JPH09200986A - 永久磁石型dcモータ - Google Patents

永久磁石型dcモータ

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JPH09200986A
JPH09200986A JP8004680A JP468096A JPH09200986A JP H09200986 A JPH09200986 A JP H09200986A JP 8004680 A JP8004680 A JP 8004680A JP 468096 A JP468096 A JP 468096A JP H09200986 A JPH09200986 A JP H09200986A
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magnetic
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Kazuo Ida
一男 井田
Hiroaki Kojima
浩明 小島
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石40,40,…を有する回転子27
に、回転子27と駆動連結される圧縮機構3における偏
心部8の回転による振れを打ち消すバランスウェイト4
5a,45bが一体的に取り付けられた永久磁石型DC
モータに対し、バランスウェイト45a,45bの回転
子27への取付位置に関係なく、各磁石40による磁束
がバランスウェイト45a,45bを短絡して流れ難く
し、モータ効率の向上を維持する。 【解決手段】 バランスウェイト45a,45bを非磁
性材料たるステンレス鋼等で構成し、バランスウェイト
45a,45bが回転子27に磁石40,40,…によ
る回転子コア28外周部の異なる磁極間に跨がるように
配置されて取り付けられられていても、バランスウェイ
ト45a,45bを通過して異なる磁極間を流れる短絡
磁束を少なくして、両磁極間の磁束洩れを小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、永久磁石型DCモ
ータに関し、特に、モータに駆動連結される被駆動装置
(負荷装置)の振動を低減するために、その回転子に取
り付けられるバラスウェイトの構造に関する技術分野に
属する。
【0002】
【従来の技術】一般に、圧縮機の圧縮機構には偏心ロー
ラやそれを駆動するための偏心軸等の偏心部が具備され
ており、この偏心部の回転に伴って振動が発生する。こ
のため、従来、例えば特公平2―33876号公報等に
示されるように、上記圧縮機構を駆動するための圧縮機
用モータにおいては、その回転子にバランスウェイトを
回転一体に取り付け、このバランスウェイトにより圧縮
機構の偏心部の回転時の振れを打ち消すようにして、圧
縮機の運転時の振動を低減することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転子に永
久磁石を取り付けた永久磁石型DCモータは、積層され
た複数枚の磁性板を軸方向に貫通する締結部材により一
体化してなりかつ外周部に軸方向に延びる複数の磁石取
付部が形成された回転子コアと、該回転子コアの各磁石
取付部に取付固定され、回転子コアの外周部に磁極を形
成する磁石とを有するものであるが、その回転子の軸方
向端部に上記バランスウェイトを取り付けるに当たり、
そのバランスウェイトを、磁石による回転子コア外周部
の異なる磁極間に跨がるように配置して回転子に取り付
けた場合、次のような問題が生じる。
【0004】すなわち、回転子コアにおいて円周方向に
隣り合う1対の磁石による磁束は、本来、その一方の磁
石の磁極から出て固定子コアを通った後に回転子コアの
他方の磁石の磁極に向かうように流れるが、バランスウ
ェイトが回転子コアにおいて磁石による異なる磁極間に
跨がって配置されていると、上記回転子コアの一方の磁
石から出た磁束の一部が固定子コア側を通らずに上記バ
ランスウェイトを経て他方の磁石の磁極に至るように短
絡して流れる。その結果、上記本来の磁束流に対する磁
束洩れが生じ、モータの効率が低下する。
【0005】特に、上記回転子コアの磁性板を締結する
締結部材を利用してバランスウェイトが回転子に取り付
けられている場合、その締結部材が磁性材料で構成され
ていると、該締結部材を固定子コア側との間を流れる磁
束通路の一部とすることができるが、その反面、磁性材
料の締結部材を通って上記バランスウェイトに流れる磁
束も増え、上記磁束洩れが顕著になる。
【0006】本発明は斯かる点に鑑みてなされたもの
で、その目的は、上記バランスウェイトの材料を特定す
ることで、バランスウェイトの回転子に対する取付位置
に関係なく、磁石による磁束がバランスウェイトにより
回転子コア内で短絡して流れ難くし、モータ効率の向上
を維持することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成すべ
く、この発明では、バランスウェイトを非磁性材料で構
成することで、磁石による回転子コアの磁束がバランス
ウェイト内部を短絡して流れないようにした。
【0008】具体的には、請求項1の発明では、図1〜
図3に示すように、複数枚の磁性板が軸方向に積層され
かつ軸方向に貫通する締結部材(32),(32),…
により一体化され、外周部に軸方向に延びる複数の磁石
取付部(37),(37),…が形成された回転子コア
(28)、及び、該回転子コア(28)の各磁石取付部
(37)に取付固定され、回転子コア(28)の外周部
に磁極を形成する磁石(40),(40),…を有し、
回転軸心回りに偏心した偏心部(8)を有する被駆動装
置(3)に駆動連結された回転子(27)と、この回転
子(27)の軸方向の少なくとも一端部に取り付けら
れ、上記被駆動装置(3)の偏心部(8)の回転による
振れを打ち消すバランスウェイト(45a),(45
b)とを備えた永久磁石型DCモータが前提である。
【0009】そして、上記バランスウェイト(45
a),(45b)は、上記磁石(40),(40),…
による回転子コア(28)外周部の異なる磁極間に跨が
るように配置されて回転子(27)に取り付けられ、か
つ非磁性材料で構成されていることを特徴とする。
【0010】この構成によれば、バランスウェイト(4
5a),(45b)は非磁性材料で構成されているの
で、このバランスウェイト(45a),(45b)が磁
石(40),(40),…による回転子コア(28)外
周部の異なる磁極間に跨がるように配置されて回転子
(27)に取り付けられていても、回転子コア(28)
の異なる磁極間でバランスウェイト(45a),(45
b)を通過して流れる磁束が殆どなくなり、その両磁極
間での磁束洩れを小さくしてDCモータの効率を向上維
持することができる。
【0011】請求項2の発明では、上記バランスウェイ
ト(45a),(45b)は、締結部材(32),(3
2),…により回転子(27)に取り付けられているも
のとする。従って、回転子コア(28)の磁性板を一体
化する締結部材(32),(32),…が、バランスウ
ェイト(45a),(45b)を回転子(27)に取り
付けるために兼用されていても、上記のようにバランス
ウェイト(45a),(45b)を非磁性材料で構成す
ることで、この締結部材(32),(32),…を経て
バランスウェイト(45a),(45b)を流れる磁束
を小さくすることができる。
【0012】請求項3の発明では、請求項2の発明の永
久磁石型DCモータにおいて、上記締結部材(32),
(32),…は、磁性材料で構成されているものとす
る。この場合でも、バランスウェイト(45a),(4
5b)が非磁性材料で構成されているので、締結部材
(32),(32),…が磁性材料であるにも拘らず、
その締結部材(32),(32),…を経てバランスウ
ェイト(45a),(45b)を流れる磁束を小さくす
ることができる。
【0013】一方、請求項4の発明では、同様に、請求
項2の発明の永久磁石型DCモータにおいて、締結部材
(32),(32),…は、非磁性材料で構成されてい
るものとする。こうすれば、磁石(40),(40),
…からの磁束が締結部材(32),(32),…を経て
バランスウェイト(45a),(45b)にさらに流れ
難くなり、バランスウェイト(45a),(45b)を
流れる磁束をより一層小さくできる。
【0014】請求項5の発明では、請求項1、2、3又
は4の発明の永久磁石型DCモータにおいて、図6及び
図7に示す如く、被駆動装置(3)は圧縮機(C)の圧
縮機構とする。従って、圧縮機構(3)における偏心部
(8)の回転に伴う振動をモータ側のバランスウェイト
(45a),(45b)により抑制する場合に、そのバ
ランスウェイト(45a),(45b)による磁束洩れ
を低減して、圧縮機用DCモータの効率を高めることが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】図6は本発明の実施形態に係る永
久磁石型モータを装備したドーム型圧縮機(C)を示
し、(1)は上下方向に延びる密閉円筒状のドームで、
このドーム(1)の上端部にはドーム(1)内外を連通
する冷媒吐出管(2)がその内端部をドーム(1)内上
端の中心部に位置付けた状態で気密状に挿通されてい
る。
【0016】また、ドーム(1)内の下部には、冷媒ガ
スを吸い込んで圧縮した後にドーム(1)内に吐出する
圧縮機構(3)(被駆動装置)が嵌装されている。この
圧縮機構(3)は、図6にも示すように、上下方向に並
設された円板状の3つのサイドハウジング(4),
(4),…と、これらサイドハウジング(4),
(4),…間に気密状に挟持された円環状の2つのロー
ラハウジング(5),(5)とからなるハウジングを備
え、上記各ローラハウジング(5)内にリング状の偏心
ローラ(6)が上記隣り合うサイドハウジング(4),
(4)間に位置した状態で配設されている。
【0017】上記サイドハウジング(4),(4),…
の中心部には上下方向に延びる回転軸(7)が気密状に
貫通され、この回転軸(7)は上下1対のクランク部
(7a),(7a)を有し、この各クランク部(7a)
はそれぞれ上記偏心ローラ(6)の中心孔に挿通されて
偏心ローラ(6)を回転可能に支持しており、各偏心ロ
ーラ(6)はその外周部をローラハウジング(5)の内
周面に接触させながら回転軸(7)の軸心回りを回転移
動する。つまり、この実施形態では、上記回転軸(7)
の各クランク部(7a)と該各クランク部(7a)に取
付支持された各偏心ローラ(6)とにより、回転軸
(7)の回転軸心回りを回転する偏心部(8)が構成さ
れる。
【0018】図7に示す如く、上記各ローラハウジング
(5)内周面の所定部位には上下方向に延びる凹溝部
(5a)が形成され、この凹溝部(5a)には直径方向
に切り欠かれたブレード嵌挿部(9a)を有する円柱状
の揺動軸(9)が上下方向の軸心をもって揺動可能に支
持されている。一方、各偏心ローラ(6)の外周面には
上下方向に延びる板状のブレード(10)が一体に突設
され、このブレード(10)の先端部は、上記ローラハ
ウジング(5)内周面の凹溝部(5a)における揺動軸
(9)のブレード嵌挿部(9a)に摺動可能に嵌挿され
ており、このブレード(10)により、各偏心ローラ
(6)の外周面、各ローラハウジング(5)の内周面及
び上下両側のサイドハウジング(4),(4)に囲まれ
てなる円弧状の空間(11)が吸入側及び吐出側の2つ
の作動室(12a),(12b)に区画されている。そ
して、ローラハウジング(5)には上記凹溝部(5a)
(ブレード(10)の位置)を挟んで両側に吸入口(1
3)及び吐出口(14)が開口され、吸入口(13)は
ドーム(1)側壁を貫通する冷媒吸入管(15)の下流
端部が接続され、この各冷媒吸入管(15)の上流端部
はアキュムレータ(47)に接続されている。一方、吐
出口(14)はドーム(1)内部に開口され、この吐出
口(14)の途中にはリード弁からなる逆止弁としての
吐出弁(16)が配設されており、各偏心ローラ(6)
の回転により、アキュムレータ(24)内の低圧の冷媒
ガスを冷媒吸入管(15)及び吸入口(13)を経て各
作動室(12a),(12b)に吸い込み、その冷媒ガ
スを偏心ローラ(6)の回転に伴う作動室(12a),
(12b)の容積減少により圧縮した後、吐出口(1
4)により吐出弁(16)を介してドーム(1)内に吐
出してドーム(1)内圧力を高圧とし、このドーム
(1)内の高圧の冷媒ガスを冷媒吐出管(2)を経てド
ーム(1)外に吐出させるようにしている。
【0019】尚、上記回転軸(7)における各クランク
部(7a)の外周面と、上側クランク部(7a)上側及
び下側クランク部(7a)下側の各回転軸(7)外周面
とにはそれぞれ潤滑油吐出孔(17),(17),…が
開口され、この各潤滑油吐出孔(17)は回転軸(7)
の軸心部を通る潤滑油通路(図示せず)に連通され、こ
の潤滑油通路は回転軸(7)の下端面に開放されてお
り、回転軸(7)の回転に伴い、その遠心力を利用し
て、ドーム(1)内底部に溜まった潤滑油を回転軸
(7)の潤滑油通路に吸い込んだ後、各潤滑油吐出孔
(17)から圧縮機構(3)の摺動部分に供給する。こ
の潤滑に供された潤滑油の一部は、圧縮機構(3)の吐
出口(14)からドーム(1)内に吐出される冷媒ガス
に混じって吐出される。
【0020】上記ドーム(1)内の上端部には上記圧縮
機構(3)を駆動するための永久磁石型DCモータ(2
1)が上下方向の回転軸心をもって嵌装されている。こ
のDCモータ(21)は固定子(22)と、該固定子
(22)内に回転可能に配置された回転子(27)とを
備えてなる。上記固定子(22)は、多数枚の電磁鋼板
(磁性板)からなる円環状薄板を軸方向(ドーム(1)
の上下方向)に積層して一体化されかつ内周面に軸方向
に延びる複数の凹溝からなる巻線挿入部(図示せず)が
周方向に等間隔をあけて形成された円筒状の固定子コア
(23)と、固定子コア(23)にその内周面の巻線挿
入部に嵌挿されて設けられたu相、v相及びw相の3相
の固定子巻線(24u)〜(24w)とを有する。図4
に示すように、これら3相の巻線(24u)〜(24
w)のうちの例えばu相巻線(24u)は、固定子コア
(23)の半径方向外側端に位置して外相巻線とされ、
この外相巻線(24u)の内側に他の一方の相である例
えばv相の巻線(24v)が同心状に中相巻線として配
置され、この中相巻線(24v)の内側つまり固定子コ
ア(23)の半径方向内側端に残りの例えばw相の巻線
(24w)が内相巻線として同心状に配置され、その各
相巻線(24u)〜(24w)はコイルをループ状に束
ねた4つの磁極からなる。尚、この各磁極コイルの軸方
向の端部であるコイルエンドは固定子コア(23)の同
方向端部から突出し、かつ該固定子コア(23)の端部
から離れるに連れて半径方向外側に彎曲されている。ま
た、各相の固定子巻線(24u)〜(24w)はワニス
により一体的に固着されている。
【0021】そして、図5に示すように、上記外相、中
相及び内相の巻線(24u)〜(24w)はその一端部
同士で中性点により接続されている一方、各相巻線(2
4u)〜(24w)の他端部が電源入力端とされてい
る。すなわち、3相の固定子巻線(24u)〜(24
w)はY結線とされており、この3相の固定子巻線(2
4u)〜(24w)の電源入力端に電源を供給すること
により、固定子コア(23)に回転磁界を発生させるよ
うにしている。
【0022】一方、上記回転子(27)は、図1〜図3
に示すように、多数枚の電磁鋼板(磁性板)からなる円
形薄板を軸方向に積層した円筒状の回転子コア(28)
と、この回転子コア(28)の上下両端部にそれぞれ一
体的に取り付けられた上下の端板(29a),(29
b)とを有するもので、上記回転子コア(28)の外周
部にはその軸方向に貫通する4つのリベット挿通孔(3
0),(30),…が円周方向に当角度間隔をあけて形
成されている。また、各端板(29a),(29b)に
も4つのリベット挿通孔(31),(31),…がそれ
ぞれ上記回転子コア(28)のリベット挿通孔(3
0),(30),…に対応して貫通されている。そし
て、基本的に、回転子コア(28)の上下端部にそれぞ
れ上下端板(29a),(29b)を各々の各リベット
挿通孔(30),(31)が一致するように重ね、回転
子コア(28)及び端板(29a),(29b)の各リ
ベット挿通孔(30),(31)にそれぞれ下側から締
結リベット(32)(締結部材)を挿通して、その各締
結リベット(32)の上端部をかしめることで、この回
転子コア(28)及び端板(29a),(29b)が4
本の締結リベット(32),(32),…により一体化
されている。尚、後述の如く、回転子(27)における
上側端板(29a)の上側にスペーサ(42),(4
2),…、油分離板(43)及び上側バランスウェイト
(45a)が、また下側端板(29b)の下側に下側バ
ランスウェイト(45b)がそれぞれ上記各締結リベッ
ト(32)を挿通するように配置されており、これら
は、各締結リベット(32)を挿通した状態で回転子
(27)に4本の締結リベット(32),(32),…
により一体的に締結されている。
【0023】上記回転子コア(28)及び各端板(29
a),(29b)の各中心部にはそれぞれ同じ内径の軸
挿通孔(34),(35)が互いに同心に形成され、こ
れらの軸挿通孔(34),(35)には上記回転軸
(7)の上端部が圧入されて固定されており、回転子
(27)が回転軸(7)を介して圧縮機構(3)の各偏
心部(8)(各偏心ローラ(6))に駆動連結されてい
る。
【0024】また、回転子コア(28)の周縁部には上
記リベット挿通孔(30),(30),…に対応する位
置に、その軸方向に貫通しかつ上記端板(29a),
(29b)で閉じられる断面矩形状の4つの磁石挿入部
(37),(37),…(磁石取付部)が上記軸挿通孔
(34)の周りで正方形の各辺部をなすように配置され
て形成され、この各磁石挿入部(37)の円周方向の両
端には回転子コア(28)の半径方向外側に外周縁近く
まで延びる空隙部(38),(38)がそれぞれ設けら
れ、上記各磁石挿入部(37)には希土類磁石からなる
矩形板状の永久磁石(40)が嵌挿されて固定されてお
り、回転子(27)は磁石埋込みタイプのものとされて
いる。そして、この4つの磁石(40),(40),…
は、その回転子コア(28)の直径方向に対向する1対
の磁石(40),(40)の回転子コア半径方向外側に
面する磁極が互いに同磁極に、換言すれば円周方向に隣
り合う1対の磁石(40),(40)の回転子コア半径
方向外側に面する磁極が互いに逆になるように着磁され
ており、この4つの磁石(40),(40),…により
回転子コア(28)の外周部に交互に逆の4つの磁極を
形成し、これら磁石(40),(40),…による回転
子コア(28)の磁束と、上記固定子巻線(24u)〜
(24w)により形成される4つの磁極の磁束との相互
作用により回転子(27)を回転させて圧縮機構(3)
を駆動する。
【0025】また、この回転子(27)の上端部には円
板状の油分離板(43)(図3には示していない)が上
記リベット(32),(32),…挿通せしめた状態で
該各締結リベット(32)により回転一体に取り付けら
れている。この油分離板(43)は、各リベット(3
2)が貫通する4つの円筒状スペーサ(42),(4
2),…の介在により回転子(27)の上端部から所定
間隔だけ離れた状態、つまり固定子巻線(24u)〜
(24w)の上側コイルエンドに水平に対向した状態で
固定されており、圧縮機構(3)の吐出口(14)から
潤滑油が吐出ガスと共にドーム(1)内に吐出されてド
ーム(1)内上端部の冷媒吐出管(2)に向かうとき、
そのドーム(1)内部の潤滑油が冷媒吐出管(2)側に
流れるのを、回転子(27)と一体に回転する油分離板
(43)により阻止するようにしている。
【0026】上記油分離板(43)の上面(回転子(2
7)の上端部)及び回転子(27)の下端部たる下側端
板(29b)の下面にはそれぞれ上下1対の細板状のバ
ランスウェイト(45a),(45b)が上記各締結リ
ベット(32),(32),…を挿通した状態で該各締
結リベット(32)により回転一体に取り付けられてい
る。この各バランスウェイト(45a),(45b)の
両端は円形状に形成され、この各円形部分にそれぞれ締
結リベット(32),(32)が挿通されている。そし
て、図1に示すように、上側のバランスウェイト(45
a)は上記回転子(27)の円周方向に隣り合う一方の
1対の締結リベット(32),(32)により、また下
側バランスウェイト(45b)は同様に他方の1対の締
結リベット(32),(32)により、それぞれ回転子
(27)の円周方向に隣り合う1対の磁石(40),
(40)による回転子コア(28)外周部の異なる磁極
間に跨がるように配置されて回転子(27)に取り付け
られており、この上下バランスウェイト(45a),
(45b)の位置と、圧縮機構(3)の上下の偏心部
(8),(8)との円周方向の位置を所定の状態に位置
合わせすることで、圧縮機(C)の運転時、圧縮機構
(3)の偏心部(8),(8)の回転による振れをDC
モータ(21)側のバランスウェイト(45a),(4
5b)により打ち消すようにしている。
【0027】そして、本発明の特徴は、上記各バランス
ウェイト(45a),(45b)及び各締結リベット
(32)がいずれも例えばSUS304等の非磁性材料
で構成されていることにある。
【0028】図6中、(25)はドーム(1)の上端部
外面に取り付けられた電源接続部で、DCモータ(2
1)を作動制御するモータ制御装置(図示せず)からの
3本の電源入力線をそれぞれ接続するための3つの端子
(26),(26),…が取り付けられている。また、
図7中、(18)は吐出弁(16)の最大開度を規制す
るストッパである。
【0029】尚、上記圧縮機用DCモータ(21)は、
その回転子(27)における各磁石(40)が未着磁状
態のままで圧縮機(C)のドーム(1)内に圧縮機構
(3)と共に装着された後、その未着磁状態の磁石(4
0)が着磁される。この方法について簡単に説明する
に、DCモータ(21)の回転子(27)における回転
子コア(28)の各磁石挿入部(37)にそれぞれ未着
磁状態の磁石(40)(磁石材)を挿入固定した後、そ
の上下両端部に端板(29a),(29b)を配置し、
上側の端板(29a)外面にスペーサ(42),(4
2),…を介して油分離板(43)及び上側バランスウ
ェイト(45a)を、また下側の端板(29b)外面に
下側バランスウェイト(45b)をそれぞれ配置し、こ
れらを締結リベット(32),(32),…により一体
的に締結する。
【0030】次いで、上記上下のバランスウェイト(4
5a),(45b)の円周方向の位置を回転軸(7)の
クランク部(7a),(7a)、つまり圧縮機構(3)
における上下の偏心部(8),(8)と所定の関係で位
置決めした状態で、回転子(27)の軸挿通孔(3
4),(35)に回転軸(7)の上端部を圧入する。そ
して、圧縮機(C)のドーム(1)内上部にDCモータ
(21)の固定子(22)を嵌装して固定し、その固定
子(22)内に上記回転子(27)を嵌挿しながら、回
転軸(7)の各クランク部(7a)周りに圧縮機構
(3)を取り付けるとともに、その圧縮機構(3)をド
ーム(1)内下部に嵌装し、このことで、圧縮機構
(3)やDCモータ(21)等、全ての部品をドーム
(1)内に装着する。この状態では、ドーム(1)は例
えば上端部が開けられており、DCモータ(21)の回
転子(27)における各磁石(40)が着磁されていな
いだけで、その他の構造は完成された圧縮機(C)と略
同じとなる。
【0031】この後、上記DCモータ(21)における
回転子(27)の各磁石(40)を固定子巻線(24
u)〜(24w)の磁極位置に対応するように位置整合
した後、その固定子巻線(24u)〜(24w)へ着磁
用電圧を印加して同巻線(24u)〜(24w)に着磁
用磁界を発生させ、この磁界により上記回転子(27)
の位置整合されている各磁石(40)を着磁すればよ
い。
【0032】したがって、この実施形態では、DCモー
タ(21)の運転時、その回転子(27)における円周
方向に隣り合う1対の磁石(40),(40)の一方か
ら該磁石(40)の半径方向外側にある回転子コア(2
8)外周部を経て固定子コア(23)に向かい、この固
定子コア(23)から再び回転子コア(28)外周部を
通って他方の磁石(40)に流れる磁束が形成される。
そのとき、DCモータ(21)の回転子(27)に一体
的に取り付けられている上下バランスウェイト(45
a),(45b)が、上側のバランスウェイト(45
a)にあっては回転子(27)の円周方向に隣り合う一
方の1対の締結リベット(32),(32)により、ま
た下側バランスウェイト(45b)は同様に他方の1対
の締結リベット(32),(32)によりそれぞれ回転
子(27)の円周方向に隣り合う1対の磁石(40),
(40)による回転子コア(28)外周部の異なる磁極
間に跨がるように配置されているので、上記回転子(2
7)の円周方向に隣り合う磁石(40),(40)間で
流れる磁束の一部が、上記磁石(40)外側の回転子コ
ア(28)外周部に位置する締結リベット(32),
(32)と、該両締結リベット(32),(32)によ
り締結されている各バランスウェイト(45a),(4
5b)とを通って短絡しようとする。
【0033】しかし、上記上下のバランスウェイト(4
5a),(45b)はいずれもSUS304鋼等の非磁
性材料で構成され、しかもこの各バランスウェイト(4
5a),(45b)を回転子(27)に締結するための
締結リベット(32),(32)も非磁性材料で構成さ
れているので、たとえ各バランスウェイト(45a),
(45b)がそれぞれ4つの磁石(40),(40),
…による回転子コア(28)外周部の異なる磁極間に跨
がるように配置され、また回転子コア(28)の磁性板
及び端板(29a),(29b)を一体化するための各
締結リベット(32)がバランスウェイト(45a),
(45b)を回転子(27)に取り付けるための用途に
兼用されていても、回転子コア(28)おいて異なる磁
極間でバランスウェイト(45a),(45b)を通過
して流れる短絡磁束が殆どなくなり、その両磁極間の上
記本来の磁束流に対する磁束洩れを小さくすることがで
きる。その結果、圧縮機(C)の運転時におけるDCモ
ータ(21)の効率を向上維持することができる。
【0034】尚、上記実施形態では、回転子(27)に
おける各バランスウェイト(45a),(45b)のみ
ならず、各締結リベット(32)も非磁性材料で構成し
ているが、バランスウェイト(45a),(45b)の
みを非磁性材料で構成し、締結リベット(32)は磁性
材料としてもよい。こうすれば、回転子コア(28)の
各リベット挿通孔(30)が磁性材のリベット(32)
により充填されるので、回転子コア(28)は恰もリベ
ット挿通孔(30)がなくて全て磁性材料で構成されて
いるのと同じ状態となり、回転子コア(28)を通る磁
束密度を大きくすることができる。しかし、そのバラン
スウェイト(45a),(45b)にできるだけ磁束が
短絡して流れないようにするには、上記実施形態のよう
に、各バランスウェイト(45a),(45b)及び各
締結リベット(32)の双方を非磁性材料とするのが好
ましい。
【0035】また、上記実施形態では、回転子(27)
の上端部に油分離板(43)を間隔をあけて配置し、そ
の上に上側バランスウェイト(45a)を取り付けてい
るが、本発明は、油分離板(43)を取り付けていない
回転子にも適用することができる。その場合、上側端板
(29a)の上面に直接上側バランスウェイト(45
a)を取り付ければよい。
【0036】また、上記実施形態では、回転子コア(2
8)の円形薄板及び端板(29a),(29b)を締結
一体化するための締結リベット(32),(32),…
により各バランスウェイト(45a),(45b)を回
転子(27)に締結しているが、バランスウェイト(4
5a),(45b)を他の締結手段を用いて回転子(2
7)に取り付けるようにしてもよく、上記実施形態と同
様の作用効果を奏することができる。
【0037】さらに、上記実施形態では、DCモータ
(21)における回転子(27)の各磁石(40)を希
土類の磁石としたが、本発明は、その他の例えばフェラ
イト磁石を取り付けた回転子を有するDCモータにも適
用することができる。また、本発明は、上記実施形態の
ように、磁石(40)が回転子コア(28)に埋め込ま
れている埋込み型DCモータ(21)以外に、磁石が回
転子コアの表面に貼り付けられている表面型DCモータ
等、その他の永久磁石型DCモータであれば適用するこ
とができる。さらに、本発明は、圧縮機用DCモータ以
外の通常のDCモータにも適用できるのは勿論である。
【0038】
【発明の効果】以上説明のように、請求項1の発明によ
ると、永久磁石を有する回転子に、回転子に駆動連結さ
れる被駆動装置の偏心部の回転による振れを打ち消すバ
ランスウェイトを回転一体に取り付けた永久磁石型DC
モータに対し、上記バランスウェイトを非磁性材料で構
成したことにより、バランスウェイトが回転子に磁石に
よる回転子コア外周部の異なる磁極間に跨がるように配
置されて取り付けられられていても、回転子自身内部で
異なる磁極間をバランスウェイトを通過して流れる磁束
を少なくして、両磁極間の磁束洩れを小さくでき、よっ
て永久磁石型DCモータの効率の向上維持を図ることが
できる。
【0039】請求項2の発明によると、バランスウェイ
トは、回転子コアの磁性板を一体化する締結部材により
回転子に取り付けられているものとしたことにより、バ
ランスウェイトが磁性板の締結部材により回転子に取り
付けられていても、この締結部材を経てバランスウェイ
トを流れる磁束を小さくでき、永久磁石型DCモータの
効率の向上維持を図ることができる。
【0040】請求項3の発明によると、上記締結部材を
磁性材料で構成したことにより、その締結部材を経てバ
ランスウェイトを流れる磁束を非磁性材料のバランスウ
ェイトにより小さくして、DCモータの効率の向上維持
を図ることができる。
【0041】請求項4の発明によると、締結部材を非磁
性材料で構成したことにより、磁石からの磁束が締結部
材を経てバランスウェイトに流れる磁束洩れをさらに小
さくでき、永久磁石型DCモータの効率のより一層の向
上維持を図ることができる。
【0042】請求項5の発明によると、被駆動装置は圧
縮機の圧縮機構としたことにより、圧縮機構における偏
心部の回転に伴う振動をモータ側のバランスウェイトに
より抑制する場合において、そのバランスウェイトによ
る磁束洩れを低減でき、圧縮機用DCモータの効率の向
上維持を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態においてバランスウェイトの
回転子への取付状態を示す平面図である。
【図2】バランスウェイトの回転子への取付状態を示す
断面図である。
【図3】回転子の構成を示す分解斜視図である。
【図4】固定子における巻線の配置状態を示す平面図で
ある。
【図5】DCモータの固定子巻線を示す電気回路図であ
る。
【図6】本発明の実施形態に係るDCモータを装備した
圧縮機を示す断面図である。
【図7】図6のVII −VII 線断面図である。
【符号の説明】
(C) 圧縮機 (3) 圧縮機構(被駆動装置) (6) 偏心ローラ (7) 回転軸 (7a) クランク部 (8) 偏心部 (21) DCモータ (22) 固定子 (27) 回転子 (28) 回転子コア (29a),(29b) 端板 (32) 締結リベット(締結部材) (37) 磁石挿入部(磁石取付部) (40) 磁石 (45a),(45b) バランスウェイト

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数枚の磁性板が軸方向に積層されかつ
    軸方向に貫通する締結部材(32),(32),…によ
    り一体化され、外周部に軸方向に延びる複数の磁石取付
    部(37),(37),…が形成された回転子コア(2
    8)と、該回転子コア(28)の各磁石取付部(37)
    に取付固定され、回転子コア(28)の外周部に磁極を
    形成する磁石(40),(40),…とを有し、回転軸
    心回りに偏心した偏心部(8)を有する被駆動装置
    (3)に駆動連結された回転子(27)と、 上記回転子(27)の軸方向の少なくとも一端部に取り
    付けられ、上記被駆動装置(3)の偏心部(8)の回転
    による振れを打ち消すバランスウェイト(45a),
    (45b)とを備えた永久磁石型DCモータにおいて、 上記バランスウェイト(45a),(45b)は、上記
    磁石(40),(40),…による回転子コア(28)
    外周部の異なる磁極間に跨がるように配置されて回転子
    (27)に取り付けられ、かつ非磁性材料で構成されて
    いることを特徴とする永久磁石型DCモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の永久磁石型DCモータに
    おいて、 バランスウェイト(45a),(45b)は、締結部材
    (32),(32),…により回転子(27)に取り付
    けられていることを特徴とする永久磁石型DCモータ。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の永久磁石型DCモータに
    おいて、 締結部材(32),(32),…は、磁性材料で構成さ
    れていることを特徴とする永久磁石型DCモータ。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の永久磁石型DCモータに
    おいて、 締結部材(32),(32),…は、非磁性材料で構成
    されていることを特徴とする永久磁石型DCモータ。
  5. 【請求項5】 請求項1、2、3又は4記載の永久磁石
    型DCモータにおいて、 被駆動装置(3)は、圧縮機(C)の圧縮機構であるこ
    とを特徴とする永久磁石型DCモータ。
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