JPH09193298A - ロックウールボードの製法 - Google Patents

ロックウールボードの製法

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JPH09193298A
JPH09193298A JP431296A JP431296A JPH09193298A JP H09193298 A JPH09193298 A JP H09193298A JP 431296 A JP431296 A JP 431296A JP 431296 A JP431296 A JP 431296A JP H09193298 A JPH09193298 A JP H09193298A
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宏明 碓氷
Sadao Yabu
貞男 薮
Masasuke Tsukamoto
政介 塚本
Hidemi Ibi
秀実 揖斐
Masaru Kishimoto
勝 岸本
Arihiro Adachi
有弘 足立
Tatsuo Ito
達雄 井東
Junichi Otsu
淳一 大津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面を切削しなくても平滑なものが得られ
る。表面硬度を向上させて釘保持力を向上させると共に
耐風圧力を向上させ、曲げ強度も向上できる。 【解決手段】 ロックウールを抄造した湿潤状態のロッ
クウールボード1に樹脂液を含浸させる。次に、樹脂液
含浸ロックウールボード1の表面に無機物充填樹脂スラ
リーを塗布し、その後乾燥硬化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2層化したロック
ウールボードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から住宅設備、建材等に用いられる
ロックウールボードとして、ロックウールボードに樹脂
を含浸させ、高強度化、高耐久化しようとするロックウ
ールボードが開発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ロックウー
ルボードに樹脂を含浸させただけのものでは、表面が粗
くて凹凸があるため、切削により平滑化する必要があ
り、更に、表面硬度が低いため、釘の支持強度が弱く、
施工、固定に当たって釘本数を多く必要とし、更に、曲
げ強度が低く、薄いと強度不足が生じるのでロックウー
ルボードの厚みを厚くする必要がある。
【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、表面を切削しなくても平滑なもの
が得られ、表面硬度を向上させて釘保持力を向上させる
と共に耐風圧力を向上させ、曲げ強度も向上できるロッ
クウールボードの製法を提供することを主たる課題と
し、また、多層化(2層化)したものであるにもかかわ
らず反りが発生しないロックウールボードの製法を提供
することを別の課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のロックウールボードの製法は、ロックウー
ルを抄造した湿潤状態のロックウールボード1に樹脂液
を含浸させ、次に、樹脂液含浸ロックウールボード1の
表面に無機物充填樹脂スラリーを塗布し、その後乾燥硬
化することを特徴とするものである。このような方法を
採用することで、表面が平滑化できると共に表面の硬度
を向上させることができ、また、強度も向上させること
ができることになる。
【0006】また、無機物充填樹脂層2が、ロックウー
ル、パーライト、シラスバルーン、炭酸カルシウム、水
酸化アルミニウム、セピオライト、ロックウールボード
1の切削粉のうち少なくとも1種の無機物と、フェノー
ル、メラミンのうち少なくとも1種類の樹脂、及び澱粉
からなっていることも好ましい。また、ロックウールボ
ード1が抄造後の湿潤状態でフェノール、メラミン等の
少なくとも1種の樹脂液を減圧含浸させることも好まし
い。
【0007】また、ロックウールボード1が抄造後の湿
潤状態でフェノール、メラミン等の少なくとも1種の樹
脂液を散布し、更に無機物充填樹脂層2を塗布した後、
減圧含浸させることも好ましい。また、無機物充填樹脂
層2塗布後のロックウールボード1の加熱を蒸気中で行
った後、乾燥硬化することも好ましい。このような方法
を採用することで、全体の反りを防止することができ
る。
【0008】また、無機物充填樹脂層2塗布後のロック
ウールボード1の裏面にフェノール、メラミンのうち少
なくとも1種類の樹脂を塗布することも好ましい。この
ような方法を採用することで、全体の反りを防止するこ
とができる。また、ロックウールボード1中へ含浸する
樹脂が、フェノール、メラミンのうち少なくとも1種の
樹脂と、該樹脂よりも低温で硬化する樹脂とであること
も好ましい。このような方法を採用することで、低温で
硬化する樹脂の存在によりロックウールボード1の硬化
が早く、全体の反りを防止できる。
【0009】また、ロックウールを抄造した湿潤状態の
ロックウールボード1に樹脂液を含浸させ、次に、樹脂
液含浸ロックウールボード1の片側の表面に無機物充填
樹脂スラリーを塗布し、その後乾燥硬化し、次に、ロッ
クウールボード1の無機物充填樹脂層2を形成していな
い方の面同士を接着することも好ましい。このような方
法を採用することで、全体の反りを防止することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を説明す
る。本発明においては、まず、ロックウールを抄造して
湿潤状態のロックウールボード1に樹脂液を含浸させ
る。含浸させる樹脂液としては、例えば、フェノール、
メラミンのうちの少なくとも1種を使用するものであ
り、該樹脂液をロックウールボードに減圧含浸させる。
このように樹脂液を含浸させた樹脂液含浸ロックウール
ボード1の表面に無機物充填樹脂スラリーをデスタンス
バーなどにより塗布して無機充填樹脂層2を形成する。
ここで、使用する無機物充填樹脂スラリーとしてはロッ
クウール、パーライト、シラスバルーン、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、セピオライト、ロックウール
ボード1の切削粉のうち少なくとも1種の無機物と、フ
ェノール、メラミンのうち少なくとも1種類の樹脂、及
び澱粉からなっている。上記のような組成の無機物充填
樹脂スラリーを樹脂液含浸ロックウールボード1の表面
に塗布した後に、乾燥硬化させるのである。
【0011】このようにして得たロックウールボード1
は表面(上面又は下面又は上下両面)に無機物充填樹脂
スラリーが乾燥硬化した無機充填樹脂層2が形成される
ので、ロックウールボード1だけのものに比べ、表面硬
度が向上し、また、表面平滑性が向上するものであり、
この結果、釘保持強度や耐風圧強度が向上し、また、表
面研磨を必要としないものである。
【0012】ここで、上記実施形態においては、湿潤状
態のロックウールボード1に樹脂液を減圧含浸させ、そ
の後にロックウールボード1の表面に無機物充填樹脂ス
ラリーを塗布した例を示したが、ロックウールを抄造し
た後の湿潤状態のロックウールボード1にフェノール、
メラミン等の少なくとも1種の樹脂液を散布し、更に上
記のように無機物充填樹脂層2を塗布した後、減圧含浸
させるようにしてもよいものである。
【0013】ところで、上記のようにロックウールボー
ド1の表面に無機充填樹脂層2を形成したものにおいて
は、乾燥硬化により表面が収縮して全体として反りが発
生するおそれがあるが、この反りの発生を防止するため
に、下記の方法が採用できるものである。すなわち、反
り発生の防止の一実施形態としては、無機物充填樹脂層
2塗布後のロックウールボード1の乾燥硬化に当たっ
て、蒸気中で加熱を行った後、乾燥硬化するものであ
り、このような方法を採用することで、表面側のみが先
に硬化せず、内部といっしょに硬化することで反りの発
生を防止することができるものである。
【0014】また、他の反り発生の防止の実施形態とし
ては、図2のように無機物充填樹脂層2塗布後のロック
ウールボード1の裏面にフェノール、メラミンのうち少
なくとも1種類の樹脂を塗布して、裏面層3を形成する
ものであり、無機物充填樹脂層2の反対側の面に裏面層
3を形成することで双方の収縮により反りが発生するの
を防止することができるものである。
【0015】また、更に他の反り発生の防止の実施形態
としては、ロックウールボード1中へ含浸する樹脂とし
て、フェノール、メラミンのうち少なくとも1種の樹脂
と、該樹脂よりも低温で硬化するウレタンエマルジョ
ン、アクリルエマルジョン等の樹脂とを混合するもので
あり、この実施形態の場合、フェノール、メラミン樹脂
よりもウレタンエマルジョン、アクリルエマルジョン等
が低温で硬化することで、基材であるロックウールボー
ド1の硬化が早くなり、表面に形成した無機物充填樹脂
層2のみが早く硬化せず、内部といっしょに硬化するこ
とで反りの発生を防止することができるものである。
【0016】また、更に他の反りの防止の実施形態とし
ては、ロックウールを抄造した湿潤状態のロックウール
ボード1に樹脂液を含浸させ、次に、樹脂液含浸ロック
ウールボード1の片側の表面に無機物充填樹脂スラリー
を塗布し、その後乾燥硬化し、次に、図3に示すように
ロックウールボード1の無機物充填樹脂層2を形成して
いない方の面同士を接着することで、全体の反りを防止
するようにしてもよいものである。
【0017】また、更に他の反り発生の防止の実施形態
としては、ロックウールボード1中へ含浸する樹脂であ
るフェノール、メラミンのうち少なくとも1種の樹脂に
硬化促進剤を添加して基材であるロックウールボード1
を早期に硬化させる方法がある。この実施形態において
は、表面に形成した無機物充填樹脂層2のみが早く硬化
せず、内部といっしょに硬化することで反りの発生を防
止することができるものである。すなわち、フェノール
樹脂に水酸化ナトリウム10%水溶液を樹脂の5〜10
%添加すると約1/3の時間で硬化し、また、130℃
でも硬化させることができる。また、メラミン樹脂に塩
化アンモニウムを10%添加すると1/10の時間で硬
化する。このように、樹脂含浸ロックウールボード1を
はじめに硬化させておくことで、表層の無機物充填樹脂
層2の乾燥硬化において、乾燥硬化による収縮を抑制で
きることになる。
【0018】ところで、樹脂液含浸ロックウールボード
1に塗布する無機物充填樹脂スラリーは、液体に順次粉
体を混合すると混合に長時間を要するので、この混合時
間を短くするために本発明においては下記の方法を採用
する。すなわち、液体(水、分散剤、樹脂)のみを充分
に混合し、また、粉体(繊維質、無機質充填物)のみを
充分に混合し、その後、混合した液体と混合した粉体と
を混合することで無機物充填樹脂スラリーを作成するも
のである。
【0019】また、他の実施形態としては、繊維質を液
体で充分混合して解繊を実施し、充分に混合した粉体
(無機質充填物)を添加して混合することで無機物充填
樹脂スラリーを作成するものである。
【0020】
【実施例】
(実施例1)表1の実1(実施例1の略)に示す組成の
混合液を攪拌して無機物充填樹脂スラリーを作成した。
一方、ロックウールを抄造した湿潤状態のロックウール
ボード1にフェノール10%、メラミン1%、界面活性
剤0.05%を含有する樹脂液を減圧含浸する。その
後、樹脂液含浸ロックウールボードに上記あらかじめ作
成した無機物充填樹脂スラリーをデスタンスバーにより
塗布し、次に、220℃、蒸気雰囲気中で30分加熱
後、通常の雰囲気中で150分加熱して乾燥硬化し、表
面に無機物充填樹脂層2を有する厚さ15mmのロック
ウールボード1を得た。このようにして得た表面に無機
物充填樹脂層2を有するロックウールボード1の物性評
価を行った。その評価結果を表1に示す。
【0021】物性評価としては平滑性、表面硬度、曲げ
強度、反り量の評価を行った。ここで、平滑性は基材最
大凹凸差で評価し、表面硬度はバーコール硬度計で評価
し、曲げ強度は曲げ破壊荷重で評価し、反り量は120
0mm幅のボード反り量(中心での反り)を測定して評
価した。なお、表1において「切削カス」とはロックウ
ールボードの切削粉(粒子)のことである。
【0022】(実施例2)表1の実2(実施例2の略)
に示す組成の混合液を攪拌して無機物充填樹脂スラリー
を作成した。一方、ロックウールを抄造した湿潤状態の
ロックウールボード1にフェノール10%、メラミン1
%、界面活性剤0.05%を含有する樹脂液を減圧含浸
する。その後、樹脂液含浸ロックウールボードに上記あ
らかじめ作成した無機物充填樹脂スラリーをデスタンス
バーにより塗布し、次に、実施例1と同様にして乾燥硬
化し、表面に無機物充填樹脂層2を有する厚さ15mm
のロックウールボード1を得た。このロックウールボー
ド1の比重は0.4であった。このようにして得た表面
に無機物充填樹脂層2を有するロックウールボード1の
物性評価を行った。その評価結果を表1に示す。
【0023】(実施例3)表1の実3(実施例3の略)
に示す組成の混合液を攪拌して無機物充填樹脂スラリー
を作成した。一方、ロックウールを抄造した湿潤状態の
ロックウールボード1にフェノール10%、メラミン1
%、界面活性剤0.05%を含有する樹脂液を減圧含浸
する。その後、樹脂液含浸ロックウールボードに上記あ
らかじめ作成した無機物充填樹脂スラリーをデスタンス
バーにより塗布し、次に、実施例1と同様にして220
℃、蒸気雰囲気中で30分加熱後、通常の雰囲気中で1
50分加熱して乾燥硬化し、表面に無機物充填樹脂層2
を有する厚さ15mmのロックウールボード1を得た。
このロックウールボード1の比重は0.4であった。こ
のようにして得た表面に無機物充填樹脂層2を有するロ
ックウールボード1の物性評価を行った。その評価結果
を表1に示す。
【0024】(実施例4)表1の実4(実施例4の略)
に示す組成の混合液を攪拌して無機物充填樹脂スラリー
を作成した。一方、ロックウールを抄造した湿潤状態の
ロックウールボード1にフェノール10%、メラミン1
%、界面活性剤0.05%を含有する樹脂液を散布し、
その後、樹脂液含浸ロックウールボードに上記あらかじ
め作成した無機物充填樹脂スラリーをデスタンスバーに
より塗布し、次に、減圧含浸し、その後、実施例1と同
様にして乾燥硬化し、表面に無機物充填樹脂層2を有す
る厚さ15mmのロックウールボード1を得た。このよ
うにして得た表面に無機物充填樹脂層2を有するロック
ウールボード1の物性評価を行った。その評価結果を表
1に示す。
【0025】(実施例5)蒸気中の加熱を行わず、通常
の雰囲気中で180分加熱し、乾燥硬化させた以外は実
施例3と同様にして表面に無機物充填樹脂層2を有する
厚さ15mmのロックウールボード1を得た。このよう
にして得た表面に無機物充填樹脂層2を有するロックウ
ールボード1の物性評価を行った。その評価結果を表1
に示す。
【0026】(実施例6)実施例3において、裏面に樹
脂液を塗布し、乾燥硬化させた以外は実施例3と同様に
して表面に無機物充填樹脂層2を有する厚さ15mmの
ロックウールボード1を得た。このようにして得た表面
に無機物充填樹脂層2を有するロックウールボード1の
物性評価を行った。その評価結果を表1に示す。
【0027】(実施例7)実施例3において、含浸させ
る樹脂液中にエレタンエマルジョンが5%となるように
添加させた以外は実施例3と同様にして厚さ15mmの
ロックウールボード1を得た。このようにして得た表面
に無機物充填樹脂層2を有するロックウールボード1の
物性評価を行った。その評価結果を表1に示す。
【0028】そして、上記実施例1乃至実施例7はいず
れも、実施例1において無機物充填樹脂層2を形成しな
いものと比べた場合、平滑性、曲げ強度、硬度のいずれ
も優れていることが判明した。
【0029】
【表1】
【0030】(実施例8)表2の実施例8に示す組成の
混合液を攪拌して無機物充填樹脂スラリーを作成した。
一方、ロックウールを抄造した湿潤状態のロックウール
ボード1にフェノール10%、メラミン1%、界面活性
剤0.05%を含有する樹脂液を減圧含浸する。その
後、樹脂液含浸ロックウールボードに上記あらかじめ作
成した無機物充填樹脂スラリーをデスタンスバーにより
塗布し、次に、220℃、蒸気雰囲気中で30分加熱
後、通常の雰囲気中で150分加熱して乾燥硬化し、表
面に無機物充填樹脂層2を有する厚さ10mmのロック
ウールボード1を得た。このようにして作成したロック
ウールボード1の裏面同士をウレタン系接着剤で積層接
着して2枚重ねのロックウールボードを得た。このよう
にして得た両面に無機物充填樹脂層2を有するロックウ
ールボードの物性評価を行った。その評価結果を表2に
示す。
【0031】物性評価としては反り量評価を行った。こ
こで、反り量は、基材寸法が長さ600mm、幅40m
m、厚さ20mmで、両端支持での自重による反り(た
れ)を評価した。また、評価に当たっては、1)、湿潤
環境下での反り量:温度60℃、湿度90%の環境下に
おける28日間後の反り量と、2)、上記1)実施後に
乾燥環境下での反り量:温度60℃の環境下における1
4日間後の反り量を求めた。評価結果を表2に示す。
【0032】比較例1としてMDFの上記1)、2)の
反り評価を行い、また、比較例2としてパーチクルボー
ドの上記1)、2)の反り評価を行って、反り量を求
め、その評価結果を表2に示す。表2から明らかなよう
に、実施例8のものが反りが少ないことが判明した。
【0033】
【表2】
【0034】(無機物充填樹脂スラリーの混合の実施
例)次に、樹脂液含浸ロックウールボード1に塗布する
無機物充填樹脂スラリーの混合についての実施例につき
説明する。 (実施例9)粉体(短ロックウール10部、セピオライ
ト30部、ロックウール破砕品220部、シラスバルー
ン120部、炭酸カルシュウム30部、でんぷん40
部)を5〜10分(実施例では5分)混合し、また、液
体(水300部、シランカップリング剤0.25部、分
散剤20部、フェノール70部、メラミン10部)を5
〜10分(実施例では5分)混合し、上記粉体の混合物
と液体の混合物とを5〜10分混合(実施例では5分)
混合して無機物充填樹脂スラリーを作成した。
【0035】(実施例10)水300部、シランカップ
リング剤0.25部、分散剤20部、フェノール70
部、メラミン10部、短ロックウール10部、セピオラ
イト30部を5分混合する。一方、ロックウール破砕品
220部、シラスバルーン120部、炭酸カルシュウム
30部、でんぷん40部を5〜10分(実施例では5
分)混合する。このようにして得た両混合物を5〜10
分混合(実施例では5分)混合して無機物充填樹脂スラ
リーを作成した。
【0036】(比較例3)水300部にシランカップリ
ング剤0.25部を1分混合し、その後、分散剤10部
を1分混合し、その後、短ロックウール10部を1分混
合し、その後、セピオライト30部を5分混合し、その
後、ロックウール破砕品220部を15分混合し、その
後、別の分散剤10部を1分混合し、その後、シラスバ
ルーン120部を20分混合し、その後、炭酸カルシウ
ム30部を10分混合し、その後、でんぷん40部を5
分混合し、その後、フェノール70部とメラミン10部
とを5分混合して無機物充填樹脂スラリーを作成した。
すなわち、混合時間のみで64分を必要とし、材料を追
加する時間を加えると、1バッチ当たり、約1.5〜
1.75時間要していた。
【0037】上記実施例9、実施例10と比較例3とを
比較した場合、実施例9、実施例10の方が無機物充填
樹脂スラリーを作成するための混合時間を大幅に短縮で
きることが判明する。そして、攪拌機によっては、攪拌
治具と材料間で摩擦熱が発生し、このため、樹脂がゲル
化状態となり、組成に変化が生じていたが、混合時間の
短縮化でこのような状態がなくなり、常に同じ物性の材
料が得られることになる。また、実施例10のようにあ
らかじめ短ロックウール、セピオライトを液体に混合す
ることで、解繊も充分にできて品質も安定する。
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、ロックウールを抄造した湿潤状態のロックウールボ
ードに樹脂液を含浸させ、次に、樹脂液含浸ロックウー
ルボードの表面に無機物充填樹脂スラリーを塗布し、そ
の後乾燥硬化するので、ロックウールボードを基材とし
たものにおいて、表面が平滑化できて従来のように平滑
性を出すために研磨をする必要がなく、また、表面の硬
化を向上させることができて釘保持力が向上し、更に、
強度も向上して耐風圧強度が向上するという利点があ
る。
【0039】また、請求項2記載の発明にあっては、請
求項1記載の発明の効果に加えて、無機物充填樹脂層
が、ロックウール、パーライト、シラスバルーン、炭酸
カルシウム、水酸化アルミニウム、セピオライト、ロッ
クウールボードの切削粉のうち少なくとも1種の無機物
と、フェノール、メラミンのうち少なくとも1種類の樹
脂、及び澱粉からなっているので、ロックウールボード
の表面層の表面硬度、強度、平滑性を高めることができ
るものである。
【0040】また、請求項3記載の発明にあっては、請
求項1記載の発明の効果に加えて、ロックウールボード
が抄造後の湿潤状態でフェノール、メラミン等の少なく
とも1種の樹脂液を減圧含浸させるので、ロックウール
ボードの強度を簡単な方法で向上させることができるも
のである。また、請求項4記載の発明にあっては、請求
項1記載の発明の効果に加えて、ロックウールボードが
抄造後の湿潤状態でフェノール、メラミン等の少なくと
も1種の樹脂液を散布し、更に無機物充填樹脂層を塗布
した後、減圧含浸させるので、ロックウールボードの強
度を簡単な方法で向上させることができるものである。
【0041】また、請求項5記載の発明にあっては、請
求項1記載の発明の効果に加えて、無機物充填樹脂層塗
布後のロックウールボードの加熱を蒸気中で行った後、
乾燥硬化するので、全体の反りを防止することができる
ものである。また、請求項6記載の発明にあっては、請
求項1記載の発明の効果に加えて、無機物充填樹脂層塗
布後のロックウールボードの裏面にフェノール、メラミ
ンのうち少なくとも1種類の樹脂を塗布するので、全体
の反りを防止することができるものである。
【0042】また、請求項7記載の発明にあっては、請
求項1記載の発明の効果に加えて、ロックウールボード
中へ含浸する樹脂が、フェノール、メラミンのうち少な
くとも1種の樹脂と、該樹脂よりも低温で硬化する樹脂
とであるので、全体の反りを防止することができるもの
である。また、請求項8記載の発明にあっては、請求項
1記載の発明の効果に加えて、ロックウールを抄造した
湿潤状態のロックウールボードに樹脂液を含浸させ、次
に、樹脂液含浸ロックウールボードの片側の表面に無機
物充填樹脂スラリーを塗布し、その後乾燥硬化し、次
に、ロックウールボードの無機物充填樹脂層を形成して
いない方の面同士を接着するので、全体の反りを防止す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により得られたロックウールボー
ドの一実施形態の概略断面図である。
【図2】同上の他の実施形態の概略断面図である。であ
る。
【図3】同上の更に他の実施形態の概略断面図である。
【符号の説明】
1 ロックウールボード 2 無機物充填樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 政介 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 揖斐 秀実 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 岸本 勝 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 足立 有弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 井東 達雄 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 大津 淳一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロックウールを抄造した湿潤状態のロッ
    クウールボードに樹脂液を含浸させ、次に、樹脂液含浸
    ロックウールボードの表面に無機物充填樹脂スラリーを
    塗布し、その後乾燥硬化することを特徴とすることを特
    徴とするロックウールボードの製法。
  2. 【請求項2】 無機物充填樹脂層が、ロックウール、パ
    ーライト、シラスバルーン、炭酸カルシウム、水酸化ア
    ルミニウム、セピオライト、ロックウールボードの切削
    粉のうち少なくとも1種の無機物と、フェノール、メラ
    ミンのうち少なくとも1種類の樹脂、及び澱粉からなっ
    ていることを特徴とする請求項1記載のロックウールボ
    ードの製法。
  3. 【請求項3】 ロックウールボードが抄造後の湿潤状態
    でフェノール、メラミン等の少なくとも1種の樹脂液を
    減圧含浸させることを特徴とする請求項1記載のロック
    ウールボードの製法。
  4. 【請求項4】 ロックウールボードが抄造後の湿潤状態
    でフェノール、メラミン等の少なくとも1種の樹脂液を
    散布し、更に無機物充填樹脂層を塗布した後、減圧含浸
    させることを特徴とする請求項1記載のロックウールボ
    ードの製法。
  5. 【請求項5】 無機物充填樹脂層塗布後のロックウール
    ボードの加熱を蒸気中で行った後、乾燥硬化することを
    特徴とする請求項1記載のロックウールボードの製法。
  6. 【請求項6】 無機物充填樹脂層塗布後のロックウール
    ボードの裏面にフェノール、メラミンのうち少なくとも
    1種類の樹脂を塗布することを特徴とする請求項1記載
    のロックウールボードの製法。
  7. 【請求項7】 ロックウールボード中へ含浸する樹脂
    が、フェノール、メラミンのうち少なくとも1種の樹脂
    と、該樹脂よりも低温で硬化する樹脂とであることを特
    徴とする請求項1記載のロックウールボードの製法。
  8. 【請求項8】 ロックウールを抄造した湿潤状態のロッ
    クウールボードに樹脂液を含浸させ、次に、樹脂液含浸
    ロックウールボードの片側の表面に無機物充填樹脂スラ
    リーを塗布し、その後乾燥硬化し、次に、ロックウール
    ボードの無機物充填樹脂層を形成していない方の面同士
    を接着することを特徴とするロックウールボードの製
    法。
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CN117162601A (zh) * 2023-08-08 2023-12-05 辽宁洪海节能科技有限公司 一种利用废弃物生产的岩棉板及其制备方法

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