JPH09186286A - リードフレーム及び半導体チップの実装方法 - Google Patents

リードフレーム及び半導体チップの実装方法

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JPH09186286A
JPH09186286A JP8000129A JP12996A JPH09186286A JP H09186286 A JPH09186286 A JP H09186286A JP 8000129 A JP8000129 A JP 8000129A JP 12996 A JP12996 A JP 12996A JP H09186286 A JPH09186286 A JP H09186286A
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semiconductor chip
lead frame
lead
supporting
leads
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JP8000129A
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Takao Ochi
岳雄 越智
Hisashi Funakoshi
久士 船越
Ichiro Okumura
一郎 奥村
Futoshi Honma
太 本間
Keiji Okuma
啓二 奥間
Keiichi Fujimoto
敬一 藤本
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Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
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  • Lead Frames For Integrated Circuits (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 規格化された容積内に大面積の半導体チップ
を収納でき、かつ信頼性の高いLOCパッケージを形成
するためのリードフレームを提供する。 【解決手段】 リードフレーム10の半導体チップを搭
載するための単位部分には、リードフレーム本体側から
半導体チップ搭載領域Retr 側に延びる接続用リード3
と、支持用リード4とが形成されている。各支持用リー
ド4とリードフレーム本体との間には、可動部5と可動
部5を弾性的に支えるバネ部6Aとが設けられている。
可動部5に接続される支持用リード4の先端部4aは自
然状態では半導体チップ搭載領域Retr の内方まで延び
ており、半導体チップの搭載時には半導体チップの側面
に当接してバネ部6Aによる付勢力で半導体チップを支
持,固定できる。支持用リード4の基端部や,可動部
5,バネ部6Aはパッケージ内には残らず、パッケージ
に応力の発生や容積の増大を生ぜしめない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂封止型の半導
体パッケージに使用するためのリードフレーム及びこの
リードフレームを使用した半導体装置チップの実装方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の小型軽量化,高機能化
に伴い、より小型,薄型,軽量で高密度実装に適した半
導体パッケージが求められている。特に、汎用メモリー
の分野では、パッケージの外形寸法がJEDECやEI
AJ等の工業規格で規格化されている一方、半導体チッ
プは世代毎に大型化されているので、この大型化された
大面積の半導体チップを如何に外形寸法が規定されたパ
ッケージ内に収納するかが非常に重要な課題となってい
る。
【0003】そこで、大面積チップを小型パッケージ内
に収納するために有利なものとしてLOCパッケージが
提案されており、現在、このLOCパッケージが主流に
なりつつある。
【0004】以下、従来のLOCパッケージについて、
図16及び図17(a)〜(e)を参照しながら説明す
る。図16は従来のLOCパッケージの構造を示す断面
図であり、図17(a)〜(e)はその組立工程を示す
断面図である。
【0005】図16に示すように、LOCパッケージで
は、Al電極からなるボンディングパッド25が半導体
チップ21の周辺付近ではなく半導体チップの主面上の
中央部に設けられている。そして、半導体チップ21の
上にポリイミドテープ24が接着されており、さらに、
ポリイミドテープ24の上にリードフレーム30のリー
ド23が接着されている。このリード23の先端部はボ
ンディングパッド25の付近まで延びており、リード2
3とボンディングパッド25とはAuワイヤ29を介し
て接続されている。すなわち、LOCパッケージの構造
の主な特徴は、リードフレーム30にダイパッドが設け
られていないことと、ボンディングパッド25が半導体
チップ21の周辺部ではなく中央部に設けられリード2
3の先端部が半導体チップ21の主面上まで延びている
ことと、半導体チップ21の主面とリード23の先端部
とが両者の間に介設されたポリイミドテープ24により
接着された構造になっていることである。なお、ポリイ
ミドテープ24としては、両面に熱可塑性接着剤が塗布
されたものを用いるのが一般的である。
【0006】この構造により、LOCパッケージでは、
半導体チップ21の主面上までリード23の先端部を延
設してワイヤボンドすることが可能であり、このような
構造によって、半導体チップ21の周辺にワイヤボンデ
ィングのためのスペースを設けなくても済む。すなわ
ち、パッケージ全体のスペースを低減し得るので、大面
積の半導体チップを小型パッケージ内に収納することが
できる。
【0007】次に。LOCパッケージの組立工程につい
て、図17(a)〜(e)を参照しながら説明する。
【0008】まず、図17(a)に示すように、ポリイ
ミドテープ24が接着されたリードフレーム30と半導
体チップ21とのアライメントを行い、次いで、図17
(b)に示すように、加圧加熱ツール(図示せず)によ
りポリイミドテープ24上の熱可塑性接着剤を溶融さ
せ、熱圧着により半導体チップ21とリードフレーム3
0を接着する。次いで、図17(c)に示すように、リ
ード23の先端部と半導体チップ21のボンディングパ
ッド25とをAuワイヤ29でワイヤボンドする。次
に、図17(d)に示すように、半導体チップ21とリ
ード23の先端部とAuワイヤ29とを封止樹脂22で
封止する。次いで、図17(e)に示すように、リード
23の一部を残してリードフレーム30の本体側を樹脂
封止された部分から切り離し、リード23の外部リード
を成形する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のLOCパッケージでは、半導体チップの主面とリー
ドの先端部とをポリイミドテープにより接着する構成で
あるため、以下の問題点があった。
【0010】 ポリイミドテープ付リードフレームの
製造コストが高い。
【0011】 吸湿性が高いポリイミドテープを使用
