JPH09196687A - 角速度センサ - Google Patents

角速度センサ

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JPH09196687A
JPH09196687A JP8027294A JP2729496A JPH09196687A JP H09196687 A JPH09196687 A JP H09196687A JP 8027294 A JP8027294 A JP 8027294A JP 2729496 A JP2729496 A JP 2729496A JP H09196687 A JPH09196687 A JP H09196687A
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友保 長谷川
Hidekazu Takada
英一 高田
Tomio Shibano
富雄 柴野
Tetsuo Osawa
哲夫 大澤
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    • G01C19/56Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces
    • G01C19/5719Turn-sensitive devices using vibrating masses, e.g. vibratory angular rate sensors based on Coriolis forces using planar vibrating masses driven in a translation vibration along an axis

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに直交するX軸,Y軸の2軸周りの角速
度を検出する。 【解決手段】 基板22上に固定された各支持部24に
は、支持梁25を介して枠状の振動子26を設け、振動
子26内には柱状電極33を基板22に固着して設け
る。また、振動子26の左,右側にはX軸変位検出部3
1,31と前,後側にはY軸変位検出部32,32が形
成されている。ここで、振動子26と柱状電極33との
間に振動駆動信号が印加されると、この間に静電引力が
発生し、振動子26はZ軸方向に振動する。このとき、
Y軸周りの角速度ΩY が加わると、振動子26はコリオ
リ力によってX軸に変位し、この変位をX軸変位検出部
31で検出し、X軸周りの角速度ΩX が加わると、振動
子26はコリオリ力によってY軸に変位し、この変位を
Y軸変位検出部32で検出でき、X軸,Y軸の2軸周り
の角速度ΩX ,ΩY をそれぞれ検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば回転体等の
角速度を検出するのに用いて好適な角速度センサに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来技術による角速度センサを図16な
いし図18に基づいて述べる。
【0003】図中、1はマイクロマシニング技術によっ
て作製された角速度センサ、2は該角速度センサ1の本
体をなすように例えば高抵抗な単結晶のシリコン材料か
ら形成された基板をそれぞれ示し、該基板2は図16,
図17に示すように長方形の板状に形成されている。こ
こで、便宜上、基板2の長手方向と直交する方向をX軸
方向、長手方向をY軸方向、厚さ方向をZ軸方向とす
る。
【0004】3は例えばP,B,Sb等の不純物がドー
ピングされた低抵抗なポリシリコンからなる可動部を示
し、該可動部3は例えば酸化シリコン等により基板2の
表面に設けた絶縁膜4(図18参照)を介して基板2上
に形成され、Y軸方向で対向するように固着された一対
の支持部5と、基端側が該各支持部5に一体形成され、
Y軸方向に直線状に伸長する4本の支持梁6と、該各支
持梁6の先端側に一体形成された略長方形状の振動体7
とからなり、振動体7のX軸方向となる左,右両側面に
は、複数個の電極板8Aからなる可動側くし状電極8,
8が突出形成されている。また、可動部3は各支持部5
のみが基板2に固着され、各支持梁6と振動体7とは基
板2から所定間隔を離間した状態で該基板2と平行に保
持されることにより、振動体7は基板2に対してX軸方
向とZ軸方向に変位可能に配設されている。
【0005】9,9は基板2上で振動体7の左,右側に
位置して設けられた固定側くし状電極を示し、該各固定
側くし状電極9は振動体7の左,右両側に位置して基板
2上に設けられた固定部9A,9Aと、前記可動側くし
状電極8の各電極板8Aと対向するように、該各固定部
9Aに突出形成された複数個の電極板9Bとからなる。
そして、可動側くし状電極8と固定側くし状電極9と
は、図17に示すように隙間を介して互いに対向し、各
電極板8A,9Bが互いに離間した状態で噛合するよう
に交互に配設されている。
【0006】10,10は振動発生手段となる振動発生
部を示し、該各振動発生部10は可動側くし状電極8と
固定側くし状電極9とから構成されている。ここで、各
振動発生部10に周波数fの振動駆動信号を交互に印加
すると、各電極板8A,9B間には静電引力が交互に反
対向きに発生し、この静電引力によって振動体7は矢示
AのようにX軸方向に振動する。
【0007】11は基板2上に形成された基板側電極を
示し、該基板側電極11は図18に示すように、例えば
P,Sb等の不純物を基板2の表面に高密度にドーピン
グすることにより導電性を有するように形成され、振動
体7の下側に位置して該振動体7と所定距離を離間した
状態で対向している。
【0008】12は変位検出手段となる変位検出部を示
し、該変位検出部12は振動体7と基板側電極11とか
ら構成され、振動体7と基板側電極11とのZ軸方向に
おける離間寸法の変化を、両者間の静電容量の変化とし
て検出する。
【0009】このように構成される角速度センサ1にお
いては、各振動発生部10に逆位相となる周波数fの振
動駆動信号を印加することにより、前記振動体7は図1
6中の矢示Aのように基板2に対してX軸方向の振動を
行い、この状態でY軸を回転軸とする角速度Ωが基板2
