JPH09186045A - 積層型コンデンサ - Google Patents
積層型コンデンサInfo
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- JPH09186045A JPH09186045A JP34225195A JP34225195A JPH09186045A JP H09186045 A JPH09186045 A JP H09186045A JP 34225195 A JP34225195 A JP 34225195A JP 34225195 A JP34225195 A JP 34225195A JP H09186045 A JPH09186045 A JP H09186045A
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Abstract
あるが、誘電体層が薄くなる程、高温、高電圧環境下に
おいては電気伝導性が高くなり易く、誘電体としての機
能が低下し易いという問題があった。 【解決手段】チタンジルコン酸バリウムからなる主結晶
相と、このチタンジルコン酸バリウム100重量部に対
してLi,Si,Bのうちの少なくとも一種をそれぞれ
Li2 O、SiO2 、B2 O3 換算で総量0.4〜1.
2重量部の割合で含有する偏析相とを有する誘電体層
と、卑金属からなる内部電極層とを交互に積層してなる
積層型コンデンサであって、誘電体層が3〜10μmの
厚みを有するとともに、誘電体層の破断面において存在
する偏析相数のうち60%以上が結晶質であることを特
徴とする。
Description
バリウムを主成分とし、Li、Si、Bのうち少なくと
も1種を含有する誘電体層と、ニッケル等の卑金属から
なる内部電極層とを交互に積層してなる積層型コンデン
サに関するものである。
成する電極層と誘電体層とを交互に積層した後、一体焼
成して製造されている。
従来のBaTiO3 を主成分とする誘電体材料では、1
300〜1500℃で焼成するため、内部電極材料とし
ては、このような温度で溶融しないPt,Pd等の貴金
属が使用されてきた。
り、高容量化を図るために内部電極数を増加させた場合
にはコストが著しく高くなるという問題があった。そこ
で、近年、安価なニッケル等の卑金属が内部電極材料と
して用いられている。
る内部電極を用いた場合には、内部電極の酸化を防止す
るため還元雰囲気中で焼成しなければならず、そのよう
な雰囲気下で焼成すると、誘電体セラミックスが還元さ
れ絶縁性を失ってしまうという問題があった。
た場合でも、誘電体セラミックスが還元されないよう
な、例えば、塩基性酸化物である(Ba,Ca,Sr)
Oを酸性酸化物であるTiO2 に対して化学量論比より
過剰にしたチタン酸バリウム固溶体(Ba,Ca,S
r)(Ti,Zr)O3 から成る基本成分と、Li2 O
とSi2 Oを含む添加成分とを含む誘電体磁器組成物が
提案されている(例えば、特公昭60−20851号公
報等参照)。
ような従来の組成を用いた積層型コンデンサでは、高
温、高電圧の環境下で用いられる場合には製品寿命が短
いという問題があった。即ち、上記従来の組成では、高
温、高電圧の環境下では、誘電体磁器自体の電気伝導性
が高くなり、誘電体としての機能が低下し、誘電体とし
ての寿命が短くなるという問題があった。特に、近年で
は、高容量化のために誘電体層を薄層化する傾向にある
が、誘電体層が薄くなる程、高温、高電圧環境下におい
ては電気伝導性が高くなり易く、誘電体としての機能が
低下し易いという問題があった。
mという薄い場合でも、高温、高電圧の環境下における
寿命を向上することができる積層型コンデンサを提供す
ることを目的とする。
に対して鋭意検討した結果、チタンジルコン酸バリウム
からなる結晶相と、このチタンジルコン酸バリウム10
0重量部に対してLi、Si、Bのうち少なくとも一種
をそれぞれLi2 O、SiO2 、B2 O3 換算で総量
0.4〜1.2重量部の割合で含有する偏析相とを有す
る誘電体層の厚みを3〜10μmとするとともに、誘電
体層の破断面における偏析相中のうち結晶質の偏析相数
の割合を60%以上とすることにより、誘電体層が薄層
であっても高温、高電圧の環境下における寿命を向上す
ることができることを見い出し、本発明に至った。
ンジルコン酸バリウムからなる主結晶相と、このチタン
ジルコン酸バリウム100重量部に対してLi,Si,
Bのうちの少なくとも一種をそれぞれLi2 O、SiO
2 、B2 O3 換算で総量0.4〜1.2重量部の割合で
含有する偏析相とを有する誘電体層と、卑金属からなる
内部電極層とを交互に積層してなる積層型コンデンサで
あって、前記誘電体層が3〜10μmの厚みを有すると
ともに、前記誘電体層の破断面において存在する偏析相
数のうち60%以上が結晶質であることを特徴とする。
ここで、偏析相中の結晶質が、Li,SiおよびBのう
ち少なくとも2種を含有する複合酸化物からなることが
望ましい。
を3〜10μmと薄層化した場合でも、誘電体としての
機能を十分に有し、かつ、高温、高電圧の環境下におい
ても寿命を長くすることができる。
は誘電体磁器中の粒界相を移動する電子の移動度に影響
されると考えられるが、結晶質の偏析相の方が非晶質の
場合よりも電子の移動度が小さいため、誘電体層中の全
偏析相数のうち60%以上を結晶質とすることにより、
粒界相の電子の移動度を小さくすることができる。
タンジルコン酸バリウムからなる主結晶相と、このチタ
ンジルコン酸バリウム100重量部に対してLi、S
i、Bのうちの少なくとも一種をそれぞれLi2 O、S
iO2 、B2 O3 換算で総量0.4〜1.2重量部の割
合で含有する偏析相とを有する誘電体層を備えたもので
あるが、本発明に用いられる誘電体層は、例えば、Ba
(Ti、Zr)O3 100モル部に対してCaTiO3
を1.0〜8.0モル部含有する成分と、該成分100
重量部に対して、Nd2 O3 を0.3〜0.8重量部、
MnO2 を0.1〜0.2重量部含有させて、主成分が
構成される。
O3 のモル比で表される三角図において、(Li2 O、
SiO2 、B2 O3 )で示す、A(20、80、0)、
B(70、30、0)、C(80、0、20)、D(4
0、20、40)の4点で囲まれる組成範囲の粒界成分
を900℃以上の温度で仮焼し、Li、Si、Bのうち
少なくとも2種を含有する複合酸化物を作製する。そし
て、このLi、Si、Bを含有する複合酸化物を上記主
成分100重量部に対して、総量0.4〜1.2重量部
添加含有してなるものである。誘電体層中に、不純物と
してAl2 O3、Fe2 O3 、ZrO2 等が混入する場
合がある。
対してLi、Si、Bのうちの少なくとも一種をそれぞ
れLi2 O、SiO2 、B2 O3 換算で総量0.4〜
1.2重量部の割合で含有せしめたのは、Li、Si、
Bが0.4重量部よりも少ない場合には、高温、高電圧
の環境下における寿命が低下するからであり、また、
1.2重量部よりも多い場合には容量が低下するからで
ある。
は、Li,Si,BをそれぞれLi2 O,SiO2 ,B
2 O3 換算で総量0.4〜1.2重量部含有すれば良
く、3種類の成分を必須成分とするものでもなく、2種
でも良い。これらのうちLiとSiの組み合わせは誘電
率向上という観点から特に望ましい。
ば、Ni,Co,Cu等からなるものである。
したのは、誘電体層の厚みが3μmより薄いと誘電体層
の作製が困難であるからであり、厚みが10μmよりも
厚くなると、高容量化を図ることができなくなるからで
ある。本発明の誘電体層の厚みは、高容量化および誘電
体層の作製の容易性という観点から5〜8μmであるこ
とが望ましい。
i,Si,Bを含有する複合酸化物からなる偏析相は、
例えば、(3Li2 O・B2 O3 +Li4 SiO4 )、
(Li4 SiO4 )、(Li4 SiO4 +Li2 O)の
ように表現されるようなものがあり、このような偏析相
が結晶質であり、誘電体層中に存在する偏析相の個数の
内、結晶質である割合を一定に制御することにより、上
記に示したように粒界相の電子の移動度を制御し、高
温、高電圧の環境下における製品寿命を長くすることが
できるのである。
おいて、存在する偏析相の個数の内、60%以上が結晶
質であることが必要である。結晶質である偏析相の存在
の割合が60%よりも低い場合には、高温、高電圧下で
の寿命が顕著に短くなる。
割合を60%以上とするためには、焼成時において最高
温度から800℃までの降温速度を50℃/hr以下、
特には20〜40℃/hrとすることが必要である。こ
れは、降温速度を50℃/hr以下とすることにより、
偏析相の結晶化を促進し、結晶質の偏析相の存在の割合
を60%以上とすることができるのである。
ば、上記した誘電体磁器組成物に所定のバインダー、可
塑剤を添加し誘電体層用のスリップを作製するととも
に、例えば、Niに所定のバインダー、可塑剤を添加し
内部電極用のスリップを作製する。そして、台板上に、
誘電体層用のスリップをドクターブレード法により複数
回塗布し、所定厚みの誘電体成形膜を形成し、この誘電
体成形膜の表面に内部電極用スリップをスクリーン印刷
して所定形状の内部電極膜を形成する。
返した後、該積層体を酸素分圧が3×10-5〜3×10
-3Paの非還元性雰囲気において1200〜1300℃
で1〜5時間一体焼成し、この最高温度から800℃ま
での降温速度を20〜50℃/hrとする。この後、窒
素雰囲気において900〜1100℃で2〜7時間熱処
理することにより、本発明の積層型コンデンサを得る。
均粒径0.5μmのBa(Ti、Zr)O3 粉末を用
い、このBa(Ti、Zr)O3 100モル部に対して
平均粒径1.0μmのCaTiO3 を0.05モル部添
加した成分を作製し、この成分100重量部に対してN
d2 O3 を0.5重量部、MnO2 を0.2重量部添加
し、混合して主成分を作製する。この主成分100重量
部に対して、Li2 O、SiO2 、B2 O3 のモル比が
表1に示す比となる仮焼した粒界相成分を、表1に示す
量だけ添加し、ZrO2 ボールにより混合し、バインダ
ー、可塑剤を加え、誘電体層用スリップを得た。
l2 O3 ボールにより混合し、バインダー、可塑剤を加
え、内部電極層用スリップを得た。
ターブレード法により複数回塗布して、焼成後の厚みが
表1の厚みとなるように誘電体成形膜を作製し、この誘
電体成形膜の上面に、内部電極層用スリップをクシ型構
造となるようにスクリーン印刷し、誘電体成形膜の形成
から電極膜の形成までの工程を20回繰り返し、誘電体
成形膜を20層有する積層成形体を作製した。この積層
成形体を熱圧着後、酸素分圧が3×10-4Paの非還元
性雰囲気において1250℃で2時間焼成し、800℃
までの降温速度を表1に示す速度として冷却した後、窒
素雰囲気中において1000℃で5時間熱処理した。こ
の後、該焼結体の両端面に、Cuからなる外部電極を形
成し、本発明の積層型コンデンサを得た。
に対して、誘電体層厚みを走査型電子顕微鏡(SEM)
にて観察、測定するとともに、誘電体層中の偏析相の存
在状態を透過電子顕微鏡(TEM)にて観察した。結晶
質であるかどうかの確認は、個々の偏析相に対して電子
解析像が得られるかを確認することにより行い、任意に
選択した誘電体層中の50個の偏析相に対する結晶質の
偏析相数の割合(%)を求めた。
kHz、入力信号レベル1Vrmsという条件で測定
し、誘電体層一層当たりの容量に換算して求めた。
に対して8V/μmの電圧を印加し、ショート故障に至
るまでの時間(寿命)を測定し、この結果を表1に示
す。
50nF以上の高容量であり、また、150℃、8V/
μmの電圧を印加した場合でも、ショート故障に至るま
での時間が185時間以上と長く、高温、高電圧の環境
下であっても、信頼性が高く長寿命であることが判る。
ンサの断面をTEMにて5000倍に拡大した結果を示
す。図において、符号1は誘電体層、符号2は内部電極
層、符号3は(Ba,Ca)(Ti,Zr)O3 からな
るセラミック粒子、符号4は偏析相を示す。さらに、こ
の試料の誘電体磁器の断面をTEMにて10万倍に拡大
した結果を図2に示す。図において、符号3は(Ba,
Ca)(Ti,Zr)O3 からなるセラミック粒子、符
号4は偏析相を示す。
ジルコン酸バリウムからなる結晶相と、このチタンジル
コン酸バリウム100重量部に対してLi、Si、Bの
うち少なくとも一種をそれぞれLi2 O、SiO2 、B
2 O3 換算で総量0.4〜1.2重量部の割合で含有す
る偏析相とを有する誘電体層の厚みを3〜10μmとす
るとともに、誘電体層の破断面における偏析相中のうち
結晶質の偏析相の割合を60%以上とすることにより、
誘電体層が薄層であっても高温、高電圧の環境下におけ
る寿命を向上することができる。
Mにて5000倍に拡大した図である。
器の断面をTEMにて10万倍に拡大した図である。
Claims (2)
- 【請求項1】チタンジルコン酸バリウムからなる主結晶
相と、このチタンジルコン酸バリウム100重量部に対
してLi,Si,Bのうちの少なくとも一種をそれぞれ
Li2 O、SiO2 、B2 O3 換算で総量0.4〜1.
2重量部の割合で含有する偏析相とを有する誘電体層
と、卑金属からなる内部電極層とを交互に積層してなる
積層型コンデンサであって、前記誘電体層が3〜10μ
mの厚みを有するとともに、前記誘電体層の破断面にお
いて存在する偏析相数のうち60%以上が結晶質である
ことを特徴とする積層型コンデンサ。 - 【請求項2】偏析相中の結晶質が、Li,SiおよびB
のうち少なくとも2種を含有する複合酸化物からなる請
求項1記載の積層型コンデンサ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34225195A JP3245342B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 積層型コンデンサの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34225195A JP3245342B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 積層型コンデンサの製法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09186045A true JPH09186045A (ja) | 1997-07-15 |
| JP3245342B2 JP3245342B2 (ja) | 2002-01-15 |
Family
ID=18352280
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34225195A Expired - Fee Related JP3245342B2 (ja) | 1995-12-28 | 1995-12-28 | 積層型コンデンサの製法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3245342B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6906906B2 (en) | 2003-03-12 | 2005-06-14 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Monolithic ceramic capacitor |
| KR100645710B1 (ko) * | 1999-03-19 | 2006-11-13 | 다이요 유덴 가부시키가이샤 | 적층 세라믹 캐패시터 |
-
1995
- 1995-12-28 JP JP34225195A patent/JP3245342B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100645710B1 (ko) * | 1999-03-19 | 2006-11-13 | 다이요 유덴 가부시키가이샤 | 적층 세라믹 캐패시터 |
| US6906906B2 (en) | 2003-03-12 | 2005-06-14 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Monolithic ceramic capacitor |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3245342B2 (ja) | 2002-01-15 |
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