JPH0920529A - ガラス組成物及びその製造方法 - Google Patents
ガラス組成物及びその製造方法Info
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- JPH0920529A JPH0920529A JP7170590A JP17059095A JPH0920529A JP H0920529 A JPH0920529 A JP H0920529A JP 7170590 A JP7170590 A JP 7170590A JP 17059095 A JP17059095 A JP 17059095A JP H0920529 A JPH0920529 A JP H0920529A
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- chromium
- glass composition
- composition
- gas
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- Glass Compositions (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 レーザ発振あるいは光増幅作用を示す波長範
囲が格段に広く、その中心波長が、光通信波長領域にと
って重要な1.3〜1.5μmにあるようなレーザあるい
は光増幅用に使用でき、かつ、単独で永久磁石特性を実
現するガラス組成物を得る。 【解決手段】 Ca2+を中心にBe2+,Mg2+,S
r2+,Ba2+等のアルカリ炭酸塩又は酸化物の1種また
は2種以上を10〜75mol%含有し、かつ、CrO2微
粒子及びCr4+イオンを含んでいるガラス組成物であ
る。また、このガラス組成物の製造は、前記アルカリ土
類炭酸塩又はその酸化物を主たる組成とするガラスにC
rイオンを含有させ、かつ、雰囲気ガスとして、He,
Ne,Ar,Kr,Xe等の不活性ガスとO2,H2,C
O,CO2ガスの内から少なくとも1種のガスとの混合
ガスを用いてガラス作製を行う。
囲が格段に広く、その中心波長が、光通信波長領域にと
って重要な1.3〜1.5μmにあるようなレーザあるい
は光増幅用に使用でき、かつ、単独で永久磁石特性を実
現するガラス組成物を得る。 【解決手段】 Ca2+を中心にBe2+,Mg2+,S
r2+,Ba2+等のアルカリ炭酸塩又は酸化物の1種また
は2種以上を10〜75mol%含有し、かつ、CrO2微
粒子及びCr4+イオンを含んでいるガラス組成物であ
る。また、このガラス組成物の製造は、前記アルカリ土
類炭酸塩又はその酸化物を主たる組成とするガラスにC
rイオンを含有させ、かつ、雰囲気ガスとして、He,
Ne,Ar,Kr,Xe等の不活性ガスとO2,H2,C
O,CO2ガスの内から少なくとも1種のガスとの混合
ガスを用いてガラス作製を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス組成物及び
その製造方法に関し、特に、磁気計測、磁気加工、磁性
粉末に使用される粉末永久磁石、及び光計測、光加工、
光通信等に使用されるレーザあるいは光増幅作用を示す
ガラス組成物に適用して有効な技術に関するものであ
る。
その製造方法に関し、特に、磁気計測、磁気加工、磁性
粉末に使用される粉末永久磁石、及び光計測、光加工、
光通信等に使用されるレーザあるいは光増幅作用を示す
ガラス組成物に適用して有効な技術に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、磁性微粒子を非磁性物中に分散さ
せた複合型磁石の例として、ESD(Elongated Single
Domain)磁石、陽極酸化処理をした多孔質酸化アルミニ
ウム皮膜中に磁性金属を充填させた磁石、及びバリウム
フェライトや希土類コバルト化合物等をゴム、または樹
脂等に混入させたプラスチック磁石等が知られている。
これらは有害な金属塩溶液中で電気メッキの手法を用い
るか、もしくは高温熱処理の繰り返し操作を要するなど
磁石製造工程が複雑な上に、使用温度に対して磁気変動
が大きいものである。
せた複合型磁石の例として、ESD(Elongated Single
Domain)磁石、陽極酸化処理をした多孔質酸化アルミニ
ウム皮膜中に磁性金属を充填させた磁石、及びバリウム
フェライトや希土類コバルト化合物等をゴム、または樹
脂等に混入させたプラスチック磁石等が知られている。
これらは有害な金属塩溶液中で電気メッキの手法を用い
るか、もしくは高温熱処理の繰り返し操作を要するなど
磁石製造工程が複雑な上に、使用温度に対して磁気変動
が大きいものである。
【0003】一方、従来、Cr4+イオンの誘導放出を利
用した応用例として、Cr4+イオンをドープしたYAG
(イットリウム・アルミニウム・ガーネット:ザクロ石
形結晶構造を持つ素材)またはY2SiO5及びMg2S
iO4等の単結晶レーザが知られているが、これらの例
は、いずれも結晶格子中にCrイオンを含有させたもの
であり、光通信媒体用の光ファイバに加工出来ない。
用した応用例として、Cr4+イオンをドープしたYAG
(イットリウム・アルミニウム・ガーネット:ザクロ石
形結晶構造を持つ素材)またはY2SiO5及びMg2S
iO4等の単結晶レーザが知られているが、これらの例
は、いずれも結晶格子中にCrイオンを含有させたもの
であり、光通信媒体用の光ファイバに加工出来ない。
【0004】また、一般に作製されているCrドープガ
ラスは、含有されるCrイオン価数の殆どがCr3+また
はCr6+である。
ラスは、含有されるCrイオン価数の殆どがCr3+また
はCr6+である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の磁性微粒子を非磁性物中に分散させた該記複合型磁
石は、金属塩溶液中で電気メッキの手法を用いるか、も
しくは、高温熱処理の繰り返し操作を要するなど磁石製
造工程が複雑な上に、使用温度に対して磁気変動が大き
いため、磁石特性の温度安定性や耐候性が十分でないと
いう問題があった。
来の磁性微粒子を非磁性物中に分散させた該記複合型磁
石は、金属塩溶液中で電気メッキの手法を用いるか、も
しくは、高温熱処理の繰り返し操作を要するなど磁石製
造工程が複雑な上に、使用温度に対して磁気変動が大き
いため、磁石特性の温度安定性や耐候性が十分でないと
いう問題があった。
【0006】また、ガラス中にCr4+イオンを含有させ
た例では、ガラス中へのCr4+イオンの含有率が低いた
め、発光強度が極めて小さいという問題があった。
た例では、ガラス中へのCr4+イオンの含有率が低いた
め、発光強度が極めて小さいという問題があった。
【0007】本発明の目的は、粉末永久磁石に適用でき
る強磁性特性を持ち、かつ、レーザ発振あるいは光増幅
作用を示す波長範囲が格段に広く、その中心波長が、光
通信波長域にとって重要な1.3〜1.5μmにあるよう
なレーザあるいは光増幅器に使用できる光学特性を同一
のガラス組成物で取得することが可能な技術を提供する
ことにある。
る強磁性特性を持ち、かつ、レーザ発振あるいは光増幅
作用を示す波長範囲が格段に広く、その中心波長が、光
通信波長域にとって重要な1.3〜1.5μmにあるよう
なレーザあるいは光増幅器に使用できる光学特性を同一
のガラス組成物で取得することが可能な技術を提供する
ことにある。
【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
