JPH09196143A - 差動装置 - Google Patents
差動装置Info
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- JPH09196143A JPH09196143A JP308996A JP308996A JPH09196143A JP H09196143 A JPH09196143 A JP H09196143A JP 308996 A JP308996 A JP 308996A JP 308996 A JP308996 A JP 308996A JP H09196143 A JPH09196143 A JP H09196143A
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- Japan
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- differential
- engaging
- rotating member
- rotation
- center line
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機械的に差動を制限する差動制限機能を備え
た差動装置において、差動量によって差動制限力を変化
させ、差動量が大きい時に大きな差動制限力が得られる
ようにする。 【解決手段】 サイドギヤシャフト16aの回転速度が
デフケース14よりも速く、1回転当たりの位相差φが
差動制限位相差−φ0 に達すると、(a) のように係合凸
部14bにボール38aが当接させられ、その状態で位
相差φ≒−φ0 になるとデフロック状態になる。その状
態で(b) のように係合凸部14bが凹所12aの位置ま
で到達すると、ボール38aが凹所12a内に入り込ん
で係合凸部14bとの係合が解除され、中間回転部材3
6は相対回転制限手段40のスプリング34aにより
(c) のようにφ0 だけ+方向へ回転させられて位相差φ
が0にリセットされる。1回転当たりの位相差φが−φ
0 <φ<+φ0 の時は、スプリング34a,34bの弾
性変形によって差動が吸収される。
た差動装置において、差動量によって差動制限力を変化
させ、差動量が大きい時に大きな差動制限力が得られる
ようにする。 【解決手段】 サイドギヤシャフト16aの回転速度が
デフケース14よりも速く、1回転当たりの位相差φが
差動制限位相差−φ0 に達すると、(a) のように係合凸
部14bにボール38aが当接させられ、その状態で位
相差φ≒−φ0 になるとデフロック状態になる。その状
態で(b) のように係合凸部14bが凹所12aの位置ま
で到達すると、ボール38aが凹所12a内に入り込ん
で係合凸部14bとの係合が解除され、中間回転部材3
6は相対回転制限手段40のスプリング34aにより
(c) のようにφ0 だけ+方向へ回転させられて位相差φ
が0にリセットされる。1回転当たりの位相差φが−φ
0 <φ<+φ0 の時は、スプリング34a,34bの弾
性変形によって差動が吸収される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は差動装置に係り、特
に、機械的に差動を制限する差動制限機能を備えた差動
装置の改良に関するものである。
に、機械的に差動を制限する差動制限機能を備えた差動
装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一中心線まわりの相対回転可能に配設さ
れた入力回転部材および一対の出力回転部材を有し、そ
の一対の出力回転部材がその入力回転部材によって回転
駆動されるとともに、その一対の出力回転部材の回転数
がその入力回転部材の回転数を基準として相対的に増減
すること(すなわち差動)が許容された差動装置が、自
動車の左右の駆動輪、或いは前後の駆動輪に動力を分配
する動力分配装置などに広く用いられている。そして、
このような差動装置の一種に、上記差動を機械的に制限
する差動制限機能を備えたものが提案されている。実開
平1−136754号公報に記載の装置はその一例で、
まがり歯のねじれ角に応じて発生するスラスト力によっ
て多板式の摩擦クラッチを摩擦係合させることにより伝
達トルクに応じた差動制限力を発生させるようになって
いる。
れた入力回転部材および一対の出力回転部材を有し、そ
の一対の出力回転部材がその入力回転部材によって回転
駆動されるとともに、その一対の出力回転部材の回転数
がその入力回転部材の回転数を基準として相対的に増減
すること(すなわち差動)が許容された差動装置が、自
動車の左右の駆動輪、或いは前後の駆動輪に動力を分配
する動力分配装置などに広く用いられている。そして、
このような差動装置の一種に、上記差動を機械的に制限
する差動制限機能を備えたものが提案されている。実開
平1−136754号公報に記載の装置はその一例で、
まがり歯のねじれ角に応じて発生するスラスト力によっ
て多板式の摩擦クラッチを摩擦係合させることにより伝
達トルクに応じた差動制限力を発生させるようになって
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の差動装置は、差動量に応じて差動制限するもので
はないため、車両の旋回時など差動が必要な時にも差動
制限力が発生させられ、回頭性やエネルギー効率が損な
われるとともに、脱輪時に十分な差動制限力が得られな
いという問題があった。
従来の差動装置は、差動量に応じて差動制限するもので
はないため、車両の旋回時など差動が必要な時にも差動
制限力が発生させられ、回頭性やエネルギー効率が損な
われるとともに、脱輪時に十分な差動制限力が得られな
いという問題があった。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、差動量によって差動
制限力を変化させ、差動量が大きい時に大きな差動制限
力が得られるようにすることにある。
もので、その目的とするところは、差動量によって差動
制限力を変化させ、差動量が大きい時に大きな差動制限
力が得られるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、一中心線まわりの相対回転可能に配設
された入力回転部材および一対の出力回転部材を有し、
その一対の出力回転部材がその入力回転部材によって回
転駆動されるとともに、その一対の出力回転部材の回転
数がその入力回転部材の回転数を基準として相対的に増
減することが許容された差動装置において、(a) 前記一
対の出力回転部材の一方および前記入力回転部材に対し
てそれぞれ前記一中心線まわりの相対回転可能に配設さ
れた中間回転部材と、(b) 前記一方の出力回転部材およ
び前記入力回転部材の何れか一方である第1回転部材と
前記中間回転部材とに跨がって配設され、両者が予め定
められた一定角度以上相対回転することを阻止するとと
もに、常にはその相対回転が許容された角度範囲の略中
央の基準位置に弾性的に位置決めする相対回転制限手段
と、(c) 前記一方の出力回転部材および前記入力回転部
材の他方である第2回転部材および前記中間回転部材の
何れか一方に配設されて一体的に前記一中心線まわりに
回転させられるとともに、その回転方向と略直角な方向
において予め定められた係合位置と退避位置との間の移
動可能に保持されている係合部材と、(d) 前記第2回転
部材および前記中間回転部材の他方に一体に設けられ、
前記係合部材が前記係合位置に保持されている場合はそ
の係合部材と係合可能で、その係合部材と係合させられ
ることによりその第2回転部材とその中間回転部材とを
前記一中心線まわりに一体回転させるが、その係合部材
が前記退避位置に保持されている場合はその係合部材と
の係合が不能となる係合凸部と、(e) 前記係合部材を前
記係合位置に保持する保持部と、前記一中心線まわりの
所定位置においてその係合部材が前記退避位置へ移動す
ることを許容し、その係合部材と前記係合凸部との係合
を解除することにより前記中間回転部材および前記第1
回転部材の相対位置が前記基準位置へ戻ることを許容す
る逃し部とを有して、その一中心線まわりの回転不能に
配設された係合制御部材とを有することを特徴とする。
