JPH09207501A - レスキュー車両用タイヤ - Google Patents

レスキュー車両用タイヤ

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Publication number
JPH09207501A
JPH09207501A JP8022508A JP2250896A JPH09207501A JP H09207501 A JPH09207501 A JP H09207501A JP 8022508 A JP8022508 A JP 8022508A JP 2250896 A JP2250896 A JP 2250896A JP H09207501 A JPH09207501 A JP H09207501A
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JP
Japan
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metal
rescue vehicle
tire
wheel
reinforcing member
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Application number
JP8022508A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Shirataka
俊之 白鷹
Hisashi Tsujimoto
久 辻本
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高温状況下等にある災害発生現場でも安定し
た走行性能を得る。 【解決手段】 レスキュー車両用のタイヤ10は、補強
部材16、金網28、圧縮コイルスプリング30、トラ
クションプレート32、ウエルドボルト34、及びナッ
ト36といった部品で構成されており、これらのすべて
の部品が金属製とされている。従って、地面が高温であ
ったり地面に化学薬品が流出しているような災害発生現
場においても、タイヤ10が熱や化学薬品によって溶け
ることはない。従って、高温状況下等にある災害発生現
場でも安定した走行が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、災害発生時に使用
されるレスキュー車両に好適なレスキュー車両用タイヤ
に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】火山噴
火や地震等の自然災害発生現場や化学工場の爆破事故等
の人為的災害発生現場では、火砕流や火災によって地面
が高温状態になっていたり、或いは化学薬品が地面に流
出していることがある。このような場合に、図6に示さ
れるような通常のレスキュー車両100を走行させる
と、タイヤ102がゴム製であるため、熱や化学薬品に
よってタイヤ102のトレッド102A等が溶けて走行
不可能な状態に陥ることがある。このため、従来では、
このような場合にはキャタピラ付車両を使用しているよ
うであるが、キャタピラ付車両はスピードが遅く機動性
に欠ける不利がある。
【0003】そこで、このような災害発生現場でも安定
した走行性能を維持することが可能なレスキュー車両の
開発を求める声がある。この要請に応えるべくレスキュ
ー車両の開発を試みる場合、前述した不具合からもタイ
ヤを改良するという観点でアプローチするのが妥当であ
る。この観点からすれば、タイヤの組成を改良して難燃
性にしたり、耐薬品性に優れたものにすること等が考え
られるが、いずれにしてもタイヤの主成分が有機物で構
成される以上、上記のような特殊状況下では充分な結果
は得られない。
【0004】なお、タイヤ改良の観点からアプローチし
たレスキュー車両の従来技術は特には見当たらなかった
が、参考的な従来技術としては実開平5−91902号
公報に開示された構成を挙げることができ、以下に簡単
に説明する。
【0005】図7に示されるように、この公報に開示さ
れた構成によれば、ホイール104のリム104Aとタ
イヤ106のトレッド106Aとの間に、多数の圧縮コ
イルスプリング108が放射状に配設されている。すな
わち、空気圧で車体を支持するのではなく、圧縮コイル
スプリング108で車体を支持するようになっている。
上記構成によれば、その目的としても記載されているよ
うにパンク等のトレッド106Aの微小部位の損傷等に
対しては功を奏すかもしれないが、従来通りゴム製のタ
イヤ106を使用していることから、前述した要望に応
えることはできない。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、高温状況下等
にある災害発生現場でも安定した走行が可能なレスキュ
ー車両用タイヤを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係るレスキュー車両用タイヤは、レスキュー車両の金属
製のホイールのリム部の外周を覆うように配置されると
共にホイールに固定的に支持され、接地面を構成する金
属製の接地部材と、この接地部材とリム部の外周部との
間に配置され、接地部材を径方向外側へ押圧付勢する金
属製の複数の付勢手段と、を有することを特徴としてい
る。
【0008】請求項2記載の本発明に係るレスキュー車
両用タイヤは、レスキュー車両の金属製のホイールに固
定されると共にホイール径方向を面方向とする複数の延
出部と、これらの延出部の外周部に配置されると共にホ
イール周方向を面方向とする環状部と、を含む金属製の
補強部材と、この補強部材の環状部の外周を覆うように
配置されると共に補強部材に固定的に支持され、接地面
を構成する金属製の接地部材と、補強部材と接地部材と
の間に配置され、接地部材を径方向外側へ押圧付勢する
金属製の複数の付勢手段と、を有することを特徴として
いる。
【0009】請求項3記載の本発明に係るレスキュー車
両用タイヤは、請求項1又は請求項2に記載の発明にお
いて、さらに、前記付勢手段の付勢力を調整する金属製
の調整手段を設けた、ことを特徴としている。
【0010】請求項4記載の本発明に係るレスキュー車
両用タイヤは、請求項3に記載の発明において、ホイー
ルの径方向を軸方向として配置され、締結トルクを調整
することで前記付勢手段の付勢力を調整する金属製の締
結手段によって、前記調整手段を構成した、ことを特徴
としている。
【0011】請求項5記載の本発明に係るレスキュー車
両用タイヤは、請求項1乃至請求項4記載のいずれかに
記載の発明において、さらに、前記接地部材の外周面に
滑り止めとして機能する金属製の滑り止め部材を所定の
間隔で配置した、ことを特徴としている。
【0012】請求項6記載の本発明に係るレスキュー車
両用タイヤは、請求項5記載の発明において、前記滑り
止め部材を前記締結手段と一体に設けた、ことを特徴と
している。
【0013】請求項1記載の本発明によれば、レスキュ
ー車両用タイヤは、金属製のホイールに固定的に支持さ
れて接地面を構成する接地部材と、この接地部材とリム
部の外周部との間に配置される複数の付勢手段と、を含
んで構成されており、これらの構成要素はいずれも金属
製であるため、地面が高温であったり地面に化学薬品が
流出しているような災害発生現場においても、タイヤが
熱や化学薬品によって溶けることはない。
【0014】請求項2記載の本発明によれば、レスキュ
ー車両用タイヤは、金属製のホイールに固定され複数の
延出部及び環状部を含む補強部材と、この補強部材の環
状部の外周を覆うように配置される接地部材と、補強部
材と接地部材との間に配置される複数の付勢手段と、を
含んで構成されており、これらの構成要素はいずれも金
属製であるため、地面が高温であったり地面に化学薬品
が流出しているような災害発生現場においても、タイヤ
が熱や化学薬品によって溶けることはない。
【0015】また、本発明によれば、ホイールとは別部
品である補強部材を当該ホイールに固定する構成である
ため、必要強度に応じた強度設定を補強部材で行うこと
ができる。
【0016】さらに、本発明によれば、補強部材の延出
部の延出長さを変更することにより、タイヤサイズを任
意に変更することができる。
【0017】請求項3記載の本発明によれば、請求項1
又は請求項2に記載の発明において、さらに調整手段を
設けたので、付勢手段の付勢力(付勢手段のセット荷
重)を任意に調整することができる。
【0018】請求項4記載の本発明によれば、請求項3
に記載の発明において、金属製の締結手段によって調整
手段を構成したので、締結手段の締結トルクを調整する
ことにより付勢手段の付勢力を任意に調整することがで
きる。
【0019】さらに、本発明によれば、締結手段がホイ
ールの径方向を軸方向として配置されているため、締結
手段が無い場合に比し、コーナリング時の横力に対する
剛性を高めることができる。
【0020】請求項5記載の本発明によれば、請求項1
乃至請求項4のいずれかに記載の発明において、さらに
接地部材の外周面に滑り止めとして機能する金属製の滑
り止め部材を所定の間隔で設けたので、走行時にタイヤ
がスリップしにくくなる。すなわち、接地面を構成する
接地部材を金属製にするとタイヤがスリップしやすくな
るが、本発明によれば滑り止め部材が設けられているた
め、タイヤがスリップしにくくなる。
【0021】請求項6記載の本発明によれば、請求項5
に記載の発明において、滑り止め部材を締結手段と一体
に設けたので、滑り止め部材が磨耗してこれを交換する
際には締結手段を取り外すだけで滑り止め部材の交換が
可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明の一実施形態について説明する。
【0023】図4には本実施形態に係るタイヤ10を備
えたレスキュー車両12が示されており、又図1乃至図
3には当該タイヤ10の側面図、斜視図、構成図がそれ
ぞれ示されている。
【0024】これらの図に示されるように、タイヤ10
は、レスキュー車両12のホイール14に固定される金
属製の補強部材16をタイヤ外郭構成部材として備えて
いる。なお、ホイール14も、当然に金属製である。補
強部材16は、ホイール14のリム部14Aの外周縁に
溶接やボルト・ナット等の締結具等により固定される一
対のリング板状の補強板18と、これらの補強板18の
外周縁間に掛け渡されるように配置されて溶接やボルト
・ナット等の締結具等により固定された環状のプレート
20と、によって構成されている。なお、補強板18が
請求項2記載の「延出部」に相当し、プレート20が
「環状部」に相当する。
【0025】補強板18の径方向中間部(幅方向中間
部)には、各々長孔とされた複数の作業孔22が周方向
に所定の間隔で形成されている。また、プレート20の
周面には、複数のボルト挿通孔24が形成されている。
さらに、プレート20におけるボルト挿通孔24の表面
側には、円筒状かつ金属製のカラー26が溶接等により
取り付けられている。なお、このカラー26は、後述す
る圧縮コイルスプリング30の屈曲防止(自立性確
保)、伸縮時のガイド(上下運動性の確保)、並びに組
付性向上といった観点から用いられている。
【0026】上述した補強部材16のプレート20の外
周面には、網目が菱形状となるように組まれた接地部材
としての金属製の金網28が配置されている。金網28
の両側部はプレート20の両周縁部側へ曲げられて、プ
レート20の両周縁部に溶接等により固着されている。
なお、この金網28は、後述する圧縮コイルスプリング
30の飛び出し防止、接地面積増加による接地性向上と
いった観点から用いられている。
【0027】この金網28とプレート20との間には、
付勢手段としての複数の金属製の圧縮コイルスプリング
30が介在されている。圧縮コイルスプリング30の一
端は前述したカラー26に圧入状態で係止されており、
又圧縮コイルスプリング30の他端は金網28の裏面に
当接状態で係止されている。このため、圧縮コイルスプ
リング30は、金網28を半径方向外側へ押圧付勢して
いる。なお、この圧縮コイルスプリング30は、人力で
圧縮力をかけても縮まない程のバネ定数のスプリングで
ある。また、これらの圧縮コイルスプリング30は、空
気入りタイヤにおける空気圧に相当する力の確保、乗り
心地性の向上といった観点から用いられている。
【0028】さらに、上述した金網28の外側面には、
平面視でV字形に屈曲された滑り止め部材としての金属
製のトラクションプレート32が周方向に所定の間隔で
配置されている。このトラクションプレート32には、
複数の金属製のウエルドボルト34が所定の間隔で予め
溶接又はネジ等の締結具により固定されている。そし
て、これらのウエルドボルト34を金網28の外側から
プレート20のボルト挿通孔24内へ挿入させ、プレー
ト20の内側(裏面側)から金属製のナット36を螺合
させることにより、トラクションプレート32が補強部
材16のプレート20から浮き上がった状態で当該プレ
ート20に固定されている。なお、上記のウエルドボル
ト34及びナット36が、請求項3記載の「調整手段」
及び請求項4記載の「締結手段」に相当する。
【0029】このトラクションプレート32は金網28
の外側に配置されていることから、結果的には金網28
が圧縮コイルスプリング30の付勢力によって所定のテ
ンションが付与された状態でトラクションプレート32
に強圧され保持(保形)されている。
【0030】また、上述したトラクションプレート32
が固定された状態では、トラクションプレート32から
立設されたウエルドボルト34が、圧縮コイルスプリン
グ30の軸線を通るように挿通されている。別言すれ
ば、ウエルドボルト34が圧縮コイルスプリング30の
軸線を通るように、トラクションプレート32の屈曲角
度が設定されている。なお、ウエルドボルト34はトラ
クションプレート32にのみ取り付けられているため、
すべての圧縮コイルスプリング30の軸心にウエルドボ
ルト34が挿入状態で配置される訳ではない。
【0031】次に、タイヤ10の組付手順を説明し、そ
の説明を通して本実施形態の作用並びに効果について説
明する。
【0032】まず、補強部材16の一部を構成する一対
の補強板18が、ホイール14のリム部14Aの外周縁
に溶接や締結具等により固定される。次いで、補強部材
16の残りの部分を構成するプレート20が、一対の補
強板18の外周縁に沿って周方向に曲げられながら溶接
や締結具等により固定される。その後、カラー26がプ
レート20の所定位置に溶接等により固定される。な
お、補強部材16を可能な範囲で予めサブアッセンブリ
化しておいてもよい。つまり、一対の補強板18の外周
縁にプレート20を溶接や締結具等により固定しておく
ことで両者を予め一体化して補強部材16を構成してお
き、更にカラー26をプレート20の所定位置に溶接等
により固着しておいてもよい。
【0033】次に、カラー26に圧縮コイルスプリング
30の一端が圧入される。次いで、金網28が圧縮コイ
ルスプリング30の他端側に被せられる。次いで、トラ
クションプレート32のウエルドボルト34が金網28
の外側から挿入されてボルト挿通孔24内へ挿通され
る。なお、この際、ウエルドボルト34は、圧縮コイル
スプリング30の軸線を通るように挿通される。その
後、プレート20の裏面側からナット36がウエルドボ
ルト34に螺合される。このとき、補強板18に設けら
れた作業孔22からナット36が挿入されると共に締結
作業が行われる。これにより、金網28が圧縮コイルス
プリング30の他端とトラクションプレート32との間
に挟持された状態で、トラクションプレート32がプレ
ート20に固定される。
【0034】その後、金網28の両側縁が補強部材16
の外周縁に溶接等により固定されて金網28の端末処置
がなされる。
【0035】上記の組付手順によって構成された本実施
形態のタイヤ10によれば、タイヤ10を構成する補強
部材16、金網28、圧縮コイルスプリング30、トラ
クションプレート32、ウエルドボルト34、及びナッ
ト36といったすべての部品が金属製であるため、地面
が高温であったり地面に化学薬品が流出しているような
災害発生現場においても、タイヤ10が熱や化学薬品に
よって溶けることはない。従って、高温状況下等にある
災害発生現場でも安定した走行が可能になる。なお、本
実施形態に係るレスキュー車両12についての実車走行
(オフロード)では、走行性能についての良好な結果が
得られている。
【0036】また、本実施形態によれば、ホイール14
とは別部品である補強部材16を当該ホイール14に固
定する構成であるため、必要強度に応じた強度設定を補
強部材16で行うことができる。つまり、一対の補強板
18には車両上下方向及び車両左右方向に作用する荷重
に対する強度アップを図る意図があり、プレート20に
はタイヤ10の組付性及び耐荷重性向上の観点から強度
アップを図る意図があるが、これらの必要強度はホイー
ル14自体に要求される必要強度とは異なることから、
ホイール14と別部品である補強部材16を用いれば強
度のチューニングの容易化を図ることができる。
【0037】さらに、本実施形態によれば、補強部材1
6が一対の補強板18とプレート20とによって構成さ
れているため、補強板18の径方向寸法(延出長さ)を
変更することにより、タイヤ10のサイズを任意に変更
することができる。このため、種々のサイズのレスキュ
ー車両12に対して、本発明を適用することができる。
【0038】また、本実施形態によれば、トラクション
プレート32から突出するウエルドボルト34に対する
ナット36の締結トルクを調整することにより、圧縮コ
イルスプリング30の付勢力(付勢手段のセット荷重)
を任意に調整することができる。このため、乗り心地性
能のチューニングの容易化を図ることができる。なお、
ウエルドボルト34はすべての圧縮コイルスプリング3
0に挿通されている訳ではないため、すべての圧縮コイ
ルスプリング30の付勢力を直接的にチューニングする
ことはできないが、ウエルドボルト34が挿通されてい
ない圧縮コイルスプリング30については金網28を介
して間接的に同一のチューニングがなされる。
【0039】さらに、本実施形態によれば、トラクショ
ンプレート32から突出するウエルドボルト34が圧縮
コイルスプリング30の軸線を通るように配置されてい
るので、別言すればウエルドボルト34がホイール14
の径方向を軸方向として配置されているため、当該ウエ
ルドボルト34が存在しない場合に比し、コーナリング
時の横力に対する剛性を高めることができる。このた
め、コーナリング時の操縦安定性を向上させることがで
きる。
【0040】また、本実施形態によれば、金網28の外
周面にトラクションプレート32が所定の間隔で配置さ
れているので、走行時にタイヤ10がスリップしにくく
なる。すなわち、接地面を構成する金網28は金属製で
あることから、タイヤ10が路面に対してスリップしや
すくなるが、本実施形態のようにトラクションプレート
32を金網28の外周面に配置すればタイヤ10がスリ
ップしにくくなる。このため、駆動力を向上させること
ができると共にコーナリング時等の走行時における操縦
安定性を向上させることができる。
【0041】さらに、本実施形態によれば、トラクショ
ンプレート32とウエルドボルト34とを溶接により一
体化したので、トラクションプレート32が摩耗した場
合には、ナット36を取り外すだけでトラクションプレ
ート32を簡単に交換することができる。このため、ト
ラクションプレート32の交換作業性を向上させること
ができる。
【0042】なお、本実施形態では、補強部材16をホ
イール14とは別体で構成したが、これに限らず、補強
部材16をホイール14と一体に構成してもよい。
【0043】また、本実施形態では、金網28の両側縁
を補強部材16の外周縁に溶接等により固着したが、こ
れに限らず、補強部材16の補強板18の外周縁付近に
係止ピン等を立設させておいて金網28の両側縁を係止
させるようにしてもよい。その意味で、請求項1記載の
接地部材中の「固定的に支持され」、請求項2記載の接
地部材中の「固定的に支持され」というのは、溶接等に
より金網28の両側縁を完全に固定する場合及び係止ピ
ン等の係止手段に係止させる場合の双方を含む。
【0044】さらに、本実施形態では、補強部材16の
補強板18を一対としたが、これに限らず、複数であれ
ばよく、例えば一対の補強板18の中間部に更に補強板
を追加する等の構成を採ってもよい。
【0045】また、本実施形態によれば、ウエルドボル
ト34及びナット36といった締結手段を用いて圧縮コ
イルスプリング30の付勢力を調整する調整手段を構成
したが、これに限らず、締結手段以外の構成によって調
整手段を構成してもよい。
【0046】さらに、本実施形態によれば、ウエルドボ
ルト34をトラクションプレート32に溶接等により一
体に設けたが、これに限らず、両者を別体で構成しても
よい。この場合、例えば、網目がハニカム形状である金
網を用い、当該金網の外周面にトラクションプレート3
2については単独に溶接等により取付けると共に、適宜
間隔となる網目に座金に相当する部分を予め一体形成し
ておき、この部分にボルトを溶接しておけばよい。
【0047】また、本実施形態では、付勢手段として圧
縮コイルスプリング30を用いたが、これに限らず、金
属製のスプリングであればよく、例えば、竹の子バネ、
皿バネ、板バネ等の種々のスプリングを用いることが可
能である。なお、仮に、本実施形態の如く圧縮コイルス
プリング30を用いる場合にも、図5のグラフに示され
るように種々のバネ定数のバネA〜Cを選択することが
できる。
【0048】さらに、本実施形態では、ウエルドボルト
34をトラクションプレート32に予め溶着させる構成
を採ったが、逆に、ナット36を予めプレート20に溶
着させるようにしてもよい。
【0049】また、本実施形態では、接地部材として金
網28を利用したが、これに限らず、接地面を構成する
金属製の部材であればよい。
【0050】なお、上述した実施形態においてタイヤ1
0を構成する補強部材16、金網28、圧縮コイルスプ
リング30、トラクションプレート32、ウエルドボル
ト34、及びナット36といった部品の材質としては、
鉄、ステンレス、チタン等の金属を挙げることができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明に係るレスキュー車両用タイヤは、レスキュー車両
の金属製のホイールのリム部の外周を覆うように配置さ
れると共にホイールに固定的に支持され、接地面を構成
する金属製の接地部材と、この接地部材とリム部の外周
部との間に配置され、接地部材を径方向外側へ押圧付勢
する金属製の複数の付勢手段と、を含んで構成され、す
べての構成要素を金属製としたので、高温状況下等にあ
る災害発生現場でも安定した走行が可能になるという優
れた効果を有する。
【0052】請求項2記載の本発明に係るレスキュー車
両用タイヤは、レスキュー車両の金属製のホイールに固
定されると共にホイール径方向を面方向とする複数の延
出部と、これらの延出部の外周部に配置されると共にホ
イール周方向を面方向とする環状部と、を含む金属製の
補強部材と、この補強部材の環状部の外周を覆うように
配置されると共に補強部材に固定的に支持され、接地面
を構成する金属製の接地部材と、補強部材と接地部材と
の間に配置され、接地部材を径方向外側へ押圧付勢する
金属製の複数の付勢手段と、を含んで構成され、すべて
の構成要素を金属製としたので、高温状況下等にある災
害発生現場でも安定した走行が可能になるという優れた
効果を有する。
【0053】また、本発明によれば、ホイールとは別部
品である補強部材を当該ホイールに固定する構成である
ため、必要強度に応じた強度設定を補強部材で行うこと
ができ、これにより強度のチューニングの容易化を図る
ことができるという優れた効果を有する。
【0054】さらに、本発明によれば、補強部材の延出
部の延出長さを変更することにより、タイヤサイズを任
意に変更することができるので、種々のサイズのレスキ
ュー車両に対して適用することができるという優れた効
果を有する。
【0055】請求項3記載の本発明に係るレスキュー車
両用タイヤは、請求項1又は請求項2に記載の発明にお
いて、さらに、付勢手段の付勢力を調整する金属製の調
整手段を設けたので、付勢手段の付勢力(付勢手段のセ
ット荷重)を任意に調整することができ、これにより乗
り心地性能のチューニングの容易化を図ることができる
という優れた効果を有する。
【0056】請求項4記載の本発明に係るレスキュー車
両用タイヤは、請求項3に記載の発明において、ホイー
ルの径方向を軸方向として配置され、締結トルクを調整
することで付勢手段の付勢力を調整する金属製の締結手
段によって、調整手段を構成したので、締結手段が無い
場合に比し、コーナリング時の横力に対する剛性を高め
ることができ、これによりコーナリング時の操縦安定性
を向上させることができるという優れた効果を有する。
【0057】請求項5記載の本発明に係るレスキュー車
両用タイヤは、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
の発明において、さらに、接地部材の外周面に滑り止め
として機能する金属製の滑り止め部材を所定の間隔で配
置したので、走行時におけるタイヤのスリップ発生率を
低下させることができ、これにより駆動力を向上させる
ことができると共にコーナリング時等の操縦安定性を向
上させることができるという優れた効果を有する。
【0058】請求項6記載の本発明に係るレスキュー車
両用タイヤは、請求項5に記載の発明において、滑り止
め部材を締結手段と一体に設けたので、締結手段を取り
外すだけで滑り止め部材を交換することができ、これに
より滑り止め部材の交換作業性を向上させることができ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るレスキュー車両用のタイヤを
示す側面図である。
【図2】図1に示されるタイヤの斜視図である。
【図3】図1に示されるタイヤの概略構成図である。
【図4】図1に示されるタイヤを備えたレスキュー車両
を示す斜視図である。
【図5】スプリングのバネ特性を示すグラフである。
【図6】従来例に係るレスキュー車両の斜視図である。
【図7】別の従来例に係るタイヤを示す断面図である。
【符号の説明】
10 タイヤ 12 レスキュー車両 14 ホイール 14A リム部 16 補強部材 18 補強板(延出部) 20 プレート(環状部) 28 金網(接地部材) 30 圧縮コイルスプリング(付勢手段) 32 トラクションプレート(滑り止め部材) 34 ウエルドボルト(締結手段、調整手段) 36 ナット(締結手段、調整手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レスキュー車両の金属製のホイールのリ
    ム部の外周を覆うように配置されると共にホイールに固
    定的に支持され、接地面を構成する金属製の接地部材
    と、 この接地部材とリム部の外周部との間に配置され、接地
    部材を径方向外側へ押圧付勢する金属製の複数の付勢手
    段と、 を有することを特徴とするレスキュー車両用タイヤ。
  2. 【請求項2】 レスキュー車両の金属製のホイールに固
    定されると共にホイール径方向を面方向とする複数の延
    出部と、これらの延出部の外周部に配置されると共にホ
    イール周方向を面方向とする環状部と、を含む金属製の
    補強部材と、 この補強部材の環状部の外周を覆うように配置されると
    共に補強部材に固定的に支持され、接地面を構成する金
    属製の接地部材と、 補強部材と接地部材との間に配置され、接地部材を径方
    向外側へ押圧付勢する金属製の複数の付勢手段と、 を有することを特徴とするレスキュー車両用タイヤ。
  3. 【請求項3】 さらに、前記付勢手段の付勢力を調整す
    る金属製の調整手段を設けた、 ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレスキ
    ュー車両用タイヤ。
  4. 【請求項4】 ホイールの径方向を軸方向として配置さ
    れ、締結トルクを調整することで前記付勢手段の付勢力
    を調整する金属製の締結手段によって、前記調整手段を
    構成した、 ことを特徴とする請求項3に記載のレスキュー車両用タ
    イヤ。
  5. 【請求項5】 さらに、前記接地部材の外周面に滑り止
    めとして機能する金属製の滑り止め部材を所定の間隔で
    配置した、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記
    載のレスキュー車両用タイヤ。
  6. 【請求項6】 前記滑り止め部材を前記締結手段と一体
    に設けた、 ことを特徴とする請求項5に記載のレスキュー車両用タ
    イヤ。
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