JPH09189541A - 浮上すきま測定方法及び装置 - Google Patents

浮上すきま測定方法及び装置

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JPH09189541A
JPH09189541A JP152296A JP152296A JPH09189541A JP H09189541 A JPH09189541 A JP H09189541A JP 152296 A JP152296 A JP 152296A JP 152296 A JP152296 A JP 152296A JP H09189541 A JPH09189541 A JP H09189541A
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ray
clearance
floating
disk
levitation
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JP152296A
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English (en)
Inventor
Masami Kakuchi
正美 覚知
Shigeru Umemura
茂 梅村
Hisataka Takenaka
久貴 竹中
Toshibumi Okubo
俊文 大久保
Yasuhiro Koshimoto
泰弘 越本
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N T T ADVANCE TECHNOL KK
NTT Advanced Technology Corp
NTT Inc
Original Assignee
N T T ADVANCE TECHNOL KK
NTT Advanced Technology Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】高密度記録用の浮動ヘッドを所定のすきま値で
浮上するか否かの高精度品質検査を容易に実現できる浮
上すきま測定方法及び装置を提供する。 【解決手段】本発明装置の特徴は、回転する円板2と円
板2の表面を掃滑浮上するスライダ4との間に向けて、
スライダ4の端部の面積よりも小さく絞ったX線束βを
照射するX線源5と、磁気ヘッド3及びスライダ4を挟
んでX線源5と反対側に配置され、円板2とスライダ4
との間を通過したX線を検出するX線検出器6と、X線
検出器6によるX線検出量から浮上すきま値を求める解
析装置7と備えたことにある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転する円板と当
該円板の表面を掃滑浮上する浮動ヘッドとの間の微小な
浮上すきま値を測定する浮上すきま測定方法及びその実
施に直接使用する装置に係り、特に磁気ディスク装置に
おける磁気ヘッドの浮上すきま測定に最適な浮上すきま
測定方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置等は、高い記録密度を
実現するため、回転走行する磁性媒体に対して浮動ヘッ
ド(磁気ヘッド)が微小な空隙で安定に浮上できるよう
に流体力学的に設計されている。かかる浮上ヘッドの製
造・検査に当たっては、磁性媒体面上に浮上する浮上ヘ
ッドのすきま測定が重要となる。
【0003】浮上ヘッドの浮上すきま測定としては、光
干渉を利用した光多重干渉法がある。この種のすきま測
定法は、次の手順にて行われる。先ず、磁性媒体の代わ
りに溶融石英やガラスなどの透明材質の円板を回転させ
て当該円板上に浮上ヘッドを浮上させる。次に、透明円
板の裏面側から予め設定した波長の光を浮上ヘッドに照
射する。続いて、透明円板を通って浮上ヘッドにて反射
された反射光の光量変化を測定して、当該測定値から空
隙の大きさを解析する。
【0004】前記すきま測定法の解析において、すきま
dと反射光量との間に次の式が成り立つ。
【外1】 ここで、I0 は入射光量、λは入射光の波長、dは透明
円板と浮上ヘッドとの間のすきま値である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した光
多重干渉法によるすきま測定には、以下の問題がある。
第1に、前記した数式から判るように、入射光の波長λ
に比べてすきま値dが小さいと光量変化が小さくなり、
測定精度が落ちて、正確なすきま値dを求めることがで
きなくなる。
【0006】第2に、浮上ヘッドの接触摺動特性の向上
を図るべく、浮動ヘッドの表面にダイアモンドライクカ
ーボンなどの透明な保護膜を設けると、光学的なすきま
dと空隙とが異なって、正確なすきま値を検出すること
ができなくなる。
【0007】第3に、入射光の波長λを極端に短くして
測定精度の低下を防止しようとすると、透明円板として
利用可能な材質がなくなり、結果としてすきまdの測定
ができなくなる。例えば、光源に波長2000オングス
トローム以下の紫外線や数〜数十オングストロームのX
線などを使用すると、最も透明性の高い溶融石英でも光
を吸収するので、実効上、光干渉が観測できなくなり、
測定が不可能となる。
【0008】ここにおいて本発明の解決すべき主要な目
的は、次の通りである。本発明の第1の目的は、高密度
記録用の浮動ヘッドを所定のすきま値で浮上するか否か
の高精度品質検査を容易に実現できる浮上すきま測定方
法及びその実施に直接使用する装置を提供せんとするも
のである。
【0009】本発明の第2の目的は、従来の光多重干渉
法によるすきま測定の弊害を解消してnmオーダーの浮
上すきま測定を可能とする光スリット法による光量変化
現象を利用した浮上すきま測定方法及びその実施に直接
使用する装置を提供せんとするものである。
【0010】本発明のその他の目的は、明細書、図面、
特に特許請求の範囲の記載から自ずと明らかとなろう。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記した課題の解決は、
本発明が次に列挙する新規な特徴的構成手法及び手段を
採用することにより前記目的を達成する。
【0012】すなわち、本発明方法の第1の特徴は、回
転する円板と当該円板の表面を掃滑浮上する浮動ヘッド
との間の浮上すきま値を測定するに当り、前記円板を回
転させて前記浮動ヘッドを掃滑浮上させるステップと、
X線源にてX線束を発生させるステップと、当該X線束
を前記円板と前記浮動ヘッドとの間に向けて照射するス
テップと、前記円板と前記浮動ヘッドとの間を通過した
X線量を、X線検出手段にてX線通過データとして検出
するステップと、前記X線通過データを基に前記円板と
前記浮動ヘッドとの間の浮上すきま値を解析するステッ
プとを順次踏んでなる浮上すきま測定方法にある。
【0013】本発明方法の第2の特徴は、前記本発明方
法の第1の特徴における前記X線束が、前記浮動ヘッド
の端部の面積より小さく絞ってなる浮上すきま測定方法
にある。
【0014】本発明方法の第3の特徴は、前記本発明方
法の第1又は第2の特徴における前記X線検出手段が、
ガイガーカウンタなどに用いられる粒子測定器、又はX
線を可視化する蛍光板とフォトディテクタとの組合せか
らなる浮上すきま測定方法にある。
【0015】本発明方法の第4の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2又は第3の特徴における前記X線源が、
集光コリメータと一体化した構造の小形平行X線源から
なる浮上すきま測定方法にある。
【0016】本発明方法の第5の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3又は第4の特徴における前記X線
束が、前記X線源からパルス的に発生するとともに、当
該X線束のパルス信号と同期させてロックインアンプに
て前記X線通過データの出力増幅を行なってなる浮上す
きま測定方法にある。
【0017】本発明方法の第6の特徴は、前記本発明方
法の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記円板と前記浮動ヘッドが、それぞれ磁気ディスク装置
の磁性媒体と磁気ヘッドのスライダである浮上すきま測
定方法にある。
【0018】本発明装置の第1の特徴は、回転する円板
と当該円板の表面を掃滑浮上する浮動ヘッドとの間に向
けて、当該浮動ヘッドの端部の面積よりも小さく絞った
X線束を照射するX線源と、前記浮動ヘッドを挟んで前
記X線源と反対側に配置され、前記円板と前記浮動ヘッ
ドとの間を通過したX線を検出するX線検出器と、前記
X線検出器によるX線検出量から浮上すきま値を求める
解析装置と備えてなる浮上すきま測定装置にある。
【0019】本発明装置の第2の特徴は、前記本発明装
置の第1の特徴における前記X線検出器が、ガイガーカ
ウンタなどに用いられる粒子測定器、又はX線を可視化
する蛍光板とフォトディテクタとの組合せからなる浮上
すきま測定装置にある。
【0020】本発明装置の第3の特徴は、前記本発明装
置の第1又は第2の特徴における前記X線源が、X線発
生器と高圧発生回路とからなる浮上すきま測定装置にあ
る。
【0021】本発明装置の第4の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2又は第3の特徴における前記X線源が、
集光コリメータと一体化した構造の小形平行X線源から
なる浮上すきま測定装置にある。
【0022】本発明装置の第5の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3又は第4の特徴において、さらに
前記X線束をパルス的に発生させるために、前記X線源
の高圧発生回路にパルス信号を送出するパルス発生器
と、当該パルス発生器のパルス信号と同期させて前記X
線検出器の出力増幅を行なうために、当該X線検出器の
出力端と前記解析装置の入力端との間に接続されたロッ
クインアンプとを有してなる浮上すきま測定装置にあ
る。
【0023】本発明装置の第6の特徴は、前記本発明装
置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における前
記円板と前記浮動ヘッドが、磁気ディスク装置の磁性媒
体とそれぞれ磁気ヘッドのスライダである浮上すきま測
定装置にある。
【0024】本発明装置の第7の特徴は、前記本発明装
置の第3、第4、第5又は第6の特徴における前記X線
発生器は、後端をステムでかつ前端を、前面周辺を絶縁
シムに囲繞された中央孔開き電極でそれぞれ封塞される
真空管壁内に引入れたカソードに対向して前記電極の中
央孔内端にターゲットを垂直密閉配置するとともに、当
該中央孔外端直前にアパーチャを臨ませてなる浮上すき
ま測定装置にある。
【0025】本発明装置の第8の特徴は、前記本発明装
置の第7の特徴における前記ターゲットが、前記カソー
ド側から銅、ダングステン等の金属膜のターゲット膜
と、各中心を重金属ピラーとする陽極アルマイト群の多
孔膜と、薄膜の基板と、にて順次構成してなる浮上すき
ま測定装置にある。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の浮上すきま測定方
法及び装置において、浮上すきま測定に用いる光線とし
てX線を選択した理由を説明し、かつ添付図面を参照し
て本発明の実施の形態を、その装置例及び方法例に基づ
いて説明する。
【0027】(浮上すきま測定に用いる光線としてX線
を選択した理由)近年、磁気ディスク装置の製造・検査
において必要な浮上ヘッド(磁気ヘッド)の浮上すきま
測定の測定領域は、0.1μm以下に至っている。光ス
リット法を用いた浮上すきま測定によれば、光の大部分
はすきまをつくる磁気ヘッドのスライダと円板に遮られ
るが、検出器側にはすきまのスリットを通過した光だけ
が受光される。
【0028】照射される光を波動的に考えると、光は光
源から十分に遠く、スライダの後端部のすきま近傍では
ほぼ平面波とみなせる。物理光学の教えるところによれ
ば、すきま値が波長に比べて大きい場合、周知のよう
に、通過光量はすきま値に比例する。スライダと円板の
つくる光路はほぼ並行平板状であり、境界面で臨界角を
越えて物質側に入射する光は全反射される。スライダの
後端に入射した光はそのまま平行に通過する。よって、
目的とする測定領域の浮上すきまに比べて十分小さな波
長の光線(電磁波)を用いなければならない。一方、検
出される光は空気層以外を通過しなければ良いので、円
板やスライダの部材などで吸収される波長のものであっ
ても良い。そこで、かかる目的に合う光源として本発明
ではX線を用いることとした。
【0029】(装置例)図1は本装置例の浮上すきま測
定装置αの概略を示し、図2及び図3はX線束の照射方
向及び透過経路を示す。浮上すきま測定装置αは、モー
タ駆動の回転軸1に従って回転する円板2と円板2の表
面を掃滑浮上する磁気ヘッド3のスライダ4との間の浮
上すきま値dを測定するのに用いる。同装置αは、図1
に示すように、X線源5、X線検出器6、解析装置7、
パルス発生器8、及びロックインアンプ9からなる。
【0030】X線源5は、X線発生管10と高圧発生回
路11とからなる。X線発生管10は、図4に示すよう
に、回転する円板2と円板2の表面を掃滑浮上する磁気
ヘッド3のスライダ4との間に向けて、スライダ4の端
部の面積よりも小さく絞ったX線束βを照射する。図4
は図3のA矢視方向から見た状態を示す。
【0031】ところで、X線はX線発生管10のターゲ
ット素材などの条件により、数〜数十オングストローム
の波長が得られる。このため、医療検査や非破壊検査な
どの各種の透過観察に用いられている。本発明にて測定
するすきま値dは数百オングストロームの範囲なので、
比較的発生させやすい波長のX線で十分である。一方、
強力なX線を利用する場合は装置自体の大型化や有資格
者による高電圧の取り扱いが必要となる。しかし、微小
なスライダ4のすきまdを測定するために巨大なX線発
生装置を用いることは、実用的、及び装置構成において
問題となる。そこで、本発明では、X線顕微鏡などに用
いるために発明された小形平行X線源を用いることとし
た。
【0032】図5はX線発生管10の構造を示すもので
あり、(a) はX線発生管10の全体の構成原理を示し、
(b) はX線発生管10におけるターゲット16の構成原
理を示す。X線発生管10は、カソード12、管ステム
13、アパーチャ14、管壁15、ターゲット16、電
極17、絶縁シム18、平面状の多孔膜19を有する。
管ステム13(ステム13aと管壁15とカソード12
とを含む)、ターゲット16、及び電極17で囲まれた
空間は、真空管と同様に高真空に保たれる。
【0033】ターゲット16は、電子発生源であるカソ
ード12に対向して垂直に密閉配置された平面形状をし
ており、図5(b) に示すように多孔膜19、基板16
c、及びターゲット膜16dからなる。ターゲット16
の真空側は銅、タングステンなどの金属膜で構成され、
逆側(非真空側)は多孔膜19に形成された薄膜の基板
16cにて構成され、かつX線発生管10のターゲット
部分が中央孔となっている電極17に固着されている。
【0034】図6はターゲット16の詳細な構造を示
す。ターゲット16の多孔膜19は、陽極酸化アルマイ
ト16aと重金属ピラー16bとからなる。重金属ピラ
ー16bは直径数十nmの円柱状に形成され、各重金属
ピラー16bの配置間隔は数十〜数百nmである。
【0035】多孔膜19は、アルミニウムを片側から陽
極酸化した後、エッチングによりポアを拡大し、さらに
当該ポアに重金属を付着せしめて封孔処理したものであ
る。
【0036】以上説明した通り本装置例のX線源5は、
従来より広く用いられているクーリッジ管と異なり、電
子線衝撃したターゲット16の裏側からX線を取り出
し、かつアルマイト技術で作成した集光コリメータと一
体化した構造をしている。よって、極めて集光性の高い
X線が得られる。
【0037】X線検出器6は、X線を可視化する蛍光板
6aとフォトディテクタ6bとの組合せからなる。ま
た、蛍光板6aとフォトディテクタ6bとの間にはレン
ズ6cが設けられている。X線検出器6は、磁気ヘッド
3を挟んでX線源5と反対側に配置され、円板2と磁気
ヘッド3のスライダ4との間を透過したX線を検出す
る。このとき、X線は光のエネルギーが高いので、フォ
トンを1個ずつ数えることが可能となる。
【0038】解析装置7は、予めX線検出量とすきま値
dとの関係データが組み込まれており、X線検出器6に
て検出されたX線検出量から浮上すきま値を解析する。
【0039】パルス発生器8は、X線源5の高電圧発生
回路11とロックインアンプ9にパルス信号を送出す
る。高電圧発生回路11は、ターゲット16が薄いた
め、連続して大電流で電子衝撃を与えることができない
ので、パルス発生器8からのパルス信号にてX線発生管
10よりX線がパルス的に発生するように作動する。ロ
ックインアンプ9は、X線検出器6の出力側と解析装置
7の入力側との間に接続され、パルス発生器8のパルス
信号と同期させてX線検出器6の出力増幅を行う。
【0040】なお、X線発生管10の電源は、例えば、
ディスプレイ用ブラウン管などに用いられている、パル
ス電圧数十kV、周波数50kHz 以上のブランキングパル
ス電源としても良い。また、スライダ4の動的なすきま
変動は高くても数十kHz 程度と考えられるので、シャノ
ンのサンプリング定理から、目的とする2倍以上の周期
パルス駆動を行えば、浮上すきま測定の測定帯域を保証
することが可能となる。
【0041】本装置例では、X線検出器6に蛍光板6a
とフォトディテクタ6bとの組合せを用いたが、ガイガ
ーカウンタなどに用いられる粒子測定器を用いても良
い。
【0042】(方法例)次に、上述した装置例の装置を
用いた本発明の浮上すきま測定方法について説明する。
図7は本方法例による処理の流れを示す。
【0043】先ず、円板2を回転させて磁気ヘッド3の
スライダ4を浮上させる(ST1)。次に、X線源5に
てスライダ4の端部の面積よりも小さく絞ったX線束β
をパルス的に発生させて、円板2とスライダ4との間に
向けて照射する(ST2)。続いて、円板2とスライダ
4との間を通過したX線量(X線通過データ)をX線検
出器6にて検出する(ST3)。そして、解析装置7に
て、受信したX線通過データを基に円板2とスライダ4
との間の浮上すきま値bを解析する(ST4)。
【0044】なお、X線発生管10の電源を周期的な高
電圧パルスとしてX線をパルス的に発生させ、かつ発生
パルスX線信号と同期させてロックインアンプにてX線
検出器6の出力増幅を行うようにする。これにより、バ
ースト的に入ってくる雑音の頻度は確率的に減少し、高
輝度化とSN比の改善を同時に行うことができ、X線源
5の持つX線の連続発生の困難性を解決することができ
る。
【0045】以上説明した本発明の装置例及び方法例に
よれば、たとえスライダ4の表面が透明な保護膜で被覆
されていても、いったん保護膜中に入射したX線は当該
保護膜中で反射散乱して、すきまを通過するX線に混入
しない。よって、正確に空気のみのすきま値dを測定す
ることができる。また、X線検出器6にて検出されるX
線量はスライダ4の材質や形状にかかわらず、すきま値
dに対して線形性を持つので、最初に基準のすきま値を
持つスライダにて指標データを得れば、当該指標データ
にてすきま値dの解析が簡便にできる。
【0046】また、本装置例及び方法例では、円板2の
材質に透明な物質を用いる必要がないので、製品として
の磁気ディスク装置等に用いる媒体を直接試験すること
ができ、実働状態の浮上すきまを高い精度で求めること
ができる。さらに、透明円板による従来の光多重干渉法
と併用すれば、本装置例及び方法例では精度の低下する
光の波長オーダー以上の連続的な測定も簡便にできる。
【0047】以上本発明の代表的な装置例及び方法例に
ついて説明したが、本発明は必ずしもこれらの装置例の
手段及び方法例の手法だけに限定されるものではなく、
本発明にいう目的を達成し、後述する効果を有する範囲
内において適宜変更して実施することができるものであ
る。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、高
密度記録用の浮動ヘッドを所定のすきま値で浮上するか
否かの高精度品質検査を容易に実現できるという効果を
奏する。特に、従来の光多重干渉法によるすきま測定の
弊害を解消してnmオーダーの浮上すきま測定を可能と
し、浮動ヘッド表面の保護膜の有無や材質の差異に関わ
らず可視光の波長以下の微小なすきま値を無補正で測定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置例に係る浮上すきま測定装置の概
略構成を示す説明図である。
【図2】本発明の装置例にてX線束を照射する方向、X
線通過経路及び装置の構成原理を示す説明図である。
【図3】同上の装置の構成原理を示す側面図である。
【図4】図3のA矢視方向から見た一部拡大図である。
【図5】X線発生管の構造を示す図であって、(a) はX
線発生管の全体的な構成原理を示し、(b) はX線発生管
におけるターゲットの構成原理を示す説明図である。
【図6】本装置例で用いるX線発生器のターゲットの詳
細な構成原理を示す説明図である。
【図7】本発明の方法例による処理の流れを示すフロー
チャートである。
【符号の説明】 α…浮上すきま測定装置 β…X線束 d…すきま 1…回転軸 2…円板 3…磁気ヘッド 4…スライダ 5…X線源 6…X線検出器 6a…蛍光板 6b…フォトディテクタ 6c…レンズ 7…解析装置 8…パルス発生器 9…ロックインアンプ 10…X線発生管 11…高圧発生回路 12…カソード 13…管ステム 13a…ステム 14…アパーチャ 15…管壁 16…ターゲット 16a…陽極酸化アルマイト 16b…重金属ピラー 16c…基板 16d…ターゲット膜 17…電極 18…絶縁シム 19…多孔膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅村 茂 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 竹中 久貴 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 大久保 俊文 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 越本 泰弘 東京都武蔵野市御殿山一丁目1番3号 エ ヌ・ティ・ティ・アドバンステクノロジ株 式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転する円板と当該円板の表面を掃滑浮上
    する浮動ヘッドとの間の浮上すきま値を測定するに当
    り、 前記円板を回転させて前記浮動ヘッドを掃滑浮上させる
    ステップと、 X線源にてX線束を発生させるステップと、 当該X線束を前記円板と前記浮動ヘッドとの間に向けて
    照射するステップと、 前記円板と前記浮動ヘッドとの間を通過したX線量を、
    X線検出手段にてX線通過データとして検出するステッ
    プと、 前記X線通過データを基に前記円板と前記浮動ヘッドと
    の間の浮上すきま値を解析するステップとを順次踏む、 ことを特徴とする浮上すきま測定方法。
  2. 【請求項2】前記X線束は、 前記浮動ヘッドの端部の面積より小さく絞る、 ことを特徴とする請求項1に記載の浮上すきま測定方
    法。
  3. 【請求項3】前記X線検出手段は、 ガイガーカウンタなどに用いられる粒子測定器、又はX
    線を可視化する蛍光板とフォトディテクタとの組合せか
    らなる、 ことを特徴とする請求項1又は2に記載の浮上すきま測
    定方法。
  4. 【請求項4】前記X線源は、 集光コリメータと一体化した構造の小形平行X線源であ
    る、 ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載の浮上すき
    ま測定方法。
  5. 【請求項5】前記X線束は、 前記X線源からパルス的に発生するとともに、 当該X線束のパルス信号と同期させてロックインアンプ
    にて前記X線通過データの出力増幅を行なう、 ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の浮上
    すきま測定方法。
  6. 【請求項6】前記円板と前記浮動ヘッドは、 それぞれ磁気ディスク装置の磁性媒体と磁気ヘッドのス
    ライダである、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の
    浮上すきま測定方法。
  7. 【請求項7】回転する円板と当該円板の表面を掃滑浮上
    する浮動ヘッドとの間に向けて、当該浮動ヘッドの端部
    の面積よりも小さく絞ったX線束を照射するX線源と、 前記浮動ヘッドを挟んで前記X線源と反対側に配置さ
    れ、前記円板と前記浮動ヘッドとの間を通過したX線を
    検出するX線検出器と、 前記X線検出器によるX線検出量から浮上すきま値を求
    める解析装置と備えた、 ことを特徴とする浮上すきま測定装置。
  8. 【請求項8】前記X線検出器は、 ガイガーカウンタなどに用いられる粒子測定器、又はX
    線を可視化する蛍光板とフォトディテクタとの組合せか
    らなる、 ことを特徴とする請求項7に記載の浮上すきま測定装
    置。
  9. 【請求項9】前記X線源は、 X線発生器と高圧回路とからなる、 ことを特徴とする請求項7又は8に記載の浮上すきま測
    定装置。
  10. 【請求項10】前記X線源は、 集光コリメータと一体化した構造の小形平行X線源であ
    る、 ことを特徴とする請求項7、8又は9に記載の浮上すき
    ま測定装置。
  11. 【請求項11】前記X線束をパルス的に発生させるため
    に、前記X線源の高圧発生回路にパルス信号を送出する
    パルス発生器と、 当該パルス発生器のパルス信号と同期させて前記X線検
    出器の出力増幅を行なうために、当該X線検出器の出力
    端と前記解析装置の入力端との間に接続されたロックイ
    ンアンプとを有する、 ことを特徴とする請求項7、8、9又は10に記載の浮
    上すきま測定装置。
  12. 【請求項12】前記円板と前記浮動ヘッドは、 それぞれ磁気ディスク装置の磁性媒体と磁気ヘッドのス
    ライダである、 ことを特徴とする7、8、9、10又は11に記載の浮
    上すきま測定装置。
  13. 【請求項13】前記X線発生管は、 後端をステムでかつ前端を、前面周辺を絶縁シムに囲繞
    された中央孔開き電極でそれぞれ封塞される真空管壁内
    に引入れたカソードに対向して前記電極の中央孔内端に
    ターゲットを垂直密閉配置するとともに、当該中央孔外
    端直前にアパーチャを臨ませる、 ことを特徴とする請求項9、10、11又は12に記載
    の浮上すきま測定装置。
  14. 【請求項14】前記ターゲットは、 前記カソード側から銅、ダングステン等の金属膜のター
    ゲット膜と、各中心を重金属ピラーとする陽極アルマイ
    ト群の多孔膜と、薄膜の基板と、にて順次構成する、 ことを特徴とする請求項13に記載の浮上すきま測定装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11132754A (ja) * 1997-10-30 1999-05-21 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> X線すきま測定方法及び装置
KR100690289B1 (ko) * 2006-01-16 2007-03-12 삼성전자주식회사 하드디스크 드라이브, 하드디스크 드라이브의 스크린 방법및 그 방법을 수행하는 컴퓨터 프로그램을 기록한 기록매체
JP2007279023A (ja) * 2006-03-15 2007-10-25 Hitachi Maxell Ltd スペーシング計測装置及び計測方法
KR100855985B1 (ko) * 2006-02-28 2008-09-02 삼성전자주식회사 디스크 상의 플라잉 헤드의 터치 다운을 검출하는 방법

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