JPH09196936A - 光学プローブ顕微鏡装置 - Google Patents

光学プローブ顕微鏡装置

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JPH09196936A
JPH09196936A JP423796A JP423796A JPH09196936A JP H09196936 A JPH09196936 A JP H09196936A JP 423796 A JP423796 A JP 423796A JP 423796 A JP423796 A JP 423796A JP H09196936 A JPH09196936 A JP H09196936A
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JP
Japan
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sample
unit
optical probe
light
scanning
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Pending
Application number
JP423796A
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English (en)
Inventor
Yoshimasa Okuyama
佳正 奥山
Akihiko Watanabe
明彦 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bunshi Biophotonics Kenkyusho KK
Original Assignee
Bunshi Biophotonics Kenkyusho KK
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Publication date
Application filed by Bunshi Biophotonics Kenkyusho KK filed Critical Bunshi Biophotonics Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高い位置分解能で顕微観察や電気生理学特性
測定が可能な光学プローブ顕微鏡装置を提供する。 【構成】 試料900の広域像を観察する光学顕微鏡部
100と、試料900の上部に設置される光学プローブ
211を有し、試料900に光を照射する光照射部21
0を備える試料900の局所像を観察する走査型近接場
光学顕微鏡部200と、試料900中で発生した電流を
導出して記録するパッチクランプ測定部300と、走査
型近接場光学顕微鏡部200から得られた試料の局所像
と走査型近接場光学顕微鏡部200の光の照射位置ごと
にパッチクランプ測定部300から得られた電気生理学
的情報とを収集し、解析し、記録するとともに、走査型
近接場光学顕微鏡部200へ照射光の波長指示と走査指
示とを通知する解析部400とを備える。そして、収納
器500に収納された水浸状態の試料900を観察す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細胞などの電気生
理学的な測定や記録と近接場顕微観察とを同時に行う光
学プローブ顕微鏡装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】生細胞の特性の観察にあたって、従来か
らの光学顕微鏡による形態観察に加えて、電気生理学的
特性の観察が注目されている。
【0003】こうしたパッチクランプ法に代表される電
気生理特性測定記録法と光学的顕微観察法を融合した複
合顕微観察用の装置として、微分干渉顕微鏡の映像をビ
デオとそれに付随する画像強調装置を用いて観察記録す
るビデオ強化型微分干渉顕微鏡にレーザピンセットおよ
びパッチクランプ電流測定装置を組込んだマルチ計測顕
微鏡が提案されている(辰巳他、近接場光学研究グルー
プ第二回研究討論会予稿集 pp75−80、1994
年11月)。
【0004】このマルチ計測顕微鏡装置では、落射照明
光を集光して試料に照射する第1の対物レンズとして水
浸式で開口数の大きな対物レンズを用いることにより側
方からのパッチ電極の進入を可能とするとともに、Ar
−Krレーザ光源から出力された波長=643nmの光
を落射蛍光の光路に導入して、第1の対物レンズに試料
を挟んで対向して設置された開口数の大きな第2の対物
レンズで集光して試料に照射してレーザピンセット機能
を実行させる。
【0005】こうして、この装置では、ビデオ強化型微
分干渉顕微鏡で細胞膜の光学的な映像を捉らえるととも
に、レーザピンセット機能のオン/オフ時における生体
膜電流の変化を観察する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】パッチクランプ法に代
表される電気生理特性測定と光学的顕微観察とを融合し
た複合観察では、精度良く限定された微小な領域からの
電気生理特性の情報を選択性を高くして取得することが
条件となる。
【0007】この条件に対して、光学プローブとしてレ
ーザピンセットを用いる従来の装置では、 落射蛍光の光路に使用される通常の結像光学系を用い
るレーザピンセットなので、照射径(すなわち、位置分
解能)は、波動としての光の回折効果によって制限さ
れ、その値は理論的にレーザ光の波長の0.61倍であ
ることが知られている。したがって、分解能は数100
nmのオーダとなる 落射蛍光の光路にレーザ光を導入し、開口数の大きな
対物レンズで集光し、試料に照射するレーザピンセット
なので、光の作用の及ぶ領域が照射光の光軸方向に限定
できないという問題点があった。
【0008】また、従来の装置では、分解能が波長程度
の微分干渉顕微鏡を使用するので、形態学的あるいは光
学物性的な試料の態様を波長以下の分解能で観察できな
い。
【0009】本発明は、上記を鑑みてなされたものであ
り、高い位置分解能で顕微観察や電気生理学特性測定が
可能な光学プローブ顕微鏡装置を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の光学プローブ
顕微鏡装置は、(a)試料の広域像を観察する光学顕微
鏡部と、(b)試料の上部に設置された光学プローブを
有し、試料に光を照射する光照射部を備え、試料の局所
像を観察する走査型近接場光学顕微鏡部と、(c)試料
中の単一の生細胞あるいは生体膜の微小な領域から生体
膜を横切る電流あるいは膜電位を導出して記録する電気
情報測定部と、(d)走査型近接場光学顕微鏡部から得
られた試料の局所像と、走査型近接場光学顕微鏡部の光
の照射位置ごとに電気情報測定部から得られた電気生理
学的情報とを収集し、記録し、解析するとともに、装置
全体を制御する解析制御部とを備えることを特徴とす
る。
【0011】ここで、電気情報測定部は、試料の表面
にアクセスするパッチ電極と、パッチ電極を移動させ
るマイクロマニピュレータと、パッチ電極で検出され
た生体電気信号である生体膜を横切る電流信号を入力
し、電圧信号に変換し、増幅して出力する前置増幅器
と、解析制御部からの指示により、シール抵抗の測
定、膜電位固定、または膜電流固定に関する指令信号を
出力する電気信号発生装置と、前置増幅器から出力さ
れた電圧信号を入力し、増幅し、処理して解析制御部へ
向けて出力するとともに、電気信号発生装置から出力さ
れた指令信号を入力し、演算処理して前記前置増幅器へ
向けて出力する主増幅器とを備えることを特徴としても
よい。
【0012】また、電気情報測定部は、試料の内部に
アクセスする微小電極と、微小電極を移動させるマイ
クロマニピュレータと、微小電極で検出された生体電
気信号を入力し、増幅して出力する前置増幅器と、前
置増幅器から出力された電圧信号を入力し、増幅し、処
理して解析制御部へ向けて出力するとともに、電気信号
発生装置から出力された指令信号を入力し、演算処理し
て前置増幅器へ向けて出力する主増幅器とを備えること
を特徴としてもよい。
【0013】ここで、微小電極として、ガラス微小電
極、および、金属微小電極のいずれか一方を好適に採
用できる。
【0014】また、光学顕微鏡部では、コントラスト増
強が可能な、ホフマンモジュレーションシステム、位相
差顕微鏡、または微分干渉顕微鏡を好適に使用できる。
【0015】また、光照射部は、波長可変レーザを備え
ることとしてもよいし、また、白色光源と、白色光
源から出力された白色光を分光出力する分光器と、分
光器から出力された光の全波長成分の中から特定の波長
成分の光を選択して出力する光選択器とを備えることと
してもよい。
【0016】請求項1の光学プローブ顕微鏡装置では、
まず、光学顕微鏡部で試料の広域像を得る。引き続き、
こうして得られる試料の広域像に基づいて、多次元マイ
クロマニピュレータなどを用い、電極先端を、目標とす
る細胞などの生体試料の特定の位置に接近・接触させ、
あるいは試料内部に侵入させる。
【0017】パッチクランプ法を用いる場合には、パッ
チ電極先端を目標とする細胞などの生体試料の特定の位
置に接近・接触させ、ギガオーム(GΩ)シールを形成
させる。このとき、ギガオーム(GΩ)シールの形成ま
での過程を電気的にモニタするため、シール抵抗の測
定、膜電位固定または膜電流固定するための指令パルス
信号を主増幅器を介して前置増幅器に出力するために、
解析制御部の制御を受ける電気信号発生器(パルスジェ
ネレータ)を用いてもよい。
【0018】微小電極法を用いる場合には、ガラス微小
電極あるいは金属微小電極からなる微小電極の先端を目
標とする細胞などの生体試料の特定の位置から侵入させ
る。そして、接近から侵入までの過程を微小電極で検出
した電気信号を前置増幅器および主増幅器を介して電気
的にモニタする。なお、生細胞であることの確認のた
め、指令パルス信号を主増幅器を介して前置増幅器に出
力するために、解析制御部の制御を受ける電気信号発生
器(パルスジェネレータ)を用いてもよい。
【0019】次に、走査型近接場光学顕微鏡部の光学プ
ローブを、光学顕微鏡部で得られる試料の広域像を観察
しながら、目標とする細胞などの生体試料上の位置に移
動する。引き続き、光学プローブの先端を試料表面の近
接場領域である初期位置まで接近させる。光学プローブ
の近接場領域への移動にあたっては、ノンコンタクト走
査型顕微鏡モードまたはシィアフォースノンコンタクト
走査型顕微鏡モードなどの方式を好適に使用できる。
【0020】こうして、試料の観察にあたっての幾何学
的配置が完了し、光学的顕微観察および電気生理学的特
性測定の準備が整う。
【0021】まず、光照射部で発生した照射光を初期位
置に設定された光学プローブを介して照射する。ここ
で、光学プローブを介して試料に照射される照射光は非
放射光であるエバネセント光であり、結像のためのレン
ズなどを用いないので、レンズの開口による回折の制限
を受けず、位置分解能が光学プローブの先端の開口径の
みで決定される。この結果、光学プローブの先端の径を
数10nmとし、光学プローブと試料との距離を近接場
領域となる数10nmとすれば、照射光の波長の数10
分の1〜数100分の1の分解能で、試料の微細な形状
や構造、あるいは微小領域における光学的な特性が観察
できる。こうして観察される試料の局所像は解析制御部
に通知される。
【0022】また、光の照射によって発生した試料内の
電気生理学的変化に伴う生体膜を横切る電流あるいは膜
電位の変化は、電極から導出されて電気情報測定部で測
定され、測定結果が解析制御部に通知される。なお、電
極で導出された電流あるいは膜電位は、前置増幅器内の
電流−電圧変換器により電圧信号に変換するとともに、
微小信号なので増幅、演算、電流雑音の低減などの処理
を行う主増幅器を介して解析制御部に通知することが好
ましい。
【0023】解析制御部は、走査型近接場光学顕微鏡部
から通知された試料の局所像情報と、電気情報測定部か
ら通知された電気生理学的特性情報を収集し、初期位置
情報とともに格納する。なお、解析制御部は、主増幅
器、電気信号発生装置(パルスジェネレータ)、光照射
部の作動(照射・走査条件)を制御することとすること
もできる。
【0024】次に、解析制御部は、走査型近接場光学顕
微鏡部に走査を指示する。そして、走査位置ごとに、上
記と同様にして、試料の局所像情報と電気生理学的情報
とを収集し、走査位置情報とともに格納する。
【0025】走査にあたって、近接場領域内での走査を
確保するためには、コンスタントハイトモード制御、ノ
ンコンタクト走査型顕微鏡モード制御、またはシィアフ
ォースノンコンタクト走査型顕微鏡モード制御などの方
式を好適に使用できる。
【0026】走査、情報収集、および情報格納の完了
後、解析制御部は格納情報に基づいて、試料の走査領域
全体の光学像情報や光照射位置に応じた電気生理学的特
性情報を解析し、顕微観察像と生体電気反応とを対応さ
せて再構成して表示や記録などを行う。この結果、多元
的な試料の観察ができる。
【0027】また、照射光の波長を変化させて各波長ご
とに、上記と同様に、走査、情報収集、および情報格納
を行い、試料の走査領域全体の光学像情報や光照射位置
に応じた電気生理学的特性情報を解析し、顕微観察像と
生体電気反応とを対応させて再構成して表示や記録など
を行う。この結果、照射光の波長に応じた多元的な試料
の観察ができる。
【0028】また、走査を行わずに、固定した位置に光
学プローブを配置し、光の作用の及ぶ範囲を限定しつつ
ピンポイント照明を行い、経時的に情報収集することに
より、このピンポイント照明に対応して生じる試料の光
学的物性の変化や電気生理学的特性の変化を経時的に観
察することもできる。
【0029】また、走査を行わずに、固定した位置に光
学プローブを配置し、光の作用の及ぶ範囲を限定しつつ
照射光の波長を変化させて、経時的に情報収集すること
により、このピンポイント照明に対応して生じる試料の
光学的物性の変化や電気生理学的特性の変化の波長依存
性を経時的に観察することもできる。
【0030】請求項5の光学プローブ顕微鏡装置は、
(a)試料の広域像を観察する光学顕微鏡部と、(b)
試料の上部に設置された光学プローブを有し、試料に光
を照射する波長可変光照射部を備え、試料の局所像を観
察する走査型近接場光学顕微鏡部と、(c)試料中の単
一の生細胞あるいは生体膜の微小な領域に電気的な刺激
を付与する電気刺激部と、(d)電気刺激部で刺激され
た試料の各走査位置ごとに走査型近接場光学顕微鏡部か
ら得られた試料の局所像を収集し、記録し、解析すると
ともに、装置全体を制御する解析制御部とを備えること
を特徴とする。
【0031】ここで、電気刺激部は、試料の表面にア
クセスするパッチ電極と、パッチ電極を移動させるマ
イクロマニピュレータと、パッチ電極で検出された生
体電気信号である生体膜を横切る電流信号を入力し、電
圧信号に変換し、増幅して出力するとともに、パッチ電
極を介して前記試料に電気的刺激を付与する電気信号を
出力する前置増幅部と、解析制御部からの指示によ
り、シール抵抗の測定、膜電位固定、または膜電流固定
に関する第1の指令信号および試料に電気的刺激を付与
に関する第2の指令信号を出力する電気信号発生装置
と、増幅器から出力された電圧信号を入力し、増幅
し、処理して解析制御部へ向けて出力するとともに、電
気信号発生装置から出力された第1の指令信号および第
2の指令信号を入力し、演算処理して前置増幅器へ向け
て出力する主増幅部とを備えることを特徴としてもよ
い。
【0032】また、電気刺激部は、試料の内部にアク
セスする微小電極と、微小電極を移動させるマイクロ
マニピュレータと、微小電極で検出された生体電気信
号を入力し、増幅して出力するとともに、微小電極を介
して試料に電気的刺激を付与する電気信号を出力する前
置増幅部と、解析制御部からの指示により、試料に電
気的刺激を付与に関する指令信号を出力する電気信号発
生装置と、前置増幅器から出力された電圧信号を入力
し、増幅し、処理して解析制御部へ向けて出力するとと
もに、電気信号発生装置から出力された指令信号を入力
し、演算処理して前置増幅器へ向けて出力する主増幅部
とを備えることを特徴としてもよい。
【0033】ここで、微小電極として、ガラス微小電
極、および、金属微小電極のいずれか一方を好適に採
用できる。
【0034】また、光学顕微鏡部では、コントラスト増
強が可能な、ホフマンモジュレーションシステム、位相
差顕微鏡、または微分干渉顕微鏡を好適に使用できる。
【0035】また、光照射部は、波長可変レーザを備え
ることとしてもよいし、また、白色光源と、白色光
源から出力された白色光を分光出力する分光器と、分
光器から出力された光の全波長成分の中から特定の波長
成分の光を選択して出力する光選択器とを備えることと
してもよい。
【0036】請求項5の光学プローブ顕微鏡装置では、
まず、光学顕微鏡部で試料の広域像を得る。引き続き、
こうして得られる試料の広域像に基づいて、多次元マイ
クロマニピュレータなどを用い、電極先端を、目標とす
る細胞などの生体試料の特定の位置に接近・接触させ、
あるいは試料内部に侵入させる。
【0037】パッチクランプ法を用いる場合には、パッ
チ電極先端を目標とする細胞などの生体試料の特定の位
置に接近・接触させ、ギガオーム(GΩ)シールを形成
させる。このとき、ギガオーム(GΩ)シールの形成ま
での過程を電気的にモニタするため、シール抵抗の測
定、膜電位固定および膜電流固定するための指令パルス
信号を主増幅器を介して前置増幅器に出力するために、
解析制御部の制御を受ける電気信号発生器(パルスジェ
ネレータ)を用いてもよい。
【0038】微小電極法を用いる場合には、ガラス微小
電極あるは金属微小電極からなる微小電極の先端を目標
とする細胞などの生体試料の特定の位置から侵入させ
る。そして、接近から侵入までの過程を微小電極で検出
した電気信号を前置増幅器および主増幅器を介して電気
的にモニタする。なお、生細胞であることの確認のた
め、指令パルス信号を主増幅器を介して前置増幅器に出
力するために、解析制御部の制御を受ける電気信号発生
器(パルスジェネレータ)を用いてもよい。
【0039】次に、走査型近接場光学顕微鏡部の光学プ
ローブを、光学顕微鏡部で得られる試料の広域像を観察
しながら、目標とする細胞などの生体試料上の位置に移
動する。引き続き、光学プローブの先端を試料表面の近
接場領域である初期位置まで接近させる。光学プローブ
の近接場領域への移動にあたっては、ノンコンタクト走
査型顕微鏡モードまたはシィアフォースノンコンタクト
走査型顕微鏡モードなどの方式を好適に使用できる。
【0040】こうして、試料の観察にあたっての幾何学
的配置が完了し、光学的顕微観察および電気生理学的特
性測定の準備が整う。
【0041】まず、電気刺激部から電極を介して試料に
電流信号または電圧信号を導入するなどして、試料に電
気的刺激を付与する。
【0042】次に、光照射部で発生した照射光を初期位
置に設定された光学プローブを介して照射する。ここ
で、光学プローブを介して試料に照射される照射光は非
放射光であるエバネセント光であり、結像のためのレン
ズなどを用いないので、レンズの開口による回折の制限
を受けず、位置分解能が光学プローブの先端の開口径の
みで決定される。この結果、光学プローブの先端の径を
数10nmとし、光学プローブと試料との距離を近接場
領域となる数10nmとすれば、照射光の波長の数10
分の1〜数100分の1の分解能で、試料の微細な形状
や構造、あるいは微小領域における光学的な特性が観察
できる。こうして観察される試料の局所像は解析制御部
に通知される。
【0043】解析制御部は、走査型近接場光学顕微鏡部
から通知された試料の局所像情報を収集し、初期位置情
報とともに格納する。なお、解析制御部は、主増幅器、
電気信号発生装置(パルスジェネレータ)を制御するこ
ととすることもできる。
【0044】次に、解析部は、走査型近接場光学顕微鏡
部に走査を指示する。そして、走査位置ごとに、上記と
同様にして、試料の局所像情報を収集し、走査位置情報
とともに格納する。
【0045】走査にあたって、近接場領域内での走査を
確保するためには、コンスタントハイトモード制御、ノ
ンコンタクト走査型顕微鏡モード制御、またはシィアフ
ォースノンコンタクト走査型顕微鏡モード制御などの方
式を好適に使用できる。
【0046】走査、情報収集、および情報格納の完了
後、解析制御部は格納情報に基づいて、解析部は、試料
の走査領域全体の光学像情報を解析し、顕微観察像を再
構成して表示や記録などを行う。この結果、電気的刺激
に対する光学的物性の変化の観察ができる。
【0047】また、照射光の波長を変化させて各波長ご
とに、上記と同様に、走査、情報収集、および情報格納
を行い、試料の走査領域全体の光学像情報を解析し、顕
微観察像を再構成して表示や記録などを行う。この結
果、電気的刺激に対する光学的物性の、照射光の波長に
応じた変化の観察ができる。
【0048】また、走査を行わずに、固定した位置に光
学プローブを配置し、経時的に情報収集することによ
り、電気的な刺激に対応して生じる試料の光学的物性の
変化を経時的に観察することもできる。
【0049】また、走査を行わずに、固定した位置に光
学プローブを配置し、光の作用の及ぶ範囲を限定しつつ
照射光の波長を変化させて、経時的に情報収集すること
により、電気的刺激に対応して生じる試料の光学的物性
の変化の波長に応じた経時的観察をすることもできる。
【0050】また、試料に導入する電流量や波形を変化
させるなど電気的刺激条件を様々に変化させることによ
り、異なる電気的刺激条件に応じた試料の光学的物性の
変化を観察することができる。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の光学プローブ顕微鏡装置の実施の形態を説明する。な
お、図面の説明にあたって同一の要素には同一の符号を
付し、重複する説明を省略する。
【0052】(第1実施形態)図1は、本発明の光プロ
ーブ顕微鏡装置の第1実施形態の構成図である。この装
置は、近接場顕微鏡機能により高い位置分解能で試料の
光学像を得るとともに、パッチクランプ測定機能により
光刺激による電気生理学的特性の変化を測定する装置で
ある。
【0053】図1に示すように、この装置は、(a)試
料900の広域像を観察することが可能な光学顕微鏡部
100と、(b)試料900の上部に設置される光学プ
ローブ211を有し、試料900に光を照射する波長可
変光照射部210と、試料900からの光を結像し撮像
する撮像部220を備え、試料900の局所像を観察す
る走査型近接場光学顕微鏡部200と、(c)試料90
0中の単一の生細胞あるいは生体膜の微小な領域から生
体膜を横切る電流を導出して演算・増幅するパッチクラ
ンプ測定部300と、(d)走査型近接場光学顕微鏡部
200から得られた試料の局所像と、走査型近接場光学
顕微鏡部200の光の照射位置ごとにパッチクランプ測
定部300から得られた電気生理学的情報とを収集・統
合し、記録し、解析するとともに、走査型近接場光学顕
微鏡部200へ照射光の波長指示と走査指示とを通知
し、パッチクランプ測定部300の主増幅器および電気
信号発生装置(パルスジェネレータ)を制御する解析制
御部400とを備える。そして、保温機能を備えた収納
器500に収納された水浸状態の試料900を観察す
る。
【0054】光学顕微鏡部100では、ホフマンモジュ
レーションシステム、位相差顕微鏡、または微分干渉顕
微鏡を好適に使用できる。
【0055】図2は、波長可変光照射部210の構成図
である。図2(a)は、波長可変光源を、解析制御部4
00から指示された波長の光を出力する波長可変レーザ
212で構成した場合を示し、また、図2(b)は、波
長可変光源を、白色光源215と、白色光源215
から出力された白色光を分光出力する分光器216と、
分光器216から出力された光の全波長成分の中から
特定の波長成分の光を選択して出力する可動スリット2
17とで構成した場合を示す。
【0056】また、光学プローブ211は、先端部に数
10nmの開口を有するガラス管を備える。
【0057】撮像部220は、試料からの光を集める
対物レンズ221と、対物レンズ221を介した光を
結像させる結像光学系222と、結像面に受光面が設
置された撮像器223とを備える。
【0058】パッチクランプ測定部300は、試料に
アクセスするパッチ電極310と、パッチ電極310
を移動させる多次元マイクロマニピュレータ320と、
パッチ電極310で検出された生体電気信号である電
流を電圧信号に変換・増幅して出力する前置増幅器と、
パッチ電極310で検出された生体電気信号である生
体膜を横切る電流信号を入力し、電圧信号に変換し、増
幅して出力する前置増幅器330と、解析制御部40
0からの指示により、シール抵抗の測定、膜電位固定、
および膜電流固定に関する指令信号を出力する電気信号
発生装置380と、前置増幅器300から出力された
電圧信号を入力し、増幅し、処理して解析制御部400
へ向けて出力するとともに、電気信号発生装置380か
ら出力された指令信号を入力し、演算処理して前置増幅
器330へ向けて出力する主増幅器340とを備える。
【0059】本実施形態の光学プローブ顕微鏡装置で
は、まず、光学顕微鏡部100で試料の広域像を得る。
引き続き、得られる試料の広域像に基づいて、多次元マ
イクロマニピュレータ320を用い、パッチ電極310
の先端を、目標とする細胞などの生体試料900の特定
の位置に接近・接触させる。そして、パッチ電極310
の内部を陰圧にして試料900を吸引し、細胞膜を吸引
侵入させ、ギガオーム(GΩ)シールを形成させる(図
3参照)。このとき、GΩシールの形成までの過程を電
気的にモニタするため、シール抵抗値の測定、膜電位固
定および膜電流固定するための指令パルスを主増幅器3
40を介して前置増幅器330に出力するために、解析
制御部400の制御を受けたパルスジェネレータ380
を用いる。
【0060】GΩシールの形成を確認した後、電極31
0の内部に吸引侵入させた細胞膜を破壊してホールセル
記録状態にする(図4参照)。
【0061】次に、走査型近接場光学顕微鏡部200の
光学プローブ211を、光学顕微鏡部100で得られる
試料の広域像を観察しながら、目標とする細胞などの生
体試料900上の位置に移動する。引き続き、3次元マ
イクロマニピュレータを走査して、光学プローブ211
の先端を試料900表面の近接場領域である試料900
なで数10nmの距離の初期位置まで接近させる。光学
プローブ211の近接場領域への移動にあたっては、ノ
ンコンタクト走査型顕微鏡モードまたはシィアフォース
ノンコンタクト走査型顕微鏡モードなどの方式を好適に
使用できる。
【0062】こうして、試料900の観察にあたっての
幾何学的配置が完了し、光学的顕微観察および電気生理
学的測定の準備が整い、電気生理学的特性測定を開始す
る。
【0063】まず、解析制御部400は走査型近接場光
学顕微鏡部200に照射光の波長を通知する。この指示
に応じて、光照射部210で発生した照射光を初期位置
に設定された光学プローブ211を介して試料900に
照射する。ここで、光学プローブ211を介して試料9
00に照射される照射光は非放射光であるエバネセント
光であり、結像のためのレンズなどを用いないので、レ
ンズの開口による回折の制限を受けず、位置分解能が光
学プローブ211の先端の開口径のみで決定される。こ
の結果、光学プローブ211の先端の径を数10nmと
し、光学プローブ211先端と試料900との距離を近
接場領域となる数10nmとすれば、照射光の波長の数
10分の1〜数100分の1の分解能で、試料の微細な
形状や構造、あるいは微小領域における光学的な特性が
観察できる。こうして観察される試料900の局所像は
解析部400に通知される。
【0064】また、光の照射によって発生した試料内の
電気生理学的変化に伴う生体膜を横切る電流および膜電
位の変化は、パッチ電極310から導出されてパッチク
ランプ測定部300で測定され、測定結果が解析制御部
400に通知される。なお、パッチ電極310で導出さ
れた電流・電位は、前置増幅器330内の電流電圧変換
器により電圧信号に変換されるが、微小信号なので増
幅、演算、電流雑音の低減などの処理を行う主増幅器3
40を介して解析制御部400に通知される。
【0065】解析制御部400は、走査型近接場光学顕
微鏡部200から通知された試料の局所像情報と、パッ
チクランプ測定部300から通知された電気生理学的特
性情報を収集し、初期位置情報とともに格納する。
【0066】次に、解析制御部400は、走査型近接場
光学顕微鏡部200にX−Y走査を指示する。そして、
走査位置ごとに、上記と同様にして、試料900の局所
像情報と電気生理学的情報とを収集し、走査位置情報と
ともに格納する。
【0067】走査にあたって、近接場領域内での走査を
確保するためには、コンスタントハイトモード制御、ノ
ンコンタクト走査型顕微鏡モード制御、またはシィアフ
ォースノンコンタクト走査型顕微鏡モード制御などの方
式を好適に使用できる。なお、水侵状態の試料を観察対
象とする場合には、コンスタントハイトモード制御によ
る走査が特に好適である。
【0068】次いで、解析制御部400は走査型近接場
光学顕微鏡部200に照射光の波長の変更を通知する。
そして、上記と同様にして、指定波長についての試料9
00の局所像情報と電気生理学的情報とを収集し、走査
位置情報とともに格納する。
【0069】以後、観察目的とした照射光波長のすべて
について、上記と同様にして、試料900の局所像情報
と電気生理学的情報とを収集し、走査位置情報とともに
格納する。
【0070】走査、情報収集、および情報格納の完了
後、解析制御部400は格納情報に基づいて、試料90
0の走査領域全体の光学像情報や光照射位置に応じた電
気生理学的特性情報を解析し、顕微観察像と生体電気反
応とを対応させて再構成して表示や記録などを行う。
【0071】なお、本実施形態の装置を用いて、走査を
行わずに、固定した位置に光学プローブ211を配置
し、光の作用の及ぶ範囲を限定しつつピンポイント照明
を行い、経時的に情報収集することにより、このピンポ
イント照明に対応して生じる試料の光学的物性の変化や
電気生理学的特性の変化を経時的に観察することもでき
る。
【0072】また、本実施形態の装置を用いて、走査を
行わずに、固定した位置に光学プローブ211を配置
し、光の作用の及ぶ範囲を限定しつつ照射光の波長を変
化させて、経時的に情報収集することにより、このピン
ポイント照明に対応して生じる試料の光学的物性の変化
や電気生理学的特性の変化の波長依存性を経時的に観察
することもできる。
【0073】また、本実施形態の装置を用いて、照射光
の波長種を1つにして観察することもできる。
【0074】また、本実施形態ではパッチ電極を使用し
たが、パッチ電極に代えてガラス微小電極や金属微小電
極の試料内へ侵入させる微小電極などを使用しても、本
実施形態と同様にして、高い位置分解能で試料の光学的
態様と、光刺激位置による電気生理学的態様の変化を観
察することができる。
【0075】なお、微小電極を使用する場合には、パッ
チ電極の場合におけるGΩシールの形成は必要ない。ま
た、生細胞であることの確認を行わない場合には、電気
信号発生装置であるパルスジェネレータは構成から除く
ことが可能である。
【0076】(第2実施形態)図5は、本発明の光プロ
ーブ顕微鏡装置の第2実施形態の構成図である。この装
置は、電気的な刺激を与えた試料の態様を、近接場顕微
鏡機能により高い位置分解能で試料の光学像を観察する
装置である。
【0077】図5に示すように、本実施形態の装置は、
(a)試料900の広域像を観察する可能な光学顕微鏡
部100と、(b)試料900の上部に設置される光学
プローブ211を有し、試料に光を照射する光照射部2
10を備え、試料900の局所像を観察する走査型近接
場光学顕微鏡部200と、(c)試料900中の単一の
生細胞あるいは生体膜の微小な領域から試料に電気的な
刺激を付与するパッチクランプ刺激部350と、(d)
パッチクランプ刺激部350で刺激された試料900の
各走査位置ごとに走査型近接場光学顕微鏡部200から
得られた試料の局所像を収集し、記録し、解析するとと
もに、装置全体を制御する解析制御部450とを備え
る。そして、保温機能を備えた収納器500に収納され
た水侵状態の試料を観察する。
【0078】光学顕微鏡部100では、第1実施形態と
同様に、ホフマンモジュレーションシステム、位相差顕
微鏡、または微分干渉顕微鏡を好適に使用できる。
【0079】パッチクランプ刺激部350は、試料に
アクセスするパッチ電極360と、パッチ電極360
を移動させる多次元マイクロマニピュレータ370と、
パッチ電極360で検出された生体電気信号である生
体膜を横切る電流信号を入力し、電圧信号に変換し、増
幅して出力するとともに、パッチ電極を介して試料に電
気的刺激を付与する電気信号を出力する前置増幅部33
5と、解析制御部450からの指示により、シール抵
抗の測定、膜電位固定、および膜電流固定に関する第1
の指令信号および試料に電気的刺激を付与に関する第2
の指令信号を出力する電気信号発生装置385と、前
置増幅部335から出力された電圧信号を入力し、増幅
し、処理して解析制御部450へ向けて出力するととも
に、電気信号発生装置385から出力された第1の指令
信号および第2の指令信号を入力し、演算処理して前置
増幅部335へ向けて出力する主増幅部345とを備え
る。
【0080】本実施形態の光学プローブ顕微鏡装置で
は、試料の観察に先立って、光学顕微鏡部100で試料
の広域像を得る。引き続き、得られる試料の広域像に基
づいて、多次元マイクロマニピュレータ370を用い、
パッチ電極360の先端を、目標とする細胞などの生体
試料900の特定の位置に接近・接触させ、ギガオーム
(GΩ)シールを形成させ、第1実施形態と同様にホー
ルセル状態とする。
【0081】次に、第1実施形態と同様にして、光学プ
ローブ211の先端を試料900の近接場領域である初
期位置まで接近させる。
【0082】こうして、試料900の観察にあたっての
幾何学的配置が完了する。
【0083】まず、パッチクランプ刺激部350からパ
ッチ電極360を介して試料900に電流・電圧信号導
入するなどして、試料900に電気的刺激を付与する。
【0084】次に、光照射部210で発生した照射光を
初期位置に設定された光学プローブ211を介して照射
する。第1実施形態と同様に、光学プローブ211を介
して試料900に照射される照射光は非放射光であるエ
バネセント光であり、結像のためのレンズなどを用いな
いので、レンズの開口による回折の制限を受けず、位置
分解能が光学プローブの先端の開口径のみで決定され
る。この結果、照射光の波長の数10分の1〜数100
分の1の分解能で、試料900の微細な形状や構造、あ
るいは微小領域における光学的な特性が観察できる。観
察された試料900の局所像は解析制御部450に通知
される。
【0085】解析制御部450は、走査型近接場光学顕
微鏡部200から通知された試料900の局所像情報を
収集し、初期位置情報とともに格納する。
【0086】次に、解析制御部450は、走査型近接場
光学顕微鏡部200に走査を指示する。そして、走査位
置ごとに、試料900の局所像情報を収集し、走査位置
情報とともに格納する。
【0087】次いで、解析制御部450は走査型近接場
光学顕微鏡部200に照射光の波長の変更を通知する。
そして、上記と同様にして、指定波長についての試料9
00の局所像情報とを収集し、走査位置情報とともに格
納する。
【0088】以後、観察目的とした照射光波長のすべて
について、上記と同様にして、試料900の局所像情報
を収集し、走査位置情報とともに格納する。
【0089】走査、情報収集、および情報格納の完了
後、解析制御部450は格納情報に基づいて、試料90
0の走査領域全体の光学像情報を解析し、顕微観察像を
再構成して表示や記録などを行う。この結果、照射光の
波長に応じた電気的刺激に対する光学的物性の変化の観
察ができる。
【0090】また、走査を行わずに、固定した位置に光
学プローブ211を配置し、経時的に情報収集すること
により、電気的な刺激に対応して生じる試料900の光
学的物性の変化を経時的に観察することもできる。
【0091】また、走査を行わずに、固定した位置に光
学プローブ211を配置し、光の作用の及ぶ範囲を限定
しつつ照射光の波長を変化させて、経時的に情報収集す
ることにより、電気的刺激に対応して生じる試料900
の光学的物性の変化の波長に応じた経時的観察をするこ
ともできる。
【0092】また、試料900に導入する電流量や波形
を変化させるなど電気的刺激条件を様々に変化させるこ
とにより、異なる電気的刺激条件に応じた試料の光学的
物性の変化を観察することができる。
【0093】また、本実施形態ではパッチ電極を使用し
たが、第1実施形態と同様に、パッチ電極に代えてガラ
ス微小電極や金属微小電極などの試料内へ侵入させる微
小電極を使用しても、本実施形態と同様にして、電気的
刺激による試料の態様の変化を高い位置分解能で観察す
ることができる。
【0094】なお、微小電極を使用する場合には、パッ
チ電極の場合におけるGΩシールの形成は必要ない。
【0095】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明の請
求項1の光学プローブ顕微鏡装置によれば、走査型近接
場光学顕微鏡部によって光学的顕微鏡観察をし、走査型
近接場光学顕微鏡機能に必須の微小開口の光学プローブ
による微小領域への光照射によって生じる電気生理学的
変化を電気情報測定部で測定し、双方の情報を解析部で
統合するので、高い位置分解能で試料の光学的態様と、
光刺激位置による電気生理学的態様の変化を観察するこ
とができる。
【0096】また、本発明の請求項5の光学プローブ顕
微鏡装置によれば、電気刺激部で電気的に刺激された試
料を走査型近接場光学顕微鏡部によって光学的顕微鏡観
察するので、電気的刺激による試料の態様の変化を高い
位置分解能で観察することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の光学プローブ顕微鏡の
構成図である。
【図2】波長可変光照射部の構成図である。
【図3】GΩシールの形成時の試料付近の幾何学的配置
の説明図である。
【図4】ホールセル記録状態での試料付近の幾何学的配
置の説明図である。
【図5】本発明の第2実施形態の光学プローブ顕微鏡の
構成図である。
【符号の説明】
100…光学顕微鏡部、200…走査型近接場光学顕微
鏡部、210…波長可変光照射部、211…光学プロー
ブ、212…波長可変レーザ、213…白色光源、21
4…分光器、215…スリット、300…パッチクラン
プ測定部、310…パッチ電極、320…多次元マイク
ロマニピュレータ、330…前置増幅器、340…主増
幅器、350…パッチクランプ刺激部、360…パッチ
電極、370…多次元マイクロマニピュレータ、38
0,390…電気信号発生装置、400,450…解析
制御部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の広域像を観察する光学顕微鏡部
    と、 前記試料の上部に設置された光学プローブを有し、前記
    試料に光を照射する光照射部を備え、試料の局所像を観
    察する走査型近接場光学顕微鏡部と、 前記試料中の単一の生細胞あるいは生体膜の微小な領域
    から生体膜を横切る電流あるいは膜電位を導出して記録
    する電気情報測定部と、 前記走査型近接場光学顕微鏡部から得られた前記試料の
    局所像と、前記走査型近接場光学顕微鏡部の光の照射位
    置ごとに前記パッチクランプ測定部から得られた電気生
    理学的情報とを収集し、記録し、解析するとともに、装
    置全体を制御する解析制御部と、 を備えることを特徴とする光学プローブ顕微鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記電気情報測定部は、 前記試料の表面にアクセスするパッチ電極と、 前記パッチ電極を移動させるマイクロマニピュレータ
    と、 前記パッチ電極で検出された生体電気信号である前記生
    体膜を横切る電流信号を入力し、電圧信号に変換し、増
    幅して出力する前置増幅器と、 前記解析制御部からの指示により、シール抵抗の測定、
    膜電位固定、または膜電流固定に関する指令信号を出力
    する電気信号発生装置と、 前記前置増幅器から出力された電圧信号を入力し、増幅
    し、処理して前記解析制御部へ向けて出力するととも
    に、前記電気信号発生装置から出力された前記指令信号
    を入力し、演算処理して前記前置増幅器へ向けて出力す
    る主増幅器と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の光学プローブ
    顕微鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記電気情報測定部は、 前記試料の内部にアクセスする微小電極と、 前記微小電極を移動させるマイクロマニピュレータと、 前記微小電極で検出された生体電気信号を入力し、増幅
    して出力する前置増幅器と、 前記前置増幅器から出力された電圧信号を入力し、増幅
    し、処理して前記解析制御部へ向けて出力するととも
    に、前記電気信号発生装置から出力された前記指令信号
    を入力し、演算処理して前記前置増幅器へ向けて出力す
    る主増幅器と、 を備えることを特徴とする請求項1記載の光学プローブ
    顕微鏡装置。
  4. 【請求項4】 前記微小電極は、ガラス微小電極および
    金属微小電極のいずれか一方である、ことを特徴とする
    請求項3記載の光学プローブ顕微鏡装置。
  5. 【請求項5】 試料の広域像を観察する光学顕微鏡部
    と、 前記試料の上部に設置された光学プローブを有し、前記
    試料に光を照射する波長可変光照射部を備え、試料の局
    所像を観察する走査型近接場光学顕微鏡部と、 前記試料中の単一の生細胞あるいは生体膜の微小な領域
    に電気的な刺激を付与する電気刺激部と、 前記電気刺激部で刺激された前記試料の各走査位置ごと
    に前記走査型近接場光学顕微鏡部から得られた前記試料
    の局所像を収集し、記録し、解析するとともに、装置全
    体を制御する解析制御部と、 を備えることを特徴とする光学プローブ顕微鏡装置。
  6. 【請求項6】 前記電気刺激部は、 前記試料の表面にアクセスするパッチ電極と、 前記パッチ電極を移動させるマイクロマニピュレータ
    と、 前記パッチ電極で検出された生体電気信号である前記生
    体膜を横切る電流信号を入力し、電圧信号に変換し、増
    幅して出力するとともに、前記パッチ電極を介して前記
    試料に電気的刺激を付与する電気信号を出力する前置増
    幅部と、 前記解析制御部からの指示により、シール抵抗の測定、
    膜電位固定、および膜電流固定に関する第1の指令信号
    および前記試料に電気的刺激を付与に関する第2の指令
    信号を出力する電気信号発生装置と、 前記前置増幅部から出力された電圧信号を入力し、増幅
    し、処理して前記解析制御部へ向けて出力するととも
    に、前記電気信号発生装置から出力された前記第1の指
    令信号および前記第2の指令信号を入力し、演算処理し
    て前記前置増幅部へ向けて出力する主増幅部と、 を備えることを特徴とする請求項5記載の光学プローブ
    顕微鏡装置。
  7. 【請求項7】 前記電気刺激部は、 前記試料の内部にアクセスする微小電極と、 前記微小電極を移動させるマイクロマニピュレータと、 前記微小電極で検出された生体電気信号を入力し、増幅
    して出力するとともに、前記微小電極を介して前記試料
    に電気的刺激を付与する電気信号を出力する前置増幅部
    と、 前記解析制御部からの指示により、前記試料に電気的刺
    激を付与に関する指令信号を出力する電気信号発生装置
    と、 前記前置増幅部から出力された電圧信号を入力し、増幅
    し、処理して前記解析制御部へ向けて出力するととも
    に、前記電気信号発生装置から出力された前記指令信号
    を入力し、演算処理して前記前置増幅部へ向けて出力す
    る主増幅部と、 を備えることを特徴とする請求項5記載の光学プローブ
    顕微鏡装置。
  8. 【請求項8】 前記微小電極は、ガラス微小電極および
    金属微小電極のいずれか一方である、ことを特徴とする
    請求項7記載の光学プローブ顕微鏡装置。
  9. 【請求項9】 前記光学顕微鏡部は、ホフマンモジュレ
    ーションシステム、位相差顕微鏡、および微分干渉顕微
    鏡のいずれか1つを備える、ことを特徴とする請求項1
    または5記載の光学プローブ顕微鏡装置。
  10. 【請求項10】 前記光照射部は波長可変レーザを備え
    る、ことを特徴とする請求項1または5記載の光学プロ
    ーブ顕微鏡装置。
  11. 【請求項11】 前記光照射部は、 白色光源と、 前記白色光源から出力された白色光を分光出力する分光
    器と、 前記分光器から出力された光の全波長成分の中から特定
    の波長成分の光を選択して出力する光選択器と、 を備えることを特徴とする請求項1または5記載の光学
    プローブ顕微鏡装置。
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