JPH09207258A - 止水材及びその製造方法 - Google Patents
止水材及びその製造方法Info
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- JPH09207258A JPH09207258A JP4060196A JP4060196A JPH09207258A JP H09207258 A JPH09207258 A JP H09207258A JP 4060196 A JP4060196 A JP 4060196A JP 4060196 A JP4060196 A JP 4060196A JP H09207258 A JPH09207258 A JP H09207258A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/30—Landfill technologies aiming to mitigate methane emissions
Landscapes
- Lining And Supports For Tunnels (AREA)
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Revetment (AREA)
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大量の水が流入した場合でも止水剤層に水み
ちが形成されず、長期間に亘って止水効果が発揮される
止水材を提供する。 【解決手段】 吸水速度の異なる二以上の吸水性物質
が、吸水速度の最も大きな吸水性物質が少なくとも一方
の表面に位置するように積層されてなる止水剤層の両面
に、透水性シートからなる被覆材を配して止水材を形成
する。
ちが形成されず、長期間に亘って止水効果が発揮される
止水材を提供する。 【解決手段】 吸水速度の異なる二以上の吸水性物質
が、吸水速度の最も大きな吸水性物質が少なくとも一方
の表面に位置するように積層されてなる止水剤層の両面
に、透水性シートからなる被覆材を配して止水材を形成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、池や河川の底部、
傾斜面あるいは護岸部分等における防水、または地下構
造物構築等の土木工事における遮水、もしくは廃棄物等
の遮蔽を図るために用いられる止水材に関するものであ
る。
傾斜面あるいは護岸部分等における防水、または地下構
造物構築等の土木工事における遮水、もしくは廃棄物等
の遮蔽を図るために用いられる止水材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、上記用途に適した止水材として
は、上下層を通水性シートで構成し、中間層に止水剤を
位置させた三層構造のものが、一般的に使用されつつあ
る。例えば、特開昭60−240446号公報には、通
水性シートの間に吸水性のゲル化性物質の粒状体を接着
固定した防水シートが提案されている。また、特開平3
−59154号公報や、特開平4−216929号公報
には、不織布等からなる上下二層の繊維層の間に無機質
の吸水性物質を介在させ、これにニードルパンチングを
施して一体化した防水シートが開示されている。
は、上下層を通水性シートで構成し、中間層に止水剤を
位置させた三層構造のものが、一般的に使用されつつあ
る。例えば、特開昭60−240446号公報には、通
水性シートの間に吸水性のゲル化性物質の粒状体を接着
固定した防水シートが提案されている。また、特開平3
−59154号公報や、特開平4−216929号公報
には、不織布等からなる上下二層の繊維層の間に無機質
の吸水性物質を介在させ、これにニードルパンチングを
施して一体化した防水シートが開示されている。
【0003】いずれの止水材においても、中間層に位置
する吸水性物質の好ましい例として、膨潤性粘土物質で
あるベントナイトが挙げられている。このベントナイト
は、8〜10倍程度に膨潤して良好な止水効果を発揮す
ること、塩類を含む水でも吸水するので海岸付近におけ
る施工にも適していること、コストが安価であること、
等の理由により、好んで使用されている。
する吸水性物質の好ましい例として、膨潤性粘土物質で
あるベントナイトが挙げられている。このベントナイト
は、8〜10倍程度に膨潤して良好な止水効果を発揮す
ること、塩類を含む水でも吸水するので海岸付近におけ
る施工にも適していること、コストが安価であること、
等の理由により、好んで使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このベントナ
イトを中間層とする止水材には、次のような問題があ
る。即ち、ベントナイトは吸水速度が小さいため、地盤
から少しずつ滲出した水を吸収するのには適している
が、池や河川の底部に施工された場合のように、敷設後
大量の水が注入されてベントナイト層に流入すると、ベ
ントナイトが十分に膨潤しないうちに、ベントナイト層
に「水みち」ができて、その層厚が不均一になる。その
結果、止水材の耐水圧が低下し、十分な止水効果を発揮
しえないという問題が生じる。
イトを中間層とする止水材には、次のような問題があ
る。即ち、ベントナイトは吸水速度が小さいため、地盤
から少しずつ滲出した水を吸収するのには適している
が、池や河川の底部に施工された場合のように、敷設後
大量の水が注入されてベントナイト層に流入すると、ベ
ントナイトが十分に膨潤しないうちに、ベントナイト層
に「水みち」ができて、その層厚が不均一になる。その
結果、止水材の耐水圧が低下し、十分な止水効果を発揮
しえないという問題が生じる。
【0005】かかる問題を回避するには、高分子吸収体
のように吸水速度の大きな吸水性物質を用いればいよい
が、高分子吸収体は、吸水して自己の体積の100〜1
000倍以上に膨潤するため、上下に位置する繊維シー
トとの間で剥離が生じるおそれがある。剥離が生じる
と、例えば止水材が傾斜面に敷設されている場合には、
止水剤層が滑り面となって止水材の上面に位置する地盤
の滑動を招き、好ましくない。また、高分子吸収体は、
コストが高いため、大規模な施工現場で用いるのには適
していない。
のように吸水速度の大きな吸水性物質を用いればいよい
が、高分子吸収体は、吸水して自己の体積の100〜1
000倍以上に膨潤するため、上下に位置する繊維シー
トとの間で剥離が生じるおそれがある。剥離が生じる
と、例えば止水材が傾斜面に敷設されている場合には、
止水剤層が滑り面となって止水材の上面に位置する地盤
の滑動を招き、好ましくない。また、高分子吸収体は、
コストが高いため、大規模な施工現場で用いるのには適
していない。
【0006】また、特開昭60−240446号公報に
記載されている止水材のように通水シートと吸水性物質
とが接着剤で固定されたものにおいては、敷設後、土砂
が投入されて止水材に圧力が加えられた場合に、通水性
シートと吸水性物質の間で部分的な剥離が生じやすい。
その結果、止水材中に部分的に自由空間が形成され、そ
の部分に水が集中しやすくなるため、水みちの形成がよ
り促進されるという問題が生じる。
記載されている止水材のように通水シートと吸水性物質
とが接着剤で固定されたものにおいては、敷設後、土砂
が投入されて止水材に圧力が加えられた場合に、通水性
シートと吸水性物質の間で部分的な剥離が生じやすい。
その結果、止水材中に部分的に自由空間が形成され、そ
の部分に水が集中しやすくなるため、水みちの形成がよ
り促進されるという問題が生じる。
【0007】一方、特開平3−59154号公報や、特
開平4−216929号公報に記載されているようなニ
ードルパンチングによって各層間を結合したものについ
ては、接着剤を用いる場合に生じる上記のような問題は
ない。しかし、この止水材には、ニードルパンチング処
理や施工の際に加えられる衝撃力等によって、止水剤が
繊維間を通り抜けて繊維層外へ飛散しやすいという問題
がある。止水剤の飛散は、ニードルパンチング処理や敷
設施工の円滑な作業進行を損なう。また、飛散分を見込
んで止水剤を用意する必要があるため経済的にも決して
好ましいものではない。また、止水剤が大量に飛散する
と、厚み斑が生じて止水剤層の不均一化を招き、止水機
能が部分的に低下するおそれもある。
開平4−216929号公報に記載されているようなニ
ードルパンチングによって各層間を結合したものについ
ては、接着剤を用いる場合に生じる上記のような問題は
ない。しかし、この止水材には、ニードルパンチング処
理や施工の際に加えられる衝撃力等によって、止水剤が
繊維間を通り抜けて繊維層外へ飛散しやすいという問題
がある。止水剤の飛散は、ニードルパンチング処理や敷
設施工の円滑な作業進行を損なう。また、飛散分を見込
んで止水剤を用意する必要があるため経済的にも決して
好ましいものではない。また、止水剤が大量に飛散する
と、厚み斑が生じて止水剤層の不均一化を招き、止水機
能が部分的に低下するおそれもある。
【0008】本発明は、かかる課題を解決するためにな
されたものであって、大量の水が流入した場合でも水み
ちが形成されず、またニードルパンチング処理を施して
も止水剤の飛散が少ない止水材を提供することを目的と
するものである。
されたものであって、大量の水が流入した場合でも水み
ちが形成されず、またニードルパンチング処理を施して
も止水剤の飛散が少ない止水材を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の止水材は、吸水
速度の異なる二以上の吸水性物質が、吸水速度の最も大
きな吸水性物質が少なくとも一方の表面に位置するよう
に積層されてなる止水剤層の両面に、透水性シートから
なる被覆材が配されてなるものである。かかる構成によ
れば、水が大量に流入した場合でも、吸水速度の大きな
吸水性物質がこれを速やかに吸収するため、水みちが形
成されることはない。一方、吸水速度の小さな吸水性物
質は、吸水速度の大きな吸水性物質が飽和状態になった
後も吸水・膨潤するため、かかる吸水性物質の存在によ
り止水材全体の止水効果を長期間に亘って発揮させるこ
とができる。
速度の異なる二以上の吸水性物質が、吸水速度の最も大
きな吸水性物質が少なくとも一方の表面に位置するよう
に積層されてなる止水剤層の両面に、透水性シートから
なる被覆材が配されてなるものである。かかる構成によ
れば、水が大量に流入した場合でも、吸水速度の大きな
吸水性物質がこれを速やかに吸収するため、水みちが形
成されることはない。一方、吸水速度の小さな吸水性物
質は、吸水速度の大きな吸水性物質が飽和状態になった
後も吸水・膨潤するため、かかる吸水性物質の存在によ
り止水材全体の止水効果を長期間に亘って発揮させるこ
とができる。
【0010】上記止水材においては、止水剤層が、無機
物質からなる吸水性物質(以下、無機吸水性物質と略す
場合がある。)と高分子吸収体とが、高分子吸収体が少
なくとも一方の表面に位置するように積層されてなるも
のであることが望ましい。かかる止水材を、高分子吸収
体の面から水が流入するように敷設・施工すれば、高分
子吸収体が大量の水を速やかに吸収して膨潤するので、
止水剤層に水みちが形成されるのを防止することができ
る。一方、無機吸水性物質は、大量の水が高分子吸収体
に吸収された後、徐々に侵入してくる水を吸水し膨潤し
て止水層を形成し、長期間に亘る止水効果を担保する。
また、無機吸水性物質は膨潤による体積増加が高分子吸
収体に比べて小さいから、これを併用することによって
止水剤層全体の過度な膨潤が抑制される。また無機吸水
性物質の使用はコスト的にも有利である。
物質からなる吸水性物質(以下、無機吸水性物質と略す
場合がある。)と高分子吸収体とが、高分子吸収体が少
なくとも一方の表面に位置するように積層されてなるも
のであることが望ましい。かかる止水材を、高分子吸収
体の面から水が流入するように敷設・施工すれば、高分
子吸収体が大量の水を速やかに吸収して膨潤するので、
止水剤層に水みちが形成されるのを防止することができ
る。一方、無機吸水性物質は、大量の水が高分子吸収体
に吸収された後、徐々に侵入してくる水を吸水し膨潤し
て止水層を形成し、長期間に亘る止水効果を担保する。
また、無機吸水性物質は膨潤による体積増加が高分子吸
収体に比べて小さいから、これを併用することによって
止水剤層全体の過度な膨潤が抑制される。また無機吸水
性物質の使用はコスト的にも有利である。
【0011】上記止水材においては、止水剤層を構成す
る各吸水性物質の各層の間あるいは一部の層の間、およ
び/または止水剤層と被覆材との間に、接着剤が介在し
ており、さらに止水剤層と被覆材との間がニードルパン
チングによって結合されていることが望ましい。かかる
止水材においては、接着剤とニードルパンチングによっ
て止水剤が被覆材間に強固に把持されるため、層間剥離
や止水剤の飛散が抑制される。
る各吸水性物質の各層の間あるいは一部の層の間、およ
び/または止水剤層と被覆材との間に、接着剤が介在し
ており、さらに止水剤層と被覆材との間がニードルパン
チングによって結合されていることが望ましい。かかる
止水材においては、接着剤とニードルパンチングによっ
て止水剤が被覆材間に強固に把持されるため、層間剥離
や止水剤の飛散が抑制される。
【0012】上記止水材を製造する好ましい方法は、無
機吸水性物質層の一方の面に、透水性シートの片面に高
分子吸収体を接着剤によって積層固定した複合シート
を、透水性シートが外側となるように積層し、他方の面
に透水性シートのみ、もしくは前記複合シートを透水性
シートが外側となるように積層し、これに前記複合シー
ト中の接着剤が固化しない間にニードルパンチング処理
を施して一体化させる方法である。かかる方法によれ
ば、固化していない接着剤によってニードルパンチング
処理の際の止水剤の飛散が防止される。またこの方法に
より製造される止水材においては、接着剤の一部がニー
ドルパンチングによって止水剤層に侵入し、これが固化
して止水剤を強固に把持している。従って、この止水材
を用いれば施工作業の際の止水剤の飛散も防止されるこ
ととなる。以下、本発明を具体的に説明する。
機吸水性物質層の一方の面に、透水性シートの片面に高
分子吸収体を接着剤によって積層固定した複合シート
を、透水性シートが外側となるように積層し、他方の面
に透水性シートのみ、もしくは前記複合シートを透水性
シートが外側となるように積層し、これに前記複合シー
ト中の接着剤が固化しない間にニードルパンチング処理
を施して一体化させる方法である。かかる方法によれ
ば、固化していない接着剤によってニードルパンチング
処理の際の止水剤の飛散が防止される。またこの方法に
より製造される止水材においては、接着剤の一部がニー
ドルパンチングによって止水剤層に侵入し、これが固化
して止水剤を強固に把持している。従って、この止水材
を用いれば施工作業の際の止水剤の飛散も防止されるこ
ととなる。以下、本発明を具体的に説明する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の止水材は、その止水剤層
を吸水速度の異なる二以上の吸水性物質で構成し、最も
吸水速度の大きな吸水性物質が少なくとも一方の表面に
位置するように積層する。吸水速度の大きな物質が一方
の表面にのみ積層された場合は、その面の側から水が流
入するように敷設・施工する必要があるため、例えば吸
水速度の大きな吸水性物質が位置する側の被覆材を着色
したり、被覆材に目印を付けたりして、施工現場におけ
る判別を容易にすることが好ましい。また、かかる判別
の煩わしさを回避するため、吸水速度の大きな吸水性物
質が両面に位置するように積層することもできる。
を吸水速度の異なる二以上の吸水性物質で構成し、最も
吸水速度の大きな吸水性物質が少なくとも一方の表面に
位置するように積層する。吸水速度の大きな物質が一方
の表面にのみ積層された場合は、その面の側から水が流
入するように敷設・施工する必要があるため、例えば吸
水速度の大きな吸水性物質が位置する側の被覆材を着色
したり、被覆材に目印を付けたりして、施工現場におけ
る判別を容易にすることが好ましい。また、かかる判別
の煩わしさを回避するため、吸水速度の大きな吸水性物
質が両面に位置するように積層することもできる。
【0014】止水剤層は、吸水速度の大きな物質とそれ
よりも吸水速度の小さな物質の二種類のみで構成しても
よく、また多種類の吸水性物質を吸水速度の勾配ができ
るように複数層重ねてもよい。但し、多くの種類の吸水
性物質を積層することは製造コストの上昇につながると
いうことに留意する必要がある。上記目的は、止水剤層
が二種類の吸水性物質のみで形成されている場合でも、
十分に達成される。
よりも吸水速度の小さな物質の二種類のみで構成しても
よく、また多種類の吸水性物質を吸水速度の勾配ができ
るように複数層重ねてもよい。但し、多くの種類の吸水
性物質を積層することは製造コストの上昇につながると
いうことに留意する必要がある。上記目的は、止水剤層
が二種類の吸水性物質のみで形成されている場合でも、
十分に達成される。
【0015】本発明においては、吸水速度の大きな吸水
性物質として高分子吸収体を用い、これを無機吸水性物
質の少なくとも一方の表面に位置するように積層するこ
とが望ましい。いずれも汎用されている物質であって入
手が容易であるから、本発明のように広面積のシート状
物を構成する材料としては好ましいものである。
性物質として高分子吸収体を用い、これを無機吸水性物
質の少なくとも一方の表面に位置するように積層するこ
とが望ましい。いずれも汎用されている物質であって入
手が容易であるから、本発明のように広面積のシート状
物を構成する材料としては好ましいものである。
【0016】高分子吸収体としては、CMC、ポリアク
リル酸の塩類、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニ
トリル等、自重の50〜1000倍の水を吸収しうるも
のを使用することができる。この高分子吸収体は、粉
体、粒体の形態で用いるとよく、その粒子の大きさ(直
径)は乾燥状態で0.1〜1mmであることが望ましい。
0.1mm未満ではパウダー状となるため、ニードルパン
チングや接着剤等による被覆材への固定が困難となる。
1mmを超えると吸水・膨潤したときの体積が大きくなり
すぎて被覆材との間で剥離を招くおそれがあり、また高
分子吸収体の過度な膨潤により、隣接する無機吸水性物
質の厚みが減少してその厚み分布が不均一となるため好
ましくない。
リル酸の塩類、ポリビニルアルコール、ポリアクリロニ
トリル等、自重の50〜1000倍の水を吸収しうるも
のを使用することができる。この高分子吸収体は、粉
体、粒体の形態で用いるとよく、その粒子の大きさ(直
径)は乾燥状態で0.1〜1mmであることが望ましい。
0.1mm未満ではパウダー状となるため、ニードルパン
チングや接着剤等による被覆材への固定が困難となる。
1mmを超えると吸水・膨潤したときの体積が大きくなり
すぎて被覆材との間で剥離を招くおそれがあり、また高
分子吸収体の過度な膨潤により、隣接する無機吸水性物
質の厚みが減少してその厚み分布が不均一となるため好
ましくない。
【0017】高分子吸収体は、20〜80g/m2 の層
が、一方もしくは両方の表面に位置するようにすること
が好ましい。20g/m2 未満の層を形成させようとし
ても、高分子吸収体を均一に分布させることが難しく、
粗密が生じるため、高分子吸収体が粗な部分では水みち
が形成されやすくなる。80g/m2 を超えると、高分
子吸収体の膨潤による体積増加の影響が無視できなくな
り、例えば被覆材との間の剥離を惹起するおそれがあ
る。また、多量の高分子吸収体の使用はコスト高にも繋
がる。
が、一方もしくは両方の表面に位置するようにすること
が好ましい。20g/m2 未満の層を形成させようとし
ても、高分子吸収体を均一に分布させることが難しく、
粗密が生じるため、高分子吸収体が粗な部分では水みち
が形成されやすくなる。80g/m2 を超えると、高分
子吸収体の膨潤による体積増加の影響が無視できなくな
り、例えば被覆材との間の剥離を惹起するおそれがあ
る。また、多量の高分子吸収体の使用はコスト高にも繋
がる。
【0018】次に、無機吸水性物質としては、モンモリ
ロナイト属のベントナイト、バイデライト、ノンテロナ
イト、サポナイト、ヘクトライトや、ホルマイト属のア
タパルジャイト、セピオライト等、膨潤性の粘土鉱物の
天然物や合成物を使用することが望ましい。これらの粘
土鉱物も、粉体、粒体の形態で用いるとよく、その粒子
の大きさは乾燥状態で200〜350メッシュ(直径約
74〜44μm)であることが望ましい。200メッシ
ュ未満では吸水倍率が小さくなり、350メッシュを超
える細かなものは、透水性シートの繊維間隙を通り抜け
て外部へ飛散しやすいため好ましくない。また、細かな
粘土鉱物の使用はコスト高に繋がる。
ロナイト属のベントナイト、バイデライト、ノンテロナ
イト、サポナイト、ヘクトライトや、ホルマイト属のア
タパルジャイト、セピオライト等、膨潤性の粘土鉱物の
天然物や合成物を使用することが望ましい。これらの粘
土鉱物も、粉体、粒体の形態で用いるとよく、その粒子
の大きさは乾燥状態で200〜350メッシュ(直径約
74〜44μm)であることが望ましい。200メッシ
ュ未満では吸水倍率が小さくなり、350メッシュを超
える細かなものは、透水性シートの繊維間隙を通り抜け
て外部へ飛散しやすいため好ましくない。また、細かな
粘土鉱物の使用はコスト高に繋がる。
【0019】止水剤層中、無機吸水性物質の層厚は3〜
8mmにするとよい。層厚を3mm未満にすると、十分な止
水機能が発揮されず好ましくない。また、層厚を大きく
するほど止水機能は向上するが、厚くなりすぎると、後
述のニードルパンチング処理による被覆材層との一体化
の際にニードルが破損する等して、止水材の製造が困難
となる。従って、層厚は8mm以下することが望ましい。
かかる範囲の厚みの層を得るためには、無機吸水性物質
を1m2 あたり1〜5kg用いるとよい。
8mmにするとよい。層厚を3mm未満にすると、十分な止
水機能が発揮されず好ましくない。また、層厚を大きく
するほど止水機能は向上するが、厚くなりすぎると、後
述のニードルパンチング処理による被覆材層との一体化
の際にニードルが破損する等して、止水材の製造が困難
となる。従って、層厚は8mm以下することが望ましい。
かかる範囲の厚みの層を得るためには、無機吸水性物質
を1m2 あたり1〜5kg用いるとよい。
【0020】本発明では、止水剤層を被覆するものとし
て透水性シートを使用する。透水性シートとしては、例
えば、繊度2〜15デニール、繊維長50〜90mmの合
成繊維からなる目付200〜500g/m2 の繊維ウェ
ブにニードルパンチング処理を施して繊維同士を交絡さ
せた不織布を用いるとよい。ここで合成繊維の種類はと
くに限定されず、例えばポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエステル、ポリアミド等からなる繊維を単独で
或いは二種類以上混合して使用することができる。ま
た、このニードルパンチング不織布においては、その透
水係数が1×10-2〜1×10-3cm/秒であることが望
ましい。1×10-2cm/秒を超えると、止水剤が繊維間
隙を通り抜けて飛散しやすくなるため好ましくない。ま
た透水係数が小さくなるほど止水剤の飛散は防止される
が、1×10-3cm/秒未満のものを得るためには、繊維
ウェブへのニードルパンチング回数を多くしなければな
らず、製造コストの上昇に繋がる。
て透水性シートを使用する。透水性シートとしては、例
えば、繊度2〜15デニール、繊維長50〜90mmの合
成繊維からなる目付200〜500g/m2 の繊維ウェ
ブにニードルパンチング処理を施して繊維同士を交絡さ
せた不織布を用いるとよい。ここで合成繊維の種類はと
くに限定されず、例えばポリプロピレン、ポリエチレ
ン、ポリエステル、ポリアミド等からなる繊維を単独で
或いは二種類以上混合して使用することができる。ま
た、このニードルパンチング不織布においては、その透
水係数が1×10-2〜1×10-3cm/秒であることが望
ましい。1×10-2cm/秒を超えると、止水剤が繊維間
隙を通り抜けて飛散しやすくなるため好ましくない。ま
た透水係数が小さくなるほど止水剤の飛散は防止される
が、1×10-3cm/秒未満のものを得るためには、繊維
ウェブへのニードルパンチング回数を多くしなければな
らず、製造コストの上昇に繋がる。
【0021】次に、本発明の止水材を製造する方法につ
いて説明する。本発明の止水材は、従来より知られてい
る任意の方法により製造することができる。例えば、特
開昭60−240446号公報に記載されているよう
に、止水剤層と被覆材との間を接着剤で結合して一体化
させてもよい。また、特開平3−59154号公報や特
開平4−216929号公報に記載されているように、
止水剤層と被覆材とを積層したものにニードルパンチン
グ処理を施して被覆材を構成する繊維を上下間で絡み合
わせ、その絡み合いによって止水剤を把持する方法をと
ってもよい。
いて説明する。本発明の止水材は、従来より知られてい
る任意の方法により製造することができる。例えば、特
開昭60−240446号公報に記載されているよう
に、止水剤層と被覆材との間を接着剤で結合して一体化
させてもよい。また、特開平3−59154号公報や特
開平4−216929号公報に記載されているように、
止水剤層と被覆材とを積層したものにニードルパンチン
グ処理を施して被覆材を構成する繊維を上下間で絡み合
わせ、その絡み合いによって止水剤を把持する方法をと
ってもよい。
【0022】しかしながら、本発明においては、止水剤
の飛散をより抑制し、かつ各層間の結合を強固なものと
するため、以下のような方法によって止水材を製造する
ことが望ましい。
の飛散をより抑制し、かつ各層間の結合を強固なものと
するため、以下のような方法によって止水材を製造する
ことが望ましい。
【0023】まず、被覆材となる透水性シートの片面に
接着剤を塗布し、その上に高分子吸収体を散布して両者
を結合させた複合シートを作成する。このとき接着剤と
しては、デンプン系やポリビニルアルコール系の水溶性
系の接着剤を用いるとよい。接着剤の使用量は特に限定
されず、透水性シートの態様や使用する高分子吸収体の
量によって決定される。例えば、20〜80g/m2 の
高分子吸収体を被覆材に接着・固定させる場合は、ポリ
ビニルアルコールの固形分が20〜50%である接着剤
を100〜500g/m2 塗布するとよい。
接着剤を塗布し、その上に高分子吸収体を散布して両者
を結合させた複合シートを作成する。このとき接着剤と
しては、デンプン系やポリビニルアルコール系の水溶性
系の接着剤を用いるとよい。接着剤の使用量は特に限定
されず、透水性シートの態様や使用する高分子吸収体の
量によって決定される。例えば、20〜80g/m2 の
高分子吸収体を被覆材に接着・固定させる場合は、ポリ
ビニルアルコールの固形分が20〜50%である接着剤
を100〜500g/m2 塗布するとよい。
【0024】続いてこの複合シートを、無機吸水性物質
の一方あるいは両方の表面に積層する。複合シートを一
方の表面にのみ積層する場合は他方の表面に透水性シー
トを積層する。このとき複合シートの高分子吸収体側が
無機吸水性物質と対面するように積層することが肝要で
ある。また、複合シートの積層は、透水性シートに塗布
した接着剤が固化しない間に行う必要がある。また、複
合シートを積層する前に、無機吸水性物質層の表面に接
着剤を塗布し、高分子吸収体と無機吸水性物質との間に
も接着剤を介在させてもよい。
の一方あるいは両方の表面に積層する。複合シートを一
方の表面にのみ積層する場合は他方の表面に透水性シー
トを積層する。このとき複合シートの高分子吸収体側が
無機吸水性物質と対面するように積層することが肝要で
ある。また、複合シートの積層は、透水性シートに塗布
した接着剤が固化しない間に行う必要がある。また、複
合シートを積層する前に、無機吸水性物質層の表面に接
着剤を塗布し、高分子吸収体と無機吸水性物質との間に
も接着剤を介在させてもよい。
【0025】次いでこの積層物にニードルパンチング処
理を施す。本発明では、接着剤が固化しない間にニード
ルパンチングを行うことが肝要である。接着剤が湿潤し
た状態でニードルパンチング処理することにより、止水
剤の飛散を抑制することができる。また、接着剤が固化
していない間は、接着剤に流動性があるため、ニードル
パンチングによって止水剤層や被覆材中へ接着剤の一部
が侵入しやすい。そして侵入した接着剤は、止水剤層中
で固化して止水剤を強固に把持するので、かかる方法に
よって得られた止水材を用いれば、施工する際の止水剤
の飛散も抑制されることとなる。
理を施す。本発明では、接着剤が固化しない間にニード
ルパンチングを行うことが肝要である。接着剤が湿潤し
た状態でニードルパンチング処理することにより、止水
剤の飛散を抑制することができる。また、接着剤が固化
していない間は、接着剤に流動性があるため、ニードル
パンチングによって止水剤層や被覆材中へ接着剤の一部
が侵入しやすい。そして侵入した接着剤は、止水剤層中
で固化して止水剤を強固に把持するので、かかる方法に
よって得られた止水材を用いれば、施工する際の止水剤
の飛散も抑制されることとなる。
【0026】なお、ニードルパンチング処理により、透
水性シートを構成する繊維の一部が止水剤層に入り込ん
だり、あるいは各吸水性物質が互いの層に入り込んでそ
の境界が不明瞭になることもあるが、止水材全体を見た
場合に各層の存在が認められれば、それらの間の境界線
が明瞭でなくても、本発明でいう「積層」の概念に含ま
れる。
水性シートを構成する繊維の一部が止水剤層に入り込ん
だり、あるいは各吸水性物質が互いの層に入り込んでそ
の境界が不明瞭になることもあるが、止水材全体を見た
場合に各層の存在が認められれば、それらの間の境界線
が明瞭でなくても、本発明でいう「積層」の概念に含ま
れる。
【0027】また、本発明の止水材においては補強のた
めに、止水剤層と被覆材の間、もしくは吸水性物質層の
層間に補強用シートを介在させてもよい。補強用シート
としては、一軸延伸されたポリプロピレンフィルムテー
プヤーンを経および緯に配して織成された織物等が強度
およびコストの点から都合よく用いられる。
めに、止水剤層と被覆材の間、もしくは吸水性物質層の
層間に補強用シートを介在させてもよい。補強用シート
としては、一軸延伸されたポリプロピレンフィルムテー
プヤーンを経および緯に配して織成された織物等が強度
およびコストの点から都合よく用いられる。
【0028】さらに本発明においては、ニードルパンチ
ング処理して得られた止水材にミシン掛けを行うことも
できる。ミシン掛けを併用することにより、上下の被覆
材の間がより強固に接合され、中間に位置する止水剤層
もより強固に把持されることとなる。ミシン掛けは、例
えばミシン目が碁盤状になるようにしたり、あるいはミ
シン目が曲線を描くように行うとよい。
ング処理して得られた止水材にミシン掛けを行うことも
できる。ミシン掛けを併用することにより、上下の被覆
材の間がより強固に接合され、中間に位置する止水剤層
もより強固に把持されることとなる。ミシン掛けは、例
えばミシン目が碁盤状になるようにしたり、あるいはミ
シン目が曲線を描くように行うとよい。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。実施
例で使用した透水性シート、止水剤、接着剤、補強用シ
ートは以下の通りである。
例で使用した透水性シート、止水剤、接着剤、補強用シ
ートは以下の通りである。
【0030】[透水性シート]繊度8デニール、繊維長
64mmのポリエステル繊維を70重量%と、繊度3デニ
ール、繊維長51mmのポリエステル繊維30重量%を混
合して目付150g/m2 のカードウェブを作成した。
そしてこれを2枚重ねたものにニードルパンチング処理
を施して、目付200g/m2 、厚み2.5mmの不織布
を製造し、これを透水性シートとした。なお、この不織
布の繊維密度は0.08g/cm3 、透水係数は5×10
-3cm/秒であった。
64mmのポリエステル繊維を70重量%と、繊度3デニ
ール、繊維長51mmのポリエステル繊維30重量%を混
合して目付150g/m2 のカードウェブを作成した。
そしてこれを2枚重ねたものにニードルパンチング処理
を施して、目付200g/m2 、厚み2.5mmの不織布
を製造し、これを透水性シートとした。なお、この不織
布の繊維密度は0.08g/cm3 、透水係数は5×10
-3cm/秒であった。
【0031】[止水剤]吸水速度の大きな吸水性物質と
して、粒径0.3〜0.6mmのポリアクリル酸ナトリウ
ムを、それよりも吸水速度が小さな吸水性物質として、
250メッシュのベントナイトを用意した。
して、粒径0.3〜0.6mmのポリアクリル酸ナトリウ
ムを、それよりも吸水速度が小さな吸水性物質として、
250メッシュのベントナイトを用意した。
【0032】[接着剤]ポリビニルアルコールを固形分
約30%で水に溶解したものを接着剤として用意した。
約30%で水に溶解したものを接着剤として用意した。
【0033】[補強用シート]一軸延伸された幅2mmの
ポリプロピレンテープフィルムヤーンを経、緯に配して
織成された織物を用意した。
ポリプロピレンテープフィルムヤーンを経、緯に配して
織成された織物を用意した。
【0034】〈実施例1〉止水材は図1に示すような装
置を使用して製造した。まず、透水性シートであるニー
ドルパンチング不織布(1A)をコンベヤ(11)に載せ、その
上にコーティングロール(12)を用いて接着剤を200g
/m2 の割合で塗布し、さらにロール(13)を用いてポリ
アクリル酸ナトリウム(2A)を40g/m2 の割合で散布
し、不織布(1A)とポリアクリル酸ナトリウム(2A)が一体
化された複合シート(3A)となした。続いて、複合シート
(3A)のポリアクリル酸ナトリウム(2A)上に、補強用シー
ト(4)を送り出しロール(14)から供給して重ね合わせ、
その上にベントナイト(5)をロール(15)を用いて約3kg
/m2 の割合で散布し、これを均すためにロール(16)で
ベントナイト層(5)を軽く押さえた。さらに、その上
に、別の場所にて前記した方法と同じ方法で製造した、
ニードルパンチング不織布(1B)とポリアクリル酸ナトリ
ウム(2B)の複合シート(3B)を、ポリアクリル酸ナトリウ
ム(2B)とベントナイトと(5)とが対面するように積層し
た。
置を使用して製造した。まず、透水性シートであるニー
ドルパンチング不織布(1A)をコンベヤ(11)に載せ、その
上にコーティングロール(12)を用いて接着剤を200g
/m2 の割合で塗布し、さらにロール(13)を用いてポリ
アクリル酸ナトリウム(2A)を40g/m2 の割合で散布
し、不織布(1A)とポリアクリル酸ナトリウム(2A)が一体
化された複合シート(3A)となした。続いて、複合シート
(3A)のポリアクリル酸ナトリウム(2A)上に、補強用シー
ト(4)を送り出しロール(14)から供給して重ね合わせ、
その上にベントナイト(5)をロール(15)を用いて約3kg
/m2 の割合で散布し、これを均すためにロール(16)で
ベントナイト層(5)を軽く押さえた。さらに、その上
に、別の場所にて前記した方法と同じ方法で製造した、
ニードルパンチング不織布(1B)とポリアクリル酸ナトリ
ウム(2B)の複合シート(3B)を、ポリアクリル酸ナトリウ
ム(2B)とベントナイトと(5)とが対面するように積層し
た。
【0035】続いて、複合シート(3A)(3B)中の接着剤が
固化しない間に、ニードルパンチング機(17)を用いてニ
ードルパンチング処理を施し、上下の不織布(1A)(1B)中
の構成繊維同士を交絡させて各層間を結合した。このと
きのニードルパンチング条件は、針密度1.1本/c
m2 、針深度18mm、処理速度1.5m/分、打ち込み
密度37打/cm2 であった。このニードルパンチング
中、ポリアクリル酸ナトリウムやベントナイトの飛散は
殆ど認められなかった。そして、ニードルパンチングし
たものを乾燥し、接着剤を固化させて本発明の止水材
(6)を得た。得られた止水材(6)は、厚みが約9mmであ
り、うちベントナイト層(5)の厚みは約5mmであった。
また、その断面は図2のようになっていた。実際の止水
材においては、ニードルパンチング処理のため各層間の
境界は図のように明瞭ではなかったが、各層の存在はは
っきりと認められた。
固化しない間に、ニードルパンチング機(17)を用いてニ
ードルパンチング処理を施し、上下の不織布(1A)(1B)中
の構成繊維同士を交絡させて各層間を結合した。このと
きのニードルパンチング条件は、針密度1.1本/c
m2 、針深度18mm、処理速度1.5m/分、打ち込み
密度37打/cm2 であった。このニードルパンチング
中、ポリアクリル酸ナトリウムやベントナイトの飛散は
殆ど認められなかった。そして、ニードルパンチングし
たものを乾燥し、接着剤を固化させて本発明の止水材
(6)を得た。得られた止水材(6)は、厚みが約9mmであ
り、うちベントナイト層(5)の厚みは約5mmであった。
また、その断面は図2のようになっていた。実際の止水
材においては、ニードルパンチング処理のため各層間の
境界は図のように明瞭ではなかったが、各層の存在はは
っきりと認められた。
【0036】〈比較例1〉ポリアクリル酸ナトリウムお
よび接着剤を使用せずに、実施例1と同様の方法で止水
材を製造した。ここでは接着剤を使用しなかったため、
ニードルパンチングの際にベントナイトの飛散が顕著に
認められた。得られた止水材は、厚みが約8mm、うちベ
ントナイト層の厚みは約5mmであった。
よび接着剤を使用せずに、実施例1と同様の方法で止水
材を製造した。ここでは接着剤を使用しなかったため、
ニードルパンチングの際にベントナイトの飛散が顕著に
認められた。得られた止水材は、厚みが約8mm、うちベ
ントナイト層の厚みは約5mmであった。
【0037】実施例1と比較例1の止水材について止水
耐水圧を測定した。その結果を表1に示す。
耐水圧を測定した。その結果を表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】止水耐水圧は、JIS L 1079の耐
水試験法に準じて測定し、測定に際しては別途止水材用
の水圧計とその補助具を使用した。また、表中、「乾燥
時」は、止水剤層が乾燥状態にあるときに測定したこと
を意味する。また、「30分後」は止水材を試験機にセ
ットした後、0.1kg/cm2 以下の水圧で接水させ、接
水30分後に水圧をかけたて測定したことを、「完全」
とは、止水材を上記要領で試験機にセットして接水さ
せ、ベントナイトが完全に膨潤した状態で測定したこと
を意味する。
水試験法に準じて測定し、測定に際しては別途止水材用
の水圧計とその補助具を使用した。また、表中、「乾燥
時」は、止水剤層が乾燥状態にあるときに測定したこと
を意味する。また、「30分後」は止水材を試験機にセ
ットした後、0.1kg/cm2 以下の水圧で接水させ、接
水30分後に水圧をかけたて測定したことを、「完全」
とは、止水材を上記要領で試験機にセットして接水さ
せ、ベントナイトが完全に膨潤した状態で測定したこと
を意味する。
【0040】実施例1の止水材は、乾燥時の耐水圧が比
較例1のそれよりも高い。これは、高分子吸収体が大量
の水を速やかに吸収し膨潤して止水層を形成したためで
ある。また、接水30分後、および完全に膨潤した状態
での耐水圧も実施例1の方が高い。これは実施例1の止
水材においては、高分子吸収体が吸水により著しく膨潤
して不織布中の繊維間隙をシーリングしているため、ベ
ントナイトの通り抜けが抑制され、その結果耐水圧が向
上したものと考えられる。一方、比較例1の止水材にお
いては、不織布とベントナイトとの間にかかる「シーリ
ング層」が存在しないため、ベントナイトが止水材外へ
流出しやすい。ゆえにその耐水圧が低くなっている。
較例1のそれよりも高い。これは、高分子吸収体が大量
の水を速やかに吸収し膨潤して止水層を形成したためで
ある。また、接水30分後、および完全に膨潤した状態
での耐水圧も実施例1の方が高い。これは実施例1の止
水材においては、高分子吸収体が吸水により著しく膨潤
して不織布中の繊維間隙をシーリングしているため、ベ
ントナイトの通り抜けが抑制され、その結果耐水圧が向
上したものと考えられる。一方、比較例1の止水材にお
いては、不織布とベントナイトとの間にかかる「シーリ
ング層」が存在しないため、ベントナイトが止水材外へ
流出しやすい。ゆえにその耐水圧が低くなっている。
【0041】
【発明の効果】このように、本発明は、高分子吸収体の
ような吸水速度の大きな吸水性物質が、ベントナイトの
ような吸水速度の小さな吸水性物質の少なくとも一方の
表面に積層されたもので止水剤層を構成することを特徴
としている。従って、大量の水が急激に流入した場合で
も、高分子吸収体においてかなりの量の水が速やかに吸
収されるためベントナイト層の流動が抑制され、水みち
が形成されることがない。そして、比較的早い時期に高
分子吸収体が飽和状態になった後は、ベントナイトが徐
々に吸水・膨潤するので、止水材全体としては長期間に
亘って止水効果を発揮する。また、吸水後の高分子吸収
体は、著しく体積増加して一種のシーリング層を形成
し、ベントナイトが止水材外へ流出するのを防止する役
割をも果たす。
ような吸水速度の大きな吸水性物質が、ベントナイトの
ような吸水速度の小さな吸水性物質の少なくとも一方の
表面に積層されたもので止水剤層を構成することを特徴
としている。従って、大量の水が急激に流入した場合で
も、高分子吸収体においてかなりの量の水が速やかに吸
収されるためベントナイト層の流動が抑制され、水みち
が形成されることがない。そして、比較的早い時期に高
分子吸収体が飽和状態になった後は、ベントナイトが徐
々に吸水・膨潤するので、止水材全体としては長期間に
亘って止水効果を発揮する。また、吸水後の高分子吸収
体は、著しく体積増加して一種のシーリング層を形成
し、ベントナイトが止水材外へ流出するのを防止する役
割をも果たす。
【0042】さらに、本発明の止水材の製造方法は、接
着剤を用いて一部の層間を結合し、接着剤が湿潤状態に
ある間にニードルパンチ処理を施して全体を一体化させ
るものであるが、かかる方法によれば止水材の製造時お
よび施工時の止水剤の過度な飛散が抑制されるので、作
業環境が大いに改善されるという効果も得られる。
着剤を用いて一部の層間を結合し、接着剤が湿潤状態に
ある間にニードルパンチ処理を施して全体を一体化させ
るものであるが、かかる方法によれば止水材の製造時お
よび施工時の止水剤の過度な飛散が抑制されるので、作
業環境が大いに改善されるという効果も得られる。
【図1】本発明の止水材を製造する装置を略示した図面
である。
である。
【図2】本発明の止水材の一例を示す断面図である。
1A、1B 通水性シート 2A、2B 高分子吸収体 3A、3B 複合シート 4 補強用シート 5 ベントナイト 6 止水材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E02B 3/12 E02B 3/12 7/02 7/02 A E02D 31/02 E02D 31/02 E21D 11/38 E21D 11/38 A
Claims (4)
- 【請求項1】 吸水速度の異なる二以上の吸水性物質
が、吸水速度の最も大きな吸水性物質が少なくとも一方
の表面に位置するように積層されてなる止水剤層の両面
に、透水性シートからなる被覆材が配されてなる止水
材。 - 【請求項2】 止水剤層が、無機物質からなる吸水性物
質と高分子吸収体とが、高分子吸収体が少なくとも一方
の表面に位置するように積層されてなるものである請求
項1記載の止水材 - 【請求項3】 止水剤層を構成する各吸水性物質の各層
の間あるいは一部の層の間、および/または止水剤層と
被覆材との間に、接着剤が介在しており、さらに止水剤
層と被覆材との間がニードルパンチングによって結合さ
れている請求項1もしくは2記載の止水材。 - 【請求項4】 無機物質からなる吸水性物質層の一方の
面に、透水性シートの片面に高分子吸収体を接着剤によ
って積層固定した複合シートを、透水性シートが外側と
なるように積層し、他方の面に透水性シートのみ、もし
くは前記複合シートを透水性シートが外側となるように
積層し、これに前記複合シート中の接着剤が固化しない
間にニードルパンチング処理を施すことを特徴とする止
水材の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4060196A JPH09207258A (ja) | 1996-02-03 | 1996-02-03 | 止水材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4060196A JPH09207258A (ja) | 1996-02-03 | 1996-02-03 | 止水材及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09207258A true JPH09207258A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=12585043
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4060196A Pending JPH09207258A (ja) | 1996-02-03 | 1996-02-03 | 止水材及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09207258A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007532175A (ja) * | 2004-04-06 | 2007-11-15 | ジョンソンディバーシー・インコーポレーテッド | 流体吸収性テープ |
| JP2014014744A (ja) * | 2012-07-06 | 2014-01-30 | Shirosaki Corporation | 遮水シート及び廃棄物の投棄処理構造 |
| CN117263196A (zh) * | 2023-11-21 | 2023-12-22 | 交通运输部公路科学研究所 | 一种改性钠基膨润土及其制备方法、防水结构 |
| JP7900025B1 (ja) * | 2026-01-29 | 2026-08-04 | テクニカ合同株式会社 | 動物の処理方法 |
-
1996
- 1996-02-03 JP JP4060196A patent/JPH09207258A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007532175A (ja) * | 2004-04-06 | 2007-11-15 | ジョンソンディバーシー・インコーポレーテッド | 流体吸収性テープ |
| US8034184B2 (en) | 2004-04-06 | 2011-10-11 | Diversey, Inc. | Fluid absorbent tape |
| US8118800B2 (en) | 2004-04-06 | 2012-02-21 | Diversey, Inc. | Fluid absorbent tape |
| JP2014014744A (ja) * | 2012-07-06 | 2014-01-30 | Shirosaki Corporation | 遮水シート及び廃棄物の投棄処理構造 |
| CN117263196A (zh) * | 2023-11-21 | 2023-12-22 | 交通运输部公路科学研究所 | 一种改性钠基膨润土及其制备方法、防水结构 |
| JP7900025B1 (ja) * | 2026-01-29 | 2026-08-04 | テクニカ合同株式会社 | 動物の処理方法 |
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