JPH09189143A - 構造物の免震耐風構造 - Google Patents
構造物の免震耐風構造Info
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- JPH09189143A JPH09189143A JP190996A JP190996A JPH09189143A JP H09189143 A JPH09189143 A JP H09189143A JP 190996 A JP190996 A JP 190996A JP 190996 A JP190996 A JP 190996A JP H09189143 A JPH09189143 A JP H09189143A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造物の免震耐風構造において、軽量構造物
に免震構造を適用した場合でも、風力による構造物の水
平方向の過大な変位や免震支持体の損傷等を防止し、し
かも、風力による構造物の転倒を防止する。 【解決手段】 基礎2と建築物4との間に介在して建築
物4を水平方向に移動可能に支持する免震積層ゴム6を
備えた建築物4の免震耐風構造であって、風力による建
築物4の水平方向の変位を所定量D以下とする変位限定
手段8を備え、変位限定手段8は、建築物4側に設けら
れて建築物4と共に移動可能な移動板8aと、基礎2側
に設けられて移動板8aが所定量D変位したときに移動
板8aを係止する係止板8bとを有する。
に免震構造を適用した場合でも、風力による構造物の水
平方向の過大な変位や免震支持体の損傷等を防止し、し
かも、風力による構造物の転倒を防止する。 【解決手段】 基礎2と建築物4との間に介在して建築
物4を水平方向に移動可能に支持する免震積層ゴム6を
備えた建築物4の免震耐風構造であって、風力による建
築物4の水平方向の変位を所定量D以下とする変位限定
手段8を備え、変位限定手段8は、建築物4側に設けら
れて建築物4と共に移動可能な移動板8aと、基礎2側
に設けられて移動板8aが所定量D変位したときに移動
板8aを係止する係止板8bとを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物の免震耐風
構造に関する。
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】構造物の免震構造においては、構造物を
水平方向に移動自在に支持する免震支持体を基礎と構造
物との間に介在させることにより、地震による構造物の
振動を軽減させている。この免震支持体としては、ゴム
等からなる弾性層と鋼板等から剛性板層とを交互に多数
層に積層した免震積層ゴムや、ベアリングで構造物を支
持すると同時にバネとダンパとを組み合わせて地震エネ
ルギを吸収するもの、あるいは、すべり支承と免震積層
ゴムとを併用したものなどが知られている。
水平方向に移動自在に支持する免震支持体を基礎と構造
物との間に介在させることにより、地震による構造物の
振動を軽減させている。この免震支持体としては、ゴム
等からなる弾性層と鋼板等から剛性板層とを交互に多数
層に積層した免震積層ゴムや、ベアリングで構造物を支
持すると同時にバネとダンパとを組み合わせて地震エネ
ルギを吸収するもの、あるいは、すべり支承と免震積層
ゴムとを併用したものなどが知られている。
【0003】一般にこの種の免震構造においては、免震
支持体の水平剛性を低くし、構造物と免震支持体とから
なる振動系の固有周期を地震の水平振動の周期よりも長
くすることによって、地震による構造物の振動を抑制し
ている。
支持体の水平剛性を低くし、構造物と免震支持体とから
なる振動系の固有周期を地震の水平振動の周期よりも長
くすることによって、地震による構造物の振動を抑制し
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記免
震支持体の水平剛性を低く設定することは、一方では風
力により構造物が水平方向に容易に変位することを招く
ことでもあるため、風力の大きさによっては、地震を想
定した場合の構造物あるいは免震支持体の設計変位(以
下、「地震設計変位」という)を越えて大きく揺れる恐
れがある。さらに免震支持体が免震積層ゴムである場合
は、風力により免震積層ゴムに生ずる変動軸力により、
引張荷重に弱い免震積層ゴムが引張力を受ける可能性も
でてくる。
震支持体の水平剛性を低く設定することは、一方では風
力により構造物が水平方向に容易に変位することを招く
ことでもあるため、風力の大きさによっては、地震を想
定した場合の構造物あるいは免震支持体の設計変位(以
下、「地震設計変位」という)を越えて大きく揺れる恐
れがある。さらに免震支持体が免震積層ゴムである場合
は、風力により免震積層ゴムに生ずる変動軸力により、
引張荷重に弱い免震積層ゴムが引張力を受ける可能性も
でてくる。
【0005】以下、これらの問題点を具体的に説明する
ため、図12を参照して建築物aに作用する風力Pと地
震力Rとを比較し、併せて免震積層ゴムに作用する変動
軸力Xについて検討する。
ため、図12を参照して建築物aに作用する風力Pと地
震力Rとを比較し、併せて免震積層ゴムに作用する変動
軸力Xについて検討する。
【0006】この建築物aは、総2階に建てられた高さ
h=6(m)、縦幅A=10(m)、横幅B=6
(m)、重量W=約20(ton)のもので、建築物a
の底面の四隅それぞれには免震積層ゴムが配置される。
この建築物aに作用する地震力Rは、ベースシェア係数
αを0.2とするとR=α×W=4(ton)となる。
h=6(m)、縦幅A=10(m)、横幅B=6
(m)、重量W=約20(ton)のもので、建築物a
の底面の四隅それぞれには免震積層ゴムが配置される。
この建築物aに作用する地震力Rは、ベースシェア係数
αを0.2とするとR=α×W=4(ton)となる。