にする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、遷移金属イオンを活性イオンとするガラ
スの発光作用を検討していたところ、アルカリ土類炭酸
塩またはその酸化物を主たる組成とするガラスに、前記
のCrドーパント材を含有させ、溶融及び再加熱処理時
の雰囲気に用いるHe,Ne,Ar,Kr,Xe等の不
活性ガスと、O2,H2,CO,CO2及び塩化クロミル
(CrO2Cl2)ガスの内から選ばれる少なくとも1種
のガスとの混合ガスによる酸化還元平衡の制御により、
ガラス中に微細なCrO2微粒子を分散含有せしめるこ
とを見出した。
に、本発明は、遷移金属イオンを活性イオンとするガラ
スの発光作用を検討していたところ、アルカリ土類炭酸
塩またはその酸化物を主たる組成とするガラスに、前記
のCrドーパント材を含有させ、溶融及び再加熱処理時
の雰囲気に用いるHe,Ne,Ar,Kr,Xe等の不
活性ガスと、O2,H2,CO,CO2及び塩化クロミル
(CrO2Cl2)ガスの内から選ばれる少なくとも1種
のガスとの混合ガスによる酸化還元平衡の制御により、
ガラス中に微細なCrO2微粒子を分散含有せしめるこ
とを見出した。
【0010】この製造方法で作製したCrO2微粒子分
散ガラスは、1.1〜1.7μmの範囲の広い波長帯域で
強い蛍光が得られ、これを光増幅器に構成すれば、これ
までになく波長範囲の広い光増幅が可能である。また、
ガラス内のCrO2微粒子の発現する強磁性特性を応用
し、これを粉末状に粉砕すれば、本発明の原料として最
適な磁性粉末を得ることができ、これを圧縮成形すれば
粉末磁石の製造が可能である。
散ガラスは、1.1〜1.7μmの範囲の広い波長帯域で
強い蛍光が得られ、これを光増幅器に構成すれば、これ
までになく波長範囲の広い光増幅が可能である。また、
ガラス内のCrO2微粒子の発現する強磁性特性を応用
し、これを粉末状に粉砕すれば、本発明の原料として最
適な磁性粉末を得ることができ、これを圧縮成形すれば
粉末磁石の製造が可能である。
【0011】すなわち、アルカリ土類2価イオンを主要
組成とするガラス中にナノメータサイズのCrO2微粒
子を分散させることにより、光通信の実用通信波長とし
て重要な1.3〜1.5μm帯の広帯域光増幅器用に構成
できる蛍光特性、及び、応用範囲の広い粉末永久磁石に
適用可能な強磁性特性を複合して具備するガラス組成物
が得られる。
組成とするガラス中にナノメータサイズのCrO2微粒
子を分散させることにより、光通信の実用通信波長とし
て重要な1.3〜1.5μm帯の広帯域光増幅器用に構成
できる蛍光特性、及び、応用範囲の広い粉末永久磁石に
適用可能な強磁性特性を複合して具備するガラス組成物
が得られる。
【0012】以下、本発明について詳細に説明する。
【0013】本発明の基本的なガラス組成物は、ベリリ
ウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バ
リウムの炭酸塩または酸化物からなる群より選ばれた1
種または複数種の化合物を10乃至75mol%(モル
%)含有し、これにCrO2微粒子及びCr4+イオンを
含有するガラス組成物である。
ウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バ
リウムの炭酸塩または酸化物からなる群より選ばれた1
種または複数種の化合物を10乃至75mol%(モル
%)含有し、これにCrO2微粒子及びCr4+イオンを
含有するガラス組成物である。
【0014】そして、前記本発明のガラス組成物は、坩
堝中にBeO,MgO,CaO,SrO及びBaOのう
ちの少なくとも1種からなるアルカリ土類酸化物を10
mol%乃至72mol%含み、かつ、金属クロム、クロム酸
化物、クロム硫化物、クロム塩化物、硝酸クロム、水酸
化クロム、または有機クロム化合物からなる群より選ば
れた1種または複数種の化合物及びガラス原料を含むク
ロムドープガラス原料を配合し、前記クロムドープガラ
ス原料を不活性ガス、酸素ガス、水素ガス、一酸化炭素
ガス、二酸化炭素ガスより1種または複数種から選んだ
ガスの雰囲気中で加熱溶融し、この溶融したクロムドー
プガラス原料を急冷し、この急冷したクロムドープガラ
ス原料をガラス転移温度以上でかつ軟化点温度以下の温
度に再加熱して製造される。
堝中にBeO,MgO,CaO,SrO及びBaOのう
ちの少なくとも1種からなるアルカリ土類酸化物を10
mol%乃至72mol%含み、かつ、金属クロム、クロム酸
化物、クロム硫化物、クロム塩化物、硝酸クロム、水酸
化クロム、または有機クロム化合物からなる群より選ば
れた1種または複数種の化合物及びガラス原料を含むク
ロムドープガラス原料を配合し、前記クロムドープガラ
ス原料を不活性ガス、酸素ガス、水素ガス、一酸化炭素
ガス、二酸化炭素ガスより1種または複数種から選んだ
ガスの雰囲気中で加熱溶融し、この溶融したクロムドー
プガラス原料を急冷し、この急冷したクロムドープガラ
ス原料をガラス転移温度以上でかつ軟化点温度以下の温
度に再加熱して製造される。
【0015】さらに、前記ガラス組成物の製造方法で形
成されたガラス組成物を粉砕してガラス粉末とし、この
ガラス粉末に有機樹脂原料を混合して、相互に直交する
圧力と磁場を印加して圧縮成形する。
成されたガラス組成物を粉砕してガラス粉末とし、この
ガラス粉末に有機樹脂原料を混合して、相互に直交する
圧力と磁場を印加して圧縮成形する。
【0016】前記アルカリ土類酸化物の含有が10mol
%より少なくなると、磁気特性及び発光強度が著しく低
下する。また、アルカリ土類酸化物が75mol%以上で
はガラス化形成が困難になる等の問題を生じる。Crイ
オンの含有量は重量基準で10〜50000ppm、最
適添加量範囲は200〜5000ppmである。Crイ
オンの含有量がこの範囲より少ないとその添加効果はな
く、一方、前記範囲を超えると添加効果が減少する。
%より少なくなると、磁気特性及び発光強度が著しく低
下する。また、アルカリ土類酸化物が75mol%以上で
はガラス化形成が困難になる等の問題を生じる。Crイ
オンの含有量は重量基準で10〜50000ppm、最
適添加量範囲は200〜5000ppmである。Crイ
オンの含有量がこの範囲より少ないとその添加効果はな
く、一方、前記範囲を超えると添加効果が減少する。
【0017】前記本発明の基本的ガラス組成の特徴は、
ガラス形成能力のあるB2O3,V2O5,As2O5が全く
含まれていないことにある。ただし、ガラス安定化のた
め、SiO2,GeO2,SnO2を0〜50mol%含み、
かつ、熱還元剤としてCeO2,SnO,Sb2O3等が
数mol%含まれることである。即ち、mol%表示で、
ガラス形成能力のあるB2O3,V2O5,As2O5が全く
含まれていないことにある。ただし、ガラス安定化のた
め、SiO2,GeO2,SnO2を0〜50mol%含み、
かつ、熱還元剤としてCeO2,SnO,Sb2O3等が
数mol%含まれることである。即ち、mol%表示で、
【0018】
【数1】〔SiO2+GeO2+SnO2〕:0〜50mol
%,好ましくは5〜15mol%,であるガラス組成物で
ある。ここで、成分全体のmol%を記号〔 〕内に示
す。
%,好ましくは5〜15mol%,であるガラス組成物で
ある。ここで、成分全体のmol%を記号〔 〕内に示
す。
【0019】このほかのガラス組成は、主にBeO,M
gO,CaO,SrO,BaO等アルカリ土類酸化物の
安定化に寄与するガラス成分である1価、2価、3価、
4価、5価の酸化物からなる。そのmol%は、
gO,CaO,SrO,BaO等アルカリ土類酸化物の
安定化に寄与するガラス成分である1価、2価、3価、
4価、5価の酸化物からなる。そのmol%は、
【0020】
【数2】〔Al2O3+Ga2O3+In2O3〕:0〜60
mol%,好ましくは5〜25mol%,
mol%,好ましくは5〜25mol%,
【0021】
【数3】〔ZnO+CdO+PbO〕:0〜40mol
%,好ましくは15〜25mol%,
%,好ましくは15〜25mol%,
【0022】
【数4】〔Sc2O3+Y2O3+La2O3〕:0〜40mo
l%,好ましくは5〜20mol%,
l%,好ましくは5〜20mol%,
【0023】
【数5】〔TiO2+ZrO2〕:0〜40mol%,好ま
しくは10〜20mol%,
しくは10〜20mol%,
【0024】
【数6】〔Ta2O5+Nb2O5〕:0〜40mol%,好
ましくは10〜20mol%,
ましくは10〜20mol%,
【0025】
【数7】〔As2O3+Bi2O3〕:0〜40mol%,好
ましくは10〜20mol%,
ましくは10〜20mol%,
【0026】
【数8】〔Li2O,Na2O,K2O,Rb2O,Cs2
O〕:0〜30mol%,好ましくは5〜10mol%,で表
されるガラス組成物である。これらのガラス組成は構成
組成の面から以下の3つに大別できる。
O〕:0〜30mol%,好ましくは5〜10mol%,で表
されるガラス組成物である。これらのガラス組成は構成
組成の面から以下の3つに大別できる。
【0027】第一番目のグループは、Be2+,Mg2+,
Ca2+,Sr2+,Ba2+の炭酸塩または酸化物を主成分
として、これに酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化
インジウム等の3価イオンを導入したガラス組成物であ
る。この組成の特徴は、主成分とする多量のCa2+およ
びMg2+等のアルカリ土類2価イオンを用いてドープし
たCrイオンの電荷補償を行い、ガラス溶融時の溶融雰
囲気を必要に応じて酸化または、還元雰囲気下に調節し
てガラス溶融を行い、ガラス融体中にCrO2微粒子及
びCr3+,Cr4+を生成し、次いで行う再加熱処理によ
り、ガラス中に残留するCrイオンをCrO2微粒子に
合成せしめる。このガラス系では、前記の再加熱処理温
度と雰囲気ガス組成の制御によりCr4+イオンとCrO
2微粒子を同時に混在させることが可能であり、その結
果として図1に示される広帯域な発光特性及び図2に示
した強磁性特性が得られる。
Ca2+,Sr2+,Ba2+の炭酸塩または酸化物を主成分
として、これに酸化アルミニウム、酸化ガリウム、酸化
インジウム等の3価イオンを導入したガラス組成物であ
る。この組成の特徴は、主成分とする多量のCa2+およ
びMg2+等のアルカリ土類2価イオンを用いてドープし
たCrイオンの電荷補償を行い、ガラス溶融時の溶融雰
囲気を必要に応じて酸化または、還元雰囲気下に調節し
てガラス溶融を行い、ガラス融体中にCrO2微粒子及
びCr3+,Cr4+を生成し、次いで行う再加熱処理によ
り、ガラス中に残留するCrイオンをCrO2微粒子に
合成せしめる。このガラス系では、前記の再加熱処理温
度と雰囲気ガス組成の制御によりCr4+イオンとCrO
2微粒子を同時に混在させることが可能であり、その結
果として図1に示される広帯域な発光特性及び図2に示
した強磁性特性が得られる。
【0028】融体中に生成されるCr4+イオンは、ガラ
ス組成中のアルカリ土類酸化物組成比の増加に比例し
て、その含有濃度を増す傾向があり、とくに、アルカリ
土類酸化物組成が50mol%以上では一段とその傾向が
顕著になる。また、アルカリ土類2価イオンによるCr
4+イオン生成効果は、Be2+,Mg2+,Ca2+,S
r2+,Ba2+の順番であり、Cr4+イオンの生成効率を
増すためにはイオン半径の比較的小さいBe2+,M
g2+,Ca2+等の組成を用いる方が好ましい。
ス組成中のアルカリ土類酸化物組成比の増加に比例し
て、その含有濃度を増す傾向があり、とくに、アルカリ
土類酸化物組成が50mol%以上では一段とその傾向が
顕著になる。また、アルカリ土類2価イオンによるCr
4+イオン生成効果は、Be2+,Mg2+,Ca2+,S
r2+,Ba2+の順番であり、Cr4+イオンの生成効率を
増すためにはイオン半径の比較的小さいBe2+,M
g2+,Ca2+等の組成を用いる方が好ましい。
【0029】ガラス組成物は、CaOの一部を他の2価
イオン(BeO,SrO,BaO)で置換、または3
価、5価イオンの添加によりガラス転移温度、融点等の
熱特性が調整可能であり、この結果ガラスの安定形成が
図れる。また、Al2O3の一部を他の3価イオンに置換
することによっても前記2価イオン添加効果と同様の熱
特性の調整が可能である。一方、CaOの一部をPbO
で置換することにより大幅にガラスの融点を低下させる
ことができ、また、P2O5置換によりガラス化範囲の拡
大が図れる。
イオン(BeO,SrO,BaO)で置換、または3
価、5価イオンの添加によりガラス転移温度、融点等の
熱特性が調整可能であり、この結果ガラスの安定形成が
図れる。また、Al2O3の一部を他の3価イオンに置換
することによっても前記2価イオン添加効果と同様の熱
特性の調整が可能である。一方、CaOの一部をPbO
で置換することにより大幅にガラスの融点を低下させる
ことができ、また、P2O5置換によりガラス化範囲の拡
大が図れる。
【0030】2番目のグループは、Be2+,Mg2+,C
a2+,Sr2+,Ba2+の炭酸塩または酸化物を主成分と
する組成に、酸化スカンジウム、酸化イットリウム及び
酸化ランタン等の3価イオンを導入したガラス組成物で
ある。このガラス系においても、Cr4+イオンとCrO
2微細粒子を生成でき、前記広帯域な発光特性及び強磁
性特性を具備できる。この組成物では前記1番目のガラ
ス組成物に比べ、より高い発光強度が得られるが、これ
は、ガラス融体中に生成するCr4+イオン濃度の増大に
起因する。この原因として、Cr4+イオン生成に前記ア
ルカリ土類酸化物イオンの他に、Sc3+,Y3+及びLa
3+が有効に作用していることによるものと思われる。い
ずれにしても、このガラス組成物では、その活性イオン
効果により大きな発光特性が得られる。このガラス組成
物は、前記一番目のグループに比べ溶融温度が50〜2
00℃上昇するが、このガラス系においても前記第一番
目のグループと同様に1価、2価、3価、4価、5価イ
オンで組成の一部を置換することによりガラスの安定化
と熱特性を制御できる。
a2+,Sr2+,Ba2+の炭酸塩または酸化物を主成分と
する組成に、酸化スカンジウム、酸化イットリウム及び
酸化ランタン等の3価イオンを導入したガラス組成物で
ある。このガラス系においても、Cr4+イオンとCrO
2微細粒子を生成でき、前記広帯域な発光特性及び強磁
性特性を具備できる。この組成物では前記1番目のガラ
ス組成物に比べ、より高い発光強度が得られるが、これ
は、ガラス融体中に生成するCr4+イオン濃度の増大に
起因する。この原因として、Cr4+イオン生成に前記ア
ルカリ土類酸化物イオンの他に、Sc3+,Y3+及びLa
3+が有効に作用していることによるものと思われる。い
ずれにしても、このガラス組成物では、その活性イオン
効果により大きな発光特性が得られる。このガラス組成
物は、前記一番目のグループに比べ溶融温度が50〜2
00℃上昇するが、このガラス系においても前記第一番
目のグループと同様に1価、2価、3価、4価、5価イ
オンで組成の一部を置換することによりガラスの安定化
と熱特性を制御できる。
【0031】3番目のグループは、Be2+,Mg2+,C
a2+,Sr2+,Ba2+の炭酸塩または酸化物と酸化チタ
ンあるいは酸化ジルコニウムからなる組成物である。こ
のガラスの組成的特徴は酸化アルミニウムを含まなくて
もガラスを形成できることにある。このガラス系におい
ても前記第一番目のグループと同様にCr4+イオンとC
rO2微細粒子を生成でき、該記の広帯域な発光特性及
び強磁性特性を具備できる。また、1価、2価、3価、
4価、5価イオンで組成の一部を置換することにより、
ガラスの安定化と熱特性を制御できる。
a2+,Sr2+,Ba2+の炭酸塩または酸化物と酸化チタ
ンあるいは酸化ジルコニウムからなる組成物である。こ
のガラスの組成的特徴は酸化アルミニウムを含まなくて
もガラスを形成できることにある。このガラス系におい
ても前記第一番目のグループと同様にCr4+イオンとC
rO2微細粒子を生成でき、該記の広帯域な発光特性及
び強磁性特性を具備できる。また、1価、2価、3価、
4価、5価イオンで組成の一部を置換することにより、
ガラスの安定化と熱特性を制御できる。
【0032】(ドーパント材の種類)表1、表3〜4の
ガラス組成物に含有されるドーパント材として、金属ク
ロム及びクロム酸化物(CrO,Cr2O3,CrO2,
CrO3)、クロム硫化物(Cr2(SO4)3・nH
2O)、クロム塩化物(CrCl3・6H2O)、硝酸ク
ロム(Cr(NO3)3・9H2O)及び水酸化クロム
(Cr(OH)3・nH2O)を用いた。ドープしたCr
イオンは、ガラス中の様々なサイトに応じた価数状態を
とるが、ガラス組成表の表1、表3〜表4のガラス組成
を用いた場合、すべてのクロムドーパント材で程度の差
はあるもののCr4+活性イオンによる1.1〜1.7μm
の範囲にわたる広い波長帯域での蛍光特性と、強磁性特
性が得られることを確認した。特に、金属クロム及びク
ロム酸化物(CrO,Cr2O3,CrO2,CrO3)を
ドーパントに用いたガラスは、蛍光強度及び残留磁束密
度が一段と高い特性が得られる。
ガラス組成物に含有されるドーパント材として、金属ク
ロム及びクロム酸化物(CrO,Cr2O3,CrO2,
CrO3)、クロム硫化物(Cr2(SO4)3・nH
2O)、クロム塩化物(CrCl3・6H2O)、硝酸ク
ロム(Cr(NO3)3・9H2O)及び水酸化クロム
(Cr(OH)3・nH2O)を用いた。ドープしたCr
イオンは、ガラス中の様々なサイトに応じた価数状態を
とるが、ガラス組成表の表1、表3〜表4のガラス組成
を用いた場合、すべてのクロムドーパント材で程度の差
はあるもののCr4+活性イオンによる1.1〜1.7μm
の範囲にわたる広い波長帯域での蛍光特性と、強磁性特
性が得られることを確認した。特に、金属クロム及びク
ロム酸化物(CrO,Cr2O3,CrO2,CrO3)を
ドーパントに用いたガラスは、蛍光強度及び残留磁束密
度が一段と高い特性が得られる。
【0033】以上、説明したガラス組成物とCrドーパ
ント材からなるガラスは、Crイオン濃度が10ppm
以上であれば、いずれも図1と同様な蛍光スペクトルを
示し、かつ、YAGレーザ励起により、1.2〜1.7
μmの範囲の波長域においてレーザ発振が確認され、ま
た、Crイオン濃度が100ppm以上では粉末永久磁
石に適用可能な強磁性特性が発現する。
ント材からなるガラスは、Crイオン濃度が10ppm
以上であれば、いずれも図1と同様な蛍光スペクトルを
示し、かつ、YAGレーザ励起により、1.2〜1.7
μmの範囲の波長域においてレーザ発振が確認され、ま
た、Crイオン濃度が100ppm以上では粉末永久磁
石に適用可能な強磁性特性が発現する。
【0034】前記ガラス中のCrの状態については、透
過電子顕微鏡観察結果から類推して、その結合状態はC
rO2酸化物以外にクロムとAl,Sc,Y,La等の
3価の酸化物との複合酸化物の存在が考えられる。この
他に、イオンの状態でCr3+,Cr4+,Cr5+等の3価
イオンから5価イオンが存在する。この中でCrO2酸
化物及びCr4+イオンは前記のように4価の配位子場形
成に強く影響するアルカリ土類酸化物、及びイットリウ
ム・ランタン等の酸化物組成とガラス製造時の雰囲気ガ
ス組成に大きく依存している。
過電子顕微鏡観察結果から類推して、その結合状態はC
rO2酸化物以外にクロムとAl,Sc,Y,La等の
3価の酸化物との複合酸化物の存在が考えられる。この
他に、イオンの状態でCr3+,Cr4+,Cr5+等の3価
イオンから5価イオンが存在する。この中でCrO2酸
化物及びCr4+イオンは前記のように4価の配位子場形
成に強く影響するアルカリ土類酸化物、及びイットリウ
ム・ランタン等の酸化物組成とガラス製造時の雰囲気ガ
ス組成に大きく依存している。
【0035】つまり、ガラス組成にBe2+,Mg2+,C
a2+,Sr2+,Ba2+の炭酸塩または酸化物の1種また
は2種以上を10〜75mol%含有し、かつ、ガラス溶
融及び再加熱処理時の加熱温度とその雰囲気ガス組成を
厳密に制御することにより、クロムイオンを4価の状態
まで酸化あるいは還元させ、さらに、非架橋酸素等との
酸化反応によりCrO2微粒子を生成させ、粉末永久磁
石またはレーザ・光増幅用ガラス組成物としている。
a2+,Sr2+,Ba2+の炭酸塩または酸化物の1種また
は2種以上を10〜75mol%含有し、かつ、ガラス溶
融及び再加熱処理時の加熱温度とその雰囲気ガス組成を
厳密に制御することにより、クロムイオンを4価の状態
まで酸化あるいは還元させ、さらに、非架橋酸素等との
酸化反応によりCrO2微粒子を生成させ、粉末永久磁
石またはレーザ・光増幅用ガラス組成物としている。
【0036】本発明のガラスの作製は、いずれも坩堝溶
融法を用いて行った。一方、ガラス内に生成するCrO
2微粒子の作製法としては、前述の金属クロム及びクロ
ム化合物を、アルカリ土類2価イオンで電荷補償し、溶
融雰囲気組成を必要に応じて酸化あるいは還元雰囲気に
制御して溶融することにより、ガラス融液中にはCrO
2微粒子とCr3+イオン、Cr4+イオン等のCrイオン
が混在する。
融法を用いて行った。一方、ガラス内に生成するCrO
2微粒子の作製法としては、前述の金属クロム及びクロ
ム化合物を、アルカリ土類2価イオンで電荷補償し、溶
融雰囲気組成を必要に応じて酸化あるいは還元雰囲気に
制御して溶融することにより、ガラス融液中にはCrO
2微粒子とCr3+イオン、Cr4+イオン等のCrイオン
が混在する。
【0037】このガラス溶融時に用いた雰囲気ガスは、
前記のガス種からなり、これを酸化雰囲気として用いる
ためには、前記不活性ガス中に純酸素ガスを体積%で
0.01〜0.1%、還元雰囲気として用いる場合、前記
不活性ガス中に水素またはCO量を0.1〜1%の範囲
で混合する。
前記のガス種からなり、これを酸化雰囲気として用いる
ためには、前記不活性ガス中に純酸素ガスを体積%で
0.01〜0.1%、還元雰囲気として用いる場合、前記
不活性ガス中に水素またはCO量を0.1〜1%の範囲
で混合する。
【0038】次に、これをガラス転移点以上で、かつ、
軟化点以下の温度範囲で再加熱処理を行うことにより、
ガラス中に残留する前記Crイオンの一部をCrO2微
粒子として生成せしめ、かつ、Cr4+濃度を高めること
ができる。
軟化点以下の温度範囲で再加熱処理を行うことにより、
ガラス中に残留する前記Crイオンの一部をCrO2微
粒子として生成せしめ、かつ、Cr4+濃度を高めること
ができる。
