JPH09202686A - 単結晶の製造装置および製造方法 - Google Patents
単結晶の製造装置および製造方法Info
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Abstract
の酸素濃度の精密制御性を損なうことなく、無転位で、
かつ炭素汚染のない低炭素濃度の特性に優れた単結晶の
引上げに好適な製造装置および製造方法を提供する。 【解決手段】(1) 溶融液を収容する坩堝2と、この溶融
液を加熱するヒーター3と、単結晶を成長させる引上げ
手段5と、単結晶の引上げ域の周囲を囲繞する輻射熱遮
蔽スクリーン8と、前記各部材を収容する金属チャンバ
ー9と、不活性ガスを供給する手段とを具備する単結晶
製造装置1において、前記坩堝の外側でかつ前記ヒータ
ーの内側または外側に配置される整流内筒21と、この整
流内筒と前記金属チャンバーとが形成する空間に新たに
不活性ガスを供給する手段22とが設けられていることを
特徴とする単結晶製造装置。(2) 上記(1) の製造装置を
使用するチョクラルスキー法による単結晶の製造方法に
おいて、整流内筒を前記坩堝の外側でかつ前記ヒーター
の内側または外側に配置し、この整流内筒と前記金属チ
ャンバーとが形成する空間に新たに不活性ガスを供給す
ることを特徴とする単結晶の製造方法。
Description
体用単結晶の製造装置およびその装置を用いる単結晶の
製造方法に関し、さらに詳しくは、黒鉛部品からの炭素
汚染をなくし、低炭素濃度の特性に優れた単結晶を無転
位で製造するのに適する製造装置および製造方法を提供
するものである。
単結晶は、石英製坩堝内のシリコン溶融液から引上げて
育成させるため、成長した結晶は坩堝の石英(SiO2)から
溶出した多くの酸素を含んでいる。このため、ICやL
SIの製造プロセスにおいて繰り返し熱処理を受けて
も、スリップや反りを発生しにくいという特徴がある。
さらに、内部の酸素析出物は、1000℃近傍の熱処理で高
密度欠陥層を形成し、ウエーハの表面領域に存在する不
純物を低減するという作用 (いわゆるイントリンシック
ゲッタリング) もある。このような特徴から、チョクラ
ルスキー法は半導体用単結晶の工業的な量産方式として
多用されている。
において、その引上速度は引上げられる単結晶の引上げ
方向における温度勾配と密接な関係があり、温度勾配を
大きくすることによって引上速度を速くすることができ
る。このため、工業的な量産を行う場合には、引き上げ
られる単結晶の周囲を囲繞するようにスクリーンを配設
し、坩堝、ヒーターおよび溶融液からの輻射熱を遮断
し、単結晶の引上げ方向における温度勾配を大きくする
方法が採用されている。
に「輻射スクリーン」という)を配設してシリコン単結
晶をチョクラルスキー法によって製造する装置の縦断面
図である。通常、シリコン単結晶の製造に使用される坩
堝2は二重構造であって、内側の石英坩堝2aと、外側の
黒鉛坩堝2bとで構成される。坩堝2の外側には黒鉛製の
ヒーター3が設けられ、坩堝2内にはこのヒーターによ
って溶融されたシリコン溶融液4が収容される。単結晶
の引上げ手段として引上げワイヤー5が用いられ、その
先端に種結晶6が取り付けられる。溶融液4表面に種結
晶6の下端を接触させて上方へ引き上げることによっ
て、その下端に単結晶7を成長させる。このとき、溶融
液4上ではシリコン単結晶を囲繞するように輻射スクリ
ーン8が配設されている。この輻射スクリーン8によっ
てヒーター3および溶融液4からの輻射熱が遮断され、
引上げられる単結晶7の温度勾配が大きくなる。これら
の部品、部材は金属チャンバー9内に収納され、全体と
して単結晶製造装置1を構成している。
上方の中央部から常時不活性ガスとして高純度のアルゴ
ンガスを供給して、ガス流れ31(図中では矢印で示す)
を形成させる。ガス流れ31は、坩堝に収納されるシリコ
ン溶融液4の表面から蒸発する一酸化珪素(SiO )およ
びこの一酸化珪素とヒーター3や黒鉛坩堝2b等の高温の
黒鉛部材との反応により生成される一酸化炭素(CO)な
どを伴って、ヒーター3の内外周面を下方に流れて排出
口10から排出される。このとき、金属チャンバー内でガ
ス流れが極端に変化する部位(例えば、図中のA部)に
おいて乱流、滞留、すなわちガス流れの淀みまたは渦流
等が発生し易い。
ガスの流れ31に乱流、滞留が発生した場合若しくはアル
ゴンガスの流れが不充分である場合には、一酸化珪素
(SiO)の析出物が輻射スクリーン8の下面や金属チャ
ンバー9の側面に層状または塊状に付着する。この析出
した一酸化珪素の微粉または塊が溶融液4の表面上に落
下し、これが結晶成長界面に取り込まれて、結晶の有転
位化の原因となる。また、一酸化炭素(CO)についても
適切に排出されず、金属チャンバー内に滞留してシリコ
ン溶融液を汚染し、単結晶中に混入して炭素濃度を上昇
させるとともに、単結晶の結晶欠陥を誘発する要因とな
る。
を増加させガス流速を速める方法が考えられるが、ガス
流量の増加には一定の制限がある。一般に、アルゴンガ
スの流速Vgは、ガス供給圧力Pg、ガス流量Qg、ガ
ス通過空間断面積Agおよび炉内圧力Pfに依存し、次
の(A)式によって表される。
ることによって、一酸化珪素や一酸化炭素を排出する作
用が発揮されるので、これらが溶融液4に混入すること
を防止できる。しかし、単結晶の酸素濃度に関して、前
述のイントリンシックゲッタリングを効果的に行うに
は、単結晶中の酸素濃度を一定範囲内で精密に制御する
ことが要求され、この酸素濃度は前記のアルゴンガスの
流通状態に強く影響される。すなわち、図4において、
ガス流量Qgを増加させると、輻射スクリーン8の下端
と溶融液4の表面との隙間における流速Vgも大きくな
り、同時に円周方向における部分的な速度差が大きくな
るので、溶融液4の表面温度および溶融液4内の対流に
変化を生じさせることになり、結晶中の酸素濃度を前記
の一定範囲内に再現性よく精密制御することが難しくな
る。
加させると、輻射スクリーン8の下端と溶融液4の表面
との隙間における流速Vgが大きくなりすぎて、溶融液
4の表面に振動を発生させ、無転位の単結晶を引上げる
ことができない事態も発生する。このような点からも、
一酸化珪素や一酸化炭素を充分に排出させるためにアル
ゴンガスの流量Qgを増加させる方法を採用するには、
半導体用単結晶として要求される酸素濃度制御および無
転位引上げを確保するという前提において一定の制限が
ある。
置および製造方法では、前述の通り、半導体用単結晶に
要求される結晶中の酸素濃度の精密制御に対応しつつ、
炉内で発生した一酸化珪素や一酸化炭素を充分に排出
し、結晶の無転位引上げおよび黒鉛部品からの炭素汚染
を防止して低炭素濃度の単結晶を製造することが困難で
あるという問題を有していた。
の流れを整流して、結晶中の酸素濃度の精密制御性を損
なうことなく、無転位で、かつ炭素汚染のない低炭素濃
度の特性に優れた単結晶の引上げに好適な製造装置およ
び製造方法を提供することを目的とする。
シリコン単結晶製造装置、およびその装置を使用する下
記 (2)の単結晶製造方法を要旨とする。
結晶の原料溶融液を収容する坩堝2と、この溶融液を加
熱するヒーター3と、坩堝内の溶融液4の表面に種結晶
6を接触させて単結晶を成長させる引上げ手段5と、単
結晶の引上げ域の周囲を囲繞する輻射熱遮蔽スクリーン
8と、前記各部材を収容する金属チャンバー9と、前記
金属チャンバーの上部から不活性ガスを供給する手段と
を具備する単結晶製造装置1において、前記坩堝の外側
でかつ前記ヒーターの内側または外側に配置される整流
内筒21と、この整流内筒と前記金属チャンバーとが形成
する空間に新たに不活性ガスを供給する手段とが設けら
れていることを特徴とする単結晶製造装置。
ーター3の内側に配置する場合を示している。
収容する坩堝と、この溶融液を加熱するヒーターと、坩
堝内の溶融液の表面に種結晶を接触させて単結晶を成長
させる引上げ手段と、単結晶の引上げ域の周囲を囲繞す
る輻射熱遮蔽スクリーンと、前記各部材を収容する金属
チャンバーと、前記金属チャンバーの上部から不活性ガ
スを供給する手段とを具備する製造装置を使用するチョ
クラルスキー法による単結晶の製造方法において、整流
内筒を前記坩堝の外側でかつ前記ヒーターの内側または
外側に配置し、この整流内筒と前記金属チャンバーとが
形成する空間に新たに不活性ガスを供給することを特徴
とする単結晶の製造方法。
晶製造装置および製造方法を説明する。
断面図である。同図中の符号2は坩堝であり、内側を石
英坩堝2aとし、外側を黒鉛坩堝2bとした二重構造で構成
され、坩堝支持軸2c上に設置される。製造装置1の外観
を構成する金属チャンバー9は、単結晶の引上げ軸を中
心として配される円筒状の真空容器であり、その中央位
置に坩堝2が配設され、その外周にはこれを囲んで坩堝
内の溶融液4を加熱するヒーター3が配設されている。
一方、坩堝2の上方には、金属チャンバー9の上部の中
央から引上げ手段5(例えば、引上げワイヤー)が回転
および昇降可能に垂設され、その下端には種結晶6が装
着されている。種結晶6は引上げ手段5によって回転し
つつ上昇し、溶融液4との接触面である下端部に単結晶
7が成長する。
な成長を促すために、坩堝2の上方であって引き上げら
れる単結晶の周囲を囲繞するように輻射スクリーン8が
配設され、坩堝2、ヒーター3および溶融液4から単結
晶に照射される輻射熱が遮断される。また、金属チャン
バー9の雰囲気調整および析出物を排出させるために高
純度のアルゴンガスが、常時金属チャンバー9の上部か
ら供給される。供給されたアルゴンガスはガス流れ31を
構成するが、前述の通り、金属チャンバー9内でガス流
れ31が極端に変化する部位、例えば、輻射スクリーン8
の下方部位であって坩堝2およびヒーター3の上方部位
において、ガス流れ31に淀みや渦流といった乱流または
滞留が発生し易い。
流または滞留を防止するため、坩堝2の外側でかつヒー
ター3の内側または外側に薄肉円筒形状の整流内筒21を
配置させるとともに、この整流内筒21と金属チャンバー
9とが形成する空間に新たにアルゴンガスをガス供給口
22を通して供給する手段を設けることとした。このよう
な構成を採用することによって、前記の部位に発生し易
いガス流れの乱流や滞留を防止できる。
るが、その側面の上部および下部にはいずれも金属チャ
ンバーの上部から供給されガス流れ31の通過孔となる主
吸引口23と副吸引口24が設けられている。本発明で採用
した整流内筒21は円筒形状であって、坩堝2の外側でか
つヒーター3の内側または外側に位置するように配置さ
せることによって、この整流内筒21と金属チャンバー9
とから空間が形成される。すなわち、坩堝2の外周に円
環状の空間が構成される。
ゴンガスを供給して、排出口10に向かって下降するガス
流れ32を形成する。ガス流れ32が一定の流速を確保する
限り、主吸引口23および副吸引口24を通して吸引力が発
生する。そのため、図1において金属チャンバー9の上
部から供給され、輻射スクリーン8の下端と溶融液4の
表面との隙間を通過したガス流れ31は、ガス流れ32の吸
引力によって主吸引口23を通過して、整流内筒21と金属
チャンバー9とが形成する空間に吸引される。
に沿って下降したガス流れ31は、副吸引口24から吸引さ
れて排出口10から排出される。
液4の表面上のガス流れ31を変化させることなく、輻射
スクリーン8の下方部位で発生し易いガス流れ31の乱流
や滞留を回避できる。したがって、図2に示す整流内筒
を配置することによって、結晶中の酸素濃度の精密制御
性を損なうことなく、無転位で、かつ炭素汚染のない低
炭素濃度の特性に優れた単結晶を製造することができ
る。また、本発明において整流内筒21はヒーター3の内
側または外側のいずれに配置しても良いが、黒鉛製のヒ
ーターからの炭素汚染を完全に防止するため、ヒーター
3の内側に配置するのが望ましい。
て、その表面は炭化珪素(SiC)でコーティングするこ
とが望ましい。ここで整流内筒を黒鉛製とするのは、高
純度で製造することが可能であり、重金属等による引上
げ結晶の汚染のおそれが少ないからである。また、その
表面を炭化珪素(SiC)でコーティングすれば、黒鉛製
部材の気孔部からのガス放出を防止し、かつ溶融液5の
表面から蒸発した一酸化珪素と黒鉛製部材の反応も防止
することができる。
するには、一般に慣用されている手段で良く、原料とし
て液体アルゴンが用いられ、ガス化ののち金属チャンバ
ー内に供給される。
説明する。
用いて、直径8インチの大重量の単結晶を引上げた。直
径8インチ単結晶の引上には外径22インチ( 559mm)の
坩堝を用い、その条件は初期チャージ100Kg とし、引上
速度0.8mm 、結晶回転18rpm 、坩堝回転8rpm 〜16rpm
で、重量95Kgの単結晶を成長させた。このとき、金属チ
ャンバー内には常時アルゴンガスを流量10〜50リットル
/minの条件で供給した。
高さ 700mm、厚み10mmの円筒形状であって、引上げ軸と
同心に坩堝の外側でかつヒーターの内側に位置するよう
に配置した。また、整流内筒と金属チャンバーとが形成
する空間には、アルゴンガスを流量20〜 100リットル/m
inの条件で供給した。
製造装置を用いて、直径8インチの大重量の単結晶を引
上げた。このときの引上条件は本発明例の場合と同様と
し、装置内へのアルゴンガスの供給は、金属チャンバー
の上部から流量10〜50リットル/minの条件とした。
例によって引上げられた単結晶中の酸素濃度と炭素濃度
の分布を示す図である。図中の結晶固化率は、引上げ単
結晶重量/初期チャージ重量を示しており、結晶固化率
0は結晶のトップ部を表し、結晶固化率が1.0 に近似す
る程結晶のボトム部に近くなることを表している。
ては本発明例、比較例ともほぼ同様の分布状況を示して
いる。これは、いずれも溶融液の表面上における酸素蒸
発量に差がなかったことを示している。一方、炭素濃度
に関しては、比較例では結晶固化率の増加にともなって
著しく濃度が高くなるのに対し、本発明例では単結晶の
全長にわたり低濃度であり、優れた低炭素濃度の特性を
示している。また、無転位引上に関しては、比較例に比
べ本発明例では、20%程度改善されることを確認してい
る。
度分布および金属不純物の含有状況の総合的な判断手法
として、引上げられた単結晶のライフタイムをマイクロ
PCD法(P型 4.5 〜 6.0Ωcm)によって測定した。
その結果は、比較例では510.2 μsec であるのに対し、
本発明例では615.5 μsec であり、本発明例では優れた
特性を示すことが分かる。
によれば、単結晶の引上領域における不活性ガスの流れ
を整流して、結晶中の酸素濃度の精密制御性を損なうこ
となく、無転位で、かつ炭素汚染のない低炭素濃度の特
性に優れた単結晶を製造することができる。
る。
である
結晶中の酸素濃度と炭素濃度の分布を示す図である。
ンを配設してシリコン単結晶をチョクラルスキー法によ
って製造する装置の縦断面図である。
…坩堝支持軸 3…ヒーター、 4…溶融液、 5…引上げ手段(引上
げワイヤー) 6…種結晶、 7…単結晶、 8…輻射スクリーン、
9…金属チャンバー 10…排出口 21…整流内筒、 22…ガス供給口、 23…主吸引口、
24…副吸引口 31、32…ガス流れ
Claims (2)
- 【請求項1】成長させるべき単結晶の原料溶融液を収容
する坩堝と、この溶融液を加熱するヒーターと、坩堝内
の溶融液の表面に種結晶を接触させて単結晶を成長させ
る引上げ手段と、単結晶の引上げ域の周囲を囲繞する輻
射熱遮蔽スクリーンと、前記各部材を収容する金属チャ
ンバーと、前記金属チャンバーの上部から不活性ガスを
供給する手段とを具備する単結晶製造装置において、前
記坩堝の外側でかつ前記ヒーターの内側または外側に配
置される整流内筒と、この整流内筒と前記金属チャンバ
ーとが形成する空間に新たに不活性ガスを供給する手段
とが設けられていることを特徴とする単結晶製造装置。 - 【請求項2】成長させるべき単結晶の原料溶融液を収容
する坩堝と、この溶融液を加熱するヒーターと、坩堝内
の溶融液の表面に種結晶を接触させて単結晶を成長させ
る引上げ手段と、単結晶の引上げ域の周囲を囲繞する輻
射熱遮蔽スクリーンと、前記各部材を収容する金属チャ
ンバーと、前記金属チャンバーの上部から不活性ガスを
供給する手段とを具備する製造装置を使用するチョクラ
ルスキー法による単結晶の製造方法において、整流内筒
を前記坩堝の外側でかつ前記ヒーターの内側または外側
に配置し、この整流内筒と前記金属チャンバーとが形成
する空間に新たに不活性ガスを供給することを特徴とす
る単結晶の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01031596A JP3750174B2 (ja) | 1996-01-24 | 1996-01-24 | 単結晶の製造装置および製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
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|---|---|
| JPH09202686A true JPH09202686A (ja) | 1997-08-05 |
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