しているため、ハンダリフロー時や加熱時にポリイミド
テープが吸湿した水分が気化し、クラック、ボイドが発
生しやすい。
【0012】 吸湿性が高いポリイミドテープで各リ
ード23の先端部同士が接続されているため、通常は絶
縁されていても吸湿時にリード間リークが発生しやす
い。
【0013】 半導体チップをリードフレームへマウ
ントする際、ポリイミドテープの両面の熱可塑性接着剤
を溶融して接着するため、マウント荷重、熱によりチッ
プダメージが生じる。
【0014】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ポリイミドテープを使用することな
くダイパッドレスのLOCパッケージに適用が可能で、
かつ規格化された容積内に大面積の半導体チップを高い
信頼性をもって収納するためのリードフレーム及び当該
リードフレームを用いた半導体チップの実装方法を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明ではリードフレームのポリイミドテープを無
くし、新たに支持用リードと名付けたダミーリードを配
置し、この支持用リードで半導体チップの側面を挟んで
支持することにより、半導体チップをリードフレームに
固定できるようにした。
【0016】具体的には、本発明に係るリードフレーム
は、請求項1に記載されるように、ダイパッドレスの樹
脂封止型の半導体パッケージに使用されるリードフレー
ムであって、半導体チップを搭載するための半導体チッ
プ搭載領域を取り囲むリードフレーム本体と、該リード
フレーム本体から半導体チップ搭載領域に向かって延び
て、上記半導体チップの一部と電気的に接続するための
複数の接続用リードと、上記リードフレーム本体に接続
される基端部及び上記半導体チップの搭載状態で上記半
導体チップの側面に当接して上記半導体チップを挟持す
るための先端部を有する複数の支持用リードと、上記複
数の支持用リードのうち少なくとも1つと上記リードフ
レーム本体との間に設けられ、上記リードフレーム本体
との間で相対的に移動可能に構成された可動部と、上記
可動部と上記リードフレーム本体との間に設けられ、上
記可動部を弾性的に支持して上記可動部が自然状態から
移動したときにはその移動方向とは逆向きの付勢力を上
記可動部に与えるバネ部とを備え、上記可動部に接続さ
れる支持用リードの先端部は、自然状態では上記半導体
チップ搭載領域内にあり、上記可動部の移動に応じて半
導体領域の搭載領域外に移動可能に、かつ上記半導体チ
ップの搭載状態では上記半導体チップの1つの側面に当
接して上記バネ部の付勢力により上記半導体チップを支
持することが可能に構成されている。
【0017】この構成により、支持用リードの先端部が
半導体チップの側面に当接した状態で、バネ部によって
可動部に接続される支持用リードの先端部に半導体チッ
プ側への付勢力が加わる。したがって、接続用リードと
半導体チップとの間をポリイミドテープで接着しなくて
も、支持用リードの先端部に加わるバネ部の付勢力によ
って、半導体チップが搭載領域内に支持され固定され
る。これにより、ダイパッドレスのリードフレームであ
りながら、ポリイミドテープを用いず、無加熱のプロセ
スで半導体チップとともにパッケージングされるリード
フレームが構成される。しかも、支持用リードの基端部
やこれに接続される可動部及びバネ部は、樹脂封止内に
残らない構造となっているので、半導体パッケージ内に
バネ部の付勢力による応力が残ることがなく信頼性が向
上し、かつリードフレームのうち樹脂封止される部分の
占める容積も小さくなるので、規格化された容積内に収
納しうる半導体チップの容積を拡大することも可能とな
る。
【0018】請求項2に記載されるように、請求項1に
おいて、上記可動部には、上記可動部を移動させるため
の部材が係合するための係合部が形成されている構成と
することができる。
【0019】請求項3に記載されるように、請求項2に
おいて、上記係合部が、上記可動部を移動させるための
部材がピンである場合に上記ピンが係合するための開口
である構成とすることができる。
【0020】請求項2又は3の構成により、リードフレ
ームへの半導体チップの搭載時に可動部を移動させて支
持用リードで半導体チップを支持し固定する動作がスム
ーズに行える構造が得られる。
【0021】請求項4に記載されるように、請求項1に
おいて、上記支持用リードを、上記半導体チップの相対
向する2つの側面を挟持するようリードフレーム内の相
対向する2箇所に設け、各支持用リードの基端部とリー
ドフレーム本体との間に上記可動部が設けられている構
成とすることができる。
【0022】この構成により、半導体チップを挟持する
バネ部の付勢力が半導体チップの両側から得られるの
で、半導体チップを安定して固定することができる。
【0023】請求項5に記載されるように、請求項1に
おいて、上記支持用リードを、上記半導体チップの相対
向する2つの側面を挟持するようリードフレーム内の相
対向する2箇所に設け、そのうち1箇所の支持用リード
の基端部とリードフレーム本体との間にのみ上記可動部
を設け、他の1箇所の支持用リードの基端部とリードフ
レーム本体との間に上記可動部が介在せずかつ当該支持
用リードの先端が上記半導体チップ搭載領域に接してい
る構成とすることができる。
【0024】この構成により、可動部の介在していない
側に封止樹脂の流通路を設けることが可能となり、封止
樹脂の流れの乱れを防止することができる。また、可動
部に開口等を形成した場合にも、開口にランナーが残ら
ないので、樹脂封止後の工程が円滑となる。
【0025】請求項6に記載されるように、請求項4又
は5において、上記支持用リードを各箇所に各々複数個
設けることができる。
【0026】この構成により、半導体チップの支持状態
がより安定化される。
【0027】請求項7に記載されるように、請求項1に
おいて、上記各支持用リードの先端部を上記半導体チッ
プの側面に沿うように折り曲げておくことが好ましい。
【0028】請求項8に記載されるように、請求項1に
おいて、上記支持用リードを、樹脂封止工程における樹
脂の流れ方向の前後で半導体チップ搭載領域を間に挟ん
で両側に配置し、上記バネ部をその付勢力が上記樹脂の
流れ方向にほぼ平行に加わるように構成することができ
る。
【0029】この構成により、封止樹脂の流れによって
半導体チップが移動するのを防止することができる。
【0030】請求項9に記載されるように、請求項1に
おいて上記バネ部は、互いに平行な直線状の複数のバネ
リードにより形成することができる。
【0031】請求項10に記載されるように、請求項9
において、上記バネリードを、上記バネ部の付勢力の方
向と直交する方向に延在させる構成とすることができ
る。
【0032】請求項11に記載されるように、請求項9
において、上記バネリードは、上記可動部とリードフレ
ーム本体との間で上記支持用リードの延在方向における
上記半導体チップ搭載領域の中心線の両側に設けられ、
かつ上記中心線の左右で互いに対称になるよう配置され
ている構成とすることができる。
【0033】請求項12に記載されるように、請求項9
において、上記バネリードは、上記可動部の上記支持用
リード側と上記リードフレーム本体側との2箇所に設け
られ、かつ上記中心線の前後で互いに対称になるよう配
置されている構成とすることができる。
【0034】請求項9,10,11又は12の構成によ
り、バネ部に加わる半導体チップからの反力のバランス
がとれ、支持用リードによる半導体チップの支持,固定
が安定化される。
【0035】請求項13に記載されるように、請求項1
において、上記バネ部を、リードフレームに設けられた
スリットパターンにより形成することができる。
【0036】この構成により、リードフレームの打ち抜
きのみでバネ部が容易に形成される構造となる。しか
も、スリットパターンの占める面積は小さいので、バネ
部を設けたことによるリードフレーム全体の面積の増大
を抑制できる。
【0037】本発明に係る半導体チップの実装方法は、
請求項14に記載されるように、半導体チップを準備す
る工程と、リードフレーム本体から半導体チップ搭載領
域に向かって延びる複数の接続用リード,上記リードフ
レーム本体に接続される基端部から上記半導体チップ搭
載領域に向かって延びる先端部とを有する複数の支持用
リード,上記複数の支持用リードのうち少なくとも1つ
と上記リードフレーム本体との間に設けられ上記リード
フレーム本体との間で相対的に移動可能に構成された可
動部,及び上記可動部と上記リードフレーム本体との間
に設けられ上記可動部を弾性的に支持して上記可動部が
自然状態から移動したときにはその移動方向とは逆向き
の付勢力を上記可動部に与えるバネ部を有するリードフ
レームを準備する工程と、上記リードフレームの可動部
を上記半導体チップ搭載領域の反対方向に移動させるこ
とにより、上記可動部に接続される上記支持用リードの
先端部を上記半導体チップ搭載領域の外方に位置させる
工程と、上記可動部に接続される上記支持用リードの先
端部を上記半導体チップ搭載領域の外方に位置させた状
態で、上記接続用リードの下方において上記半導体チッ
プ搭載領域に上記半導体チップを設置して上記接続用リ
ードと上記半導体チップの主面との間の上下方向の距離
が所定範囲になるようアライメントする工程と、上記バ
ネ部の付勢力に応じて上記可動部に接続される支持用リ
ードをその先端部が上記半導体チップの側面に当接する
位置まで移動させて上記各支持用リードの先端部に加わ
る上記バネ部の付勢力により上記半導体チップを支持す
る工程と、上記半導体チップを上記支持用リードにより
支持した状態で上記接続用リードと上記半導体チップの
一部との間の電気的接続及び樹脂封止を行う工程と、上
記支持用リードの先端部と基端部との間の所定位置から
リードフレーム本体側の部分,上記接続用リードの上記
リードフレーム本体側の一部,上記可動部,上記バネ
部,及び上記リードフレーム本体を樹脂封止された部分
から切り離す工程とを備えている。
【0038】請求項15に記載されるように、請求項1
4において、上記リードフレームを準備する工程では上
記可動部に開口を設け、上記可動部を移動させる工程で
は上記開口にピンを差し込んだ後上記ピンに上記バネ部
の付勢力に対する抗力を加えてピンを上記半導体チップ
搭載領域の反対側に移動させ、上記半導体チップとリー
ドフレーム本体とをアライメントする工程では上記ピン
から上記バネ部の付勢力に対する抗力を解除して、上記
各支持用リードの先端部が上記半導体チップの側面に当
接してから上記ピンを上記開口から引き抜くことができ
る。
【0039】請求項14又は15の方法により、上記リ
ードフレームを用いて大型化された半導体チップを規格
化された容積内に収納した半導体チップの実装体を容易
に得ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)まず、第1の実施形態にリードフレ
ームの構造について、図1〜図3を参照しながら説明す
る。リードフレーム10の本体には、図中上下方向に互
いに平行に延びる2つの第1外枠10aと、該第1外枠
に直交する2つの第2外枠10bとが設けられている。
このリードフレーム10の半導体チップを搭載するため
の単位部分は、第2外枠10bに平行な中心線Ctlに対
して左右対称な構造となっている。そして、半導体チッ
プが搭載された状態では、半導体チップ搭載領域Retr
の第2外枠10bに平行な方向の中心線と上記リードフ
レーム10の単位部分の中心線Ctlとが一致し、中心線
Ctlの両側かつ中心線Ctlの近傍に半導体チップの主面
上のボンディングチップ1a(仮想線で示す)が多数並
んだ状態となる。
【0041】上記各第2外枠10bから単位部分の中心
線Ctlに向かって(つまり半導体チップ搭載領域Retr
の第2外枠10bに平行な方向の中心線に向かって)、
多数の接続用リード3が延びている。該各接続用リード
3の基端部は上記第2外枠10bに接続されるととも
に、各接続用リード3の先端部は半導体チップのボンデ
ィングパッド1aの近傍まで延びている。一方、各第1
外枠10aから半導体チップ搭載領域Retr に向かって
半導体チップを固定するための1対の支持用リード4が
上記中心線Ctlに平行に延びている。各支持用リード4
の基端部は第1外枠10aに接続され、各支持用リード
4の先端部は半導体チップ搭載領域Retrの内方まで延
びている。上記各1対の支持用リード4の基端部と各第
1外枠10aとの間には、支持用リード4の基端部に接
続される可動部5と、該可動部5を弾性的に支持するバ
ネ部6Aとが設けられている。該バネ部6Aはリードフ
レーム10の単位部分の中心線Ctlに対して左右対称の
構造をしており、第1外枠10aに平行な第1バネリー
ド61a及び第2バネリード61bを中心線Ctlの両側
に備えている。そして、中心線Ctlの両側に、各バネリ
ード61a,61bを形成するためのコ字状スリット6
2を設け、さらに中心線Ctlの両側に亘って第1外枠1
0aに平行な直線状スリット63が形成されている。
【0042】すなわち、上記コ字状スリット62及び直
線状スリット63によって、支持用リード4の基端部が
接続されるリードフレーム10の一部がリードフレーム
10の第1外枠10aと区画され、この部分が可動部5
となっている。そして、中心線Ctlの両側において、可
動部5の支持リード側は2つの第1バネリード61aを
介して、可動部5のリードフレーム本体側は2つの第2
バネリード61bを介して、それぞれ第1外枠10aに
接続されている。つまり、本実施形態では、いずれの支
持用リード4も、可動部5とともに移動可能に構成さ
れ、かつバネ部6Aによって半導体チップ1の側面に付
勢されるものである。
【0043】また、本実施形態では、バネ部6Aは、支
持用リード4の延在方向と直交するように互いに平行に
延びる4本の直線状の第1,第2バネリード61a,6
1bによって構成されている。言い換えると、第1バネ
リード61aと第2バネリード61bとは、中心線Ctl
の前後で互いに対称になるよう配置されている。
【0044】そして、この可動部5内に、可動部5を移
動させるための部材であるピンが係合するための円状の
開口7が形成されている。すなわち、ピンを開口7に係
合させて、可動部5を半導体チップ搭載領域Retr から
遠ざけるようにつまり外枠10a側に移動させること
で、バネ部6Aが自然状態から移動させられるように構
成されている。
【0045】次に、図2(a),(b)は、それぞれリ
ードフレーム10の実使用時で半導体チップを搭載する
前の状態を示す平面図及び単位部分の中心線Ctlにおけ
る断面図である。図2(a),(b)に示すように、実
使用時には支持用リード4の先端部4aを半導体チップ
の側面に沿うように折り曲げ、かつ折り曲げられた後の
先端部4aが半導体チップ搭載領域Retr 内にあるよう
にする。言い換えると、バネ部6Aが機能していない自
然状態で中心線Ctlに平行な方向における支持用リード
4の先端間の間隔LO が、中心線Ctlに平行な半導体チ
ップの側面の長さよりも小さくなるようにあらかじめ設
計されている。
【0046】次に、図3(a),(b)は、リードフレ
ーム10に半導体チップ1を搭載した状態を示す平面図
及び単位部分の中心線Ctlにおける断面図である。この
状態では、各支持用リード4の先端部4aが半導体チッ
プ1の側面に当接している。このとき、可動部5が自然
状態から移動していることで、移動方向とは逆向きの付
勢力がバネ部6Aに生じる。したがって、バネ部6Aに
よって各支持用リード4の先端部4aが半導体チップ側
に付勢されており、この付勢力によって半導体チップ1
を支持することが可能に構成されている。
【0047】次に、本実施形態のリードフレーム10を
用いて構成される樹脂封止型半導体パッケージの構造を
図4(a),(b)を参照しながら説明する。図4
(a),(b)は、それぞれ上記リードフレーム10の
単位部分の中心線Ctlにほぼ対応する断面における断面
図、及び中心線Ctlに直交する1断面における断面図で
ある。ただし、理解を容易にするために、本来上記各断
面においては見えない部材も表示しており、いずれも正
確に断面状態を示すものではない。
【0048】図4(a)に示すように、半導体チップ1
は、リードフレーム10の支持用リード4の各先端部4
aと当接した状態で封止樹脂2内に埋設されているが、
支持用リード4の基端部に接続される可動部5及びバネ
部6Aは封止樹脂2の外方にあり、パッケージ形成後に
切り落とされているので、支持用リード4の先端部4a
にはバネ部6の付勢力が加わっていない。また、接続用
リード3は封止樹脂2の外側で折り曲げられた後、外部
機器との電気的接続に必要な長さ分(具体的には内部リ
ードのみ)を残して(外部リードは)切り落とされてい
る。そして、接続用リード3と半導体チップ1との間に
はポリイミドテープが介在せず互いに離れている。つま
り、封止樹脂2への埋め込みによって半導体チップ1と
接続用リード3とが最終的に固定される。また、接続用
リード6の先端部と半導体チップ1のボンディングパッ
ド1aとは、Auワイヤ6を介して接続されている。
【0049】本実施形態では、リードフレーム10の外
枠の支持用リード4の基端部に接続される可動部5はス
リットパターンにより周囲の外枠10aの領域から大部
分が分離され、かつバネリード61a,61bにより周
囲の領域と接続されている。そして、このバネリード6
1a,61bにより、可動部5を弾性的に支持するバネ
部6Aが構成されている。このため、バネリード61
a,61bのバネ弾性による変形が許容される範囲で、
可動部5を周囲の外枠の領域から独立して自由に移動さ
せることが可能である。言い換えると、図1に示す半導
体チップ搭載領域Retr を間に挟んで両側に配置した支
持用リード4の先端部4aを搭載領域Retr の内外に開
閉させる動作が可能である。そして、このバネ部6Aの
付勢力によって半導体チップ1を挟持できるので、接続
用リード3と半導体チップ1との間にポリイミドテープ
を介在させなくても、接続用リード−ボンディングパッ
ド間のワイヤボンディングを行うことが可能となる。し
たがって、上述のような製造コストの増大、ポリイミド
テープの吸湿性に起因するクラック,ボイド,リード間
リークの発生、熱によるチップダメージの発生等の不具
合を招くことがない。
【0050】しかも、支持用リード4によって半導体チ
ップ1を挟持するための付勢力を与えるバネ部6Aが支
持用リード4の基端部と外枠(本実施形態では第1外枠
10a)との間に設けられているので、樹脂封止後には
バネ部6Aは切り落とされて、封止樹脂2内には残らな
い構造となっている。したがって、例えば支持用リード
自体を弾性的に変形させてその反発力によって半導体チ
ップを支持する場合のように樹脂封止後にパッケージ内
に応力が残ることもなく、かつ封止される部分の占有容
積の増大を招くこともない。すなわち、信頼性の向上を
図ることができるとともに、半導体チップが大面積化さ
れても規格によって制限された半導体パッケージの寸法
内に大面積の半導体チップを収納することができるとい
う著効を発揮できるのである。
【0051】また、本実施形態では、バネ部6Aを構成
する4つのバネリード61a,61bのうち左右1対の
バネリード61a同士及び61b同士が中心線Ctlに関
して左右対称に配置されていることで、バネ部6Aに水
平面内での回転力を生ぜしめることなく、バネ部6Aに
加わる応力のバランスを取ることができる。また、バネ
部6Aとして、支持用リード4側の1対のバネリード6
1aと第1外枠10a側の1対のバネリード61bとが
配置され、しかも両者が中心線Ctlに直交する直線に対
して前後対称に配置されているので、バネ部6Aに中心
線Ctlに直交する直線回りの回転が生ずるのを可及的に
低減し、バネ部6Aにかかる応力のバランスを取ること
ができる。すなわち、本実施形態のようなバネリード6
1a,61bの配置関係によって、可動部5にバネの開
閉動作やチップ固定時の応力でリードフレーム10の水
平面に対する浮き上がりや沈み込み、ねじれ、回転、歪
み等の無駄な好ましくない動きを生ぜしめ、半導体チッ
プ1の固定状態が不安定となるのを可及的に抑制するこ
とができる。すなわち、半導体チップ1と接続用リード
3との位置関係が一定とならなかったり、半導体チップ
1に対する支持用リード4の支持力が不十分なためにワ
イヤボンディング時に接続用リード3を半導体チップ1
の主面側に押し付ける際に半導体チップ1が移動したり
するのを防止することができる。
【0052】なお、バネリード61a,61bがバネ部
6Aの動作範囲において良好なバネ弾性を発揮するため
には、バネリード61a,61bに塑性変形を生ぜしめ
ない防ぐことが望ましい。これはバネリード61a,6
1bの幅と長さを最適化することにより達成できる。一
例として、リードフレーム10を構成する材料として4
2アロイを用い、リードフレーム厚が150μmの場
合、バネ部6の動作範囲を100μmにすると、幅と長
さの比は1:14以上必要である。
【0053】また、このバネ部6Aは他の工程や搬送工
程で引っかかったり、ダメージ発生を予防するため、リ
ードフレーム10の外端から2mm以上内側に形成する
ことが望ましい。
【0054】更に、本実施形態のバネ部6Aでは、支持
用リード4の付け根の周囲から分離された領域の中央に
開口7を設け、ここにバネ部6Aを開閉させるためのピ
ン11を差し込むことにより、バネ部6Aの開閉動作を
行うことができる。
【0055】リードフレーム10の支持用リード4の長
さについては、図2(a),(b)に示すごとく折り曲
げた後の先端間の間隔LO が半導体チップ1のチップサ
イズよりも狭くなるように設計しておく。このように設
計することで、支持用リード4の間に半導体チップ1を
挟み込んだときに、支持用リード4と可動部5とは、バ
ネ部6Aの付勢力によって半導体チップ1を支持するこ
とができる。つまり、支持用リード4が半導体チップ1
からの反力を受けて外方に押し戻される距離に比例する
バネ部6Aの弾性力だけ、バネ部6Aが半導体チップ1
を支持する付勢力を可動部5及び支持用リード4に及ぼ
す。
【0056】支持用リード4による半導体チップ1の支
持力を強くしたい場合には、リードフレーム10のバネ
部6Aのバネ係数を大きくするか、チップサイズ(中心
線Ctlに平行な側面の長さ)と支持用リード4の先端間
の間隔LO との差を大きく設計する。逆に、支持用リー
ド4による半導体チップ1の支持力を小さくしたい場合
には、バネ部6のバネ係数を小さくするか、チップサイ
ズと支持用リード4先端間の間隔LO との差を小さく設
計する。その際、ワイヤボンディング時等に半導体チッ
プ1が動かないよう固定するのに必要な支持力の最小
値、チップダメージを生ぜしめないための支持力の最大
値、リードフレーム10や半導体チップ1の反り等と支
持力との関係等を考慮し、支持用リード4の長さやバネ
部6Aのバネ係数を最適化することができる。本実施形
態では、バネ部6Aが機能していない自然状態における
支持用リード4の先端間の間隔LO を、チップサイズよ
り0.1mm程度小さくしている。
【0057】一方、中心線Ctlに平行な方向におけるス
リット62,63の幅は、半導体チップ1を固定する際
に、バネ部6Aを開閉動作で動かす量よりも大きく設計
することが好ましい。その理由は、リードフレーム10
と半導体チップ1とのアライメントの誤差や寸法,形状
のばらつきを考慮する必要があるからである。そこで、
本実施形態では、自然状態における支持用リード4の先
端間の間隔LO をチップサイズより0.1mm程度小さ
くしていることから、中心線Ctlに平行な方向における
スリット62,63の幅を0.1mmよりも大きくして
いる。
【0058】また、リードフレーム10の接続用リード
3と半導体チップ1の主面との間の隙間は、接続用リー
ド3から発生するα線による半導体チップ1内の半導体
素子への悪影響に対する対策、パッケージの薄型化,接
続用リード3による放熱効果を確保する必要性等から、
50〜200μm以下が好ましい。
【0059】また、本実施形態のリードフレーム10
は、スリットパターンでバネ部6Aを形成するようにし
ているので、以下の利点がある。
【0060】1) リードフレーム10のエッチングや
打ち抜き加工による製造時に同時にバネ部6Aも形成で
きるため、製造コストの低減を図ることができる。
【0061】2) リードフレーム10内にバネ部6A
を形成しても、リードフレーム10に凸凹を生ぜしめず
に平坦にできるため、ワイヤボンド、封止、搬送の工程
で邪魔にならない。
【0062】次に、このリードフレーム10を用いて樹
脂封止型半導体パッケージ内に半導体チップを実装する
手順について、図5(a)〜(d)及び図6(a)〜
(c)を参照しながら説明する。ただし、図5(a)〜
(d)及び図6(a)〜(c)は、上記図4(a)に相
当する断面図であって、1つの断面における状態を正確
に示す図ではない。
【0063】まず、図5(a)に示すように、リードフ
レーム10の支持用リード4の先端部4aを折り曲げて
おき、図5(b)に示すように、2つのピン11を各可
動部5の開口7に遊嵌させて、ピン11を外方に移動さ
せる。これによって、支持用リード4の先端部4aが、
半導体チップ搭載領域Retr よりも外方に存在する状態
となる。
【0064】次に、図5(c)に示すように、半導体チ
ップ1を支持用リード4の先端部4a間に載置し、支持
用リード4の先端部4aが半導体チップ1の側面に当接
するまで各ピン11を戻してから、各ピン11を開口7
から抜くことで、図5(d)に示す状態となる。このと
き、接続用リード3と半導体チップ1との間には、軟の
部材も介在していない。
【0065】次に、図6(a)に示すように、ワイヤボ
ンディングを行って、接続用リード3の先端部と半導体
チップ1のボンディングパッド1aとをAuワイヤ9を
介して電気的に接続する。その際、接続用リード3は半
導体チップ1からみると中空に浮いているため、接続用
リード3の先端を押さえ治具により半導体チップ1に押
さえつけてワイヤボンドする。
【0066】次に、図6(b)に示すように、封止樹脂
2内に半導体チップ1,ボンディングパッド1a,接続
用リード3の先端部及びAuワイヤ9を埋め込んでか
ら、図6(c)に示すように、支持用リード4のうち封
止樹脂2の中に埋め込まれた部分を残して支持用リード
4の基端部は切り落とす。その際、リードフレーム10
の各外枠10a,10b,可動部5,バネ部6A等も切
り落とされ、これらは封止樹脂2内に残らない。つま
り、図6(c)に示す状態では、バネ部6Aが封止樹脂
2内に残っていないことで、支持用リード4の先端部4
aには半導体チップ1側への付勢力が消失しており、先
端部4aに対する半導体チップ1から抗力も消失してい
る。
【0067】上述の工程において、本実施形態のごとく
可動部5内に開口7を設けていることで、半導体チップ
の実装工程中でバネ部6Aを作動させることが容易とな
る。その場合、本実施形態のごとく、開口7の径をピン
11の径よりも大きくし、両者間に遊びを設けておくこ
とで、図5(c)に示す状態から図5(d)に示す状態
に移行する際に、支持用リード4の先端部4aが半導体
チップ1の側面に当接してから多少ピン11を半導体チ
ップ1側に移動させてもよいと言う余裕が生じる。つま
り、ピン11を開口7から抜くのに適切な位置の範囲が
両者間の遊び分だけ広くなるので、作業を円滑に行うこ
とができる。
【0068】さらに、上記図6(b)に示す封止工程に
おいて、バネ部6Aの付勢力の方向をあらかじめ封止樹
脂2の流れ方向と一致させておくことにより、封止樹脂
2の流れによって半導体チップ1が支持リード4の支持
力と直交する方向に移動するのを防止することができ
る。
【0069】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について、図7を参照しながら説明する。図7は、第2
の実施形態に係るリードフレームの平面図であって、支
持用リード4の先端部4aを折り曲げた後の状態を示
す。
【0070】同図に示すように、本実施形態では、半導
体チップ1を挟む両側の支持用リード4の内、一方の支
持用リード4と第1外枠10aとの間に、上記第1の実
施形態と同じ構造を有するバネ部6A及び可動部5が設
けられている。それに対し、他方の側の支持用リード4
と第1外枠10aとの間にはバネ部6Aや可動部5が介
在していない。そして、基端部が可動部5に接続されて
いる支持用リード4の先端部4aは、半導体チップ搭載
領域Retr 内まで延びているが、基端部が直接第1外枠
10aに接続されている支持用リード4の先端部4a
は、半導体チップ搭載領域Retr と接する点までしか延
びていない。
【0071】本実施形態では、容易に理解されるように
上記第1の実施形態における効果と同じ効果が得られ
る。加えて、直接第1外枠10aに接続される支持用リ
ード4の側から封止樹脂を供給する流路等に残るいわゆ
るランナーの部分に開口7が存在するのを回避すること
ができる。ランナーにリードフレーム10の開口がある
と開口に封止樹脂が残留するので、リードフレーム10
の切り落とした部分と封止樹脂とを分離させる作業等、
後の工程が繁雑となる。本実施形態では、このような後
の工程の繁雑化を回避することができる。また、封止樹
脂の通り道にリードフレームの開口がないので、樹脂の
流れがスムーズとなる利点もある。
【0072】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
について、図8を参照しながら説明する。図8は、第3
の実施形態に係るリードフレームに半導体チップを搭載
した状態を示す平面図である。
【0073】本実施形態に係るリードフレーム10にお
いては、上記第1実施形態と同様に各支持用リード4と
各第1外枠10aとの間には、それぞれバネ部6Bと可
動部5とが設けられている。ただし、本実施形態では、
バネ部6Bが上記第1の実施形態とは異なり合計8つの
バネリード61a,61bによって構成されている。つ
まり、可動部5の前後左右にそれぞれ2本のバネリード
が設けられている。このように構成することで、バネリ
ード61a,61bの塑性変形を確実に防止することが
できる。また、各バネリード61a,61bに作用する
応力も均一化できるので、支持用リード4によって半導
体チップ1をより安定して所定位置に固定することがで
きる。
【0074】(その他の実施形態)次に、その他の実施
形態について、図9(a)〜(e)、図10(a)〜
(d)、図11(a)〜(e)、図12(a)〜
(c)、図13(a)〜(d)、図14及び図15を参
照しながら説明する。
【0075】図9(a)〜(e)は、支持用リードの形
態例を示す。図9(a)は、先端に向かうにつれて互い
の間隔を広げるように延びる2つの支持用リード41を
設ける形態を示す。また、図9(b)は、先端に向かう
につれて互いの間隔を狭めるように延びる2つの支持用
リード42を設ける形態を示す。図9(a),(b)に
示す形態は、いずれもクッション性が向上すると言う利
点を有する。
【0076】図9(c)は、基端部では2か所から延び
て先端で接続されるほぼπ型の支持用リード43を設け
る形態を示す。この場合、半導体チップに当接する面積
が広くなるので、半導体チップの破損を確実に防止しう
る利点がある。
【0077】図9(c),(d)は、上記各実施形態に
おけると同じ形状の支持用リード4を1つのみ設ける形
態と、上記各実施形態におけると同じ形状の支持用リー
ド4を3つ設ける形態とを示す。ただし、支持用リード
4の個数は、1〜3個に限定されるものではなく、半導
体装置の種類等に応じて定まる支持用リードの支持力等
を考慮して適宜選択しうる。
【0078】次に、図10(a)〜(d)は、付勢力の
方向に対して直交する方向に直線状に延びるバネリード
を備えたバネ部の形態例を示し、順に、可動部5の先端
側にのみ1対のバネリードを有するバネ部6C、可動部
5の先端側及び後端側に各1対のバネリードを設けた上
記第1,第2実施形態で説明した構造を有するバネ部6
A、可動部5の先端側に1対のバネリードを後端側に2
対のバネリードをそれぞれ備えたバネ部6D、及び可動
部5の先端側及び後端側に各2対のバネリードを備えた
上記第3の実施形態で説明した構造を有するバネ部6B
を示す。これらの形態のいずれでもよいが、上述のよう
に、応力のバランスを取る意味では、先端側と後端側の
バネリードの個数(対の数)は同じであるほうが好まし
い。
【0079】図11(a)〜(e)は、バネリードの形
状あるいは延在方向が上記各実施形態とは異なる場合の
バネ部の形態例を示し、順に、可動部5の先端側には付
勢力の方向に対して直交する方向に直線状に延びる1対
のバネリードを後端側には付勢力の方向と斜めに交差す
る方向に直線状に延びる1対のバネリードを備えたバネ
部6E、可動部5の先端側及び後端側にそれぞれ曲線状
の1対のバネリードを備えたバネ部6G、可動部5の先
端側には付勢力の方向に直交する方向に直線状に延びる
1対のバネリードを後端側には可動部の中央部の2か所
から付勢力の方向に直交しかつ互いに逆の方向に延びた
後折り返す1対のバネリードをそれぞれ備えたバネ部6
H、可動部5の先端側には付勢力の方向に直交する方向
に直線状に延びる1対のバネリードを後端側にはつづら
折り状に延びる1対のバネリードをそれぞれ備えたバネ
部6I、可動部5の先端側には付勢力の方向に直交する
方向に直線状に延びる1対のバネリードを後端側には左
右対称の「く」の字状に延びる4対のバネリードをそれ
ぞれ備えたバネ部6Jを示す。
【0080】ただし、バネ部には上記各形態以外にも多
様な形態があり、いずれにおいても、リードフレーム1
0の支持用リード4の基端部とリードフレーム本体との
間にバネ部6を設けることにより、上記各実施形態と同
様の効果を得られることは言うまでもない。また、必ず
しも中心線の両側に1対のバネリードを設ける必要はな
く、片持梁状のバネリードを設けてもよい。
【0081】図12(a)〜(c)は、基本的構造は上
記第1,第2実施形態と同じであるが、バネリードの長
さや幅が異なるバネ部6Aの例を示す。上述のように、
これらの形態は、適切なバネ部の支持力に応じバネ係数
を調整するために適宜選択される。
【0082】図13(a)〜(d)は、可動部を移動さ
せるために使用されるピン等の部材と係合する係合部の
形態例を示し、順に、支持用リード4に接続される1本
のバネリードによって可動部及びバネ部が構成され可動
部の先端面がピン等と係合しうるように構成されている
形態、上記第1,第2実施形態におけると同じバネ部6
Aを備えているが開口がなく可動部5の先端面でピン等
と係合しうるように構成されている形態、係合部である
2つの円形の開口7を可動部5に設けた形態、係合部で
ある四角形の開口71を可動部5に設けた形態をそれぞ
れ示す。なお、開口の形状は、円形や四角形に限定され
るものではなく、三角、楕円形、その他の形状でもかま
わない。
【0083】また、図14は、2つの支持リード4に対
し個別にバネ部6A及び可動部5を設けた形態を示す。
この場合、半導体チップとリードフレームとが平面内で
傾いていたり、多少の凸凹があってもそれぞれのバネ部
6Aが独立に動作可能なため、安定した支持力を発揮す
ることができる。
【0084】また、リードフレームのうち封止樹脂内に
残らない部分つまり可動部5とリードフレーム本体との
間には、図15に示すような立体的バネを設けてもよ
い。
【0085】図9〜図15に示すような各形態において
も、LOC構造のパッケージでポリイミドテープを用い
ず、無加熱のプロセスで半導体チップ1をリードフレー
ム10に搭載し、パッケージングすることができるた
め、パッケージの低コスト化と高信頼性化が実現でき
る。また、従来のLOCパッケージの利点も継承するこ
とができるため、大面積チップの小型パッケージ化、デ
バイスの高速、低消費電力化に有利で、チップ面積の削
減や放熱性の向上も可能である。
【0086】ただし、半導体チップ1と支持用ーリード
4とをより確実に固定するために、半導体チップ1の側
面と支持用リード4とを絶縁性樹脂や低融点金属、接着
テープ等により接着しても良い。
【0087】また、上記各実施形態では、接続用リード
3は半導体チップ1の主面上のボンディングパッド1a
の付近まで延設したが、通常のパッケージのように接続
用リード3の先端が半導体チップ1の周辺にあるように
構成しても良い。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1〜13に
記載される本発明のリードフレームによれば、半導体チ
ップとの電気的接続を行う接続用リードとは別にワイヤ
ボンディング,樹脂封止時に半導体チップを固定するた
めの支持用リードを設け、かつ少なくとも1つの支持用
リードの基端部とリードフレーム本体との間に可動部及
びバネ部を設ける構成としたので、ポリイミドテープが
不要となることで低コスト化,クラック等の防止を図る
ことができるとともに、封止樹脂内における応力発生部
材の残留を回避しうるリードフレームの構成とすること
で、リードフレームを用いて製造される半導体パッケー
ジの信頼性の向上と、規格化された半導体パッケージ内
に収容しうる半導体チップサイズの大型化とを図ること
ができる。また、LOCパッケージの利点も継承できる
ため、大面積チップの小型パッケージ化、半導体パッケ
ージ内に収納されるデバイスの高速、低消費電力化に有
利で、半導体チップの余分な面積の削減や放熱性の向上
も可能である。
【0089】請求項14及び15に記載される本発明の
半導体チップの実装方法によれば、請求項1の構成を有
するリードフレームを利用して、支持用リードが接続さ
れる可動部を移動させ、その際に生じるバネ部の付勢力
を利用して半導体チップを固定してワイヤボンディング
工程,樹脂封止工程を行った後、支持用リードの基端部
や可動部等を切り落とすようにしたので、規格化された
容積内に大面積の半導体チップを収納しつつ、ポリイミ
ドテープを用いないことによる工程数の低減と、半導体
パッケージの信頼性の向上とを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るリードフレームの打ち抜
かれた状態での形状を示す平面図である。
【図2】第1の実施形態に係るリードフレームの実使用
時における形状を示す平面図及び断面図である。
【図3】第1の実施形態に係るリードフレームの半導体
チップ搭載時における形状を示す平面図及び断面図であ
る。
【図4】第1の実施形態に係るリードフレームを用いた
樹脂封止型半導体パッケージの支持用リードの延在方向
に平行な断面及び直交する断面における断面図である。
【図5】第1の実施形態に係るリードフレームを用いて
樹脂封止型半導体パッケージを製造するための半導体チ
ップの実装工程のうち半導体チップを支持,固定するま
での工程を示す断面図である。
【図6】第1の実施形態に係るリードフレームを用いて
樹脂封止型半導体パッケージを製造するための半導体チ
ップの実装工程のうちワイヤボンディング以降の工程を
示す断面図である。
【図7】第2の実施形態に係るリードフレームの形状を
示す平面図である。
【図8】第3の実施形態に係るリードフレームの半導体
チップを固定したときの形状を示す平面図である。
【図9】その他の実施形態に係るリードフレームのうち
支持用リードの形態例を部分的に示す平面図である。
【図10】その他の実施形態に係るリードフレームのう
ちバネ部の形態例を部分的に示す平面図である。
【図11】その他の実施形態に係るリードフレームのう
ちバネ部の形態例を部分的に示す平面図である。
【図12】その他の実施形態に係るリードフレームのう
ちバネリードの形態例を部分的に示す平面図である。
【図13】その他の実施形態に係るリードフレームのう
ち係合部等の形態例を部分的に示す平面図である。
【図14】その他の実施形態に係るリードフレームのう
ち各支持用リードに対して個別に可動部を設けた形態例
を部分的に示す平面図である。
【図15】その他の実施形態に係るリードフレームのう
ち可動部とリードフレーム本体との間に介設可能な立体
的バネ部の例を示す斜視図である。
【図16】従来のLOCパッケージの構造を示す断面図
である。
【図17】従来のLOCパッケージの組立工程を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 2 封止樹脂 3 接続用リード 4 支持用リード 4a 先端部 5 可動部 6 バネ部 7 開口(係合部) 9 Auワイヤ 10 リードフレーム 10a 第1外枠(リードフレーム本体) 10b 第2外枠(リードフレーム本体) 11 ピン Retr 半導体チップ搭載領域 Ctl 中心線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本間 太 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 奥間 啓二 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 (72)発明者 藤本 敬一 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイパッドレスかつ樹脂封止型の半導体
    パッケージに使用されるリードフレームであって、 半導体チップを搭載するための半導体チップ搭載領域を
    取り囲むリードフレーム本体と、 上記リードフレーム本体から半導体チップ搭載領域に向
    かって延びて、上記半導体チップの一部と電気的に接続
    するための複数の接続用リードと、 上記リードフレーム本体に接続され樹脂による封止領域
    の外側に位置する基端部、及び上記半導体チップの搭載
    状態で上記半導体チップの側面に当接して上記半導体チ
    ップを挟持するための先端部とを有する複数の支持用リ
    ードと、 上記複数の支持用リードのうち少なくとも1つと上記リ
    ードフレーム本体との間に設けられ、上記リードフレー
    ム本体との間で相対的に移動可能に構成された可動部
    と、 上記可動部と上記リードフレーム本体との間に設けら
    れ、上記可動部を弾性的に支持して上記可動部が自然状
    態から移動したときにはその移動方向とは逆向きの付勢
    力を上記可動部に与えるバネ部とを備え、 上記可動部に接続される支持用リードの先端部は、自然
    状態では上記半導体チップ搭載領域内にあり、上記可動
    部の移動に応じて半導体領域の搭載領域外に移動可能
    に、かつ上記半導体チップの搭載状態では上記半導体チ
    ップの1つの側面に当接して上記バネ部の付勢力により
    上記半導体チップを支持することが可能に構成されてい
    ることを特徴とするリードフレーム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリードフレームにおい
    て、 上記可動部には、上記可動部を移動させるための部材が
    係合するための係合部が形成されていることを特徴とす
    るリードフレーム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のリードフレームにおい
    て、 上記係合部は、上記可動部を移動させるための部材がピ
    ンである場合に上記ピンが係合するための開口であるこ
    とを特徴とするリードフレーム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のリードフレームにおい
    て、 上記支持用リードは、上記半導体チップの相対向する2
    つの側面を挟持するようリードフレーム内の相対向する
    2箇所に設けられており、各支持用リードの基端部とリ
    ードフレーム本体との間に上記可動部が設けられている
    ことを特徴とするリードフレーム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のリードフレームにおい
    て、 上記支持用リードは、上記半導体チップの相対向する2
    つの側面を挟持するようリードフレーム内の相対向する
    2箇所に設けられており、そのうち1箇所の支持用リー
    ドの基端部とリードフレーム本体との間にのみ上記可動
    部が設けられており、 他の1箇所の支持用リードの基端部とリードフレーム本
    体との間には上記可動部が介在せずかつ当該支持用リー
    ドの先端は上記半導体チップ搭載領域に接していること
    を特徴とするリードフレーム。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5記載のリードフレームに
    おいて、 上記支持用リードは、各箇所に各々複数個設けられてい
    ることを特徴とするリードフレーム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のリードフレームにおい
    て、 上記各支持用リードの先端部が上記半導体チップの側面
    に沿うように折り曲げられていることを特徴とするリー
    ドフレーム。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のリードフレームにおい
    て、 上記支持用リードは、樹脂封止工程における樹脂の流れ
    方向の前後で半導体チップ搭載領域を間に挟んで両側に
    配置され、 上記バネ部は、その付勢力が上記樹脂の流れ方向にほぼ
    平行に加わるように構成されていることを特徴とするリ
    ードフレーム。
  9. 【請求項9】 請求項1記載のリードフレームにおい
    て、 上記バネ部は、互いに平行な直線状の複数のバネリード
    により形成されていることを特徴とするリードフレー
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のリードフレームにおい
    て、 上記バネリードは、上記バネ部の付勢力の方向と直交す
    る方向に延在していることを特徴とするリードフレー
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項9記載のリードフレームにおい
    て、 上記バネリードは、上記可動部とリードフレーム本体と
    の間で上記支持用リードの延在方向における上記半導体
    チップ搭載領域の中心線の両側に設けられ、かつ上記中
    心線の左右で互いに対称になるよう配置されていること
    を特徴とするリードフレーム。
  12. 【請求項12】 請求項9記載のリードフレームにおい
    て、 上記バネリードは、上記可動部の上記支持用リード側と
    上記リードフレーム本体側との2箇所に設けられ、かつ
    上記中心線の前後で互いに対称になるよう配置されてい
    ることを特徴とするリードフレーム。
  13. 【請求項13】 請求項1記載のリードフレームにおい
    て、 上記バネ部は、リードフレームに設けられたスリットパ
    ターンにより形成されていることを特徴とするリードフ
    レーム。
  14. 【請求項14】 半導体チップを準備する工程と、 リードフレーム本体から半導体チップ搭載領域に向かっ
    て延びる複数の接続用リード,上記リードフレーム本体
    に接続される基端部から上記半導体チップ搭載領域に向
    かって延びる先端部とを有する複数の支持用リード,上
    記複数の支持用リードのうち少なくとも1つと上記リー
    ドフレーム本体との間に設けられ上記リードフレーム本
    体との間で相対的に移動可能に構成された可動部,及び
    上記可動部と上記リードフレーム本体との間に設けられ
    上記可動部を弾性的に支持して上記可動部が自然状態か
    ら移動したときにはその移動方向とは逆向きの付勢力を
    上記可動部に与えるバネ部を有するリードフレームを準
    備する工程と、 上記リードフレームの可動部を上記半導体チップ搭載領
    域の反対方向に移動させることにより、上記可動部に接
    続される上記支持用リードの先端部を上記半導体チップ
    搭載領域の外方に位置させる工程と、 上記可動部に接続される上記支持用リードの先端部を上
    記半導体チップ搭載領域の外方に位置させた状態で、上
    記接続用リードの下方において上記半導体チップ搭載領
    域に上記半導体チップを設置して、上記接続用リードと
    上記半導体チップの主面との間の上下方向の距離が所定
    範囲になるようアライメントする工程と、 上記バネ部の付勢力に応じて上記可動部に接続される支
    持用リードをその先端部が上記半導体チップの側面に当
    接する位置まで移動させて、上記各支持用リードの先端
    部に加わる上記バネ部の付勢力により上記半導体チップ
    を支持する工程と、 上記半導体チップを上記支持用リードにより支持した状
    態で、上記接続用リードと上記半導体チップの一部との
    間の電気的接続及び樹脂封止を行う工程と、 上記支持用リードの先端部と基端部との間の所定位置か
    らリードフレーム本体側の部分,上記接続用リードの上
    記リードフレーム本体側の一部,上記可動部,上記バネ
    部,及び上記リードフレーム本体を樹脂封止された部分
    から切り離す工程とを備えていることを特徴とする半導
    体チップの実装方法。
  15. 【請求項15】 請求項14記載の半導体チップの実装
    方法において、 上記リードフレームを準備する工程では、上記可動部に
    開口を設け、 上記可動部を移動させる工程では、上記開口にピンを差
    し込んだ後上記ピンに上記バネ部の付勢力に対する抗力
    を加えてピンを上記半導体チップ搭載領域の反対側に移
    動させ、 上記半導体チップとリードフレーム本体とをアライメン
    トする工程では、上記ピンから上記バネ部の付勢力に対
    する抗力を解除して、上記各支持用リードの先端部が上
    記半導体チップの側面に当接してから上記ピンを上記開
    口から引き抜くことを特徴とする半導体チップの実装方
    法。
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