【0007】一方、風力Pは、縦幅A側に真横から風が
当たるとすると、風圧g=60×h1/2=60×61/2=
146.9(kg/m2)≒0.147(ton/
m2)、受風面積S=h×A=6×10=60(m2)よ
り、P=g×S≒8.8(ton)となり、前記地震力
Rの二倍以上の大きさとなる。なお、前記風圧gの算出
に際しては風力係数は1.0とした。
当たるとすると、風圧g=60×h1/2=60×61/2=
146.9(kg/m2)≒0.147(ton/
m2)、受風面積S=h×A=6×10=60(m2)よ
り、P=g×S≒8.8(ton)となり、前記地震力
Rの二倍以上の大きさとなる。なお、前記風圧gの算出
に際しては風力係数は1.0とした。
【0008】したがって、地震力Rに基づいて設定され
た免震積層ゴムの地震設計変位が例えば10cmである
場合に、風力Pが建築物aに作用すると、建築物aが1
0cm以上変位して大きく揺れる恐れがあることがわか
る。また、その場合には、免震積層ゴムがその許容範囲
を越えて変形し、転倒したり損傷したりする恐れもあ
る。
た免震積層ゴムの地震設計変位が例えば10cmである
場合に、風力Pが建築物aに作用すると、建築物aが1
0cm以上変位して大きく揺れる恐れがあることがわか
る。また、その場合には、免震積層ゴムがその許容範囲
を越えて変形し、転倒したり損傷したりする恐れもあ
る。
【0009】次に、免震積層ゴムに作用する変動軸力X
について考える。建築物aが転倒しないためには、建築
物aの重量Wによるある点のモーメントが、風力Pによ
るその点に対するモーメントよりも大きいことが条件と
なる。つまり、免震積層ゴムに生ずる変動軸力Xが長期
軸力W/2よりも十分に小さく、免震積層ゴムに引張力
が作用しないことが必要である。
について考える。建築物aが転倒しないためには、建築
物aの重量Wによるある点のモーメントが、風力Pによ
るその点に対するモーメントよりも大きいことが条件と
なる。つまり、免震積層ゴムに生ずる変動軸力Xが長期
軸力W/2よりも十分に小さく、免震積層ゴムに引張力
が作用しないことが必要である。
【0010】前記図12に示した建築物aを例に挙げて
免震積層ゴムに作用する変動軸力Xを考えてみる。両端
部のQ点,Q’点における変動軸力Xの大きさは、X=
(h/2)×P/B=4.4(ton)となり、長期軸
力W/2=10(ton)よりも小さい値をとることが
わかる。しかしながら、図12に示した建築物aが例え
ば3階建て(高さh=9m)である場合、変動軸力Xが
12.2(ton)となり、そのときの長期軸力X=1
5(ton)に近づくため、Q点が浮き上がって建築物
aが傾斜し免震積層ゴムに引張力が生ずる可能性を十分
に考慮しておく必要がある。もちろん、建築物aの軒先
に風による吹き上げ力が働くことを含めて考えれば、2
階建ての場合においても安全をみて建築物aの転倒を防
止する手段が必要となる。
免震積層ゴムに作用する変動軸力Xを考えてみる。両端
部のQ点,Q’点における変動軸力Xの大きさは、X=
(h/2)×P/B=4.4(ton)となり、長期軸
力W/2=10(ton)よりも小さい値をとることが
わかる。しかしながら、図12に示した建築物aが例え
ば3階建て(高さh=9m)である場合、変動軸力Xが
12.2(ton)となり、そのときの長期軸力X=1
5(ton)に近づくため、Q点が浮き上がって建築物
aが傾斜し免震積層ゴムに引張力が生ずる可能性を十分
に考慮しておく必要がある。もちろん、建築物aの軒先
に風による吹き上げ力が働くことを含めて考えれば、2
階建ての場合においても安全をみて建築物aの転倒を防
止する手段が必要となる。
【0011】このように、建築物aにおける免震機能と
耐風機能とは相反するものであるため、両者を同時に建
築物aに具備させることは非常に困難であり、特に軽量
タイプの一般住宅においては、横断面積に比べて丈高い
免震積層ゴムを使用することから、前記問題点が顕著に
生じ得る。
耐風機能とは相反するものであるため、両者を同時に建
築物aに具備させることは非常に困難であり、特に軽量
タイプの一般住宅においては、横断面積に比べて丈高い
免震積層ゴムを使用することから、前記問題点が顕著に
生じ得る。
【0012】本発明は、かかる従来の免震構造の問題点
に鑑みてなされたものであって、軽量構造物に免震構造
を適用した場合でも、風力による構造物の水平方向の過
大な変位や免震支持体の損傷等を防止し、しかも風力に
よる構造物の転倒を防止する構造物の免震耐風構造を提
供することを目的とする。
に鑑みてなされたものであって、軽量構造物に免震構造
を適用した場合でも、風力による構造物の水平方向の過
大な変位や免震支持体の損傷等を防止し、しかも風力に
よる構造物の転倒を防止する構造物の免震耐風構造を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達
成するため、次のような構成を有する。すなわち、請求
項1の発明は、基礎と構造物との間に介在して該構造物
を水平方向に移動自在に支持する免震支持体を備えた構
造物の免震構造において、風力による前記構造物の水平
方向の変位を所定量以下とする変位限定手段を備え、該
変位限定手段は、構造物側に設けられて構造物と共に移
動可能な移動体と、基礎側に設けられて前記移動体が前
記所定量変位したときに該移動体を係止する係止体とを
有することを特徴とする構造物の免震耐風構造である。
成するため、次のような構成を有する。すなわち、請求
項1の発明は、基礎と構造物との間に介在して該構造物
を水平方向に移動自在に支持する免震支持体を備えた構
造物の免震構造において、風力による前記構造物の水平
方向の変位を所定量以下とする変位限定手段を備え、該
変位限定手段は、構造物側に設けられて構造物と共に移
動可能な移動体と、基礎側に設けられて前記移動体が前
記所定量変位したときに該移動体を係止する係止体とを
有することを特徴とする構造物の免震耐風構造である。
【0014】請求項2の発明は、前記係止体には、前記
移動体の上下方向の変位を規制する変位規制部が設けら
れたことを特徴とする請求項1記載の構造物の免震耐風
構造である。
移動体の上下方向の変位を規制する変位規制部が設けら
れたことを特徴とする請求項1記載の構造物の免震耐風
構造である。
【0015】請求項3の発明は、前記基礎側における前
記係止体の固定部の形状と前記免震支持体の固定部の形
状とを適合させ、前記係止体および前記免震支持体それ
ぞれの固定部を共通の固定部材により一体的に基礎に固
定したことを特徴とする請求項1または2記載の構造物
の免震耐風構造である。請求項4の発明は、前記構造物
側における前記移動体の固定部の形状と前記免震支持体
の固定部の形状とを適合させ、前記免震支持体および前
記移動体それぞれの固定部を共通の固定部材により一体
的に構造物に固定したことを特徴とする請求項1、2ま
たは3記載の構造物の免震耐風構造である。
記係止体の固定部の形状と前記免震支持体の固定部の形
状とを適合させ、前記係止体および前記免震支持体それ
ぞれの固定部を共通の固定部材により一体的に基礎に固
定したことを特徴とする請求項1または2記載の構造物
の免震耐風構造である。請求項4の発明は、前記構造物
側における前記移動体の固定部の形状と前記免震支持体
の固定部の形状とを適合させ、前記免震支持体および前
記移動体それぞれの固定部を共通の固定部材により一体
的に構造物に固定したことを特徴とする請求項1、2ま
たは3記載の構造物の免震耐風構造である。
【0016】請求項1の発明によれば、構造物側の移動
体が所定量変位したときには、基礎側の係止体が移動体
を係止する。このため、構造物に地震力よりも大きな風
力が作用した場合でも、構造物の水平方向の変位が前記
所定量以下に限定されると共に、免震支持体がその許容
範囲を越えて変形することがなくなる。
体が所定量変位したときには、基礎側の係止体が移動体
を係止する。このため、構造物に地震力よりも大きな風
力が作用した場合でも、構造物の水平方向の変位が前記
所定量以下に限定されると共に、免震支持体がその許容
範囲を越えて変形することがなくなる。
【0017】請求項2の発明によれば、風力により生ず
る免震支持体の変動軸力が長期軸力に近いかあるいはそ
れよりも大きくなる場合でも、移動体の上下方向の変位
が係止体の変位規制部により規制されるため、構造物が
大きく傾斜することはない。これにより構造物の転倒を
確実に防止することができるようになる。
る免震支持体の変動軸力が長期軸力に近いかあるいはそ
れよりも大きくなる場合でも、移動体の上下方向の変位
が係止体の変位規制部により規制されるため、構造物が
大きく傾斜することはない。これにより構造物の転倒を
確実に防止することができるようになる。
【0018】なお、本発明において所定量とは、[発明
が解決しようとする課題]で説明した「地震設計変位」
をいい、免震支持体の水平バネ定数、ダンパ機能等によ
り定まるものである。
が解決しようとする課題]で説明した「地震設計変位」
をいい、免震支持体の水平バネ定数、ダンパ機能等によ
り定まるものである。
【0019】請求項3および請求項4の発明によれば、
免震支持体を設置するときに、係止体の固定部あるいは
移動体の固定部を、免震支持体の固定部と一体的に同時
に固定できるので、係止体あるいは移動体の取り付け作
業が容易になる。したがって、免震構造に係る作業工程
の短縮化および免震構造の施工費用の削減が図れる。ま
た、免震支持体が設置される構造物の複数箇所(例えば
構造物の底面の四隅またはその近傍)それぞれに係止体
・移動体が配置され、しかも各係止体・移動体は免震支
持体と一体化するため、構造物に対する転倒防止効果が
より一層高いものとなる。
免震支持体を設置するときに、係止体の固定部あるいは
移動体の固定部を、免震支持体の固定部と一体的に同時
に固定できるので、係止体あるいは移動体の取り付け作
業が容易になる。したがって、免震構造に係る作業工程
の短縮化および免震構造の施工費用の削減が図れる。ま
た、免震支持体が設置される構造物の複数箇所(例えば
構造物の底面の四隅またはその近傍)それぞれに係止体
・移動体が配置され、しかも各係止体・移動体は免震支
持体と一体化するため、構造物に対する転倒防止効果が
より一層高いものとなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。本実施形態は、免震積層ゴムを有す
る免震構造に本発明を適用したものであるが、本発明
は、免震積層ゴムによる免震構造への適用に限定され
ず、従来より床免震で使用されている、ベアリング・バ
ネ・ダンパを組み合せたものや、転り支承やすべり支承
もしくはこれらと免震積層ゴムとの複合支承等を用いた
ものなど他の免震構造にも広く適用可能である。
施形態を説明する。本実施形態は、免震積層ゴムを有す
る免震構造に本発明を適用したものであるが、本発明
は、免震積層ゴムによる免震構造への適用に限定され
ず、従来より床免震で使用されている、ベアリング・バ
ネ・ダンパを組み合せたものや、転り支承やすべり支承
もしくはこれらと免震積層ゴムとの複合支承等を用いた
ものなど他の免震構造にも広く適用可能である。
【0021】(第1実施形態)第1実施形態の免震耐風
構造を図1〜図3を用いて説明する。図1は第1実施形
態の免震耐風構造の平面図である。図2は図1における
II−II断面図である。図3は図2におけるC部拡大図で
ある。
構造を図1〜図3を用いて説明する。図1は第1実施形
態の免震耐風構造の平面図である。図2は図1における
II−II断面図である。図3は図2におけるC部拡大図で
ある。
【0022】第1実施形態の免震耐風構造は、図1およ
び図2に示すように、基礎2と建築物(構造物の一例)
4との間に介在して建築物4を水平方向に移動自在に支
持する免震積層ゴム(免震支持体の一例)6と、風力に
よる建築物4の水平方向の変位を所定量D以下とする変
位限定手段8とを備える。免震積層ゴム6は、建築物4
の底面の四隅それぞれに配置されており、図3に示すよ
うに、ゴム等からなる弾性層6aと鋼板等から剛性板層
6bとを交互に多数層に積層したものである。また、免
震積層ゴム6の上下両端それぞれには、建築物4の底面
および基礎2に固定される上側フランジ6cおよび下側
フランジ6dが設けられている。
び図2に示すように、基礎2と建築物(構造物の一例)
4との間に介在して建築物4を水平方向に移動自在に支
持する免震積層ゴム(免震支持体の一例)6と、風力に
よる建築物4の水平方向の変位を所定量D以下とする変
位限定手段8とを備える。免震積層ゴム6は、建築物4
の底面の四隅それぞれに配置されており、図3に示すよ
うに、ゴム等からなる弾性層6aと鋼板等から剛性板層
6bとを交互に多数層に積層したものである。また、免
震積層ゴム6の上下両端それぞれには、建築物4の底面
および基礎2に固定される上側フランジ6cおよび下側
フランジ6dが設けられている。
【0023】変位限定手段8は、図1に示すように、建
築物4の床の各辺の中央部に配置されており、建築物4
側に設けられて建築物4と共に移動可能な移動板(移動
体に相当)8aと、基礎2に設けられて移動板8aが所
定量D変位したときに移動板8aを係止する係止板(係
止体に相当)8bとを有する。
築物4の床の各辺の中央部に配置されており、建築物4
側に設けられて建築物4と共に移動可能な移動板(移動
体に相当)8aと、基礎2に設けられて移動板8aが所
定量D変位したときに移動板8aを係止する係止板(係
止体に相当)8bとを有する。
【0024】移動板8aは、図2に示すように、建築物
4の外側面4aの下端縁に側方に突出して設けられた長
方形形状の平板であり、係止板8bは、基礎2から略垂
直に立設された垂直部8b1を有する。この垂直部8b
1の内面と移動板8aの外側端とは、前記所定量Dだけ
離れており、この所定量Dは、地震設計変位に設定さ
れ、建築物4の大きさや免震積層ゴム6の種類、想定す
る地震力の大きさなどにより適宜変更できる(後述する
第2〜第4実施例についても同様)。
4の外側面4aの下端縁に側方に突出して設けられた長
方形形状の平板であり、係止板8bは、基礎2から略垂
直に立設された垂直部8b1を有する。この垂直部8b
1の内面と移動板8aの外側端とは、前記所定量Dだけ
離れており、この所定量Dは、地震設計変位に設定さ
れ、建築物4の大きさや免震積層ゴム6の種類、想定す
る地震力の大きさなどにより適宜変更できる(後述する
第2〜第4実施例についても同様)。
【0025】また、係止板8bには、図1および図2に
示すように、移動板8aの上下方向の変位を規制する水
平部(変位規制部に相当)8b2が設けられている。こ
の水平部8b2は、前記垂直部8b1の上端から建築物
4側に向けて移動板8aの上面近傍を略水平に延びる。
水平部8b2の下面と移動板8aの上面とは、例えば1
cm程度の離間距離を介して所定寸法Eだけ上下に対向
している。この所定寸法Eは、前記所定量Dよりも大き
な値に設定することが望ましく、例えば前記所定量Dを
10cmとした場合には、所定寸法Eを15cmあるい
は20cm程度に設定する(後述する第3、第4実施例
についても同様)。
示すように、移動板8aの上下方向の変位を規制する水
平部(変位規制部に相当)8b2が設けられている。こ
の水平部8b2は、前記垂直部8b1の上端から建築物
4側に向けて移動板8aの上面近傍を略水平に延びる。
水平部8b2の下面と移動板8aの上面とは、例えば1
cm程度の離間距離を介して所定寸法Eだけ上下に対向
している。この所定寸法Eは、前記所定量Dよりも大き
な値に設定することが望ましく、例えば前記所定量Dを
10cmとした場合には、所定寸法Eを15cmあるい
は20cm程度に設定する(後述する第3、第4実施例
についても同様)。
【0026】以上のような構成を有する第1実施形態に
よれば、建築物4側の移動板8aが水平方向に所定量D
変位したときには、係止板8bの垂直部8b1の内面が
移動板8aの外側端を係止する。これにより、前記[発
明が解決しようとする課題]の項で説明したような場合
すなわち建築物4に地震力よりも大きな風力が作用した
場合でも、建築物4の水平方向の変位が前記地震設計変
位以下に限定されると共に、免震積層ゴム6がその許容
範囲を越えて変形することがなくなる。例えば地震設計
変位が10cmである場合には、前記所定量Dを10c
mに設定すれば、風力による建築物4および免震積層ゴ
ム6の変位は10cm以上大きくなることはない。した
がって、軽量建築物に免震構造を適用した場合でも、風
力による建築物4の水平方向の過大な変位や免震積層ゴ
ム6の損傷等を防止することができるようになる。
よれば、建築物4側の移動板8aが水平方向に所定量D
変位したときには、係止板8bの垂直部8b1の内面が
移動板8aの外側端を係止する。これにより、前記[発
明が解決しようとする課題]の項で説明したような場合
すなわち建築物4に地震力よりも大きな風力が作用した
場合でも、建築物4の水平方向の変位が前記地震設計変
位以下に限定されると共に、免震積層ゴム6がその許容
範囲を越えて変形することがなくなる。例えば地震設計
変位が10cmである場合には、前記所定量Dを10c
mに設定すれば、風力による建築物4および免震積層ゴ
ム6の変位は10cm以上大きくなることはない。した
がって、軽量建築物に免震構造を適用した場合でも、風
力による建築物4の水平方向の過大な変位や免震積層ゴ
ム6の損傷等を防止することができるようになる。
【0027】また、[発明が解決しようとする課題]の
項で説明したように、風力により免震積層ゴム6に生ず
