JPH09207602A - バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置 - Google Patents
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置Info
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- JPH09207602A JPH09207602A JP1793096A JP1793096A JPH09207602A JP H09207602 A JPH09207602 A JP H09207602A JP 1793096 A JP1793096 A JP 1793096A JP 1793096 A JP1793096 A JP 1793096A JP H09207602 A JPH09207602 A JP H09207602A
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- Japan
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- differential
- ring gear
- backlash
- drive pinion
- gear
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- Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
- Motor Power Transmission Devices (AREA)
- Retarders (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 車両の発進時や変速時において、ドライブピ
ニオンとリングギヤとの間のバックラッシュを一時的に
減少させるようにしたバックラッシュ制御型ディファレ
ンシャル装置を提供する。 【解決手段】 デフキャリア1には、その左端部に油圧
シリンダ20が設けられ、右端部に圧縮コイルスプリン
グ21が設けられている。油圧シリンダ20はオイルパ
イプ22を介して図示しないクラッチマスタシリンダに
接続しており、車両の発進時や変速時にドライバがクラ
ッチペダルを踏み込むと、油圧シリンダ20にクラッチ
油圧が供給される。油圧シリンダ20は、サイドベアリ
ング3を介してデフケース2を右方に移動させ、これに
より、デフケース2と一体にリングギヤ15も右方に移
動してドライブピニオン16に密着し、バックラッシュ
が無くなる。
ニオンとリングギヤとの間のバックラッシュを一時的に
減少させるようにしたバックラッシュ制御型ディファレ
ンシャル装置を提供する。 【解決手段】 デフキャリア1には、その左端部に油圧
シリンダ20が設けられ、右端部に圧縮コイルスプリン
グ21が設けられている。油圧シリンダ20はオイルパ
イプ22を介して図示しないクラッチマスタシリンダに
接続しており、車両の発進時や変速時にドライバがクラ
ッチペダルを踏み込むと、油圧シリンダ20にクラッチ
油圧が供給される。油圧シリンダ20は、サイドベアリ
ング3を介してデフケース2を右方に移動させ、これに
より、デフケース2と一体にリングギヤ15も右方に移
動してドライブピニオン16に密着し、バックラッシュ
が無くなる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に用いら
れるディファレンシャル装置に係り、詳しくは発進時や
変速時におけるリングギヤとドライブピニオンとの衝突
を抑制する技術に関する。
れるディファレンシャル装置に係り、詳しくは発進時や
変速時におけるリングギヤとドライブピニオンとの衝突
を抑制する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】四輪自動車等では、旋回時等における左
右駆動車輪の差回転を吸収するべく、動力伝達系にディ
ファレンシャル装置が備えられている。図4には四輪駆
動車用の後輪側ディファレンシャル装置を断面視により
示してあり、図中の符号1は装置の外殻を形成するディ
ファレンシャルキャリア(以下、デフキャリアと略称す
る)である。デフキャリア1の前部には、ベベルギヤを
組合わせた差動歯車機構やフリクションディスク等から
なる差動制限機構を内蔵したディファレンシャルケース
(以下、デフケースと略称する)2が、左右一対のサイ
ドベアリング3を介して、回動自在に保持されている。
サイドベアリング3は、外輪4と内輪5との間にテーパ
ころ6を介装したテーパローラ型である。尚、サイドベ
アリング3は、外輪4がデフキャリア1に形成された保
持穴7に圧入された後、外周に雄ねじを有するサイドベ
アリングリテーナ8を締め込むことにより予圧される。
図中の符号9,10は、デフケース2から延設された左
右駆動軸である。
右駆動車輪の差回転を吸収するべく、動力伝達系にディ
ファレンシャル装置が備えられている。図4には四輪駆
動車用の後輪側ディファレンシャル装置を断面視により
示してあり、図中の符号1は装置の外殻を形成するディ
ファレンシャルキャリア(以下、デフキャリアと略称す
る)である。デフキャリア1の前部には、ベベルギヤを
組合わせた差動歯車機構やフリクションディスク等から
なる差動制限機構を内蔵したディファレンシャルケース
(以下、デフケースと略称する)2が、左右一対のサイ
ドベアリング3を介して、回動自在に保持されている。
サイドベアリング3は、外輪4と内輪5との間にテーパ
ころ6を介装したテーパローラ型である。尚、サイドベ
アリング3は、外輪4がデフキャリア1に形成された保
持穴7に圧入された後、外周に雄ねじを有するサイドベ
アリングリテーナ8を締め込むことにより予圧される。
図中の符号9,10は、デフケース2から延設された左
右駆動軸である。
【0003】デフケース2には比較的大径のリングギヤ
15がボルト締めされており、デフキャリア1の後部に
回動自在に支持されたドライブピニオン16と噛み合っ
ている。ドライブピニオン16は、一体となったコンパ
ニオンフランジ17を介して、プロペラシャフト18に
接続している。更に、プロペラシャフト18は、図示し
ない変速機およびクラッチ装置を介して、これも図示し
ないエンジンに接続している。
15がボルト締めされており、デフキャリア1の後部に
回動自在に支持されたドライブピニオン16と噛み合っ
ている。ドライブピニオン16は、一体となったコンパ
ニオンフランジ17を介して、プロペラシャフト18に
接続している。更に、プロペラシャフト18は、図示し
ない変速機およびクラッチ装置を介して、これも図示し
ないエンジンに接続している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のディファレンシャル装置には、車両の発進時や変速時
に、異音が発生したり、リングギヤ15とドライブピニ
オン16との歯当りが悪化する等の不具合があった。一
般に、リングギヤ15とドライブピニオン16とは、所
定量のバックラッシュをもって組み付けられている。バ
ックラッシュを調整する場合、図4のディファレンシャ
ル装置では、左右のサイドベアリングリテーナ8の締め
込み量を増減させることにより、リングギヤ15をデフ
ケース2と共に左右方向に移動させて行う。また、特開
平6−66351号公報等に記載されたディファレンシ
ャル装置では、デフキャリア1とサイドベアリング3と
の間にシムを介装し、バックラッシュの調整はシムの厚
みを変えることにより行っている。このバックラッシュ
は、噛合摩擦による発熱や駆動トルクの損失を防止する
ためのもので、定常あるいは加減速走行時には、リング
ギヤ15とドライブピニオン16との歯面が互いに押し
合うことになり、バックラッシュによる不具合は生じな
い。
のディファレンシャル装置には、車両の発進時や変速時
に、異音が発生したり、リングギヤ15とドライブピニ
オン16との歯当りが悪化する等の不具合があった。一
般に、リングギヤ15とドライブピニオン16とは、所
定量のバックラッシュをもって組み付けられている。バ
ックラッシュを調整する場合、図4のディファレンシャ
ル装置では、左右のサイドベアリングリテーナ8の締め
込み量を増減させることにより、リングギヤ15をデフ
ケース2と共に左右方向に移動させて行う。また、特開
平6−66351号公報等に記載されたディファレンシ
ャル装置では、デフキャリア1とサイドベアリング3と
の間にシムを介装し、バックラッシュの調整はシムの厚
みを変えることにより行っている。このバックラッシュ
は、噛合摩擦による発熱や駆動トルクの損失を防止する
ためのもので、定常あるいは加減速走行時には、リング
ギヤ15とドライブピニオン16との歯面が互いに押し
合うことになり、バックラッシュによる不具合は生じな
い。
【0005】ところが、車両の発進時においては、リン
グギヤ15が停止した状態でドライブピニオン16が急
激に回転し始めるため、回転する方向にバックラッシュ
が存在していた場合、ドライブピニオン16がリングギ
ヤ15に衝突する。また、変速時においては、リングギ
ヤ15とドライブピニオン16とが共に回転しているも
のの、相対回転速度が急激に変化してドライブピニオン
16とリングギヤ15とが衝突する。このような衝突が
起こると、異音(ギヤ打音)が発生して乗員に不安感を
与えると共に、ドライブピニオン16とリングギヤ15
との歯当りが悪化する。特に、エンジン回転数を上昇さ
せて急激にクラッチを接続するような急発進運転が行わ
れたり、高速運転時に急激なシフトダウンが行われた場
合、ギヤ打音が大きくなると共に、歯当りの悪化がドラ
イブピニオン16やリングギヤ15の寿命に影響を与え
る。
グギヤ15が停止した状態でドライブピニオン16が急
激に回転し始めるため、回転する方向にバックラッシュ
が存在していた場合、ドライブピニオン16がリングギ
ヤ15に衝突する。また、変速時においては、リングギ
ヤ15とドライブピニオン16とが共に回転しているも
のの、相対回転速度が急激に変化してドライブピニオン
16とリングギヤ15とが衝突する。このような衝突が
起こると、異音(ギヤ打音)が発生して乗員に不安感を
与えると共に、ドライブピニオン16とリングギヤ15
との歯当りが悪化する。特に、エンジン回転数を上昇さ
せて急激にクラッチを接続するような急発進運転が行わ
れたり、高速運転時に急激なシフトダウンが行われた場
合、ギヤ打音が大きくなると共に、歯当りの悪化がドラ
イブピニオン16やリングギヤ15の寿命に影響を与え
る。
【0006】本発明は上記状況に鑑みなされたもので、
車両の発進時や変速時において、ドライブピニオンとリ
ングギヤとの間のバックラッシュを一時的に減少させる
ようにしたバックラッシュ制御型ディファレンシャル装
置を提供することを目的とする。
車両の発進時や変速時において、ドライブピニオンとリ
ングギヤとの間のバックラッシュを一時的に減少させる
ようにしたバックラッシュ制御型ディファレンシャル装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1では、この目的を達成するために、エンジンから変速
機を介して伝達された動力を左右の駆動車輪に差回転を
許しながら伝達するディファレンシャル装置であって、
装置の外殻を形成するディファレンシャルキャリアと、
差動歯車機構を内蔵するディファレンシャルケースと、
このディファレンシャルケースと一体に回転するリング
ギヤと、このリングギヤに噛み合って動力を伝達するド
ライブピニオンと、前記ディファレンシャルキャリアに
保持され、前記ディファレンシャルケースを回動自在に
支持する左右一対のサイドベアリングと、前記リングギ
ヤと前記ドライブピニオンとのバックラッシュを初期設
定値に設定するバックラッシュ設定手段と、前記エンジ
ンから前記変速機への動力伝達を断続するクラッチ装置
が切断状態となったときに、前記リングギヤと前記ドラ
イブピニオンとのバックラッシュが初期設定値より減少
する方向に当該リングギヤを付勢するリングギヤ付勢手
段とを備えたバックラッシュ制御型ディファレンシャル
装置を提案する。
1では、この目的を達成するために、エンジンから変速
機を介して伝達された動力を左右の駆動車輪に差回転を
許しながら伝達するディファレンシャル装置であって、
装置の外殻を形成するディファレンシャルキャリアと、
差動歯車機構を内蔵するディファレンシャルケースと、
このディファレンシャルケースと一体に回転するリング
ギヤと、このリングギヤに噛み合って動力を伝達するド
ライブピニオンと、前記ディファレンシャルキャリアに
保持され、前記ディファレンシャルケースを回動自在に
支持する左右一対のサイドベアリングと、前記リングギ
ヤと前記ドライブピニオンとのバックラッシュを初期設
定値に設定するバックラッシュ設定手段と、前記エンジ
ンから前記変速機への動力伝達を断続するクラッチ装置
が切断状態となったときに、前記リングギヤと前記ドラ
イブピニオンとのバックラッシュが初期設定値より減少
する方向に当該リングギヤを付勢するリングギヤ付勢手
段とを備えたバックラッシュ制御型ディファレンシャル
装置を提案する。
【0008】また、請求項2では、請求項1のバックラ
ッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前記リ
ングギヤ付勢手段が、前記クラッチ装置の油圧により作
動する油圧アクチュエータであるものを提案する。ま
た、請求項3では、請求項1または2のバックラッシュ
制御型ディファレンシャル装置において、前記リングギ
ヤ付勢手段が、前記サイドベアリングを介して前記リン
グギヤを付勢するものを提案する。
ッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前記リ
ングギヤ付勢手段が、前記クラッチ装置の油圧により作
動する油圧アクチュエータであるものを提案する。ま
た、請求項3では、請求項1または2のバックラッシュ
制御型ディファレンシャル装置において、前記リングギ
ヤ付勢手段が、前記サイドベアリングを介して前記リン
グギヤを付勢するものを提案する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施形態を詳細に説明する。尚、実施形態の説明にあた
っては、前述した従来装置と同一の部材に同一の符号を
付し、重複する説明を省略する。図1には本発明に係る
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置の一実施
形態を断面視により示してある。同図に示すように、本
実施形態のディファレンシャル装置では、デフキャリア
1の左端部にリングギヤ付勢手段である油圧シリンダ2
0が設けられ、右端部に圧縮コイルスプリング(以下、
スプリングと略称する)21が設けられている。そし
て、油圧シリンダ20はオイルパイプ22を介して図示
しないクラッチマスタシリンダに接続しており、ドライ
バがクラッチペダルを踏み込むことにより、油圧シリン
ダ20にクラッチ油圧が供給される構造となっている。
実施形態を詳細に説明する。尚、実施形態の説明にあた
っては、前述した従来装置と同一の部材に同一の符号を
付し、重複する説明を省略する。図1には本発明に係る
バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置の一実施
形態を断面視により示してある。同図に示すように、本
実施形態のディファレンシャル装置では、デフキャリア
1の左端部にリングギヤ付勢手段である油圧シリンダ2
0が設けられ、右端部に圧縮コイルスプリング(以下、
スプリングと略称する)21が設けられている。そし
て、油圧シリンダ20はオイルパイプ22を介して図示
しないクラッチマスタシリンダに接続しており、ドライ
バがクラッチペダルを踏み込むことにより、油圧シリン
ダ20にクラッチ油圧が供給される構造となっている。
【0010】図2(図1中のII部拡大図)に示したよう
に、油圧シリンダ20は共に中空円環状のシリンダ本体
25とピストン26とから構成されており、シリンダ本
体25に接続したオイルパイプ22からクラッチ油圧が
供給されると、ピストン26がシリンダ本体25から軸
方向に突出する。図中、27,28は弾性体からなるシ
ールリングであり、シリンダ本体25に保持されてピス
トン26との間のシールを行う。図中の符号29は、油
圧シリンダ20内に充填されたクラッチオイルを示す。
に、油圧シリンダ20は共に中空円環状のシリンダ本体
25とピストン26とから構成されており、シリンダ本
体25に接続したオイルパイプ22からクラッチ油圧が
供給されると、ピストン26がシリンダ本体25から軸
方向に突出する。図中、27,28は弾性体からなるシ
ールリングであり、シリンダ本体25に保持されてピス
トン26との間のシールを行う。図中の符号29は、油
圧シリンダ20内に充填されたクラッチオイルを示す。
【0011】シリンダ本体25は、デフキャリア1の保
持穴7に保持されると共に、保持穴7と同軸の雌ねじ部
30に螺合するリテーナリング31により位置決め・固
定される。また、ピストン26は、左側のサイドベアリ
ング3の外輪4に当接しており、シリンダ本体25から
の突出時にはサイドベアリング3を介してデフケース2
を右方に移動させる。
持穴7に保持されると共に、保持穴7と同軸の雌ねじ部
30に螺合するリテーナリング31により位置決め・固
定される。また、ピストン26は、左側のサイドベアリ
ング3の外輪4に当接しており、シリンダ本体25から
の突出時にはサイドベアリング3を介してデフケース2
を右方に移動させる。
【0012】本実施形態の場合、サイドベアリング3の
外輪4とシリンダ本体25とは、保持穴7に対して緩み
嵌めとなっており、外力により軸方向に容易に摺動す
る。また、サイドベアリング3の外輪4をデフキャリア
1に対して回転方向に係止する係止手段として、保持穴
7には平行キー32が埋設される一方、外輪4には平行
キー32に係合するキー溝33が形成されている。
外輪4とシリンダ本体25とは、保持穴7に対して緩み
嵌めとなっており、外力により軸方向に容易に摺動す
る。また、サイドベアリング3の外輪4をデフキャリア
1に対して回転方向に係止する係止手段として、保持穴
7には平行キー32が埋設される一方、外輪4には平行
キー32に係合するキー溝33が形成されている。
【0013】図1に示したように、オイルパイプ22の
管路には、クラッチマスタシリンダ側から油圧シリンダ
20側へのみクラッチオイル29を流通させるべく、チ
ェックバルブ34が設けられている。また、オイルパイ
プ22には、チェックバルブ34を迂回してクラッチオ
イル29を流通させるリターンパイプ35が付設されて
おり、このリターンパイプ35の管路にはオリフィス3
6が形成されている。
管路には、クラッチマスタシリンダ側から油圧シリンダ
20側へのみクラッチオイル29を流通させるべく、チ
ェックバルブ34が設けられている。また、オイルパイ
プ22には、チェックバルブ34を迂回してクラッチオ
イル29を流通させるリターンパイプ35が付設されて
おり、このリターンパイプ35の管路にはオリフィス3
6が形成されている。
【0014】一方、図3(図1中のIII部拡大図)に示
したように、スプリング21は、ワッシャ40を介して
右側のサイドベアリング3の外輪4に当接すると共に、
リテーナリング31により位置決め・固定され、そのば
ね力によりサイドベアリング3を常時左方に付勢してい
る。また、右側のサイドベアリング3も、左側のものと
同様に、保持穴7に対して緩み嵌めとなっており、外力
により軸方向に容易に摺動し、かつ、デフキャリア1に
対しては平行キー32とキー溝33とからなる係止手段
によって回転方向に係止されている。
したように、スプリング21は、ワッシャ40を介して
右側のサイドベアリング3の外輪4に当接すると共に、
リテーナリング31により位置決め・固定され、そのば
ね力によりサイドベアリング3を常時左方に付勢してい
る。また、右側のサイドベアリング3も、左側のものと
同様に、保持穴7に対して緩み嵌めとなっており、外力
により軸方向に容易に摺動し、かつ、デフキャリア1に
対しては平行キー32とキー溝33とからなる係止手段
によって回転方向に係止されている。
【0015】本実施形態では、組立時におけるバックラ
ッシュの調整は、前述した従来装置と略同様の手順で行
われる。すなわち、左右のリテーナリング31の締め込
み量を増減させることにより、リングギヤ15をデフケ
ース2と共に左右方向に移動させ、リングギヤ15とド
ライブピニオン16との間に所定量のバックラッシュを
確保する。しかる後、ポンチによる加締めを行ったり、
あるいは、図示しないロックワッシャ等を用いて、デフ
キャリア1に対するリテーナリング31の回り止めを行
う。尚、バックラッシュを調整する際には、ピストン2
6がシリンダ本体25から突出しないように、油圧シリ
ンダ20には油圧を印加しないようにする。また、組立
後にはエア抜きが困難となるため、油圧シリンダ20や
オイルパイプ22内には予めクラッチオイル29を充填
しておく。
ッシュの調整は、前述した従来装置と略同様の手順で行
われる。すなわち、左右のリテーナリング31の締め込
み量を増減させることにより、リングギヤ15をデフケ
ース2と共に左右方向に移動させ、リングギヤ15とド
ライブピニオン16との間に所定量のバックラッシュを
確保する。しかる後、ポンチによる加締めを行ったり、
あるいは、図示しないロックワッシャ等を用いて、デフ
キャリア1に対するリテーナリング31の回り止めを行
う。尚、バックラッシュを調整する際には、ピストン2
6がシリンダ本体25から突出しないように、油圧シリ
ンダ20には油圧を印加しないようにする。また、組立
後にはエア抜きが困難となるため、油圧シリンダ20や
オイルパイプ22内には予めクラッチオイル29を充填
しておく。
【0016】以下、本実施形態の作用を述べる。車両の
発進や変速を行う場合、ドライバは、一般に、クラッチ
を切断した状態で変速段を切り換えた後、クラッチを徐
々に再接続させてゆく。この際、ドライバによるクラッ
チペダルの踏み込みにより、クラッチマスタシリンダか
らのクラッチオイル29が、オイルパイプ22を介して
油圧シリンダ20に供給される。すると、図2に矢印で
示したように、ピストン26がシリンダ本体25から突
出し、サイドベアリング3を介してデフケース2を右方
に移動させる。この際、デフキャリア1の右側では、図
3に示したように、デフケース2と伴にサイドベアリン
グ3が右方に移動し、スプリング21が圧縮される。
発進や変速を行う場合、ドライバは、一般に、クラッチ
を切断した状態で変速段を切り換えた後、クラッチを徐
々に再接続させてゆく。この際、ドライバによるクラッ
チペダルの踏み込みにより、クラッチマスタシリンダか
らのクラッチオイル29が、オイルパイプ22を介して
油圧シリンダ20に供給される。すると、図2に矢印で
示したように、ピストン26がシリンダ本体25から突
出し、サイドベアリング3を介してデフケース2を右方
に移動させる。この際、デフキャリア1の右側では、図
3に示したように、デフケース2と伴にサイドベアリン
グ3が右方に移動し、スプリング21が圧縮される。
【0017】これにより、デフケース2と一体にリング
ギヤ15も右方に移動してドライブピニオン16に密着
し、バックラッシュが無くなることになる。そして、本
実施形態では、ドライバがクラッチペダルの踏み込みを
止めても、チェックバルブ34の存在により、リターン
パイプ35のオリフィス36を介してクラッチオイル2
9がクラッチマスタシリンダ側に環流するため、バック
ラッシュは徐々にしか増加しない。
ギヤ15も右方に移動してドライブピニオン16に密着
し、バックラッシュが無くなることになる。そして、本
実施形態では、ドライバがクラッチペダルの踏み込みを
止めても、チェックバルブ34の存在により、リターン
パイプ35のオリフィス36を介してクラッチオイル2
9がクラッチマスタシリンダ側に環流するため、バック
ラッシュは徐々にしか増加しない。
【0018】その結果、クラッチの再接続時において
は、リングギヤ15とドライブピニオン16とが殆ど接
触した状態となり、両者の衝突に起因するギヤ打音の発
生や歯当りの悪化が防止されるようになった。尚、本実
施形態では、両サイドベアリング3の外輪4がデフキャ
リア1に対して回転方向に係止されているため、外輪4
が保持穴7に対して緩み嵌めとなっていても、連れ回り
による焼き付き等が起こる虞はない。
は、リングギヤ15とドライブピニオン16とが殆ど接
触した状態となり、両者の衝突に起因するギヤ打音の発
生や歯当りの悪化が防止されるようになった。尚、本実
施形態では、両サイドベアリング3の外輪4がデフキャ
リア1に対して回転方向に係止されているため、外輪4
が保持穴7に対して緩み嵌めとなっていても、連れ回り
による焼き付き等が起こる虞はない。
【0019】一方、発進あるいは変速後には、スプリン
グ21の伸張によってデフケース2が左方に押圧され、
油圧シリンダ20のピストン26をシリンダ本体25側
に押圧する。これにより、油圧シリンダ20内のクラッ
チオイル29がクラッチマスタシリンダ側に環流してバ
ックラッシュが徐々に所定量に復帰し、リングギヤ15
とドライブピニオン16との噛合摩擦による発熱や駆動
トルクの損失が防止される。尚、クラッチオイル29の
環流速度は、オリフィス36の径を変更することにより
任意に設定可能である。
グ21の伸張によってデフケース2が左方に押圧され、
油圧シリンダ20のピストン26をシリンダ本体25側
に押圧する。これにより、油圧シリンダ20内のクラッ
チオイル29がクラッチマスタシリンダ側に環流してバ
ックラッシュが徐々に所定量に復帰し、リングギヤ15
とドライブピニオン16との噛合摩擦による発熱や駆動
トルクの損失が防止される。尚、クラッチオイル29の
環流速度は、オリフィス36の径を変更することにより
任意に設定可能である。
【0020】以上述べたように、本実施形態のディファ
レンシャル装置では、リングギヤとドライブピニオンと
のバックラッシュの制御にクラッチ油圧を用いたため、
比較的簡便な構成で発進時や変速時におけるギヤ打音や
歯当りの悪化を防止できるようになり、乗り心地や装置
の耐久性を向上させることができた。以上で、具体的実
施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態
に限るものではない。例えば、上記実施形態はベベルギ
ヤ式差動機構を備えた後輪側ディファレンシャル装置に
本発明を適用したものであるが、前輪側ディファレンシ
ャル装置等に適用してもよいし、ヘリカルギヤ式差動機
構等を備えたディファレンシャル装置に適用してもよ
い。また、リングギヤ付勢手段として電磁アクチュエー
タや空圧アクチュエータ等を用いるようにしてもよい
し、リングギヤを復帰させる手段として、ばねに代え
て、エアスプリングやゴム弾性体等を用いるようにして
もよい。更に、スプライン等によりリングギヤをデフケ
ースに対して摺動自在に取り付け、リングギヤ付勢手段
がリングギヤを直に移動させるようにしてもよい。更
に、装置のその他の具体的構成についても、本発明の主
旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
レンシャル装置では、リングギヤとドライブピニオンと
のバックラッシュの制御にクラッチ油圧を用いたため、
比較的簡便な構成で発進時や変速時におけるギヤ打音や
歯当りの悪化を防止できるようになり、乗り心地や装置
の耐久性を向上させることができた。以上で、具体的実
施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態
に限るものではない。例えば、上記実施形態はベベルギ
ヤ式差動機構を備えた後輪側ディファレンシャル装置に
本発明を適用したものであるが、前輪側ディファレンシ
ャル装置等に適用してもよいし、ヘリカルギヤ式差動機
構等を備えたディファレンシャル装置に適用してもよ
い。また、リングギヤ付勢手段として電磁アクチュエー
タや空圧アクチュエータ等を用いるようにしてもよい
し、リングギヤを復帰させる手段として、ばねに代え
て、エアスプリングやゴム弾性体等を用いるようにして
もよい。更に、スプライン等によりリングギヤをデフケ
ースに対して摺動自在に取り付け、リングギヤ付勢手段
がリングギヤを直に移動させるようにしてもよい。更
に、装置のその他の具体的構成についても、本発明の主
旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0021】
【発明の効果】本発明の請求項1のディファレンシャル
装置によれば、エンジンから変速機を介して伝達された
動力を左右の駆動車輪に差回転を許しながら伝達するデ
ィファレンシャル装置であって、装置の外殻を形成する
ディファレンシャルキャリアと、差動歯車機構を内蔵す
るディファレンシャルケースと、このディファレンシャ
ルケースと一体に回転するリングギヤと、このリングギ
ヤに噛み合って動力を伝達するドライブピニオンと、前
記ディファレンシャルキャリアに保持され、前記ディフ
ァレンシャルケースを回動自在に支持する左右一対のサ
イドベアリングと、前記リングギヤと前記ドライブピニ
オンとのバックラッシュを初期設定値に設定するバック
ラッシュ設定手段と、前記エンジンから前記変速機への
動力伝達を断続するクラッチ装置が切断状態となったと
きに、前記リングギヤと前記ドライブピニオンとのバッ
クラッシュが初期設定値より減少する方向に当該リング
ギヤを付勢するリングギヤ付勢手段とを備えるようにし
たため、発進時や変速時におけるギヤ打音や歯面の磨耗
を防止できるようになり、乗り心地や装置の耐久性を向
上させることができる。
装置によれば、エンジンから変速機を介して伝達された
動力を左右の駆動車輪に差回転を許しながら伝達するデ
ィファレンシャル装置であって、装置の外殻を形成する
ディファレンシャルキャリアと、差動歯車機構を内蔵す
るディファレンシャルケースと、このディファレンシャ
ルケースと一体に回転するリングギヤと、このリングギ
ヤに噛み合って動力を伝達するドライブピニオンと、前
記ディファレンシャルキャリアに保持され、前記ディフ
ァレンシャルケースを回動自在に支持する左右一対のサ
イドベアリングと、前記リングギヤと前記ドライブピニ
オンとのバックラッシュを初期設定値に設定するバック
ラッシュ設定手段と、前記エンジンから前記変速機への
動力伝達を断続するクラッチ装置が切断状態となったと
きに、前記リングギヤと前記ドライブピニオンとのバッ
クラッシュが初期設定値より減少する方向に当該リング
ギヤを付勢するリングギヤ付勢手段とを備えるようにし
たため、発進時や変速時におけるギヤ打音や歯面の磨耗
を防止できるようになり、乗り心地や装置の耐久性を向
上させることができる。
【0022】また、請求項2によれば、請求項1のバッ
クラッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前
記リングギヤ付勢手段が、前記クラッチ装置の油圧によ
り作動する油圧アクチュエータであるものとしたため、
専用の駆動源を設ける必要が無くなると共に、確実な作
動が得られるようになる。また、請求項3によれば、請
求項1または2のバックラッシュ制御型ディファレンシ
ャル装置において、前記リングギヤ付勢手段が、前記サ
イドベアリングを介して前記リングギヤを付勢するもの
としたため、装置の構造が比較的簡便になる。
クラッシュ制御型ディファレンシャル装置において、前
記リングギヤ付勢手段が、前記クラッチ装置の油圧によ
り作動する油圧アクチュエータであるものとしたため、
専用の駆動源を設ける必要が無くなると共に、確実な作
動が得られるようになる。また、請求項3によれば、請
求項1または2のバックラッシュ制御型ディファレンシ
ャル装置において、前記リングギヤ付勢手段が、前記サ
イドベアリングを介して前記リングギヤを付勢するもの
としたため、装置の構造が比較的簡便になる。
【図1】本発明に係るディファレンシャル装置の一実施
形態を示した断面図である。
形態を示した断面図である。
【図2】図1中のII部拡大図である。
【図3】図1中のIII部拡大図である。
【図4】従来のディファレンシャル装置を示した断面図
である。
である。
1 ディファレンシャルキャリア 2 ディファレンシャルケース 3 サイドベアリング 7 保持穴 9,10 駆動軸 15 リングギヤ 16 ドライブピニオン 20 油圧シリンダ 21 圧縮コイルスプリング 22 オイルパイプ 25 シリンダ本体 26 ピストン 29 クラッチオイル 31 リテーナリング 32 平行キー 34 チェックバルブ 35 リターンパイプ 36 オリフィス
Claims (3)
- 【請求項1】 エンジンから変速機を介して伝達された
動力を左右の駆動車輪に差回転を許しながら伝達するデ
ィファレンシャル装置であって、 装置の外殻を形成するディファレンシャルキャリアと、 差動歯車機構を内蔵するディファレンシャルケースと、 このディファレンシャルケースと一体に回転するリング
ギヤと、 このリングギヤに噛み合って動力を伝達するドライブピ
ニオンと、 前記ディファレンシャルキャリアに保持され、前記ディ
ファレンシャルケースを回動自在に支持する左右一対の
サイドベアリングと、 前記リングギヤと前記ドライブピニオンとのバックラッ
シュを初期設定値に設定するバックラッシュ設定手段
と、 前記エンジンから前記変速機への動力伝達を断続するク
ラッチ装置が切断状態となったときに、前記リングギヤ
と前記ドライブピニオンとのバックラッシュが初期設定
値より減少する方向に当該リングギヤを付勢するリング
ギヤ付勢手段とを備えたことを特徴とするバックラッシ
ュ制御型ディファレンシャル装置。 - 【請求項2】 前記リングギヤ付勢手段が、前記クラッ
チ装置の油圧により作動する油圧アクチュエータである
ことを特徴とする、請求項1記載のバックラッシュ制御
型ディファレンシャル装置。 - 【請求項3】 前記リングギヤ付勢手段が、前記サイド
ベアリングを介して前記リングギヤを付勢することを特
徴とする、請求項1または2記載のバックラッシュ制御
型ディファレンシャル装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1793096A JPH09207602A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1793096A JPH09207602A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09207602A true JPH09207602A (ja) | 1997-08-12 |
Family
ID=11957495
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1793096A Withdrawn JPH09207602A (ja) | 1996-02-02 | 1996-02-02 | バックラッシュ制御型ディファレンシャル装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09207602A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017158970A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社 | 医療用観察装置 |
| KR20190002046A (ko) * | 2017-06-29 | 2019-01-08 | 현대자동차주식회사 | 유압동기 댐핑적용 디퍼렌셜 기어 및 차량 구동계 |
| JP2022012435A (ja) * | 2020-07-01 | 2022-01-17 | マツダ株式会社 | 動力伝達装置 |
| JP2022517501A (ja) * | 2019-01-25 | 2022-03-09 | アクティエボラゲット・エスコーエッフ | 遊星歯車 |
-
1996
- 1996-02-02 JP JP1793096A patent/JPH09207602A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2017158970A (ja) * | 2016-03-11 | 2017-09-14 | ソニー・オリンパスメディカルソリューションズ株式会社 | 医療用観察装置 |
| US10646302B2 (en) | 2016-03-11 | 2020-05-12 | Sony Olympus Medical Solutions Inc. | Medical observation device |
| KR20190002046A (ko) * | 2017-06-29 | 2019-01-08 | 현대자동차주식회사 | 유압동기 댐핑적용 디퍼렌셜 기어 및 차량 구동계 |
| JP2022517501A (ja) * | 2019-01-25 | 2022-03-09 | アクティエボラゲット・エスコーエッフ | 遊星歯車 |
| JP2022012435A (ja) * | 2020-07-01 | 2022-01-17 | マツダ株式会社 | 動力伝達装置 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |