JPH09196144A - デファレンシャル装置 - Google Patents
デファレンシャル装置Info
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- JPH09196144A JPH09196144A JP677096A JP677096A JPH09196144A JP H09196144 A JPH09196144 A JP H09196144A JP 677096 A JP677096 A JP 677096A JP 677096 A JP677096 A JP 677096A JP H09196144 A JPH09196144 A JP H09196144A
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- orifice
- piston
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 僅かな差動制限力の損失でタイトコ−ナ−ブ
レ−キ現象を防止すると共に、組付けを容易にする。 【解決手段】 デフケ−ス3の回転を差動分配する差動
ギヤ機構45と、機構45の差動を制限する摩擦クラッ
チ49と、機構45の差動回転により駆動されるポンプ
55と、その吐出圧を受けピストン57を介してクラッ
チ49を押圧するアクチュエ−タ53と、アクチュエ−
タ53の作動圧を外部へ逃がすオリフィス91と、ピス
トン57に設けられクラッチ49の押圧時に閉塞される
と共に、オリフィス91より開口面積の広いオリフィス
93と、機構45が低速で差動回転する間アクチュエ−
タ53の押圧力に抗してピストン57をクラッチ49の
締結解除側に押し戻すばね95とを備えた。
レ−キ現象を防止すると共に、組付けを容易にする。 【解決手段】 デフケ−ス3の回転を差動分配する差動
ギヤ機構45と、機構45の差動を制限する摩擦クラッ
チ49と、機構45の差動回転により駆動されるポンプ
55と、その吐出圧を受けピストン57を介してクラッ
チ49を押圧するアクチュエ−タ53と、アクチュエ−
タ53の作動圧を外部へ逃がすオリフィス91と、ピス
トン57に設けられクラッチ49の押圧時に閉塞される
と共に、オリフィス91より開口面積の広いオリフィス
93と、機構45が低速で差動回転する間アクチュエ−
タ53の押圧力に抗してピストン57をクラッチ49の
締結解除側に押し戻すばね95とを備えた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両に用いられ
るデファレンシャル装置に関する。
るデファレンシャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−282645号公報に図8
のようなデファレンシャル装置201が記載されてい
る。
のようなデファレンシャル装置201が記載されてい
る。
【0003】このデファレンシャル装置201は、デフ
ケ−ス203に固定されたピニオンシャフト205と、
ピニオンシャフト205上に回転自在に支承されたピニ
オンギヤ207と、ピニオンギヤ207と噛み合うサイ
ドギヤ209、211とからなる差動機構213と、差
動制限用の多板クラッチ215と、多板クラッチ215
を締結させる油圧アクチュエ−タ217と、ギヤポンプ
219と、ばね221とを備えている。サイドギヤ20
9、211は車軸223、225と各別にスプライン連
結されている。
ケ−ス203に固定されたピニオンシャフト205と、
ピニオンシャフト205上に回転自在に支承されたピニ
オンギヤ207と、ピニオンギヤ207と噛み合うサイ
ドギヤ209、211とからなる差動機構213と、差
動制限用の多板クラッチ215と、多板クラッチ215
を締結させる油圧アクチュエ−タ217と、ギヤポンプ
219と、ばね221とを備えている。サイドギヤ20
9、211は車軸223、225と各別にスプライン連
結されている。
【0004】ギヤポンプ219は差動機構213の差動
回転を受けて駆動され、油圧アクチュエ−タ217に油
圧を与える。油圧アクチュエ−タ217はピストン22
7を介して多板クラッチ215を押圧して締結させ、差
動機構213の差動を制限する。
回転を受けて駆動され、油圧アクチュエ−タ217に油
圧を与える。油圧アクチュエ−タ217はピストン22
7を介して多板クラッチ215を押圧して締結させ、差
動機構213の差動を制限する。
【0005】また、ばね221は油圧アクチュエ−タ2
17の押圧力と反対方向に働き、多板クラッチ215の
締結解除方向にピストン227を付勢している。
17の押圧力と反対方向に働き、多板クラッチ215の
締結解除方向にピストン227を付勢している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】デファレンシャル装置
の差動制限力が強いと、例えば、車庫入れのように車両
が低速で急旋回する場合、駆動輪間の旋回半径差によっ
てタイトコ−ナ−ブレ−キ現象が生じ、強制スリップす
る駆動輪の摩耗増大やエンジン燃費の低下などが発生す
る。また、高速走行時、タイヤ径に差があると、差動回
転が発生して燃費に悪影響を及ぼす。
の差動制限力が強いと、例えば、車庫入れのように車両
が低速で急旋回する場合、駆動輪間の旋回半径差によっ
てタイトコ−ナ−ブレ−キ現象が生じ、強制スリップす
る駆動輪の摩耗増大やエンジン燃費の低下などが発生す
る。また、高速走行時、タイヤ径に差があると、差動回
転が発生して燃費に悪影響を及ぼす。
【0007】図9は、デファレンシャル装置201の差
動回転数とそのとき発生する差動制限トルクT(ピスト
ンスラスト力)の変化を示す性能線図であり、2点鎖線
のグラフ229はばね221を用いない場合の特性、実
線のグラフ231はばね221を用いた場合の特性であ
る。
動回転数とそのとき発生する差動制限トルクT(ピスト
ンスラスト力)の変化を示す性能線図であり、2点鎖線
のグラフ229はばね221を用いない場合の特性、実
線のグラフ231はばね221を用いた場合の特性であ
る。
【0008】これらのグラフが示すように、車庫入れな
どの際に差動回転数がA1では、ばね221を用いない
と差動制限トルクTsが生じるが、ばね221を用いる
と差動制限トルクは零になり、タイトコ−ナ−ブレ−キ
現象が防止される。
どの際に差動回転数がA1では、ばね221を用いない
と差動制限トルクTsが生じるが、ばね221を用いる
と差動制限トルクは零になり、タイトコ−ナ−ブレ−キ
現象が防止される。
【0009】しかし、差動回転数がA2まで上昇する
と、ばね221を用いない場合は大きな差動制限トルク
Tnが得られるが、ばね221を用いると油圧アクチュ
エ−タ217の押圧力が弱められて差動制限トルクはT
n−Tsに低下する。
と、ばね221を用いない場合は大きな差動制限トルク
Tnが得られるが、ばね221を用いると油圧アクチュ
エ−タ217の押圧力が弱められて差動制限トルクはT
n−Tsに低下する。
【0010】このように、ばね221でピストン227
を単純に押し返す構成では、タイトコ−ナ−ブレ−キ現
象を充分に防止するために、ばね力の大きいばね221
が必要であり、従って、強力なばね221により差動制
限力の損失が過大になると共に、ばね力が強いから組付
け作業が困難になる。
を単純に押し返す構成では、タイトコ−ナ−ブレ−キ現
象を充分に防止するために、ばね力の大きいばね221
が必要であり、従って、強力なばね221により差動制
限力の損失が過大になると共に、ばね力が強いから組付
け作業が困難になる。
【0011】更に、デファレンシャル装置201の構成
では、油圧アクチュエ−タ217からのオイルの逃げ場
が少なくオイル抜けが悪いから、差動が停止したとき差
動制限力が消失する差動制限力の立ち下がりレスポンス
が悪い。
では、油圧アクチュエ−タ217からのオイルの逃げ場
が少なくオイル抜けが悪いから、差動が停止したとき差
動制限力が消失する差動制限力の立ち下がりレスポンス
が悪い。
【0012】そこで、この発明は、内蔵ポンプを差動回
転で駆動し、そのオイル圧で差動制限用の摩擦クラッチ
を締結させるデファレンシャル装置であって、僅かな差
動制限力の損失でタイトコ−ナ−ブレ−キ現象を充分に
防止することができると共に、組付けが容易であり、差
動停止時の差動制限力の立ち下がりレスポンスがよいデ
ファレンシャル装置の提供を目的とする。
転で駆動し、そのオイル圧で差動制限用の摩擦クラッチ
を締結させるデファレンシャル装置であって、僅かな差
動制限力の損失でタイトコ−ナ−ブレ−キ現象を充分に
防止することができると共に、組付けが容易であり、差
動停止時の差動制限力の立ち下がりレスポンスがよいデ
ファレンシャル装置の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1のデファレンシ
ャル装置は、デフケースと一対のサイドギヤとの3部材
のうちのいずれかがエンジンの駆動力により回転駆動さ
れ、ピニオンギヤを介して前記3部材の残りの2部材か
ら出力する差動ギヤ機構と、差動ギヤ機構の差動を制限
する摩擦クラッチと、差動ギヤ機構の差動回転を受けて
駆動されるポンプと、ポンプの吐出圧を受けピストンを
介して前記摩擦クラッチを押圧して締結するアクチュエ
−タと、アクチュエ−タの作動圧を外部へ逃がす第1の
オリフィスと、前記ピストンに設けられピストンが摩擦
クラッチを押圧すると摩擦クラッチによって閉塞される
他のオリフィスと、差動ギヤ機構が低速で差動回転しポ
ンプの吐出圧が所定値より低いときアクチュエ−タの押
圧力に抗してピストンを摩擦クラッチの締結解除側に押
し戻すばねとを備えたことを特徴とする。
ャル装置は、デフケースと一対のサイドギヤとの3部材
のうちのいずれかがエンジンの駆動力により回転駆動さ
れ、ピニオンギヤを介して前記3部材の残りの2部材か
ら出力する差動ギヤ機構と、差動ギヤ機構の差動を制限
する摩擦クラッチと、差動ギヤ機構の差動回転を受けて
駆動されるポンプと、ポンプの吐出圧を受けピストンを
介して前記摩擦クラッチを押圧して締結するアクチュエ
−タと、アクチュエ−タの作動圧を外部へ逃がす第1の
オリフィスと、前記ピストンに設けられピストンが摩擦
クラッチを押圧すると摩擦クラッチによって閉塞される
他のオリフィスと、差動ギヤ機構が低速で差動回転しポ
ンプの吐出圧が所定値より低いときアクチュエ−タの押
圧力に抗してピストンを摩擦クラッチの締結解除側に押
し戻すばねとを備えたことを特徴とする。
【0014】ポンプは差動ギヤ機構の差動回転を受けて
駆動され、アクチュエ−タを作動させ、摩擦クラッチを
締結して差動ギヤ機構の差動を制限する。
駆動され、アクチュエ−タを作動させ、摩擦クラッチを
締結して差動ギヤ機構の差動を制限する。
【0015】アクチュエ−タには作動圧を外部へ逃がす
第1のオリフィスが設けられている。また、ピストンに
は1個または複数の他のオリフィスが設けられており、
これらはピストンが摩擦クラッチを押圧する時に摩擦ク
ラッチによって閉塞される。差動ギヤ機構が低速で差動
回転しポンプの吐出圧が所定値より低くなると、ピスト
ンはばねによって押し返され、摩擦クラッチが開放され
ると共に他のオリフィスが開放される。
第1のオリフィスが設けられている。また、ピストンに
は1個または複数の他のオリフィスが設けられており、
これらはピストンが摩擦クラッチを押圧する時に摩擦ク
ラッチによって閉塞される。差動ギヤ機構が低速で差動
回転しポンプの吐出圧が所定値より低くなると、ピスト
ンはばねによって押し返され、摩擦クラッチが開放され
ると共に他のオリフィスが開放される。
【0016】こうして、タイトコ−ナ−ブレ−キ現象が
発生し易い低速の急旋回転時は他のオリフィスが開放さ
れ、第1のオリフィスを含め全てのオリフィスがアクチ
ュエ−タの作動圧を大きく低下させるから、ばね力の弱
いばねを用いても差動制限が停止しタイトコ−ナ−ブレ
−キ現象が防止される。
発生し易い低速の急旋回転時は他のオリフィスが開放さ
れ、第1のオリフィスを含め全てのオリフィスがアクチ
ュエ−タの作動圧を大きく低下させるから、ばね力の弱
いばねを用いても差動制限が停止しタイトコ−ナ−ブレ
−キ現象が防止される。
【0017】また、差動回転数が上昇し大きな差動制限
力が必要になると、差動回転数の上昇によりポンプの吐
出圧が所定値を超え、ばね力に抗して他のオリフィスが
閉塞されてアクチュエ−タの作動圧が回復し、大きな差
動制限力が得られる。
力が必要になると、差動回転数の上昇によりポンプの吐
出圧が所定値を超え、ばね力に抗して他のオリフィスが
閉塞されてアクチュエ−タの作動圧が回復し、大きな差
動制限力が得られる。
【0018】このように、大きな差動制限力が必要なと
きは充分な差動制限力が得られると共に、差動制限力を
大きく低減させたいときは差動制限力が一気に低減し、
タイトコ−ナ−ブレ−キ現象が抑えられて、駆動輪の摩
耗増大やエンジン燃費の低下などが防止される。
きは充分な差動制限力が得られると共に、差動制限力を
大きく低減させたいときは差動制限力が一気に低減し、
タイトコ−ナ−ブレ−キ現象が抑えられて、駆動輪の摩
耗増大やエンジン燃費の低下などが防止される。
【0019】こうして、弱いばねを用いることができる
から、従来例と較べて、ばね力による差動制限力の損失
が大幅に低減すると共に、組付け作業が容易になる。
から、従来例と較べて、ばね力による差動制限力の損失
が大幅に低減すると共に、組付け作業が容易になる。
【0020】これに加えて、高速差動回転のときはアク
チュエ−タに設けた第1のオリフィスから、また、低速
差動回転のときは全てのオリフィスからアクチュエ−タ
の作動圧が抜けるから、差動が停止したとき差動制限力
が消失する差動制限力の立ち下がりレスポンスが極めて
よい。
チュエ−タに設けた第1のオリフィスから、また、低速
差動回転のときは全てのオリフィスからアクチュエ−タ
の作動圧が抜けるから、差動が停止したとき差動制限力
が消失する差動制限力の立ち下がりレスポンスが極めて
よい。
【0021】更に、摩擦クラッチは各オリフィスから排
出されるオイルによって充分に潤滑され、耐久性が大幅
に向上する。
出されるオイルによって充分に潤滑され、耐久性が大幅
に向上する。
【0022】請求項2のデファレンシャル装置は、請求
項1のデファレンシャル装置において、他のオリフィス
の開口面積を第1のオリフィスの開口面積より大きくし
たものであり、請求項1のデファレンシャル装置と同様
に、弱いばねを用いることができるから、ばね力による
差動制限力の損失が大幅に低減し、差動制限力の必要な
ときは充分な差動制限力が得られ、タイトコ−ナ−ブレ
−キ現象を効果的に防止できると共に、組付け作業が容
易であり、差動制限力の立下がりレスポンスが極めてよ
い。
項1のデファレンシャル装置において、他のオリフィス
の開口面積を第1のオリフィスの開口面積より大きくし
たものであり、請求項1のデファレンシャル装置と同様
に、弱いばねを用いることができるから、ばね力による
差動制限力の損失が大幅に低減し、差動制限力の必要な
ときは充分な差動制限力が得られ、タイトコ−ナ−ブレ
−キ現象を効果的に防止できると共に、組付け作業が容
易であり、差動制限力の立下がりレスポンスが極めてよ
い。
【0023】これに加えて、他のオリフィスの開口面積
を第1のオリフィスの開口面積より大きくしたことによ
って低速差動回転時の全オリフィスの開口面積がそれだ
け広くなり、ばね力を更に弱くできるから、ばね力によ
る差動制限力の損失を大幅に低減することができ、組付
けの作業性を更に改善できる。
を第1のオリフィスの開口面積より大きくしたことによ
って低速差動回転時の全オリフィスの開口面積がそれだ
け広くなり、ばね力を更に弱くできるから、ばね力によ
る差動制限力の損失を大幅に低減することができ、組付
けの作業性を更に改善できる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1ないし図6により本発明の第
1実施形態を説明する。この実施形態は請求項1、2の
特徴を備えており、図1はこの実施形態のデファレンシ
ャル装置1を示す。なお、符号を与えていない部材等は
図示されていない。
1実施形態を説明する。この実施形態は請求項1、2の
特徴を備えており、図1はこの実施形態のデファレンシ
ャル装置1を示す。なお、符号を与えていない部材等は
図示されていない。
【0025】図1のように、デファレンシャル装置1の
デフケ−ス3はケ−シング本体5とカバ−7とをボルト
9で固定して構成されている。デフケ−ス3はデフキャ
リヤの内部に配置されており、このデフキャリヤにはオ
イル溜りが形成されている。
デフケ−ス3はケ−シング本体5とカバ−7とをボルト
9で固定して構成されている。デフケ−ス3はデフキャ
リヤの内部に配置されており、このデフキャリヤにはオ
イル溜りが形成されている。
【0026】デフケ−ス3のボス部11、13はベアリ
ングを介してデフキャリヤに支承されている。デフケ−
ス3にはリングギヤがボルトで固定され、このリングギ
ヤは駆動力伝達系の駆動ギヤと噛み合っている。こうし
て、デフケ−ス3はエンジンの駆動力によりこの駆動力
伝達系を介して回転駆動される。
ングを介してデフキャリヤに支承されている。デフケ−
ス3にはリングギヤがボルトで固定され、このリングギ
ヤは駆動力伝達系の駆動ギヤと噛み合っている。こうし
て、デフケ−ス3はエンジンの駆動力によりこの駆動力
伝達系を介して回転駆動される。
【0027】デフケ−ス3の内部には、ボス部15を中
心にして複数本のピニオンシャフト17が放射状に配置
されており、各ピニオンシャフト17の外側端部に形成
された面取り部19はデフケ−ス3の溝21に係合し、
軸方向移動可能に連結されている。各ピニオンシャフト
17上にはピニオンギヤ23が回転自在に支承されてい
る。
心にして複数本のピニオンシャフト17が放射状に配置
されており、各ピニオンシャフト17の外側端部に形成
された面取り部19はデフケ−ス3の溝21に係合し、
軸方向移動可能に連結されている。各ピニオンシャフト
17上にはピニオンギヤ23が回転自在に支承されてい
る。
【0028】デフケ−ス3の内部には一対の出力側サイ
ドギヤ25、27が配置されている。これらのサイドギ
ヤ25、27はそれぞれのボス部29、31に一体形成
されており、各サイドギヤ25、27はピニオンギヤ2
3との噛み合いによって径方向外側から支持されてい
る。ピニオンギヤ23とデフケ−ス3との間には球面ワ
ッシャ33が配置されており、ピニオンギヤ23の遠心
力と、各サイドギヤ25、27との噛み合いによってピ
ニオンギヤ23が受ける噛み合い反力とを負担してい
る。
ドギヤ25、27が配置されている。これらのサイドギ
ヤ25、27はそれぞれのボス部29、31に一体形成
されており、各サイドギヤ25、27はピニオンギヤ2
3との噛み合いによって径方向外側から支持されてい
る。ピニオンギヤ23とデフケ−ス3との間には球面ワ
ッシャ33が配置されており、ピニオンギヤ23の遠心
力と、各サイドギヤ25、27との噛み合いによってピ
ニオンギヤ23が受ける噛み合い反力とを負担してい
る。
【0029】サイドギヤ25のボス部29はデフケ−ス
3の支承部35及び後述するポンプハウジング37の内
周で回転自在に支承されており、サイドギヤ27のボス
部31はピニオンシャフト17のボス部15内周とデフ
ケ−ス3の支承部39とで回転自在に支承されている。
サイドギヤ25とポンプハウジング37との間にはワッ
シャ41が配置されており、サイドギヤ27とデフケ−
ス3との間にはワッシャ43が配置されている。サイド
ギヤ25、27は各ボス部29、31を介して出力軸に
スプライン連結されている。
3の支承部35及び後述するポンプハウジング37の内
周で回転自在に支承されており、サイドギヤ27のボス
部31はピニオンシャフト17のボス部15内周とデフ
ケ−ス3の支承部39とで回転自在に支承されている。
サイドギヤ25とポンプハウジング37との間にはワッ
シャ41が配置されており、サイドギヤ27とデフケ−
ス3との間にはワッシャ43が配置されている。サイド
ギヤ25、27は各ボス部29、31を介して出力軸に
スプライン連結されている。
【0030】こうして、ベベルギヤ式の差動ギヤ機構4
5が構成されている。差動ギヤ機構45のピニオンシャ
フト17とピニオンギヤ23とサイドギヤ25、27
は、溝21上を軸方向に移動可能である。
5が構成されている。差動ギヤ機構45のピニオンシャ
フト17とピニオンギヤ23とサイドギヤ25、27
は、溝21上を軸方向に移動可能である。
【0031】デフケ−ス3を回転させるエンジンの駆動
力は、ピニオンシャフト17からピニオンギヤ23を介
してサイドギヤ25、27に分配され、各出力軸を介し
て車輪側に伝達される。又、例えば悪路走行中に、各車
輪間に駆動抵抗差が生じると各ピニオンギヤ23の自転
によってエンジンの駆動力は各車輪側に差動分配され
る。
力は、ピニオンシャフト17からピニオンギヤ23を介
してサイドギヤ25、27に分配され、各出力軸を介し
て車輪側に伝達される。又、例えば悪路走行中に、各車
輪間に駆動抵抗差が生じると各ピニオンギヤ23の自転
によってエンジンの駆動力は各車輪側に差動分配され
る。
【0032】サイドギヤ25の頂部47とデフケ−ス3
との間には多板クラッチ49(摩擦クラッチ)が配置さ
れている。多板クラッチ49とデフケ−ス3との間には
バックリング51が配置され、デフケ−ス3との間で多
板クラッチ49からの押圧力を負担している。又、多板
クラッチ49の左方には油圧アクチュエ−タ53(アク
チュエ−タ)が配置され、更に、その左方には外接型の
ギヤポンプ55(ポンプ)が配置されている。
との間には多板クラッチ49(摩擦クラッチ)が配置さ
れている。多板クラッチ49とデフケ−ス3との間には
バックリング51が配置され、デフケ−ス3との間で多
板クラッチ49からの押圧力を負担している。又、多板
クラッチ49の左方には油圧アクチュエ−タ53(アク
チュエ−タ)が配置され、更に、その左方には外接型の
ギヤポンプ55(ポンプ)が配置されている。
【0033】油圧アクチュエ−タ53のピストン57は
デフケ−ス3とポンプハウジング37との間にそれぞれ
シ−ル59、61を介して軸方向移動自在に配置されて
いる。又、油圧アクチュエ−タ53のシリンダ−63は
ピストン57とポンプハウジング37とデフケ−ス3と
の間で形成されている。
デフケ−ス3とポンプハウジング37との間にそれぞれ
シ−ル59、61を介して軸方向移動自在に配置されて
いる。又、油圧アクチュエ−タ53のシリンダ−63は
ピストン57とポンプハウジング37とデフケ−ス3と
の間で形成されている。
【0034】ギヤポンプ55は、ポンプハウジング37
とサンギヤ65と複数個のピニオンギヤ67とチェクバ
ルブ機構69、71などから構成されている。
とサンギヤ65と複数個のピニオンギヤ67とチェクバ
ルブ機構69、71などから構成されている。
【0035】ポンプハウジング37は外周をデフケ−ス
3に圧入され、更にボルト73でデフケ−ス3に固定さ
れている。ポンプハウジング37にはサンギヤ65と同
芯の大径の収納孔及びその外周に配置された小径の収納
孔とが形成されており、各収納孔は互いに連通し、ポン
プ室を形成している。
3に圧入され、更にボルト73でデフケ−ス3に固定さ
れている。ポンプハウジング37にはサンギヤ65と同
芯の大径の収納孔及びその外周に配置された小径の収納
孔とが形成されており、各収納孔は互いに連通し、ポン
プ室を形成している。
【0036】サンギヤ65は大径の収納孔に摺動回転自
在に収納されており、その内周はサイドギヤ25のボス
部29外周にスプライン連結されている。各ピニオンギ
ヤ67は小径の収納孔にそれぞれ摺動回転自在に収納さ
れている。また、各ピニオンギヤ67はピニオンシャフ
ト75上に支承されており、ピニオンシャフト75は両
端をデフケ−ス3とポンプハウジング37とで支持され
ている。
在に収納されており、その内周はサイドギヤ25のボス
部29外周にスプライン連結されている。各ピニオンギ
ヤ67は小径の収納孔にそれぞれ摺動回転自在に収納さ
れている。また、各ピニオンギヤ67はピニオンシャフ
ト75上に支承されており、ピニオンシャフト75は両
端をデフケ−ス3とポンプハウジング37とで支持され
ている。
【0037】サンギヤ65と各ピニオンギヤ67はポン
プ室で噛み合ってギヤポンプ55を構成している。
プ室で噛み合ってギヤポンプ55を構成している。
【0038】カバ−7にはギヤポンプ55がオイルを吸
入する吸入ポ−ト77と他の吸入ポ−トとが設けられて
いる。また、ポンプハウジング37にはギヤポンプ55
が油圧アクチュエ−タ53のシリンダ−63へオイルを
吐き出す吐出ポ−ト79と他の吐出ポ−トとが設けられ
ている。
入する吸入ポ−ト77と他の吸入ポ−トとが設けられて
いる。また、ポンプハウジング37にはギヤポンプ55
が油圧アクチュエ−タ53のシリンダ−63へオイルを
吐き出す吐出ポ−ト79と他の吐出ポ−トとが設けられ
ている。
【0039】チェックバルブ機構69は、弁座81と、
弁座81を開閉可能に配置された円盤状の吸入側弁体8
3とから構成されている。カバ−7には弁体83の脱落
を防止するプレ−トリング85が装着されている。
弁座81を開閉可能に配置された円盤状の吸入側弁体8
3とから構成されている。カバ−7には弁体83の脱落
を防止するプレ−トリング85が装着されている。
【0040】弁座81はギヤポンプ55側に向いてお
り、チェックバルブ機構69は、弁体81による弁座8
3の開放と閉塞とにより、開放側の吸入ポ−トからギヤ
ポンプ55へオイルを吸入すると共に、ギヤポンプ55
から閉塞側の吸入ポ−トへの戻りオイルを遮断する。
り、チェックバルブ機構69は、弁体81による弁座8
3の開放と閉塞とにより、開放側の吸入ポ−トからギヤ
ポンプ55へオイルを吸入すると共に、ギヤポンプ55
から閉塞側の吸入ポ−トへの戻りオイルを遮断する。
【0041】また、チェックバルブ機構71は、弁座8
7と、弁座87を開閉可能に配置された円盤状の吐出側
弁体89とから構成されており、これらの弁体89はポ
ンプハウジング37に装着されたプレ−トリングによっ
て脱落を防止されている。
7と、弁座87を開閉可能に配置された円盤状の吐出側
弁体89とから構成されており、これらの弁体89はポ
ンプハウジング37に装着されたプレ−トリングによっ
て脱落を防止されている。
【0042】弁座87は油圧アクチュエ−タ53側に向
いており、チェックバルブ機構71は、弁体89による
弁座87の開放と閉塞とにより、ギヤポンプ55から開
放側の吐出ポ−トを介して油圧アクチュエ−タ53にオ
イルを吐き出すと共に、油圧アクチュエ−タ53と閉塞
側の吐出ポ−トからの戻りオイルを遮断する。
いており、チェックバルブ機構71は、弁体89による
弁座87の開放と閉塞とにより、ギヤポンプ55から開
放側の吐出ポ−トを介して油圧アクチュエ−タ53にオ
イルを吐き出すと共に、油圧アクチュエ−タ53と閉塞
側の吐出ポ−トからの戻りオイルを遮断する。
【0043】差動ギヤ機構45に差動回転が生じると、
デフケ−ス3に固定されたポンプハウジング37側のピ
ニオンギヤ67とサイドギヤ25側のサンギヤ65とが
相対回転し、ギヤポンプ55が駆動される。
デフケ−ス3に固定されたポンプハウジング37側のピ
ニオンギヤ67とサイドギヤ25側のサンギヤ65とが
相対回転し、ギヤポンプ55が駆動される。
【0044】図2、3に示すように、油圧アクチュエ−
タ53のピストン57には第1のオリフィス91と第2
の(他の)オリフィス93とが設けられている。図2の
ように、これらは周方向等間隔に2個ずつ設けられ、第
1のオリフィス91は径方向内側に、また、第2のオリ
フィス93は径方向外側に設けられている。
タ53のピストン57には第1のオリフィス91と第2
の(他の)オリフィス93とが設けられている。図2の
ように、これらは周方向等間隔に2個ずつ設けられ、第
1のオリフィス91は径方向内側に、また、第2のオリ
フィス93は径方向外側に設けられている。
【0045】第2のオリフィス93の開口面積は第1の
オリフィス91の開口面積より広くされていると共に、
図1、4、5に示したように、第1のオリフィス91は
多板クラッチ49と対向しない箇所に配置され、第2の
オリフィス93は多板クラッチ49と対向する箇所に配
置されている。
オリフィス91の開口面積より広くされていると共に、
図1、4、5に示したように、第1のオリフィス91は
多板クラッチ49と対向しない箇所に配置され、第2の
オリフィス93は多板クラッチ49と対向する箇所に配
置されている。
【0046】また、サイドギヤ25とピストン57との
間にはコイルばね95(ばね)が配置され、ピストン5
7を多板クラッチ49の締結解除方向に付勢している。
間にはコイルばね95(ばね)が配置され、ピストン5
7を多板クラッチ49の締結解除方向に付勢している。
【0047】カバ−7の側面にはオイルポケット97が
取り付けられている。このオイルポケット97は、隔室
部材99とこれを内張りして液密にするシ−ル部材10
1とリング103とからなり、カバ−7との間でオイル
室105を形成している。オイルポケット97はカバ−
7に対して摺動回転自在であり、オイル室105はオイ
ルパイプを介してデフキャリヤのオイル溜りに接続され
ている。
取り付けられている。このオイルポケット97は、隔室
部材99とこれを内張りして液密にするシ−ル部材10
1とリング103とからなり、カバ−7との間でオイル
室105を形成している。オイルポケット97はカバ−
7に対して摺動回転自在であり、オイル室105はオイ
ルパイプを介してデフキャリヤのオイル溜りに接続され
ている。
【0048】ギヤポンプ55が作動すると、オイル溜り
のオイルはオイルパイプを介してオイル室105に吸い
上げられ、更に、ギヤポンプ55で加圧されて油圧アク
チュエ−タ53のシリンダ−63に与えられる。
のオイルはオイルパイプを介してオイル室105に吸い
上げられ、更に、ギヤポンプ55で加圧されて油圧アク
チュエ−タ53のシリンダ−63に与えられる。
【0049】シリンダ−63にオイル圧が与えられる
と、油圧アクチュエ−タ53はピストン57を介して多
板クラッチ49を押圧し締結させ、多板クラッチ49の
摩擦抵抗とギヤポンプ55のポンプ仕事とにより差動ギ
ヤ機構45の差動を制限する。多板クラッチ49の摩擦
抵抗とギヤポンプ55のポンプ仕事は差動回転数の上昇
に伴って大きくなるから、差動回転速度に感応する差動
制限機能が得られる。
と、油圧アクチュエ−タ53はピストン57を介して多
板クラッチ49を押圧し締結させ、多板クラッチ49の
摩擦抵抗とギヤポンプ55のポンプ仕事とにより差動ギ
ヤ機構45の差動を制限する。多板クラッチ49の摩擦
抵抗とギヤポンプ55のポンプ仕事は差動回転数の上昇
に伴って大きくなるから、差動回転速度に感応する差動
制限機能が得られる。
【0050】また、差動回転数が一定値より小さくなる
と、チェックバルブ機構69、71により各ポ−トが閉
塞されてギヤポンプ55のポンプ機能が停止し、差動制
限が解除される。
と、チェックバルブ機構69、71により各ポ−トが閉
塞されてギヤポンプ55のポンプ機能が停止し、差動制
限が解除される。
【0051】デフケ−ス3には開口107、109が設
けられており、これらの開口107、109からはオイ
ル溜りのオイルやリングギヤの回転によって撥ね上げら
れデフキャリヤの内壁で跳ね返ったオイルがデフケ−ス
3の内部に入り、差動ギヤ機構45の各ギヤや多板クラ
ッチ49などを潤滑し、耐久性を高める。
けられており、これらの開口107、109からはオイ
ル溜りのオイルやリングギヤの回転によって撥ね上げら
れデフキャリヤの内壁で跳ね返ったオイルがデフケ−ス
3の内部に入り、差動ギヤ機構45の各ギヤや多板クラ
ッチ49などを潤滑し、耐久性を高める。
【0052】また、シリンダ−63にオイル圧が加えら
れると、適量のオイルがピストン57のオリフィス9
1、93から排出され、排出されたオイルは多板クラッ
チ49、各ギヤの噛み合い部、ピニオンギヤ23とピニ
オンシャフト17及び球面ワッシャ33との摺動部など
を潤滑し、開口107、109から遠心力で外部に排出
され、デフキャリヤのオイル溜りへ戻る。
れると、適量のオイルがピストン57のオリフィス9
1、93から排出され、排出されたオイルは多板クラッ
チ49、各ギヤの噛み合い部、ピニオンギヤ23とピニ
オンシャフト17及び球面ワッシャ33との摺動部など
を潤滑し、開口107、109から遠心力で外部に排出
され、デフキャリヤのオイル溜りへ戻る。
【0053】図4、5は、それぞれ差動ギヤ機構45が
高速で差動回転しているとき、及び低速で差動回転して
いるときの、ピストン57の位置とオリフィス93の開
放及び閉塞状態とを示している。
高速で差動回転しているとき、及び低速で差動回転して
いるときの、ピストン57の位置とオリフィス93の開
放及び閉塞状態とを示している。
【0054】差動ギヤ機構45が低速で差動回転し、ギ
ヤポンプ55の吐出圧が所定値より低いとき、コイルば
ね95はアクチュエ−タ53の押圧力に抗してピストン
57を多板クラッチ49の締結解除側に押し戻し、差動
制限力を消失させる。
ヤポンプ55の吐出圧が所定値より低いとき、コイルば
ね95はアクチュエ−タ53の押圧力に抗してピストン
57を多板クラッチ49の締結解除側に押し戻し、差動
制限力を消失させる。
【0055】図5は、このようにピストン57のスラス
ト力がコイルばね95の力を超えない場合を示してお
り、この状態ではオリフィス91、93の両方が開放さ
れる。従って、両オリフィス91、93から流出するオ
イルによって大きな圧洩れが生じると共に、ギヤポンプ
55の吐出圧が低下することによって、アクチュエ−タ
53の押圧力がコイルばね95のばね力より小さくな
る。(状態2) また、差動ギヤ機構45が高速で差動回転し、ギヤポン
プ55の吐出圧が所定値を超えると、コイルばね95が
撓められ、ピストン57が多板クラッチ49を押圧して
締結し、差動制限力を発生させる。
ト力がコイルばね95の力を超えない場合を示してお
り、この状態ではオリフィス91、93の両方が開放さ
れる。従って、両オリフィス91、93から流出するオ
イルによって大きな圧洩れが生じると共に、ギヤポンプ
55の吐出圧が低下することによって、アクチュエ−タ
53の押圧力がコイルばね95のばね力より小さくな
る。(状態2) また、差動ギヤ機構45が高速で差動回転し、ギヤポン
プ55の吐出圧が所定値を超えると、コイルばね95が
撓められ、ピストン57が多板クラッチ49を押圧して
締結し、差動制限力を発生させる。
【0056】図1、4は、このようにピストン57のス
ラスト力がコイルばね95の力を超えた場合を示してお
り、この状態では、ピストン57が多板クラッチ49に
押し付けられてオリフィス93が閉塞され、オリフィス
91だけが開放された状態になる。こうして、ピストン
57からの圧洩れが減少すると共に、ギヤポンプ55の
吐出圧が上昇することによって、アクチュエ−タ53の
押圧力がコイルばね95のばね力より大きくなる。(状
態1) 図6は、デファレンシャル装置1の差動回転数とそのと
き発生する差動制限トルクT(ピストンスラスト力)の
変化を示す性能線図である。2点鎖線のグラフ111は
コイルばね95を用いない場合の特性であり、図9のグ
ラフ229に相当する。また、実線のグラフ113は図
4の状態1に相当する特性であり、2点鎖線のグラフ1
15は図5の状態2に相当する特性である。ここで、A
1は油圧アクチュエ−タ53の吐出圧が所定値になる差
動回転数であり、この差動回転数で差動制限特性が状態
1と状態2の一方から他方へ移行する。
ラスト力がコイルばね95の力を超えた場合を示してお
り、この状態では、ピストン57が多板クラッチ49に
押し付けられてオリフィス93が閉塞され、オリフィス
91だけが開放された状態になる。こうして、ピストン
57からの圧洩れが減少すると共に、ギヤポンプ55の
吐出圧が上昇することによって、アクチュエ−タ53の
押圧力がコイルばね95のばね力より大きくなる。(状
態1) 図6は、デファレンシャル装置1の差動回転数とそのと
き発生する差動制限トルクT(ピストンスラスト力)の
変化を示す性能線図である。2点鎖線のグラフ111は
コイルばね95を用いない場合の特性であり、図9のグ
ラフ229に相当する。また、実線のグラフ113は図
4の状態1に相当する特性であり、2点鎖線のグラフ1
15は図5の状態2に相当する特性である。ここで、A
1は油圧アクチュエ−タ53の吐出圧が所定値になる差
動回転数であり、この差動回転数で差動制限特性が状態
1と状態2の一方から他方へ移行する。
【0057】従って、車庫入れのように車両が低速で急
旋回し、差動ギヤ機構45がA1以下の差動回転数で差
動回転している間は、上記の状態2のように、多板クラ
ッチ49が開放され、図6の矢印117のように差動制
限トルクTが零になる。こうして、タイトコ−ナ−ブレ
−キ現象が防止され、駆動輪の摩耗増大やエンジン燃費
の低下などが防止される。
旋回し、差動ギヤ機構45がA1以下の差動回転数で差
動回転している間は、上記の状態2のように、多板クラ
ッチ49が開放され、図6の矢印117のように差動制
限トルクTが零になる。こうして、タイトコ−ナ−ブレ
−キ現象が防止され、駆動輪の摩耗増大やエンジン燃費
の低下などが防止される。
【0058】また、差動回転数がA1を超えると、差動
制限特性は状態1に移行し、差動制限トルクTはグラフ
113上を差動回転数の変化に応じて変化する。このと
き、上記のように、オリフィス93の閉塞によるピスト
ン57からの圧洩れ減少と、ギヤポンプ55の吐出圧上
昇とによって、大きな差動制限力が得られる。
制限特性は状態1に移行し、差動制限トルクTはグラフ
113上を差動回転数の変化に応じて変化する。このと
き、上記のように、オリフィス93の閉塞によるピスト
ン57からの圧洩れ減少と、ギヤポンプ55の吐出圧上
昇とによって、大きな差動制限力が得られる。
【0059】上記のように、ピストン57にオリフィス
93を設け、低速差動回転時にはこのオリフィス93を
開放してアクチュエ−タ53の押圧力を軽減するように
構成したから、コイルばね95のばね力をそれだけ弱く
することができる。従って、図6のように、差動回転数
がA1に低下したとき、従来はTsに相当する強いばね
力が必要であったのに対して、デファレンシャル装置1
ではTs´に相当する弱いばね力ですむ。
93を設け、低速差動回転時にはこのオリフィス93を
開放してアクチュエ−タ53の押圧力を軽減するように
構成したから、コイルばね95のばね力をそれだけ弱く
することができる。従って、図6のように、差動回転数
がA1に低下したとき、従来はTsに相当する強いばね
力が必要であったのに対して、デファレンシャル装置1
ではTs´に相当する弱いばね力ですむ。
【0060】また、差動回転数がA2に上昇すると、従
来は強いばね力により差動制限トルクがTn−Tsまで
低下したのに対して、デファレンシャル装置1ではそれ
より大きいTn−Ts´の差動制限トルクが得られる。
このように、従来例と較べて、ばね力による差動制限力
の損失が大幅に低減する。
来は強いばね力により差動制限トルクがTn−Tsまで
低下したのに対して、デファレンシャル装置1ではそれ
より大きいTn−Ts´の差動制限トルクが得られる。
このように、従来例と較べて、ばね力による差動制限力
の損失が大幅に低減する。
【0061】こうして、タイトコ−ナ−ブレ−キ現象が
発生し易い低速の急旋回転時はコイルばね95により差
動制限が停止してタイトコ−ナ−ブレ−キ現象が効果的
に防止されると共に、差動回転数が上昇し大きな差動制
限力が必要になると、コイルばね95に抗してオリフィ
ス93が閉塞され、アクチュエ−タ53の作動圧が回復
し、充分な差動制限力が得られる。
発生し易い低速の急旋回転時はコイルばね95により差
動制限が停止してタイトコ−ナ−ブレ−キ現象が効果的
に防止されると共に、差動回転数が上昇し大きな差動制
限力が必要になると、コイルばね95に抗してオリフィ
ス93が閉塞され、アクチュエ−タ53の作動圧が回復
し、充分な差動制限力が得られる。
【0062】また、コイルばね95にばね力の弱いもの
を用いることができるから、それだけ組付け作業が容易
になる。
を用いることができるから、それだけ組付け作業が容易
になる。
【0063】これに加えて、高速差動回転時は第1のオ
リフィス91から、また、低速差動回転時は両方のオリ
フィス91、93からアクチュエ−タ53の作動圧が抜
けるから、差動が停止したときの差動制限力の立ち下が
りレスポンスが極めてよい。
リフィス91から、また、低速差動回転時は両方のオリ
フィス91、93からアクチュエ−タ53の作動圧が抜
けるから、差動が停止したときの差動制限力の立ち下が
りレスポンスが極めてよい。
【0064】更に、多板クラッチ49は各オリフィス9
1、93から排出されるオイルによって充分に潤滑さ
れ、耐久性が大幅に向上する。
1、93から排出されるオイルによって充分に潤滑さ
れ、耐久性が大幅に向上する。
【0065】デファレンシャル装置1を用いた車両は、
その大きな速度感応型の差動制限機能によって操縦性や
安定性などの運動性能が充分に改善されると共に、悪路
などで一方の駆動輪が空転すると他方の駆動輪に駆動力
が送られて走破性が大きく向上する。
その大きな速度感応型の差動制限機能によって操縦性や
安定性などの運動性能が充分に改善されると共に、悪路
などで一方の駆動輪が空転すると他方の駆動輪に駆動力
が送られて走破性が大きく向上する。
【0066】これに加えて、第2のオリフィス93の開
口面積を第1のオリフィス91の開口面積より大きくし
たことによって低速差動回転時の両オリフィス91、9
3の開口面積が広くなり、それだけコイルばね95のば
ね力を更に弱くできるから、ばね力による差動制限トル
クの損失(Ts´)が大きく低減している。
口面積を第1のオリフィス91の開口面積より大きくし
たことによって低速差動回転時の両オリフィス91、9
3の開口面積が広くなり、それだけコイルばね95のば
ね力を更に弱くできるから、ばね力による差動制限トル
クの損失(Ts´)が大きく低減している。
【0067】なお、本発明において、他のオリフィスの
開口面積を第1のオリフィスの開口面積より大きくする
方法は、デファレンシャル装置1のように第2のオリフ
ィス93の開口面積を第1のオリフィス91より大きく
する方法に限らない。
開口面積を第1のオリフィスの開口面積より大きくする
方法は、デファレンシャル装置1のように第2のオリフ
ィス93の開口面積を第1のオリフィス91より大きく
する方法に限らない。
【0068】図7は本発明の第2実施形態に用いられる
ピストン119であり、第1と第2の(他の)オリフィ
ス121、123の開口面積を同一にし、第1のオリフ
ィス121を2個設け、第2のオリフィス123を4個
設けることにより、他のオリフィスの開口面積を第1の
オリフィスの開口面積より大きくしたものである。
ピストン119であり、第1と第2の(他の)オリフィ
ス121、123の開口面積を同一にし、第1のオリフ
ィス121を2個設け、第2のオリフィス123を4個
設けることにより、他のオリフィスの開口面積を第1の
オリフィスの開口面積より大きくしたものである。
【0069】従って、デファレンシャル装置1と同様
に、低速回転時のアクチュエ−タの作動圧が大きく低下
し、ばねをそれだけ弱くできるから、ばね力による差動
制限トルクの損失(Ts´)が大きく低減すると共に、
組付け作業が容易になる。
に、低速回転時のアクチュエ−タの作動圧が大きく低下
し、ばねをそれだけ弱くできるから、ばね力による差動
制限トルクの損失(Ts´)が大きく低減すると共に、
組付け作業が容易になる。
【0070】このように、摩擦クラッチの締結時に閉塞
される他のオリフィスの個数と開口面積は任意に選択し
てよい。また、他のオリフィスは、異なった開口面積の
オリフィスを組み合わせてもよい。
される他のオリフィスの個数と開口面積は任意に選択し
てよい。また、他のオリフィスは、異なった開口面積の
オリフィスを組み合わせてもよい。
【0071】なお、上記第1、第2実施形態では、エン
ジンの駆動力がデフケ−ス3に入力され、ピニオンギヤ
23を介して一対のサイドギヤ25、27から出力され
る差動ギヤ機構45を示したが、これとは異なり、例え
ばエンジンの駆動力が一方のサイドギヤに入力され、デ
フケ−スと他方のサイドギヤとから出力される差動ギヤ
機構であってもよい。
ジンの駆動力がデフケ−ス3に入力され、ピニオンギヤ
23を介して一対のサイドギヤ25、27から出力され
る差動ギヤ機構45を示したが、これとは異なり、例え
ばエンジンの駆動力が一方のサイドギヤに入力され、デ
フケ−スと他方のサイドギヤとから出力される差動ギヤ
機構であってもよい。
【0072】また、差動ギヤ機構はベベルギヤ式のもの
に限らず、例えば、ギヤ間の摩擦抵抗やギヤとデフケ−
スとの摩擦抵抗を利用してトルク感応型の差動制限機能
を得るヘリカルギヤ式の差動ギヤ機構、あるいは、ウォ
−ムギヤの歯面摩擦抵抗を利用してトルク感応型の差動
制限機能を得る差動ギヤ機構などでもよい。このような
差動ギヤ機構を用いれば、それぞれのトルク感応型差動
制限機能に加えて、摩擦クラッチとポンプとによる速度
感応型差動制限機能を併せ持ったデファレンシャル装置
が得られる。
に限らず、例えば、ギヤ間の摩擦抵抗やギヤとデフケ−
スとの摩擦抵抗を利用してトルク感応型の差動制限機能
を得るヘリカルギヤ式の差動ギヤ機構、あるいは、ウォ
−ムギヤの歯面摩擦抵抗を利用してトルク感応型の差動
制限機能を得る差動ギヤ機構などでもよい。このような
差動ギヤ機構を用いれば、それぞれのトルク感応型差動
制限機能に加えて、摩擦クラッチとポンプとによる速度
感応型差動制限機能を併せ持ったデファレンシャル装置
が得られる。
【0073】差動制限用のクラッチは多板クラッチに限
らず、例えば、コ−ンクラッチのような他の摩擦クラッ
チでもよい。
らず、例えば、コ−ンクラッチのような他の摩擦クラッ
チでもよい。
【0074】ポンプはギヤポンプ以外のものでもよく、
ギヤポンプは内接型のものでもよい。
ギヤポンプは内接型のものでもよい。
【0075】この発明のデファレンシャル装置は、フロ
ントデフ(前輪の車軸上に配置したデファレンシャル装
置)と、リヤデフ(後輪の車軸上に配置したデファレン
シャル装置)と、センタ−デフ(エンジンの駆動力を前
輪と後輪とに分配するデファレンシャル装置)のいずれ
にも用いることができる。
ントデフ(前輪の車軸上に配置したデファレンシャル装
置)と、リヤデフ(後輪の車軸上に配置したデファレン
シャル装置)と、センタ−デフ(エンジンの駆動力を前
輪と後輪とに分配するデファレンシャル装置)のいずれ
にも用いることができる。
【0076】
【発明の効果】上記のように、請求項1のデファレンシ
ャル装置は、アクチュエ−タに作動圧を外部へ逃がす第
1のオリフィスを設け、ピストンに摩擦クラッチを押圧
したとき摩擦クラッチによって閉塞される他のオリフィ
スを設け、更に、差動ギヤ機構が低速で差動回転する間
アクチュエ−タの押圧力に抗してピストンを摩擦クラッ
チの締結解除側に押し戻すばねを配置した。
ャル装置は、アクチュエ−タに作動圧を外部へ逃がす第
1のオリフィスを設け、ピストンに摩擦クラッチを押圧
したとき摩擦クラッチによって閉塞される他のオリフィ
スを設け、更に、差動ギヤ機構が低速で差動回転する間
アクチュエ−タの押圧力に抗してピストンを摩擦クラッ
チの締結解除側に押し戻すばねを配置した。
【0077】従って、タイトコ−ナ−ブレ−キ現象が発
生し易い低速の急旋回転時は他のオリフィスが開放さ
れ、全てのオリフィスによりアクチュエ−タの作動圧が
大きく低下し、ばねによって差動制限が停止しタイトコ
−ナ−ブレ−キ現象が防止される。
生し易い低速の急旋回転時は他のオリフィスが開放さ
れ、全てのオリフィスによりアクチュエ−タの作動圧が
大きく低下し、ばねによって差動制限が停止しタイトコ
−ナ−ブレ−キ現象が防止される。
【0078】また、差動回転数が上昇し大きな差動制限
力が必要になると、ばね力に抗して他のオリフィスが閉
塞されてアクチュエ−タの作動圧が回復し、大きな差動
制限力が得られる。
力が必要になると、ばね力に抗して他のオリフィスが閉
塞されてアクチュエ−タの作動圧が回復し、大きな差動
制限力が得られる。
【0079】このように、他のオリフィスを開閉可能に
したから、ばね力の弱いばねを用いることができ、従来
例と較べて、ばね力による差動制限力の損失が大幅に低
減すると共に、組付け作業が容易になる。
したから、ばね力の弱いばねを用いることができ、従来
例と較べて、ばね力による差動制限力の損失が大幅に低
減すると共に、組付け作業が容易になる。
【0080】更に、高速差動回転時は第1のオリフィス
から、また、低速差動回転時は全てのオリフィスからア
クチュエ−タの作動圧が抜けるから、差動が停止したと
きの差動制限力の立ち下がりレスポンスが極めてよい。
から、また、低速差動回転時は全てのオリフィスからア
クチュエ−タの作動圧が抜けるから、差動が停止したと
きの差動制限力の立ち下がりレスポンスが極めてよい。
【0081】また、摩擦クラッチは各オリフィスから排
出されるオイルによって充分に潤滑され、耐久性が大幅
に向上する。
出されるオイルによって充分に潤滑され、耐久性が大幅
に向上する。
【0082】請求項2のデファレンシャル装置は、請求
項1のデファレンシャル装置と同様の効果が得られると
共に、他のオリフィスの開口面積を第1のオリフィスの
開口面積より大きくしたことによって低速差動回転時の
全オリフィスの開口面積が広くなり、ばね力を更に弱く
できるから、ばね力による差動制限力の損失が大幅に低
減し、組付けの作業性が更に改善される。
項1のデファレンシャル装置と同様の効果が得られると
共に、他のオリフィスの開口面積を第1のオリフィスの
開口面積より大きくしたことによって低速差動回転時の
全オリフィスの開口面積が広くなり、ばね力を更に弱く
できるから、ばね力による差動制限力の損失が大幅に低
減し、組付けの作業性が更に改善される。
【図1】本発明の第1実施形態を示す断面図である。
【図2】第1実施形態に用いられるピストンの正面図で
ある。
ある。
【図3】第1実施形態に用いられるピストンの縦断面図
である。
である。
【図4】第1実施形態のデファレンシャル装置が高速で
差動回転しているときの要部拡大断面図である。
差動回転しているときの要部拡大断面図である。
【図5】第1実施形態のデファレンシャル装置が低速で
差動回転しているときの要部拡大断面図である。
差動回転しているときの要部拡大断面図である。
【図6】第1実施形態のデファレンシャル装置の性能線
図である。
図である。
【図7】第2実施形態に用いられるピストンの正面図で
ある。
ある。
【図8】従来例の断面図である。
【図9】従来例の性能線図である。
1 デファレンシャル装置 3 デフケ−ス 23 ピニオンギヤ 25、27 出力側サイドギヤ 45 差動ギヤ機構 49 多板クラッチ(摩擦クラッチ) 53 油圧アクチュエ−タ(アクチュエ−タ) 55 ギヤポンプ(ポンプ) 57 ピストン 91 第1のオリフィス 93 第2のオリフィス(他のオリフィス) 95 コイルばね(ばね)
Claims (2)
- 【請求項1】 デフケースと一対のサイドギヤとの3部
材のうちのいずれかがエンジンの駆動力により回転駆動
され、ピニオンギヤを介して前記3部材の残りの2部材
から出力する差動ギヤ機構と、差動ギヤ機構の差動を制
限する摩擦クラッチと、差動ギヤ機構の差動回転を受け
て駆動されるポンプと、ポンプの吐出圧を受けピストン
を介して前記摩擦クラッチを押圧して締結するアクチュ
エ−タと、アクチュエ−タの作動圧を外部へ逃がす第1
のオリフィスと、前記ピストンに設けられピストンが摩
擦クラッチを押圧すると摩擦クラッチによって閉塞され
る他のオリフィスと、差動ギヤ機構が低速で差動回転し
ポンプの吐出圧が所定値より低いときアクチュエ−タの
押圧力に抗してピストンを摩擦クラッチの締結解除側に
押し戻すばねとを備えたことを特徴とするデファレンシ
ャル装置。 - 【請求項2】 他のオリフィスの開口面積が、第1のオ
リフィスの開口面積より大きい請求項1のデファレンシ
ャル装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP677096A JPH09196144A (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | デファレンシャル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP677096A JPH09196144A (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | デファレンシャル装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09196144A true JPH09196144A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=11647416
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP677096A Pending JPH09196144A (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | デファレンシャル装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09196144A (ja) |
-
1996
- 1996-01-18 JP JP677096A patent/JPH09196144A/ja active Pending
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