めに、本発明は、一中心線まわりの相対回転可能に配設
された入力回転部材および一対の出力回転部材を有し、
その一対の出力回転部材がその入力回転部材によって回
転駆動されるとともに、その一対の出力回転部材の回転
数がその入力回転部材の回転数を基準として相対的に増
減することが許容された差動装置において、(a) 前記一
対の出力回転部材の一方および前記入力回転部材に対し
てそれぞれ前記一中心線まわりの相対回転可能に配設さ
れた中間回転部材と、(b) 前記一方の出力回転部材およ
び前記入力回転部材の何れか一方である第1回転部材と
前記中間回転部材とに跨がって配設され、両者が予め定
められた一定角度以上相対回転することを阻止するとと
もに、常にはその相対回転が許容された角度範囲の略中
央の基準位置に弾性的に位置決めする相対回転制限手段
と、(c) 前記一方の出力回転部材および前記入力回転部
材の他方である第2回転部材および前記中間回転部材の
何れか一方に配設されて一体的に前記一中心線まわりに
回転させられるとともに、その回転方向と略直角な方向
において予め定められた係合位置と退避位置との間の移
動可能に保持されている係合部材と、(d) 前記第2回転
部材および前記中間回転部材の他方に一体に設けられ、
前記係合部材が前記係合位置に保持されている場合はそ
の係合部材と係合可能で、その係合部材と係合させられ
ることによりその第2回転部材とその中間回転部材とを
前記一中心線まわりに一体回転させるが、その係合部材
が前記退避位置に保持されている場合はその係合部材と
の係合が不能となる係合凸部と、(e) 前記係合部材を前
記係合位置に保持する保持部と、前記一中心線まわりの
所定位置においてその係合部材が前記退避位置へ移動す
ることを許容し、その係合部材と前記係合凸部との係合
を解除することにより前記中間回転部材および前記第1
回転部材の相対位置が前記基準位置へ戻ることを許容す
る逃し部とを有して、その一中心線まわりの回転不能に
配設された係合制御部材とを有することを特徴とする。
【0006】
【発明の効果】このような差動装置においては、入力回
転部材と一方の出力回転部材との間で差動が発生する
と、係合凸部と係合部材とが係合させられて中間回転部
材と第2回転部材とが一体回転させられるようになり、
第1回転部材と中間回転部材とが相対回転制限手段によ
って位置決めされた基準位置から相対回転させられるよ
うになる。この時、第1回転部材と中間回転部材との間
には、相対回転制限手段によって両者を基準位置に位置
決めするための弾性力に相当する比較的小さな差動制限
力が作用させられ、この差動制限力が入力回転部材と出
力回転部材との間にも作用させられる。そして、両者の
差動量(位相差φ)が予め定められた一定角度の1/2
(差動制限位相差φ0 )に達すると、相対回転制限手段
によってそれ以上の相対回転が阻止されるようになり、
入力回転部材と出力回転部材とが一体回転させられる。
転部材と一方の出力回転部材との間で差動が発生する
と、係合凸部と係合部材とが係合させられて中間回転部
材と第2回転部材とが一体回転させられるようになり、
第1回転部材と中間回転部材とが相対回転制限手段によ
って位置決めされた基準位置から相対回転させられるよ
うになる。この時、第1回転部材と中間回転部材との間
には、相対回転制限手段によって両者を基準位置に位置
決めするための弾性力に相当する比較的小さな差動制限
力が作用させられ、この差動制限力が入力回転部材と出
力回転部材との間にも作用させられる。そして、両者の
差動量(位相差φ)が予め定められた一定角度の1/2
(差動制限位相差φ0 )に達すると、相対回転制限手段
によってそれ以上の相対回転が阻止されるようになり、
入力回転部材と出力回転部材とが一体回転させられる。
【0007】すなわち、本発明では入力回転部材と出力
回転部材との位相差φに応じて差動制限力が変化させら
れ、位相差φが差動制限位相差φ0 に達するまでは差動
制限力が比較的小さいが、差動制限位相差φ0 に達する
と差動が阻止されて両者が一体回転させられるようにな
るのであり、例えば車両の左右輪に駆動力を分配する動
力分配装置に適用した場合に、最小回転半径での旋回時
における入力回転部材と出力回転部材との位相差を上記
差動制限位相差φ0 とすれば、通常の旋回時の差動制限
力を小さく維持しつつスリップ時や脱輪時には差動を阻
止(デフロック)して左右輪を一体回転させることがで
きる。
回転部材との位相差φに応じて差動制限力が変化させら
れ、位相差φが差動制限位相差φ0 に達するまでは差動
制限力が比較的小さいが、差動制限位相差φ0 に達する
と差動が阻止されて両者が一体回転させられるようにな
るのであり、例えば車両の左右輪に駆動力を分配する動
力分配装置に適用した場合に、最小回転半径での旋回時
における入力回転部材と出力回転部材との位相差を上記
差動制限位相差φ0 とすれば、通常の旋回時の差動制限
力を小さく維持しつつスリップ時や脱輪時には差動を阻
止(デフロック)して左右輪を一体回転させることがで
きる。
【0008】一方、前記係合部材は、係合制御部材によ
り一中心線まわりの所定位置において退避位置へ移動す
ることが許容され、前記係合凸部との係合が解除される
ことにより、中間回転部材および第1回転部材の相対位
置が前記相対回転制限手段によって定められた基準位置
へ戻される。すなわち、係合部材が退避位置へ移動する
ことを許容する逃し部の数に応じて前記差動制限位相差
φ0 は設定されるのであり、例えば逃し部が1箇所の場
合は差動制限位相差φ0 は1回転当たり(厳密には逃し
部を除いた角度範囲当たり)の差動量として設定され、
これにより、差動の蓄積による差動制限力の発生が防止
され、上記効果を実質的に享受できる。なお、このこと
から明らかなように、本発明の差動装置の差動制限機能
は、厳密には差動許容状態と差動制限状態とを繰り返し
て差動を制限するものである。
り一中心線まわりの所定位置において退避位置へ移動す
ることが許容され、前記係合凸部との係合が解除される
ことにより、中間回転部材および第1回転部材の相対位
置が前記相対回転制限手段によって定められた基準位置
へ戻される。すなわち、係合部材が退避位置へ移動する
ことを許容する逃し部の数に応じて前記差動制限位相差
φ0 は設定されるのであり、例えば逃し部が1箇所の場
合は差動制限位相差φ0 は1回転当たり(厳密には逃し
部を除いた角度範囲当たり)の差動量として設定され、
これにより、差動の蓄積による差動制限力の発生が防止
され、上記効果を実質的に享受できる。なお、このこと
から明らかなように、本発明の差動装置の差動制限機能
は、厳密には差動許容状態と差動制限状態とを繰り返し
て差動を制限するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】ここで、本発明の差動装置は、
(a) 前記一中心線と直交する軸心まわりの回転可能に入
力回転部材に配設されたピニオンギヤと、(b) その一中
心線と同心に一対の出力回転部材にそれぞれ設けられ、
前記ピニオンギヤを挟んで相対向するように配設されて
そのピニオンギヤと噛み合わされた一対のサイドギヤと
を有する傘歯車式のものに好適に適用されるが、遊星歯
車式の差動装置にも適用できる。また、必ずしも噛合い
式の差動装置である必要はなく、摩擦接触によって回転
させられるプーリなどを用いたものでも良い。
(a) 前記一中心線と直交する軸心まわりの回転可能に入
力回転部材に配設されたピニオンギヤと、(b) その一中
心線と同心に一対の出力回転部材にそれぞれ設けられ、
前記ピニオンギヤを挟んで相対向するように配設されて
そのピニオンギヤと噛み合わされた一対のサイドギヤと
を有する傘歯車式のものに好適に適用されるが、遊星歯
車式の差動装置にも適用できる。また、必ずしも噛合い
式の差動装置である必要はなく、摩擦接触によって回転
させられるプーリなどを用いたものでも良い。
【0010】前記中間回転部材は、例えば前記一中心線
と同心の円筒形状を成し、その軸方向の一端側が前記相
対回転制限手段を介して第1回転部材と係合させられる
とともに、他端側が第2回転部材および係合制御部材と
同心円状に相対回転可能に嵌合され、前記係合部材およ
び係合凸部を介して第2回転部材と係合させられるよう
