JPH09202736A - 止血剤 - Google Patents

止血剤

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JPH09202736A
JPH09202736A JP8296942A JP29694296A JPH09202736A JP H09202736 A JPH09202736 A JP H09202736A JP 8296942 A JP8296942 A JP 8296942A JP 29694296 A JP29694296 A JP 29694296A JP H09202736 A JPH09202736 A JP H09202736A
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JP
Japan
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ultrasonic
bleeding
derivative
hemostatic agent
drug
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JP8296942A
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English (en)
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Katsuro Tachibana
克郎 立花
Toshiro Tachibana
俊郎 立花
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大がかりな手術を必要とすることなく、迅速
かつ確実に止血することができる止血剤を提供すること 【解決手段】 本発明は、超音波感受性薬物を使用した
止血剤である。超音波感受性薬物としては、ポルフィリ
ン、クロリン、水溶性クロロフィル誘導体、アクリジン
誘導体、キサンテン誘導体、テトラサイクリン、界面活
性剤、或いは、マイトマイシンを使用することができ
る。クロリンとしては、メチレンブルー、フロセイン、
アクリンオレンジ、中性レッド等のフェノフォルバイ
ド、アクリン誘導体を使用することができる。キサンテ
ン誘導体としては、ローダミン、ローズベンガル、或い
は、エリスロシンを使用することができる。界面活性剤
としては、ツイーン80を使用することができ。超音波
感受性薬物を静脈注射して出血部位に送り込んだ後に、
出血部位に超音波を照射することにより、超音波感受性
薬物が活性化され血液が短時間で凝結する。これによ
り、簡単かつ迅速に止血することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、迅速に出血を止め
ることができる止血剤に関する。
【0002】
【従来の技術】交通事故、胃潰瘍、食道静脈瘤の破裂に
より死亡する最も多い原因は、出血多量であり、救命救
急において出血を止めることは重要なことである。患者
の生存率を高めるためには、できるだけ早い時期に止血
する必要がある。
【0003】交通事故による出血は腹部強打による内臓
破裂が原因となっていることが多い。この内臓破裂や肝
臓内の出血のような、治療のためにカテーテルや内視鏡
が使用できない内臓出血の場合には、手術以外の手段で
出血を止めるのは困難である。このため、たとえば事故
発生現場や、病院への搬送中に有効な止血処置を行うこ
とができない。
【0004】また、胃潰瘍、食道静脈瘤による出血に対
しては、内視鏡的に止血する方法がいくつかあるが確実
に止血することは困難である。現在採用されている止血
方法としては、レーザーや高周波で出血源を焼き切る方
法が知られているが、成功率はあまり高くなく、また、
出血部位以外に損傷を与える恐れがあるという問題があ
る。
【0005】また、血液を固まらせる化学反応を引き起
こす薬物であるトロンビンと呼ばれる薬物を出血部位に
散布して凝固系を活性化させる方法もあるが十分な効果
は得られていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、大が
かりな手術を必要とすることなく、迅速かつ確実に止血
することができる止血剤を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、超音波感受性
薬物を使用した止血剤である。超音波感受性薬物として
は、ポルフィリン、クロリン、水溶性クロロフィル誘導
体、アクリジン誘導体、キサンテン誘導体、テトラサイ
クリン、界面活性剤、或いは、マイトマイシンを使用す
ることができる。
【0008】上記クロリンとしては、メチレンブルー、
フロセイン、アクリンオレンジ、中性レッド等のフェノ
フォルバイド、アクリン誘導体を使用することができ
る。
【0009】上記キサンテン誘導体としては、ローダミ
ン、ローズベンガル、或いは、エリスロシンを使用する
ことができる。
【0010】上記界面活性剤としては、ツイーン80を
使用することができる。
【0011】超音波感受性薬物を静脈注射して出血部位
に送り込んだ後に、出血部位に超音波を照射することに
より、超音波感受性薬物が活性化され血液が短時間で凝
結する。これにより、簡単かつ迅速に止血することがで
きる。
【0012】上述した物質は、超音波感受性薬物の一例
である。これらの物質の他にも、フォトフリンなど光感
受性物質の多くが、超音波にも感受性を持っていること
が知られている。一重項酸素を放出する化学変化は、超
音波治療の一つの効果とされているが、もう一つの効果
は超音波で起こるキャビテーションの閾値を低下させる
ことが挙げられる。キャビテーションとは、ある音響学
的振動下で、水溶液に溶けているガスが泡となるか、或
いは、既に存在していた泡が、振動、または拡大、縮小
を繰り返すことである。
【0013】キャビテーションの閾値が本発明の物質の
存在下で低下することは、キャビテーションを目的部位
で発生させうるエネルギーが少なくてすむことを意味す
る。このことは、この物質が存在しない状態では、キャ
ビテーションを前記と同じ量発生させるにはより多くの
エネルギーを必要とする。
【0014】キャビテーションを起こさせる状態はいく
つか考えられる。一つは水溶液中にどれだけガスが溶け
ているかである。もう一つは超音波の強度である。さら
に超音波の周波数でも状態は変わる。一般には低い周波
数でキャビテーション閾値はより低い。たとえば、超音
波洗浄器などでは20から40キロヘルツが使用され
る。一方、1メガヘルツで体内にキャビテーションを発
生させるにはキャビテーション閾値が高いためかなりの
強度の超音波が必要となる。1メガヘルツ以上の周波数
の超音波治療装置で、ある特定の部位にキャビテーショ
ンを起こさせるには超音波強度を上げるか、またはキャ
ビテーションの閾値を下げるしか方法がない。
【0015】キャビテーションは、人体で発生されると
さまざまな影響を及ぼすとされる。すなわち、キャビテ
ーションは、薬物の活性化や動態変化を起こさせる。た
とえば超音波は0.01から100マイクロメーター大
の微小な泡を体内液中に発生させるが、泡は一瞬にして
消えるものもあり、あるものは同じ大きさで超音波と同
じ周波数で振動したり、徐々に拡大するものもある。破
壊する泡の有るところで、高温度領域が認められ電磁波
が発生することもある。これはソノルミネッセンスと呼
ばれている。この様な状況では、近くにある薬物や物質
を活性化したり、一重功酸素を放出し抗腫瘍効果を発現
させたり、凝固系の反応を誘発させたりさせる。もう一
つ因子としてキャビテーションは血液、尿、胆汁、細胞
間液の中の泡でマイクロストリーミングと呼ばれる攪拌
(mixing)作用を起こす。この攪拌は、分子や薬
物を目的の組織内に配分または輸送することができる。
たとえば、キャビテーションやマイクロストリーミング
によって血栓溶解薬物を血栓内に効率良く浸透させ血栓
を溶解させることができる。もう一つの例としては、キ
ャビテーションによって皮膚に一時的にバイパスを作っ
て注射針なしで経皮的に薬物を投与させることができ
る。今一つの例として、キャビテーションによって、フ
リーラジカルによる影響で、毒性のない薬物の形態を毒
性のある形態に変化させる事を治療にも応用できる。腫
瘍に集積するような薬物を投与し、後に超音波を照射し
腫瘍内でキャビテーションを発生させ、薬物の毒性を誘
発させ腫瘍を破壊することもできる。もう一つの使用例
として血液を体外に抽出して、そこで毒性のない薬物が
超音波照射で抗腫瘍効果を発現し、特定の疾患、特に白
血病の治療に応用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
[内臓破裂による出血、肝臓内の出血の場合]図1は、
カテーテルや内視鏡の使用が困難である内臓からの出血
を止める場合の治療の形態を示す説明図である。
【0017】先ず、超音波感受性薬物を患者に静脈注射
し、超音波診断装置(図示せず)により診断用超音波を
患者の身体Aに照射し、診断用超音波エコ一画像で内臓
Bの出血部位Cを確認しながら、治療用超音波発生装置
1からの治療超音波エネルギーを出血部位Cに集中さ
せ、目的の破れた血管で血液を凝固させ止血する。
【0018】なお、薬物投与方法としては、血管注射の
他に、経皮注射、湿布、カテーテルによる投与が可能で
ある。
【0019】治療用超音波素子は、患者の皮膚に適合し
たものでも、していないものでもよい。非適合型の治療
用超音波素子の例は、内臓を超音波診断する際に一般に
使用される剛性を有する超音波トランスジューサであ
る。治療用超音波素子は、超音波を収束させて診断用に
使用するとともに、治療用にも使用できるように改造す
ることも可能である。
【0020】図2は、適合型の治療用超音波発生装置1
の構成例を示す概略断面図であり、たとえば、柔軟性を
有する合成樹脂からなる基体1aの内周面に複数の超音
波振動素子1bが取り付けらている。超音波振動素子1
bは、たとえば、板状の圧電素子の両面に電極を取り付
けたものであり、電極間に超音波周波数の電気信号を印
加することにより、矢印方向に超音波エネルギーを放射
する。
【0021】治療用超音波1は、患者の身体Aの形状に
合わせて湾曲可能であるので、超音波エネルギーを出血
部位Cに集中させることが可能である。
【0022】[胃潰瘍、食道静脈瘤からの出血の場合]
図3は、カテーテルや内視鏡の使用が可能である内臓か
らの出血を止める場合の治療の形態を示す説明図であ
る。図4は、内視鏡の先端の構成例を示す概略断面図で
ある。
【0023】先ず、超音波感受性薬物をあらかじめ患者
に静脈注射する。その後、食道または胃内視鏡2にて内
臓B(図3の例では胃)の出血部位Cを確認し、局所的
また広範囲に、超音波を内視鏡2のシース2aの先端に
装着してある超音波振動素子2cで超音波を照射して止
血する。超音波により血液中に存在する薬物が活性化さ
れ瞬時に固まるため、従来の方法に比べ止血効果がより
高い。
【0024】超音波振動素子2cは、中心を光ファイバ
2bが通る円筒状の圧電素子の内周面と外周面に電極を
取り付けたものであり、電極間に超音波周波数の電気信
号を印加することにより、矢印方向に超音波エネルギー
を放射する。超音波振動素子2cを円筒状とした場合に
は、超音波エネルギーは、内視鏡2の軸に関して半径方
向に均一に放射される。ただし、超音波振動素子の限定
されるものではない。たとえば、内視鏡2のシース2a
の先端に中心を光ファイバ2bが通る円板状の超音波振
動素子を取り付けてもよく、この場合には、内視鏡2の
軸方向に集中して超音波エネルギーが放射される。
【0025】上記の超音波感受性薬物としては、ヘマト
ポルフィリン誘導体、ローズベンガル等を使用すること
ができる。また、超音波エネルギーは、0.1から10
00ワツト/平方センチの範囲で使用可能である。
【0026】超音波感受性薬物すなわち促進物質は、
(a)ヘマトポルフィリン、プロトポルフィリンである
ポルフィリン、(b)クロリン、(c)水溶性クロロフ
ィル誘導体、(d)アクリジン誘導体、(e)ローダミ
ン、エリスロシン、ローズベンガル等のキサンテン誘導
体、(f)テトラサイクリン、(g)ツイーン80等の
界面活性剤、或いは、(h)マイトマイシンでもよい。
【0027】その他、医学的な応用方法としては、薬物
経皮吸収を目的として超音波感受性薬物を皮膚の上に投
与してもよいし、超音波感受性物質を動脈または静脈に
投与して血栓溶解剤をより多く血栓内取り込ませること
ができる。また、体外循環している血液のフォトフリン
などの薬物を超音波感受性薬物で促進させることも可能
である。超音波感受性薬物は、全身投与で腫瘍内に取り
込ませても良いし腫瘍内に直接注射してもよい。内視鏡
による投与でもカテーテルによる超音波感受性薬物の投
与でもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、患者に超音波感受性薬
物を注射して超音波を照射するという簡単な処置で、内
臓からの出血を迅速かつ確実に止めることができる。特
に、出血直後の早い時期に、たとえば、救急車で搬送す
る最中に治療して止血ができるので出血多量による死亡
率を減らすことができる。一時的でも出血を食い止める
ことができれば、本格的な治療は病院に到着した後に行
うことができるので、死亡率を著しく減少することが期
待できる。
【0029】また、手術による止血効果があまり期待で
きない出血部位に対して本発明を適用することにより、
より重症の出血を治療することができる。
【0030】また、超音波を広い部位に照射することが
できるので複数の出血源を同時に治療することができ
る。
【0031】また、超音波を体外から照射することによ
り止血できるので、身体の深部の肝臓、腹部大動脈など
の臓器の出血を手術せずに治療することができる。
【0032】また、超音波を利用するため、臓器に損傷
を与えるおそれが少なく、レーザーや高周波より安全に
止血することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 カテーテルや内視鏡の使用が困難である内臓
からの出血を止める場合の治療の形態を示す説明図であ
る。
【図2】 治療用超音波発生装置の構成例を示す概略断
面図である。
【図3】 カテーテルや内視鏡の使用が可能である内臓
からの出血を止める場合の治療の形態を示す説明図であ
る。
【図4】 内視鏡の先端の構成例を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1…治療用超音波発生装置、1a…基体、1b…超音波
振動素子、2…内視鏡、2a…シース、2b…光ファイ
バ、2c…超音波振動素子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/65 A61K 31/65 35/78 35/78 H // C07D 487/22 C07D 487/22

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超音波促進物質を使用した止血剤。
  2. 【請求項2】 上記超音波促進剤が、ポルフィリン、ク
    ロリン、水溶性クロロフィル誘導体、アクリジン誘導
    体、キサンテン誘導体、テトラサイクリン、界面活性
    剤、或いは、マイトマイシンのいずれかである請求項1
    記載の止血剤。
  3. 【請求項3】 上記ポルフィリンが、ヘマトポルフィリ
    ン、或いは、プロトポルフィリンである請求項2記載の
    止血剤。
  4. 【請求項4】 上記クロリンが、メチレンブルー、フロ
    セイン、アクリンオレンジ、中性レッド等のフェノフォ
    ルバイド、アクリン誘導体である請求項2記載の止血
    剤。
  5. 【請求項5】 上記キサンテン誘導体が、ローダミン、
    ローズベンガル、或いは、エリスロシンである請求項1
    記載の止血剤。
  6. 【請求項6】 上記界面活性剤が、ツイーン80である
    請求項1記載の止血剤。
JP8296942A 1995-11-24 1996-11-08 止血剤 Pending JPH09202736A (ja)

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JP8296942A JPH09202736A (ja) 1995-11-24 1996-11-08 止血剤

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JP7-306162 1995-11-24
JP30616295 1995-11-24
JP8296942A JPH09202736A (ja) 1995-11-24 1996-11-08 止血剤

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999034857A1 (en) * 1998-01-08 1999-07-15 Sontra Medical, Inc. Sonophoretic enhanced transdermal transport
JP2003506488A (ja) * 1999-08-13 2003-02-18 フォトゲン インク 疾患の光線力学的療法のための改良された局所用薬品および方法

Cited By (3)

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WO1999034857A1 (en) * 1998-01-08 1999-07-15 Sontra Medical, Inc. Sonophoretic enhanced transdermal transport
US6190315B1 (en) 1998-01-08 2001-02-20 Sontra Medical, Inc. Sonophoretic enhanced transdermal transport
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