JPH09204184A - 電子弦楽器の楽音制御装置 - Google Patents

電子弦楽器の楽音制御装置

Info

Publication number
JPH09204184A
JPH09204184A JP8033023A JP3302396A JPH09204184A JP H09204184 A JPH09204184 A JP H09204184A JP 8033023 A JP8033023 A JP 8033023A JP 3302396 A JP3302396 A JP 3302396A JP H09204184 A JPH09204184 A JP H09204184A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
peak
string
musical tone
type
musical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8033023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3534932B2 (ja
Inventor
Tadao Kikumoto
忠男 菊本
Yoshiomi Yamazaki
佳臣 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Roland Corp filed Critical Roland Corp
Priority to JP03302396A priority Critical patent/JP3534932B2/ja
Publication of JPH09204184A publication Critical patent/JPH09204184A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3534932B2 publication Critical patent/JP3534932B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ペダルなどの特別な操作子を用いることなし
に、通常の弦楽器奏法のみを用いることにより、発音さ
れる音に変化を与える。 【解決手段】弦振動の検出により得られた波形信号の第
1種別のピークから前記第1種別のピークの次の第2種
別のピークまでの時間間隔を計測するピーク間隔計測手
段と、前記波形信号に対応する楽音を発生する楽音発生
手段と、前記ピーク間隔計測手段により計測された時間
間隔に基づいて、前記楽音発生手段によって発生される
楽音の特性を制御する制御手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子弦楽器の楽音
制御装置に関し、さらに詳細には、弦振動からピッチ
(振動周波数)と振幅とを抽出し、抽出したピッチと振
幅とに基づいて楽音発生指示情報を生成する電子弦楽器
の楽音制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、従来の電子弦楽器においては、
ピックアップで得られた弦波形信号からピッチと振幅と
を計測し、その計測値に応じて楽音発生指示装置を制御
するようになされていた。
【0003】ところが、上記した従来の電子弦楽器で発
生される楽音のように、ピッチと振幅とのみに基づいて
生成される楽音は、アコースティック楽器や電気楽器で
得られる楽音と比較すると、変化の少ない単調な音にな
りがちであることが指摘されていた。
【0004】そこで、ペダルなどの特別な操作子を用い
て楽音を制御し、発音される音に変化を与えるようにす
ることが提案されており、現在でも有効な楽音制御方法
として広く利用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たペダルなどの特別な操作子を用いた楽音制御方法で
は、通常の弦楽器の奏法以外に、ペダルなどの特別な操
作子の操作方法に習熟する必要があるため、必ずしも弦
楽器の演奏者にとって操作性のよい楽音制御方法ではな
いという問題点があった。
【0006】本発明は、従来の技術の有する上記したよ
うな問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とす
るところは、ペダルなどの特別な操作子を用いることな
しに、通常の弦楽器奏法のみを用いることにより、発音
される音に変化を与えることができるようにした電子弦
楽器の楽音制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による電子弦楽器の楽音制御装置は、ギター
などの弦楽器においては、弾弦位置に応じて発音される
楽音の音色が変化することが知られていて、弾弦位置の
変化に応じて音色を変化させることが通常の弦楽器奏法
として演奏者に認識されている点に鑑み、弦振動の検出
により得られた波形信号が、上記奏法の違いによる特徴
を備えている点に着目してなされたものであり、弦振動
の検出により得られた波形信号に基づいて所定の処理を
施した値で楽音発生手段を制御することにより、より演
奏者の意図に沿った自然な楽音制御を可能なようにした
ものである。
【0008】即ち、本発明による電子弦楽器の楽音制御
装置は、弦振動の検出により得られた波形信号の第1種
別のピークから前記第1種別のピークの次の第2種別の
ピークまでの時間間隔を計測するピーク間隔計測手段
と、前記波形信号に対応する楽音を発生する楽音発生手
段と、前記ピーク間隔計測手段により計測された時間間
隔に基づいて、前記楽音発生手段によって発生される楽
音の特性を制御する制御手段とを有するようにしたもの
である。
【0009】弦振動の検出により得られた波形信号は、
弦の弾弦位置に応じて第1種別のピークから第2種別の
ピークまでの時間間隔が変化する。即ち、弦の弾弦位置
に応じてピーク間隔計測手段により計測される時間間隔
が変化することになり、制御手段はこの時間間隔に基づ
いて楽音発生手段を制御するので、弦の弾弦位置を変化
させるという通常の奏法により、発生する楽音を変化さ
せることができる。
【0010】このため、本発明の電子弦楽器の楽音制御
装置によれば、通常の電子弦楽器の楽音制御装置におけ
るピッチ検出に不可欠なピーク間隔計測のための構成を
大幅に変更する必要なしに、弾弦位置に応じた楽音制御
を行うことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による電子弦楽器の楽音制御装置を備えた電
子弦楽器の実施の形態を詳細に説明する。
【0012】図1には、本発明による電子弦楽器の実施
の形態の一例の全体構成を示すブロック構成図が示され
ているが、この電子弦楽器は、デバイデッドピックアッ
プ10をギターなどの弦楽器に張設された弦20の近傍
に配置し、デバイデッドピックアップ10により得られ
た弦波形信号Wsに基づいて、中央処理装置(CPU)
12の処理により楽音発生装置14を制御し、楽音を発
生するようになされている。
【0013】なお、この実施の形態の説明においては、
弦楽器として6本の弦20を張設するギターを用いた場
合について説明する。
【0014】即ち、デバイデッドピックアップ10は、
その間に6本の弦20を張設したギターのナット16と
ブリッジ18との間のブリッジ18近傍に配置されてお
り、弦20が弾弦されたときには、弦20の各弦毎に弦
振動を検出し、検出した弦振動を弦波形信号Wsに変換
して出力するものである。
【0015】デバイデッドピックアップ10から出力さ
れた弦波形信号Wsは、ローパスフィルタ22に入力さ
れ、ローパスフィルタ22で不要な高調波成分を除去し
た後に、正ピークパルス発生装置24、負ピークパルス
発生装置26およびエンベロープ検出装置28へ入力さ
れる。
【0016】なお、ローパスフィルタ22、正ピークパ
ルス発生装置24および負ピークパルス発生装置26
は、弦20の各弦に対応してそれぞれ設けられており、
従って、この実施の形態においては、6本の弦20に対
応して6組のローパスフィルタ22、正ピークパルス発
生装置24および負ピークパルス発生装置26が設けら
れている。
【0017】ここで、正ピークパルス発生装置24と負
ピークパルス発生装置26とは、電子弦楽器においては
公知の装置であり、それぞれ弦波形信号Wsの正ピーク
(後述する)に同期したパルス信号Paと負ピーク(後
述する)に同期したパルス信号Pbとを出力し、出力さ
れたパルス信号Pa、Pbはピーク間隔計測装置30へ
入力される。
【0018】ピーク間隔計測装置30は、各弦毎のパル
ス信号Paのパルス間隔、パルス信号Pbのパルス間
隔、パルス信号Paのパルスとパルス信号Pbのパルス
との間隔をそれぞれ計測して出力するものであり、ま
た、エンベロープ検出装置28は、各弦毎の弦波形信号
Wsのエンベロープを出力するものであって、ピーク間
隔計測装置30の出力とエンベロープ検出装置28の出
力とから、CPU12は楽音発生指示情報を生成し、楽
音発生装置14へ出力する。
【0019】楽音発生装置14は、CPU12から入力
された楽音発生指示情報に基づくデジタル楽音信号をロ
