JPH09201513A - 炉内脱硫剤 - Google Patents
炉内脱硫剤Info
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- JPH09201513A JPH09201513A JP8034310A JP3431096A JPH09201513A JP H09201513 A JPH09201513 A JP H09201513A JP 8034310 A JP8034310 A JP 8034310A JP 3431096 A JP3431096 A JP 3431096A JP H09201513 A JPH09201513 A JP H09201513A
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- JP
- Japan
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- desulfurization
- furnace
- calcium carbonate
- alkali metal
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- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 第1に、脱硫率が極めて高いと共に、経時的
にも高い脱硫率が維持される等、優れた脱硫性能を発揮
し、第2に、予め加熱処理することも要せず、第3に、
しかもこれが簡単容易に達成される、炉内脱硫剤を提案
する。 【解決手段】 この炉内脱硫剤は、粉砕した炭酸カルシ
ウム系材料、例えばカキ,ホタテ,アサリ,ホッキ,ア
オヤギ,その他の貝殻や石灰石を粉砕した炭酸カルシウ
ム系材料に、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属化
合物成分が添加されてなる。もって、この乾式の炉内脱
硫剤は、このようなアルカリ金属化合物成分の添加量の
多少によって、炭酸カルシウム系材料の粒子について、
その細孔径の値が制御されるようになっている。このよ
うにして大きな細孔径のものが分布するに至るので、粒
子内部まで脱硫反応が進行し、経時的にも脱硫反応が持
続され、もって脱硫率が極めて高いと共に、経時的にも
高い脱硫率が維持される。
にも高い脱硫率が維持される等、優れた脱硫性能を発揮
し、第2に、予め加熱処理することも要せず、第3に、
しかもこれが簡単容易に達成される、炉内脱硫剤を提案
する。 【解決手段】 この炉内脱硫剤は、粉砕した炭酸カルシ
ウム系材料、例えばカキ,ホタテ,アサリ,ホッキ,ア
オヤギ,その他の貝殻や石灰石を粉砕した炭酸カルシウ
ム系材料に、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属化
合物成分が添加されてなる。もって、この乾式の炉内脱
硫剤は、このようなアルカリ金属化合物成分の添加量の
多少によって、炭酸カルシウム系材料の粒子について、
その細孔径の値が制御されるようになっている。このよ
うにして大きな細孔径のものが分布するに至るので、粒
子内部まで脱硫反応が進行し、経時的にも脱硫反応が持
続され、もって脱硫率が極めて高いと共に、経時的にも
高い脱硫率が維持される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炉内脱硫剤に関す
る。すなわち、例えば火力発電所その他の一般産業分野
において用いられる流動層燃焼ボイラについて、炉内や
排煙等の硫黄分を乾式にて除去すべく用いられる、炉内
脱硫剤に関するものである。
る。すなわち、例えば火力発電所その他の一般産業分野
において用いられる流動層燃焼ボイラについて、炉内や
排煙等の硫黄分を乾式にて除去すべく用いられる、炉内
脱硫剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の炉内脱硫剤としては、従来より
粉砕された石灰石が使用されている。他方、このような
石灰石は炭酸カルシウムを主成分とするが、同様に炭酸
カルシウムを主成分とする貝殻を、排煙脱硫剤として使
用する研究も従来より進められている。すなわち産貝地
では、大量の貝殻が発生,残存しており、埋立処分や海
洋投棄されているが、最近は埋立用地確保の困難性や環
境への悪影響の問題が指摘されつつある。そこで、焼却
処分することも考えられたが、高温処理を要しコスト高
となるという問題がある。このように産貝地において、
貝殻は産業廃棄物となっているが、この産業廃棄物をも
しも再利用できれば、その技術的,産業的価値は非常に
高いものとなる。さてそこで、例えば特開昭63−49
230号公報や特開平5−220386号公報にも示さ
れたように、貝殻を粉砕して加熱処理した、湿式の排煙
脱硫剤が提案されている。
粉砕された石灰石が使用されている。他方、このような
石灰石は炭酸カルシウムを主成分とするが、同様に炭酸
カルシウムを主成分とする貝殻を、排煙脱硫剤として使
用する研究も従来より進められている。すなわち産貝地
では、大量の貝殻が発生,残存しており、埋立処分や海
洋投棄されているが、最近は埋立用地確保の困難性や環
境への悪影響の問題が指摘されつつある。そこで、焼却
処分することも考えられたが、高温処理を要しコスト高
となるという問題がある。このように産貝地において、
貝殻は産業廃棄物となっているが、この産業廃棄物をも
しも再利用できれば、その技術的,産業的価値は非常に
高いものとなる。さてそこで、例えば特開昭63−49
230号公報や特開平5−220386号公報にも示さ
れたように、貝殻を粉砕して加熱処理した、湿式の排煙
脱硫剤が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、上述したように、貝殻の主成分が炭酸カルシウムで
あることに着目し、これを排煙脱硫剤として用いる従来
例にあっては、湿式なので、予め貝殻に付着した貝肉を
加熱処理して除去しなければならなかった。そして、こ
のように加熱処理が必須的とされていたので、その分、
多量の熱エネルギーを要することになり、コスト面に問
題が指摘されていた。又、炉内脱硫として用いる従来例
にあっては、脱硫性能の面にも問題が指摘され、前述し
た石灰石を使用した炉内脱硫剤の脱硫率が低い等、より
脱硫率の高いものが切望されていた。
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、上述したように、貝殻の主成分が炭酸カルシウムで
あることに着目し、これを排煙脱硫剤として用いる従来
例にあっては、湿式なので、予め貝殻に付着した貝肉を
加熱処理して除去しなければならなかった。そして、こ
のように加熱処理が必須的とされていたので、その分、
多量の熱エネルギーを要することになり、コスト面に問
題が指摘されていた。又、炉内脱硫として用いる従来例
にあっては、脱硫性能の面にも問題が指摘され、前述し
た石灰石を使用した炉内脱硫剤の脱硫率が低い等、より
脱硫率の高いものが切望されていた。
【0004】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべくなされたものであって、粉砕さ
れた貝殻等の炭酸カルシウム系材料に、アルカリ金属化
合物成分が添加され、その粒子の細孔径を制御した乾式
よりなることにより、第1に、優れた脱硫性能を備えて
なると共に、第2に、予め加熱処理することも要せず、
第3に、しかもこれが簡単容易に達成される、炉内脱硫
剤を提案することを目的とする。
来例の課題を解決すべくなされたものであって、粉砕さ
れた貝殻等の炭酸カルシウム系材料に、アルカリ金属化
合物成分が添加され、その粒子の細孔径を制御した乾式
よりなることにより、第1に、優れた脱硫性能を備えて
なると共に、第2に、予め加熱処理することも要せず、
第3に、しかもこれが簡単容易に達成される、炉内脱硫
剤を提案することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
の炉内脱硫剤は、炭酸カルシウム系材料に、アルカリ金
属化合物成分が添加された乾式の炉内脱硫剤であって、
該アルカリ金属化合物成分の添加量の多少によって、該
炭酸カルシウム系材料の粒子についてその細孔径の値が
制御されていること、を特徴とする。次に、請求項2に
ついては次のとおり。すなわち、この請求項2の炉内脱
硫剤は、請求項1記載の炉内脱硫剤において、該炭酸カ
ルシウム系材料として、カキ,ホタテ,アサリ,ホッ
キ,アオヤギ,その他の貝殻を粉砕したものが用いられ
ていること、を特徴とする。次に、請求項3については
次のとおり。すなわち、この請求項3の炉内脱硫剤は、
請求項1又は請求項2記載の炉内脱硫剤において、脱硫
温度が850℃程度に設定されてなること、を特徴とす
る。
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
の炉内脱硫剤は、炭酸カルシウム系材料に、アルカリ金
属化合物成分が添加された乾式の炉内脱硫剤であって、
該アルカリ金属化合物成分の添加量の多少によって、該
炭酸カルシウム系材料の粒子についてその細孔径の値が
制御されていること、を特徴とする。次に、請求項2に
ついては次のとおり。すなわち、この請求項2の炉内脱
硫剤は、請求項1記載の炉内脱硫剤において、該炭酸カ
ルシウム系材料として、カキ,ホタテ,アサリ,ホッ
キ,アオヤギ,その他の貝殻を粉砕したものが用いられ
ていること、を特徴とする。次に、請求項3については
次のとおり。すなわち、この請求項3の炉内脱硫剤は、
請求項1又は請求項2記載の炉内脱硫剤において、脱硫
温度が850℃程度に設定されてなること、を特徴とす
る。
【0006】この乾式の炉内脱硫剤は、粉砕された貝殻
等の炭酸カルシウム系材料にアルカリ金属化合物成分を
添加してなることにより、炭酸カルシウム系材料の粒子
の細孔径が制御され、大きな細孔径のものが分布するよ
うになるので、粒子内部まで脱硫反応が進行し、経時的
にも脱硫反応が持続される。従って、脱硫率が極めて高
いと共に、経時的にも高い脱硫率が維持され、しかも乾
式なので貝殻を使用しても予め加熱処理を要せず、簡単
容易に得られる。
等の炭酸カルシウム系材料にアルカリ金属化合物成分を
添加してなることにより、炭酸カルシウム系材料の粒子
の細孔径が制御され、大きな細孔径のものが分布するよ
うになるので、粒子内部まで脱硫反応が進行し、経時的
にも脱硫反応が持続される。従って、脱硫率が極めて高
いと共に、経時的にも高い脱硫率が維持され、しかも乾
式なので貝殻を使用しても予め加熱処理を要せず、簡単
容易に得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明を、その実施の形態に
基づいて詳細に説明する。図1,図2,図3は本発明の
実施の形態の説明に供するグラフであり、図1は、脱硫
温度と脱硫率との関係を示し、図2は、脱硫率の経時変
化を示し、図3は、流動層石炭燃焼ボイラに投入後の二
酸化硫黄濃度の経時変化を示し、(1)図はこの種従来
例のもの、(2)図は本発明のものを示す。
基づいて詳細に説明する。図1,図2,図3は本発明の
実施の形態の説明に供するグラフであり、図1は、脱硫
温度と脱硫率との関係を示し、図2は、脱硫率の経時変
化を示し、図3は、流動層石炭燃焼ボイラに投入後の二
酸化硫黄濃度の経時変化を示し、(1)図はこの種従来
例のもの、(2)図は本発明のものを示す。
【0008】この乾式の炉内脱硫剤は、炭酸カルシウム
系材料に、アルカリ金属化合物成分が添加されており、
アルカリ金属化合物成分の添加量の多少によって、炭酸
カルシウム系材料の粒子について、その細孔径の値が制
御されるようになっている。炭酸カルシウム系材料とし
ては、カキ,ホタテ,アサリ,ホッキ,アオヤギ,その
他の貝殻のいずれか又はいくつかを、粒子ハンドリング
の観点、つまり取扱い易さの観点から数mm以下程度
(例えば297μmから420μm)に粉砕したものが
代表的に用いられるが、勿論、このような貝殻に代え同
様に粉砕された石灰石を用いるようにしてもよい。添加
されるアルカリ金属化合物成分としては、塩化ナトリウ
ムや塩化カリウムが代表的に用いられるが、その他の物
質を適宜用いることも可能である。
系材料に、アルカリ金属化合物成分が添加されており、
アルカリ金属化合物成分の添加量の多少によって、炭酸
カルシウム系材料の粒子について、その細孔径の値が制
御されるようになっている。炭酸カルシウム系材料とし
ては、カキ,ホタテ,アサリ,ホッキ,アオヤギ,その
他の貝殻のいずれか又はいくつかを、粒子ハンドリング
の観点、つまり取扱い易さの観点から数mm以下程度
(例えば297μmから420μm)に粉砕したものが
代表的に用いられるが、勿論、このような貝殻に代え同
様に粉砕された石灰石を用いるようにしてもよい。添加
されるアルカリ金属化合物成分としては、塩化ナトリウ
ムや塩化カリウムが代表的に用いられるが、その他の物
質を適宜用いることも可能である。
【0009】このように、この乾式の炉内脱硫剤は、例
えば粉砕された貝殻等の炭酸カルシウム系材料に、アル
カリ金属化合物成分を添加してなることにより、事前の
焼成又は実際の当初の脱硫温度により、炭酸カルシウム
系材料について、その粒子の細孔径の値が制御されるよ
うになっている。すなわちこの炉内脱硫剤は、炭酸カル
シウム系材料の粒子の細孔径が、アルカリ金属化合物成
分と反応することにより溶かされて広げられ、もって大
きくなるので、粒子内部まで脱硫反応が進行すると共
に、経時的にも細孔が閉塞されることなく脱硫反応が持
続される。従って、この炉内脱硫剤は、流動層燃焼ボイ
ラ例えば流動層石炭燃焼ボイラの炉内脱硫用として用い
られた場合、ガスや排煙中の二酸化硫黄濃度が大きく低
減する等、脱硫率が極めて高いと共に、経時的にも高い
脱硫率が維持されるようになる。しかもこの炉内脱硫剤
は、乾式なので貝殻を使用しても予め加熱処理すること
を要せず、粉砕して、常温のままアルカリ金属化合物成
分を添加するだけで、簡単容易に得られる。
えば粉砕された貝殻等の炭酸カルシウム系材料に、アル
カリ金属化合物成分を添加してなることにより、事前の
焼成又は実際の当初の脱硫温度により、炭酸カルシウム
系材料について、その粒子の細孔径の値が制御されるよ
うになっている。すなわちこの炉内脱硫剤は、炭酸カル
シウム系材料の粒子の細孔径が、アルカリ金属化合物成
分と反応することにより溶かされて広げられ、もって大
きくなるので、粒子内部まで脱硫反応が進行すると共
に、経時的にも細孔が閉塞されることなく脱硫反応が持
続される。従って、この炉内脱硫剤は、流動層燃焼ボイ
ラ例えば流動層石炭燃焼ボイラの炉内脱硫用として用い
られた場合、ガスや排煙中の二酸化硫黄濃度が大きく低
減する等、脱硫率が極めて高いと共に、経時的にも高い
脱硫率が維持されるようになる。しかもこの炉内脱硫剤
は、乾式なので貝殻を使用しても予め加熱処理すること
を要せず、粉砕して、常温のままアルカリ金属化合物成
分を添加するだけで、簡単容易に得られる。
【0010】これらについて、以下表1,2,3および
図1,2,3を参照しつつ、更に詳細かつ具体的に説明
する。まず、次の表1は従来よりの炉内脱硫剤、つまり
粉砕された石灰石をそのまま焼成した乾式の炉内脱硫剤
の化学組成データを示し、表2は、本発明に係る乾式の
炉内脱硫剤、つまり粉砕された各種貝殻にアルカリ金属
化合物成分を添加して焼成した、乾式の炉内脱硫剤の化
学組成データを示す。なお両図において、イグニッショ
ンロスとは、石灰石や貝殻の主成分たる炭酸カルシウム
から、焼成時に二酸化炭素が抜けて酸化カルシウムとな
る際の実験ロスを言う。この表1と表2との対比からも
明らかなように、表1の従来の炉内脱硫剤に比し、表2
の本発明の炉内脱硫剤は、ナトリウムやカリウム等のア
ルカリ金属化合物成分が、100倍以上多く含有されて
いることがわかる。
図1,2,3を参照しつつ、更に詳細かつ具体的に説明
する。まず、次の表1は従来よりの炉内脱硫剤、つまり
粉砕された石灰石をそのまま焼成した乾式の炉内脱硫剤
の化学組成データを示し、表2は、本発明に係る乾式の
炉内脱硫剤、つまり粉砕された各種貝殻にアルカリ金属
化合物成分を添加して焼成した、乾式の炉内脱硫剤の化
学組成データを示す。なお両図において、イグニッショ
ンロスとは、石灰石や貝殻の主成分たる炭酸カルシウム
から、焼成時に二酸化炭素が抜けて酸化カルシウムとな
る際の実験ロスを言う。この表1と表2との対比からも
明らかなように、表1の従来の炉内脱硫剤に比し、表2
の本発明の炉内脱硫剤は、ナトリウムやカリウム等のア
ルカリ金属化合物成分が、100倍以上多く含有されて
いることがわかる。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】次に、表3は炉内脱硫剤の細孔径を、比較
した実験結果を示す。すなわち、上述の表1に示した粉
砕された石灰石をそのまま用いた従来よりの炉内脱硫剤
と、上述の表2に示した粉砕された各種貝殻にアルカリ
金属化合物成分を添加してなる、本発明の炉内脱硫剤と
について、それぞれ、焼成前後の炭酸カルシウム系材料
(つまり焼成前は炭酸カルシウムそのもの、焼成後は酸
化カルシウム)の粒子の細孔径を、実測,平均して比較
したものである。なお、焼成の条件設定は、焼成温度8
50℃まで焼温速度50℃/分、その後焼成時間3分で
あり、窒素あるいは空気雰囲気中にて実施された。この
表3からも明らかなように、焼成前は、粉砕された石灰
石をそのまま用いた従来よりの炉内脱硫剤の方がむしろ
細孔径が大であるが、焼成後においては、その細孔径は
焼結により塞がれ、細孔径が極めて狭く小さくなる。こ
れに対し、粉砕された各種貝殻にアルカリ金属化合物成
分を添加した本発明の炉内脱硫剤は、焼成前は、細孔径
は狭く小さいが、焼成による化学反応により、添加され
たアルカリ金属化合物成分にて細孔径が溶かされ、焼成
後は、細孔径が極めて広く大きくなっている。なおこの
場合、細孔径のいわゆる焼結もアルカリ金属化合物成分
にて防止されている。
した実験結果を示す。すなわち、上述の表1に示した粉
砕された石灰石をそのまま用いた従来よりの炉内脱硫剤
と、上述の表2に示した粉砕された各種貝殻にアルカリ
金属化合物成分を添加してなる、本発明の炉内脱硫剤と
について、それぞれ、焼成前後の炭酸カルシウム系材料
(つまり焼成前は炭酸カルシウムそのもの、焼成後は酸
化カルシウム)の粒子の細孔径を、実測,平均して比較
したものである。なお、焼成の条件設定は、焼成温度8
50℃まで焼温速度50℃/分、その後焼成時間3分で
あり、窒素あるいは空気雰囲気中にて実施された。この
表3からも明らかなように、焼成前は、粉砕された石灰
石をそのまま用いた従来よりの炉内脱硫剤の方がむしろ
細孔径が大であるが、焼成後においては、その細孔径は
焼結により塞がれ、細孔径が極めて狭く小さくなる。こ
れに対し、粉砕された各種貝殻にアルカリ金属化合物成
分を添加した本発明の炉内脱硫剤は、焼成前は、細孔径
は狭く小さいが、焼成による化学反応により、添加され
たアルカリ金属化合物成分にて細孔径が溶かされ、焼成
後は、細孔径が極めて広く大きくなっている。なおこの
場合、細孔径のいわゆる焼結もアルカリ金属化合物成分
にて防止されている。
【0014】
【表3】
【0015】次に、図1により脱硫温度と脱硫率との関
係について述べる。この実験は、850℃で焼成した
後、脱硫時間4.5時間で脱硫を実施した。すると、最
適脱硫温度850℃において、本発明の炉内脱硫剤、つ
まり粉砕された各種貝殻にアルカリ金属化合物成分を添
加し細孔径が広くなった炉内脱硫剤は、従来の炉内脱硫
剤、つまり粉砕された石灰石をそのまま用いた従来の炉
内脱硫剤に比し、脱硫率が約2倍と極めて高いことが確
認された。
係について述べる。この実験は、850℃で焼成した
後、脱硫時間4.5時間で脱硫を実施した。すると、最
適脱硫温度850℃において、本発明の炉内脱硫剤、つ
まり粉砕された各種貝殻にアルカリ金属化合物成分を添
加し細孔径が広くなった炉内脱硫剤は、従来の炉内脱硫
剤、つまり粉砕された石灰石をそのまま用いた従来の炉
内脱硫剤に比し、脱硫率が約2倍と極めて高いことが確
認された。
【0016】更に、図2により脱硫率の経時変化につい
て述べる。この実験は、850℃で焼成した後、脱硫温
度を850℃に固定し、35時間という長時間にわたり
脱硫率を測定した。そして、本発明の炉内脱硫剤、つま
り粉砕された各種貝殻にアルカリ金属化合物成分を添加
し細孔径が広くなった炉内脱硫剤は、従来の炉内脱硫
剤、つまり粉砕された石灰石をそのまま用いた炉内脱硫
剤に比し、5時間経過程度で脱硫率に大きく差がつき始
め、35時間経過後には70%以上に対し30%程度
と、脱硫率が約2倍以上となり、脱硫率が極めて高いこ
とが確認された。
て述べる。この実験は、850℃で焼成した後、脱硫温
度を850℃に固定し、35時間という長時間にわたり
脱硫率を測定した。そして、本発明の炉内脱硫剤、つま
り粉砕された各種貝殻にアルカリ金属化合物成分を添加
し細孔径が広くなった炉内脱硫剤は、従来の炉内脱硫
剤、つまり粉砕された石灰石をそのまま用いた炉内脱硫
剤に比し、5時間経過程度で脱硫率に大きく差がつき始
め、35時間経過後には70%以上に対し30%程度
と、脱硫率が約2倍以上となり、脱硫率が極めて高いこ
とが確認された。
【0017】さて、以上述べた表1,表2,表3,図
1,図2等にあっては、予め焼成してなる炉内脱硫剤を
用いて実験した。これに対し図3には、このような焼成
を予め行うことなく、炉内脱硫剤をそのまま直接、流動
層石炭燃焼ボイラに供給した実験結果を示す。すなわ
ち、ボイラ内に直接投入することにより、まず炉内脱硫
剤自身について、焼成(炭酸カルシウムから二酸化炭素
が抜かれて酸化カルシウムになる)が行われ、それから
炉内の脱硫が実施され、もって硫黄が燃焼して気化した
二酸化硫黄の濃度が、経時変化していることが読み取れ
る。そして、図3の(1)図に示したように、従来の炉
内脱硫剤、つまり粉砕された石灰石をそのまま用いた炉
内脱硫剤の場合は、3時間程度で気体中の二酸化硫黄濃
度が、初期のデータに近づいてくる。これに対し、図3
の(2)図に示したように、本発明の炉内脱硫剤、つま
り粉砕された各種貝殻にアルカリ金属化合物成分を添加
し細孔径が広くなった炉内脱硫剤は、5時間経過しても
脱硫反応が継続し、高い脱硫率を維持していることが読
み取れた。
1,図2等にあっては、予め焼成してなる炉内脱硫剤を
用いて実験した。これに対し図3には、このような焼成
を予め行うことなく、炉内脱硫剤をそのまま直接、流動
層石炭燃焼ボイラに供給した実験結果を示す。すなわ
ち、ボイラ内に直接投入することにより、まず炉内脱硫
剤自身について、焼成(炭酸カルシウムから二酸化炭素
が抜かれて酸化カルシウムになる)が行われ、それから
炉内の脱硫が実施され、もって硫黄が燃焼して気化した
二酸化硫黄の濃度が、経時変化していることが読み取れ
る。そして、図3の(1)図に示したように、従来の炉
内脱硫剤、つまり粉砕された石灰石をそのまま用いた炉
内脱硫剤の場合は、3時間程度で気体中の二酸化硫黄濃
度が、初期のデータに近づいてくる。これに対し、図3
の(2)図に示したように、本発明の炉内脱硫剤、つま
り粉砕された各種貝殻にアルカリ金属化合物成分を添加
し細孔径が広くなった炉内脱硫剤は、5時間経過しても
脱硫反応が継続し、高い脱硫率を維持していることが読
み取れた。
【0018】
【発明の効果】本発明に係る炉内脱硫剤は、以上説明し
たように、粉砕された貝殻等の炭酸カルシウム系材料に
アルカリ金属化合物成分が添加され、その粒子の細孔径
を制御した乾式よりなることにより、次の効果を発揮す
る。
たように、粉砕された貝殻等の炭酸カルシウム系材料に
アルカリ金属化合物成分が添加され、その粒子の細孔径
を制御した乾式よりなることにより、次の効果を発揮す
る。
【0019】第1に、優れた脱硫性能を発揮する。すな
わち、この炉内脱硫剤は、脱硫率が極めて高いと共に、
経時的にも高い脱硫率が維持される等、前述したこの種
従来例の石灰石を使用した炉内脱硫剤や、貝殻を使用し
た湿式の排煙脱硫剤に比し、脱硫性能に優れている。
わち、この炉内脱硫剤は、脱硫率が極めて高いと共に、
経時的にも高い脱硫率が維持される等、前述したこの種
従来例の石灰石を使用した炉内脱硫剤や、貝殻を使用し
た湿式の排煙脱硫剤に比し、脱硫性能に優れている。
【0020】第2に、予め加熱処理することも要しな
い。すなわち、この炉内脱硫剤は乾式よりなるので、前
述した貝殻を使用した湿式の炉内脱硫剤のように、予
め、付着した貝肉除去のための加熱処理を必須的に実施
することを要せず、付着した貝肉は、焼成時又は実際の
脱硫温度にて自然に燃焼除去される。もって、貝肉除去
のための専用の加熱処理を要しなくなり、その分、熱エ
ネルギーが節約される等、コスト面にも優れている。
い。すなわち、この炉内脱硫剤は乾式よりなるので、前
述した貝殻を使用した湿式の炉内脱硫剤のように、予
め、付着した貝肉除去のための加熱処理を必須的に実施
することを要せず、付着した貝肉は、焼成時又は実際の
脱硫温度にて自然に燃焼除去される。もって、貝肉除去
のための専用の加熱処理を要しなくなり、その分、熱エ
ネルギーが節約される等、コスト面にも優れている。
【0021】第3に、しかもこれは簡単容易に達成され
る。すなわち、この炉内脱硫剤は、貝殻等を粉砕した炭
酸カルシウム系材料に、アルカリ金属化合物成分を添加
した簡単な構成により、上述した第1,第2の点が実現
される。特に、産業廃棄物である貝殻を有効に再利用可
能となり、その技術的,産業的意義は大きい。このよう
に、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、
本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがあ
る。
る。すなわち、この炉内脱硫剤は、貝殻等を粉砕した炭
酸カルシウム系材料に、アルカリ金属化合物成分を添加
した簡単な構成により、上述した第1,第2の点が実現
される。特に、産業廃棄物である貝殻を有効に再利用可
能となり、その技術的,産業的意義は大きい。このよう
に、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、
本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがあ
る。
【図1】本発明に係る炉内脱硫剤について、その発明の
実施の形態の説明に供し、脱硫温度と脱硫率との関係を
示すグラフである。
実施の形態の説明に供し、脱硫温度と脱硫率との関係を
示すグラフである。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、脱硫率の経
時変化を示すグラフである。
時変化を示すグラフである。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、流動層石炭
燃焼ボイラに投入後の二酸化硫黄濃度の経時変化を示す
グラフであり、(1)図はこの種従来例のもの、(2)
図は本発明のものを示す。
燃焼ボイラに投入後の二酸化硫黄濃度の経時変化を示す
グラフであり、(1)図はこの種従来例のもの、(2)
図は本発明のものを示す。
Claims (3)
- 【請求項1】 炭酸カルシウム系材料に、アルカリ金属
化合物成分が添加された乾式の炉内脱硫剤であって、該
アルカリ金属化合物成分の添加量の多少によって、該炭
酸カルシウム系材料の粒子についてその細孔径の値が制
御されていること、を特徴とする炉内脱硫剤。 - 【請求項2】 請求項1記載の炉内脱硫剤であって、該
炭酸カルシウム系材料として、カキ,ホタテ,アサリ,
ホッキ,アオヤギ,その他の貝殻を粉砕したものが用い
られていること、を特徴とする炉内脱硫剤。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載の炉内脱硫剤
であって、脱硫温度が850℃程度に設定されてなるこ
と、を特徴とする炉内脱硫剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8034310A JPH09201513A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 炉内脱硫剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8034310A JPH09201513A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 炉内脱硫剤 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09201513A true JPH09201513A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=12410598
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8034310A Pending JPH09201513A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 炉内脱硫剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09201513A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006314924A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Amako Kogyo:Kk | 貝殻吸着体の製造方法 |
| JP2011183255A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-22 | Aomori Prefectural Industrial Technology Research Center | Ca−アルカリ型吸着性材料およびその製造方法 |
| KR20220096603A (ko) * | 2020-12-31 | 2022-07-07 | 주식회사 대웅 | 굴패각을 활용한 순환 유동층 보일러 탈황제, 이를 이용한 순환유동층 보일러의 탈황방법 및 그 연소 잔재물을 활용한 결합재 조성물 |
| KR20230068545A (ko) * | 2021-11-11 | 2023-05-18 | 주식회사 대웅 | 굴패각을 활용한 유동층 보일러 염화수소 발생 저감제, 이를 이용한 유동층 보일러 노내 염소수소 발생 저감방법 및 그 연소 잔재물을 활용한 결합재 조성물 |
-
1996
- 1996-01-29 JP JP8034310A patent/JPH09201513A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006314924A (ja) * | 2005-05-12 | 2006-11-24 | Amako Kogyo:Kk | 貝殻吸着体の製造方法 |
| JP2011183255A (ja) * | 2010-03-04 | 2011-09-22 | Aomori Prefectural Industrial Technology Research Center | Ca−アルカリ型吸着性材料およびその製造方法 |
| KR20220096603A (ko) * | 2020-12-31 | 2022-07-07 | 주식회사 대웅 | 굴패각을 활용한 순환 유동층 보일러 탈황제, 이를 이용한 순환유동층 보일러의 탈황방법 및 그 연소 잔재물을 활용한 결합재 조성물 |
| KR20230068545A (ko) * | 2021-11-11 | 2023-05-18 | 주식회사 대웅 | 굴패각을 활용한 유동층 보일러 염화수소 발생 저감제, 이를 이용한 유동층 보일러 노내 염소수소 발생 저감방법 및 그 연소 잔재물을 활용한 결합재 조성물 |
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