に構成される。その場合の係合制御部材は最外周側また
は最内周側に配設されるとともに、係合部材は中間に位
置する部材に径方向に貫通して設けられた保持穴内に径
方向の移動可能に保持され、係合凸部は残りの部材に外
周側または内周側へ突き出すように設けられる。係合部
材としては、一中心線まわりに転動するボールやころが
望ましい。保持穴を設けることなく、ばねなどの弾性部
材を介して周方向の相対移動不能且つ係合位置および退
避位置への移動可能に係合部材を配設するようにしても
良い。なお、中間回転部材としては、一中心線と直角な
プレート状の部材であっても良く、その場合には、第2
回転部材および係合制御部材にも一中心線と直角なフラ
ンジ等を設け、それ等を一中心線と平行な方向に並べて
相対回転可能に配置するとともに、係合部材を一中心線
と平行な方向の移動可能に配設して、同じく一中心線と
平行な方向へ突き出す係合凸部と係合させるようにすれ
ば良い。
と同心の円筒形状を成し、その軸方向の一端側が前記相
対回転制限手段を介して第1回転部材と係合させられる
とともに、他端側が第2回転部材および係合制御部材と
同心円状に相対回転可能に嵌合され、前記係合部材およ
び係合凸部を介して第2回転部材と係合させられるよう
に構成される。その場合の係合制御部材は最外周側また
は最内周側に配設されるとともに、係合部材は中間に位
置する部材に径方向に貫通して設けられた保持穴内に径
方向の移動可能に保持され、係合凸部は残りの部材に外
周側または内周側へ突き出すように設けられる。係合部
材としては、一中心線まわりに転動するボールやころが
望ましい。保持穴を設けることなく、ばねなどの弾性部
材を介して周方向の相対移動不能且つ係合位置および退
避位置への移動可能に係合部材を配設するようにしても
良い。なお、中間回転部材としては、一中心線と直角な
プレート状の部材であっても良く、その場合には、第2
回転部材および係合制御部材にも一中心線と直角なフラ
ンジ等を設け、それ等を一中心線と平行な方向に並べて
相対回転可能に配置するとともに、係合部材を一中心線
と平行な方向の移動可能に配設して、同じく一中心線と
平行な方向へ突き出す係合凸部と係合させるようにすれ
ば良い。
【0011】前記相対回転制限手段は、例えば(a) 第1
回転部材および中間回転部材の何れか一方に、前記一中
心線を中心として前記一定角度に対応して設けられた円
弧形状の溝と、(b) その溝内に突き出すように第1回転
部材および中間回転部材の他方に突設されたキーと、
(c) 前記溝内において前記キーの両側に配設され、その
キーをその溝内の略中央である前記基準位置に位置決め
するとともに、縮み限界まで縮み変形させられることに
よりその溝とキーとのそれ以上の相対回転を阻止する一
対の弾性部材とを有して構成され、この場合は装置がコ
ンパクトに構成される。弾性部材としては、圧縮コイル
スプリングまたは引張コイルスプリングのコイルスプリ
ングが好適に用いられ、この弾性力をできるだけ小さく
すれば前記差動制限位相差φ0 に達するまでの差動制限
力を小さくできる一方、差動制限位相差φ0 に達した時
に相対回転を略阻止できる程度の弾性力が得られるよう
にすれば、差動制限位相差φ0 に達した時の衝撃や異音
の発生などを防止できる。差動制限位相差φ0 に達する
直前に挟圧されて弾性変形させられる弾性率の大きな第
2の弾性部材、例えばゴムブロックなどを、上記基準位
置に位置決めするための弾性部材とは別個に配設するこ
とも可能である。また、かかる相対回転制限手段は、必
ずしも第1回転部材と中間回転部材との間に直接設けら
れる必要はなく、上記溝またはキー等が設けられたホル
ダ等を第1回転部材に相対回転不能に配設して中間回転
部材と係合させるようにしても良い。
回転部材および中間回転部材の何れか一方に、前記一中
心線を中心として前記一定角度に対応して設けられた円
弧形状の溝と、(b) その溝内に突き出すように第1回転
部材および中間回転部材の他方に突設されたキーと、
(c) 前記溝内において前記キーの両側に配設され、その
キーをその溝内の略中央である前記基準位置に位置決め
するとともに、縮み限界まで縮み変形させられることに
よりその溝とキーとのそれ以上の相対回転を阻止する一
対の弾性部材とを有して構成され、この場合は装置がコ
ンパクトに構成される。弾性部材としては、圧縮コイル
スプリングまたは引張コイルスプリングのコイルスプリ
ングが好適に用いられ、この弾性力をできるだけ小さく
すれば前記差動制限位相差φ0 に達するまでの差動制限
力を小さくできる一方、差動制限位相差φ0 に達した時
に相対回転を略阻止できる程度の弾性力が得られるよう
にすれば、差動制限位相差φ0 に達した時の衝撃や異音
の発生などを防止できる。差動制限位相差φ0 に達する
直前に挟圧されて弾性変形させられる弾性率の大きな第
2の弾性部材、例えばゴムブロックなどを、上記基準位
置に位置決めするための弾性部材とは別個に配設するこ
とも可能である。また、かかる相対回転制限手段は、必
ずしも第1回転部材と中間回転部材との間に直接設けら
れる必要はなく、上記溝またはキー等が設けられたホル
ダ等を第1回転部材に相対回転不能に配設して中間回転
部材と係合させるようにしても良い。
【0012】前記係合部材および前記係合凸部のうち前
記出力回転部材側のものは前記一中心線まわりに略等角
度間隔で複数設けることが望ましい。すなわち、出力回
転部材が差動によって回転停止することがある場合に
は、その出力回転部材側に設けられた係合部材や係合凸
部が前記係合制御部材の逃し部で停止させられると、係
合部材と係合凸部との係合が不能となって一体回転でき
なくなってしまうのである。但し、一対の出力回転部材
の両方に同様な差動制限機構を設ける場合は、差動によ
って両方の出力回転部材の回転が停止することはなく、
何れか一方の出力回転部材は必ず回転しているため、係
合部材および係合凸部が1つずつであっても差動制限作
用が得られ、必ずしも常に出力回転部材側のものを複数
にする必要はない。
記出力回転部材側のものは前記一中心線まわりに略等角
度間隔で複数設けることが望ましい。すなわち、出力回
転部材が差動によって回転停止することがある場合に
は、その出力回転部材側に設けられた係合部材や係合凸
部が前記係合制御部材の逃し部で停止させられると、係
合部材と係合凸部との係合が不能となって一体回転でき
なくなってしまうのである。但し、一対の出力回転部材
の両方に同様な差動制限機構を設ける場合は、差動によ
って両方の出力回転部材の回転が停止することはなく、
何れか一方の出力回転部材は必ず回転しているため、係
合部材および係合凸部が1つずつであっても差動制限作
用が得られ、必ずしも常に出力回転部材側のものを複数
にする必要はない。
【0013】前記係合制御部材は、前記入力回転部材お
よび一対の出力回転部材を一中心線まわりの相対回転可
能に保持しているデフキャリアの一部によって一体に構
成することが望ましいが、別体に構成された係合制御部
材をデフキャリア等に配設するようにしても良い。逃し
部の数は差動制限位相差φ0 等に応じて適宜定められ、
複数設ける場合は等角度間隔で設けることになるが、自
動車用の動力分配装置に適用する場合は一般に1つが適
当である。また、一中心線まわりにおける逃し部の大き
さは、中間回転部材に係合部材が保持されている時に
は、係合凸部を乗り越えて係合部材が一中心線まわりに
相対回転することを許容する必要があるため、少なくと
も係合部材2つ分と係合凸部とを合わせた寸法が必要で
あるが、第2回転部材に係合部材が保持されている時に
は、係合部材1つ分より少し大きめの寸法で且つ係合凸
部よりも大きければ良い。一方、この逃し部が大き過ぎ
ると、係合凸部と係合部材との係合により中間回転部材
および第2回転部材が一体回転する角度範囲が狭くなる
ため、必要最小限の寸法とすることが望ましい。前記差
動制限位相差φ0 は、厳密にはこの中間回転部材および
第2回転部材が一体回転することが可能な角度範囲に基
づいて設定され、逃し部が1つの場合、その逃し部を除
いた前記保持部の角度範囲当たりの差動量として設定す
ることになる。
よび一対の出力回転部材を一中心線まわりの相対回転可
能に保持しているデフキャリアの一部によって一体に構
成することが望ましいが、別体に構成された係合制御部
材をデフキャリア等に配設するようにしても良い。逃し
部の数は差動制限位相差φ0 等に応じて適宜定められ、
複数設ける場合は等角度間隔で設けることになるが、自
動車用の動力分配装置に適用する場合は一般に1つが適
当である。また、一中心線まわりにおける逃し部の大き
さは、中間回転部材に係合部材が保持されている時に
は、係合凸部を乗り越えて係合部材が一中心線まわりに
相対回転することを許容する必要があるため、少なくと
も係合部材2つ分と係合凸部とを合わせた寸法が必要で
あるが、第2回転部材に係合部材が保持されている時に
は、係合部材1つ分より少し大きめの寸法で且つ係合凸
部よりも大きければ良い。一方、この逃し部が大き過ぎ
ると、係合凸部と係合部材との係合により中間回転部材
および第2回転部材が一体回転する角度範囲が狭くなる
ため、必要最小限の寸法とすることが望ましい。前記差
動制限位相差φ0 は、厳密にはこの中間回転部材および
第2回転部材が一体回転することが可能な角度範囲に基
づいて設定され、逃し部が1つの場合、その逃し部を除
いた前記保持部の角度範囲当たりの差動量として設定す
ることになる。
【0014】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図1は、本発明の一実施例である差動装
置10が、自動車の左右の駆動輪に動力を分配する動力
分配装置に用いられている場合である。この差動装置1
0は傘歯車式のもので、車体に取り付けられるデフキャ
リア12には、一中心線Oまわりの相対回転可能にデフ
ケース14および一対のサイドギヤシャフト16a,1
6bが配設されている。デフケース14は入力回転部材
に相当するもので、一中心線Oと直交する軸心まわりの
回転可能に複数のピニオンギヤ18が配設されている。
サイドギヤシャフト16a,16bは一対の出力回転部
材に相当するもので、それぞれ一中心線Oと同心にサイ
ドギヤ20a,20bが相対回転不能にスプライン嵌合
されているとともに、それ等のサイドギヤ20a,20
bは、ピニオンギヤ18を挟んで相対向するように配設
されてその複数のピニオンギヤ18と噛み合わされてい
る。
細に説明する。図1は、本発明の一実施例である差動装
置10が、自動車の左右の駆動輪に動力を分配する動力
分配装置に用いられている場合である。この差動装置1
0は傘歯車式のもので、車体に取り付けられるデフキャ
リア12には、一中心線Oまわりの相対回転可能にデフ
ケース14および一対のサイドギヤシャフト16a,1
6bが配設されている。デフケース14は入力回転部材
に相当するもので、一中心線Oと直交する軸心まわりの
回転可能に複数のピニオンギヤ18が配設されている。
サイドギヤシャフト16a,16bは一対の出力回転部
材に相当するもので、それぞれ一中心線Oと同心にサイ
ドギヤ20a,20bが相対回転不能にスプライン嵌合
されているとともに、それ等のサイドギヤ20a,20
bは、ピニオンギヤ18を挟んで相対向するように配設
されてその複数のピニオンギヤ18と噛み合わされてい
る。
【0015】そして、図示しないエンジン等の動力源か
ら出力された動力は、ドライブピニオン22からリング
ギヤ24を介してデフケース14に伝達されるととも
に、上記ピニオンギヤ18およびサイドギヤ20a,2
0bを介して左右のサイドギヤシャフト16a,16b
に分配され、図示しない車軸を経て左右の駆動輪26
a,26b(図2参照)に伝達される。その場合に、上
記一対のサイドギヤシャフト16a,16bの回転数
は、デフケース14の回転数を基準として相対的に増減
すること(差動)が許容され、図2に示すような旋回時
における左右の駆動輪26a,26bの回転数差が吸収
される。図2の28a,28bは左右の前輪である。
ら出力された動力は、ドライブピニオン22からリング
ギヤ24を介してデフケース14に伝達されるととも
に、上記ピニオンギヤ18およびサイドギヤ20a,2
0bを介して左右のサイドギヤシャフト16a,16b
に分配され、図示しない車軸を経て左右の駆動輪26
a,26b(図2参照)に伝達される。その場合に、上
記一対のサイドギヤシャフト16a,16bの回転数
は、デフケース14の回転数を基準として相対的に増減
すること(差動)が許容され、図2に示すような旋回時
における左右の駆動輪26a,26bの回転数差が吸収
される。図2の28a,28bは左右の前輪である。
【0016】一方、本実施例の差動装置10は、上記デ
フケース14とサイドギヤシャフト16a,16bとの
間に、それぞれ差動(相対回転)を制限する差動制限機
構30a,30bが配設されている。これ等の差動制限
機構30a,30bは全く同じ構成で左右対称に配設さ
れているだけであるため、以下、左側の差動制限機構3
0aについて具体的に説明する。
フケース14とサイドギヤシャフト16a,16bとの
間に、それぞれ差動(相対回転)を制限する差動制限機
構30a,30bが配設されている。これ等の差動制限
機構30a,30bは全く同じ構成で左右対称に配設さ
れているだけであるため、以下、左側の差動制限機構3
0aについて具体的に説明する。
【0017】図3は、かかる差動制限機構30aの分解
図で、図4の(a) は図1におけるA−A矢視部分の断面
図、図4の(b) は図1におけるB−B矢視部分の断面図
であり、ホルダ32、一対の圧縮コイルスプリング34
a,34b、中間回転部材36、一対のボール38a,
38b、デフケース14の端部に一体に設けられた小径
部14a、デフキャリア12に形成された凹所12aな
どによって構成されている。ホルダ32は、前記サイド
ギヤシャフト16aに相対回転不能にスプライン嵌合さ
れて、一中心線Oまわりに一体的に回転させられるとと
もに、外径寸法が小さい小径部32aおよび外径寸法が
大きい大径部32bを備えている。中間回転部材36
は、略円筒形状を成していて一中心線Oと同心に配設さ
れ、円筒形状を成すデフキャリア12の内周側に相対回
転可能に嵌合されているとともに、軸方向の一端部36
aは上記ホルダ32の小径部32aの外周側に相対回転
可能に嵌合され、軸方向の他端部36bはデフケース1
4の小径部14aの外周側に所定の隙間を有して嵌合さ
れている。ホルダ32の大径部32bの外径寸法は、中
間回転部材36の外径寸法、デフキャリア12の内径寸
法と略同じである。
図で、図4の(a) は図1におけるA−A矢視部分の断面
図、図4の(b) は図1におけるB−B矢視部分の断面図
であり、ホルダ32、一対の圧縮コイルスプリング34
a,34b、中間回転部材36、一対のボール38a,
38b、デフケース14の端部に一体に設けられた小径
部14a、デフキャリア12に形成された凹所12aな
どによって構成されている。ホルダ32は、前記サイド
ギヤシャフト16aに相対回転不能にスプライン嵌合さ
れて、一中心線Oまわりに一体的に回転させられるとと
もに、外径寸法が小さい小径部32aおよび外径寸法が
大きい大径部32bを備えている。中間回転部材36
は、略円筒形状を成していて一中心線Oと同心に配設さ
れ、円筒形状を成すデフキャリア12の内周側に相対回
転可能に嵌合されているとともに、軸方向の一端部36
aは上記ホルダ32の小径部32aの外周側に相対回転
可能に嵌合され、軸方向の他端部36bはデフケース1
4の小径部14aの外周側に所定の隙間を有して嵌合さ
れている。ホルダ32の大径部32bの外径寸法は、中
間回転部材36の外径寸法、デフキャリア12の内径寸
法と略同じである。
【0018】上記ホルダ32の大径部32bには、小径
部32a側の端面に一中心線Oを中心とする円弧形状の
溝32cが設けられている一方、中間回転部材36の一
端部36a側の端面には、その溝32c内に突き出すよ
うにキー36cが突設されている。前記一対の圧縮コイ
ルスプリング34a,34bは弾性部材として機能する
もので、上記溝32c内においてキー36cの両側に配
設され、そのキー36cが溝32c内の略中央の基準位
置に位置するように、中間回転部材36とホルダ32更
にはサイドギヤシャフト16aとの相対位置を位置決め
する。図4は、中間回転部材36とサイドギヤシャフト
16aとが基準位置に位置決めされている状態である。
一方、図5,図6に示すように、それ等の圧縮コイルス
プリング34aまたは34bが縮み限界まで縮み変形
(圧縮変形)させられることにより、その溝32cとキ
ー36cとのそれ以上の相対回転、すなわち中間回転部
材36およびサイドギヤシャフト16aのそれ以上の相
対回転が阻止される。圧縮コイルスプリング34a,3
4bは、中間回転部材36およびサイドギヤシャフト1
6aの相対位置を基準位置へ戻すためのもので、できる
だけ弾性率の小さいばねが用いられているとともに、基
準位置へ戻すことができる範囲でできるだけ小さい配設
荷重で配設されている。溝32c、キー36c、および
一対の圧縮コイルスプリング34a,34bによって相
対回転制限手段40が構成されており、出力回転部材で
あるサイドギヤシャフト16aは第1回転部材に相当す
る。
部32a側の端面に一中心線Oを中心とする円弧形状の
溝32cが設けられている一方、中間回転部材36の一
端部36a側の端面には、その溝32c内に突き出すよ
うにキー36cが突設されている。前記一対の圧縮コイ
ルスプリング34a,34bは弾性部材として機能する
もので、上記溝32c内においてキー36cの両側に配
設され、そのキー36cが溝32c内の略中央の基準位
置に位置するように、中間回転部材36とホルダ32更
にはサイドギヤシャフト16aとの相対位置を位置決め
する。図4は、中間回転部材36とサイドギヤシャフト
16aとが基準位置に位置決めされている状態である。
一方、図5,図6に示すように、それ等の圧縮コイルス
プリング34aまたは34bが縮み限界まで縮み変形
(圧縮変形)させられることにより、その溝32cとキ
ー36cとのそれ以上の相対回転、すなわち中間回転部
材36およびサイドギヤシャフト16aのそれ以上の相
対回転が阻止される。圧縮コイルスプリング34a,3
4bは、中間回転部材36およびサイドギヤシャフト1
6aの相対位置を基準位置へ戻すためのもので、できる
だけ弾性率の小さいばねが用いられているとともに、基
準位置へ戻すことができる範囲でできるだけ小さい配設
荷重で配設されている。溝32c、キー36c、および
一対の圧縮コイルスプリング34a,34bによって相
対回転制限手段40が構成されており、出力回転部材で
あるサイドギヤシャフト16aは第1回転部材に相当す
る。
【0019】上記相対回転制限手段40により、中間回
転部材36およびサイドギヤシャフト16aは基準位置
から正逆両方向へそれぞれ角度φ0 だけ相対回転した位
置でそれ以上の相対回転が阻止されるようになってお
り、この角度φ0 が差動制限位相差であり、請求項1に
記載の一定角度は2φ0 に相当する。差動制限位相差φ
0 は、最小回転半径Rでの旋回時におけるデフケース1
4の1回転当たりのデフケース14とサイドギヤシャフ
ト16a,16bとの位相差で、トレッド幅をLとする
と、次式(1) および(2) に従って求められる。例えばR
=5.5m、L=1560mmの場合、差動制限位相差
φ0 ≒60°となる。 (2π−φ0 )/(2π+φ0 )=(R−L)/R ・・・(1) φ0 =2π×L/(2R−L) ・・・(2)
転部材36およびサイドギヤシャフト16aは基準位置
から正逆両方向へそれぞれ角度φ0 だけ相対回転した位
置でそれ以上の相対回転が阻止されるようになってお
り、この角度φ0 が差動制限位相差であり、請求項1に
記載の一定角度は2φ0 に相当する。差動制限位相差φ
0 は、最小回転半径Rでの旋回時におけるデフケース1
4の1回転当たりのデフケース14とサイドギヤシャフ
ト16a,16bとの位相差で、トレッド幅をLとする
と、次式(1) および(2) に従って求められる。例えばR
=5.5m、L=1560mmの場合、差動制限位相差
φ0 ≒60°となる。 (2π−φ0 )/(2π+φ0 )=(R−L)/R ・・・(1) φ0 =2π×L/(2R−L) ・・・(2)
【0020】中間回転部材36の他端部36bには、前
記ボール38a,38bより僅かに大きい一対の保持穴
36dが一中心線Oを挟んで正反対に位置する2箇所に
設けられており、それぞれ一中心線Oと直角な径方向へ
ボール38a,38bが移動できる状態でそのボール3
8a,38bを保持している。これ等のボール38a,
38bは係合部材に相当するもので、デフキャリア12
の内周面12bとデフケース14の小径部14aの外周
面とによって係合位置に位置決めされた状態で、保持穴
36d内に保持されたまま中間回転部材36と共に一中
心線Oまわりに転動させられる。デフケース14の小径
部14aには、一中心線Oまわりの1箇所に上記他端部
36bの内径より僅かに小さい外径寸法まで突き出す係
合凸部14bが一体に設けられており、上記係合位置に
位置決めされたボール38aまたは38bと周方向にお
いて係合させられることにより、デフケース14と中間
回転部材36とが一中心線Oまわりに一体回転させられ
る。デフケース14とサイドギヤシャフト16aとの差
動時に、上記のようにデフケース14と中間回転部材3
6とが一体回転させられると、中間回転部材36とサイ
ドギヤシャフト16aとが前記相対回転制限手段40の
弾性力に抗して強制的に相対回転させられ、その位相差
(差動量)φが前記差動制限位相差φ0 に達すると、そ
れ以上の差動が阻止されてサイドギヤシャフト16と中
間回転部材36とデフケース14とが一体回転させられ
る。上記他端部36bの肉厚、係合凸部14bの高さ寸
法、他端部36bの内周面と小径部14aの外周面との
径方向隙間は、それぞれボール38a,38bの半径寸
法と略等しい。本実施例では入力回転部材であるデフケ
ース14が第2回転部材に相当する。
記ボール38a,38bより僅かに大きい一対の保持穴
36dが一中心線Oを挟んで正反対に位置する2箇所に
設けられており、それぞれ一中心線Oと直角な径方向へ
ボール38a,38bが移動できる状態でそのボール3
8a,38bを保持している。これ等のボール38a,
38bは係合部材に相当するもので、デフキャリア12
の内周面12bとデフケース14の小径部14aの外周
面とによって係合位置に位置決めされた状態で、保持穴
36d内に保持されたまま中間回転部材36と共に一中
心線Oまわりに転動させられる。デフケース14の小径
部14aには、一中心線Oまわりの1箇所に上記他端部
36bの内径より僅かに小さい外径寸法まで突き出す係
合凸部14bが一体に設けられており、上記係合位置に
位置決めされたボール38aまたは38bと周方向にお
いて係合させられることにより、デフケース14と中間
回転部材36とが一中心線Oまわりに一体回転させられ
る。デフケース14とサイドギヤシャフト16aとの差
動時に、上記のようにデフケース14と中間回転部材3
6とが一体回転させられると、中間回転部材36とサイ
ドギヤシャフト16aとが前記相対回転制限手段40の
弾性力に抗して強制的に相対回転させられ、その位相差
(差動量)φが前記差動制限位相差φ0 に達すると、そ
れ以上の差動が阻止されてサイドギヤシャフト16と中
間回転部材36とデフケース14とが一体回転させられ
る。上記他端部36bの肉厚、係合凸部14bの高さ寸
法、他端部36bの内周面と小径部14aの外周面との
径方向隙間は、それぞれボール38a,38bの半径寸
法と略等しい。本実施例では入力回転部材であるデフケ
ース14が第2回転部材に相当する。
【0021】一方、前記凹所12aは、ボール38a,
38bの転動軌跡上に1箇所だけ設けられており、その
凹所12a内にボール38aまたは38bが入り込むこ
とにより、そのボール38aまたは38bと上記係合凸
部14bとの係合が解除され、デフケース14と中間回
転部材36との相対回転が許容される。凹所12aの深
さ寸法はボール38a,38bの半径寸法と略同じで、
一中心線Oまわりの幅寸法はボール38a,38bが略
3個入る程度の大きさで、係合凸部14bの一中心線O
まわりの寸法はボール38a,38bの直径寸法より小
さく、係合凸部14bが凹所12aの略真ん中に位置さ
せられると、ボール38aまたは38bは、凹所12a
内に入り込みながら係合凸部14bを乗り越えて反対側
へ移動できるのである。このように、中間回転部材36
がデフケース14に対して相対回転することが許容され
ると、中間回転部材36およびサイドギヤシャフト16
aの相対位置が、前記相対回転制限手段40の弾性力に
従って前記基準位置へ戻される。上記凹所12aは逃し
部に相当し、ボール38a,38bが凹所12a内に入
り込んだ位置は退避位置に相当する。また、デフキャリ
ア12のうち、ボール38a,38bと係合させられて
保持する部分は係合制御部材として機能しており、その
部分の内周面12bは保持部に相当する。
38bの転動軌跡上に1箇所だけ設けられており、その
凹所12a内にボール38aまたは38bが入り込むこ
とにより、そのボール38aまたは38bと上記係合凸
部14bとの係合が解除され、デフケース14と中間回
転部材36との相対回転が許容される。凹所12aの深
さ寸法はボール38a,38bの半径寸法と略同じで、
一中心線Oまわりの幅寸法はボール38a,38bが略
3個入る程度の大きさで、係合凸部14bの一中心線O
まわりの寸法はボール38a,38bの直径寸法より小
さく、係合凸部14bが凹所12aの略真ん中に位置さ
せられると、ボール38aまたは38bは、凹所12a
内に入り込みながら係合凸部14bを乗り越えて反対側
へ移動できるのである。このように、中間回転部材36
がデフケース14に対して相対回転することが許容され
ると、中間回転部材36およびサイドギヤシャフト16
aの相対位置が、前記相対回転制限手段40の弾性力に
従って前記基準位置へ戻される。上記凹所12aは逃し
部に相当し、ボール38a,38bが凹所12a内に入
り込んだ位置は退避位置に相当する。また、デフキャリ
ア12のうち、ボール38a,38bと係合させられて
保持する部分は係合制御部材として機能しており、その
部分の内周面12bは保持部に相当する。
【0022】このような差動制限機構30aにおいて
は、デフケース14とサイドギヤシャフト16aとの間
で差動が発生すると、係合凸部14bとボール38aま
たは38bとが係合させられて中間回転部材36とデフ
ケース14とが一体回転させられるようになり、サイド
ギヤシャフト16aと中間回転部材36とが相対回転制
限手段40によって位置決めされた基準位置から相対回
転させられるようになる。この時、サイドギヤシャフト
16aと中間回転部材36との間には、相対回転制限手
段40の圧縮コイルスプリング34a,34bの弾性力
に相当する比較的小さな差動制限力が作用させられ、こ
の差動制限力がデフケース14とサイドギヤシャフト1
6aとの間にも作用させられる。そして、両者の差動量
(位相差φ)が差動制限位相差φ0 に達すると、相対回
転制限手段40によってそれ以上の相対回転が阻止(デ
フロック)されるようになり、デフケース14,中間回
転部材36,およびサイドギヤシャフト16aが一体回
転させられる。位相差φは、厳密には中間回転部材36
およびサイドギヤシャフト16aの基準位置からの相対
回転角度であるが、係合凸部14bとボール38aまた
は38bとの係合時におけるデフケース14とサイドギ
ヤシャフト16aとの相対回転角度(差動量)と同じで
ある。
は、デフケース14とサイドギヤシャフト16aとの間
で差動が発生すると、係合凸部14bとボール38aま
たは38bとが係合させられて中間回転部材36とデフ
ケース14とが一体回転させられるようになり、サイド
ギヤシャフト16aと中間回転部材36とが相対回転制
限手段40によって位置決めされた基準位置から相対回
転させられるようになる。この時、サイドギヤシャフト
16aと中間回転部材36との間には、相対回転制限手
段40の圧縮コイルスプリング34a,34bの弾性力
に相当する比較的小さな差動制限力が作用させられ、こ
の差動制限力がデフケース14とサイドギヤシャフト1
6aとの間にも作用させられる。そして、両者の差動量
(位相差φ)が差動制限位相差φ0 に達すると、相対回
転制限手段40によってそれ以上の相対回転が阻止(デ
フロック)されるようになり、デフケース14,中間回
転部材36,およびサイドギヤシャフト16aが一体回
転させられる。位相差φは、厳密には中間回転部材36
およびサイドギヤシャフト16aの基準位置からの相対
回転角度であるが、係合凸部14bとボール38aまた
は38bとの係合時におけるデフケース14とサイドギ
ヤシャフト16aとの相対回転角度(差動量)と同じで
ある。
【0023】図5は、サイドギヤシャフト16aおよび
デフケース14が何れも右まわりに回転するが、サイド
ギヤシャフト16aすなわち左側の駆動輪26aの回転
速度がデフケース14よりも速くなり、ボール38aが
係合凸部14bに当接させられた状態でデフケース14
がサイドギヤシャフト16aに対して−φ0 だけ相対回
転させられ、それ以上のマイナス(−)方向の相対回転
が阻止された場合である。図6は、同じくサイドギヤシ
ャフト16aおよびデフケース14が右まわりに回転す
るが、サイドギヤシャフト16aすなわち左側の駆動輪
26aの回転速度がデフケース14よりも遅くなり、係
合凸部14bがボール38aに当接させられた状態でデ
フケース14がサイドギヤシャフト16aに対して+φ
0 だけ相対回転させられ、それ以上のプラス(+)方向
の相対回転が阻止された場合である。また、デフケース
14の一回転当たりにおけるデフケース14とサイドギ
ヤシャフト16aとの位相差φが−φ0 <φ<+φ0 の
間は、圧縮コイルスプリング34a,34bの弾性変形
によって差動が許容され、デフケース14とサイドギヤ
シャフト16aとの間には、サイドギヤシャフト16a
および中間回転部材36の相対位置を図4に示す基準位
置(位相差φ=0)へ戻すための圧縮コイルスプリング
34a,34bの弾性力に基づく比較的小さな差動制限
力が作用させられるだけである。なお、図5および図6
の(a) は前記図1におけるA−A矢視部分の断面図に相
当し、(b) は図1におけるB−B矢視部分の断面図に相
当する。
デフケース14が何れも右まわりに回転するが、サイド
ギヤシャフト16aすなわち左側の駆動輪26aの回転
速度がデフケース14よりも速くなり、ボール38aが
係合凸部14bに当接させられた状態でデフケース14
がサイドギヤシャフト16aに対して−φ0 だけ相対回
転させられ、それ以上のマイナス(−)方向の相対回転
が阻止された場合である。図6は、同じくサイドギヤシ
ャフト16aおよびデフケース14が右まわりに回転す
るが、サイドギヤシャフト16aすなわち左側の駆動輪
26aの回転速度がデフケース14よりも遅くなり、係
合凸部14bがボール38aに当接させられた状態でデ
フケース14がサイドギヤシャフト16aに対して+φ
0 だけ相対回転させられ、それ以上のプラス(+)方向
の相対回転が阻止された場合である。また、デフケース
14の一回転当たりにおけるデフケース14とサイドギ
ヤシャフト16aとの位相差φが−φ0 <φ<+φ0 の
間は、圧縮コイルスプリング34a,34bの弾性変形
によって差動が許容され、デフケース14とサイドギヤ
シャフト16aとの間には、サイドギヤシャフト16a
および中間回転部材36の相対位置を図4に示す基準位
置(位相差φ=0)へ戻すための圧縮コイルスプリング
34a,34bの弾性力に基づく比較的小さな差動制限
力が作用させられるだけである。なお、図5および図6
の(a) は前記図1におけるA−A矢視部分の断面図に相
当し、(b) は図1におけるB−B矢視部分の断面図に相
当する。
【0024】すなわち、本実施例の差動制限機構30a
は、デフケース14とサイドギヤシャフト16aとの位
相差φに応じて差動制限力が変化させられ、位相差φが
差動制限位相差φ0 に達するまでは差動制限力が比較的
小さいが、差動制限位相差φ 0 に達すると差動が阻止
(デフロック)されて両者が一体回転させられるように
なるのである。ここで、差動制限位相差φ0 は、最小回
転半径Rでの旋回時のデフケース14の1回転当たりに
おけるデフケース14とサイドギヤシャフト16aとの
位相差であるため、|φ|<|φ0 |の通常の旋回時の
差動は圧縮コイルスプリング34a,34bの弾性変形
によって許容されるとともにその差動制限力は小さく、
良好な回頭性が得られる。また、スリップ時や脱輪時な
どに|φ|≒|φ0 |になると差動(相対回転)が阻止
され、デフケース14とサイドギヤシャフト16aとが
一体回転させられるようになり、左右の駆動輪26a,
26bが略等速回転させられるようになって、スリップ
