との体積比率を10
0:25〜100:35の範囲とした。
に係る本発明は、正極活物質としての二酸化マンガンに
混合される導電剤として平均粒径が10〜20μmの黒
鉛を3〜10重量%の範囲で含有する正極合剤固形分に
対し、正極用水酸化カリウム電解液を含浸させた正極
と、酸化亜鉛を含む負極用水酸化カリウム電解液に対し
て負極活物質としての亜鉛粉末、ゲル化剤、および高吸
水性ポリマーを混合したゲル状負極とを備えたアルカリ
マンガン電池において、前記正極と前記負極との電気容
量比率を100:105〜100:125の範囲とし、
且つ前記正極用水酸化カリウム電解液の水酸化カリウム
濃度を40重量%とするとともに、前記正極合剤固形分
と前記正極用水酸化カリウム電解液との体積比率を10
0:25〜100:35の範囲とした。
【0015】好ましくは、前記負極用水酸化カリウム電
解液の水酸化カリウム濃度を40重量%とするととも
に、前記負極用水酸化カリウム電解液に対する前記酸化
亜鉛の濃度を4重量%とする。
解液の水酸化カリウム濃度を40重量%とするととも
に、前記負極用水酸化カリウム電解液に対する前記酸化
亜鉛の濃度を4重量%とする。
【0016】前述したような構成の本発明にあっては次
のような作用を奏する。
のような作用を奏する。
【0017】正極と負極との電気容量比率を100:1
05〜100:125の範囲として負極側の電気容量を
大きくすることにより、正極および負極の放電利用率を
向上させ、例えば1500m A程度の大放電流を必要と
する超高負荷に対してその放電時間を長くすることがで
きる。
05〜100:125の範囲として負極側の電気容量を
大きくすることにより、正極および負極の放電利用率を
向上させ、例えば1500m A程度の大放電流を必要と
する超高負荷に対してその放電時間を長くすることがで
きる。
【0018】前記電気容量比率において負極側が105
より小さいと、正極側の二酸化マンガンに対して負極側
の亜鉛粉末の量が少ないため正極および負極の活物質の
放電利用率が低下し、超高負荷に対する放電容量が小さ
くなり好ましくない。また、前記電気容量比率において
負極側が125より大きいと、正極側の二酸化マンガン
に対して負極側の亜鉛粉末の量が多すぎるためゲル負極
が電池の所定容積に入りきらず製造困難となり好ましく
ない。
より小さいと、正極側の二酸化マンガンに対して負極側
の亜鉛粉末の量が少ないため正極および負極の活物質の
放電利用率が低下し、超高負荷に対する放電容量が小さ
くなり好ましくない。また、前記電気容量比率において
負極側が125より大きいと、正極側の二酸化マンガン
に対して負極側の亜鉛粉末の量が多すぎるためゲル負極
が電池の所定容積に入りきらず製造困難となり好ましく
ない。
【0019】正極合剤固形分と40重量%正極用水酸化
カリウム電解液との体積比率を100:25〜100:
35の範囲とすることにより、正極および負極の放電利
用率を向上させ、例えば1500mA程度の大放電流を
必要とする超高負荷に対してその放電時間を長くするこ
とができる。
カリウム電解液との体積比率を100:25〜100:
35の範囲とすることにより、正極および負極の放電利
用率を向上させ、例えば1500mA程度の大放電流を
必要とする超高負荷に対してその放電時間を長くするこ
とができる。
【0020】前記体積比率において水酸化カリウム電解
液側が25より小さいと、イオン電導性の低下を生じて
正極合剤の放電利用率が低下するため、超高負荷に対す
る放電容量が小さくなり好ましくない。前記体積比率に
おいて水酸化カリウム電解液側が35より大きいと、こ
の電解液が多すぎて電池として組み立てると保存条件に
よっては漏液が発生する可能性があり好ましくない。
液側が25より小さいと、イオン電導性の低下を生じて
正極合剤の放電利用率が低下するため、超高負荷に対す
る放電容量が小さくなり好ましくない。前記体積比率に
おいて水酸化カリウム電解液側が35より大きいと、こ
の電解液が多すぎて電池として組み立てると保存条件に
よっては漏液が発生する可能性があり好ましくない。
【0021】負極用水酸化カリウム電解液の水酸化カリ
ウム濃度を40重量%とするとともに、負極用水酸化カ
リウム電解液に対する前記酸化亜鉛の濃度を4重量%と
すれば、前述したような超高負荷の放電特性をより向上
