JPH09202848A - 耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents
耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組成物Info
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- JPH09202848A JPH09202848A JP1155996A JP1155996A JPH09202848A JP H09202848 A JPH09202848 A JP H09202848A JP 1155996 A JP1155996 A JP 1155996A JP 1155996 A JP1155996 A JP 1155996A JP H09202848 A JPH09202848 A JP H09202848A
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Abstract
沢、剛性、耐熱性、流動性、熱安定性の良好な成形品を
える。 【解決手段】 特定のグラフト部を有し、かつ粒径分布
の狭い、小粒径ゴム、中粒径ゴムの2種が特定比率で含
まれるグラフト共重合体を、マレイミド系共重合体およ
びα−アルキル芳香族ビニル系共重合体と併用する。
Description
ちでもとくに面衝撃強度に優れ、かつ光沢、剛性、加工
性、耐熱性(熱変形温度)、熱安定性に優れた成形品を
与える熱可塑性樹脂組成物を製造し、利用する技術分野
に属する。
る目的で、共重合成分としてマレイミド系単量体を共重
合させたマレイミド系樹脂の開発が活発化している。マ
レイミド系樹脂は、高い熱変形温度および加工性を有す
るが、耐衝撃性が充分でないという欠点がある。
改良する目的で、共重合成分としてα−メチルスチレン
などを共重合させたα−アルキルスチレン系樹脂は、耐
熱性を改良するために多量のα−アルキルスチレンを共
重合させる必要があるため、熱安定性が充分でないとい
う欠点がある。
ルスチレン系樹脂の熱安定性を改良するために各種の方
法が提案されている。たとえば、特開昭60−2172
49号公報では、マレイミド系樹脂とα−アルキルスチ
レンを高い含有率で共重合させたα−アルキルスチレン
系樹脂との併用が提案されている。マレイミド系樹脂と
α−アルキルスチレン系樹脂とを併用する方法は、耐熱
性、耐衝撃性、熱安定性や他の特性とのバランスの点か
ら有効な方法である。
法では、マレイミド系樹脂の耐衝撃性の改良効果はある
ものの、その改良レベルは充分なものではない。
トリックスとなるマレイミド系樹脂とα−アルキルスチ
レン系樹脂との相溶性をよくする必要があるが、相溶性
をよくしても、その特性は使用している両ポリマーの中
間付近になるだけであり、際立った効果は見られない。
とくに、実用のうえから問題となる面衝撃強度は、前記
提案されている方法を用いても、従来のスチレン系樹脂
やα−アルキルスチレン系樹脂に比べて劣っている。
とくに耐衝撃性を向上させるためには、マトリックス相
に合わせたゴム相を見出すことが最も有効であるといわ
れている。
来、耐衝撃性を発現させるために各種のゴム状重合体を
使用する方法が提案されている。
を提案している例は多く、たとえば、特開昭59−2
32138号公報では、中粒子径ゴムおよび数ミクロン
の大粒子径ゴムの併用、特開昭60−23438号公
報では、小粒子径ゴムおよび中粒子径ゴムの混合物に同
時にグラフト単量体を重合させたグラフト重合体の使
用、特開昭62−199645号公報では、低グラフ
ト率の小粒子径ゴムと中粒子径ゴムとの併用、などの方
法がある。
脂、マレイミド系樹脂、α−アルキルスチレン系樹脂の
各々に対する有効なゴム相の提案は多いが、マレイミド
系樹脂とα−アルキルスチレン系樹脂とが共存するマト
リックスに対して、耐衝撃性を効率的に向上させること
ができる有効なゴム相はほとんど見出されていない。こ
れは、マレイミド系樹脂とα−アルキルスチレン系樹脂
とが共存するマトリックスに対する最も有利なゴム相
は、スチレン系樹脂単独でのゴム相、マレイミド系樹脂
単独でのゴム相、α−アルキルスチレン系樹脂単独での
ゴム相とは異なると考えられているためである。すなわ
ち、最近のウー(Wu)らの文献から、マトリックスの
絡みあい密度と最適ゴム粒径は相関関係があると報告さ
れているが、マレイミド系樹脂とα−アルキルスチレン
系樹脂とが共存するマトリックスの絡みあい密度は、ス
チレン系樹脂単独、マレイミド系樹脂単独、α−アルキ
ルスチレン系樹脂単独とは異なると考えられており、最
適ゴム粒径でさえも、これらの単独樹脂のばあいと異な
ると考えられている。
れている前記の方法では、面衝撃強度の改良効果が充
分でなく、大粒径ゴムを使用するため、光沢が低下する
という問題が、また、、の方法では、アイゾット衝
撃強度は高くなるが、実用上大切な面衝撃強度が低いと
いう問題がある。
粒子径ゴムや大粒子径ゴムを乳化重合法で製造するため
には、重合時の撹拌剪断力により小粒径ゴムを凝集合一
させる方法をとらなければならず、従来の中粒子径ゴム
や大粒子径ゴムが、極めて広い粒径分布を持っていたこ
とに原因があると考えられる。
ルキルスチレン系樹脂とを併用する系において、実用上
大切な面衝撃強度が高く、かつ、スチレン系樹脂で見ら
れる前記のごとき問題を有さない系をうるために、マト
リックス相だけでなくゴム相についても鋭意研究を重ね
た結果、特定のグラフト部を有し、かつ粒径分布の狭
い、小粒子径ゴムおよび中粒子径ゴムの2種が特定比率
で存在する際に、面衝撃強度が改良でき、とくに中粒子
径ゴムが肥大ゴムであるときにその効果が著しく、かつ
光沢も良好であることを見出し、本発明を完成するに至
った。
0〜800nm、標準偏差が50%以下の粒径分布であ
るゴム重合体(A)およびグラフト部(a)からなり、
グラフト率が10〜70%(重量%、以下同様)である
グラフト共重合体(I)、体積平均粒径が60〜160
nm、標準偏差が40%以下の粒径分布であるゴム重合
体(B)およびグラフト部(b)からなり、グラフト率
が20〜80%であるグラフト共重合体(II)、シアン
化ビニル化合物10〜40%、マレイミド系単量体5〜
50%、芳香族ビニル化合物10〜85%およびこれら
と共重合可能な単量体0〜30%(合計100%)を重
合してなるマレイミド系共重合体(III)ならびにシア
ン化ビニル化合物10〜40%、α−アルキル芳香族ビ
ニル化合物30〜75%およびこれらと共重合可能な単
量体0〜30%(合計100%)を重合してなるα−ア
ルキル芳香族ビニル系共重合体(IV)からなる熱可塑性
樹脂組成物であって、かつ、ゴム重合体(A)とゴム重
合体(A)およびゴム重合体(B)との体積比(A/
(A+B))が0.3〜0.9であり、ゴム重合体
(A)、(B)が、ジエン系ゴム重合体、オレフィン系
ゴム重合体およびアクリル系ゴム重合体のなかの1種以
上であり、グラフト共重合体(I)、(II)のグラフト
部がいずれもシアン化ビニル化合物単位15〜60モル
%、芳香族ビニル化合物単位85〜40モル%およびこ
れらと共重合可能な単量体単位0〜30モル%からなる
重合体であり、マレイミド系共重合体(III)とマレイ
ミド系共重合体(III)およびα−アルキル芳香族ビニ
ル系共重合体(IV)との重量比(III/(III+IV))が
0.1〜0.9であり、グラフト共重合体(I)、(I
I)、マレイミド系共重合体(III)およびα−アルキル
芳香族ビニル系共重合体(IV)中のメチルエチルケトン
可溶分の還元粘度(30℃、N,N−ジメチルホルムア
ミド溶液中)が0.3〜1.2dl/gであり、そし
て、グラフト共重合体(I)、(II)、マレイミド系共
重合体(III)およびα−アルキル芳香族ビニル系共重
合体(IV)中にしめるゴム重合体(A)、(B)の含有
率が5〜40%である耐衝撃性に優れた熱可塑性樹脂組
成物(請求項1)、ゴム重合体(A)が、アクリル酸、
メタクリル酸、イタコン酸およびクロトン酸のうちの少
なくとも1種の不飽和酸(c)5〜50%、炭素数が1
〜12のアルキル基を有する(メタ)アルキルアクリレ
ート(d)50〜95%および(c)成分、(d)成分
と共重合可能な単量体0〜40%を重合させることによ
りえられた酸基含有ラテックス(S)を使用する凝集肥
大法により製造されたゴム重合体(A−1)である請求
項1記載の熱可塑性樹脂組成物(請求項2)、ゴム重合
体(A)が、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸お
よびクロトン酸のうちの少なくとも1種の不飽和酸
(c)5〜25%、炭素数が1〜12のアルキル基を有
するアルキルアクリレート(d−1)5〜30%、炭素
数が1〜12のアルキル基を有するアルキルメタクリレ
ート(d−2)80〜20%ならびに(c)成分、(d
−1)成分、(d−2)成分と共重合可能な芳香族ビニ
ル単量体、分子中に2つ以上の重合性官能基を有する単
量体およびシアン化ビニル化合物のうちの少なくとも1
種0〜40%を重合させることにより調製した酸基含有
ラテックス(S−1)を使用する凝集肥大法により製造
したゴム重合体(A−2)である請求項2記載の熱可塑
性樹脂組成物(請求項3)、α−アルキル芳香族ビニル
系共重合体(IV)が、α−アルキル芳香族ビニル単位の
含有率が50モル%以下である請求項1記載の熱可塑性
樹脂組成物(請求項4)、α−アルキル芳香族ビニル系
共重合体(IV)が、懸濁重合法によりえられたα−アル
キル芳香族ビニル系共重合体(IV)である請求項1記載
の熱可塑性樹脂組成物(請求項5)、マレイミド系共重
合体(III)が、芳香族ビニル化合物単位を50モル%
以上含有する請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物(請求
項6)に関する。
耐衝撃性向上のために用いるグラフト共重合体(I)、
(II)、熱安定性、流動性、耐熱性、剛性を与えるため
に用いるマレイミド系共重合体(III)、耐熱性、剛
性、流動性を与えるために用いるα−アルキル芳香族ビ
ニル系共重合体(IV)からなる。
向上のためのゴム重合体(A)、ゴム重合体(A)とマ
レイミド系共重合体(III)、α−アルキル芳香族ビニル
共重合体(IV)との接着性を向上させるためのグラフト
部(a)からなる。
重合体(A)は、体積平均粒径が250〜800nm、
好ましくは300〜700nm、さらに好ましくは35
0〜650nm、標準偏差が50%以下、好ましくは4
5%以下、さらに好ましくは40%以下である。ゴム重
合体(A)の体積平均粒径が800nmをこえると、光
沢が低下し、充分な面衝撃強度がえられなくなる。一
方、250nm未満のばあい、耐衝撃性が低下する。ま
た、標準偏差が50%をこえると面衝撃強度が低下す
る。一般に標準偏差の下限は10%程度である。
ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリル酸エ
ステルゴム、水素化スチレン−ブタジエンゴムなどのジ
エン系ゴム重合体、エチレン−プロピレンゴム、エチレ
ン−プロピレン−ジエンゴムなどのオレフィン系ゴム重
合体、ポリアクリル酸エステルゴム、エチレン−アクリ
ル酸エステルゴムなどのアクリル系ゴム重合体があげら
れる。これらは1種で用いてもよく、2種以上併用して
もよい。
合体、とくにポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴムを使用するばあいには、耐衝撃性の点から好まし
く、オレフィン系ゴム重合体、とくにエチレン−プロピ
レン−ジエンゴムを使用するばあいには、流動性の点か
ら好ましく、また、アクリル系ゴム重合体、とくにポリ
アクリル酸エステルゴムを使用するばあいには、耐候性
の点から好ましい。
に、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン
酸のうちの少なくとも1種の不飽和酸(c)5〜50
%、さらには5〜35%、炭素数が1〜12のアルキル
基を有する(メタ)アルキルアクリレート(d)50〜
95%、さらには65〜95%および(c)成分、
(d)成分と共重合可能な単量体0〜40%、さらには
0〜20%を重合させることによりえられた酸基含有ラ
テックス(S)を使用する凝集肥大法により製造したゴ
ム重合体(A−1)を使用するばあいには、えられる熱
可塑性樹脂組成物からの成形品の耐衝撃性がよくなると
いう点から好ましい。とくに、ゴム重合体(A)が、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸のう
ちの少なくとも1種の不飽和酸(c)5〜25%、さら
には7〜23%、炭素数が1〜12のアルキル基を有す
るアルキルアクリレート(d−1)5〜30%、さらに
は7〜27%、炭素数が1〜12のアルキル基を有する
アルキルメタクリレート(d−2)80〜20%、さら
には75〜30%ならびに(c)成分、(d−1)成
分、(d−2)成分と共重合可能な芳香族ビニル単量
体、分子中に2つ以上の重合性官能基を有する単量体お
よびシアン化ビニル化合物のうちの少なくとも1種0〜
40%、さらには0〜20%を重合させることにより調
製した酸基含有ラテックス(S−1)を使用する凝集肥
大法により製造したゴム重合体(A−2)を使用するば
あいには、えられる熱可塑性樹脂組成物からの成形品の
面衝撃強度がとくによくなるという点から好ましい。前
記(d−1)成分と(d−2)成分との合計量は75〜
95%、さらには77〜93%である。
は、ゴムラテックス100部(重量部、以下同様)(固
形分)に対して0.1〜15部(固形分)、さらには
0.5〜10部添加して凝集肥大させるのが、製造安定
性が良好で、成形品の耐衝撃性、とくに面衝撃強度がよ
くなるという点から好ましい。
る(メタ)アルキルアクリレート(d)の具体例として
は、たとえばメチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、プロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキ
シルアクリレート、オクチルアクリレート、ラウリルア
クリレート、ステアリルアクリレート、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレー
ト、ブチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、
オクチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ス
テアリルメタクリレート、グリシジルメタクリレート、
2−ヒドロキシエチルメタクリレートなどがあげられ
る。これらは1種で用いてもよく、2種以上併用しても
よい。
合可能な単量体の具体例としては、たとえばスチレン、
α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルナフ
タレン、クロルスチレン、ブロムスチレンなどの芳香族
ビニル単量体、アクリロニトリル、メタクリロニトリル
などのシアン化ビニル化合物、アリルメタクリレート、
ジアリルフタレート、トリアリルシアヌレートなどの分
子中に2つ以上の重合性官能基を有する単量体や、アク
リルアミド、メタクリルアミド、マレイミド、フェニル
マレイミド、シクロヘキシルマレイミドなどがあげられ
る。これらは1種で用いてもよく、2種以上併用しても
よい。
基を有するアルキルアクリレート(d−1)の具体例と
しては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プ
ロピルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルア
クリレート、オクチルアクリレート、2−エチルヘキシ
ルアクリレートなどがあげられる。これらは1種で用い
てもよく、2種以上併用してもよい。これらのうちで
は、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレートなどが肥大径を制御しやすい
点から好ましい。
有するアルキルメタクリレート(d−2)の具体例とし
ては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
プロピルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキ
シルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ラウリ
ルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、グリシ
ジルメタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ートなどがあげられる。これらは1種で用いてもよく、
2種以上併用してもよい。これらのうちでは、ブチルメ
タクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレートなど
が肥大径を制御しやすい点から好ましい。
分、(d−2)成分と共重合可能な芳香族ビニル単量
体、分子中に2つ以上の重合性官能基を有する単量体お
よびシアン化ビニル化合物の具体例としては、前記
(c)成分および(d)成分と共重合可能な単量体の具
体例としてあげたものがあげられる。これらは1種で用
いてもよく、2種以上併用してもよい。
部(a)のグラフト率は10〜70%、好ましくは15
〜65%、さらに好ましくは20〜60%である。グラ
フト率が10%未満では耐衝撃性が、70%をこえると
加工性が低下する。
物単位15〜60モル%、好ましくは20〜55モル
%、さらに好ましくは30〜52モル%、芳香族ビニル
化合物単位85〜40モル%、好ましくは80〜45モ
ル%、さらに好ましくは70〜48モル%およびこれら
と共重合可能な単量体単位0〜30モル%、好ましくは
0〜20モル%からなる重合体である。グラフト部
(a)が前記範囲外のばあい、すなわち、シアン化ビニ
ル化合物単位が15モル%未満のとき本発明の組成物か
らの成形品の耐衝撃性が低下し、シアン化ビニル化合物
単位が60モル%をこえると加工性が低下する。
化合物単位としては、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリルなどの単位が、芳香族ビニル化合物単位として
は、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、クロルスチレン、ブロムスチレン、ビニルナフタレ
ンなどの単位が、また、共重合可能な単量体単位として
は、(メタ)アクリル酸およびそのメチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−エチルヘ
キシル、グリシジルなどの(メタ)アクリル酸エステル
系単量体の単位、マレイミド、N−フェニルマレイミド
などのマレイミド系単量体の単位などがあげられる。こ
れらはそれぞれ1種で使用してもよく、2種以上併用し
てもよい。これらのうち、工業的見地から、シアン化ビ
ニル化合物単位としてアクリロニトリル単位、芳香族ビ
ニル単位としてスチレン単位が好ましい。
向上のためのゴム重合体(B)、ゴム共重合体(B)と
マレイミド系共重合体(III)、α−アルキル芳香族ビ
ニル系共重合体(IV)との接着性を向上させるためのグ
ラフト部(b)からなる。
重合体(B)は、体積平均粒径が60〜160nm、好
ましくは70〜140nm、さらに好ましくは80〜1
30nm、標準偏差が40%以下、好ましくは35%以
下、さらに好ましくは30%以下である。ゴム重合体
(B)の体積平均粒径が60nm未満のばあい、耐衝撃
性が低下し、160nmをこえると充分な面衝撃強度が
えられなくなる。また、標準偏差が40%をこえると面
衝撃強度が低下する。一般に標準偏差の下限は10%程
度である。
ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、アクリロ
ニトリル−ブタジエンゴム、ブタジエン−アクリル酸エ
ステルゴム、水素化スチレン−ブタジエンゴムなどのジ
エン系ゴム重合体、エチレン−プロピレンゴム、エチレ
ン−プロピレン−ジエンゴムなどのオレフィン系ゴム重
合体、ポリアクリル酸エステルゴム、エチレン−アクリ
ル酸エステルゴムなどのアクリル系ゴム重合体があげら
れる。これらは1種で用いてもよく、2種以上併用して
もよい。
合体、とくにポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエ
ンゴムを使用するばあいには、耐衝撃性の点から好まし
く、オレフィン系ゴム重合体、とくにエチレン−プロピ
レン−ジエンゴムを使用するばあいには、流動性の点か
ら好ましく、また、アクリル系ゴム重合体、とくにポリ
アクリル酸エステルゴムを使用するばあいには、耐候性
の点から好ましい。
部(b)のグラフト率は20〜80%、好ましくは25
〜75%、さらに好ましくは40〜65%である。グラ
フト率が20%未満では耐衝撃性が、80%をこえると
加工性が低下する。
物単位15〜60モル%、好ましくは20〜55モル
%、さらに好ましくは35〜55モル%、芳香族ビニル
化合物単位85〜40モル%、好ましくは80〜45モ
ル%、さらに好ましくは65〜45モル%およびこれら
と共重合可能な単量体単位0〜30モル%、好ましくは
0〜20モル%からなる重合体である。グラフト部
(b)が前記範囲外のばあい、すなわち、シアン化ビニ
ル化合物単位が15モル%未満では本発明の組成物から
の成形品の耐衝撃性が低下し、シアン化ビニル化合物単
位が60モル%をこえると加工性が低下する。
化合物単位としては、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリルなどの単位が、芳香族ビニル化合物単位として
は、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、クロルスチレン、ブロムスチレン、ビニルナフタレ
ンなどの単位が、また、共重合可能な単量体単位として
は、(メタ)アクリル酸およびそのメチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−エチルヘ
キシル、グリシジルなどの(メタ)アクリル酸エステル
系単量体の単位、マレイミド、N−フェニルマレイミド
などのマレイミド系単量体の単位などがあげられる。こ
れらはそれぞれ1種で使用してもよく、2種以上併用し
てもよい。これらのうち、工業的見地から、シアン化ビ
ニル化合物単位としてアクリロニトリル単位、芳香族ビ
ニル単位としてスチレン単位が好ましい。
の製法について説明する。
(I)、(II)がえられる限り、いかなる重合法、開始
剤、連鎖移動剤、界面活性剤などを用いて製造したもの
であってもかまわない。
法、乳化重合法、乳化−懸濁重合法、乳化−塊状重合法
などの各種の重合法によって製造したものでよい。これ
らのうちではグラフト部とゴム重合体との体積比を制御
しやすいという点から、乳化重合法が好ましい。
製造する際の開始剤も、過硫酸カリウムなどの熱分解型
開始剤、Fe−還元剤−有機パーオキサイドなどのレド
ックス系開始剤など公知の開始剤を限定なく使用しう
る。
シルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、α−メ
チルスチレンダイマー、テルピノレンなど公知の連鎖移
動剤をグラフト部とゴム重合体との体積比を目的とする
範囲に制御できる範囲で使用すればよい。
範囲のものがえられる限りどのような方法でもよい。た
とえば、グラフト共重合体(I)、(II)をうるため
に、同一の重合機にゴム重合体(A)、(B)を同時に
仕込んで、単量体混合物を同時に重合させてもよいし、
別々の重合機でグラフト共重合体(I)、(II)を製造
してもよいが、後者の方法のばあい、グラフト率を制御
しやすいという点から好ましい。また、同一の重合機で
一貫してグラフト共重合体(I)、(II)を重合する
際には、ゴム重合体(A)を仕込んで、単量体混合物を
ゴム重合体(A)に一定量重合させたのちゴム重合体
(B)を仕込み、単量体混合物の残量を重合させるよう
な、ゴム重合体(A)、(B)の比表面積に応じた量を
重合させる方法が好ましい。
アン化ビニル化合物10〜40%、好ましくは15〜3
5%、さらに好ましくは15〜30%、マレイミド系単
量体5〜50%、好ましくは10〜45%、さらに好ま
しくは10〜35%、芳香族ビニル化合物10〜85
%、好ましくは20〜75%、さらに好ましくは50〜
65%およびこれらと共重合可能な単量体0〜30%、
好ましくは0〜20%(合計100%)を重合させた共
重合体である。
は、シアン化ビニル化合物が10%未満のばあい耐衝撃
性が、40%をこえると加工性が、マレイミド系単量体
が5%未満のばあい耐熱性が、45%をこえると加工性
が、芳香族ビニル化合物が10%未満のばあい加工性
が、85%をこえると耐衝撃性が、それぞれ低下する。
とくに、マレイミド系共重合体(III)における芳香族
ビニル化合物の含有率が50モル%以上であるばあいに
は、熱安定性、耐衝撃性がよくなるという点から好まし
く、また、メチルエチルケトン可溶分の還元粘度(30
℃、N,N−ジメチルホルムアミド溶液中)が0.3〜
1.2dl/g、さらには0.35〜1.0dl/g、
とくには0.40〜0.9dl/gであるのが、耐衝撃
性、加工性がよくなるという点から好ましい。
シアン化ビニル化合物としては、アクリロニトリル、メ
タクリロニトリルなどが、芳香族ビニル化合物として
は、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−イソプロピルスチレン、クロルスチレン、ブロ
ムスチレン、ビニルナフタレンなどが、マレイミド系単
量体としては、マレイミド、N−メチルマレイミド、N
−エチルマレイミド、N−プロピルマレイミド、N−ブ
チルマレイミド、N−フェニルマレイミド、N−(p−
メチルフェニル)マレイミドなどが、また、共重合可能
な単量体としては、(メタ)アクリル酸およびそのメチ
ル、エチル、プロピル、ブチル、2−ヒドロキシエチ
ル、2−エチルヘキシル、グリシジルなどの(メタ)ア
クリル酸エステル系単量体などがあげられる。これらは
それぞれ1種で用いてもよく、2種以上併用してもよ
い。前記シアン化ビニル化合物のうちではアクリロニト
リルが耐衝撃性の点から、マレイミド系単量体のうちで
はN−フェニルマレイミドが耐熱性の点から、芳香族ビ
ニル化合物のうちではスチレン、α−メチルスチレンが
加工性、耐衝撃性の点から好ましい。
塊状重合法、溶液重合法、塊状−懸濁重合法、懸濁重合
法、乳化重合法、乳化−懸濁重合法、乳化−塊状重合法
またはこれらの重合法と後イミド化法などによって製造
することができる。
(IV)は、シアン化ビニル化合物10〜40%、好まし
くは15〜35%、α−アルキル芳香族ビニル化合物3
0〜75%、好ましくは35〜70%およびこれらと共
重合可能な単量体残基0〜30%、好ましくは0〜20
%(合計100%)を重合してなる共重合体である。
V)において、シアン化ビニル化合物が10%未満のば
あい耐衝撃性が、40%をこえると加工性が低下する。
α−アルキル芳香族ビニル化合物が30%未満のばあい
加工性が低下し、75%をこえると製造時の安定性がわ
るく、熱安定性も低下する。とくに、α−アルキル芳香
族ビニル系共重合体(IV)中のα−アルキル芳香族ビニ
ル化合物単位の含有率が50モル%以下であることが、
熱安定性の点から好ましく、耐衝撃性、加工性のバラン
スがよくなるという点から、メチルエチルケトン可溶分
の還元粘度(30℃、N,N−ジメチルホルムアミド溶
液中)が0.3〜1.2dl/g、さらには0.35〜
1.0dl/g、とくには0.4〜0.9dl/gであ
るのが好ましい。
V)を形成するシアン化ビニル化合物としては、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリルなどが、α−アルキル
芳香族ビニル化合物としては、α−メチルスチレン、α
−エチルスチレンなどが、また、共重合可能な単量体と
しては、(メタ)アクリル酸およびそのメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、2−ヒドロキシエチル、2−エ
チルヘキシル、グリシジルなどの(メタ)アクリル酸エ
ステル系単量体などがあげられる。これらはそれぞれ1
種で用いてもよく、2種以上併用してもよい。前記シア
ン化ビニル化合物のうちではアクリロニトリルが耐衝撃
性およびα−アルキル芳香族ビニル化合物との重合性の
点から、α−アルキル芳香族ビニル化合物のうちではα
−メチルスチレンが耐熱性、耐衝撃性の点から好まし
い。
V)は、公知の塊状重合法、溶液重合法、塊状−懸濁重
合法、懸濁重合法、乳化重合法、乳化−懸濁重合法、乳
化−塊状重合法によって製造することができる。これら
のうちでは、熱安定性がよくなるという点から懸濁重合
法が好ましい。
ド系共重合体(III)およびα−アルキル芳香族ビニル
系重合体(IV)との重量比(III/(III+IV))は0.
1〜0.9、さらには0.2〜0.8、とくには0.3
〜0.7である。前記重量比が0.1未満では加工性
が、0.9をこえると耐衝撃性が低下する。
(II)、マレイミド系共重合体(III)およびα−アルキ
ル芳香族ビニル系共重合体(IV)中のメチルエチルケト
ン可溶分の還元粘度(30℃、N,N−ジメチルホルム
アミド溶液中)は0.3〜1.2dl/g、好ましくは
0.35〜1.0dl/g、とくに好ましくは0.40
〜0.9dl/gである。分子量の指標である還元粘度
が0.3dl/g未満のばあい耐衝撃性が、1.2dl
/gをこえると加工性が低下する。
体の粒径分布とグラフト部が制御された2種の特殊なグ
ラフト共重合体(I)、(II)およびマレイミド系共重
合体(III)、α−アルキル芳香族ビニル共重合体(I
V)からなり、これら4成分中のゴム重合体含量は5〜
40%、好ましくは10〜30%である。この範囲外で
は、すなわち、ゴム重合体が5%未満では耐衝撃性が低
下し、ゴム重合体が40%をこえると加工性が低下す
る。また、ゴム重合体におけるゴム重合体(A)とゴム
重合体(A)およびゴム重合体(B)との体積比(A/
(A+B))が0.3〜0.9、さらには0.40〜
0.85であり、この範囲外では、充分な耐衝撃性、と
くに面衝撃強度がえられない。
体(I)、(II)、マレイミド系共重合体(III)およ
びα−アルキル芳香族ビニル系共重合体(IV)の製法に
よっても異なるが、たとえばこれらをラテックス、サス
ペンジョン、スラリー、溶液、粉末、ビーズ、ペレット
などの各種の状態で混合することにより、あるいは前記
状態を組み合わせた状態で混合することにより製造する
ことができる。
末を回収するばあい、通常の方法、たとえばラテックス
に塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウ
ムのようなアルカリ土類金属の塩、塩化ナトリウム、硫
酸ナトリウムのようなアルカリ金属の塩、塩酸、硫酸、
リン酸、酢酸のような無機酸または有機酸を添加するこ
とによりラテックスを凝固させたのち、脱水乾燥する方
法で回収することができる。またスプレー乾燥法も使用
できる。
ミル、1軸押出機、2軸押出機など公知の溶融混練機で
混練せしめることによりうることができる。
化防止剤、熱安定剤、UV吸収剤、顔料、帯電防止剤、
滑剤などの添加剤を必要に応じて適宜添加できる。とく
に、スチレン系樹脂に用いられるヒンダードフェノール
系、イオウ系、リン系、ヒンダードアミン系の安定剤、
ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系の紫外線吸収
剤、オルガノポリシロキサン、脂肪族炭化水素、高級脂
肪酸と高級アルコールとのエステル、高級脂肪酸のアミ
ド、ビスアミドおよびその変性体、オリゴアミド、高級
脂肪酸の金属塩などの内部滑剤・外部滑剤などを用いる
と、本発明の組成物を成形用樹脂組成物としてより高性
能なものにすることができる。
体例としては、1,1,3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル−ブタン、
n−オクタデシル−3−(3′,5′−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)、
テトラキス[メチレン−3(3、5−ジ−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタ
ン、トリエチレングリコール−ビス−[3−(3−te
rt−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、ペンタエリスリトール−テトラキス
[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート])、2,6−ジ−ter
t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2′−メチレ
ンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−te
rt−ブチルフェノール)、トリス−(3,5−ジ−t
ert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−イソシア
ヌレート)などがあげられる。
3,3′−チオジプロピオン酸、ジアルキル−3,3′
−チオジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テト
ラキス(3−アルキルチオプロピオネート)、テトラキ
ス[メチレン−3−(アルキルチオ)プロピオネート]
メタン、ビス[2−メチル−4(3−アルキル−チオプ
ロピオニルオキシ)−5−tert−ブチルフェニル]
スルフィドなどがあげられる。
テアリルフェニルホスファイト、トリス(モノ,ジ,ノ
ニルフェニル)ホスファイト、ジステアリルペンタエリ
スリトールジホスファイト、トリス(2,4−ジ−te
rt−ブチルフェニル)ホスファイト、ジ(2,4−ジ
−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、テトラキス(2,4−ジ−tert−ブ
チルフェニル)4,4−ジフェニレンホスファイト、ビ
ス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイトなどがあげら
れる。
としては、コハク酸ジメチル−1−(2−ヒドロキシエ
チル)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン重縮合物、ポリ[[6−(1,1,3,3
−テトラメチルブチル)イミノ−1,3,5−トリアジ
ン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[[2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミ
ノ]]、2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)−2−n−ブチルマロン酸ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)などがあ
げられる。
種以上併用してもよい。
ル系の紫外線吸収剤の具体例としては、2,4−ジヒド
ロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシ
ベンゾフェノン、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3−t−ブチル−
5−メチル−2−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベ
ンゾトリアゾール、2−(3,5−ジ−t−ブチル−2
−ヒドロキシフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾー
ルなどがあげられる。
ては、ポリジメチルシロキサン、ポリジエチルシロキサ
ン、ポリメチルフェニルシロキサンなどがあげられる。
成パラフィン、ポリエチレンワックス、ポリプロピレン
ワックスなどがあげられる。
テルの具体例としては、モンタン酸とステアリルアルコ
ールとのエステル、ステアリルステアレート、ベヘネル
ベヘネートなどがあげられる。
びその変性体、オリゴアミドの具体例としては、ステア
リン酸アミド、エチレンビスステアリン酸アミド、ステ
アリン酸のような高級脂肪酸とコハク酸のようなジカル
ボン酸とエチレンジアミンのようなジアミンとから脱水
反応により合成される、ビスアミドより高い融点を有す
る化合物などがあげられる。
は、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、オレイン酸のような高級脂肪族のカルシウム
塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩、カドミウム塩な
どがあげられる。
種以上併用してもよい。
の度合いにより、ハロゲン系、ホスファイト系の難燃
剤、三酸化アンチモンなどのアンチモン化合物、ポリジ
メチルシロキサンなどのシリコーン化合物、アルミナな
どのアルミニウム化合物などを配合して使用してもよ
い。
の機械的特性や耐熱性を向上させるために、ガラスファ
イバー、カーボンファイバーなどの補強繊維や、マイ
カ、タルク、クレー、ガラスビーズなどの充填剤を加え
てもよい。
の好ましい例としては、体積平均粒径が300〜700
nm、標準偏差が45%以下の粒径分布であるゴム重合
体(A)およびグラフト部(a)からなり、グラフト率
が20〜60%であるグラフト重合体(I)、体積平均
粒径が70〜140nm、標準偏差が35%以下の粒径
分布であるゴム重合体(B)およびグラフト部(b)か
らなり、グラフト率が40〜65%であるグラフト共重
合体(II)、シアン化ビニル化合物15〜30%、マレ
イミド系単量体10〜35%、芳香族ビニル化合物50
〜65%およびこれらと共重合可能な単量体0〜20%
(合計100%)を重合してなるマレイミド系共重合体
(III)ならびにシアン化ビニル化合物15〜35%、
α−アルキル芳香族ビニル化合物35〜70%およびこ
れらと共重合可能な単量体0〜30%(合計100%)
を重合してなるα−アルキル芳香族ビニル系共重合体
(IV)からなる熱可塑性樹脂組成物であって、ゴム重合
体におけるゴム重合体(A)とゴム重合体(A)および
ゴム重合体(B)との体積比(A/(A+B))が0.
4〜0.85であり、ゴム重合体(A)、(B)が、ジ
エン系ゴム重合体、アクリル系ゴム重合体のなかの1種
以上であり、グラフト共重合体(I)、(II)のグラフ
ト部がいずれもシアン化ビニル化合物単位30〜52モ
ル%、芳香族ビニル化合物単位70〜48モル%、およ
びこれらと共重合可能な単量体単位0〜20モル%から
なる重合体であり、マレイミド系共重合体(III)とマ
レイミド系共重合体(III)およびα−アルキル芳香族
ビニル系共重合体(IV)との重量比(III/(III+I
V))が、0.3〜0.7であり、グラフト共重合体
(I)、(II)、マレイミド系共重合体(III)および
α−アルキル芳香族ビニル系共重合体(IV)中のメチル
エチルケトン可溶分の還元粘度(30℃、N,N−ジメ
チルホルムアミド溶液中)が0.4〜0.9dl/gで
あり、グラフト共重合体(I)、(II)、マレイミド系
共重合体(III)およびα−アルキル芳香族ビニル系共
重合体(IV)中にしめるゴム重合体(A)、(B)の含
有率が10〜30%であり、かつゴム重合体(A)が、
アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸の
うちの少なくとも1種の不飽和酸(c)5〜25%、ア
ルキル基の炭素数が1〜12の少なくとも1種のアルキ
ルアクリレート(d−1)5〜30%、アルキル基の炭
素数が1〜12の少なくとも1種のアルキルメタクリレ
ート(d−2)80〜20%、(c)成分、(d−1)
成分、(d−2)成分と共重合可能な芳香族ビニル単量
体、分子中に2つ以上の重合性官能基を有する単量体お
よびシアン化ビニル化合物のうちの少なくとも1種0〜
40%を重合させることにより調製した酸基含有ラテッ
クス(S−1)を使用する凝集肥大法により製造したゴ
ム重合体(A−2)であるばあいがあげられる。
性、とくに面衝撃強度に優れ、光沢、剛性、加工性、耐
熱性、熱安定性に優れた組成物を与える。
づいて説明するが、これら実施例は本発明を限定するも
のではない。
のとおりである。
フタレート。
により行なった。
標準偏差]ゴム重合体(A)、(B)各々の体積平均粒
径、粒径分布の標準偏差は、つぎの方法で測定した。
共重合体(I)とマレイミド系共重合体(III)とをゴ
ム重合体(A)が20%となる比率でラテックス状態で
混合し、凝固、熱処理して、ゴム重合体(A)を含むパ
ウダーをえた。パウダーを後述の熱可塑性樹脂の製造と
同様の方法にて、ペレット化、射出成形して、ASTM
規格のダンベル成形品をえた。ダンベル成形品中央部の
厚さ方向の中心部を流動方向と平行になるようにミクロ
トームで切り出した。切出片(50〜100nm厚さ)
を四酸化オスミニウムで染色し、透過型電子顕微鏡で観
察した。観察写真(2万倍)についてNIRECO
(株)製のLUZEX IIDにより、ゴム重合体(A)
の画像解析を行ない、ゴム重合体(A)の体積平均粒
径、粒径分布の標準偏差を求めた。
布の標準偏差は、グラフト共重合体(II)とマレイミド
系共重合体(III)を使用し、ゴム重合体(A)と同様
の方法で求めた。
ト共重合体のパウダー1gをメチルエチルケトン40m
lに加えて、1時間、23℃で溶解させたのち遠心分離
し、グラフト共重合体のメチルエチルケトン可溶分と不
溶分をえた。えられたメチルエチルケトン可溶分にメタ
ノールを多量に加え、メチルエチルケトン−メタノール
溶液の不溶分をえた。このメチルエチルケトン可溶分で
かつメチルエチルケトン−メタノール溶液不溶分とメチ
ルエチルケトン不溶分の比率からグラフト率を測定し
た。
合体の組成]モノマーの仕込み比率、重合転化率より組
成を特定した。
から求めた。
イミド系共重合体(III)およびα−アルキル芳香族ビ
ニル系共重合体(IV)中のゴム重合体含量]重合開始時
のゴム量および重合時の各成分の量、転化率および配合
比から求めた。
(A)および(B)の仕込量、グラフト共重合体(I)
および(II)における重合転化率ならびにグラフト共重
合体(I)および(II)から算出した。
(II)、マレイミド系共重合体(III)およびα−アル
キル芳香族ビニル系共重合体(IV)からなるパウダー1
gをメチルエチルケトン40mlに加えて1時間、23
℃で溶解させたのち、遠心分離し、メチルエチルケトン
可溶分をえた。この可溶分を取り出し、0.3g/dl
濃度のN,N−ジメチルホルムアミド溶液として、30
℃で還元粘度を測定した。
性)面衝撃強度とアイゾット衝撃強度で評価した。面衝
撃強度は、100mm×150mmの2mm厚さ平板試
験片の23℃における落錘強度で評価した。評価値は、
半数破壊高さ×落錘荷重=半数破壊エネルギー(単位:
kgfm)で示した。アイゾット衝撃強度は、ASTM
D−256規格(1/4インチ厚さ)の方法により2
3℃で評価した(単位:kgcm/cm)。
上、面衝撃強度3.5kgfm以上あれば優れる。
8規格の方法により1号ダンベルを使用し、23℃で評
価した。
90規格の方法により23℃で評価した。
厚さ平板試験片中央部の60°反射率で評価した。
規格の18.6kg/cm2荷重の熱変形温度で評価し
た。
出成形機を使用し、シリンダー温度250℃、射出圧力
1350kg/cm2にて、3mm厚さのスパイラル形
状の金型内における樹脂の流動長(単位:mm)で評価
した。
射出成形機を使用し、シリンダー温度290℃、滞留1
0分後のダンベル成形品(ASTM規格1号ダンベル)
のシルバー(銀条)と変色の度合いを目視し、5点法で
評価した(5点:シルバーなし、変色なし、4点:シル
バーなし、若干変色あり、3点:若干のシルバーと変色
あり、2点:シルバーあるいは変色がかなりある、1
点:シルバーあるいは変色が激しい)。
ていることを示す。
を仕込んだ。
20時間で終了し、転化率は96%であった。えられた
ゴム重合体をゴム重合体(B1)という。
径は90nm、標準偏差は22%であった。
2部、ロジン酸ナトリウム1.8部とし、前記ゴム重合
体(B1)と同様の方法で、ゴム重合体(B2)を重合し
た。ゴム重合体(B2)の体積平均粒径は120nm、
標準偏差は23%であった。
(A)に肥大化させるために用いる酸基含有ラテックス
(S)を以下のように製造した。
マー導入口、温度計の設置された反応器に、以下の物質
を仕込んだ。
重合時の使用量 ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム0.40部/
S2、S3重合時の使用量 ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート0.5部
/S1、S2、S3重合時の使用量 内容物を撹拌しながらチッ素気流下に70℃まで昇温さ
せた。70℃に到達後、表1に示す単量体を、1段目を
1.5時間、2段目を3.5時間かけて連続的に滴下し
た。滴下終了後、70℃で1時間撹拌を続け重合を終了
させた。
に先に製造した酸基含有ラテックス(S1)〜(S3)
を、60℃で表2に示す量一括して添加のち、撹拌を1
時間続けて肥大化させ、ゴム重合体(A1)〜(A3)ラ
テックスを製造した。
ックスの体積平均粒径および標準偏差を求めた。結果を
表2に示す。
温度計の設置された反応器に、以下の物質を仕込んだ。
せた。60℃到達後に表3に記載のグラフト単量体混合
物を連続的に4時間かけて滴下した。滴下終了後、60
℃で1時間撹拌を続け、重合を終了させた。えられたグ
ラフト共重合体をグラフト共重合体(I−1)〜(I−
6)という。
(I−6)のグラフト率を、ゴム重合体の体積平均粒径
および標準偏差とともに表3に示す。
込み組成で製造した。えられたグラフト共重合体をグラ
フト共重合体(II−1)〜(II−4)という。
(II−4)のグラフト率を、ゴム重合体の体積平均粒径
および標準偏差とともに表4に示す。
造 撹拌機、還流冷却器、チッ素導入口、モノマー導入口、
温度計の設置された反応器に、以下の物質を仕込んだ。
せた。65℃に到達後、表5に示す単量体混合物を連続
的に6時間かけて滴下した。また、ジオクチルスルホコ
ハク酸ナトリウムを重合時間1時間目に0.5部、3時
間目に0.5部追加した。滴下終了後、65℃で1時間
撹拌を続け、重合を終了させた。えられたマレイミド系
共重合体をマレイミド系共重合体(III−1)〜(III−
3)という。
体(IV)の製造 α−アルキル芳香族ビニル系共重合体(IV−1)〜(IV
−2)をつぎのようにして製造した。
ブ中に純水110部を仕込んだ。脱気後、撹拌しなが
ら、以下の物質と表6の単量体を仕込んだ。
後に追加の分散剤として第3リン酸カルシウム0.3部
を加え、さらに5時間撹拌し、重合を終了させた。えら
れたα−アルキル芳香族ビニル系共重合体をα−アルキ
ル芳香族ビニル系共重合体(IV−1)〜(IV−2)とい
う。
−3)〜(IV−4)はつぎのようにして製造した。
マー導入口、温度計の設置された反応器に、以下の物質
を仕込んだ。
せた。65℃に到達後、表6に示す単量体混合物を連続
的に6時間かけて滴下した。ただし、(IV−3)は、1
段目75部を全量一括で仕込んだのち、2段目を6時間
かけて滴下した。また、ジオクチルスルホコハク酸ナト
リウムを重合時間1時間目に0.5部、3時間目に0.
5部追加した。滴下終了後、65℃で1時間撹拌を続
け、重合を終了させた。えられたα−アルキル芳香族ビ
ニル系共重合体をα−アルキル芳香族ビニル系共重合体
(IV−3)〜(IV−4)という。
と(5)、(6)で製造した共重合体スラリーあるいは
ラテックスとを表7に示す割合で混合後、フェノール系
安定剤(BHT)0.5部を添加し、塩化カルシウム2
部を加えて凝固させた。凝固スラリーを脱水乾燥させて
樹脂粉末をえた。えられた樹脂粉末100部にエチレン
ビスステアリルアミド1部を配合し、(株)タバタ製2
0Lブレンダーで均一にブレンドした。さらに、(株)
タバタ製40m/m 1軸押出機で、270℃の温度で
溶融混練して、熱可塑性樹脂組成物のペレットを製造し
た。
成物の特性をしらべた。結果を表7に示す。
れる本発明の樹脂組成物は、耐衝撃性、とくに面衝撃強
度に優れ、光沢、剛性、耐熱性、流動性、熱安定性も良
好なことがわかる。
形品を製造すると、耐衝撃性、とくに面衝撃強度が高
く、光沢、剛性、耐熱性、流動性(加工性)、熱安定性
の良好な成形品がえられる。
Claims (6)
- 【請求項1】 体積平均粒径が250〜800nm、標
準偏差が50%以下の粒径分布であるゴム重合体(A)
およびグラフト部(a)からなり、グラフト率が10〜
70重量%であるグラフト共重合体(I)、体積平均粒
径が60〜160nm、標準偏差が40%以下の粒径分
布であるゴム重合体(B)およびグラフト部(b)から
なり、グラフト率が20〜80重量%であるグラフト共
重合体(II)、シアン化ビニル化合物10〜40重量
%、マレイミド系単量体5〜50重量%、芳香族ビニル
化合物10〜85重量%およびこれらと共重合可能な単
量体0〜30重量%(合計100重量%)を重合してな
るマレイミド系共重合体(III)ならびにシアン化ビニ
ル化合物10〜40重量%、α−アルキル芳香族ビニル
化合物30〜75重量%およびこれらと共重合可能な単
量体0〜30重量%(合計100重量%)を重合してな
るα−アルキル芳香族ビニル系共重合体(IV)からなる
熱可塑性樹脂組成物であって、かつ、ゴム重合体(A)
とゴム重合体(A)およびゴム重合体(B)との体積比
(A/(A+B))が0.3〜0.9であり、ゴム重合
体(A)、(B)が、ジエン系ゴム重合体、オレフィン
系ゴム重合体およびアクリル系ゴム重合体のなかの1種
以上であり、グラフト共重合体(I)、(II)のグラフ
ト部がいずれもシアン化ビニル化合物単位15〜60モ
ル%、芳香族ビニル化合物単位85〜40モル%および
これらと共重合可能な単量体単位0〜30モル%からな
る重合体であり、マレイミド系共重合体(III)とマレ
イミド系共重合体(III)およびα−アルキル芳香族ビ
ニル系共重合体(IV)との重量比(III/(III+IV))
が0.1〜0.9であり、グラフト共重合体(I)、
(II)、マレイミド系共重合体(III)およびα−アル
キル芳香族ビニル系共重合体(IV)中のメチルエチルケ
トン可溶分の還元粘度(30℃、N,N−ジメチルホル
ムアミド溶液中)が0.3〜1.2dl/gであり、そ
して、グラフト共重合体(I)、(II)、マレイミド系
共重合体(III)およびα−アルキル芳香族ビニル系共
重合体(IV)中にしめるゴム重合体(A)、(B)の含
有率が5〜40重量%である熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項2】 ゴム重合体(A)が、アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸およびクロトン酸のうちの少なく
とも1種の不飽和酸(c)5〜50重量%、炭素数が1
〜12のアルキル基を有する(メタ)アルキルアクリレ
ート(d)50〜95重量%および(c)成分、(d)
成分と共重合可能な単量体0〜40重量%を重合させる
ことによりえられた酸基含有ラテックス(S)を使用す
る凝集肥大法により製造されたゴム重合体(A−1)で
ある請求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項3】 ゴム重合体(A)が、アクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸およびクロトン酸のうちの少なく
とも1種の不飽和酸(c)5〜25重量%、炭素数が1
〜12のアルキル基を有するアルキルアクリレート(d
−1)5〜30重量%、炭素数が1〜12のアルキル基
を有するアルキルメタクリレート(d−2)80〜20
重量%ならびに(c)成分、(d−1)成分、(d−
2)成分と共重合可能な芳香族ビニル単量体、分子中に
2つ以上の重合性官能基を有する単量体およびシアン化
ビニル化合物のうちの少なくとも1種0〜40重量%を
重合させることにより調製した酸基含有ラテックス(S
−1)を使用する凝集肥大法により製造したゴム重合体
(A−2)である請求項2記載の熱可塑性樹脂組成物。 - 【請求項4】 α−アルキル芳香族ビニル系共重合体
(IV)が、α−アルキル芳香族ビニル単位の含有率が5
0モル%以下である請求項1記載の熱可塑性樹脂組成
物。 - 【請求項5】 α−アルキル芳香族ビニル系共重合体
(IV)が、懸濁重合法によりえられたα−アルキル芳香
族ビニル系共重合体(IV)である請求項1記載の熱可塑
性樹脂組成物。 - 【請求項6】 マレイミド系共重合体(III)が、芳香
族ビニル化合物単位を50モル%以上含有する請求項1
記載の熱可塑性樹脂組成物。
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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1996
- 1996-01-26 JP JP01155996A patent/JP3591959B2/ja not_active Expired - Fee Related
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