JPH09183205A - 製版装置 - Google Patents

製版装置

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JPH09183205A
JPH09183205A JP23956296A JP23956296A JPH09183205A JP H09183205 A JPH09183205 A JP H09183205A JP 23956296 A JP23956296 A JP 23956296A JP 23956296 A JP23956296 A JP 23956296A JP H09183205 A JPH09183205 A JP H09183205A
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JP
Japan
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master
platen roller
rotation
thermal head
disconnecting means
Prior art date
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Pending
Application number
JP23956296A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyuki Kagawa
英之 香川
Kazuhisa Takahashi
和久 高橋
Yoshiharu Sugano
喜治 菅野
Terunobu Onuma
輝信 大沼
Takayuki Takahashi
貴之 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tohoku Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Tohoku Ricoh Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tohoku Ricoh Co Ltd filed Critical Tohoku Ricoh Co Ltd
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  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスタの交換に要する構成に用いられるプラ
テン圧制御部での接離およびプラテンローラ回転駆動の
ための駆動源がそれぞれ必要になることによって、組立
コストや部品コストが高くなる。 【解決手段】 単一の駆動源100から偏心部材14A
3に対する回転力の伝達を断接する偏心部材用回転断接
手段116と、単一の駆動源100からプラテンローラ
14Bへの回転力の伝達を断接するプラテンローラ用回
転断接手段115とを備え、プラテンローラ用回転断接
手段115および偏心部材用回転断接手段116は、単
一の駆動源100からの回転力をそれぞれ独立して断接
することを特徴としている。これにより、複数動作を組
合わせた場合での駆動源の数を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、孔版印刷装置に用
いられるマスタを穿孔製版する製版装置に関し、さらに
詳しくは、プラテンローラとこれに当接するサーマルヘ
ッドとによるマスタの繰り出し動作、およびプラテンロ
ーラとサーマルヘッドとの接離動作を制御する制御手段
を備えた製版装置に関する。
【0002】
【従来の技術】簡便な印刷装置として感熱デジタル製版
式の孔版印刷装置が良く知られている。この孔版印刷装
置は、熱可塑性樹脂フィルムを有する感熱孔版用のマス
タにサーマルヘッドにより画像情報に応じた穿孔を行
い、そのマスタを版胴に捲装したうえで、版胴内部から
マスタにインキを供給し、マスタから滲出するインキを
マスタ表面に接する印刷用紙に転移させて画像を印刷す
るようになっている。マスタの穿孔処理に用いられるサ
ーマルヘッドは、版胴の軸方向に相当する主走査方向に
並んだ複数の発熱素子を有し、その発熱素子への通電制
御によって発熱素子を選択的に発熱させ、マスタの加熱
された箇所が熱溶融されて穿孔製版される。
【0003】孔版印刷装置には、印刷すべき原稿の画像
情報を読み取るための原稿読み取り部を印刷装置の上部
に配置して原稿の読み取りと製版処理とを孔版印刷装置
内で行なうようにしたものがある(例えば、実開昭63
ー178134号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】孔版印刷装置では、製
版装置のサーマルヘッドに対してマスタを移動させる必
要がある。そのための構成として、従来、サーマルヘッ
ドに当接して回転可能なプラテンローラを用い、サーマ
ルヘッドとプラテンローラとでマスタを挾持搬送するよ
うにした構成が知られている。
【0005】マスタが、消費された場合には、新しいマ
スタと交換される。このマスタの交換は、サーマルヘッ
ドとプラテンローラとによるマスタの挾持を解除して加
熱穿孔処理部に位置しているマスタを排除して、新しい
マスタを加熱穿孔処理部に繰り出すことによって行なわ
れる。交換時での新しいマスタの繰り出しは、概ね次の
手順によって行なわれる。まず、サーマルヘッドとプラ
テンローラとを互いに離し製版装置の加熱穿孔処理部に
挾持されているマスタを排除する。マスタを排除したあ
と、新しいマスタの先端をサーマルヘッドとプラテンロ
ーラとの間に導入する。この場合、マスタがロール状の
マスタ、所謂、マスタロールである場合は、マスタ収納
部でマスタロールを回転させてそのマスタの先端を繰り
出し、サーマルヘッドとプラテンローラとの間に持ち来
す。
【0006】従来、サーマルヘッドとプラテンローラと
の接離動作とマスタロールからのマスタ先端の繰り出し
動作は、それぞれに専用のモータ等の駆動源を備えるこ
とにより実行されている。サーマルヘッドとプラテンロ
ーラとの接離動作を行なわせるための構成の一つとし
て、例えば、サーマルヘッドあるいはプラテンローラの
いずれか一方を取り付けた揺動可能な支持部材を設け、
この支持部材をモータによって駆動される偏心カムに当
接させておき、駆動モータの回転量を制御してサーマル
ヘッドとプラテンローラとの間の接離関係を制御するよ
うになっている。また、マスタロールを回転させる手段
としては、マスタロールの芯材を駆動モータにより回転
させたり、あるいはマスタロールの外表面に当接するロ
ーラを配置し、そのローラを駆動モータにより回転させ
る構成のものがある。マスタロールの繰り出しに関する
後者の構成は、本願出願人の先願に係る特願平7ー19
5310号により提案されている。しかし、マスタの交
換に要する構成では、駆動源が多く必要になることによ
って、組立コストや部品コストが高くなるという問題点
がある。
【0007】本発明の目的は、従来の製版装置における
問題点に鑑み、部品点数、特に、マスタの交換あるいは
繰り出しに要する駆動源を少なくして部品コストや組立
コストを低減することが可能な製版装置を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、マスタロールから繰り出さ
れるマスタを選択的に加熱穿孔するサーマルヘッドと、
同サーマルヘッドと協働して上記マスタを挟持しながら
搬送するプラテンローラと、上記サーマルヘッドおよび
プラテンローラによって搬送される上記マスタを切断す
る裁断手段とを含む製版装置において、上記プラテンロ
ーラを上記マスタの繰り出し方向にのみ回転させるため
のプラテンローラ用回転断接手段と、上記プラテンロー
ラに対して上記サーマルヘッドを接離可能に支持するヘ
ッド支持部材と、上記サーマルヘッドを上記プラテンロ
ーラに当接させる位置と上記プラテンローラから離す位
置とに上記ヘッド支持部材を選択的に変位させる回転可
能な偏心部材と、上記偏心部材への回転伝達を断接する
偏心部材用回転断接手段と、単一の駆動源によって回転
駆動されるプラテン主駆動部材と、を備え、上記プラテ
ンローラ用回転断接手段および上記偏心部材用回転断接
手段は、上記プラテン主駆動部材からの回転をそれぞれ
独立して断接することを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の製
版装置において、上記プラテンローラ用回転断接手段と
上記偏心部材用回転断接手段とは、上記プラテンローラ
用回転断接手段が上記プラテン主駆動部材からの回転を
上記プラテンローラに伝達する状態の時に、上記偏心部
材用回転断接手段が上記サーマルヘッドを上記プラテン
ローラに当接させることができる偏心部材の態位を維持
した状態で上記偏心部材に対する上記プラテン主駆動部
材からの回転伝達を不能にすることができる関係が設定
されていることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明は、マスタロールから
繰り出されるマスタを選択的に加熱穿孔するサーマルヘ
ッドと、同サーマルヘッドと協働して上記マスタを挟持
しながら搬送するプラテンローラと、これらサーマルヘ
ッドおよびプラテンローラによって搬送される上記マス
タを切断する裁断装置とを含む製版装置において、上記
プラテンローラに対して上記サーマルヘッドを接離可能
に支持するヘッド支持部材と、上記サーマルヘッドを上
記プラテンローラに当接させる位置と上記プラテンロー
ラから離す位置とに上記ヘッド支持部材を選択的に変位
させる回転可能な偏心部材と、上記偏心部材への回転伝
達を断接する偏心部材用回転断接手段と、上記マスタロ
ールの外表面に当接して回転可能な駆動部材を有してい
るマスタ回転駆動手段と、単一の駆動源によって回転駆
動され、上記駆動部材へ回転力を伝達するマスタ主駆動
部材と、上記マスタ主駆動部材と上記プラテンローラと
を連動させる伝達部材と、上記マスタ主駆動部材と上記
マスタ回転駆動手段との間の回転伝達経路中に設けられ
ていて、上記マスタ回転駆動手段に対して上記マスタ主
駆動部材の回転を断接するマスタ主駆動断接手段と、を
備え、上記偏心部材用回転断接手段および上記マスタ主
駆動断接手段は、上記駆動源からの回転をそれぞれ独立
して断接することを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の製
版装置において、上記マスタ主駆動断接手段は、上記マ
スタ主駆動部材から上記プラテンローラへの回転伝達が
行われる時に上記駆動部材への回転伝達が行える状態が
設定されることを特徴としている。
【0012】請求項5記載の発明は、マスタロールから
繰り出されるマスタを選択的に加熱穿孔するサーマルヘ
ッドと、同サーマルヘッドと協働して上記マスタを挟持
しながら搬送するプラテンローラと、これらサーマルヘ
ッドおよびプラテンローラによって搬送される上記マス
タを切断する裁断装置とを含む製版装置において、上記
プラテンローラを上記マスタの繰り出し可能な方向にの
み回転させるプラテンローラ用回転断接手段と、正逆回
転可能な単一の駆動源により回転駆動されるプラテン主
駆動部材と、上記プラテンローラに対して上記プラテン
主駆動部材からの回転力を伝達可能な中間伝達部材と、
上記プラテン主駆動部材からの回転力を断接可能な中間
断接手段と、上記中間伝達部材と同軸上に支持され、上
記プラテンローラを上記サーマルヘッドに対して接離可
能に支持するプラテンローラ支持部材と、を備え、上記
プラテンローラ用回転断接手段、上記中間断接手段は、
上記プラテン主駆動部材の回転をそれぞれ独立して断接
することを特徴としている。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項5記載の製
版装置において、上記プラテンローラ支持部材は、上記
中間伝達部材の回転方向に応じて上記プラテンローラを
上記サーマルヘッドに対して接離させることを特徴とし
ている。
【0014】請求項7記載の発明は、マスタロールから
繰り出されるマスタを選択的に加熱穿孔するサーマルヘ
ッドと、同サーマルヘッドと協働して上記マスタを挟持
しながら搬送するプラテンローラと、これらサーマルヘ
ッドおよびプラテンローラによって搬送される上記マス
タを切断する裁断装置とを含む製版装置において、上記
プラテンローラを上記マスタの繰り出し可能な方向にの
み回転させるプラテンローラ用回転断接手段と、正逆回
転可能な単一の駆動源により回転駆動されるプラテン主
駆動部材と、上記プラテンローラに対して上記プラテン
主駆動部材からの回転力を伝達可能な中間伝達部材と、
上記プラテン主駆動部材からの回転力を断接可能な中間
断接手段と、上記中間伝達部材と同軸上に支持され、上
記プラテンローラを上記サーマルヘッドに対して接離可
能に支持するプラテンローラ支持部材と、上記マスタロ
ールの外表面に当接して回転可能な駆動部材を有してい
るマスタ回転駆動手段と、上記駆動源により回転駆動さ
れ、上記駆動部材に回転力を伝達するマスタ主駆動部材
と、上記マスタ主駆動部材から上記駆動部材に伝達され
る回転力を断接可能なマスタ主駆動断接手段と、を備
え、上記プラテンローラ用回転断接手段、上記中間断接
手段および上記マスタ主駆動断接手段は、上記駆動源か
らの回転力をそれぞれ独立して断接することを特徴とし
ている。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項7記載の製
版装置において、上記プラテンローラ用回転断接手段、
上記中間断接手段および上記マスタ主駆動断接手段は、
上記マスタ主駆動断接手段が上記駆動源からの回転を上
記駆動部材に伝達する状態の時に、上記プラテンローラ
用回転断接手段及び上記中間断接手段を上記駆動源から
の回転が上記プラテンローラに伝達される状態に設定す
ることを特徴としている。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項3、4、
7、8のうちの一つに記載の製版装置において、上記プ
ラテンローラと上記マスタロールとは、上記プラテンロ
ーラの周速度をV1とし、上記マスタロールの周速度を
V2としたとき、上記マスタロールからマスタ先端が繰
り出される時の周速度が、V1>V2の関係に設定され
ていることを特徴としている。
【0017】
【実施例】以下、図示実施例によって本発明の詳細を説
明する。図1は、本発明による製版装置が適用される孔
版印刷装置の一例を示す。同図において、孔版印刷装置
1は、版胴軸2Aを中心にして正逆回転可能な版胴2を
備えている。版胴2は、印刷工程実行時には図において
時計回り方向(矢印方向)に回転し、マスタを排出する
場合には反時計回り方向に回転するように回転方向が設
定されている。版胴2は、一部を除いて周面に多数の穿
孔が形成されており、その表面には、例えば合成繊維か
らなる薄層のメッシュスクリ−ン(図示されず)が取り
付けられている。このメッシュスクリーンの材料として
は金属を用いることも可能である。版胴2の周面で穿孔
が形成されていない箇所には、版胴2の母線に沿った磁
性体からなるステージと、このステージに対して接離自
在の把持部材とで構成されたクランパ2Bが設けられて
いる。ステージは、マスタの先端を受入れることがで
き、ステージ上に先端を占めたマスタは、ステージと把
持部材とにより挟持されて版胴2に固定される。マスタ
の先端以外の範囲は、版胴2の内部に配置されたインキ
供給機構3から版胴2の表面に供給されるインキの粘着
力によって版胴表面に付着する。
【0018】インキ供給機構3は、インキローラ3Aと
ドクターローラ3Bとを主要部としており、パイプ状の
版胴軸2Aの下位に配置されている。インキローラ3A
は、プレスローラ4と対向する金属ローラであり、版胴
2の内周面に当接しながら、版胴2の周速度と同期した
周速度で回転し、ドクターローラ3Bによって担持量を
規制されたインキを版胴2およびメッシュスクリーンに
供給するようになっている。インキは版胴軸2Aに形成
されているインキ吐出口2Cからインキローラ3Aとド
クターローラ3Bとによって楔状空間部をなすインキ溜
まり3Cに滴下供給させられるようになっている。イン
キローラ3Aは、プレスローラ4と対向する位置に配置
されていることにより、版胴2にプレスローラ4が当接
した際の圧力によって版胴2が変形するのを防止するバ
ックアップローラとしての機能をも持ち合せている。
【0019】インキローラ3Aと版胴2のメッシュスク
リーンを挟んで対向する位置には、プレスローラ4が配
置されている。このプレスローラ4は、揺動アーム4A
の一方の揺動端に回転自在に支持され、版胴2に対して
接離可能である。揺動アーム4Aの他方の揺動端は、扇
状カム4Bの周面に当接している。扇状カム4Bは、図
示しない駆動部によって後述する給紙装置5からの印刷
用紙Sの給紙タイミングに合せて回転駆動されるように
なっており、給紙装置5から印刷用紙Sが給紙されない
時には、大径部を揺動アーム4Aの他方の揺動端に対向
させている。
【0020】扇状カム4Bは、給紙装置5から印刷用紙
Sが給紙されると回転し、小径部を揺動アーム4Bの他
方の揺動端に対向させ、揺動アーム4Aを図1において
時計回り方向にばねの弾力により回転させ、給紙装置5
から給送され印刷用紙Sをプレスローラ4によって版胴
2の表面に押圧する。プレスローラ4が版胴2に当接す
る範囲は、画像転写部をなす領域であり、印刷用紙S
が、版胴2の表面に押圧されると、版胴2上のマスタの
穿孔から転移するインキによって印刷が行われる。
【0021】給紙装置5は、プレスローラ4の近傍に配
置されており、繰り出しローラ6、分離ローラ7および
レジストローラ9を給紙方向に沿って備えている。繰り
出しローラ6は、給紙トレイ5Aに収容されている印刷
用紙Sの最上位のものに対して接離可能に設けられ、印
刷用紙Sを給紙方向である図示の矢印方向に一枚ずつ繰
り出すようになっている。給紙トレイ5Aは、装置本体
に対し昇降自在に設けられており、平生、上昇する向き
に付勢され印刷用紙Sを繰り出しローラ6に当接させる
ようになっている。印刷用紙Sを給紙トレイ5Aに補給
する際には、給紙トレイ5Aを降下させて、その上に印
刷用紙Sを挿入する。分離ローラ7は、繰り出しローラ
6と同様に印刷用紙Sの最上位の紙に当接しており、最
上位にある印刷用紙Sのみを繰り出すことができるよう
に、印刷用紙S同士の摩擦係数よりも印刷用紙Sのうち
の最上位のものとの間の摩擦係数が大きく設定されてい
る。
【0022】レジストローラ9は、印刷用紙Sの給送路
をはさんで互いに当接する一対のローラで構成され、印
刷用紙Sの給送タイミングを図って印刷用紙Sを版胴2
とプレスローラ4との間に送り込む。給紙トレイ5Aに
収容されている印刷用紙Sは、繰り出しローラ6の回転
により、一枚ずつ繰り出され、分離ローラ7によって最
上位の印刷用紙Sのみがレジストローラ9に向けて給送
される。給送される印刷用紙Sは、レジストローラ9に
よってその先端を突き当て、プレスローラ4が版胴2に
当接するタイミングを基準として、マスタの画像位置と
印刷用紙Sでの印刷開始位置とを整合させるタイミング
を以て版胴2とプレスローラ4との当接位置に向け給送
される。
【0023】図1において、版胴2の右上方には、本発
明に係る製版装置10が配置されている。製版装置10
は、図2、図3および図4に示すように、マスタをロー
ル状に巻いたマスタロールの保持部11、マスタ分離手
段12、マスタ回転駆動手段13(図4参照)、プラテ
ン圧制御部14(図2参照)を備えている。図2におい
て、マスタロール保持部11は、製版装置10の内部に
設置されているガイド部材15に対して摺動自在に配置
されているマスタロール保持部材11Aを備えている。
【0024】マスタロール保持部材11Aには、マスタ
ロール16の下半周の一部が挿嵌可能な凹部が形成され
ている。マスタロール16は、光透過性を有する1〜2
μm程度の薄い熱可塑性樹脂フィルムに和紙繊維あるい
は合成繊維、若しくはこれら両材料を混紗したものから
なる多孔性支持体を貼り付けてラミネート構造としたも
のが用いられ、サーマルヘッド等の発熱素子によって加
熱穿孔されるものである。このマスタロール16は、版
胴2に向けて上方から先端を繰り出すことができる状態
でマスタロール保持部材11Aの凹部に落とし込まれて
装填される。本実施例では、図3に示すように、マスタ
ロール16が、その軸方向両端から突出する芯材に捲装
された構成ではなく、軸方向端面と同じ面に軸端を有す
る芯材16Bに捲装された構成が用いられている。
【0025】図3において、マスタロール保持部材11
Aは、マスタロール16の軸方向両端に対向する位置に
保持部材11A1を有し、保持部材11A1はマスタロ
ール16の端面に当接してマスタロール16の装填位置
を位置決めするとともに、マスタロール16が繰り出し
方向に回転する時に、摩擦を起こさせてマスタロール1
6の繰り出しに抵抗する力を生じさせるようになってい
る。この抵抗力は、マスタロール16が繰り出し方向に
回転された時、その回転方向に逆らう力となり、マスタ
ロール16から繰り出されるマスタ16a(図2参照)
に張力(バックテンション)を生じさせるので、マスタ
16aが繰り出される際に生じやすい弛みをなくすこと
ができる。
【0026】マスタロール保持部材11Aに装填された
マスタロール16は、保持部材11A1によって位置決
めされるので、マスタロール16をマスタロール保持部
材11Aに単に落し込むだけでよく、芯材による位置決
めを行う必要がなく、芯材に必要とされる材料の使用量
を少なくしてマスタロール16のコストを低減すること
ができる。
【0027】図2において、マスタロール保持部材11
Aには、製版装置10の側壁の一部をなす蓋体11Bが
一体に設けられており、その蓋体11Bの外表面には、
把手11Cが取り付けられている。マスタロール保持部
材11Aは、ガイド部材15上で矢印Dで示す方向に摺
動可能であり、把手11Cを持って、図2において右側
に移動させることによって製版装置10の外部に引出さ
れ、また、逆方向に移動させることによって製版装置1
0における挿入位置に装填される。
【0028】マスタロール保持部材11Aには、マスタ
回転駆動手段13の一構成部材であって、マスタロール
16の外周面を受けるマスタ駆動ローラ11D、11E
が配置されている。マスタ回転駆動手段13は、図4に
示すように、正逆回転可能な単一の駆動源をなすステッ
ピングモータ100と、このステッピングモータ100
により回転駆動されるマスタ回転制御用のマスタ主駆動
部材をなすメインギヤ101と、このメインギヤ101
に噛み合うアイドルギヤ102と、マスタ駆動ローラ1
1Dへの回転を伝達するための従動ギヤ103とを備え
ている。
【0029】ステッピングモータ100とメインギヤ1
01とは、それぞれの回転軸に取り付けられているプー
リ100A、101Aに掛け渡されたベルト104によ
って同一方向に連動して回転するようになっている。メ
インギヤ101には、同軸上に設けられてマスタ回転制
御用のマスタ主駆動断接手段をなすワンウェイクラッチ
101Bが設けられており、アイドルギヤ102への回
転伝達を断接できるようになっている。ワンウェイクラ
ッチ101Bは、図4において、ステッピングモータ1
00が実線で示す時計回り方向に回転するときに相当す
るマスタロール16からのマスタ16aの先端繰り出し
時にのみステッピングモータ100からの回転をメイン
ギヤ101に伝達する。
【0030】反対に、マスタロール16から繰り出され
たマスタ16aがプラテンローラ14Bによって繰り出
されることにより、マスタロール16からの回転がメイ
ンギヤ101へ伝わる時には、ワンウェイクラッチ10
1Bは、ステッピングモータ100からの回転をメイン
ギヤ101に伝達しない状態となり、メインギヤ101
は空転するにとどまる。
【0031】アイドルギヤ102には、マスタ駆動ロー
ラのうちの一方のローラ11Dと同軸上に支持された従
動部材をなす従動ギヤ103が噛み合っている。従動ギ
ヤ103は、ワンウェイクラッチ101Bを介してステ
ッピングモータ100からメインギヤ101に回転が伝
達されるとアイドルギヤ102に連動して回転する。マ
スタ駆動ローラ11D、11Eの回転軸には、プーリ1
1Daおよび11Eaが設けられ、これらプーリ間には
ベルト105が掛け渡されている。これにより、アイド
ルギヤ102からの回転が従動ギヤ103に伝達される
と、ベルト105を介してマスタ駆動ローラ11Dおよ
び11Eがマスタロール16からマスタ16aの先端を
繰り出す方向に回転する。図4中、矢印Rは、マスタ1
6aの先端を繰り出す際のマスタロール16の回転方向
を示している。
【0032】図2において、マスタロール保持部材11
Aが製版装置10に挿入された位置に対応する位置に
は、剥離爪12Aと剥離爪支持部材12Cとで主に構成
さたマスタ分離手段12が設けられている。剥離爪12
Aと剥離爪支持部材12Cとは、互いに共通する回転軸
12Bによってそれぞれの基端が支持されている。回転
軸12Bは、製版装置10の不動部によって支持されて
いる。剥離爪12Aはマスタロール16からマスタ16
aを剥離するために設けられている。剥離爪12Aは、
金属あるいは樹脂を用いた薄片からなる弾性体によって
構成されている。これにより、マスタロール16の外周
面に当接した場合に異常な負荷をマスタ16aの表面に
作用させないように弾性変形することができるので、マ
スタ16aの表面を傷つけることがない。剥離爪支持部
材12Cの揺動端と不動部との間には、バネ12Dが配
置されており、剥離爪支持部材12Cを、図2におい
て、反時計回り方向に揺動付勢している。
【0033】剥離爪支持部材12Cは、バネ12Dに抗
してマスタロール保持部材11Aによって押し動かされ
ることにより、剥離爪12Aをマスタロール16の外周
面に近接若しくは当接させる態位をとるようになってい
る。剥離爪12Aは、平面視において、マスタロール1
6の幅方向中央部に対向する中央部分が幅方向両端より
も前方に突出した突出部が形成されている。これによ
り、剥離爪12Aがマスタロール16の外周面に近接若
しくは当接することにより、マスタ16aは、幅方向中
央位置から順に幅方向両端に向け剥離されるので、剥離
の際の抵抗を軽減した状態で確実に分離される。
【0034】マスタロール16からマスタ16aの先端
が繰り出されると、剥離爪12Aの上面を通って、プラ
テン圧制御部14のサーマルヘッド14Aとプラテンロ
ーラ14Bとの対向部へと案内される。プラテン圧制御
部14は、サーマルヘッド14Aとプラテンローラ14
Bとを有し、図2において、符号Tで示すマスタ16a
の繰り出し方向におけるマスタ分離手段12の後方に配
置されている。プラテン圧制御部14は、サーマルヘッ
ド14Aとプラテンローラ14Bとによりマスタロール
16から繰り出されるマスタ16aへの挟持圧を作用・
解除させ、作用させた場合にマスタ16aに対する加熱
穿孔処理を実行する。プラテン圧制御部14には、不動
部に設けれている回転軸14A1を支点として揺動自在
に支持されたヘッド支持部材であるヘッド支持アーム1
4A2が設けられており、このヘッド支持アーム14A
2に、サーマルヘッド14Aが固定されている。
【0035】ヘッド支持アーム14A2の自由端部に
は、偏心部材をなす偏心カム14A3が対向しており、
ヘッド支持アーム14A2は、引張バネ14A4により
偏心カム14A3に当接させる習性を与えられている。
偏心カム14A3は、サーマルヘッド14Aをプラテン
ローラ14Bに当接させたり離したりするプラテン圧解
除部材をなすものであり、非製版時には、その大径部を
ヘッド支持アーム14A2に当接させてサーマルヘッド
14Aをプラテンローラ14Bから離すようになってい
る。
【0036】プラテンローラ14Bは、サーマルヘッド
14Aと対向する位置で、図4に示したステッピングモ
ータ100により回転駆動される。プラテンローラ14
Bは、これにサーマルヘッド14Aが当接した時に図4
に示したステッピングモータ100によりマスタ16a
を繰り出す方向に回転させられる。
【0037】プラテン圧制御部14では、マスタロール
16から繰り出されるマスタ16aを製版する時、偏心
カム14A3が回転することによってその小径部をヘッ
ド支持アーム14A2の揺動端に対向させる。偏心カム
14A3の小径部が対向することによりヘッド支持アー
ム14A2は、図2において反時計回り方向に揺動し、
サーマルヘッド14Aを、プラテンローラ14Bに当接
させる。これにより、マスタ16aは、サーマルヘッド
14Aおよびプラテンローラ14Bによって挟持圧が作
用した状態で搬送される。
【0038】マスタ16aは、搬送される過程で、サー
マルヘッド14Aでの選択的な発熱により主走査方向お
よび副走査方向で加熱穿孔される。この場合の主走査方
向は、プラテンローラ14Bの軸方向であり、副走査方
向は主走査方向と直角な方向でマスタ16aの繰り出し
方向に相当している。
【0039】本実施例では、サーマルヘッド14Aをプ
ラテンローラ14Bに対し当接させる構成としている
が、これとは逆に、プラテンローラ14Bをサーマルヘ
ッド14Aに対して当接させる構成を用いることも可能
である。マスタ16aの非製版時には、上記したよう
に、偏心カム14A3が回転して大径部をヘッド支持ア
ーム14A2の揺動端に対向させ、サーマルヘッド14
Aをプラテンローラ14Bから離間させ、マスタ16a
に対する挟持圧を解除する。
【0040】図2において、矢印Tで示すマスタ16a
の繰り出し方向におけるプラテン圧制御部14の後方に
は、製版済のマスタ16aを所定の長さに切断するため
の裁断装置17が配置されている。この裁断装置17と
しては、ギロチンカッタやロータリカッタが採用され
る。図2では、ギロチンカッタのうちの片方の刃のみが
示されている。マスタ16aの繰り出し方向における裁
断装置17の後方には、一対のローラからなる搬送ロー
ラ18および製版済のマスタ16aを版胴2のクランパ
2B(図1)に向け案内するためのガイド19が配置さ
れている。このガイド19により、製版されたマスタ1
6aは、版胴2の接線方向に給送されランパ2Bでその
先端を版胴2に把持固定される。
【0041】図1において、孔版印刷装置1の上部に
は、図示しないが、原稿読み取り部が設置されている。
原稿読み取り部は、原稿を載せるコンタクトガラスを用
いた原稿走査部を備えており、原稿走査部の光源からの
光をコンタクトガラス上の原稿に照射し、原稿からの反
射光を、ミラーおよび結像レンズを含む結像光学系を介
してCCDに入射させて画像情報を取り込むようになっ
ている。画像情報は、後述の制御部に出力され、製版装
置10での穿孔処理のためのデータとして用いられる。
【0042】版胴2に関し製版装置10と反対の位置に
は、排版部20が配置されている。排版部20は、版胴
2の近傍に位置し、使用済みのマスタ16aを挟持可能
なベルトを互いに当接させた上部排版部材20Aおよび
下部排版部材20Bと排版ボックス21とを備えてい
る。上部および下部排版部材20A、20Bのベルト
は、版胴2の近傍に位置するローラと排版ボックス21
側に位置するローラとにそれぞれ掛けられている。版胴
2に捲装されていた使用済みのマスタ16aは、ベルト
によって排版ボックス21へと移送される。下部排版部
材20Bは、版胴2が反時計回り方向に回転する排版時
に版胴2の外周面に対して接近することができるように
なっており、接近した際には、使用済みのマスタ16a
の後端を受入れて排版ボックス21に向け移送するよう
になっている。排版ボックス21の上部には、昇降自在
の圧縮部材22が設けられている。圧縮部材22は、排
版ボックス21内に収容された使用済みのマスタ16a
を圧縮して次に廃棄されるマスタ16aの収容スペース
を準備する。排版ボックス21が使用済みのマスタ16
aによって満たされた場合には、排版ボックス21を孔
版印刷装置1の外部に取り出して、収容された使用済み
のマスタ16aが廃棄処分される。
【0043】版胴2の時計回り方向の回転方向における
プレスローラ4との対向位置の下流側には、先端部が版
胴2に対して接近可能な剥離爪30が設けられている。
剥離爪30は、版胴2上から印刷用紙Sを剥離し、剥離
された印刷用紙Sが、排出搬送装置41に向け排出され
る。排出搬送装置41は、一対のローラ42、43に掛
け渡された無端状の搬送ベルト44が備えられて印刷用
紙Sの排紙部を構成している。版胴2上から剥離された
印刷用紙Sは、排紙トレイ45に向け搬送される。搬送
ベルト44の下方には、搬送ベルト44に印刷用紙Sを
吸引するための吸引フアン46が配置されている。な
お、排紙トレイ45は、図示しない回転軸を基端に設け
ることによって印刷装置に対して起倒可能に設けられる
場合もある。
【0044】図5は、サーマルヘッドとプラテンローラ
との接離およびプラテンローラを回転させるための駆動
機構の要部を示す模式図である。同図に示す駆動機構
は、プラテン圧制御部14における偏心カム14A3お
よびプラテンローラ14Bに対するステッピングモータ
100からの回転伝達を行なうために設けられている。
ステッピングモータ100の出力軸に設けられているプ
ーリ100Aに掛けられたベルト104aは、図示しな
い不動部によって回転自在に支持されてプラテン主駆動
部材をなす主駆動ギヤ110と同軸上に設けられている
プーリ110Aに掛けられ、ステッピングモータ100
の回転を伝達できるようになっている。
【0045】主駆動ギヤ110には、第1、第2のアイ
ドルギヤ111、112が噛み合っている。第1のアイ
ドルギヤ111は、プラテンローラ14B側への回転伝
達経路の一部に配置され、第2のアイドルギヤ112
は、偏心カム14A3側への回転伝達経路の一部に配置
されている。第1のアイドルギヤ111には、プラテン
ローラ14Bの軸に設けられたプラテンローラ用従動ギ
ヤ113が噛み合っており、第2のアイドルギヤ112
には、偏心カム14A3の軸に設けられた偏心カム用従
動ギヤ114が噛み合っている。 プラテンローラ用従
動ギヤ113および偏心カム用従動ギヤ114には、同
軸上にそれぞれ電磁クラッチで構成されたプラテンロー
ラ用回転断接手段115および偏心カム用回転断接手段
116がそれぞれ設けられている。
【0046】プラテンローラ用回転断接手段115は、
ステッピングモータ100からのプラテンローラ14B
への回転を断接するようになっており、ステッピングモ
ータ100からの回転力がプラテンローラ14Bに伝達
されると、プラテンローラ14Bが実線で示す時計回り
方向に回転し、マスタロール16から先端が繰り出され
たマスタ16aをサーマルヘッド14Aとで挟持しなが
ら、マスタ16aの繰り出し方向に搬送する。
【0047】偏心カム用回転断接手段116は、ステッ
ピングモータ100からの偏心カム14A3への回転を
断接するようになっており、ステッピングモータ100
からの回転力が偏心カム14A3に伝達されると、その
大径部あるいは小径部のいずれかをヘッド支持アーム1
4A2に対向させるようになっている。ヘッド支持アー
ム14A2は、図5において、軸14A1を中心に反時
計回り方向に揺動したとき、サーマルヘッド14Aをプ
ラテンローラ14Bに当接させ、これとは逆に、時計回
り方向に揺動したとき、サーマルヘッド14Aをプラテ
ンローラ14Bから離すようになっている。偏心カム1
4A3は、回転中心をはさんで対称位置に大径部と小径
部とが形成され、半回転することにより大径部をヘッド
支持アーム14A2に当接させるようになっている。
【0048】プラテンローラ用回転断接手段115と偏
心カム用回転断接手段116とは、互いに独立して付勢
されステッピングモータ100の回転伝達の断接を行
う。偏心カム用回転断接手段116は、サーマルヘッド
14Aをプラテンローラ14Bに当接させたりあるいは
離したりする場合にステッピングモータ100からの回
転力を偏心カム14A3に伝達し、また、プラテンロー
ラ用回転断接手段115は、サーマルヘッド14Aとプ
ラテンローラ14Bとが当接している状態のときにステ
ッピングモータ100からの回転力をプラテンローラ1
4Bに伝達する。このため、偏心カム用回転断接手段1
16は、サーマルヘッド14Aをプラテンローラ14B
に対して接離させる時のみステッピングモータ100か
らの回転力を伝達する態位(以下、この態位を伝達態位
という)が設定され、またプラテンローラ用回転断接手
段115は、サーマルヘッド14Aがプラテンローラ1
4Bに当接している時にのみステッピングモータ100
からの回転力をプラテンローラ14Bに伝達する態位
(伝達態位)が設定されている。従って、プラテンロー
ラ用回転断接手段115が伝達態位にある時には偏心カ
ム用回転断接手段116がステッピングモータ100か
らの回転力を偏心カム14A3に伝達しない態位(以
下、伝達不能態位という)にされ、また、偏心カム用回
転断接手段116が伝達態位にある時にはプラテンロー
ラ用回転断接手段115が伝達不能態位にされる。
【0049】ステッピングモータ100は、プラテンロ
ーラ用回転断接手段115および偏心カム用回転断接手
段116の伝達態位に合せて、回転量が設定されてい
る。つまり、プラテンローラ用回転断接手段115が伝
達態位の時には、偏心カム用回転断接手段116はオフ
になっており、マスタロール16から繰り出されるマス
タ16aを挟持搬送する回転量が設定される。また、偏
心カム用回転断接手段116が伝達態位の時には、プラ
テンローラ用回転断接手段115はオフになっており、
偏心カム14A3の大径部あるいは小径部のいずれかを
ヘッド支持アーム14A2に対向させることができる半
回転分の回転量が設定される。
【0050】図5は偏心カム14A3の小径部がヘッド
支持アーム14A2に対応した状態を示しており、この
状態では、引張バネ14A4の作用によってヘッド支持
アーム14A2に固定されているサーマルヘッド14A
がプラテンローラ14Bに圧接し、マスタ16aに対す
る製版状態が整う。プラテンローラ用回転断接手段11
5および偏心カム用回転断接手段116は、後述する制
御部117により、それらの動作を制御される。
【0051】制御部117は、ステッピングモータ10
0の回転量に加えて両回転断接手段115、116の回
転断接時期を制御して、サーマルヘッド14Aとプラテ
ンローラ14Bとの接離およびプラテンローラ14Bの
回転駆動時期をそれぞれ制御するために設けられてい
る。その構成を図6に示す。同図において、制御部11
7は、マイクロコンピュータにより主要部が構成されて
おり、図示しないI/Oインターフェースを介して入力
側には、本実施例に関係するものとして、マスタセット
検知手段118、操作部119が接続され、出力側には
ステッピングモータ100、プラテンローラ用回転断接
手段115および偏心カム用回転断接手段116の駆動
部(図示されず)がそれぞれ接続されている。
【0052】マスタセット検知手段118は、マスタロ
ール16が装填されたマスタロール保持部11(図2)
が所定位置にセットされたときにこれを検知するスイッ
チあるいはセンサで構成される。スイッチの場合には、
マスタロール保持部11の装填時および引出し時にそれ
ぞれトリガ信号を出力できる構成のものが用いられ、ま
た、センサの場合には、上記装填時および引出し時をそ
れぞれ区別できる光学式センサ等が用いられる。
【0053】操作部119には、製版開始スイッチ、印
刷枚数指令用テンキー等が装備されている。製版開始ス
イッチは、新たな製版済みのマスタ16aを版胴2に捲
装する場合に操作されるスイッチである。この製版開始
スイッチが操作されると、プラテン圧制御部14に向け
マスタロール16からマスタ16aを自動的に繰り出し
て製版し、その製版マスタを版胴2に巻き付けたのち、
印刷用紙Sを1枚だけ通紙して版胴2とマスタ16aの
穿孔にインキを滲出させる版付け動作が行われる。な
お、連続的な印刷動作を開始させる場合には、上記製版
開始スイッチとは別に設けられている印刷開始指令用ス
イッチが操作される。
【0054】制御部117では、プラテンローラ14B
からサーマルヘッド14Aを離してマスタ16aへの挟
持圧を解除する場合と、これとは逆に、プラテンローラ
14Bにサーマルヘッド14Aを当接させてマスタ16
aを挟持した状態で搬送できる場合とを対象として、ス
テッピングモータ100および各回転断接手段115、
116の回転断接を制御するようになっている。
【0055】いま、プラテンローラ14Bからサーマル
ヘッド14Aを離してマスタ16aへの挟持圧を解除す
る場合(プラテン圧解除時期に相当)を説明すると、次
の通りである。制御部117では、プラテンローラ用回
転断接手段115に対し、伝達不能態位を設定するため
の信号を出力する一方、偏心カム用回転断接手段116
に対しては伝達態位を設定するための信号を出力する。
さらに、制御部117は、ステッピングモータ100
を、偏心カム14A3を半回転させる回転量に相当する
パルス信号を出力する。これにより、ステッピングモー
タ100からの回転は、ベルト104a(図5参照)を
介して主駆動ギヤ110に伝達され、主駆動ギヤ110
の回転力が第2のアイドルギヤ112を介して偏心カム
用従動ギヤ114に伝達される。偏心カム14A3は、
偏心カム用従動ギヤ114とともに回転し、半回転する
ことにより大径部がヘッド支持アーム14A2の上面に
当接する。
【0056】偏心カム14A3の大径部が当接すると、
ヘッド支持アーム14A2は、図5において時計回り方
向に揺動し、サーマルヘッド14Aをプラテンローラ1
4Bから離すことになる。一方、偏心カム14A3の大
径部がヘッド支持アーム14A2に当接してプラテンロ
ーラ14Bからサーマルヘッド14Aが離れている状態
から、再度、サーマルヘッド14Aをプラテンローラ1
4Bに当接させる場合、制御部117では、まず、偏心
カム用回転断接手段116を伝達態位に設定するための
信号が出力される。さらに、ステッピングモータ100
に対しては、上記した場合と同様に、偏心カム14A3
を半回転させる回転量に相当するパルス信が出力され
る。これにより、ステッピングモータ100からの回転
力は、ベルト104aを介して主駆動ギヤ110に伝達
されるとともに、主駆動ギヤ110の回転が第2のアイ
ドルギヤ112を介して偏心カム用従動ギヤ114に伝
達されて偏心カム14A3が半回転して小径部をヘッド
支持アーム14A2に対応させる。
【0057】次いで、制御部117は、ステッピングモ
ータ100の回転量が所定量に達したことを図示しない
エンコーダからの信号によって判別すると、偏心カム用
回転断接手段116に対し伝達不能態位を設定するため
の信号を出力するとともにプラテンローラ用回転断接手
段115に対して伝達態位を設定するための信号を出力
する。さらに、制御部117では、ステッピングモータ
100に対し、マスタ16aの繰り出しに必要な回転量
に相当するパルス信号が出力される。これにより、ステ
ッピングモータ100からの回転力は、ベルト104a
を介してプラテン主駆動部材をなす主駆動ギヤ110に
伝達され、かつ、第1のアイドルギヤ111を介してプ
ラテンローラ14Bに伝達されるので、プラテンローラ
14Bが、図5において時計回り方向に回転してマスタ
16aを繰り出す。
【0058】サーマルヘッド14Aとプラテンローラ1
4Bとの接離時期は、マスタセット検知手段118によ
ってマスタロール保持部材11Aが製版装置10内の挿
入位置に装填された時およびマスタロール保持部材11
Aが挿入位置から外される前の段階時に相当させてあ
る。マスタロール保持部材11Aが挿入位置から外され
る前としたのは、マスタロール保持部材11Aが移動す
る際にマスタ16aの挾持が行われていると移動の際の
抵抗が生じるのを防止するためである。
【0059】図7に示したフローチャートにより図5に
示した駆動機構の動作を説明すると次のとおりである。
まず、制御部117では、マスタセット検知手段118
からの信号に応じて、プラテン圧の解除時期であるかど
うかが判別される(S1)。
【0060】プラテン圧解除時期であると判別した場合
には、サーマルヘッド14Aをプラテンローラ14Bか
ら離すための処理が実行される。この処理は、プラテン
ローラ用回転断接手段115が伝達不能態位に設定され
(S2)、かつ、偏心カム用回転断接手段116が伝達
態位に設定される(S3)。この状態において、ステッ
ピングモータ100は、偏心カム14A3を半回転させ
る回転量に対応したパルス信号により逆転させられ(S
4)、その回転量が判別される(S5)。これによっ
て、ステッピングモータ100からの回転力は、ベルト
104aを介して主駆動ギヤ110に伝達され、主駆動
ギヤ110の回転が第2のアイドルギヤ112を介して
偏心カム用従動ギヤ114に伝達される。偏心カム用従
動ギヤ114の回転を受けて偏心カム14A3は半回転
し、大径部をヘッド支持アーム14A2に当接させる。
【0061】偏心カム14A3の大径部が当接すると、
ヘッド支持アーム14A2は、図5において時計回り方
向に揺動し、サーマルヘッド14Aをプラテンローラ1
4Bから離すことになる。一方、ステップS1におい
て、マスタセット検知手段118あるいは操作部119
からの信号の内容に応じてプラテン圧解除時期でないと
判別した場合には、サーマルヘッド14Aをプラテンロ
ーラ14Bに当接させてマスタ16aを繰り出すための
処理が実行される。この処理は、偏心カム用回転断接手
段116が伝達態位を設定され(S6)、さらに、ステ
ッピングモータ100が、偏心カム14A3を半回転さ
せる回転量に相当したパルス信号によって回転し(S
7)、その回転量が判別される(S8)。これにより、
ステッピングモータ100からの回転力は、ベルト10
4aを介して主駆動ギヤ110に伝達されるとともに、
主駆動ギヤ110の回転が第2のアイドルギヤ112を
介して偏心カム用従動ギヤ114に伝達されて偏心カム
14A3が半回転し、偏心カム14A3の小径部がヘッ
ド支持アーム14A2に対応する。
【0062】偏心カム14A3の小径部がヘッド支持ア
ーム14A2に対応すると、ヘッド支持アーム14A2
は、図5において反時計回り方向に揺動し、サーマルヘ
ッド14Aをプラテンローラ14Bに当接させることに
なる。
【0063】ステップS8において、ステッピングモー
タ100の回転量が所定量に達したことをエンコーダか
らの信号により判別した場合には、偏心カム用回転断接
手段116が伝達不能態位に設定され(S9)、プラテ
ンローラ用回転断接手段115が伝達態位を設定される
(S10)。さらに、ステッピングモータ100は、そ
の回転量がマスタ16aの繰り出しに必要な量に設定さ
れ、その回転量に対応したパルス信号を印加されて回転
し(S11)、その回転量が判別される(S5)。これ
により、ステッピングモータ100からの回転力は、ベ
ルト104aを介して主駆動ギヤ110に伝達され、か
つ、第1のアイドルギヤ111を介してプラテンローラ
14Bに伝達される。これにより、プラテンローラ14
Bは、図5において時計回り方向に回転し、マスタ16
aを繰り出す。プラテンローラ14Bがマスタ16aの
繰り出しに必要な回転量に達したかどうかは、エンコー
ダからの信号により判別され、回転停止あるいは回転継
続状態がそれぞれ設定される。
【0064】本実施例によれば、サーマルヘッド14A
とプラテンローラ14Bとの接離動作とともにプラテン
ローラ14Bの回転のための駆動源として、単一のステ
ッピングモータ100を用いるだけですむので、駆動源
を複数設けた場合に比べて構成が簡単となるばかりでな
く、駆動源に要する電力等のランニングコストを低減す
ることができる。
【0065】上記実施例では、プラテンローラ用回転断
接手段115および偏心カム用回転断接手段116がプ
ラテンローラ14Bおよび偏心カム14A3と同軸上に
設けられているが、このような構成に限られるものでは
なく、例えば、プラテンローラ14Bおよび偏心カム1
4A3への回転力伝達経路中に位置する第1、第2のア
イドルギヤ111、112と同軸上に設けるようにして
も同じ動作が得られる。また、上記実施例では、プラテ
ンローラ用回転断接手段115および偏心カム用回転断
接手段116が電磁クラッチである例を説明したが、電
磁クラッチに代えて、ワンウエイクラッチを用いてもよ
い。この場合を図5により説明すると、ステッピングモ
ータ100には正回転(実線で示す矢印の向き)と逆回
転(点線で示す矢印の向き)とを切り換えできるモータ
が用いられる。一方、プラテンローラ用回転断接手段1
15にはステッピングモータ100が正回転する時にの
みその回転をプラテンローラ14Bに伝達するワンウエ
イクラッチが、そして偏心カム用回転断接手段116に
はステッピングモータ100が逆回転する時にのみその
回転を偏心カム14A3に伝達するワンウエイクラッチ
がそれぞれ採用される。このようなワンウエイクラッチ
をそれぞれ採用することにより、ステッピングモータ1
00の回転方向を切り換えるだけで、プラテンローラ1
4Bによるマスタ16aの搬送と偏心カム14A3によ
るサーマルヘッド14Aのプラテンローラ14Bに対す
る接離動作を行なわせることができる。
【0066】図8は、請求項3、4および9記載の発明
の製版装置の駆動系を示し、ステッピングモータ100
がマスタ回転駆動手段13の駆動源としても用いられて
いる例である。図8において、図4で説明したマスタ回
転駆動手段13におけるメインギヤ101と同軸上に
は、電磁クラッチを介してプーリ101Cが設けられて
おり、このプーリ101Cと、プラテンローラ14Bと
同軸上のプーリ14B1との間に伝達部材としてのベル
ト120が掛け渡されている。偏心カム用回転断接手段
116に対するステッピングモータ100の回転伝達経
路は図5と同じであり、ステッピングモータ100に対
する作動制御は、図6に示した制御部と同様に実施され
る。メインギヤ101と同軸上の上記電磁クラッチをワ
ンウエイクラッチに代えることができる。
【0067】マスタロール16からマスタ16aを繰り
出す際、マスタロール16とプラテンローラ14Bとの
周速度が、次の関係になるように定められている。い
ま、プラテンローラ14Bの周速度をV1、マスタロー
ル16のそれをV2とすると、V1>V2となるように
関係付けられる。このような周速度を設定することによ
り、繰り出されるマスタ16aは、プラテンローラ14
Bによって張力が増加される傾向となるので、マスタ繰
り出し時での弛みの発生を防止されて皺の発生が抑制さ
れる。
【0068】本実施例は以上のような構成であるから、
マスタ回転駆動手段13において、マスタロール16か
らマスタ16aを繰り出す際に、プラテンローラ14B
を同時に回転駆動することができる。
【0069】メインギヤ101と同軸上にワンウエイク
ラッチ101Bが、そして偏心カム用回転断接手段11
6にワンウエイクラッチがそれぞれ採用される場合は、
ステッピングモータ100が正回転する時、ワンウェイ
クラッチ101Bが伝達態位に設定され、ステッピング
モータ100が逆回転する時、偏心カム用回転断接手段
116としてのワンウエイクラッチが伝達態位に設定さ
れる。
【0070】本実施例によれば、プラテンローラ14B
に対するサーマルヘッド14Aの接離動作とマスタ16
aの繰り出し動作とを同一の駆動源によって行うことが
できる。なお、この実施例においては、プラテンローラ
14Bがマスタロール16の回転と同時に回転する構成
であるが、プラテンローラ14Bと同軸上に図示されな
い回転断接手段を設けてマスタロール16の回転開始時
期とプラテンローラ14Bの回転開始時期とをずらせる
ようにしてもよい。つまり、マスタロール16の回転開
始時からプラテンローラ14Bの回転開始を遅延させ、
マスタ16aの先端がプラテン圧制御部14に到達する
直前にプラテンローラ14Bを回転させるようにし、マ
スタ16aの挟持搬送状態にないときにプラテンローラ
14Bが回転することにより起りがちなプラテンローラ
14Bの摩耗を低減させる。
【0071】図9は、請求項5および6記載の発明によ
る製版装置に用いられるサーマルヘッドとプラテンロー
ラとの接離動作およびプラテンローラの回転をそれぞれ
行わせる駆動機構を説明するための模式図である。同図
において、実線の矢印はステッピングモータ100の正
回転を、点線の矢印は逆回転の方向をそれぞれ示す。サ
ーマルヘッド14Aは、これまでの実施例と異なり、不
動の支持部材14A5に支持されている。
【0072】ステッピングモータ100の出力軸に設け
られたプーリ100Aに掛けられているベルト104a
は、不動部に回転自在に支持された主駆動ギヤ110の
プーリ110Aに掛けられ、ステッピングモータ100
の回転を主駆動ギヤ110に伝達する。主駆動ギヤ11
0には、アイドルギヤ121が噛み合っており、アイド
ルギヤ121と同軸上に設けられたプーリ121Aと、
中間ギヤ122Aの回転軸122Bと同軸上に設けられ
たプーリ123との間にはベルト124が掛け渡されて
いる。
【0073】中間ギヤ122Aは、その回転軸122B
の軸に設けられている電磁クラッチで構成されている中
間断接手段122に設けられている。中間断接手段12
2は、プーリ123の回転を中間伝達部材としての中間
ギヤ122Aに対して断接するためのものであり、マス
タロールからマスタが繰り出される時にプーリ123か
らの回転を中間ギヤ122Aに伝達する伝達態位をとる
ようになっている。中間断接手段122およびプーリ1
23の回転軸122B上には、プラテンローラ支持部材
をなすプラテンローラ支持アーム125の一端が固定さ
れており、プラテンローラ支持アーム125の自由端に
はプラテンローラ14Bの回転軸14B1が支持されて
いる。回転軸14B1には、図5に示した実施例と同様
に、プラテンローラ用回転断接手段115に付設されて
いるプラテンローラ用従動ギヤ113が設けられてお
り、このプラテンローラ用従動ギヤ113は中間ギヤ1
22Aに噛み合っている。
【0074】プラテンローラ支持アーム125は、中間
ギヤ122Aの回転方向に応じて揺動し、プラテンロー
ラ14Bをサーマルヘッド14Aに対して接離させる。
ステッピングモータ100は、不動のサーマルヘッド1
4Aに対してプラテンローラ14Bを当接させてマスタ
16aを繰り出す場合に正転し、これとは逆にサーマル
ヘッド14Aからプラテンローラ14Bを離す場合に逆
転するようになっている。
【0075】ステッピングモータ100が正転した場合
には、ベルト104aを介してステッピングモータ10
0の回転力が主駆動ギヤ110に伝達され、アイドルギ
ヤ121およびベルト124を介して中間断接手段12
2が設けられている回転軸122Bに伝達される。ステ
ッピングモータ100の正転時はマスタ16aの繰り出
し時に相当しているので、中間断接手段122が伝達態
位となることによりステッピングモータ100の回転力
が中間ギヤ122Aおよびこれに噛み合うプラテンロー
ラ用従動ギヤ113を介してプラテンローラ14Bに伝
えられ、プラテンローラ14Bが時計回り方向に回転す
る。また、ステッピングモータ100の正転時には、中
間断接手段122が設けられている回転軸122Bが図
9中、実線で示す方向に回転するので、回転軸122B
に基端を固定されているプラテンローラ支持アーム12
5も、図9において反時計回り方向に揺動し、これによ
って、プラテンローラ14Bがサーマルヘッド14Aに
当接する。
【0076】ステッピングモータ100が逆転した場合
には、ベルト104aを介してステッピングモータ10
0の回転力がプラテン制御用のプラテン主駆動部材であ
る主駆動ギヤ110に伝達され、アイドルギヤ121お
よびベルト124を介して中間断接手段122が設けら
れている回転軸122Bに伝達される。ステッピングモ
ータ100の逆転時はマスタ16aの繰り出しが行われ
ない状態に相当しているので、中間断接手段122が伝
達不能態位とされることによりステッピングモータ10
0の回転力がプラテンローラ14Bには伝達されない。
また、ステッピングモータ100の逆転時には、中間断
接手段122が設けられている回転軸122Bが図9
中、一点鎖線で示す時計回り方向に回転するので、回転
軸122Bに基端を固定されているプラテンローラ支持
アーム125も、図9において時計回り方向に揺動し、
これによって、プラテンローラ14Bがサーマルヘッド
14Aから離れる。ところで、図9から明らかなよう
に、本実施例の場合、プラテンローラ14Bの周長に対
して、プラテンローラ14Bがサーマルヘッド14Aか
ら離されるに必要な距離の方が短い。従って、このよう
な寸法関係にある場合、ステッピングモータ100の回
転量としては、マスタ16aの繰り出しに必要なプラテ
ンローラ14Bの回転量にプラテンローラ14Bとサー
マルヘッド14Aとの接離およびサーマルヘッド14A
にプラテンローラ14Bが当接した場合の挾持圧力を設
定するために必要なプラテンローラ用支持アーム125
の揺動量が得られる回転量を加えた量とされている。
【0077】制御部117(図10参照)からは、マス
タセット検知手段118および操作部119からの信号
内容に応じてステッピングモータ100の回転方向およ
び回転量を設定するためのパルス信号が出力される。こ
の場合にいうサーマルヘッド14Aに対するプラテンロ
ーラ14Bの接離に関しては、マスタロール16が製版
装置10内に装填された後に実行される印刷操作過程で
のマスタ16aの繰り出しではなく、新たにマスタロー
ル保持部材11Aが製版装置10内の挿入位置に装填さ
れて、マスタロール16から新しくマスタ16aの先端
が繰り出される場合に行われるサーマルヘッド14Aに
対するプラテンローラ14Bの当接、および、マスタロ
ール16を交換する場合にマスタロール保持部材11A
が製版装置10内の挿入位置から外れる場合に行われる
サーマルヘッド14Aからのプラテンローラ14Bの離
間をそれぞれ対象としいる。このため、製版装置10内
の挿入位置からマスタロール保持部材11Aが外れる場
合を含むマスタロール16の離脱時以外でのマスタ16
aの繰り出し時には、ステッピングモータ100の回転
量がマスタ16aの端部を裁断装置17に到達させるこ
とができる移動量(繰り出し量)に見合う回転量に設定
されている。
【0078】ステッピングモータ100の回転量により
プラテンローラ支持アーム125の揺動量を設定してサ
ーマルヘッド14Aに対するプラテンローラ14Bの接
離動作を規定するための構成として、例えば、ステッピ
ングモータのようにパルス制御により回転量を規定する
のに代えて、次のような構成とすることも可能である。
【0079】中間ギヤ122Aが支持されている回転軸
に図示しないトルクリミッタを介してプラテンローラ支
持アーム125の基端を取り付ける。トルクリミッタ
は、サーマルヘッド14Aに対してプラテンローラ14
Bが当接した際、マスタ16aの挟持搬送が可能な圧力
に対してある程度の余裕を見込んだ圧力以上の圧力に達
した場合にその余裕を見込んだ圧力を維持してそれ以上
の圧力が生じる方向への揺動を抑制し、また、サーマル
ヘッド14Aからプラテンローラ14Bが離れる際に
は、図示しないストッパにプラテンローラ支持アーム1
25が衝止された際に生じる圧力が規定値以上に達した
場合にその圧力を規定値に維持してそれ以上の圧力が生
じる方向への揺動を抑制するようになっている。さら
に、次のような構成とすることも可能である。
【0080】プラテンローラ支持アーム125を、図9
において、時計回り方向に揺動させることができるバネ
等の付勢部材を同アーム125に設けておき、中間断接
手段122が回転伝達を不能にされた時にその付勢部材
からの付勢力を受けて図示されないストッパにより係止
される位置まで揺動させてサーマルヘッド14Aからプ
ラテンローラ14Bを離すようにする。また、これとは
逆にサーマルヘッド14Aにプラテンローラ14Bを当
接させる場合には、中間断接手段122が伝達態位に設
定されているので、上記付勢部材の付勢力に抗する方向
に上記中間ギヤ122Aおよび中間断接手段122を支
持している回転軸122Bが回転するのを受けて回転軸
122Bの回転方向に順じた方向にプラテンローラ支持
アーム125を揺動させてサーマルヘッド14Aにプラ
テンローラ14Bを当接させる。この場合、サーマルヘ
ッド14Aに対してプラテンローラ14Bが当接した際
にマスタ16aを挟持搬送できることが前提となるの
で、付勢部材の付勢力は、回転軸122Bに生じる回転
トルクとの差をマスタ16aの挟持搬送用圧力として用
いることができる値に設定されることが必要である。ま
た、このような機構を設ける代りに、ステッピングモー
タ100に代えてサーボモータを用いた場合には、その
モータへの通電制御によって回転量を規定するようにし
てもよい。
【0081】中間断接手段122は、制御部117によ
り動作態位を制御される。制御部117は、図6に示し
た実施例と同様に、マイクロコンピュータによって主要
部が構成されており、図10において、図示しないI/
Oインターフェースを介して入力側に、マスタセット検
知手段118および操作部119が接続され、出力側に
ステッピングモータ100、プラテンローラ用回転断接
手段115および中間断接手段122の駆動部(図示さ
れず)が接続されている。制御部117では、マスタロ
ール保持部材11Aが装填されたことをマスタセット検
知手段118からの検知信号により判別すると、ステッ
ピングモータ100に対し、図9において時計回り方向
への回転指令を行うとともに、プラテンローラ用回転断
接手段115および中間断接手段122をそれぞれ伝達
態位に設定する。
【0082】プラテンローラ用回転断接手段115およ
び中間断接手段122が伝達態位の場合、ステッピング
モータ100からの回転はアイドルギヤ121、プーリ
121A、123およびベルト124を介して中間ギヤ
122Aに伝達されるとともに、中間ギヤ122Aに噛
み合っているプラテンローラ用従動ギヤ113に伝達さ
れてプラテンローラ14Bが、図9において時計回り方
向に回転してマスタ16aを繰り出せる状態とされる。
【0083】中間断接手段122を支持している回転軸
122Bが、図9において実線で示す方向に回転する
と、回転軸122Bに基端を固定されているプラテンロ
ーラ支持アーム125が、図9において実線で示すよう
に反時計回り方向に揺動させられる。これにより、プラ
テンローラ用従動ギヤ113は、中間ギヤ122Aの周
面を転動し、プラテンローラ14Bをサーマルヘッド1
4Aに当接させることができる。
【0084】マスタ16aを巻き取る場合を含む非製版
時には、制御部117からステッピングモータ100に
対し、マスタ16aの繰り出し時とは逆方向への回転指
令が出される。また、プラテンローラ用回転断接手段1
15および中間断接手段122に対して伝達不能態位が
設定される。この場合には、ステッピングモータ100
からの回転力がアイドルギヤ121、プーリ121A、
123およびベルト124を介して回転軸122Bに伝
達されることになる。プーリ123の回転は、中間断接
手段122が伝達不能態位にあるので、中間ギヤ122
Aには伝達されない。これにより、プラテンローラ用従
動ギヤ113が回転しない状態に維持されることによっ
てプラテンローラ14Bが回転不能状態とされる。
【0085】プラテンローラ支持アーム125は、その
一端が固定されている回転軸122Bに対してステッピ
ングモータ100からの回転が伝達されるので、図9に
おいて時計回り方向に揺動し、プラテンローラ14Bを
サーマルヘッド14Aから離すことができる。
【0086】図9に示した駆動機構の動作を、図11の
フローチャートにより説明する。このフローチャート
は、プラテンローラ用回転断接手段115と中間断接手
段122との伝達状態を制御する場合とプラテンローラ
用回転断接手段115のみの伝達状態を制御する場合と
が対象とされている。まず、制御部117では、マスタ
セット検知手段118からの信号に応じて、プラテン圧
の解除時期であるかどうかが判別される(S20)。
【0087】プラテン圧解除時期であると判別した場合
には、プラテンローラ14Bをサーマルヘッド14Aか
ら離すための処理が実行される。この処理は、プラテン
ローラ用回転断接手段115および中間断接手段122
のうちの少なくともプラテンローラ用回転断接手段11
5が回転伝達を不能にされ(S21)、かつ、ステッピ
ングモータ100が、プラテンローラ支持アーム125
を所定量揺動させることができる回転量を以て、図9に
おいて反時計回り方向の回転制御が行われて逆転すると
ともに(S22)、その回転量が判別される(S2
3)。この場合の所定量は、サーマルヘッド14Aから
プラテンローラ14Bを離すことができるプラテンロー
ラ支持アーム125の揺動ストロークが得られる回転量
に相当している。これによって、ステッピングモータ1
00からの回転力は、アイドルギヤ121、プーリ12
1A、123およびベルト124を介してプーリ123
が支持されている回転軸122Bに伝達される。
【0088】回転軸122Bが図9において一点鎖線で
示す方向に回転すると、プラテンローラ用支持アーム1
25が、図9において、時計回り方向に揺動し、プラテ
ンローラ14Bをサーマルヘッド14Aから離すことに
なる。
【0089】ステップS23において、ステッピングモ
ータ100が、所定量の回転を行ったと判別されると、
マスタセット検知手段118からの信号を判別する(S
24)。
【0090】ステップS24での判別は、マスタロール
保持部材11Aが製版装置10内の挿入位置に装填され
たことを確認するためであり、マスタロール保持部材1
1Aが装填された場合には、ステッピングモータ100
が、時計回り方向に正転し(S25)、その回転量が判
別される(S26)。この場合のステッピングモータ1
00の回転量は、前述したように、プラテンローラ14
Bをサーマルヘッド14Aに当接させてマスタ16aの
挟持搬送が可能なプラテンローラ支持アーム125の揺
動ストロークが得られる回転量である。
【0091】ステップS25において、ステッピングモ
ータ100の回転方向が設定されると、プラテンローラ
用回転断接手段115および中間断接手段122は伝達
態位に設定される(S27)。これにより、ステッピン
グモータ100からの回転は、アイドルギヤ121、プ
ーリ121A、123およびベルト124を介して中間
ギヤ122Aそして回転軸122Bに伝達される。回転
軸122Bが図9において実線で示す方向に回転する
と、プラテンローラ支持アーム125が、図9において
反時計回り方向に揺動し、プラテンローラ14Bをサー
マルヘッド14Aに当接させる。この場合には、中間ギ
ヤ122Aに噛み合っているプラテンローラ用従動ギヤ
113にステッピングモータ100からの回転力が伝達
されてプラテンローラ14Bが、図9において時計回り
方向に回転してマスタ16aを繰り出せる状態とされ
る。
【0092】一方、サーマルヘッド14Aに対してプラ
テンローラ14Bが当接した状態で、マスタ16aが繰
り出される場合には、操作部119からの指令内容に応
じてマスタ16aの繰り出しのための処理が実行され
る。この処理では、ステッピングモータ100が、マス
タ16aの繰り出し量を以て、図9において時計回り方
向に回転され(S28)、その回転量が判別される(S
29)。これにより、マスタロール16から繰り出され
るマスタ16aは、サーマルヘッド14Aとプラテンロ
ーラ14Bとにより挟持搬送される。但し、この場合、
プラテンローラ支持アーム125の揺動ストロークに相
当する回転量よりも多い回転量がステッピングモータ1
00に設定されているとすると、プラテンローラ支持ア
ーム125は、サーマルヘッド14Aに対してプラテン
ローラ14Bの当接圧力を高める傾向となるので、挟持
搬送力を強めてマスタ16aの挟持搬送をより確実に行
うことができる。
【0093】ステップS20において、プラテン圧解除
時期でない場合には、製版終了であるかどうかが判別さ
れ(S30)、製版終了時でない場合には、ステップS
20に移行する。
【0094】本実施例によれば、サーマルヘッド14A
に対するプラテンローラ14Bの接離動作とプラテンロ
ーラ14Bの回転動作とを単一の駆動源によって行うこ
とができる。この実施例においてもプラテンローラ用回
転断接手段115、中間断接手段122に代えてワンウ
エイクラッチを採用することができる。
【0095】次に、請求項7乃至9記載の発明について
説明する。図12は、請求項7乃至9記載の発明による
製版装置に用いられるサーマルヘッドおよびプラテンロ
ーラの接離動作と、プラテンローラの回転動作と、マス
タロールの回転動作を行わせるための駆動機構を示す模
式図である。この駆動機構は、図9に示した駆動機構と
図4に示したマスタ回転駆動手段13とを組合わせたも
のである。この構成において、図9に示した実施例にお
けるプラテンローラ14Bへの回転伝達経路およびプラ
テンローラ支持アーム125の揺動態位設定のための構
成はそのまま用いられている。
【0096】図12において、ステッピングモータ10
0とメインギヤ101とは、それぞれの回転軸に有する
プーリ100Aおよび101Aに掛けられたベルト10
4を介して連動している。マスタロール16からマスタ
16aを繰り出す際のマスタロール16とプラテンロー
ラ14Bとの周速度の関係は次のとおりに定められてい
る。いま、プラテンローラ14Bの周速度をV1とし、
マスタロール16の周速度をV2とした場合、V1>V
2となるように関係付けられている。このような周速度
を設定することにより、繰り出されるマスタ16aは、
プラテンローラ14Bによって張力が増加される傾向と
なるので、繰り出し時での弛みの発生を防止されて皺の
発生が抑制される。
【0097】ステッピングモータ100に対する作動制
御は、図10に示した制御部117と同様な構成によっ
て実施される。この場合、マスタロール16からのマス
タ16aの繰り出しに必要なステッピングモータ100
の回転量は、サーマルヘッド14Aにプラテンローラ1
4Bを当接させる場合と、当接後にマスタ16aを繰り
出す場合とに区別されている。
【0098】本実施例は以上のような構成であるから、
マスタ回転駆動手段13において、マスタロール16か
らマスタ16aを繰り出す際に、プラテンローラ14B
も同時に回転駆動することができる。すなわち、図9に
示した実施例において説明したように、プラテンローラ
用回転断接手段115および中間断接手段122が伝達
態位を設定されて、サーマルヘッド14Aがプラテンロ
ーラ14Bに当接した状態とされた場合、ステッピング
モータ100の回転方向は、図12において、時計回り
方向になっている。
【0099】ステッピングモータ100の回転方向が時
計回り方向になると、メインギヤ101と同軸上に設け
られているワンウェイクラッチ101Bも伝達態位に設
定される。これにより、ステッピングモータ100から
の回転は、プーリ100A及びベルト104を介してプ
ーリ101Aに伝達され、プーリ101Aと同軸上に設
けられているメインギヤ101も同じ方向に回転する。
メインギヤ101が回転すると、アイドルギヤ102を
介して従動ギヤ103が回転し、マスタ駆動ローラ11
D、11Eをマスタロール16からマスタ16aの先端
を繰り出せる方向に回転する。一方、プラテンローラ支
持アーム125は、中間断接手段122が設けられてい
る回転軸122Bが、図12中、実線で示す方向に回転
するのを受けて、反時計回り方向に揺動し、プラテンロ
ーラ14Bをサーマルヘッド14Aに当接させる。
【0100】プラテンローラ14Bは、プラテンローラ
用回転断接手段115が伝達態位に設定されているの
で、プラテンローラ用従動ギヤ113が中間ギヤ122
Aに連動するのを介して、マスタ16aを繰り出せる方
向に回転する。サーマルヘッド14Aからプラテンロー
ラ14Bを離す場合には、ステッピングモータ100の
回転方向が時計回り方向(正転)から反時計回り方向
(逆転)に切換えられ、さらに回転量がプラテンローラ
14Bをサーマルヘッド14Aから離すことができるプ
ラテンローラ支持アーム125の揺動ストロークに見合
う回転量とされるとともに、プラテンローラ用回転断接
手段115が伝達不能状態に設定される。
【0101】マスタ回転駆動手段13では、ワンウェイ
クラッチ101Bが伝達不能状態に切換えられる。これ
により、ステッピングモータ100からの回転は、中間
断接手段122を支持する回転軸に伝達されるだけで、
メインギヤ101およびプラテンローラ14Bには伝達
されない。従って、プラテンローラ支持アーム125が
プラテンローラ14Bをサーマルヘッド14Aから離す
方向に揺動できることになる。
【0102】本実施例によれば、図9に示した実施例に
用いられていた駆動源であるステッピングモータ100
を用いてマスタ回転駆動手段13の駆動を行うことがで
きるので、駆動源の数を減らすことが可能になる。
【0103】本発明は、以上説明した実施例に限られる
ものではなく、発明の要旨内で種々変更することが可能
である。例えば、図9に示したプラテンローラ支持アー
ム125は、中間断接手段122と同軸上にその一端を
支持される代りに、中間断接手段122とは別位置にて
その一端を支持し、偏心カム等を用いて揺動態位を設定
するようにしてもよい。また、アイドルギヤを設ける代
りに、ベルトの掛け方によって、回転方向を整合させる
ようにしてもよい。さらに単一の駆動源として、ステッ
ピングモータのようにパルス信号により回転制御される
ものに代えて、電源のオンオフ制御による通電制御のみ
で回転量を規定される形式のモータを用いてもよい。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1乃至8記
載の発明によれば、サーマルヘッドとプラテンローラと
の接離動作、プラテンローラの回転動作およびマスタロ
ールからのマスタの繰り出し動作のうちの複数動作を組
合わせる場合、それら各動作のために用いられる駆動源
を単一のものとすることができるので、部品点数の低減
および組立工数の低減による部品コストおよび組み立て
コストを低減することが可能になる。しかも、駆動源の
数を低減することにより、製版装置に用いられる駆動源
に要する電力等のランニングコストも低減できる。
【0105】特に、請求項1および2記載の発明によれ
ば、サーマルヘッドとプラテンローラとの接離動作およ
びプラテンローラの回転動作をそれぞれ独立した回転断
接手段により制御することができるので、各動作を実行
するための駆動源をそれぞれ設けた場合に比べて駆動源
を統轄制御するための制御部の構成を簡略化することが
可能になる。
【0106】請求項3および4記載の発明によれば、上
記接離動作および回転動作に加えてマスタロールの回転
動作を加えても、駆動源の数を増やすことなく動作制御
を可能にすることができる。
【0107】請求項5および6記載の発明によれば、請
求項1乃至4記載の発明と違って、サーマルヘッドに対
してプラテンローラを接離させる構成とした場合でも、
サーマルヘッドとプラテンローラとの接離動作およびプ
ラテンローラの回転動作をそれぞれ独立した回転断接手
段により制御することができるので、各動作を実行する
ためにそれぞれ駆動源を設けた場合に比べて駆動源を統
轄制御するための制御部の構成を簡略化することが可能
になる。
【0108】請求項7および8記載の発明によれば、サ
ーマルヘッドに対してプラテンローラを接離させる構成
にした場合でも、この構成に加えてマスタ回転駆動手段
に対する動作制御も単一の駆動源を対象として実行する
ことができるので、各動作を実行するためにそれぞれ駆
動源を設けた場合に比べて駆動源を統轄制御するための
制御部の構成を簡略化することが可能になる。
【0109】請求項9記載の発明によれば、プラテンロ
ーラを用いて挟持搬送されるマスタは、マスタロールの
周速度よりも速い周速度で回転するプラテンローラによ
って、引出される際の張力を受けるので、弛みを生じる
ことがなく、弛みの発生による皺の発生を確実に防止す
ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による製版装置が適用される印刷装置の
一例を示す模式図である。
【図2】図1に示した印刷装置に用いられる製版装置の
要部構成を説明するための模式図である。
【図3】図2に示した製版装置に用いられるマスタロー
ルの保持部の構成を説明するための斜視図である。
【図4】図2に示した製版装置におけるマスタ回転駆動
手段の構成を説明するための模式図である。
【図5】図2に示した製版装置の要部構成に用いられる
駆動機構を説明するための模式図である。
【図6】図5に示した駆動機構に用いられる制御部の構
成を説明するためのブロック図である。
【図7】図5に示した駆動機構の作用を説明するための
フローチャートである。
【図8】図5に示した製版装置の要部構成に用いられる
駆動機構の別の実施例を説明するための模式図である。
【図9】図5に示した製版装置の要部構成に用いられる
駆動機構のさらに別の実施例を説明するための模式図で
ある。
【図10】図9に示した駆動機構に用いられる制御部の
構成を説明するためのブロック図である。
【図11】図9に示した駆動機構の作用を説明するため
のフローチャートである。
【図12】図2に示した製版装置の要部構成に用いられ
る駆動機構の他の実施例を説明するための模式図であ
る。
【符号の説明】
1 孔版印刷装置 10 製版装置 11 マスタロールの保持部 11A マスタロール保持部材 11D マスタの駆動部材の一方をなすロー
ラ 11E マスタの駆動部材の他方をなすロー
ラ 13 マスタ回転駆動手段 14 プラテン圧制御部 14A サーマルヘッド 14A2 ヘッド支持部材をなすヘッド支持ア
ーム 14A3 偏心部材をなす偏心カム 14B プラテンローラ 16 マスタロール 16a マスタ 17 裁断装置 100 単一の駆動源をなすステッピングモ
ータ 101 マスタ主駆動部材をなすメインギヤ 101B マスタ主駆動断接手段をなすワンウ
ェイクラッチ 103 従動部材をなす従動ギヤ 110 プラテン主駆動部材をなす主駆動ギ
ヤ 113 従動部材の一つであるプラテンロー
ラ用従動ギヤ 114 従動部材の他の一つをなす偏心カム
用従動ギヤ 115 プラテンローラ用回転断接手段 116 偏心部材用回転断接手段 120 伝達部材をなすベルト 122 中間断接手段 122A 中間伝達部材をなす中間ギヤ 125 プラテンローラ支持アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅野 喜治 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内 (72)発明者 大沼 輝信 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内 (72)発明者 高橋 貴之 宮城県柴田郡柴田町大字中名生字神明堂3 番地の1・東北リコー株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスタロールから繰り出されるマスタを選
    択的に加熱穿孔するサーマルヘッドと、同サーマルヘッ
    ドと協働して上記マスタを挟持しながら搬送するプラテ
    ンローラと、上記サーマルヘッドおよびプラテンローラ
    によって搬送される上記マスタを切断する切断手段とを
    含む製版装置において、 上記プラテンローラを上記マスタの繰り出し方向にのみ
    回転させるためのプラテンローラ用回転断接手段と、 上記プラテンローラに対して上記サーマルヘッドを接離
    可能に支持するヘッド支持部材と、 上記サーマルヘッドを上記プラテンローラに当接させる
    位置と上記プラテンローラから離す位置とに上記ヘッド
    支持部材を選択的に変位させる回転可能な偏心部材と、 上記偏心部材への回転伝達を断接する偏心部材用回転断
    接手段と、 単一の駆動源によって回転駆動されるプラテン主駆動部
    材と、を備え、上記プラテンローラ用回転断接手段およ
    び上記偏心部材用回転断接手段は、上記プラテン主駆動
    部材からの回転をそれぞれ独立して断接することを特徴
    とする製版装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の製版装置において、 上記プラテンローラ用回転断接手段と上記偏心部材用回
    転断接手段とは、上記プラテンローラ用回転断接手段が
    上記プラテン主駆動部材からの回転を上記プラテンロー
    ラに伝達する状態の時に、上記偏心部材用回転断接手段
    が上記サーマルヘッドを上記プラテンローラに当接させ
    る上記偏心部材の態位を維持した状態で上記偏心部材に
    対する上記プラテン主駆動部材からの回転伝達を不能に
    する関係が設定されていることを特徴とする製版装置。
  3. 【請求項3】マスタロールから繰り出されるマスタを選
    択的に加熱穿孔するサーマルヘッドと、同サーマルヘッ
    ドと協働して上記マスタを挟持しながら搬送するプラテ
    ンローラと、これらサーマルヘッドおよびプラテンロー
    ラによって搬送される上記マスタを切断する裁断装置と
    を含む製版装置において、 上記プラテンローラに対して上記サーマルヘッドを接離
    可能に支持するヘッド支持部材と、 上記サーマルヘッドを上記プラテンローラに当接させる
    位置と上記プラテンローラから離す位置とに上記ヘッド
    支持部材を選択的に変位させる回転可能な偏心部材と、 上記偏心部材への回転伝達を断接する偏心部材用回転断
    接手段と、 上記マスタロールの外表面に当接して回転可能な駆動部
    材を有するマスタ回転駆動手段と、 単一の駆動源によって回転駆動され、上記駆動部材へ回
    転力を伝達するマスタ主駆動部材と、 上記マスタ主駆動部材と上記プラテンローラとを連動さ
    せる伝達部材と、 上記マスタ主駆動部材と上記マスタ回転駆動手段との間
    の回転伝達経路中に設けられていて、上記マスタ回転駆
    動手段に対して上記マスタ主駆動部材の回転を断接する
    マスタ主駆動断接手段と、を備え、上記偏心部材用回転
    断接手段および上記マスタ主駆動断接手段は、上記駆動
    源からの回転をそれぞれ独立して断接することを特徴と
    する製版装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の製版装置において、 上記マスタ主駆動断接手段は、上記マスタ主駆動部材か
    ら上記プラテンローラへの回転伝達が行われる時に上記
    駆動部材への回転伝達を行う状態が設定されることを特
    徴とする製版装置。
  5. 【請求項5】マスタロールから繰り出されるマスタを選
    択的に加熱穿孔するサーマルヘッドと、同サーマルヘッ
    ドと協働して上記マスタを挟持しながら搬送するプラテ
    ンローラと、これらサーマルヘッドおよびプラテンロー
    ラによって搬送される上記マスタを切断する裁断装置と
    を含む製版装置において、 上記プラテンローラを上記マスタの繰り出し可能な方向
    にのみ回転させるプラテンローラ用回転断接手段と、 正逆回転可能な単一の駆動源により回転駆動されるプラ
    テン主駆動部材と、 上記プラテンローラに対して上記プラテン主駆動部材か
    らの回転力を伝達可能な中間伝達部材と、 上記プラテン主駆動部材からの回転力を断接可能な中間
    断接手段と、 上記中間伝達部材と同軸上に支持され、上記プラテンロ
    ーラを上記サーマルヘッドに対して接離可能に支持する
    プラテンローラ支持部材と、を備え、上記プラテンロー
    ラ用回転断接手段、上記中間断接手段は、上記プラテン
    主駆動部材の回転をそれぞれ独立して断接することを特
    徴とする製版装置。
  6. 【請求項6】請求項5記載の製版装置において、 上記プラテンローラ支持部材は、上記中間伝達部材の回
    転方向に応じて上記プラテンローラを上記サーマルヘッ
    ドに対して接離させることを特徴とする製版装置。
  7. 【請求項7】マスタロールから繰り出されるマスタを選
    択的に加熱穿孔するサーマルヘッドと、同サーマルヘッ
    ドと協働して上記マスタを挟持しながら搬送するプラテ
    ンローラと、これらサーマルヘッドおよびプラテンロー
    ラによって搬送される上記マスタを切断する裁断装置と
    を含む製版装置において、 上記プラテンローラを上記マスタの繰り出し可能な方向
    にのみ回転させるプラテンローラ用回転断接手段と、 正逆回転可能な単一の駆動源により回転駆動されるプラ
    テン主駆動部材と、 上記プラテンローラに対して上記プラテン主駆動部材か
    らの回転力を伝達可能な中間伝達部材と、 上記プラテン主駆動部材からの回転力を断接可能な中間
    断接手段と、 上記中間伝達部材と同軸上に支持され、上記プラテンロ
    ーラを上記サーマルヘッドに対して接離可能に支持する
    プラテンローラ支持部材と、 上記マスタロールの外表面に当接して回転可能な駆動部
    材を有しているマスタ回転駆動手段と、 上記駆動源により回転駆動され、上記駆動部材に回転力
    を伝達するマスタ主駆動部材と、 上記マスタ主駆動部材から上記駆動部材に伝達される回
    転力を断接可能なマスタ主駆動断接手段と、を備え、上
    記プラテンローラ用回転断接手段、上記中間断接手段お
    よび上記マスタ主駆動断接手段は、上記駆動源からの回
    転力をそれぞれ独立して断接することを特徴とする製版
    装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載の製版装置において、 上記プラテンローラ用回転断接手段、上記中間断接手段
    および上記マスタ主駆動断接手段は、上記マスタ主駆動
    断接手段が上記駆動源からの回転を上記駆動部材に伝達
    する状態の時に、上記プラテンローラ用回転断接手段及
    び上記中間断接手段を上記駆動源からの回転が上記プラ
    テンローラに伝達される状態に設定することを特徴とす
    る製版装置。
  9. 【請求項9】請求項3、4、7、8のうちの一つに記載
    の製版装置において、 上記プラテンローラと上記マスタロールとは、上記プラ
    テンローラの周速度をV1とし、上記マスタロールの周
    速度をV2としたとき、上記マスタロールからマスタ先
    端が繰り出される時の周速度が、 V1>V2 の関係に設定されていることを特徴とする製版装置。
JP23956296A 1995-10-30 1996-09-10 製版装置 Pending JPH09183205A (ja)

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JP7-282179 1995-10-30
JP28217995 1995-10-30
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104035387A (zh) * 2013-11-27 2014-09-10 旺昌机械工业(昆山)有限公司 一种冲版机远程监控系统及其远程监控方式

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CN104035387A (zh) * 2013-11-27 2014-09-10 旺昌机械工业(昆山)有限公司 一种冲版机远程监控系统及其远程监控方式

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