JPH09182905A - 冷間圧延用ワークロールおよびその加工方法 - Google Patents
冷間圧延用ワークロールおよびその加工方法Info
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- JPH09182905A JPH09182905A JP7343660A JP34366095A JPH09182905A JP H09182905 A JPH09182905 A JP H09182905A JP 7343660 A JP7343660 A JP 7343660A JP 34366095 A JP34366095 A JP 34366095A JP H09182905 A JPH09182905 A JP H09182905A
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- hole
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- rolling
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 底部に凹凸のない長穴を形成し、ロール寿命
延長および圧延安定化を図ることができる冷間圧延用ワ
ークロール、および上記長穴を容易に形成することがで
きる冷間圧延用ロール加工方法を提供する。 【解決手段】 ロール軸方向に延び、ロール周方向に規
則的に並ぶ長穴4がロール表面2にレーザ光の照射によ
り形成された冷間圧延用ワークロールにおいて、前記長
穴4の穴底6が平坦であり、長穴の深さdが3〜40μ
m 、短辺径aが50〜200μm 、長辺径bが200〜
600μm であり、穴加工面積のロール全表面積に対す
る面積比率が2〜30%である。
延長および圧延安定化を図ることができる冷間圧延用ワ
ークロール、および上記長穴を容易に形成することがで
きる冷間圧延用ロール加工方法を提供する。 【解決手段】 ロール軸方向に延び、ロール周方向に規
則的に並ぶ長穴4がロール表面2にレーザ光の照射によ
り形成された冷間圧延用ワークロールにおいて、前記長
穴4の穴底6が平坦であり、長穴の深さdが3〜40μ
m 、短辺径aが50〜200μm 、長辺径bが200〜
600μm であり、穴加工面積のロール全表面積に対す
る面積比率が2〜30%である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パルスレーザ光
を照射してロール表面に長穴を形成した冷間圧延用ワー
クロールおよびその加工方法に関する。
を照射してロール表面に長穴を形成した冷間圧延用ワー
クロールおよびその加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼板の塗装鮮映性の向上、あるいはロー
ル寿命延長を目的として、ロール表面をダル加工するこ
とが行われている。ダル加工の方法として、研削、ショ
ットブラスト、放電加工などがある。これらの方法は、
ロール表面のダル形状や凹凸寸法の再現性が悪く、均一
な加工を施すことは困難であった。このような問題を解
決する方法として、パルスレーザを用いる方法が知られ
ている。
ル寿命延長を目的として、ロール表面をダル加工するこ
とが行われている。ダル加工の方法として、研削、ショ
ットブラスト、放電加工などがある。これらの方法は、
ロール表面のダル形状や凹凸寸法の再現性が悪く、均一
な加工を施すことは困難であった。このような問題を解
決する方法として、パルスレーザを用いる方法が知られ
ている。
【0003】また、パルスレーザを用いて、ロール表面
にロール軸方向に延びる長穴列を形成することが知られ
ている(特開平6−114405号公報参照)。長穴列
により、スリップ傷や焼付き傷が発生しにくく、光沢度
に優れた金属板を生産性よく圧延することができる。
にロール軸方向に延びる長穴列を形成することが知られ
ている(特開平6−114405号公報参照)。長穴列
により、スリップ傷や焼付き傷が発生しにくく、光沢度
に優れた金属板を生産性よく圧延することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のワークロー
ルは、パルスごとに1つの円形穴をあけ、円形穴を横に
つなげて長穴としたものである。したがって、パルス繰
返し周波数とロール回転速度との整合が困難であり、整
合が僅かでも狂うと、ロール周方向に円形穴の位置がず
れ、円形穴列がロール軸方向に一直線とならない。図1
0(a)は、円形穴9が千鳥形につながった長穴8を示
している。図10(b)は、円形穴9がロール軸に対し
傾斜した線に沿って並んだ長穴8を示している。円形穴
をつなげて長穴としているので、いずれの長穴も断面形
状は一様でなく、また穴底に凹凸が生じる。このため、
ロール磨耗が進展して凸部が当たり始めると、摩擦挙動
が不安定となり、圧延が困難となる。
ルは、パルスごとに1つの円形穴をあけ、円形穴を横に
つなげて長穴としたものである。したがって、パルス繰
返し周波数とロール回転速度との整合が困難であり、整
合が僅かでも狂うと、ロール周方向に円形穴の位置がず
れ、円形穴列がロール軸方向に一直線とならない。図1
0(a)は、円形穴9が千鳥形につながった長穴8を示
している。図10(b)は、円形穴9がロール軸に対し
傾斜した線に沿って並んだ長穴8を示している。円形穴
をつなげて長穴としているので、いずれの長穴も断面形
状は一様でなく、また穴底に凹凸が生じる。このため、
ロール磨耗が進展して凸部が当たり始めると、摩擦挙動
が不安定となり、圧延が困難となる。
【0005】この発明は、底部が平坦な長穴を形成し、
ロール寿命延長および圧延安定化を図ることができる冷
間圧延用ワークロール、および長穴を容易に形成するこ
とができる冷間圧延用ロール加工方法を提供しようとす
るものである。
ロール寿命延長および圧延安定化を図ることができる冷
間圧延用ワークロール、および長穴を容易に形成するこ
とができる冷間圧延用ロール加工方法を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の冷間圧延用ワ
ークロールは、ロール軸方向に延び、ロール周方向に規
則的に並ぶ長穴がロール表面にレーザ光の照射により形
成された冷間圧延用ワークロールにおいて、前記長穴の
穴底が平坦であり、長穴の深さが3〜40μm、短辺径
が50〜200μm 、長辺径が200〜600μm であ
り、穴加工面積のロール全表面積に対する面積比率が2
〜30%である。
ークロールは、ロール軸方向に延び、ロール周方向に規
則的に並ぶ長穴がロール表面にレーザ光の照射により形
成された冷間圧延用ワークロールにおいて、前記長穴の
穴底が平坦であり、長穴の深さが3〜40μm、短辺径
が50〜200μm 、長辺径が200〜600μm であ
り、穴加工面積のロール全表面積に対する面積比率が2
〜30%である。
【0007】長穴の深さが3μm 未満であると圧延距離
が通常の圧延ロール以下となり、30μm を超えると圧
延距離の延長効果が飽和する。長穴の短辺径が、50μ
m 未満であるとロール磨耗速度が速くなる。短辺径が2
00μm を超えると、長穴の被圧延材への転写率が大き
くなり、摩擦係数が過大となる。長穴の長辺径が200
μm 未満であると長穴によるロール寿命延長効果は生ぜ
ず、600μm を超えるとロール寿命延長効果が飽和す
る。また、穴加工面積のロール全表面積に対する面積比
率が2%未満であると所定の摩擦係数の確保が困難とな
り、30%を超えると初期摩擦係数が大きくなりすぎ、
圧延パススケジュールに支障を来す。
が通常の圧延ロール以下となり、30μm を超えると圧
延距離の延長効果が飽和する。長穴の短辺径が、50μ
m 未満であるとロール磨耗速度が速くなる。短辺径が2
00μm を超えると、長穴の被圧延材への転写率が大き
くなり、摩擦係数が過大となる。長穴の長辺径が200
μm 未満であると長穴によるロール寿命延長効果は生ぜ
ず、600μm を超えるとロール寿命延長効果が飽和す
る。また、穴加工面積のロール全表面積に対する面積比
率が2%未満であると所定の摩擦係数の確保が困難とな
り、30%を超えると初期摩擦係数が大きくなりすぎ、
圧延パススケジュールに支障を来す。
【0008】この発明の冷間圧延用ロールの加工方法
は、ロール軸方向に延び、ロール周方向に規則的に並ぶ
長穴を、ロール表面にレーザ光を照射して形成する冷間
圧延用ワークロールの加工方法において、パルス幅が3
0μsec 以下のパルスレーザ光を長方形または長円状に
ロール表面に集光して長穴を形成する。
は、ロール軸方向に延び、ロール周方向に規則的に並ぶ
長穴を、ロール表面にレーザ光を照射して形成する冷間
圧延用ワークロールの加工方法において、パルス幅が3
0μsec 以下のパルスレーザ光を長方形または長円状に
ロール表面に集光して長穴を形成する。
【0009】パルス幅が30μsec を超えると、伝熱損
失により長穴加工性(深さ)が劣化する。さらに、高速
度加工を想定すると、長時間幅パルスではロール回転に
ともない被照射部位がロール周方向に移動し、短辺方向
径が拡大してしまうとともに、長穴の深さが減少するた
め所望の加工が実現できない。パルスレーザとして、Q
スイッチCO2 レーザあるいはQスイッチYAGレーザ
を用いることができる。パルスレーザ光を長方形または
長円状にロール表面に集光するには、円柱レンズあるい
は円柱ミラーを用いる。圧延スタンドからワークロール
を取り外した状態(オフライン)、あるいは圧延中(イ
ンライン)のいずれかの状態で、長穴加工を行う。
失により長穴加工性(深さ)が劣化する。さらに、高速
度加工を想定すると、長時間幅パルスではロール回転に
ともない被照射部位がロール周方向に移動し、短辺方向
径が拡大してしまうとともに、長穴の深さが減少するた
め所望の加工が実現できない。パルスレーザとして、Q
スイッチCO2 レーザあるいはQスイッチYAGレーザ
を用いることができる。パルスレーザ光を長方形または
長円状にロール表面に集光するには、円柱レンズあるい
は円柱ミラーを用いる。圧延スタンドからワークロール
を取り外した状態(オフライン)、あるいは圧延中(イ
ンライン)のいずれかの状態で、長穴加工を行う。
【0010】この発明では、長方形または長円状に集光
されたパルスレーザの1パルスで長穴を形成することが
できる。したがって、穴底が平らであり、ロール周方向
に規則正しく整列する長穴を、ロール表面に容易に形成
することができる。
されたパルスレーザの1パルスで長穴を形成することが
できる。したがって、穴底が平らであり、ロール周方向
に規則正しく整列する長穴を、ロール表面に容易に形成
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は冷間圧延用ワークロール1
の表面に形成された長穴列3の一部を模式的に示してお
り、図2は長穴4を拡大して示している。ワークロール
1の表面に形成された長穴4は、縁に隆起5が生じてい
るが穴底6は平らである。長穴4の深さdはロール表面
2からの深さであり、短辺径aおよび長辺径bはロール
表面2で測定した寸法である。長穴はロール軸方向の濡
縁長さが円形穴より長いので、微視的摩擦係数が大きく
なる。したがって、広い穴ピッチであってもワークロー
ル全体として所要の摩擦係数は確保される。実験によれ
ば、穴ピッチは広いほどロール寿命は長くなる。ロール
軸方向ピッチPA およびロール周方向ピッチPCはそれ
ぞれ、長穴の寸法、穴加工面積のロール全表面積に対す
る面積比率などにより適当に決められるが、ロール軸方
向ピッチPA は300〜1000μm 程度、ロール周方
向ピッチPC は300〜2000μm 程度が適当であ
る。
の表面に形成された長穴列3の一部を模式的に示してお
り、図2は長穴4を拡大して示している。ワークロール
1の表面に形成された長穴4は、縁に隆起5が生じてい
るが穴底6は平らである。長穴4の深さdはロール表面
2からの深さであり、短辺径aおよび長辺径bはロール
表面2で測定した寸法である。長穴はロール軸方向の濡
縁長さが円形穴より長いので、微視的摩擦係数が大きく
なる。したがって、広い穴ピッチであってもワークロー
ル全体として所要の摩擦係数は確保される。実験によれ
ば、穴ピッチは広いほどロール寿命は長くなる。ロール
軸方向ピッチPA およびロール周方向ピッチPCはそれ
ぞれ、長穴の寸法、穴加工面積のロール全表面積に対す
る面積比率などにより適当に決められるが、ロール軸方
向ピッチPA は300〜1000μm 程度、ロール周方
向ピッチPC は300〜2000μm 程度が適当であ
る。
【0012】図3は、ロール面に長穴を形成する加工装
置の一例を模式的に示す装置構成図である。
置の一例を模式的に示す装置構成図である。
【0013】レーザ発振器11から出力されたレーザビ
ームLは、ステージ13上をロール軸方向に移動可能な
集光ヘッド14に導かれる。集光ヘッド14は平面ミラ
ー16、円柱レンズ17および球面レンズ(集光レン
ズ)18および加工ヘッド20によって構成される。ア
シストガスが、加工ヘッド20内にガス導入口21から
供給される。ワークロール1はスタンド23に支持さ
れ、回転駆動装置24により一定速度で回転される。
ームLは、ステージ13上をロール軸方向に移動可能な
集光ヘッド14に導かれる。集光ヘッド14は平面ミラ
ー16、円柱レンズ17および球面レンズ(集光レン
ズ)18および加工ヘッド20によって構成される。ア
シストガスが、加工ヘッド20内にガス導入口21から
供給される。ワークロール1はスタンド23に支持さ
れ、回転駆動装置24により一定速度で回転される。
【0014】レーザ発振器11は平均出力0.1〜1.
5 kW のQスイッチCO2 レーザあるいはQスイッチY
AGレーザ発振器が用いられる。図4は、QスイッチC
O2レーザの波形を示している。初期スパイク部AはQ
スイッチレーザ特有のジャイアントパルス発振部であ
り、その半値幅の範囲は10nsec以上、1μsec 以下で
ある。このQスイッチCO2 レーザパルスは、初期スパ
イク後に長いテイル部分Bを伴っている。このテイル部
Bの最大長さはおよそ10μsec である。Qスイッチ発
振時のパルス繰り返し周波数の最大値は、一般の連続波
発振CO2 レーザを用いてQスイッチ発振させる場合、
100kHz 程度までの周波数が実現可能である。なお、
これより周波数を下げてゆく場合、20kHz 程度のパル
ス繰り返し周波数までの領域では、パルスエネルギーと
パルス繰り返し周波数はおよそ反比例の関係、すなわち
一定のレーザ平均出力が得られる。
5 kW のQスイッチCO2 レーザあるいはQスイッチY
AGレーザ発振器が用いられる。図4は、QスイッチC
O2レーザの波形を示している。初期スパイク部AはQ
スイッチレーザ特有のジャイアントパルス発振部であ
り、その半値幅の範囲は10nsec以上、1μsec 以下で
ある。このQスイッチCO2 レーザパルスは、初期スパ
イク後に長いテイル部分Bを伴っている。このテイル部
Bの最大長さはおよそ10μsec である。Qスイッチ発
振時のパルス繰り返し周波数の最大値は、一般の連続波
発振CO2 レーザを用いてQスイッチ発振させる場合、
100kHz 程度までの周波数が実現可能である。なお、
これより周波数を下げてゆく場合、20kHz 程度のパル
ス繰り返し周波数までの領域では、パルスエネルギーと
パルス繰り返し周波数はおよそ反比例の関係、すなわち
一定のレーザ平均出力が得られる。
【0015】図5はレーザ光の断面形状を示しており、
円柱レンズ17にはレーザ発振器から円形のレーザ光S
o が入射する。円形のレーザ光So は、円柱レンズ17
で長方形または長円形(楕円形、小判形など)のレーザ
光S1 に変換される。長方形のレーザ光S1 は球面レン
ズ18で、ロール表面に集光S2 される。なお、円柱レ
ンズ17と球面レンズ18との間の距離Xは、ほぼ円柱
レンズ17の焦点距離となっている。図6は、ロール表
面に集光されたパルスレーザ光のパターンおよび強度分
布を示している。長方形集光ビームの大きさは、90×
380μm である。
円柱レンズ17にはレーザ発振器から円形のレーザ光S
o が入射する。円形のレーザ光So は、円柱レンズ17
で長方形または長円形(楕円形、小判形など)のレーザ
光S1 に変換される。長方形のレーザ光S1 は球面レン
ズ18で、ロール表面に集光S2 される。なお、円柱レ
ンズ17と球面レンズ18との間の距離Xは、ほぼ円柱
レンズ17の焦点距離となっている。図6は、ロール表
面に集光されたパルスレーザ光のパターンおよび強度分
布を示している。長方形集光ビームの大きさは、90×
380μm である。
【0016】図7は、長穴を上方より撮影した拡大写真
の模写図、およびプロフィルメータで測定した長穴の断
面形状図である。長穴の深さは約20μm 、短辺径は約
100μm 、長辺径は約360μm である。図8(a)
は、従来法で形成された長穴の、図7と同様の模写図で
ある。直径約180μm の円形穴をピッチ125μmで
つなげて長穴を形成したものである。長穴の断面形状
は、図8(b)に示すように穴が重なる部分で底部に突
起を伴っている。
の模写図、およびプロフィルメータで測定した長穴の断
面形状図である。長穴の深さは約20μm 、短辺径は約
100μm 、長辺径は約360μm である。図8(a)
は、従来法で形成された長穴の、図7と同様の模写図で
ある。直径約180μm の円形穴をピッチ125μmで
つなげて長穴を形成したものである。長穴の断面形状
は、図8(b)に示すように穴が重なる部分で底部に突
起を伴っている。
【0017】図9は、穴形成方法をパラメータとして圧
延距離と摩擦係数との関係を示している。図中、曲線a
は本発明のワークロール、曲線bは砥石研削により初期
粗度を付与したワークロール、曲線cは従来法で長穴を
形成した際に円形穴が直線状に整列しなかった場合(図
10a)のワークロール、曲線dは従来法でロール軸方
向に直線状に延びる長穴を形成したワークロールを示し
ている。図9から、本発明のワークロールは、従来法
(曲線d)に比べて圧延距離(ロール寿命)が長いこと
が分かる。なお、曲線cのワークロール(図10a)は
初期摩擦係数が高すぎ、圧延スケジュールに問題があ
り、ロール寿命は砥石研削のもの(曲線b)に比べて長
いが、本発明のワークロールよりも短い。従来法(曲線
d)のワークロールでは、図中の分岐点が長穴底部の突
起が鋼板に接触し始めた段階に相当しており、これ以
降、突起の鋼板への接触状況が逐次変化するため、摩擦
係数の変動を来し、圧延が不安定になる。
延距離と摩擦係数との関係を示している。図中、曲線a
は本発明のワークロール、曲線bは砥石研削により初期
粗度を付与したワークロール、曲線cは従来法で長穴を
形成した際に円形穴が直線状に整列しなかった場合(図
10a)のワークロール、曲線dは従来法でロール軸方
向に直線状に延びる長穴を形成したワークロールを示し
ている。図9から、本発明のワークロールは、従来法
(曲線d)に比べて圧延距離(ロール寿命)が長いこと
が分かる。なお、曲線cのワークロール(図10a)は
初期摩擦係数が高すぎ、圧延スケジュールに問題があ
り、ロール寿命は砥石研削のもの(曲線b)に比べて長
いが、本発明のワークロールよりも短い。従来法(曲線
d)のワークロールでは、図中の分岐点が長穴底部の突
起が鋼板に接触し始めた段階に相当しており、これ以
降、突起の鋼板への接触状況が逐次変化するため、摩擦
係数の変動を来し、圧延が不安定になる。
【0018】
【実施例】穴加工または砥石研削したワークロール(材
質:Cr含有ロール鍛鋼、直径:570 mm 、長さ:1
420 mm )を用い、鋼板(材質:炭素鋼、板厚:2 m
m、板幅:1000 mm )を圧下率30%で冷間圧延し
た。圧延試験回数は、各例ともそれぞれ10回である。
穴加工または砥石研削条件および圧延結果は、次のとお
りであった。なお、ロール寿命はロール1本当たりの圧
延トン数である。
質:Cr含有ロール鍛鋼、直径:570 mm 、長さ:1
420 mm )を用い、鋼板(材質:炭素鋼、板厚:2 m
m、板幅:1000 mm )を圧下率30%で冷間圧延し
た。圧延試験回数は、各例ともそれぞれ10回である。
穴加工または砥石研削条件および圧延結果は、次のとお
りであった。なお、ロール寿命はロール1本当たりの圧
延トン数である。
【0019】[本発明例] レーザ条件 :QスイッチCO2 レーザ パルスエネルギ 60 mJ 、パルス繰返し周波数 10kHz 平均出力 600W 、集光形状 90×380μm 長穴形状 :図7のもの、100×340μm 、深さ 20μm 長穴配置 :Pa =600μm 、Pc =740μm 穴加工面積率:6% 圧延結果 :ロール寿命 4500±300 ton
【0020】[比較例1]現在通常に用いられている砥
石研削ロールで冷間圧延した。ワークロールの表面粗さ
は、中心平均粗さRa表示で1.0μm であった。 圧延結果 :ロール寿命 :1000±100 ton この例のワークロールの寿命は、本発明のものの1/
4.5である。
石研削ロールで冷間圧延した。ワークロールの表面粗さ
は、中心平均粗さRa表示で1.0μm であった。 圧延結果 :ロール寿命 :1000±100 ton この例のワークロールの寿命は、本発明のものの1/
4.5である。
【0021】[比較例2] レーザ条件 :QスイッチCO2 レーザ パルスエネルギ 50 mJ 、パルス繰返し周波数 10kHz 平均出力 500W 、集光形状 190μm φ 長穴形状 :図8のもの、180μm φの円形穴を125μm ピッチで5個 重ねた。 外形形状 180×680μm 最大深さ20μm 、突起部深さ10μm 長穴配置 :Pa =800μm 、Pc =2000μm 穴加工面積率:6% 圧延結果 :ロール寿命 3000±1000 ton この例では、比較例1よりも寿命は延びるが、本発明で
の寿命より劣り、かつ寿命の変動幅は33%と本発明の
7%より大幅に大きい。これは図9の曲線dの分岐現象
に起因しており、圧延後期では摩擦状況が極めて不安定
となり、実用に耐えられない。
の寿命より劣り、かつ寿命の変動幅は33%と本発明の
7%より大幅に大きい。これは図9の曲線dの分岐現象
に起因しており、圧延後期では摩擦状況が極めて不安定
となり、実用に耐えられない。
【0022】
【発明の効果】この発明の冷間圧延用ワークロールは、
穴底が平坦であるためにロール寿命が延びるとともに、
安定して圧延を行うことができる。
穴底が平坦であるためにロール寿命が延びるとともに、
安定して圧延を行うことができる。
【0023】また、この発明の冷間圧延用ワークロール
の加工方法は、長方形または長円状に集光されたパルス
レーザの1パルスで1つの長穴を形成する。したがっ
て、穴底が平らであり、規則正しく整列する長穴を、高
精度の加工制御装置を用いずに容易に形成することがで
きる。
の加工方法は、長方形または長円状に集光されたパルス
レーザの1パルスで1つの長穴を形成する。したがっ
て、穴底が平らであり、規則正しく整列する長穴を、高
精度の加工制御装置を用いずに容易に形成することがで
きる。
【図1】冷間圧延用ワークロールの表面に形成された長
穴列の一部を模式的に示す図面である。
穴列の一部を模式的に示す図面である。
【図2】長穴を拡大して模式的に示す図面である。
【図3】ロール面に長穴を形成する加工装置の一例を模
式的に示す装置構成図である。
式的に示す装置構成図である。
【図4】長穴の加工に用いられるパルスレーザの波形図
である。
である。
【図5】円柱レンズおよび球面レンズの入射側および出
射側における、パルスレーザ光の断面形状を示す図面で
ある。
射側における、パルスレーザ光の断面形状を示す図面で
ある。
【図6】ロール表面に集光されたパルスレーザ光のパタ
ーンおよびエネルギー分布を示す図面である。
ーンおよびエネルギー分布を示す図面である。
【図7】長穴を上方より撮影した拡大写真の模写図、お
よびプロフィルメータで測定した長穴の断面形状図であ
る。
よびプロフィルメータで測定した長穴の断面形状図であ
る。
【図8】従来法で形成された長穴を上方より撮影した拡
大写真の模写図、およびプロフィルメータで測定した長
穴の断面形状図である。
大写真の模写図、およびプロフィルメータで測定した長
穴の断面形状図である。
【図9】穴形成方法をパラメータとして圧延距離と摩擦
係数との関係を示すグラフである。
係数との関係を示すグラフである。
【図10】従来法で形成された長穴を模式的に示す図面
である。
である。
1 ワークロール 2 ロール表面 3 長穴列 4 長穴 6 穴底 8 従来の長穴 9 円形穴 11 レーザ発振器 13 ステージ 14 集光ヘッド 16 平面ミラー 17 円柱レンズ 18 球面レンズ 20 加工ヘッド 23 スタンド 24 回転駆動装置 a 長穴の短辺径 b 長穴の長辺径 d 長穴の深さ
Claims (2)
- 【請求項1】 ロール軸方向に延び、ロール周方向に規
則的に並ぶ長穴がロール表面にパルスレーザ光の照射に
より形成された冷間圧延用ワークロールにおいて、前記
長穴の穴底が平坦であり、長穴の深さが3〜40μm 、
短辺径が50〜200μm 、長辺径が200〜600μ
m であり、穴加工面積のロール全表面積に対する面積比
率が2〜30%であることを特徴とする冷間圧延用ワー
クロール。 - 【請求項2】 ロール軸方向に延び、ロール周方向に規
則的に並ぶ長穴を、ロール表面にパルスレーザ光を照射
して形成する冷間圧延用ワークロールの加工方法におい
て、パルス幅が30μsec 以下のパルスレーザ光を長方
形または長円状にロール表面に集光して長穴を形成する
ことを特徴とする冷間圧延用ワークロールの加工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34366095A JP3388078B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 冷間圧延用ワークロールおよびその加工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34366095A JP3388078B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 冷間圧延用ワークロールおよびその加工方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09182905A true JPH09182905A (ja) | 1997-07-15 |
| JP3388078B2 JP3388078B2 (ja) | 2003-03-17 |
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ID=18363258
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34366095A Expired - Fee Related JP3388078B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 冷間圧延用ワークロールおよびその加工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3388078B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003261237A (ja) * | 2002-03-12 | 2003-09-16 | Canon Inc | シート搬送装置及び画像形成装置及び回転体寿命予測方法 |
| KR20140077159A (ko) * | 2011-09-22 | 2014-06-23 | 콘스탄티아 테이크 게엠베하 | 통합된 보안 특징들을 구비한 알루미늄 호일 제조 방법 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34366095A patent/JP3388078B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003261237A (ja) * | 2002-03-12 | 2003-09-16 | Canon Inc | シート搬送装置及び画像形成装置及び回転体寿命予測方法 |
| KR20140077159A (ko) * | 2011-09-22 | 2014-06-23 | 콘스탄티아 테이크 게엠베하 | 통합된 보안 특징들을 구비한 알루미늄 호일 제조 방법 |
| JP2015502254A (ja) * | 2011-09-22 | 2015-01-22 | コンスタンティア・タイヒ・ゲーエムベーハーConstantia Teich GmbH | 統合されたセキュリティ機能を有するアルミフォイルを製造するための方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3388078B2 (ja) | 2003-03-17 |
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