JPH09202697A - Bi置換型ガーネットの製造方法 - Google Patents
Bi置換型ガーネットの製造方法Info
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- JPH09202697A JPH09202697A JP791496A JP791496A JPH09202697A JP H09202697 A JPH09202697 A JP H09202697A JP 791496 A JP791496 A JP 791496A JP 791496 A JP791496 A JP 791496A JP H09202697 A JPH09202697 A JP H09202697A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 LPE法によってBi2 O3 成分を多量に含
有する溶液からBi2 O3 を主成分とするBi置換型ガ
ーネットを析出させる方法において,材料特性に大きく
影響する組成のバラツキを抑制し挿入損失を低減するB
i置換型ガーネットの製造方法を提供すること。 【解決手段】 ガーネット基板上に,液相成長法により
GdBi系ガーネット単結晶またはTbBi系ガーネッ
ト単結晶からなるBi置換型ガーネットを育成して光学
用ガーネット材料を製造する方法において,前記Bi置
換型ガーネットを育成後,熱処理によりBi2 O3 組成
値を0.05〜1.25wt%減少させる。
有する溶液からBi2 O3 を主成分とするBi置換型ガ
ーネットを析出させる方法において,材料特性に大きく
影響する組成のバラツキを抑制し挿入損失を低減するB
i置換型ガーネットの製造方法を提供すること。 【解決手段】 ガーネット基板上に,液相成長法により
GdBi系ガーネット単結晶またはTbBi系ガーネッ
ト単結晶からなるBi置換型ガーネットを育成して光学
用ガーネット材料を製造する方法において,前記Bi置
換型ガーネットを育成後,熱処理によりBi2 O3 組成
値を0.05〜1.25wt%減少させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,ファラデー効果を
有する光学用ガーネット材料の中でも,特にビスマス
(Bi)置換型ガーネットの製造方法に関し,液相成長
法(LPE法)にて育成したGdBi系ガーネット及び
TbBi系ガーネット単結晶厚膜の製造方法の改良に関
する。
有する光学用ガーネット材料の中でも,特にビスマス
(Bi)置換型ガーネットの製造方法に関し,液相成長
法(LPE法)にて育成したGdBi系ガーネット及び
TbBi系ガーネット単結晶厚膜の製造方法の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来,光通信において,ファラデー回転
を応用したデバイスが開発,実用化されている。また,
光通信の中でも半導体レーザを使用した光通信におい
て,光ファイバーケーブルやコネクタなどからの反射光
が半導体レーザ等に戻ると発信が不安定となる。この不
安定性を防止するために,光アイソレータが使用されて
いる。
を応用したデバイスが開発,実用化されている。また,
光通信の中でも半導体レーザを使用した光通信におい
て,光ファイバーケーブルやコネクタなどからの反射光
が半導体レーザ等に戻ると発信が不安定となる。この不
安定性を防止するために,光アイソレータが使用されて
いる。
【0003】大きなファラデー回転を持つBi置換型希
土類鉄ガーネットは,LPE法,フラックス法等で育成
され,近赤外領域での光アイソレータに使用されてい
る。特にLPE法で育成されるガーネット厚膜は,生産
性に優れているので,低価格で光アイソレータ材料の供
給を可能としている。
土類鉄ガーネットは,LPE法,フラックス法等で育成
され,近赤外領域での光アイソレータに使用されてい
る。特にLPE法で育成されるガーネット厚膜は,生産
性に優れているので,低価格で光アイソレータ材料の供
給を可能としている。
【0004】ところで,光アイソレータは,順方向の光
に対してはより高い透過率を示し,逆方向の光に対して
はより低い透過率を示すことが望ましい。したがって,
それに使用されるガーネット材料は,ファラデー回転係
数が約1000deg/cm2 以上と大きく,光透過率
の高い,即ち,光吸収損失が0.3dB以下であること
が要求される。このような光アイソレータ材料に用いら
れるBi置換型ガーネット液相成長法は次のようにして
行われている。
に対してはより高い透過率を示し,逆方向の光に対して
