JPH09207601A - バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置 - Google Patents
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置Info
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- JPH09207601A JPH09207601A JP1793196A JP1793196A JPH09207601A JP H09207601 A JPH09207601 A JP H09207601A JP 1793196 A JP1793196 A JP 1793196A JP 1793196 A JP1793196 A JP 1793196A JP H09207601 A JPH09207601 A JP H09207601A
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- Japan
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- backlash
- vehicle
- differential
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- Motor Power Transmission Devices (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両の発進時において、ドライブピニオンと
リングギヤとの間のバックラッシュを一時的に減少させ
るようにしたバックラッシュ制御型ディファレンシャル
装置を提供する。 【解決手段】 ECU50は、インヒビタスイッチ51
からの入力信号に基づき、セレクトレバーが非走行レン
ジから走行レンジに切り換えられたと判定すると、第1
電磁弁48と第2電磁弁49とを共にON状態とする。
すると、アキュムレータ47からのオイル29が、フィ
ードパイプ40およびオイルパイプ22を介して油圧シ
リンダ20に供給され、サイドベアリング3を介してデ
フケース2を右方に移動させる。これにより、デフケー
ス2と一体にリングギヤ15も右方に移動してドライブ
ピニオン16に密着し、両者の衝突に起因するギヤ打音
の発生や歯当りの悪化が防止される。
リングギヤとの間のバックラッシュを一時的に減少させ
るようにしたバックラッシュ制御型ディファレンシャル
装置を提供する。 【解決手段】 ECU50は、インヒビタスイッチ51
からの入力信号に基づき、セレクトレバーが非走行レン
ジから走行レンジに切り換えられたと判定すると、第1
電磁弁48と第2電磁弁49とを共にON状態とする。
すると、アキュムレータ47からのオイル29が、フィ
ードパイプ40およびオイルパイプ22を介して油圧シ
リンダ20に供給され、サイドベアリング3を介してデ
フケース2を右方に移動させる。これにより、デフケー
ス2と一体にリングギヤ15も右方に移動してドライブ
ピニオン16に密着し、両者の衝突に起因するギヤ打音
の発生や歯当りの悪化が防止される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に用いら
れるディファレンシャル装置に係り、詳しくは発進時に
おけるリングギヤとドライブピニオンとの衝突を抑制す
る技術に関する。
れるディファレンシャル装置に係り、詳しくは発進時に
おけるリングギヤとドライブピニオンとの衝突を抑制す
る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪自動車等では、旋回時等における左
右駆動車輪の差回転を吸収するべく、動力伝達系にディ
ファレンシャル装置が備えられている。図10には四輪
駆動車用の後輪側ディファレンシャル装置を断面視によ
り示してあり、図中の符号1は装置の外殻を形成するデ
ィファレンシャルキャリア(以下、デフキャリアと略称
する)である。デフキャリア1の前部には、ベベルギヤ
を組合わせた差動歯車機構やフリクションディスク等か
らなる差動制限機構を内蔵したディファレンシャルケー
ス(以下、デフケースと略称する)2が、左右一対のサ
イドベアリング3を介して、回動自在に保持されてい
る。サイドベアリング3は、外輪4と内輪5との間にテ
ーパころ6を介装したテーパローラ型である。尚、サイ
ドベアリング3は、外輪4がデフキャリア1に形成され
た保持穴7に圧入された後、外周に雄ねじを有するサイ
ドベアリングリテーナ8を締め込むことにより予圧され
る。図中の符号9,10は、デフケース2から延設され
た左右駆動軸である。
右駆動車輪の差回転を吸収するべく、動力伝達系にディ
ファレンシャル装置が備えられている。図10には四輪
駆動車用の後輪側ディファレンシャル装置を断面視によ
り示してあり、図中の符号1は装置の外殻を形成するデ
ィファレンシャルキャリア(以下、デフキャリアと略称
する)である。デフキャリア1の前部には、ベベルギヤ
を組合わせた差動歯車機構やフリクションディスク等か
らなる差動制限機構を内蔵したディファレンシャルケー
ス(以下、デフケースと略称する)2が、左右一対のサ
イドベアリング3を介して、回動自在に保持されてい
る。サイドベアリング3は、外輪4と内輪5との間にテ
ーパころ6を介装したテーパローラ型である。尚、サイ
ドベアリング3は、外輪4がデフキャリア1に形成され
た保持穴7に圧入された後、外周に雄ねじを有するサイ
ドベアリングリテーナ8を締め込むことにより予圧され
る。図中の符号9,10は、デフケース2から延設され
た左右駆動軸である。
【0003】デフケース2には比較的大径のリングギヤ
15がボルト締めされており、デフキャリア1の後部に
回動自在に支持されたドライブピニオン16と噛み合っ
ている。ドライブピニオン16は、一体となったコンパ
ニオンフランジ17を介して、プロペラシャフト18に
接続している。更に、プロペラシャフト18は、図示し
ない変速機およびクラッチ装置を介して、これも図示し
ないエンジンに接続している。
15がボルト締めされており、デフキャリア1の後部に
回動自在に支持されたドライブピニオン16と噛み合っ
ている。ドライブピニオン16は、一体となったコンパ
ニオンフランジ17を介して、プロペラシャフト18に
接続している。更に、プロペラシャフト18は、図示し
ない変速機およびクラッチ装置を介して、これも図示し
ないエンジンに接続している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のディファレンシャル装置には、車両の発進時におい
て、異音が発生したり、リングギヤ15とドライブピニ
オン16との歯当りが悪化する等の不具合があった。一
般に、リングギヤ15とドライブピニオン16とは、所
定量のバックラッシュをもって組み付けられている。バ
ックラッシュを調整する場合、図10のディファレンシ
ャル装置では、左右のサイドベアリングリテーナ8の締
め込み量を増減させることにより、リングギヤ15をデ
フケース2と共に左右方向に移動させて行う。また、特
開平6−66351号公報等に記載されたディファレン
シャル装置では、デフキャリア1とサイドベアリング3
との間にシムを介装し、バックラッシュの調整はシムの
厚みを変えることにより行っている。このバックラッシ
ュは、噛合摩擦による発熱や駆動トルクの損失を防止す