が抑制されるとともに脱輪状態から脱出し易くなる。
は、デフケース14とサイドギヤシャフト16aとの位
相差φに応じて差動制限力が変化させられ、位相差φが
差動制限位相差φ0 に達するまでは差動制限力が比較的
小さいが、差動制限位相差φ 0 に達すると差動が阻止
(デフロック)されて両者が一体回転させられるように
なるのである。ここで、差動制限位相差φ0 は、最小回
転半径Rでの旋回時のデフケース14の1回転当たりに
おけるデフケース14とサイドギヤシャフト16aとの
位相差であるため、|φ|<|φ0 |の通常の旋回時の
差動は圧縮コイルスプリング34a,34bの弾性変形
によって許容されるとともにその差動制限力は小さく、
良好な回頭性が得られる。また、スリップ時や脱輪時な
どに|φ|≒|φ0 |になると差動(相対回転)が阻止
され、デフケース14とサイドギヤシャフト16aとが
一体回転させられるようになり、左右の駆動輪26a,
26bが略等速回転させられるようになって、スリップ
が抑制されるとともに脱輪状態から脱出し易くなる。
【0025】一方、前記ボール38a,38bは、一中
心線Oまわりの1箇所に形成された凹所12aでは退避
位置へ移動することが許容され、前記係合凸部14bと
の係合が解除することが許容されるため、旋回時等にお
けるデフケース14とサイドギヤシャフト16aとの僅
かな差動によって係合凸部14bとボール38aまたは
38bとが係合させられ、デフケース14と中間回転部
材36とが一体回転させられるようになり、中間回転部
材36とサイドギヤシャフト16aとの相対位置が基準
位置からずれても、デフケース14の1回転毎に、それ
等の中間回転部材36およびサイドギヤシャフト16a
の相対位置が基準位置へ戻され、位相差φ=0となる。
これにより、小さな差動の蓄積によって位相差φ≒±φ
0 となり、通常の旋回時等にデフケース14とサイドギ
ヤシャフト16aとの差動が阻止されること(デフロッ
ク)が回避され、前述した効果を実質的に享受できる。
心線Oまわりの1箇所に形成された凹所12aでは退避
位置へ移動することが許容され、前記係合凸部14bと
の係合が解除することが許容されるため、旋回時等にお
けるデフケース14とサイドギヤシャフト16aとの僅
かな差動によって係合凸部14bとボール38aまたは
38bとが係合させられ、デフケース14と中間回転部
材36とが一体回転させられるようになり、中間回転部
材36とサイドギヤシャフト16aとの相対位置が基準
位置からずれても、デフケース14の1回転毎に、それ
等の中間回転部材36およびサイドギヤシャフト16a
の相対位置が基準位置へ戻され、位相差φ=0となる。
これにより、小さな差動の蓄積によって位相差φ≒±φ
0 となり、通常の旋回時等にデフケース14とサイドギ
ヤシャフト16aとの差動が阻止されること(デフロッ
ク)が回避され、前述した効果を実質的に享受できる。
【0026】図7は、前記図5と同様に左側の駆動輪2
6aの回転速度がデフケース14よりも速く、1回転当
たりの位相差φが差動制限位相差−φ0 に達している場
合で、(a) のように係合凸部14bにボール38aが当
接させられ、その状態で位相差φ≒−φ0 になるととも
に(b) のように係合凸部14bが凹所12aの位置まで
到達すると、ボール38aが凹所12a内に入り込んで
係合凸部14bとの係合が解除され、中間回転部材36
は相対回転制限手段40の圧縮コイルスプリング34a
により(c) のようにφ0 だけ+方向へ回転させられて位
相差φが0にリセットされる。図8は、前記図6と同様
に左側の駆動輪26aの回転速度がデフケース14より
も遅く、1回転当たりの位相差φが差動制限位相差+φ
0 に達している場合で、(a) のようにボール38aに係
合凸部14bが当接させられ、その状態で位相差φ≒+
φ0 になるとともに(b) のように係合凸部14bが凹所
12aの位置まで到達すると、ボール38aが凹所12
a内に入り込んで係合凸部14bとの係合が解除され、
中間回転部材36は相対回転制限手段40の圧縮コイル
スプリング34bにより(c) のようにφ0 だけ−方向へ
回転させられて位相差φが0にリセットされる。これ等
の図7および図8は、何れもサイドギヤシャフト16a
とデフケース14との位相差φ≒±φ0 となる場合であ
ったが、−φ 0 <φ<+φ0 の場合には、圧縮コイルス
プリング34aまたは34bが(b) のように縮み限界ま
で変形することなく、言い換えればデフロック状態にな
ることなく、(c) の時点で位相差φ=0に戻される。な
お、図7および図8における左側の図はそれぞれ前記図
1におけるA−A矢視部分の断面図に相当し、右側の図
はそれぞれ図1におけるB−B矢視部分の断面図に相当
する。
6aの回転速度がデフケース14よりも速く、1回転当
たりの位相差φが差動制限位相差−φ0 に達している場
合で、(a) のように係合凸部14bにボール38aが当
接させられ、その状態で位相差φ≒−φ0 になるととも
に(b) のように係合凸部14bが凹所12aの位置まで
到達すると、ボール38aが凹所12a内に入り込んで
係合凸部14bとの係合が解除され、中間回転部材36
は相対回転制限手段40の圧縮コイルスプリング34a
により(c) のようにφ0 だけ+方向へ回転させられて位
相差φが0にリセットされる。図8は、前記図6と同様
に左側の駆動輪26aの回転速度がデフケース14より
も遅く、1回転当たりの位相差φが差動制限位相差+φ
0 に達している場合で、(a) のようにボール38aに係
合凸部14bが当接させられ、その状態で位相差φ≒+
φ0 になるとともに(b) のように係合凸部14bが凹所
12aの位置まで到達すると、ボール38aが凹所12
a内に入り込んで係合凸部14bとの係合が解除され、
中間回転部材36は相対回転制限手段40の圧縮コイル
スプリング34bにより(c) のようにφ0 だけ−方向へ
回転させられて位相差φが0にリセットされる。これ等
の図7および図8は、何れもサイドギヤシャフト16a
とデフケース14との位相差φ≒±φ0 となる場合であ
ったが、−φ 0 <φ<+φ0 の場合には、圧縮コイルス
プリング34aまたは34bが(b) のように縮み限界ま
で変形することなく、言い換えればデフロック状態にな
ることなく、(c) の時点で位相差φ=0に戻される。な
お、図7および図8における左側の図はそれぞれ前記図
1におけるA−A矢視部分の断面図に相当し、右側の図
はそれぞれ図1におけるB−B矢視部分の断面図に相当
する。
【0027】上記図7および図8共、(c) の状態の後
は、サイドギヤシャフト16aとデフケース14との位
相差がπ−φ0 となった時点で今度はボール38bと係
合凸部14bとが接触させられ、ボール38aと係合凸
部14bとの係合時と同様に(a) 以下のように変化す
る。すなわち、この実施例では2個のボール38a,3
8bが中間回転部材36に略等角度間隔で配設されてい
るため、右側の駆動輪26bの脱輪などで駆動輪26a
更には中間回転部材36の回転が図8(b) の状態で停止
しても、反対側のボール38bと係合凸部14bとの係
合により確実に差動制限作用が得られるのである。但
し、本実施例では一対のサイドギヤシャフト16a,1
6bの両方に差動制限機構30a,30bが配設されて
おり、差動によって両方のサイドギヤシャフト16a,
16bの回転が共に停止することはないため、何れか一
方のボール38aまたは38bを省略しても、差動装置
10全体としては差動制限作用が確実に得られる。
は、サイドギヤシャフト16aとデフケース14との位
相差がπ−φ0 となった時点で今度はボール38bと係
合凸部14bとが接触させられ、ボール38aと係合凸
部14bとの係合時と同様に(a) 以下のように変化す
る。すなわち、この実施例では2個のボール38a,3
8bが中間回転部材36に略等角度間隔で配設されてい
るため、右側の駆動輪26bの脱輪などで駆動輪26a
更には中間回転部材36の回転が図8(b) の状態で停止
しても、反対側のボール38bと係合凸部14bとの係
合により確実に差動制限作用が得られるのである。但
し、本実施例では一対のサイドギヤシャフト16a,1
6bの両方に差動制限機構30a,30bが配設されて
おり、差動によって両方のサイドギヤシャフト16a,
16bの回転が共に停止することはないため、何れか一
方のボール38aまたは38bを省略しても、差動装置
10全体としては差動制限作用が確実に得られる。
【0028】なお、このことから明らかなように、本実
施例の差動制限機構30aの差動制限機能は、厳密には
差動許容状態と差動制限状態とを繰り返して差動を制限
するものであるが、本実施例では左右のサイドギヤシャ
フト16a,16bの両方に差動制限機構30a,30
bが配設されているため、円滑な差動制限作用が得られ
る。また、係合凸部14bとボール38aまたは38b
とが係合させられ、デフケース14と中間回転部材36
とが一体回転させられる角度範囲は、厳密には1回転よ
りも凹所12の角度範囲分だけ少ない一方、前記差動制
限位相差φ0 は1回転当たりで求められているため、通
常の旋回時に位相差φが差動制限位相差φ0 となること
はなく、旋回時のデフロックが確実に回避される。
施例の差動制限機構30aの差動制限機能は、厳密には
差動許容状態と差動制限状態とを繰り返して差動を制限
するものであるが、本実施例では左右のサイドギヤシャ
フト16a,16bの両方に差動制限機構30a,30
bが配設されているため、円滑な差動制限作用が得られ
る。また、係合凸部14bとボール38aまたは38b
とが係合させられ、デフケース14と中間回転部材36
とが一体回転させられる角度範囲は、厳密には1回転よ
りも凹所12の角度範囲分だけ少ない一方、前記差動制
限位相差φ0 は1回転当たりで求められているため、通
常の旋回時に位相差φが差動制限位相差φ0 となること
はなく、旋回時のデフロックが確実に回避される。
【0029】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
詳細に説明したが、これはあくまでも一実施態様であ
り、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良
を加えた態様で実施することができる。
詳細に説明したが、これはあくまでも一実施態様であ
り、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良
を加えた態様で実施することができる。
【図1】本発明の一実施例である差動装置が自動車の動
力分配装置に用いられた場合の一例を示す断面図であ
る。
力分配装置に用いられた場合の一例を示す断面図であ
る。
【図2】自動車の旋回に伴って生じる左右の駆動輪の位
相差を説明する図である。
相差を説明する図である。
【図3】図1の実施例における一方の差動制限機構を分
解して示すとともに一部を切り欠いた斜視図である。
解して示すとともに一部を切り欠いた斜視図である。
【図4】図1の実施例における差動制限機構の断面図
で、(a) は図1におけるA−A矢視部分の断面図、(b)
は図1におけるB−B矢視部分の断面図である。
で、(a) は図1におけるA−A矢視部分の断面図、(b)
は図1におけるB−B矢視部分の断面図である。
【図5】図4において、サイドギヤシャフトの回転が速
くてデフロック状態となった場合を示す断面図である。
くてデフロック状態となった場合を示す断面図である。
【図6】図4において、サイドギヤシャフトの回転が遅
くてデフロック状態となった場合を示す断面図である。
くてデフロック状態となった場合を示す断面図である。
【図7】図5の場合に1回転毎に位相差φが0に戻され
る作動を説明する図である。
る作動を説明する図である。
【図8】図6の場合に1回転毎に位相差φが0に戻され
る作動を説明する図である。
る作動を説明する図である。
10:差動装置 12:デフキャリア(係合制御部材) 12a:凹所(逃し部) 12b:内周面(保持部) 14:デフケース(入力回転部材,第2回転部材) 14b:係合凸部 16a,16b:サイドギヤシャフト(出力回転部材,
第1回転部材) 36:中間回転部材 38a,38b:ボール(係合部材) 40:相対回転制限手段 O:一中心線
第1回転部材) 36:中間回転部材 38a,38b:ボール(係合部材) 40:相対回転制限手段 O:一中心線
Claims (1)
- 【請求項1】 一中心線まわりの相対回転可能に配設さ
れた入力回転部材および一対の出力回転部材を有し、該
一対の出力回転部材が該入力回転部材によって回転駆動
されるとともに、該一対の出力回転部材の回転数が該入
力回転部材の回転数を基準として相対的に増減すること
が許容された差動装置において、 前記一対の出力回転部材の一方および前記入力回転部材
に対してそれぞれ前記一中心線まわりの相対回転可能に
配設された中間回転部材と、 前記一方の出力回転部材および前記入力回転部材の何れ
か一方である第1回転部材と前記中間回転部材とに跨が
って配設され、両者が予め定められた一定角度以上相対
回転することを阻止するとともに、常には該相対回転が
許容された角度範囲の略中央の基準位置に弾性的に位置
決めする相対回転制限手段と、 前記一方の出力回転部材および前記入力回転部材の他方
である第2回転部材および前記中間回転部材の何れか一
方に配設されて一体的に前記一中心線まわりに回転させ
られるとともに、その回転方向と略直角な方向において
予め定められた係合位置と退避位置との間の移動可能に
保持されている係合部材と、 前記第2回転部材および前記中間回転部材の他方に一体
に設けられ、前記係合部材が前記係合位置に保持されて
いる場合は該係合部材と係合可能で、該係合部材と係合
させられることにより該第2回転部材と該中間回転部材
とを前記一中心線まわりに一体回転させるが、該係合部
材が前記退避位置に保持されている場合は該係合部材と
の係合が不能となる係合凸部と、 前記係合部材を前記係合位置に保持する保持部と、前記
一中心線まわりの所定位置において該係合部材が前記退
避位置へ移動することを許容し、該係合部材と前記係合
凸部との係合を解除することにより前記中間回転部材お
よび前記第1回転部材の相対位置が前記基準位置へ戻る
ことを許容する逃し部とを有して、該一中心線まわりの
回転不能に配設された係合制御部材とを有することを特
徴とする差動装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP308996A JPH09196143A (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | 差動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP308996A JPH09196143A (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | 差動装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09196143A true JPH09196143A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11547627
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP308996A Pending JPH09196143A (ja) | 1996-01-11 | 1996-01-11 | 差動装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09196143A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103195904A (zh) * | 2013-03-28 | 2013-07-10 | 于胜康 | 一种机械锁式差速器 |
-
1996
- 1996-01-11 JP JP308996A patent/JPH09196143A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103195904A (zh) * | 2013-03-28 | 2013-07-10 | 于胜康 | 一种机械锁式差速器 |
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