JPH1192292A - ビスマス置換型ガーネット単結晶厚膜材料及びその製造方法 - Google Patents
ビスマス置換型ガーネット単結晶厚膜材料及びその製造方法Info
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- JPH1192292A JPH1192292A JP9275349A JP27534997A JPH1192292A JP H1192292 A JPH1192292 A JP H1192292A JP 9275349 A JP9275349 A JP 9275349A JP 27534997 A JP27534997 A JP 27534997A JP H1192292 A JPH1192292 A JP H1192292A
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- Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 挿入損失が小さく(0.2dB以下で)、結
晶育成中の割れや結晶欠陥や特性のばらつきが少ないビ
スマス置換型ガーネット単結晶厚膜材料及びその製造方
法を提供すること。 【解決手段】 ガーネット基板上に、液相成長法により
TbGaBiFeGaを主成分とするガーネット単結晶
厚膜を育成して光学用ガーネット材料であるビスマス置
換型ガーネット単結晶厚膜材料を製造する方法におい
て、育成用基板にSGGGを使用し、該光学ガーネット
材料の組成を、Tb3-a-bGdaBibFe5-xGaxO12
なる化学式で、a=0.03〜0.50,x=0.02〜
0.50,b=0.7〜1.3とするビスマス置換型ガー
ネット単結晶厚膜材料。
晶育成中の割れや結晶欠陥や特性のばらつきが少ないビ
スマス置換型ガーネット単結晶厚膜材料及びその製造方
法を提供すること。 【解決手段】 ガーネット基板上に、液相成長法により
TbGaBiFeGaを主成分とするガーネット単結晶
厚膜を育成して光学用ガーネット材料であるビスマス置
換型ガーネット単結晶厚膜材料を製造する方法におい
て、育成用基板にSGGGを使用し、該光学ガーネット
材料の組成を、Tb3-a-bGdaBibFe5-xGaxO12
なる化学式で、a=0.03〜0.50,x=0.02〜
0.50,b=0.7〜1.3とするビスマス置換型ガー
ネット単結晶厚膜材料。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファラデー回転効
果を有する光学用ガーネット材料の中でも、特にビスマ
ス(Bi)置換型ガーネット製造に関し、液相成長法
(LPE法)にて育成した(TbGdBi)3(FeG
a)5O12系ガーネット単結晶厚膜材料及びその製造方
法の改良に関する。
果を有する光学用ガーネット材料の中でも、特にビスマ
ス(Bi)置換型ガーネット製造に関し、液相成長法
(LPE法)にて育成した(TbGdBi)3(FeG
a)5O12系ガーネット単結晶厚膜材料及びその製造方
法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光通信において、ファラデー回転
を応用したデバイスが、開発、実用化されている。半導
体レーザ発振器を使用した光通信では、光ファイバーケ
ーブルやコネクタなどからの反射光が発振部に戻ると発
振が不安定になったり、停止する状態となる。それ故、
戻り光を遮断し、安定した発振状態を確保するために光
アイソレータが使用されている。
を応用したデバイスが、開発、実用化されている。半導
体レーザ発振器を使用した光通信では、光ファイバーケ
ーブルやコネクタなどからの反射光が発振部に戻ると発
振が不安定になったり、停止する状態となる。それ故、
戻り光を遮断し、安定した発振状態を確保するために光
アイソレータが使用されている。
【0003】大きなファラデー回転能を有するBi置換
型ガーネットは、LPE法、フラックス法等で育成さ
れ、近赤外線領域でのアイソレータに使用されている。
特に、LPE法で育成されるガーネット厚膜は、生産性
に優れており、低価格で材料を製造できるので、主に現
在はLPE法が多く用いられている。
型ガーネットは、LPE法、フラックス法等で育成さ
れ、近赤外線領域でのアイソレータに使用されている。
特に、LPE法で育成されるガーネット厚膜は、生産性
に優れており、低価格で材料を製造できるので、主に現
在はLPE法が多く用いられている。
【0004】光アイソレータは、光の進行に関し、順方
向には、より高い透過率を示し、逆方向には、より低い
透過率を示すことが望ましい。従って、ガーネット材料
としては、ファラデー回転角が約450degとなる厚
さにおいて、順方向における損失である挿入損失が0.
