JPH0920687A - 凍結乾燥血液の戻し液 - Google Patents

凍結乾燥血液の戻し液

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JPH0920687A
JPH0920687A JP7167613A JP16761395A JPH0920687A JP H0920687 A JPH0920687 A JP H0920687A JP 7167613 A JP7167613 A JP 7167613A JP 16761395 A JP16761395 A JP 16761395A JP H0920687 A JPH0920687 A JP H0920687A
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JP
Japan
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blood
lyophilized
acid
reconstitution
reconstitution solution
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JP7167613A
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Tetsuo Iijima
哲生 飯島
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NTT Inc
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凍結乾燥血液の戻し工程において、赤血球な
どの血液細胞の生存率(再生率)を低下させない凍結乾
燥された、細胞を含む血液及び/または細胞を含む血液
成分の戻し液を提供する。 【解決手段】 糖類、バイオポリマー、又は酸若しくは
酸の塩のうち少なくとも1種類を含有してなる溶液に、
細胞賦活剤を含有させて得られることを特徴としてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保存において、特
殊な冷媒・装置を必要とせず、そのためのエネルギーの
供給も少なくてすみ、かつグリセリン等の凍結防止剤を
混入・脱離させる必要のない、凍結乾燥された細胞を含
む血液及び/または細胞を含む血液成分(以下凍結乾燥
血液という)に関し、特に高い血液細胞の再生率を得る
ための戻し液に関する。
【0002】
【従来の技術】自分の血液を保存しておいて必要なとき
に輸血する、いわゆる自己血輸血や、まれな血液型をも
つ人が万一の場合に備えて貯血するまれ血、又は一般の
輸血用血液、及びこれらの血液成分は、保存を必要とす
る。保存期間は1カ月以上のものが対象となる場合が多
い。
【0003】前記血液及び血液成分の長期保存には、代
表的なものにエレクトリックフリーザを用いる−80℃
の冷凍法や液体窒素を使う冷凍法(約−196℃保
存)、また液体ヘリウムを使う冷凍法(−270℃保
存)がある。これらの貯血方法はいずれも、冷却するた
めに特殊な冷媒と容器、及びそのためのエネルギーの供
給が必要である。また、これらの方法においては、氷の
結晶の成長または浸透圧などにより細胞膜が破壊される
ことを防ぐために、グリセリン等の凍結防止剤を、冷凍
保存前に血液と混合させることが行われているが、使用
時には、これを解凍して当該グリセリン等の凍結防止剤
を除去する必要があった。
【0004】しかしながらこのような方法は、血液の保
存に特殊な冷媒と容器を必要とし、そのための大きなエ
ネルギーを供給しなければならないこと、また脱グリセ
リン操作が繁雑で時間を要するため緊急用には適用でき
ないという問題があった。
【0005】したがってこのような問題を解決するため
に、血液を凍結乾燥する方法が開発された。この方法
は、血球を含む血液、骨髄液(造血幹細胞)、および血
漿中血小板からなる群から選択される1種の液体を、糖
類、バイオポリマー、または、酸もしくはその塩のうち
の少なくとも1種類を含有する溶液で前処理する工程
と、この前処理した液体を第1の所定のサイズに微粒子
化する工程と、微粒子化した液体を第2の所定のサイズ
の生成物に急速冷凍する工程と、凍結物から水分を昇華
して乾燥する工程とからなることを特徴としている(特
願平7−32718号参照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】こうして調製された凍
結乾燥血液は、必要に応じて保存された後、使用前に戻
し液に溶解して洗浄後、輸血などに供されるが、この戻
し工程において、凍結乾燥血液中の赤血球などの血液細
胞の生存数を低下させずに、できるだけ凍結乾燥前のレ
ベルを維持させることが重要である。本発明は、前記事
情に鑑みてなされたもので、凍結乾燥血液の戻し工程に
おいて、赤血球などの血液細胞の生存率(再生率)を低
下させない凍結乾燥血液の戻し液を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、糖類、
バイオポリマー、又は酸若しくは酸の塩のうち少なくと
も1種類を含有してなる溶液に、細胞賦活剤を含有させ
て得られる凍結乾燥血液の戻し液が提供される。
【0008】前記糖類は、マンノース、キシロース、グ
ルコース、トレハロース、スクロース、マルトロースか
ら選ばれた糖類を少なくとも一種類以上含んでよい。前
記バイオポリマーは、デキストラン、リン酸エステル
塩、ポリビニルピロリドン(PVP)、アルブミンから
選ばれたバイオポリマーを少なくとも1種類以上含んで
よい。
【0009】前記酸若しくは酸の塩は、フィチン酸(別
名、イノシトールヘキサりん酸:IHP)、ピロりん酸
塩、アデノシン三りん酸(ATP)、2,3−ジホスホ
グリセリン(2,3−DPG)、から選ばれた物質を少
なくとも一種類以上含んでよい。前記細胞賦活剤は、ホ
スホエノールピルビン酸(PEP)を含む物質で構成さ
れてよい。
【0010】前記凍結乾燥血液の戻し液は、そのpHが
4から9の間としてよい。さらに前記凍結乾燥血液の戻
し液は、そのpHが6から8の間としてよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明について詳細に説明す
る。なお、以下の説明においては、血液又は血液成分を
例にとり、説明の便宜上、単に血液と略記して説明す
る。
【0012】本発明の戻し液に使用される糖類の例とし
ては、マンノース、キシロース、グルコース、トレハロ
ース、スクロース、マルトースから選ばれた糖類を少な
くとも一種類以上含むものが挙げられる。糖類の濃度は
1〜2M程度が好ましく、3M以上であると高張度が高
すぎて好ましくない。
【0013】また前記バイオポリマーの例としては、デ
キストラン、りん酸エステル塩、ポリビニルピロリドン
(PVP)、アルブミンから選ばれたバイオポリマーを
少なくとも一種類以上含むものが挙げられる。これらの
バイオポリマーは通常市販されているものを広く利用す
ることができ、例えば、前記りん酸エステル塩の例とし
ては、ホスホリルコリンクロライド[シグマ(Sigm
a)試薬#P0378]、5−ホスホリルリボース−1
−ピロホスフェート(シグマ試薬#P8296)、ま
た、C33NO6P(シグマ試薬#P5506)、C3
5NO6P(シグマ試薬#P0753)、C38NO6
(シグマ試薬#P0878)、C310NO6P(シグマ
試薬#P1003)が挙げられ、それらの塩の例として
はナトリウム塩、カルシウム塩が挙げられる。
【0014】また前記アルブミンの例としては、人アル
ブミン、牛アルブミン、卵白アルブミンから選ばれたア
ルブミンを少なくとも一種類以上含むものが挙げられ
る。
【0015】ここで、人アルブミンの例としては、シグ
マ試薬A−1653,同A−1887,同A−951
1,同A−8763,同A−3782,同A−678
4,同A−6019,同A−6909,ジニトリフェニ
ール(同A−6661)などがある。
【0016】また、牛アルブミンの例としては、シグマ
試薬A−2153,同A−3350,同A−4503,
同A−3425,同A−9647,同A−8022,同
A−6003,同A−2934,同A−9543,同A
−4628,同A−7888,同A−4378,同A−
3424,同A−7511,同A−7638,同A−0
281,同A−3059,同A−3902,同A−79
06,同A−6793,同A−6918,同A−391
2,同A−7409,同A−7534,同A−728
4,同A−1662,同A−3299,同A−317
4,同A−7159,同A−7034,同A−329
4,同A−7030,同A−9430,同A−380
3,同A−7688,同A−3675,同A−930
6,などがある。
【0017】また、卵白アルブミンの例としては、シグ
マ試薬A−5253,同A−5378,同A−550
3,同A−2512,同A−7641,同A−315
4,などがある。
【0018】またポリビニルピロリドン(PVP)とし
ては、分子量が約10,000〜360,000のものを好ましく用
いることができ、分子量約40,000程度がより好ましい。
【0019】前記戻し液中のバイオポリマーの濃度は、
5〜20%程度が好ましく、10〜20%程度がより好
ましい。
【0020】また、前記酸若しくは酸の塩の例として
は、フィチン酸(別名、イノシトールヘキサりん酸:I
HP)、ピロりん酸塩、アデノシン三りん酸(AT
P)、2,3−ジホスホグリセリン酸(2,3−DP
G)から選ばれた物質を少なくとも一種類以上含むもの
が挙げられる。そして前記ピロりん酸塩の例としては、
カルシウム塩(Ca227)、鉄塩[Fe4(P27
3]、カリウム塩(K427)、ナトリウム塩(Na2
227、又はNa427・10H2O)、スズ塩
(Sn227)、トリブチルアンモニウム塩が挙げら
れる。前記戻し液中の酸若しくは酸の塩の濃度は、0.
1〜3%程度が好ましく1%程度がより好ましい。
【0021】また前記細胞賦活剤の例としては、ホスホ
エノールピルビン酸(PEP、Phosphoenol
pytuvate)が挙げられる。前記戻し液中の細胞
賦活剤の濃度は、50〜500mM程度が好ましく、5
0〜100mM程度がより好ましい。
【0022】戻し液のpHについては、4から9の間に
制御する。好ましくは6.0〜8.0の間とする。pH
制御の方法としては、通常用いられるリン酸バッファ等
を用いることができる。例えば、りん酸水素二ナトリウ
ム(Na2HPO4)とりん酸二水素カリウム(KH2
4)からなる緩衝液に生理的電解質物質を加えたりん
酸バッファに、前記糖類、バイオポリマー、酸若しくは
酸の塩のいずれか1種類以上と細胞賦活剤を添加して、
最終的に、そのpHが4から9の間、好ましくは6.0
〜8.0の間にくるようにすればよい。具体的には、1
/15モルのNa2HPO4と1/15モルのKH2PO4
からなる緩衝液に、0.2MのNaClと4mMのKC
lを加えたものを、好ましく用いることができる。
【0023】ここで、戻し液のpHが4未満の場合は、
戻し後、凍結乾燥血液がメト化するために酸素運搬能が
回復しない等の機能劣化がみられるので好ましくない。
また、pHが9より大きい場合には、凍結乾燥血液がア
ルカリ性になるため、溶解・溶血の傾向が見られ、不適
当である。
【0024】
【実施例】次に、本発明の戻し液を用いて、凍結乾燥血
液を戻す方法について説明する。本発明の戻し液と混合
する凍結乾燥血液は、血液または血液成分を凍結乾燥処
理して調製される。まず、凍結される血液は、前処理を
経て使用することが好ましい。採血された血液から遠心
分離等の方法によってたとえばヘマトクリット値55〜
90%の濃厚赤血球を得る。前処理液の例としては、例
えば、特願平7−32718号に記載されている通り、
糖類、バイオポリマー、又は酸若しくは酸の塩のうち少
なくとも1種類を含有してなる溶液でよい。
【0025】前処理において、濃厚赤血球と前処理液と
は両者適当量混合(混和)する。混合の手段としては、
常法でよく、例えばかくはん、振とう等がある。また、
混合の手順も当該血液を前処理液に注入する方法でも、
その逆の方法であってもよい。好ましくは、該血液中に
前処理液を混和しながら加える。
【0026】前記前処理液で用いられる糖類の例として
は、マンノース、キシロース、グルコース、トレハロー
ス、スクロース、マルトースから選ばれた糖類を少なく
とも一種類以上含むものが挙げられる。
【0027】前記前処理液で用いられるバイオポリマー
の例としては、デキストラン、リン酸エステル塩、ポリ
ビニルピロリドン(PVP)アルブミンから選ばれたバ
イオポリマーを少なくとも1種類以上含むものが挙げら
れる。
【0028】また、前記前処理液で用いられる酸若しく
は酸の塩の例としては、フィチン酸(別名、イノシトー
ルヘキサりん酸:IHP)、ピロりん酸塩、アデノシン
三りん酸(ATP)、2,3−ジホスホグリセリン
(2,3−DPG)、から選ばれた物質を少なくとも一
種類以上含むものが挙げられる。
【0029】前処理液のpHについては、4から9の間
に制御する。好ましくは7.0〜8.0の間とする。例
えば、りん酸水素二ナトリウム(Na2HPO4)とりん
酸二水素カリウム(KH2PO4)からなる緩衝液に生理
的電解質物質を加えたりん酸バッファに、前記糖類、バ
イオポリマー、酸若しくは酸の塩のいずれか1種類以上
を添加して、最終的に、そのpHが4から9の間、好ま
しくは7.0〜8.0の間にくるようにする。
【0030】ついで前記前処理液と混合されて前処理さ
れた血液を、微粒子化する。微粒子化の方法としては、
エア、窒素ガス等のキャリアガスと血液(前記混合液)
をノズルを用いて混合噴霧させることが好ましい。この
混合噴霧による微粒子化法では、混合・噴霧される血液
は、ノズル径に依存して異なる粒子サイズ(血球が複数
集まったクラスタサイズ)となって飛散する。例えば、
ノズル径1.2mmのノズルを使った場合、キャリアガ
スの圧力と血液の流量に依存する関係となる。ノズル径
1.2mmの場合、血液の流量を1−20cc/分の範
囲とし、キャリアガス圧力0.5−6kg/cm2の範
囲で数ミクロンから40ミクロン程度までのサイズのク
ラスタサイズが得られる。ノズル径が大きくなるとクラ
スタサイズは大きくなり、クラスタサイズと血液混合液
の処理量の制御が可能である。
【0031】混合噴霧で微粒子化する方法において、前
記ノズルはジェット流及び又はスパイラルフローを発生
するノズルで構成されることが好ましい。具体的には、
該ノズルは以下の機能を有するものが望ましい。即ち、
「特許出願公告平4−21551」(公告日平成4年4
月10日/日本国特許第1730868号)なる「高速
渦流気体による超微粒子発生用ノズル」に記述されてい
る、「液体噴射口と、前記液体噴射口を取り組む位置に
形成された環状の渦流室と、渦巻状に渦流室に延びて、
渦流室内に高速気流を導入する複数の旋回導孔と、前記
渦流室の前記液体噴射口に臨む側に液体噴射口の前方に
向けて開口され、液体噴射口の前方に焦点をもつ先細り
円錐形の高速渦流を噴射形成する環状の気体噴射口とを
備えた高速渦流気体による超微粒子発生ノズル」を用い
る。また、同様な機能を有する日本国特許第16896
45号,同1689660号,同1757351号,ま
たは同1770496号記載のノズルであってもよい。
これらは、気体と、液体の導入方法の種々例を規定した
ものである。
【0032】そのポイントは、「気体導入口から導入さ
れた気体を、渦巻状に渦流室に延びて渦流室内に高速気
流を導入する複数の旋回導孔によって渦巻き状になし、
渦流室を経て液体噴射口の前方に焦点をもつ先細り円錐
形の環状の気体噴射口から噴射させることによって、高
速渦流を発生させ、これによって液体を粉砕・微粒子化
する」ものである。このノズルを使うと該細胞を含む血
液を微粒子化することが可能となる。また、粒子サイズ
の分布が狭く、サイズのそろった微粒子化が可能とな
る。また、いわゆる通常のスパイラルフローの原理を利
用する他の構成のノズルであってもよい。
【0033】こうして、混合噴霧により微粒子状、好ま
しくは数10ミクロン径の微粒子状となった血液を、容
器の内壁に付着させ瞬間的に凍結させる(凍結工程)。
凍結工程のために、前記容器は冷媒、例えば、液体窒素
等を使用して−196℃付近の極低温とすることが好ま
しい。凍結処理の後、真空ポンプによって排気し、いわ
ゆる昇華過程で血液を脱水化して、凍結乾燥血液を得
る。
【0034】前記凍結乾燥の方法では、混合噴霧により
血液を微粒子化して凍結させる方法について説明した
が、微粒子化及び凍結のための前記各方法と異なる方法
としては、少なくとも氷点以下の低温のガス中に血液を
噴霧することによって小さな粒子として凍結させる方法
を用いてもよい。この方法は、アイススクライバとも呼
ばれ、液体窒素温度下で、窒素ガス中に液体を導入する
ことによって、小さな凍結粒子をつくる方法を含む。ま
た前記微粒子化は、超音波で駆動されたヘッド素子によ
り、行うこともできる。
【0035】このような方法で得られた凍結乾燥血液は
通常の冷蔵庫(保存温度約5℃程度)に保管することが
できる。そして実際の輸血等に使用されるときに、こう
して調製された凍結乾燥血液に、本発明の戻し液を混合
する。凍結乾燥血液と戻し液の混合の方法は常法でよ
く、例えばかくはん、振とう等を用いる。また、混合の
手順も当該血液を前処理液に注入する方法でも、その逆
の方法であってもよい。好ましくは、該血液中に前処理
液を混和しながら加える。さらに戻し工程の後、生理食
塩水などので洗浄し、実際の輸血に供する。
【0036】
【実施例】本発明の戻し液として、1/15モルのりん
酸水素二ナトリウムと、1/15モルのりん酸二水素カ
リウムからなるりん酸バッファをベースに、糖類、バイ
オポリマー、又は酸若しくは酸の塩のうち少なくとも一
種類を含有してなる溶液を種々の組成で作製し、さらに
細胞賦活剤を含有させて作製した(表1の#1から#7
までに示す)。いずれも糖類、バイオポリマー、酸もし
くは酸の塩の種類、および細胞賦活剤の濃度以外は同様
な手法で作製した。
【0037】#1から#7の戻し液を用いて、以下のよ
うに凍結乾燥血液を戻した。凍結乾燥血液は通常の冷蔵
庫(保存温度約5℃程度)に保管し、半年後に保存した
ものを用い、戻した後、血球の生存率を血球カウンタで
計測した。生存率は戻した血液を毎分2000回転、1
0分間遠心分離した後に上清を採取し、血液カウンタ
(sysmecs NE−8000)でヘモグロビン量
を測定した。これを予め測定した微粒子化・凍結乾燥前
の混合液のヘモグロビン値で徐した(割った)値を溶血
率とした。この時の溶血率を微粒子化・冷凍乾燥後の生
存率と近似した。即ち、生存率=100−(溶血率)で
ある。その結果を併せて表1に示す。
【0038】ここでグルコース、キシロース、マンノー
ス、および二糖類の濃度は、1から2モルとし、PVP
は主に、分子量約40,000のものを使用した。その
結果を表1に示す。前記糖類の種類を変えた場合、およ
びPVPの分子量を変えた場合、いずれも血球の生存率
が高いという結果が得られた。また、ピロりん酸塩につ
いては、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、鉄
塩でいずれも同様な結果が得られた。
【0039】
【表1】
【0040】以上の実施例の戻し後の血液を生理食塩水
などで洗浄し実際の輸血に供し、良好な結果を得た。
【0041】
【発明の効果】本発明の凍結乾燥血液の戻し液を用いる
ことにより、凍結乾燥血液の戻し工程において、赤血球
などの血液細胞の高い再生率を高めることができる。し
たがって、本発明の戻し液を用いて、凍結乾燥血液の戻
し工程を行えば、良好な輸血用血液を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/26 A61K 47/26 Z 47/32 47/32 Z 47/36 47/36 Z 47/42 47/42 Z // A61K 35/14 ABY 35/14 ABYZ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凍結乾燥された、細胞を含む血液及び/
    または細胞を含む血液成分の戻し液であって、糖類、バ
    イオポリマー、又は酸若しくは酸の塩のうち少なくとも
    1種類を含有してなる溶液に、細胞賦活剤を含有させて
    得られることを特徴とする凍結乾燥血液の戻し液。
  2. 【請求項2】 前記糖類は、マンノース、キシロース、
    グルコース、トレハロース、スクロース、マルトロース
    から選ばれた糖類を少なくとも一種類以上含むことを特
    徴とする請求項1記載の凍結乾燥血液の戻し液。
  3. 【請求項3】 前記バイオポリマーは、デキストラン、
    リン酸エステル塩、ポリビニルピロリドン、アルブミン
    から選ばれたバイオポリマーを、少なくとも1種類以上
    含むことを特徴とする、請求項1または2記載の凍結乾
    燥血液の戻し液。
  4. 【請求項4】 前記酸若しくは酸の塩は、フィチン酸、
    ピロりん酸塩、アデノシン三りん酸、2,3−ジホスホ
    グリセリンから選ばれた物質を少なくとも一種類以上含
    むことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載
    の凍結乾燥血液の戻し液。
  5. 【請求項5】 前記細胞賦活剤は、ホスホエノールピル
    ビン酸を含む物質で構成されていることを特徴とする請
    求項1から4のいずれか1項記載の凍結乾燥血液の戻し
    液。
  6. 【請求項6】 前記凍結乾燥血液の戻し液は、そのpH
    が4から9の間であることを特徴とする、請求項1から
    5のいずれか1項記載の凍結乾燥血液の戻し液。
  7. 【請求項7】 前記凍結乾燥血液の戻し液は、そのpH
    が6から8の間であることを特徴とする請求項6記載の
    凍結乾燥血液の戻し液。
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