できる。
ウム濃度を40重量%とするとともに、負極用水酸化カ
リウム電解液に対する前記酸化亜鉛の濃度を4重量%と
すれば、前述したような超高負荷の放電特性をより向上
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態にあっては、
正極、負極および電解液を構成する要素は前述した従来
の技術と同様であるが、これら構成要素のうち次の乃
至についてその比率または濃度を特定している。
正極、負極および電解液を構成する要素は前述した従来
の技術と同様であるが、これら構成要素のうち次の乃
至についてその比率または濃度を特定している。
【0023】電池に対するゲル負極の充填量を調整す
ることにより、正極と負極との電気容量比率を100:
105〜100:125の範囲として負極側の電気容量
を大きくする。
ることにより、正極と負極との電気容量比率を100:
105〜100:125の範囲として負極側の電気容量
を大きくする。
【0024】正極合剤固形分と40重量%の正極用水
酸化カリウム電解液との体積比率を100:25〜10
0:35の範囲とする。
酸化カリウム電解液との体積比率を100:25〜10
0:35の範囲とする。
【0025】40重量%の負極用水酸化カリウム電解
液に対する酸化亜鉛の濃度を4重量%とする。
液に対する酸化亜鉛の濃度を4重量%とする。
【0026】正極合剤は、電解二酸化マンガン65.0
重量部に対して粒度分布が1〜200μm、平均粒径
(50重量%)18μmの膨張化黒鉛を3.25重量部
を加えることにより正極合剤の固形分に対する黒鉛の含
有率を4.7重量%とし、前述した従来の技術と同様
に、3〜10重量%の範囲内として放電容量の増大を図
った。この正極合剤の成形密度は3.3g/cm3 とし
た。この正極合剤に対して40重量%の水酸化カリウム
電解液を2.10重量部含浸させた。
重量部に対して粒度分布が1〜200μm、平均粒径
(50重量%)18μmの膨張化黒鉛を3.25重量部
を加えることにより正極合剤の固形分に対する黒鉛の含
有率を4.7重量%とし、前述した従来の技術と同様
に、3〜10重量%の範囲内として放電容量の増大を図
った。この正極合剤の成形密度は3.3g/cm3 とし
た。この正極合剤に対して40重量%の水酸化カリウム
電解液を2.10重量部含浸させた。
【0027】尚、さらに放電容量の増加を図れるように
平均粒径が10μmより小さな膨張化黒鉛を用い、二酸
化マンガン比率を高めた正極合剤を試作したが、成形し
た正極合剤の強度が低く、製造困難となった。また、膨
張化黒鉛の平均粒径を変えた本形態の正極合剤と後述す
るゲル負極とを用いたLR6形電池を試作して初度の内
部抵抗を測定した。その結果、膨張化黒鉛の平均粒径が
20μm以下の場合には内部抵抗が0.1オーム以下と
なったのに対して、これが20μmを越えると内部抵抗
が例えば0.2オームとなったりして大きくなってしま
い、実用的ではないことが判明した。したがって、膨張
化黒鉛の平均粒径は10〜20μmの範囲であることが
好ましい。
平均粒径が10μmより小さな膨張化黒鉛を用い、二酸
化マンガン比率を高めた正極合剤を試作したが、成形し
た正極合剤の強度が低く、製造困難となった。また、膨
張化黒鉛の平均粒径を変えた本形態の正極合剤と後述す
るゲル負極とを用いたLR6形電池を試作して初度の内
部抵抗を測定した。その結果、膨張化黒鉛の平均粒径が
20μm以下の場合には内部抵抗が0.1オーム以下と
なったのに対して、これが20μmを越えると内部抵抗
が例えば0.2オームとなったりして大きくなってしま
い、実用的ではないことが判明した。したがって、膨張
化黒鉛の平均粒径は10〜20μmの範囲であることが
好ましい。
【0028】ゲル負極は、40重量%の水酸化カリウム
に対して酸化亜鉛を4重量%混合した電解液92重量部
に対して、200重量部の亜鉛粉末、ゲル化剤としてポ
リアクリル酸を0.9重量部、高吸水性ポリマーとして
ポリアクリル酸ナトリウムを0.9重量部をそれぞれ混
合することにより構成した。
に対して酸化亜鉛を4重量%混合した電解液92重量部
に対して、200重量部の亜鉛粉末、ゲル化剤としてポ
リアクリル酸を0.9重量部、高吸水性ポリマーとして
ポリアクリル酸ナトリウムを0.9重量部をそれぞれ混
合することにより構成した。