3dB以下であることが要求されてきた。
向には、より高い透過率を示し、逆方向には、より低い
透過率を示すことが望ましい。従って、ガーネット材料
としては、ファラデー回転角が約450degとなる厚
さにおいて、順方向における損失である挿入損失が0.
3dB以下であることが要求されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近で
は、通信技術の進展に伴い、更なる低損失化が要望され
てきている。従って、挿入損失が0.2dB以下が望ま
しい。
は、通信技術の進展に伴い、更なる低損失化が要望され
てきている。従って、挿入損失が0.2dB以下が望ま
しい。
【0006】ところで、前述したLPE法は、溶液中の
過飽和成分の析出により、基板上にBi置換型ガーネッ
トを育成するものである。従って、過飽和成分の濃度管
理が極めて重要となり、溶液の温度や流動状態によって
育成ガーネットの組成や結晶性が変化し、材料特性の変
化や結晶欠陥の割れの発生を生じる欠損があった。この
LPE法の現状は、溶液の温度制御や基板の回路等を制
御することにより、結晶育成状態を管理している。
過飽和成分の析出により、基板上にBi置換型ガーネッ
トを育成するものである。従って、過飽和成分の濃度管
理が極めて重要となり、溶液の温度や流動状態によって
育成ガーネットの組成や結晶性が変化し、材料特性の変
化や結晶欠陥の割れの発生を生じる欠損があった。この
LPE法の現状は、溶液の温度制御や基板の回路等を制
御することにより、結晶育成状態を管理している。
【0007】しかしながら、Tb、Bi、Feを主成分
とするTbBi系ガーネット材では、結晶の育成状態を
十分に制御できる状態には至っていない。そのため、育
成割れや結晶欠陥の発生を生じ、特性のばらつきを生じ
ている。
とするTbBi系ガーネット材では、結晶の育成状態を
十分に制御できる状態には至っていない。そのため、育
成割れや結晶欠陥の発生を生じ、特性のばらつきを生じ
ている。
【0008】その主要因のひとつとして、育成に使用す
るSGGG基板の格子定数aのばらつきが、約0.00
1オングストロームと非常に大きいことがあげられる。
SGGGは(GdCa)3(GaMgZr)5O12であ
り、結晶格子の同一サイトを複数の元素で構成できる可
能性のあることから、この結晶において、格子定数のば
らつきが大きくなることは不可避であるといえる。
るSGGG基板の格子定数aのばらつきが、約0.00
1オングストロームと非常に大きいことがあげられる。
SGGGは(GdCa)3(GaMgZr)5O12であ
り、結晶格子の同一サイトを複数の元素で構成できる可
能性のあることから、この結晶において、格子定数のば
らつきが大きくなることは不可避であるといえる。
【0009】一方、TbBi系ガーネットの格子定数
は、約12.497オングストロームが特性上好適な範
囲であり、育成用基板として市販されているものはSG
GGのみである。
は、約12.497オングストロームが特性上好適な範
囲であり、育成用基板として市販されているものはSG
GGのみである。
【0010】従って、SGGG基板を使用したTbBi
系ガーネット厚膜の製造で、安定した育成状態を得るた
めには、基板の格子定数のばらつきに対応したガーネッ
ト格子配列がとらなければならない。同一結晶系での格
子定数は、一義的には格子を占めるイオン半径にて決定
されることになる。前述したTb、Bi、Feのみを主
成分としたTbBiガーネットにおいては、各格子サイ
トが一種の原子のみで占有されることになり、SGGG
基板の格子定数のばらつきに対応したガーネットの格子
定数のばらつきを実現することは不可能となり、ガーネ
ット結晶の育成割れや結晶欠陥の発生、特性のばらつき
を生じている。
系ガーネット厚膜の製造で、安定した育成状態を得るた
めには、基板の格子定数のばらつきに対応したガーネッ
ト格子配列がとらなければならない。同一結晶系での格
子定数は、一義的には格子を占めるイオン半径にて決定
されることになる。前述したTb、Bi、Feのみを主
成分としたTbBiガーネットにおいては、各格子サイ
トが一種の原子のみで占有されることになり、SGGG
基板の格子定数のばらつきに対応したガーネットの格子
定数のばらつきを実現することは不可能となり、ガーネ
ット結晶の育成割れや結晶欠陥の発生、特性のばらつき
を生じている。
【0011】よって、本発明は、挿入損失が小さく
(0.2dB以下で)、結晶育成中の割れや結晶欠陥や
特性のばらつきが少ないビスマス置換型ガーネット単結
晶厚膜材料及びその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
(0.2dB以下で)、結晶育成中の割れや結晶欠陥や
特性のばらつきが少ないビスマス置換型ガーネット単結
晶厚膜材料及びその製造方法を提供することを目的とす
るものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】課題を解決するための手
段は下記の通りである。
段は下記の通りである。
【0013】本発明は、ガーネット基板上に、液相成長
法によりTb、Gd、Bi、Fe、Gaを主成分とする
ガーネット単結晶厚膜を育成する光学用ガーネット材料
であって、育成用基板にSGGGを使用し、該光学用ガ
ーネッ材料の組成を、Tb3- a-bGdaBibFe5-xGa
xO12なる化学式で、a=0.03〜0.50,x=0.0
2〜0.50,b=0.7〜1.3とすることを特徴とす
るビスマス置換型ガーネット単結晶厚膜材料である。
法によりTb、Gd、Bi、Fe、Gaを主成分とする
ガーネット単結晶厚膜を育成する光学用ガーネット材料
であって、育成用基板にSGGGを使用し、該光学用ガ
ーネッ材料の組成を、Tb3- a-bGdaBibFe5-xGa
xO12なる化学式で、a=0.03〜0.50,x=0.0
2〜0.50,b=0.7〜1.3とすることを特徴とす
るビスマス置換型ガーネット単結晶厚膜材料である。
【0014】本発明は、単結晶を、930ないし112
0℃の範囲で保持する熱処理を行う前記ビスマス置換型
ガーネット単結晶厚膜材料の製造方法である。
0℃の範囲で保持する熱処理を行う前記ビスマス置換型
ガーネット単結晶厚膜材料の製造方法である。
【0015】本発明は、単結晶を、酸素含有量が5ない
し100%の範囲の雰囲気中で熱処理を行う前記ビスマ
ス置換型ガーネット単結晶厚膜材料の製造方法である。
し100%の範囲の雰囲気中で熱処理を行う前記ビスマ
ス置換型ガーネット単結晶厚膜材料の製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のビスマス置換型ガ
ーネット単結晶厚膜材料及びその製造方法について説明
する。
ーネット単結晶厚膜材料及びその製造方法について説明
する。
【0017】まず、はじめに、前記挿入損失が0.2d
B以下のビスマス置換型ガーネットの液晶成長法は、次
のようにして得られる。
B以下のビスマス置換型ガーネットの液晶成長法は、次
のようにして得られる。
【0018】白金るつぼの中にPbO、Bi2O3、B2
O3等をフラックス成分とし、ガーネット成分(Tb2O
3、Gd2O3、Fe2O3、Ga2O3等)を約900〜1
100℃にて溶解して溶液を作成した後、降温し過冷却
状態(過飽和溶液状態)とする。その溶液中に、ガーネ
ット基板を浸漬し、長時間回転することにより、Bi置
換型ガーネットの厚膜を育成する。
O3等をフラックス成分とし、ガーネット成分(Tb2O
3、Gd2O3、Fe2O3、Ga2O3等)を約900〜1
100℃にて溶解して溶液を作成した後、降温し過冷却
状態(過飽和溶液状態)とする。その溶液中に、ガーネ
ット基板を浸漬し、長時間回転することにより、Bi置
換型ガーネットの厚膜を育成する。
【0019】このBi置換型ガーネットの中でも(Tb
Bi)3Fe5O12系ガーネットは、高ファラデー回転能
を有し、ガーネットに対する必要印加磁場も比較的小さ
く、ファラデー回転の温度依存性も小さいといった特徴
を有している。
Bi)3Fe5O12系ガーネットは、高ファラデー回転能
を有し、ガーネットに対する必要印加磁場も比較的小さ
く、ファラデー回転の温度依存性も小さいといった特徴
を有している。
【0020】ここでいう必要印加磁場は、ガーネットの
挿入損低下が飽和状態に達するために必要な最小の飽和
磁場(Hs)であり、物理的にはガーネット内の磁場ス
ピンの方向を完全に揃えるのに必要な印加磁界である。
挿入損低下が飽和状態に達するために必要な最小の飽和
磁場(Hs)であり、物理的にはガーネット内の磁場ス
ピンの方向を完全に揃えるのに必要な印加磁界である。
【0021】一般には、この印加磁場は、ガーネット膜
の周辺に配置した永久磁石から供給されるものであり、
Hsが約750Oe以下であれば、温度特性が比較的良
好なSm2Co17系永久磁石の標準品を使用することが
でき、マグネットの大径化も必要としないので、本発明
においては飽和磁場Hsを750Oe以下とした。ま
た、ガーネットのファラデー回転角の温度依存性につい
て良好であるTbBi材の特徴を保持するために、−
0.05deg/℃以上(絶対値で0.05deg/℃以
下)とした。そこで、ガーネットの構成元素として、T
b及びFeとわずかに異なるイオン半径を有するGd及
びGaを主成分として含有させることにより、ガーネッ
ト厚膜の育成状態が著しく向上することを見いだした。
また、ガーネット厚膜の組成中Biの含有は、本発明の
製造条件においては、Bi2O3の含有量とTb3-a-bG
daBibFe5-xGaxO12なる組成式においてb=0.
7〜1.3の範囲とすることにより、結晶性の良好な光
学用結晶を得ることができることがわかった。
の周辺に配置した永久磁石から供給されるものであり、
Hsが約750Oe以下であれば、温度特性が比較的良
好なSm2Co17系永久磁石の標準品を使用することが
でき、マグネットの大径化も必要としないので、本発明
においては飽和磁場Hsを750Oe以下とした。ま
た、ガーネットのファラデー回転角の温度依存性につい
て良好であるTbBi材の特徴を保持するために、−
0.05deg/℃以上(絶対値で0.05deg/℃以
下)とした。そこで、ガーネットの構成元素として、T
b及びFeとわずかに異なるイオン半径を有するGd及
びGaを主成分として含有させることにより、ガーネッ
ト厚膜の育成状態が著しく向上することを見いだした。
また、ガーネット厚膜の組成中Biの含有は、本発明の
製造条件においては、Bi2O3の含有量とTb3-a-bG
daBibFe5-xGaxO12なる組成式においてb=0.
7〜1.3の範囲とすることにより、結晶性の良好な光
学用結晶を得ることができることがわかった。
【0022】これらの観点に立ち、種々改善を重ねた結
果、本発明におけるBi置換型Tbガーネット材厚膜の
組成は、Tb3-a-bGdaBibFe5-xGaxO12なる組
成において、a=0.03〜0.50、x=0.02〜0.
50、b=0.7〜1.3とすることにより、光学特性が
良好となる。
果、本発明におけるBi置換型Tbガーネット材厚膜の
組成は、Tb3-a-bGdaBibFe5-xGaxO12なる組
成において、a=0.03〜0.50、x=0.02〜0.