はより低い透過率を示すことが望ましい。したがって,
それに使用されるガーネット材料は,ファラデー回転係
数が約1000deg/cm2 以上と大きく,光透過率
の高い,即ち,光吸収損失が0.3dB以下であること
が要求される。このような光アイソレータ材料に用いら
れるBi置換型ガーネット液相成長法は次のようにして
行われている。
【0005】白金るつぼの中に,PbO,Bi2 O3 ,
B2 O3 をフラックス成分とし,ガーネット育成成分
(Gd2 O3 ,Tb2 O3 ,Fe2 O3 ,Al2 O3 ,
Ga2O3 等)を約1000℃にて溶解して成長用溶液
を作製した後,降温して過飽和状態とする。その溶液中
に,ガーネット基板を浸漬し,長時間回転させながら,
Bi置換型ガーネット結晶厚膜を育成する。Bi置換型
ガーネットの中でも,GdBi系ガーネット,TbBi
系ガーネットは印加磁界が約1000Oe以下と小さ
く,小型の永久磁石を印加磁場用として利用できる特徴
がある。
B2 O3 をフラックス成分とし,ガーネット育成成分
(Gd2 O3 ,Tb2 O3 ,Fe2 O3 ,Al2 O3 ,
Ga2O3 等)を約1000℃にて溶解して成長用溶液
を作製した後,降温して過飽和状態とする。その溶液中
に,ガーネット基板を浸漬し,長時間回転させながら,
Bi置換型ガーネット結晶厚膜を育成する。Bi置換型
ガーネットの中でも,GdBi系ガーネット,TbBi
系ガーネットは印加磁界が約1000Oe以下と小さ
く,小型の永久磁石を印加磁場用として利用できる特徴
がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光アイソレータに使用
されるBi置換型ガーネットは,低い挿入損失であるこ
とが必須となり,一般には,0.3dB以下が必要とさ
れる。更に,高性能な光アイソレータには,挿入損失が
0.1dB以下のガーネット材料が要求される方向にあ
る。
されるBi置換型ガーネットは,低い挿入損失であるこ
とが必須となり,一般には,0.3dB以下が必要とさ
れる。更に,高性能な光アイソレータには,挿入損失が
0.1dB以下のガーネット材料が要求される方向にあ
る。
【0007】また,LPE法によってBi置換型ガーネ
ットを工業的に安価に安定して製造できるようになり,
光学用アイソレータ材料として使用されるに至ってい
る。
ットを工業的に安価に安定して製造できるようになり,
光学用アイソレータ材料として使用されるに至ってい
る。
【0008】ところで,前述したLPE法は溶液中の過
飽和成分により,Bi置換型ガーネットを析出育成する
ものであり,過飽和成分の濃度管理が極めて重要とな
り,溶液の温度や流動状態によって育成ガーネットの組
成が変化し,材料特性も変化することになる。このLP
E法の現状は,溶液の温度制御や基板の回転数制御等を
実施することにより,結晶育成状態を管理している。
飽和成分により,Bi置換型ガーネットを析出育成する
ものであり,過飽和成分の濃度管理が極めて重要とな
り,溶液の温度や流動状態によって育成ガーネットの組
成が変化し,材料特性も変化することになる。このLP
E法の現状は,溶液の温度制御や基板の回転数制御等を
実施することにより,結晶育成状態を管理している。
【0009】しかしながら,析出するガーネット組成を
十分に制御できる状態には至っていない。したがって,
特性のバラツキを生じ,光の透過率が小さくなったり,
バラツキが生じ,挿入損失を増大させることになる。
十分に制御できる状態には至っていない。したがって,
特性のバラツキを生じ,光の透過率が小さくなったり,
バラツキが生じ,挿入損失を増大させることになる。
【0010】そこで,本発明の技術的課題は,LPE法
によってBi2 O3 成分を多量に含有する溶液からBi
2 O3 を主成分とするBi置換型ガーネットを析出させ
る方法において,材料特性に大きく影響する組成のバラ
ツキを抑制し挿入損失を低減するBi置換型ガーネット
の製造方法を提供することにある。
によってBi2 O3 成分を多量に含有する溶液からBi
2 O3 を主成分とするBi置換型ガーネットを析出させ
る方法において,材料特性に大きく影響する組成のバラ
ツキを抑制し挿入損失を低減するBi置換型ガーネット
の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によれば,ガーネ
ット基板上に,液相成長法によりGdBi系ガーネット
単結晶またはTbBi系ガーネット単結晶からなるBi
置換型ガーネットを育成して光学用ガーネット材料を製
造する方法において,前記Bi置換型ガーネットを育成
後,熱処理によりBi2 O3 組成値を0.05〜1.2
5wt%減少させることを特徴とするBi置換型ガーネ
ットの製造方法が得られる。
ット基板上に,液相成長法によりGdBi系ガーネット
単結晶またはTbBi系ガーネット単結晶からなるBi
置換型ガーネットを育成して光学用ガーネット材料を製
造する方法において,前記Bi置換型ガーネットを育成
後,熱処理によりBi2 O3 組成値を0.05〜1.2
5wt%減少させることを特徴とするBi置換型ガーネ
ットの製造方法が得られる。
【0012】ここで,本発明において,Bi置換型ガー
ネット材料に含有している局部的なBi2 O3 過剰成分
を熱処理することにより除去し,熱的に平衡状態に組成
を近づけ,均質化を進行させ,同時に結晶格子の規則性
を向上させることにより,ガーネット材の挿入損失の低
減を実現するものである。本発明において,この熱処理
によるBi2 O3 組成値の減少量0.05〜1.25w
t%の範囲と限定したのは,0.05wt%以上で,挿
入損失の低減が顕著となり,1.25wt%以上では,
挿入損失の増大が顕著となるからである。
ネット材料に含有している局部的なBi2 O3 過剰成分
を熱処理することにより除去し,熱的に平衡状態に組成
を近づけ,均質化を進行させ,同時に結晶格子の規則性
を向上させることにより,ガーネット材の挿入損失の低
減を実現するものである。本発明において,この熱処理
によるBi2 O3 組成値の減少量0.05〜1.25w
t%の範囲と限定したのは,0.05wt%以上で,挿
入損失の低減が顕著となり,1.25wt%以上では,
挿入損失の増大が顕著となるからである。
【0013】また,本発明によれば,前記Bi置換型ガ
ーネットの製造方法において,前記熱処理温度が,10
30〜1190℃の範囲にあることを特徴とするBi置
換型ガーネットの製造方法が得られる。
ーネットの製造方法において,前記熱処理温度が,10
30〜1190℃の範囲にあることを特徴とするBi置
換型ガーネットの製造方法が得られる。
【0014】ここで,本発明において,熱処理は,Bi
2 O3 の減少量と組成の均質化,結晶格子の規則性向上
させる。本発明において,この熱処理温度を1030〜
1190℃の範囲と限定したのは,1030℃以上で,
挿入損失の低減が顕著になると判断できるからであり,
また,1190℃以上で,挿入損失の増大が顕著になる
と判断できるからである。
2 O3 の減少量と組成の均質化,結晶格子の規則性向上
させる。本発明において,この熱処理温度を1030〜
1190℃の範囲と限定したのは,1030℃以上で,
挿入損失の低減が顕著になると判断できるからであり,
また,1190℃以上で,挿入損失の増大が顕著になる
と判断できるからである。
【0015】また,本発明によれば,前記した内のいず
れかのBi置換型ガーネットの製造方法において,前記
熱処理における保持時間が0.5〜40時間の範囲内に
あることを特徴とするBi置換型ガーネットの製造方法
が得られる。
れかのBi置換型ガーネットの製造方法において,前記
熱処理における保持時間が0.5〜40時間の範囲内に
あることを特徴とするBi置換型ガーネットの製造方法
が得られる。
【0016】ここで,本発明において,熱処理における
保持時間は,Bi2 O3 の減少量にも寄与するが,主に
組成の均質化,結晶格子規則性向上させる。本発明にお
いて,熱処理温度の保持時間0.5〜40時間の範囲内
であると限定した理由は,0.5時間以上で,挿入損失
の低減が顕著になるからであり,40時間以上は,長時
間となり,工業的に不利益となるからである。
保持時間は,Bi2 O3 の減少量にも寄与するが,主に
組成の均質化,結晶格子規則性向上させる。本発明にお
いて,熱処理温度の保持時間0.5〜40時間の範囲内
であると限定した理由は,0.5時間以上で,挿入損失
の低減が顕著になるからであり,40時間以上は,長時
間となり,工業的に不利益となるからである。
【0017】また,本発明によれば,前記した内のいず
れかのBi置換型ガーネットの製造方法において,前記
熱処理における雰囲気の酸素濃度が2〜100%の範囲
にあることを特徴とするBi置換型ガーネットの製造方
法が得られる。
れかのBi置換型ガーネットの製造方法において,前記
熱処理における雰囲気の酸素濃度が2〜100%の範囲
にあることを特徴とするBi置換型ガーネットの製造方
法が得られる。
【0018】ここで,本発明において,熱処理雰囲気は