に加わると、前記振動体7には角速度Ωに比例したFと
いうコリオリ力(慣性力)がZ軸方向に交互に発生す
る。
【0010】この結果、振動体7はこのコリオリ力Fに
比例した振幅をもってZ軸方向に振動し、この振動の振
幅(変位)を変位検出部12によって振動体7と基板側
電極11との間の静電容量の変化として検出することに
より、Y軸周りに加わった角速度Ωを検出する。
【0011】また、振動体7に作用するコリオリ力Fは
X軸方向に発生させる矢示A方向の振動による振幅の大
きさにも比例するため、角速度センサ1では印加する振
動駆動信号の周波数fを振動体7の力学的な共振周波数
にほぼ等しくすることによって、該振動体7をX軸方向
に大きく振動させてコリオリ力FによるZ軸方向の変位
を増大させ、Y軸周りの角速度Ωを高精度に検出できる
ようにしている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術においては、角速度センサ1は例えばY軸の1軸
周りだけの角速度を検出するように構成されている。し
かし、現在、ビデオカメラの手振れ防止やカーナビゲー
ションの角度検知等の用途では、互いに直交する2軸周
りの角速度を検出して検知精度を向上することが行われ
ており、2個の1軸周りの角速度を検出する角速度セン
サを用い、これらの角速度センサの検出軸が互いに直交
するように配置する構成が採用されている。
【0013】従って、上述した角速度センサ1において
も、互いに直交する2軸周りの角速度を検出するには、
2個の角速度センサ1を、これらの検出軸が互いに直交
するように配置することが考えられるが、このように精
密に配置することは非常に難しく製造上の歩留りが悪く
なると共に、プリント基板に角速度センサ1を実装する
スペースが必要となり、ビデオカメラ等のセットが大型
化するという問題がある。また、基板2上に2個の角速
度センサ1を検出軸が互いに直交するように形成するこ
とも考えられるが、基板2の面積が増大して角速度セン
サ1の小型化が困難になると共に、製造コストが上昇す
るという問題がある。
【0014】さらに、振動体7の共振周波数はある程度
のバラツキを有するため、前述した各角速度センサ1の
振動体7が互いに異なる共振周波数を有する場合は、振
動駆動信号の発生回路が各角速度センサ1に対してそれ
ぞれ必要になり、発生回路の基板面積が増大してしま
う。
【0015】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は、互いに直交する水平方向の2
軸周りの角速度を検出できる角速度センサを提供するこ
とを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による角速度センサは、基板
と、該基板に設けられた支持部と、基端側が該支持部に
設けられた支持梁と、前記基板の表面から離間した状態
で該支持梁の先端側に設けられ、前記基板に対してX
軸,Y軸,Z軸方向からなる3軸方向に変位可能な振動
子と、該振動子をZ軸方向に振動させる振動発生手段
と、該振動発生手段によって前記振動子にZ軸方向の振
動を与えている状態で、X軸周りまたはY軸周りの角速
度によって振動子がY軸方向またはX軸方向に変位する
ときの変位量を検出する変位検出手段とから構成したこ
とにある。
【0017】上記構成により、振動発生手段で振動子を
Z軸方向に振動させた状態で、例えばY軸周りの角速度
が加わると、振動子はコリオリ力を受けてX軸方向に変
位し、変位検出手段はこの振動子の変位を角速度に加わ
ったY軸周りの角速度として検出する。一方、X軸周り
に角速度が加わったときには、振動子はコリオリ力を受
けてY軸方向に変位し、変位検出手段は、この振動子の
Y軸方向の変位を角速度センサのX軸周りに加わった角
速度として検出する。
【0018】請求項2の発明では、前記振動発生手段は
枠状に形成した振動子と、該振動子内に位置して前記基
板に固着して設けられ、該振動子の高さ寸法よりも低い
高さ寸法をもって柱状に形成された柱状電極とから構成
したことにある。
【0019】上記構成により、枠状の振動子と柱状電極
との間にある所定周波数の振動駆動信号を印加すると、
振動子と柱状電極間に静電引力が発生し、この静電引力
は振動子と柱状電極との有効面積を増やす方向に引き合
わせ、結果として振動子が基板側に引き寄せられ、これ
を繰返すことにより振動子はZ軸方向に振動する。
【0020】請求項3の発明では、前記振動発生手段は
前記基板の下面に固着して設けられた圧電体から構成し
たから、前記圧電体に振動駆動信号を印加すると、該圧
電体はZ軸方向に伸縮を繰返し基板に振動を発生させ、
この振動により基板上に形成された振動子をZ軸方向に
振動させる。
【0021】請求項4の発明では、前記変位検出手段
は、振動子のX軸方向に形成された第1の可動側電極
と、該第1の可動側電極と対向するように前記基板に形
成された第1の固定側電極とからX軸方向の変位検出手
段を構成し、振動子のY軸方向に形成された第2の可動
側電極と、該第2の可動側電極と対向するように前記基
板に形成された第2の固定側電極とからY軸方向の変位
検出手段を構成したことにある。
【0022】上記構成により、振動発生手段で振動子を
Z軸方向に振動させた状態で、例えばY軸周りの角速度
が加わると、振動子はコリオリ力を受けてX軸方向に変
位し、この変位はX軸方向の変位検出手段で第1の可動
側電極,第1の固定側電極間の有効面積の変化または離
間寸法の変化となって、静電容量の変化として検出す
る。一方、X軸周りの角速度が加わると、振動子はコリ
オリ力を受けてY軸方向に変位し、この変位はY軸方向
の変位検出手段で第2の可動側電極,第2の固定側電極
間の有効面積の変化または離間寸法の変化となって、静
電容量の変化として検出する。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って詳細に説明するに、図1ないし図15は本
発明による実施例を示す。
【0024】まず、図1ないし図3に第1の実施例によ
る角速度センサを示す。
【0025】図中、21は本実施例による角速度セン
サ、22は該角速度センサ21が形成された従来技術と
同様の基板をそれぞれ示し、該基板22は図1,図2に
示すように、例えば高抵抗な単結晶のシリコン材料によ
って正方形の板状に形成されている。ここで、便宜上、
図1に示すように基板22に対して水平方向でそれぞれ
直交する軸をX軸,Y軸方向とし、垂直方向をZ軸方向
とする。
【0026】23は基板22上に形成された可動部を示
し、該可動部23は図1に示すように、例えば低抵抗な
ポリシリコン膜をエッチング処理することによって形成
され、基板22の四隅に位置して該基板22上に形成さ
れた4個の支持部24と、基端側が該各支持部24に設
けられ、先端側が基板22の中央部に向けて形成された
4本のL字状の支持梁25と、該各支持梁25の先端側
に支持され、基板22に対する水平方向となるX軸,Y
軸方向と垂直方向となるZ軸方向の3軸方向に変位可能
に設けられた枠状の振動子26とから構成されている。
また、該可動部23は各支持部24のみが基板22上に
固着され、各支持梁25と振動子26は基板22の表面
から離間した状態で保持されている。
【0027】ここで、前記各支持梁25は、図2に示す
ように各支持部24からそれぞれ1本ずつ伸長し、X軸
と平行になる部分とY軸と平行になる部分を有するL字
状に屈曲して形成されている。これにより、該各支持梁
25のX軸に平行な部分を撓ませることにより振動子2
6をY軸方向に変位させ、Y軸に平行な部分を撓ませる
ことにより振動子26をX軸方向に変位させると共に、
各支持梁25は振動子26をZ軸方向に変位可能にして
いる。これにより、振動子26は、各支持梁25により
基板22に対してX軸,Y軸,Z軸の3軸方向に変位可
能に支持されている。
【0028】また、前記振動子26は四角い枠状に形成
され、その四個の頂点には前記支持梁25がそれぞれ連
結され、該振動子26の4つの内側面26Aには後述す
る柱状電極33の外側面33Aがそれぞれ等しい隙間を
介して配置されている。
【0029】27,27は振動子26の左,右外周側に
位置して設けられた第1の可動側くし状電極を示し、該
各第1の可動側くし状電極27はX軸方向にそれぞれ延
びる5個の板状の電極板27Aからなる。
【0030】28,28は振動子26の前,後外周側に
位置して設けられた第2の可動側くし状電極を示し、該
各第2の可動側くし状電極28はY軸方向にそれぞれ延
びる5個の板状の電極板28Aからなり、該第2の可動
側くし状電極28と第1の可動側くし状電極27とは直
交し、振動子26の4辺に交互に配設されている。
【0031】29,29は基板22上で振動子26の
左,右側に位置して設けられた第1の固定側くし状電極
を示し、該各第1の固定側くし状電極29は振動子26
の左,右両側に位置して基板22上に設けられた固定部
29A,29Aと、前記第1の可動側くし状電極27の
各電極板27Aと対向するように、該各固定部29Aに
突出形成された6個の板状の電極板29Bとからなる。
【0032】30,30は基板22上で振動子26の
前,後側に位置して設けられた第2の固定側くし状電極
を示し、該各第2の固定側くし状電極30は振動子26
の前,後側に位置して基板22上に設けられた固定部3
0A,30Aと、前記第2の可動側くし状電極28の各
電極板28Aと対向するように、該固定部30Aに突出
形成された6個の板状の電極板30Bとからなる。
【0033】31,31はZ軸の変位検出手段となるX
軸変位検出部を示し、該各X軸変位検出部31は第1の
可動側くし状電極27と第1の固定側くし状電極29と
からなり、該第1の可動側くし状電極27の各電極板2
7Aと第1の固定側くし状電極29の各電極板29Bと
の間は等しい隙間が形成され、該第1の可動側くし状電
極27と第1の固定側くし状電極29によって検出用の
平行平板コンデンサを構成している。また、該X軸変位
検出部31は、各電極板27A,29B間の有効面積の
変化を静電容量の変化として検出する。さらに、左,右
のX軸変位検出部31の出力側はその出力を差算するよ
うに接続されている。
【0034】32,32はY軸の変位検出手段となるY
軸変位検出部を示し、該各Y軸変位検出部32は第2の
可動側くし状電極28と第2の固定側くし状電極30と
からなり、該第2の可動側くし状電極28の各電極板2
8Aと第2の固定側くし状電極30の各電極板30Bと
の間はそれぞれ等しい隙間が形成され、該第2の可動側
くし状電極28と第2の固定側くし状電極30によって
検出用の平行平板コンデンサを構成している。また、該
Y軸変位検出部32は、各電極板28A,30B間の有
効面積の変化を静電容量の変化として検出する。さら
に、前,後のY軸変位検出部32の出力側はその出力を
差算するように接続されている。
【0035】次に、33は基板22の中央部に位置して
固着して設けられた柱状電極を示し、該柱状電極33は
四角い柱状に低抵抗のシリコン材料によって形成され、
該柱状電極33の4つの外側面33Aと振動子26の4
つの内側面26Aとはそれぞれ等しい離間寸法となって
いる。ここで、基板22に対して振動子26の高さ寸法
d1 、柱状電極33の高さ寸法d2 とするとき、柱状電
極33の高さ寸法d2は振動子26の高さ寸法d1 より
もΔdだけ若干短くなるように形成されている(図3参
照)。
【0036】34は振動発生手段となる振動発生部を示
し、該振動発生部34は枠状の振動子26と、該振動子
26の内側に位置した柱状電極33とから構成され、振
動子26の4つの内側面26Aと柱状電極33の4つの
外側面33Aとは等しい離間寸法となっているから、振
動子26と柱状電極33との間に所定周波数の振動駆動
信号を印加することにより、振動子26と柱状電極33
との間に静電引力が発生し、この静電引力は振動子26
と柱状電極33との有効面積を増やす方向に働く。これ
により、振動子26は柱状電極33の高さと実質的に同
じになる位置までΔdだけ引き上げられ、これを所定の
周波数毎に繰返して振動子26はZ軸方向に振動する。
【0037】なお、本実施例では振動子26の固有振動
数と振動駆動信号の周波数とを一致するように可動部2
3を形成することにより、振動子26に共振を起こさせ
て、振動子26のZ軸方向の振幅を大きくするようにし
ている。
【0038】本実施例による角速度センサ21は上述の
如き構成を有するもので、次に角速度の検出動作につい
て説明する。
【0039】まず、振動発生部34に振動駆動信号を印
加すると、振動子26,柱状電極33間に静電引力が発
生してこの静電引力によって振動子26をZ軸方向に振
動させる。
【0040】この状態で、例えばY軸周りに角速度ΩY
が加わると、X軸方向に変位可能な振動子26に対して
角速度ΩY の大きさと振動子26の振幅に比例したコリ
オリ力がX軸方向に発生する。この結果、振動子26は
このコリオリ力によってX軸方向の振動を行い、この変
位に応じて一方の第1の固定側くし状電極29の各電極
板29Bに対して一方の第1の可動側くし状電極27の
各電極板27Aの噛み合いが深くなる方向(X軸方向)
に振動すると共に、他方の第1の固定側くし状電極29
の各電極板29Bに対して他方の第1の可動側くし状電
極27の各電極板27Aの噛み合いが浅くなる方向に振
動して有効面積が変化する。これにより、X軸変位検出
部31では電極板27A,29Bの有効面積の変化を静
電容量の変化として検出することにより、Y軸周りの角
速度ΩY を検出することができる。
【0041】さらに、左,右のX軸変位検出部31,3
1の間で差動の静電容量として検出すると共に、前,後
のY軸変位検出部32,32の間で差動の静電容量とし
て検出するようにしているから、各X軸変位検出部31
による差動容量に基づく出力信号は大きい信号として出
力される。一方、各Y軸変位検出部32による差動容量
に基づく出力信号は零となる。また、各X軸変位検出部
31および各Y軸変位検出部32がZ軸方向に変位する
ときの差動容量は全てキャンセルされて出力信号は零と
なる。
【0042】一方、X軸周りに角速度ΩX が加わると、
Y軸方向に変位可能な振動子26に対して角速度ΩX の
大きさと振動子26の振幅に比例したコリオリ力がY軸
方向に発生する。
【0043】この結果、振動子26はこのコリオリ力に
よってY軸方向の振動を行い、この変位に応じて一方の
第2の固定側くし状電極30の各電極板30Bに対して
一方の第2の可動側くし状電極28の各電極板28Aの
噛み合いが深くなる方向(X軸方向)に振動すると共
に、他方の第2の固定側くし状電極30の各電極板30
Bに対して他方の第1の可動側くし状電極28の各電極
板28Aの噛み合いが浅くなる方向に振動さいて有効面
積が変化する。これにより、Y軸変位検出部32では電
極板28A,30Bの有効面積の変化を静電容量の変化
として検出することにより、X軸周りの角速度ΩX を検
出することができる。
【0044】さらに、左,右のX軸変位検出部31,3
1の間で差動の静電容量として検出すると共に、前,後
のY軸変位検出部32,32の間で差動の静電容量とし
て検出するようにしているから、各X軸変位検出部31
による差動容量に基づく出力信号は零となる一方、各Y
軸変位検出部32による差動容量に基づく出力信号は大
きい信号として出力される。
【0045】然るに、本実施例による角速度センサ21
では、振動発生部34によって振動子26をZ軸方向に
振動させた状態で、Y軸周りの角速度ΩY においてはX
軸変位検出部31でコリオリ力よるX軸方向の変位を検
出し、X軸周りの角速度ΩXにおいては、Y軸変位検出
部32でコリオリ力によるY軸方向の変位を検出するこ
とができ、水平方向に互いに直交するX軸,Y軸の2軸
周り角速度を1個の角速度センサ21によって検出する
ことができる。
【0046】また、振動子26の形状を枠状に形成した
から、Z軸方向に振動子26が振動するときの振動子2
6の空気抵抗を大幅に低減して、振動子26のエアダン
ピングを低減できる。これにより、振動発生部34によ
って振動子26をZ軸方向に大きく振動させることがで
き、コリオリ力による振動子26の変化を大きくし、X
軸変位検出部31またはY軸変位検出部32における検
出感度を高めることができる。
【0047】さらに、角速度センサ21は少ないスペー
スにX軸,Y軸の2軸周りの角速度ΩX ,ΩY を検出す
ることができ、基板22面積および製造コストを大幅に
低減することができる。
【0048】次に、図4ないし図6に第2の実施例を示
すに、本実施例の特徴は、振動発生手段を枠状に形成し
た振動子と、該振動子内に位置して該振動子とは離間し
て基板に設けられた柱状電極とから構成し、振動子の内
側面と柱状電極の外側面にそれぞれ複数の凸部を形成す
ることにより、互いに離間した状態で噛合する構成とし
たことにある。
【0049】なお、本実施例では、前述した第1の実施
例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0050】図中、41は本実施例による角速度センサ
を示す。42は基板22上に形成された可動部23の一
部をなす四角い枠状の振動子を示し、該振動子42は前
記基板22の四隅に位置して該基板22上に形成された
4個の支持部24と、該各支持部24に基端側が固着さ
れた支持梁25によって基板22上に支持され、該振動
子42は各支持梁25により水平方向となるX軸,Y軸
方向と垂直方向となるZ軸方向との3軸方向に変位可能
に支持されている。また、該振動子42の4つの内側面
には、中心部に向けて複数の凸部43が形成されてい
る。さらに、振動子42の左,右側にはX軸変位検出部
31を構成する可動側くし状電極27,27が突出形成
され、前,後側にはY軸変位検出部32を構成する可動
側くし状電極28,28が突出形成されている。
【0051】44は基板22の中央部に位置して設けら
れた四角い柱状電極を示し、該柱状電極44の四つの外
側面には、前記振動子42の各凸部43と交互に離間し
た状態で噛合するように、外側に向けて複数の凸部45
が形成されている。また、該柱状電極44においても、
第1の実施例による振動子26と柱状電極33との関係
と同様に、該柱状電極44の各凸部45と振動子42の
各凸部43との隙間はどの位置でも等しい離間寸法とな
る。ここで、基板22に対して振動子42の高さ寸法を
d1 、柱状電極44の高さ寸法をd2 とすると、柱状電
極44の高さ寸法d2 は振動子42の高さ寸法をd1 よ
りもΔdだけ若干短くなるように形成されている(図6
参照)。
【0052】46は振動発生手段となる振動発生部を示
し、該振動発生部46は枠状の振動子42と、該振動子
42の内側に位置した柱状電極44とから構成され、前
記振動子42と柱状電極44との間には、振動子42の
内側面に形成した複数の凸部43と柱状電極44の外側
面に形成した複数の凸部45とが互いに離間した状態で
噛合するように配置され、該各凸部43,45により振
動子42と柱状電極44との間の有効面積を大きくでき
る。
【0053】本実施例による角速度センサ41は、前述
した如くに構成されるもので、振動子42をZ軸方向に
励振させた状態で、Y軸周りの角速度ΩY を加えたとき
のコリオリ力による振動子42のX軸方向の変位は、X
軸変位検出部31により検出し、X軸周りの角速度ΩX
を加えたときのコリオリ力による振動子42のY軸方向
の変位は、Y軸変位検出部32により検出する。
【0054】然るに、振動発生部46を構成する振動子
42の内側面には複数の凸部43を設けると共に、柱状
電極44の外周面にはこれら凸部43とそれぞれ離間し
た状態で噛合する複数の凸部45を形成したから、振動
発生部46における有効面積を第1の実施例よりも大き
くでき、前記振動子42と柱状電極44との間に振動駆
動信号を印加したときに発生する静電引力を大きくでき
る。
【0055】これにより、静電引力は振動子42と柱状
電極44との有効面積を増やす方向に働き、該振動子4
2は柱状電極44の高さと同じになる位置まで引き寄せ
られ、これを共振周波数で繰返すことにより振動子42
はZ軸方向に大きく振動する。このとき、本実施例では
各凸部43,45によって振動発生部46における有効
面積を大きくしているから、振動子42の振動駆動信号
に対する応答性を高めて、Z軸方向の振幅を大きくで
き、X軸変位検出部31,Y軸変位検出部32における
角速度ΩY ,ΩX の検出感度を高めることができる。
【0056】次に、図7ないし図9に第3の実施例を示
すに、本実施例の特徴は、基板の下面に振動発生手段と
なる圧電体を設けたことにある。なお、前述した第1の
実施例と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明
を省略するものとする。
【0057】図中、51は本実施例による角速度センサ
を示す。52は基板22上に形成された可動部23の一
部をなす枠状の振動子を示し、該振動子52は前記基板
22の四隅に位置して該基板22上に形成された4個の
支持部24と、該各支持部24に基端側が固着された支
持梁25によって基板22上に支持され、該振動子52
は各支持梁25により水平方向となるX軸,Y軸方向と
垂直方向となるZ軸方向の3軸方向に変位可能に支持さ
れている。また、該振動子52の内側には該振動子52
が歪むのを防止する十字状の骨部52Aが形成されてい
る。また、振動子52の左,右側にはX軸変位検出部3
1を構成する可動側くし状電極27,27が突出形成さ
れ、前,後側にはY軸変位検出部32を構成する可動側
くし状電極28,28が突出形成されている。
【0058】53は本実施例による振動発生手段となる
圧電体を示し、該圧電体53は基板22の下面に貼着さ
れ、該圧電体53はチタン酸鉛,ジルコン酸鉛,チタン
酸ジルコン酸鉛(PZT),酸化亜鉛(ZnO)…等に
より、分極方向がZ軸方向となるように板状に形成され
ている。
【0059】このように構成される角速度センサ51に
おいては、圧電体53に振動駆動信号を印加することに
より、圧電体53にはZ軸方向に分極を起こし、該圧電
体53にZ軸方向の振動を発生させる。これにより、基
板22上に形成された可動部23のうちZ軸方向に変位
可能な振動子52のみがZ軸方向の振動を起こす。この
とき、振動子52は枠状に形成され、基板22との間の
空気抵抗をなくすようにしているから、Z軸方向に大き
い振動を起こすことができる。
【0060】ここで、圧電体53の振動によって振動子
52をZ軸方向に振動させた状態で、Y軸周りの角速度
ΩY が加わると、コリオリ力により振動子52はX軸方
向に変位し、この変位をX軸変位検出部31により検出
する。一方、X軸周りの角速度ΩX が加わると、コリオ
リ力により振動子42はY軸方向に変位し、この変位を
Y軸変位検出部32により検出することができる。
【0061】然るに、本実施例による角速度センサ51
においては、振動子52を振動させる振動発生手段を基
板22の下面に設けた圧電体53によって構成すること
により、振動子52をZ軸方向に大きく振動させること
ができ、X軸,Y軸の2軸周りの角速度ΩX ,ΩY を高
精度に検出することができる。
【0062】また、本実施例の角速度センサ51では振
動子52と基板22との離間寸法を大きく確保すること
ができ、前記角速度センサ21,41よりもZ軸方向の
振動を大きくすることができる。この結果、X軸変位検
出部31におけるY軸周りの角速度ΩY ,Y軸変位検出
部32におけるX軸周りの角速度ΩX をそれぞれ高感度
に検出することができる。
【0063】さらに、振動子52の形状を枠状に形成し
た上で、骨部52Aで補強しているから、前述した第
1,第2の実施例と同様に、振動子52と基板22との
間の空気抵抗を大幅に低減して、振動子52のエアダン
ピングを低減できる。これにより、圧電体53によって
振動子52をZ軸方向に大きく振動させることができ、
コリオリ力による振動子52の変化を大きくしてX軸変
位検出部31またはY軸変位検出部32における検出感
度を高めることができる。
【0064】次に、図10ないし図12に本発明による
第4の実施例を示すに、本実施例の特徴は、振動子を基
板の中心部に位置させた質点とし、この質点から放射状
にX軸変位検出部とY軸変位検出部を形成したことにあ
る。
【0065】なお、前述した第1の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0066】図中、61は本実施例による角速度センサ
を示す。62は該角速度センサ61の基台をなす基板を
示し、該基板62は高抵抗な単結晶のシリコン材料によ
って正方形の板状に形成されている。
【0067】63は基板62上に形成された可動部を示
し、該可動部63は、基板62の四隅に位置して該基板
62上に形成された4個の支持部64と、基端側が該各
支持部64に固着されて先端側が基板62の中央部に向
けてジグザグに屈曲して延びる4本の支持梁65と、該
各支持梁65の先端側に位置した振動子となる質点66
とから構成され、該質点66には左,右方向両側に後述
する第1の可動側くし状電極67,67と、前,後方向
両側に第2の可動側くし状電極68,68がそれぞれ直
交方向に形成されている。また、当該可動部63は各支
持部64のみが基板62に固着され、各支持梁65と質
点66は基板62の表面から離間した状態で、X軸,Y
軸,Z軸の3軸方向に変位可能に保持されている。
【0068】67,67は第1の可動側くし状電極を示
し、該各第1の可動側くし状電極67は、質点66から
X軸方向の延びる枝部67Aと、該枝部67Aの先端側
に位置してY軸方向の両側に延びる8個の板状の電極板
67Bとからなる。
【0069】68,68は第2の可動側くし状電極を示
し、該各第2の可動側くし状電極68は、質点66から
Y軸方向に延びる枝部68Aと、該枝部68Aの先端に
位置してX軸方向の両側に延びる8個の板状の電極板6
8Bとからなり、前記各第1の可動側くし状電極67と
第2の可動側くし状電極68とは、互に直交して放射状
に形成されている。
【0070】69,69は基板62上で左,右側に位置
して設けられた第1の固定側くし状電極を示し、該各第
1の固定側くし状電極69は、基板62の中央部に向け
て開口する断面略コ字状の固定部69Aと、該固定部6
9Aの両碗から対向するように形成された6個の板状の
電極板69Bとからなり、該各電極板69Bと前記第1
の可動側くし状電極67の各電極板67Bとは等しい離
間寸法となるように配置されている。
【0071】70,70は基板62上で前,後側に位置
して設けられた第2の固定側くし状電極を示し、該各第
2の固定側くし状電極70は、基板62の中央部に向け
て開口する断面略コ字状の固定部70Aと、該固定部7
0Aの両碗から対向するように形成された6個の板状の
電極板70Bとからなり、該各電極板70Bと前記第2
の可動側くし状電極68の各電極板68Bとは等しい離
間寸法となるように配置されている。
【0072】71,71はX軸の変位検出手段となるX
軸変位検出部を示し、該各X軸変位検出部71は第1の
可動側くし状電極67と第1の固定側くし状電極69と
からなり、該第1の可動側くし状電極67の各電極板6
7Bと第1の固定側くし状電極69の各電極板69Bと
の間は等しい隙間が形成され、該第1の可動側くし状電
極67と第1の固定側くし状電極69によって検出用の
平行平板コンデンサを構成している。また、該X軸変位
検出部71は、各電極板67B,69B間の離間寸法の
変化を静電容量の変化として検出する。さらに、左,右
のX軸変位検出部71の出力側はその出力を差算するよ
うに接続されている。
【0073】72,72は変位検出手段となるY軸変位
検出部を示し、該Y軸変位検出部72は第2の可動側く
し状電極68と第2の固定側くし状電極70とからな
り、該第2の可動側くし状電極68の各電極板68Bと
第2の固定側くし状電極70の各電極板70Bとの間は
それぞれ等しい隙間が形成され、該第2の可動側くし状
電極68と第2の固定側くし状電極70によって検出用
の平行平板コンデンサを構成している。また、該Y軸変
位検出部72においても、各電極板68B,70B間の
離間寸法の変化を静電容量の変化として検出する。さら
に、前,後のY軸変位検出部72の出力側はその出力を
差算するように接続されている。
【0074】73は本実施例による振動発生手段となる
圧電体を示し、該圧電体73は基板22の下面に貼着さ
れ、該圧電体73はチタン酸鉛,ジルコン酸鉛,チタン
酸ジルコン酸鉛(PZT),酸化亜鉛(ZnO)…等に
より、分極方向がZ軸方向となるように板状に形成され
ている。
【0075】このように構成される角速度センサ61に
おいても、前述した第3の実施例による角速度センサ5
1と同様に、圧電体73に振動駆動信号を印加すること
により、圧電体73にはZ軸方向に分極を起こし、該圧
電体73にZ軸方向の振動を発生させる。これにより、
基板62上に形成された可動部63のうちZ軸方向に変
位可能な質点66(可動側くし状電極67,68を含
む)のみがZ軸方向の振動を起こすことができる。この
とき、質点66と可動側くし状電極67,68とは骨部
だけとなっているから、基板62との間の空気抵抗を積
極的になくすことができ、Z軸方向に大きい振幅の振動
を起こすことができる。
【0076】また、本実施例による角速度センサ61で
は、振動発生手段を可動部63と基板62との間ではな
く、基板62の下面に設けることにより、質点66と基
板62との離間寸法を確保することができ、質点66を
大きい振幅で振動させることができる。従って、圧電体
73によって可動側くし状電極67,68を含む質点6
6をZ軸方向に大きく振動させた状態で、例えばY軸周
りの角速度ΩY が加わると、コリオリ力により質点66
はX軸方向に大きく振動する。この質点66のX軸方向
の振動を、左,右に位置したX軸変位検出部71,71
からの振動を加算することにより、角速度センサ61の
検出感度を高めることができる。
【0077】また、前記支持梁65をジグザグに屈曲し
て延びるように形成したから、見かけ上の梁の長さを長
くでき、X,Y,Z軸方向のいずれの方向にもばね定数
を小さくすることができ、質点66を3軸方向に容易に
動くようにでき、ひいては角速度センサ61の検出感度
を高めることができる。
【0078】次に、図13ないし図15に本発明による
第5の実施例を示すに、本実施例の特徴は、振動子を基
板の中心部に位置させた質点とし、この質点から放射状
にX軸変位検出部とY軸変位検出部を形成すると共に、
この変位検出部を大きく確保するために、支持梁を外側
に配置したことにある。
【0079】なお、前述した第4の実施例と同一の構成
要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0080】図中、81は本実施例による角速度センサ
を示す。82は該角速度センサ81の基台をなす基板を
示し、該基板82は高抵抗な単結晶のシリコン材料によ
って正方形の板状に形成されている。
【0081】83は基板82上に形成された可動部を示
し、該可動部83は、基板82の四隅側に位置して該基
板82上に形成された4個の支持部84と、基端側が該
各支持部84に固着して略コ字状に形成された4本の支
持梁85と、該各支持梁85の先端側に位置して設けら
れた振動体86とから構成されている。
【0082】ここで、前記振動体86は、基板82の中
央部に位置した円板部86Aと、該円板部86Aから4
個の支持部84に向けて対角線上を十字状に延びる4本
の腕部86Bとから構成されると共に、4本の腕部86
Bによって4個の三角形領域が画成されている。当該可
動部83は各支持部84のみが基板82に固着され、各
支持梁85と振動体86は基板82の表面から離間した
状態で、X軸,Y軸,Z軸の3軸方向に変位可能に保持
されている。
【0083】87,87は振動体86に一体形成された
第1の可動側くし状電極を示し、該各第1の可動側くし
状電極87は、基板82のX軸に沿う左,右側の三角形
領域内に位置して前記振動体86の隣合う腕部86Bの
長さ方向の所定間隔毎に、それぞれの三角形領域の内側
に向けて延びる6個の電極板87Aとからなり、該各電
極板87Aは基板82に対して平行で、腕部86Bに対
して45度傾くように設定されている。
【0084】88,88は振動体86に一体形成された
第2の可動側くし状電極を示し、該各第2の可動側くし
状電極88は、基板82のY軸に沿う前,後側の三角形
領域内に位置して前記振動体86の隣合う腕部86Bの
長さ方向の所定間隔毎に、それぞれの三角形領域の内側
に向けて延びる6個の電極板88Aとからなり、該各電
極板88Aは基板82に対して平行で、腕部86Bに対
して45度傾くように設定されている。また、前記第1
の可動側くし状電極87,87と第2の可動側くし状電
極88,88は交互に配置されている。
【0085】89,89は基板82上で左,右側に位置
して設けられた第1の固定側くし状電極を示し、該各第
1の固定側くし状電極89は、腕部86Bによって画成
される4個の三角形領域のうち、X軸に沿う左,右側の
三角形領域内に位置して形成され、基板82の外周側に
位置した固定部89Aと、該固定部89Aの基端側から
基板82の中央部に向けて延びる枝部89Bと、該枝部
89Bの長さ方向の所定間隔毎に伸長した5個の電極板
89Cとからなり、該各電極板89Cは枝部89Bに対
して直交するように設定されている。また、前記第1の
可動側くし状電極87,87の各電極板87Aと、第1
の固定側くし状電極89,89の各電極板89Cとは交
互に離間した状態で噛合するように配置されている。
【0086】90,90は基板82上で左,右側に位置
して設けられた第2の固定側くし状電極を示し、該各第
2の固定側くし状電極90は、腕部86Bによって画成
される4個の三角形領域のうち、Y軸に沿う前,後側の
三角形領域内に位置して形成され、基板82の外周側に
位置した固定部90Aと、該固定部90Aの基端側から
基板82の中央部に向けて延びる枝部90Bと、該枝部
90Bの長さ方向の所定間隔毎に伸長した5個の電極板
90Cとからなり、該各電極板90Cは枝部90Bに対
して直交するように設定されている。また、前記第1の
固定側くし状電極89,89と第2の固定側くし状電極
90,90は基板82上に交互に配設されている。さら
に、前記第2の可動側くし状電極88,88の各電極板
88Aと、第2の固定側くし状電極90,90の各電極
板90Cとは交互に離間した状態で噛合するように配置
されている。
【0087】91,91はX軸の変位検出手段となるX
軸変位検出部を示し、該各X軸変位検出部91は第1の
可動側くし状電極87と第1の固定側くし状電極89と
からなり、該第1の可動側くし状電極87の各電極板8
7Aと第1の固定側くし状電極89の各電極板89Cと
の間は等しい隙間が形成され、該第1の可動側くし状電
極87と第1の固定側くし状電極89によって検出用の
平行平板コンデンサを構成している。また、該X軸変位
検出部91は、各電極板87A,89C間の離間寸法の
変化を静電容量の変化として検出する。さらに、左,右
のX軸変位検出部91の出力側はその出力が差算検出さ
れるように接続している。
【0088】92,92は変位検出手段となるY軸変位
検出部を示し、該Y軸変位検出部92は第2の可動側く
し状電極88と第2の固定側くし状電極90とからな
り、該第2の可動側くし状電極88の各電極板88Aと
第2の固定側くし状電極90の各電極板90Cとの間は
それぞれ等しい隙間が形成され、該第2の可動側くし状
電極88と第2の固定側くし状電極90によって検出用
の平行平板コンデンサを構成している。また、該Y軸変
位検出部92においても、各電極板88A,90C間の
離間寸法の変化を静電容量の変化として検出する。さら
に、前,後のY軸変位検出部92の出力側はその出力が
差算検出されるように接続している。
【0089】93は本実施例による振動発生手段となる
圧電体を示し、該圧電体93は基板82の下面に貼着さ
れ、該圧電体93はチタン酸鉛,ジルコン酸鉛,チタン
酸ジルコン酸鉛(PZT),酸化亜鉛(ZnO),…等
により、分極方向がZ軸方向となるように板状に形成さ
れている。
【0090】このように構成される角速度センサ81に
おいても、前述した第4の実施例と同様に、圧電体93
によって、可動側くし状電極87,88を含む振動体8
6をZ軸方向の振幅を大きく起こすことができ、X軸,
Y軸周りに加わる角速度を高精度に検出することができ
る。
【0091】また、角速度センサ81のくし状電極8
7,88,89,90の各電極板87A,88B,89
C,90Cの形状を大きくすることができ、X軸変位検
出部91とY軸変位検出部92における可動側くし状電
極87,88の変位を大きし、第4の実施例による角速
度センサ61よりも検出感度を大幅に高めることができ
る。
【0092】なお、前記各実施例では、X軸またはY軸
方向における変位検出を時間的に交互に行うものとして
述べたが、本発明はこれに限らず、角速度の作用方向に
よってはX軸とY軸方向の変位検出を同時に行うことも
できることは勿論である。
【0093】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明で
は、振動発生手段で振動子をZ軸方向に振動させた状態
で、例えばY軸周りの角速度が加わると、振動子はコリ
オリ力を受けてX軸方向に変位し、変位検出手段はこの
振動子の変位を角速度に加わったY軸周りの角速度とし
て検出できる。一方、X軸周りに角速度が加わったとき
には、振動子はコリオリ力を受けてY軸方向に変位し、
変位検出手段は、この振動子のY軸方向の変位を角速度
センサのX軸周りに加わった角速度として検出できる。
この結果、少ないスペースにX軸,Y軸の2軸周りの角
速度を検出できる角速度センサを構成でき、基板面積お
よび製造コストを低減すると共に、センサの性能を大幅
に向上することができる。
【0094】請求項2の発明では、枠状の振動子と柱状
電極との間にある所定周波数の振動駆動信号を印加する
と、振動子と柱状電極との間に静電引力が発生し、この
静電引力は振動子と柱状電極との有効面積を増やす方向
に引き合わせ、結果として振動子が基板側に引き寄せら
れ、これを繰返すことにより振動子はZ軸方向に振動す
る。そして、振動子をZ軸方向に振動させた状態で、Y
軸周りまたはZ軸周りに加わる角速度を検出することが
できる。
【0095】請求項3の発明では、前記振動発生手段は
前記基板の下面に圧電体を形成したから、前記圧電体に
振動駆動信号を印加すると、該圧電体はZ軸方向に伸縮
を繰返し基板に振動を発生させ、この振動により基板上
に形成された振動子をZ軸方向に振動させることがで
き、振動子と基板との間に隙間を確保することができ、
該振動子のZ軸方向の振動による振幅を大きくでき、検
出感度を高めることができる。
【0096】請求項4の発明では、振動発生手段で振動
子をZ軸方向に振動させた状態で、例えばY軸周りの角
速度が加わると、振動子はコリオリ力を受けてX軸方向
に変位し、この変位はX軸方向の変位検出手段で第1の
可動側電極,第1の固定側電極間の有効面積の変化また
は離間寸法の変化となって、静電容量の変化として検出
する。一方、X軸周りの角速度が加わると、振動子はコ
リオリ力を受けてY軸方向に変位し、この変位はY軸方
向の変位検出手段で第2の可動側電極,第2の固定側電
極間の有効面積または離間寸法の変化となって、静電容
量の変化として正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による角速度センサを示
す斜視図である。
【図2】図1中の角速度センサを上側からみた平面図で
ある。
【図3】図2中の矢示III −III 方向からみた縦断面図
である。
【図4】本発明の第2の実施例による角速度センサを示
す斜視図である。
【図5】図4中の角速度センサを上側からみた平面図で
ある。
【図6】図5中の矢示VI−VI方向からみた縦断面図であ
る。
【図7】本発明の第3の実施例による角速度センサを示
す斜視図である。
【図8】図7中の角速度センサを上側からみた平面図で
ある。
【図9】図8中の矢示IX−IX方向からみた縦断面図であ
る。
【図10】本発明の第4の実施例による角速度センサを
示す斜視図である。
【図11】図10中の角速度センサを上側からみた平面
図である。
【図12】図11中の矢示XII −XII 方向からみた縦断
面図である。
【図13】本発明の第5の実施例による角速度センサを
示す斜視図である。
【図14】図13中の角速度センサを上側からみた平面
図である。
【図15】図14中の矢示XV−XVからみた縦断面図であ
る。
【図16】従来技術による角速度センサを示す斜視図で
ある。
【図17】図16中の角速度センサを上側からみた平面
図である。
【図18】図17中の矢示XVIII −XVIII 方向からみた
縦断面図である。
【符号の説明】
21,41,51,61,81 角速度センサ 22,62,82 基板 24,64,84 支持部 25,65,85 支持梁 26,42,52 振動子 27,67,87 第1の可動側くし状電極 28,68,88 第2の可動側くし状電極 29,69,89 第1の固定側くし状電極 30,70,90 第2の固定側くし状電極 31,71,91 X軸変位検出部 32,72,92 Y軸変位検出部 33,44 柱状電極 34,46 振動発生部 53,73,93 圧電体 66 質点 86 振動体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴野 富雄 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 (72)発明者 大澤 哲夫 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、該基板に設けられた支持部と、
    基端側が該支持部に設けられた支持梁と、前記基板の表
    面から離間した状態で該支持梁の先端側に設けられ、前
    記基板に対してX軸,Y軸,Z軸方向からなる3軸方向
    に変位可能な振動子と、該振動子をZ軸方向に振動させ
    る振動発生手段と、該振動発生手段によって前記振動子
    にZ軸方向の振動を与えている状態で、X軸周りまたは
    Y軸周りの角速度によって振動子がY軸方向またはX軸
    方向に変位するときの変位量を検出する変位検出手段と
    から構成してなる角速度センサ。
  2. 【請求項2】 前記振動発生手段は枠状に形成した振動
    子と、該振動子内に位置して前記基板に固着して設けら
    れ、該振動子の高さ寸法よりも低い高さ寸法をもって柱
    状に形成された柱状電極とから構成してなる請求項1記
    載の角速度センサ。
  3. 【請求項3】 前記振動発生手段は前記基板の下面に固
    着して設けられた圧電体である請求項1記載の角速度セ
    ンサ。
  4. 【請求項4】 前記変位検出手段は、振動子のX軸方向
    に形成された第1の可動側電極と、該第1の可動側電極
    と対向するように前記基板に形成された第1の固定側電
    極とからX軸方向の変位検出手段を構成し、振動子のY
    軸方向に形成された第2の可動側電極と、該第2の可動
    側電極と対向するように前記基板に形成された第2の固
    定側電極とからY軸方向の変位検出手段を構成してなる
    請求項1,2または3記載の角速度センサ。
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