50、b=0.7〜1.3とすることにより、光学特性が
良好となる。
【0023】ここで、a=0.03〜0.50としたの
は、a=0.03未満ではHsが750Oe以上とな
り、a=0.50を越えるとファラデー回転角の温度依
存性が絶対値で0.05deg/℃以上となるためであ
る。また、b=0.7〜1.3としたのは、b=0.7未
満ではファラデー回転能が低下し、使用膜厚での挿入損
失が0.2dB以上となり、b=1.3を越えると結晶欠
陥が多くなり、挿入損失が0.2dB以上となるからで
ある。
は、a=0.03未満ではHsが750Oe以上とな
り、a=0.50を越えるとファラデー回転角の温度依
存性が絶対値で0.05deg/℃以上となるためであ
る。また、b=0.7〜1.3としたのは、b=0.7未
満ではファラデー回転能が低下し、使用膜厚での挿入損
失が0.2dB以上となり、b=1.3を越えると結晶欠
陥が多くなり、挿入損失が0.2dB以上となるからで
ある。
【0024】また、x=0.02〜0.50としたのは、
x=0.02未満ではHsが750Oe以上となり、x
=0.50を越えるとファラデー回転角の温度依存性が
絶対値で0.05deg/℃以上となるためである。
x=0.02未満ではHsが750Oe以上となり、x
=0.50を越えるとファラデー回転角の温度依存性が
絶対値で0.05deg/℃以上となるためである。
【0025】更に、本発明は、このガーネット膜を酸素
濃度が5〜100%の雰囲気中で、930〜1120℃
の範囲で熱処理することにより、挿入損失の低減を図れ
る。熱処理雰囲気の酸素濃度を5%以上としたのは、5
%未満では酸素の欠乏により、ガーネット元素のイオン
バランスの修正が不十分で、挿入損失が0.2dB以上
となるためである。
濃度が5〜100%の雰囲気中で、930〜1120℃
の範囲で熱処理することにより、挿入損失の低減を図れ
る。熱処理雰囲気の酸素濃度を5%以上としたのは、5
%未満では酸素の欠乏により、ガーネット元素のイオン
バランスの修正が不十分で、挿入損失が0.2dB以上
となるためである。
【0026】一方、熱処理温度を930℃〜1120℃
の範囲としたのは、930℃未満では、組成の均質化が
不十分で挿入損失が0.2dB以上となり、1120℃
を越えるとガーネット膜の分解が生じ挿入損失が0.2
dB以上となるからである。
の範囲としたのは、930℃未満では、組成の均質化が
不十分で挿入損失が0.2dB以上となり、1120℃
を越えるとガーネット膜の分解が生じ挿入損失が0.2
dB以上となるからである。
【0027】
【実施例】次に、実施例について示す。
【0028】(実施例1)以下、本発明の実施例1につ
いて説明する。
いて説明する。
【0029】高純度の酸化テルビニウム(Tb2O3)、
酸化ガドリニウム(Gd2O3)、酸化第2鉄(Fe
2O3)、酸化ガリウム(Ga2O3)、酸化ビスマス(B
i2O3)、酸化鉛(PbO)、及び酸化ホウ素(B
2O3)の粉末を原料として使用し、フラックスとしてP
bO−Bi2O3−B2O3系を使用して、LPE法により
SGGG基板[組成式(GdCa)3(GaMgZr)5
O12]を使用し、組成比がTb2- aGdaBi1Fe4.9G
a0.1O12で、a=0.05,0.1,0.2,0.3,0.
4,0.5,0.6なる単結晶ガーネット厚膜を得た。こ
れらの膜厚は約600μmであり、膜面は(888)で
あり、格子定数は約12.495オングストロームであ
った。
酸化ガドリニウム(Gd2O3)、酸化第2鉄(Fe
2O3)、酸化ガリウム(Ga2O3)、酸化ビスマス(B
i2O3)、酸化鉛(PbO)、及び酸化ホウ素(B
2O3)の粉末を原料として使用し、フラックスとしてP
bO−Bi2O3−B2O3系を使用して、LPE法により
SGGG基板[組成式(GdCa)3(GaMgZr)5
O12]を使用し、組成比がTb2- aGdaBi1Fe4.9G
a0.1O12で、a=0.05,0.1,0.2,0.3,0.
4,0.5,0.6なる単結晶ガーネット厚膜を得た。こ
れらの膜厚は約600μmであり、膜面は(888)で
あり、格子定数は約12.495オングストロームであ
った。
【0030】次に、これら試料の基板を除去した後、約
40%の酸素を含有した雰囲気中、1050℃で20時
間保持し、熱処理した。次にこれら試料の両面を研磨
し、厚さ約350μmの試料板とした。上述した組成
は、これら試料の両面について10点ずつEPMA分析
を行い、その平均値として求めた。
40%の酸素を含有した雰囲気中、1050℃で20時
間保持し、熱処理した。次にこれら試料の両面を研磨
し、厚さ約350μmの試料板とした。上述した組成
は、これら試料の両面について10点ずつEPMA分析
を行い、その平均値として求めた。
【0031】次に、これらの試料板にSiO2膜による
無反射被覆処理を行った後、電磁石を用いて磁界を約1
KOeまで印加していき、波長1.31μmでの透過率
が飽和値に到達する飽和磁場Hsと挿入損失I.L.を求
めた。
無反射被覆処理を行った後、電磁石を用いて磁界を約1
KOeまで印加していき、波長1.31μmでの透過率
が飽和値に到達する飽和磁場Hsと挿入損失I.L.を求
めた。
【0032】その結果を図1に示す。Hsが750Oe
以下は、a=0.03以上であり、I.L.が0.2dB以
下は、a=0.01以上の領域であった。
以下は、a=0.03以上であり、I.L.が0.2dB以
下は、a=0.01以上の領域であった。
【0033】次に、これら試料のファラデー回転角を測
定したところ、約45degであり、室温近傍における
温度依存性はa=0.5で−0.048deg/℃、a=
0.6で−0.055deg/℃であった。以上の結果か
ら、a=0.03〜0.50の範囲が有用であるといえ
る。
定したところ、約45degであり、室温近傍における
温度依存性はa=0.5で−0.048deg/℃、a=
0.6で−0.055deg/℃であった。以上の結果か
ら、a=0.03〜0.50の範囲が有用であるといえ
る。
【0034】(実施例2)以下、本発明の実施例2につ
いて説明する。
いて説明する。
【0035】実施例1と同様にして、組成比がTb1.8
Gd0.2Bi1Fe5-xGaxO12で、a=0.05,0.
1,0.2,0.3,0.4,0.5,0.6なるガーネッ
ト厚膜を得た後、Hs、I.L.及びファラデー回転角を
測定した。
Gd0.2Bi1Fe5-xGaxO12で、a=0.05,0.
1,0.2,0.3,0.4,0.5,0.6なるガーネッ
ト厚膜を得た後、Hs、I.L.及びファラデー回転角を
測定した。
【0036】その結果を図2に示す。Hsが750Oe
以下は、x=0.02以下であり,I.L.が0.2dB以
下は、x=0.01dB以上の領域であった。
以下は、x=0.02以下であり,I.L.が0.2dB以
下は、x=0.01dB以上の領域であった。
【0037】また、ファラデー回転角は、約45deg
であり、室温における温度依存性は、x=0.5で−0.
049deg/℃、x=0.6で−0.057deg/℃
であった。以上の結果から、x=0.02〜0.50の範
囲が有用であるといえる。
であり、室温における温度依存性は、x=0.5で−0.
049deg/℃、x=0.6で−0.057deg/℃
であった。以上の結果から、x=0.02〜0.50の範
囲が有用であるといえる。
【0038】(実施例3)以下、本発明の実施例3につ
いて説明する。
いて説明する。
【0039】実施例1と同様にして、組成比がTb1.8
Gd0.2Bi1Fe4.9Ga0.1O12なる組成式のガーネッ
ト膜を得た後、熱処理温度を900℃,950℃,10
00℃,1050℃,1150℃とし、約40%の酸素
雰囲気中にて20時間保持して熱処理をした後、Hs、
I.L.、ファラデー回転角を測定した。
Gd0.2Bi1Fe4.9Ga0.1O12なる組成式のガーネッ
ト膜を得た後、熱処理温度を900℃,950℃,10
00℃,1050℃,1150℃とし、約40%の酸素
雰囲気中にて20時間保持して熱処理をした後、Hs、
I.L.、ファラデー回転角を測定した。
【0040】全ての試料において、Hsは700Oe以
下で、ファラデー回転角は、約45deg、ファラデー
回転の温度依存性は、絶対値で0.045deg/℃以
下であった。
下で、ファラデー回転角は、約45deg、ファラデー
回転の温度依存性は、絶対値で0.045deg/℃以
下であった。
【0041】I.L.の結果を図3に示す。熱処理温度が
930〜1120℃の範囲でI.L.が顕著に低減してお
り、有用な熱処理温度範囲となる。
930〜1120℃の範囲でI.L.が顕著に低減してお
り、有用な熱処理温度範囲となる。
【0042】(実施例4)以下、本発明の実施例4につ