【0039】この再加熱処理により生成するCrO2微
粒子は、針状の形状を呈し、そのサイズは、長さ約50
〜100nm、幅約5〜20nmである。再加熱処理温
度は500〜800℃で、その雰囲気ガス組成は、前記
の雰囲気ガス組成と同様である。作製条件がこの範囲以
外ではCrイオンからCrO2微粒子への合成量が減少
し、かつ、粒子サイズの変動を招きガラスの光学品質が
大幅に低下する。
粒子は、針状の形状を呈し、そのサイズは、長さ約50
〜100nm、幅約5〜20nmである。再加熱処理温
度は500〜800℃で、その雰囲気ガス組成は、前記
の雰囲気ガス組成と同様である。作製条件がこの範囲以
外ではCrイオンからCrO2微粒子への合成量が減少
し、かつ、粒子サイズの変動を招きガラスの光学品質が
大幅に低下する。
【0040】なお、予めSnO,Sb2O3等の熱還元剤
をガラス組成に添加することにより、前記の再加熱処理
段階で合成されるCrO2量が増加する。CrO2合成に
は前記の作製条件に加えてこれらの熱還元剤との併用が
好ましい。
をガラス組成に添加することにより、前記の再加熱処理
段階で合成されるCrO2量が増加する。CrO2合成に
は前記の作製条件に加えてこれらの熱還元剤との併用が
好ましい。
【0041】図3に、CrO2微粒子分散ガラスの透過
電子顕微鏡観察による模式図を示す。図3に示すよう
に、CrO2微粒子は長さ約50〜100nm、幅約5
〜20nmのサイズからなる針状を形成し、ランダムな
状態で分布する。図2に示す強磁性特性はこのCrO2
微粒子の発現に起因するが、個々のCrO2微粒子は周
囲のガラスに被覆された状態であるため、粉砕において
もCrO2微粒子が直接合体することなく、磁気的相互
作用に起因する保磁力の急激な低下を防止することがで
きる特徴を持っている。
電子顕微鏡観察による模式図を示す。図3に示すよう
に、CrO2微粒子は長さ約50〜100nm、幅約5
〜20nmのサイズからなる針状を形成し、ランダムな
状態で分布する。図2に示す強磁性特性はこのCrO2
微粒子の発現に起因するが、個々のCrO2微粒子は周
囲のガラスに被覆された状態であるため、粉砕において
もCrO2微粒子が直接合体することなく、磁気的相互
作用に起因する保磁力の急激な低下を防止することがで
きる特徴を持っている。
【0042】このガラスを粉末状に粉砕すれば、好適な
磁性粉末を得ることができる。本発明の粉末磁石は、こ
のガラスを約1μm以下の微粉末に粉砕した後、加圧方
向と印加磁場が直角になるように磁界中で圧縮成形し、
熱硬化性の有機樹脂をバインダとして固化し永久磁石を
得る。
磁性粉末を得ることができる。本発明の粉末磁石は、こ
のガラスを約1μm以下の微粉末に粉砕した後、加圧方
向と印加磁場が直角になるように磁界中で圧縮成形し、
熱硬化性の有機樹脂をバインダとして固化し永久磁石を
得る。
【0043】本発明による粉末永久磁石は、前記従来の
磁石と異なり温度変化に対しても磁気変動がなく、耐候
性にも優れしかも圧粉処理においても保磁力が低下しな
いと共に製造の容易な粉末永久磁石の組成物である。
磁石と異なり温度変化に対しても磁気変動がなく、耐候
性にも優れしかも圧粉処理においても保磁力が低下しな
いと共に製造の容易な粉末永久磁石の組成物である。
【0044】このガラス組成物は、レーザ発振材料、光
増幅材料としての応用は勿論のこと、単独で粉末磁石材
料に用いることができる。特に、光増幅材料としてこの
材料をファイバに加工すれば光通信の実用波長である
1.3〜1.5μm帯の全長域に適用できる光帯域な光増
幅器が実現され、通信システムの信頼性向上と経済化を
図ることが可能である。
増幅材料としての応用は勿論のこと、単独で粉末磁石材
料に用いることができる。特に、光増幅材料としてこの
材料をファイバに加工すれば光通信の実用波長である
1.3〜1.5μm帯の全長域に適用できる光帯域な光増
幅器が実現され、通信システムの信頼性向上と経済化を
図ることが可能である。
【0045】本発明によるレーザまたは光増幅用ガラス
組成物は、ガラス作製法に坩堝溶融法を用い、その溶融
温度を1450〜1600℃の範囲に制御し、溶融雰囲
気に、He,Ne,Ar,Kr,Xe等の不活性ガスと
O2,H2,CO,CO2ガスの内から少なくとも1種の
ガスとの混合ガスを用いるものであり、雰囲気ガスの混
合比率及びガス種の組み合わせにより、溶融雰囲気を所
望の酸化及び還元雰囲気に調整し、ガラス融体中にCr
O2酸化物微粒子とCr3+,Cr4+,Cr5+等のCrイ
オンを生成させる。さらに、溶融したガラスを、大気中
または前記不活性ガス中で室温まで冷却した後、500
〜800℃で10時間以上の再加熱処理を行った後、
0.5〜2℃/minの冷却速度で室温まで徐冷させ
た。この雰囲気ガスとしてHe,Ne,Ar,Kr,X
e等の不活性ガスとO2,H2,CO,CO2ガスの内か
ら少なくとも1種のガスとの混合ガスを用いるものであ
る。
組成物は、ガラス作製法に坩堝溶融法を用い、その溶融
温度を1450〜1600℃の範囲に制御し、溶融雰囲
気に、He,Ne,Ar,Kr,Xe等の不活性ガスと
O2,H2,CO,CO2ガスの内から少なくとも1種の
ガスとの混合ガスを用いるものであり、雰囲気ガスの混
合比率及びガス種の組み合わせにより、溶融雰囲気を所
望の酸化及び還元雰囲気に調整し、ガラス融体中にCr
O2酸化物微粒子とCr3+,Cr4+,Cr5+等のCrイ
オンを生成させる。さらに、溶融したガラスを、大気中
または前記不活性ガス中で室温まで冷却した後、500
〜800℃で10時間以上の再加熱処理を行った後、
0.5〜2℃/minの冷却速度で室温まで徐冷させ
た。この雰囲気ガスとしてHe,Ne,Ar,Kr,X
e等の不活性ガスとO2,H2,CO,CO2ガスの内か
ら少なくとも1種のガスとの混合ガスを用いるものであ
る。
【0046】この様な再加熱処理においてはその処理条
件により、ガラス中のCrイオン価数を所望のCrイオ
ン価数への制御が可能であり、また、CrイオンのCr
O2酸化物微粒子への合成反応も進行する。この結果と
して、再加熱処理によりガラス中のCrO2酸化物微粒
子の含有濃度は高まる。
件により、ガラス中のCrイオン価数を所望のCrイオ
ン価数への制御が可能であり、また、CrイオンのCr
O2酸化物微粒子への合成反応も進行する。この結果と
して、再加熱処理によりガラス中のCrO2酸化物微粒
子の含有濃度は高まる。
【0047】前述した手段によれば、本発明によるガラ
ス組成物は、バルク状でレーザあるいは光増幅作用を示
すが、コア部を中心とした領域にCrイオンをドープし
た光導波路あるいは光ファイバにおいても同様の作用を
示した。その作製法としては、従来方法が適用できる。
例えば、光ファイバ作製法としては、ロッドインチュー
ブ法あるいは石英ガラスおよびCrを含まない本組成ガ
ラスチューブ中に本発明ガラス組成物を入れ、線引きす
る方法が適用できた。
ス組成物は、バルク状でレーザあるいは光増幅作用を示
すが、コア部を中心とした領域にCrイオンをドープし
た光導波路あるいは光ファイバにおいても同様の作用を
示した。その作製法としては、従来方法が適用できる。
例えば、光ファイバ作製法としては、ロッドインチュー
ブ法あるいは石英ガラスおよびCrを含まない本組成ガ
ラスチューブ中に本発明ガラス組成物を入れ、線引きす
る方法が適用できた。
【0048】本発明の永久磁石及びレーザ・光増幅用ガ
ラス組成物の製造方法によれば、安価なアルカリ土類炭
酸塩及び酸化物を主要なガラス組成とし、ガラス作製法
として汎用な坩堝溶融法を用い、ガラス溶融時及びその
後の再加熱時の加熱温度と雰囲気ガス組成の制御等の安
易な方法によりCrO2微細粒子やCr4+イオンの合成
が実現されるため、ガラス製造上極めて有利な特徴を持
っている。
ラス組成物の製造方法によれば、安価なアルカリ土類炭
酸塩及び酸化物を主要なガラス組成とし、ガラス作製法
として汎用な坩堝溶融法を用い、ガラス溶融時及びその
後の再加熱時の加熱温度と雰囲気ガス組成の制御等の安
易な方法によりCrO2微細粒子やCr4+イオンの合成
が実現されるため、ガラス製造上極めて有利な特徴を持
っている。
【0049】さらに、この製造方法では合成されるCr
O2酸化物及びCr4+イオンは、ドーパント材の化学結
合状態やそのイオン価数に大きく依存しないため、多種
多様なドーパント剤の適用を可能とする特徴がある。し
かも、溶融したガラスからの素子形成、あるいは、ファ
イバ作製した後も該記再加熱処理と同様の処理を施すこ
とにより、素子やファイバ内にCrO2酸化物微粒子及
びCr4+イオンを再生成することができる。
O2酸化物及びCr4+イオンは、ドーパント材の化学結
合状態やそのイオン価数に大きく依存しないため、多種
多様なドーパント剤の適用を可能とする特徴がある。し
かも、溶融したガラスからの素子形成、あるいは、ファ
イバ作製した後も該記再加熱処理と同様の処理を施すこ
とにより、素子やファイバ内にCrO2酸化物微粒子及
びCr4+イオンを再生成することができる。
【0050】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
施の形態を詳細に説明する。
【0051】なお、実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。
【0052】本発明の一実施の形態の光増幅用ガラス組
成物の組成表を表1及び表3〜表4に示す。
成物の組成表を表1及び表3〜表4に示す。
【0053】(実施形態1)図1は本発明の一実施形態
(実施形態1)のガラス組成物表1に示す試料番号11
の蛍光特性を示す図、図2は本発明の一実施形態(実施
形態1)のガラス組成物表1に示す試料番号11の試料
振動型磁気測定器により測定したヒステリシス曲線であ
る。図3は本発明による粉末永久磁石に使用するCrO
2微粒子分散ガラスの透過電子顕微鏡観察による模式図
である。図1において、横軸は波長(Wavelength)で
あり、縦軸は蛍光の強度(Fluoresence intensity)で
ある。
(実施形態1)のガラス組成物表1に示す試料番号11
の蛍光特性を示す図、図2は本発明の一実施形態(実施
形態1)のガラス組成物表1に示す試料番号11の試料
振動型磁気測定器により測定したヒステリシス曲線であ
る。図3は本発明による粉末永久磁石に使用するCrO
2微粒子分散ガラスの透過電子顕微鏡観察による模式図
である。図1において、横軸は波長(Wavelength)で
あり、縦軸は蛍光の強度(Fluoresence intensity)で
ある。
【0054】本発明の一実施形態(実施形態1)の光増
幅用ガラス組成物は、ガラス組成表1に示すガラス組成
物(mol%)を以下の方法により合成した。まず、ガ
ラス原料である炭酸塩あるいは酸化物を瑪瑙乳鉢中で十
分に混合した後、所定の量を白金製の坩堝に入れ、酸素
濃度が0.01%に調整した酸素とHeとの混合ガスか
らなる雰囲気炉中で、室温から2℃/min〜20℃/
minの昇温速度で加熱し、1000℃で1時間保持し
ガラス原料中の水分及び吸着酸素を脱気させた後、2℃
/min〜20℃/minの昇温速度で1400〜16
00℃まで加熱制御し、同温度で、30〜90分間保持
し溶融合成した。溶融合成したガラスは、600〜75
0℃に余熱したモールド上にガラス融液を流しだし室温
まで自然冷却した。
幅用ガラス組成物は、ガラス組成表1に示すガラス組成
物(mol%)を以下の方法により合成した。まず、ガ
ラス原料である炭酸塩あるいは酸化物を瑪瑙乳鉢中で十
分に混合した後、所定の量を白金製の坩堝に入れ、酸素
濃度が0.01%に調整した酸素とHeとの混合ガスか
らなる雰囲気炉中で、室温から2℃/min〜20℃/
minの昇温速度で加熱し、1000℃で1時間保持し
ガラス原料中の水分及び吸着酸素を脱気させた後、2℃
/min〜20℃/minの昇温速度で1400〜16
00℃まで加熱制御し、同温度で、30〜90分間保持
し溶融合成した。溶融合成したガラスは、600〜75
0℃に余熱したモールド上にガラス融液を流しだし室温
まで自然冷却した。
【0055】次に、雰囲気ガス組成をHe,Ne,A
r,Kr,Xe等の不活性ガスと酸素濃度が0.05〜
0.1%の範囲に制御した電気炉中において600〜7
50℃で10時間保持し、その後0.5℃/分(min)
〜2℃/分(min)の速度で室温まで徐冷した。徐冷し
たガラスは10mm×20mm×2tmmの板状に切り
出し、切削面を4000番相当までの研磨を行った。
r,Kr,Xe等の不活性ガスと酸素濃度が0.05〜
0.1%の範囲に制御した電気炉中において600〜7
50℃で10時間保持し、その後0.5℃/分(min)
〜2℃/分(min)の速度で室温まで徐冷した。徐冷し
たガラスは10mm×20mm×2tmmの板状に切り
出し、切削面を4000番相当までの研磨を行った。
【0056】ガラスの蛍光測定は、発振波長が1.06
μmのYAGレーザ光を励起光に用い、冷却Geを検出
器とした分光光学系により1100〜1700nmまで
の波長範囲を測定したところ、図1と同様な蛍光スペク
トルが得られた。このガラス系の蛍光測定の結果を表2
に示す。表2が示す様に、蛍光強度は酸化カルシウム、
酸化マグネシウム組成及び溶融雰囲気の酸素濃度に大き
く依存していることが分かる。
μmのYAGレーザ光を励起光に用い、冷却Geを検出
器とした分光光学系により1100〜1700nmまで
の波長範囲を測定したところ、図1と同様な蛍光スペク
トルが得られた。このガラス系の蛍光測定の結果を表2
に示す。表2が示す様に、蛍光強度は酸化カルシウム、
酸化マグネシウム組成及び溶融雰囲気の酸素濃度に大き
く依存していることが分かる。
【0057】ファイバ作製法は、ロッドインチューブ法
を用い、クラッドガラスに石英ガラス管または、Crを
ドープしない試料番号8のガラスを用い、コアガラスと
して表1のガラス組成物を挿入し石英系ファイバ線引き
装置により線引きを行った。
を用い、クラッドガラスに石英ガラス管または、Crを
ドープしない試料番号8のガラスを用い、コアガラスと
して表1のガラス組成物を挿入し石英系ファイバ線引き
装置により線引きを行った。
【0058】ガラス組成表1のガラス組成物を直系2m
m、長さ20mmに切断し端面を研磨し、中心波長1.
4μmの狭帯域フィルタを備えたレーザ共振器内に固定
した。片側より1.06μmYAGレーザ光を200m
w入射したところ100mwの出力が得られた。この時
の発振波長は1.4μm、線幅は0.01μm以下であっ
た。この様に、ガラス組成表1のガラス組成はレーザあ
るいは光増幅用マトリクスとして有用である。このガラ
ス系では前記蛍光特性同様に、酸化カルシウム、及び酸
化マグネシウム組成の増大と溶融雰囲気の酸素濃度制御
によりレーザの発振効率が改善され、酸化カルシウム組
成が50mol%(モル%)及び酸化マグネシウムが3mol
%以上のガラス組成物で、かつ、ガラス作製時の雰囲気
ガスとして酸素濃度が0.01〜0.001%に調整した
酸素とHe,Ne,Ar,Kr,あるいはXeとの混合
ガスを用いることにより発振効率が著しく増加した。
m、長さ20mmに切断し端面を研磨し、中心波長1.
4μmの狭帯域フィルタを備えたレーザ共振器内に固定
した。片側より1.06μmYAGレーザ光を200m
w入射したところ100mwの出力が得られた。この時
の発振波長は1.4μm、線幅は0.01μm以下であっ
た。この様に、ガラス組成表1のガラス組成はレーザあ
るいは光増幅用マトリクスとして有用である。このガラ
ス系では前記蛍光特性同様に、酸化カルシウム、及び酸
化マグネシウム組成の増大と溶融雰囲気の酸素濃度制御
によりレーザの発振効率が改善され、酸化カルシウム組
成が50mol%(モル%)及び酸化マグネシウムが3mol
%以上のガラス組成物で、かつ、ガラス作製時の雰囲気
ガスとして酸素濃度が0.01〜0.001%に調整した
酸素とHe,Ne,Ar,Kr,あるいはXeとの混合
ガスを用いることにより発振効率が著しく増加した。
【0059】上記に記載した蛍光及びレーザ特性は、ガ
ラス組成及び雰囲気ガス組成により大きく変化したが、
これはガラス組成及び雰囲気ガス組成により活性イオン
となるCr4+イオンの含有量が大きく変動するためであ
る。本発明であるレーザ及び光増幅用組成物の製造法に
よれば、ガラス組成物にアルカリ土類化物を主要な組成
として用い、かつ雰囲気ガス中の酸素濃度を精密に制御
することによりCrO2微細粒子の合成反応を促進でき
た。
ラス組成及び雰囲気ガス組成により大きく変化したが、
これはガラス組成及び雰囲気ガス組成により活性イオン
となるCr4+イオンの含有量が大きく変動するためであ
る。本発明であるレーザ及び光増幅用組成物の製造法に
よれば、ガラス組成物にアルカリ土類化物を主要な組成
として用い、かつ雰囲気ガス中の酸素濃度を精密に制御
することによりCrO2微細粒子の合成反応を促進でき
た。
【0060】飽和磁化が1.2emu/gの値を持つ本
実施例1のガラスを、ボールミルまたはスタンプミル粉
砕器を用いて粉砕し、粉砕粒子サイズが1μm以下のガ
ラス粉末を作製し、これをエポキシ樹脂、あるいはフェ
ノール樹脂等の熱硬化性樹脂と混練し、この混合物を非
磁性金型内に入れ加圧方向と印加磁場方向とを直角に
し、印加力3トン(ton)/cm2、印加磁場15キロガウ
ス(KG)の条件で圧縮成形した。この圧縮成形体を空
気中で120℃×1時間加熱し固化した。この磁石は密
度が4.2g/cm3、磁気特性は飽和磁化(4πIs)
230ガウス(G)、残留磁束密度(4πIr)208
G、保磁力570エールステッド(Oe)であった。な
お、磁石製造時の印加圧力を増すと密度が向上するた
め、飽和磁化、残留磁化が増大し磁石の品質が向上す
る。
実施例1のガラスを、ボールミルまたはスタンプミル粉
砕器を用いて粉砕し、粉砕粒子サイズが1μm以下のガ
ラス粉末を作製し、これをエポキシ樹脂、あるいはフェ
ノール樹脂等の熱硬化性樹脂と混練し、この混合物を非
磁性金型内に入れ加圧方向と印加磁場方向とを直角に
し、印加力3トン(ton)/cm2、印加磁場15キロガウ
ス(KG)の条件で圧縮成形した。この圧縮成形体を空
気中で120℃×1時間加熱し固化した。この磁石は密
度が4.2g/cm3、磁気特性は飽和磁化(4πIs)
230ガウス(G)、残留磁束密度(4πIr)208
G、保磁力570エールステッド(Oe)であった。な
お、磁石製造時の印加圧力を増すと密度が向上するた
め、飽和磁化、残留磁化が増大し磁石の品質が向上す
る。
【0061】(実施形態2)本発明の他の実施形態(実
施形態2)は、前記ガラス組成表3のガラス組成物(mo
l%)を前記実施例1と同様の方法により合成した。こ
のガラス系は前記表1の組成物にY2O3及びLa2O3組
成を加えたガラス組成物である。このガラス組成物にお
いても、図1と同様な蛍光スペクトルが得られた。この
ガラス系では、酸化イットリウム、酸化ランタン組成の
増加、及び最適な雰囲気ガス組成の組み合わせにより蛍
光強度の増大が達成できた。特に、酸化イットリウム組
成が5mol%以上、また、酸化ランタン組成が7mol%以
上のガラス組成物で雰囲気ガスの酸素濃度が0.01〜
0.001%の範囲では蛍光強度が著しく増加した。こ
のガラス組成物においても、前記実施例1の方法でファ
イバ化が図られ、かつ前記実施例1と同様な発振効率を
持つレーザ特性及び磁気特性が得られた。
施形態2)は、前記ガラス組成表3のガラス組成物(mo
l%)を前記実施例1と同様の方法により合成した。こ
のガラス系は前記表1の組成物にY2O3及びLa2O3組
成を加えたガラス組成物である。このガラス組成物にお
いても、図1と同様な蛍光スペクトルが得られた。この
ガラス系では、酸化イットリウム、酸化ランタン組成の
増加、及び最適な雰囲気ガス組成の組み合わせにより蛍
光強度の増大が達成できた。特に、酸化イットリウム組
成が5mol%以上、また、酸化ランタン組成が7mol%以
上のガラス組成物で雰囲気ガスの酸素濃度が0.01〜
0.001%の範囲では蛍光強度が著しく増加した。こ
のガラス組成物においても、前記実施例1の方法でファ
イバ化が図られ、かつ前記実施例1と同様な発振効率を
持つレーザ特性及び磁気特性が得られた。
【0062】表2のガラス組成物における酸化イットリ
ウム、及び酸化ランタン組成の増大に伴う蛍光強度の増
大は、ガラス中のCr4+イオンの増加に起因する。
ウム、及び酸化ランタン組成の増大に伴う蛍光強度の増
大は、ガラス中のCr4+イオンの増加に起因する。
【0063】即ち、Cr4+イオンの配位子場をイットリ
ウム、及びランタンイオンにより制御できることを示し
ている。このガラス系ではCr4+イオンを制御する組成
範囲が格段に広がり、前記実施例1に比べると、より効
果的な制御が可能である。
ウム、及びランタンイオンにより制御できることを示し
ている。このガラス系ではCr4+イオンを制御する組成
範囲が格段に広がり、前記実施例1に比べると、より効
果的な制御が可能である。
【0064】飽和磁化が1.5emu/gの値を持つ本
発明ガラス組成物を、該記粉砕器を用いて粉砕し、粉砕
粒子サイズが1μm以下のガラス粉末を作製しこれをエ
ポキシ樹脂5重量%と混練した。次に、この混合物を非
磁性金型内に入れ加圧方向と印加磁場方向とを直角に
し、加圧力3.5ton/cm2、印加磁場13KGの条件
で120℃×1時間加熱して圧縮成形した。この磁石は
密度が4.5g/cm3、磁気特性は飽和磁化(4πI
s)280G、残留磁束密度(4πIr)247G、保
磁持力650Oeであった。この様にして製造した粉末
磁石は切削加工が可能であった。
発明ガラス組成物を、該記粉砕器を用いて粉砕し、粉砕
粒子サイズが1μm以下のガラス粉末を作製しこれをエ
ポキシ樹脂5重量%と混練した。次に、この混合物を非
磁性金型内に入れ加圧方向と印加磁場方向とを直角に
し、加圧力3.5ton/cm2、印加磁場13KGの条件
で120℃×1時間加熱して圧縮成形した。この磁石は
密度が4.5g/cm3、磁気特性は飽和磁化(4πI
s)280G、残留磁束密度(4πIr)247G、保
磁持力650Oeであった。この様にして製造した粉末
磁石は切削加工が可能であった。
【0065】(実施形態3)本発明の他の実施形態(実
施形態3)は、前記ガラス組成表4のガラス組成物(mo
l%)を前記実施例1と同様の方法により合成した。こ
のガラス系の特徴は、酸化カルシウム組成が30mol%
以下で、かつ、酸化アルミニウムが全く含まれていない
ことである。この組成物においても前記表1〜2のガラ
ス組成物と同様、図1に示される蛍光スペクトルが得ら
れた。このガラス組成物においても前記実施例1の方法
でファイバ化が図られ、かつ、前記実施例1と同様な発
振特性と発振効率を持つレーザ特性が得られた。また、
このガラス組成においても実施例1及び2に比較すると
残留磁束密度及び保磁力が若干低下するものの磁気特性
が発現し、その応用として該記と同様の方法で粉末磁石
の製造ができた。
施形態3)は、前記ガラス組成表4のガラス組成物(mo
l%)を前記実施例1と同様の方法により合成した。こ
のガラス系の特徴は、酸化カルシウム組成が30mol%
以下で、かつ、酸化アルミニウムが全く含まれていない
ことである。この組成物においても前記表1〜2のガラ
ス組成物と同様、図1に示される蛍光スペクトルが得ら
れた。このガラス組成物においても前記実施例1の方法
でファイバ化が図られ、かつ、前記実施例1と同様な発
振特性と発振効率を持つレーザ特性が得られた。また、
このガラス組成においても実施例1及び2に比較すると
残留磁束密度及び保磁力が若干低下するものの磁気特性
が発現し、その応用として該記と同様の方法で粉末磁石
の製造ができた。
【0066】前記試料番号10のガラス組成物のCr含
有量を変化させた場合の蛍光測定の測定結果を表4に示
す。
有量を変化させた場合の蛍光測定の測定結果を表4に示
す。
【0067】前記実施例の製造方法を用いることによ
り、前記全てのガラス組成で粉末永久磁石に適用でき、
かつ、Cr4+イオンを活性中心とするレーザあるいは光
増幅器が構成できる。
り、前記全てのガラス組成で粉末永久磁石に適用でき、
かつ、Cr4+イオンを活性中心とするレーザあるいは光
増幅器が構成できる。
【0068】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
前記実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、前
記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲において種々変更可能であることは勿論であ
る。
【0069】
【表1】
【0070】
【表2】
【0071】
【表3】
【0072】
【表4】
【0073】
【表5】
【0074】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、ガラス組成物を用いたレーザあるいは光増幅器を構
成すれば、光通信で最も重要な1.3〜1.5μmを含む
実用通信波長領域を全てカバーできる、これまでにない
画期的なレーザあるいは光増幅器が得られる。
ば、ガラス組成物を用いたレーザあるいは光増幅器を構
成すれば、光通信で最も重要な1.3〜1.5μmを含む
実用通信波長領域を全てカバーできる、これまでにない
画期的なレーザあるいは光増幅器が得られる。
【図1】本発明の一実施形態(実施形態1)の試料番号
18のガラス組成物の発光スペクトルを示す図である。
18のガラス組成物の発光スペクトルを示す図である。
【図2】本実施形態1のガラス番号11の試料振動型磁
気測定器により測定したヒステリシスカーブである。
気測定器により測定したヒステリシスカーブである。
【図3】本発明による粉末永久磁石に使用するCrO2
微粒子分散ガラスの透過電子顕微鏡観察による模式図で
ある。
微粒子分散ガラスの透過電子顕微鏡観察による模式図で
ある。
1…CrO2微粒子が分散した本ガラスの磁性粉末、2
…針状のCrO2微粒子、3…本ガラス、4…CrO2微
粒子のサイズ。
…針状のCrO2微粒子、3…本ガラス、4…CrO2微
粒子のサイズ。
Claims (3)
- 【請求項1】 ベリリウム、マグネシウム、カルシウ
ム、ストロンチウム、バリウムの炭酸塩または酸化物か
らなる群より選ばれた1種または複数種の化合物を10
乃至75mol%含有し、これにCrO2微粒子及びCr4+
イオンを含有することを特徴とするガラス組成物。 - 【請求項2】 坩堝中にBeO,MgO,CaO,Sr
O及びBaOのうちの少なくとも1種からなるアルカリ
土類酸化物を10mol%乃至72mol%含み、かつ、金属
クロム、クロム酸化物、クロム硫化物、クロム塩化物、
硝酸クロム、水酸化クロム、または有機クロム化合物か
らなる群より選ばれた1種または複数種の化合物及びガ
ラス原料を含むクロムドープガラス原料を配合する工程
と、前記クロムドープガラス原料を不活性ガス、酸素ガ
ス、水素ガス、一酸化炭素ガス、二酸化炭素ガスより1
種または複数種から選んだガスの雰囲気中で加熱溶融す
る工程と、前記クロムドープガラス原料を急冷する工程
と、前記クロムドープガラス原料をガラス転移温度以上
でかつ軟化点温度以下の温度に再加熱する工程とを有す
ることを特徴とするガラス組成物の製造方法。 - 【請求項3】 請求項2に記載されるガラス組成物の製
造方法で形成されたガラス組成物を粉砕してガラス粉末
とする工程と、該ガラス粉末に有機樹脂原料を混合し
て、相互に直交する圧力と磁場を印加して圧縮成形する
工程を有することを特徴とするガラス組成物の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17059095A JP3301036B2 (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | ガラス組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17059095A JP3301036B2 (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | ガラス組成物及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0920529A true JPH0920529A (ja) | 1997-01-21 |
| JP3301036B2 JP3301036B2 (ja) | 2002-07-15 |
Family
ID=15907664
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17059095A Expired - Fee Related JP3301036B2 (ja) | 1995-07-06 | 1995-07-06 | ガラス組成物及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3301036B2 (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006229134A (ja) * | 2005-02-21 | 2006-08-31 | Toyota Gakuen | 光増幅媒体とその製造方法および光増幅器 |
| CN103979797A (zh) * | 2014-05-23 | 2014-08-13 | 南通市中友钢化玻璃制造有限公司 | 一种永磁性玻璃的生产工艺 |
| TWI608680B (zh) * | 2015-08-24 | 2017-12-11 | 曼瑟森三汽油公司 | 用於高能雷射系統中之可再回收、再平衡及再循環雷射氣體混合物之系統 |
| CN109316046A (zh) * | 2018-11-21 | 2019-02-12 | 湖北华强日用玻璃有限公司 | 一种用全玻璃器皿制作导磁发热体的方法 |
| CN110128014A (zh) * | 2019-06-03 | 2019-08-16 | 湖北华强日用玻璃有限公司 | 一种全高硼硅玻璃导磁加热器皿制备工艺 |
| CN113224222A (zh) * | 2021-05-08 | 2021-08-06 | 昆明理工大学 | 一种led植物灯发光芯片的制备方法 |
| CN113454035A (zh) * | 2019-01-29 | 2021-09-28 | 康宁公司 | 在玻璃组成物的处理期间减少铬氧化态的方法 |
-
1995
- 1995-07-06 JP JP17059095A patent/JP3301036B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2006229134A (ja) * | 2005-02-21 | 2006-08-31 | Toyota Gakuen | 光増幅媒体とその製造方法および光増幅器 |
| CN103979797A (zh) * | 2014-05-23 | 2014-08-13 | 南通市中友钢化玻璃制造有限公司 | 一种永磁性玻璃的生产工艺 |
| TWI608680B (zh) * | 2015-08-24 | 2017-12-11 | 曼瑟森三汽油公司 | 用於高能雷射系統中之可再回收、再平衡及再循環雷射氣體混合物之系統 |
| CN109316046A (zh) * | 2018-11-21 | 2019-02-12 | 湖北华强日用玻璃有限公司 | 一种用全玻璃器皿制作导磁发热体的方法 |
| CN109316046B (zh) * | 2018-11-21 | 2021-04-09 | 湖北华强日用玻璃有限公司 | 一种用全玻璃器皿制作导磁发热体的方法 |
| CN113454035A (zh) * | 2019-01-29 | 2021-09-28 | 康宁公司 | 在玻璃组成物的处理期间减少铬氧化态的方法 |
| CN110128014A (zh) * | 2019-06-03 | 2019-08-16 | 湖北华强日用玻璃有限公司 | 一种全高硼硅玻璃导磁加热器皿制备工艺 |
| CN113224222A (zh) * | 2021-05-08 | 2021-08-06 | 昆明理工大学 | 一种led植物灯发光芯片的制备方法 |
| CN113224222B (zh) * | 2021-05-08 | 2023-08-29 | 昆明理工大学 | 一种led植物灯发光芯片的制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3301036B2 (ja) | 2002-07-15 |
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