主に酸素の空格子に関係し,主に結晶格子の規則性向上
させるのに効果がある。本発明において,熱処理雰囲気
の酸素濃度2〜100%の範囲内と限定したのは,2%
以上で挿入損失の低減が顕著となるからである。
主に酸素の空格子に関係し,主に結晶格子の規則性向上
させるのに効果がある。本発明において,熱処理雰囲気
の酸素濃度2〜100%の範囲内と限定したのは,2%
以上で挿入損失の低減が顕著となるからである。
【0019】したがって,本発明においては,光アイソ
レータ等に使用されるBi置換型ガーネットの挿入損失
の低減が,容易に実現できる。
レータ等に使用されるBi置換型ガーネットの挿入損失
の低減が,容易に実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
て図面を参照して説明する。
【0021】(第1の実施の形態)高純度(99.9%
以上)の酸化ガドリニウム(Gd2 O3 ),酸化第2鉄
(Fe2 O3 ),酸化アルミニウム(Al2 O3 ),酸
化ガリウム(Ga2 O3 ),酸化ビスマス(Bi
2 O3 ),酸化鉛(PbO)及び酸化ホウ素(B
2 O3 )の粉末を原料として使用し,フラックスとして
PbO−Bi2 O3 −B2 O3 系を使用して,LPE法
により(GdBi)3 (FeGaAl)5 O12系ガーネ
ットを育成した。この時使用した基板はNd3 Ga5 O
12単結晶であり,格子定数は12,509Å,基板の方
位は<111>である。また結晶育成は約750℃の融
液中で,上記基板を回転して行ない,厚さ約500μm
のGd2.1 Bi0.9Fe4.6 Ga0.2 Al0.2 O12なる
組成を有するGdBi系ガーネット厚膜単結晶を得た。
以上)の酸化ガドリニウム(Gd2 O3 ),酸化第2鉄
(Fe2 O3 ),酸化アルミニウム(Al2 O3 ),酸
化ガリウム(Ga2 O3 ),酸化ビスマス(Bi
2 O3 ),酸化鉛(PbO)及び酸化ホウ素(B
2 O3 )の粉末を原料として使用し,フラックスとして
PbO−Bi2 O3 −B2 O3 系を使用して,LPE法
により(GdBi)3 (FeGaAl)5 O12系ガーネ
ットを育成した。この時使用した基板はNd3 Ga5 O
12単結晶であり,格子定数は12,509Å,基板の方
位は<111>である。また結晶育成は約750℃の融
液中で,上記基板を回転して行ない,厚さ約500μm
のGd2.1 Bi0.9Fe4.6 Ga0.2 Al0.2 O12なる
組成を有するGdBi系ガーネット厚膜単結晶を得た。
【0022】次に,この試料の基板を除去した後,大気
中,1050〜1150℃で0〜100時間保持した。
次に,これらGdBi系ガーネット試料の両面を研磨
し,厚さ約350μmの試料板とした。
中,1050〜1150℃で0〜100時間保持した。
次に,これらGdBi系ガーネット試料の両面を研磨
し,厚さ約350μmの試料板とした。
【0023】次に,これら試料板の両面について5点ず
つEPMA分析を行ない計10点の平均値をBi2 O3
組成値とした。
つEPMA分析を行ない計10点の平均値をBi2 O3
組成値とした。
【0024】次に,これら試料板にSiO2 膜による無
反射被覆処理を行なった後,約1KOeの磁界を印加
し,波長1.3μmにおける挿入損失を測定した。
反射被覆処理を行なった後,約1KOeの磁界を印加
し,波長1.3μmにおける挿入損失を測定した。
【0025】図1はガーネット厚膜結晶のBi2 O3 組
成減少値と挿入損失の関係を示す図である。ここで,ガ
ーネット厚膜結晶のBi2 O3 組成減少値とは,非熱処
理試料に対し,熱処理により変動したBi2 O3 組成値
を表している。図1からわかるように,Bi2 O3 の組
成減少量が0.05wt%以上では挿入損失が顕著に低
下し,一方1.25wt%以上では挿入損失が顕著に増
大している。したがって,GdBi系ガーネット厚膜に
おいては,そのBi2 O3 組成減少値が0.05〜1.
25wt%となる様に熱処理することにより,挿入損失
は著しく改善されることが分かる。
成減少値と挿入損失の関係を示す図である。ここで,ガ
ーネット厚膜結晶のBi2 O3 組成減少値とは,非熱処
理試料に対し,熱処理により変動したBi2 O3 組成値
を表している。図1からわかるように,Bi2 O3 の組
成減少量が0.05wt%以上では挿入損失が顕著に低
下し,一方1.25wt%以上では挿入損失が顕著に増
大している。したがって,GdBi系ガーネット厚膜に
おいては,そのBi2 O3 組成減少値が0.05〜1.
25wt%となる様に熱処理することにより,挿入損失
は著しく改善されることが分かる。
【0026】(第2の実施の形態)第1の実施の形態と
同様にして,GdBi系ガーネット厚膜単結晶を育成,
基板除去後,1000〜1200℃で10時間熱処理,
研磨して試料を得た後,EPMA分析によりGdBi系
ガーネットのBi2 O3 組成を測定し,熱処理によるB
i2 O3 組成減少値を求めた。
同様にして,GdBi系ガーネット厚膜単結晶を育成,
基板除去後,1000〜1200℃で10時間熱処理,
研磨して試料を得た後,EPMA分析によりGdBi系
ガーネットのBi2 O3 組成を測定し,熱処理によるB
i2 O3 組成減少値を求めた。
【0027】図2は熱処理温度とGdBi系ガーネット
のBi2 O3 組成減少値を示す図である。熱処理温度が
1030℃以上でBi2 O3 組成減少値が0.05wt
%以上となり,1190℃以下で1.25wt%以下と
なる。したがって,実施例1の結果と合わせて判断する
と,挿入損失が顕著に減少する熱処理温度は1030〜
1190℃となり,この温度範囲が有用となる。
のBi2 O3 組成減少値を示す図である。熱処理温度が
1030℃以上でBi2 O3 組成減少値が0.05wt
%以上となり,1190℃以下で1.25wt%以下と
なる。したがって,実施例1の結果と合わせて判断する
と,挿入損失が顕著に減少する熱処理温度は1030〜
1190℃となり,この温度範囲が有用となる。
【0028】(第3の実施の形態)第1の実施の形態と
同様にして,GdBi系ガーネット厚膜単結晶を育成,
基板除去後,1100℃で0〜40時間熱処理,研磨し
た後,無反射被覆処理をした後,波長1.3μmにおけ
る各試料の挿入損失を測定した。
同様にして,GdBi系ガーネット厚膜単結晶を育成,
基板除去後,1100℃で0〜40時間熱処理,研磨し
た後,無反射被覆処理をした後,波長1.3μmにおけ
る各試料の挿入損失を測定した。
【0029】図3は1100℃における熱処理の保持温
度と挿入損失の関係を示す図である。保持時間が0.5
時間以上で,挿入損失の著しい減少が認められる。工業
上は,1100℃で40時間保持とすると,1回の熱処
理に約2日を要することになり,それ以上の長時間保持
は特策とはいえない。したがって,保持時間は0.5〜
40時間が工業上有用な範囲とした。
度と挿入損失の関係を示す図である。保持時間が0.5
時間以上で,挿入損失の著しい減少が認められる。工業
上は,1100℃で40時間保持とすると,1回の熱処
理に約2日を要することになり,それ以上の長時間保持
は特策とはいえない。したがって,保持時間は0.5〜
40時間が工業上有用な範囲とした。
【0030】(第4の実施の形態)第1の実施の形態と
同様にして,GdBi系ガーネット厚膜単結晶を育成,
基板除去後,窒素中雰囲気,酸素混入雰囲気,酸素中雰
囲気にて,1100℃で10時間熱処理した後,研磨,
無反射被覆処理をした後,1.3μmにおける各試料の
挿入損失を測定した。
同様にして,GdBi系ガーネット厚膜単結晶を育成,
基板除去後,窒素中雰囲気,酸素混入雰囲気,酸素中雰
囲気にて,1100℃で10時間熱処理した後,研磨,
無反射被覆処理をした後,1.3μmにおける各試料の
挿入損失を測定した。
【0031】図4は1100℃における熱処理雰囲気の
酸素濃度と挿入損失の関係を示す図である。酸素濃度を
2%以上とすることで,挿入損失が著しく低減する。し
たがって,熱処理雰囲気の酸素濃度は2〜100%が有
用となる。
酸素濃度と挿入損失の関係を示す図である。酸素濃度を
2%以上とすることで,挿入損失が著しく低減する。し
たがって,熱処理雰囲気の酸素濃度は2〜100%が有
用となる。
【0032】(第5の実施の形態)高純度(99.9%
以上)の酸化テルビニウム(Tb2 O3 ),酸化ガドリ
ニウム(Gd2 O3 ),酸化第2鉄(Fe2 O3 ),酸
化アルミニウム(Al2 O3 ),酸化ビスマス(Bi2
O3 ),酸化鉛(PbO)及び酸化ホウ素(B2 O3 )
の粉末を原料として使用し,(GdCa)3 (GaMg
Zr)5 O15基板(格子定数12,490Å,基板方位
<111>)上に,第1の実施の形態と同様にして,T
b2.1 Bi0.9 Fe5 O12なる組成のTbBi系ガーネ
ット厚膜(約500μm厚)と,Tb2.0 Gd0.1 Bi
0.9 Fe4.6 Ga0.2 Al0.2 O12なる組成のTbBi
ガーネット厚膜(約450μm厚)を,第1の実施の形
態と同様にして,LPE法にて作製した。
以上)の酸化テルビニウム(Tb2 O3 ),酸化ガドリ
ニウム(Gd2 O3 ),酸化第2鉄(Fe2 O3 ),酸
化アルミニウム(Al2 O3 ),酸化ビスマス(Bi2
O3 ),酸化鉛(PbO)及び酸化ホウ素(B2 O3 )
の粉末を原料として使用し,(GdCa)3 (GaMg
Zr)5 O15基板(格子定数12,490Å,基板方位
<111>)上に,第1の実施の形態と同様にして,T
b2.1 Bi0.9 Fe5 O12なる組成のTbBi系ガーネ
ット厚膜(約500μm厚)と,Tb2.0 Gd0.1 Bi
0.9 Fe4.6 Ga0.2 Al0.2 O12なる組成のTbBi
ガーネット厚膜(約450μm厚)を,第1の実施の形
態と同様にして,LPE法にて作製した。
【0033】次に,第1の実施の形態と同様にして基板
除去後,空気中1100℃で5時間熱処理した後,研
磨,無反射被覆処理した後,波長1.3μmにおける各
試料の挿入損失を測定した。その結果を下記表1に示
す。
除去後,空気中1100℃で5時間熱処理した後,研
磨,無反射被覆処理した後,波長1.3μmにおける各
試料の挿入損失を測定した。その結果を下記表1に示
す。
【0034】
【表1】
【0035】尚,熱処理によるBi2 O3 組成減少値は
0.15〜0.2wt%の範囲であった。熱処理によ
り,挿入損失が著しく低減し,熱処理はTbBiガーネ
ットにおいても,GaBi系ガーネットと同様に有用で
あることがわかる。
0.15〜0.2wt%の範囲であった。熱処理によ
り,挿入損失が著しく低減し,熱処理はTbBiガーネ
ットにおいても,GaBi系ガーネットと同様に有用で
あることがわかる。
【0036】また,本発明は上記実施の形態の組成,波
長にとどまるものではなく,LPE法で作製されたGd
Bi系ガーネット,TbBi系ガーネットに適用するこ
とができる。測定波長がガーネットの吸収スペクトルに
対応していない。
長にとどまるものではなく,LPE法で作製されたGd
Bi系ガーネット,TbBi系ガーネットに適用するこ
とができる。測定波長がガーネットの吸収スペクトルに
対応していない。
【0037】上記実施の形態に示したガーネットのその
他の特性は,波長1.3μmにおけるファラデー回転係
数は約1300deg/cm以上であり,飽和磁化は,
GdBi系ガーネットが約200G,TbBi系ガーネ
ットが約600〜800Gであり,ファラデー回転素子
例えば光アイソレータ用としては実用できる特性を示し
ている。
他の特性は,波長1.3μmにおけるファラデー回転係
数は約1300deg/cm以上であり,飽和磁化は,
GdBi系ガーネットが約200G,TbBi系ガーネ
ットが約600〜800Gであり,ファラデー回転素子
例えば光アイソレータ用としては実用できる特性を示し
ている。
【0038】
【発明の効果】以上,説明したように,本発明によれ
ば,LPE法によってBi2 O3 成分を多量に含有する
溶液からBi2 O3 を主成分とするBi置換型ガーネッ
トを析出させる方法において,材料特性に大きく影響す
る組成のバラツキを抑制し挿入損失を低減するBi置換
型ガーネット材料の製造方法を提供することにある。
ば,LPE法によってBi2 O3 成分を多量に含有する
溶液からBi2 O3 を主成分とするBi置換型ガーネッ
トを析出させる方法において,材料特性に大きく影響す
る組成のバラツキを抑制し挿入損失を低減するBi置換
型ガーネット材料の製造方法を提供することにある。
【図1】第1の実施の形態において,GdBi系ガーネ
ット材の熱処理におけるBi2O3 組成減少値と波長
1.3μmにおける挿入損失の関係を示す図である。
ット材の熱処理におけるBi2O3 組成減少値と波長
1.3μmにおける挿入損失の関係を示す図である。
【図2】第2の実施の形態において,GdBi系ガーネ
ット材の熱処理におけるBi2O3 組成減少値と熱処理
温度との関係を示す図である。
ット材の熱処理におけるBi2O3 組成減少値と熱処理
温度との関係を示す図である。
【図3】第3の実施の形態において,GdBi系ガーネ
ット材の熱処理における保持時間と挿入損失の関係を示
す図である。
ット材の熱処理における保持時間と挿入損失の関係を示
す図である。
【図4】第4の実施の形態において,GdBi系ガーネ
ット材の熱処理における雰囲気の酸素濃度と挿入損失の
関係を示す図である。
ット材の熱処理における雰囲気の酸素濃度と挿入損失の
関係を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ガーネット基板上に,液相成長法により
GdBi系ガーネット単結晶またはTbBi系ガーネッ
ト単結晶からなるBi置換型ガーネットを育成して光学
用ガーネット材料を製造する方法において,前記Bi置
換型ガーネットを育成後,熱処理によりBi2 O3 組成
値を0.05〜1.25wt%減少させることを特徴と
するBi置換型ガーネットの製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載のBi置換型ガーネットの
製造方法において,前記熱処理温度が,1030〜11
90℃の範囲にあることを特徴とするBi置換型ガーネ
ットの製造方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のBi置換型ガーネ
ットの製造方法において,前記熱処理における保持時間
が0.5〜40時間の範囲内にあることを特徴とするB
i置換型ガーネットの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のうちのいずれかに記載
のBi置換型ガーネットの製造方法において,前記熱処
理における雰囲気の酸素濃度が2〜100%の範囲にあ
ることを特徴とするBi置換型ガーネットの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP791496A JPH09202697A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | Bi置換型ガーネットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP791496A JPH09202697A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | Bi置換型ガーネットの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09202697A true JPH09202697A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=11678816
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP791496A Withdrawn JPH09202697A (ja) | 1996-01-19 | 1996-01-19 | Bi置換型ガーネットの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09202697A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7133189B2 (en) * | 2002-02-22 | 2006-11-07 | Tdk Corporation | Magnetic garnet material, faraday rotator, optical device, bismuth-substituted rare earth-iron-garnet single-crystal film and method for producing the same and crucible for producing the same |
| US7695562B2 (en) | 2006-01-10 | 2010-04-13 | Tdk Corporation | Magnetic garnet single crystal and method for producing the same as well as optical element using the same |
| US7758766B2 (en) | 2007-09-17 | 2010-07-20 | Tdk Corporation | Magnetic garnet single crystal and Faraday rotator using the same |
| US7811465B2 (en) | 2004-11-19 | 2010-10-12 | Tdk Corporation | Magnetic garnet single crystal and optical element using same as well as method of producing single crystal |
| US7828895B2 (en) | 2006-01-27 | 2010-11-09 | Tdk Corporation | Method of producing optical element |
| US8142676B2 (en) | 2006-02-20 | 2012-03-27 | Tdk Corporation | Magnetic garnet single crystal and optical element using the same |
-
1996
- 1996-01-19 JP JP791496A patent/JPH09202697A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
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|---|---|---|---|---|
| US7133189B2 (en) * | 2002-02-22 | 2006-11-07 | Tdk Corporation | Magnetic garnet material, faraday rotator, optical device, bismuth-substituted rare earth-iron-garnet single-crystal film and method for producing the same and crucible for producing the same |
| US7333261B2 (en) | 2002-02-22 | 2008-02-19 | Tdk Corporation | Magnetic garnet material, faraday rotator, optical device, bismuth-substituted rare earth-iron-garnet single-crystal film and method for producing the same crucible for producing the same |
| US7517406B2 (en) | 2002-02-22 | 2009-04-14 | Tdk Corporation | Magnetic garnet material, faraday rotator, optical device, bismuth-substituted rare earth-iron-garnet single-crystal film and method for producing the same and crucible for producing the same |
| US7811465B2 (en) | 2004-11-19 | 2010-10-12 | Tdk Corporation | Magnetic garnet single crystal and optical element using same as well as method of producing single crystal |
| US8815011B2 (en) | 2004-11-19 | 2014-08-26 | Tdk Corporation | Magnetic garnet single crystal and optical element using same as well as method of producing single crystal |
| US7695562B2 (en) | 2006-01-10 | 2010-04-13 | Tdk Corporation | Magnetic garnet single crystal and method for producing the same as well as optical element using the same |
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| US8142676B2 (en) | 2006-02-20 | 2012-03-27 | Tdk Corporation | Magnetic garnet single crystal and optical element using the same |
| US7758766B2 (en) | 2007-09-17 | 2010-07-20 | Tdk Corporation | Magnetic garnet single crystal and Faraday rotator using the same |
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