ーパスフィルタを介して発生し、こうして発生されたデ
ジタル楽音信号がD/A(デジタル/アナログ)変換器
32によりアナログ楽音信号に変換され、音響装置34
を介して聴取し得る楽音として空間中に放音されるよう
になされている。
【0020】なお、符号36は、フローチャートを参照
しながら後述するCPU12の各種処理などを実行する
ためのプログラムなどが格納されたリード・オンリ・メ
モリ(ROM)36であり、符号38は、CPU12に
よるプログラムに基づく各種処理の実行に必要なレジス
タ群が設定されたワーキング・エリアとしてのランダム
・アクセス・メモリ(RAM)であり、例えば、エンベ
ロープ検出装置28およびピーク間隔計測装置30の出
力を一時保存したり、楽音発生装置14の制御パラメー
タを格納したりする。
【0021】ここで、弦20が弾弦された場合に、デバ
イデッドピックアップ10がどのような波形の弦波形信
号Wsを出力するのかを、図2に示すモデルケースを参
照しながら説明する。
【0022】まず、図2(a)に示すように、押弦して
いない弦20(開放弦)をネックに近い位置(以降にお
いては、単に「ネック側(ナット16側)」と表現す
る。)で弾弦した場合には(図2(a)の(a−1)参
照)、弦20の波動はブリッジ18側とナット16側と
の両方向に伝播し、ブリッジ18とナット16とに到達
するとそれぞれ反射され、逆相の波動となって戻ってく
る。そして、これら両方向の波動が弦20の上を丁度一
往復したときに、弾弦の瞬間と同じ波動の状態に戻り、
波形の1周期となる。
【0023】上記した波動をデバイデッドピックアップ
10で検出すると、波動がデバイデッドピックアップ1
0の真上にあるときに、弦波形信号Wsの波形の変化率
は最大になる。そして、波動が正相の場合には当該変化
率は正の方向に最大となり、波動が逆相の場合には当該
変化率は負の方向に最大となる。
【0024】こうした、ブリッジ18側に進行する波動
とナット16側に進行する波動とのそれぞれに関して、
相の変化を時間(t)軸上に表したものが図2(a)の
(a−2)および(a−3)である。
【0025】また、ブリッジ18側に進行する波動とナ
ット16側に進行する波動との両方向の波動により、デ
バイデッドピックアップ10が出力する弦波形信号Ws
の波形は、図2(a)の(a−4)に示すようになる。
【0026】即ち、図2(a)の(a−2)は、ブリッ
ジ18側に進行する波動の相の変化を示すものであり、
まず正相の波動がデバイデッドピックアップ10の真上
を通過するときに、弦波形信号Wsの波形の変化率は正
の方向に最大になる(矢印A参照)。そして、デバイデ
ッドピックアップ10の真上を通過した波動がブリッジ
18に到達すると、ブリッジ18により反射されて逆相
の波動となって戻される。この逆相の波動がデバイデッ
ドピックアップ10の真上を通過するときに、弦波形信
号Wsの波形の変化率は負の方向に最大になる(矢印B
参照)。さらに、デバイデッドピックアップ10の真上
を通過した逆相の波動はナット16に到達し、ナット1
6により反射されて正相の波動となって戻され、弾弦位
置に到達して波形の1周期となる。
【0027】一方、図2(a)の(a−3)は、ナット
16側に進行する波動の相の変化を示すものであり、ま
ず正相の波動がナット16に到達すると、ナット16に
より反射されて逆相の波動となって戻される。この逆相
の波動がデバイデッドピックアップ10の真上を通過す
るときに、弦波形信号Wsの波形の変化率は負の方向に
最大になる(矢印C参照)。そして、デバイデッドピッ
クアップ10の真上を通過した波動がブリッジ18に到
達すると、ブリッジ18により反射されて正相の波動と
なって戻され、デバイデッドピックアップ10の真上を
通過するときに、弦波形信号Wsの波形の変化率は正の
方向に最大になる(矢印D参照)。さらに、この正相の
波動が弾弦位置に到達し、波形の1周期となる。
【0028】なお、本明細書においては、「正ピーク」
とは、弦波形信号Wsの波形の変化率が正の方向の最大
から負の方向の最大に変化する途中の変化率0となる瞬
間αを意味するものとし、「負ピーク」とは、弦波形信
号Wsの波形の変化率が負の方向の最大から正の方向の
最大に変化する途中の変化率0となる瞬間βを意味する
ものとする。
【0029】次に、図2(b)に示すように、押弦して
いない弦20(開放弦)をブリッジ18に近い位置(以
降においては、単に「ブリッジ18側」と表現する。)
で弾弦した場合には(図2(b)の(b−1)参照)、
弾弦位置からブリッジ18までの距離が図2(a)の場
