JPH09195069A - AlまたはAl合金鋳造用の銅合金製金型 - Google Patents
AlまたはAl合金鋳造用の銅合金製金型Info
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- JPH09195069A JPH09195069A JP30261096A JP30261096A JPH09195069A JP H09195069 A JPH09195069 A JP H09195069A JP 30261096 A JP30261096 A JP 30261096A JP 30261096 A JP30261096 A JP 30261096A JP H09195069 A JPH09195069 A JP H09195069A
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Abstract
用の金型を提供する。 【解決手段】熱伝導度が 0.20 cal/s・cm・℃以上の銅
合金を金型素材とし、この金型の型表面の一部または全
面に、Co, Cu, CrおよびNiのうちから選んだ少なくとも
一種を含むサーメット層またはCo系, Ni系, Cr系もしく
はMo系の硬質合金層を被覆する。
Description
(以下単にAl合金という)鋳造用の金型として好適な銅
合金製金型に関するものである。
式)鋳造用金型としては、一般に、鋳造温度において比
較的Alに侵食されにつくく、また熱衝撃クラック(ヒー
トクラック)やAl鋳物取り出しの際の接触摩耗に比較的
強い、硬質の鉄鋼材料(例えばSKD 61)が使用されてい
る。しかしながら、上記の鉄鋼材料は、熱伝導性が低い
ことから、冷却速度が遅く、1サイクル当たりの鋳造時
間が長いという不利があった。また、冷却速度が遅いた
め、Al合金鋳物の結晶粒が粗大となり、強度および延性
が害されるというところにも問題を残していた。
して、熱伝導性の良い銅合金製の金型の使用が検討され
ている。しかし、銅合金は鉄鋼材料に比べるとAl合金へ
の溶解度が極めて高く、Al合金に侵食され易いという問
題があった。また、銅合金は鋼材に比べて柔らかいので
機械加工が難しく、さらに金型補修時における溶接性に
問題を残していた。
題を有利に解決するもので、熱伝導性に優れるのはいう
までもなく、Al合金に侵食されることがないすなわち耐
溶損性に優れた、Al合金鋳造用の銅合金製金型を提案す
ることを目的とする。
するためには、その表面に硬質でAl合金との親和性が小
さい材料を被覆することが考えられる。そこで、発明者
らは、種々のセラミックやサーメット、硬質合金等につ
いて、銅合金製金型の被覆材としての適合の可否につい
て検討した。その結果、Co, Cu, CrおよびNiのうちから
選んだ少なくとも一種を含むサーメットまたはCo系, Ni
系, Cr系もしくはMo系の硬質合金が、被覆材としてとり
わけ好適であることの知見を得た。この発明は、上記の
知見に立脚するものである。
al/s・cm・℃以上の銅合金製金型の型表面の一部また
は全面に、Co, Cu, CrおよびNiのうちから選んだ少なく
とも一種を含むサーメット層またはCo系, Ni系, Cr系も
しくはMo系の硬質合金層を被覆したことを特徴とするAl
またはAl合金鋳造用の銅合金製金型である。
は、WC,TiC,Mo2C, ZrC,NbC,VC,TaCなどの
炭化物セラミック、TiN,ZrN,Cr2Nなどの窒化物セラ
ミック、TiSi2, ZrSi2などの珪化物セラミック、TiB2,
ZrB2, NbB2, MoB,WBなどのほう化物セラミックおよ
びAl2O3, TiO2, ZrO2, Cr2O3などの酸化物セラミックの
うちから選んだ少なくとも一種と、Co, Cu, CrおよびNi
のうちから選んだ少なくとも一種との組み合わせになる
ものが好適であり、とりわけWC−Coサーメット層、MoB2
−Niサーメット層または Cr3C2−Niサーメット層等が有
利に適合する。また、硬質合金層としては、Co−Mo−Cr
合金層がとりわけ有利に適合する。
術平均粗さ(Ra)で 0.1〜200 μm 好ましくは5〜20μ
m とすることが望ましい。他方、被覆層の厚みについて
は、 0.1〜3000μm 好ましくは5〜100 μm とすること
が望ましい。
ある銅合金としては、Ni:1.0 〜6.0 mass%、Co:0.1
〜0.6 mass%およびBe:0.15〜0.8 mass%を含み、かつ
Mg:0.2 〜0.7 mass%、Al:0.7 〜2.0 mass%のうちか
ら選んだ一種または二種を含有し、残部は実質的にCuの
組成になる銅合金が好適である。
ついて説明すると、この種用途に使用される銅合金とし
ては熱伝導度が0.20 cal/s・cm・℃以上である必要が
ある。というのは、熱伝導度が0.20 cal/s・cm・℃に
満たないと、金型としての熱伝導性が不十分であるた
め、前述したような問題が回避できないからである。し
かしながら、熱伝導度があまりに高いと、補修時の溶接
性が劣化するので、銅合金の熱伝導度は0.20〜0.60 cal
/s・cm・℃程度とするのが好ましい。かかる熱伝導度
要件を満足する銅合金としては、JIS C19500(Cu-1.5Fe
-0.8Co-0.6Sn-0.1P)、C19400(Cu-2.4Fe-0.12Zn-0.04
P)、C2300(Cu-15Zn)、C507(Cu-2Sn-0.15P) 等が挙げ
られる。
だけでなく、適度な硬さを有することが、機械加工性
(切削性)および補修時の溶接性の面で有利である。こ
のような銅合金としては、Ni:1.0 〜6.0 mass%、Co:
0.1 〜0.6 mass%およびBe:0.15〜0.8 mass%を含み、
かつMg:0.2 〜0.7 mass%、Al:0.7 〜2.0 mass%のう
ちから選んだ一種または二種を含有し、残部は実質的に
Cuの組成になる銅合金が有利に適合し、かかる組成に成
分調整することにより、熱伝導度が0.25〜0.55 cal/s
・cm・℃でかつブリネル硬さ(HB ) が 180〜300 の、
鋳造用金型として最適の熱伝導性−硬さバランスを有す
る銅合金が得られる。
上記の範囲に限定した理由は、次のとおりである。 Ni:1.0 〜6.0 mass% Niは、NiBe化合物の形成による強度向上のために添加す
るが、含有量が 1.0mass%に満たないとその添加効果に
乏しく、一方 6.0mass%を超えると強度改善効果は飽和
に達し、むしろ熱伝導度が低下するだけでなく、合金の
融点が上昇して溶接が困難となる。
るが、含有量が 0.1mass%未満ではその添加効果に乏し
く、一方 0.6mass%を超えて多量に含有されると脆性が
増し熱間加工性が阻害される。
度の向上に有効に寄与するが、含有量が0.15mass%に満
たないとその添加効果に乏しく、一方0.8 mass%を超え
ると強度が高くなりすぎ、価格の面でも不利となる。
ss% Mgは、高温での延性向上のために添加するが、含有量が
0.2mass%未満では延性改善効果が十分ではなく、一方
0.7mass%を超えると延性改善効果が劣化するだけでな
く熱伝導度の面でも不利となる。Alは、 Ni3Al化合物の
形成による強度向上の他、熱伝導性の調整に有用な元素
であるが、含有量が 0.7mass%未満では熱伝導度が高く
なりすぎ、一方 2.0mass%を超えると熱伝導度が低くな
りすぎので、 0.7〜2.0 mass%の範囲に限定した。これ
らMgおよびAlのいずれかまたは両方を所定範囲に調節す
ることによって、所望の0.25〜0.55 cal/s・cm・℃の
熱伝導性を得ることができる。
ため、これを用いて金型を製造する場合には、溶体化処
理と時効処理の2ステップの熱処理を施す必要があり、
それぞれ 850〜1000℃、 400〜500 ℃で処理することが
好ましい。上記の熱処理を除けば、他の一般の銅基合金
材料と同様の製造法によって製造することができ、かく
して、ブリネル硬さが 180〜300 でかつ熱伝導度が0.25
〜0.55 cal/s・cm・℃以上の優れた熱伝導性−硬さバ
ランスを有する鋳造用金型を得ることができる。
する被覆材について説明する。かかる被覆材としては、
前述したとおり、Co, Cu, CrおよびNiのうちから選んだ
少なくとも一種を含むサーメットまたはCo系, Ni系, Cr
系もしくはMo系の硬質合金が好適であり、かかるサーメ
ット層または硬質合金層を薄く被覆することによって、
銅合金の持つ熱伝導性を損なうことなしに、耐溶損性を
向上させることができる。被覆材として、Co, Crおよび
Ni成分が必要な理由は、かかる成分はいずれも、Al合金
との反応性が低いだけでなく、銅合金と合金化してバイ
ンダーとして有効に作用し、両者の固着力の向上に有効
に寄与するからである。ここに、サーメット材として
は、WC−Coサーメット、MoB2−Niサーメットおよび Cr3
C2−Niサーメット等がとりわけ有利に適合する。これら
のサーメットにおいて、金属材料の含有量は1〜49mass
%程度とすることが好ましい。また、硬質合金として
は、Co−Mo−Cr合金が有利に適合し、その好適組成は、
Co:50〜65mass%、Mo:25〜30mass%、Cr:5〜25mass
%である。
好ましくは5〜100 μmとすることが望ましい。という
のは、厚みが 0.1μm に満たないと満足いく耐溶損性が
得られず、また3000μm を超えると被覆層の密着性が劣
化するだけでなく、熱伝導性の低下を招くからである。
また、かかる被覆の表面粗さは、算術平均粗さ(Ra)で
0.1〜200 μm 好ましくは5〜20μm とすることが望ま
しい。というのは、Raが 0.1μm 未満では、金型表面の
粗さと変わらないので、塗型剤の密着性を向上させるこ
とが難しく、一方 200μm を超えると、部分的に金型表
面が露出する危険があり、しかも塗型剤の密着性もそれ
以上向上しないからである。
に限定されることはなく、溶射法、めっき法、溶接肉盛
り法および蒸着法など従来公知の方法いずれもが使用で
きるが、とりわけ好適な被覆方法は特開平6−269936号
公報および同6−269939号公報に開示されているような
放電被覆法(エレクトロ・スパーク・デポジション)で
ある。この放電被覆法は、金型の大きさに制約がなく、
部分的な被覆も行うことができ、しかも溶射等と違って
デッドポイント(陰となって被覆が不可能な位置)が存
在しない。また、常温での作業が可能で熱入力が小さい
ため、高温に長時間さらされることによる銅合金の軟化
を抑制することもできる。さらに、被覆層の厚みだけで
なく、表面粗さの変更も容易なので、適当な表面粗さに
調整することにより、塗型剤を凹凸面に有利に浸透させ
て十分な密着性を得ることができる。
長さ:150 mmの銅合金丸棒の表面に、同じく表1に示す
種々の組成になる被覆層を放電被覆法によって被覆し
た。これらの供試材を、約 690℃のアルミニウム溶湯内
で攪拌しながら7分間浸漬した。その後、アルミ浴から
引き上げ、Alとの反応性(耐溶損性)を調査した。ま
た、冷却能については、4個を同時に製造できるAl鋳造
用金型に、表1に示す被覆材を被覆した金型部材を部分
的にインサートし、できたAl合金鋳物のミクロ組織(D
AS:デンドライト・アーム・スペーシング)を確認す
ることによって評価した。同時に、鋳造のサイクルタイ
ムも測定した。得られた結果を表1に併記する。
被覆をそなえる金型を用いた場合には、優れた耐溶損性
および冷却能が得られ、鋳造のサイクルタイムも大幅に
短縮することができた。
用金型は、冷却速度が速いので、鋳造のサイクルタイム
を短縮できるだけでなく、結晶粒を微細化してAl合金鋳
物の強度および延性を向上させることができる。また、
金型各部の温度制御を、容易かつ任意に行い得るので、
鋳造欠陥を低減することができる。さらに、Al合金溶湯
に侵食されない優れた耐溶損性を得ることができる。
Claims (6)
- 【請求項1】熱伝導度が0.20 cal/s・cm・℃以上の銅
合金製金型の型表面の一部または全面に、Co, Cu, Crお
よびNiのうちから選んだ少なくとも一種を含むサーメッ
ト層またはCo系, Ni系, Cr系もしくはMo系の硬質合金層
を被覆したことを特徴とするAlまたはAl合金鋳造用の銅
合金製金型。 - 【請求項2】請求項1において、サーメット層が、各種
の炭化物セラミック、窒化物セラミック、珪化物セラミ
ック、ほう化物セラミックおよび酸化物セラミックのう
ちから選んだ少なくとも一種と、Co, Cu, CrおよびNiの
うちから選んだ少なくとも一種との組み合わせになるも
のであるAlまたはAl合金鋳造用の銅合金製金型。 - 【請求項3】請求項2において、サーメット層が、WC−
Coサーメット層、MoB2−Niサーメット層または Cr3C2−
Niサーメット層のいずれかであるAlまたはAl合金鋳造用
の銅合金製金型。 - 【請求項4】請求項1において、Mo系合金層がCo−Mo−
Cr合金層であるAlまたはAl合金鋳造用の銅合金製金型。 - 【請求項5】請求項1,2,3または4において、被覆
層の表面粗さが算術平均粗さ(Ra)で 0.1〜200 μm であ
るAlまたはAl合金鋳造用の銅合金製金型。 - 【請求項6】請求項1,2,3,4または5において、
金型の素材である銅合金の成分組成が、 Ni:1.0 〜6.0 mass%、 Co:0.1 〜0.6 mass%および Be:0.15〜0.8 mass% を含み、かつ Mg:0.2 〜0.7 mass%、 Al:0.7 〜2.0 mass% のうちから選んだ一種または二種を含有し、残部は実質
的にCuの組成になるものであるAlまたはAl合金鋳造用の
銅合金製金型。
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|---|---|---|---|
| JP30261096A JP3150291B2 (ja) | 1995-11-17 | 1996-11-14 | AlまたはAl合金鋳造用の銅合金製金型 |
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP7-299717 | 1995-11-17 | ||
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Publications (2)
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| JP (1) | JP3150291B2 (ja) |
Cited By (3)
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|---|---|---|---|---|
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| JP2013056447A (ja) * | 2011-09-07 | 2013-03-28 | Castem:Kk | ハイブリッド金型 |
| CN111334739A (zh) * | 2019-12-30 | 2020-06-26 | 苏州三基铸造装备股份有限公司 | 一种挤压铸造型腔表面强化方法 |
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|---|---|---|---|---|
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-
1996
- 1996-11-14 JP JP30261096A patent/JP3150291B2/ja not_active Expired - Lifetime
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