【0029】このような構成のアルカリ電池について、
前記、で示した各比率を変えた前記図1のLR6形
(No.1〜12)に適用して超高負荷放電試験を行っ
た。このとき各電池は正極について体積、電気容量、成
形密度(3.3g/cm3 )および黒鉛の含有率(4.7
重量%)を一定とするとともに、前記の通り、負極に
ついて40重量%の水酸化カリウム電解液に対する酸化
亜鉛の濃度を4重量%とし、20℃の雰囲気中で放電終
止電圧0.9Vで1500mAの定電流放電時間を測定
した。この試験結果を表1に示す。
前記、で示した各比率を変えた前記図1のLR6形
(No.1〜12)に適用して超高負荷放電試験を行っ
た。このとき各電池は正極について体積、電気容量、成
形密度(3.3g/cm3 )および黒鉛の含有率(4.7
重量%)を一定とするとともに、前記の通り、負極に
ついて40重量%の水酸化カリウム電解液に対する酸化
亜鉛の濃度を4重量%とし、20℃の雰囲気中で放電終
止電圧0.9Vで1500mAの定電流放電時間を測定
した。この試験結果を表1に示す。
【0030】
【表1】 先ず、No.1〜6の電池にあっては正極と負極との電
気容量比率を変えたものであり、No.2〜5の負極側
の比率がそれぞれ105、114、120、125のも
のは、No.1の負極側の比率が100の従来品に比
べ、放電時間が明らかに向上している。これは、正極側
の二酸化マンガンに対して負極側の亜鉛粉末の量が多い
ため正極および負極の活物質の放電利用率が向上し、超
高負荷に対する放電容量が大きくなったためと考えられ
る。No.6の負極側の比率が130のものは、正極側
の二酸化マンガンに対して負極側の亜鉛粉末の量が多す
ぎるためゲル負極が電池の所定容積に入りきらず製造困
難となった。
気容量比率を変えたものであり、No.2〜5の負極側
の比率がそれぞれ105、114、120、125のも
のは、No.1の負極側の比率が100の従来品に比
べ、放電時間が明らかに向上している。これは、正極側
の二酸化マンガンに対して負極側の亜鉛粉末の量が多い
ため正極および負極の活物質の放電利用率が向上し、超
高負荷に対する放電容量が大きくなったためと考えられ
る。No.6の負極側の比率が130のものは、正極側
の二酸化マンガンに対して負極側の亜鉛粉末の量が多す
ぎるためゲル負極が電池の所定容積に入りきらず製造困
難となった。
【0031】次に、No.7〜11の電池にあっては正
極合剤固形分と40重量%の水酸化カリウム電解液との
体積比率を変えたものであり、No.8〜10の電解液
側の比率がそれぞれ25%、30%、35%のものは、
No.7の電解液側の比率が20のものに比し、放電時
間が明らかに向上している。これは正極合剤固形分に対
して水酸化カリウム電解液が多くなることによりイオン
導電性が向上して正極合剤の放電利用率が高くなったた
めと考えられる。No.11の電解液側の比率が40%
のものは高温多湿貯蔵試験において不具合が発生したた
め採用できない。具体的には、温度60℃で湿度90%
の雰囲気下で20日間保存したところ漏液が発生した。
なお、No.11以外の電池についてはこの高温多湿貯
蔵試験において不具合は発生しなかった。
極合剤固形分と40重量%の水酸化カリウム電解液との
体積比率を変えたものであり、No.8〜10の電解液
側の比率がそれぞれ25%、30%、35%のものは、
No.7の電解液側の比率が20のものに比し、放電時
間が明らかに向上している。これは正極合剤固形分に対
して水酸化カリウム電解液が多くなることによりイオン
導電性が向上して正極合剤の放電利用率が高くなったた
めと考えられる。No.11の電解液側の比率が40%
のものは高温多湿貯蔵試験において不具合が発生したた
め採用できない。具体的には、温度60℃で湿度90%
の雰囲気下で20日間保存したところ漏液が発生した。
なお、No.11以外の電池についてはこの高温多湿貯
蔵試験において不具合は発生しなかった。
【0032】また、No.12に示すように、正極と負
極との電気容量比率を100:120とするとともに、
正極合剤固形分と40重量%の水酸化カリウム電解液と
の体積比率を100:35とすると、放電時間を25.
0分と各No.の電池の中で最も大きくすることができ
た。
極との電気容量比率を100:120とするとともに、