る変動軸力が長期軸力に近いかあるいはそれよりも大き
くなる場合でも、移動板8aの上面と係止板8bの水平
部8b2の下面とが衝突して移動板8aの上方への変位
が規制されるため、建築物4が大きく傾斜することもな
くなる。これにより、免震積層ゴム6に引張力が作用す
ることがなくなり、建築物4の転倒を確実に防止するこ
とができるようになる。また、前述のように水平部8b
2と移動板8aとが対向する部分の所定寸法Eを地震設
計変位よりも大きく設定すれば、移動板8aが係止板8
bから離れる方向に所定量D一杯まで移動したときで
も、水平部8b2と移動板8aとは必ず対向するため確
実に建築物4の転倒を防止することができる。例えば、
地震設計変位が10cmである場合には、所定量Dを1
0cm、所定寸法Eを15cmに設定することにより、
最低でも5cmは移動板8aと水平部8b2とが上下に
対向する。
項で説明したように、風力により免震積層ゴム6に生ず
る変動軸力が長期軸力に近いかあるいはそれよりも大き
くなる場合でも、移動板8aの上面と係止板8bの水平
部8b2の下面とが衝突して移動板8aの上方への変位
が規制されるため、建築物4が大きく傾斜することもな
くなる。これにより、免震積層ゴム6に引張力が作用す
ることがなくなり、建築物4の転倒を確実に防止するこ
とができるようになる。また、前述のように水平部8b
2と移動板8aとが対向する部分の所定寸法Eを地震設
計変位よりも大きく設定すれば、移動板8aが係止板8
bから離れる方向に所定量D一杯まで移動したときで
も、水平部8b2と移動板8aとは必ず対向するため確
実に建築物4の転倒を防止することができる。例えば、
地震設計変位が10cmである場合には、所定量Dを1
0cm、所定寸法Eを15cmに設定することにより、
最低でも5cmは移動板8aと水平部8b2とが上下に
対向する。
【0028】(第2実施形態)次に第2実施形態の免震
耐風構造を図4〜図6を用いて説明する。図4は第2実
施形態の免震耐風構造の平面図である。図5は第2実施
形態の免震耐風構造の側面図である。図6は第2実施形
態に係る係止板の斜視図である。
耐風構造を図4〜図6を用いて説明する。図4は第2実
施形態の免震耐風構造の平面図である。図5は第2実施
形態の免震耐風構造の側面図である。図6は第2実施形
態に係る係止板の斜視図である。
【0029】第2実施形態の免震耐風構造は、図4に示
すように、建築物4の外側面4aと係止板10bとによ
って変位限定手段10を構成したものである。すなわ
ち、建築物4の外側面4aを本発明に係る移動体として
機能させたものである。そして、この第2実施形態にお
いては、図5に示すように、基礎2側における係止板1
0bの固定部10b1の形状と免震積層ゴム6の下側フ
ランジ(免震支持体の固定部に相当)6dの形状とを適
合させ、係止板10bの固定部10b1および下側フラ
ンジ6dを共通のアンカボルト(固定部材の一例)12
により一体的に基礎2に固定したものである。なお、係
止板10bは、四隅の免震積層ゴム6それぞれの下側フ
ランジ6dに設けられる。
すように、建築物4の外側面4aと係止板10bとによ
って変位限定手段10を構成したものである。すなわ
ち、建築物4の外側面4aを本発明に係る移動体として
機能させたものである。そして、この第2実施形態にお
いては、図5に示すように、基礎2側における係止板1
0bの固定部10b1の形状と免震積層ゴム6の下側フ
ランジ(免震支持体の固定部に相当)6dの形状とを適
合させ、係止板10bの固定部10b1および下側フラ
ンジ6dを共通のアンカボルト(固定部材の一例)12
により一体的に基礎2に固定したものである。なお、係
止板10bは、四隅の免震積層ゴム6それぞれの下側フ
ランジ6dに設けられる。
【0030】係止板10bは、図6に示すように、免震
積層ゴム6の下側に配置される円板状の前記固定部10
b1と、この固定部10b1の外周縁から水平方向に延
びかつ鉛直上方に屈曲した左右一対の略L字形状の支持
板10b2と、この左右の支持板10b2の上端部を連
結する連結部10b3とからなる。固定部10b1は、
免震積層ゴム6の下側フランジ6dと略同一外径に形成
され、かつ、下側フランジ6dと同様に周方向に沿って
複数のアンカボルト孔10b4を有する。前記連結部1
0b3は、図4に示すように、建築物4下部の各隅部で
交わる隣り合う二つの外側面4aに対向した略L字形状
に形成されており、建築物4の外側面4aと連結部10
b3の内側面とは、前記所定量(地震設計変位)Dだけ
離間している。
積層ゴム6の下側に配置される円板状の前記固定部10
b1と、この固定部10b1の外周縁から水平方向に延
びかつ鉛直上方に屈曲した左右一対の略L字形状の支持
板10b2と、この左右の支持板10b2の上端部を連
結する連結部10b3とからなる。固定部10b1は、
免震積層ゴム6の下側フランジ6dと略同一外径に形成
され、かつ、下側フランジ6dと同様に周方向に沿って
複数のアンカボルト孔10b4を有する。前記連結部1
0b3は、図4に示すように、建築物4下部の各隅部で
交わる隣り合う二つの外側面4aに対向した略L字形状
に形成されており、建築物4の外側面4aと連結部10
b3の内側面とは、前記所定量(地震設計変位)Dだけ
離間している。
【0031】この第2実施形態によれば、建築物4が所
定量D変位したときには、係止板10bの連結部10b
3の内面が建築物4の外側面4aを係止する。このた
め、第1実施形態と同様に、建築物4の水平方向の変位
が前記地震設計変位以下に限定されると共に、免震積層
ゴム6がその許容範囲を越えて変形することがなくな
り、よって、軽量建築物に免震構造を適用した場合で
も、風力による建築物4の水平方向の過大な変位や免震
積層ゴム6の損傷等を防止することができる。
定量D変位したときには、係止板10bの連結部10b
3の内面が建築物4の外側面4aを係止する。このた
め、第1実施形態と同様に、建築物4の水平方向の変位
が前記地震設計変位以下に限定されると共に、免震積層
ゴム6がその許容範囲を越えて変形することがなくな
り、よって、軽量建築物に免震構造を適用した場合で
も、風力による建築物4の水平方向の過大な変位や免震
積層ゴム6の損傷等を防止することができる。
【0032】また、第2実施形態によれば、免震積層ゴ
ム6を基礎2に設置するとき、係止板10bの固定部1
0b1を免震積層ゴム6の下側フランジ6dと一体的に
同時に固定できるので、係止板10bの取り付け作業が
容易になる。したがって、免震構造に係る作業工程の短
縮化および免震構造の施工費用の削減が図れる。また、
免震積層ゴム6が設置される建築物4の底面の四隅それ
ぞれに係止板10bが配置され、しかも各係止板10b
は免震積層ゴム6と一体化するため、建築物4に対する
転倒防止効果がより一層高いものとなる。
ム6を基礎2に設置するとき、係止板10bの固定部1
0b1を免震積層ゴム6の下側フランジ6dと一体的に
同時に固定できるので、係止板10bの取り付け作業が
容易になる。したがって、免震構造に係る作業工程の短
縮化および免震構造の施工費用の削減が図れる。また、
免震積層ゴム6が設置される建築物4の底面の四隅それ
ぞれに係止板10bが配置され、しかも各係止板10b
は免震積層ゴム6と一体化するため、建築物4に対する
転倒防止効果がより一層高いものとなる。
【0033】なお、この第2実施形態は、建築物4の水
平方向のみの変位を限定するものであって建築物4が転
倒する恐れがない場合の簡易的な実施形態であるため、
本発明に係る変位規制部(建築物の上下方向の変位を規
制する部分)は省略したが、この第2実施形態において
も変位規制部は適宜に形成可能である。
平方向のみの変位を限定するものであって建築物4が転
倒する恐れがない場合の簡易的な実施形態であるため、
本発明に係る変位規制部(建築物の上下方向の変位を規
制する部分)は省略したが、この第2実施形態において
も変位規制部は適宜に形成可能である。
【0034】(第3実施形態)続いて第3実施形態の免
震耐風構造を図7〜図11を用いて説明する。図7は第
3実施形態の免震耐風構造の平面図である。図8は図7
におけるVIII−VIII断面図である。図9は第3実施形態
に係る移動板の平面図である。図10は第3実施形態に
係る係止板の斜視図である。図11は第3実施形態に係
る係止板の平面図である。
震耐風構造を図7〜図11を用いて説明する。図7は第
3実施形態の免震耐風構造の平面図である。図8は図7
におけるVIII−VIII断面図である。図9は第3実施形態
に係る移動板の平面図である。図10は第3実施形態に
係る係止板の斜視図である。図11は第3実施形態に係
る係止板の平面図である。
【0035】第3実施形態の免震耐風構造は、図7およ
び図8に示すように、基礎2側における係止板14bの
固定部14b1の形状と免震積層ゴム6の下側フランジ
6dの形状とを適合させ、かつ、建築物4側における移
動板14aの固定部14a1の形状と免震積層ゴム6の
上側フランジ6cの形状とを適合させて、それと同時
に、免震積層ゴム6の下側フランジ6d・上側フランジ
6cと、係止板14bの固定部14b1・移動板14a
の固定部14a1とを共通のアンカボルト12により一
体的にそれぞれ基礎2・建築物4に固定したものであ
る。なお、移動板14aおよび係止板14bからなる変
位規制手段14は、四隅の免震積層ゴム6それぞれに設
けられる。
び図8に示すように、基礎2側における係止板14bの
固定部14b1の形状と免震積層ゴム6の下側フランジ
6dの形状とを適合させ、かつ、建築物4側における移
動板14aの固定部14a1の形状と免震積層ゴム6の
上側フランジ6cの形状とを適合させて、それと同時
に、免震積層ゴム6の下側フランジ6d・上側フランジ
6cと、係止板14bの固定部14b1・移動板14a
の固定部14a1とを共通のアンカボルト12により一
体的にそれぞれ基礎2・建築物4に固定したものであ
る。なお、移動板14aおよび係止板14bからなる変
位規制手段14は、四隅の免震積層ゴム6それぞれに設
けられる。
【0036】移動板14aは、図9に示すように、免震
積層ゴム6の上側フランジ6cと同一形状に形成されか
つ周方向に沿って複数のアンカボルト孔14a3を有す
る固定部14a1と、この固定部14a1の外周縁から
水平方向に延びた左右一対の腕部14a2とを備える。
係止板14bは、図10に示すように、前記第2実施形
態と同一形状でかつ周方向に沿って複数のアンカボルト
孔14b5を有する固定部14b1と、この固定部14
b1の外周縁から前記二つの腕部14a2と平行に略水
平に延びた左右一対の支持部14b2と、この支持部1
4b2を連結するように立設された垂直部14b3と、
この垂直部14b3の両端上部に設けられかつ建築物4
側に向けて略水平に突出した左右一対の水平部14b4
とから構成される。
積層ゴム6の上側フランジ6cと同一形状に形成されか
つ周方向に沿って複数のアンカボルト孔14a3を有す
る固定部14a1と、この固定部14a1の外周縁から
水平方向に延びた左右一対の腕部14a2とを備える。
係止板14bは、図10に示すように、前記第2実施形
態と同一形状でかつ周方向に沿って複数のアンカボルト
孔14b5を有する固定部14b1と、この固定部14
b1の外周縁から前記二つの腕部14a2と平行に略水
平に延びた左右一対の支持部14b2と、この支持部1
4b2を連結するように立設された垂直部14b3と、
この垂直部14b3の両端上部に設けられかつ建築物4
側に向けて略水平に突出した左右一対の水平部14b4
とから構成される。
【0037】移動板14aの腕部14a2の外側端と係
止板14bの垂直部14b3の内面とは、図7および図
8に示すように、前記所定量(地震設計変位)Dだけ離
間していると共に、移動板14aの腕部14a2と係止
板14bの水平部14b4とは、例えば1cmの隙間を
介して前記所定寸法Eだけ上下に対向している。
止板14bの垂直部14b3の内面とは、図7および図
8に示すように、前記所定量(地震設計変位)Dだけ離
間していると共に、移動板14aの腕部14a2と係止
板14bの水平部14b4とは、例えば1cmの隙間を
介して前記所定寸法Eだけ上下に対向している。
【0038】この第3実施形態によれば、建築物4側の
移動板14aが所定量D変位したときには、係止板14
bの垂直部14b3の内面が移動板14aの腕部14a
2の外側端を係止するため、第1および第2実施形態と
同様、軽量建築物に免震構造を適用した場合でも、風力
による建築物4の水平方向の過大な変位や免震積層ゴム
6の損傷等を防止することができる。
移動板14aが所定量D変位したときには、係止板14
bの垂直部14b3の内面が移動板14aの腕部14a
2の外側端を係止するため、第1および第2実施形態と
同様、軽量建築物に免震構造を適用した場合でも、風力
による建築物4の水平方向の過大な変位や免震積層ゴム
6の損傷等を防止することができる。
【0039】また、免震積層ゴム6に生ずる変動軸力が
長期軸力に近いかあるいはそれよりも大きくなる場合で
も、移動板14aの腕部14a2の上面と係止板14b
の水平部14b4の下面とが衝突して移動板14aの上
方への変位が規制されるため、第1実施形態と同様、建
築物4の転倒を確実に防止することができる。もちろ
ん、この第3実施形態においても、係止板14bの水平
部14b4と移動板14aの腕部14a2とが対向する
部分の所定寸法Eを所定量(地震設計変位)Dよりも大
きく設定すれば、移動板14aが係止板14bから離れ
る方向に所定量D一杯まで移動したときでも、水平部1
4b4と腕部14a2とは必ず上下に対向するため確実
に建築物4の転倒を防止することができる。
長期軸力に近いかあるいはそれよりも大きくなる場合で
も、移動板14aの腕部14a2の上面と係止板14b
の水平部14b4の下面とが衝突して移動板14aの上
方への変位が規制されるため、第1実施形態と同様、建
築物4の転倒を確実に防止することができる。もちろ
ん、この第3実施形態においても、係止板14bの水平
部14b4と移動板14aの腕部14a2とが対向する
部分の所定寸法Eを所定量(地震設計変位)Dよりも大
きく設定すれば、移動板14aが係止板14bから離れ
る方向に所定量D一杯まで移動したときでも、水平部1
4b4と腕部14a2とは必ず上下に対向するため確実
に建築物4の転倒を防止することができる。
【0040】また、この第3実施形態においては、免震
積層ゴム6を設置するときに、移動板14aの固定部1
4a1および係止板14bの固定部14b1それぞれ
を、免震積層ゴム6の上側フランジ6cおよび下側フラ
ンジ6dと一体的に同時に固定できるので、移動板14
aおよび係止板14bの取り付け作業が容易になる。し
たがって、免震構造に係る作業工程の短縮化および免震
構造の施工費用の削減が図れる。また、免震積層ゴム6
が設置される建築物4の底面の四隅それぞれに変位限定
手段14が配置され、しかも各係止板14b・移動板1
4aが免震積層ゴム6と一体化するため、建築物6に対
する転倒防止効果はより一層高いものとなる。
積層ゴム6を設置するときに、移動板14aの固定部1
4a1および係止板14bの固定部14b1それぞれ
を、免震積層ゴム6の上側フランジ6cおよび下側フラ
ンジ6dと一体的に同時に固定できるので、移動板14
aおよび係止板14bの取り付け作業が容易になる。し
たがって、免震構造に係る作業工程の短縮化および免震
構造の施工費用の削減が図れる。また、免震積層ゴム6
が設置される建築物4の底面の四隅それぞれに変位限定
手段14が配置され、しかも各係止板14b・移動板1
4aが免震積層ゴム6と一体化するため、建築物6に対
する転倒防止効果はより一層高いものとなる。
【0041】なお、前記第1〜第3実施形態は本発明の
好適な実施の態様であり、本発明の技術的範囲は本実施
形態に限定されない。例えば、本実施形態における移動
体(移動板8a等)と係止体(係止板8b等)との接触
部分における少くとも一方に(例えば、移動板8aの外
側端および係止板8bの内面のうち少くとも一方に)、
接触時の衝撃を緩和するためのクッションを設けてもよ
い。
好適な実施の態様であり、本発明の技術的範囲は本実施
形態に限定されない。例えば、本実施形態における移動
体(移動板8a等)と係止体(係止板8b等)との接触
部分における少くとも一方に(例えば、移動板8aの外
側端および係止板8bの内面のうち少くとも一方に)、
接触時の衝撃を緩和するためのクッションを設けてもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上の説明の通り、本発明によれば、軽
量構造物に免震構造を適用した場合でも、風力による構
造物の水平方向の過大な変位や免震支持体の損傷等を防
止し、しかも、風力による構造物の転倒を防止すること
ができる。また、免震構造に係る作業工程の短縮化およ
び免震構造の施工費用を削減することもできる。さら
に、変位限定手段と免震支持体とが一体化するため、構
造物に対する転倒防止効果をより一層高めることもでき
る。
量構造物に免震構造を適用した場合でも、風力による構
造物の水平方向の過大な変位や免震支持体の損傷等を防
止し、しかも、風力による構造物の転倒を防止すること
ができる。また、免震構造に係る作業工程の短縮化およ
び免震構造の施工費用を削減することもできる。さら
に、変位限定手段と免震支持体とが一体化するため、構
造物に対する転倒防止効果をより一層高めることもでき
る。
【図1】第1実施形態の免震耐風構造の平面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】図2におけるC部拡大図である。
【図4】第2実施形態の免震耐風構造の平面図である。
【図5】第2実施形態の免震耐風構造の側面図である。
【図6】第2実施形態に係る係止板の斜視図である。
【図7】第3実施形態の免震耐風構造の平面図である。
【図8】図7におけるVIII−VIII断面図である。
【図9】第3実施形態に係る移動板の平面図である。
【図10】第3実施形態に係る係止板の斜視図である。
【図11】第3実施形態に係る係止板の平面図である。
【図12】二階建て建築物に作用する力の方向を示した
建築物の概略的な側面図である。
建築物の概略的な側面図である。
2 基礎 4 建築物(構造物の一例) 4a 建築物の外側面 6 免震積層ゴム(免震支持体の一例) 6c 上側フランジ(構造物側における免震支持体
の固定部に相当) 6d 下側フランジ(基礎側における免震支持体の
固定部に相当) 8 変位限定手段 8a 移動板(移動体の一例) 8b 係止板(係止体の一例) 8b2 水平部(変位規制部の一例) 10 変位限定手段 10b 係止板(係止体の一例) 10b1 固定部 12 アンカボルト(固定部材に相当) 14 変位限定手段 14a 移動板(移動体の一例) 14a1 固定部 14b 係止板(係止体の一例) 14b1 固定部 14b4 水平部(変位規制部の一例) D 所定量 E 所定寸法
の固定部に相当) 6d 下側フランジ(基礎側における免震支持体の
固定部に相当) 8 変位限定手段 8a 移動板(移動体の一例) 8b 係止板(係止体の一例) 8b2 水平部(変位規制部の一例) 10 変位限定手段 10b 係止板(係止体の一例) 10b1 固定部 12 アンカボルト(固定部材に相当) 14 変位限定手段 14a 移動板(移動体の一例) 14a1 固定部 14b 係止板(係止体の一例) 14b1 固定部 14b4 水平部(変位規制部の一例) D 所定量 E 所定寸法
Claims (4)
- 【請求項1】 基礎と構造物との間に介在して該構造物
を水平方向に移動自在に支持する免震支持体を備えた構
造物の免震構造において、 風力による前記構造物の水平方向の変位を所定量以下と
する変位限定手段を備え、 該変位限定手段は、構造物側に設けられて構造物と共に
移動可能な移動体と、基礎側に設けられて前記移動体が
前記所定量変位したときに該移動体を係止する係止体と
を有することを特徴とする構造物の免震耐風構造。 - 【請求項2】 前記係止体には、前記移動体の上下方向
の変位を規制する変位規制部が設けられたことを特徴と
する請求項1記載の構造物の免震耐風構造。 - 【請求項3】 前記基礎側における前記係止体の固定部
の形状と前記免震支持体の固定部の形状とを適合させ、
前記係止体および前記免震支持体それぞれの固定部を共
通の固定部材により一体的に基礎に固定したことを特徴
とする請求項1または2記載の構造物の免震耐風構造。 - 【請求項4】 前記構造物側における前記移動体の固定
部の形状と前記免震支持体の固定部の形状とを適合さ
せ、前記免震支持体および前記移動体それぞれの固定部
を共通の固定部材により一体的に構造物に固定したこと
を特徴とする請求項1、2または3記載の構造物の免震
耐風構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP190996A JPH09189143A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 構造物の免震耐風構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP190996A JPH09189143A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 構造物の免震耐風構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09189143A true JPH09189143A (ja) | 1997-07-22 |
Family
ID=11514714
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP190996A Pending JPH09189143A (ja) | 1996-01-10 | 1996-01-10 | 構造物の免震耐風構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09189143A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11153192A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-08 | Shimizu Corp | 免震機構 |
| JP2003090145A (ja) * | 2001-09-17 | 2003-03-28 | Takenaka Komuten Co Ltd | 免震構造物の引き抜き力対応の支持方法及び支持構造 |
-
1996
- 1996-01-10 JP JP190996A patent/JPH09189143A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11153192A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-08 | Shimizu Corp | 免震機構 |
| JP2003090145A (ja) * | 2001-09-17 | 2003-03-28 | Takenaka Komuten Co Ltd | 免震構造物の引き抜き力対応の支持方法及び支持構造 |
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