JPH0920556A - 誘電体磁器組成物 - Google Patents
誘電体磁器組成物Info
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- JPH0920556A JPH0920556A JP7186511A JP18651195A JPH0920556A JP H0920556 A JPH0920556 A JP H0920556A JP 7186511 A JP7186511 A JP 7186511A JP 18651195 A JP18651195 A JP 18651195A JP H0920556 A JPH0920556 A JP H0920556A
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- parts
- zro
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- tio
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- Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 焼結時にTiO2 に富む誘電特性の劣る異相
物の生成を抑制する。 【構成】 本発明は、BaOと、Ndを必須成分として
含むR2 O3 と、Bi2O3 と、TiO2 とを主成分と
し、一般式aBaO−bNd2 O3 −cBi2 O3 −d
TiO2 (a,b,c,dはモル%である)で表わさ
れ、a+b+c+d=100であり、cが0.8≦c≦
6.3であり、組成を示す図においてa=18.0,
(b+c)=15.0,かつ、d=67.0であるP点
とa=18.0,(b+c)=18.0,かつ、d=6
5.0であるQ点とa=12.6,(b+c)=19.
7,かつ、d=67.7であるR点とa=12.6,
(b+c)=17.7,かつ、d=69.7であるS点
の4点を結んでできる範囲内にa,(b+c),dがあ
り、かつ、体積分率にして85%以上が斜方晶である部
分を100重量部としたときにZrO2 の含有率を1.
8重量部以下とした。
物の生成を抑制する。 【構成】 本発明は、BaOと、Ndを必須成分として
含むR2 O3 と、Bi2O3 と、TiO2 とを主成分と
し、一般式aBaO−bNd2 O3 −cBi2 O3 −d
TiO2 (a,b,c,dはモル%である)で表わさ
れ、a+b+c+d=100であり、cが0.8≦c≦
6.3であり、組成を示す図においてa=18.0,
(b+c)=15.0,かつ、d=67.0であるP点
とa=18.0,(b+c)=18.0,かつ、d=6
5.0であるQ点とa=12.6,(b+c)=19.
7,かつ、d=67.7であるR点とa=12.6,
(b+c)=17.7,かつ、d=69.7であるS点
の4点を結んでできる範囲内にa,(b+c),dがあ
り、かつ、体積分率にして85%以上が斜方晶である部
分を100重量部としたときにZrO2 の含有率を1.
8重量部以下とした。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電体磁器組成物に関
するもので、特に通信及び放送機器に用いられるマイク
ロ波瀘波器用の誘電体磁器組成物に関する。
するもので、特に通信及び放送機器に用いられるマイク
ロ波瀘波器用の誘電体磁器組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の通信技術の進歩は、特に自動車電
話機、携帯電話機に代表される移動体通信システム,G
PS(Global Positioning Sys
tem)等を飛躍的に普及させつつある。同時に、これ
らの通信システムは、使用周波数領域の拡大をもたら
し、マイクロ波帯域での周波数利用を促進させつつあ
る。
話機、携帯電話機に代表される移動体通信システム,G
PS(Global Positioning Sys
tem)等を飛躍的に普及させつつある。同時に、これ
らの通信システムは、使用周波数領域の拡大をもたら
し、マイクロ波帯域での周波数利用を促進させつつあ
る。
【0003】古くは、このマイクロ波周波数帯で用いら
れる回路には、空洞共振器やアンテナなどが用いられて
いた。しかし、これらはマイクロ波の波長と同程度の大
きさになるため、自動車用電話機・携帯電話機・民生用
GPS装置などに適するような装置の小型化は不可能で
あった。これに対し、近年、誘電体共振器を用いたマイ
クロ波フィルター、発信器の周波数安定化を図るための
小型誘電体共振器、あるいは誘電体磁器を用いて回路の
小型化を図ること等が盛んに試みられ、爆発的な普及が
迫りつつある。
れる回路には、空洞共振器やアンテナなどが用いられて
いた。しかし、これらはマイクロ波の波長と同程度の大
きさになるため、自動車用電話機・携帯電話機・民生用
GPS装置などに適するような装置の小型化は不可能で
あった。これに対し、近年、誘電体共振器を用いたマイ
クロ波フィルター、発信器の周波数安定化を図るための
小型誘電体共振器、あるいは誘電体磁器を用いて回路の
小型化を図ること等が盛んに試みられ、爆発的な普及が
迫りつつある。
【0004】このような誘電体磁器に要求される特性
は、使用周波数帯域における誘電率(以下「εr 」とい
う)が大きいこと、共振周波数の温度係数(以下
「τf 」という)ができるだけ零に近いこと、及びマイ
クロ波帯域での誘電損失(以下「tanδ(=1/
Q)」という)が小さいことである。なお、マイクロ波
帯域で用いられる誘電体材料の誘電損失tanδの大小
はQ×fの形で表現されるのが普通であるので、以下こ
れを用いる。従って、Q×fの値が大きいことが誘電材
料として優秀であることの一つの指標となる。なお、f
はそのときの材料の共振周波数である。
は、使用周波数帯域における誘電率(以下「εr 」とい
う)が大きいこと、共振周波数の温度係数(以下
「τf 」という)ができるだけ零に近いこと、及びマイ
クロ波帯域での誘電損失(以下「tanδ(=1/
Q)」という)が小さいことである。なお、マイクロ波
帯域で用いられる誘電体材料の誘電損失tanδの大小
はQ×fの形で表現されるのが普通であるので、以下こ
れを用いる。従って、Q×fの値が大きいことが誘電材
料として優秀であることの一つの指標となる。なお、f
はそのときの材料の共振周波数である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、マイクロ波用の
誘電体磁器組成物としては、Ba(Zn1/3 ,T
a2/3)O3 系、BaO−TiO2 系、ZrO2 −Sn
O2 −TiO2 系、BaO−TiO2 −希土類酸化物
系、(Pb,Ca)ZrO3 などが知られている。しか
し、マイクロ波帯ではεr が大きい材料ほどQが小さい
という傾向があった。特にεr の大きいもの程その傾向
が強いという欠点があった。この点に鑑み本発明者ら
は、BaO−R2 O3 −Bi2 O3 −TiO2 、あるい
はBaO−SrO−R2 O3 −Bi2 O3 −TiO
2 (RはNdを必須とする希土類元素)で組成と結晶構
造を限定することによりεr ,Q×f,τf のバランス
がより高いレベルでなされるとして特願平6−5869
2号に提案した。しかしながら、この発明で指摘された
結晶構造は、ZrO2 の混入により不安定になり、存在
範囲が狭くなるために、誘電特性、特にτf が劣化する
という欠点があった。
誘電体磁器組成物としては、Ba(Zn1/3 ,T
a2/3)O3 系、BaO−TiO2 系、ZrO2 −Sn
O2 −TiO2 系、BaO−TiO2 −希土類酸化物
系、(Pb,Ca)ZrO3 などが知られている。しか
し、マイクロ波帯ではεr が大きい材料ほどQが小さい
という傾向があった。特にεr の大きいもの程その傾向
が強いという欠点があった。この点に鑑み本発明者ら
は、BaO−R2 O3 −Bi2 O3 −TiO2 、あるい
はBaO−SrO−R2 O3 −Bi2 O3 −TiO
2 (RはNdを必須とする希土類元素)で組成と結晶構
造を限定することによりεr ,Q×f,τf のバランス
がより高いレベルでなされるとして特願平6−5869
2号に提案した。しかしながら、この発明で指摘された
結晶構造は、ZrO2 の混入により不安定になり、存在
範囲が狭くなるために、誘電特性、特にτf が劣化する
という欠点があった。
【0006】本発明の目的は、焼結時にTiO2 に富む
誘電特性の劣る異相物の生成を抑制することができ、良
好な誘電特性を有する誘電体磁器材料を提供することに
ある。
誘電特性の劣る異相物の生成を抑制することができ、良
好な誘電特性を有する誘電体磁器材料を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するために、BaOと、Ndを必須成分として含むR
2 O3 と、Bi2 O3 と、TiO2 とを主成分とし、一
般式aBaO−bNd2 O3 −cBi2 O3 −dTiO
2 (a,b,c,dはモル%である)で表わされ、a+
b+c+d=100であり、cが0.8≦c≦6.3で
あり、組成を示す図においてa=18.0,(b+c)
=15.0,かつ、d=67.0であるP点とa=1
8.0,(b+c)=18.0,かつ、d=65.0で
あるQ点とa=12.6,(b+c)=19.7,か
つ、d=67.7であるR点とa=12.6,(b+
c)=17.7,かつ、d=69.7であるS点の4点
を結んでできる範囲内にa,(b+c),dがあり、か
つ、体積分率にして85%以上が斜方晶である部分を1
00重量部としたときにZrO2 の含有率を1.8重量
部以下としたことを特徴とする。
決するために、BaOと、Ndを必須成分として含むR
2 O3 と、Bi2 O3 と、TiO2 とを主成分とし、一
般式aBaO−bNd2 O3 −cBi2 O3 −dTiO
2 (a,b,c,dはモル%である)で表わされ、a+
b+c+d=100であり、cが0.8≦c≦6.3で
あり、組成を示す図においてa=18.0,(b+c)
=15.0,かつ、d=67.0であるP点とa=1
8.0,(b+c)=18.0,かつ、d=65.0で
あるQ点とa=12.6,(b+c)=19.7,か
つ、d=67.7であるR点とa=12.6,(b+
c)=17.7,かつ、d=69.7であるS点の4点
を結んでできる範囲内にa,(b+c),dがあり、か
つ、体積分率にして85%以上が斜方晶である部分を1
00重量部としたときにZrO2 の含有率を1.8重量
部以下としたことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は、BaOとR2 O3 とBi2 O3 とT
iO2 とを主成分とする誘電体磁器材料において、Zr
O2 の含有量を減ずることにより、焼結時にTiO2 に
富む誘電特性の劣る異相物の生成を抑制することができ
る。
iO2 とを主成分とする誘電体磁器材料において、Zr
O2 の含有量を減ずることにより、焼結時にTiO2 に
富む誘電特性の劣る異相物の生成を抑制することができ
る。
【0009】
【実施例】次に、本発明の実施例を詳細に説明する。
【0010】本発明の誘電体磁器組成物は、BaOと、
Ndを必須成分として含むR2 O3と、Bi2 O3 と、
TiO2 とを主成分とし、一般式aBaO−bNd2 O
3 −cBi2 O3 −dTiO2 (a,b,c,dはモル
%である)で表わされ、a+b+c+d=100であ
り、cが0.8≦c≦6.3であり、組成を示す図1に
おいてa=18.0,(b+c)=15.0,かつ、d
=67.0であるP点とa=18.0,(b+c)=1
8.0,かつ、d=65.0であるQ点とa=12.
6,(b+c)=19.7,かつ、d=67.7である
R点とa=12.6, (b+c)=17.7,かつ、
d=69.7であるS点の4点を結んでできる範囲内に
a,(b+c),dがあり、かつ、体積分率にして85
%以上が斜方晶である部分を100重量部としたときに
ZrO2 の含有率を1.8重量部以下としたものであ
る。 (第1の実施例)まず、原料であるBaCO3 ,Nd2
O3 ,Bi2 O3 ,TiO2 を各組成に応じて秤量し、
イットリア安定化ジルコニア(以下「YSZ」という)
ボールにより樹脂製のボールミルで20時間湿式混合し
た。出発原料として用いたいずれの粉末原料とも、Zr
O2 含有量は分析装置の検出限界以下であった。このと
き、粉末重量と粉砕媒に用いたイオン交換水の重量比を
1:3とした。この混合物を乾燥させた後、大気中にお
いて1150℃で仮焼結した。さらに前記ボールミルで
この仮焼結物を2〜50時間湿式粉砕した。このとき、
粉末重量と粉砕媒に用いたイオン交換水の重量比を1:
2または1:3の二通りとした。このようにして得られ
たスラリーを噴霧熱乾燥して粉末とし、さらに直径15
mm、厚さ約6mmの円盤状に成形、大気中において1
300〜1400℃の温度で焼結し、表1に示す組成の
磁器を得た。ここで組成は、aBaO−bNd2 O3 −
cBi2 O3 −dTiO2 (ただしa,b,c,dはモ
ル%を表わし、a+b+c+d=100である。)のよ
うに表わした。
Ndを必須成分として含むR2 O3と、Bi2 O3 と、
TiO2 とを主成分とし、一般式aBaO−bNd2 O
3 −cBi2 O3 −dTiO2 (a,b,c,dはモル
%である)で表わされ、a+b+c+d=100であ
り、cが0.8≦c≦6.3であり、組成を示す図1に
おいてa=18.0,(b+c)=15.0,かつ、d
=67.0であるP点とa=18.0,(b+c)=1
8.0,かつ、d=65.0であるQ点とa=12.
6,(b+c)=19.7,かつ、d=67.7である
R点とa=12.6, (b+c)=17.7,かつ、
d=69.7であるS点の4点を結んでできる範囲内に
a,(b+c),dがあり、かつ、体積分率にして85
%以上が斜方晶である部分を100重量部としたときに
ZrO2 の含有率を1.8重量部以下としたものであ
る。 (第1の実施例)まず、原料であるBaCO3 ,Nd2
O3 ,Bi2 O3 ,TiO2 を各組成に応じて秤量し、
イットリア安定化ジルコニア(以下「YSZ」という)
ボールにより樹脂製のボールミルで20時間湿式混合し
た。出発原料として用いたいずれの粉末原料とも、Zr
O2 含有量は分析装置の検出限界以下であった。このと
き、粉末重量と粉砕媒に用いたイオン交換水の重量比を
1:3とした。この混合物を乾燥させた後、大気中にお
いて1150℃で仮焼結した。さらに前記ボールミルで
この仮焼結物を2〜50時間湿式粉砕した。このとき、
粉末重量と粉砕媒に用いたイオン交換水の重量比を1:
2または1:3の二通りとした。このようにして得られ
たスラリーを噴霧熱乾燥して粉末とし、さらに直径15
mm、厚さ約6mmの円盤状に成形、大気中において1
300〜1400℃の温度で焼結し、表1に示す組成の
磁器を得た。ここで組成は、aBaO−bNd2 O3 −
cBi2 O3 −dTiO2 (ただしa,b,c,dはモ
ル%を表わし、a+b+c+d=100である。)のよ
うに表わした。
【0011】
【表1】 次いで、これらの磁器について誘電体共振器法により、
誘電率、誘電損失、及び共振周波数の温度依存性を測定
した。共振周波数の温度係数は+25〜80℃の範囲の
温度における共振周波数の値から求めた。なお、共振周
波数は2.5〜3.0GHzであった。また、誘導結合
プラズマ発光分光分析法(以下「ICP」という)及び
蛍光X線分析装置によりZrO2 混入量を調べた。これ
についても表1に示した。さらに、一部の試料について
は、走査型電子顕微鏡により焼結体の組織観察、ならび
にエネルギー分散型X線組成分析装置によって生成相の
組成を調べた。これらについては図2(a),(b),
(c)および表2に示す。
誘電率、誘電損失、及び共振周波数の温度依存性を測定
した。共振周波数の温度係数は+25〜80℃の範囲の
温度における共振周波数の値から求めた。なお、共振周
波数は2.5〜3.0GHzであった。また、誘導結合
プラズマ発光分光分析法(以下「ICP」という)及び
蛍光X線分析装置によりZrO2 混入量を調べた。これ
についても表1に示した。さらに、一部の試料について
は、走査型電子顕微鏡により焼結体の組織観察、ならび
にエネルギー分散型X線組成分析装置によって生成相の
組成を調べた。これらについては図2(a),(b),
(c)および表2に示す。
【0012】
【表2】 図2(a)は、ZrO2 の混入量がごくわずかである試
料(試料番号を1とする)の顕微鏡写真であり、この試
料はほぼ主相のみの単相である。図2(b)は、ZrO
2 の混入量が1.05wt%である試料(試料番号を7
とする)の顕微鏡写真であり、この試料は顕微鏡写真で
黒色に見える異相が生成されている。この異相は、表2
に示す分析値よりZrO2 が固溶したTiO2 であると
推定される。図2(c)は、ZrO2 の混入量が1.9
5wt%である試料(試料番号を8とする)の顕微鏡写
真であり、この試料はZrO2 が固溶したTiO2 がさ
らに多くなっているのがわかる。
料(試料番号を1とする)の顕微鏡写真であり、この試
料はほぼ主相のみの単相である。図2(b)は、ZrO
2 の混入量が1.05wt%である試料(試料番号を7
とする)の顕微鏡写真であり、この試料は顕微鏡写真で
黒色に見える異相が生成されている。この異相は、表2
に示す分析値よりZrO2 が固溶したTiO2 であると
推定される。図2(c)は、ZrO2 の混入量が1.9
5wt%である試料(試料番号を8とする)の顕微鏡写
真であり、この試料はZrO2 が固溶したTiO2 がさ
らに多くなっているのがわかる。
【0013】これらの例により、ZrO2 の含有量の増
加に伴って、誘電体磁器のεr ,Q×f,|τf |の劣
化が進行することがわかる。また、組織観察、組成分析
により、この誘電特性劣化はZrO2 が含有されること
に伴う生成相の変化と関連していることが容易に推察さ
れる。 (第2の実施例)原料であるBaCO3 ,Nd2 O3 ,
Bi2 O3 ,TiO2 を秤量し、樹脂製のボールミルを
用い、表3に示す種々の平均密度のYSZボールまたは
ウレタン樹脂被覆を施した鋼球により20時間湿式混合
した。このとき、粉末重量と粉砕媒に用いたイオン交換
水の重量比を1:3とした。この混合物を乾燥させた
後、大気中において1150℃で仮焼結した。さらに、
前記ボールミル、YSZボールまたはウレタン樹脂被覆
鋼球により、この仮焼結物を20時間湿式粉砕した。こ
のとき、粉末重量と粉砕媒に用いたイオン交換水の重量
比を1:2とした。次に、第1の実施例に用いたのと同
様にして得た焼結体について、第1の実施例と同様の誘
電特性測定、及びZrO2 量測定を行なったところ、表
3に示す結果を得た。
加に伴って、誘電体磁器のεr ,Q×f,|τf |の劣
化が進行することがわかる。また、組織観察、組成分析
により、この誘電特性劣化はZrO2 が含有されること
に伴う生成相の変化と関連していることが容易に推察さ
れる。 (第2の実施例)原料であるBaCO3 ,Nd2 O3 ,
Bi2 O3 ,TiO2 を秤量し、樹脂製のボールミルを
用い、表3に示す種々の平均密度のYSZボールまたは
ウレタン樹脂被覆を施した鋼球により20時間湿式混合
した。このとき、粉末重量と粉砕媒に用いたイオン交換
水の重量比を1:3とした。この混合物を乾燥させた
後、大気中において1150℃で仮焼結した。さらに、
前記ボールミル、YSZボールまたはウレタン樹脂被覆
鋼球により、この仮焼結物を20時間湿式粉砕した。こ
のとき、粉末重量と粉砕媒に用いたイオン交換水の重量
比を1:2とした。次に、第1の実施例に用いたのと同
様にして得た焼結体について、第1の実施例と同様の誘
電特性測定、及びZrO2 量測定を行なったところ、表
3に示す結果を得た。
【0014】
【表3】 (第3の実施例)塩化バリウム二水和物0.85モル、
塩化ネオジウム六水和物0.91モル、塩化ビスマス
0.16モル、四塩化チタン4.07モルの水溶液にp
H調整しながらオキシンを加え、Ba2+,Nd3+,Bi
3+,Ti4+の同時沈殿物を得た。この沈殿物を洗浄後、
瀘別し、乾燥させてから、1000℃で1時間加熱し
た。この加熱により、沈殿物を熱分解させ、Ba
6-3x(Nd,Bi)8+2xTi18O54固溶体を得た。次い
でこの粉末100重量部に対し、90重量部のイオン交
換水、及び5wt%ポリビニルアルコール水溶液10重
量部を加え、ウレタン樹脂被覆を施した鋼球を用い、樹
脂製ボールミルで1時間解砕・混合した。次いで得られ
たスラリーを噴霧熱乾燥させ、第1の実施例と同様にし
て焼結体磁器を得た。次いで、これらの磁器について誘
電体共振器法により、誘電率、誘電損失、及び共振周波
数の温度依存性を測定した。共振周波数の温度係数は+
25〜80℃の範囲の温度における共振周波数の値から
求めた。なお、共振周波数は2.5〜3.0GHzであ
った。また、ICPによりZrO2 の混入量を調べた。
これについても表4に示した。
塩化ネオジウム六水和物0.91モル、塩化ビスマス
0.16モル、四塩化チタン4.07モルの水溶液にp
H調整しながらオキシンを加え、Ba2+,Nd3+,Bi
3+,Ti4+の同時沈殿物を得た。この沈殿物を洗浄後、
瀘別し、乾燥させてから、1000℃で1時間加熱し
た。この加熱により、沈殿物を熱分解させ、Ba
6-3x(Nd,Bi)8+2xTi18O54固溶体を得た。次い
でこの粉末100重量部に対し、90重量部のイオン交
換水、及び5wt%ポリビニルアルコール水溶液10重
量部を加え、ウレタン樹脂被覆を施した鋼球を用い、樹
脂製ボールミルで1時間解砕・混合した。次いで得られ
たスラリーを噴霧熱乾燥させ、第1の実施例と同様にし
て焼結体磁器を得た。次いで、これらの磁器について誘
電体共振器法により、誘電率、誘電損失、及び共振周波
数の温度依存性を測定した。共振周波数の温度係数は+
25〜80℃の範囲の温度における共振周波数の値から
求めた。なお、共振周波数は2.5〜3.0GHzであ
った。また、ICPによりZrO2 の混入量を調べた。
これについても表4に示した。
【0015】
【表4】 (第4の実施例)原料であるBaCO3 ,酸化ジジム
{(Nd+Pr)2 O3 },Bi2 O3 ,TiO2 を各
組成に応じて秤量し、YSZボールにより樹脂製のボー
ルミルで20時間湿式混合した。このとき、粉末重量と
粉砕媒に用いたイオン交換水の重量比を1:3とした。
この混合物を乾燥させた後、大気中において1150℃
で仮焼結した。さらに前記ボールミルでこの仮焼結物を
2〜50時間湿式粉砕した。このとき、粉末重量と粉砕
媒に用いたイオン交換水の重量比を1:2とした。この
ようにして得られた粉砕物を直径15mm、厚さ約6m
mの円盤状に成形、大気中において1300〜1400
℃の温度で焼結し、種々の磁器を得た。これらの磁器に
ついて第1の実施例と同様に誘電特性を評価し、また蛍
光X線法によりZrO2 混入量を調べた。これについて
表5に示した。なお、ここで用いた酸化ジジムの組成は
表6に示すようなものであった。
{(Nd+Pr)2 O3 },Bi2 O3 ,TiO2 を各
組成に応じて秤量し、YSZボールにより樹脂製のボー
ルミルで20時間湿式混合した。このとき、粉末重量と
粉砕媒に用いたイオン交換水の重量比を1:3とした。
この混合物を乾燥させた後、大気中において1150℃
で仮焼結した。さらに前記ボールミルでこの仮焼結物を
2〜50時間湿式粉砕した。このとき、粉末重量と粉砕
媒に用いたイオン交換水の重量比を1:2とした。この
ようにして得られた粉砕物を直径15mm、厚さ約6m
mの円盤状に成形、大気中において1300〜1400
℃の温度で焼結し、種々の磁器を得た。これらの磁器に
ついて第1の実施例と同様に誘電特性を評価し、また蛍
光X線法によりZrO2 混入量を調べた。これについて
表5に示した。なお、ここで用いた酸化ジジムの組成は
表6に示すようなものであった。
【0016】
【表5】
【0017】
【表6】 (第5の実施例)原料であるBaCO3 ,SrCO3 ,
Nd2 O3 ,Bi2 O3 ,TiO2 を各組成に応じて秤
量し、YSZボールにより樹脂製のボールミルで20時
間湿式混合した。このとき、粉末重量と粉砕媒に用いた
イオン交換水の重量比を1:3とした。この混合物を乾
燥させた後、大気中において1150℃で仮焼結した。
さらに前記ボールミルでこの仮焼結物を2〜50時間湿
式粉砕した。このとき、粉末重量と粉砕媒に用いたイオ
ン交換水の重量比を1:2とした。このようにして得ら
れた粉砕物を直径15mm、厚さ約6mmの円盤状に成
形、大気中において1300〜1400℃の温度で焼結
し、種々の磁器を得た。これらの磁器について第1の実
施例と同様に誘電特性を評価し、また蛍光X線法により
ZrO2 混入量を調べた。これについても表7に示し
た。
Nd2 O3 ,Bi2 O3 ,TiO2 を各組成に応じて秤
量し、YSZボールにより樹脂製のボールミルで20時
間湿式混合した。このとき、粉末重量と粉砕媒に用いた
イオン交換水の重量比を1:3とした。この混合物を乾
燥させた後、大気中において1150℃で仮焼結した。
さらに前記ボールミルでこの仮焼結物を2〜50時間湿
式粉砕した。このとき、粉末重量と粉砕媒に用いたイオ
ン交換水の重量比を1:2とした。このようにして得ら
れた粉砕物を直径15mm、厚さ約6mmの円盤状に成
形、大気中において1300〜1400℃の温度で焼結
し、種々の磁器を得た。これらの磁器について第1の実
施例と同様に誘電特性を評価し、また蛍光X線法により
ZrO2 混入量を調べた。これについても表7に示し
た。
【0018】
【表7】 本発明の誘電体磁器材料において組成を限定した理由
は、次のとおりである。
は、次のとおりである。
【0019】ZrO2 の含有率が1.80重量部を越え
ると、Q×f、ならびにτf の著しい劣化をきたす。ま
た、εr も劣化する。このため、ZrO2 の含有率は
1.80重量部以下であることが望ましい。ZrO2 の
含有率が1.00重量部を越えると|τf |が15pp
m/℃を上回ることが多くなるので、1.00重量部以
下であれば誘電体フィルター用材料としてさらに好まし
い。
ると、Q×f、ならびにτf の著しい劣化をきたす。ま
た、εr も劣化する。このため、ZrO2 の含有率は
1.80重量部以下であることが望ましい。ZrO2 の
含有率が1.00重量部を越えると|τf |が15pp
m/℃を上回ることが多くなるので、1.00重量部以
下であれば誘電体フィルター用材料としてさらに好まし
い。
【0020】
【発明の効果】本発明の誘電体磁器材料は、焼結時にT
iO2 に富む誘電特性の劣る異相物の生成を抑制するこ
とができ、良好な誘電特性を有する。
iO2 に富む誘電特性の劣る異相物の生成を抑制するこ
とができ、良好な誘電特性を有する。
【図1】本発明の誘電体磁器材料の組成を説明するため
の図である。
の図である。
【図2】本発明の誘電体磁器材料の実施例を示す顕微鏡
写真である。
写真である。
Claims (4)
- 【請求項1】 BaOと、Ndを必須成分として含むR
2 O3 と、Bi2 O3 と、TiO2 とを主成分とし、一
般式aBaO−bNd2 O3 −cBi2 O3−dTiO
2 (a,b,c,dはモル%である)で表わされ、a+
b+c+d=100であり、cが0.8≦c≦6.3で
あり、組成を示す図においてa=18.0,(b+c)
=15.0,かつ、d=67.0であるP点とa=1
8.0,(b+c)=18.0,かつ、d=65.0で
あるQ点とa=12.6,(b+c)=19.7,か
つ、d=67.7であるR点とa=12.6,(b+
c)=17.7,かつ、d=69.7であるS点の4点
を結んでできる範囲内にa,(b+c),dがあり、か
つ、体積分率にして85%以上が斜方晶である部分を1
00重量部としたときにZrO2 の含有率を1.8重量
部以下としたことを特徴とする誘電体磁器組成物。 - 【請求項2】 請求項1に記載された誘電体磁器組成物
において、前記R2O3 は、Nd2 O3 からなり、か
つ、体積分率にして85%以上が斜方晶である部分を1
00重量部としたときにZrO2 の含有率を1.8重量
部以下としたことを特徴とする誘電体磁器組成物。 - 【請求項3】 請求項1に記載された誘電体磁器組成物
において、前記R2O3 は、(Nd+Pr)2 O3 から
なり、かつ、体積分率にして85%以上が斜方晶である
部分を100重量部としたときにZrO2 の含有率を
1.8重量部以下としたことを特徴とする誘電体磁器組
成物。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれかに記載された
誘電体磁器組成物において、BaOの一部をSrOで置
換した一般式aBaO−eSrO−bR2 O3 −cBi
2 O3 −dTiO2 (ただしeはモル%であり、a+b
+c+d+e=100,12.6≦a+e≦18.0,
かつ、0.1≦e≦3.5の範囲内にある)で表わさ
れ、かつ、体積分率にして85%以上が斜方晶である部
分を100重量部としたときにZrO2 の含有率を1.
8重量部以下としたことを特徴とする誘電体磁器組成
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7186511A JPH0920556A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 誘電体磁器組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7186511A JPH0920556A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 誘電体磁器組成物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0920556A true JPH0920556A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=16189787
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7186511A Withdrawn JPH0920556A (ja) | 1995-06-30 | 1995-06-30 | 誘電体磁器組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0920556A (ja) |
-
1995
- 1995-06-30 JP JP7186511A patent/JPH0920556A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040916 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050824 |
|
| A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20051006 |