JPH09195830A - 内燃機関の空燃比制御方法 - Google Patents
内燃機関の空燃比制御方法Info
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Abstract
化検出手段が故障して燃料噴射補正値あるいは補正係数
が所定の値に固定された場合、フィードバック補正値を
限界まで上げてもなお、最終的な燃料噴射量が目標燃料
噴射量に達せず、空燃比がリーン状態のまま維持されて
しまうことがある。 【解決手段】 本発明は、環境変化検出手段の故障時に
当該手段の検出結果に基づいて決められる燃料噴射量補
正値を一定の値に固定し、また、空燃比検出手段の検出
結果に基づいて決められるフィードバック補正値に限界
幅を設けるという二つのフェールセーフ機能を備えた内
燃機関の空燃比制御方法において、環境変化検出手段が
故障した時に、フィードバック補正値の限界幅、前記所
定の値に固定された燃料噴射量補正値、又は基本燃料噴
射量の何れかを調節して、フィードバック補正値の変化
に対応して空燃比検出手段が反応し得るレベルまで、最
終的な燃料噴射量を増加又は減少させる。
Description
法に関し、特に空燃比手段を用いた内燃機関の空燃比制
御方法の改良に関する。
ために、内燃機関の排気管等に、空燃比が理論空燃比よ
り高いか低いかに反応する空燃比検出手段を設け、この
空燃比検出手段の検出結果に基づいて燃料噴射量を制御
することが行われている。具体的には、エンジンのエン
ジン回転数及びスロットル開度を検出する手段を設け、
これらの手段の検出結果に基づいて基本燃料噴射量をマ
ップ等を用いて決定し、かつ、エンジンの温度及び吸気
温度等のエンジンの運転条件に対する環境変化を検出す
る手段を設けて、これらの手段の検出結果に基づいて燃
料噴射補正値あるいは補正係数を算出し、前記基本燃料
噴射量に当該燃料噴射補正値を加算あるいは補正係数を
乗算して補正した燃料噴射量として燃料噴射装置から燃
料を噴射させる一方で、排気管等に空燃比検出手段を設
け、前記補正燃料噴射量に基づいて供給された燃料によ
る混合気の空燃比がリッチかリーンかを検出し、この検
出結果からフィードバック補正値を決定し、例えば検出
した空燃比がリッチの場合には燃料噴射量を減少させ理
論空燃比にし、また、検出した空燃比がリーンの場合に
は燃料噴射量を増加させて空燃比を理論空燃比になるよ
うに制御する(図16参照、本図は通常の空燃比制御方
法で制御された燃料噴射量と空燃比検出手段の検出結果
の経時変化を示すグラフである。)。また、上記した従
来の制御方法では、エンジン温度等のエンジンの運転条
件に対する環境変化を検出する手段の動作を監視し、前
記手段の故障を検出した場合には、前記燃料噴射補正値
を所定の値に固定するように制御しており(図17参
照、本図は環境変化検出手段の故障用のフェールセーフ
が機能した状態を含む図16に対応するグラフであ
る。)、また、空燃比検出手段が故障した場合のフェー
ルセーフとして空燃比検出手段の検出結果に基づいて決
定されるフィードバック補正値には限界幅を設定してい
た。
法によれば、最終的な燃料噴射量を空燃比手段の検出結
果、即ち実際の空燃比に応じて補正しているので、極め
て正確な空燃比制御が行え、また、エンジンの運転条件
に対する環状変化を検出する手段を監視し、これらの環
境変化検出手段の故障を検出した場合には燃料噴射補正
値あるいは補正係数を所定あるいは補正係数の値に固定
するので、前記環境変化検出手段の故障によって燃料噴
射量が極端に多くなったり、また、少なくなったりする
ことがなく、さらに空燃比検出手段のフェールセーフと
してフィードバック補正値に限界値を設定しているので
空燃比検出手段が故障した場合でも燃料噴射量が極端に
多くなったり、また、少なくなったりすることがないと
いう様々な利点を有するが、前記したように環境変化検
出手段が故障して燃料噴射補正値あるいは補正係数が所
定の値に固定された場合、空燃比検出手段に基づくフィ
ードバック補正値の限界幅が決められてしまっているの
で、エンジンの運転状態によっては、図17に示すよう
に、フィードバック補正値を限界まで上げてもなお、最
終的な燃料噴射量が目標燃料噴射量に達せず、従って、
空燃比がリーン状態のまま維持されてしまうことがある
等の問題が残っている。上記した問題点は、前記フィー
ドバック補正値の限界幅を無くせば解決できるが、フィ
ードバック補正値の限界幅を無くすと、空燃比検出手段
が故障して、例えば、その検出結果がリーン側に固定さ
れてしまった場合等に、フィードバック補正値は空燃比
をリッチにするために、際限なく燃料噴射量を増加させ
ることになるので好ましくない。本発明は、上記した従
来の問題点を解決し、環境変化検出手段及び空燃比検出
手段の両方の故障に対するフェールセーフ機能を備え、
かつ、環境変化検出手段が故障した場合でも、空燃比検
出手段を用いたフィードバック制御で目標とする空燃比
を得ることのできる内燃機関の空燃比制御方法を提供す
ることを目的としている。
ために、本発明は、環境変化検出手段の故障時に当該手
段の検出結果に基づいて決められる燃料噴射量補正値を
一定の値に固定し、また、空燃比検出手段の検出結果に
基づいて決められるフィードバック補正値に限界幅を設
けるという二つのフェールセーフ機能を備えた内燃機関
の空燃比制御方法において、環境変化検出手段が故障し
た時に、フィードバック補正値の限界幅、前記所定の値
に固定された燃料噴射量補正値、又は基本燃料噴射量の
何れかを調節して、フィードバック補正値の変化に対応
して空燃比検出手段が反応し得るレベルまで、最終的な
燃料噴射量を増加又は減少させる。これにより、運転状
態検出手段の故障後でも最適な空燃比が得られる内燃機
関の空燃比制御が可能になる。
御方法は、燃料噴射装置の燃料噴射量を、エンジンの運
転状態を検出する手段の検出結果に基づいて決められる
基本燃料噴射量と、エンジンの運転条件に対する環境変
化を検出する手段の検出結果に基づいて決められる燃料
噴射量補正値と、燃料噴射後の実際の空燃比を検出する
手段からの検出結果に基づいて、空燃比がリーンであれ
ば燃料噴射量を増加し、リッチであれば燃料噴射量を減
少させるように算出されるフィードバック補正値とに基
づいて決定する一方で、前記環境変化検出手段の動作を
監視し、該手段の故障を検出した場合には、フェールセ
ーフとして前記燃料噴射量補正値を所定の値に固定し、
また、空燃比検出手段の故障時のフェールセーフとして
前記空燃比フィードバック補正値に限界幅を定めた内燃
機関の空燃比制御方法において、前記環境変化検出手段
の故障を検出した時に、空燃比フィードバック補正値の
変化に対応して空燃比検出手段が反応し得るレベルまで
空燃比フィードバック補正値の限界幅を拡大することを
特徴とするものである。
ともに拡大され得、この時に、リッチ側及びリーン側の
拡大比率を変えてもよい。また、限界幅をリッチ側のみ
拡大するようにしてもよい。好ましくは、故障した環境
変化検出センサの種類に応じて拡大率が決定され得る。
の別の特徴は、燃料噴射装置の燃料噴射量を、エンジン
の運転状態を検出する手段の検出結果に基づいて決めら
れる基本燃料噴射量と、エンジンの運転条件に対する環
境変化を検出する手段の検出結果に基づいて決められる
燃料噴射量補正値と、燃料噴射後の実際の空燃比を検出
する手段からの検出結果に基づいて、空燃比がリーンで
あれば燃料噴射量を増加し、リッチであれば燃料噴射量
を減少させるように算出されるフィードバック補正値と
に基づいて決定する一方で、前記環境変化検出手段の動
作を監視し、該手段の故障を検出した場合には、フェー
ルセーフとして前記燃料噴射量補正値を所定の値に固定
し、また、空燃比検出手段の故障時のフェールセーフと
して前記空燃比フィードバック補正値に限界幅を定めた
内燃機関の空燃比制御方法において、前記環境変化検出
手段の故障を検出した時に、空燃比フィードバック補正
値の変化に対応して空燃比検出手段が反応し得るレベル
まで燃料噴射補正値の固定値を増加又は減少させること
にある。
の、さらに別の特徴は燃料噴射装置の燃料噴射量を、エ
ンジンの運転状態を検出する手段の検出結果に基づいて
決められる基本燃料噴射量と、エンジンの運転条件に対
する環境変化を検出する手段の検出結果に基づいて決め
られる燃料噴射量補正値と、燃料噴射後の実際の空燃比
を検出する手段からの検出結果に基づいて、空燃比がリ
ーンであれば燃料噴射量を増加し、リッチであれば燃料
噴射量を減少させるように算出されるフィードバック補
正値とに基づいて決定する一方で、前記環境変化検出手
段の動作を監視し、該手段の故障を検出した場合には、
フェールセーフとして前記燃料噴射量補正値を所定の値
に固定し、また、空燃比検出手段の故障時のフェールセ
ーフとして前記空燃比フィードバック補正値に限界幅を
定めた内燃機関の空燃比制御方法において、前記環境変
化検出手段の故障を検出した時に、空燃比フィードバッ
ク補正値の変化に対応して空燃比検出手段が反応し得る
レベルまで基本燃料噴射量を増加又は減少させることに
ある。
法の一実施例を添付図面を参照しながら説明する。図1
は本発明が適用される2機掛け船外機を装備した船舶の
外観図である。図面に示すように、この2機掛け船外機
は船体1の船尾に各々船舶用6気筒2サイクルエンジン
を搭載した2機の船外機3-1及び3-2を装着した形式の
もので、各船外機のエンジンを独立して運転できるよう
に、各々に後述する駆動制御装置100を設けてあり、
どちらか一方のエンジンが故障した場合でも他方のエン
ジンで航行可能にされている。前記した2機の船外機3
-1及び3-2は何れも同じ構造であり、また、各船外機の
エンジンを制御する駆動制御装置100の処理方法も同
じ構造であるので、以下の説明では一方の船外機3-1の
みを取り上げて説明する。
御装置100の関係を示す概略構成図、図3は、船外機
3-1のエンジンの運転状態を検出するための検出手段及
び燃料噴射や点火を駆動する手段、駆動制御装置10
0、及び駆動対象の関係を示すブロック図である。図面
に示すように、エンジンにはエンジンの運転状態やエン
ジンの運転条件に対する環境変化を検出するための手段
として種々のセンサが設けられている。前記駆動制御装
置100は、これらの検出センサからの検出情報に基づ
いて予め定めた制御プログラムに従って、そのときの最
適空燃比を得られる燃料噴射量や、噴射タイミング又は
点火タイミングなどを演算して点火プラグ及び燃料噴射
装置に加えて燃料ポンプやオイルポンプ等を制御する。
上記制御プログラムは、検出情報の読込ルーチンと読み
込んだ検出情報に基づいて各制御量を演算する複数の演
算ルーチンとを予め定めたシーケンスに従って配置した
メインルーチンを有し、このメインルーチンに従って演
算処理を行う。
に説明する。運転状態検出手段は、その時々のエンジン
の運転状態を検出する検出手段であり、本実施例では、
気筒検出手段#1〜#6、クランク角検出手段及びスロ
ットル開度検出手段から成る。気筒検出手段#1〜#6
は、クランク軸の周りに6個配備される。これら気筒検
出手段#1〜#6は、例えば各気筒のピストンが上死点
又はそれより所定角度手前に位置する瞬間に信号を発す
るように構成され、本実施例ではクランク軸の一回転中
に60度ごとに1つの気筒検出信号(TDC信号)を各
気筒#1〜#6から順番に清算処理装置101に送る。
エンジン回転数はこの気筒検出手段#1〜#6の検出結
果に基づいて算出される。また、前期TDC信号は、各
気筒についてのイベント割込み(TDC割込み)を実行
するためのトリガ信号になり、前期TDC信号によって
イベント割込みが実行され、イベント割込みのフロー中
にメインルーチンで求められた各気筒についての制御演
算結果に基づいた点火時期及び燃料噴射量セットが実行
される。クランク角検出手段は、点火時期制御のベース
となる角度パルスを発するものであり、クランク軸に係
合するリングギア(図示せず)の歯数に対応してパルス
信号を発する。例えば、ギア歯数112歯に対応して1
回転中に448パルスを発するように構成する場合は、
1パルスごとにクランク軸が0.8度回転することにな
る。点火時期制御はTDC割込みでのセット後のクラン
ク角信号をカウントすることにより行われる。スロット
ル開度検出手段は、吸気マニホルドに設けたスロットル
弁(図示せず)の開度に応じてアナログ電圧信号を発す
る。演算処理装置はこのアナログ信号をA/D変換して
読込、マップ読取等の演算処理で使用する。環境変化検
出手段は、エンジンの運転状態に対する周囲環境の状態
の変化(例えば、本実施例の場合、各機関の温度の変化
やトリム角の変化等)を検出する手段であり、本実施例
ではトリム角検出手段、E/G温度検出手段、大気圧検
出手段、及び吸気温度検出手段から成る。これら、上記
した周囲環境の変化は、空燃比に直接影響するものなの
で、前記環境変化検出手段から得られた検出結果は、上
記した運転状態検出手段の結果に基づいて算出される燃
料噴射量や点火時期等の基準制御量を補正する基準制御
量補正用のパラメータとして使用される。トリム角度検
出手段は、船体1に船外機を取り付けるためのブラケッ
トに設けられ、船外機の取付角度を検出する。E/G温
度検出手段は、各気筒(又は特定の基準気筒)のシリン
ダブロックに設けられ、その気筒の温度を検出する。大
気圧検出手段は、カウリング内の適当な位置に設けら
れ、また、吸気温度検出手段は吸気通路の適当な位置に
設けられる。空燃比検出手段は、O2センサから成り、
理論空燃比で反応して実際の空燃比がリッチかリーンか
を検出し、燃料噴射量等のフィードバック制御を行うた
めのパラメータとして使用される。ノック検出手段は、
各気筒の異常燃焼を検出するためのものであり、ノッキ
ングがおきた場合に点火時期を遅角側にシフトさせた
り、または燃料をリッチ側に設定する等してノッキング
を解消し、エンジンの損傷発生を防止する。オイルレベ
ル検出手段は、カウリング内のサブタンク及び船内のメ
インタンクの両方にレベルセンサを設けたものである。
サーモスイッチは、バイメタル式温度センサ等の応答性
の速いセンサからなり、冷却系異常等によるエンジンの
温度上昇等を検出し焼き付きを防止するための失火制御
を行う。シフトカットスイッチは、船外機のシフト操作
時(前進クラッチあるいは後進クラッチ脱着操作)にか
かるシフト操作系への負荷すなわちドッグクラッチの高
面圧を検出するもので、制御装置はこのシフトカットス
イッチからの信号に基づいて、クラッチ脱操作にかかる
クラッチの面圧が高い場合にはエンジン出力すなわちト
ルクを下げてクラッチ脱操作を容易にする。DES検出
手段は、2機のエンジン3-1及び3-2を同時に駆動する
2機掛け運転の場合に、一方のエンジンが異常により失
火運転状態にあることを他方のエンジンに知らせるため
の信号であるDESを検知するものである。すなわち、
該検出手段は、船尾に船外機を2台並設して備えた形式
の船舶において、一方の船外機のエンジンがオイル不足
や温度上昇等により失火制御を行っている場合に、その
エンジンのDES出力手段から出力されるDESを検出
して、当該エンジンの失火運転状態を検知するためのも
ので、この検出結果を受けた他方のエンジンの駆動制御
装置は、そのエンジンも前記一方のエンジンと同様に失
火運転させ両方のエンジンの運転状態を同じにして走航
のバランスを保つ。バッテリ電圧検出手段は、バッテリ
電圧を検出して、演算処理装置103に出力し、演算処
理装置101では、この検出結果に基づいて、インジェ
クタの駆動電源電圧の変化によって変化するバルブの開
閉動作の速さに応じて燃料噴射量を補正する。スタータ
スイッチ検出手段は、エンジンが始動運転中かどうかの
検出をするためのものであり、演算処理装置101で
は、この検出結果に基づいて、例えば始動状態であれ
ば、燃料のリッチ化等を行い始動運転用の制御を行う。
E/Gストップスイッチ検出手段は、エンジン停止操作
スイッチや落水検知スイッチから成り、このうち落水検
知スイッチは落水事故等の緊急状態を検出するものであ
り、緊急時にエンジンを直ちに停止するように制御す
る。
処理装置101に入力され、演算処理装置101ではこ
れらの入力信号に基づいて出力側の燃料噴射手段#1〜
#6、点火手段#1〜#6、燃料ポンプ及びオイルポン
プを駆動制御する。尚、燃料噴射手段および点火手段は
各々インジェクタ及び点火プラグから成り、これらは各
気筒ごとに独立して順番に制御される。
理装置101における点火時期制御及び燃料噴射制御を
実行する基本構成に関して説明する。図4は、点火時期
制御及び燃料噴射制御を実行するための基本構成を示す
ブロック図である。尚、このブロック図では点火時期及
び燃料噴射量の基本制御量の演算を実行する部分、エン
ジンの運転状態に対する環境変化に応じて基本制御量の
補正を実行する部分、空燃比検出手段からの検出結果に
基づくフィードバック制御を実行する部分、及び環境変
化検出手段の故障時のフェールセーフを実行する部分の
みを具体的に示しており、前記したサーモスイッチによ
る焼き付け防止制御や、シフトカットスイッチの検出結
果に基づくエンジン回転数の制御等と点火プラグを失火
されるその他の制御を実行する部分については具体的な
構成は省略してある。また、図5は上記駆動制御装置1
01の処理に対応する実際の燃料噴射量及び空燃比検出
手段の検出結果の経時変化を示すグラフである。
#6(図3参照)からの入力に基づいて対応する気筒番
号を判別する。周期計測手段203は、この気筒判別手
段201を介して気筒検出手段#1〜#6の検出信号を
入力し、これらの検出信号に基づいて、各気筒からの入
力信号時間間隔を計測し、これを6倍することにより1
回転の時間(周期)を算出する。エンジン回転数算出手
段205は、この周期の逆数を演算して回転数を求め
る。スロットル開度読込手段207は、スロットル開度
検出手段から得られるアナログ電圧信号を入力し、これ
をデジタル信号に変換する。
換されたスロットル開度信号とE/G回転数算出手段2
05で算出されたエンジン回転数信号とは基本点火時期
算出手段209及び基本燃料噴射量算出手段211に送
られ、各手段209及び211で、基準気筒、ここでは
気筒#1の点火時期及び燃料噴射量が各々3次元マップ
から算出される。前記3次元マップは予め実験等によっ
て得られたマップであり、図示していないが不揮発性メ
モリ(図3参照)に記憶されている。前記したエンジン
回転数信号及びスロットル開度信号は、さらに気筒別点
火時期補正値演算手段213及び気筒別燃料噴射量補正
値演算手段215に送られ、これらの手段213及び2
15で、残りの気筒#2〜#6についての基本点火時期
及び基本燃料噴射量に対する補正値が各気筒ごとにマッ
プ演算して求められる。
度読込手段219及び大気圧読込手段221は、環境変
化検出手段における対応する検出手段からの検出信号を
読み取り、これらの情報を点火時期補正値算出手段22
3及び燃料噴射量補正値算出手段225に送り、これら
の手段223及び225で各運転状態に応じた補正値を
算出する。この場合、点火時期補正値については、基本
点火進角の値に対して加算する補正進角(あるいは遅
角)の角度数を読み込み、各読込データの種類ごとに予
め記憶されたマップにより求める。また、燃料噴射量の
補正値については、予め定めた比例計数を基本噴射量に
対して乗算することにより求める。
いては、図示していないが、さらに吸気温度の検出デー
タを各算出手段212、213に入力して吸気温度に基
づく補正を行ってもよい。
射量補正値算出手段225で算出された各補正値は、そ
れぞれ点火時期補正手段227及び燃料噴射量補正手段
229に入力され、ここで基本点火時期及び基本燃料噴
射量の算出値に加算して基準気筒#1の点火時期及び燃
料噴射の制御量(即ち、補正点火時期及び補正燃料噴射
量)が算出される。
量の制御量は、気筒別点火時期補正手段231及び気筒
別燃料噴射量補正手段233に入力され、ここで基準気
筒#1についての補正された基本点火時期及び燃料噴射
量に対して、気筒#2〜#6についての気筒別点火時期
補正値演算手段213及び気筒別燃料噴射量補正値演算
手段215による制御補正値を加えることにより、気筒
#2〜#6までの気筒の点火時期及び燃料噴射量の制御
量が算出される。
6までの各気筒に対する点火時期および燃料噴射量の制
御量に基づいて、点火出力手段235は、各気筒ごとの
点火進角の角度の値で算出された制御量を気筒検出手段
#1〜#6を基準にセットし、クランク角読込手段23
9からの入力信号によりカウントし、燃料出力手段23
7は燃料噴射装置の開弁時間を気筒検出手段#1〜#6
を基準にタイマセットする。
ック制御手段241及びフェールセーフ制御手段243
を備えている。フィードバック制御手段241は、空燃
比読込手段245から入力される実際の空燃比の情報に
基づいてフィードバック補正値を決定し、燃料噴射量補
正手段229に出力する。具体的には、このフィードバ
ック制御手段241には、図5に示すように、空燃比読
込手段245からリッチ又はリーンの何れかの信号が入
力され、例えば空燃比がリーンの場合には空燃比がリッ
チになるまで燃料噴射量を所定量増加させ、また、空燃
比が検出された空燃比がリッチの場合にはリーンになる
まで燃料噴射量を所定量減少させて、空燃比検出手段が
リーン信号とリッチ信号とを交互に出力するように補正
燃料噴射量を補正するフィードバック補正値を決定し、
燃料噴射量補正手段229は、基本燃料噴射量算出手段
211から得られる基本燃料噴射量と燃料噴射量補正値
算出手段225から得られる燃料噴射量補正値とから算
出される補正燃料噴射量に、さらに前記フィードバック
補正値を加算して最終的な燃料噴射量に関する制御値を
決定する(図5参照)。尚、前記フィードバック制御手
段241では、空燃比検出手段の故障を考慮して、算出
するフィードバック補正値に所定の限界幅R(図5参
照)を設定しており、これにより例えば空燃比検出手段
が故障して検出結果がリーン側に固定されてしまった場
合等にフィードバック補正値によって最終的な燃料噴射
量を際限なく増加させることを防止している。
トリム角度読込手段217、機関温度読込手段219、
及び大気圧読込手段221から成る環境変化検出手段の
情報を入力し、これらの情報が欠落か或いは異常である
フェール状態であるか否かの環境変化検出手段に対する
フェール判断を行い、その判断結果を点火時期補正値算
出手段223、燃料噴射量補正値算出手段225、及び
フィードバック補正値決定手段242に出力する。前記
燃料噴射量補正値算出手段225では、前記フェールセ
ーフ制御手段243から、環状変化検出手段がフェール
であるという情報を入力した場合は、燃料噴射補正値を
所定の値に固定する(図5参照)。尚、燃料噴射量補正
値算出手段225では、フェールである前記環境変化検
出手段の種類に応じて固定値を決定してもよく、また、
種類に関係なく所定の固定値に決定するようにしてもよ
い。一方、フィードバック制御手段241は前記フェー
ルセーフ制御手段243から環境変化手段が故障してい
る情報を得た場合には、フィードバック補正値の限界幅
Rを予め設定した幅αだけ拡張する。これにより、環境
変化検出手段の故障時に、燃料噴射量補正値が低い固定
値で固定されても、フィードバック補正値を大きく設定
することが可能になるので、最終的な燃料噴射量を空燃
比検出手段が反応するレベル、即ち、目標燃料噴射量ま
で上げることができるようになる。最終的な燃料噴射量
が目標燃料噴射量まで上がったら、その後は通常通り、
空燃比検出手段がリーン信号とリッチ信号を交互に出力
するようにフィードバック補正値の値を変化させて燃料
噴射量を制御する(図5参照)。
制御及び燃料噴射量制御の基本構成を含む、エンジンつ
いての制御全体のフローチャートである。このフローチ
ャートは、演算処理装置101のCPUに組み込まれた
制御プロセス全体のシーケンスプログラムを示すメイン
ルーチンのフローである。
がってエンジン操作が開始されると、所定のリセット時
間後まず制御処理装置内の各処理回路が初期化される
(ステップ11)。
ンの運転状態が判断され結果が揮発性メモリ102に保
持される。 a.メインスイッチのON,OFF情報、スタータスイ
ッチ検出手段を使って読み込まれたスタータスイッチの
ON,OFF情報、及びクランク角検出手段から読み取
られるクランク角パルス列からの算出されるエンジン回
転数情報により始動状態か否か判断する始動判断。 b.スロットル開度検出手段から読み取られるスロット
ル開度情報、エンジン回転数情報、DES検出手段から
読み取られる他方の船外機の運転状態情報であるDES
情報、あるいは下記するオーバーヒート、オイル不足等
の異常状態情報、あるいはスロットル開度情報の時間変
化から算出される急加減速情報等に基づき特定気筒を休
止すべきかどうかを判断する気筒休止判断。 c.主にスロットル開度情報、エンジン回転数情報に基
づき酸素濃度のフィードバック制御を行うかどうかの判
断。 d.主にスロットル開度情報、エンジン回転数情報に基
づき特定の制御条件の場合に制御データを学習記憶させ
るかどうかの判断。 e.エンジン回転数情報に基づき過剰回転にあるかどう
かのオーバーレボ判断。 f.スロットル開度情報、エンジン回転数情報及びエン
ジン温度検出手段或いはサーモスイッチによる温度情報
に基づきオーバヒート状態にあるかどうかを判断するオ
ーバーヒート判断。 g.スロットル開度情報、エンジン回転数情報及びオイ
ルレベル検出手段による残存オイル量情報に基づき残存
オイル量が少ないかどうかを判断するオイルエンプティ
判断。 h.スロットル開度情報、クランク角情報、酸素濃度情
報或いはクランク角検出手段の一種であるパルサーコイ
ルからのパルサー情報に基づき、これらの情報が欠落か
或いは異常であるフェール状態であるか否かのフェール
判断、及び環境変化検出手段からの検出情報に基づき、
これらの情報が欠落か或いは異常であるフェール状態に
あるか否かのフェール判断。 i.2機掛け運転信号により他の船外機も運転されてい
る2機掛け運転状態にあるかどうかの判断、気筒休止状
態信号により他方の船外機が気筒休止運転状態にあるか
否かの判断、及びDES(異常対応の失火制御状態を報
知する信号)により他方の船外機が異常対応の失火制御
状態にあるか否かの判断の3つの判断からなる2機掛け
運転状態判断。 j.スロットル開度情報の時間変化から急加減速状態に
あるかどうかの急加減速判断。 k.シフトカットスイッチの信号に基づいて、特定気筒
の点火の停止及び燃料噴射量の減量を行っているか否か
の判断。以上説明した各種の判断は、前回のルーチンに
おいて読み取った各検出手段からの検出情報や演算結果
等の各種情報に基づいて行われる。
ーチンワークを行うかどうかの判別が行われる。演算処
理装置はハード的或いはソフト的に4ms間隔でループ
1の処理用フラグ1を”1”にセットし、8ms間隔で
ループ2の処理用フラグ2を”1”にセットする。図8
はこのようなループ1及びループ2を実行するためのタ
イマ割込のフローチャートである。このようなタイマの
セットはステップ11において行われ、各ループ1及び
2のルーチンを実行中にそのフラグがセットされるとと
もに、次回のそのルーチンのためのタイマがセットされ
る。図6に戻り、ステップ13において、フラグ1をチ
ェックし、”1”であればステップ14及びステップ1
5からなるループ1の処理を実行する。尚、ステップ1
4に進むと同時にフラグ1はクリアされ”0”となる。
ステップ13において、フラグ1が”0”であることが
確認されると、ステップ16に進み、フラグ2が”1”
であるかどうかのチェックが行われる。フラグ2が”
1”であればステップ17に進むと同時にフラグ2はク
リアされ”0”となる。ステップ16でフラグ2が”
0”である場合にはステップ12に戻る。
進んだ場合、ステップ14ではスイッチ情報の読み込み
が行われる。ここではE/Gストップスイッチ検出手
段、メインスイッチ、スタータスイッチ検出手段及びサ
ーモスイッチからの情報が読み取られ、続いてステップ
15において、ノック検出手段及びスロットル開度検出
手段からの情報が読み取られる。このループ1による情
報の読み込みの終了後ステップ16に進み、ループ2の
ルーチンワークを行うかどうかが判別される。
進んだ場合、ステップ17では、オイルレベルの検出、
シフトカットスイッチの出力、エンジン2機掛け運転信
号、気筒休止状態信号、及びDES信号の読み込みが行
われ、さらにステップ18に進んで、環境変化情報(大
気圧情報、吸気温度情報、トリム角度情報、エンジン温
度情報)、バッテリ電圧情報、及びノッキング情報が各
検出手段から読み取られる。
行われる。これは、ステップ12の判断e〜gにおい
て、過剰回転状態、オーバヒート状態或いは残存オイル
少量状態が確認された場合、或いはステップ12の判断
iで他のエンジンが異常状態にあるとの判断した場合、
あるいは判断kでシフトカットスイッチの出力が検出さ
れたときに、特定気筒の失火を行うように点火出力手段
を制御するものである。さらに、後述するステップ24
の気筒別補正において、失火させる気筒の燃料噴射量を
他の気筒より半減させるべく、失火制御状態にあること
を揮発性メモリ102に出力する失火時燃料制御が実施
される。下記するように図11のTDC割込みのステッ
プ65で揮発性メモリ102や気筒別の噴射開始デー
タ、噴射終了データを割り込んで噴射パルスをセットす
る時、失火制御状態にある否かもチェックされ、失火制
御状態にある場合は失火該当気筒の噴射終了データが補
正されて噴射パルスにセットされ、点火該当気筒より約
半分の時間で噴射が終了されるようになる。
プ20でエンジンが回転しているかどうかの判断及びオ
イルタンクのレベルセンサからの情報い基づいて、燃料
ポンプ及びオイルポンプの駆動制御が成される。この駆
動制御は、燃料ポンプに関しては、エンジンが回転中な
らば燃料ポンプを駆動し、エンジン停止中ならば燃料ポ
ンプを停止するように制御し、また、オイルポンプに関
しては、オイルタンク内のオイル残量が少ないときにオ
イルポンプを駆動して船体内のオイルタンクからオイル
を補給するか、或いはエンジン回転数を低下させてオイ
ル消費量を低下させるように制御するものである。
断結果の判別を行う。これは、前述の運転状態判断ステ
ップ12における判断bで、所定の低負荷低回転状態の
ときに休筒運転を行う判断をした場合に、演算処理のマ
ップを選択するための判別ステップである。ステップ1
2で休筒運転を行わないと判断していた場合は、ステッ
プ22に進み、通常の全気筒運転による通常運転マップ
を用いて点火時期及び噴射時間の基本演算及びこれに対
する気筒別の補正演算を行う。なお、失火制御状態にあ
るかどうかの判断もなされ、失火制御状態にある場合は
失火気筒にも、他の点火気筒への燃料噴射量と同じか所
定の割合を減じた燃料を供給すべく燃料噴射時間の設定
がなされる。これによりスロットル開度及びエンジン回
転数が所定値以上の時から、失火制御を行っている場合
でも、供給された燃料の気化熱により失火気筒のピスト
ン等の冷却を行うことができ、ピストン等の損傷を防止
できる。また、ステップ12において休筒運転状態を行
うと判断していた場合は、ステップ24に進み、特定の
気筒を休止した休筒運転用の気筒休止マップを用いて点
火時期及び燃料噴射時期の演算及び気筒別の補正演算が
行われる。
射時間の補正値等を演算した後、ステップ25の環境変
化情報に基づく燃料噴射量補正値算出処理に進む。図9
は燃料噴射量補正値算出処理のフローチャートを示して
いる。図面に示すように、始めにステップ40で、前記
したステップ12の判断hに基づいて環境変化検出手段
がフェール状態にあるか否かの判断を行い、フェール状
態にある場合にはステップ41で燃料噴射量補正値を固
定値に設定し、また、フェール状態にない場合には、ス
テップ18で読み込んだ環境変化検出手段からの検出結
果に基づいてステップ42で燃料噴射量補正値を算出し
た後、ステップ26に進んでフィードバック制御手段に
関するフェールセーフ処理を行う。
バック補正値限界幅変更処理のフローチャートを示して
いる。図面に示すように、始めにステップ45で、前記
したステップ12の判断hに基づいて環境変化検出手段
がフェール状態にあるか否かの判断を行い、フェール状
態にある場合にはステップ46でフィードバック補正値
の限界幅Rを限界幅R+αに拡大し(図5参照)、ま
た、フェール状態にない場合には前記ステップ46の処
理を行わずに処理を終了し、ステップ27に進み、空燃
比検出手段の検出結果に基づくフィードバック補正値演
算処理を行う。
こんだ空燃比検出手段の検出結果に基づいて、例えば、
空燃比がリーンであればリッチになるまで燃料噴射量を
増加させ、リッチであればリーンになるまで燃料噴射量
を減少させるようにフィードバック補正値を決定し、そ
の後ステップ28でノック制御補正係数を演算した後、
ステップ29に進む。
の基本制御量に、各種の補正値を加えて最適な点火時
期、噴射時間、噴射時期、及び燃料噴射量が演算され
る。この処理の後、ステップ30において、エンジン停
止前制御の演算が行われる。これはステップ12で、メ
インスイッチ或いはエンジンストップスイッチ等が切ら
れて、エンジン停止状態と判断された場合に、再始動を
考慮して点火のみを止めて燃料噴射は所定時間継続する
ための制御ルーチンである。以上によりループ2のルー
チンを終了し、元の運転状態判断ステップ12に戻る。
示す。クランク軸には各気筒検出手段近傍を順次通過す
る時各気筒においてピストンが上死点にあることを知ら
せる信号を各気筒検出手段から出力させるマーカが固着
されている。TDC割込みとは、気筒検出手段#1〜#
6からの各気筒のTDC信号の入力に基づき、随時メイ
ンルーチンに割り込まれるルーチンである。始めにステ
ップ50で、入力されたTDC信号の気筒の番号を判定
し、次にステップ51でその気筒番号を前回のTDC信
号に係る気筒の番号と比較して、運転すべき回転方向に
対するエンジンの正逆回転を判定する。このステップ5
1でエンジンが逆転していると判定した場合にはステッ
プ66に進んでエンジンを直ちに停止する。また、ステ
ップ51でエンジンが正転していると判定した場合に
は、ステップ52に進んで、例えば#1と#2の気筒間
の時間間隔をカウントしてこれを6倍することによりエ
ンジン回転の周期を算出する。続いてステップ53で、
この周期の逆数を演算することにより回転数を算出し、
ステップ54で、このエンジン回転数が所定の回転数よ
りも低いかどうかを比較して、低い場合にはステップ6
6に進んで直ちにエンジンを停止するエンジン停止判定
を行う。
ンを停止しないと判定した場合にはステップ55に進
み、入力されたTDC割込信号が特定の基準気筒#1か
らのものかどうかが判別される。前記割込信号が基準気
筒#1からの信号であれば、ステップ56で休筒運転状
態かどうかが判別され、休筒運転中であれば、ステップ
58で休止すべき気筒のパターンを変更すべきかどうか
が判別され、変更する場合にはステップ59に進んで休
筒パターンの切換を行い、又は変更せずにそのまま次の
ステップ60に進み点火休筒情報をセットする。また、
ステップ56による判定で休筒運転中でないと判定され
た場合は、そのまま、或いはステップ57で休筒情報を
クリアしてステップ60に進み、ステップ55で割込信
号が気筒#1からでないと判断した場合もまた、そのま
まステップ60に進み点火休筒情報のセットを行う。
ステップ23でシフトカット処理の点火系補正情報がメ
モリに出力されているか否かの判断を行い、点火系補正
情報が出力されている場合は、ステップ62でシフトカ
ット処理に関する点火系補正情報をセットした後、ステ
ップ60でセットされた点火休筒情報と前記ステップ6
2でセットされたシフトカット処理に関する点火系補正
情報とに基づいて、ステップ63で該当気筒の点火パル
スをセットする。また、ステップ61の判断でシフトと
カットに関する点火系補正情報がメモリに出力されてい
ない場合(点火系補正情報が点火系補正解除情報により
クリアされている場合を含む)は、ステップ62の処理
を行わずに、ステップ63で前記点火休筒情報に基づい
て該当気筒の点火パルスをセットする。
おいて失火させる休止気筒について燃料噴射制御におけ
る燃料噴射量を減少させる気筒を燃料噴射制御による休
筒情報としてセットし、さらにステップ65で該点火制
御において失火させる休止気筒について算出される燃料
噴射の制御量より減少させた燃料噴射量に対応する噴射
時間と、その他の気筒のついて算出される燃料噴射の制
御量に対応した噴射時間に、それぞれ気筒のごとに対応
した噴射パルスをセットする。
方法が適用された船外機エンジンの機構上の構成および
制御系全体のシステム構成およびそのフローである。以
上説明した駆動制御装置100によれば、環境変化検出
手段の動作を監視し、前記検出手段の故障を検出した時
にフィードバック補正値の限界幅を拡大するので、環境
変化検出手段が故障した時に、環境変化検出手段の検出
結果に基づいて演算される燃料噴射量補正値を固定させ
るフェールセーフ機能と、かつ空燃比検出手段の検出結
果に基づいて決定されるフィードバック補正値に限界幅
を設定するフェールセーフ機能の両方を備えていても、
実際に環境変化検出手段が故障した時に、上記二つのフ
ェールセーフ機能が適正な燃料噴射を行う妨げになるこ
とはなく、環境変化検出手段の故障時でも最適な空燃比
制御を行うことができるという効果を奏する。
手段が故障した時に、空燃比検出手段の検出結果に基づ
いて決定されるフィードバック補正値の限界幅を拡大す
ることによって、前記フィードバック補正値で、燃料噴
射量補正値が固定されたことによる燃料噴射量の減少を
補うように制御しているが、環境変化検出手段故障時
に、燃料噴射量補正値が固定されたことによる燃料噴射
量の減少を補う方法は本実施例に限定されるものではな
い。
料噴射量補正値が固定されたことによる燃料噴射量の減
少を補う方法の別の処理方法の実施例を示すフローチャ
ート、図13は図12の処理に対応する空燃比検出手段
及び燃料噴射量の経時変化を示すグラフを各々示してい
る。この処理は、図10におけるステップ25で燃料噴
射量補正値算出処理が成された後に、図10のステップ
26で実行される処理であり、他の処理は全て第1の実
施例と同じものとする。始めにステップ70でステップ
12(図6参照)の判断hに基づいて環境変化検出手段
がフェール状態にあるか否かの判断を行い、フェール状
態にない場合には、ステップ71〜ステップ74の処理
を行わずに処理を終了する。ステップ70で環境変化検
出手段がフェール状態にあると判断した場合には、ステ
ップ71に進み、空燃比検出手段の出力結果がリッチ状
態にあるか否かの判断を行い、リッチ状態にある場合に
はステップ72に進んで、ステップ25(図7参照)で
所定値に固定された燃料噴射量補正値の固定値を減量さ
せる。ステップ71で空燃比検出手段の出力結果がリッ
チ状態にないと判断した場合には、ステップ72の処理
を行わずに、ステップ73に進み、ここで前記検出結果
がリーン状態にあるか否かの判断を行い、リーン状態に
あると判断した場合にはステップ24(図6参照)で所
定値に固定された燃料噴射量補正値の固定値を増量させ
る。以上説明したように、環境変化検出手段がフェール
状態にある時に、所定値に固定された燃料噴射量補正値
の値を増加・又は減少させることにより、図12に示す
ように、フィードバック補正値の限界幅を変えることな
く、空燃比検出手段に基づくフィードバック制御を続け
ることができる。
料噴射量補正値が固定されたことによる燃料噴射量の減
少を補う方法の別の処理方法の実施例を示すフローチャ
ート、図15は図14の処理に対応する空燃比検出手段
及び燃料噴射量の経時変化を示すグラフを各々示してい
る。この処理は、図7におけるステップ25で、燃料噴
射量補正値算出処理が成された後、図7のステップ26
で実行される処理であり、他の処理は全て第1の実施例
と同じものとする。始めにステップ75でステップ12
(図6参照)の判断hに基づいて環境変化検出手段がフ
ェール状態にあるか否かの判断を行い、フェール状態に
ない場合には、ステップ76〜ステップ78の処理を行
わずに処理を終了する。ステップ75で環境変化検出手
段がフェール状態にあると判断した場合には、ステップ
76に進み、空燃比検出手段の出力結果がリッチ状態に
あるか否かの判断を行い、リッチ状態にある場合にはス
テップ77に進んで、ステップ22又はステップ24
(図6参照)で算出された基本燃料噴射量を減量させ
る。ステップ76で空燃比検出手段の出力結果がリッチ
状態にないと判断した場合には、ステップ77の処理を
行わずに、ステップ78に進み、ここで前記検出結果が
リーン状態にあるか否かの判断を行い、リーン状態にあ
ると判断した場合にはステップ24(図6参照)で所定
値に固定された燃料噴射量補正値の固定値を増量させ
る。以上説明したように、環境変化検出手段がフェール
状態にある時に、所定値に固定された基本燃料噴射量自
体を増加・又は減少させることにより、図14に示すよ
うに、フィードバック補正値の限界幅を変えることな
く、空燃比検出手段に基づくフィードバック制御を続け
ることができる。
ルエンジンを例に挙げて本発明に係る内燃機関の制御方
法について説明しているが、本発明を適当するエンジン
は本実施例に限定されることなく、4サイクルエンジン
に適用してもよく、また気筒数にも制限はないことはい
うまでもない。なお、燃料噴射量を基本燃料噴射量にエ
ンジンの運転操作に対する環境変化を検出する手段の検
出結果に基づいて決められる燃料の噴射補正係数と、さ
らに空燃比を検出して理論空燃比に近づくべく算出され
るフィードバック補正係数とを乗算して求めても良い。
この場合、燃料噴射補正係数aと基本燃料噴射量Q0、
燃料噴射補正量q1との関係はa=(Q0+q1)/Q0と
なる。また、フィードバック補正係数bとQ0、q1及フ
ィードバック補正値q2との関係は、b=1+{q2/
(Q0+q1)}となる。すなわち、請求項においては各
結果について補正値といっているが、乗算して用いられ
る補正係数を用いて制御して実質的に本発明と同一とな
る。
燃比制御方法によれば、環境変化検出手段の故障時に当
該手段の検出結果に基づいて決められる燃料噴射量補正
値を一定の値に固定し、また、空燃比検出手段の検出結
果に基づいて決められるフィードバック補正値に限界幅
を設けるという二つのフェールセーフ機能を備えた内燃
機関の空燃比制御方法において、環境変化検出手段が故
障した時に、フィードバック補正値の限界幅を拡大して
空燃比検出手段がフィードバック補正値の変化に対応し
て空燃比検出手段が反応し得るレベルまで、最終的な燃
料噴射量を増加又は減少するように構成しているので、
環境変化検出手段の故障時でも、空燃比検出手段を用い
た最適なフィードバック制御を行うことができ、その結
果最適な空燃比が得られるという効果を奏する。
た船舶の外観図である。
を示す概略構成図である。
の検出手段及び燃料噴射や点火を駆動する手段、駆動制
御装置、及び駆動対象の関係を示すブロック図である。
めの基本構成を示すブロック図である。
燃料噴射量及び空燃比検出手段の検出結果の経時変化を
示すグラフである。
全体のフローチャートである。
全体のフローチャートである。
るタイマ割込のフローチャートである。
る燃料噴射量補正値算出処理のフローチャートである。
するフィードバック補正値限界幅変更処理のフローチャ
ートである。
するTDC割込ルーチンのフローチャートである。
正値が固定されたことによる燃料噴射量の減少を補う方
法の別の処理方法の実施例を示すフローチャートであ
る。
び燃料噴射量の経時変化を示すグラフを各々示してい
る。
正値が固定されたことによる燃料噴射量の減少を補う方
法のさらに別の処理方法の実施例を示すフローチャート
である。
び燃料噴射量の経時変化を示すグラフを各々示してい
る。
射量と空燃比検出手段の検出結果の経時変化を示すグラ
フである。
フが機能した状態を含む図16に対応するグラフであ
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 燃料噴射装置の燃料噴射量を、 エンジンの運転状態を検出する手段の検出結果に基づい
て決められる基本燃料噴射量と、 エンジンの運転条件に対する環境変化を検出する手段の
検出結果に基づいて決められる燃料噴射量補正値と、 燃料噴射後の実際の空燃比を検出する手段からの検出結
果に基づいて、空燃比がリーンであれば燃料噴射量を増
加し、リッチであれば燃料噴射量を減少させるように算
出されるフィードバック補正値とに基づいて決定する一
方で、 前記環境変化検出手段の動作を監視し、該手段の故障を
検出した場合には、フェールセーフとして前記燃料噴射
量補正値を所定の値に固定し、また、空燃比検出手段の
故障時のフェールセーフとして前記空燃比フィードバッ
ク補正値に限界幅を定めた内燃機関の空燃比制御方法に
おいて、 前記環境変化検出手段の故障を検出した時に、空燃比フ
ィードバック補正値の変化に対応して空燃比検出手段が
反応し得るレベルまで空燃比フィードバック補正値の限
界幅を拡大することを特徴とする内燃機関の空燃比制御
方法。 - 【請求項2】 限界幅をリッチ側及びリーン側の両方と
もに拡大することを特徴とする請求項1に記載の内燃機
関の空燃比制御方法。 - 【請求項3】 限界幅のリッチ側及びリーン側の拡大比
率を変えることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関
の制御方法。 - 【請求項4】 限界幅をリッチ側のみ拡大することを特
徴とする請求項1に記載の空燃比制御方法。 - 【請求項5】 故障した環境変化検出手段の種類に応じ
て限界幅の拡大率を決めることを特徴とする請求項1〜
4の何れか一項に記載の内燃機関の空燃比制御方法。 - 【請求項6】 燃料噴射装置の燃料噴射量を、 エンジンの運転状態を検出する手段の検出結果に基づい
て決められる基本燃料噴射量と、 エンジンの運転条件に対する環境変化を検出する手段の
検出結果に基づいて決められる燃料噴射量補正値と、 燃料噴射後の実際の空燃比を検出する手段からの検出結
果に基づいて、空燃比がリーンであれば燃料噴射量を増
加し、リッチであれば燃料噴射量を減少させるように算
出されるフィードバック補正値とに基づいて決定する一
方で、 前記環境変化検出手段の動作を監視し、該手段の故障を
検出した場合には、フェールセーフとして前記燃料噴射
量補正値を所定の値に固定し、また、空燃比検出手段の
故障時のフェールセーフとして前記空燃比フィードバッ
ク補正値に限界幅を定めた内燃機関の空燃比制御方法に
おいて、 前記環境変化検出手段の故障を検出した時に、空燃比フ
ィードバック補正値の変化に対応して空燃比検出手段が
反応し得るレベルまで燃料噴射補正値の固定値を増加又
は減少させることを特徴とする内燃機関の空燃比制御方
法。 - 【請求項7】 燃料噴射装置の燃料噴射量を、 エンジンの運転状態を検出する手段の検出結果に基づい
て決められる基本燃料噴射量と、 エンジンの運転条件に対する環境変化を検出する手段の
検出結果に基づいて決められる燃料噴射量補正値と、 燃料噴射後の実際の空燃比を検出する手段からの検出結
果に基づいて、空燃比がリーンであれば燃料噴射量を増
加し、リッチであれば燃料噴射量を減少させるように算
出されるフィードバック補正値とに基づいて決定する一
方で、 前記環境変化検出手段の動作を監視し、該手段の故障を
検出した場合には、フェールセーフとして前記燃料噴射
量補正値を所定の値に固定し、また、空燃比検出手段の
故障時のフェールセーフとして前記空燃比フィードバッ
ク補正値に限界幅を定めた内燃機関の空燃比制御方法に
おいて、 前記環境変化検出手段の故障を検出した時に、空燃比フ
ィードバック補正値の変化に対応して空燃比検出手段が
反応し得るレベルまで基本燃料噴射量を増加又は減少さ
せることを特徴とする内燃機関の空燃比制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00414896A JP3882055B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 内燃機関の空燃比制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP00414896A JP3882055B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 内燃機関の空燃比制御方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09195830A true JPH09195830A (ja) | 1997-07-29 |
| JP3882055B2 JP3882055B2 (ja) | 2007-02-14 |
Family
ID=11576700
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP00414896A Expired - Fee Related JP3882055B2 (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 内燃機関の空燃比制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3882055B2 (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH11159371A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-15 | Sanshin Ind Co Ltd | 直接筒内噴射式エンジン |
| JP2002227681A (ja) * | 2001-02-05 | 2002-08-14 | Sanshin Ind Co Ltd | 水上走行船用エンジンの運転制御装置 |
| JP2008196559A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Yamaha Marine Co Ltd | 船外機用クラッチ構造 |
| JP2012159196A (ja) * | 2012-03-26 | 2012-08-23 | Yamaha Motor Co Ltd | 船外機 |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP00414896A patent/JP3882055B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
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| JPH11159371A (ja) * | 1997-11-25 | 1999-06-15 | Sanshin Ind Co Ltd | 直接筒内噴射式エンジン |
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| JP2008196559A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Yamaha Marine Co Ltd | 船外機用クラッチ構造 |
| JP2012159196A (ja) * | 2012-03-26 | 2012-08-23 | Yamaha Motor Co Ltd | 船外機 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3882055B2 (ja) | 2007-02-14 |
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