JPH09203029A - 動植物の生息に配慮したコンクリートブロックおよびコンクリートブロック護岸 - Google Patents

動植物の生息に配慮したコンクリートブロックおよびコンクリートブロック護岸

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JPH09203029A
JPH09203029A JP8034187A JP3418796A JPH09203029A JP H09203029 A JPH09203029 A JP H09203029A JP 8034187 A JP8034187 A JP 8034187A JP 3418796 A JP3418796 A JP 3418796A JP H09203029 A JPH09203029 A JP H09203029A
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concrete block
block
concrete
plants
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JP8034187A
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Kunitaka Sasaki
国隆 佐々木
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Hokuetsu Co Ltd
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Hokuetsu Co Ltd
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Publication date
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Artificial Fish Reefs (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 護岸用コンクリートブロックの内部を各種動
植物の生息域とできるように構成し自然環境に配慮した
コンクリートブロック護岸壁を提供する。 【構成】 前後面および頂面と底面が実質的に平行状態
で相互に直角状として形成された前面部11と後面部1
2を有し、それら前後面部の内面は底部側を漸次厚肉と
して傾斜を採った空洞状部分14とすると共に中間部に
おける両端側に上部に切込み部を形成した仕切壁13を
対設し、それら仕切壁間13の底面を開放面15aとす
ると共にそれら仕切壁13より両端側に底面部17を設
け、上記前面部11に隣接ブロックと連接しまたは独立
した切欠脚16や開口部15を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は前面および内部を動植物
の生息域とできるよう配慮したコンクリートブロックお
よびコンクリートブロック護岸に係りコンクリートブロ
ック前壁を内部空間を水中にあっては魚介類や水棲昆虫
の生息域とし、空中にあっては爬虫類、両生類や昆虫類
等あるいは植物の生息域とするようにされたコンクリー
トブロックおよび該ブロックによる護岸を提供しようと
するものである。
【0002】
【従来の技術】河川や湖沼などの水辺岸壁を保護するた
めのコンクリートブロックないし、このコンクリートブ
ロックを用いて形成されるコンクリートブロック護岸壁
については従来から種々の提案が重ねられ、また実施施
工されている。然しこのような河川などにおける水際法
面が単にコンクリートブロックで被覆されたままでは河
川等を棲息場所としている魚類などの動物の生態系ある
いは水辺植物の生育態系を大きく変化せしめ自然環境が
損われることは明かであり、近時においては斯様な水辺
における生活環境ないし自然を保護することの重要性が
論ぜられ、その対策が講ぜられつつある。
【0003】即ち、上記のような水辺岸壁を単に保護す
るだけでなく、魚類等の棲息に適した部分を形成するこ
とについて、例えば実開昭62−4959号公報、実開
平4−22536号公報、実開平5−32425号公報
ではブロックの内部に空洞部分を形成し魚巣を形成しあ
るいはブロック前面に植生を栽培することについての手
法が提案され、連設されたブロック間に適宜挿筋して連
結構築を図り、また陽光の入射関係などを制限して好ま
しい魚類などの生息条件を形成することが提案されてい
る。
【0004】また実開昭62−172716号公報にお
いては、底板部に対して少許幅の狭い上板部を一定の間
隔をおいて対設し、かつ上板部を底板部に対し少許前後
方向にずらした状態において両側を閉塞して蓋形(平行
四辺形)の側面部を一体に形成し、該側面部に貫通孔を
穿設した魚巣ブロックが提案されている。即ち底板部か
ら突出傾斜した上板部が所定間隔を採って配設された魚
礁ブロック群が形成されるようにしたものである。
【0005】更に実開平1−90821号公報、実開平
2−120519号公報においては、前壁に開口部を有
し上下が連通する枠本体においてその前壁開口部に近接
して突起を形成した魚礁用護岸ブロックおよび該ブロッ
クにおける上下に連通した魚類生息室に自然石または分
室ブロックを収容させることが発表されている。
【0006】なお特開昭63−36723号公報、実開
平5−68261号公報においては空洞部と窓孔を形成
して魚類の回遊ないし営巣をなすようにすると共に植物
育生用棚面部ないし凹部を形成し、魚礁と共に植生用と
して利用できるブロックが提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来技
術によるものはそれぞれにメリットを有しているとして
も魚巣護岸ブロックや植生ブロックとした場合において
必ずしも好ましいものとなし得ない。即ち前記した実開
昭62−4959号公報や実開平5−32425号公報
のものにおいては成程水中にあって魚類がブロック内に
進入退避し得る程度であり、また実開平4−22536
号公報は空中にあって表面に植生が着生し得るものであ
るが、それ以上に生息しまたは食餌するに適しあるいは
空洞内で昆虫や爬虫類等が生息し得るような部分がな
い。
【0008】実開昭62−172716号公報によるも
のも、前記実開商62−4959号公報の緩勾配用の製
品であって、魚類がブロック内に進入し得る程度に過ぎ
ない。
【0009】また実開平1−90821号公報や実開平
2−120519号公報のものにおいてもブロック内空
洞部に魚類が進入退避し得る程度であることは上述同様
であって、内部に天然石材などを装入して主に小魚等が
利用し得るに過ぎず、魚巣としてそれ以上のメリットは
求めることができず、ブロック内全般を自由に通行しあ
るいは食餌場所がないことから生息空間として利用する
ことは難しい。
【0010】更に実開平5−68261号公報のものに
おいても、魚巣と緑化に転用でき、単一品種ブロックの
量産によって製造コストを節減できるとしても、水中の
魚巣用にあっては魚類が単に進入退避し得る程度であ
り、空中での植生とした場合は単なる緑化であって、前
記の各種公報と何等変わるところがない。尚、魚巣ブロ
ック設置による集魚状況の観察結果からも魚巣ブロック
周辺に水草を配置することによって数倍の魚体数が観測
されているとの報告もあり、単なる魚巣ブロックのみで
はあまり集魚効果がないことが判明しつつあるが、これ
らのものにおいてそうした技術性を求めることができな
い。特開昭63−36729号公報がそれに近いが、食
餌場所が単なる棚構造であるため、水草や藻類の定着の
ための土砂が堆積し難く、また洪水等の時は流され易い
ので、思った程の成果を上げ得ない。また上記の公報の
ものは実開平4−22536号公報を除き、魚の出入り
口として大きな開口部が千鳥状に配置された凹部が形成
されているため、水の流れに対し大きな乱流が発生し易
く、急流域や洪水時での使用に適しないと共に、ゴミが
引っ掛かりやすく、また通行人等から見ても美観上好ま
しいものとなっていない。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記したような
従来技術における課題を解消することについて検討を重
ね、魚類や水棲昆虫等の進入退避は勿論、自由に護岸ブ
ロック内を上下左右に移動通行せしめ、また藻類の付着
や水草などを生育せしめ、食餌や休息と共に好ましい運
動域を護岸ブロック内に形成すると共に水面上にあって
は水辺植物の生育に適した条件を形成して空間部に爬虫
類や両生類、昆虫またはネズミ等の小動物等の静穏な生
育場所を形成し、しかも該ブロック護岸壁に充分な強度
性を確保することに成功したものであって、以下の如く
である。
【0012】(1) 前後面および頂面と底面が実質的
に平行状態で相互に直角状として形成された前面部と後
面部を有し、それら前後面部の内面は底部側を漸次厚肉
として傾斜を採った空洞状部分とすると共に中間部にお
ける両端側に上部に切込み部を形成した仕切壁を対設
し、それら仕切壁間の底面を開放面とすると共にそれら
仕切壁より両端側に底面部を設け、上記前面部に隣接ブ
ロックと連接しまたは独立した切欠脚や開口部を配設し
たことを特徴とする動植物の生息に配慮したコンクリー
トブロック。
【0013】(2) 後面部を前面部より厚肉とし、該
後面部における仕切壁との交点部分に補強鉄筋挿通孔を
設けたことを特徴とする前記(1)項に記載の動植物の
生息に配慮したコンクリートブロック。
【0014】(3) 前面部における仕切壁の両端側の
前壁の上部に切欠段部を形成すると共に該前面部におけ
る仕切壁間下部に煉瓦積み状積層時に前記した切欠段部
と嵌合する突出部を形成したことを特徴とする前記
(1)、(2)項の何れか1つに記載の動植物の生息に
配慮したコンクリートブロック。
【0015】(4) 積層したブロック間連結のための
凹凸を仕切壁、後面壁の何れか一方または双方に設けた
ことを特徴とする前記(1)〜(3)項の何れか1つに
記載の動植物の生息に配慮したコンクリートブロック。
【0016】(5) 前面部の外面に凹凸模様を形成し
たり、擬石、擬木等の模様を並列積層状態の境界部で連
続する如く形成し、無色またはカラーコンクリートや表
面部の浸透着色や塗料による美化層を形成したり、表面
に天然石や本木を埋設、貼りつけしたり、丸太や板等の
本木や本石等で前壁を置き換えたりすると共に前記人工
的模様または天然模様の間に開口部を設けたことを特徴
とする前記(1)〜(4)項の何れか1つに記載の動植
物の生息に配慮したコンクリートブロック。
【0017】(6) 前記(1)〜(5)項の何れか1
つに記載したコンクリートブロックを多段且つ煉瓦積み
状に積層した壁面を形成し、それらコンクリートブロッ
クの前後面部間に形成され空洞状部分が中間部両端側の
仕切壁間底面における開放面において上下方向に連通さ
れ、しかも前面部における開口部により外部水域または
空間に開口したことを特徴とする動植物の生息に配慮し
たコンクリートブロックおよびコンクリートブロック護
岸。
【0018】
【発明の実施の形態】上記したような本発明によるもの
の具体的な実施態様を添付図面に示すものについて説明
すると、本発明によるコンクリートブロックの基本的な
構成の1つは図1に示す如くであって、図7に示すよう
な前後面11a、12aおよび頂面11cと底面11d
が実質的に平行状態の相互に直角状として形成された前
面部11と後面部12とを有し、これらの前後面部1
1、12はそれらの内面11b、12bが底部側を漸次
肉厚とした傾斜を採って空洞状部分14とされている。
またこのような前後面部11、12の長さ方向中間部に
おける両端側には仕切壁13、13を対設してある。
【0019】また上記のような仕切壁13、13間(即
ち長さ方向中間部)はその底面を図5および図9などに
示すように開放面15aとされたものであり、なおこの
ような両端側には底部17が形成されている。また該両
端側底部17の両端には水抜き部18が設けられている
が、前面部11には開口部15およびその周縁部におけ
る部分開口部16が配設されている。開口部15は独立
した開口部であり、部分開口部16は単独または上下、
左右の隣接ブロックとの相互の間に開口部を形成するも
のである。
【0020】昔から玉石や割石使用による空積護岸が実
施されており、その空積石の背面の空隙部は、水中にあ
っては魚類や水棲昆虫にとって良い住処となっており、
砂礫の堆積で水草、藻類が生育して、餌場、稚魚の生息
場となっていた。また水上にあっては土砂の堆積で植物
が生育し、両生類や小動物の生息空間となっていたが、
いずれにしても空積みであるために護岸としての強度が
少なかった。このような動植物の生息場としての機能を
維持しつつ、護岸としての強度アップを図ったものが本
発明であるが、その応用例として示すのが図2、図3、
図4である。
【0021】図2のものは全般的な構成を図1とものと
同じとしつつ、前面部11に方形の凸模様を形成したも
ので、一般的なコンクリート護岸壁のイメージを出すよ
うにしたものである。また、図3のものは全般的な構成
は図1のものと同様であるが前面部11には玉石等の自
然石模様36を配設し、玉石の空積みのイメージを出し
たもので、後面部12は図1のものの2倍程度の厚みと
され、このように厚さを大とされた後面部12において
仕切壁13と交点部分に補強鉄筋挿入孔21が形成さ
れ、異形棒鋼などの補強鉄筋とモルタル又はコンクリー
トなどの凝結材を後述する図10に示すように装入充填
するようになっており、また仕切壁13の上部には切込
み部19を図1のものと同じに設けたものである。更
に、図4のものは前面部表面に割石等の擬石模様37を
形成して割石による空積みをイメージしたもので、開口
部15や部分開口部16が魚介類や両生類の出入口や植
生の生育による伸出口であることは図1のものと同じで
あり、前記のような模様36、37の開隙部分がそうし
た開口部15、部分開口部16とされていることは図
3、図4の何れにおいても同じである。これによって表
面上は一様な突起模様であるため昔風の護岸イメージを
持ちつつ流量に影響を与えない。
【0022】また、上記のように後面部12が厚層とさ
れた図3、図4の如きものにおいては、このような後面
部12に挿入孔21の外に嵌合突部22を形成すると共
に頂部より更に厚層となっている後面部底面には嵌合凹
部23が形成されていて、このようなコンクリートブロ
ック1を多段に積層した場合には上段ブロックの嵌合凹
部23に下段ブロックの嵌合突部22を嵌合することに
より施工時の前後左右方向の移動を防止するものである
が、何れにしても厚層に形成された後面部12は上記し
た補強鉄筋挿入孔21における挿入凝結鉄筋と相俟って
強固なブロック護岸壁を構築することは明かである。
【0023】図4のものは図1と同様に後面部12の仕
切壁13との交点部分で部分的な厚肉部24を形成し、
このような厚肉部24に補強鉄筋挿入孔21を形成した
もので図3のものと比べて軽量であって、しかも強固な
ブロック壁を形成するように成っているが、同様に仕切
壁13、13間の前面部11における中間部に開口部1
5が形成されていることから、空洞状部分14内への採
光、通水および魚類等の出入、更には大気中に用いられ
た場合における植生の伸出を図るように成っている。
【0024】図5〜図9に示したものは、図4に示した
本発明例の、図5が平面図、図6が正面図、図7が側面
図、図8が仕切壁部分の断面図、図9が空洞状部分の断
面図であり、仕切壁13の頂部に仕切壁嵌合突部25が
形成され、また底部に仕切壁嵌合凹部26を形成されて
いて、ブロック1の中間部においてそれらの突部25と
凹部26による結合を図り施工時のズレを防止すると共
に全般の組立状態を安定化するようにされることは前記
の如くである。
【0025】図10、図11および図12には上記した
ような本発明ブロックによるブロック壁において植生を
生育させた態様が部分的に示されているが、図1〜図9
に示したようなブロック1を多段且つ煉瓦積み状に積層
して護岸壁を構成することにより仕切壁13が上下方向
において直線状に連続した状態に位置することになって
ブロック壁全般における支柱的作用をなすこととなり、
仕切壁間空洞状部分14と仕切壁13より両端側部分が
上記のような煉瓦積み状積層で両側から突き合わせ状態
として形成された皿状部分14aとが交互に位置するこ
とになる。即ち皿状部分14aには、水上部分では自然
石20や植生用の用土40などを装入し、また水中部分
では自然的な附着物などにより藻類9などが付着したり
水草が生育し魚介類の餌場となり、また石材間の空隙部
は水生昆虫、甲殻類や両棲類などの棲息所となる。しか
もその上方、下方、左右方向のそれぞれが仕切壁切込部
19を介して空洞状部14が相互に連通され長く広い水
域または空域を形成し、ブロック壁の内部全般が魚類,
虫類および植物などの生息域として利用されることは明
らかである。
【0026】即ち、外水域や外部大気域との全般的な関
係は前記図11において明かな如くであって、外水域8
の魚類7は餌場などの開放部へ、または開口部15から
ブロック壁内魚巣に進入し、採餌また休憩後に外水域8
に出て大きく遊泳することが可能であって、魚類7など
に健全な生育を得しめることは明かである。外水域8の
上方における大気圏45においてはブロック壁内からの
大気圏植生38が開口部15、16を通して大気中に伸
長し、また両棲類や大気中昆虫などが適宜にブロック内
に進入して自由に棲息する。大気域45に伸長した植生
38はそれが垂れ下がって日影部などを形成し魚類7の
隠れ家等となり、外水域8を含む全般がより自然環境に
マッチした構成となることは明かである。
【0027】また、近年は多自然型または近自然型の要
望が強く、より自然に近い河川の在り方が望まれてお
り、石材よりも木材の方がより柔らかなイメージを与え
るとされている。この木のイメージを前面の壁模様とし
たのが図13、図14であり、図13は表面を板模様と
したもので、図14は丸太模様としたものである。ま
た、言うまでもない事であるが、図3、図4、図13お
よび図14の表面を本石、本木に代えることにより、周
囲の景観にマッチするばかりでなく、動植物の生息によ
り適したものとなる。
【0028】図15と図16には本発明によるコンクリ
ートブロックの更に別の構成が示されており、また図1
7には図16に示したものの端面図、図18にはその空
洞状部分における断面図が示されている。即ちこれら図
15〜図18に示したものは全般的な構成関係は前記し
た図2〜図9のものに準じたものであるが、ブロック1
における前面部11の仕切壁13より外側部分の上縁が
部分的に切欠された状態の低縁部33を図15、図16
に示すように形成し、一方両仕切壁13、13間におけ
る下縁は前記した低縁部33の高さに相当した突出量で
下方に突出した突出縁34を形成したものである。
【0029】つまり、これら図15〜図18に示した本
発明ブロックによる護岸壁形成状態が図19と図20に
示された通りであって、前記低縁部33が隣接ブロック
の低縁部33と突き合わされた部分の上方に煉瓦積み状
に積み上げられた上段ブロックの突出縁34が嵌合して
積み上げられた各ブロックが横方向においてスライドす
ることのない状態に組み上げられ、安定且つ強固な積み
上げ状態を形成する。
【0030】なお上記のように低縁部33、33に対し
上段ブロックの突出縁が嵌合される構成関係のものであ
っても図19に示されるように各ブロック1の前面に配
設された自然石模様36または擬石模様37をそれらブ
ロック1、1間において相互に連続するように構成して
おくことにより護岸壁のような壁面全体が自然石で積み
上げられた外観を呈することは図示の如くである。また
上記のようにブロック相互が嵌合していることから各ブ
ロック1、1間の境界接合ライン35も一般的にブロッ
クを積んだ場合のように直線として縦横に形成されない
こととなり、上記のように顕出されている自然石模様3
6などで境界接合ライン35が認識困難となることと相
俟って自然石自体による築造壁面としての感覚が充分に
得られることは図示の如くである。
【0031】この図15〜18に示したような本発明の
ブロックによる擁壁が水際部分に形成された態様は別に
図20として示すが、魚類や虫類などの水中動物ないし
水中植物および大気中における水辺植物や水辺動物類の
生育状態は基本的に図12のものと同様である。図10
に示したような構築状態ないし植物などのブロック内外
における生育状態も同じであることは勿論である。ま
た、図21、図22は、より自然に近づけるために、前
記の図13、図14同様の表面模様を丸太または板模様
としたもので、図15、図16の擬石模様を本石に、図
21、図22の前壁を本木に置き換えてよいことはいう
までもないことである。
【0032】上記したような本発明によるものは、前後
面および頂面と底面が実質的に平行状態の相互に直角状
として形成された前面部と後面部を有し、それら前後面
部の内面は底部側を漸次厚肉として傾斜を採った空洞状
部分とすると共に中間部における両端側に上部に切込み
部を形成した仕切壁を対設したことによりブロック壁の
構築を的確化し、しかも重量的に安定な構築を可能とす
ると共に有効な強度を得しめ、またブロック壁の空洞状
部と前面部および後面部間の仕切壁より両端方向に形成
される空間部を連通させる。
【0033】前記したような仕切壁間の底面を開放面と
すると共にそれら仕切壁より両端側に底面部を設け、上
記前面部に隣接ブロックと連結しまたは独立した開口部
を配設したことにより上記仕切壁間で構築されたブロッ
ク壁の上下方向においてもブロック壁内空間部が連通す
ることとなり、しかも仕切壁より両端部側においては皿
状の受座部が形成されて自然石や土砂などを適宜に充填
した魚類などに対する餌場ないし産卵所、水中植物また
は大気中植物の根付場所などを提供し前記したように仕
切壁上部に形成された切込み部と相俟ってブロック壁内
部空間全般が連通した動植物生育域としての特質性を有
効に発揮させる。
【0034】上記したようなブロックの後面部を前面部
より厚肉とし、該後面部における仕切壁との交点部分に
補強鉄筋挿通孔を設けたことにより構築されるコンクリ
ートブロック護岸壁などの強固性、安定性を充分に得し
め、水中域からそれなりの高さを以て空中に突出したよ
うなコンクリートブロック壁を適切に得しめ、水中から
水辺全般における動植物の生育を充分に図る。また上記
したような空間全般連通と相俟って比較的薄層軽量なコ
ンクリートブロックにより好ましいブロック壁を形成す
る。
【0035】前面部における仕切壁より両端側上縁に切
欠段部を形成すると共に該前面部における仕切壁間下部
に煉瓦積み状積層時に前記した切欠段部と嵌合する突出
部を形成したことによって積層されたブロック間におい
て左右方向においても安定な取合い関係が形成されまた
ブロック間に上下および左右方向の何れにおいても直線
状の目地部を形成しないこととなって従来のブロック積
み壁とは感覚の異った美観性を有するブロック壁を提供
する。
【0036】積層したブロック間連結のための凹凸を仕
切壁、後面壁の何れか一方または双方に設けたことによ
り積層されたブロック間において好ましい連結位置決め
関係および強度性を獲得する。更に上記した位置決めに
よって後述するようなブロック表面における模様などの
連結関係を確実に得しめる。
【0037】前記したコンクリートブロック前面部の外
面に擬石、擬木等の天然または人工的模様を並列積層状
態の境界部で連続する如く形成し、無色またはカラーコ
ンクリートや表面部の浸透着色や塗料による美化層を形
成すると共に前記天然または人工的模様の間に開口部を
設けたことによって美観性を高め、特にブロック間に連
続した模様を形成することによって従来のブロック積み
と感覚を異にした天然部体による構築壁としての感覚を
得しめる。
【0038】上記したような何れかのコンクリートブロ
ックを多段且つ煉瓦積み状に積層した壁面を形成し、さ
らにコンクリートブロックの前後面部間に形成された空
洞状部分が中間部両端側の仕切壁間底面における開放面
において上下方向に連通され、しかも前面部における開
口部により外部水域または空間に開口したことにより外
部水域または空間とブロック壁内空洞状部分ないし空間
部とが適切に連通し、ブロック壁内全般を動植物の生育
域とし水域と水面上ないし水辺部分とが有効に関連せし
められ好ましい環境条件の設備を提供する。
【0039】
【発明の効果】以上説明したような本発明によるときは
コンクリートブロックによって水生昆虫などの棲息場や
魚介類の餌場と共に水中植物の生育場所と魚類の住み場
所や避難場所としての棲息空間を適切に組合わせ、しか
も大気中条件下にあっても植物や昆虫その他を適切に生
育せしめ得る環境を形成し、それらの複合によって従来
のコンクリートブロック壁に求めることのできない自然
的条件を形成し、周囲の景観などにも違和感なくマッチ
した護岸ブロックなどとなり、しかも好ましい強度ない
し安定性を確保することができるなどの効果を有してお
り、工業的にその効果の大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による動植物の生息に配慮したコンクリ
ートブロックの1例を示した斜面図である。
【図2】本発明によるもう1つの構成を示した図1と同
様な斜面図である。
【図3】更に本発明によるもう1つの構成を示した斜面
図である。
【図4】本発明による更に別の構成をしめした斜面図で
ある。
【図5】図4に示したものの平面図である。
【図6】図4、5に示したものの正面図である。
【図7】図4に示したものの端面図である。
【図8】図4に示したものの仕切壁部分における断面図
である。
【図9】図4のものの空洞状部分の断面図である。
【図10】図4に示した本発明コンクリートブロックを
適用した護岸壁形成状態の1例を部分的に示した断面図
である。
【図11】図10のものを前面部方向から示した正面図
である。
【図12】その別の例を示した水面下部分を主体とした
断面図である。
【図13】前面部外面を板状模様とした本発明の構成例
を示した斜面図である。
【図14】前面部外面を丸太状模様とした本発明の別の
構成例を示した斜面図である。
【図15】前面部外面を玉石模様とし、ブロック相互を
嵌合構造とした本発明によるコンクリートブロックの更
に別の構成を示した斜面図である。
【図16】図15に示したものとは別の構成で表面を岩
模様とし、図15と同様にブロック相互の嵌合構造とし
たものについての斜面図である。
【図17】図16に示したものの端面図である。
【図18】図16に示したものの中央部における断面図
である。
【図19】図15に示したブロックを用いて形成される
ブロック壁の正面図である。
【図20】図19に示したものの断面図である。
【図21】図15に示したものと同様にブロック相互を
嵌合構造としたものにおいて、前面部外面を丸太状模様
とした本発明構成例の斜面図である。
【図22】前面部外面を板状模様とした図21と同様の
構成の本発明例の斜面図である。
【符号の説明】
1 コンクリートブロック 3 支持鉄筋 7 魚類 8 外水域 9 藻類 9a 水草 11 前面部 11a その外面 11b その内面 12 後面部 12a その外面 12b その内面 13 仕切壁 14 空洞状部分 14a 皿状部分 15 独立開口部 15a 開放面 16 部分開口部 17 両端側底部 18 水抜き部 19 切込み部(仕切壁) 20 自然石 21 補強鉄筋挿入孔 22 嵌合突部 23 嵌合凹部 24 部分的厚肉部 25 仕切壁嵌合突部 26 仕切壁嵌合凹部 31 基礎部 32 コンクリートなどによる凝結充填層 33 低縁部 34 突出縁 35 境界接合ライン 36 自然石模様 37 擬石模様 38 大気域植物 40 植生用用土 45 大気圏

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後面および頂面と底面が実質的に平行
    状態で相互に直角状として形成された前面部と後面部を
    有し、それら前後面部の内面は底部側を漸次厚肉として
    傾斜を採った空洞状部分とすると共に中間部における両
    端側に上部に切込み部を形成した仕切壁を対設し、それ
    ら仕切壁間の底面を開放面とすると共にそれら仕切壁よ
    り両端側に底面部を設け、上記前面部に隣接ブロックと
    連接しまたは独立した切欠脚や開口部を配設したことを
    特徴とする動植物の生息に配慮したコンクリートブロッ
    ク。
  2. 【請求項2】 後面部を前面部より厚肉とし、該後面部
    における仕切壁との交点部分に補強鉄筋挿通孔を設けた
    ことを特徴とする請求項1に記載の動植物の生息に配慮
    したコンクリートブロック。
  3. 【請求項3】 前面部における仕切壁の両端側の前壁の
    上部に切欠段部を形成すると共に該前面部における仕切
    壁間下部に煉瓦積み状積層時に前記した切欠段部と嵌合
    する突出部を形成したことを特徴とする請求項1、2の
    何れか1つに記載の動植物の生息に配慮したコンクリー
    トブロック。
  4. 【請求項4】 積層したブロック間連結のための凹凸を
    仕切壁、後面壁の何れか一方または双方に設けたことを
    特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の動植物の
    生息に配慮したコンクリートブロック。
  5. 【請求項5】 前面部の外面に凹凸模様を形成した、擬
    石、擬木等の模様を並列積層状態の境界部で連続する如
    く形成し、無色またはカラーコンクリートや表面部の浸
    透着色や塗料による美化層を形成したり、表面に天然石
    や本木を埋設、貼り付けしたり、丸太や板等の本木や本
    石等で前壁を置き換えたりすると共に前記人工的模様ま
    たは天然模様の間に開口部を設けたことを特徴とする請
    求項1〜4の何れか1つに記載の動植物の生息に配慮し
    たコンクリートブロック。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか1つに記載したコ
    ンクリートブロックを多段且つ煉瓦積み状に積層した壁
    面を形成し、それらコンクリートブロックの前後面部間
    に形成され空洞状部分が中間部両端側の仕切壁間底面に
    おける開放面において上下方向に連通され、しかも前面
    部における開口部により外部水域または空間に開口した
    ことを特徴とする動植物の生息に配慮したコンクリート
    ブロックおよびコンクリートブロック護岸。
JP8034187A 1996-01-30 1996-01-30 動植物の生息に配慮したコンクリートブロックおよびコンクリートブロック護岸 Pending JPH09203029A (ja)

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