JPH06220992A - コンクリートパネル用内張材 - Google Patents
コンクリートパネル用内張材Info
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- JPH06220992A JPH06220992A JP2758793A JP2758793A JPH06220992A JP H06220992 A JPH06220992 A JP H06220992A JP 2758793 A JP2758793 A JP 2758793A JP 2758793 A JP2758793 A JP 2758793A JP H06220992 A JPH06220992 A JP H06220992A
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- Japan
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- concrete
- lining material
- synthetic resin
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 コンクリート打設後の排水脱気効率の向上を
図ると共に、脱型性に優れており、且つ転用回数も著し
く増大できるコンクリートパネル用内張材を提供するこ
と。 【構成】 熱可塑性合成樹脂の織布表面を熱圧着処理し
てフィルタ層3となし、スパンボンド基布の片面に合成
樹脂ウェブを積層して透水層4となし、フィルタ層と透
水層とをホットメルト樹脂からスパンボンド製法により
形成された接着シートにより熱圧着して、内張材とな
す。内張材の当該透水層側の面をコンクリート型枠に添
着して、コンクリートパネルとする。
図ると共に、脱型性に優れており、且つ転用回数も著し
く増大できるコンクリートパネル用内張材を提供するこ
と。 【構成】 熱可塑性合成樹脂の織布表面を熱圧着処理し
てフィルタ層3となし、スパンボンド基布の片面に合成
樹脂ウェブを積層して透水層4となし、フィルタ層と透
水層とをホットメルト樹脂からスパンボンド製法により
形成された接着シートにより熱圧着して、内張材とな
す。内張材の当該透水層側の面をコンクリート型枠に添
着して、コンクリートパネルとする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】建築土木等のコンクリート構造物
は、木製又は金属製のパネルで枠組みして型枠を構成
し、この型枠内にコンクリートを流し込んで締め固め
し、これを養生して硬化した後、その型枠を脱型して構
築される。本発明は、このようなコンクリート打設工事
に際して、コンクリート型枠の内面に張り付けて使用す
るコンクリートパネル用内張材に関する。
は、木製又は金属製のパネルで枠組みして型枠を構成
し、この型枠内にコンクリートを流し込んで締め固め
し、これを養生して硬化した後、その型枠を脱型して構
築される。本発明は、このようなコンクリート打設工事
に際して、コンクリート型枠の内面に張り付けて使用す
るコンクリートパネル用内張材に関する。
【0002】
【従来の技術】コンクリート打設工事に於いて、コンク
リートを打設した後、コンクリート中の水分、気泡を型
枠外に排出しないためにクラック、ジャンカ、ピンホー
ル等が発生する。更にコンクリートへのガス、水分、塩
素イオン等の浸透及び拡散に影響を及ぼすコンクリート
中に含まれる細孔の大きさは、800〜1500A°と
考えられているが、これらの空隙が多くなるために、鉄
筋の腐食によるひび割れが発生し、著しい強度の低下を
引き起こす大きな原因となっている。
リートを打設した後、コンクリート中の水分、気泡を型
枠外に排出しないためにクラック、ジャンカ、ピンホー
ル等が発生する。更にコンクリートへのガス、水分、塩
素イオン等の浸透及び拡散に影響を及ぼすコンクリート
中に含まれる細孔の大きさは、800〜1500A°と
考えられているが、これらの空隙が多くなるために、鉄
筋の腐食によるひび割れが発生し、著しい強度の低下を
引き起こす大きな原因となっている。
【0003】近年、鉄筋コンクリート構造物の耐久性が
問題視されるようになり、そのために、コンクリートの
耐久性を向上する必要が生じてきた。そこで、例えば特
開平2−3886号公報、特開平2−308049号公
報に示すように、型枠の内側に、各種の織布、不織布、
孔あきフィルム等の内張材を内張り貼着して、打設コン
クリート中の余剰水とか気泡を、織布、不織布、孔あき
フィルム等の空隙を介して型枠外に速やかに排出する工
法が採用されている。
問題視されるようになり、そのために、コンクリートの
耐久性を向上する必要が生じてきた。そこで、例えば特
開平2−3886号公報、特開平2−308049号公
報に示すように、型枠の内側に、各種の織布、不織布、
孔あきフィルム等の内張材を内張り貼着して、打設コン
クリート中の余剰水とか気泡を、織布、不織布、孔あき
フィルム等の空隙を介して型枠外に速やかに排出する工
法が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、前記した
内張材をコンクリート型枠に貼着するものでは、工事施
工性、型枠の転用回数、脱型作業の容易性等に多くの問
題点があり、特に耐久性を必要とする建築物、土木構造
物以外には、未だ使用されていないのが現状である。
内張材をコンクリート型枠に貼着するものでは、工事施
工性、型枠の転用回数、脱型作業の容易性等に多くの問
題点があり、特に耐久性を必要とする建築物、土木構造
物以外には、未だ使用されていないのが現状である。
【0005】本発明は前記のような問題点に鑑み、コン
クリート打設後の排水脱気効率の向上を図ると共に、脱
型性に優れており、且つ転用回数も著しく増大できるコ
ンクリートパネル用内張材を提供することを目的として
いる。
クリート打設後の排水脱気効率の向上を図ると共に、脱
型性に優れており、且つ転用回数も著しく増大できるコ
ンクリートパネル用内張材を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明に係るコンクリートパネル用内張材は、熱可
塑性合成樹脂繊維により織成された織布の少なくとも片
面を、熱圧着処理してフィルタ層を形成し、その裏面に
スパンボンド、ニードルパンチ不織布又はスパンボンド
基布の上に合成繊維の短繊維からなるウェブを積層ニー
ドルパンチした不織布の何れか一つから構成された透水
層を具備しており、フィルタ層と透水層とは、ホットメ
ルト合成樹脂からスパンボンド製法により成形された接
着シートにより熱ローラやホットプレス機で熱圧縮し接
着されていることを特徴とする。
に、本発明に係るコンクリートパネル用内張材は、熱可
塑性合成樹脂繊維により織成された織布の少なくとも片
面を、熱圧着処理してフィルタ層を形成し、その裏面に
スパンボンド、ニードルパンチ不織布又はスパンボンド
基布の上に合成繊維の短繊維からなるウェブを積層ニー
ドルパンチした不織布の何れか一つから構成された透水
層を具備しており、フィルタ層と透水層とは、ホットメ
ルト合成樹脂からスパンボンド製法により成形された接
着シートにより熱ローラやホットプレス機で熱圧縮し接
着されていることを特徴とする。
【0007】又これらの熱可塑性合成樹脂繊維は、高融
点合成樹脂製芯材の表面に低融点合成樹脂により鞘状に
被覆された複合合成樹脂製繊維の糸又は熱可塑性合成樹
脂繊維に低融点合成樹脂製繊維を混合したもので構成し
ても良い。
点合成樹脂製芯材の表面に低融点合成樹脂により鞘状に
被覆された複合合成樹脂製繊維の糸又は熱可塑性合成樹
脂繊維に低融点合成樹脂製繊維を混合したもので構成し
ても良い。
【0008】本コンクリートパネル内張材を型枠に添装
する場合は、型枠表面及び周辺部を巻き込んでつつみこ
む様にして工業用ホチキスで止める。また、この内張材
を型枠に接着する場合には、予め内張材裏面に粘着剤の
塗布層を設け、この塗布層に離型シート(剥離紙)を添
着しておき、その離型シートを剥がして粘着剤によりコ
ンクリートパネルに貼着して内張りすることが出来る。
この場合、コンクリートパネル内張材の裏面の透水層に
合成樹脂性フィルムを予め貼着若しくは熱圧着し、この
フィルムに粘着剤を塗布して塗布層を形成するのが最も
好ましい。
する場合は、型枠表面及び周辺部を巻き込んでつつみこ
む様にして工業用ホチキスで止める。また、この内張材
を型枠に接着する場合には、予め内張材裏面に粘着剤の
塗布層を設け、この塗布層に離型シート(剥離紙)を添
着しておき、その離型シートを剥がして粘着剤によりコ
ンクリートパネルに貼着して内張りすることが出来る。
この場合、コンクリートパネル内張材の裏面の透水層に
合成樹脂性フィルムを予め貼着若しくは熱圧着し、この
フィルムに粘着剤を塗布して塗布層を形成するのが最も
好ましい。
【0009】
【作用】次に本発明に係るコンクリートパネル用内張材
の作用について述べる。即ち、熱処理した平滑な面をコ
ンクリート側にして、スパンボンドや不織布等を備えた
裏面を型枠側にして型枠に貼付けたコンクリートパネル
とする。このパネル内にコンクリートを打設すると、打
設したコンクリート中の固形分はフィルタ層で濾過され
るが、コンクリート中の余剰水及び気泡は、内張材の面
域方向に連なる孔隙を有するフィルタ層を通り、裏面の
透水層を経てパネルとパネルとの間の隙間から外部に排
出されることになる。
の作用について述べる。即ち、熱処理した平滑な面をコ
ンクリート側にして、スパンボンドや不織布等を備えた
裏面を型枠側にして型枠に貼付けたコンクリートパネル
とする。このパネル内にコンクリートを打設すると、打
設したコンクリート中の固形分はフィルタ層で濾過され
るが、コンクリート中の余剰水及び気泡は、内張材の面
域方向に連なる孔隙を有するフィルタ層を通り、裏面の
透水層を経てパネルとパネルとの間の隙間から外部に排
出されることになる。
【0010】本発明に係るコンクリートパネル用内張材
は、熱可塑性合成樹脂製繊維を織成した織布を熱圧着処
理し、その裏面に透水層を貼着一体化している。表面の
フィルター層は、ステーブルで構成されている紡績糸が
厚み方向に圧着され繊維同志が部分融着して微細な空隙
部となっているためセメント粒子はフィルタ層の表面で
濾過され、全く透水層内部へ侵入しない。従ってコンク
リート中のセメント粒子のかみこみがないため、コンク
リートから型枠の脱型する時の剥離性が優れ、剥離剤を
塗布し脱型を良好にする工程を省略出来る。
は、熱可塑性合成樹脂製繊維を織成した織布を熱圧着処
理し、その裏面に透水層を貼着一体化している。表面の
フィルター層は、ステーブルで構成されている紡績糸が
厚み方向に圧着され繊維同志が部分融着して微細な空隙
部となっているためセメント粒子はフィルタ層の表面で
濾過され、全く透水層内部へ侵入しない。従ってコンク
リート中のセメント粒子のかみこみがないため、コンク
リートから型枠の脱型する時の剥離性が優れ、剥離剤を
塗布し脱型を良好にする工程を省略出来る。
【0011】ホットメルト樹脂からスパンボンド法によ
り製造されて成る接着シートは、ホットメルト樹脂の交
絡した長線維がフィルタ層と透水層とを接着し、且つ、
シート面域には長線維間相互で形成した空部があるの
で、フィルタ層と透水層との接着面にはなお透水可能な
多数の間隙−即ち、通水路が形成されている。透水層の
スパンボンド又はニードルパンチ不織布は、フィルタ層
と型枠面との間に適度の厚みのある通水路を形成する。
特に、透水層に、合成繊維ウェブを積層した不織布を利
用すれば、通水路の確保に有効である。
り製造されて成る接着シートは、ホットメルト樹脂の交
絡した長線維がフィルタ層と透水層とを接着し、且つ、
シート面域には長線維間相互で形成した空部があるの
で、フィルタ層と透水層との接着面にはなお透水可能な
多数の間隙−即ち、通水路が形成されている。透水層の
スパンボンド又はニードルパンチ不織布は、フィルタ層
と型枠面との間に適度の厚みのある通水路を形成する。
特に、透水層に、合成繊維ウェブを積層した不織布を利
用すれば、通水路の確保に有効である。
【0012】織布として低融点合成樹脂による鞘状被覆
した複合繊維を使用すれば各フィラメントは容易に偏平
化すると同時に、フィラメント同士は部分融着し微細な
細孔を形成するため、転用回数を更に増大し効果したコ
ンクリートとの剥離性も一層良好となる。
した複合繊維を使用すれば各フィラメントは容易に偏平
化すると同時に、フィラメント同士は部分融着し微細な
細孔を形成するため、転用回数を更に増大し効果したコ
ンクリートとの剥離性も一層良好となる。
【0013】更に透水層の表面に粘着剤を塗布すれば、
鋼製型枠の様にホチキスを使用出来ない型枠に対しても
利用出来ると同時にパネルに貼り付ける際にしわや弛み
を生ずることがなく、円や放物線状のまるみをおびた異
形型枠の内面に対してもパネル面に沿わせることができ
る。
鋼製型枠の様にホチキスを使用出来ない型枠に対しても
利用出来ると同時にパネルに貼り付ける際にしわや弛み
を生ずることがなく、円や放物線状のまるみをおびた異
形型枠の内面に対してもパネル面に沿わせることができ
る。
【0014】特に、ラワン合板や針葉樹合板をせき板に
使用した型枠に本コンリリート内張材を貼り付けて、コ
ンクリートを打設した場合には、合板中の色素、樹脂
分、リグニン、タンニン、或いは糖類が、コンクリート
のアルカリ成分と反応して、内張材の表面に染み出し、
コンクリート表面を着色、変色させ、或いは、表面硬化
不良を起こす懸念があるが、本発明の内張材においては
特に、透水層の裏面と粘着剤の塗布層との間に合成樹脂
フィルムを介装することにより、合板から内張材への上
記有害成分の浸出を防止して、綺麗なコンクリートの表
面を得ることができる。
使用した型枠に本コンリリート内張材を貼り付けて、コ
ンクリートを打設した場合には、合板中の色素、樹脂
分、リグニン、タンニン、或いは糖類が、コンクリート
のアルカリ成分と反応して、内張材の表面に染み出し、
コンクリート表面を着色、変色させ、或いは、表面硬化
不良を起こす懸念があるが、本発明の内張材においては
特に、透水層の裏面と粘着剤の塗布層との間に合成樹脂
フィルムを介装することにより、合板から内張材への上
記有害成分の浸出を防止して、綺麗なコンクリートの表
面を得ることができる。
【0015】このようにしてコンクリート内張材は、コ
ンクリート中の余剰水及び気泡を除去することにより、
コンクリートのジャンカ、ピンホール等の発生を防止す
ると同時にかぶりコンクリートの水セメント比を低く
し、大気中の炭酸ガス等による中性化、海水及び融雪材
中の塩素イオンの浸入、凍結融解によるコンクリートの
ひび割れ等を防止し、耐久性のあるコンクリート構造物
を構築することが出来る。
ンクリート中の余剰水及び気泡を除去することにより、
コンクリートのジャンカ、ピンホール等の発生を防止す
ると同時にかぶりコンクリートの水セメント比を低く
し、大気中の炭酸ガス等による中性化、海水及び融雪材
中の塩素イオンの浸入、凍結融解によるコンクリートの
ひび割れ等を防止し、耐久性のあるコンクリート構造物
を構築することが出来る。
【0016】
【実施例】以下図面を参照しながら本発明に係るコンク
リートパネル用内張材の実施例を具体的に説明する。
リートパネル用内張材の実施例を具体的に説明する。
【0017】図1は本発明に係るコンクリートパネル用
内張材Xを合板型枠1の外面に工業用ホチキス2により
添着したパネルの外観図であり、図2は、コンクリート
パネル用内張材Xを外面に貼着したパネルの外観図であ
る。図3〜5は、コンクリートパネル用内張材Xの断面
図であり、図6は、本発明に係るコンクリートパネル用
内張材Xが内張りされた型枠1内にコンクリートを打設
した状態を示た断面図である。
内張材Xを合板型枠1の外面に工業用ホチキス2により
添着したパネルの外観図であり、図2は、コンクリート
パネル用内張材Xを外面に貼着したパネルの外観図であ
る。図3〜5は、コンクリートパネル用内張材Xの断面
図であり、図6は、本発明に係るコンクリートパネル用
内張材Xが内張りされた型枠1内にコンクリートを打設
した状態を示た断面図である。
【0018】図中、1は合板型枠、2は内張用ホチキ
ス、3はフィルタ層、4は透水層、5はフィルタ層と透
水層を接着している接着剤、6は粘着剤塗布層、7は剥
離紙、8は合成樹脂フィルム、9は型枠同志の継ぎ合せ
部で排水用隙間、10は打設されたコンクリートであ
る。
ス、3はフィルタ層、4は透水層、5はフィルタ層と透
水層を接着している接着剤、6は粘着剤塗布層、7は剥
離紙、8は合成樹脂フィルム、9は型枠同志の継ぎ合せ
部で排水用隙間、10は打設されたコンクリートであ
る。
【0019】図7は、本発明に係るコンクリートパネル
用内張材Xのフィルタ層9用に使用される熱可塑性合成
樹脂製繊維の織布の平織り組織図であるが、図4の
(イ)は平面図、(ロ)は断面図、(ハ)は右断面図で
あり、図中一、二、三、四、五、六は各緯糸、一′、
二′、三′、四′、五′、六′は各経糸である。図8は
同上の織布を熱圧着した繊維組織の状態を示すもので、
夫々(イ)は平面図、(ロ)は断面図、(ハ)は右断面
図である。
用内張材Xのフィルタ層9用に使用される熱可塑性合成
樹脂製繊維の織布の平織り組織図であるが、図4の
(イ)は平面図、(ロ)は断面図、(ハ)は右断面図で
あり、図中一、二、三、四、五、六は各緯糸、一′、
二′、三′、四′、五′、六′は各経糸である。図8は
同上の織布を熱圧着した繊維組織の状態を示すもので、
夫々(イ)は平面図、(ロ)は断面図、(ハ)は右断面
図である。
【0020】図9は、図7に示す緯糸、経糸の熱圧着さ
れる前の繊維表面の拡大図、図10は熱処理後の繊維表
面の拡大図である。
れる前の繊維表面の拡大図、図10は熱処理後の繊維表
面の拡大図である。
【0021】そして熱可塑性合成樹脂製繊維の織布は、
ポリアミド系、ポリエステル系、ポリアクリル系、ポリ
塩化ビニリデン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系
等の熱可塑性樹脂の撚合糸、引揃糸、フラットヤーン等
で織成されている。又高融点合成樹脂の芯部の表面に、
低融点合成樹脂を被覆して構成された芯鞘構造を有する
複合繊維を使用することもできる。
ポリアミド系、ポリエステル系、ポリアクリル系、ポリ
塩化ビニリデン系、ポリオレフィン系、ポリウレタン系
等の熱可塑性樹脂の撚合糸、引揃糸、フラットヤーン等
で織成されている。又高融点合成樹脂の芯部の表面に、
低融点合成樹脂を被覆して構成された芯鞘構造を有する
複合繊維を使用することもできる。
【0022】糸の太さは、ステーブルファイバについて
は、1〜30デニール、好ましくは2〜10デニールの
ものを使用し、フィラメント糸では、30〜250デニ
ール、好ましくは50〜150デニールのものを使用
し、紡績糸については、10′〜60′S、好ましくは
20′〜40′Sのものを使用する。
は、1〜30デニール、好ましくは2〜10デニールの
ものを使用し、フィラメント糸では、30〜250デニ
ール、好ましくは50〜150デニールのものを使用
し、紡績糸については、10′〜60′S、好ましくは
20′〜40′Sのものを使用する。
【0023】織物の密度は、経糸70〜200本/イン
チ、好ましくは90〜180本/インチ、緯糸50〜1
20本/インチ、好ましくは70〜100本/インチの
ものが使用される。
チ、好ましくは90〜180本/インチ、緯糸50〜1
20本/インチ、好ましくは70〜100本/インチの
ものが使用される。
【0024】織物を構成する組織は、平織、斜文織、綾
織等で構成され、熱処理前の通気量は糸の太さ、密度、
組織によって大きく異なるが、フラジール型試験器によ
る測定により、5〜50cm3 /cm2 /secの通気
量である。
織等で構成され、熱処理前の通気量は糸の太さ、密度、
組織によって大きく異なるが、フラジール型試験器によ
る測定により、5〜50cm3 /cm2 /secの通気
量である。
【0025】この織物は、図9の表面拡大図に示された
ステーブルで構成されている紡績糸又はマルチフィラメ
ントで構成された織布を、ヒートカレンダーロールによ
り、熱可塑性合成樹脂の融点以下の温度で熱圧着処理し
て構成する繊維の形状を厚み方向に圧着するもので、繊
維同士を部分融着して空隙部を減少して図10の表面拡
大図の如く、セメント粒子が繊維組織内部である糸の重
ね部分に侵入固化しないものが望ましい。
ステーブルで構成されている紡績糸又はマルチフィラメ
ントで構成された織布を、ヒートカレンダーロールによ
り、熱可塑性合成樹脂の融点以下の温度で熱圧着処理し
て構成する繊維の形状を厚み方向に圧着するもので、繊
維同士を部分融着して空隙部を減少して図10の表面拡
大図の如く、セメント粒子が繊維組織内部である糸の重
ね部分に侵入固化しないものが望ましい。
【0026】更に熱可塑性合成樹脂は、樹脂の融点近く
まで温度上昇すると、繊維の形状性能を喪失するので、
高融点合成樹脂の芯材の表面を低融点合成樹脂で被覆し
た糸で構成して、糸の中のモノフィラメントが部分的に
融着又は各フィラメントの交差部が融着一体化し、微細
な濾過口を保持しながらシート状になったものが使用で
きる。
まで温度上昇すると、繊維の形状性能を喪失するので、
高融点合成樹脂の芯材の表面を低融点合成樹脂で被覆し
た糸で構成して、糸の中のモノフィラメントが部分的に
融着又は各フィラメントの交差部が融着一体化し、微細
な濾過口を保持しながらシート状になったものが使用で
きる。
【0027】熱圧着処理は合成樹脂の種類により差があ
るが、ヒートカレンダーロールにより90〜220℃の
温度で行うことが望ましい。加熱処理を施したシート状
織布は、セメント粒子の濾材として使用されるから通気
性を有していることが必須であり、通気量は0.05〜
20cm3 /cm2 /secであることが望ましい。
るが、ヒートカレンダーロールにより90〜220℃の
温度で行うことが望ましい。加熱処理を施したシート状
織布は、セメント粒子の濾材として使用されるから通気
性を有していることが必須であり、通気量は0.05〜
20cm3 /cm2 /secであることが望ましい。
【0028】フイルタ層3の裏面に貼着される透水層4
は、スパンボンド、ニードルパンチ不織布又はスパンボ
ンドを基布とし合成繊維短繊維ウェブをニードルパンチ
したものの何れかの材料から選択されてなるものであ
る。この中で最も好ましく使用される材料は、ニードル
パンチ不織布であって、繊維密度が0.1〜0.5gr
/m2 、透水係数が1×10-4cm/sec以上である
ことが望ましい。この場合の合成樹脂短繊維からなるウ
ェブは3〜10デニール、長さ51〜64mm、好まし
くは8デニール前後、長さ51mm、使用量は50gr
〜150gr、好ましくは120grを使用してニード
ルパンチして透水層を形成するものである。
は、スパンボンド、ニードルパンチ不織布又はスパンボ
ンドを基布とし合成繊維短繊維ウェブをニードルパンチ
したものの何れかの材料から選択されてなるものであ
る。この中で最も好ましく使用される材料は、ニードル
パンチ不織布であって、繊維密度が0.1〜0.5gr
/m2 、透水係数が1×10-4cm/sec以上である
ことが望ましい。この場合の合成樹脂短繊維からなるウ
ェブは3〜10デニール、長さ51〜64mm、好まし
くは8デニール前後、長さ51mm、使用量は50gr
〜150gr、好ましくは120grを使用してニード
ルパンチして透水層を形成するものである。
【0029】フィルタ層3と透水層4を張り合わせる方
法は、糸による縫い合わせ法、接着剤によるドット接
着、ホットメルトレジンによる融着方法等がある。
法は、糸による縫い合わせ法、接着剤によるドット接
着、ホットメルトレジンによる融着方法等がある。
【0030】最も好ましく使用される方法はフィルタ層
3と透水層4との間にポリアミド又はポリエステルの様
なホットメルトレンジからスパンボンド製法によって製
造された例えば「くもの巣状」の接着シートをはさみ、
120℃〜180℃の温度の熱ローラーにて0.2〜
0.5kgf/cm2 の圧力で、10〜40sec保持
して圧着処理する。
3と透水層4との間にポリアミド又はポリエステルの様
なホットメルトレンジからスパンボンド製法によって製
造された例えば「くもの巣状」の接着シートをはさみ、
120℃〜180℃の温度の熱ローラーにて0.2〜
0.5kgf/cm2 の圧力で、10〜40sec保持
して圧着処理する。
【0031】このコンクリート内張材Xを型枠1に張り
付けるのは型枠サイズに余分を加えた寸法に鋏かカッタ
ーナイフで裁断し、排水機能を確保するため、型枠1の
横側にまわした寸法に1cmの余裕をもたせた長さにし
て工業用ホチキス2で図1の如く取付ける。
付けるのは型枠サイズに余分を加えた寸法に鋏かカッタ
ーナイフで裁断し、排水機能を確保するため、型枠1の
横側にまわした寸法に1cmの余裕をもたせた長さにし
て工業用ホチキス2で図1の如く取付ける。
【0032】透水層4の裏面に内張材Xを張り付けるた
めの粘着剤は、天然ゴム、再生ゴム、ポリイソブチレ
ン、ブチレンブタジエン、ポリイソブチレン等のゴム系
又はアクリル系粘着剤が採用されるが、図4に示すよう
に、これらの粘着剤塗布層6をゼブラ状(縦縞状)又は
水玉状に塗布して塗布層6とすることが望ましい。
めの粘着剤は、天然ゴム、再生ゴム、ポリイソブチレ
ン、ブチレンブタジエン、ポリイソブチレン等のゴム系
又はアクリル系粘着剤が採用されるが、図4に示すよう
に、これらの粘着剤塗布層6をゼブラ状(縦縞状)又は
水玉状に塗布して塗布層6とすることが望ましい。
【0033】更に、図5に示すように、透水層4の表面
に張り付ける合成樹脂フィルム8は、ポリエチレン、ポ
リエステル、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの厚さ
0.01〜0.2mmのフィルムが採用され、この合成
樹脂フィルム8上に透水層4を成すウェブを載せてニー
ドルパンチを施し、120〜180℃の熱ローラで熱圧
着する。この合成樹脂フィルム8に上述の粘着剤6が塗
布される。合成樹脂フィルム8の張り付け方法には、他
に、合成樹脂フィルム8と不織布4との間にポリアミド
又はポリエステル繊維の「くもの巣」状接着シートを挟
み120〜180℃の熱ローラで熱圧着する方法などが
適宜利用できる。
に張り付ける合成樹脂フィルム8は、ポリエチレン、ポ
リエステル、ポリプロピレン、塩化ビニルなどの厚さ
0.01〜0.2mmのフィルムが採用され、この合成
樹脂フィルム8上に透水層4を成すウェブを載せてニー
ドルパンチを施し、120〜180℃の熱ローラで熱圧
着する。この合成樹脂フィルム8に上述の粘着剤6が塗
布される。合成樹脂フィルム8の張り付け方法には、他
に、合成樹脂フィルム8と不織布4との間にポリアミド
又はポリエステル繊維の「くもの巣」状接着シートを挟
み120〜180℃の熱ローラで熱圧着する方法などが
適宜利用できる。
【0034】フィルタ層3は熱可塑性合成樹脂のマルチ
フィラメント、又は複合繊維から織成された平織、綾織
等の織布の少なくとも片面をヒートカレンダーロールで
熱圧着処理すると、各フィラメントは偏平状となり、且
つフィラメント同士が部分的に熱融着して大きな編み目
が微細な40μm前後の孔隙を形成する。そのためにフ
ィルター層3の表面に於てセメント粒子の濾過が行われ
て、内部に侵入して目詰まりを起こすことなく、打設さ
れたコンクリート10中の余剰水及び気泡は、内張材X
の面域方向に移動し裏面の透水層4を通って合板パネル
1同士のつき合わせ部9の間隙などを通って外部に排出
されるのである。
フィラメント、又は複合繊維から織成された平織、綾織
等の織布の少なくとも片面をヒートカレンダーロールで
熱圧着処理すると、各フィラメントは偏平状となり、且
つフィラメント同士が部分的に熱融着して大きな編み目
が微細な40μm前後の孔隙を形成する。そのためにフ
ィルター層3の表面に於てセメント粒子の濾過が行われ
て、内部に侵入して目詰まりを起こすことなく、打設さ
れたコンクリート10中の余剰水及び気泡は、内張材X
の面域方向に移動し裏面の透水層4を通って合板パネル
1同士のつき合わせ部9の間隙などを通って外部に排出
されるのである。
【0035】同様に複合繊維で構成された織物について
は、フィラメント糸の表面が低融点合成樹脂で構成され
ているので熱圧着処理を行った場合、前述の融着現象が
すみやかに且つ完全に行われ切断時の糸のほつれをなく
すことが出来る。
は、フィラメント糸の表面が低融点合成樹脂で構成され
ているので熱圧着処理を行った場合、前述の融着現象が
すみやかに且つ完全に行われ切断時の糸のほつれをなく
すことが出来る。
【0036】更にフィルタ層3はヒートカレンダロール
で熱圧着すると、表面に微細な凹凸や毛羽立ちがなく平
滑となるために、打設されるコンクリート10の実質的
な接触面積が小さくなり、又コンクリート10中に微細
な繊維が絡むこともなく、セメント粒子がフィルタ層3
の内部に侵入硬化することもない。従って仕上げ面を艶
やかな外観面に仕上げることができると共に、内張材の
転用回数を増大することができる。
で熱圧着すると、表面に微細な凹凸や毛羽立ちがなく平
滑となるために、打設されるコンクリート10の実質的
な接触面積が小さくなり、又コンクリート10中に微細
な繊維が絡むこともなく、セメント粒子がフィルタ層3
の内部に侵入硬化することもない。従って仕上げ面を艶
やかな外観面に仕上げることができると共に、内張材の
転用回数を増大することができる。
【0037】以下に本発明に係るコンクリートパネル用
内張材の具体的な構成例について述べる。
内張材の具体的な構成例について述べる。
【0038】A.内張り材料織布の準備 (1)ポリエステル製の平織り織布(70デニール21
0本、通気量30cm3/cm2 /sec)を、110
℃乃至130℃のヒートカレンダで熱圧着処理すると通
気量2cm3 /cm2 /secのフィルタ層となるシー
ト状物を得た。
0本、通気量30cm3/cm2 /sec)を、110
℃乃至130℃のヒートカレンダで熱圧着処理すると通
気量2cm3 /cm2 /secのフィルタ層となるシー
ト状物を得た。
【0039】次にポリエステル短繊維ウェブ(8デニー
ルの繊維長51mm)をニードルパンチし120gr/
m2 の不織布をこれを透水層とした。上記のフィルタ層
と透水層の間にホットメルトレジンからスパンボンド製
法によって製造されたくもの巣状のポリアミドよりなる
ダイナックシート(東洋紡績株式会社製、LNS−00
00)をはさみ込んで120〜160℃の熱ローラーで
約30秒、圧力0.4kgf/cm2 の条件で熱圧着し
て貼着しコンクリート型枠用内張材を得た。
ルの繊維長51mm)をニードルパンチし120gr/
m2 の不織布をこれを透水層とした。上記のフィルタ層
と透水層の間にホットメルトレジンからスパンボンド製
法によって製造されたくもの巣状のポリアミドよりなる
ダイナックシート(東洋紡績株式会社製、LNS−00
00)をはさみ込んで120〜160℃の熱ローラーで
約30秒、圧力0.4kgf/cm2 の条件で熱圧着し
て貼着しコンクリート型枠用内張材を得た。
【0040】(2)他の材料織布しとして、ポリエステ
ル平織織布(株式会社ユニチカ製、NL236エステル
タフタ、70デニール203本、通気量25cm3 /c
m2/sec)を、130℃のヒートカレンダーで片面
熱処理して 通気量1cm3/cm2 /secのフィル
タ層となるシート状物を得た。
ル平織織布(株式会社ユニチカ製、NL236エステル
タフタ、70デニール203本、通気量25cm3 /c
m2/sec)を、130℃のヒートカレンダーで片面
熱処理して 通気量1cm3/cm2 /secのフィル
タ層となるシート状物を得た。
【0041】次に1デニールのポリエステル製スパンボ
ンドの(40gr/m2 )の片面に太さ5デニール 長
さ64mmのポリエステル短繊維ウェブを積層しニード
ルパンチし基布と一体化して透水層となる不織布を得
た。
ンドの(40gr/m2 )の片面に太さ5デニール 長
さ64mmのポリエステル短繊維ウェブを積層しニード
ルパンチし基布と一体化して透水層となる不織布を得
た。
【0042】前記のフィルタ層と透水層の間に、ホット
メルトレジンスパンボンドダイナックシートG−000
0(ポリエステル 東洋紡績株式会社製)をはさんで1
30〜150℃の熱ローラーで、時間約15sec、圧
力0.3kgf/cm2 の条件で熱圧着して貼着しコン
クリート型枠用内張材を得た。これに溶剤系アクリル粘
着材をゼブラ状(巾5mm)に塗布して離型紙を貼着し
た。
メルトレジンスパンボンドダイナックシートG−000
0(ポリエステル 東洋紡績株式会社製)をはさんで1
30〜150℃の熱ローラーで、時間約15sec、圧
力0.3kgf/cm2 の条件で熱圧着して貼着しコン
クリート型枠用内張材を得た。これに溶剤系アクリル粘
着材をゼブラ状(巾5mm)に塗布して離型紙を貼着し
た。
【0043】(3)他の材料織布として、ポリエステル
平織織布((株)ユニチカ製、NL236エステルタフ
タ、70デニール、203本、通気量25cm3 /cm
2 /sec)を150℃のヒートカレンダーで片面熱処
理をして、通気量0.4cm3 /cm2 /secのフィ
ルタ層用のシートを得た。また、厚さ0.1mmのポリ
エステル製フィルムの片面に太さ5デニール、長さ64
mmのポリエステル短繊維ウェブ120g/m2 を積層
し、ニードルパンチ後、120〜130℃の熱ローラで
熱圧縮して、合成樹脂フィルムの片面に不織布を積層し
た透水層とした。この透水層の当該ウェブと上記フィル
タ層用のシートとに間に、ホットメルトレジンスパンボ
ンドダイナミックシートC−0000(ポリエステル、
東洋紡績(株)製)を挟んで、130〜150℃の熱ロ
ーラで熱圧着し、次いで合成樹脂フィルムの表面に、溶
剤系アクリル粘着材をゼブラ状(幅5mm)に塗布し、
離型シートを粘着し、コンクリート型枠用内張材とした
(図5)。
平織織布((株)ユニチカ製、NL236エステルタフ
タ、70デニール、203本、通気量25cm3 /cm
2 /sec)を150℃のヒートカレンダーで片面熱処
理をして、通気量0.4cm3 /cm2 /secのフィ
ルタ層用のシートを得た。また、厚さ0.1mmのポリ
エステル製フィルムの片面に太さ5デニール、長さ64
mmのポリエステル短繊維ウェブ120g/m2 を積層
し、ニードルパンチ後、120〜130℃の熱ローラで
熱圧縮して、合成樹脂フィルムの片面に不織布を積層し
た透水層とした。この透水層の当該ウェブと上記フィル
タ層用のシートとに間に、ホットメルトレジンスパンボ
ンドダイナミックシートC−0000(ポリエステル、
東洋紡績(株)製)を挟んで、130〜150℃の熱ロ
ーラで熱圧着し、次いで合成樹脂フィルムの表面に、溶
剤系アクリル粘着材をゼブラ状(幅5mm)に塗布し、
離型シートを粘着し、コンクリート型枠用内張材とした
(図5)。
【0044】B.型枠の構成 上記A(1)のような内張材を一般塗装型枠合板(90
0×1800mm)に熱処理した織布が表面になるよう
に、図1の如く工業ホチキスで貼着した。
0×1800mm)に熱処理した織布が表面になるよう
に、図1の如く工業ホチキスで貼着した。
【0045】同様に、上記A(2)のような内張材を一
般塗装合板(900×1800mm)に離型紙をはがし
熱処理した織布が表面になるように図2の如く裏面の粘
着剤によってホチキスを使用することなく貼着した。更
に、上記A(3)に示した内張材を針葉樹合板(900
×1800mm)に、離型紙を外し、熱処理した織布が
表面になるように同様に図2の如く貼着した。このA
(1)、A(2)、A(3)3枚のパネルと、普通合板
型枠1枚とにより横断面900×900mm、高さ18
00mmの正四角柱の型枠を作成した。
般塗装合板(900×1800mm)に離型紙をはがし
熱処理した織布が表面になるように図2の如く裏面の粘
着剤によってホチキスを使用することなく貼着した。更
に、上記A(3)に示した内張材を針葉樹合板(900
×1800mm)に、離型紙を外し、熱処理した織布が
表面になるように同様に図2の如く貼着した。このA
(1)、A(2)、A(3)3枚のパネルと、普通合板
型枠1枚とにより横断面900×900mm、高さ18
00mmの正四角柱の型枠を作成した。
【0046】C.生コンクリートの打設及び養生 スランプ18cm(水セメント比60%)の予備強度2
40kg/cm2 の生コンクリートを上記型枠内に打設
した。合板型枠使用面からの排水は全くなく、内張材を
貼着した型枠側部及び下部の内張材を巻込んだ間隙より
2.8l/m2の余剰水の排出があった。
40kg/cm2 の生コンクリートを上記型枠内に打設
した。合板型枠使用面からの排水は全くなく、内張材を
貼着した型枠側部及び下部の内張材を巻込んだ間隙より
2.8l/m2の余剰水の排出があった。
【0047】D.型枠の脱型 72時間養生した後、型枠を脱型した。普通塗装合板の
型枠に内張材を貼着した型枠並びに、針葉樹合板の型枠
に内張材を貼着した型枠は、共に極めて簡単に離型する
ことができ、又織布の表面にはセメントの付着は全くな
く、再使用が充分可能な状態であった。そしてコンクリ
ート構造体の表面は、濃灰色であばたやジャンカは全く
見られなかった。
型枠に内張材を貼着した型枠並びに、針葉樹合板の型枠
に内張材を貼着した型枠は、共に極めて簡単に離型する
ことができ、又織布の表面にはセメントの付着は全くな
く、再使用が充分可能な状態であった。そしてコンクリ
ート構造体の表面は、濃灰色であばたやジャンカは全く
見られなかった。
【0048】特に、ラワン合板を使用した型枠で、合成
樹脂フィルムに粘着剤の塗装をした内張材を適用した型
枠では、脱型後のコンクリート表面には合板に起因する
変色着色はなんら認められず、また硬化不良もなかっ
た。
樹脂フィルムに粘着剤の塗装をした内張材を適用した型
枠では、脱型後のコンクリート表面には合板に起因する
変色着色はなんら認められず、また硬化不良もなかっ
た。
【0049】E.表面強度、中性化抵抗性、塩素イオン
進入抵抗性、及び凍結融解抵抗性の比較 コンクリート構造体のA(1)、A(2)、A(3)内
張材を使用した3面と、普通塗装合板型枠を使用した各
表面の上中下及び左右中央の均等に配置された9ケ所の
各種試験を日本建築綜合試験所で測定した結果を表1に
示す。
進入抵抗性、及び凍結融解抵抗性の比較 コンクリート構造体のA(1)、A(2)、A(3)内
張材を使用した3面と、普通塗装合板型枠を使用した各
表面の上中下及び左右中央の均等に配置された9ケ所の
各種試験を日本建築綜合試験所で測定した結果を表1に
示す。
【0050】
【表1】
【0051】以上のように本発明に係る内張材を使用し
た場合、表面強度は約40%増大し且つ炭酸ガスによる
コンクリートの中性化、塩素イオンの遮塩性は1/2乃
至1/3となり、コンクリート構造体の耐久性を大幅に
促進することを証明できた。
た場合、表面強度は約40%増大し且つ炭酸ガスによる
コンクリートの中性化、塩素イオンの遮塩性は1/2乃
至1/3となり、コンクリート構造体の耐久性を大幅に
促進することを証明できた。
【0052】
【発明の効果】本発明のコンクリートパネル用内張材
は、熱可塑性合成樹脂繊維により織成された織布を熱処
理して形成されたフィルタ層とスパンボンド、不織布か
ら構成され透水層を低融点樹脂をスパンボンド法によっ
て作られたくもの巣状の接着シートで熱圧着により貼り
合わせたもので、型枠内部に添着し、コンクリートを打
設して構築すると、大幅にコンクリートの耐久性を増大
することが出来る。即ち打設されたコンクリート中の余
剰水、気泡は内張材を通して型枠外に排出され、水セメ
ント比の低い良質なコンクリートになると共にコンクリ
ート表面のあばたやジャンカの発生を防止し、密実且つ
美麗な仕上がりとなる。
は、熱可塑性合成樹脂繊維により織成された織布を熱処
理して形成されたフィルタ層とスパンボンド、不織布か
ら構成され透水層を低融点樹脂をスパンボンド法によっ
て作られたくもの巣状の接着シートで熱圧着により貼り
合わせたもので、型枠内部に添着し、コンクリートを打
設して構築すると、大幅にコンクリートの耐久性を増大
することが出来る。即ち打設されたコンクリート中の余
剰水、気泡は内張材を通して型枠外に排出され、水セメ
ント比の低い良質なコンクリートになると共にコンクリ
ート表面のあばたやジャンカの発生を防止し、密実且つ
美麗な仕上がりとなる。
【0053】更に、コンクリートに接する内張材のフィ
ルタ層は熱処理により微細な細隙となっているため、セ
メントのかみ込みが全くなく、脱型性も容易で、内張材
の転用回数が多く極めて経済的であり、コンクート打設
工事のコストの低減を図ることができる等の特長があ
る。
ルタ層は熱処理により微細な細隙となっているため、セ
メントのかみ込みが全くなく、脱型性も容易で、内張材
の転用回数が多く極めて経済的であり、コンクート打設
工事のコストの低減を図ることができる等の特長があ
る。
【0054】また、環境保全の立場から、熱帯雨林の保
護の国際的世論の高まりによる針葉樹合板の使用比率を
高めなければならない時に、樹脂分などの多いこれら合
板でも問題なく使用できることは、非常に意味の大きい
ことと言わねばならない。
護の国際的世論の高まりによる針葉樹合板の使用比率を
高めなければならない時に、樹脂分などの多いこれら合
板でも問題なく使用できることは、非常に意味の大きい
ことと言わねばならない。
【図1】本発明のコンクリートパネル用内張材を型枠外
面に工業用ホチキスにより添着したコンクリートパネル
外観図。
面に工業用ホチキスにより添着したコンクリートパネル
外観図。
【図2】本発明に係るコンクリートパネル用内張材を型
枠外面に内張材裏面の粘着剤により貼着したコンクリー
トパネル外観図。
枠外面に内張材裏面の粘着剤により貼着したコンクリー
トパネル外観図。
【図3】コンクリートパネル用内張材の断面図。
【図4】内張材裏面に粘着剤の塗布層を備えたコンクリ
ートパネル用内張材の断面図。
ートパネル用内張材の断面図。
【図5】内張材の透水層と粘着剤の塗布層との間に合成
樹脂フィルムを介装したコンクリートパネル用内張材の
断面図。
樹脂フィルムを介装したコンクリートパネル用内張材の
断面図。
【図6】コンクリートパネル用内張材が内張りされた型
枠内にコンクリートを打設した状態を示した型枠内断面
図。
枠内にコンクリートを打設した状態を示した型枠内断面
図。
【図7】本発明に係るコンクリートパネル用内張材の材
料の一例として使用される熱可塑性合成樹脂製繊維の織
布の平織り組織図であり、(イ)は平面図、(ロ)は断
面図、(ハ)は右断面図。
料の一例として使用される熱可塑性合成樹脂製繊維の織
布の平織り組織図であり、(イ)は平面図、(ロ)は断
面図、(ハ)は右断面図。
【図8】図7の合成樹脂製繊維の織布を熱圧着した状態
を示す組織図で、夫々(イ)は平面図、(ロ)は断面
図、(ハ)は右断面図。
を示す組織図で、夫々(イ)は平面図、(ロ)は断面
図、(ハ)は右断面図。
【図9】図7に示す合成樹脂製繊維の表面の拡大図。
【図10】図8に示す熱圧着された繊維の表面の拡大
図。
図。
【符号の説明】 1 合板型枠 2 工業用ホチキス 3 フィルタ層 4 透水層 5 接着剤 6 粘着剤塗布層 7 離型シート 8 合成樹脂フィルム 9 排水用間隙 10 コンクリート X 内張材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 E04B 1/16 A 7121−2E E04F 13/14 102 B 9127−2E (71)出願人 591070624 ジェイ.シーコンポジット株式会社 大阪府大阪市中央区内淡路町1丁目3番4 号 (72)発明者 福岡 登久治 奈良市三条大路2丁目2−54 (72)発明者 石原 誠一郎 大阪府高槻市殿町9−10 シャトルガーデ ンA−103号 (72)発明者 立松 和彦 大阪府大阪市東成区中道2−9−14 大宝 森之宮ロイヤルハイツ302 (72)発明者 若松 義典 彦根市川瀬馬場町611 (72)発明者 田代 亘 大阪府泉佐野市南泉ケ丘1−5−2 (72)発明者 山口 武志 大阪府寝屋川市三井ケ丘5丁目1−89− 102 (72)発明者 古家 秀一郎 大阪府枚方市香里ケ丘3−16 B−8− 301
Claims (4)
- 【請求項1】 熱可塑性合成樹脂製繊維により織成され
た織布の表面を熱圧着処理してフィルタ層を形成し、 当該フィルタ層の裏面に、スパンボンド、ニードルパン
チ不織布、又はスパンボンドを基布としてその片面に合
成繊維ウェブを積層した不織布の何れかの透水層を、ホ
ットメルトレジンからスパンボンド製法によって形成さ
れた接着シートにより、熱圧縮して接着積層したコンク
リートパネル用内張材。 - 【請求項2】 上記熱可塑性合成樹脂繊維が、高融点合
成樹脂製芯材の表面に低融点合成樹脂により鞘状に被覆
された複合合成樹脂製繊維の糸若しくは高融点合成樹脂
繊維に低融点合成樹脂製繊維を混合して成る糸である請
求項1記載のコンクリートパネル用内張材。 - 【請求項3】 上記内張材の裏面の透水層に、粘着剤の
塗布層を設けて且つ離型シートを貼着した請求項1記載
のコンクリートパネル用内張材。 - 【請求項4】 上記内張材の裏面の透水層に合成樹脂製
フイルムを貼着若しくは熱圧着し、該フイルムに粘着剤
の塗布層を形成し且つ離型シートを貼着した請求項1記
載のコンクリートパネル用内張材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2758793A JPH06220992A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | コンクリートパネル用内張材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2758793A JPH06220992A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | コンクリートパネル用内張材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06220992A true JPH06220992A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=12225091
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2758793A Pending JPH06220992A (ja) | 1993-01-21 | 1993-01-21 | コンクリートパネル用内張材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06220992A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5824347A (en) * | 1996-09-27 | 1998-10-20 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Concrete form liner |
| JP2015172172A (ja) * | 2014-02-21 | 2015-10-01 | 清水建設株式会社 | コンクリート着色剤、コンクリート着色方法、コンクリート及びコンクリートからなる構造物 |
| JP2019157486A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | セーレン株式会社 | 型枠保護シート、コンクリート型枠構造体、及びコンクリート製建築物の製造方法 |
| JP2020016138A (ja) * | 2018-07-17 | 2020-01-30 | 茂 馬場 | 型枠用積層シート及びそれを取り付けた型枠 |
| JP2020066849A (ja) * | 2018-10-22 | 2020-04-30 | 鹿島建設株式会社 | コンクリート構造物の製作方法 |
-
1993
- 1993-01-21 JP JP2758793A patent/JPH06220992A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5824347A (en) * | 1996-09-27 | 1998-10-20 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Concrete form liner |
| JP2015172172A (ja) * | 2014-02-21 | 2015-10-01 | 清水建設株式会社 | コンクリート着色剤、コンクリート着色方法、コンクリート及びコンクリートからなる構造物 |
| JP2019157486A (ja) * | 2018-03-13 | 2019-09-19 | セーレン株式会社 | 型枠保護シート、コンクリート型枠構造体、及びコンクリート製建築物の製造方法 |
| JP2020016138A (ja) * | 2018-07-17 | 2020-01-30 | 茂 馬場 | 型枠用積層シート及びそれを取り付けた型枠 |
| JP2020066849A (ja) * | 2018-10-22 | 2020-04-30 | 鹿島建設株式会社 | コンクリート構造物の製作方法 |
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