るためのもので、定常あるいは加減速走行時には、リン
グギヤ15とドライブピニオン16との歯面が互いに押
し合うことになり、バックラッシュによる不具合は生じ
ない。
のディファレンシャル装置には、車両の発進時におい
て、異音が発生したり、リングギヤ15とドライブピニ
オン16との歯当りが悪化する等の不具合があった。一
般に、リングギヤ15とドライブピニオン16とは、所
定量のバックラッシュをもって組み付けられている。バ
ックラッシュを調整する場合、図10のディファレンシ
ャル装置では、左右のサイドベアリングリテーナ8の締
め込み量を増減させることにより、リングギヤ15をデ
フケース2と共に左右方向に移動させて行う。また、特
開平6−66351号公報等に記載されたディファレン
シャル装置では、デフキャリア1とサイドベアリング3
との間にシムを介装し、バックラッシュの調整はシムの
厚みを変えることにより行っている。このバックラッシ
ュは、噛合摩擦による発熱や駆動トルクの損失を防止す
るためのもので、定常あるいは加減速走行時には、リン
グギヤ15とドライブピニオン16との歯面が互いに押
し合うことになり、バックラッシュによる不具合は生じ
ない。
【0005】ところが、車両の発進時においては、リン
グギヤ15が停止した状態でドライブピニオン16が急
激に回転し始めるため、回転する方向にバックラッシュ
が存在していた場合、ドライブピニオン16がリングギ
ヤ15に衝突することになる。このような衝突が起こる
と、異音(ギヤ打音)が発生して乗員に不安感を与える
と共に、ドライブピニオン16とリングギヤ15との歯
当りが悪化する。特に、エンジン回転数を上昇させて急
激にクラッチを接続するような急発進運転が行われた場
合、ギヤ打音が大きくなると共に、歯当りの悪化がドラ
イブピニオン16やリングギヤ15の寿命に影響を与え
ることがあった。
グギヤ15が停止した状態でドライブピニオン16が急
激に回転し始めるため、回転する方向にバックラッシュ
が存在していた場合、ドライブピニオン16がリングギ
ヤ15に衝突することになる。このような衝突が起こる
と、異音(ギヤ打音)が発生して乗員に不安感を与える
と共に、ドライブピニオン16とリングギヤ15との歯
当りが悪化する。特に、エンジン回転数を上昇させて急
激にクラッチを接続するような急発進運転が行われた場
合、ギヤ打音が大きくなると共に、歯当りの悪化がドラ
イブピニオン16やリングギヤ15の寿命に影響を与え
ることがあった。
【0006】本発明は上記状況に鑑みなされたもので、
車両の発進時において、ドライブピニオンとリングギヤ
との間のバックラッシュを一時的に減少させるようにし
たバックラッシュ制御型ディファレンシャル装置を提供
することを目的とする。
車両の発進時において、ドライブピニオンとリングギヤ
との間のバックラッシュを一時的に減少させるようにし
たバックラッシュ制御型ディファレンシャル装置を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1では、この目的を達成するために、車両に搭載され、
エンジンから変速機を介して伝達された動力を左右の駆
動車輪に差回転を許しながら伝達するディファレンシャ
ル装置であって、装置の外殻を形成するディファレンシ
ャルキャリアと、差動歯車機構を内蔵するディファレン
シャルケースと、このディファレンシャルケースと一体
に回転するリングギヤと、このリングギヤに噛み合って
動力を伝達するドライブピニオンと、前記ディファレン
シャルキャリアに保持され、前記ディファレンシャルケ
ースを回動自在に支持する左右一対のサイドベアリング
と、前記リングギヤと前記ドライブピニオンとのバック
ラッシュを初期設定値に設定するバックラッシュ設定手
段と、前記リングギヤと前記ドライブピニオンとのバッ
クラッシュが初期設定値より減少する方向に当該リング
ギヤを付勢するリングギヤ付勢手段と、前記車両が発進
態勢にあるか否かを判定する発進態勢判定手段と、この
発進態勢判定手段からの入力信号に基づき、前記リング
ギヤ付勢手段を作動させる付勢手段制御手段とを備えた
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置を提案す
る。
1では、この目的を達成するために、車両に搭載され、
エンジンから変速機を介して伝達された動力を左右の駆
動車輪に差回転を許しながら伝達するディファレンシャ
ル装置であって、装置の外殻を形成するディファレンシ
ャルキャリアと、差動歯車機構を内蔵するディファレン
シャルケースと、このディファレンシャルケースと一体
に回転するリングギヤと、このリングギヤに噛み合って
動力を伝達するドライブピニオンと、前記ディファレン
シャルキャリアに保持され、前記ディファレンシャルケ
ースを回動自在に支持する左右一対のサイドベアリング
と、前記リングギヤと前記ドライブピニオンとのバック
ラッシュを初期設定値に設定するバックラッシュ設定手
段と、前記リングギヤと前記ドライブピニオンとのバッ
クラッシュが初期設定値より減少する方向に当該リング
ギヤを付勢するリングギヤ付勢手段と、前記車両が発進
態勢にあるか否かを判定する発進態勢判定手段と、この
発進態勢判定手段からの入力信号に基づき、前記リング
ギヤ付勢手段を作動させる付勢手段制御手段とを備えた
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置を提案す
る。
【0008】また、請求項2では、請求項1のバックラ
ッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前記変
速機が自動変速機であり、前記発進態勢判定手段は、当
該変速機が非走行レンジから走行レンジに切り換えられ
たことをもって、前記車両が発進態勢にあると判定する
ものを提案する。また、請求項3では、請求項1のバッ
クラッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前
記変速機が手動変速機であり、前記発進態勢判定手段
は、前記エンジンから当該変速機への動力伝達を断続す
るクラッチが切断状態になったことをもって、前記車両
が発進態勢にあると判定するものを提案する。
ッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前記変
速機が自動変速機であり、前記発進態勢判定手段は、当
該変速機が非走行レンジから走行レンジに切り換えられ
たことをもって、前記車両が発進態勢にあると判定する
ものを提案する。また、請求項3では、請求項1のバッ
クラッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前
記変速機が手動変速機であり、前記発進態勢判定手段
は、前記エンジンから当該変速機への動力伝達を断続す
るクラッチが切断状態になったことをもって、前記車両
が発進態勢にあると判定するものを提案する。
【0009】また、請求項4では、請求項1〜3のバッ
クラッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前
記付勢手段制御手段は、前記発進態勢判定手段が車両が
発進態勢にあると判定した時点から所定期間に亘り、前
記リングギヤ付勢手段を作動させるものを提案する。ま
た、請求項5では、請求項1〜3のバックラッシュ制御
型ディファレンシャル装置において、前記車両の車速を
