JPH09197332A - 光偏向器及びその組付方法 - Google Patents

光偏向器及びその組付方法

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JPH09197332A
JPH09197332A JP8006904A JP690496A JPH09197332A JP H09197332 A JPH09197332 A JP H09197332A JP 8006904 A JP8006904 A JP 8006904A JP 690496 A JP690496 A JP 690496A JP H09197332 A JPH09197332 A JP H09197332A
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JP
Japan
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polygon mirror
rotary polygon
mirror
optical deflector
tilt
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JP8006904A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Tada
直之 多田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転多面鏡の倒れを簡単かつ高精度に補正す
る。 【解決手段】 回転多面鏡44が取付けられる回転体4
8のフランジ58上に円環状の補正用突起74、76を
同心円状に突出形成している。補正用突起74、76は
各々所定の回転振れ量をもち、取付けられる回転多面鏡
44を異なる角度で傾ける。回転多面鏡44の端面8
0、82には各々突起74、76に対応して逃げ溝8
4、86が形成され、回転多面鏡44をいずれか一方の
突起74、76上に載置できるようになっている。回転
多面鏡44の面倒れ量を測定し、測定した面倒れ量と略
同等の倒れを生じさせるいずれか一方の突起74、76
上に回転多面鏡44の取付ける。これにより、回転体4
8に組付けた後の回転多面鏡44の面倒れ量が小さく抑
えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光偏向器に係り、特
に回転する回転多面鏡によって光ビームを偏向させる光
偏向器に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、デジタルコピアやデジタルプリンタ等において、用
紙等の記録媒体上に画像を形成する場合、半導体レーザ
等の光源から射出された光ビームを光偏向器によって偏
向させ、偏向された光ビームによって感光体表面等の走
査面を走査して、感光体表面等に静電潜像を形成する。
形成された静電潜像は、その後、現像器により現像さ
れ、転写器により記録媒体上に転写された後、定着器に
より定着されるという一連の操作(いわゆる電子写真プ
ロセス)によってデジタル画像とされる。
【0003】ところで、前述のように光源からの光ビー
ムを感光体側へ偏向させる光偏向器として、従来より、
一方向に高速回転する回転多面鏡(ポリゴンミラー)に
よって光ビームを偏向反射させるものがある。この種の
光偏向器によれば、回転多面鏡の外周に形成した複数の
鏡面(反射面)によって順次光ビームを偏向させ感光体
表面等を1ライン毎走査できるので、高速走査が可能で
かつ走査むらも少ない、等の利点がある。
【0004】しかしながら、従来の光偏向器では、回転
可能な平板状の台座上に回転多面鏡を直接取付ける構造
のため、回転多面鏡自身の面倒れ量(回転多面鏡の端面
(取付面)に対する反射面の直角度の誤差)や、回転多
面鏡が取付けられる台座上面の傾き等によって、組付後
の回転多面鏡の反射面に倒れが生じる、という問題があ
った。回転多面鏡に倒れが生じると、回転多面鏡の反射
面によって反射される光ビームが反射面による偏向走査
方向(主走査方向)と垂直な方向(副走査方向)に周期
的にずれて副走査方向にピッチむらを発生させ、形成さ
れる画像の品質を低下させる。
【0005】前記回転多面鏡の倒れをなくすために、特
開平2−176715号公報には、回転多面鏡及び台座
間に回転多面鏡の倒れを調整する調整部材を介在させた
光偏向装置が提案されている。しかし、この提案では、
回転多面鏡の倒れを一点で調整するため、回転鏡の反射
面が相対向する2面の場合はともかく3面以上の場合に
は調整作業が極めて煩雑で、微小な調整を行うことがで
きない。しかも、回転多面鏡を台座上に組付けた後に調
整を行う必要があるため、この点でも調整作業は極めて
面倒となる。
【0006】特に近年では、回転多面鏡を回転させる駆
動モータの回転数及び負荷を小さくするため、小型(小
径)の回転多面鏡で反射面を増やすことが試みられてい
る。ところが、回転多面鏡の反射面を増やすと、各反射
面で反射される光ビームの振り角が小さくなり、回転多
面鏡及び感光体間の光路長を長くしなければならないた
め、回転多面鏡に僅かな倒れがあっても感光体上の光ビ
ームの位置は副走査方向に大きくずれてしまう。このよ
うに、前記回転多面鏡の倒れは信頼性の高い光偏向器を
実現する上で障害となっていた。
【0007】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、回転多面鏡の倒れを極めて簡単かつ高精度に補正で
きる光偏向器を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、回転する台座と、台座上に同
軸的に取付けられて一体的に回転する回転多面鏡と、を
有する光偏向器において、前記回転多面鏡が取付られる
台座の取付面から突出され、回転多面鏡に異なる倒れ量
を生じさせる支持手段を備えたことを特徴とする。
【0009】請求項1記載の発明では、回転体の取付面
から、回転多面鏡に異なる倒れ量を生じさせる支持手段
が突出されている。回転多面鏡にはその加工精度に基づ
く面倒れ量が存在するので、回転多面鏡の面倒れ量が支
持手段によって打ち消されるように回転多面鏡を支持手
段上に取付ければ、取付け後の回転多面鏡の倒れ量はな
くなり、回転多面鏡の反射面は回転軸とほぼ平行に保た
れる。
【0010】請求項1記載の発明において、前記支持手
段としては、請求項2記載のように台座の回転軸を中心
として同心円状に設けた複数の円環状の突起により構成
しても、請求項3記載のように台座の回転軸を中心とし
て同心円状に描いた複数の円形軌道上にそれぞれ3個以
上の突起を設けて構成してもよい。このように、回転軸
からの距離が異なる複数の突起を用意しておけば、回転
多面鏡の面倒れ量に対応する一の突起(回転軸から所定
距離の突起)を選択し、選択した突起上に回転多面鏡を
取付けるだけで、回転多面鏡の倒れを低減できる。
【0011】前記支持手段としては、上記のように複数
の突起により構成されるもの以外に、請求項4記載のよ
うに単一の渦状突起を用いてもよい。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の発明において、回転多面鏡の回転体へ
の取付面に、前記支持手段上の所定の位置に回転多面鏡
を支持させるための凸部を形成したことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、回転多面鏡を台座上に載置す
るだけで、支持手段上の所定位置(例えば回転多面鏡の
面倒れ量に対応する位置)に回転多面鏡を支持すること
ができる。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記凸部を回転多面鏡の軸方向両端面に形
成することを特徴とする。回転多面鏡の両端面に各々凸
部を形成すれば、回転多面鏡を裏返して取付けるだけ
で、回転多面鏡が支持される支持部材上の位置(即ち回
転多面鏡の倒れ量)が変更されるため、回転多面鏡の面
倒れ量にばらつき等があっても、面倒れ量に対応した取
付けを行うことができる。
【0014】請求項7記載の発明は、回転する台座上に
回転多面鏡を同軸的に組付けるに際し、前記回転多面鏡
が取付られる台座の取付面に、回転多面鏡に異なる倒れ
量を生じさせる支持手段を設けておき、前記回転多面鏡
の面倒れ量と略同等の前記倒れ量を生じさせる支持手段
上の領域を選択し、選択した領域上に回転多面鏡を支持
させる、ことを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明によれば、回転多面鏡
の面倒れ量に対応する支持手段上の領域を選択し、選択
した領域に回転多面鏡を支持するだけで回転多面鏡の面
倒れを補正できるので、面倒れ補正作業が極めて簡単で
ある。しかも、支持手段上の領域を選択することによ
り、回転多面鏡の面倒れ量にばらつきがあっても面倒れ
量に対応した領域に支持できる。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項7記載の発
明において、選択された支持手段の領域上に回転多面鏡
を支持する前に、当該選択された領域以外の領域を削除
又は変形させることを特徴とする。請求項8記載の発明
によれば、回転多面鏡の取付面が平坦な場合でも支持部
材の所定領域上に回転多面鏡を簡単かつ確実に支持でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】
〔第1の実施形態〕図1には本発明の第1の実施形態に
係る光偏向器をディジタルプリンタに適用した様子が示
されている。ディジタルプリンタ10は、図示しないワ
ークステーションやコンピュータ等の情報処理装置にケ
ーブルを介して接続され、情報処理装置から入力される
画像信号に基づいて用紙等の記録媒体上に画像の記録を
行うようになっている。図1に示すように、記録用紙3
0の配送経路上には感光体ドラム12が回転可能に設け
られている。感光体ドラム12の外周側には帯電器1
4、現像器16、転写用帯電器20が順に配設され、帯
電器14及び現像器16間のドラム表面に走査光学装置
18から光ビームが照射される。
【0018】走査光学装置18は、光源として使用され
るレーザダイオード32、レーザダイオード32からの
レーザビーム(光ビーム)LBを感光体側に偏向させる
光偏向器34、各種の光学系を備えている。レーザダイ
オード32は情報処理装置から1ライン毎に入力される
画像信号に基づいてオンオフ制御され、画像信号に応じ
て変調されたレーザビームLBを射出する。レーザダイ
オード32から射出されたレーザビームLBは、コリメ
ータレンズ38及びシリンダレンズ40を経て光偏向器
34の回転多面鏡44に到達する。回転多面鏡44は正
多角柱形状に形成され、外周に複数の反射鏡面60をも
つ。回転多面鏡44に到達したレーザビームLBは、回
転多面鏡44の反射鏡面60で反射された後、fθレン
ズ42を経由して感光体ドラム12上に結像される。
【0019】回転多面鏡44はまた駆動モータ46によ
って高速回転されている。このため、回転多面鏡44に
入射されるレーザビームLBは、回転多面鏡44の回転
に伴う反射鏡面60の移動によって所定の振り角で偏向
され、ドラム表面をライン方向(軸方向)に沿って走査
する(主走査)。このとき、感光体ドラム12の表面は
既に帯電器14によって一様に帯電されており、感光体
ドラム12表面には記録すべき画像のパターンに応じて
電位を低下させた静電潜像が形成される。
【0020】感光体ドラム12表面に形成された静電潜
像には随時現像器16によってトナーが付着されて顕像
化された後、記録用紙30に重ねられる。この状態で、
感光体ドラム12上のトナー像は転写用帯電器20から
の静電力によって記録用紙30上に転写される。記録用
紙30上に転写されたトナー像は、その後、定着器28
によって熱又は圧力が加えられて融着固定される。
【0021】前記感光体ドラム12の外周側にはまたク
リーナ26が配設され、前記感光体ドラム12表面に残
留しているトナーを除去する。残留トナーが除去された
ドラム表面には、再び上述した帯電、露光、現像等の一
連の処理が施され、随時搬送される記録用紙30に対し
て画像の記録が行われる。
【0022】図2には前記走査光学装置18に適用され
る光偏向器34の概略構成が示されている。光偏向器3
4は、ハウジング50に回転自在に支持された回転体4
8と、回転体48上に取付けられ回転体48と一体的に
回転する回転多面鏡44と、回転体48及びハウジング
50間に設けられ回転体48を所定の方向に回転させる
駆動モータ46と、を備えている。ハウジング50は板
状とされ、図示しない前記走査光学装置18のケーシン
グに着脱自在に取付けられる。ハウジング50の中央部
には当該ハウジング50を貫通するように円筒状の支持
部50Aが形成されている。回転体48は、円筒状の回
転軸部52と、回転軸部52の外周より径方向外方へ延
出する円板状のフランジ(台座)58とを有する。回転
軸部52のフランジ58より下側部分は前記支持部50
Aの内周側に挿入され、支持部50A内に軸受け54
A、54Bを介して回転自在に支持されている。軸受け
54A、54Bは所定の間隔を隔てて対向配設され、軸
受け54A、54B間には予圧バネ56が介設されてい
る。予圧バネ56は、軸受け54A、54Bのラジアル
すきまをなくすもので、軸受け54A、54Bに軸方向
に予圧を与える。
【0023】前記回転多面鏡44は、回転体48のフラ
ンジ58上に着脱自在に取付けられている。回転多面鏡
44は正八角柱形状とされ、八角形をなす側面部分には
各々鏡面加工された反射鏡面60が形成されている。回
転多面鏡44の中央部には軸線方向に沿って貫通する貫
通孔62が形成され、回転多面鏡44を回転軸部52外
周に嵌合させることで、フランジ58上に同心的に載置
できるようになっている。
【0024】回転軸部52の上端部分には回転多面鏡4
4をフランジ58側(下方)へ押圧するための押さえ板
64が取付けられている。押さえ板64は回転軸部52
の外周に形成した溝に嵌め込まれており、回転多面鏡4
4を押さえ板64とフランジ58とで挟持した状態で保
持する。なお、押さえ板64による押圧力は、回転多面
鏡44に変形を与えることなく(即ち反射面60の平面
度を良好に保つように)、しかも、回転多面鏡44が回
転によりずれない範囲で決定される。
【0025】前記駆動モータ46は、支持部50Aの上
端部外周に周方向に沿って取付けた駆動コイル68と、
駆動コイル68の外周側に所定の間隙を隔てて対向配設
した駆動マグネット70とにより構成されている。駆動
コイル68は、ハウジング50上に取付けた制御基板7
2に接続され、制御基板72に搭載した制御装置(図示
せず)により通電制御される。駆動マグネット70は、
取付フランジ58の外周縁部に形成した屈曲部66の内
面側に取付けられ、前記駆動コイル68の通電制御によ
って回転体48を回転させる。
【0026】ところで、前記回転多面鏡44自身に加工
精度に基づく面倒れ(回転多面鏡44の端面80、82
に対する反射鏡面60の直角度の誤差)があると、フラ
ンジ58上に取付けた後の回転多面鏡44の反射鏡面6
0にも倒れが生じ、回転多面鏡44より反射されるレー
ザビームLBが副走査方向にずれて副走査方向へのピッ
チむらとなる。本第1の実施形態では、前記の如きピッ
チむらを低減するため、回転多面鏡44が取付けられる
フランジ58上に略円環状の補正用突起(支持手段)7
4、76を同心円状に突出形成し、補正用突起74、7
6のうちいずれか一の突起上に回転多面鏡44を取付け
るようにしている。
【0027】ここで、回転多面鏡44の上下両端面(取
付け支持面)80、82にはそれぞれ逃げ溝84、86
が形成されている。逃げ溝84は、回転多面鏡44の端
面80の補正用突起76と対向する領域に円環状に形成
され、いわば回転多面鏡44の端面80に突起74上に
着座(接触)させるよう凸部を形成した構造となってい
る。また逃げ溝86は、回転多面鏡44の端面82の突
起74に対向する領域に円形状に形成され、回転多面鏡
44の端面82側に突起76上に着座(接触)する凸部
を形成した構造となっている。このように、回転多面鏡
44の上下両端面80、82に突起74、76に対応し
て凸部を形成すれば、回転多面鏡44を裏返して取付け
るだけで別々の突起74、76上に取付けることが可能
となる(図4参照)。
【0028】一方、補正用突起74、76の周方向各部
の断面形状は矩形又は台形状とされており、補正用突起
74、76の上面74A,76Aは各々回転多面鏡44
を着座(載置)させる座面として使用される。補正用突
起74、76のうち外周側の突起76の上面76Aは、
回転多面鏡44に比較的小さな倒れを生じさせるような
プロフィールで形成され、内周側の突起74の上面74
Aは、回転多面鏡44に比較的大きな倒れを生じさせる
よう形成されている。このため、補正用突起74、76
のうち回転多面鏡44の面倒れ量α(図5参照)と同等
の倒れ量を生じさせるいずれか一の突起74、76を選
択し、選択した突起74、76上に回転多面鏡44を載
置すれば、回転多面鏡44の面倒れ量αによる影響を補
正用突起74、76によって打ち消すことができる。
【0029】前記補正用突起74、76上に載置したと
きの回転多面鏡44の倒れ量は補正用突起74、76上
面の回転振れ(回転体48を回転させたときに起こる回
転軸線方向(上下方向)への振れ)を各々測定すること
により把握できる。すなわち、補正用突起74、76上
に回転多面鏡44を載せて回転させると回転多面鏡44
には支持スパン(各突起74、76の直径D)と前記回
転振れの振れ幅γとで定まる大きさの倒れ(振れ)を生
じる。このため、補正用突起74、76上の振れ幅γを
測定しておけば補正用突起74、76の直径Dとの関係
から、各補正用突起74、76により生じる回転多面鏡
44の倒れの大きさを知ることができる。
【0030】図6(A)(B)は前記補正用突起74、
76による回転多面鏡44の倒れ量の違いの一例を示し
ている。この例では、内周側の突起74上に載置したと
きのほうが外周側の突起76上に載置したときよりも回
転多面鏡44は大きな振幅の振れを生じるようになって
いる。なお、図6(A)(B)の縦軸は前記各突起7
4、76上の回転振れ幅を回転多面鏡44の倒れ(傾
き)に換算した値(換算値)βを示し、横軸は補正用突
起74、76の周方向の位置を示している。
【0031】図6の如き補正用突起74、76の特性
は、例えば次のようにして得ることができる。回転体4
8を加工機(例えば旋盤等)で加工する場合、図7
(A)に示すように回転体48のフランジ58外周を加
工機のチャック200で把持して回転させる。このと
き、予めフランジ58より突出させた突起の先端をバイ
ト等の工具202により同時に加工して補正用突起7
4、76を得る。このようにして得られた回転体48を
ハウジング50に回転自在に支持すると、回転体48自
身の加工精度や組付け精度等により、図7(B)のよう
に加工時の回転中心204と組付け後の回転中心206
とはずれるが、組付け後の補正用突起74の回転振れ幅
と補正用突起76の回転振れ幅はほぼ等しくすることが
できる。このため、補正用突起74、76上に回転多面
鏡44を取付けて回転した時、回転多面鏡44に生じる
倒れ量(傾き)は補正用突起74、76の直径(回転軸
206からの距離)のみに依存し、前述したように内周
側突起74に載置したほうが外周側突起76に載置した
ときよりも回転多面鏡44の倒れが大きくなる。
【0032】次に、前記光偏向器34の組立方法を図8
を用いて説明する。なお、図8中の実線は所定の回転角
での状態を示し、二点鎖線は実線の状態から180°回
転させた状態を示している。光偏向器34の組立に先立
ち、まず、使用する回転多面鏡44の面倒れ量αを測定
する。このとき、図8(A)に実線で示すように光源か
らの光ビームを上側(光走査方向と垂直方向の一方側)
に反射させる傾きを+、図8(A)に二点鎖線で示すよ
うに下側に反射させる傾きを−で表すと、反射鏡面60
A〜60Hの面倒れ量αは全体として図5に示すように
正弦波状となる。次に、測定した面倒れ量αが最大α
MAX となる反射鏡面60Cに対応する位置にマーキング
を形成する。ここでは、図2(B)のように回転多面鏡
44の端面80、82の反射鏡面60C寄りの位置に径
方向に沿ってマーキング(刻印等)90を形成する。
【0033】回転多面鏡44の端面80、82にマーキ
ング90を形成すると、次に、ハウジング50に回転体
48を回転自在に支持させる。そして、図8(B)に示
すように回転体48を回転軸206回りに回転させて補
正用突起74、76上面の回転振れ量(回転軸線方向の
振れ量)γを測定する。補正用突起74、76上の振れ
量γを測定すると、次に、測定した振れ量γが最小γ
MIN となる箇所に図2(B)のようにマーキング92を
形成する。このとき、補正用突起74、76は前述のよ
うに同時加工され、補正用突起74、76上の振れ量γ
は互いに同一の周期及び位相を有する。このため、図2
(B)のようにフランジ58上面の周方向の一箇所にマ
ーキング92を形成すれば、両台座74、76の振れ量
γが最小γ MIN となる箇所を特定できる。
【0034】回転多面鏡44及びフランジ58に各々マ
ーキング90、92を形成すると、次に、前記のように
測定した最大面倒れ量αMAX に対応するいずれか一の補
正用突起74、76を選択する。例えば、図5(A)の
ように最大面倒れ量αMAX が比較的大きい場合は図6
(A)のように比較的大きな倒れを生じさせる内周側の
突起74を選択し、また図5(B)のように最大面倒れ
量αMAX が比較的小さい場合は図6(B)に示す外周側
の突起76を選択する。
【0035】補正用突起74、76のうちいずれか一を
選択すると、選択した突起74、76上に回転多面鏡4
4を載置する。図2は、回転多面鏡44の面倒れ量αが
比較的大きい場合の取付け例を示し、回転多面鏡44の
端面80を下向きにして回転軸部52の外周側に嵌合さ
せることにより、回転多面鏡44を内側の突起74上に
載置している。また図4は、回転多面鏡44の面倒れ量
αが比較的小さい場合の取付け例であり、回転多面鏡4
4の端面82を下向きにして回転軸部52の外周側に嵌
合させることにより外側の突起76上に載置している。
【0036】回転多面鏡44を突起74、76上に載置
した後は、回転多面鏡44を回転させてマーキング9
0、92の位置を一致させ、この状態で、回転軸部52
の上端部分に押さえ板64を取付け、回転多面鏡44を
固定する。これにより、回転多面鏡44の面倒れ量αに
よる影響が補正用突起74、76の回転振れによって打
ち消され、回転多面鏡44の各反射鏡面60は図8
(C)に示すように回転軸206とほぼ平行に保たれる
ことになる。
【0037】以上のように本第1の実施形態では、回転
多面鏡44が取付けられるフランジ58上に、回転多面
鏡44に異なる傾きを生じさせる円環状の補正用突起7
4、76を複数形成しているので、回転多面鏡44をそ
の面倒れ量αに対応するいずれか一方の突起74、76
上に取付けるだけで、回転多面鏡44を極力少ない倒れ
量で組付けることができ、回転多面鏡44の反射鏡面6
0を回転軸206とほぼ平行に保つことができる。この
ため、回転多面鏡44の各反射鏡面60から反射される
光ビームLBの副走査方向へのずれ、即ち副走査方向の
ピッチむらを可及的に低減でき、信頼性の高い光偏向器
を得ることができる。
【0038】また、回転多面鏡44に異なる倒れを生じ
させる複数の補正用突起74、76を用意しておくこと
により、回転多面鏡44の面倒れ量αに対応する一の補
正用突起74、76を選択し、選択した突起74、76
上に回転多面鏡44を取付けるだけで、回転多面鏡44
の倒れを大幅に低減できるので、回転多面鏡44の倒れ
を極めて簡単に低減できる。
【0039】特に、回転多面鏡44の反射鏡面60を加
工する場合、図12に示すように複数の回転多面鏡44
を積み重ねた状態で一度に加工されるため、回転多面鏡
44の面倒れ量αは加工ロット、積み重ね位置等によっ
て異なる。このような場合でも、本実施形態のように複
数の補正用突起74、76を用意しておけば、加工ロッ
ト毎の面倒れ量αのばらつきに合わせて最適な突起7
4、76上に取付けることが可能となる。
【0040】また本第1の実施形態では、回転多面鏡4
4の最大面倒れ量αMAX に対応する位置と取付フランジ
58の最小回転振れ量γMIN に対応する位置に各々マー
キング90、92を形成し、形成したマーキング90、
92の位置が一致するように回転多面鏡44を取付けた
ので、この点でも、回転多面鏡44をフランジ58上に
簡単に取付けることができる。
【0041】なお、上記第1の実施形態においては、回
転多面鏡44の上下両端面80、82に逃げ溝84、8
6を形成し回転多面鏡44を補正用突起74、76上に
選択載置できるようにしたが、回転多面鏡44の一方の
端面80、82のみに溝を形成して所定の突起74、7
6上に載置する構成としてもよい。但し、回転多面鏡4
4の上下両端面80、82に溝84、86を形成すれ
ば、回転体48上に回転多面鏡44を裏返して取付ける
だけで、異なる突起74、76上に取付けることができ
るので、面倒れ量αにばらつきがあっても良好に対処で
きる。
【0042】また、上記第1の実施形態においては、回
転体48のフランジ58上に複数の補正用突起74、8
6を形成したが、単一の突起でもよい。要は、回転体4
8の回転軸からの距離に応じて回転多面鏡44に異なる
倒れ量を生じさせるものであればよい。したがって、前
記補正用突起74、76に代えて、例えば回転軸回りに
略渦状をなす単一の渦状突起を用いてもよい。
【0043】また、上記第1の実施形態では、回転体4
8のフランジ58上に円環状の補正用突起74、76を
形成したが、図11に示すように円柱状の突起を複数形
成してもよい。図11の例では、回転軸を中心としてフ
ランジ58上に同心円状に描かれた円形軌道110A〜
110C上にそれぞれ3つずつの補正用突起112、1
14、116を所定角度(120°)毎に形成してい
る。
【0044】また、上記第1の実施形態において、回転
多面鏡44をフランジ58上に組付ける際、回転多面鏡
44の面倒れ量αが最大αMAX となる部位にマーキング
90を、補正用突起74、76の回転振れ量γが最小γ
MIN となる部位にマーキング92を各々形成したが、こ
れとは逆に、面倒れ量αが最小αMIN 、回転振れ量γが
最大γMAX となる部位に各々マーキングを90、92を
施してもよい。 〔第2の実施形態〕次に図9及び図10を用いて本発明
の第2の実施形態について説明する。なお、上記第1の
実施形態と同一の箇所は同一の符号を付して説明を省略
する。図9及び図10に示すように、本第2の実施形態
の光偏向器100では、回転体48のフランジ58上に
円環状の補正用突起102〜106が同心円状に複数
(ここでは3つ)形成され、これら補正用突起102〜
106のうちいずれか一の補正用突起106上に回転多
面鏡44が取付けられている(図には最も内側の突起1
02上に取付けた状態が示されている)。
【0045】ここで、回転多面鏡44の上下両端面8
0、82は平坦であり、上記第1の実施形態のような逃
げ溝は形成されていない。また、補正用突起102〜1
06は加工が容易な樹脂により形成され、回転多面鏡4
4の取付けに先立ち、使用しない突起102、104を
事前にニッパやカッタ等の切削具で削除したり、熱等を
加えて変形させている。
【0046】本第2の実施形態によれば、回転体48の
フランジ58上に円環状の補正用突起102〜106を
同心円状に形成し、形成した補正用突起102〜106
のうちいずれか一の突起を選択し、選択した突起上に回
転多面鏡44を取付ける構造としたので、前記第1の実
施形態と同様、回転多面鏡44の面倒れを簡単かつ高精
度に補正することができる。
【0047】また、補正用突起102〜106を樹脂製
とし、選択された突起以外の突起を削除又は変形させた
ので、回転多面鏡44の取付けに支障となる突起がある
場合でも回転多面鏡44を所望の突起上に簡単に取付け
ることができる。しかも、前記回転多面鏡44の端面に
何らの加工を施すことなく取付けることができるので、
回転多面鏡44の加工に伴う悪影響を防ぐことができる
と共に回転多面鏡44の製造コストを低減できる。
【0048】なお、上記第2の実施形態においては、回
転多面鏡44を所望の突起102〜106上へ取付ける
際に、対象以外の突起(回転多面鏡の面倒れ量に対応す
る突起以外の突起)を削除又は変形させるようにした
が、所定の突起上にシート材等を介して取付けてもよ
い。また、回転多面鏡44の突起102〜106上への
取付け時に、取付けの支障となる突起がない場合は、前
記突起を削除又は変形させる必要がないことは当然であ
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように請求項1乃至請求項
4記載の発明によれば、回転体の取付面から、回転多面
鏡に異なる倒れ量を生じさせる支持手段を突出させてい
るので、回転多面鏡の倒れを簡単かつ高精度に補正でき
る、という優れた効果を有する。
【0050】請求項5記載の発明によれば、回転多面鏡
の取付面に凸部を形成したので、回転多面鏡を台座上に
載せるだけで回転多面鏡を支持手段上の所定位置に取付
けることができ、作業の簡素化を図ることができる、と
いう優れた効果を有する。
【0051】請求項6記載の発明によれば、回転多面鏡
の両端面に各々凸部を形成するので、回転多面鏡の面倒
れ量にばらつきがあっても良好に対処できる、という優
れた効果を有する。
【0052】請求項7記載の発明によれば、回転多面鏡
の面倒れ量に対応する支持手段の領域を選択し、選択し
た領域に回転多面鏡を固定するだけで面倒れ補正を行え
るので、回転多面鏡の倒れを簡単かつ高精度に補正でき
る、という優れた効果を有する。
【0053】請求項8記載の発明によれば、回転多面鏡
の製造コストを低減できる、という優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光偏向器が適用されるディジタルプリ
ンタの概略構成を示す図である。
【図2】本発明の光偏向器の第1の実施形態を示す概略
図であり、(A)は正面断面図、(B)は平面図であ
る。
【図3】図2の光偏向器に適用される回転体を示す図で
あり、(A)は部分正面断面図、(B)は同部分平面図
である。
【図4】図2の光偏向器において回転多面鏡を裏返して
取付けた状態を示す図である。
【図5】回転多面鏡の面倒れ量を示すグラフであり、
(A)は比較的大きな面倒れ量を、(B)は(A)より
小さな面倒れ量を示す。
【図6】補正用突起の回転振れ量を回転多面鏡の倒れ量
に換算したグラフであり、(A)は外側突起の換算値
を、(B)は内側突起の換算値を示す。
【図7】補正用突起上面の加工方法の一例を説明するた
めの図である。
【図8】図2の光偏向器の組付方法を説明するための図
である。
【図9】本発明の光偏向器の第2の実施形態を示す概略
図であり、(A)は正面断面図、(B)は平面図であ
る。
【図10】図9の光偏向器に適用される回転体を示す図
であり、(A)は部分正面断面図、(B)は同部分平面
図である。
【図11】補正突起の他の構成例を示す図である。
【図12】回転多面鏡の反射面を加工する際に複数の回
転多面鏡を積み重ねた状態を示す図である。
【符号の説明】
18 走査光学装置 34 光偏向器 44 回転多面鏡 48 回転体 58 フランジ(台座) 60 反射鏡面 68 駆動コイル(駆動モータ) 70 駆動マグネット(駆動モータ) 74 補正用突起(支持手段) 76 補正用突起(支持手段) 80、82 端面(取付け支持面) 90、92 マーキング

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する台座と、台座上に同軸的に取付
    けられて一体的に回転する回転多面鏡と、を有する光偏
    向器において、 前記回転多面鏡が取付られる台座の取付面から突出さ
    れ、回転多面鏡に異なる倒れ量を生じさせる支持手段を
    備えたことを特徴とする光偏向器。
  2. 【請求項2】 前記支持手段は、前記台座の回転軸を中
    心として同心円状に設けた複数の円環状の突起からなる
    請求項1記載の光偏向器。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は、前記台座の回転軸を中
    心として同心円状に描いた複数の円形軌道上にそれぞれ
    3個以上の突起を設けて構成されている請求項1記載の
    光偏向器。
  4. 【請求項4】 前記支持手段は、前記台座の回転軸回り
    に渦状に形成された渦状突起である請求項1記載の光偏
    向器。
  5. 【請求項5】 前記回転多面鏡の回転体への取付面に、
    前記支持手段上の所定の位置に回転多面鏡を支持させる
    ための凸部を形成した請求項1乃至4のいずれかに記載
    の光偏向器。
  6. 【請求項6】 前記凸部が前記回転多面鏡の軸方向両端
    面に形成された請求項5記載の光偏向器。
  7. 【請求項7】 回転する台座上に回転多面鏡を同軸的に
    組付けるに際し、 前記回転多面鏡が取付られる台座の取付面に、回転多面
    鏡に異なる倒れ量を生じさせる支持手段を設けておき、 前記回転多面鏡の面倒れ量と略同等の前記倒れ量を生じ
    させる支持手段上の領域を選択し、 選択した領域上に回転多面鏡を支持する、 ことを特徴とする光偏向器の組付方法。
  8. 【請求項8】 前記選択された支持手段の領域上に回転
    多面鏡を支持する前に、当該選択された領域以外の領域
    を削除又は変形させることを特徴とする請求項7記載の
    光偏向器の組立方法。
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