正極合剤固形分と40重量%の水酸化カリウム電解液と
の体積比率を100:35とすると、放電時間を25.
0分と各No.の電池の中で最も大きくすることができ
た。
【0033】なお、本発明にあっては、正極および負極
に対して用いられる水酸化カリウム電解液の濃度を40
重量%とすることが最も良く、40重量%未満では貯蔵
後の放電性能の低下が見られて好ましくない。
に対して用いられる水酸化カリウム電解液の濃度を40
重量%とすることが最も良く、40重量%未満では貯蔵
後の放電性能の低下が見られて好ましくない。
【0034】
【発明の効果】本発明のアルカリ電池にあっては、正極
および負極の放電利用率を向上させることにより、例え
ば1500mA程度の大放電流を必要とする超高負荷に
対してその放電時間を長くすることができ、超高負荷放
電特性を向上させることができる。
および負極の放電利用率を向上させることにより、例え
ば1500mA程度の大放電流を必要とする超高負荷に
対してその放電時間を長くすることができ、超高負荷放
電特性を向上させることができる。
【図1】従来および本発明によるアルカリマンガン電池
の断面図である。
の断面図である。
1 正極缶 2 正極 3 セパレータ 4 ゲル状負極 5 集電棒 6 絶縁材 7 封口ガスケット 8 負極端子板
フロントページの続き (72)発明者 西田 国良 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内 (72)発明者 泉 彰英 東京都港区新橋5丁目36番11号 富士電気 化学株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 正極活物質としての二酸化マンガンに混
合される導電剤としての黒鉛を3〜10重量%の範囲で
含有する正極合剤固形分に対し、正極用水酸化カリウム
電解液を含浸させた正極(2)と、酸化亜鉛を含む負極
用水酸化カリウム電解液に対して負極活物質としての亜
鉛粉末、ゲル化剤、および高吸水性ポリマーを混合した
ゲル状負極(4)とを備えたアルカリ電池において、該
正極と該負極との電気容量比率を100:105〜10
0:125の範囲としてなることを特徴とするアルカリ
マンガン電池。 - 【請求項2】 正極活物質としての二酸化マンガンに混
合される導電剤としての黒鉛を3〜10重量%の範囲で
含有する正極合剤固形分に対し、正極用水酸化カリウム
電解液を含浸させた正極(2)と、酸化亜鉛を含む負極
用水酸化カリウム電解液に対して負極活物質としての亜
鉛粉末、ゲル化剤、および高吸水性ポリマーを混合した
ゲル状負極(4)とを備えたアルカリマンガン電池にお
いて、該正極用水酸化カリウム電解液の水酸化カリウム
濃度を40重量%とするとともに、該正極合剤固形分と
該正極用水酸化カリウム電解液との体積比率を100:
25〜100:35の範囲としてなることを特徴とする
アルカリマンガン電池。 - 【請求項3】 正極活物質としての二酸化マンガンに混
合される導電剤として平均粒径が10〜20μmの黒鉛
を3〜10重量%の範囲で含有する正極合剤固形分に対
し、正極用水酸化カリウム電解液を含浸させた正極
(2)と、酸化亜鉛を含む負極用水酸化カリウム電解液
に対して負極活物質としての亜鉛粉末、ゲル化剤、およ
び高吸水性ポリマーを混合したゲル状負極(4)とを備
えたアルカリマンガン電池において、該正極と該負極と
の電気容量比率を100:105〜100:125の範
囲とし、且つ該正極用水酸化カリウム電解液の水酸化カ
リウム濃度を40重量%とするとともに、該正極合剤固
形分と該正極用水酸化カリウム電解液との体積比率を1
00:25〜100:35の範囲としてなることを特徴
とするアルカリマンガン電池。 - 【請求項4】 前記負極用水酸化カリウム電解液の水酸
化カリウム濃度を40重量%とするとともに、該負極用
水酸化カリウム電解液に対する前記酸化亜鉛の濃度を4
重量%としてなることを特徴とする請求項3に記載のア
