JPH09199712A - 車載イグナイタ用半導体装置 - Google Patents
車載イグナイタ用半導体装置Info
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- JPH09199712A JPH09199712A JP413996A JP413996A JPH09199712A JP H09199712 A JPH09199712 A JP H09199712A JP 413996 A JP413996 A JP 413996A JP 413996 A JP413996 A JP 413996A JP H09199712 A JPH09199712 A JP H09199712A
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- electrode
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 充分な保護機能と大きな破壊耐量を有する車
載イグナイタ用半導体装置を提供する。 【解決手段】 コレクタ層120とバッファ層121、
ドリフト層122を有し、ドリフト層内には複数形成さ
れたベース層104と、このベース層104内に形成さ
れたエミッタ層105、コレクタ電極114、ゲート電
極106、それにエミッタ電極111とからなるIGB
Tにおいて、ドリフト層122内にカソード層110を
形成し、その電極112とコレクタ電極114を短絡す
るカソード配線503を設け、ベース層104とウエル
層108からカソード層110へ流れる電流によりドリ
フト層122内で生じる電圧降下VFと、バッファ層と
コレクタ層とで形成される接合の降伏電圧BVbcとが、
所定のベース層−カソード層間電流Id において、VF
>BVbcなる関係を満たすように、ドリフト層、バッフ
ァ層、コレクタ層の各抵抗率を選定した。
載イグナイタ用半導体装置を提供する。 【解決手段】 コレクタ層120とバッファ層121、
ドリフト層122を有し、ドリフト層内には複数形成さ
れたベース層104と、このベース層104内に形成さ
れたエミッタ層105、コレクタ電極114、ゲート電
極106、それにエミッタ電極111とからなるIGB
Tにおいて、ドリフト層122内にカソード層110を
形成し、その電極112とコレクタ電極114を短絡す
るカソード配線503を設け、ベース層104とウエル
層108からカソード層110へ流れる電流によりドリ
フト層122内で生じる電圧降下VFと、バッファ層と
コレクタ層とで形成される接合の降伏電圧BVbcとが、
所定のベース層−カソード層間電流Id において、VF
>BVbcなる関係を満たすように、ドリフト層、バッフ
ァ層、コレクタ層の各抵抗率を選定した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の点火装
置に使用される半導体制御装置に係り、特に絶縁ゲート
バイポーラトランジスタを用いた車載イグナイタ用半導
体装置に関する。
置に使用される半導体制御装置に係り、特に絶縁ゲート
バイポーラトランジスタを用いた車載イグナイタ用半導
体装置に関する。
【0002】
【従来の技術】絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(以
下、IGBTと記す)は、MOSFETの高速性とバイ
ポーラトランジスタの高出力特性とを兼ね備えた半導体
素子であり、このため、インバータを中心にエアコンな
どの民生用から電車などの大電力分野まで広く使用され
ているが、中でも、近年、このIGBTに望まれている
のが、自動車用内燃機関の点火装置(以下、イグナイタ
システムと記す)への適用である。
下、IGBTと記す)は、MOSFETの高速性とバイ
ポーラトランジスタの高出力特性とを兼ね備えた半導体
素子であり、このため、インバータを中心にエアコンな
どの民生用から電車などの大電力分野まで広く使用され
ているが、中でも、近年、このIGBTに望まれている
のが、自動車用内燃機関の点火装置(以下、イグナイタ
システムと記す)への適用である。
【0003】ところで、このイグナイタシステムでは、
従来から例えば図2に示すようなバイポーラトランジス
タを用いた装置が主として使用されている。この図2に
おいて、201はバイポーラトランジスタ、202はバ
イポーラトランジスタに内蔵させたダンパダイオード、
203はゲートドライブ回路、204はクランプダイオ
ード、205はイグニッションコイルの1次側、206
はイグニッションコイルの2次側、207はスパークプ
ラグ、そして208はバッテリである。
従来から例えば図2に示すようなバイポーラトランジス
タを用いた装置が主として使用されている。この図2に
おいて、201はバイポーラトランジスタ、202はバ
イポーラトランジスタに内蔵させたダンパダイオード、
203はゲートドライブ回路、204はクランプダイオ
ード、205はイグニッションコイルの1次側、206
はイグニッションコイルの2次側、207はスパークプ
ラグ、そして208はバッテリである。
【0004】ここでいま、エンジンが回転させられたと
すると、このエンジンの回転に同期したゲート信号がゲ
ートドライブ回路203から発生され、バイポーラトラ
ンジスタ201に供給されるようになる。そこで、この
ゲート信号を受けたバイポーラトランジスタ201はス
イッチング動作し、バッテリ208からイグニッション
コイルの1次側205を介して流れるコレクタ電流Ic
をオン・オフさせる。
すると、このエンジンの回転に同期したゲート信号がゲ
ートドライブ回路203から発生され、バイポーラトラ
ンジスタ201に供給されるようになる。そこで、この
ゲート信号を受けたバイポーラトランジスタ201はス
イッチング動作し、バッテリ208からイグニッション
コイルの1次側205を介して流れるコレクタ電流Ic
をオン・オフさせる。
【0005】そして、バイポーラトランジスタ201が
オンにされた後、オフにされると、コレクタ電流Icが
急激に減少し始め、これによりイグニッションコイルの
1次側205に300V〜400V程度の逆起電力Vc
が発生し、この電圧Vcがイグニッションコイルの2次
側206に昇圧されて現われ、スパークプラグ207に
印加され、ギャップで放電されることにより混合気に点
火し、トルクが発生してエンジンが回転する。
オンにされた後、オフにされると、コレクタ電流Icが
急激に減少し始め、これによりイグニッションコイルの
1次側205に300V〜400V程度の逆起電力Vc
が発生し、この電圧Vcがイグニッションコイルの2次
側206に昇圧されて現われ、スパークプラグ207に
印加され、ギャップで放電されることにより混合気に点
火し、トルクが発生してエンジンが回転する。
【0006】しかして、このとき、イグニッションコイ
ルの1次側205に過大な電圧が発生した場合には、ク
ランプダイオード204が降伏し、ゲートドライブ回路
203に電流が流れてゲート信号をオフし、これにより
バイポーラトランジスタ201が破壊されるのを防止す
るようになっている。
ルの1次側205に過大な電圧が発生した場合には、ク
ランプダイオード204が降伏し、ゲートドライブ回路
203に電流が流れてゲート信号をオフし、これにより
バイポーラトランジスタ201が破壊されるのを防止す
るようになっている。
【0007】また、このイグニッションコイルの1次側
205で発生した電圧Vcには振動が伴うので、これに
よりバイポーラトランジスタ201に逆方向電圧が印加
されるが、この逆方向電圧は、バイポーラトランジスタ
201に内蔵してあるダンパダイオード202が導通す
ることにより減衰され、同じくバイポーラトランジスタ
201の保護が得られるようになっている。
205で発生した電圧Vcには振動が伴うので、これに
よりバイポーラトランジスタ201に逆方向電圧が印加
されるが、この逆方向電圧は、バイポーラトランジスタ
201に内蔵してあるダンパダイオード202が導通す
ることにより減衰され、同じくバイポーラトランジスタ
201の保護が得られるようになっている。
【0008】このように、イグナイタシステムでは、そ
のスイッチング素子としては、従来からバイポーラトラ
ンジスタが主として使用されてきた。しかしながら近
年、ゲートドライブ回路をマイコン化して、スイッチン
グ素子を直接制御するようにしたイグナイタシステムが
提案され、これによれば、より高精度な制御が実現で
き、静粛化、省エネルギー化に大きな効果が期待される
ので、広く採用の機運にある。
のスイッチング素子としては、従来からバイポーラトラ
ンジスタが主として使用されてきた。しかしながら近
年、ゲートドライブ回路をマイコン化して、スイッチン
グ素子を直接制御するようにしたイグナイタシステムが
提案され、これによれば、より高精度な制御が実現で
き、静粛化、省エネルギー化に大きな効果が期待される
ので、広く採用の機運にある。
【0009】しかしながら、バイポーラトランジスタは
電流駆動形の素子であり、このため駆動電力が大きく、
従って、従来のイグナイタシステムでは、マイコンから
の直接駆動が困難であった。そこで、このバイポーラト
ランジスタに代わってイグナイタシステムに広く適用が
検討されているのが、前記したIGBTで、このIGB
Tは絶縁ゲート素子であり、このため駆動時の消費電力
が少なく、マイコン等からの直接駆動に適している。
電流駆動形の素子であり、このため駆動電力が大きく、
従って、従来のイグナイタシステムでは、マイコンから
の直接駆動が困難であった。そこで、このバイポーラト
ランジスタに代わってイグナイタシステムに広く適用が
検討されているのが、前記したIGBTで、このIGB
Tは絶縁ゲート素子であり、このため駆動時の消費電力
が少なく、マイコン等からの直接駆動に適している。
【0010】しかし、このIGBTをイグナイタシステ
ムに適用する場合、以下の問題点があった。まず、バイ
ポーラトランジスタには、前記したようにダンパダイオ
ードの内蔵が可能であったが、IGBTは、その構造
上、ダンパダイオードを内蔵させるのが困難であるた
め、そのままでは、素子に逆方向降伏電圧を越える電圧
が印加されたときの保護が得られないのである。
ムに適用する場合、以下の問題点があった。まず、バイ
ポーラトランジスタには、前記したようにダンパダイオ
ードの内蔵が可能であったが、IGBTは、その構造
上、ダンパダイオードを内蔵させるのが困難であるた
め、そのままでは、素子に逆方向降伏電圧を越える電圧
が印加されたときの保護が得られないのである。
【0011】これを図10により説明すると、この図
は、IGBTの一例を断面図で示したもので、図におい
て、101はp+コレクタ層、102はn+バッファ層、
103はn-ドリフト層、104はベース層、105は
エミッタ層、106はゲート電極、107はゲート酸化
膜、108はpウェル層、109はFLR層、111は
エミッタ電極、114はコレクタ電極、115はフィー
ルド酸化膜、130は導通領域、131は耐圧保持領
域、1000はチャネルストッパー層、それに1001
はガードリングである。なお、エミッタ層105はソー
ス層ともいう。
は、IGBTの一例を断面図で示したもので、図におい
て、101はp+コレクタ層、102はn+バッファ層、
103はn-ドリフト層、104はベース層、105は
エミッタ層、106はゲート電極、107はゲート酸化
膜、108はpウェル層、109はFLR層、111は
エミッタ電極、114はコレクタ電極、115はフィー
ルド酸化膜、130は導通領域、131は耐圧保持領
域、1000はチャネルストッパー層、それに1001
はガードリングである。なお、エミッタ層105はソー
ス層ともいう。
【0012】いま、このIGBTをイグナイタシステム
に適用し、イグニッションコイルに振動電圧が発生した
とすると、この振動電圧による逆方向電圧はIGBTの
コレクタ層101とバッファ層102により形成される
接合に印加される。そして、この電圧が接合の降伏電圧
を越えると、この接合面から電子と正孔が発生し、この
うちの電子はドリフト層103を通ってベース層104
に流入する。
に適用し、イグニッションコイルに振動電圧が発生した
とすると、この振動電圧による逆方向電圧はIGBTの
コレクタ層101とバッファ層102により形成される
接合に印加される。そして、この電圧が接合の降伏電圧
を越えると、この接合面から電子と正孔が発生し、この
うちの電子はドリフト層103を通ってベース層104
に流入する。
【0013】このとき、導通領域130では電子は一定
の電流密度でベース層104に流れ込むが、耐圧保持領
域131の接合面で発生した電子がエミッタ電極111
へ抜けるためには、導通領域130のベース層を通らな
くてはならない。このため、導通領域130と耐圧保持
領域131の境界部分のウェル層108には耐圧保持領
域131で発生した電子が、矢印で示すように集中し、
破壊してしまうのである。
の電流密度でベース層104に流れ込むが、耐圧保持領
域131の接合面で発生した電子がエミッタ電極111
へ抜けるためには、導通領域130のベース層を通らな
くてはならない。このため、導通領域130と耐圧保持
領域131の境界部分のウェル層108には耐圧保持領
域131で発生した電子が、矢印で示すように集中し、
破壊してしまうのである。
【0014】これを解決するために、ダンパダイオード
を内蔵したIGBTが、特願平2−512038号の出
願にかかる明細書に開示されている。図3は、この明細
書に開示されているダンパダイオード内蔵のIGBTを
示したもので、図において、110はカソード層、11
2はカソード電極、503はカソード配線であり、その
他の部分は図10に示したIGBTと同じである。な
お、301は、動作説明のために便宜的に書き加えたダ
イオードである。
を内蔵したIGBTが、特願平2−512038号の出
願にかかる明細書に開示されている。図3は、この明細
書に開示されているダンパダイオード内蔵のIGBTを
示したもので、図において、110はカソード層、11
2はカソード電極、503はカソード配線であり、その
他の部分は図10に示したIGBTと同じである。な
お、301は、動作説明のために便宜的に書き加えたダ
イオードである。
【0015】この図3に示したIGBTによれば、カソ
ード層にカソード電極112を形成し、このカソード電
極112をカソード配線503によりコレクタ電極11
4に接続することにより、エミッタ電極111とコレク
タ電極114との間にダンパダイオードを形成させるこ
とができ、これにより保護が得られることになる。
ード層にカソード電極112を形成し、このカソード電
極112をカソード配線503によりコレクタ電極11
4に接続することにより、エミッタ電極111とコレク
タ電極114との間にダンパダイオードを形成させるこ
とができ、これにより保護が得られることになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、ダン
パダイオードによる保護機能を充分に得るという点につ
いて配慮がされているとは言えず、イグナイタシステム
としての保護機能が不充分であるという問題点があっ
た。すなわち、上記従来技術によれば、確かにダンパダ
イオードを内蔵したIGBTが得られる。しかしなが
ら、この従来技術では、イグナイタシステムに適用し
て、逆方向電圧によりダンパダイオードに大電流が通電
した場合、ウェル層108の端部に電流集中が起こり、
このため破壊に至ってしまい、充分な保護機能が得られ
ないのである。
パダイオードによる保護機能を充分に得るという点につ
いて配慮がされているとは言えず、イグナイタシステム
としての保護機能が不充分であるという問題点があっ
た。すなわち、上記従来技術によれば、確かにダンパダ
イオードを内蔵したIGBTが得られる。しかしなが
ら、この従来技術では、イグナイタシステムに適用し
て、逆方向電圧によりダンパダイオードに大電流が通電
した場合、ウェル層108の端部に電流集中が起こり、
このため破壊に至ってしまい、充分な保護機能が得られ
ないのである。
【0017】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解消し、充分な保護機能のもとで大きな破壊耐量を
有する車載イグナイタ用半導体装置を提供することにあ
る。
点を解消し、充分な保護機能のもとで大きな破壊耐量を
有する車載イグナイタ用半導体装置を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、少なくとも
一対の主表面を有する半導体基体と、前記主表面の一方
の面に隣接した一方導電型のコレクタ層と、このコレク
タ層に隣接した他方導電型のバッファ層と、このバッフ
ァ層と前記主表面の他方の面とに隣接した他方導電型の
ドリフト層と、前記主表面の他方の面に隣接して前記ド
リフト層内に選択的に複数形成された一方導電型のベー
ス層と、前記主表面の他方の面に隣接して前記ベース層
内に選択的に形成された他方導電型のエミッタ層と、前
記コレクタ層に隣接したコレクタ電極と、前記ベース層
の露出部分に絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを
備えた半導体装置において、前記半導体基体の端部に隣
接して前記ドリフト層内に形成したカソード層と、前記
カソード層に隣接したカソード電極と、前記コレクタ電
極と前記カソード電極とを短絡するカソード配線とを設
けると共に、前記ドリフト層を通って、前記ベース層か
ら前記カソード層へ流れる電流により、前記ドリフト層
の抵抗分により、該ドリフト層内で生じる電圧降下をV
Fとし、前記バッファ層とコレクタ層とで形成される接
合の降伏電圧をBVbcとしたとき、前記電流が所定の電
流値Id において、VF>BVbc の関係が満足される
ように、前記ドリフト層の抵抗率と前記バッファ層の抵
抗率、及び前記コレクタ層の抵抗率が設定されるように
して達成される。
一対の主表面を有する半導体基体と、前記主表面の一方
の面に隣接した一方導電型のコレクタ層と、このコレク
タ層に隣接した他方導電型のバッファ層と、このバッフ
ァ層と前記主表面の他方の面とに隣接した他方導電型の
ドリフト層と、前記主表面の他方の面に隣接して前記ド
リフト層内に選択的に複数形成された一方導電型のベー
ス層と、前記主表面の他方の面に隣接して前記ベース層
内に選択的に形成された他方導電型のエミッタ層と、前
記コレクタ層に隣接したコレクタ電極と、前記ベース層
の露出部分に絶縁膜を介して形成されたゲート電極とを
備えた半導体装置において、前記半導体基体の端部に隣
接して前記ドリフト層内に形成したカソード層と、前記
カソード層に隣接したカソード電極と、前記コレクタ電
極と前記カソード電極とを短絡するカソード配線とを設
けると共に、前記ドリフト層を通って、前記ベース層か
ら前記カソード層へ流れる電流により、前記ドリフト層
の抵抗分により、該ドリフト層内で生じる電圧降下をV
Fとし、前記バッファ層とコレクタ層とで形成される接
合の降伏電圧をBVbcとしたとき、前記電流が所定の電
流値Id において、VF>BVbc の関係が満足される
ように、前記ドリフト層の抵抗率と前記バッファ層の抵
抗率、及び前記コレクタ層の抵抗率が設定されるように
して達成される。
【0019】この構成によれば、ベース層からドリフト
層を経てカソード層にコレクタ電流とは逆方向の電流が
流れると、ドリフト層の抵抗によりベース層とカソード
層の間に電圧降下が生じる。また、コレクタ層は、カソ
ード配線によりカソード層に接続されているため、ベー
ス層とコレクタ層の間の電位は、ベース層とカソード層
間の電位と等しくなる。
層を経てカソード層にコレクタ電流とは逆方向の電流が
流れると、ドリフト層の抵抗によりベース層とカソード
層の間に電圧降下が生じる。また、コレクタ層は、カソ
ード配線によりカソード層に接続されているため、ベー
ス層とコレクタ層の間の電位は、ベース層とカソード層
間の電位と等しくなる。
【0020】そこで、イグナイタシステムにおける所定
のエミッタ−コレクタ間逆電流が流れているときに、ベ
ース層−カソード層間電流によってドリフト層で発生す
る電圧降下をVFとし、これとバッファ層−コレクタ層
接合の降伏電圧BVbc との関係が、VF>BVcc の関
係を満たすようにしておけば、バッファ層−コレクタ層
接合が降伏して電流が流れる。
のエミッタ−コレクタ間逆電流が流れているときに、ベ
ース層−カソード層間電流によってドリフト層で発生す
る電圧降下をVFとし、これとバッファ層−コレクタ層
接合の降伏電圧BVbc との関係が、VF>BVcc の関
係を満たすようにしておけば、バッファ層−コレクタ層
接合が降伏して電流が流れる。
【0021】この降伏電流は前記の接合面全体で流れる
ため、十分に大きな電流値を得ることができる。また、
カソード層とコレクタ電極がカソード配線で短絡されて
いるので、半導体基体の周辺端部ではコレクタ層とバッ
ファ層のバイアスが小さいため、接合の降伏による電子
の発生が抑制される。これにより、半導体基体周辺部か
ら流入する電子密度が減少し、破壊耐量が高い車載イグ
ナイタ用IGBTを提供することが出来る。
ため、十分に大きな電流値を得ることができる。また、
カソード層とコレクタ電極がカソード配線で短絡されて
いるので、半導体基体の周辺端部ではコレクタ層とバッ
ファ層のバイアスが小さいため、接合の降伏による電子
の発生が抑制される。これにより、半導体基体周辺部か
ら流入する電子密度が減少し、破壊耐量が高い車載イグ
ナイタ用IGBTを提供することが出来る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明による車載イグナイ
タ用半導体装置について、図示の実施例により詳細に説
明する。 <第1実施例>図1は本発明の第1の実施例で、この図
において、110はカソード層、112はカソード電
極、120はコレクタ層、121はバッファ層、122
はドリフト層、そして503はカソード配線であり、そ
の他は図3に示したIGBTと同じである。この図1の
実施例におけるコレクタ層120、バッファ層121、
ドリフト層122は、基本的には図3のコレクタ層10
1、バッファ層102、ドリフト層103と同じである
が、異なる点は、後述するVF>BVbcという関係を満
たすように、これらコレクタ層120、バッファ層12
1、ドリフト層122の抵抗率が、それぞれ或る特定の
関係をもつようにしてある点にあり、さらに、この実施
例では、カソード配線503を設けてコレクタ電極11
4とカソード電極112とが電気的に接続されるように
した点にある。
タ用半導体装置について、図示の実施例により詳細に説
明する。 <第1実施例>図1は本発明の第1の実施例で、この図
において、110はカソード層、112はカソード電
極、120はコレクタ層、121はバッファ層、122
はドリフト層、そして503はカソード配線であり、そ
の他は図3に示したIGBTと同じである。この図1の
実施例におけるコレクタ層120、バッファ層121、
ドリフト層122は、基本的には図3のコレクタ層10
1、バッファ層102、ドリフト層103と同じである
が、異なる点は、後述するVF>BVbcという関係を満
たすように、これらコレクタ層120、バッファ層12
1、ドリフト層122の抵抗率が、それぞれ或る特定の
関係をもつようにしてある点にあり、さらに、この実施
例では、カソード配線503を設けてコレクタ電極11
4とカソード電極112とが電気的に接続されるように
した点にある。
【0023】ここで、まず、ウェル層108とドリフト
層122及びカソード層110により形成されるダイオ
ードを横型ダイオードと呼び、次にドリフト層122と
バッファ層121及びコレクタ層120により形成され
るダイオードを縦型ダイオードと呼ぶことにする。
層122及びカソード層110により形成されるダイオ
ードを横型ダイオードと呼び、次にドリフト層122と
バッファ層121及びコレクタ層120により形成され
るダイオードを縦型ダイオードと呼ぶことにする。
【0024】そうすると、この図1の実施例による半導
体素子は、図4に示す等価回路で表わすことができる。
この図4において、500はエミッタ電極111の端
子、501はコレクタ層120の電極端子、502はカ
ソード電極112の端子、504は横型ダイオード、5
05はドリフト層122の抵抗、506は縦型ダイオー
ドを、それぞれ表わす。
体素子は、図4に示す等価回路で表わすことができる。
この図4において、500はエミッタ電極111の端
子、501はコレクタ層120の電極端子、502はカ
ソード電極112の端子、504は横型ダイオード、5
05はドリフト層122の抵抗、506は縦型ダイオー
ドを、それぞれ表わす。
【0025】そして、カソード配線503を流れる電流
をId とし、この電流Id によってドリフト層122の
抵抗505に発生する電圧をVFとする。
をId とし、この電流Id によってドリフト層122の
抵抗505に発生する電圧をVFとする。
【0026】そこで、この図4により、図1の実施例の
動作を説明する。いま、エミッタ電極端子500の電位
がコレクタ電極端子501の電位より高い逆バイアス状
態になったとすると、このときは縦型ダイオード506
は逆バイアスによりオフ状態を保つので、エミッタ電極
端子500から横型ダイオード504とドリフト層12
2の抵抗505及びカソード配線503を通ってコレク
タ電極端子501に電流Id が流れる。
動作を説明する。いま、エミッタ電極端子500の電位
がコレクタ電極端子501の電位より高い逆バイアス状
態になったとすると、このときは縦型ダイオード506
は逆バイアスによりオフ状態を保つので、エミッタ電極
端子500から横型ダイオード504とドリフト層12
2の抵抗505及びカソード配線503を通ってコレク
タ電極端子501に電流Id が流れる。
【0027】そうすると、この電流Id によりドリフト
層122の抵抗505に発生する電圧降下VFは、回路
図から明らかなように、縦型ダイオード506の両端に
印加される逆バイアス電圧に等しい。
層122の抵抗505に発生する電圧降下VFは、回路
図から明らかなように、縦型ダイオード506の両端に
印加される逆バイアス電圧に等しい。
【0028】ここで、この実施例が特徴とする点は、イ
グナイタシステムとして要求される所定の大きさの逆方
向電流Id が横型ダイオード504流れた場合での電圧
VFが、縦型ダイオード506の降伏電圧BVbcよりも
高くなるように、つまり所定の逆方向電流Id のもと
で、VF>BVbcという条件が成立するように、ドリフ
ト層122とバッファ層121、及びコレクタ層120
の抵抗率を設定した点にある。
グナイタシステムとして要求される所定の大きさの逆方
向電流Id が横型ダイオード504流れた場合での電圧
VFが、縦型ダイオード506の降伏電圧BVbcよりも
高くなるように、つまり所定の逆方向電流Id のもと
で、VF>BVbcという条件が成立するように、ドリフ
ト層122とバッファ層121、及びコレクタ層120
の抵抗率を設定した点にある。
【0029】これにより、所定の逆方向電流Id が流れ
たとき、縦型ダイオード506が降伏し、エミッタ電極
端子500からコレクタ電極端子501に向けて、降伏
電流Ie が流れるようになるが、このとき、縦型ダイオ
ード506は、図1から明らかなように、コレクタ層1
20とバッファ層121及びドリフト層122からなる
チップ(半導体基体)内全体にわたって形成されているた
め、降伏電流Ie の電流通路は横型ダイオード504を
形成しているカソード層110に比して十分に大きく、
従って、イグナイタシステムに要求される十分に大きな
逆方向電流を流すことができ、この結果、素子の破壊を
充分に保護することができる。
たとき、縦型ダイオード506が降伏し、エミッタ電極
端子500からコレクタ電極端子501に向けて、降伏
電流Ie が流れるようになるが、このとき、縦型ダイオ
ード506は、図1から明らかなように、コレクタ層1
20とバッファ層121及びドリフト層122からなる
チップ(半導体基体)内全体にわたって形成されているた
め、降伏電流Ie の電流通路は横型ダイオード504を
形成しているカソード層110に比して十分に大きく、
従って、イグナイタシステムに要求される十分に大きな
逆方向電流を流すことができ、この結果、素子の破壊を
充分に保護することができる。
【0030】また、この実施例では、カソード層110
とコレクタ電極114がカソード配線503で短絡され
ているため、チップ端部のコレクタ層120とバッファ
層121の接合面に印加される電圧が減少し、電子の発
生が抑制される。従って、チップの周辺部からウェル層
108に流入する電子が低減され、この結果、ウェル層
108端部での電流集中による破壊を防止することがで
きる。
とコレクタ電極114がカソード配線503で短絡され
ているため、チップ端部のコレクタ層120とバッファ
層121の接合面に印加される電圧が減少し、電子の発
生が抑制される。従って、チップの周辺部からウェル層
108に流入する電子が低減され、この結果、ウェル層
108端部での電流集中による破壊を防止することがで
きる。
【0031】そして、このためには、バッファ層121
の抵抗率を、コレクタ層120の抵抗率の少なくとも5
倍にし、また、ドリフト層122の抵抗率は、バッファ
層121の抵抗率の少なくとも10倍にすればよいこと
が実験的に確認されている。
の抵抗率を、コレクタ層120の抵抗率の少なくとも5
倍にし、また、ドリフト層122の抵抗率は、バッファ
層121の抵抗率の少なくとも10倍にすればよいこと
が実験的に確認されている。
【0032】以上のように、この実施例によれば、チッ
プ全体をダンパダイオード電流の通電路とすることがで
きるので、大電流の通電が可能になり、且つ、チップ周
辺部からの電流の集中が抑制されるので、破壊耐量が向
上でき、この結果、簡単な構成で、大容量、高破壊耐量
の車載イグナイタ用IGBTを得ることができる。
プ全体をダンパダイオード電流の通電路とすることがで
きるので、大電流の通電が可能になり、且つ、チップ周
辺部からの電流の集中が抑制されるので、破壊耐量が向
上でき、この結果、簡単な構成で、大容量、高破壊耐量
の車載イグナイタ用IGBTを得ることができる。
【0033】<第2実施例>図5は、本発明の第2の実
施例で、図1の実施例と共通の構成要素には、同一の符
号を付してある。そして、この図5の実施例が、図1の
実施例と異なっている点は、カソード電極112に対す
るカソード配線503の接続位置が、チップの角部Aに
限定されている点にある。
施例で、図1の実施例と共通の構成要素には、同一の符
号を付してある。そして、この図5の実施例が、図1の
実施例と異なっている点は、カソード電極112に対す
るカソード配線503の接続位置が、チップの角部Aに
限定されている点にある。
【0034】前述したように、コレクタ層120とバッ
ファ層121間の接合の降伏により発生した電子が、ウ
ェル層108の端部に集中すると素子を破壊してしま
う。そして、この作用はチップの角部で最も大きくな
る。何故なら、チップ角部に近接するウェル層108の
角部で、最も大きな電流集中が起きるからである。従っ
て、この実施例の特徴は、チップ角部でのカソード層1
10とコレクタ層120の短絡効果を高めるため、カソ
ード配線503をチップ角部Aでカソード電極112に
接続した点にある。
ファ層121間の接合の降伏により発生した電子が、ウ
ェル層108の端部に集中すると素子を破壊してしま
う。そして、この作用はチップの角部で最も大きくな
る。何故なら、チップ角部に近接するウェル層108の
角部で、最も大きな電流集中が起きるからである。従っ
て、この実施例の特徴は、チップ角部でのカソード層1
10とコレクタ層120の短絡効果を高めるため、カソ
ード配線503をチップ角部Aでカソード電極112に
接続した点にある。
【0035】この図5の実施例について、図6によりさ
らに詳細に説明する。この図6は、図5のチップ角部A
を拡大して示したもので、600はカソード電極112
に内在する抵抗成分を表わしている。この図6に示した
ように、カソード電極112には抵抗分600が内在し
ており、このため、カソード配線503とカソード電極
112との接続点がチップ角部Aから周辺部Bに向かっ
て離れてゆくにつれ、この抵抗成分600が大きくなっ
てゆき、カソード電極112とコレクタ電極114の短
絡効果が弱まる。
らに詳細に説明する。この図6は、図5のチップ角部A
を拡大して示したもので、600はカソード電極112
に内在する抵抗成分を表わしている。この図6に示した
ように、カソード電極112には抵抗分600が内在し
ており、このため、カソード配線503とカソード電極
112との接続点がチップ角部Aから周辺部Bに向かっ
て離れてゆくにつれ、この抵抗成分600が大きくなっ
てゆき、カソード電極112とコレクタ電極114の短
絡効果が弱まる。
【0036】前述したように、チップ角部Aは、発生し
た電子が最も集中する部分で破壊耐量が低い箇所になっ
ている。一方、電子の発生を抑制するためには、カソー
ド層110とコレクタ電極114との短絡効果を高める
必要がある。そこで、この実施例では、カソード電極1
12に対するカソード配線503の接続箇所をチップ角
部Aに限定したものであり、これによりチップ角部Aに
集中した多くの電子に対して充分に低い抵抗値の短絡回
路を与えることができ、この結果、この部分での破壊耐
量の低下が抑えられ、全体として大きな破壊耐量を得る
ことができる。
た電子が最も集中する部分で破壊耐量が低い箇所になっ
ている。一方、電子の発生を抑制するためには、カソー
ド層110とコレクタ電極114との短絡効果を高める
必要がある。そこで、この実施例では、カソード電極1
12に対するカソード配線503の接続箇所をチップ角
部Aに限定したものであり、これによりチップ角部Aに
集中した多くの電子に対して充分に低い抵抗値の短絡回
路を与えることができ、この結果、この部分での破壊耐
量の低下が抑えられ、全体として大きな破壊耐量を得る
ことができる。
【0037】なお、この実施例では、カソード電極11
2に対するカソード配線503の接続箇所が1箇所の場
合を例示したが、チップに複数の角部が存在する場合に
は、それらにも接続させるのが好ましい。一般にIGB
Tのチップの形状は、正方形、もしくは長方形が一般的
であり、従って、接続個所はチップ角部の少なくとも2
箇所、好ましくは4個所にするのがよい。
2に対するカソード配線503の接続箇所が1箇所の場
合を例示したが、チップに複数の角部が存在する場合に
は、それらにも接続させるのが好ましい。一般にIGB
Tのチップの形状は、正方形、もしくは長方形が一般的
であり、従って、接続個所はチップ角部の少なくとも2
箇所、好ましくは4個所にするのがよい。
【0038】図7は、正方形のチップに適用し、チップ
角部の全てにカソード配線503を設けた場合の実施例
で、図において、700はゲート電極配線取り出し箇所
で、701はエミッタ電極配線取り出し箇所である。
角部の全てにカソード配線503を設けた場合の実施例
で、図において、700はゲート電極配線取り出し箇所
で、701はエミッタ電極配線取り出し箇所である。
【0039】この図7に示すように、チップ角部での破
壊の防止のためには、カソード配線503をチップ角部
の全てに設けるのが最も有効である。
壊の防止のためには、カソード配線503をチップ角部
の全てに設けるのが最も有効である。
【0040】従って、この実施例によれば、カソード層
112とコレクタ電極114との接続がチップ角部で特
に低抵抗で得られることになり、チップ角部での電子の
発生を充分に抑制でき、簡単な構成で破壊に強い車載イ
グナイタ用IGBTを容易に得ることができる。
112とコレクタ電極114との接続がチップ角部で特
に低抵抗で得られることになり、チップ角部での電子の
発生を充分に抑制でき、簡単な構成で破壊に強い車載イ
グナイタ用IGBTを容易に得ることができる。
【0041】<第3の実施例>図8は本発明の第3の実
施例で、カソード層110の幅をチップ角部で大きくし
たもので、この幅を広げた部分をカソード層拡大部80
0で示してある。既に、第2の実施例で説明したよう
に、チップ角部では電子の発生が多くなるので、破壊し
やすくなる。このため、チップ角部で特にカソード層1
10とコレクタ電極114の短絡効果を高める必要があ
る。
施例で、カソード層110の幅をチップ角部で大きくし
たもので、この幅を広げた部分をカソード層拡大部80
0で示してある。既に、第2の実施例で説明したよう
に、チップ角部では電子の発生が多くなるので、破壊し
やすくなる。このため、チップ角部で特にカソード層1
10とコレクタ電極114の短絡効果を高める必要があ
る。
【0042】そこで、この実施例では、チップ角部の内
側でカソード層110の幅を広げ、カソード層拡大部8
00を構成することにより面積を拡大し、これによりカ
ソード層とコレクタ電極との短絡効果を高めるようにし
たものであり、この結果、チップ角部での電子の発生が
更に充分に抑制でき、確実に破壊を防止することができ
る。
側でカソード層110の幅を広げ、カソード層拡大部8
00を構成することにより面積を拡大し、これによりカ
ソード層とコレクタ電極との短絡効果を高めるようにし
たものであり、この結果、チップ角部での電子の発生が
更に充分に抑制でき、確実に破壊を防止することができ
る。
【0043】ところで、この図8の実施例では、カソー
ド層拡大部800の形状を直線部分で構成したものであ
るが、本発明は、勿論これに限定されるものではなく、
チップ角部でカソード層の面積が拡大されていれば、ど
のような形状にしても同様の効果を得ることができるこ
とはいうまでもない。
ド層拡大部800の形状を直線部分で構成したものであ
るが、本発明は、勿論これに限定されるものではなく、
チップ角部でカソード層の面積が拡大されていれば、ど
のような形状にしても同様の効果を得ることができるこ
とはいうまでもない。
【0044】図9の実施例は、カソード層110の内側
の形状を、FLR層109の外側の形状に合わせて円弧
にし、拡大部900を構成したもので、これによりFL
R層109と等距離が保たれるようにしたものである。
の形状を、FLR層109の外側の形状に合わせて円弧
にし、拡大部900を構成したもので、これによりFL
R層109と等距離が保たれるようにしたものである。
【0045】従って、この実施例によっても、チップ角
部での電子の発生が更に充分に抑制でき、確実に破壊を
防止することができるが、更にこの実施例では、カソー
ド層110の角部が円弧状に形成されているので、IG
BTの順方向電流阻止状態においての阻止電圧をより高
めることができるという効果を得ることができる。
部での電子の発生が更に充分に抑制でき、確実に破壊を
防止することができるが、更にこの実施例では、カソー
ド層110の角部が円弧状に形成されているので、IG
BTの順方向電流阻止状態においての阻止電圧をより高
めることができるという効果を得ることができる。
【0046】以上説明してきたように、本発明の実施例
によれば、チップ角部での電子の発生を抑制してチップ
角部での破壊耐量の低下を防ぐことができるので、簡単
な構成で、高破壊耐量の車載イグナイタ用IGBTを得
ることができる。
によれば、チップ角部での電子の発生を抑制してチップ
角部での破壊耐量の低下を防ぐことができるので、簡単
な構成で、高破壊耐量の車載イグナイタ用IGBTを得
ることができる。
【0047】そこで、本発明の実施例による高破壊耐量
の車載イグナイタ用IGBTを、イグナイタシステムに
適用した場合の一例について、図11により説明する。
なお、この図11において、図2と共通の構成要素に
は、同一の符号を付してある。この図11のシステム
は、近年、広く用いられるようになっているダイレクト
イグニッションシステムに本発明の実施例によるIGB
Tを適用した例で、図において、1100は上記した実
施例によるダンパダイオードを内蔵したIGBTで、1
102はゲートドライブ回路であり、その他は図2に示
したの従来例と同じである。
の車載イグナイタ用IGBTを、イグナイタシステムに
適用した場合の一例について、図11により説明する。
なお、この図11において、図2と共通の構成要素に
は、同一の符号を付してある。この図11のシステム
は、近年、広く用いられるようになっているダイレクト
イグニッションシステムに本発明の実施例によるIGB
Tを適用した例で、図において、1100は上記した実
施例によるダンパダイオードを内蔵したIGBTで、1
102はゲートドライブ回路であり、その他は図2に示
したの従来例と同じである。
【0048】このダイレクトイグニッションシステムで
は、エンジンの各気筒ごとにイグナイタシステムを独立
して設ける方式であり、これに本発明の実施例によるI
GBTを適用することにより、信頼性の高いイグナイタ
システムを構築できる。すなわち、イグナイタシステム
では、イグニッションコイルで発生する振動のエネルギ
ーをIGBTで吸収する必要があり、IGBTには高い
破壊耐量が要求される。本発明の実施例によるIGBT
は、特に電圧振動による逆方向電圧、電流による破壊耐
量が向上されているので、この図11のシステムによれ
ば、逆方向電圧印加時でも高い耐量を確保でき、高破壊
耐量で、信頼性の高いイグナイタシステムを実現できる
のである。
は、エンジンの各気筒ごとにイグナイタシステムを独立
して設ける方式であり、これに本発明の実施例によるI
GBTを適用することにより、信頼性の高いイグナイタ
システムを構築できる。すなわち、イグナイタシステム
では、イグニッションコイルで発生する振動のエネルギ
ーをIGBTで吸収する必要があり、IGBTには高い
破壊耐量が要求される。本発明の実施例によるIGBT
は、特に電圧振動による逆方向電圧、電流による破壊耐
量が向上されているので、この図11のシステムによれ
ば、逆方向電圧印加時でも高い耐量を確保でき、高破壊
耐量で、信頼性の高いイグナイタシステムを実現できる
のである。
【0049】このように、上述のイグナイタシステム
は、高破壊耐量で高信頼性を有しており、従って、この
イグナイタシステムを自動車に適用することにより、エ
ンジンの信頼性を高め、安定した動作を確保でき、さら
には自動車の寿命を延ばすことが出来る。
は、高破壊耐量で高信頼性を有しており、従って、この
イグナイタシステムを自動車に適用することにより、エ
ンジンの信頼性を高め、安定した動作を確保でき、さら
には自動車の寿命を延ばすことが出来る。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、横型ダイオードに大電
流が通電した場合に、縦型ダイオードが降伏するよう
に、コレクタ層、バッファ層、ドリフト層の抵抗率を設
定するという簡単な構成より、大電流通電が可能にな
る。
流が通電した場合に、縦型ダイオードが降伏するよう
に、コレクタ層、バッファ層、ドリフト層の抵抗率を設
定するという簡単な構成より、大電流通電が可能にな
る。
【0051】また、本発明によれば、カソード層とコレ
クタ電極の短絡効果を高めることにより、更に破壊耐量
を向上させることができる。従って、本発明のIGBT
をイグナイタシステムに適用することにより、高破壊耐
量で、信頼性の高い自動車を得ることができる。
クタ電極の短絡効果を高めることにより、更に破壊耐量
を向上させることができる。従って、本発明のIGBT
をイグナイタシステムに適用することにより、高破壊耐
量で、信頼性の高い自動車を得ることができる。
【図1】本発明による車載イグナイタ用半導体装置の第
1の実施例を示す一部断面図である。
1の実施例を示す一部断面図である。
【図2】バイポーラトランジスタを用いたイグナイタシ
ステムの一例を示す回路図である。
ステムの一例を示す回路図である。
【図3】イグナイタ用IGBTの従来例を示す一部断面
図である。
図である。
【図4】本発明による車載イグナイタ用半導体装置の等
価回路図である。
価回路図である。
【図5】本発明による車載イグナイタ用半導体装置の第
2の実施例を示す一部断面図である。
2の実施例を示す一部断面図である。
【図6】本発明の第2の実施例の一部を拡大して示した
平面図である。
平面図である。
【図7】本発明による車載イグナイタ用半導体装置の第
2の実施例の変形例を示す平面図である。
2の実施例の変形例を示す平面図である。
【図8】本発明による車載イグナイタ用半導体装置の第
3の実施例の一部を拡大して示した平面図である。
3の実施例の一部を拡大して示した平面図である。
【図9】本発明による車載イグナイタ用半導体装置の第
3の実施例の変形例一部を拡大して示した平面図であ
る。
3の実施例の変形例一部を拡大して示した平面図であ
る。
【図10】IGBTの従来例を示す断面図である。
【図11】本発明による車載イグナイタ用半導体装置を
適用したイグナイタシステムの一例を示す回路図であ
る。
適用したイグナイタシステムの一例を示す回路図であ
る。
101 コレクタ層 102 バッファ層 103 ドリフト層 104 ベース層 105 エミッタ層(ソース層) 106 ゲート電極 107 ゲート酸化膜 108 ウェル層 109 FLR層 110 カソード層 111 エミッタ電極 112 カソード電極 114 コレクタ電極 115 フィールド酸化膜 120 コレクタ層 121 バッファ層 122 ドリフト層 503 カソード配線
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも一対の主表面を有する半導体
基体と、前記主表面の一方の面に隣接した一方導電型の
コレクタ層と、このコレクタ層に隣接した他方導電型の
バッファ層と、このバッファ層と前記主表面の他方の面
とに隣接した他方導電型のドリフト層と、前記主表面の
他方の面に隣接して前記ドリフト層内に選択的に複数形
成された一方導電型のベース層と、前記主表面の他方の
面に隣接して前記ベース層内に選択的に形成された他方
導電型のエミッタ層と、前記コレクタ層に隣接したコレ
クタ電極と、前記ベース層の露出部分に絶縁膜を介して
形成されたゲート電極とを備えた半導体装置において、 前記半導体基体の端部に隣接して前記ドリフト層内に形
成したカソード層と、 前記カソード層に隣接したカソード電極と、 前記コレクタ電極と前記カソード電極とを短絡するカソ
ード配線とを設けると共に、 前記ドリフト層を通って、前記ベース層から前記カソー
ド層へ流れる電流により、前記ドリフト層の抵抗分によ
り、該ドリフト層内で生じる電圧降下をVFとし、前記
バッファ層とコレクタ層とで形成される接合の降伏電圧
をBVbcとしたとき、前記電流が所定の電流値Id にお
いて、VF>BVbc の関係が満足されるように、前記
ドリフト層の抵抗率と前記バッファ層の抵抗率、及び前
記コレクタ層の抵抗率が設定されるように構成したこと
を特徴とする車載イグナイタ用半導体装置。 - 【請求項2】 請求項1の発明において、 前記カソード配線が前記半導体基体の角部で前記カソー
ド層に接続されていることを特徴とする車載イグナイタ
用半導体装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2の発明において、 前記カソード層の前記半導体基体の角部での面積が、前
記半導体基体の周辺部の面積よりも大きくなるように構
成されていることを特徴とする車載イグナイタ用半導体
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP413996A JPH09199712A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 車載イグナイタ用半導体装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP413996A JPH09199712A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 車載イグナイタ用半導体装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09199712A true JPH09199712A (ja) | 1997-07-31 |
Family
ID=11576456
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP413996A Pending JPH09199712A (ja) | 1996-01-12 | 1996-01-12 | 車載イグナイタ用半導体装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09199712A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN100507991C (zh) | 2006-03-09 | 2009-07-01 | 株式会社日立制作所 | 等离子显示装置 |
| US7602045B2 (en) | 2006-02-21 | 2009-10-13 | Renesas Technology Corp. | Semiconductor device and inverter device using the same |
-
1996
- 1996-01-12 JP JP413996A patent/JPH09199712A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7602045B2 (en) | 2006-02-21 | 2009-10-13 | Renesas Technology Corp. | Semiconductor device and inverter device using the same |
| CN100507991C (zh) | 2006-03-09 | 2009-07-01 | 株式会社日立制作所 | 等离子显示装置 |
| EP2182505A1 (en) | 2006-03-09 | 2010-05-05 | Hitachi, Ltd. | Plasma display apparatus |
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