JPH09208301A - 磁気ヘッド用非磁性セラミックス及びその製造方法 - Google Patents
磁気ヘッド用非磁性セラミックス及びその製造方法Info
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- JPH09208301A JPH09208301A JP8014489A JP1448996A JPH09208301A JP H09208301 A JPH09208301 A JP H09208301A JP 8014489 A JP8014489 A JP 8014489A JP 1448996 A JP1448996 A JP 1448996A JP H09208301 A JPH09208301 A JP H09208301A
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Abstract
を有し、加工性に優れ、ボイドが極めて少ない磁気ヘッ
ド用非磁性セラミックスを得る。 【解決手段】CaをCaO換算で40〜48モル%と、
TiをTiO2 換算で60〜52モル%の割合からなる
主成分100重量部に対して、0.02〜0.20重量
部のAl2 O3 と、0.10〜0.30重量部のSiO
2 を含有し、平均結晶粒径を0.8〜2.5μm、ビッ
カース硬度を850〜900kgf/mm2 として磁気
ヘッド用非磁性セラミックスを構成する。
Description
ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープ、オ
ーディオ用レコーダー、ビデオテープレコーダー等の磁
気記録に使用される磁気ヘツド装置において、ヘッドコ
ア等を固定するためのスライダー材料等に好適な非磁性
セラミックスに関する。
は、高記録密度化、高容量化が進みつつあり、それに伴
い磁気ヘッドに対しても高線密度および高トラック密度
化が要求されている。そこで従来よりMn−Znフェラ
イト等からなる磁気ヘッドコアを非磁性セラミックス製
のスライダーにガラス等で接着した、いわゆるコンポジ
ット型の磁気ヘツド装置が使用されている。
スライダーに接着されるMn−Znフェライトは熱膨張
係数が100〜120×10-7/℃であることから、接
着時の400℃前後の熱履歴に対してフェライトとスラ
イダー材料との熱膨張係数の差から生じる亀裂や残留歪
みの影響で、加工時に剥がれ等の問題を生じないよう
に、フェライトとスライダー材料の熱膨張係数を一致さ
せることが必要とされている。またスライダーを成す非
磁性セラミックスとしては、ボイドが小さく且つ少ない
材料であること、ヘッドの小型化に対応するためにスラ
イダー自身の加工性が優れていることが要求されてい
る。
ては、材料組成により決まる因子であり、調整は比較的
容易である。例えば特公昭60−21940号公報等に
は、TiO2 50〜70モル%とCaO50〜30モル
%よりなる主成分100重量部に対してAl2 O3 0.
2〜4.0重量部を添加した磁気ヘッド用非磁性セラミ
ックスが示され、主成分を成すTiO2 とCaOの組成
比を調整することによって、所定の熱膨張係数を得るこ
とができる。
ラミックスの最大のポイントとなっているのが上記要求
特性のうち、加工性とボイドである。
ための加工、特に磁気ヘッドを組み込むための溝をダイ
ヤモンド砥石により加工するときの研削抵抗が大きい
と、加工効率が著しく悪化するため、研削抵抗が小さ
く、かつチッピングの少ない優れた加工性が求められて
いる。一般的には材料硬度が大きくなると研削抵抗は大
きくなりチッピングも増え、加工性は悪化する傾向があ
ることが知られている。
イドが多く存在すると、例えば、磁気ヘッドとフロッピ
ーディスク等が接触して走行する場合、ディスクにコー
ティングされた磁性粉がボイドに付着したり、ボイド部
分からチッピングを生じて磁気ヘッドやフロッピーディ
スクを損傷する恐れがある。また、スライダーを研磨す
る時の砥粒や研削粉、あるいは空気中の粉塵がボイドに
入り込み、磁気ヘッドやフロッピーディスクを損傷する
恐れがあるため、ボイドのないことが要求されているの
である。
号公報に示されたような常圧焼結によるものではボイド
のない磁気ヘッド用セラミックスを得ることが極めて困
難であった。そこで、特開平3−261652号公報等
に記載されている様に、HIP(熱間等方加圧成形)法
を用いて製造してボイドを少なくすることが一般に行わ
れている。
くすために磁気ヘッド用セラミックスをHIP法で製造
すると、以下のような問題点があつた。
ックスは、HIP時にアルゴンガス中で焼成した場合
に、Tiイオンが還元されて体積固有抵抗が低くなり、
また変色を生じやすくなる。そのため、良好な絶縁性を
確保してさらに色むらをなくすためには、HIP処理後
に酸化処理を行わなければならなかった。したがって、
製造工程が煩雑になり、製品コストが高くなるという問
題点があった。
たボイドの残留応力が、酸化処理の際に開放されること
により、スライダーとしての信頼性が低下するという問
題点もあった。
力が向上するため、セラミックスの硬度が高くなり、加
工性を悪化させる場合があるという不具合もあった。
近似の105〜120×10-7/℃の熱膨張係数を有す
るとともに、上記欠点を解決するために、HIP処理な
しでボイド量を少なくし、さらに硬度を低く抑え優れた
加工性を確保して、低コストで信頼性の高い品質を有す
る磁気ヘッド用非磁性セラミックスを提供することを目
的とする。
に対して検討を重ねた結果、CaをCaO換算で40〜
48モル%と、TiをTiO2 換算で60〜52モル%
の割合からなる主成分100重量部に対して、0.02
〜0.20重量部のAl2 O3 と、0.10〜0.30
重量部のSiO2 を含有した組成とし、平均結晶粒径を
0.8〜2.5μm、ビッカース硬度を850〜900
kgf/mm2 に制御することによって優れた特性の磁
気ヘッド用非磁性セラミックスが得られることを知見し
た。
CaとTiの酸化物から実質的に構成され、CaOが4
0〜48モル%、TiO2 が52〜60モル%の組成か
らなることが重要である。
モル%より少なく、TiO2 が60モル%を越えると熱
膨張係数が105×10-7/℃未満となり、Mn−Zn
フェライト用のスライダー材料としては適切でない。逆
にCaOが48モル%を越え、TiO2 が52モル%よ
り少ないと、セラミックス中のTiO2 結晶相が少なく
なり、チタン酸カルシウム(CaTiO3 )結晶の粒成
長を抑制することができないために異常粒成長が発生
し、セラミックス中にボイドが残存する。
0.20重量部のAl2 O3 と、0.10〜0.30重
量部のSiO2 を含有する。上記組成を限定した理由
は、これらの成分は焼結促進剤として作用するが、Al
2 O3 0.20重量部、SiO2 0.30重量部を越え
ると、結晶粒成長を促し、この結果後述するように結晶
粒界に気孔が集まりこれが凝集しボイドとなるためであ
る。なお、下限値のAl 2 O3 0.02重量部、SiO
2 0.10重量部は、一次原料に不可避不純物として含
まれる量である。
分以外にFe2 O3 ,Nb2 O5 ,MgO,P2 O3 ,
SrO,BaO,ZrO2 ,NiOをそれぞれ0.5重
量部以下、合計2重量部以下の範囲で含んでいても良
い。
成する結晶の平均粒径が0.8〜2.5μmの範囲であ
ることが重要である。これは、平均結晶粒径が0.8μ
m未満では充分な焼結が行われていないために緻密質の
セラミックスを得ることができず、ボイドが多く存在し
て強度も低くなり、スライダー用材料として用いること
ができないためである。一方、平均結晶粒径が2.5μ
mを超えると結晶粒子の成長とともに粒界相部分に気孔
が集まり、ボイドが発生してしまう。つまり、本発明
は、平均結晶粒径が2.5μmを越えるとボイドが急激
に増加することから、常圧焼成でも平均結晶粒子が2.
5μm以下となるように制御すれば充分にボイドを少な
くできることを見出したのである。
ース硬度を850〜900kgf/mm2 とするが、こ
れは、850kgf/mm2 未満では耐摩耗性が悪く、
一方900kgf/mm2 を超えると加工性が悪くなる
ためである。
クスは、上記組成範囲となるように調合、粉砕した原料
を、所定形状に成形した後、1150〜1250℃の常
圧下で焼成する工程から製造することを特徴とする。
する原料粉末、例えば、CaCO3粉末やTiO2 粉末
等を用意し、場合によつては一部仮焼等を行う。これら
の原料粉末に必要に応じてAl2 O3 、SiO2 を添加
して前述した割合になるように秤量、混合する。
3 、SiO2 の含有量がそれぞれ0.20重量部、0.
30重量部を超えないようにすることである。そのため
には、CaCO3 粉末やTiO2 粉末等として高純度の
ものを用い、また混合粉砕時の粉砕ボールやライナーと
してアルミナボールの代わりに例えばジルコニアボール
を用いることが好ましい。
手段によって成形し焼成するが、焼成時には、最終焼結
体の平均結晶粒径が前述の範囲になるように焼成温度や
焼成時間を調整することが必要である。具体的には、1
150〜1250℃の大気中常圧下で1〜2時間焼成す
れば良い。
1150℃未満では完全に焼結させることが困難であ
り、1250℃を超えると平均結晶粒径が大きくなって
しまうためである。また、常圧下で焼成するのは、前述
したようにHIP処理を行えば得られた焼結体の硬度が
高くなって加工性が悪化し、製造工程も煩雑なものとな
るためである。
ド用非磁性セラミックスは、結晶相としてチタン酸カル
シウム(CaTiO3 )相とルチル構造の酸化チタン
(TiO2 )相の2相が生成し、酸化チタン相がチタン
酸カルシウム相の結晶の成長を抑制する効果を有する。
て作用するAl2 O3 とSiO2 の添加量を減らすこと
によって、焼成時の結晶成長を抑制し、平均結晶粒径を
小さくしてボイドの発生を抑えるようにしたものであ
る。そのため、HIP処理を行わずに常圧焼成でボイド
の少ないセラミックスを得ることができる。
と酸化チタン(TiO2 )粉末を第1表に示す組成比と
なるように秤量し、ジルコニアボールを用いたミルでA
l2O3 やSiO2 の混入を抑えて、平均粒径が0.6
μm以下になるように湿式混合粉砕した。なお、上記原
料粉末中には、主成分100重量部に対して、不純物と
してAl2 O3 が0.02重量部、SiO2 が0.10
重量部含まれていた。
た後、0.8〜2.0ton/cm2 の圧力で成形し
た。その後1150〜1250℃の大気中常圧下で1〜
2時間焼成して第1表に示す焼結体を得た。
加工性を次の方法で測定した。
後エッチングし、1500倍の走査電子顕微鏡(SE
M)写真を撮り、この写真上に任意の8cmの直線を3
本引き、この直線上にある結晶粒の数をNとして、 平均結晶粒径(μm)=80000×3÷1500÷N により算出した。
ドホィールで深さ2mmの溝を加工した時にダイヤモン
ドホィールの主軸に加わる最大負荷電力と溝加工後のエ
ッジ部に発生するチッピングサイズで加工性を評価し
た。最大負荷電流、チッビングサイズともに小さい程加
工性に優れることを意味しおり、最大負荷電流が100
W以下、チッピングサイズが50μm以下を○、それ以
上を×とした。
0〜400℃における熱膨張係数、ボイド率について調
べた。ボイド率は1μmのダイヤモンド砥粒による最終
ラップ面に占める5μm以上のボイド個数を測定するこ
とにより評価し、3080μm2 当たりのボイド個数が
50個以上を×、10〜50個を△、10個以下を○で
示した。
れらのうち、No.1、21、22は主成分の組成比が
本発明の範囲外であるため、熱膨張係数が求める範囲外
であるか又はボイド率が悪かった。またNo.2、9、
17、19は焼成温度が1250℃よりも高く平均結晶
粒径が2.5μmを超えているため、ボイド率が悪く、
一方No.8、15は焼成温度が1150℃よりも低く
平均結晶粒径が0.8μm未満であるため、気孔率が高
く完全に焼結していなかった。さらに、No.16は比
較例として1250℃焼成後、1100℃の2000気
圧下でHIP処理したものであり、ボイド率は優れてい
たが、硬度が高くなるため加工性が悪かった。
50℃として平均結晶粒径を0.8〜2.6μmの範囲
内とした本発明実施例であるNo.3〜7、10〜1
4、18、20では、いずれも105〜120×10-7
/℃の熱膨張係数を有し、気孔率が0.3%以下とほぼ
完全に焼結しており、加工性、ボイド率ともに優れた結
果であった。
末、酸化チタン(TiO2 )粉末、アルミナ(Al2 O
3 )粉末、シリカ(SiO2 )粉末を、最終組成が表2
に示す比となるように秤量し、ミルを用いて不純物の混
入を抑え、平均粒径が0.6μm以下になるように湿式
混合粉砕した。この原料にバインダーを加えて造粒を行
った後、0.8〜2.0ton/cm2 の圧力で成形し
た。その後1150〜1250℃の大気中常圧下で1〜
2時間焼成し、表2の焼結体を得た。
度、加工性、ボイド率を測定した。ビッカース硬度は、
ビッカース硬度計にて荷重500gをかけて10カ所測
定し、その平均値をビッカース硬度とした。加工性、ボ
イド率は実施例1と同じである。
3 とSiO2 の含有量がそれぞれ0.20重量部、0.
30重量部を超えるNo.25、28、31では、結晶
成長のためにボイド率が悪かった。これらに対し、Al
2 O3 とSiO2 の含有量が本発明の範囲内であるN
o.23、24、26、27、29、30では、結晶成
長を抑えられるためにボイド率を優れたものとでき、加
工性も優れていた。
aO換算で40〜48モル%と、TiをTiO2 換算で
60〜52モル%の割合からなる主成分100重量部に
対して、0.02〜0.20重量部のAl2 O3 と、
0.10〜0.30重量部のSiO2 を含有し、平均結
晶粒径を0.8〜2.5μm、ビッカース硬度を850
〜900kgf/mm2 としたことによって、Mn−Z
n系フェライトと近似した熱膨張係数を有し、加工性に
優れ、ボイドが極めて少ない磁気ヘッド用非磁性セラミ
ックスを得ることができる。
ックスは、上記組成範囲となるように調合、粉砕した原
料を、所定形状に成形した後、1150〜1250℃の
常圧下で焼成する工程から製造することによって、HI
P処理を行うことなく、簡単な工程でボイドの少ないセ
ラミックスを得ることができる。
ックスを用いて磁気ヘッドのスライダーを構成すれば、
磁気記録装置の高密度化に対応でき、寿命が長く、磁気
メディアに悪影響を及ぼさない高性能の磁気ヘッドを提
供することができる。
Claims (2)
- 【請求項1】CaをCaO換算で40〜48モル%と、
TiをTiO2 換算で60〜52モル%の割合からなる
主成分100重量部に対して、0.02〜0.20重量
部のAl2 O3 と、0.10〜0.30重量部のSiO
2 を含有し、平均結晶粒径が0.8〜2.5μm、ビッ
カース硬度が850〜900kgf/mm2 であること
を特徴とする磁気ヘッド用非磁性セラミックス。 - 【請求項2】CaをCaO換算で40〜48モル%と、
TiをTiO2 換算で60〜52モル%の割合からなる
主成分100重量部に対して、0.02〜0.20重量
部のAl2 O3 と、0.10〜0.30重量部のSiO
2 を含有するように調合、粉砕した原料を、所定形状に
成形した後、1150〜1250℃の常圧下で焼成する
工程からなる磁気ヘッド用非磁性セラミックスの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01448996A JP3591791B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 磁気ヘッド用非磁性セラミックスの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01448996A JP3591791B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 磁気ヘッド用非磁性セラミックスの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09208301A true JPH09208301A (ja) | 1997-08-12 |
| JP3591791B2 JP3591791B2 (ja) | 2004-11-24 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01448996A Expired - Fee Related JP3591791B2 (ja) | 1996-01-30 | 1996-01-30 | 磁気ヘッド用非磁性セラミックスの製造方法 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3591791B2 (ja) |
-
1996
- 1996-01-30 JP JP01448996A patent/JP3591791B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JP3591791B2 (ja) | 2004-11-24 |
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