ルカリマンガン電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33913295A JP3022758B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | アルカリマンガン電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33913295A JP3022758B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | アルカリマンガン電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09180736A true JPH09180736A (ja) | 1997-07-11 |
| JP3022758B2 JP3022758B2 (ja) | 2000-03-21 |
Family
ID=18324553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33913295A Expired - Fee Related JP3022758B2 (ja) | 1995-12-26 | 1995-12-26 | アルカリマンガン電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3022758B2 (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2000113895A (ja) * | 1998-10-06 | 2000-04-21 | Toshiba Battery Co Ltd | 円筒形アルカリ電池 |
| WO2000030193A1 (en) * | 1998-11-16 | 2000-05-25 | Duracell Inc. | Alkaline cell with improved cathode |
| JP2002500417A (ja) * | 1997-12-31 | 2002-01-08 | デュラセル インコーポレイテッド | 多孔質アルカリ亜鉛/酸化マンガン電池 |
| JP2002500418A (ja) * | 1997-12-31 | 2002-01-08 | デュラセル インコーポレイテッド | 電気化学セルバランス |
| JP2002008668A (ja) * | 2000-06-21 | 2002-01-11 | Toshiba Battery Co Ltd | アルカリ電池 |
| JP2006500742A (ja) * | 2002-09-20 | 2006-01-05 | エヴァレディー バッテリー カンパニー インコーポレイテッド | 電極界面表面積を増大させ、活物質を増加させたバッテリ |
| JP5022526B1 (ja) * | 2011-04-18 | 2012-09-12 | パナソニック株式会社 | アルカリ一次電池 |
| WO2012143984A1 (ja) * | 2011-04-18 | 2012-10-26 | パナソニック株式会社 | アルカリ一次電池 |
| CN116230976A (zh) * | 2023-03-22 | 2023-06-06 | 惠州亿纬锂能股份有限公司 | 一种锂锰电芯及其制备方法和锂二氧化锰电池 |
-
1995
- 1995-12-26 JP JP33913295A patent/JP3022758B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| US6207322B1 (en) | 1998-11-16 | 2001-03-27 | Duracell Inc | Alkaline cell with semisolid cathode |
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| CN102859767A (zh) * | 2011-04-18 | 2013-01-02 | 松下电器产业株式会社 | 碱性一次电池 |
| CN116230976A (zh) * | 2023-03-22 | 2023-06-06 | 惠州亿纬锂能股份有限公司 | 一种锂锰电芯及其制备方法和锂二氧化锰电池 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3022758B2 (ja) | 2000-03-21 |
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