いて説明する。
いて説明する。
【0043】実施例3と同様にして、熱処理温度を10
50℃とし、雰囲気の酸素含有量を0,10,20,4
0,60,80,100%とし、20時間保持した後、
Hs、I.L.、ファラデー回転角を測定した。
50℃とし、雰囲気の酸素含有量を0,10,20,4
0,60,80,100%とし、20時間保持した後、
Hs、I.L.、ファラデー回転角を測定した。
【0044】全ての試料において、Hsは700Oe以
下で、ファラデー回転角は、約45deg、ファラデー
回転の温度依存性は、絶対値で0.045deg/℃以
下であった。
下で、ファラデー回転角は、約45deg、ファラデー
回転の温度依存性は、絶対値で0.045deg/℃以
下であった。
【0045】I.L.の結果を図4に示す。雰囲気中の酸
素含有量が5〜100%の範囲でI.L.が顕著に低減し
ており、有用な熱処理雰囲気酸素濃度範囲となる。
素含有量が5〜100%の範囲でI.L.が顕著に低減し
ており、有用な熱処理雰囲気酸素濃度範囲となる。
【0046】
【発明の効果】以上、説明した通り、挿入損失が0.2
dB以下と小さく、結晶育成中の割れや結晶欠陥や特性
のばらつきが極めて小さく、すぐれたビスマス置換型ガ
ーネット単結晶厚膜材料及びその製造方法を提供でき
る。
dB以下と小さく、結晶育成中の割れや結晶欠陥や特性
のばらつきが極めて小さく、すぐれたビスマス置換型ガ
ーネット単結晶厚膜材料及びその製造方法を提供でき
る。
【図1】実施例1においてTb2-aGdaBi1Fe4.9G
a0.1O12なる組成式におけるGdの置換量aと飽和印
加磁場Hs及び挿入損I.L.との関係を示す図。
a0.1O12なる組成式におけるGdの置換量aと飽和印
加磁場Hs及び挿入損I.L.との関係を示す図。
【図2】実施例2においてTb1.8Gd0.2Bi1Fe5-x
GaxO12なる組成式におけるGa置換量xとHs及び
I.L.との関係を示す図。
GaxO12なる組成式におけるGa置換量xとHs及び
I.L.との関係を示す図。
【図3】実施例3において、熱処理温度とI.L.の関係
を示す図。
を示す図。
【図4】実施例4において、熱処理雰囲気の酸素濃度と
I.L.の関係を示す図。
I.L.の関係を示す図。
Claims (3)
- 【請求項1】 ガーネット基板上に、液相成長法により
Tb、Gd、Bi、Fe、Gaを主成分とするガーネッ
ト単結晶厚膜を育成する光学用ガーネット材料であっ
て、育成用基板にSGGGを使用し、該光学用ガーネッ
ト材料の組成を、Tb3-a-bGdaBibFe5-xGaxO
12なる化学式で、a=0.03〜0.50,x=0.02
〜0.50,b=0.7〜1.3とすることを特徴とする
ビスマス置換型ガーネット単結晶厚膜材料。 - 【請求項2】 単結晶を、930ないし1120℃の範
囲で保持する熱処理を行うことを特徴とする請求項1記
載のビスマス置換型ガーネット単結晶厚膜材料の製造方
法。 - 【請求項3】 単結晶を、酸素含有量が5ないし100
%の範囲の雰囲気中で熱処理を行うことを特徴とする請
求項1及び2記載のビスマス置換型ガーネット単結晶厚
膜材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9275349A JPH1192292A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | ビスマス置換型ガーネット単結晶厚膜材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9275349A JPH1192292A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | ビスマス置換型ガーネット単結晶厚膜材料及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1192292A true JPH1192292A (ja) | 1999-04-06 |
Family
ID=17554243
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9275349A Withdrawn JPH1192292A (ja) | 1997-09-22 | 1997-09-22 | ビスマス置換型ガーネット単結晶厚膜材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1192292A (ja) |
-
1997
- 1997-09-22 JP JP9275349A patent/JPH1192292A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20050720 |