検出する車速判定手段を更に備え、前記駆動制御手段
は、前記発進態勢判定手段が車両が発進態勢にあると判
定した時点から、この車速判定手段により当該車両の車
速が所定値に達したことを判定するまで、前記リングギ
ヤ付勢手段を作動させるものを提案する。
クラッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前
記付勢手段制御手段は、前記発進態勢判定手段が車両が
発進態勢にあると判定した時点から所定期間に亘り、前
記リングギヤ付勢手段を作動させるものを提案する。ま
た、請求項5では、請求項1〜3のバックラッシュ制御
型ディファレンシャル装置において、前記車両の車速を
検出する車速判定手段を更に備え、前記駆動制御手段
は、前記発進態勢判定手段が車両が発進態勢にあると判
定した時点から、この車速判定手段により当該車両の車
速が所定値に達したことを判定するまで、前記リングギ
ヤ付勢手段を作動させるものを提案する。
【0010】また、請求項6では、請求項1〜5のバッ
クラッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前
記リングギヤ付勢手段が、所定の油圧源からの油圧によ
り作動する油圧アクチュエータであるものを提案する。
また、請求項7では、請求項1〜6のバックラッシュ制
御型ディファレンシャル装置において、前記リングギヤ
付勢手段が、前記サイドベアリングを介して前記リング
ギヤを付勢するものを提案する。
クラッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前
記リングギヤ付勢手段が、所定の油圧源からの油圧によ
り作動する油圧アクチュエータであるものを提案する。
また、請求項7では、請求項1〜6のバックラッシュ制
御型ディファレンシャル装置において、前記リングギヤ
付勢手段が、前記サイドベアリングを介して前記リング
ギヤを付勢するものを提案する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を詳細に説明する。尚、実施形態の説明にあた
っては、前述した従来装置と同一の部材に同一の符号を
付し、重複する説明を省略する。図1には、本発明を自
動変速機を備えた自動車用のディファレンシャル装置に
適用した第1実施形態を示してある。同図に示すよう
に、本実施形態のディファレンシャル装置では、デフキ
ャリア1の左端部にリングギヤ付勢手段である油圧シリ
ンダ20が設けられ、右端部に圧縮コイルスプリング
(以下、スプリングと略称する)21が設けられてい
る。
実施形態を詳細に説明する。尚、実施形態の説明にあた
っては、前述した従来装置と同一の部材に同一の符号を
付し、重複する説明を省略する。図1には、本発明を自
動変速機を備えた自動車用のディファレンシャル装置に
適用した第1実施形態を示してある。同図に示すよう
に、本実施形態のディファレンシャル装置では、デフキ
ャリア1の左端部にリングギヤ付勢手段である油圧シリ
ンダ20が設けられ、右端部に圧縮コイルスプリング
(以下、スプリングと略称する)21が設けられてい
る。
【0012】図2(図1中のII部拡大図)に示したよう
に、油圧シリンダ20は共に中空円環状のシリンダ本体
25とピストン26とから構成されており、シリンダ本
体25に接続したオイルパイプ22から油圧が供給され
ると、ピストン26がシリンダ本体25から軸方向に突
出する。図中、27,28は弾性体からなるシールリン
グであり、シリンダ本体25に保持されてピストン26
との間のシールを行う。図中の符号29は、油圧シリン
ダ20内に充填されたオイルを示す。
に、油圧シリンダ20は共に中空円環状のシリンダ本体
25とピストン26とから構成されており、シリンダ本
体25に接続したオイルパイプ22から油圧が供給され
ると、ピストン26がシリンダ本体25から軸方向に突
出する。図中、27,28は弾性体からなるシールリン
グであり、シリンダ本体25に保持されてピストン26
との間のシールを行う。図中の符号29は、油圧シリン
ダ20内に充填されたオイルを示す。
【0013】シリンダ本体25は、デフキャリア1の保
持穴7に保持されると共に、保持穴7と同軸の雌ねじ部
30に螺合するリテーナリング31により位置決め・固
定される。また、ピストン26は、左側のサイドベアリ
ング3の外輪4に当接しており、シリンダ本体25から
の突出時にはサイドベアリング3を介してデフケース2
を右方に移動させる。
持穴7に保持されると共に、保持穴7と同軸の雌ねじ部
30に螺合するリテーナリング31により位置決め・固
定される。また、ピストン26は、左側のサイドベアリ
ング3の外輪4に当接しており、シリンダ本体25から
の突出時にはサイドベアリング3を介してデフケース2
を右方に移動させる。
【0014】本実施形態の場合、サイドベアリング3の
外輪4とシリンダ本体25とは、保持穴7に対して緩み
嵌めとなっており、外力により軸方向に容易に摺動す
る。また、サイドベアリング3の外輪4をデフキャリア
1に対して回転方向に係止する係止手段として、保持穴
7には平行キー32が埋設される一方、外輪4には平行
キー32に係合するキー溝33が形成されている。
外輪4とシリンダ本体25とは、保持穴7に対して緩み
嵌めとなっており、外力により軸方向に容易に摺動す
る。また、サイドベアリング3の外輪4をデフキャリア
1に対して回転方向に係止する係止手段として、保持穴
7には平行キー32が埋設される一方、外輪4には平行
キー32に係合するキー溝33が形成されている。
【0015】一方、図3(図1中のIII部拡大図)に示
したように、スプリング21は、ワッシャ40を介して
右側のサイドベアリング3の外輪4に当接すると共に、
リテーナリング31により位置決め・固定され、そのば
ね力によりサイドベアリング3を常時左方に付勢してい
る。また、右側のサイドベアリング3も、左側のものと
同様に、保持穴7に対して緩み嵌めとなっており、外力
により軸方向に容易に摺動し、かつ、デフキャリア1に
対しては平行キー32とキー溝33とからなる係止手段
によって回転方向に係止されている。
したように、スプリング21は、ワッシャ40を介して
右側のサイドベアリング3の外輪4に当接すると共に、
リテーナリング31により位置決め・固定され、そのば
ね力によりサイドベアリング3を常時左方に付勢してい
る。また、右側のサイドベアリング3も、左側のものと
同様に、保持穴7に対して緩み嵌めとなっており、外力
により軸方向に容易に摺動し、かつ、デフキャリア1に
対しては平行キー32とキー溝33とからなる係止手段
によって回転方向に係止されている。
【0016】本実施形態では、組立時におけるバックラ
ッシュの調整は、前述した従来装置と略同様の手順で行
われる。すなわち、左右のリテーナリング31の締め込
み量を増減させることにより、リングギヤ15をデフケ
ース2と共に左右方向に移動させ、リングギヤ15とド
ライブピニオン16との間に所定量のバックラッシュを
確保する。しかる後、ポンチによる加締めを行ったり、
あるいは、図示しないロックワッシャ等を用いて、デフ
キャリア1に対するリテーナリング31の回り止めを行
う。尚、バックラッシュを調整する際には、ピストン2
6がシリンダ本体25から突出しないように、油圧シリ
ンダ20には油圧を印加しないようにする。また、組立
後にはエア抜きが困難となるため、油圧シリンダ20や
オイルパイプ22内には予めクラッチオイル29を充填
しておく。
ッシュの調整は、前述した従来装置と略同様の手順で行
われる。すなわち、左右のリテーナリング31の締め込
み量を増減させることにより、リングギヤ15をデフケ
ース2と共に左右方向に移動させ、リングギヤ15とド
ライブピニオン16との間に所定量のバックラッシュを
確保する。しかる後、ポンチによる加締めを行ったり、
あるいは、図示しないロックワッシャ等を用いて、デフ
キャリア1に対するリテーナリング31の回り止めを行
う。尚、バックラッシュを調整する際には、ピストン2
6がシリンダ本体25から突出しないように、油圧シリ
ンダ20には油圧を印加しないようにする。また、組立
後にはエア抜きが困難となるため、油圧シリンダ20や
オイルパイプ22内には予めクラッチオイル29を充填
しておく。
【0017】図1に示したように、オイルパイプ22
は、フィードパイプ40とリターンパイプ41とに分岐
している。フィードパイプ40は、上流側端部がオイル
29を貯留したオイルタンク42に連通しており、その
管路には、上流側から順に、電動モータ43に駆動され
るオイルポンプ44、オイルタンク42側から油圧シリ
ンダ20側へのみオイル29を流通させるチェックバル
ブ45、管路の油圧を検出する油圧センサ46、オイル
ポンプ44が発生した油圧を蓄えるアキュムレータ4
7、管路を開閉する常閉型の第1電磁弁48が設けられ
ている。また、リターンパイプ41は、下流側端部がオ
イルタンク42に連通しており、その管路には常開型の
第2電磁弁49が設けられている。
は、フィードパイプ40とリターンパイプ41とに分岐
している。フィードパイプ40は、上流側端部がオイル
29を貯留したオイルタンク42に連通しており、その
管路には、上流側から順に、電動モータ43に駆動され
るオイルポンプ44、オイルタンク42側から油圧シリ
ンダ20側へのみオイル29を流通させるチェックバル
ブ45、管路の油圧を検出する油圧センサ46、オイル
ポンプ44が発生した油圧を蓄えるアキュムレータ4
7、管路を開閉する常閉型の第1電磁弁48が設けられ
ている。また、リターンパイプ41は、下流側端部がオ
イルタンク42に連通しており、その管路には常開型の
第2電磁弁49が設けられている。
【0018】また、車室内には、図示しない入出力装
置,制御プログラム等の記憶を行う記憶装置(ROM,
RAM,BURAM等),中央処理装置(CPU),タ
イマカウンタ等を具えた、ECU(電子制御ユニット)
50が配設されている。ECU50には、上述した電動
モータ43、油圧センサ46、第1電磁弁48、第2電
磁弁49が接続する他、第1実施形態の場合には、図示
しない自動変速機が非走行レンジ(PレンジおよびNレ
ンジ)にあるか否かを検出するインヒビタスイッチ51
が接続されている。
置,制御プログラム等の記憶を行う記憶装置(ROM,
RAM,BURAM等),中央処理装置(CPU),タ
イマカウンタ等を具えた、ECU(電子制御ユニット)
50が配設されている。ECU50には、上述した電動
モータ43、油圧センサ46、第1電磁弁48、第2電
磁弁49が接続する他、第1実施形態の場合には、図示
しない自動変速機が非走行レンジ(PレンジおよびNレ
ンジ)にあるか否かを検出するインヒビタスイッチ51
が接続されている。
【0019】以下、図4〜図6の制御フローチャートを
用いて、本実施形態におけるバックラッシュ制御の手順
を説明する。運転者がイグニッションキーをONにして
エンジンがスタートすると、ECU50は、所定の制御
インターバル(例えば、10ms)で、図4〜図6に示し
たバックラッシュ制御サブルーチンを繰り返し実行す
る。
用いて、本実施形態におけるバックラッシュ制御の手順
を説明する。運転者がイグニッションキーをONにして
エンジンがスタートすると、ECU50は、所定の制御
インターバル(例えば、10ms)で、図4〜図6に示し
たバックラッシュ制御サブルーチンを繰り返し実行す
る。
【0020】このサブルーチンを開始すると、ECU5
0は先ず図4のステップS1で、上述したセンサやスイ
ッチ類からの情報をRAMに読み込む。次に、ECU5
0は、ステップS3で、油圧センサ46により検出され
た管路(すなわち、アキュムレータ47)の油圧(アキ
ュムレータ圧)Pacuが設定油圧PS以上であるか否かを
判定する。そして、ECU50は、この判定がNo(否
定)であればステップS5で電動モータ43を起動し、
Yes(肯定)であればステップS7で電動モータ43を
停止する。したがって、アキュムレータ圧Pacuが低下
した場合にはオイルポンプ44が電動モータ43により
駆動され、アキュムレータ圧Pacuを常に設定油圧PSに
維持するべく、オイルタンク42内のオイル29がチェ
ックバルブ45を経由してアキュムレータ47に流入す
ることになる。
0は先ず図4のステップS1で、上述したセンサやスイ
ッチ類からの情報をRAMに読み込む。次に、ECU5
0は、ステップS3で、油圧センサ46により検出され
た管路(すなわち、アキュムレータ47)の油圧(アキ
ュムレータ圧)Pacuが設定油圧PS以上であるか否かを
判定する。そして、ECU50は、この判定がNo(否
定)であればステップS5で電動モータ43を起動し、
Yes(肯定)であればステップS7で電動モータ43を
停止する。したがって、アキュムレータ圧Pacuが低下
した場合にはオイルポンプ44が電動モータ43により
駆動され、アキュムレータ圧Pacuを常に設定油圧PSに
維持するべく、オイルタンク42内のオイル29がチェ
ックバルブ45を経由してアキュムレータ47に流入す
ることになる。
【0021】次に、ECU50は、ステップS9でバッ
クラッシュ調整フラグFBRが1であるか否かを判定す
る。バックラッシュ調整フラグFBRは、バックラッシュ
量の調整が開始されているか否かを示すフラグであり、
その初期値は0である。したがって、初回の制御ではこ
の判定はNoとなり、ECU50は、図5のステップS
11で、インヒビタスイッチ51からの入力信号に基づ
き、現在の変速レンジが走行レンジ(Dレンジや2,3
レンジ)であるか否かを判定する。ECU50は、この
判定がNoであればスタートに戻って制御を繰り返し、
YesであればステップS13で前回の変速レンジも走行
レンジであったか否かを更に判定する。そして、走行時
においてはステップS13の判定がYesとなるため、E
CU50は、スタートに戻って制御を繰り返す。
クラッシュ調整フラグFBRが1であるか否かを判定す
る。バックラッシュ調整フラグFBRは、バックラッシュ
量の調整が開始されているか否かを示すフラグであり、
その初期値は0である。したがって、初回の制御ではこ
の判定はNoとなり、ECU50は、図5のステップS
11で、インヒビタスイッチ51からの入力信号に基づ
き、現在の変速レンジが走行レンジ(Dレンジや2,3
レンジ)であるか否かを判定する。ECU50は、この
判定がNoであればスタートに戻って制御を繰り返し、
YesであればステップS13で前回の変速レンジも走行
レンジであったか否かを更に判定する。そして、走行時
においてはステップS13の判定がYesとなるため、E
CU50は、スタートに戻って制御を繰り返す。
【0022】ドライバによりセレクトレバーが非走行レ
ンジから走行レンジに切り換えられ、ステップS13の
判定がNoとなった場合(すなわち、発進態勢が整った
場合)、ECU50は、ステップS15でバックラッシ
ュ調整フラグFBRを1とし、ステップS17でカウント
ダウンタイマTCDを所定期間TA(本実施形態では、2
秒)にセットした後、ステップS19で第1電磁弁48
と第2電磁弁49とを共にON状態とする。
ンジから走行レンジに切り換えられ、ステップS13の
判定がNoとなった場合(すなわち、発進態勢が整った
場合)、ECU50は、ステップS15でバックラッシ
ュ調整フラグFBRを1とし、ステップS17でカウント
ダウンタイマTCDを所定期間TA(本実施形態では、2
秒)にセットした後、ステップS19で第1電磁弁48
と第2電磁弁49とを共にON状態とする。
【0023】すると、アキュムレータ47からのオイル
29が、フィードパイプ40およびオイルパイプ22を
介して油圧シリンダ20に供給され、図2に矢印で示し
たように、ピストン26がシリンダ本体25から突出し
て、サイドベアリング3を介してデフケース2を右方に
移動させる。この際、デフキャリア1の右側では、図3
に示したように、デフケース2と伴にサイドベアリング
3が右方に移動し、スプリング21が圧縮される。これ
により、デフケース2と一体にリングギヤ15も右方に
移動してドライブピニオン16に密着し、バックラッシ
ュが0になる。
29が、フィードパイプ40およびオイルパイプ22を
介して油圧シリンダ20に供給され、図2に矢印で示し
たように、ピストン26がシリンダ本体25から突出し
て、サイドベアリング3を介してデフケース2を右方に
移動させる。この際、デフキャリア1の右側では、図3
に示したように、デフケース2と伴にサイドベアリング
3が右方に移動し、スプリング21が圧縮される。これ
により、デフケース2と一体にリングギヤ15も右方に
移動してドライブピニオン16に密着し、バックラッシ
ュが0になる。
【0024】その結果、発進時においては、リングギヤ
15とドライブピニオン16とが接触した状態となり、
両者の衝突に起因するギヤ打音の発生や歯当りの悪化が
防止されるようになった。尚、本実施形態では、両サイ
ドベアリング3の外輪4がデフキャリア1に対して回転
方向に係止されているため、外輪4が保持穴7に対して
緩み嵌めとなっていても、連れ回りによる焼き付き等が
起こる虞はない。
15とドライブピニオン16とが接触した状態となり、
両者の衝突に起因するギヤ打音の発生や歯当りの悪化が
防止されるようになった。尚、本実施形態では、両サイ
ドベアリング3の外輪4がデフキャリア1に対して回転
方向に係止されているため、外輪4が保持穴7に対して
緩み嵌めとなっていても、連れ回りによる焼き付き等が
起こる虞はない。
【0025】さて、両電磁弁48,電磁弁49がON状
態である場合、ステップS9の判定がYesとなるため、
ECU50は、図6のステップS21でカウントダウン
タイマTCDが0となったか否かを判定し、この判定がN
oである間は以降の処理を行わずスタートに戻る。これ
により、バックラッシュが0に保持され、自動変速機側
の作動遅れが生じた場合にも、リングギヤ15とドライ
ブピニオン16との衝突が回避される。
態である場合、ステップS9の判定がYesとなるため、
ECU50は、図6のステップS21でカウントダウン
タイマTCDが0となったか否かを判定し、この判定がN
oである間は以降の処理を行わずスタートに戻る。これ
により、バックラッシュが0に保持され、自動変速機側
の作動遅れが生じた場合にも、リングギヤ15とドライ
ブピニオン16との衝突が回避される。
【0026】所定期間TAが経過して、ステップS21
の判定がYesになると、ECU50は、ステップS23
で第1電磁弁48と第2電磁弁49とを共にOFF状態
とした後、ステップS25でバックラッシュ調整フラグ
FBRを0にリセットする。これにより、アキュムレータ
47から油圧シリンダ20へのオイル29の流入が停止
されると同時に、油圧シリンダ20とオイルタンク42
とがリターンパイプ41を介して連通される。すると、
スプリング21のばね力が油圧シリンダ20のピストン
26に作用し、油圧シリンダ20内のオイル29がオイ
ルタンク42に環流して、デフケース2と伴にリングギ
ヤ15が左方に移動する。その結果、バックラッシュが
所定量に復帰し、リングギヤ15とドライブピニオン1
6との噛合摩擦による発熱や駆動トルクの損失が防止さ
れる。
の判定がYesになると、ECU50は、ステップS23
で第1電磁弁48と第2電磁弁49とを共にOFF状態
とした後、ステップS25でバックラッシュ調整フラグ
FBRを0にリセットする。これにより、アキュムレータ
47から油圧シリンダ20へのオイル29の流入が停止
されると同時に、油圧シリンダ20とオイルタンク42
とがリターンパイプ41を介して連通される。すると、
スプリング21のばね力が油圧シリンダ20のピストン
26に作用し、油圧シリンダ20内のオイル29がオイ
ルタンク42に環流して、デフケース2と伴にリングギ
ヤ15が左方に移動する。その結果、バックラッシュが
所定量に復帰し、リングギヤ15とドライブピニオン1
6との噛合摩擦による発熱や駆動トルクの損失が防止さ
れる。
【0027】次に、本発明を手動変速機を備えた自動車
用のディファレンシャル装置に適用した第2実施形態を
説明する。本実施形態においても、その装置構成は第1
実施形態と略同一であるが、ECU50には、インヒビ
タスイッチ51に代えて、変速機の出力軸回転数等に基
づき車速を検出する車速センサ52と、クラッチの断続
状態を検出するクラッチスイッチ53とが接続されてい
る。
用のディファレンシャル装置に適用した第2実施形態を
説明する。本実施形態においても、その装置構成は第1
実施形態と略同一であるが、ECU50には、インヒビ
タスイッチ51に代えて、変速機の出力軸回転数等に基
づき車速を検出する車速センサ52と、クラッチの断続
状態を検出するクラッチスイッチ53とが接続されてい
る。
【0028】以下、図7〜図9の制御フローチャートを
用いて、本実施形態におけるバックラッシュ制御の手順
を説明する。運転者がイグニッションキーをONにして
エンジンがスタートすると、ECU50は、所定の制御
インターバル(例えば、10ms)で、図7〜図9に示し
たバックラッシュ制御サブルーチンを繰り返し実行す
る。
用いて、本実施形態におけるバックラッシュ制御の手順
を説明する。運転者がイグニッションキーをONにして
エンジンがスタートすると、ECU50は、所定の制御
インターバル(例えば、10ms)で、図7〜図9に示し
たバックラッシュ制御サブルーチンを繰り返し実行す
る。
【0029】このサブルーチンを開始すると、ECU5
0は先ず図7のステップS31で、上述したセンサやス
イッチ類からの情報をRAMに読み込む。次に、ECU
50は、第1実施形態と同様に、ステップS33〜ステ
ップS37の処理によってアキュムレータ圧Pacuを設
定油圧PSに維持する。次に、ECU50は、ステップ
S39でバックラッシュ調整フラグFBRが1であるか否
かを判定し、この判定がNoであればスタートに戻って
制御を繰り返し、YesであればステップS41で、クラ
ッチスイッチ53の出力信号に基づき、クラッチが接続
状態にあるか否かを判定する。ECU50は、この判定
がNoであればスタートに戻って制御を繰り返し、Yes
であればステップS43で前回もクラッチが接続状態に
あったか否かを更に判定する。そして、クラッチが継続
して切断状態にある場合においてはステップS43の判
定がYesとなるため、ECU50は、スタートに戻って
制御を繰り返す。
0は先ず図7のステップS31で、上述したセンサやス
イッチ類からの情報をRAMに読み込む。次に、ECU
50は、第1実施形態と同様に、ステップS33〜ステ
ップS37の処理によってアキュムレータ圧Pacuを設
定油圧PSに維持する。次に、ECU50は、ステップ
S39でバックラッシュ調整フラグFBRが1であるか否
かを判定し、この判定がNoであればスタートに戻って
制御を繰り返し、YesであればステップS41で、クラ
ッチスイッチ53の出力信号に基づき、クラッチが接続
状態にあるか否かを判定する。ECU50は、この判定
がNoであればスタートに戻って制御を繰り返し、Yes
であればステップS43で前回もクラッチが接続状態に
あったか否かを更に判定する。そして、クラッチが継続
して切断状態にある場合においてはステップS43の判
定がYesとなるため、ECU50は、スタートに戻って
制御を繰り返す。
【0030】ドライバがクラッチペダルを踏み込んだ直
後で、ステップS43の判定がNoとなった場合(すな
わち、発進態勢が整った場合)、ECU50は、ステッ
プS45でバックラッシュ調整フラグFBRを1とした
後、ステップS47で第1電磁弁48と第2電磁弁49
とを共にON状態とする。これにより、発進時において
は、第1実施形態と同一の手順で、リングギヤ15とド
ライブピニオン16とが接触した状態となり、両者の衝
突に起因するギヤ打音の発生や歯当りの悪化が防止され
る。
後で、ステップS43の判定がNoとなった場合(すな
わち、発進態勢が整った場合)、ECU50は、ステッ
プS45でバックラッシュ調整フラグFBRを1とした
後、ステップS47で第1電磁弁48と第2電磁弁49
とを共にON状態とする。これにより、発進時において
は、第1実施形態と同一の手順で、リングギヤ15とド
ライブピニオン16とが接触した状態となり、両者の衝
突に起因するギヤ打音の発生や歯当りの悪化が防止され
る。
【0031】さて、両電磁弁48,電磁弁49がON状
態である場合、ステップS39の判定がYesとなるた
め、ECU50は、図9のステップS49で、車速セン
サ52からの入力信号に基づき、現在の車速Vが発進完
了車速VA(本実施形態では、5km/h)に達したか否かを
判定し、この判定がNoである間は以降の処理を行わず
スタートに戻る。これにより、バックラッシュが0に保
持され、ドライバのギヤシフト操作やクラッチ操作に遅
れが生じた場合にも、リングギヤ15とドライブピニオ
ン16との衝突が回避される。
態である場合、ステップS39の判定がYesとなるた
め、ECU50は、図9のステップS49で、車速セン
サ52からの入力信号に基づき、現在の車速Vが発進完
了車速VA(本実施形態では、5km/h)に達したか否かを
判定し、この判定がNoである間は以降の処理を行わず
スタートに戻る。これにより、バックラッシュが0に保
持され、ドライバのギヤシフト操作やクラッチ操作に遅
れが生じた場合にも、リングギヤ15とドライブピニオ
ン16との衝突が回避される。
【0032】車速Vが発進完了車速VAに達し、ステッ
プS49の判定がYesになると、ECU50は、ステッ
プS51で第1電磁弁48と第2電磁弁49とを共にO
FF状態とする。これにより、第1実施形態と同一の手
順で、バックラッシュが所定量に復帰し、リングギヤ1
5とドライブピニオン16との噛合摩擦による発熱や駆
動トルクの損失が防止される。尚、本実施形態の場合、
発進後に車速Vが低下してステップS49の判定がYes
になったときにはじめて、ECU50は、ステップS5
3でバックラッシュ調整フラグFBRを0にリセットす
る。これにより、通常走行時にはステップS39の判定
がYesとなるため、変速の際にクラッチが切断されて
も、バックラッシュが0になることが防止される。
プS49の判定がYesになると、ECU50は、ステッ
プS51で第1電磁弁48と第2電磁弁49とを共にO
FF状態とする。これにより、第1実施形態と同一の手
順で、バックラッシュが所定量に復帰し、リングギヤ1
5とドライブピニオン16との噛合摩擦による発熱や駆
動トルクの損失が防止される。尚、本実施形態の場合、
発進後に車速Vが低下してステップS49の判定がYes
になったときにはじめて、ECU50は、ステップS5
3でバックラッシュ調整フラグFBRを0にリセットす
る。これにより、通常走行時にはステップS39の判定
がYesとなるため、変速の際にクラッチが切断されて
も、バックラッシュが0になることが防止される。
【0033】以上述べたように、上記両実施形態のディ
ファレンシャル装置では、発進態勢を判定して、リング
ギヤとドライブピニオンとのバックラッシュを0にする
ようにしたため、発進時や変速時におけるギヤ打音や歯
当りの悪化を防止できるようになり、乗り心地や装置の
耐久性を大幅に向上させることができた。以上で、具体
的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施
形態に限るものではない。例えば、上記実施形態はベベ
ルギヤ式差動機構を備えた後輪側ディファレンシャル装
置に本発明を適用したものであるが、前輪側ディファレ
ンシャル装置等に適用してもよいし、ヘリカルギヤ式差
動機構等を備えたディファレンシャル装置に適用しても
よい。また、上記実施例では油圧シリンダに専用の油圧
源を用いたが、自動変速機等の油圧を用いるようにして
もよい。また、リターンパイプに第2電磁弁に代えてオ
リフィスを設け、油圧シリンダ内の油圧を徐々に低下さ
せるようにしてもよい。
ファレンシャル装置では、発進態勢を判定して、リング
ギヤとドライブピニオンとのバックラッシュを0にする
ようにしたため、発進時や変速時におけるギヤ打音や歯
当りの悪化を防止できるようになり、乗り心地や装置の
耐久性を大幅に向上させることができた。以上で、具体
的実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施
形態に限るものではない。例えば、上記実施形態はベベ
ルギヤ式差動機構を備えた後輪側ディファレンシャル装
置に本発明を適用したものであるが、前輪側ディファレ
ンシャル装置等に適用してもよいし、ヘリカルギヤ式差
動機構等を備えたディファレンシャル装置に適用しても
よい。また、上記実施例では油圧シリンダに専用の油圧
源を用いたが、自動変速機等の油圧を用いるようにして
もよい。また、リターンパイプに第2電磁弁に代えてオ
リフィスを設け、油圧シリンダ内の油圧を徐々に低下さ
せるようにしてもよい。
【0034】一方、リングギヤ付勢手段としては、油圧
シリンダに代えて、電磁アクチュエータや空圧アクチュ
エータ等を用いるようにしてもよいし、リングギヤを復
帰させる手段として、ばねに代えて、エアスプリングや
ゴム弾性体等を用いるようにしてもよい。また、リング
ギヤをスプライン等によりデフケースに対して摺動自在
に取り付け、リングギヤ付勢手段がリングギヤを直に移
動させるようにしてもよい。更に、装置のその他の具体
的構成やバックラッシュ制御の手順についても、本発明
の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
シリンダに代えて、電磁アクチュエータや空圧アクチュ
エータ等を用いるようにしてもよいし、リングギヤを復
帰させる手段として、ばねに代えて、エアスプリングや
ゴム弾性体等を用いるようにしてもよい。また、リング
ギヤをスプライン等によりデフケースに対して摺動自在
に取り付け、リングギヤ付勢手段がリングギヤを直に移
動させるようにしてもよい。更に、装置のその他の具体
的構成やバックラッシュ制御の手順についても、本発明
の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明の請求項1のディファレンシャル
装置によれば、車両に搭載され、エンジンから変速機を
介して伝達された動力を左右の駆動車輪に差回転を許し
ながら伝達するディファレンシャル装置であって、装置
の外殻を形成するディファレンシャルキャリアと、差動
歯車機構を内蔵するディファレンシャルケースと、この
ディファレンシャルケースと一体に回転するリングギヤ
と、このリングギヤに噛み合って動力を伝達するドライ
ブピニオンと、前記ディファレンシャルキャリアに保持
され、前記ディファレンシャルケースを回動自在に支持
する左右一対のサイドベアリングと、前記リングギヤと
前記ドライブピニオンとのバックラッシュを初期設定値
に設定するバックラッシュ設定手段と、前記リングギヤ
と前記ドライブピニオンとのバックラッシュが初期設定
値より減少する方向に当該リングギヤを付勢するリング
ギヤ付勢手段と、前記車両が発進態勢にあるか否かを判
定する発進態勢判定手段と、この発進態勢判定手段から
の入力信号に基づき、前記リングギヤ付勢手段を作動さ
せる付勢手段制御手段とを備えるようにしたため、発進
時におけるギヤ打音や歯当りの悪化を防止できるように
なり、乗り心地や装置の耐久性を向上させることができ
る。
装置によれば、車両に搭載され、エンジンから変速機を
介して伝達された動力を左右の駆動車輪に差回転を許し
ながら伝達するディファレンシャル装置であって、装置
の外殻を形成するディファレンシャルキャリアと、差動
歯車機構を内蔵するディファレンシャルケースと、この
ディファレンシャルケースと一体に回転するリングギヤ
と、このリングギヤに噛み合って動力を伝達するドライ
ブピニオンと、前記ディファレンシャルキャリアに保持
され、前記ディファレンシャルケースを回動自在に支持
する左右一対のサイドベアリングと、前記リングギヤと
前記ドライブピニオンとのバックラッシュを初期設定値
に設定するバックラッシュ設定手段と、前記リングギヤ
と前記ドライブピニオンとのバックラッシュが初期設定
値より減少する方向に当該リングギヤを付勢するリング
ギヤ付勢手段と、前記車両が発進態勢にあるか否かを判
定する発進態勢判定手段と、この発進態勢判定手段から
の入力信号に基づき、前記リングギヤ付勢手段を作動さ
せる付勢手段制御手段とを備えるようにしたため、発進
時におけるギヤ打音や歯当りの悪化を防止できるように
なり、乗り心地や装置の耐久性を向上させることができ
る。
【0036】また、請求項2によれば、請求項1のバッ
クラッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前
記変速機が自動変速機であり、前記発進態勢判定手段
は、当該変速機が非走行レンジから走行レンジに切り換
えられたことをもって、前記車両が発進態勢にあると判
定するようにしたため、発進態勢の判定に既設のインヒ
ビタスイッチ等を用いることができる。
クラッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前
記変速機が自動変速機であり、前記発進態勢判定手段
は、当該変速機が非走行レンジから走行レンジに切り換
えられたことをもって、前記車両が発進態勢にあると判
定するようにしたため、発進態勢の判定に既設のインヒ
ビタスイッチ等を用いることができる。
【0037】また、請求項3によれば、請求項1のバッ
クラッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前
記変速機が手動変速機であり、前記発進態勢判定手段
は、前記エンジンから当該変速機への動力伝達を断続す
るクラッチが切断状態になったことをもって、前記車両
が発進態勢にあると判定するようにしたため、比較的簡
単なクラッチスイッチを用いて発進態勢の判定を行うこ
とができる。
クラッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前
記変速機が手動変速機であり、前記発進態勢判定手段
は、前記エンジンから当該変速機への動力伝達を断続す
るクラッチが切断状態になったことをもって、前記車両
が発進態勢にあると判定するようにしたため、比較的簡
単なクラッチスイッチを用いて発進態勢の判定を行うこ
とができる。
【0038】また、請求項4によれば、請求項1〜3の
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置におい
て、前記付勢手段制御手段は、前記発進態勢判定手段が
車両が発進態勢にあると判定した時点から所定期間に亘
り、前記リングギヤ付勢手段を作動させるようにしたた
め、自動変速機の作動遅れ等があっても、発進時におけ
るギヤ打音や歯当りの悪化を防止できる。
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置におい
て、前記付勢手段制御手段は、前記発進態勢判定手段が
車両が発進態勢にあると判定した時点から所定期間に亘
り、前記リングギヤ付勢手段を作動させるようにしたた
め、自動変速機の作動遅れ等があっても、発進時におけ
るギヤ打音や歯当りの悪化を防止できる。
【0039】また、請求項5によれば、請求項1〜3の
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置におい
て、前記車両の車速を検出する車速判定手段を更に備
え、前記駆動制御手段は、前記発進態勢判定手段が車両
が発進態勢にあると判定した時点から、この車速判定手
段により当該車両の車速が所定値に達したことを判定す
るまで、前記リングギヤ付勢手段を作動させるようにし
たため、ドライバのクラッチ接続操作が遅れても、発進
時におけるギヤ打音や歯当りの悪化を防止できる。
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置におい
て、前記車両の車速を検出する車速判定手段を更に備
え、前記駆動制御手段は、前記発進態勢判定手段が車両
が発進態勢にあると判定した時点から、この車速判定手
段により当該車両の車速が所定値に達したことを判定す
るまで、前記リングギヤ付勢手段を作動させるようにし
たため、ドライバのクラッチ接続操作が遅れても、発進
時におけるギヤ打音や歯当りの悪化を防止できる。
【0040】また、請求項6によれば、請求項1〜5の
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置におい
て、前記リングギヤ付勢手段が、所定の油圧源からの油
圧により作動する油圧アクチュエータとしたため、確実
な作動が得られるようになる。また、請求項7によれ
ば、請求項1〜6のバックラッシュ制御型ディファレン
シャル装置において、前記リングギヤ付勢手段が、前記
サイドベアリングを介して前記リングギヤを付勢するも
のとしたため、装置の構造が比較的簡便になる。
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置におい
て、前記リングギヤ付勢手段が、所定の油圧源からの油
圧により作動する油圧アクチュエータとしたため、確実
な作動が得られるようになる。また、請求項7によれ
ば、請求項1〜6のバックラッシュ制御型ディファレン
シャル装置において、前記リングギヤ付勢手段が、前記
サイドベアリングを介して前記リングギヤを付勢するも
のとしたため、装置の構造が比較的簡便になる。
【図1】本発明に係るディファレンシャル装置の一実施
形態を示した断面図である。
形態を示した断面図である。
【図2】図1中のII部拡大図である。
【図3】図1中のIII部拡大図である。
【図4】第1実施形態でのバックラッシュ制御の手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態でのバックラッシュ制御の手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態でのバックラッシュ制御の手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態でのバックラッシュ制御の手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態でのバックラッシュ制御の手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図9】第2実施形態でのバックラッシュ制御の手順を
示すフローチャートである。
示すフローチャートである。
【図10】従来のディファレンシャル装置を示した断面
図である。
図である。
1 ディファレンシャルキャリア 2 ディファレンシャルケース 3 サイドベアリング 7 保持穴 9,10 駆動軸 15 リングギヤ 16 ドライブピニオン 20 油圧シリンダ 21 圧縮コイルスプリング 22 オイルパイプ 25 シリンダ本体 26 ピストン 29 オイル 31 リテーナリング 32 平行キー 40 フィードパイプ 41 フィードパイプ 42 オイルタンク 43 電動モータ 44 オイルポンプ 45 チェックバルブ 46 油圧センサ 47 アキュムレータ 48 第1電磁弁 49 第1電磁弁 50 ECU 51 インヒビタスイッチ 52 車速センサ 53 クラッチスイッチ
Claims (7)
- 【請求項1】 車両に搭載され、エンジンから変速機を
介して伝達された動力を左右の駆動車輪に差回転を許し
ながら伝達するディファレンシャル装置であって、 装置の外殻を形成するディファレンシャルキャリアと、 差動歯車機構を内蔵するディファレンシャルケースと、 このディファレンシャルケースと一体に回転するリング
ギヤと、 このリングギヤに噛み合って動力を伝達するドライブピ
ニオンと、 前記ディファレンシャルキャリアに保持され、前記ディ
ファレンシャルケースを回動自在に支持する左右一対の
サイドベアリングと、 前記リングギヤと前記ドライブピニオンとのバックラッ
シュを初期設定値に設定するバックラッシュ設定手段
と、 前記リングギヤと前記ドライブピニオンとのバックラッ
シュが初期設定値より減少する方向に当該リングギヤを
付勢するリングギヤ付勢手段と、 前記車両が発進態勢にあるか否かを判定する発進態勢判
定手段と、 この発進態勢判定手段からの入力信号に基づき、前記リ
ングギヤ付勢手段を作動させる付勢手段制御手段とを備
えたことを特徴とするバックラッシュ制御型ディファレ
ンシャル装置。 - 【請求項2】 前記変速機が自動変速機であり、 前記発進態勢判定手段は、当該変速機が非走行レンジか
ら走行レンジに切り換えられたことをもって、前記車両
が発進態勢にあると判定することを特徴とする、請求項
1記載のバックラッシュ制御型ディファレンシャル装
置。 - 【請求項3】 前記変速機が手動変速機であり、 前記発進態勢判定手段は、前記エンジンから当該変速機
への動力伝達を断続するクラッチが切断状態になったこ
とをもって、前記車両が発進態勢にあると判定すること
を特徴とする、請求項1記載のバックラッシュ制御型デ
ィファレンシャル装置。 - 【請求項4】 前記付勢手段制御手段は、前記発進態勢
判定手段が車両が発進態勢にあると判定した時点から所
定期間に亘り、前記リングギヤ付勢手段を作動させるこ
とを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置。 - 【請求項5】 前記車両の車速を検出する車速判定手段
を更に備え、 前記駆動制御手段は、前記発進態勢判定手段が車両が発
進態勢にあると判定した時点から、この車速判定手段に
より当該車両の車速が所定値に達したことを判定するま
で、前記リングギヤ付勢手段を作動させることを特徴と
する、請求項1〜3のいずれか一項に記載のバックラッ
シュ制御型ディファレンシャル装置。 - 【請求項6】 前記リングギヤ付勢手段が、所定の油圧
源からの油圧により作動する油圧アクチュエータである
ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載
のバックラッシュ制御型ディファレンシャル装置。 - 【請求項7】 前記リングギヤ付勢手段が、前記サイド
ベアリングを介して前記リングギヤを付勢することを特
徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載のバック
ラッシュ制御型ディファレンシャル装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1793196A JPH09207601A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1793196A JPH09207601A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09207601A true JPH09207601A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11957525
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1793196A Withdrawn JPH09207601A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09207601A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010138844A3 (en) * | 2009-05-28 | 2011-02-10 | American Axle & Manufacturing, Inc. | Limited slip differential with positive lube flow to clutch plates |
-
1996
- 1996-02-02 JP JP1793196A patent/JPH09207601A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2010138844A3 (en) * | 2009-05-28 | 2011-02-10 | American Axle & Manufacturing, Inc. | Limited slip differential with positive lube flow to clutch plates |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |