JPH09202965A - 電子ビーム蒸着装置 - Google Patents

電子ビーム蒸着装置

Info

Publication number
JPH09202965A
JPH09202965A JP32617096A JP32617096A JPH09202965A JP H09202965 A JPH09202965 A JP H09202965A JP 32617096 A JP32617096 A JP 32617096A JP 32617096 A JP32617096 A JP 32617096A JP H09202965 A JPH09202965 A JP H09202965A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
electron beam
film forming
vapor deposition
solid film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32617096A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3865841B2 (ja
Inventor
Hiroto Ikeda
裕人 池田
Toshihiro Okada
俊弘 岡田
Ryuichi Terajima
隆一 寺島
Kazuya Kawashima
和也 川島
Toshiharu Kurauchi
倉内  利春
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP32617096A priority Critical patent/JP3865841B2/ja
Publication of JPH09202965A publication Critical patent/JPH09202965A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3865841B2 publication Critical patent/JP3865841B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 変形しやすい基板への薄膜の成膜に適した電
子ビーム蒸着装置を提供する。 【解決手段】 電子ビームを固体成膜材料61,62の蒸発
面161,162に照射して基板4上に薄膜を成膜する際、前記
基板4が鉛直になるように配置しておく。大型の基板4が
撓むことがなく、また、ダスト発生も減少する。基板4
の両側に前記固体成膜材料61,62を配置して基板4両面に
薄膜を同時に成膜すれば、基板4の撓みや歪みが低減で
き、また、スループットが向上する。固体成膜材料61,6
2の蒸発面161,162を平面状に形成し、基板4の成膜面1
41,142と略平行にし、電子ビームが照射される位置を移
動するようにすれば、成膜される薄膜の膜厚分布や膜質
の均一性が向上し、また、前記蒸発面161,162にダスト
が落下することもなくなる。高周波コイルを配置すれば
イオンプレーティングを行うことが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に薄膜を成
膜する技術にかかり、特に、電子ビームを用いた電子ビ
ーム蒸着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】真空雰囲気内で薄膜の材料となる物質を
蒸発させ、基板表面に付着させて成膜する技術は真空蒸
着技術と呼ばれており、古くは、成膜材料が配置された
タングステンフィラメント等のヒーター材を発熱させる
ことでその成膜材料を高温に加熱して蒸発させることが
行われていた。近年では、そのような技術に替え、成膜
材料に電子ビームを照射して蒸発させる電子ビーム蒸着
技術や、成膜材料をるつぼ内に配置してヒーターで加熱
し、高周波コイルでイオン化させてイオンプレーティン
グを行う蒸着技術が主流になっている。
【0003】このような電子ビーム蒸着技術のうち、従
来行われているものを説明すると、図6(a)を参照し、
101は電子銃型の電子ビーム蒸着装置であり、成膜材
料106が納められた銅製のるつぼ107が真空室14
0の底面に配置され、該るつぼ107の上方に被成膜対
象である基板104が配置され、前記るつぼ107の斜
め上方に配置された電子銃120から射出される電子ビ
ーム105が前記成膜材料106に照射されるように構
成されている。
【0004】前記電子ビーム105は、前記電子銃12
0に設けられたエミッタであるタングステンフィラメン
ト121によって発生され、前記タングステンフィラメ
ント121と前記成膜材料106との間で、アノード1
22と収束レンズ123と偏向コイル124の順で設け
られた加速、偏向装置によって照射位置が制御されるよ
うに構成されている。
【0005】前記真空室140内が高真空状態にされた
後、前記るつぼ107を水冷すると供に、照射位置を変
えながら前記電子ビーム105を前記成膜材料106に
照射すると、電子の持つエネルギーが成膜材料106に
吸収されて熱エネルギーに変換され、成膜材料物質が蒸
発して蒸気流108が発生する。この蒸気流108が前
記基板104表面に到達して付着すると前記基板104
表面に成膜材料物質の薄膜を形成されることとなる。
【0006】他の従来技術の電子ビーム蒸着技術を説明
すると、図6(b)を参照し、符号111は磁界を偏向さ
せる材料陽極型の電子ビーム蒸着装置であり、この電子
ビーム蒸着装置111は、銅製で水冷可能に構成された
るつぼ117と、該るつぼ117の側方に配置されたエ
ミッタであるタングステンフィラメント130と、前記
るつぼ117の裏面に配置された電磁コイル119とを
有しており、前記タングステンフィラメント130から
射出された電子流115は前記電磁コイル119の作る
磁界によって偏向され、るつぼ117内に置かれた成膜
材料116に照射されて蒸気流118を発生するように
構成されている。
【0007】従来のイオンプレーティングを行う蒸着装
置を説明すると、図6(c)を参照し、符号152はその
蒸着装置であり、真空室150を有している。該真空室
150内の底面には、ヒーター156が気密に設けら
れ、真空室外に配置された電源155によって、該ヒー
ター156上に配置された成膜材料157を加熱できる
ように構成されている。
【0008】前記成膜材料157の上方には、高周波コ
イル161と基板ホルダー164がこの順で設けられて
おり、前記基板ホルダー164の前記成膜材料157と
対向する面には、基板154が配置されている。
【0009】前記真空室150に設けられたガス導入孔
171から不活性ガス172を導入し、前記ヒーター1
56で前記成膜材料157を加熱して蒸気流153を発
生させると供に、前記高周波コイル161に接続された
高周波電源163を起動して、不活性ガス172と前記
蒸気流153とでプラズマ162を発生させ、前記基板
ホルダー164に接続された直流電源165によって前
記基板154にバイアス電圧を印加すると、蒸気流15
3と供にイオンが基板154に入射されるので、該基板
154表面に薄膜を成膜することが可能となる。
【0010】以上のような電子ビーム蒸着装置101、
111を用いる場合は、投入パワー密度を103W以上
と高くでき、数千Å/secの成膜速度を得ることが可能
となる。また、成膜材料の加熱される部分は電子ビーム
が照射される蒸発面だけであるので、ヒーター等を用い
た加熱蒸発の場合に問題となるような、成膜材料と発熱
体との反応が生じることがないので、基板表面に高純度
薄膜を成膜することが可能となる。
【0011】また、前述の蒸着装置152を用いれば、
プラズマ中のイオンが加速されて前記基板154に入射
するので、密着性のよい薄膜を成膜することが可能とな
る。
【0012】しかしながら、成膜材料をるつぼ内に納め
る電子ビーム蒸着装置やイオンプレーティングを行う蒸
着装置では、成膜材料を真空室底面に配置せざるを得
ず、また、それに対向させるために、基板を真空室の上
方に配置する構成を採用せざるを得ない。その場合、基
板の周囲に付着した成膜物質が剥離してダストの発生源
となりやすく、剥離した成膜物質が成膜材料上に落下し
た場合には、それが不純物となって薄膜の純度を低下さ
せてしまうという不都合がある。
【0013】また、近年ではシリコンウェハーやLCD
表示装置のガラス基板等の大型化、薄型化が進んでいる
が、従来技術の装置のように、基板を水平に支持した場
合には、撓みや歪みが発生するため、基板変形が発生し
てしまうという問題もある。
【0014】近年では基板の両面に薄膜を成膜したい場
合も多くなっているが、従来の電子ビーム蒸着装置やイ
オンプレーティングを行う蒸着装置では、片面しか成膜
できず、その場合には基板自重による変形の他、基板に
加えられる熱や薄膜の応力による基板変形も問題視され
ている。
【0015】更に、蒸着工程の前後の工程には、基板を
縦にして成膜を行うスパッタ装置やCVD装置が使用さ
れる場合があり、このような一連の工程を基板搬送機構
によって基板を移動させながら処理する装置も検討され
ているが、従来の蒸着装置では、基板支持台車や基板の
加熱・冷却装置との接続性が悪く、解決が望まれてい
た。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の不都合を解決するために創作されたもので、その目的
は、大型基板や薄型基板等の変形を起こしやすい基板表
面の成膜に適した電子ビーム蒸着装置を提供することに
ある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明装置は、真空排気可能に構成さ
れた真空室と、該真空室内に配置されるべき固体成膜材
料の蒸発面に電子ビームを照射する電子ビーム発生装置
とを有し、前記真空室内に搬入された基板上に薄膜を成
膜する電子ビーム蒸着装置であって、前記基板の成膜面
が鉛直になるように構成されたことを特徴とし、
【0018】請求項2記載の発明装置は、請求項1電子
ビーム蒸着装置であって、前記固体成膜材料が前記基板
の両側に配置できるように構成されたことを特徴とし、
【0019】請求項3記載の発明装置は、請求項1又は
請求項2のいずれか1項記載の電子ビーム蒸着装置であ
って、前記蒸発面は平面状に形成され、前記基板の成膜
面と略平行に配置され、前記電子ビーム発生装置は電子
ビームの照射位置を移動できるように構成されたことを
特徴とする。
【0020】また、請求項4記載の発明装置は、請求項
1乃至請求項3のいずれか1項記載の電子ビーム蒸着装
置であって、前記真空室は、前記固体成膜材料を移動で
きるように構成されたことを特徴とする。この場合、請
求項5記載の発明装置のように、前記移動の際、平板状
に形成された前記固体成膜材料が、大気を侵入させずに
前記真空室外部から内部へと供給できるように構成して
もよい。
【0021】また、請求項6記載の発明は、請求項1乃
至請求項5のいずれか1項記載の電子ビーム蒸着装置で
あって、前記固体成膜材料の蒸発面と前記基板との間に
高周波コイルが配置され、該高周波コイルに高周波電圧
を印加できるように構成されたことを特徴とする。この
場合には、前記基板を電源に接続して、バイアス電圧を
印加できるように構成してもよい。
【0022】上述したような本発明の構成によれば、基
板の成膜面が、真空排気可能に構成された真空室内で鉛
直に配置されるので、基板の底面に基板支持台を設けた
り、基板を吊り下げたりするだけで基板を支持できるの
で、基板は変形することがなく、また、ダストの発生も
減少する。
【0023】その場合、特に、固体成膜材料を基板の両
側に配置できるので、各固体成膜材料に電子ビームを照
射して、一つの真空室内で基板を移動させずに基板両面
に薄膜を成膜することが可能となる。このとき、基板の
両面に同時に薄膜を成膜すれば、成膜時に生じる基板変
形を小さくすることができるし、また、スループットを
向上させることが可能となる。
【0024】また、予め、電子ビームが照射される固体
成膜材料の蒸発面を平面状に形成し、前記成膜面と略平
行になるように配置し、蒸発面内での電子ビーム照射位
置を移動させるようにすれば、基板表面に成膜される薄
膜の膜厚分布や膜質の面内均一性を向上させることがで
きて都合がよい。この場合も、基板表面や固体成膜材料
表面にダストが落下することがない。
【0025】更に、固体成膜材料を移動できるようにし
ておけば、使用効率を一層高めることができるが、前記
固体成膜材料を平板状に成形しておき、大気を侵入させ
ることなく、真空室の外部から内部へ連続的に供給でき
るように構成しておくと、固体成膜材料の寿命を飛躍的
に長くすることができ、メンテナンス作業を行う回数を
減少させることができる。
【0026】そして、固体成膜材料の蒸発面と基板との
間に高周波コイルを配置し、その高周波コイルに高周波
電圧を印加すると、その付近にプラズマ放電領域が形成
され電子ビームで発生された蒸気の一部がイオン化され
てイオンプレーティングを行うことが可能となる。
【0027】この場合、真空室内にガスを導入しなくて
もよいが、前記蒸気流によってプラズマは維持できる
が、前記真空室内に不活性ガスを導入した場合には、プ
ラズマを安定化できるし、反応性ガスを導入した場合に
は、反応性イオンプレーティングを行うことが可能とな
る。
【0028】更に、基板にバイアス電圧を印加できるよ
うにしておくと、放電電圧とは独立にイオンの加速電圧
を制御できるようになるため、高エネルギー粒子を基板
に入射させることができ、薄膜の膜質や密着性を向上さ
せることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を用い
て説明する。図1の符号2は、本発明の第1の実施の形
態の電子ビーム蒸着装置であり、真空室18を有してい
る。該真空室18内の底面には基板支持台11が設けら
れており、この基板支持台11には、基板(ガラス基板)
の着脱が可能に構成された凹部が設けられている。
【0030】この真空室18の外部には図示しない基板
搬送機構が設けられており、その基板搬送機構によっ
て、略鉛直にした状態で前記真空室18内に基板を搬入
し、前記凹部に装着すると、その基板4の成膜面1
1、142が鉛直になるように構成されている(本発明
では重力方向を「鉛直」と称する。)。
【0031】この基板支持台11の両側には、バッキン
グプレート71、72が設けられており、前記各バッキン
グプレート71、72の表面には、化合物蒸発材料(Mg
O、Al23等)が平板状に成形されて成る固体成膜材
料61、62が配置され、それら固体成膜材料61、62
周辺部に設けられた固定金具91、92によって前記各バ
ッキングプレート71、72の表面に押しつけられ、脱落
しないように支持されている。なお、固定金具91、92
の代わりに前記固定成膜材料61、62の裏面を低融点金
属によって前記バッキングプレート71、72の表面にボ
ンディングするようにしてもよい。
【0032】この電子ビーム蒸着装置2の平面図(I−
I線断面図)を図2に示すと、前記各固体成膜材料61
2の側方に位置する真空室4の部分には、2台の電子
ビーム発生装置101、102が気密に設けられており、
前記真空室18に接続された図示しない真空ポンプを起
動して高真空状態にした後、電子ビーム51、52を照射
すると前記固体成膜材料61、62表面が加熱される。こ
の固体成膜材料61、62は加熱によって昇華する材料で
構成されているので、その表面である蒸発面161、1
2の部分は瞬間的に蒸発し、蒸気流81、82が発生す
る。この蒸気流81、82が前記基板4の成膜面141
142に到達して薄膜121、122が成膜される。
【0033】ところで、この電子ビーム発生装置1
1、102は前記電子銃120と同様に、電子ビームを
偏向させる偏向コイルを有しており、図3に示すよう
に、その偏向コイルによって磁場の向き15を上下左右
に変化させれば、固体成膜材料61、62に照射される電
子ビーム51、52の位置を上下左右に移動させることが
でき、各固体成膜材料61、62表面から均等に蒸気流8
1、82を発生させられるように構成されている。
【0034】このとき、前記各バッキングプレート
1、72は、前記固体成膜材料61、62の蒸発面1
1、162が鉛直になるように配置されており、且つ、
前記基板支持台11に鉛直に支持された基板4と略平行
に対向して位置するようにされているので、前述したよ
うに電子ビーム51、52の照射位置を移動させると、前
記基板4の両面の成膜面141、142に同時に成膜され
る前記薄膜121、122の面内均一性(膜厚、膜質)が良
好となる。
【0035】なお、前記各バッキングプレート71、72
内に冷却水循環経路131、132を設け、その冷却水循
環経路131、132内に冷却水を流すようにすれば、前
記固体成膜材料61、62の局部加熱ができるので、加熱
時に放出されるガスの影響が殆どなく、蒸発速度のシビ
アな制御ができ、連続作業の信頼性が向上するなどの利
点があり、特に金属酸化物その他の化合物の蒸着に都合
がよい。
【0036】次に、本発明の第2の実施の形態の電子ビ
ーム蒸着装置を、図4の符号22に示して説明する。こ
の図4では、上述の電子ビーム蒸着装置2と共通する部
材には共通の符号を付すものとする。この電子ビーム蒸
着装置22は、前述の電子ビーム蒸着装置2と同様に、
真空室18を有しており、該真空室18内に固体成膜材
料61、62を略鉛直に支持するようにバッキングプレー
ト71、72が設けられている。各バキッキングプレート
1、72は互いに平行に配置されており、図示しない搬
送機構によって略鉛直にされた状態で基板4が搬入さ
れ、前記各固体成膜材料61、62と平行になるように配
置されている。
【0037】この電子ビーム蒸着装置22では、前記固
体成膜材料61、62と前記基板4との間には、高周波コ
イル211、212がそれぞれ配置されており、各高周波
コイル211、212の一端は、前記真空室18の側面に
設けられた絶縁部材231、232を介して大気中に気密
に導出され、高周波電源241、242に接続されてい
る。
【0038】前記真空室18に接続された図示しない真
空ポンプを起動して、真空室18内を高真空状態にした
後、前記高周波電源241、242を起動して前記高周波
コイル211、212に13.56MHzの高周波を印加
しながら、前記真空室18に設けられた前記電子ビーム
発生装置101、102を起動して、前記固体成膜材料6
1、62の蒸発面161、162に電子ビーム551、552
を照射すると、前記蒸気流81、82が電離され、固体成
膜材料61、62表面近傍にプラズマ251、252が発生
する。
【0039】前記基板4は、絶縁部材233を介して真
空室外に配置されたバイアス電源26に接続されてお
り、該バイアス電源26を直流電源として用い、前記基
板4を負電圧にバイアスすると、各プラズマ251、2
2内で発生された前記蒸気流81、82の正イオン2
1、272が前記基板4に入射するので、前記基板4の
成膜面141、142にイオンプレーティングによる成膜
を行うことが可能となる。
【0040】その場合、前記高周波コイル211、212
に付着した薄膜が剥離しても、固体成膜材料61、62
表面や基板4の表面に落下することはないので、欠陥の
ない薄膜を成膜することが可能となる。
【0041】なお、前記電子ビーム発生装置101、1
2は、電子ビーム51、52の照射位置を移動させなが
ら蒸気流81、82を発生させられるように構成されてお
り、この電子ビーム蒸着装置22でも、基板4の表面に
成膜される薄膜の膜厚分布や膜質の面内均一性を向上さ
せることができる。
【0042】また、前記真空室18には、ガス導入孔3
5、36が設けられており、例えば、前記成膜の際に、
そのガス導入孔35、36の一方から流量制御しながら
酸素ガスを導入すれば、前記プラズマ251、252によ
り、導入酸素ガスが活性化されるので、この電子ビーム
蒸着装置22を使用して、前記基板4表面にアルミナ
(Al23)や、シリカ(SiO2)、ITO膜(酸化インジ
ウムと酸化錫の合金)等の金属酸化物薄膜を成膜するこ
ともできるように構成されている。なお、この場合、他
方のガス導入孔からアルゴンガスを導入してプラズマを
安定化させてもよい。
【0043】また、前記バイアス電源26を交流電源で
構成してもよく、前記基板4に交流バイアスを印加した
場合には、基板のチャージアップを防止することができ
るし、更に、前記基板4に、負の直流電圧に高周波電圧
を重畳した電圧を印加するようにしてもよい。
【0044】次に、本発明の第3の実施の形態を図5の
符号52に示して説明する。この電子ビーム蒸着装置5
2は、真空室68を有しており、その内部には基板54
が略垂直に配置されている。
【0045】前記真空室68には、4つの差動排気室7
1a、71b、72a、72bが設けられており、横長の平
板状に成形された固体成膜材料561、562が、前記各
差動排気室71a、71b、72a、72bを介して、前記
真空室68を貫通させられており、その結果、各固体成
膜材料561、562の端部は前記真空室68外に位置
し、中間部は前記真空室68内に位置するように構成さ
れている。
【0046】前記真空室68には電子ビーム発生装置6
1、602と図示しない真空ポンプとが設けられてお
り、この電子ビーム蒸着装置52でも、その真空ポンプ
を起動して前記真空室68内を高真空状態にした後、前
記各電子ビーム発生装置601、602を起動して、照射
位置を移動させながら前記固体成膜材料561、562
蒸発面661、662に電子ビーム551、552を照射す
ると、発生した蒸気流581、582が前記基板54の成
膜面641、642上に入射して薄膜621、622を成膜
できるように構成されている。
【0047】前記固体成膜材料561、562には、図示
しない移動機構が設けられており、各固体成膜材料56
1、562は、電子ビームが照射される領域と前記基板5
4の成膜面621、622との相対位置関係を変えないよ
うに、略平行な状態を維持しながら移動できるように構
成されている。
【0048】前記各差動排気室71a、71b、72a、
72b内部には複数のローラー67が設けられ、前記固
体成膜材料561、562と密着されており、また、図示
しない真空差動排気装置が接続されており、前記固体成
膜材料561、562の移動の際には各ローラー67が気
密に回転するとともに、前記真空差動排気装置が各差動
排気室71a、71b、72a、72b内部を排気するの
で、前記真空室68内には大気は侵入せず、高真空状態
に保てるように構成されている。
【0049】この電子ビーム蒸着装置22を用い、前記
固体成膜材料561、562を一定速度で移動させた場合
には、前記蒸発面661、662の全域に均等に電子ビー
ム551、552を照射することができるので、固体成膜
材料561、562の蒸発面661、662の面積は、真空
室内に静置されるような前述の固体成膜材料61、62
蒸発面161、162に比べると大面積にでき、成膜時間
を長くすることが可能となる。また、前記真空室68外
には種々の装置を配置できるので、成膜中でも前記固体
成膜材料561、562のクリーニング等のメンテナンス
処理を行うことが可能となる。
【0050】なお、前記固体成膜材料561、562は、
一定速度で移動させる場合の他、間欠的に移動させた
り、成膜対象の基板を交換する毎に移動させるようにし
てもよい。
【0051】以上は、2つの固体成膜材料を、鉛直に配
置された1枚の基板の両面に1つずつ配置した場合を説
明したが、2枚の基板を、互いに成膜面が外側に向くよ
うに鉛直に配置し、それら2枚の基板の各表面に薄膜が
成膜されるようにしてもよい。また、鉛直に配置した基
板の片側にだけ固体成膜材料を配置した電子ビーム蒸着
装置も本発明に含まれる。更に、鉛直に配置された基板
両側の成膜面に、それぞれ1つあるいは2つ以上の固体
成膜材料を配置した電子ビーム蒸着装置も本発明に含ま
れる。特に、異なる物質で構成された2つ以上の固体成
膜材料が配置された基板の面には、異なる物質の蒸気流
が到達するので、基板表面で化学反応を生じさせて薄膜
を形成することが可能となる。
【0052】また、上記電子ビーム蒸着装置2、52で
は2台の電子ビーム発生装置101、102や、2台の電
子ビーム発生装置601、602を用いたが、1台の電子
ビーム発生装置で2つの固体成膜材料に電子ビームを照
射するようにしてもよい。更にまた、3台以上の電子ビ
ーム発生装置を用いてもよい。基板の両側に固体成膜材
料を配置した場合には、各固体成膜材料に同時に電子ビ
ームが照射されるようにしてもよいし、交互に照射され
るようにしてもよい。
【0053】更に、固体成膜材料は化合物に限定される
ものではなく、昇華性のある固体状の物質や、電子ビー
ムが照射されると瞬間的に蒸発する物質であればよい。
また、その形状が平板状である場合は冷却効率が高くて
好ましいが、必ずしもその形状に限定されるものではな
い。その場合、電子ビームが照射される蒸発面を平面に
しておけば基板の成膜面と平行にできるので、基板表面
に成膜される薄膜の面内均一性を向上させることができ
る。但し、本発明は、蒸発面と基板表面とを平行に配置
する場合に限定されるものではない。
【0054】なお、上記各実施の形態では、基板支持台
によって基板を鉛直に指示する場合について説明した
が、基板を吊り下げて鉛直にする電子ビーム蒸着装置も
本発明に含まれる。また、固体成膜材料を支持する部材
はバッキングプレートに限定されるものではなく、固体
成膜材料を吊り下げてもよいし、吊り下げながら移動さ
せてもよい。
【0055】更に、本発明の電子ビーム蒸着装置は基板
や固体成膜材料(ターゲット)を鉛直に配置搬送すること
から、前後の工程で基板を鉛直配置するスパッタリング
装置やCVD装置が使われる場合には、基板搬送機構の
共通化が図れ、設計工数や製作コストの大幅な削減を期
待できる。
【0056】
【発明の効果】大型基板や薄型基板が撓むことがないの
で基板変形を小さくできる。ダスト発生源が減少し、ま
た、発生したダストも基板や固体成膜材料表面に落下す
ることがなくなる。また、真空室内に固体成膜材料を複
数配置できるので、一つの真空室内で基板の両面に薄膜
を成膜したり、2枚以上の基板に同時に薄膜を成膜する
ことが可能となり、成膜装置全体を小型化できる。基板
の両面に薄膜を同時に成膜る場合には、基板変形を一層
小さくすることができ、また、スループットを向上させ
ることができる。
【0057】高周波コイルを用いた場合は、膜欠陥のな
いイオンプレーティングを行うことが可能となる。固体
成膜材料を移動させるようにすれば、成膜処理時間を長
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態である電子ビーム
蒸着装置の側面を示す図
【図2】 その平面断面図
【図3】 電子ビーム照射位置の移動を説明するための
【図4】 本発明の第2の実施の形態である電子ビーム
蒸着装置の側面を示す図
【図5】 本発明の第3の実施の形態である電子ビーム
蒸着の平面図
【図6】 (a)電子銃を用いた従来技術の電子ビーム蒸
着装置の一例 (b)陽極型の従来技術の電子ビーム蒸着装置の一例 (c)イオンプレーティングを行う従来技術の蒸着装置の
一例
【符号の説明】
2、22、52……電子ビーム蒸着装置 4、54…
…基板 51、52、551、552……電子ビーム
1、62、561、562……固体成膜材料 71、72
……バッキングプレート 11……基板支持台 12
1、122、621、622……薄膜 141、142、6
1、642……成膜面 161、162、661、662
……蒸発面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川島 和也 神奈川県茅ヶ崎市萩園2500番地 日本真空 技術株式会社内 (72)発明者 倉内 利春 茨城県つくば市東光台5−9−7 日本真 空技術株式会社筑波超材料研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 真空排気可能に構成された真空室と、該
    真空室内に配置されるべき固体成膜材料の蒸発面に電子
    ビームを照射する電子ビーム発生装置とを有し、前記真
    空室内に搬入された基板上に薄膜を成膜する電子ビーム
    蒸着装置であって、 前記基板の成膜面が鉛直になるように構成されたことを
    特徴とする電子ビーム蒸着装置。
  2. 【請求項2】 前記固体成膜材料が前記基板の両側に配
    置できるように構成されたことを特徴とする請求項1記
    載の電子ビーム蒸着装置。
  3. 【請求項3】 前記蒸発面は平面状に形成され、前記基
    板の成膜面と略平行に配置され、前記電子ビーム発生装
    置は電子ビームの照射位置を移動できるように構成され
    たことを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれか1
    項記載の電子ビーム蒸着装置。
  4. 【請求項4】 前記真空室は、前記固体成膜材料を移動
    できるように構成されたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項3のいずれか1項記載の電子ビーム蒸着装置。
  5. 【請求項5】 前記固体成膜材料は平板状に形成され、
    前記移動の際、大気を侵入させずに前記真空室外部から
    内部へと供給できるように構成されたことを特徴とする
    請求項4記載の電子ビーム蒸着装置。
  6. 【請求項6】 前記固体成膜材料の蒸発面と前記基板と
    の間に高周波コイルが配置され、該高周波コイルに高周
    波電圧を印加できるように構成されたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の電子ビーム
    蒸着装置。
  7. 【請求項7】 前記基板は電源に接続され、バイアス電
    圧が印加できるように構成されたことを特徴とする請求
    項6記載の電子ビーム蒸着装置。
JP32617096A 1995-11-24 1996-11-21 電子ビーム蒸着装置 Expired - Fee Related JP3865841B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32617096A JP3865841B2 (ja) 1995-11-24 1996-11-21 電子ビーム蒸着装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32951995 1995-11-24
JP7-329519 1995-11-24
JP32617096A JP3865841B2 (ja) 1995-11-24 1996-11-21 電子ビーム蒸着装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09202965A true JPH09202965A (ja) 1997-08-05
JP3865841B2 JP3865841B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=26572092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32617096A Expired - Fee Related JP3865841B2 (ja) 1995-11-24 1996-11-21 電子ビーム蒸着装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3865841B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002343563A (ja) * 2001-05-15 2002-11-29 Sony Corp 真空成膜方法および真空成膜装置
WO2005098082A3 (de) * 2004-04-06 2006-03-09 Carl Zeiss Vision Gmbh Vorrichtung zum beidseitigen beschichten von substraten mit einer hydrophoben schicht
JP2013173964A (ja) * 2012-02-23 2013-09-05 Hitachi Zosen Corp 電子ビーム蒸着装置
KR102049668B1 (ko) * 2018-05-28 2019-11-27 캐논 톡키 가부시키가이샤 성막 장치
CN111334755A (zh) * 2020-03-18 2020-06-26 福建华佳彩有限公司 一种新型蒸镀装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002343563A (ja) * 2001-05-15 2002-11-29 Sony Corp 真空成膜方法および真空成膜装置
WO2005098082A3 (de) * 2004-04-06 2006-03-09 Carl Zeiss Vision Gmbh Vorrichtung zum beidseitigen beschichten von substraten mit einer hydrophoben schicht
JP2013173964A (ja) * 2012-02-23 2013-09-05 Hitachi Zosen Corp 電子ビーム蒸着装置
KR102049668B1 (ko) * 2018-05-28 2019-11-27 캐논 톡키 가부시키가이샤 성막 장치
CN111334755A (zh) * 2020-03-18 2020-06-26 福建华佳彩有限公司 一种新型蒸镀装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3865841B2 (ja) 2007-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5855686A (en) Method and apparatus for vacuum deposition of highly ionized media in an electromagnetic controlled environment
JP2018532890A (ja) 基板上での真空堆積のための装置及び真空堆積中に基板をマスキングするための方法
JPH03120362A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
JPH10229058A (ja) コーティング付き堆積チャンバ装置
JP3836184B2 (ja) 酸化マグネシウム膜の製造方法
JP6932873B1 (ja) 成膜装置、成膜装置の制御装置及び成膜方法
WO2019131010A1 (ja) スパッタリング方法及びスパッタリング装置
JP3865841B2 (ja) 電子ビーム蒸着装置
JP2025122073A (ja) 成膜装置、成膜装置の制御装置及び成膜方法
JPS6350463A (ja) イオンプレ−テイング方法とその装置
JP2778955B2 (ja) 連続多段イオンプレーテイング装置
JPH0472060A (ja) 薄膜形成装置
JP7633817B2 (ja) 処理装置
JP2878299B2 (ja) イオンプレーティング方法
JPS63213664A (ja) イオンプレ−テイング装置
EP0977903A1 (en) Vacuum deposition apparatus using electron beams
JPH0672300B2 (ja) ハイブリツドイオンプレ−テイング装置
JPS6347362A (ja) イオンプレ−テイング装置
JP2005187864A (ja) 成膜装置および成膜方法
WO2024143399A1 (ja) 成膜装置
JPH01180971A (ja) 薄膜形成装置
JPH03271367A (ja) スパッタリング装置
JPS634612A (ja) 成膜方法及び成膜装置
JPH0621349B2 (ja) 高速移動フイルムの連続的イオンプレ−テイング装置
JPS6074534A (ja) 薄膜形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060831

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061003

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061004

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141013

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees