JPH09186070A - 可変成形ビーム評価方法 - Google Patents

可変成形ビーム評価方法

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JPH09186070A
JPH09186070A JP8000984A JP98496A JPH09186070A JP H09186070 A JPH09186070 A JP H09186070A JP 8000984 A JP8000984 A JP 8000984A JP 98496 A JP98496 A JP 98496A JP H09186070 A JPH09186070 A JP H09186070A
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shaped beam
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variable shaped
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JP8000984A
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Kensho Nakayamada
憲昭 中山田
Hideaki Sakurai
秀昭 桜井
Takayuki Abe
隆幸 阿部
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲイン及びオフセットの具体的なずれの量を
正確に評価することができ、描画装置の寸法精度の向上
に寄与する。 【解決手段】 基板上に形成された感光性材料に対する
パターン露光に用いる可変成形ビームの寸法を評価する
可変成形ビーム評価方法において、同一寸法の複数の矩
形パターン1を用意し、そのうち少なくとも1つは単一
のショットで矩形パターンを描画し、残りは矩形パター
ンの一方の辺に平行な直線でパターンを分割して2つの
ショット2,3で描画し、これらを現像して得られた実
際のパターンに対しSEMを用いて分割線と垂直方向の
パターン寸法を測定し、測定されたパターン寸法と分割
の有無或いは分割位置との関係を調査することによって
可変成形ビームの寸法精度を評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変成形ビームの
寸法精度を評価する方法に係わり、特に電子ビームを用
いたリソグラフィ装置の高精度化に適した可変成形ビー
ムの評価方法に関する。
【0002】
【従来の技術】電子ビームリソグラフィは、半導体微細
加工技術を支える最も有力な手段の一つである。電子ビ
ームリソグラフィには、ガウシアンビームを用いるラス
タスキャン方式、可変成形ビームを用いるVSB方式、
繰り返し図形を1つのユニットにまとめたセルと呼ばれ
る特殊なアパーチャを使用する一括露光方式など、様々
な描画方式が存在する。このうち、フォトマスク描画に
関しては、一種類のアパーチャから多種多様な図形を生
成できる汎用性と、高いスループットとの両立性から、
VSB方式が現在の主流となっている。
【0003】可変成形ビームの寸法を定義するパラメー
タは2つあり、通常はゲインとオフセットと呼ばれてい
る。電子ビームリソグラフィを例に取ると、図1に示す
ように、定義上のビーム寸法をグラフのx軸に取り、形
成された実際のビーム寸法をグラフのy軸に取り、両者
の関係を表す直線を引いた場合、該直線の傾きを決定す
る成形偏向アンプの利得をゲインと呼び、該直線のy切
片を決定する成形偏向基準電圧をオフセットと呼ぶ。
【0004】一般化のため、これ以後は単純に上記直線
の傾きをゲイン、y切片をオフセットと呼ぶことにす
る。従って、ビーム寸法を精度良く与えるためには、ゲ
インを1、オフセットを0(図中の破線に示す直線)に
可能な限り近づけることが重要である。
【0005】電子ビームリソグラフィの従来技術では、
通常ゲインは、様々な寸法のショットの露光量強度分布
を測定し、特定のしきい強度以上の範囲の長さをビーム
寸法として算出し、定義上の寸法とこのビーム寸法の関
係を表す直線の傾きを1とするように調整される。同じ
くオフセットは、様々な寸法のショットを照射したとき
のアパーチャを通過する総電荷量を測定し、定義上の寸
法が0のときに通過電荷量が0となるように調整され
る。
【0006】より高精度なゲイン/オフセット調整手法
の一例としては、特願平05−195710号公報が公
知例として挙げられる。この調整手法は、矩形パターン
をn個に分割し、この分割幅、即ち分割個数nを変化さ
せながらパターンを描画し、パターン形状を観察するこ
とによって、ゲインとオフセットのずれ量及び矩形ショ
ットの直交度を評価するものである。
【0007】ところが、近年の光リソグラフィ技術の進
展によって、ウエハ上でのパターン形成技術レベルが光
の解像限界付近にまで押し進められた結果、フォトマス
ク上でのパターン寸法に対する余裕度が低下し、従来よ
りも極めて高い寸法精度がフォトマスクの製作に要求さ
れるようになった。これに伴い、従来は問題とならない
レベルであったVSB方式のショットつなぎ誤差が重要
視されるようになり、同時に寸法測定手段の測定精度が
向上した結果、従来技術により決定されたゲイン及びオ
フセット値を用いたときでも、なお有意な寸法誤差が生
じていることが判明した。
【0008】特願平05−195710号公報による調
整手法は上記問題を解決するための一つの回答である
が、寸法誤差に対するゲインとオフセットの寄与を明確
に分離できない点で改善が必要である。また、矩形パタ
ーンを分割描画するデータを各分割数毎に用意する必要
があり、描画データ準備に手間がかかる点が問題であ
る。さらに、分割描画したパターンの形状観察に際し、
パターンのつなぎずれというあまり数値化に適さない評
価パラメータを、光学顕微鏡又は電子顕微鏡を用いて観
察するために、評価が観察者の主観に委ねられやすく、
ゲイン及びオフセットの具体的なずれの量の算定にあた
り、客観性と再現性を保証できない点が問題となってい
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は問
題とならないレベルであったVSB方式のショットつな
ぎ誤差が重要視されるようになり、同時に寸法測定手段
の測定精度が向上した結果、従来技術により決定された
ゲイン及びオフセット値を用いたときでも、なお有意な
寸法誤差が生じていることが判明した。また、特願平0
5−195710号公報においても、寸法誤差に対する
ゲインとオフセットの寄与を明確に分離できない、ゲイ
ン及びオフセットの具体的なずれの量の算定にあたり客
観性と再現性を保証できない、点が問題となっていた。
【0010】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、ゲイン及びオフセット
の具体的なずれの量を正確に評価することができ、最大
ショットサイズ以内のどのような寸法でも正確な寸法の
ショットを形成することができ、描画装置の寸法精度の
向上に寄与することが可能な可変成形ビームの評価方法
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(構成)上記課題を解決するために本発明は、次のよう
な構成を採用している。即ち本発明は、基板上に形成さ
れた感光性材料に対するパターン露光に用いる可変成形
ビームの寸法を評価する可変成形ビーム評価方法におい
て、同一寸法の複数の矩形パターンを用意し、そのうち
少なくとも1つは単一のショットで矩形パターンを描画
し、残りは矩形パターンの一方の辺に平行な直線でパタ
ーンを分割して2つのショットで描画し、これらを現像
して得られた実際のパターンに対し所定のパターン寸法
測定手段を用いて分割線と垂直方向のパターン寸法を測
定し、測定されたパターン寸法と分割の有無或いは分割
位置との関係を調査することによって可変成形ビームの
寸法精度を評価することを特徴としている。
【0012】また本発明は、基板上に形成された感光性
材料に対するパターン露光に用いる可変成形ビームの寸
法を評価する可変成形ビーム評価方法において、同一寸
法の複数の矩形パターンを用意し、そのうち少なくとも
1つは単一のショットで矩形パターンを描画し、残りは
矩形パターンの一方の辺に平行な直線でパターンを分割
して2つのショットで描画すると仮定し、パターン分割
描画時の2つのショットの露光量強度分布を個別に測定
して記録し、パターン分割描画時の総露光量分布を計算
機上で再現するように、一方の露光量強度分布を平行移
動した後で両者を足し合わせ、得られた強度分布の特定
のしきい強度以上の範囲の長さを本強度分布のしきい寸
法として求め、本しきい寸法とパターン分割の有無或い
は分割位置との関係から可変成形ビームの寸法精度を評
価することを特徴としている。
【0013】ここで、本発明の望ましい実施態様として
は、次のものがあげられる。 (1) ビーム分解能に比べて十分に大きいパターンを、ビ
ーム分解能程度の微小部分と残りの部分とに分割して描
画したときのパターン寸法若しくは露光量強度分布から
算出したしきい寸法が、分割せずに単一のショットで描
画したときの寸法よりも大きい場合は、定義上は寸法が
ゼロであるはずのショットが、現実には正の大きさのシ
ョットを与えているものと判定し、逆に分割しないとき
の寸法より小さい場合には、定義上は寸法がゼロである
はずのショットが、現実には仮想的に負の寸法のショッ
トに相当すると判定する。
【0014】即ち、分割して描画したときのパターン寸
法若しくは露光量強度分布から算出したしきい寸法が、
分割せずに単一のショットで描画したときの寸法よりも
大きい場合は、オフセットが正(+)であると判定し、
逆の場合はオフセットが負(−)であると判定する。 (2) パターン分割線が矩形パターン中心線の近傍にある
時の寸法変化に注目したときに、該矩形パターンの位置
を代表する点として扱われる1つの基点から、離れる方
向へのパターン分割線の移動に伴って、パターン寸法若
しくは露光量強度分布から算出したしきい寸法が徐々に
小さくなる場合には、定義上のショット寸法を横軸にし
て実際のショット寸法を縦軸にしたときのグラフの直線
の傾き(ゲイン)が1より大きく、逆に該分割線の移動
に伴って、パターン寸法若しくはしきい寸法が徐々に大
きくなる場合には、上記直線の傾き(ゲイン)が1より
小さいと判定する。 (3) 測定されたパターン寸法に関して、ゲインが1近傍
の複数点とオフセットが0近傍の複数点の組合せにおけ
るゲイン/オフセットのチャートを予め求めておき、次
に測定されたパターン寸法からゲイン/オフセットのチ
ャートを求め、このチャートと予め記憶されたゲイン/
オフセットのチャートの最も近いものを判断し、これを
元に可変成形ビームの寸法精度を評価する。 (作用)本発明は、従来技術の様々な問題点を解決す
る、ゲイン/オフセット評価手法を与えるものである。
本評価手法では従来例のようにパターン分割を等分割に
限定せず、分割位置を任意に変えながら、分割位置に依
存して変動するパターン寸法の測定を行う。寸法測定を
通してゲインとオフセットのずれ量の定量的評価が行
え、両者の影響を明確に分離でき、しかも寸法測定以外
の熟練作業を必要としないところが本発明の特徴であ
る。
【0015】以下に、本評価手法の詳細な内容を説明す
る。図2に示すように、寸法Wの矩形パターンを、寸法
xと寸法(W−x)の2つの部分に分割する。図中の1
は分割前の矩形パターン、2は矩形パターン1の分割に
より生じる第1番目の矩形パターン、3は矩形パターン
1の分割により生じる第2番目の矩形パターン、4は矩
形パターン1の位置決め代表点、5は矩形パターン2の
位置決め代表点、6は矩形パターン3の位置決め代表点
である。寸法Wは可変成形ビームの分解能に比べて充分
に大きい値で、かつ1回のショットで描画可能な大きさ
とする。もう一方の辺の長さはWよりも充分に大きくと
れば、値はいくらでも構わない。
【0016】このように分割されたパターンを、2つの
ショットで描画して基板上に形成し、適当な寸法測定手
段を用いて寸法を測定する。或いは分割描画時の2つの
ショットの露光量強度分布の測定及び計算機上での加算
を行い、しきい寸法を算出する。得られた測定寸法又は
しきい寸法をグラフの縦軸に取り、分割寸法xの値をグ
ラフの横軸に取って曲線を描く。ここで、x=0とはパ
ターンを分割せずに1つのショットで描画した場合に相
当する。
【0017】様々なゲインとオフセットの組み合わせに
ついて、本グラフを作成した結果を、図3〜図5に示
す。なお、ここでの結果は、矩形パターンの代表点を、
図2の通り矩形の左下の頂点(又は左上でも可)に認定
したときのものである。図3〜図5に見るとおり、オフ
セットが正の場合、xがビーム分解能程度の小さい値の
とき(x<<W)、パターン寸法若しくはしきい寸法が、
x=0の場合つまり1回のショットで描画したパターン
と比べて太ることが分かる。オフセットが負の場合に
は、これとは逆に、分割したときの方が、x=0の場合
と比べて細ることが分かる。
【0018】また、x=W/2付近の寸法変化に注目す
ると、ゲインが1より大きい場合、xが大きくなるに従
って寸法が細ることが分かる。反対にゲインが1より小
さい場合、xが大きくなるに従って寸法が太ることが分
かる。なお、対称性より、矩形パターンの位置を代表す
る基準点を右上又は右下の頂点に設定した場合には、上
記の現象がそれぞれ逆になる。
【0019】以上まとめると、可変成形ビームの分解能
よりも充分に大きいパターンを、ビームの分解能程度の
微小部分と残りの部分に分割して描画・形成したときの
寸法が、分割せずに形成したパターンよりも太い場合に
は、オフセットの値は正であると判定される。逆に分割
したパターンの方か細い場合には、オフセットは負であ
ると判定される。
【0020】さらに、パターン分割線がパターン中心線
の近傍を通るとき、パターンの位置を代表する点から遠
ざかる方向への分割線の移動に伴って、パターン寸法が
小さくなる場合には、ゲインの値が1より大きいと判定
される。逆にパターン寸法が大きくなる場合には、ゲイ
ンの値は1より小さいと判定される。
【0021】ゲインとオフセットの変化によって、この
ような寸法変化が生じる理由は、以下のように非常に簡
単に説明することができる。一般に、パターンの寸法
は、ショット寸法のみならず、照射量によっても変化す
る。このことを概念的に図6に示す。図6で(a)は照
射量に依存するパターン寸法変化を示し、(b)はショ
ットサイズに依存するパターン寸法変化を示している。
そこで、上記分割描画の寸法変化がどのようにして生じ
るかの理由を、照射量とショット寸法の2通りの観点か
ら説明する。以下の説明では、ゲインをa、オフセット
をbとして表す。
【0022】まず、パターン寸法を決定する要因とし
て、照射量が支配的であると考えた場合について説明す
る。図7(a)に設計段階でのショットサイズとショッ
ト位置との関係を示し、図7(b)にゲイン/オフセッ
トを考慮したショットサイズとショット位置との関係を
示す。図7より、分割描画時の2つのショットの総エネ
ルギー量の合計は、 (ax+b)+a(W−x)+b =aW+2b … (1) に比例する。分割しない場合では、 aW+b … (2) に比例する。
【0023】従って、差し引きオフセットbに比例する
分だけ、分割描画の方が総エネルギー量が大きいことに
なる。パターンをビーム分解能程度の微小部と残りの部
分に分ける分割描画の場合、図8(a)に示す通り、オ
フセットbに比例する余剰エネルギー量が、パターンの
エッジ部に集中するために、オフセットbの変化を直接
反映して寸法が増減する。これにより、オフセットによ
る寸法変化の理由が説明される。
【0024】一方、パターン寸法を決定する要因とし
て、ショット寸法が支配的であると考えた場合について
説明する。パターンの位置を代表する点を、パターンの
左下あるいは左上の頂点に設定した場合、図7に示す通
り、パターンの右のエッジと左のエッジとの距離、即ち
パターン寸法は、 x+a(W−x)+b =(1−a)x+aW+b … (3) となる。
【0025】従って、ゲインaが1より大きい場合に
は、(3) 式の(1−a)が負となるため、xが増加する
とパターン寸法は細ることになる。これにより、ゲイン
による寸法変化が説明される。特に、分割線がパターン
中心近傍にあるときは、ゲインによる寸法変化がよりは
っきりと分かりやすくなる理由は、図8(b)に示され
ている。即ち、オフセットのずれに起因する余剰エネル
ギー量の集中する部分がパターン中心付近となり、両方
のエッジに均等に影響を及ぼすため、オフセットずれの
影響を取り除いた形でゲインずれのみの影響が観察でき
るためである。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。 (第1の実施形態)可変成形電子ビーム描画装置を用い
て、石英基板上にクロム遮光膜を有するフォトマスクを
描画した結果について述べる。
【0027】図9は、本実施形態に用いた電子ビーム描
画装置を示す概略構成図である。図中の11は電子銃、
12はビームをON・OFFするためのブランキング電
極、13はビーム寸法可変用偏向器、14は位置決め用
偏向器、15は照射レンズ、16は投影レンズ、17は
対物レンズ、18はビーム寸法可変用の第1のアパーチ
ャマスク、19はビーム寸法可変用の第2のアパーチャ
マスク、20は表面にレジストが塗布されたフォトマス
ク(試料)である。
【0028】この装置構成は公知のものと同様であり、
電子銃11から発射された電子ビームは、偏向器13及
びアパーチャマスク18,19によりビーム寸法が可変
制御され、この寸法制御されたビームが対物レンズ17
により試料20上に結像され、かつ偏向器14により位
置決めしてショット露光されるものとなっている。
【0029】レジストはポジ型電子線レジスト(EBR
−9)を用い、スピナーによりフォトマスク上に回転塗
布した後、180℃でプリベークした。ベーク後のレジ
スト膜厚は550nmであった。描画装置の加速電圧は
15kV、パターン形成描画のビーム分解能は0.3μ
mであり、パターニング照射量は3.0μC/cm2
あった。
【0030】フォトマスクに対しては、電子ビーム描画
後にメチルイソブチルケトン液によって現像し、さらに
イソプロピルアルコール液を用いてリンスした。その
後、形成されたレジストパターンをマスクとして、硝酸
第2セリウムアンモニウム液によるクロムエッチング処
理を行った。
【0031】寸法W=2.5μmのパターンについて、
x=0からx=2.4μmまで0.1μm刻みで分割位
置を変化させ、計25個のパターンについてSEMやレ
ーザ顕微鏡を用いて寸法を測定し、横軸をx値、縦軸を
寸法値とするグラフを描いた結果を図10(a)に示
す。これを見るとx=0.3μm、即ちビーム分解能程
度の値の微小分割が入るときに寸法が細くなっているの
で、オフセットが負であることが分かる。また、xが
0.5から2.0μmまでの範囲の寸法の傾きが負であ
るので、ゲインは1より大きいことが分かる。さらに、
上記結果から厳密ではないものの、オフセットの大きさ
(0からのズレ)及びゲインの大きさ(1からのズレ)
を判定することも可能である。
【0032】上記の作業は、可変成形ビームのx方向の
ゲインとオフセット調整に関するものである。同じ評価
を今度はy方向のゲインとオフセット調整に関して行っ
た。x方向を長手方向とする、寸法W=2.5μmのパ
ターンを、y=0からy=2.4μmまで0.1μm刻
みで分割位置を変化させ、同様のグラフを描いた結果を
図10(b)に示す。これを見ると、y=0.3μm付
近の寸法は若干太っており、オフセットはやや0よりも
大きいことが分かった。また、y=0.5から2.0μ
mの範囲の寸法の傾きも若干負であるので、ゲインも僅
かながら1よりも大きいことが分かった。さらに、上記
結果から厳密ではないものの、オフセットの大きさ(0
からのズレ)及びゲインの大きさ(1からのズレ)を判
定することも可能である。
【0033】従って、上記のオフセット及びゲインのズ
レを描画装置側にフィードバックすることにより、実際
に形成されるパターンの寸法精度の向上をはかることが
できる。ここで、ズレの量のフィードバックとしては、
オフセットに関しては前記偏向器13の基準電圧を変化
させ、第1アパーチャマスク18を通過した電子ビーム
の第2アパーチャマスク19上での原点位置を補正すれ
ば良く、ゲインに関しては前記偏向器13を駆動するた
めの偏向アンプのゲインを補正すれば良い。
【0034】このように本実施形態によれば、ゲイン及
びオフセットの具体的なずれの量を正確に評価すること
ができる。そして、これを実際に描画する際の描画デー
タにフィードバックすることにより、最大ショットサイ
ズ以内のどのような寸法でも正確な寸法のショットを形
成することができ、これにより描画装置の寸法精度の向
上に寄与することが可能となる。 (第2の実施形態)0.95程度から1.05程度まで
の範囲で、ゲインを0.01刻みで11通り設定する。
同じようにオフセットを、−50nm程度から+50n
m程度までの範囲で10nm刻みで11通り設定する。
第1の実施形態と同じフォトマスク作成手段を用いてパ
ターンを形成し、11×11の計121通りのゲインと
オフセットの組み合わせに対して、横軸を分割位置、縦
軸を寸法値とするグラフを予め作成しておき、ゲイン/
オフセットチャートとして保存しておく。
【0035】ビーム調整用の描画を定期的に行い、x方
向とy方向の両方について同グラフを作成する。そし
て、予め用意された上記チャートの中から最も適合する
ものを選び出し、そのゲインとオフセット値を現在の値
として採用し、ゲインとオフセットを再調整する。この
ようにして、x方向とy方向のゲインとオフセットが良
好に調整された状態を、長期に渡って保つことが可能と
なる。
【0036】なお、ゲイン/オフセットチャートから最
も適合する1つを選び出す方法は、調整者自身の判断で
あっても構わないが、チャートと実測値の残差が最小と
なるように選択したり、或いは適当なハードウエアやソ
フトウエアにより実装されたパターン認識手法による方
が、客観性を保証する点で望ましい。 (第3の実施形態)第1及び第2の実施形態において
は、実際にフォトマスク上にパターンを形成して寸法を
測定した結果について述べた。しかし、この手法では、
描画→現像→エッチング→剥離・洗浄→寸法測定と、評
価の1タームに極めて時間がかかり、得られた結果を描
画装置にフィードバックするのが遅くなる可能性があ
る。
【0037】そこで、基板上にはパターンを形成せず、
パターン分割描画を想定したショットのビーム強度分布
を測定して計算機上で加算する手法を行った。即ち、可
変成形ビームのショット内露光量強度分布を測定する手
段と、測定した強度分布を記録する手段と、記録された
強度分布データに対して計算機上で平行移動,加算等の
加工を行う手段とを設け、第1の実施形態におけるパタ
ーン分割描画時の2つのショットの露光量強度分布を個
別に測定して記録し、パターン分割描画時の総露光量分
布を計算機上で再現するように、一方の露光量強度分布
を平行移動した後で両者を足し合わせ、得られた強度分
布の特定のしきい強度以上の範囲の長さを本強度分布の
しきい寸法として求め、本しきい寸法とパターン分割の
有無或いは分割位置との関係から可変成形ビームの寸法
精度を評価した。
【0038】ここで、ビーム強度分布を測定する手段と
しては、ファラデーカップ上でビームを走査すれば良
い。さらに、反射電子係数の大きい微粒子や細線上を電
子ビームで走査して得られる反射電子を検出しても良
い。また、強度分布データを平行移動する手段として
は、一方のショットの設計データ段階での左端を他方の
ショットの設計データ段階での右端に一致させるように
すれば良い。
【0039】そして、強度分布から算出されるしきい寸
法が分割位置によらず一定となるまで調整を繰り返した
後、調整後のビームを用いて、実際に基板上にパターン
を形成した。この寸法を測定した結果、分割位置に依存
しない、正確な寸法のパターン形成が行われていること
が確認された。これにより、ビーム調整ごとに逐一マス
クを作成せずとも、ショット強度分布によるビーム調整
が可能であることが実証された。
【0040】これまで可変成形電子ビーム描画装置とポ
ジ型電子線レジストを用いて、フォトマスク上にパター
ン形成を行った結果について述べてきた。しかし、本発
明の効果は上記実施形態に限らず、電子ビーム以外の可
変成形ビームを使用する描画装置を用いた場合でも、或
いはネガ型レジストを用いた場合でも、全く同じように
有効である。また、パターンを形成する試料はフォトマ
スクに限らず、半導体ウエハ等その他のいかなる微細加
工対象であっても構わない。その他、本発明の要旨を逸
脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、ゲ
イン及びオフセットの具体的なずれの量を正確に評価す
ることができ、最大ショットサイズ以内のどのような寸
法でも、正確な寸法のショットを形成することができ
る。従って、描画装置の寸法精度の大幅な向上に寄与す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可変成形ビームの定義寸法と実際の寸法との関
係を示す特性図。
【図2】パターン分割描画を説明するための模式図。
【図3】パターン分割位置とパターン寸法との関係を示
す特性図。
【図4】パターン分割位置とパターン寸法との関係を示
す特性図。
【図5】パターン分割位置とパターン寸法との関係を示
す特性図。
【図6】照射量で決定するパターン寸法と、ショット寸
法により決定するパターン寸法の概念図。
【図7】設計段階のショット位置及び寸法と実際のショ
ット位置及び寸法との関係を説明するための模式図。
【図8】パターン分割線の位置と露光量強度分布との関
係を示す特性図。
【図9】本発明の実施形態に使用した電子ビーム描画装
置を示す概略構成図。
【図10】パターン分割位置とパターン寸法の関係図。
【符号の説明】
1…分割前の矩形パターン 2…矩形パターン1の分割により生じる第1番目の矩形
パターン 3…矩形パターン1の分割により生じる第2番目の矩形
パターン 4…矩形パターン1の位置決め代表点 5…矩形パターン2の位置決め代表点 6…矩形パターン3の位置決め代表点 7…矩形パターン2を描画するショット 8…矩形パターン3を描画するショット 11…電子銃 12…ブランキング電極 13…ビーム寸法可変用偏向器 14…位置決め用偏向器 15…照射レンズ 16…投影レンズ 17…対物レンズ 18…第1のアパーチャマスク 19…第2のアパーチャマスク 20…フォトマスク(試料)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された感光性材料に対するパ
    ターン露光に用いる可変成形ビームの寸法を評価する可
    変成形ビーム評価方法において、 同一寸法の複数の矩形パターンを用意し、そのうち少な
    くとも1つは単一のショットで矩形パターンを描画し、
    残りは矩形パターンの一方の辺に平行な直線でパターン
    を分割して2つのショットで描画し、これらを現像して
    得られた実際のパターンに対し所定のパターン寸法測定
    手段を用いて分割線と垂直方向のパターン寸法を測定
    し、測定されたパターン寸法と分割の有無或いは分割位
    置との関係を調査することによって可変成形ビームの寸
    法精度を評価することを特徴とする可変成形ビーム評価
    方法。
  2. 【請求項2】基板上に形成された感光性材料に対するパ
    ターン露光に用いる可変成形ビームの寸法を評価する可
    変成形ビーム評価方法において、 同一寸法の複数の矩形パターンを用意し、そのうち少な
    くとも1つは単一のショットで矩形パターンを描画し、
    残りは矩形パターンの一方の辺に平行な直線でパターン
    を分割して2つのショットで描画すると仮定し、パター
    ン分割描画時の2つのショットの露光量強度分布を個別
    に測定して記録し、パターン分割描画時の総露光量分布
    を計算機上で再現するように、一方の露光量強度分布を
    平行移動した後で両者を足し合わせ、得られた強度分布
    の特定のしきい強度以上の範囲の長さを本強度分布のし
    きい寸法として求め、本しきい寸法とパターン分割の有
    無或いは分割位置との関係から可変成形ビームの寸法精
    度を評価することを特徴とする可変成形ビーム評価方
    法。
  3. 【請求項3】ビーム分解能に比べて十分に大きいパター
    ンを、ビーム分解能程度の微小部分と残りの部分とに分
    割して描画したときのパターン寸法若しくは露光量強度
    分布から算出したしきい寸法が、分割せずに単一のショ
    ットで描画したときの寸法よりも大きい場合は、定義上
    は寸法がゼロであるはずのショットが、現実には正の大
    きさのショットを与えているものと判定し、逆に分割し
    ないときの寸法より小さい場合には、定義上は寸法がゼ
    ロであるはずのショットが、現実には仮想的に負の寸法
    のショットに相当すると判定することを特徴とする請求
    項1又は2記載の可変成形ビーム評価方法。
  4. 【請求項4】パターン分割線が矩形パターン中心線の近
    傍にある時の寸法変化に注目したときに、該矩形パター
    ンの位置を代表する点として扱われる1つの基点から、
    離れる方向へのパターン分割線の移動に伴って、パター
    ン寸法若しくは露光量強度分布から算出したしきい寸法
    が徐々に小さくなる場合には、定義上のショット寸法を
    横軸にして実際のショット寸法を縦軸にしたときのグラ
    フの直線の傾きが1より大きく、逆に該分割線の移動に
    伴って、パターン寸法若しくはしきい寸法が徐々に大き
    くなる場合には、上記直線の傾きが1より小さいと判定
    することを特徴とする請求項1又は2記載の可変成形ビ
    ーム評価方法。
  5. 【請求項5】前記測定されたパターン寸法に関して、ゲ
    インが1近傍の複数点とオフセットが0近傍の複数点の
    組合せにおけるゲイン/オフセットのチャートを予め求
    めておき、前記測定されたパターン寸法からゲイン/オ
    フセットのチャートを求め、このチャートと予め記憶さ
    れたゲイン/オフセットのチャートの最も近いものを判
    断し、これを元に可変成形ビームの寸法精度を評価する
    ことを特徴とする請求項1記載の可変成形ビーム評価方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014183267A (ja) * 2013-03-21 2014-09-29 Nuflare Technology Inc セトリング時間の取得方法
US9583310B2 (en) 2014-10-20 2017-02-28 Nuflare Technology, Inc. Charged particle beam writing apparatus, charged particle beam writing method, and shot correction method of charged particle beam writing method
JP2017069238A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 大日本印刷株式会社 荷電ビーム描画装置の調整方法、荷電ビーム描画方法、レジストパターンの形成方法、及びフォトマスクの製造方法
US9659746B2 (en) 2015-07-09 2017-05-23 Nuflare Technology, Inc. Adjustment method for charged particle beam drawing apparatus and charged particle beam drawing method

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