合より短いため、弾弦の瞬間からブリッジ18側に進行
する波動がデバイデッドピックアップ10に到達するま
での時間は、図2(b)の(b−2)に示すように図2
(a)の(a−2)と比較すると短くなり、その結果、
図2(b)の(b−4)に表されるように、弦波形信号
Wsの波形が正ピークに到達するまでの時刻は、図2
(a)の(a−4)と比較すると弾弦の瞬間に近くな
る。
【0030】一方、弾弦位置からナット16までの距離
は図2(a)の場合より長くなるため、弾弦の瞬間から
ナット16側に進行する波動がデバイデッドピックアッ
プ10に到達するまでの時間は、図2(b)の(b−
3)に示すように図2(a)の(a−3)と比較すると
長くなり、その結果、図2(b)の(b−4)に表され
るように、弦波形信号Wsの波形が負ピークに到達する
までの時刻は、図2(a)の(a−4)と比較すると弾
弦の瞬間から遠くなる。
【0031】しかしながら、第2図(a)と第2図
(b)とはいずれも開放弦を弾弦したものであるので、
弦20の振動部位の全長(有効長)は等しいため、弦波
形信号Wsの波形の周期は等しくなる。従って、弦波形
信号Wsの波形の正ピークを基準にして、図2(a)の
(a−4)と図2(b)の(b−4)とを比較すると、
弦波形信号Wsの波形の負ピークに関しては、図2
(a)の(a−4)に比べて図2(b)の(b−4)の
方がより後ろにあることがわかる。
【0032】さらに、図2(c)に示すように、指によ
り第5フレットを押弦した弦20を図2(a)の場合と
同じ位置で弾弦した場合(図2(c)の(c−1)参
照)には、第2図(a)において説明したと同様な原理
により、ブリッジ18側に進行する波動とナット16側
に進行する波動とのそれぞれに関して、相の変化を時間
(t)軸上に表したものが図2(c)の(c−2)およ
び(c−3)となり、デバイデッドピックアップ10が
出力する弦波形信号Wsの波形は図2(c)の(c−
4)に示すようになる。
【0033】ここで、図2(a)(b)(c)を参照す
ると、弾弦の瞬間の時刻を基準とするといずれの場合に
おいても、弦波形信号Wsの波形の正ピークは、ブリッ
ジ18側に進行する波動がブリッジ18に到達する時刻
と一致し、弦波形信号Wsの波形の負ピークは、ナット
16側に進行する波動がナット16または押弦位置で反
射され、ブリッジ18に到達する時刻と一致する。
【0034】以上のことから、弦波形信号Wsの波形の
負ピークから正ピークまでの時間は、弦20の有効長に
関わらず、弾弦位置からブリッジ18までの距離によっ
て一義的に決まるものである。
【0035】次に、図2に示したモデルケースにおける
波形を実際に観測した状態を示す図3を参照しながら、
弦波形信号Wsの波形の負ピークから正ピークまでの時
間間隔の計測に関して説明する。
【0036】図3(a)には、図2(a)に対応する場
合が示されており、押弦していない弦20(開放弦)を
ネック側(ナット16側)で弾弦した場合における、デ
バイデッドピックアップ10で得られた弾弦直後の弦波
形信号Wsと、正ピークパルス発生装置24の出力信号
Paと、負ピークパルス発生装置26の出力信号Pbと
の関係が示されている。
【0037】ここで、出力信号Paの立ち下がりから出
力信号Pbの立ち上がりまでの時間(正ピーク−負ピー
ク間隔)をTaとし、出力信号Pbの立ち上がりから出
力信号Paの立ち下がりまでの時間(負ピーク−正ピー
ク間隔)をTbとし、「Ta+Tb=T(正ピーク−正
ピーク間隔)」とする。
【0038】また、図3(b)には、図2(b)に対応
する場合が示されており、押弦していない弦20(開放
弦)をブリッジ18側で弾弦した場合における、デバイ
デッドピックアップ10で得られた弾弦直後の弦波形信
号Wsと、正ピークパルス発生装置24の出力信号Pa
と、負ピークパルス発生装置26の出力信号Pbとの関
係が示されている。
【0039】この図3(b)におけるTは図3(a)に
おけるTと等しいが、図3(b)におけるTaは図3
(a)におけるTaより長く、図3(b)におけるTb
は図3(a)におけるTbより短い。
【0040】また、図3(c)には、図2(c)に対応
する場合が示されており、指により第5フレットで押弦
した弦20を図3(a)(図2(a))の場合と同じ位
置で弾弦した場合における、デバイデッドピックアップ
10で得られた弾弦直後の弦波形信号Wsと、正ピーク
パルス発生装置24の出力信号Paと、負ピークパルス
発生装置26の出力信号Pbとの関係が示されている。
【0041】この図3(c)におけるTは図3(a)に
おけるTより短いが、図3(c)におけるTbは図3
(a)におけるTbと等しい。
【0042】従って、弦波形信号Wsのこうした性質に
鑑みると、Tbに応じて楽音発生装置14の所定の制御
パラメータを制御することにより、弾弦位置による楽音
制御が可能になるものである。
【0043】また、Tbの長さを計測して得た値に所定
の演算を施し、楽音発生装置14の所定の制御パラメー
タを制御するようにして、弾弦位置による楽音制御をお
こなってもよい。
【0044】例えば、アコースティック・ギターにおい
ては、ネック側(ナット16側)で弾弦する場合と比較
すると、ブリッジ18側で弾弦するとより硬い音質にな
ることが知られているが、上記Tbで得られた値で楽音
発生装置14のフィルタ特性を変化させるようにする
と、アコースティック・ギターで生じる音質変化を忠実
にシミュレートすることができる。
【0045】図4には、上記Tbの変化に応じて発音さ
れる楽音を変化させるためのCPU12の処理を表すフ
ローチャートが示されている。なお、本実施の形態にお
いては、弦波形信号のピーク間隔の計測はピーク間隔計
測装置30で、エンベロープの検出はエンベロープ検出
装置28でそれぞれ行われ、各計測結果、検出結果がC
PU12へ供給されて、CPU12において、供給され
たデータに基づき発音指示情報やカットオフ周波数制御
情報が生成される構成とした。
【0046】まず、フローチャートに図示しない処理を
説明する。電源を投入すると、その後にイニシャライズ
処理が行われる。このイニシャライズ処理においては、
CPU12に内蔵されたレジスタ、RAM38ならびに
各種周辺装置のイニシャライズ処理が行われる。
【0047】イニシャライズ処理が終了すると、エンベ
ロープ検出装置28の出力に基づいて、弦20の弾弦が
行われたか否かを監視する処理が行われる。エンベロー
プ検出装置28の出力の一連の変化が所定の条件に適合
しない場合には、弾弦されていないものと判断され、引
き続きエンベロープ検出装置28の出力の変化を監視す
る処理を行う。
【0048】一方、エンベロープ検出装置28の出力の
一連の変化が所定の条件に適合した場合には、弾弦され
たものと判断され、図4のフローチャートに示される処
理を行い、楽音発生装置の制御を行うことになる。
【0049】具体的には、ステップS402において、
ピーク間隔計測装置30で計測された弦波形信号Wsの
正ピーク同士の間隔(正ピーク−正ピーク間隔)の計測
値Tを取得し、続くステップS404において、ピーク
間隔計測装置30で計測された弦波形信号Wsの負ピー
ク同士の間隔(負ピーク−負ピーク間隔)の計測値T1
を取得する。
【0050】そして、こうして得られた正ピーク−正ピ
ーク間隔Tおよび負ピーク−負ピーク間隔T1に基づい
て、発音すべき楽音の発音ピッチを算出し、発音すべき
楽音の発音ピッチを決定することになる(ステップS4
06)。発音すべき楽音の発音ピッチの算出にあたって
は、例えば、 発音ピッチ=2/(T+T1) (TとT1との平均値の逆数) の演算を行って発音ピッチを求める。
【0051】続くステップS408において、エンベロ
ープ検出装置28で計測された弦波形信号Wsの最大振
幅値を取得する。
【0052】そして、ステップS406の処理において
決定された発音ピッチとステップS408において取得
された最大振幅値とに基づいて、前記発音ピッチの情報
と前記最大振幅値に基づく楽音強度の情報とからなる発
音指示情報を生成する(ステップS410)。
【0053】一方、ステップS412において、ピーク
間隔計測装置30で計測された弦波形信号Wsの負ピー
クから正ピークまでの間隔(負ピーク−正ピーク間隔)
Tbを取得し、弾弦位置に対応する値を算出する。
【0054】そして、ステップS412で算出した値
に、所定のオフセット値を加算して、楽音発生装置14
のローパスフィルタのカットオフ周波数を制御するカッ
トオフ周波数制御情報を生成する(ステップS41
4)。
【0055】ステップS416において、ステップS4
10において生成された発音指示情報とステップS41
4において生成されたカットオフ周波数制御情報とを楽
音発生装置14に供給し、楽音発生装置14を制御し
て、発音指示情報に対応する発音ピッチと振幅とのデジ
タル楽音信号を、カットオフ周波数制御情報に対応する
カットオフ周波数のローパスフィルタを介して出力し、
一連の処理を終了する。CPU12は、弾弦がある毎
に、以上説明したステップS402からステップS41
6までの一連の処理を行い、楽音発生装置14を制御す
る。
【0056】楽音発生装置14から出力されたデジタル
楽音信号はD/A変換器32でアナログ楽音信号に変化
され、さらに音響装置34によって空間中に聴取し得る
楽音として放音される。
【0057】従って、この電子弦楽器においては、弦2
0の弾弦位置に応じて負ピーク−正ピーク間隔Tbが変
化し、この負ピーク−正ピーク間隔Tbの変化に応じて
楽音発生装置14のローパスフィルタのカットオフ周波
数が制御されることになる。このため、弾弦位置がネッ
ク側(ナット16側)の場合に当該カットオフ周波数を
低く設定し、弾弦位置がブリッジ18側に移動するに従
って当該カットオフ周波数が上がるように設定しておく
と、弦20をネック側(ナット16側)で弾弦した場合
には、楽音発生装置14のローパスフィルタのカットオ
フ周波数が低くなって、やわらかい音質の楽音が放音さ
れることになり、弦20をブリッジ18側で弾弦した場
合には、楽音発生装置14のローパスフィルタのカット
オフ周波数が上がって、より硬い音質の楽音が放音され
ることになる。
【0058】なお、上記した実施の形態においては、負
ピーク−正ピーク間隔Tbに基づいて、楽音発生装置1
4のローパスフィルタのカットオフ周波数を制御する場
合に関して説明した。しかしながら、カットオフ周波数
の制御に代えて、負ピーク−正ピーク間隔Tbに基づ
き、楽音発生装置14が認識し得るいかなる制御情報を
生成するようにしてもよい。
【0059】例えば、2種類の音色の混合バランスを制
御する音色バランス制御情報を生成してもよく、こうし
た音色バランス制御情報を生成すると、弾弦位置をネッ
ク側(ナット16側)からブリッジ18側に移動するに
従って、発音される楽音の音色をある音色から別の音色
へと徐々に変化させることができる。
【0060】また、音色切り換え情報を生成してもよ
く、こうした音色切り換え情報を生成すると、弾弦位置
をネック側(ナット16側)からブリッジ18側に移動
するに従って、発音される楽音の音色を次々に切り換え
ることができる。
【0061】さらに、発音される楽音の定位を制御する
パン制御情報を生成してもよく、こうしたパン制御情報
を生成すると、弾弦位置をネック側(ナット16側)か
らブリッジ18側に移動するに従って、発音される楽音
の定位を右から左へ、あるいはその逆に、徐々に変化さ
せることができる。
【0062】さらにまた、発音される楽音のエンベロー
プの中で、アタックレベルを制御するアタックレベル制
御情報を生成してもよく、こうしたアタックレベル制御
情報を生成すると、弾弦位置をネック側(ナット16
側)からブリッジ18側に移動するに従って、発音され
る楽音のアタックが強調されるようにすることができ
る。
【0063】また、発音される楽音に対するピッチベン
ド情報の時間的変動を制御するピッチベンド制御情報を
生成してもよく、こうしたピッチベンド制御情報を生成
すると、弾弦位置をネック側(ナット16側)からブリ
ッジ18側に移動するに従って、発音される楽音の時間
的に変化するピッチ偏移が大きくなるように、あるいは
小さくなるようにすることができる。例えば、弾弦位置
をネック側(ナット16側)からブリッジ18側に移動
するに従って、発音される楽音の、例えばアタック部分
の高音側に偏移したピッチから標準ピッチへ復帰する際
のピッチ偏移がより大きくなるようにすることができ
る。
【0064】さらに、音量制御情報を生成してもよく、
こうした音量制御情報を生成すると、弾弦位置をネック
側(ナット16側)からブリッジ18側に移動するに従
って、発音される楽音の音量が大きくなるように、ある
いは小さくなるようにすることができる。
【0065】なお、上記した実施の態様においては、
「負ピーク」が特許請求の範囲における「第1種別のピ
ーク」に対応し、「正ピーク」が特許請求の範囲におけ
る「第2種別のピーク」に対応することになる。しかし
ながら、デバイデッドピックアップの出力特性や、ある
いは反転アンプなどが含まれるような回路構成をとるこ
とによって、上記した実施の態様において示した弦波形
信号Wsを反転した波形をもとに楽音制御を行うように
すると、その場合は波形の正負の関係が逆になるので、
「正ピーク」が特許請求の範囲における「第1種別のピ
ーク」に対応し、負ピークが特許請求の範囲における
「第2種別のピーク」に対応することになるものであ
り、本発明が上記した場合を含むものであることは勿論
である。
【0066】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、ペダルなどの特別な操作子を用いることな
しに、通常の弦楽器奏法のみを用いることによって、発
生楽音に対し、弾弦位置に応じた変化を与えることがで
きるという効果を奏する。
【0067】しかも、通常の電子弦楽器のピッチ検出に
不可欠なピーク間隔計測のための構成を、特に大きく変
更することなくこれを実現することができるという優れ
た効果をも有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子弦楽器の楽音制御装置を備え
た電子弦楽器の実施の形態の一例の全体構成を示すブロ
ック構成図である。
【図2】弦が弾弦された場合にデバイデッドピックアッ
プがどのような波形の弦波形信号Wsを出力するのかを
示すための説明図であり、(a)は開放弦をネック側
(ナット側)で弾弦した場合を示し、(b)は開放弦を
ブリッジ側で弾弦した場合を示し、(c)は第5フレッ
トを押弦して(a)と同じ位置で弾弦した場合を示す。
【図3】弦波形信号Wsの波形の負ピークから正ピーク
までの時間間隔の計測を説明するための波形図であり、
(a)は開放弦をネック側(ナット側)で弾弦した場合
を示し、(b)は開放弦をブリッジ側で弾弦した場合を
示し、(c)は第5フレットを押弦して(a)と同じ位
置で弾弦した場合を示す。
【図4】負ピーク−正ピーク間隔Tbの変化に応じて発
音される楽音を変化させる処理を行うためのフローチャ
ートである。
【符号の説明】
10 デバイデッドピックアップ 12 CPU 14 楽音発生装置 16 ナット 18 ブリッジ 20 弦 22 ローパスフィルタ 24 正ピークパルス発生装置 26 負ピークパルス発生装置 28 エンベロープ検出装置 30 ピーク間隔計測装置 32 D/A変換器 34 音響装置 36 ROM 38 RAM

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弦振動の検出により得られた波形信号の
    第1種別のピークから前記第1種別のピークの次の第2
    種別のピークまでの時間間隔を計測するピーク間隔計測
    手段と、 前記波形信号に対応する楽音を発生する楽音発生手段
    と、 前記ピーク間隔計測手段により計測された時間間隔に基
    づいて、前記楽音発生手段によって発生される楽音の特
    性を制御する制御手段とを有することを特徴とする電子
    弦楽器の楽音制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子弦楽器の楽音制御装
    置において、 前記第1種別のピークから前記第1種別のピークの次の
    第2種別のピークまでの時間間隔は弾弦位置に対応し、
    前記第2種別のピークから前記第2種別のピークの次の
    第1種別のピークまでの時間間隔は弦の振動周波数に対
    応するものであることを特徴とする電子弦楽器の楽音制
    御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子弦楽器の楽音制御装
    置において、 前記ピーク間隔計測手段は前記波形信号の1周期の時間
    間隔を測定し、測定結果に基づいて、前記楽音発生手段
    から発生される楽音の音高を制御することを特徴とする
    電子弦楽器の楽音制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電子弦楽器の楽音制御装
    置において、 前記第1種別のピークに同期するパルス信号および前記
    第2種別のピークに同期するパルス信号をそれぞれ発生
    するピークパルス発生手段を有し、 前記ピーク間隔計測手段は、前記ピークパルス発生手段
    から発生された第1種別のピークに同期するパルスか
    ら、同じく前記ピークパルス発生手段から発生された前
    記第1種別のピークの次の第2種別のピークに同期する
    パルスまでの時間間隔を計測することを特徴とする電子
    弦楽器の楽音制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の電子弦楽器の楽音制御装
    置において、 前記楽音発生手段はフィルタを有し、 前記制御手段は、前記ピーク間隔計測手段により計測さ
    れた時間間隔に基づいて、前記フィルタの周波数特性を
    制御することを特徴とする電子弦楽器の楽音制御装置。
JP03302396A 1996-01-26 1996-01-26 電子弦楽器の楽音制御装置 Expired - Fee Related JP3534932B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03302396A JP3534932B2 (ja) 1996-01-26 1996-01-26 電子弦楽器の楽音制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP03302396A JP3534932B2 (ja) 1996-01-26 1996-01-26 電子弦楽器の楽音制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09204184A true JPH09204184A (ja) 1997-08-05
JP3534932B2 JP3534932B2 (ja) 2004-06-07

Family

ID=12375202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP03302396A Expired - Fee Related JP3534932B2 (ja) 1996-01-26 1996-01-26 電子弦楽器の楽音制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3534932B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07110687A (ja) * 1993-10-08 1995-04-25 Roland Corp ピッチ情報検出装置
JPH096339A (ja) * 1995-06-16 1997-01-10 Yamaha Corp 演奏位置検出方法およびピッチ検出方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07110687A (ja) * 1993-10-08 1995-04-25 Roland Corp ピッチ情報検出装置
JPH096339A (ja) * 1995-06-16 1997-01-10 Yamaha Corp 演奏位置検出方法およびピッチ検出方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3534932B2 (ja) 2004-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2799364B2 (ja) 音高認識方法及び装置
JP2615825B2 (ja) 電子弦楽器
US6881890B2 (en) Musical tone generating apparatus and method for generating musical tone on the basis of detection of pitch of input vibration signal
JP3020608B2 (ja) 少なくとも1つの張設された弦とピックアップを有する信号分析装置
JPH03174590A (ja) 電子楽器
JP2782949B2 (ja) 鍵盤楽器
JP3653854B2 (ja) 弦楽器型電子楽器
US4198891A (en) Circuit for simulating sounds of percussive instruments
JP3534932B2 (ja) 電子弦楽器の楽音制御装置
JP3346699B2 (ja) 電子楽器
JP3526505B2 (ja) 電子楽器
JP3460408B2 (ja) 楽音制御装置
JP6135312B2 (ja) 電子弦楽器、楽音制御方法及びプログラム
JP2722584B2 (ja) 楽音制御装置
JP2557687Y2 (ja) 電子楽器
JP3617142B2 (ja) 音程調整装置および電気楽器
JP2615946B2 (ja) 楽音制御装置
JPH07271374A (ja) 電子楽器
JP2765578B2 (ja) 波形信号制御装置
JP2722846B2 (ja) 電子楽器
JP2746153B2 (ja) 電子弦楽器
JP2759149B2 (ja) 楽音制御装置
JPH09319365A (ja) 弦楽器用ピッチ検出装置
JP2024163649A (ja) 電子楽器、電子楽器を制御するための方法及びプログラム
JP5509849B2 (ja) 楽音生成装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040309

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040310

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees