JPH09207889A - 船舶用自動操舵装置 - Google Patents

船舶用自動操舵装置

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JPH09207889A
JPH09207889A JP8176522A JP17652296A JPH09207889A JP H09207889 A JPH09207889 A JP H09207889A JP 8176522 A JP8176522 A JP 8176522A JP 17652296 A JP17652296 A JP 17652296A JP H09207889 A JPH09207889 A JP H09207889A
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JP
Japan
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automatic steering
ship
mode
time
deviation
Prior art date
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Pending
Application number
JP8176522A
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English (en)
Inventor
Fuyuki Hane
冬希 羽根
Tetsuo Ueno
哲夫 植野
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Tokyo Keiki Inc
Original Assignee
Tokimec Inc
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Publication date
Application filed by Tokimec Inc filed Critical Tokimec Inc
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  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変針時における制御対象である船舶と自
動操舵装置のパラメータのずれによる性能低下を防止
し、最適な変針軌道計画を可能にすること目的をとす
る。 【解決手段】 参照針路に対する船首方位の偏差に基づ
いて命令舵角を出力する自動操舵装置と該自動操舵装置
に対して船首方位をフィードバックする制御ループとを
有する船舶用自動操舵装置において、自動操舵装置は、
軌道計画に基づいた最適参照針路を演算する軌道演算部
と制御ループを安定化させるために閉ループ制御を提供
するフィードバック制御器と制御ループの変針特性を高
めるために開ループ制御を提供するフィードフォワード
制御器と実際の船舶のパラメータを推定演算する同定演
算部とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶用自動操舵装置
のオートパイロットに関し、より詳細には斯かるオート
パイロットの変針時及び保針時における船舶のパラメー
タの見積もり値と実際値とのずれに起因した誤差を低減
することによる性能向上に関する。
【0002】
【従来の技術】図10に従来の船舶用自動操舵装置の制
御系のブロック図を示す。斯かる制御系を以下に単に自
動操舵系と称する。自動操舵系は第1の加算器11と自
動操舵装置即ちオートパイロット120と操舵機16と
第2の加算器13と船体14−1と船首方位検出器14
−2とを含む。
【0003】自動操舵系に入力信号φINとして設定針路
φC =φINが入力される。加算器11は設定針路φC
船首方位φの偏差ERR=φC −φを求める。自動操舵
装置即ちオートパイロット120は斯かる偏差ERRと
設定針路φC を入力して命令舵角UC を出力する。斯か
る命令舵角UC は操舵機16に供給される。
【0004】操舵機16は舵角Uを命令舵角UC に迅速
に追従させるためのサーボ機構を有し、1次遅れ要素に
相当する。船体14−1には風、波浪等の外乱dが作用
する。加算器13は操舵機16の出力信号である舵角U
に角度換算した外乱dを加算する。
【0005】船体14−1は船舶の方位軸周りに回転す
る運動系であると見なすことができる。船舶の角速度
(旋回角速度)は船首方位φの角速度(1階微分)とし
て表される。船体14−1は加算器13の出力信号U+
dを入力して船首方位の角速度dφ/dtを発生する。
【0006】船首方位検出器14−2は船首方位の角速
度dφ/dtより船首方位φを演算する。船首方位検出
器14−2はジャイロコンパス、磁気コンパス等を含む
ものであってよい。斯かる船首方位φは加算器11にフ
ィードバックされる。こうして閉ループが構成され、こ
の閉ループは、加算器11の出力である偏差ERRがゼ
ロになるように動作する。このとき船首方位φは自動操
舵系の出力信号φOUT=φとして出力される。
【0007】自動操舵装置即ちオートパイロット120
は、一般に変針モードと保針モードの2モードにて作動
される。変針モードは、前の設定状態と異なる設定針路
φCが入力される変針時に対応し、保針モードは前の設
定状態を保持し続ける保針時に対応する。
【0008】図11を参照して自動操舵装置即ちオート
パイロット120の構成と動作を説明する。オートパイ
ロット120はモード制御部120−1と線形要素12
0−2及び非線形要素120−3とを有し、偏差ERR
と設定針路又は設定方位φCを入力する。
【0009】モード制御部120−1は偏差ERRと設
定針路φC を入力して、自動操舵系が変針モードと保針
モードのいずれのモードにて作動されるべきかを判定
し、変針モード又は保針モードに対応した制御信号SG
を出力する。
【0010】線形要素120−2は、比例+積分+微分
(PID)動作の機能、及びフィルタの機能を有する。
非線形要素120−3は天候調整機構を有する。
【0011】比例(P)動作及び微分(D)動作は、自
動操舵中に船首方位の安定を保持するように機能し、通
常の自動操舵系の周波数帯にて作動する。積分(I)動
作は外乱dが船体14−1に作用したとき船体14−1
に生じる船首方位φの偏差ERRを定常的にゼロにする
ように機能し、通常の運行で使用する低周波数域にて作
動する。フィルタ機能は高周波域の外乱dを除去するよ
うに作動する。
【0012】天候調整機構は、外乱dに起因して操舵機
16に不要な操作量が生ずることを防止するように作動
する。こうして、偏差信号ERRは線形要素120−2
と非線形要素120−3の各動作によって処理され、命
令舵角UC が生成され、斯かる命令舵角UC はオートパ
イロット120の出力信号として出力される。
【0013】次に、保針状態から変針状態に推移し、再
び保針状態に戻る場合について、オートパイロット12
0の動作を説明する。最初にモード制御部120−1
は、供給された設定針路φC より保針状態であると判定
し、保針モードに対応した制御信号SGを線形要素12
0−2及び非線形要素120−3を出力する。
【0014】線形要素120−2に供給される制御信号
SGは自動操舵系の保針性能を定める比例、微分、積分
及びフィルタの各ゲイン及び定数を含み、非線形要素1
20−3に供給される制御信号SGは保針性能を提供す
るための天候調整機構の設定値を含む。こうして、自動
操舵系は保針モードにて作動される。
【0015】次に設定針路φC が変化すると、モード制
御部120−1は変針状態であると判定する。例えば、
偏差ERRの絶対値が所定の基準値以上となったとき
に、変針状態であると判定する。同様に、モード制御部
120−1は、変針状態であると判定すると、変針モー
ドに対応した制御信号SGを線形要素120−2及び非
線形要素120−3に出力する。
【0016】線形要素120−2に供給される制御信号
SGは自動操舵系の変針性能を定める比例、微分、積分
及びフィルタの各ゲイン及び定数を含み、非線形要素1
20−3に供給される制御信号SGは変針性能を提供す
るための命令信号を含む。こうして、自動操舵系は変針
モードにて作動される。
【0017】設定針路φC が一定に維持されると、モー
ド制御部120−1は、再び保針状態であると判定し、
自動操舵系は保針モードにて作動される。
【0018】次に、保針モード及び変針モードにおける
線形要素120−2及び非線形要素120−3の各動作
を説明する。保針モードでは、上述のように自動操舵系
の閉ループを安定化するように制御信号SGが設定され
る。変針モードでは、開始直後から短時間で船首方位φ
を新たな設定針路φC に追従させることが優先される。
従って、線形要素120−2の積分動作は停止され、比
例動作、微分動作及びフィルタ動作の各ゲインと時定数
が設定され、更に、非線形要素120−3の動作は停止
される。
【0019】変針モードから保針モードへ変化した場
合、線形要素120−2の積分動作は、保持していた値
を0にリセットしてから作動を開始する。線形要素12
0−2の他の動作及び非線形要素120−3の動作は、
保針モードにおけるゲイン、時定数及び設定値を使用し
て作動を開始する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】オートパイロット12
0は対象船を考慮して設計されるが、実際の船舶の特性
が対象船の特性と異なったり、積み荷等による影響で特
性が変化することがあり、実際の船舶では設計性能を発
揮することができない場合がある。
【0021】図12に従来のオートパイロット120に
おける変針応答特性を示す。説明を簡単化するために、
オートパイロット120より非線形要素120−3を除
去し、線形要素120−2のみの応答を表す。縦軸は変
針量、横軸は時間である。保針時の設定針路φC をゼロ
とし、変針開始時点t=0にて、オートパイロット12
0にステップ状の設定針路φC が入力され、それより命
令舵角UC が出力される。命令舵角UC は操舵機16に
供給され、それによって船体14−1の船首方位φは変
化する。
【0022】直線125は設定針路φC を表し、実線の
曲線126は設計上の応答特性を示し、実線以外の曲線
127、128、129は実際の応答特性を示す。曲線
126と曲線127、128、129を比較すると明ら
かなように、実際の応答特性は設計上の応答特性とはか
なり異なることとなる。
【0023】このような場合、操船者は上記のPIDゲ
インとフィルタ定数を現実の船舶特性に適するように調
整している。この調整作業は、保針時でも可能だが変針
時に比べて船首方位の変化量が少ないため主として変針
時に行う。これは時間と手数がかかり、且つ熟練を要す
る。
【0024】従来の自動操舵系では、ステップ入力の設
定針路φC に船首方位φを追従させることだけが考慮さ
れていた。従って操舵機16への命令舵角に対する許容
可能な角度及び角速度を無視している。その結果、例え
ば設計の際に現状の船舶の特性が既知であっても、運用
の際に操舵機の性能の制限を受け、結局、図12に示し
た如き、設計応答特性と実際の応答特性との間に差が生
ずる。
【0025】本発明は斯かる点に鑑み、現状の船舶の特
性を同定する機能を有する自動操舵装置を提供すること
を目的とする。
【0026】本発明は斯かる点に鑑み、変針モードにお
いて、操舵機の性能を考慮することができる変針軌道計
画ができる自動操舵装置を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明によると、例えば
図1に示すように、参照針路に対する船首方位の偏差に
基づいて命令舵角を出力する自動操舵装置と該自動操舵
装置に対して船首方位をフィードバックする制御ループ
とを有する船舶用自動操舵装置において、上記自動操舵
装置は、軌道計画に基づいた参照針路を演算する軌道演
算部と上記制御ループを安定化させるために閉ループ制
御を提供するフィードバック制御器と上記制御ループの
変針特性を高めるために開ループ制御を提供するフィー
ドフォワード制御器と上記偏差に基づいて船舶の特性を
定めるパラメータを演算する同定演算部と有することを
特徴とする。
【0028】本発明によると、フィードバック制御器1
2−3によって閉ループ系が提供され、斯かる閉ループ
系によって自動操舵系の制御ループの安定化が確保され
る。この閉ループ系は参照針路に対する船首方位の偏差
がゼロとなるように作動する。
【0029】本発明によると、フィードフォワード制御
器12−2によって開ループ系が提供され、開ループ系
によって自動操舵系の制御ループの変針特性が高められ
る。この開ループ系は船首方位が直ちに参照針路に一致
するように作動する。
【0030】本発明によると、軌道演算部12−1にお
いて、時間管理された参照針路が演算される。斯かる参
照針路は時間を変数とし且つ次の条件を満たす。
【0031】(1)加速モード、等速モード、減速モー
ドの各モード毎に時間管理された関数である。 (2)加速モードにおいて、参照針路の初期値として船
舶の船首方位の角速度及び角加速度が取り込まれる。 (3)加速モードと減速モードにおいて、時間に関する
2階微分は時間に関する2次関数となる。
【0032】(4)参照針路はモード切り換え時におい
て、時間に関して滑らかである、即ち連続的且つ2階微
分可能である。 (5)参照針路は、等速モードにおいて、時間に関する
2階微分がゼロとなる。
【0033】本発明によると、船舶用自動操舵装置にお
いて、上記フィードバック制御器は上記参照針路に対す
る船首方位の偏差を入力してフィードバック舵角を出力
し、上記フィードフォワード制御器は上記参照針路を入
力してフィードフォワード舵角を出力し、上記自動操舵
装置は上記フィードバック舵角とフィードフォワード舵
角の和によって上記命令舵角を演算しそれを出力信号と
して出力するように構成されていることを特徴とする。
【0034】本発明によると、船舶用自動操舵装置にお
いて、上記自動操舵装置より出力された命令舵角と角度
換算した外乱を入力して舵角を演算する加算器を有し、
該加算器より出力された舵角を制御対象に入力するよう
に構成されていることを特徴とする。
【0035】本発明によると、船舶用自動操舵装置にお
いて、上記フィードフォワード制御器の伝達特性は、上
記制御対象に入力される舵角から上記船首方位までの伝
達特性と逆特性を有することを特徴とする。フィードフ
ォワード舵角の最大値はフィードフォワード舵角の1階
微分がゼロとなる時点で生じ、フィードフォワード舵角
の角速度の最大値は加速モードの始点時点又は終了時点
で生ずる。
【0036】本発明によると、船舶用自動操舵装置にお
いて、上記参照針路は、上記フィードフォワード舵角及
びその角速度の各々の最大値を取り込むことを特徴とす
る。
【0037】本発明によると、船舶用自動操舵装置にお
いて、上記同定演算部は自動変針時において上記加速モ
ードの終了時点及び上記等速モードの終了時点及び上記
軌道計画による変針後の静定状態の時点における上記偏
差を保持するように構成されている。また、上記同定演
算部は上記静定状態の時点にて保持された上記偏差を用
いて上記加速モードと上記等速モードの各々の終了時点
におけるバイアス外乱推定値を演算することを特徴とす
る。上記同定演算部は上記等速モードの終了時点の上記
バイアス外乱推定値によって修正された上記等速モード
の終了時点にて保持された上記偏差を用いて上記船舶の
特性を定めるパラメータの1つである旋回力指数を演算
することを特徴とする。更に、上記同定演算部は上記加
速モードの終了時点の上記バイアス外乱推定値によって
修正された上記加速モードの終了時点にて保持された上
記偏差と上記旋回力指数とを用いて上記船舶の特性を定
めるパラメータの1つである追従安定性指数を演算する
ことを特徴とする。
【0038】本発明によると、上記同定演算部によって
推定された上記船舶の特性を定めるパラメータは上記軌
道演算部、上記フィードフォワード制御器及び上記フィ
ードバック制御器にフィードバックされ、その各々にお
いて以前のパラメータと置き換えられることを特徴とす
る。
【0039】尚、本発明に関して、以下の文献が参考に
なろう。詳細は斯かる文献を参照されたい。 (1)“二次安定化トラッキング制御とその高速位置決
め装置への応用”山本他、計測自動制御学会論文集、v
ol.29、No.1、55/62(1993年)
【0040】
【発明の実施の形態】以下に図1〜図9を参照して本発
明の実施例について説明する。図1は本発明による船舶
用自動操舵装置の制御系即ち自動操舵系のブロック図を
示す。斯かる自動操舵系は自動操舵装置即ちオートパイ
ロット12と加算器13と制御対象14とを含む。制御
対象14は図10に示した船体14−1と船首方位検出
器14−2を一体化したものである。尚、操舵機16を
省略したのは、制御対象14にその性能を含ませたから
である。
【0041】オートパイロット12に入力信号として設
定針路φC 及び設定値SVと船首方位φとが入力され、
出力信号として命令舵角UC が出力される。尚、設定値
SVについては後に説明する。
【0042】オートパイロット12より出力された命令
舵角UC は加算器13に供給される。加算器13は命令
舵角UC と角度換算の外乱dとを加算し、その結果U=
C+dを制御対象14に出力する。制御対象14の出
力は船首方位φとして出力され、且つオートパイロット
12にフィードバックされる。
【0043】次に本例の自動操舵装置即ちオートパイロ
ット12の構成及び動作を説明する。本例のオートパイ
ロット12は、軌道演算部12−1とフィードフォワー
ド制御器12−2とフィードバック制御器12−3と第
1及び第2の加算器12−4、12−5と同定演算部1
2−6とを有する。
【0044】軌道演算部12−1は設定針路φC と設定
値SV及び船首方位φを用いて最適な変針特性を有する
参照針路rを演算し、それを出力する。第1の加算器1
2−4は軌道演算部12−1から出力された参照針路r
と制御対象14の出力である船首方位φを入力して、船
首方位の偏差ERRを求める。斯かる偏差ERRは次の
式によって表され、フィードバック制御器12−3に供
給される。
【0045】
【数1】ERR=r−φ
【0046】フィードバック制御器12−3は斯かる偏
差ERRを入力してフィードバック舵角UFBを演算し、
それを第2の加算器12−5に供給する。フィードフォ
ワード制御器12−2は参照針路rを入力してフィード
フォワード舵角UFFを演算し、それを第2の加算器12
−5に供給する。第2の加算器12−5はフィードバッ
ク舵角UFBとフィードフォワード舵角UFFとを加算して
命令舵角UC を求める。斯かる命令舵角UC はオートパ
イロット12の出力信号として加算器13に供給され
る。
【0047】フィードバック制御器12−3は、自動操
舵系において閉ループ系を構成し、この閉ループ系は参
照針路rに対する船首方位φの偏差ERRをゼロにする
ように作動する。従って、フィードバック制御器12−
3は自動操舵系の制御ループの安定性を確保するように
機能する。
【0048】一方、フィードフォワード制御器12−2
は、自動操舵系において開ループ系を構成し、この開ル
ープ系は船首方位φを直ちに参照針路rに一致させるよ
うに作動する。従って、フィードフォワード制御器12
−2は自動操舵系の制御ループの変針特性の向上に寄与
するように機能する。
【0049】即ち、フィードフォワード制御器12−2
は、変針時の操船要求と船体特性を満足する参照針路r
を使用して、最適な変針軌道を有する船首方位φを実現
するように作用する。もし、船舶の積荷状態等の影響に
よって、フィードフォワード制御器12−2の作動だけ
では船首方位φが参照針路rに一致しない場合でも、フ
ィードバック制御器12−3の作動によって最終的には
船首方位φは参照針路rに一致する。
【0050】同定演算部12−6は加算器12−4より
出力された偏差ERRを入力して変針時における船舶の
特性を定めるパラメータPSを演算し、それを軌道演算
部12−1、フィードフォワード制御器12−2及びフ
ィードバック制御器12−3に供給する。
【0051】偏差ERRが生ずるのは、オートパイロッ
ト12が対応する実際の船舶の特性のパラメータが設計
上のパラメータと異なることに起因すると考えてよい。
同定演算部12−6は偏差ERRがゼロとなるように実
際のパラメータPSを演算する。尚、このパラメータP
Sの内容については後に説明する。
【0052】次に、本例のオートパイロット12を含む
自動操舵系の制御ループにおけるフィードフォワード制
御器12−2及びフィードバック制御器12−3の機能
をより詳細に説明する。
【0053】参照針路r及び外乱dから船首方位φまで
の伝達関数は次の式のように表される。次の式の第1項
は変針又は応答特性を表し、第2項は外乱特性を表す。
【0054】
【数2】 φ(s)=Gr (s)r(s)+Gd (s)d(s)
【0055】ここで、sはラプラス演算子である。Gr
(s)は参照針路rから船首方位φまでの伝達関数であ
り、Gd (s)は外乱dから船首方位φまでの伝達関数
であり、それぞれ次のように表される。
【0056】
【数3】Gr (s)=〔P(s)KFF(s)+P(s)
FB(s)〕/〔1+P(s)KFB(s)〕
【0057】
【数4】 Gd (s)=P(s)/〔1+P(s)KFB(s)〕
【0058】KFF(s)、KFB(s)はそれぞれフィー
ドフォワード制御器12−2及びフィードバック制御器
12−3の伝達関数である。P(s)は制御対象14の
伝達関数であり、次のように表される。
【0059】
【数5】P(s)=KS /〔(TS s+1)s〕
【0060】ここで、KS 、TS は船体14−1の操縦
性指数又はパラメータであり、それぞれ旋回力指数及び
追従安定性指数と称される。分母の因数sは船首方位検
出器14−2の積分特性による。
【0061】追従安定性指数TS 及び旋回力指数KS
極性は互いに同一であり、安定船では正、不安定船では
負である。尚、追従安定性指数TS 及び旋回力指数KS
は予め与えられているものとする。
【0062】上述のように、数2の式の右辺の第1項は
変針特性又は応答性を表し、第2項は外乱特性を表す。
第1項及び第2項にフィードバック制御器12−3の伝
達関数KFB(s)が含まれている。従って、フィードバ
ック制御器12−3は変針特性と外乱特性の両者に作用
する。これは、フィードバック制御器12−3によっ
て、自動操舵系における閉ループ系が構成されることに
よる。
【0063】従って、フィードバック制御器12−3
は、変針特性と外乱特性の両者を考慮して設計される。
フィードバック制御器12−3の設計は、例えば、従来
のオートパイロットの設計とほぼ同様な方法によってな
されてよい。
【0064】一方、フィードフォワード制御器12−2
の伝達関数KFF(s)は数2の式の第2項のみに含まれ
ている。従って、フィードフォワード制御器12−2は
変針特性のみに作用する。また、この伝達関数K
FF(s)は数3の式の分子に含まれているから、自動操
舵系の閉ループ系の安定性に寄与しない。即ち、フィー
ドフォワード制御器12−2は開ループ制御のみを行う
ものである。
【0065】次に図2及び図3を参照して本例によるフ
ィードフォワード制御器12−2及びフィードバック制
御器12−3の構成例を説明する。本例では、フィード
フォワード制御器12−2の伝達関数KFF(s)を次の
ように設定する。
【0066】
【数6】KFF(s)≡P(s)-1
【0067】ここで、添字(−1)は逆数を表す。数6
の式を数3の式に代入すると次のようになる。
【0068】
【数7】 Gr (s)=〔1+P(s)KFB(s)〕/〔1+P(s)KFB(s)〕 =1
【0069】この場合、フィードバック制御器12−3
に起因する閉ループ系の遅れはフィードフォワード制御
器12−2の補償効果によって打ち消され、参照針路r
が直接的に船首方位φとなる。従って、参照針路rが与
えられるとほぼ同時に船首方位φは参照針路rに等しく
(φ=r)なる。
【0070】更に、参照針路rとフィードフォワード舵
角UFFの関係を数6の式より求めると次のようになる。
【0071】
【数8】 UFF(s)=P(s)-1r(s) =(TS 2 +s)r(s)/KS
【0072】図2はフィードフォワード制御器12−2
の構成例を示すブロック図である。sはラプラス演算子
である。フィードフォワード制御器12−2は、例え
ば、2つの微分動作部12−2A、12−2Bと比例ゲ
インTS を有する比例動作部12−2Cと加算器12−
2Dと比例ゲイン1/KS を有する比例動作部12−E
とを有するように構成してよい。数8の式を時間領域に
よって表すと次のようになる。
【0073】
【数9】 UFF(t)=〔TS ・r”(t)+r’(t)〕/KS
【0074】ここで、tは時間を表し、r’(t)、
r”(t)は、それぞれ参照針路rの時間に関する1階
微分、2階微分を表す。この式より明らかなように、フ
ィードフォワード制御器12−2は少なくとも2階微分
可能な参照針路r(t)を入力して、数9の式の演算を
行い、得られたフィードフォワード舵角UFF(t)を出
力する。
【0075】次に図3を参照してフィードバック制御器
12−3の構成例を説明する。本例によると、フィード
バック制御器12−3の伝達関数KFB(s)を、例えば
次のように設定する。
【0076】
【数10】KFB(s)=KP +TD s/(TF s+1)
2 +1/(TI s)
【0077】ここに、KP は比例ゲイン、TD は微分時
定数、TF はフィルタ時定数、TIは積分時定数であ
る。
【0078】フィードバック制御器12−3は図示のよ
うに、比例ゲインKP を有する比例動作部12−3A、
微分時定数TD を有する微分動作部12−3B、積分時
定数TI を有する積分動作部12−3C、フィルタ時定
数TF を有する2段のローパスフィルタ12−3D及び
加算器12−3Eを有するように構成してよい。
【0079】但し、変針時では、応答性を良くするため
に、積分動作部12−3Cは保針時の値を保持した状態
にて維持され、比例動作部12−3A、微分動作部12
−3B及びフィルタ12−3Dのみが作動する。変針後
には、積分動作部12−3Cは偏差ERRが静定した状
態より作動開始される。
【0080】次に、図4〜図6を参照して軌道演算部1
2−1について説明する。図4は軌道演算部12−1の
構成例を示す。図示のように、本例の軌道演算部12−
1は、軌道計画部12−1Aと針路演算部12−1Bと
含み、上述のように設定針路φC 及び設定値SV及び船
首方位φ(既にオートパイロット12に入力されている
ため図示していない。)を入力して参照針路rを出力す
る。
【0081】設定値SVは、次のような値を含む。 (1)変針時の船首方位の角速度(旋回角速度)の設定
値:ωS (2)フィードフォワード舵角UFFの最大値の設定値:
R (3)フィードフォワード舵角の最大値の角速度UFF
の設定値:ωR
【0082】旋回角速度の設定値ωS は一定値として設
定されるが、それができない場合もある。その場合に
は、軌道計画部12−1Aによって新たな旋回角速度の
設定値ωS が設定される。
【0083】フィードフォワード舵角UFFの設定値UR
及びフィードフォワード舵角の角速度UFF’の設定値ω
R は、操舵機16の性能を考慮して、フィードフォワー
ド舵角UFFの最大値及びフィードフォワード舵角の角速
度UFF’の最大値を使用してそれぞれ設定される。
【0084】こうして、変針時において、旋回角速度の
設定値ωS によって操船要求が満たされ且つ設定値
R 、ωR によって操舵機16の追従可能領域にて使用
することができる最適な参照針路rの実現が可能にな
る。
【0085】船首方位φは変針開始時の旋回角速度と旋
回角加速度の各値を作るために用いる。即ち、次のよう
に表される。
【0086】
【数11】φ’(tC )=dφ/dt|t =t C φ”(tC )=d2 φ/dt2 |t =t C
【0087】ここで、tC は変針開始時点である。これ
らの値は、例えば変針中に新たに別の変針を実施する場
合、外乱によって船が動揺している場合の変針等で無駄
舵の少ない効果的な舵操作を実現させる。旋回角加速度
値φ”(tC )及び旋回角速度値φ’(tC )は、軌道
演算部12−1の初期値として取り込まれる。
【0088】軌道計画部12−1Aは、設定針路φC
設定値SV、旋回角加速度値φ”(tC )及び旋回角速
度値φ’(tC )を用いて、加速、等速及び減速の3モ
ードにより構成された参照針路rを演算するように構成
されている。軌道計画部12−1Aは更に、フィードフ
ォワード舵角UFFの最大値及びその角速度dUFF/dt
の最大値が、それぞれフィードフォワード舵角の設定値
R 及びその角速度の設定値ωR 以下となるように制限
する。
【0089】針路演算部12−1Bは、軌道計画部12
−1Aによって演算された又は設定された定数、即ち、
各モード時間Ta 、Tv 、Td 、加速及び減速定数
βa 、β d 、旋回角速度の設定値ωS 、初期値C1a、C
2a、C3v、C2d、C3dを用いて、時々刻々の参照針路r
を演算し出力する。これらの定数については以下に説明
する。
【0090】先ず参照針路rと設定針路φC の関係を説
明する。参照針路rの変化量即ち変針量Δrは次のよう
に設定針路φC の変化量として表される。
【0091】
【数12】Δr=φC −φC0
【0092】ここで、添字0は前回の値を表す。尚、説
明を簡単化するために、以下に、前回の設定針路φC0
0、変針開始時点tをt=0とするが、それによって、
任意時点を開始時点とする場合に対する説明の一般化が
損なわれることはない。
【0093】軌道計画部12−1Aの動作について詳細
に説明する。先ず基本となる参照針路r、フィードフォ
ワード舵角UFF及びその角速度dUFF/dt=UFF’に
ついて説明する。
【0094】本例によると、参照針路rは、次のような
条件を有するように構成される。 (1)加速モード、等速モード及び減速モードの3モー
ドより構成され、各モード毎に時間管理される。参照針
路r(t)は、各モード毎に時間tを変数とする関数と
なる。 (2)加速モードと減速モードでは、参照針路r(t)
の時間tに関する2階微分は2次関数となる。
【0095】(3)等速モードでは参照針路r(t)の
時間tに関する1階微分は一定であり、2階微分はゼロ
である。 (4)加速モードでは、参照針路r(t)は変針開始時
の船舶の旋回角加速度d2 φ/dt2 =φ”及び旋回角
速度dφ/dt=φ’の値を初期値として取り込む。
【0096】このような条件を満たす参照針路r(t)
の例について説明する。船首方位φの初期値φ0 は直接
的には用いられない。何故なら、オートパイロット12
への変針命令量は現在の船首方位φに対する変化量Δφ
として与えられるからである。
【0097】(1)加速モード:〔0≦t≦Ta 〕 通常、変針開始時において、船舶は旋回角加速度φ”及
び旋回角速度φ’の値を有する。従って加速モードでは
それらの値を初期値として取り込む。加速モードの目的
は、モード終了時(t=Ta )に参照針路の角速度r’
を旋回角速度の設定値ωS に一致させ、船舶の初期運動
量を減衰させることである。加速モードにおける参照針
路ra (t)は次のように表される。
【0098】
【数13】 ra ”(t)=αa /Ta 2 2 +βa /Ta t+C1aa ’(t)=αa /(3Ta 2 )t3 +βa /(2Ta )t2 +C1at +C2aa (t)=αa /(12Ta 2 )t4 +βa /(6Ta )t3 +C1a/2t2 +C2a
【0099】ここで、ra は加速モードにおける参照針
路、ra ’はその時間に関する1階微分、ra ”はその
時間に関する2階微分である。tは時間、Ta は加速時
間、βa は加速定数である。C1a、C2aはそれぞれ加速
モードにおける参照針路の角加速度r”の初期値及び参
照針路の角速度r’の初期値である。定数αa を求める
ために加速モードの終了時点(t=Ta )において参照
針路ra (t)の2階微分値ra ”(t)がゼロとなる
ことを利用する。
【0100】
【数14】ra ”(Ta )=αa +βa +C1a=0
【0101】これより、定数αa が求められる。
【0102】
【数15】αa =−βa −C1a
【0103】C1a、C2aは上述のように、それぞれ参照
針路の角加速度r”及び角速度r’の初期値であるが、
ここでは船舶の旋回角加速度φ”及び旋回角速度φ’の
初期値を用いる。従って次のように表される。
【0104】
【数16】C1a=φ”(0) C2a=φ’(0)
【0105】ここで、φは船首方位、φ’及びφ”はそ
の時間に関する1階微分及び2階微分である。
【0106】 (2)等速モード:〔Ta ≦t≦(Ta +TV )〕 等速モードでは参照針路の角速度r’は一定であり及び
角加速度r”はゼロである。従って参照針路r v(t)
は次のように表される。
【0107】
【数17】rv ”(t)=0 rv ’(t)=ωSv (t)=ωS (t−Ta )+C3v
【0108】ここで、rv は等速モードにおける参照針
路、rv ’はその時間に関する1階微分、rv ”はその
時間に関する2階微分である。Tv は等速時間、ωS
旋回角速度の設定値、C3vは等速モードにおける参照針
路rの初期値である。等速モードの開始時点と加速モー
ドの終了時点の各々において、参照針路、その微分値及
びその2階微分値は互いに等しい。従って次の式が成り
立つ。
【0109】
【数18】 rv ”(Ta )=ra ”(Ta )=0 rv ’(Ta )=ra ’(Ta )=(Ta /6)(βa +4C1a)+C2a =ωS v (Ta )=ra (Ta )=(Ta 2 /12)(βa +5C1a) +C2aa =C3v
【0110】(3)減速モード:〔(Ta +TV )≦t
≦(Ta +TV +Td )〕 減速モードでは、モードの終了時点にて参照針路の角速
度r’及び角加速度r”がゼロとなるように減衰され
る。
【0111】
【数19】 rd ”(t)=βd /Td 2 (t−Ta −TV 2 −βd /Td (t−Ta −TV ) rd ’(t)=βd /(3Td 2 )(t−Ta −TV 3 −βd /(2Td )(t−Ta −TV 2 +C2dd (t)=βd /(12Td 2 )(t−Ta −TV 4 −βd /(6Td )(t−Ta −TV 3 +C2d(t−Ta −TV )+C3d
【0112】ここで、rd は減速モードにおける参照針
路、rd ’はその時間に関する1階微分、rd ”はその
時間に関する2階微分である。Td は減速時間、βd
減速定数である。C2d、C3dはそれぞれ減速モードにお
ける参照針路の角速度r’の初期値及び参照針路rの初
期値である。減速モードの開始時点と等速モードの終了
時点の各々において、参照針路、その微分値及びその2
階微分値は互いに等しい。従って次の式が成り立つ。
【0113】
【数20】 rd ”(Ta +TV )=rv ”(Ta +TV )=rd ”(Ta +TV +Td )= 0 rd ’(Ta +TV )=rv ’(Ta +TV )=ωS =C2dd ’(Ta +TV +Td )=−βd d /6+ωS =0 rd (Ta +TV )=rv (Ta +TV )=ωS V +C3v=C3d
【0114】次にフィードフォワード舵角UFF及びその
角速度dUFF/dtについて説明する。軌道計画におい
て操舵機の舵角は命令舵角UC ではなく、フィードフォ
ワード舵角UFFを指す。参照針路rが制御対象14の逆
モデルであるフィードフォワード制御器12−2に入力
されると、その出力がフィードフォワード舵角UFFであ
る。以下に随時フィードフォワード舵角UFFを単に操舵
機の舵角と称し、その角速度dUFF/dt=UFF’を単
に舵角角速度と称することとする。
【0115】舵角UFF及び舵角角速度dUFF/dtの最
大及び最小値は装備された操舵機の性能に関係する。操
舵機への実際の入力はフィードフォワード舵角UFFとフ
ィードバック舵角UFBの和である命令舵角UC である。
フィードフォワード舵角UFFは確定値であるが、フィー
ドバック舵角UFBは船舶と設定値のパラメータの間のず
れ、非線形項、外乱等の影響に起因して生じるため不確
定値である。従ってこれらを考慮したフィードフォワー
ド舵角UFFの最大値を既定することによって操舵機の舵
角の作動可能な範囲内で軌道計画が実現できる。
【0116】操舵機の舵角角速度は、フィードフォワー
ド舵角UFFの微分値UFF’で対応させる。この値UFF
を操舵機の追従角速度性能の領域内の所定の値として取
り込むことによって、操舵機の遅れの影響を小さくする
ことができる。
【0117】フィードフォワード舵角UFF及びその角速
度dUFF/dt=UFF’は次の式によって表される。
尚、数9の式も参照されたい。
【0118】
【数21】 UFF(t)=(TS /KS )(r”+r’/TS ) UFF’(t)=(TS /KS )(a1 2 +a2 t+a
3
【0119】a1 、a2 、a3 は係数であり、次の式に
よって表されるように、加速モード及び減速モード毎に
それぞれ異なる値として求められる。尚、加速モード及
び減速モードに対してそれぞれ添字a、dを付す。
【0120】
【数22】a1a=αa /(TS a 2 ) a2a=(1/Ta )(2αa /Ta +βa /TS ) a3a=βa /Ta +C1a/TS1d=βd /(TS d 2 ) a2d=(1/Td )(2βd /Td −βd /TS ) a3d=−βd /Td
【0121】次に舵角UFFが最大となる時点を求める。
数21の式より明らかなように、舵角UFFは、参照針路
の角速度r’及び角加速度r”を含み、加速モード及び
減速モードの各々にて極値を有する。舵角UFFが極値と
なる時点は、舵角角速度UFF’をゼロとおくことによっ
て得られる。数21の式にてUFF’=0とおくと時間t
に関する2次方程式が得られる。これを解いて次の式が
得られる。
【0122】
【数23】t=−a2 /(2a1 )+flgs√〔(a2
2a1 2 −a3 /a1
【0123】a1 、a2 、a3 は数22の式によって表
される係数である。flgsは極性定数であり、安定船の場
合は+1、不安定船の場合は−1である。参考として数
23の式の右辺の2つの項の大小関係を次式に示す。数
23の式の右辺の第1項をt 1 、第2項をt2 とする。
【0124】(1)加速モード:
【0125】
【数24】t1 =−TS −Ta βa /(2αa ) t2 ≒|TS
【0126】(2)減速モード:
【0127】
【数25】t1 =−TS −Td /2 t2 ≒|TS
【0128】従って、舵角UFFが極値となる時点t(>
0)は、安定船ではTS >0だからt=t1 +t2 、不
安定船ではTS <0だからt=t1 −t2 である。
【0129】極性定数flgs(=±1)は、舵角UFFが極
値となる時点tが、安定船及び不安定船の各々の場合
に、加速モードの時間〔0≦t≦Ta 〕及び減速モード
の時間〔(Ta +TV )≦t≦(Ta +TV +Td )〕
内の値となるように選択される。舵角UFFの最大値は、
数23の式によって表される時間tを数21の式のUFF
に代入することによって得られる。
【0130】次に舵角角速度UFF’が最大となる時点及
び舵角角速度UFF’の最大値を求める。数21の式に示
されるように、舵角角速度UFF’は時間tの2次関数で
あり、その1階微分は時間tの1次関数である。従っ
て、舵角角速度UFF’の最大値及び最小値は加速モード
及び減速モードの開始時点又は終了時点に起きる。
【0131】舵角角速度UFF’は、加速モードでは船舶
の運動の初期値の影響を受けるが、減速モードではその
影響は受けない。従って加速モードでは舵角角速度
FF’の絶対値はモードの開始時点と終了時点では異な
るが、減速モードでは舵角角速度UFF’の絶対値はモー
ドの開始時点と終了時点では同一である。以上より次の
式が成り立つ。
【0132】
【数26】UFFa (0)=(TS /KS )(βa /T
a +C1a/TS ) UFFa (Ta )=−(TS /KS )(βa /Ta +2
1a/Ta ) UFFd (0)= −UFFd (Ta )=(TS βd
/(KS d
【0133】加速モードにおいて、UFFa (0)とU
FFa (Ta )の絶対値の大きさは、C1aの極性によっ
て変化する。UFFa (0)とUFFa (Ta )の絶対
値の大きい方に対して舵角角速度の設定値ωR を置き換
えることによって、軌道計画に舵角角速度UFF’の制限
を導入することができる。
【0134】軌道計画部12−1Aは上述の内容を用い
る。表1に、変針量rSIG 、旋回角速度の設定値ωS
最大舵角の設定値UR 、及び最大舵角角速度の設定値ω
R の達成水準を示す。これら設定値の全てを満足する参
照針路ra 、rv 、rd を一意的に求めることはできな
いので、設定値の達成水準は必須のものと必須でないも
の、即ち、可変設定値がある。従って表1に示すよう
に、必須設定値を満足させながら、可変設定値を調節し
て参照針路を演算する。
【0135】
【表1】
【0136】図5に軌道計画部12−1Aの動作の手順
を示す。ステップ101にて軌道計画部12−1Aの動
作が開始される。ステップ102にて設定針路φC と設
定値SV及び加速モードの初期値C1a、C2aが入力され
る。上述のように、設定値SVは、変針時における船首
方位の角速度(旋回角速度)の設定値ωS とフィードフ
ォワード舵角の設定値UR 及びその角速度設定値ωR
含む。数16の式に示すように、初期値C1a、C2aはそ
れぞれ船舶の角加速度及び角速度の初期値φ”(0)、
φ’(0)である。
【0137】ステップ103にて加速モードの設定が行
われる。加速モードの設定について説明する。加速時間
a と加速定数βa は、数26の式によって表される舵
角角速度UFF’の最大値を用いて得られる。舵角角速度
FF’の最大値は加速モードの開始時点(t=0)又は
終了時点(t=Ta )にて生ずる。
【0138】
【数27】t=0:βa =CRaaRa=flg a R −C1a/TS t=Ta :βa =CRaa −2C1aRa=flg a R
【0139】ここで、flg a は極性定数、CR 、CRa
それぞれ軌道定数及び加速モードの軌道定数である。軌
道定数CR は次のように表される。
【0140】
【数28】CR =ωR (KS /TS
【0141】旋回角速度の設定値ωS は加速モードの終
了時点(t=Ta )における参照針路の角速度r’に一
致する。従って数27式を数18の式の第2式に代入す
ると加速時間Ta に関する2次方程式が得られる。
【0142】
【数29】 t=0:CRaa 2 +4C1aa +6(C2a−ωS )=
0 t=Ta :CRaa 2 +2C1aa +6(C2a−ωS
=0
【0143】この2つの式よりTa を解くと次のように
なる。
【0144】
【数30】t=0: Ta =−2C1a/CRa+√〔(2C1a/CRa2 −6
(C2a−ωS )/CRa〕 t=Ta : Ta =−C1a/CRa+√〔(C1a/CRa2 −6(C2a
−ωS )/CRa
【0145】次に加速定数βa を求める。先ずωS とC
2aが等しいとき、数18の式の第2式にωS =C2aを代
入して加速定数βa が得られる。
【0146】
【数31】βa =−4C1a
【0147】次にωS とC2aが等しくないとき、旋回角
速度の設定値ωS 及び初期値C1a、C2aより、加速モー
ドの軌道定数CRaを求め、加速時間Ta 及び加速定数β
a を計算する。表2に加速モードの軌道定数CRaの計算
条件、即ち、旋回角速度の設定値ωS と加速モードの初
期値C2aとの間の大小関係及び初期値C1aとゼロとの間
の大小関係によって、舵角角速度UFF’の最大値の時点
t及び極性定数flg aがどのような値となるかを示す。
【0148】
【表2】
【0149】ステップ104にて減速モードが設定され
る。減速時間Td 、減速定数βd は舵角角速度UFF’の
最大値と旋回角速度設定値ωS は減速モードの終了時点
でゼロとなることを用いて求められる。従って数26の
式の第3式と数20の式の第3式によって次の式が得ら
れる。
【0150】
【数32】βd /Td =CRd=flg d Rd =√(6|ωS |/CR
【0151】ここで、flg d は極性定数であり、符号判
別関数signを使用して次のように表される。
【0152】
【数33】flg d =−sign(rSIG
【0153】rSIG は3つのモードにおける変針量Δr
の総和を表す。ステップ105にて加速、等速及び減速
モードにおける参照針路rの変化量、即ち変針量Δrを
求める。加速モードにおける参照針路rの変化量をΔr
a 、等速モードにおける参照針路rの変化量をΔrv
減速モードにおける参照針路rの変化量をΔrd とす
る。これらは次のように表される。
【0154】
【数34】Δra =ra (Ta )−ra (0)=(Ta
2 /12)(βa +5C1a)+C2aa Δrv =rv (Ta +Tv )−rv (Ta )=ωS v Δrd =rd (Ta +Tv +Td )−rd (Ta
v ) =−βd d 2 /12+ωS d =βd d 2 /12 rSIG =Δra +Δrv +Δrd
【0155】但し、加速モードと減速モードでの変化量
Δra 、Δrd は等速モードでの変化量Δrv より優先
されるから、等速モードの時間、即ち、等速時間Tv
次式より求められる。
【0156】
【数35】Tv =Δrv /ωS
【0157】ここで、Δrv =rSIG −Δra −Δrd
である。ステップ106にて等速モードが存在するか否
かが判定される。等速モードが存在する場合には次の式
が成り立つ。
【0158】
【数36】rSIG >0のとき、Δrv ≧0 rSIG <0のとき、Δrv ≦0
【0159】数36の式が成り立つ場合にはステップ1
07に進み、数36の式が成り立たない場合にはステッ
プ103に戻り、可変調節値である旋回角速度設定値ω
S が再度設定される。
【0160】ステップ107ではフィードフォワード舵
角の最大値(絶対値) maxUFFが演算される。フィード
フォワード舵角の最大値 maxUFFは加速モード又は減速
モードのいずれかにおいて生ずる。従って2つのモード
にて最大値を求めて両者を比較し、より大きい方が最大
値 maxUFFである。
【0161】フィードフォワード舵角UFFの最大値 max
FFが生ずる時点tR は数23の式のtによって表され
る。従ってtR を数21の式に代入することによってフ
ィードフォワード舵角の最大値 maxUFFが求められる。
【0162】
【数37】 max|UFFa |≧ max|UFFd |のとき、 maxUFF= max|UFFa | max|UFFa |< max|UFFd |のとき、 maxUFF= max|UFFd
【0163】ステップ108にてフィードフォワード舵
角の最大値 maxUFFが最大フィードフォワード舵角の設
定値UR と比較される。
【0164】
【数38】maxUFF≦UR
【0165】数38の式が成り立つ場合にはステップ1
09に進み、数38の式が成り立たない場合にはステッ
プ103に戻る。こうして、本例によると、フィードフ
ォワード舵角の最大値 maxUFFは、常にフィードフォワ
ード舵角の設定値UR より小さい値になるように制限さ
れる。
【0166】ステップ109では参照針路rを演算する
ために必要な定数、即ち、各モード時間Ta 、Tv 、T
d 、設定値ωS 、加速及び減速定数βa 、βd 、初期値
1a、C2a、C3v、C2d、C3dを求める。ステップ11
0にて軌道計画部12−1Aの動作が終了し、これらの
値は針路演算部12−1Bに出力される。
【0167】最後に針路演算部12−1Bの動作を説明
する。針路演算部12−1Bは軌道計画部12−1Aよ
り供給されたモード時間Ta 、Tv 、Td 、設定値
ωS 、加速及び減速定数βa 、βd 、初期値C1a
2a、C3v、C2d、C3dを使用して各モード毎の参照針
路r(t)を演算し、それを出力する。
【0168】加速モード、等速モード及び減速モードに
おける参照針路r(t)は、数13の式の第3式、数1
7の式の第3式及び数19の式の第3式によってそれぞ
れ求められる。また参照針路r(t)が求められると、
数21の式を使用して、各モードにおけるフィードフォ
ワード舵角UFFが求められる。
【0169】図6に参照針路r(図6B)とフィードフ
ォワード舵角UFF(図6A)の時間応答の例を示す。こ
こでは変針量Δrを+、加速モードの初期値C1a、C2a
をゼロとした。
【0170】図7を参照して同定演算部12−6の構成
及び動作を説明する。同定演算部12−6は加算器12
−4の出力信号である偏差ERRを入力して船舶の特性
を定めるパラメータPSを推定演算する。パラメータP
Sは、ここでは数5の式に含まれる旋回力指数KS 及び
追従安定性指数TS である。旋回力指数KS 及び追従安
定性指数TS は、設計値又は設定値として予め与えられ
ているが、実際の船舶の値とは必ずしも一致しない。
【0171】同定演算部12−6は実際の船舶のパラメ
ータ、即ち、追従安定性指数TS 及び旋回力指数KS
推定演算するために設けられている。以下に、推定演算
された実際値には添字aを付し設計値又は設定値には添
字eを付す。
【0172】本例の同定演算部12−6はフィルタ演算
部12−6Aと3つのサンプルホールド器12−6B、
12−6C、12−6Dと追従安定性指数演算部12−
6Eと旋回力指数演算部12−6Fとバイアス外乱演算
部12−6Gとを有する。
【0173】フィルタ演算部12−6Aは偏差ERRに
含まれるノイズ成分を除去し平滑化した偏差errを出
力する。フィルタ演算部12−6Aの特性は次のように
表される。
【0174】
【数39】 err(s)=ERR(s)/(TF1s+1)2
【0175】ここで、TF1はフィルタ時定数、sはラプ
ラス演算子である。尚、以下の記述において、フィルタ
演算部12−6Aの動作は同定演算部12−6の基本動
作ではないので、省略する。即ち、err(t)=ER
R(t)として扱う。
【0176】サンプルホールド器12−6B、12−6
C、12−6Dは、偏差errの値をそれぞれサンプリ
ング時点Ta 、Ta +Tv 、Tsteadyで保持する。従っ
て、サンプルホールド器12−6B、12−6C、12
−6Dはサンプリング時点T a 、Ta +Tv 、Tsteady
における偏差errの値をそれぞれ出力する。尚、サン
プリング時点Tsteadyは後述する。
【0177】追従安定性指数演算部12−6Eはサンプ
リング時点Ta における偏差errの値と旋回力指数推
定値KSaとバイアス外乱推定値eD (Ta )を入力して
追従安定性指数推定値TSaを演算する。旋回力指数演算
部12−6Fはサンプリング時点Ta +Tv における偏
差errの値とバイアス外乱推定値eD (Ta +Tv
を入力して旋回力指数推定値KSaを演算する。
【0178】バイアス外乱演算部12−6Gはサンプリ
ング時点Tsteadyにおける偏差errの値を入力して、
サンプリング時点Ta 、Ta +Tv におけるバイアス外
乱推定値eD (Ta )、eD (Ta +Tv )を演算し、
それぞれ追従安定性指数演算部12−6E及び旋回力指
数演算部12−6Fに出力する。
【0179】推定された旋回力指数KSa、追従安定性指
数TSa、即ち、推定パラメータPSは、軌道演算部12
−1、フィードフォワード制御器12−2及びフィード
バック制御器12−3にフィードバックされ、各々にお
いて推定パラメータPSを以前のパラメータと置き換え
る。但し、フィードバック制御器12−3では推定パラ
メータPSを用いて適当なゲイン又は定数を置き換え
る。
【0180】図8を参照して同定演算部12−6の動作
シークエンスを説明する。同定演算部12−6は変針モ
ードにて動作する。変針期間におけるサンプリング時点
は、加速モード終了時点t=Ta 及び等速モード終了時
点t=Ta +Tv であり、この時点の偏差errの値が
サンプリングされて保持される。次の静定時間では、偏
差errが静定した時点t=Tsteadyにてサンプリング
され保持され、その後、バイアス外乱推定値e
D (Ta )、eD (Ta +Tv )、旋回力指数推定値K
Sa及び追従安定性指数推定値TSaが演算される。
【0181】旋回力指数推定値KSa及び追従安定性指数
推定値TSaの演算は次のことを前提する。 (I)変針時において、パラメータの実際値と設定値の
間に差があると参照針路rと船首方位φとの間の偏差E
RRに誤差が生ずる。対象とする船体モデルを線形1次
式として扱う場合、参照針路rは既知であるから、偏差
ERRの時間関数は解析的に解くことができる。 (II)等速モードが存在する。加速モードにて偏差E
RRが生じ、斯かる偏差ERRは等速モードにて収斂し
て一定値となる。 (III)静定時間において、偏差ERRに生じる誤差
は外乱に含まれるバイアス成分に起因する。
【0182】従って、旋回力指数推定値KSa及び追従安
定性指数推定値TSaの演算は次のように3つのステップ
にてなされる。
【0183】(ステップ1) バイアス外乱の推定:変
針時の外乱影響を除くために、変針後の定常状態の偏差
量よりバイアス外乱推定値eD を演算する。
【0184】(ステップ2) 旋回力指数の推定:バイ
アス外乱推定値eD (Ta +Tv )によって修正された
等速モードの偏差eK が旋回力指数KS の実際値KSa
設定値KSeの差に起因するものである場合には、フィー
ドバック制御器12−3の比例ゲインKP とフィードフ
ォワード制御器12−2で用いる旋回力指数KS の設定
値KSe及び角速度設定値ωS の関係より旋回力指数KS
の実際値KSaを演算する。
【0185】(ステップ3) 追従安定性指数の推定:
バイアス外乱推定値eD (Ta )によって修正された加
速モードの終了時点における偏差eT とステップ2で求
めた旋回力指数の実際値(推定値)KSaとを用いる。参
照針路rに対する偏差errの伝達特性の応答式におい
て、応答解の偏差を得られた偏差値に一致させるように
実際値TSaを演算し、それを推定値とする。
【0186】同定演算部12−6の動作を詳細に説明す
る。変針時のオートパイロットを構成する閉ループ系に
おいて、参照針路rと外乱Dを入力、偏差ERRを出力
とする伝達特性は次のようになる。
【0187】
【数40】 ERR(s)=ERRNU(s)/ERRDE(s) ERRNU(s)=〔(TSa−K0 Sa)s2 +(1−K
0 )s〕r(s)−(TSas+1)D(s) ERRDE(s)=s(TSas+1)+KFB(s)KSa
【0188】ここで、K0 =KSa/KSeであり、KFB
変針用フィードバック制御器である。但し、外乱Dは船
体14−1と船首方位検出器14−2の間に入力するも
のとする。次に参照針路rから偏差ERRまでの伝達関
数を求める。数40の式より明らかなように、偏差ER
Rは、参照針路rの2階微分及び1階微分を含む。言い
換えれば、参照針路の角加速度r”と角速度r’が入力
として作用する。
【0189】変針用フィードバック制御器KFBは近似的
にKFB=KP +TD sと表される。このとき、数40の
式の分母ERRDE(s)はラプラス演算子sの2次式に
帰着する。
【0190】
【数41】ERRNU(s)=〔(TSa−K0 Sa)s2
+(1−K0 )s〕r(s) ERRDE(s)=s(TSas+1)+KFB(s)KSa
Sa2 +(1+KSa D )s+KSaP
【0191】更に、2次標準系を当てはめると伝達関数
C (s)は次のようになる。
【0192】
【数42】ERR(s)=GC (s)r(s) GC (s)=(C2 2 +C1 s)/(s2 +2ζωn
s+ωn 2
【0193】ここで、固有周波数ωn 、減衰定数ζ、s
及びs2 の係数C1 、C2 は次のように表される。
【0194】
【数43】ωn =√(KSaP /TSa) ζ=(1+KSaD )/(2ωn Sa) C2 =1−K0 (TSe/TSa) C1 =(1−K0 )/TSa
【0195】バイアス外乱演算部12−6Gの動作を詳
細に説明する。数40の式において、バイアス外乱に起
因する変針後の定常偏差は次のようになる。
【0196】
【数44】
【0197】ここで、d0 は変針前後の外乱変化量であ
り、外乱は船首方位に従属する性質をもつとする。GD
は外乱D(s)から偏差ERR(s)までの伝達関数で
あり、次のように表される。
【0198】
【数45】
【0199】等速モードの終了時点における外乱による
偏差は次のように表される。
【0200】
【数46】 eD (Ta +Tv )=GD (s)d0 /s2 |t=Ta +Tv ≒eD (∞)(Δra +Δrv )/rSIG
【0201】加速モードの終了時点における外乱による
偏差は次のように表される。
【0202】
【数47】eD (Ta )≒eD (∞)Δra /rSIG
【0203】次に旋回力指数演算部12−6Fの動作を
詳細に説明する。等速モードの状態にて十分長い時間が
経過したものとする。参照針路の角速度r’が一定のと
き偏差errの最終値は次のようになる。
【0204】
【数48】
【0205】ここで、err(Ta +Tv )は実際の偏
差値である。従って求める旋回力指数KS の実際値(推
定値)KSaは次のようになる。
【0206】
【数49】
【0207】次に追従安定性指数演算部12−6Eの動
作を詳細に説明する。参照針路rは軌道演算部12−1
より時間の関数として得られ、その角加速度r”及び角
速度r’をラプラス演算子sによって表すと次のように
なる。
【0208】
【数50】s2 r(s)=2!αa /Ta 2 3 +βa
/Ta 2 +C1a/s sr(s)=3!αa /(3Ta 2 )s4 +2!βa
(2Ta )s3+C1a/s2 +C2a/s
【0209】この式を数42の式に代入すると変針時の
解析解が得られる。この解の時間条件は0≦t≦Ta
ある。
【0210】
【数51】ERR(s)=〔1/(s2 +2ζωn s+
ωn 2 )〕×〔2C1 αa /Ta 2 /s4 +(2C2 α
a /Ta 2 +C1 βa /Ta )/s3+(C2 βa /T
a +C1 1a)/s2 +(C2 1a+C1 1a)/s〕
【0211】この解はそれぞれ1/s4 、1/s3 、1
/s2 、1/sの項に対する各解の和となっている。1
/s4 、1/s3 、1/s2 、1/sの項の係数を1と
して、偏差ERRの解析解を求める。1/s4 、1/s
3 、1/s2 、1/sの項に対する各解をそれぞれER
4 、ERR3 、ERR2 、ERR1 とすると次のよう
に表される。尚、解は減衰定数ζが1より大きいか、等
しいか又は小さいかによって異なる。
【0212】(1)ζ<1の場合:
【0213】
【数52】err1 (t)=−exp(−at)〔(a
/ω)sinωt+cosωt〕+1 err2 (t)=exp(−at)〔(aC11−1)ω
-1sinωt+C11cosωt〕+t−C11 err3 (t)=exp(−at)〔(C11−aC12
ω-1sinωt−C11cosωt〕+t2 /2−C11
+C12 err4 (t)=−exp(−at)〔(C12+a
13)ω-1sinωt+C13cosωt〕+t3 /6−
112 /2+C12t+C13
【0214】ここで、a、ω、C11、C12、C13は次の
式によって表される。
【0215】
【数53】a=ζωn ω=ωn √(1−ζ2 ) C11=2a/ωn 212=C11 2 −1/ωn 2 13=C11(2/ωn 2 −C11 2
【0216】(2)ζ=1の場合:
【0217】
【数54】err1 (t)=−exp(−ωn t)〔ω
n t+1〕+1 err2 (t)=exp(−ωn t)〔t+2/ωn
+t−2/ωn err3 (t)=−exp(−ωn t)〔t+3/
ωn 〕(1/ωn )+t2 /2−〔2t−3/ωn
(1/ωn ) err4 (t)=exp(−ωn t)〔t+4/ωn
(1/ωn 2 )+t3 /6−t2 /ωn +〔3t−4/
ωn 〕(1/ωn 2
【0218】(3)ζ>1の場合:
【0219】
【数55】err1 (t)=(q1 −q2 -1〔q2
xp(−q1 t)−q1 exp(−q2 t)〕+1 err2 (t)=(q1 −q2 -1〔−(q2 /q1
exp(−q1 t)+(q1 /q2 )exp(−q
2 t)〕+t+(q1 +q2 )/ωn 2 err3 (t)=(q1 −q2 -1〔(q2 /q1 2
exp(−q1 t)−(q1 /q2 2 )exp(−q2
t)〕+t2 /2+〔(q1 +q2 )/ωn 2 〕〔−t
+(q1 +q2 )/ωn 2 〕−1/ωn 2 err4 (t)=(q1 −q2 -1〔−(q2
1 3 )exp(−q1 t)+(q1 /q2 3 )exp
(−q2 t)〕+t3 /6+〔(q1 +q2 )/
ωn 2 〕(t2 /2)+〔(q1 +q2 2 /ωn 4
1/ωn 2 〕〔t−(q1 +q2 )/ωn 2 〕+(q1
+q2 )/ωn 4
【0220】ここで、q1 、q2 は次の式によって表さ
れる。
【0221】
【数56】q1 =ωn 〔−ζ+√(ζ2 −1)〕 q2 =ωn 〔−ζ−√(ζ2 −1)〕
【0222】従って数51の式の解析解errS (t)
は次のようになる。
【0223】
【数57】errS (t)=〔(2C1 αa /Ta 2
err4 (t)+(2C2 αa /Ta 2 +C1 βa /T
a )err3 (t)+(C2 βa /Ta +C1 1a)e
rr2 (t)+(C2 1a+C1 2a)err
1 (t)〕/ωn 2
【0224】追従安定性指数推定値TSaの演算の際、パ
ラメータの極性が関係する。演算された旋回力指数KS
の推定値KSaの極性により実際の船舶が安定船か又は不
安定船かが定まる。従って、実際の追従安定性指数推定
値TSaの演算において、表3に示すような2ωn ξ及び
1 の設定を行う。但し、演算上の都合により、不安定
船の追従安定性指数推定値TSaは負であるが正として求
める。
【0225】
【表3】
【0226】バイアス外乱推定値eD (Ta )を用い
て、加速モード終了時点t=Ta における偏差の修正値
T を計算する。
【0227】
【数58】eT =err(Ta )+eD (Ta
【0228】ここで、err(Ta )は実際の偏差値で
ある。数57の式に加速モード終了時点t=Ta を代入
して得られる解析解errS の値がt=Ta における偏
差の修正値eT に等しいとき、それは同定演算部12−
6にて用いた追従安定性指数推定値TSaが実際値TS
同一であることを意味する。即ち、実際の追従安定性指
数TS が計算されたこととなる。
【0229】図9は追従安定性指数演算部12−6Eの
動作の流れを示す流れ図であり、これを参照して説明す
る。ステップ201にて動作が開始され、ステップ20
2にて計算に必要な定数αa 、βa 、C1a、C2a及びT
Se、KSe、KSa等が設定される。
【0230】ステップ203にて、バイアス外乱推定値
D (Ta )によって修正された加速モード終了時点t
=Ta における偏差eT が追従安定性指数演算部12−
6Eに入力される。ステップ204にて求める追従安定
性指数推定値TSaの初期値が与えられる。ステップ20
5にて加速モード終了時点t=Ta における解析解によ
る偏差errS (t)が上記の方法によって求められ
る。
【0231】ステップ206にて加速モード終了時点t
=Ta における2つの偏差eT 、偏差errS (t)が
比較される。両者が等しければ、ステップ208に進
み、両者が異なれば、ステップ207に進む。ステップ
207では、追従安定性指数推定値TSaが適当な値に更
新されステップ205の計算が行われる。こうしてステ
ップ208にて同定された追従安定性指数推定値TSa
出力される。ステップ209にて動作が終了する。
【0232】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本発明は上述の実施例に限ることなく本発明
の要旨を逸脱することなく他の種々の構成が採り得るこ
とは当業者にとって容易に理解されよう。
【0233】
【発明の効果】本発明によると、従来のオートパイロッ
トでは実現することができなかった操舵機の性能及び船
舶の特性を考慮した最適な変針軌道計画が実現可能とな
る利点がある。
【0234】本発明によると、操舵機の性能を取り込ん
だ最適な変針軌道計画が得られるので機器の負担を軽減
し省燃費を図ることができる利点がある。
【0235】本発明によると変針時の旋回角速度、変針
時間等を見積もることができるから、最適な運行計画を
達成することができる利点を有する。
【0236】本発明によると、フィードフォワード舵角
の最大値及びその角速度の最大値を確定することができ
るので、操舵機の入力にリミットを設ける必要がなく、
連続的な変針特性を保証することができる利点を有す
る。
【0237】本発明によると、変針時の船舶の運動の初
期値を取り込むように構成されているから、変針中に新
たな変針設定が可能となる利点を有する。
【0238】本発明によると、自動変針前後のバイアス
外乱変化によるパラメータの同定演算の誤差を防止する
ことができるから推定精度を向上させることができる利
点を有する。
【0239】本発明は、ソフトウエア的処理によって実
現することができるから、マイクロコンピュータを搭載
している自動操舵装置に容易に付加することができる利
点がある。
【0240】本発明によると、実際の船舶のパラメータ
が得られるので、そのパラメータと設定されたパラメー
タとの間のずれによる変針、保針性能の低下を改善する
ことができる利点を有する。
【0241】本発明によると、実際の船舶のパラメータ
が得られるので、その値を軌道演算部、フィードフォワ
ード制御器及びフィードバック制御器にフィードバック
することによってオートパイロットにおけるシステムが
実際の船舶に対応したものとなる利点を有する。
【0242】本発明によると、軌道演算部、フィードフ
ォワード制御器及びフィードバック制御器及び同定演算
部の各々は演算過程において独立であるため相互干渉に
よる不確定な状態には陥らず安定な演算が保証される利
点を有する。
【0243】本発明によると、制御対象である船舶が不
安定船又は安定船のいずれであっても、演算上の問題な
く対応することができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動操舵系を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明によるフィードフォワード制御器の動作
を示すブロック図である。
【図3】本発明によるフィードバック制御器の動作を示
すブロック図である。
【図4】本発明による軌道演算部の構成例を示す図であ
る。
【図5】本発明による軌道計画部の動作を示す流れ図で
ある。
【図6】本発明による参照針路とフィードフォワード舵
角の例を示す図である。
【図7】本発明による同定演算部の構成例を示す図であ
る。
【図8】本発明による同定演算部の動作シークエンスを
示す図である。
【図9】本発明による追従安定性指数演算部の動作を示
す流れ図である。
【図10】従来の船舶用自動操舵系の構成例を示す図で
ある。
【図11】従来の自動操舵装置(オートパイロット)の
構成を示す図である。
【図12】従来の船舶用自動操舵系の変針応答特性を示
す図である。
【符号の説明】
11 加算器 12 自動操舵装置(オートパイロット) 12−1 軌道演算部 12−2 フィードフォワード制御器 12−3 フィードバック制御器 12−4、12−5 加算器 12−6 同定演算部 13 加算器 14 制御対象 14−1 船体 14−2 船首方位検出器 16 操舵機 120 自動操舵装置(オートパイロット)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 参照針路に対する船首方位の偏差に基づ
    いて命令舵角を出力する自動操舵装置と該自動操舵装置
    に対して船首方位をフィードバックする制御ループとを
    有する船舶用自動操舵装置において、 上記自動操舵装置は、軌道計画に基づいた参照針路を演
    算する軌道演算部と上記制御ループを安定化させるため
    に閉ループ制御を提供するフィードバック制御器と上記
    制御ループの変針特性を高めるために開ループ制御を提
    供するフィードフォワード制御器と上記偏差に基づいて
    船舶の特性を定めるパラメータを演算する同定演算部と
    を有することを特徴とする船舶用自動操舵装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の船舶用自動操舵装置にお
    いて、 上記軌道演算部によって求められる参照針路は加速モー
    ド、等速モード及び減速モードを含むように時間管理さ
    れていることを特徴とする船舶用自動操舵装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の船舶用自動操舵装置にお
    いて、 上記加速モードにおいて、上記参照針路の初期値とし
    て、変針開始時点の船舶の船首方位の角速度及び角加速
    度の値を取り入れるように構成されていることを特徴と
    する船舶用自動操舵装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の船舶用自動操舵装
    置において、 上記加速モード及び減速モードにおいて、上記参照針路
    の時間に関する2階微分は時間に関する2次関数となる
    ように構成されていることを特徴とする船舶用自動操舵
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項2、3又は4記載の船舶用自動操
    舵装置において、 上記等速モードにおいて、上記参照針路の時間に関する
    2階微分はゼロとなるように構成されていることを特徴
    とする船舶用自動操舵装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2、3、4又は5記載の船舶
    用自動操舵装置において、 上記フィードバック制御器は上記参照針路に対する船首
    方位の偏差を入力してフィードバック舵角を出力し、上
    記フィードフォワード制御器は上記参照針路を入力して
    フィードフォワード舵角を出力し、上記自動操舵装置は
    上記フィードバック舵角とフィードフォワード舵角の和
    によって上記命令舵角を演算しそれを出力信号として出
    力するように構成されていることを特徴とする船舶用自
    動操舵装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の船舶用自動操舵装置にお
    いて、 上記自動操舵装置より出力された命令舵角と角度換算さ
    れた外乱を入力して船舶の舵角を演算する加算器を有
    し、該加算器より出力された舵角を制御対象に入力する
    ように構成されていることを特徴とする船舶用自動操舵
    装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の船舶用自動操舵装置にお
    いて、 上記フィードフォワード制御器は上記船舶の舵角から上
    記船首方位までの伝達特性の逆特性を有することを特徴
    とする船舶用自動操舵装置。
  9. 【請求項9】 請求項6、7又は8記載の船舶用自動操
    舵装置において、 上記参照針路は上記フィードフォワード舵角及びその角
    速度の各々の最大値を取り込むことを特徴とする船舶用
    自動操舵装置。
  10. 【請求項10】 請求項2、3、4、5、6、7、8又
    は9記載の船舶用自動操舵装置において、 上記同定演算部は自動変針時において上記加速モードの
    終了時点及び上記等速モードの終了時点及び上記軌道計
    画による変針後の静定状態の時点における上記偏差を保
    持するように構成されていることを特徴とする船舶用自
    動操舵装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の船舶用自動操舵装置
    において、 上記同定演算部は上記静定状態の時点にて保持された上
    記偏差を用いて上記加速モードと上記等速モードの各々
    の終了時点におけるバイアス外乱推定値を演算すること
    を特徴とする船舶用自動操舵装置。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の船舶用自動操舵装置
    において、 上記同定演算部は上記等速モードの終了時点の上記バイ
    アス外乱推定値によって修正された上記等速モードの終
    了時点にて保持された上記偏差を用いて上記船舶の特性
    を定めるパラメータの1つである旋回力指数を演算する
    ことを特徴とする船舶用自動操舵装置。
  13. 【請求項13】 請求項11又は12記載の船舶用自動
    操舵装置において、 上記同定演算部は上記加速モードの終了時点の上記バイ
    アス外乱推定値によって修正された上記加速モードの終
    了時点にて保持された上記偏差と上記旋回力指数とを用
    いて上記船舶の特性を定めるパラメータの1つである追
    従安定性指数を演算することを特徴とする船舶用自動操
    舵装置。
  14. 【請求項14】 請求項2、3、4、5、6、7、8、
    9、10、11、12又は13記載の船舶用自動操舵装
    置において、 上記同定演算部によって推定された上記船舶の特性を定
    めるパラメータは上記軌道演算部、上記フィードフォワ
    ード制御器及び上記フィードバック制御器にフィードバ
    ックされ、その各々において以前のパラメータと置き換
    えられることを特徴とする船舶用自動操舵装置。
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Cited By (10)

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