JPH09194254A - 半導体装置用基板 - Google Patents
半導体装置用基板Info
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- JPH09194254A JPH09194254A JP8005466A JP546696A JPH09194254A JP H09194254 A JPH09194254 A JP H09194254A JP 8005466 A JP8005466 A JP 8005466A JP 546696 A JP546696 A JP 546696A JP H09194254 A JPH09194254 A JP H09194254A
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- H10W90/701—Package configurations characterised by the relative positions of pads or connectors relative to package parts
- H10W90/751—Package configurations characterised by the relative positions of pads or connectors relative to package parts of bond wires
- H10W90/754—Package configurations characterised by the relative positions of pads or connectors relative to package parts of bond wires between a chip and a stacked insulating package substrate, interposer or RDL
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- Ceramic Products (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】高強度、高熱伝導率化したパワー半導体モジュ
ール用絶縁基板を提供する。 【解決手段】アルミナに5〜30質量%の炭化ケイ素を
添加し、更にアルミナと炭化ケイ素の全量に対して0〜
10%のイットリア等の焼結助剤を加えてセラミックス
基板を作製する。機械的強度が、10〜56%増大す
る。またこのとき、熱伝導率も15〜180%向上す
る。従って、セラミックス基板を薄型化することによっ
て、大幅に通電耐量が増し、例えば30質量%の炭化ケ
イ素を添加した実施例では4倍になった。
ール用絶縁基板を提供する。 【解決手段】アルミナに5〜30質量%の炭化ケイ素を
添加し、更にアルミナと炭化ケイ素の全量に対して0〜
10%のイットリア等の焼結助剤を加えてセラミックス
基板を作製する。機械的強度が、10〜56%増大す
る。またこのとき、熱伝導率も15〜180%向上す
る。従って、セラミックス基板を薄型化することによっ
て、大幅に通電耐量が増し、例えば30質量%の炭化ケ
イ素を添加した実施例では4倍になった。
Description
【発明の属する技術分野】本発明は、パワートランジス
タモジュールなどにおいて半導体チップを半田付け等に
より搭載する半導体装置用の絶縁基板に関し、特にセラ
ミックス基板に箔状の銅板を直接接合したCBC基板(C
eramic Bonding Copper Substrate)に関する。
タモジュールなどにおいて半導体チップを半田付け等に
より搭載する半導体装置用の絶縁基板に関し、特にセラ
ミックス基板に箔状の銅板を直接接合したCBC基板(C
eramic Bonding Copper Substrate)に関する。
【従来の技術】まず、セラミックス基板に銅板を直接接
合したCBC基板を用いたパワートランジスタモジュー
ルの例の断面を図3に示す。図3において、パワートラ
ンジスタモジュールは、放熱金属ベース1上に半田等で
固着されたCBC基板2と、この上にマウントされたI
GBT等の半導体チップ3と、屈曲先端部がCBC基板
2の表面銅板2cの回路パターンに半田接続された外部
導出端子4と、複数の外部導出端子4を相互固定する端
子ブロック7と、半導体チップ3と外部導出端子4の屈
曲先端部が固着した回路パターンとを接続するボンディ
ングワイヤ5と、放熱金属ベース1と樹脂ケース6を接
着剤等で固着し、その内部空間に充填されたゲル状樹脂
9と、樹脂ケース6を閉蓋する封止樹脂8とを有してい
る。ここで、CBC基板2は、アルミナ(Al2 O3 )
あるいは窒化アルミニウム(AlN)などのセラミック
ス基板(絶縁芯板)2aに対し、その表裏両面に箔状の
薄い銅板2b、2cを、銅と微量の酸素の反応で生成す
るCu−O共晶液相を接合剤として用いて接合する方法
により直接接合したものである。主面側(表面側)の銅
板2cに回路パターン(厚膜回路パターン)が形成され
ており、そこに半導体チップ3がダイボンディングされ
ている。
合したCBC基板を用いたパワートランジスタモジュー
ルの例の断面を図3に示す。図3において、パワートラ
ンジスタモジュールは、放熱金属ベース1上に半田等で
固着されたCBC基板2と、この上にマウントされたI
GBT等の半導体チップ3と、屈曲先端部がCBC基板
2の表面銅板2cの回路パターンに半田接続された外部
導出端子4と、複数の外部導出端子4を相互固定する端
子ブロック7と、半導体チップ3と外部導出端子4の屈
曲先端部が固着した回路パターンとを接続するボンディ
ングワイヤ5と、放熱金属ベース1と樹脂ケース6を接
着剤等で固着し、その内部空間に充填されたゲル状樹脂
9と、樹脂ケース6を閉蓋する封止樹脂8とを有してい
る。ここで、CBC基板2は、アルミナ(Al2 O3 )
あるいは窒化アルミニウム(AlN)などのセラミック
ス基板(絶縁芯板)2aに対し、その表裏両面に箔状の
薄い銅板2b、2cを、銅と微量の酸素の反応で生成す
るCu−O共晶液相を接合剤として用いて接合する方法
により直接接合したものである。主面側(表面側)の銅
板2cに回路パターン(厚膜回路パターン)が形成され
ており、そこに半導体チップ3がダイボンディングされ
ている。
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なCBC基板をパワートランジスタモジュールなどのパ
ワー半導体チップを搭載する厚膜回路基板として用いた
場合、次のような問題点がある。すなわち、パワートラ
ンジスタなどの半導体チップでは、通電動作に伴い多量
の熱を発生し、その熱がCBC基板2を介して放熱金属
ベース1に伝導した後に、放熱金属ベース1より外部に
放熱されるようになっているため、CBC基板2の熱伝
導性の良否が半導体装置自体の電流容量を左右する重要
な要因となっている。しかしながら、CBC基板2はセ
ラミックス基板2aを絶縁基材(芯材)として、これに
銅板2b、2cを張り合わせた積層構造であるために、
熱伝導性が比較的低い。ここで、セラミックス基板2a
の材質として用いているアルミナと窒化アルニウムの熱
伝導率は次の通りである。 アルミナ: 21W/(K・m) 窒化アルミニウム: 180W/(K・m) 窒化アルミニウムのほうがアルミナに比べて熱伝導性が
はるかに優れているものの、窒化アルミニウムはアルミ
ナに比べて材料コストが高いという欠点がある。かかる
状況において、本発明者は、材料費の安いアルミナを用
いて作製されたセラミックス基板に対し、放熱性を高め
るために基板の板厚を極力薄くして伝熱抵抗を小さく抑
えることを試みた。しかしながら、アルミナ原料のセラ
ミックス基板の板厚を例えば0.3mm程度まで薄くす
ると、基板の実強度(衝撃に対する抵抗性)が低下し、
これが基で半導体チップ(シリコン)3と銅板2cとの
接合固着時に、各材料の熱膨張係数差に起因する熱応力
によって、薄板化したセラミックス基板2aにクラック
や割れ等の不良を引き起こすことが明らかになった。な
お、上記各材料の熱膨張係数を列記すると次の通りであ
る。 シリコン(半導体チップ): 4.0×10-6/K アルミナ: 7.5×10-6/K 銅: 18.0×10-6/K 本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであって、原
料費の安価なアルミナ粉体を主材としたセラミックス基
板に関し、その材料組成を改良することにより、素材の
熱伝導率と機械的強度を高め、これにより基板自身の薄
板化と併せて放熱性の改善が図れるようにした半導体装
置用基板を提供することを目的とする。
なCBC基板をパワートランジスタモジュールなどのパ
ワー半導体チップを搭載する厚膜回路基板として用いた
場合、次のような問題点がある。すなわち、パワートラ
ンジスタなどの半導体チップでは、通電動作に伴い多量
の熱を発生し、その熱がCBC基板2を介して放熱金属
ベース1に伝導した後に、放熱金属ベース1より外部に
放熱されるようになっているため、CBC基板2の熱伝
導性の良否が半導体装置自体の電流容量を左右する重要
な要因となっている。しかしながら、CBC基板2はセ
ラミックス基板2aを絶縁基材(芯材)として、これに
銅板2b、2cを張り合わせた積層構造であるために、
熱伝導性が比較的低い。ここで、セラミックス基板2a
の材質として用いているアルミナと窒化アルニウムの熱
伝導率は次の通りである。 アルミナ: 21W/(K・m) 窒化アルミニウム: 180W/(K・m) 窒化アルミニウムのほうがアルミナに比べて熱伝導性が
はるかに優れているものの、窒化アルミニウムはアルミ
ナに比べて材料コストが高いという欠点がある。かかる
状況において、本発明者は、材料費の安いアルミナを用
いて作製されたセラミックス基板に対し、放熱性を高め
るために基板の板厚を極力薄くして伝熱抵抗を小さく抑
えることを試みた。しかしながら、アルミナ原料のセラ
ミックス基板の板厚を例えば0.3mm程度まで薄くす
ると、基板の実強度(衝撃に対する抵抗性)が低下し、
これが基で半導体チップ(シリコン)3と銅板2cとの
接合固着時に、各材料の熱膨張係数差に起因する熱応力
によって、薄板化したセラミックス基板2aにクラック
や割れ等の不良を引き起こすことが明らかになった。な
お、上記各材料の熱膨張係数を列記すると次の通りであ
る。 シリコン(半導体チップ): 4.0×10-6/K アルミナ: 7.5×10-6/K 銅: 18.0×10-6/K 本発明は、上記の問題に鑑みなされたものであって、原
料費の安価なアルミナ粉体を主材としたセラミックス基
板に関し、その材料組成を改良することにより、素材の
熱伝導率と機械的強度を高め、これにより基板自身の薄
板化と併せて放熱性の改善が図れるようにした半導体装
置用基板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る半導体装置用のセラミックス基板は、
アルミナを主成分として、これに炭化ケイ素を添加して
作製したセラミックス焼結体よりなることを特徴とす
る。そのような半導体装置用基板は、アルミナ単体のセ
ラミックス基板に比べて熱伝導率が向上し、機械的強
度、特に曲げ強度が大幅に高まる。ここで、アルミナの
質量比は70%以上95%以下の範囲、炭化ケイ素の質
量比は5%以上30%以下の範囲にあることが望まし
い。そのような範囲とすることにより、熱伝導率、機械
的強度だけでなく、体積固有抵抗率が大きく保たれる。
更に、イットリア、カルシア、マグネシア、セリア、酸
化マンガンおよびシリカのうちの少なくとも一種類を
0.5〜10%含有するものとする。この範囲のこれら
の添加剤により、アルミナに分散している炭化ケイ素の
焼結が促進するため、セラミックス基板の焼成温度を低
めに抑えることができ、かつ、強度の優れたアルミナ基
板が得られる。表裏面に箔状の銅板を接合してなる、特
に、回路構成した箔状の銅板を直接接合してなる半導体
装置用基板がよい。そのようにすれば、基板自身を薄型
化することで、半導体装置の基板として放熱性に優れた
CBC基板となる。
に、本発明に係る半導体装置用のセラミックス基板は、
アルミナを主成分として、これに炭化ケイ素を添加して
作製したセラミックス焼結体よりなることを特徴とす
る。そのような半導体装置用基板は、アルミナ単体のセ
ラミックス基板に比べて熱伝導率が向上し、機械的強
度、特に曲げ強度が大幅に高まる。ここで、アルミナの
質量比は70%以上95%以下の範囲、炭化ケイ素の質
量比は5%以上30%以下の範囲にあることが望まし
い。そのような範囲とすることにより、熱伝導率、機械
的強度だけでなく、体積固有抵抗率が大きく保たれる。
更に、イットリア、カルシア、マグネシア、セリア、酸
化マンガンおよびシリカのうちの少なくとも一種類を
0.5〜10%含有するものとする。この範囲のこれら
の添加剤により、アルミナに分散している炭化ケイ素の
焼結が促進するため、セラミックス基板の焼成温度を低
めに抑えることができ、かつ、強度の優れたアルミナ基
板が得られる。表裏面に箔状の銅板を接合してなる、特
に、回路構成した箔状の銅板を直接接合してなる半導体
装置用基板がよい。そのようにすれば、基板自身を薄型
化することで、半導体装置の基板として放熱性に優れた
CBC基板となる。
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら本発明の
実施例について説明する。なお以下に示す混合比は、質
量%で表したが、重量%でも同じである。最初に、セラ
ミックス基板の製造方法を説明する。まず、アルミナ
(Al2 O3 )〔例えば住友化学製Al−M43〕に平
均粒径0.4〜0.5μmの炭化ケイ素(SiC)〔例
えば昭和電工製〕と焼結助剤としてイットリア(Y2 O
3 )〔例えば信越化学製99.9%のもの〕などを添加
して粉砕混合し、さらにバインダーとしてポリビニルブ
チラール(以下PVB)を8%、溶剤としてトルエン、
キシレン混合液を50%、可塑剤としてフタル酸ジオク
チル(DOP)を2%添加して約20時間混練した後、
ドクターブレード法によりシート状に成形してグリーン
シートを得る。次に、そのグリーンシートをプレス加工
により所定の形状に形抜きした後、酸化雰囲気中で70
0℃に昇温加熱し、成形体中のバインダーを除去した。
更に、その成形体を、常圧の窒素あるいは窒素を含むア
ルゴンの不活性雰囲気中で、温度1550℃〜1750
で焼成し、板厚約0.3mmのセラミックス基板の焼結
体を得る。 〔実験1〕上記のようにアルミナに炭化ケイ素を添加し
て作製したセラミックス基板の機械的特性を評価するた
めに、炭化ケイ素の添加量を0から50%の範囲で、前
記の方法で試験片(板厚0.3mm、幅26mm、長さ
50mm)を作製し、この試験片について曲げ強度試験
を行った。尚、それぞれの組成で焼結助剤としてイット
リアをアルミナと炭化ケイ素の全量に対し5%添加し
た。図1に、この強度試験結果を示す。横軸は炭化ケイ
素添加量〔=炭化ケイ素/(アルミナ+炭化ケイ
素)〕、縦軸は曲げ強度である。図からわかるように炭
化ケイ素の添加量が増すほど、機械的強度はアルミナ単
体(炭化ケイ素添加量=0%)のセラミックス基板(強
度約320MPa)より増大し、最大では、約510M
Paにも向上することが認められた。最大強度組成は約
40%である。炭化ケイ素添加量の5〜30%に対して
は、機械的強度の増大分は約10〜56%である。ま
た、炭化ケイ素添加量を30%としたセラミックス基板
の試験片とアルミナ単体で作成した同寸法の試験片につ
いて、支点間距離40mmでの曲げ試験時のの最大たわ
み量を調べたところ、アルミナ単体の試験片でのたわみ
量が0.35mmであるのに対し、炭化ケイ素添加の試
験片では、0.5mmであった。従って、炭化ケイ素を
添加することによって、強度が向上するだけでなく、弾
性も備えた強靱なセラミックス基板になることがわか
る。炭化ケイ素添加量が40%を越す範囲では、強度が
急激に低下している。これは炭化ケイ素添加量が40%
を越すと、焼結性が低下し緻密な焼結体とならないため
である。炭化ケイ素添加量が40%以上では、嵩密度の
測定においても密度の低下が認められ、焼結不足が確認
されている。一方、これらの試験片について熱伝導率を
調べた結果を、図2に示す。横軸は同じく炭化ケイ素添
加量、縦軸は熱伝導率である。図から、炭化ケイ素の添
加量の増加とともに、熱伝導率が向上することが認めら
れる。最高熱伝導率は、炭化ケイ素40%において、熱
伝導率が、73W/(K・m)であった。炭化ケイ素添
加量の5〜30%に対しては、熱伝導率の増大分は約1
5〜180%である。また炭化ケイ素が40%以上で
は、熱伝導率が急激に低下している。これは上述の強度
と同じく、炭化ケイ素が40%以上になると、焼結性が
低下し緻密な焼結体とならないためである。従って、セ
ラミックス基板の材料組成として、アルミナに炭化ケイ
素を添加することにより、アルミナだけのセラミックス
基板より機械的強度が向上するだけでなく、伝熱性にお
いても高熱伝導率を得ることができることがわかった。
更に、アルミナに炭化ケイ素を0〜50%添加して機械
的特性を評価するために作製したセラミックス基板の試
験片(板厚0.3mm)を用いて、その体積固有抵抗率
を測定した。その結果、体積固有抵抗率は炭化ケイ素添
加量が増すにつれて、低下するが、30%以下の添加量
では1014Ω・m以上であり、実用的に問題のない値で
あった。これらの機械的強度、熱伝導率および絶縁性の
結果から、炭化ケイ素を添加したアルミナのセラミック
ス基板としては、炭化ケイ素の添加量が、5〜30%で
あることが総合的に望ましいことがわかった。なお、前
記の材料組成で添加した5%のイットリアは、アルミ
ナ、炭化ケイ素の焼結助剤として添加したものであった
が、実験の結果、添加量の範囲としては、0.5〜10
%の範囲に定めるのが良いことがわかった。すなわち、
イットリアの添加量が0.5%未満であると、焼結が進
行し難くなり、基板の焼結に1750℃以上の加熱温度
が必要となって、基板の製造が困難となる。また、添加
量を10%超過にすると、セラミックス基板の収縮率,
強度に大きなばらつきが生じるようになる。なお、イッ
トリア以外に、カルシア、マグネシア、セリア、酸化マ
ンガンおよびシリカのうち、一種類または複数種類添加
しても同様の焼結としての効果が得られることが確認さ
れている。 〔実施例1〕炭化ケイ素添加量を30%とした素材か
ら、先に述べた方法でセラミックス基板(板厚0.3m
m)を作製し、その炭化ケイ素添加のセラミックス基板
の表裏両面に板厚0.3mmのタフピッチ電解銅を重ね
合わせ、温度1050〜1070℃の窒素雰囲気中で1
0分間加熱し、セラミックス基板と銅板を直接接合して
CBC基板を作製した。得られたCBC基板を用いて図
3に断面を示したようなトランジスタモジュールを組立
てた。また比較例として、別途、板厚0.63mm、
0.3mmのアルミナ単体のアルミナ基板で作製したC
BC基板を用いて同様なトランジスタモジュールを組立
て、これらに対して機械的な変形耐性試験および断続通
電試験を行った。まず、変形耐性試験では放熱金属ベー
スに外力を加えて強制的な変形を与え、基板の絶縁不良
に至るまでの変形量を調べた。この結果、アルミナに炭
化ケイ素を添加したセラミックス基板(板厚0.3m
m)と板厚0.63mmのアルミナ単体のアルミナ基板
とでは殆ど同等な耐性を示したが、板厚0.3mmのア
ルミナ基板は、約半分の変形量で絶縁不良となることが
わかった。つまり、アルミナに炭化ケイ素を適量添加す
ることにより、実用的にはセラミックス基板の板厚を約
1/2まで薄くすることが可能であることが実証され
た。また、断続通電試験では、炭化ケイ素添加のセラミ
ックス基板(板厚0.3mm)は、板厚0.63mmの
アルミナ基板と比べて、同一のコレクタ損失を与えたと
きの半導体チップを接合した銅板(2c)部分での温度
上昇ΔTjが約40%低減し、断続通電耐量が4倍に向
上することが認められた。このことからわかるように、
アルミナに炭化ケイ素を添加したセラミックス基板は、
アルミナ単体の基板と比べて機械的特性に優れており、
基板自身の熱伝導性の向上と薄板化とにより、放熱性の
高い半導体装置用基板として使用可能なことがわかっ
た。なお、上記の実施例では、セラミックス基板の板厚
を0.3mmとしたが、シート成形法によれば、板厚
0.05〜1mmの基板を形成することができる。また
原料粉にポリビニルアルコールPVA等の結合材を添加
し、湿式混合後、スプレードライヤーで乾燥造粒すれ
ば、その造粒粉を用いてプレス成形することにより、板
厚1mm以上の基板を形成することも可能である。
実施例について説明する。なお以下に示す混合比は、質
量%で表したが、重量%でも同じである。最初に、セラ
ミックス基板の製造方法を説明する。まず、アルミナ
(Al2 O3 )〔例えば住友化学製Al−M43〕に平
均粒径0.4〜0.5μmの炭化ケイ素(SiC)〔例
えば昭和電工製〕と焼結助剤としてイットリア(Y2 O
3 )〔例えば信越化学製99.9%のもの〕などを添加
して粉砕混合し、さらにバインダーとしてポリビニルブ
チラール(以下PVB)を8%、溶剤としてトルエン、
キシレン混合液を50%、可塑剤としてフタル酸ジオク
チル(DOP)を2%添加して約20時間混練した後、
ドクターブレード法によりシート状に成形してグリーン
シートを得る。次に、そのグリーンシートをプレス加工
により所定の形状に形抜きした後、酸化雰囲気中で70
0℃に昇温加熱し、成形体中のバインダーを除去した。
更に、その成形体を、常圧の窒素あるいは窒素を含むア
ルゴンの不活性雰囲気中で、温度1550℃〜1750
で焼成し、板厚約0.3mmのセラミックス基板の焼結
体を得る。 〔実験1〕上記のようにアルミナに炭化ケイ素を添加し
て作製したセラミックス基板の機械的特性を評価するた
めに、炭化ケイ素の添加量を0から50%の範囲で、前
記の方法で試験片(板厚0.3mm、幅26mm、長さ
50mm)を作製し、この試験片について曲げ強度試験
を行った。尚、それぞれの組成で焼結助剤としてイット
リアをアルミナと炭化ケイ素の全量に対し5%添加し
た。図1に、この強度試験結果を示す。横軸は炭化ケイ
素添加量〔=炭化ケイ素/(アルミナ+炭化ケイ
素)〕、縦軸は曲げ強度である。図からわかるように炭
化ケイ素の添加量が増すほど、機械的強度はアルミナ単
体(炭化ケイ素添加量=0%)のセラミックス基板(強
度約320MPa)より増大し、最大では、約510M
Paにも向上することが認められた。最大強度組成は約
40%である。炭化ケイ素添加量の5〜30%に対して
は、機械的強度の増大分は約10〜56%である。ま
た、炭化ケイ素添加量を30%としたセラミックス基板
の試験片とアルミナ単体で作成した同寸法の試験片につ
いて、支点間距離40mmでの曲げ試験時のの最大たわ
み量を調べたところ、アルミナ単体の試験片でのたわみ
量が0.35mmであるのに対し、炭化ケイ素添加の試
験片では、0.5mmであった。従って、炭化ケイ素を
添加することによって、強度が向上するだけでなく、弾
性も備えた強靱なセラミックス基板になることがわか
る。炭化ケイ素添加量が40%を越す範囲では、強度が
急激に低下している。これは炭化ケイ素添加量が40%
を越すと、焼結性が低下し緻密な焼結体とならないため
である。炭化ケイ素添加量が40%以上では、嵩密度の
測定においても密度の低下が認められ、焼結不足が確認
されている。一方、これらの試験片について熱伝導率を
調べた結果を、図2に示す。横軸は同じく炭化ケイ素添
加量、縦軸は熱伝導率である。図から、炭化ケイ素の添
加量の増加とともに、熱伝導率が向上することが認めら
れる。最高熱伝導率は、炭化ケイ素40%において、熱
伝導率が、73W/(K・m)であった。炭化ケイ素添
加量の5〜30%に対しては、熱伝導率の増大分は約1
5〜180%である。また炭化ケイ素が40%以上で
は、熱伝導率が急激に低下している。これは上述の強度
と同じく、炭化ケイ素が40%以上になると、焼結性が
低下し緻密な焼結体とならないためである。従って、セ
ラミックス基板の材料組成として、アルミナに炭化ケイ
素を添加することにより、アルミナだけのセラミックス
基板より機械的強度が向上するだけでなく、伝熱性にお
いても高熱伝導率を得ることができることがわかった。
更に、アルミナに炭化ケイ素を0〜50%添加して機械
的特性を評価するために作製したセラミックス基板の試
験片(板厚0.3mm)を用いて、その体積固有抵抗率
を測定した。その結果、体積固有抵抗率は炭化ケイ素添
加量が増すにつれて、低下するが、30%以下の添加量
では1014Ω・m以上であり、実用的に問題のない値で
あった。これらの機械的強度、熱伝導率および絶縁性の
結果から、炭化ケイ素を添加したアルミナのセラミック
ス基板としては、炭化ケイ素の添加量が、5〜30%で
あることが総合的に望ましいことがわかった。なお、前
記の材料組成で添加した5%のイットリアは、アルミ
ナ、炭化ケイ素の焼結助剤として添加したものであった
が、実験の結果、添加量の範囲としては、0.5〜10
%の範囲に定めるのが良いことがわかった。すなわち、
イットリアの添加量が0.5%未満であると、焼結が進
行し難くなり、基板の焼結に1750℃以上の加熱温度
が必要となって、基板の製造が困難となる。また、添加
量を10%超過にすると、セラミックス基板の収縮率,
強度に大きなばらつきが生じるようになる。なお、イッ
トリア以外に、カルシア、マグネシア、セリア、酸化マ
ンガンおよびシリカのうち、一種類または複数種類添加
しても同様の焼結としての効果が得られることが確認さ
れている。 〔実施例1〕炭化ケイ素添加量を30%とした素材か
ら、先に述べた方法でセラミックス基板(板厚0.3m
m)を作製し、その炭化ケイ素添加のセラミックス基板
の表裏両面に板厚0.3mmのタフピッチ電解銅を重ね
合わせ、温度1050〜1070℃の窒素雰囲気中で1
0分間加熱し、セラミックス基板と銅板を直接接合して
CBC基板を作製した。得られたCBC基板を用いて図
3に断面を示したようなトランジスタモジュールを組立
てた。また比較例として、別途、板厚0.63mm、
0.3mmのアルミナ単体のアルミナ基板で作製したC
BC基板を用いて同様なトランジスタモジュールを組立
て、これらに対して機械的な変形耐性試験および断続通
電試験を行った。まず、変形耐性試験では放熱金属ベー
スに外力を加えて強制的な変形を与え、基板の絶縁不良
に至るまでの変形量を調べた。この結果、アルミナに炭
化ケイ素を添加したセラミックス基板(板厚0.3m
m)と板厚0.63mmのアルミナ単体のアルミナ基板
とでは殆ど同等な耐性を示したが、板厚0.3mmのア
ルミナ基板は、約半分の変形量で絶縁不良となることが
わかった。つまり、アルミナに炭化ケイ素を適量添加す
ることにより、実用的にはセラミックス基板の板厚を約
1/2まで薄くすることが可能であることが実証され
た。また、断続通電試験では、炭化ケイ素添加のセラミ
ックス基板(板厚0.3mm)は、板厚0.63mmの
アルミナ基板と比べて、同一のコレクタ損失を与えたと
きの半導体チップを接合した銅板(2c)部分での温度
上昇ΔTjが約40%低減し、断続通電耐量が4倍に向
上することが認められた。このことからわかるように、
アルミナに炭化ケイ素を添加したセラミックス基板は、
アルミナ単体の基板と比べて機械的特性に優れており、
基板自身の熱伝導性の向上と薄板化とにより、放熱性の
高い半導体装置用基板として使用可能なことがわかっ
た。なお、上記の実施例では、セラミックス基板の板厚
を0.3mmとしたが、シート成形法によれば、板厚
0.05〜1mmの基板を形成することができる。また
原料粉にポリビニルアルコールPVA等の結合材を添加
し、湿式混合後、スプレードライヤーで乾燥造粒すれ
ば、その造粒粉を用いてプレス成形することにより、板
厚1mm以上の基板を形成することも可能である。
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
CBC基板のセラミックス基板として、アルミナに炭化
ケイ素を添加し、高温焼成したセラミックス基板を用い
ることにより、従来のアルミナ単体のアルミナ基板に比
較して機械的強度が大幅に増強でき、さらに高熱伝導率
が得られる。従って、実用上でセラミックス基板の薄型
化が可能となる。また炭化ケイ素のアルミナに対する含
有量を制御することにより絶縁特性の優れたセラミック
ス基板を形成することができる。特に、アルミナの質量
比が70〜95%の範囲、炭化ケイ素の質量比が5〜3
0%の範囲、イットリア、カルシア、マグネシア、セリ
ア、酸化マンガン、シリカのうち一種以上がアルミナと
炭化ケイ素の全量に対して0.5〜10%添加されたも
のは、実用的に優れた機械的強度と高熱伝導率のセラミ
ックス基板を得ることができ、半導体装置用基板とし
て、強度、熱伝導性、絶縁性、低コストの点で優れてい
る。これにより半導体装置用の基板として放熱性の高い
CBC基板が得られ、特にパワートランジスタモジュー
ルなどの基板に適用することで、半導体装置の小型化、
低コスト化並びに電流容量の増大化を図ることができ
る。なお、このセラミックス基板は、基板単体としての
機械的特性が優れていることから、ハイブリッドIC回
路基板,あるいはICパッケージなどに適用しても同様
の効果をもたらすものである。
CBC基板のセラミックス基板として、アルミナに炭化
ケイ素を添加し、高温焼成したセラミックス基板を用い
ることにより、従来のアルミナ単体のアルミナ基板に比
較して機械的強度が大幅に増強でき、さらに高熱伝導率
が得られる。従って、実用上でセラミックス基板の薄型
化が可能となる。また炭化ケイ素のアルミナに対する含
有量を制御することにより絶縁特性の優れたセラミック
ス基板を形成することができる。特に、アルミナの質量
比が70〜95%の範囲、炭化ケイ素の質量比が5〜3
0%の範囲、イットリア、カルシア、マグネシア、セリ
ア、酸化マンガン、シリカのうち一種以上がアルミナと
炭化ケイ素の全量に対して0.5〜10%添加されたも
のは、実用的に優れた機械的強度と高熱伝導率のセラミ
ックス基板を得ることができ、半導体装置用基板とし
て、強度、熱伝導性、絶縁性、低コストの点で優れてい
る。これにより半導体装置用の基板として放熱性の高い
CBC基板が得られ、特にパワートランジスタモジュー
ルなどの基板に適用することで、半導体装置の小型化、
低コスト化並びに電流容量の増大化を図ることができ
る。なお、このセラミックス基板は、基板単体としての
機械的特性が優れていることから、ハイブリッドIC回
路基板,あるいはICパッケージなどに適用しても同様
の効果をもたらすものである。
【図1】炭化ケイ素添加量と基板の曲げ強度との関係を
表す図
表す図
【図2】炭化ケイ素添加量と基板の熱伝導率との関係を
表す図
表す図
【図3】CBC基板を用いたトランジスタモジュールの
断面図
断面図
1 放熱金属ベース 2 CBC基板 2a セラミックス基板 2b,2c 銅板 3 半導体チップ 4 外部導出端子 5 ボンディングワイヤ 6 樹脂ケース 7 端子ブロック 8 封止樹脂 9 ゲル状充填材
Claims (4)
- 【請求項1】アルミナを主成分として、炭化ケイ素を添
加して作製したセラミックス焼結体よりなることを特徴
とする半導体装置用基板。 - 【請求項2】セラミックス焼結体の材料組成比が、アル
ミナ(質量)70〜95%、炭化ケイ素5〜30%の範
囲内であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装
置用基板。 - 【請求項3】イットリア、カルシア、マグネシア、セリ
ア、酸化マンガンまたはシリカのうちの少なくとも一種
類をアルミナと炭化ケイ素の全量に対して0.5〜10
%含有することを特徴とする請求項1または2に記載の
半導体装置用基板。 - 【請求項4】セラミックス焼結体の表裏面に箔状の銅板
を接合してなることを特徴とする請求項1ないし3のい
ずれかに記載の半導体装置用基板。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8005466A JPH09194254A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 半導体装置用基板 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8005466A JPH09194254A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 半導体装置用基板 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09194254A true JPH09194254A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11612024
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8005466A Pending JPH09194254A (ja) | 1996-01-17 | 1996-01-17 | 半導体装置用基板 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09194254A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003089573A (ja) * | 2001-09-11 | 2003-03-28 | Kyocera Corp | 非磁性セラミックスとその製造方法及びこれを用いた磁気ヘッド用基板 |
| CN113185270A (zh) * | 2021-05-12 | 2021-07-30 | 四川锐宏电子科技有限公司 | 一种陶瓷基印制电路板及其制备工艺 |
| JPWO2023032748A1 (ja) * | 2021-08-30 | 2023-03-09 | ||
| CN120329012A (zh) * | 2025-06-19 | 2025-07-18 | 河北鼎瓷电子科技有限公司 | 一种氧化铝高温共烧多层陶瓷基板及其制备方法 |
| CN120736886A (zh) * | 2025-09-03 | 2025-10-03 | 河北鼎瓷电子科技有限公司 | 抗热震多层陶瓷基板及其制备方法 |
| CN120887708A (zh) * | 2025-09-30 | 2025-11-04 | 河北鼎瓷电子科技有限公司 | 高热导多层陶瓷基板及其制备方法 |
| CN120903919A (zh) * | 2025-10-11 | 2025-11-07 | 河北鼎瓷电子科技有限公司 | 绝缘氧化铝多层陶瓷基板及其制备方法 |
-
1996
- 1996-01-17 JP JP8005466A patent/JPH09194254A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN120887708B (zh) * | 2025-09-30 | 2025-12-23 | 河北鼎瓷电子科技股份有限公司 | 高热导多层陶瓷基板及其制备方法 |
| CN120903919A (zh) * | 2025-10-11 | 2025-11-07 | 河北鼎瓷电子科技有限公司 | 绝缘氧化铝多层陶瓷基板及其制备方法 |
| CN120903919B (zh) * | 2025-10-11 | 2025-12-23 | 河北鼎瓷电子科技股份有限公司 | 绝缘氧化铝多层陶瓷基板及其制备方法 |
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