JPH09199131A - アルカリ蓄電池およびその製造法 - Google Patents
アルカリ蓄電池およびその製造法Info
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Abstract
放電サイクル寿命特性に優れたアルカリ蓄電池を提供す
る。 【解決手段】 水酸化ニッケルを主とする正極活物質粉
末に、25℃で10-2S/cm以上の導電率を有し、か
つアルカリ電解液に対して安定な複合酸化物粉末を添加
したアルカリ蓄電池用ニッケル正極。
Description
しくはそのニッケル正極に関し、特にニッケル・カドミ
ウム蓄電池、ニッケル・水素蓄電池やニッケル・亜鉛蓄
電池に好適なペースト式のニッケル正極とその製造法に
関する。
る蓄電池としては、鉛蓄電池とアルカリ蓄電池がある。
このうちアルカリ蓄電池は高信頼性が期待でき、小形軽
量化も可能などの理由から、その小型のものは各種ポ−
タブル機器用電源に、大型のものは産業用電源として広
く使われてきた。
してはカドミウムの他に亜鉛、鉄、水素などがある。現
在のところカドミウム極が主体であるが、エネルギ−密
度を高めることが可能な金属水素化物、つまり水素吸蔵
合金を負極に使ったニッケル−水素蓄電池が開発実用化
され、その製法などについて多くの提案がされている。
極や酸化銀極なども取り上げられているが、そのほとん
どはニッケル極である。その電極形態はポケット式から
焼結式、さらにはペースト式へと移り変わって特性が向
上し、確実な密閉化が可能になるにつれて、その用途も
広がった。
ル塩を主とする水溶液と水酸化ナトリウム水溶液とより
作成された水酸化ニッケル活物質粉末に、コバルト、カ
ドミウム等の粉末を添加し、結着材、水等を加えて粘調
なペースト状態にし、これを空間率の高い多孔体(芯
材)に充填して作成される。このニッケル極は焼結式の
ものに比べてエネルギー密度が高いという特徴がある。
ニッケル正極の活物質である水酸化ニッケルは、ニッケ
ルとしての反応価数が2であると、その導電率は約10
-14S/cmと非常に低い。しかし、酸化されてニッケ
ルの反応価数が大きくなると10-2S/cm以上の導電
率を有する。
電気化学的な酸化は、比較的容易にほぼ完全に行うこと
ができる。しかし3価から2価までの電気化学的な還元
は、ニッケルの反応価数2.2以下では水酸化ニッケル
の導電率が急激に低下するために非常に困難である。こ
のことにより水酸化ニッケルの利用率の上限は80%程
度になる。
化ニッケルのみではその利用率が低いという欠点を改善
するために、水酸化ニッケル粉末に金属コバルト、水酸
化コバルト、酸化コバルト等を添加し、100%に近い
利用率を実現している。このように利用率が向上するの
は、電池充電時にこれらコバルトが酸化され、導電性を
有する高次酸化物のオキシ水酸化コバルトとなって導電
性ネットワークを形成するためである。
態のオキシ水酸化コバルトは、ニッケル正極電位が低下
する(カドミウムや水素吸蔵合金電極に対して約1.0
V以下になる)と、その反応価数が2価のコバルト化合
物に代わり電解液に対して溶解性を呈する。このため放
電時や高温長期保存時に電池電圧が低下したアルカリ蓄
電池ではニッケル正極中のコバルト量が低下、または局
在化するために水酸化ニッケル活物質間の集電性は低下
するという課題を有していた。
安定で、かつ高い導電率を有する導電剤を添加すること
により、水酸化ニッケルの利用率の低下を防ぐことがで
きる。たとえば、金属ニッケル粉末やカーボン粉末を添
加することが提案されている。
のような高温下での電池の充放電時に酸化されるため
に、集電性は初期のそれよりも低下するという課題を有
していた。
優れた性能を発揮するアルカリ蓄電池およびそのための
ニッケル正極を提供することを主たる目的とする。
に、本発明では正極活物質の主体をなす水酸化ニッケル
粉末に、25℃で10-2S/cm以上の導電率を有し、
かつアルカリ電解液に対して安定な複合酸化物粉末を添
加してアルカリ蓄電池用ニッケル正極としたものであ
る。
素の金属酸化物やアルカリ土類金属元素の酸化物、アル
カリ金属元素の酸化物より合成される複合酸化物は、ア
ルカリ電解液に対して安定で、かつ還元に対しても優れ
た安定性を有し、高い導電率を呈するものを得ることが
できる。
ることにより、水酸化ニッケル粒子相互間や水酸化ニッ
ケル粒子と電極集電体との間の導電性を安定に、かつ良
好に維持することができために、長期保存後の電池特
性、高温でのサイクル寿命特性を向上することができ
る。
化ニッケルを主とするアルカリ蓄電池用正極中に室温
(25℃)で10-2S/cm以上の導電率を有し、アル
カリ電解液に対して安定な複合酸化物を添加したもので
あり、このことにより前記正極を用いたアルカリ蓄電池
の長期保存後の電池特性、高温でのサイクル寿命特性を
向上させることができる。
ルを主とするアルカリ蓄電池用正極中に遷移金属元素
(Ti,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cuのうちの
少なくとも1種)の酸化物と希土類元素(La,Ce,
Nd,Pr,Yのうちの少なくとも1種)の酸化物ある
いはこれにさらにアルカリ土類金属元素(Mg,Sr,
Ca,Baのうちの少なくとも1種)の酸化物を加えた
複合酸化物を添加したものであり、請求項1と同様の効
果を得ることができる。
ルを主とするアルカリ蓄電池用正極中に遷移金属元素
(Ti,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cuのうちの
少なくとも1種)の酸化物とアルカリ金属元素(Li,
Na,K,Rbのうちの少なくとも1種)の酸化物より
なる複合酸化物を添加したものであり、これも請求項1
と同様の効果が得られる。
ケルを主とするアルカリ蓄電池用正極に遷移金属元素
(Ti,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cuのうちの
少なくとも1種)の塩と希土類元素(La,Ce,N
d,Pr,Yのうちの少なくとも1種)の塩を溶解した
水溶液、あるいはこれにさらにアルカリ土類金属元素
(Mg,Sr,Ca,Baのうちの少なくとも1種)の
塩を溶解した水溶液より共沈法により沈澱させた各構成
金属元素の水酸化物、炭酸塩、あるいはしゅう酸塩の混
合物を焼成して合成した複合酸化物を添加したものであ
り、請求項1および4と同様の効果を発揮する。
ケルを主とするアルカリ蓄電池用正極に、アルカリ金属
元素(Li,Na,K,Rbのうちの少なくとも1種)
の水酸化物を触媒として、前記水溶液に遷移金属元素
(Ti,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cuのうちの
少なくとも1種)の酸化物または水酸化物と希土類元素
(La,Ce,Nd,Pr,Yのうちの少なくとも1
種)の酸化物または水酸化物を加えて水熱合成した複合
酸化物、あるいはこれにさらにアルカリ土類金属元素
(Mg,Sr,Ca,Baのうちの少なくとも1種)の
酸化物または水酸化物を加えて水熱反応により合成した
複合酸化物を添加したものであり、請求項1,4,10
と同様の効果を有している。
ケル粒子表面上に遷移金属元素(Ti,Cr,Mn,F
e,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)の酸化
物または水酸化物からなる層を形成した後、これを希土
類元素(La,Ce,Nd,Pr,Yのうちの少なくと
も1種)の酸化物または水酸化物、あるいはこれにさら
にアルカリ土類金属元素(Mg,Ca,Sr,Baのう
ちの少なくとも1種)の酸化物または水酸化物とアルカ
リ金属元素(Li,Na,K,Rbのうちの少なくとも
1種)の水酸化物を加えた水溶液中に入れて混合し、水
熱反応により複合酸化物層を形成したものであり、請求
項1,4,11,13と同様の効果を有している。
ケル粒子表面上に遷移金属元素(Ti,Cr,Mn,F
e,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)の酸化
物または水酸化物からなる層を形成した後、これをアル
カリ金属元素(Li,Na,K,Rbのうちの少なくと
も1種)の水酸化物の水溶液中に入れて混合し、水熱反
応により複合酸化物層を形成したものであり、請求項
1,7と同様の効果を有している。
ケルよりなる電極を、遷移金属元素(Ti,Cr,M
n,Fe,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)
の塩と希土類元素(La,Ce,Nd,Pr,Yのうち
の少なくとも1種)の塩、あるいはこれにさらにアルカ
リ土類金属元素(Mg,Ca,Sr,Baのうち少なく
とも1種)の塩を溶解した水溶液中で電解酸化すること
により電極中に複合酸化物を合成したものであり、請求
項1,4と同様の効果を有している。
に遷移金属元素(Ti,Cr,Mn,Fe,Co,N
i,Cuのうちの少なくとも1種)の酸化物または水酸
化物からなる層を形成した水酸化ニッケルよりなる電極
を、希土類元素(La,Ce,Nd,Pr,Yのうちの
少なくとも1種)の塩、あるいはこれとさらにアルカリ
土類金属元素(Mg,Ca,Sr,Baのうちの少なく
とも1種)の塩を溶解した水溶液中で電解酸化すること
により水酸化ニッケル粒子表面に複合酸化物を合成した
ものであり、請求項1,4,7,13と同様の効果を有
している。
ケルよりなる電極を、希土類元素(La,Ce,Nd,
Pr,Yのうちの少なくとも1種)の酸化物または水酸
化物、あるいはこれにさらにアルカリ土類金属元素(M
g,Ca,Sr,Baのうちの少なくとも1種)の酸化
物または水酸化物と遷移金属元素(Ti,Cr,Mn,
Fe,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)の酸
化物または水酸化物を混合したアルカリ水溶液中で電解
酸化することより電極中に複合酸化物を合成したもので
あり、請求項1,4,11,13と同様の効果を有して
いる。請求項19に記載の本発明は、水酸化ニッケルよ
りなる電極を、遷移金属元素(Ti,Cr,Mn,F
e,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)の塩と
アルカリ金属元素(Li,Na,K,Rbのうち少なく
とも1種)の水酸化物を溶解した水溶液中で電解酸化す
ることにより電極中に複合酸化物を合成したものであ
り、請求項1,7と同様の効果を有している。
に遷移金属元素(Ti,Cr,Mn,Fe,Co,N
i,Cuのうちの少なくとも1種)の酸化物または水酸
化物からなる層を形成した水酸化ニッケルよりなる電極
を、アルカリ金属元素(Li,Na,K,Rbのうちの
少なくとも1種)の水酸化物の水溶液中で電解酸化する
ことにより水酸化ニッケル粒子表面に複合酸化物を合成
したものであり、請求項1,7と同様の効果を有してい
る。
ケルの粒子に遷移金属元素(Cr,Fe,Co,Ni,
Cuのうちの少なくとも1種)の粉末を混合するか、あ
るいは粒子表面に金属元素の金属層を形成した後、前記
金属層を酸化するとともに、この金属と希土類元素(L
a,Ce,Nd,Pr,Yのうちの少なくとも1種)の
酸化物、あるいはこれにさらに加えたアルカリ土類金属
元素(Mg,Ca,Sr,Baのうちの少なくとも1
種)の酸化物とよりなる複合酸化物を合成したものであ
る。
ケルを主とする正極に、遷移金属元素(Cr,Fe,C
o,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)の繊維状金属
あるいは繊維状合成樹脂表面に前記遷移金属元素の金属
層を形成した後、この金属あるいは金属層を酸化すると
ともにこの金属と希土類元素(La,Ce,Nd,P
r,Yのうちの少なくとも1種)の酸化物、あるいはこ
れとさらにアルカリ土類金属元素(Mg,Ca,Sr,
Baのうちの少なくとも1種)の酸化物とより合成した
複合酸化物を添加したものである。
ケルの粒子表面に遷移金属元素(Cr,Fe,Co,N
i,Cuのうちの少なくとも1種)の金属層を形成した
後、前記金属層を酸化するとともにこの金属とアルカリ
金属元素(Li,Na,K,Rbのうちの少なくとも1
種)の酸化物とから複合酸化物を合成したものである。
ケルを主とする正極に、遷移金属元素(Cr,Fe,C
o,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)の繊維状金属
あるいは繊維状合成樹脂表面に前記遷移金属元素の金属
層を形成した後、この金属あるいは金属層を酸化すると
ともにこの金属とアルカリ金属元素(Li,Na,K,
Rbのうちの少なくとも1種)の酸化物より合成した複
合酸化物を添加したものである。
説明する。
素の欠損量、複合酸化物はその組成や合成条件により酸
素量が一定せず、また、整数から外れた量を有してい
て、この外れた量を、一般的に欠損量として表してい
る)で表わされる複合酸化物の合成方法について、以下
に記述する。
00g合成した。これはランタン、ストロンチウム、コ
バルトの各硝酸塩を所定量用意し、これを2リットルの
水に溶解した。これを十分に攪拌しながら水酸化ナトリ
ウム100gと炭酸ナトリウム100gを1リットルの
水に溶解した水溶液(炭酸塩を用いたのは炭酸ストロン
チウムの溶解度が水酸化ストロンチウムに比べて小さい
からである)を滴下し、pH10〜12で各構成金属元
素の水酸化物および炭酸塩の混合物を沈澱させた。次い
で、これをろ過、乾燥した後、粉砕、水洗して大気中6
00℃で3時間仮焼し、その後、再度十分に水洗して残
留ナトリウムを除去した。水洗の水のpHが9以下にな
った後、大気中800℃で3時間焼成した。十分に酸化
反応させるために、さらに粉砕、混合後、大気中800
℃、3時間の焼成操作を2回行って、複合酸化物La
0.7Sr0.3CoO3-xを合成した。この合成方法を「溶
液合成法」と定義する。
相当のメチルセルロース粉末を混合し、直径2.5cm
の金型を用いて2t/cm2の圧力で加圧成型したペレ
ットを5mm角の柱状に切断加工し、その導電率を交流
4端子法により測定した。その結果、この複合酸化物の
導電率は約10S/cmであった。また、この複合酸化
物は31重量%濃度のKOH水溶液に対してほとんど溶
解せず、安定であった。
0.7Sr0.3CoO3-xの1次粒子の平均粒子径は1μm
以下(比表面積10〜20m2)であったが、それらが
寄り集まって凝集体(2次粒子)を形成していた。この
凝集体の平均粒子径は10〜20μmであった。この凝
集体を粉砕するためにこれを水に分散させ、高速回転す
る粉砕攪拌羽根を有する高分散装置を用いて粉砕を行っ
た。この高分散処理を行った粉末の平均粒子径は約2μ
mであった。
チウム、四三酸化コバルトを用いて同組成の複合酸化物
を合成した。酸化ランタン、炭酸ストロンチウム、四三
酸化コバルトの各粉末を所定量秤取して、これらを十分
に攪拌混合し、さらにこれに若干の水を加えて練った
後、乾燥、粉砕して大気中で1100℃の温度で3時間
焼成した。ここでの混合時に水を加えたのは、水溶性の
材料を溶解させることにより全体の混合を十分に行うこ
とができるためである。また、1100℃で焼成したの
は、それ以下の温度では合成反応が起こり難いためであ
る。十分に酸化反応させるために、さらに粉砕、混合
後、大気中で1100℃の温度による3時間の焼成操作
を2回行って、複合酸化物La0.7Sr0.3CoO3-xを
合成した。この合成方法を「粉末合成法」と定義する。
この方法で合成した複合酸化物La0. 7Sr0.3CoO
3-xの1次粒子の平均粒子径は2〜5μmであった。さ
らに、大きい粒径の複合酸化物La0.7Sr0.3CoO
3-xを得るために、この複合酸化物粉末に1重量%のメ
チルセルロースを加えて直径2.5cmの金型で2t/
cm 2で加圧成型したペレットを、大気中で1200℃
の温度で24時間焼成した。焼成後、ペレットを粉砕
し、ふるい分けした。
a0.7Sr0.3CoO3-xを混合した正極を作成し、負極
は一般式MmNi3.55Co0.75Mn0.4Al0.3(Mmは
ミッシュメタル、La,Ce等よりなる)水素吸蔵合金
粉末を用いて電池を作成し、その特性を評価した。
述する。水酸化コバルトと水酸化亜鉛を共晶状態で含む
水酸化ニッケル粉末(以降これを正極用水酸化ニッケル
と称する)に上記の「溶液合成法」で合成した複合酸化
物La0.7Sr0.3CoO3-x粉末の所定量(重量%)を
加えて十分に混合攪拌した後、酸化亜鉛(ZnO)粉末
1重量%を加えて混合攪拌し、さらにこれに水を加えて
ペースト状にし、芯材をなす平均ポアサイズ150μ
m、多孔度95%、厚さ1.0mmの発泡状ニッケルシ
ートに充填した。これを90℃で乾燥し、ローラプレス
で加圧し、さらにその表面にフッ素樹脂粉末をコーティ
ングして電極(正極)を作成した。
を抑制し、電池のサイクル寿命特性を向上させる。これ
らの電極を幅3.5cm、長さ11cm、厚さ0.7〜
0.8mmに調整し、リードを所定の位置に取り付けて
正極板とした。その容量は約1500mAhとした。
0.4Al0.3の水素吸蔵合金からなる電極を用いた。これ
には粒径53μm以下の合金粉末を用意し、これを80
℃の温度の31重量%の濃度のKOHアルカリ溶液中に
1時間入れて、アルカリ可溶分を取り除くとともに合金
の表面活性化処理を施した。
キシメチルセルロースの希水溶液を加え、混合攪拌して
ペースト状にし、これを平均ポアサイズ150μm、多
孔度95%、厚さ1.0mmの発泡状ニッケルシートに
充填した。これを90℃で乾燥し、ローラプレスで加圧
し、さらにその表面にフッ素樹脂粉末をコーティングし
て電極を作成した。これらの電極を幅3.5cm、長さ
14.5cm、厚さ約0.4mmに調整し、負極板とし
た。
与したポリプロピレン繊維不織布からなるセパレータ3
とを組み合わせ、全体を渦巻状に捲回して4/5Aサイ
ズのニッケルメッキした鋼製の電池ケース4内に収納し
た。さらに比重1.3の水酸化カリウム水溶液に水酸化
リチウムを30g/l溶解した電解液を2.35ml注
入後、ケース4の開口部を封口板4で封口して図1に示
す密閉形電池を作成した。
加圧状態で収容した正極端子キャップであり、封口板5
とは溶接されていて、その周縁にはガスケット8が設置
されている。9は封口板5の下面と正極1とを電気的に
つなぐコネクタである。
いて0.1C(10時間率、例えば1500mAhの電
池では電流150mA)で容量の150%まで充電し、
0.2Cで終止電圧1.0Vまで放電した。そして放電
終了後45℃で5日間放置した。
%充電し、0.2Cで1.0Vまで放電する充放電サイ
クルを10〜20サイクル行って化成処理し、試験電池
とした。
た。 (1)20℃での1C(1.5A)充放電試験;これは
20℃の温度下で0.2C(0.3A)で終止電圧1.
0Vまで放電した後、充電電流1Cで120%(1.2
時間)充電し、休止1時間後、1Cで1.0Vまで放電
した時の放電容量を測定した。
Cで1.0Vまで放電した後、1kΩの外部負荷をつな
いで45℃で2カ月保存し、保存前後での20℃、1C
充放電試験での放電容量を測定した。
れは温度45℃、充電電流1Cで120%、放電電流1
Cで1.0Vまでの充放電条件でのサイクルによる放電
容量の低下を測定した。
3-x粉末の添加量と、20℃での1C充放電時の正極活
物質の利用率を調べた。
a0.7Sr0.3CoO3-x粉末の添加量を0〜30重量%
とした正極を作成し、電池評価を行った。その結果を図
2に示す。複合酸化物の添加量が0重量%の正極を用い
た電池の正極活物質利用率は70%程度であったが、複
合酸化物を添加することにより利用率は次第に上昇し、
添加量15重量%で利用率はピークを示し、それ以上で
はほぼ一定となり95%の利用率を示した。
昇しても、電池の理論容量それ自体は正極中の水酸化ニ
ッケル量で決まるため、この複合酸化物の添加量が多く
なると、相対的に水酸化ニッケル量は減少して電池の容
量が低下する。このため複合酸化物の添加量を最少限に
抑えて、正極活物質の量の確保と、その利用率を向上さ
せることが好ましく、その添加量は2〜30重量%が適
当であった。
3-x粉末の平均粒子径と、これが20℃での1C充放電
時の正極活物質の利用率に与える影響を調べた。
粒子径約2μmの粉末、前記「粉末合成法」による粉
末、高分散処理していない「溶液合成法」による粉末と
「粉末合成法」による粉末、さらに分級した「粉末合成
法」によるそれぞれの複合酸化物La0.7Sr0.3CoO
3-x粉末を、電池正極用水酸化ニッケル粉末に各10重
量%添加した正極を各々作成し、電池評価を行った。そ
の結果を図3に示す。
の平均粒子径が大きくなることにより正極の利用率は低
下した。平均粒子径約5μm以下では90%以上の利用
率を示した。平均粒径10μm以上では80%以下の利
用率を示した。このことより粒子径の小さい方が水酸化
ニッケル活物質間の集電を効果的に向上させることがで
き、複合酸化物の平均粒子径としては5μm以下が好ま
しいことがわかった。
a0.7Sr0.3CoO3-x粉末を10重量%添加した正極
を用いて深放電試験と、45℃での充放電サイクル寿命
試験を行った。
高い値を示した。また、45℃での充放電サイクル寿命
試験を図4に示した。図4から明らかなように200サ
イクル経過後でも85%程度の容量維持率を示し、サイ
クル寿命でも優れた特性が確認できた。
の電池評価試験を行った。下記にそれら複合酸化物の合
成方法を記述する。
3-xの合成法。 ランタン、カルシウム、マンガンの各
硝酸塩を所定量、2リットルの水に溶解した。これを十
分に攪拌しながら水酸化ナトリウム100gと炭酸ナト
リウム100gを1リットルの水に溶解した水溶液を滴
下し、各構成金属元素の水酸化物および炭酸塩の混合物
を沈澱させた。これをろ過、乾燥した後、粉砕、水洗し
て大気中600℃の温度で3時間焼成した。その後再度
十分に水洗して残留ナトリウムを除去した。水洗の水の
pHが9以下になった後、大気中900℃で3時間焼成
した。十分に酸化反応させるために、さらに粉砕、混合
後、大気中900℃、3時間の焼成操作を2回行って、
複合酸化物La0.8Ca0.2MnO3-xを合成した。
3-xの合成法。ランタン、セリウム、クロムの各硝酸塩
を所定量、2リットルの水に溶解した。これを十分に攪
拌しながら水酸化ナトリウム100gを1リットルの水
に溶解した水溶液を滴下し、各構成金属元素の水酸化物
の混合物を沈澱させた。これをろ過、乾燥した後、粉
砕、水洗して大気中600℃の温度で3時間焼成した。
ついで上記(1)と同様に十分に水洗して残留ナトリウ
ムを除去した後、大気中800℃で3時間焼成した。さ
らに粉砕、混合後、大気中800℃で3時間の焼成操作
を2回行って、複合酸化物La0.8Ce0.2CrO3-xを
合成した。
3-xの合成法。ランタン、セリウム、ニッケルの各硝酸
塩を所定量、2リットルの水に溶解した。これを十分に
攪拌しながら水酸化ナトリウム100gを1リットルの
水に溶解した水溶液を滴下し、各構成金属元素の水酸化
物の混合物を沈澱させた。これをろ過、乾燥した後、粉
砕、水洗して大気中600℃で3時間焼成した。ついで
上記(1)と同様に十分に水洗して残留ナトリウムを除
去した後、大気中900℃で3時間焼成した。さらに粉
砕、混合後、大気中900℃で3時間の焼成操作を2回
行って、複合酸化物La0.9Ce0.1NiO3-xを合成し
た。
3-xの合成法。ネオジム、ストロンチウム、鉄の各硝酸
塩を所定量、2リットルの水に溶解した。これを十分に
攪拌しながら水酸化ナトリウム100gと炭酸ナトリウ
ム100gを1リットルの水に溶解した水溶液を滴下
し、各構成金属元素の水酸化物および炭酸塩の混合物を
沈澱させた。これをろ過、乾燥した後、粉砕、水洗して
大気中600℃で3時間焼成した。ついで上記(1)と
同様に十分に水洗して残留ナトリウムを除去した後、大
気中900℃で3時間焼成した。さらに粉砕、混合後、
大気中900℃で3時間の焼成操作を2回行って、複合
酸化物Nd0.8Sr0 .2FeO3-xを合成した。
遷移金属元素を用いた複合酸化物も合成し、評価した。
法。Li2CO3粉末とCo3O4粉末を所定量秤取り、こ
れに若干量の水を加えて粉砕混合し、大気中900℃で
3時間焼成した。十分に酸化反応させるために、さらに
粉砕、混合後、大気中900℃で3時間の焼成操作を3
回行って、複合酸化物Li0.8CoO2-xを合成した。
CO3粉末とTiO2粉末を所定量秤取り、これに若干量
の水を加えて粉砕混合し、大気中1000℃で3時間焼
成した。十分に酸化反応させるために、さらに粉砕、混
合後、大気中1000℃で3時間の焼成操作を3回行っ
て、複合酸化物Li0.75TiO2-xを合成した。
トリウム、バリウム、銅の各元素の硝酸塩を所定量、2
リットルの水に溶解した。これを十分に攪拌しながらグ
アニジン炭酸塩200gを1リットルの水に溶解した水
溶液を滴下し、各構成金属元素の水酸化物と炭酸塩の混
合物を沈澱させた。これをろ過、乾燥した後、粉砕して
大気中900℃で3時間焼成した。さらに、粉砕、混合
した後再度大気中900℃で3時間焼成し、複合酸化物
YBa2Cu3O7ーxを合成した。
遷移金属元素を用いた複合酸化物も合成し、評価した。
重量%濃度のKOH水溶液に対してほとんど不溶であっ
た。また、実施例1と同様の方法でその導電率を測定し
た。さらに、これらの複合酸化物粉末を高分散処理し、
正極活物質に10重量%添加して電池を作成し、実施例
1と同様の電池評価を行った。その結果を(表1)に示
した。
後の容量回復試験、高温での充放電サイクル試験に優れ
た特性を示した。
ナトリウムを用いたが、水酸化カリウム、水酸化リチウ
ム、エチルアミン、ブチルアミンやグアニジンなどの有
機塩基物でも同様の効果を得ることができる。また、炭
酸アルカリやしゅう酸アルカリはこれら塩基物を炭酸塩
やしゅう酸塩の形としたものであり、これも同様の効果
を得ることができる。
化物La0.7Sr0.3Co0.6Fe0.4O3-xを合成した。
この粉末を高分散処理した後、低温減圧状態で乾燥し、
その粉末をアクリル樹脂溶液に投入した。これを十分に
攪拌、混合しながら高粘度のペースト状にした。この高
粘度ペーストを0.2mmの穴を多数有するノズルより
押し出して繊維状とし、乾燥して、硬化させた。
下、1000℃で4時間焼成してアルクル樹脂成分を除
去し、さらに冷却後、大気中1100℃で6時間焼成
し、繊維状の複合酸化物La0.7Sr0.3Co0.6Fe0.4
O3-xを作成した。この繊維状複合酸化物は、その短径
が約6〜10μm、長さは0.1〜0.3mmであっ
た。
粉末を10重量%正極活物質に添加した正極を作成し、
電池評価を行った。なお、正極中には上記複合酸化物以
外にCoOを5重量%、ZnOを1重量%それぞれ添加
した。
加したが金属コバルト、水酸化コバルトを添加しても同
様の効果が得られる。これらコバルトおよびコバルト化
合物は、水酸化ニッケル粒子間の集電を図る目的よりも
負極に放電リザーブ(放電補償容量)を蓄えることが目
的であり、このことにより少ない回数の充放電化成で、
電池の低温放電特性を向上させることができる。
正極活物質利用率は95%、深放電試験での容量回復率
は96%、45℃での1C充放電サイクル寿命試験では
200サイクル経過時も90%を越える容量維持率が得
られた。
ことによっても深放電後の容量回復試験、および高温で
の充放電サイクル試験に優れた特性の正極を得ることが
できた。
分散し、これを焼成して繊維状複合酸化物を得たが、繊
維状有機高分子表面に複合酸化物粉末を塗布して焼成し
ても同様の効果を得ることができる。また、複合酸化物
の各構成酸化物を繊維に塗布、焼成して複合酸化物を合
成しても同様に繊維状の複合酸化物を得ることができ、
同様な効果を得ることができる。
いた実施例について説明する。
た粉末と、所定量の水酸化ストロンチウム粉末、酸化ラ
ンタン粉末を20重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液
中に入れ、攪拌混合後、耐熱耐圧型密閉容器に入れて5
00℃で60時間処理し、複合酸化物La0.7Sr0.3C
o0.3O3-xを合成した。この方法で合成した複合酸化物
の比表面積は30〜50m2/gと大きい値を示した。
のKOH水溶液に対してほとんど不溶であった。また、
実施例1と同様の方法で導電率を測定した。その導電率
は10S/cmと高い値を示した。さらに、この複合酸
化物粉末を高分散処理し、正極活物質に10重量%添加
して電池を作成し、実施例1と同様の電池評価を行っ
た。その結果20℃、1Cでの充放電試験の正極利用率
は約93%、深放電後の容量回復率は95%、45℃で
の充放電サイクル寿命試験でも200サイクル経過後で
90%以上の容量を維持していた。
ニッケルと混合する方法について述べたが、水酸化ニッ
ケル粉末それ自体も反応容器に入れ、攪拌混合して水熱
反応させても同様の効果を得ることができる。ニッケル
以外の他の遷移金属元素は、ニッケルに比べ高次(3価
以上)の酸化状態でも安定であり、それらの酸化と複合
酸化物の反応が優先的に起こる。
ニッケル粉末表面に遷移金属酸化物層を形成した後、複
合酸化物に変化させる方法を検討した。
中120℃で水酸化コバルトを酸化して得たオキシ水酸
化コバルトを加えて十分に攪拌混合し、水酸化ニッケル
粉末表面にオキシ水酸化コバルトの層を形成した。この
粉末を30重量%濃度のNaOH水溶液に入れ、攪拌混
合した後、耐熱耐圧型密閉容器に入れて300℃で60
時間処理し、水酸化ニッケル表面に複合酸化物NaxC
oO2(x<1)からなる層を作成した。
作成し、実施例1と同様の電池評価を行った。その結果
20℃、1C充放電での正極利用率は約92%、深放電
後の容量回復率は97%、45℃での充放電サイクル寿
命試験でも200サイクル経過後で90%以上の容量を
維持していた。
酸化クロムCr2O3を攪拌混合し、水酸化ニッケル表面
に酸化クロムの層を形成した。この水酸化ニッケル粉末
を実施例1と同様に発泡ニッケル金属板に充填して正極
板を作成した。
9:1の配合比の混合硝酸塩の30重量%水溶液に浸漬
した。この硝酸塩水溶液には酸化ランタン:炭酸ストロ
ンチウム粉末を9:1の割合で投入し、溶液中に粉末が
残留するようにした。これはランタンやストロンチウム
の析出後に残る硝酸イオンによる正極の腐食を防ぐため
に添加している。
に電流を流して、正極を電解酸化し、水酸化ニッケル表
面に複合酸化物La1-aSraCrO3-xを合成した。
1と同様の電池評価を行った。その結果20℃、1C充
放電での正極利用率は約91%、深放電後の回復率は9
6%、45℃での充放電サイクル試験結果でも200サ
イクル経過後で87%の容量を維持していた。
硝酸ランタン1モル/リットルの水溶液に浸漬した後、
大気中、600℃で15分間熱処理した。この操作を3
回繰り返した後、大気中、800℃で30分間焼成して
表面にLaNiO3-xを合成した。
ルを水酸化ニッケルに対して10重量%添加して混合
し、これを用いて正極を作成し、電池評価を行った。な
お、正極中には上記複合酸化物以外にCo(OH)2を
5重量%、ZnOを2重量%添加した。
正極活物質の利用率は93%、深放電試験での容量回復
率は96%、45℃での1C充放電サイクル寿命試験で
は200サイクル経過時でも90%を越える容量維持率
が得られた。
化物粉末を用いることによっても優れた特性の正極を得
ることができた。
が、繊維状有機高分子の表面に金属をメッキまたは塗布
した後、上記繊維状金属とほぼ同様の操作で繊維状複合
酸化物を得ることができ、この場合も同様の効果を得る
ことができる。
施例での遷移金属元素の酸化物と希土類元素の酸化物よ
りなる複合酸化物、あるいはこれにさらにアルカり土類
金属元素の酸化物を加えてなる複合酸化物は、ペロブス
カイト型結晶構造を有していた。また遷移金属元素の酸
化物とアルカリ金属元素の酸化物よりなる複合酸化物
は、層状または岩塩型(NaCl)結晶構造を有してい
た。
造を有する複合酸化物のX線回析図であり、図9と図1
0は層状結晶構造を有する複合酸化物のX線回析図であ
る。
としては、図11(a)に示すA−タイプ単位格子と、
(b)に示すB−タイプ単位格子とがある。図11
(a)はA原子が単位立方格子の体心を、B原子が隅
を、X原子が稜の中心を占める構造であり、図11
(b)はA原子が隅を、B原子が体心を、X原子が面心
を占める構造である。ペロブスカイト型結晶構造の層
は、図11(c)に示す順序になっており、A−タイプ
とB−タイプの相互関係が分かる。しかし、実際、多く
の複合酸化物の結晶構造では歪が存在し、理想的なペロ
ブスカイト型結晶構造が多少崩れている。このことはほ
とんど結晶化学の分野では常識となっている。
造を有するBa(Sr0.33Ta0.67)O3の六方晶系の
単位格子構造を示す。この図中の点線で示した単位格子
がA−タイプのペロブスカイト基本格子である。
の例としてGdFeO3の構造を図13に示す。点線は
基本のペロブスカイト単位格子の外形を表している。Y
Ba 2Cu3O7-xの構造図を図14に示す。この構造は
BaとCuとOとからなる酸素欠損の多いA−タイプの
ペロブスカイト型構造の単位格子の2個を対にしたもの
が、Yを介してc軸方向に積層している、ペロブスカイ
ト型結晶構造を有する。また、層状ペロブスカイト型の
例として六方BaTiO3の構造図を図15に示す。さ
らに、K2NiF4,Sr3Ti2O7,Bi4Ti3O12の
構造図をそれぞれ図16,図17,図18に示す。これ
らはペロブスカイト型構造の完全なA−タイプまたはB
−タイプの単位格子よりなる構造ではなく、若干変形し
たものであるが、これらもペロブスカイト型結晶構造を
有する化合物とみなすことができる。
ブスカイト型結晶構造に起因するものである。また、図
9と図10のX線回析図は構成原子配列面が層状に積層
し、その原子配列面の間隔によるものである。
合金を用いたニッケル水素蓄電池について述べたが、負
極としてカドミウムや亜鉛を用いたアルカリ蓄電池にお
いても同様の効果を得ることができる。また、複合酸化
物粉末についてはその形状を詳述していないが、柱状、
繊維状やそれらの凝集体、焼結体を用いることによって
も同様の効果を得ることができる。
長期保存や深放電において優れた容量回復率を示すとと
もに、高温での充放電サイクル寿命にも優れたアルカリ
蓄電池を得ることができる。
正極活物質の利用率との関係を示す図
の正極活物質の利用率との関係を示す図
度45℃1Cでの充放電サイクル特性と容量維持率との
関係を示す図
るCaTiO3-xのX線回析図
模式図
Claims (26)
- 【請求項1】正極と、負極と、アルカリ電解液から構成
された電池であり、前記正極は水酸化ニッケルを主とす
る活物質を備え、前記水酸化ニッケルを主とする正極活
物質が、室温(25℃)で10-2S/cm以上の導電率
を有し、さらにアルカリ水溶液からなる電解液に対して
安定な複合酸化物を前記正極中に、水酸化ニッケルの総
量の2〜30重量%含むことを特徴とするアルカリ蓄電
池。 - 【請求項2】複合酸化物が、平均粒子径5μm以下の粉
末であることを特徴とする請求項1記載のアルカリ蓄電
池。 - 【請求項3】複合酸化物は粉末の凝集体あるいは焼結体
を構成していて、その形態は柱状または繊維状である請
求項1記載のアルカリ蓄電池。 - 【請求項4】正極と、負極と、アルカリ電解液から構成
された電池であり、前記正極は水酸化ニッケルを主とす
る活物質を備え、この水酸化ニッケルを主とする正極活
物質の混合物中には、遷移金属元素(Ti,Cr,M
n,Fe,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)
の酸化物と希土類元素(La,Ce,Nd,Pr,Yの
うちの少なくとも1種)の酸化物よりなる複合酸化物、
あるいはこれにさらにアルカリ土類金属元素(Mg,S
r,Ca,Baのうちの少なくとも1種)の酸化物を加
えてなる複合酸化物を前記水酸化ニッケルの総量の2〜
30重量%含むことを特徴とするアルカリ蓄電池。 - 【請求項5】複合酸化物が、平均粒子径5μm以下の粉
末であることを特徴とする請求項4記載のアルカリ蓄電
池。 - 【請求項6】複合酸化物は粉末の凝集体あるいは焼結体
を構成していて、その形態は柱状または繊維状である請
求項4記載のアルカリ蓄電池。 - 【請求項7】正極と、負極と、アルカリ電解液から構成
された電池であり、前記正極は水酸化ニッケルを主とす
る活物質を備え、水酸化ニッケルを主とする正極活物質
の混合物中には、遷移金属元素(Ti,Cr,Mn,F
e,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)の酸化
物とアルカリ金属元素(Li,Na,K,Rbのうちの
少なくとも1種)の酸化物を加えてなる複合酸化物を前
記水酸化ニッケルの総量の2〜30重量%含むことを特
徴とするアルカリ蓄電池。 - 【請求項8】複合酸化物が、平均粒子径5μm以下の粉
末であることを特徴とする請求項7記載のアルカリ蓄電
池。 - 【請求項9】複合酸化物は粉末の凝集体あるいは焼結体
を構成していて、その形態は柱状または繊維状である請
求項7記載のアルカリ蓄電池。 - 【請求項10】正極と、負極と、アルカリ電解液から構
成された電池であり、前記正極は水酸化ニッケルを主と
する活物質を備え、この水酸化ニッケルを主とする正極
活物質の混合物中には、遷移金属元素(Ti,Cr,M
n,Fe,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)
の塩と希土類元素(La,Ce,Nd,Pr,Yのうち
の少なくとも1種)の塩を溶解した溶液、あるいはこれ
にさらにアルカリ土類金属元素(Mg,Sr,Ca,B
aのうちの少なくとも1種)の塩を溶解した溶液に水酸
化アルカリ溶液、あるいは炭酸アルカリ溶液、またはし
ゅう酸アルカリ溶液を加え、前記各種元素の水酸化物、
炭酸塩またはしゅう酸塩の混合物を作成し、これら混合
物を焼成して合成した複合酸化物を水酸化ニッケルの総
量の2〜30重量%含むことを特徴とするアルカリ蓄電
池。 - 【請求項11】正極と、負極と、アルカリ電解液から構
成された電池であり、前記正極は水酸化ニッケルを主と
する活物質を備え、この水酸化ニッケルを主とする正極
活物質の混合物中には、遷移金属元素(Ti,Cr,M
n,Fe,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)
の酸化物または水酸化物と希土類元素(La,Ce,N
d,Pr,Yのうちの少なくとも1種)の酸化物または
水酸化物、あるいはこれにさらにアルカリ土類金属元素
(Mg,Ca,Sr,Baのうち少なくとも1種)の酸
化物または水酸化物をアルカリ金属元素(Li,Na,
K,Rbのうち少なくとも1種)の水酸化物の水溶液中
に入れて混合し、100〜700℃の密閉あるいは酸化
性ガス雰囲気下で水熱反応により合成した複合酸化物を
水酸化ニッケルの総量の2〜30重量%含むことを特徴
とするアルカリ蓄電池。 - 【請求項12】正極中に添加される複合酸化物が、水酸
化ニッケル粒子の表面上に遷移金属元素(Ti,Cr,
Mn,Fe,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1
種)の酸化物あるいは水酸化物からなる層を形成した
後、希土類元素(La,Ce,Nd,Pr,Yのうちの
少なくとも1種)の酸化物または水酸化物、あるいはこ
れにさらにアルカリ土類金属元素(Mg,Ca,Sr,
Baのうち少なくとも1種)の酸化物または水酸化物と
ともにアルカリ金属元素(Li,Na,K,Rbのうち
少なくとも1種)の水酸化物の水溶液中に入れて混合
し、100〜700℃の密閉あるいは酸化性ガス雰囲気
下で水熱反応により合成され、水酸化ニッケル粒子表面
に複合酸化物層を形成している請求項11記載のアルカ
リ蓄電池。 - 【請求項13】正極と、負極と、アルカリ電解液から構
成された電池であり、前記正極は水酸化ニッケルを主と
する活物質を備え、この水酸化ニッケルを主とする正極
活物質の混合物中には、遷移金属元素(Ti,Cr,M
n,Fe,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)
の酸化物または水酸化物をアルカリ金属元素(Li,N
a,K,Rbのうち少なくとも1種)の水酸化物の水溶
液中に入れて混合し、100〜700℃の密閉あるいは
酸化性ガス雰囲気下で水熱反応により合成した複合酸化
物を水酸化ニッケルの総量の2〜30重量%含むことを
特徴とするアルカリ蓄電池。 - 【請求項14】正極中に添加される複合酸化物が、水酸
化ニッケル粒子の表面上に遷移金属元素(Ti,Cr,
Mn,Fe,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1
種)の酸化物あるいは水酸化物からなる層を形成した
後、これをアルカリ金属元素(Li,Na,K,Rbの
うち少なくとも1種)の水酸化物の水溶液中に入れて混
合し、100〜700℃の密閉あるいは酸化性ガス雰囲
気下で水熱反応により合成され、水酸化ニッケル粒子表
面に複合酸化物層を形成している請求項13記載のアル
カリ蓄電池。 - 【請求項15】正極と、負極と、アルカリ電解液とから
構成され、前記正極は水酸化ニッケルを主とする活物質
を備えたアルカリ蓄電池であって、遷移金属元素(T
i,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cuのうちの少な
くとも1種)の塩と希土類元素(La,Ce,Nd,P
r,Yのうちの少なくとも1種)の塩、あるいはこれに
さらにアルカリ土類金属元素(Mg,Ca,Sr,Ba
のうち少なくとも1種)の塩を溶解した水溶液中で前記
水酸化ニッケルよりなる電極を電解酸化することより複
合酸化物層を合成し、この合成した複合酸化物を水酸化
ニッケルの総量の2〜30重量%含むことを特徴とする
アルカリ蓄電池の製造法。 - 【請求項16】遷移金属元素(Ti,Cr,Mn,F
e,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)の酸化
物あるいは水酸化物の粉末を混合した水酸化ニッケルを
活物質の主体とした電極を、希土類元素(La,Ce,
Nd,Pr,Yのうちの少なくとも1種)の塩、あるい
はこれにさらにアルカリ土類金属元素(Mg,Ca,S
r,Baのうち少なくとも1種)の塩を溶解した水溶液
中で電解酸化することより複合酸化物層を合成した請求
項15記載のアルカリ蓄電池の製造法。 - 【請求項17】水酸化ニッケル粒子の表面上に、遷移金
属元素(Ti,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cuの
うちの少なくとも1種)の酸化物あるいは水酸化物から
なる層を形成した水酸化ニッケルを活物質の主体とした
電極を、希土類元素(La,Ce,Nd,Pr,Yのう
ちの少なくとも1種)の塩、あるいはこれにさらにアル
カリ土類金属元素(Mg,Ca,Sr,Baのうち少な
くとも1種)の塩を溶解した水溶液中で電解酸化するこ
とより、複合酸化物層を合成した請求項15記載のアル
カリ蓄電池の製造法。 - 【請求項18】遷移金属元素(Ti,Cr,Mn,F
e,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)の酸化
物あるいは水酸化物と希土類元素(La,Ce,Nd,
Pr,Yのうちの少なくとも1種)の水酸化物または酸
化物、あるいはこれにさらにアルカリ土類金属元素(M
g,Ca,Sr,Baのうち少なくとも1種)の水酸化
物または酸化物を混合した水酸化ニッケルよりなる電極
を、アルカリ水溶液中で電解酸化することより複合酸化
物を合成した請求項15記載のアルカリ蓄電池。 - 【請求項19】正極と、負極と、アルカリ電解液とから
構成され、前記正極は水酸化ニッケルを主とする活物質
を備えたアルカリ蓄電池であって、その水酸化ニッケル
よりなる電極を、遷移金属元素(Ti,Cr,Mn,F
e,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも1種)の塩と
アルカリ金属元素(Li,Na,K,Rbのうち少なく
とも1種)の水酸化物を溶解した水溶液中で電解酸化す
ることより複合酸化物層を合成し、この合成した複合酸
化物を水酸化ニッケルの総量の2〜30重量%含むこと
を特徴とするアルカリ蓄電池の製造法。 - 【請求項20】水酸化ニッケル粒子の表面上に遷移金属
元素(Ti,Cr,Mn,Fe,Co,Ni,Cuのう
ちの少なくとも1種)の酸化物あるいは水酸化物からな
る層を形成した水酸化ニッケルよりなる電極を、アルカ
リ金属元素(Li,Na,K,Rbのうち少なくとも1
種)の水酸化物の水溶液中で電解酸化することより複合
酸化物層を合成した請求項19記載のアルカリ蓄電池の
製造法。 - 【請求項21】正極と、負極と、アルカリ電解液とから
構成され、前記正極は水酸化ニッケルを主とする活物質
を備えたアルカリ蓄電池であって、前記水酸化ニッケル
粉末に遷移金属元素(Cr,Fe,Co,Ni,Cuの
うちの少なくとも1種)の金属粉末を混合し、前記金属
粉末を酸化するとともに希土類元素(La,Ce,N
d,Pr,Yのうちの少なくとも1種)の酸化物、ある
いはこれにさらにアルカリ土類金属元素(Mg,Ca,
Sr,Baのうち少なくとも1種)の酸化物を加えた複
合酸化物を合成し、この合成した複合酸化物を前記水酸
化ニッケルの総量の2〜30重量%含むことを特徴とす
るアルカリ蓄電池の製造法。 - 【請求項22】水酸化ニッケルの粒子表面に遷移金属元
素(Cr,Fe,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも
1種)の金属層を形成した後、前記金属層を酸化すると
ともに希土類元素(La,Ce,Nd,Pr,Yのうち
の少なくとも1種)の酸化物、あるいはこれにさらにア
ルカリ土類金属元素(Mg,Ca,Sr,Baのうち少
なくとも1種)の酸化物を加えた複合酸化物層を合成し
た請求項21記載のアルカリ蓄電池。 - 【請求項23】遷移金属元素(Cr,Fe,Co,N
i,Cuのうちの少なくとも1種)からなる繊維状金
属、あるいは繊維状樹脂表面に前記遷移金属元素の金属
層を形成した後、前記金属あるいは金属層を酸化すると
ともに希土類元素(La,Ce,Nd,Pr,Yのうち
の少なくとも1種)の酸化物、あるいはこれにさらにア
ルカリ土類金属元素(Mg,Ca,Sr,Baのうち少
なくとも1種)の酸化物を加えた複合酸化物を合成した
請求項21記載のアルカリ蓄電池の製造法。 - 【請求項24】正極と、負極と、アルカリ電解液とから
構成され、前記正極は水酸化ニッケルを主とする活物質
を備えたアルカリ蓄電池であって、前記水酸化ニッケル
粉末に遷移金属元素(Cr,Fe,Co,Ni,Cuの
うちの少なくとも1種)の金属粉末を混合し、前記金属
粉末を酸化するとともにアルカリ金属元素(Li,N
a,K,Rbのうち少なくとも1種)の酸化物を加えた
複合酸化物を合成し、この合成した複合酸化物を前記水
酸化ニッケルの総量の2〜30重量%含むことを特徴と
するアルカリ蓄電池の製造法。 - 【請求項25】水酸化ニッケルの粒子表面に遷移金属元
素(Cr,Fe,Co,Ni,Cuのうちの少なくとも
1種)の金属層を形成した後、前記金属層を酸化すると
ともにこれにアルカリ金属元素(Li,Na,K,Rb
のうち少なくとも1種)の酸化物を加えた複合酸化物層
を合成した請求項24記載のアルカリ蓄電池の製造法。 - 【請求項26】遷移金属元素(Cr,Fe,Co,N
i,Cuのうちの少なくとも1種)からなる繊維状金
属、あるいは繊維状樹脂表面に前記遷移金属元素の金属
層を形成した後、前記金属あるいは金属層を酸化すると
ともにこれにアルカリ金属元素(Li,Na,K,Rb
のうち少なくとも1種)の酸化物を加えた複合酸化物を
合成した請求項24記載のアルカリ蓄電池の製造法。
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