JPH09208422A - 化粧料組成物 - Google Patents

化粧料組成物

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JPH09208422A
JPH09208422A JP2150996A JP2150996A JPH09208422A JP H09208422 A JPH09208422 A JP H09208422A JP 2150996 A JP2150996 A JP 2150996A JP 2150996 A JP2150996 A JP 2150996A JP H09208422 A JPH09208422 A JP H09208422A
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JP
Japan
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weight
parts
group
polyorganosiloxane
emulsion
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Withdrawn
Application number
JP2150996A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Matsumoto
誠 松本
Takashi Urabe
孝 占部
Minoru Kato
稔 加藤
Koji Tamori
功二 田守
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP2150996A priority Critical patent/JPH09208422A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 しなやかでなめらかな感触を付与しかつ良好
なセット保持力を有する毛髪用化粧料組成物、および耐
水性、耐油性、耐汗性が良好で化粧もちに優れた皮膚用
およびメーキャップ用化粧料組成物を提供する。 【解決手段】 本発明の化粧料組成物は、オルガノシロ
キサン(I)にグラフト交叉剤(II)を、(I)と(I
I)成分の合計量に対して0.02〜20重量%の割合で重縮
合して得られるポリオルガノシロキサン系重合体(III)
1〜90重量部(固形分)の水性分散体の存在下に、
(a)アルキル基の炭素数が 1〜10の(メタ)アクリル
酸アルキルエステル19.5〜99.5重量%、(b)エチレン
系不飽和カルボン酸 0.5〜50重量%、および(c)共重
合可能な他の単量体 0〜80%からなる単量体成分(IV)
99〜10重量部を重合することによって得られるポリオル
ガノシロキサン系エマルジョンを、被膜形成成分として
含有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオルガノシロ
キサン系重合体の水性分散体の存在下に、単量体成分を
重合して得られる変性ポリオルガノシロキサン系エマル
ジョンを被膜形成成分として含有する化粧料組成物に係
わり、さらに詳しくは、毛髪にしなやかでなめらかな感
触を付与し、かつ良好なセット保持力を有する毛髪用化
粧料組成物、および耐水性、耐油性、耐汗性が良好で化
粧もちに優れた皮膚用および顔面メーキャップ用の化粧
料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、毛髪用化粧料組成物には、毛
髪固定用の成分として、ポリビニルピロリドン系、ポリ
ビニルエーテル系、ポリ酢酸ビニル系、アクリル系など
の高分子化合物が配合されていた。またその一方で、毛
髪に光沢やなめらかさを与える目的で、油剤などが配合
されていた。
【0003】しかしながら、高いセット保持力(毛髪固
定力)を有しながら、毛髪にしなやかでなめらかな感触
を付与することができる毛髪用化粧料は、これまでに得
られていなかった。
【0004】さらに、皮膚用や顔面メーキャップ用の化
粧料においては、雨、雪などの水分や汗、涙のような分
泌物、あるいは他の化粧料の油分(油剤)などによっ
て、化粧くずれしやすいという問題があり、耐水性、耐
油性、耐汗性などの改善が強く望まれていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な従来技術の課題を背景になされたもので、毛髪にしな
やかでなめらかな感触を付与しながら良好なセット保持
力を有する毛髪用化粧料組成物、および耐水性、耐油
性、耐汗性が良好で化粧もちに優れた皮膚用およびメー
キャップ用化粧料組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、特定のグラフ
ト交叉基を含有するポリオルガノシロキサン系重合体の
水性分散体の存在下に、単量体成分を重合して得られる
変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョンを被膜形成
成分として含有する化粧料組成物により、上記目的を達
成することができることを見出し、本発明を完成するに
至った。
【0007】すなわち本発明の化粧料組成物は、オルガ
ノシロキサン(I)にグラフト交叉剤(II)を、(I)
成分と(II)成分の合計量に対して0.02〜20重量%の割
合で重縮合して得られるポリオルガノシロキサン系重合
体(III) 1〜90重量部(固形分)の水性分散体の存在下
に、(a)アルキル基の炭素数が 1〜10のアクリル酸ア
ルキルエステルおよび/またはメタクリル酸アルキルエ
ステル19.5〜99.5重量%、(b)エチレン系不飽和カル
ボン酸 0.5〜50重量%、および(c)これらと共重合可
能な他の単量体 0〜80重量%〔ただし(a)+(b)+
(c)= 100重量%〕からなる単量体成分(IV)99〜10
重量部〔ただし、(III)+(IV)= 100重量部〕を重合
することによって得られる変性ポリオルガノシロキサン
系エマルジョンを、被膜形成成分として含有することを
特徴としている。
【0008】本発明に使用されるオルガノシロキサン
(I)は、一般式R1 m SiO(4-m)/ 2 (式中、R1 は
置換または非置換の1価の炭化水素基であり、mは 0〜
3の整数を示す。)で表される構造単位を有するもので
あり、置換または非置換の1価の炭化水素基R1 として
は、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ビニル
基、フェニル基、およびそれらをハロゲン原子またはシ
アノ基で置換した置換炭化水素基などを挙げることがで
きる。また、直鎖状、分岐状または環状構造を有するオ
ルガノシロキサンを使用することができるが、特に環状
構造を有するものの使用が好ましい。
【0009】このようなオルガノシロキサン(I)の具
体例としては、へキサメチルシクロトリシロキサン、オ
クタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロ
ペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサ
ン、トリメチルトリフェニルシクロトリシロキサンなど
の環状化合物の他に、直鎖状あるいは分岐状のオルガノ
シロキサンを挙げることができる。なお、このオルガノ
シロキサン(I)は、あらかじめ縮合(重縮合)され
た、例えばポリスチレン換算の重量平均分子量が500〜1
0,O00程度のポリオルガノシロキサンであっても良い。
また、オルガノシロキサン(I)がそのようなポリオル
ガノシロキサンである場合、その分子鎖末端は、例えば
水酸基、アルコキシ基、トリメチルシリル基、ジメチル
ビニルシリル基、メチルフェニルビニルシリル基、メチ
ルジフェニルシリル基などで封鎖されていても良い。
【0010】次に、本発明で使用されるグラフト交叉剤
(II)としては、次のものを挙げることができる。
【0011】(1)以下の化学式
【化2】 (式中、R2 は水素原子または炭素数 1〜 6のアルキル
基、nは 0〜12の整数を示す。)で表される不飽和基
と、アルコキシシリル基とを合せ持つ化合物。
【0012】(2)一般式R3 p SiO(3-p)/2 (式
中、R3 はビニル基またはアリル基、pは 0〜 2の整数
を示す。)で表される化合物。具体例としては、ビニル
メチルジメトキシシラン、テトラビニルテトラメチルシ
クロテトラシロキサン、アリルメチルジメトキシシラン
を挙げることができる。
【0013】(3)一般式HSR4 SiR5 q O
(3-q)/2 (式中、R4 は炭素数 1〜18の2価または3価
の脂肪族飽和炭化水素基、R5 は脂肪族不飽和基を含有
しない炭素数1〜 6の1価の炭化水素基であり、qは 0
〜 2の整数を示す。)で表される化合物。具体例として
は、3-メルカプトプロピルメチルジメトキシシランを挙
げることができる。
【0014】(4)以下の化学式
【化3】 (式中、R6 は水素原子、メチル基、エチル基、プロピ
ル基またはフェニル基であり、rは 1〜 6の整数、sは
0〜 2の整数を示す。)で表される化合物。具体例とし
ては、3-メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラ
ンを挙げることができる。
【0015】これらのグラフト交叉剤(II)のうちで特
に好ましいものは、前記(1)の不飽和基とアルコキシ
シリル基とを合せ持つ化合物である。
【0016】この(1)グラフト交叉剤についてさらに
詳述すると、前記化学式のR2 としては、水素原子また
は炭素数 1〜 6のアルキル基が挙げられるが、水素原子
または炭素数 1〜 2のアルキル基が好ましく、さらに水
素原子またはメチル基であることが好ましい。また、n
は 0〜12の整数であり、より好ましは 0である。
【0017】このような(1)グラフト交叉剤として
は、具体的にはp-ビニルフェニルメチルジメトキシシラ
ン、2-(m-ビニルフェニル)エチルメチルジメトキシシ
ラン、1-(m-ビニルフェニル)メチルジメチルイソプロ
ポキシシラン、2-(p-ビニルフェニル)エチルメチルジ
メトキシシラン、3-(p-ビニルフェノキシ)プロピルメ
チルジエトキシシラン、3-(p-ビニルベンゾイロキシ)
プロピルメチルジメトキシシラン、1-(o-ビニルフェニ
ル)-1,1,2- トリメチル-2,2- ジメトキシジシラン、1-
(p-ビニルフェニル)-1,1- ジフェニル-3- エチル-3,3
- ジエトキシジシロキサン、m-ビニルフェニル- 〔3-
(トリエトキシシリル)プロピル〕ジフェニルシラン、
〔3-(p-イソプロペニルベンゾイルアミノ)プロピル〕
フェニルジプロポキシシランなどの化合物を挙げること
ができ、これらの化合物単独の他、これらの混合物も使
用することができる。これらの中でも、p-ビニルフェニ
ルメチルジメトキシシラン、2-(p-ビニルフェニル)エ
チルメチルジメトキシシラン、3-(p-ビニルベンゾイロ
キシ)プロピルメチルジメトキシシランの使用が好まし
く、特にp−ビニルフェニルメチルジメトキシシランの
使用が好ましい。これらの(1)グラフト交叉剤を用い
ることにより、グラフト率の高い重合体が得られ、した
がって特性が一段と優れた本発明の目的とする化粧料組
成物が得られる。
【0018】以上記載した(1)〜(4)のグラフト交
叉剤(II)の使用割合は、前記オルガノシロキサン
(I)成分と(II)成分との合計量に対して、0.02〜20
重量%、好ましくは 0.1〜10重量%、さらに好ましくは
0.5〜 5重量%である。グラフト交叉剤(II)の割合が
0.02重量%未満では、得られるポリオルガノシロキサ
ン系重合体(III)と後述する単量体成分(VI)とのグラ
フト重合において、高いグラフト率が得られず、その結
果、被膜形成性、被膜強度、耐水性などの特性の付与が
不充分となり、かつ未グラフト(グラフトしていない)
の(I)成分がブリードし、毛髪や皮膚との密着性が低
下する。一方、グラフト交叉剤(II)の割合が20重量%
を超えると、グラフト率は増大するが、グラフト交叉剤
(II)の割合の増加とともに重合体が低分子量となり、
その結果、被膜形成性、被膜強度、耐油性、耐汗性、毛
髪・皮膚との密着性などの特性の付与が不充分となる。
【0019】ポリオルガノシロキサン系重合体(III)を
製造するには、例えばはじめにアニオン系界面活性剤ま
たはカチオン系界面活性剤などの界面活性剤と、必要に
応じて水酸化カリウムなどの触媒成分とを水に溶解し、
次いで前記オルガノシロキサン(I)とグラフト交叉剤
(II)とをそれぞれ撹拌しながら添加する。これをホモ
ミキサー、コロイドミルあるいはラインミキサーなどの
乳化機を用いて粗乳化し、さらに加圧ホモジナイザーや
超音波ホモジナイザーなどの乳化機を通して乳化するこ
とによりエマルジョンを得る。そして、第1の反応工程
として、このエマルジョンを70〜90℃で 1〜15時間保持
し、次に第2の反応工程として、 0〜40℃で 1〜 500時
間保持することにより乳化重合を進め、ポリオルガノシ
ロキサン系重合体(III)が所望の重合度に到達した段階
で重合を停止する。
【0020】重合の停止に際し、界面活性剤としてアニ
オン系界面活性剤を用いた場合には、アルカリ性物質を
加えて中和し、またカチオン系界面活性剤を用いた場合
には、酸性物質を加えて中和することにより重合を停止
する。
【0021】このようなポリオルガノシロキサン系重合
体(III)の製造において、アニオン系界面活性剤として
は、下記の一般式 (1)〜 (4)でそれぞれ表される脂肪族
置換ベンゼンスルホン酸、脂肪族水素サルフェート類、
または不飽和脂肪族スルホン酸と水酸化脂肪族スルホン
酸との混合物が好適に使用される。
【0022】 R7 C6 H4 SO3 H ……… (1) R7 OSO3 H ……… (2) R8 CH=CH(CH2 )n SO3 H ……… (3) R8 CH2 CH(OH)(CH2 )m SO3 H……… (4) (式中、R7 は炭素数 6〜30の1価の脂肪族炭化水素
基、R8 は炭素数 1〜30の1価の脂肪族炭化水素基であ
り、nおよびmはそれぞれ化合物中の全炭素数が6〜30
となるような整数を示す。) ここで、 (1)式および (2)式中のR7 は、炭素数が 6〜
30より好ましくは 6〜18の1価の脂肪族炭化水素基であ
り、例えばヘキシル基、オクチル基、デシル基、ドデシ
ル基、セチル基、ステアリル基、ミリシル基、オレイル
基、ノネニル基、オクチニル基、フィチル基、ペンタデ
カジエニル基などを挙げることができる。また、 (3)式
および (4)式中のR8 は、炭素数が 1〜30より好ましく
は 6〜18の1価の脂肪族炭化水素基であり、例えばR7
と同様の脂肪族炭化水素基を挙げることができる。
【0023】(1)式あるいは (2)式で表されるアニオン
系界面活性剤としては、具体的にはヘキシルベンゼンス
ルホン酸、オクチルベンゼンスルホン酸、ドデシルベン
ゼンスルホン酸、セチルベンゼンスルホン酸、オクチル
サルフェート、ラウリルサルフェート、オレイルサルフ
ェート、セチルサルフェートなどを挙げることができ
る。また (3)式で表されるアニオン系界面活性剤として
は、例えばテトラデセンスルホン酸が挙げられ、 (4)式
で表されるアニオン系界面活性剤としては、例えばヒド
ロキシテトラデカンスルホン酸が挙げられる。
【0024】さらに、触媒作用の弱いアニオン系界面活
性剤も、重合触媒と併用することで使用することができ
る。そのようなアニオン系界面活性剤としては、前記
(1)式で表される脂肪族置換ベンゼンスルホン酸、 (2)
式で表される脂肪族水素サルフェート類、または (3)式
および (4)式で表される不飽和脂肪族スルホン酸と水酸
化脂肪族スルホン酸との混合物のナトリウム塩、カリウ
ム塩、アンモニウム塩などが挙げられ、具体的にはオク
チルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ア
ンモニウム、ナトリウムラウリルサルフェート、アンモ
ニウムラウリルサルフェート、トリエタノールアミンラ
ウリルサルフェート、テトラデセンスルホン酸ナトリウ
ム、ヒドロキシテトラデカンスルホン酸ナトリウムを挙
げることができる。
【0025】また、前記した (1)式あるいは (2)式で表
されるアニオン系界面活性剤以外にも、例えばポリオキ
シエチレン (4)ラウリルエーテル硫酸、ポリオキシエチ
レン(13)セチルエーテル硫酸、ポリオキシエチレン (6)
ステアリルエーテル硫酸、ポリオキシエチレン (4)ラウ
リルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン (4)
オクチルフェニルエーテル硫酸アンモニウムなどのポリ
オキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステルまたは
塩、ポリオキシエチレン (3)ラウリルエーテルカルボン
酸、ポリオキシエチレン (3)ステアリルエーテルカルボ
ン酸、ポリオキシエチレン (6)ラウリルエーテルカルボ
ン酸ナトリウム、ポリオキシエチレン (6)オクチルエー
テルカルボン酸ナトリウムなどのポリオキシエチレンア
ルキルエーテルカルボン酸エステルまたはその塩などの
1種または2種以上を使用することができるが、これら
に限定されるものではない。
【0026】なお、前記アニオン系界面活性剤と併用す
る重合触媒としては、通常低分子量オルガノシロキサン
の重合触媒として使用される脂肪族置換ベンゼンスルホ
ン酸、脂肪族水素サルフェート類、不飽和脂肪族スルホ
ン酸と水酸化脂肪族スルホン酸との混合物、塩素、硫
酸、リン酸などの酸性触媒が好適に用いられるが、これ
らに限定されるものではなく、水の存在下で低分子量オ
ルガノシロキサンを重合させることができる触媒であれ
ば、いずれの触媒も使用することができる。
【0027】このようなアニオン系界面活性剤の使用量
は、(I)成分と(II)成分の合計量 100重量部に対し
て、 0.5〜20重量部とし、特に 0.5〜10重量部とするこ
とが好ましい。使用量が 0.5重量部未満では、得られる
エマルジョンの安定性が悪くて分離するおそれがあり、
反対に20重量部を越えると、エマルジョンが増粘して流
動性が悪くなる場合があり好ましくない。また、重合触
媒を併用する場合、重合触媒の使用量は特に限定されな
いが、(I)成分と(II)成分の合計量 100重量部に対
して、0.05〜10重量部とすることが好ましい。さらにこ
のとき、水の使用量は、(I)成分および(II)成分の
合計量 100重量部に対して、通常50〜 500重量部、より
好ましくは 100〜 300重量部とする。
【0028】また、ポリオルガノシロキサン系重合体
(III)の製造において、カチオン系界面活性剤として
は、次の化学式
【化4】 (式中、R9 は炭素数 6以上の1価の脂肪族炭化水素
基、R10、R11、R12はそれぞれ1価の有機基、Xは水
酸基、塩素原子または臭素原子を示す。)で表される第
四級アンモニウム塩系界面活性剤が好適している。
【0029】ここで、R9 は炭素数が 6以上、好ましく
は 8〜18の1価の脂肪族炭化水素基であり、例えばヘキ
シル基、オクチル基、デシル基、ドデシル基、セチル
基、ステアリル基、ミリシル基、オレイル基、ヘキサデ
シル基、ノネニル基、オクチニル基、フィチル基、ペン
タデカジエニル基などが挙げられる。また、R10、
R11、R12はそれぞれ同種または異種の1価の有機基で
あり、例えばメチル基、エチル基、プロピル基などのア
ルキル基、ビニル基、アリル基などのアルケニル基、フ
ェニル基、キセニル基、ナフチル基などのアリール基、
シクロヘキシル基などのシクロアルキル基などが挙げら
れる。
【0030】このような第四級アンモニウム塩系界面活
性剤としては、具体的にはラウリルトリメチルアンモニ
ウムヒドロキシド、ステアリルトリメチルアンモニウム
ヒドロキシド、ジオクチルジメチルアンモニウムヒドロ
キシド、ジステアリルジメチルアンモニウムヒドロキシ
ド、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステア
リルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルア
ンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩
化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコ
ニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム
などが挙げられ、これらの1種または2種以上を用いる
ことができる。
【0031】なお、このようなカチオン系界面活性剤は
触媒作用が弱いので、重合触媒と併用することが好まし
い。カチオン系界面活性剤と併用される重合触媒として
は、通常低分子量オルガノシロキサンの重合触媒として
使用される、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウム、水酸化ルビジウム、水酸化セシウムなどの
アルカリ金属水酸化物を挙げることができる。
【0032】カチオン系界面活性剤の使用量は、(I)
成分と(II)成分の合計量 100重量部に対して、 0.5〜
50重量部とし、特に 1〜20重量部とすることが好まし
い。使用量が 0.5重量部未満では、得られるエマルジョ
ンのカチオン性が不充分であり、かつエマルジョンの安
定性が悪くて分離するおそれがあり、反対に50重量部を
越えると、エマルジョンが増粘して流動性が悪くなる場
合があり好ましくない。また、重合触媒を併用する場
合、重合触媒の使用量は特に限定されないが、(I)成
分と(II)成分の合計量 100重量部に対して、0.05〜10
重量部とすることが好ましい。
【0033】さらに、乳化重合により得られるポリオル
ガノシロキサン系重合体(III)の水性分散体、および最
終的に得られる変性ポリオルガノシロキサン系エマルジ
ョンの安定性を向上させるために、ノニオン系界面活性
剤を、本発明の目的を損なわない範囲で前記界面活性剤
と併用し、乳化重合前または乳化重合後に使用しても良
い。
【0034】このようなノニオン系界面活性剤として
は、HLB(親水性親油性バランス)が 6〜20のものの
使用が好ましい。そのようなノニオン系界面活性剤とし
ては、例えばポリオキシエチレン (6)ラウリルエーテ
ル、ポリオキシエチレン (7)セチルエーテル、ポリオキ
シエチレン(20)ステアリルエーテル、ポリオキシエチレ
ン(3)オクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
(18)ノニルフェニルエーテル、モノステアリン酸ポリエ
チレングリコール(EO14)、ジステアリン酸ポリエチレン
グリコール(EO80)、ポリオキシエチレン(20)硬化ヒマシ
油、モノラウリン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ン、モノステアリン酸ポリオキシエチレン (6)ソルビタ
ン、トリオレイン酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタ
ン、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(40)ソルビッ
ト、モノオレイン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリ
ル、モノステアリン酸ポリオキシエチレン(15)グリセリ
ル、モノパルミチン酸ソルビタン、ポリオキシエチレン
(10)ベヘニルエーテル、ポリオキシエチレン(10)フィト
ステロール、ポリオキシエチレン(10)ポリオキシプロピ
レン (4)セチルエーテル、ポリオキシエチレン (5)ステ
アリルアミン、ポリオキシエチレン (8)ステアリルプロ
ピレンジアミン、ポリオキシエチレン (5)セチルエーテ
ルリン酸ナトリウムなどが挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0035】このようなノニオン系界面活性剤の使用量
は、乳化重合前に併用する場合には、前記したアニオン
系またはカチオン系の界面活性剤 100重量部に対して、
0〜500重量部とすることが好ましい。使用量が 500重
量部を越えると、重合触媒としての活性を損なうので好
ましくない。
【0036】このようにして得られるポリオルガノシロ
キサン系重合体(III)のポリスチレン換算の重量平均分
子量は、好ましくは30,000〜 1,000,000、より好ましく
は50,000〜 300,000である。平均分子量が30,000未満で
は、形成される被膜の強度が不充分となり、一方 1,00
0,000を超えると、化粧被膜の柔軟性や髪・皮膚との密
着性が低下する。
【0037】本発明の化粧料組成物に被膜形成成分とし
て含有される変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョ
ンは、こうして得られるポリオルガノシロキサン系重合
体(III)の水性分散体の存在下に、(a)アルキル基の
炭素数が 1〜10のアクリル酸および/またはメタクリル
酸(以下、(メタ)アクリル酸と示す。)アルキルエス
テル、(b)エチレン系不飽和カルボン酸、および
(c)これらと共重合可能な他の単量体からなる単量体
成分(IV)を重合することによって得られる。
【0038】ここで、単量体成分(IV)を構成する
(a)アルキル基の炭素数が 1〜10の(メタ)アクリル
酸アルキルエステルとしては、例えば(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸 n- プロピル、(メタ)アクリル酸 i- プロピル、
(メタ)アクリル酸 n- ブチル、(メタ)アクリル酸 i
- ブチル、(メタ)アクリル酸 n- アミル、(メタ)ア
クリル酸 i- アミル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、
(メタ)アクリル酸 2- エチルヘキシル、(メタ)アク
リル酸オクチル、(メタ)アクリル酸 i- ノニル、(メ
タ)アクリル酸デシル、ヒドロキシメチル(メタ)アク
リレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートなど
を挙げることができる。これらの(a)(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルは、1種単独でもあるいは2種以
上を併用しても使用することができる。この(a)(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルは、エマルジョンに被
膜形成性、被膜強度、耐油性、耐汗性、および髪・皮膚
との密着性を付与するために必須の成分であり、その配
合割合は、単量体成分(IV)全体に対して19.5〜99.5重
量%、好ましくは30〜99重量%、さらに好ましくは40〜
98重量%である。配合割合が19.5重量%未満では、被膜
形成性、被膜強度、耐油性、耐汗性が劣り、−方99.5重
量%を超えると、重合系の安定性が劣り、また髪や皮膚
との密着力が低下して好ましくない。
【0039】また、単量体成分(IV)を構成する(b)
エチレン系不飽和カルボン酸としては、例えばイタコン
酸、(メタ)アクリル酸、フマル酸、マレイン酸、クロ
トン酸などが挙げられ、特に(メタ)アクリル酸の使用
が好ましい。これらの(b)エチレン系不飽和カルボン
酸は、1種単独でもあるいは2種以上を併用しても使用
することができる。この(b)エチレン系不飽和カルボ
ン酸は、得られるエマルジョンの安定性と耐水性のバラ
ンスを高水準に保つために必須の成分であり、その配合
割合は、単量体成分(IV)全体に対して 0.5〜50重量
%、好ましくは 0.5〜30重量%である。配合割合が 0.5
重量%未満では、得られるエマルジョンの安定性が低下
し、一方50重量%を超えると、耐水性に劣るものとなり
好ましくない。
【0040】さらに、(c)これらと共重合可能な他の
単量体としては、例えば1,3-ブタジエン、イソプレン、
2-クロル -1,3-ブタジエンなどの脂肪族共役ジエン;ス
チレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンなどの芳
香族ビニル化合物;(メタ)アクリルアミド、N-メチロ
ールアクリルアミドなどのエチレン系不飽和カルボン酸
のアルキルアミド;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルな
どのカルボン酸ビニルエステル;エチレン系不飽和ジカ
ルボン酸の酸無水物、モノアルキルエステル、モノアミ
ド類;アミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチ
ルアクリレート、ブチルアミノエチルアクリレートなど
のエチレン系不飽和カルボン酸のアミノアルキルエステ
ル;アミノエチルアクリルアミド、ジメチルアミノメチ
ルメタクリルアミド、メチルアミノプロピルメタクリル
アミドなどのエチレン系不飽和カルボン酸のアミノアル
キルアミド;(メタ)アクリロニトリル、α−クロルア
クリロニトリルなどのシアン化ビニル系化合物;グリシ
ジル(メタ)アクリレートなどの不飽和脂肪族グリシジ
ルエステルなどを挙げることができるが、1,3-ブタジエ
ン、スチレン、アクリロニトリル、α−メチルスチレ
ン、グリシジル(メタ)アクリレートなどの使用が好ま
しい。これらの(c)共重合可能な他の単量体は、1種
単独でもあるいは2種以上を併用しても使用することが
できる。(c)共重合可能な他の単量体の配合割合は、
単量体成分(IV)全体に対して 0〜80重量%、好ましく
は20〜60重量%であり、配合割合が80重量%を超える
と、被膜形成性の低下、被膜の変色や収縮などの問題が
起こり好ましくない。
【0041】ポリオルガノシロキサン系重合体(III)の
水性分散体の存在下で、前記単量体成分(IV)を重合す
る際の仕込み組成は、(III)成分が固形分換算で 1〜90
重量部、好ましくは 5〜80重量部であり、(IV)成分が
99〜10重量部、好ましくは95〜20重量部である。ただ
し、(III)成分と(IV)成分との合計が 100重量部にな
るようにする。ポリオルガノシロキサン系重合体(III)
が 1重量部未満では、べたつきのないしなやかでなめら
かな感触や耐水性、髪・皮膚との密着性などを充分に付
与することができず、一方90重量部を超えると、充分な
被膜強度が得られず、また被膜形成性も低下する。
【0042】なお、こうして得られる変性ポリオルガノ
シロキサン系エマルジョンを構成する重合体〔グラフト
共重合体のほか、グラフトされていない(共)重合体を
含む〕のグラフト率は、通常 5%以上、好ましくは10%
以上、より好ましくは30%以上である。このように、変
性ポリオルガノシロキサン系エマルジョンを構成する重
合体のグラフト率が高いと、グラフト共重合体とグラフ
トしなかった(共)重合体との間の界面接着力が増大
し、充分な被膜強度を得ることができる。
【0043】本発明の化粧料組成物において、被膜形成
成分として使用される変性ポリオルガノシロキサン系エ
マルジョンを製造するに際しては、ポリオルガノシロキ
サン系重合体(III)の水性分散体に、単量体成分(IV)
を通常のラジカル重合法によってグラフト重合する方法
が採られる。ラジカル重合開始剤としては、例えばクメ
ンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハ
イドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキ
サイドなどの有機ハイドロパーオキサイド類からなる酸
化剤と、含糖ピロリン酸鉄処方、スルホキシレート処
方、含糖ピロリン酸鉄処方/スルホキシレート処方の混
合処方などの還元剤との組み合わせによるレドックス系
の開始剤;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの
過硫酸塩;アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル-2,
2'-アゾビスイソブチレート、2-カルバモイルアザイソ
ブチロニトリルなどのアゾ化合物;ベンゾイルパーオキ
サイド、ラウロイルパーオキサイドなどの有機過酸化物
などを挙げることができ、特に前記したレドックス系の
開始剤の使用が好ましい。これらのラジカル重合開始剤
の使用量は、単量体成分(IV) 100重量部に対して、通
常0.05〜 5重量部、好ましくは 0.1〜 2重量部である。
【0044】このときのラジカル重合法は、乳化重合に
よって実施することが好ましい。乳化重合に際しては、
前記ラジカル重合開始剤、界面活性剤、連鎖移動剤など
が使用される。ここで、界面活性剤としては、前記した
アニオン系、カチオン系およびノニオン系の界面活性剤
を挙げることができ、これらの1種または2種以上を併
用して使用することができる。界面活性剤の使用量は、
単量体成分(IV)に対して、通常 0.1〜10重量%、好ま
しくは 0.1〜 5重量%の割合とする。連鎖移動剤として
は、t-ドデシルメルカプタン、オクチルメルカプタン、
n-テトラデシルメルカプタン、n-ヘキシルメルカプタン
などのメルカプタン類;四塩化炭素、臭化エチレンなど
のハロゲン系化合物を挙げることができ、単量体成分
(IV)に対して、0.02〜 1重量%の割合で使用すること
ができる。
【0045】また、乳化重合に際しては、前記したラジ
カル重合開始剤、界面活性剤、連鎖移動剤などの他に、
必要に応じて各種電解質、pH調整剤などが併用され
る。そして、単量体成分(IV) 100重量部に対して、水
を 100〜 500重量部と、前記ラジカル重合開始剤、界面
活性剤、連鎖移動剤などの前記範囲内の量を使用し、重
合温度 5〜 100℃、より好ましくは50〜90℃、重合時間
0.1〜10時間の条件で乳化重合させる。なお、この乳化
重合は、オルガノシロキサン(I)とグラフト交叉剤
(II)との重縮合によって得られるポリオルガノシロキ
サン系重合体(III)を含有する水性分散体に、各単量体
成分(IV)およびラジカル重合開始剤を直接加えること
によって実施することが好ましい。
【0046】また、前記した各単量体成分(a)〜
(c)の添加方法は特に制限されるものではなく、一括
添加法、連続添加法あるいは分割添加法などの任意の方
法を採ることができる。さらに、得られるエマルジョン
の重合転化率(反応率)は、99.5%以上であることが好
ましい。またさらに、本発明に含有される変性ポリオル
ガノシロキサン系エマルジョンを得るに際して、シード
重合を採用する場合には、ポリオルガノシロキサン系重
合体(III)をシード粒子とし、これに単量体成分(IV)
を加えて乳化重合させれば良い。以上のようにして得ら
れる変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョンのポリ
スチレン換算の重量平均分子量は、特に限定されない
が、好ましくは50,000〜 2,000,000、さらに好ましくは
100,000〜 800,000である。平均分子量が50,000未満で
は、被膜形成性、被膜強度、耐油性、耐汗性が不充分と
なり、一方 2,000,000を超えると、髪・皮膚との密着性
が低下するので好ましくない。
【0047】さらに、本発明の化粧料組成物に含有され
る変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョンにおいて
は、被膜に強度と優れた耐油性、耐汗性、耐水性、柔軟
性などを付与するために、エマルジョンを構成する重合
体〔グラフト共重合体およびグラフトされていない
(共)重合体を含む〕の示差熱分析計により測定される
ガラス転移温度の最も高い値を、80℃以下とすることが
好ましく、−60℃〜+60℃とすることがより好ましい。
この重合体のガラス転移温度は、単量体成分(IV)中の
単量体の組成を調整することによって、適宜決定するこ
とができる。
【0048】また、この変性ポリオルガノシロキサン系
エマルジョンの粒子径は、30〜 800nmより好ましくは50
〜 600nmの粒子が、全粒子の80重量%以上を占めるよう
な粒子径分布を持つようにすることが望ましい。粒子径
分布がこのような範囲にあるようにすると、系の安定性
が保たれ、かつ物性のバランスが取れるという効果があ
る。なお、変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョン
の粒子径の調整は、界面活性剤の量、重合温度などを調
整することにより容易に実施することができる。さら
に、変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョンの固形
分濃度は、通常20〜70重量%とし、好ましくは30〜60重
量%とする。
【0049】本発明の化粧料組成物としては、化粧水、
美容液、整髪料などの液状化粧料、乳液、クリーム、ヘ
アクリーム、リキッドファンデーションなどの乳化化粧
料、口紅、ファンデーション、アイライナー、マスカ
ラ、固形おしろい、ほほ紅などの練状または固形化粧
料、シャンプー、リンス、コンディショナーなどの毛髪
用液状洗浄料などを挙げることができ、前記した変性ポ
リオルガノシロキサン系エマルジョンは、主要成分とし
てあるいは添加成分として含有される。
【0050】毛髪用の化粧料組成物においては、変性ポ
リオルガノシロキサンが良好な調髪を容易にし、乾燥し
た毛髪にしなやかでなめらかな感触を与える。また、皮
膚用およびメーキャップ用の化粧料組成物においては、
変性ポリオルガノシロキサンが皮膚に快い肌触りを付与
し、かつ耐油性、耐汗性、耐水性が良く、化粧もちに優
れた効果を発揮する。
【0051】本発明の化粧料組成物において、変性ポリ
オルガノシロキサン(有効成分)の含有濃度は、 0.5〜
50重量%の割合の範囲が適当である。 0.5重量%未満で
は、本発明の目的とする効果が得られず、一方含有濃度
が50重量%を越えると、化粧料組成物としての構成が不
可能となる。
【0052】また、本発明の化粧料組成物には、変性ポ
リオルガノシロキサン系エマルジョンの他に、従来から
使用されている各種の揮発性または不揮発性油剤、界面
活性剤、湿潤剤、防腐剤、酸化防止剤、香料、粉体など
の任意の成分を、適宜配合することができる。
【0053】揮発性または不揮発性油剤としては、直鎖
状または分岐状の炭化水素、直鎖状、分岐状または環状
のポリジメチルシロキサン、高級アルコール、高級脂肪
酸、アルコールと脂肪酸との合成エステル油、ショ糖エ
ステル、ワックス類、ロウ類などが挙げられる。界面活
性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬
化ひまし油、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エ
ステルなどが挙げられる。湿潤剤としては、ソルビトー
ル、グリセリン、プロピレングリコール、1,3-ブチレン
グリコール、マルチトール、乳酸、乳酸ナトリウム、ポ
リエチレングリコールなどが挙げられる。
【0054】また、防腐剤としては、パラオキシ安息香
酸アルキルエステル、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸
カリウム、フェノキシエタノールなどが挙げられる。酸
化防止剤としては、トコフェロール、レシチンなどが挙
げられる。粉体としては、酸化チタン、酸化亜鉛、群
青、酸化クロム、酸化鉄、タルク、セリサイト、マイ
カ、カオリン、雲母、有機顔料、プリメチルシルセスキ
オキサンなどが挙げられる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明をさ
らに詳細に説明する。なお、実施例中の部および%は、
特に断らない限り重量部および重量%を示す。
【0056】まず、ポリオルガノシロキサン系重合体水
性分散体A、BおよびCをそれぞれ製造した。
【0057】(ポリオルガノシロキサン系重合体水性分
散体Aの製造)p-ビニルフェニルメチルジメトキシシラ
ン 1.5部およびオクタメチルシクロテトラシロキサン9
8.5部を混合したものを、ドデシルベンゼンスルホン酸
2.0部を溶解したイオン交換水 150部中に加え、ホモミ
キサーで予備撹拌した後、加圧ホモジナイザーにより 3
00kgf/cm2 の圧力で 2回通すことにより、乳化・分散さ
せた。この分散体を、コンデンサー、窒素導入口および
撹拌機を備えたセパラブルフラスコに移し、撹拌混合し
ながら85℃で 5時間加熱し、次いで 3時間かけて 5℃ま
で徐冷した後、さらに 5℃で24時間冷却した。そして、
得られた分散体を、10%炭酸ナトリウム水溶液によりp
H 7に中和して重合反応を停止させることで、ポリオル
ガノシロキサン系重合体水性分散体Aを得た。
【0058】この水性分散体Aの 105℃× 3時間での不
揮発分は36.5%であり、平均粒子径は 260nmであつた。
また、この水性分散体Aをイソプロピルアルコールで破
壊し、ポリオルガノシロキサン系重合体を取り出してG
PC測定を行なったところ、重量平均分子量は 520,000
であった。
【0059】(ポリオルガノシロキサン系重合体水性分
散体Bの製造)前記した水性分散体Aの製造において、
p-ビニルフェニルメチルジメトキシシランを使用せず、
オクタメチルシクロテトラシロキサンを 100部使用した
以外は同様にして、ポリオルガノシロキサン系重合体水
性分散体Bを得た。
【0060】この水性分散体Bの 105℃× 3時間での不
揮発分は36.7%であり、平均粒子径は 262nmであった。
また、この水性分散体Bをイソプロピルアルコールで破
壊し、ポリオルガノシロキサン系重合体を取り出してG
PC測定を行なったところ、重量平均分子量は 515,000
であった。
【0061】(ポリオルガノシロキサン系重合体水性分
散体Cの製造)前記水性分散体Aの製造において、ドデ
シルベンゼンスルホン酸 2.0部の代わりに、テトラデセ
ンスルホン酸ナトリウム/ヒドロキシテトラデカンスル
ホン酸ナトリウム=75/25(重量比)混合物(ライオン株
式会社製、リポランPJ-400) 2部と硫酸 0.4部を使用し
た以外は同様にして、ポリオルガノシロキサン系重合体
水性分散体Cを得た。
【0062】この水性分散体Cの 105℃× 3時間での不
揮発分は36.5%であり、平均粒子径は 260nmであった。
また、この水性分散体Cをイソプロピルアルコールで破
壊し、ポリオルガノシロキサン系重合体を取り出してG
PC測定を行なったところ、重量平均分子量は 520,000
であった。
【0063】次に、こうして得られたポリオルガノシロ
キサン系重合体水性分散体A、BまたはCを用いて、変
性ポリオルガノシロキサン系エマルジョン、および水性
分散体と共重合体エマルジョンとの混合物をそれぞれ製
造した。
【0064】(変性ポリオルガノシロキサン系エマルジ
ョンJ−1〜5、H−1〜5の製造)コンデンサー、窒
素導入口および撹拌機を備えたセパラブルフラスコに、
前記ポリオルガノシロキサン系重合体水性分散体A、B
またはCの所定量、イオン交換水70部および過硫酸カリ
ウム 0.3部を仕込み、気相部を15分間窒素ガスで置換
し、80℃に昇温した。一方、別容器で、イオン交換水30
部、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルサル
フェートアンモニウム塩 1.0部、アルキルベンゼンスル
ホン酸ナトリウム 0.5部、および表1に示すビニル系単
量体を撹拌混合してプレ乳化物を調製し、 4時間かけて
前記フラスコ内に滴下した。滴下中は、窒素ガスを導入
しながら80℃で反応を行なった。滴下終了後、さらに85
℃で 2時間撹拌して反応を終了させた。その後25℃まで
冷却し、アンモニア水でpH 7に調整し、変性ポリオル
ガノシロキサン系エマルジョン(J−1〜5、H−1〜
5)をそれぞれ得た。なお、ポリオルガノシロキサン系
重合体水性分散体A、BまたはCと各ビニル系単量体の
仕込み量は、表1に示す通りである。また、表1におけ
る*1)〜*4)は、それぞれ以下の化合物を示すものであ
る。
【0065】*1)nBA=アクリル酸n-ブチル *2)MMA=メタクリル酸メチル *3)ST=スチレン *4)ΑΑ=アクリル酸 (重合体水性分散体と共重合体エマルジョンとの混合液
H−6の調製)前記と同様のセパラブルフラスコに、イ
オン交換水70部および過硫酸カリウム0.3部を仕込み、
気相部を15分間窒素ガスで置換し、80℃に昇温した。別
容器で、イオン交換水30部、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩 1.0
部、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム 0.5部、お
よび表1に示すビニル系単量体を撹拌混合してプレ乳化
物を調製し、 4時間かけて前記フラスコ内に滴下した。
滴下中は、窒素ガスを導入しながら80℃で反応を行なっ
た。滴下終了後、さらに85℃で 2時間撹拌して反応を終
了させた。その後25℃まで冷却し、アンモニア水でpH
7に調整した。こうして得られた共重合体エマルジョン
と、前記ポリオルガノシロキサン系重合体水性分散体A
とを混合し、混合液(H−6)を得た。なお、各ビニル
系単量体の仕込み量およびポリオルガノシロキサン系重
合体水性分散体Aの混合量は、表1に示す通りである。
【0066】次いで、こうして得られた変性ポリオルガ
ノシロキサン系エマルジョンなど(J−1〜5、H−1
〜6)の評価を、それぞれ下記にしたがって行なった。
評価結果を、表1に示す。
【0067】〔変性ポリオルガノシロキサン系エマルジ
ョンの評価方法〕 (1)ガラス転移温度 試料約 5gをガラス板に薄く引き伸ばし、25℃で 7日間
乾燥させて、ポリマーフィルムを得た。そして、得られ
た乾燥フィルムについて、理学電気(株)製の示差走査
熱量分析計(DSC)を用い、次の条件でガラス転移温
度(Tg)を測定した。
【0068】条 件 ;昇温速度20℃/分 雰囲気 ;窒素ガス 試料量 ;20mg (2)グラフト率 グラフト重合生成物の一定量(X)をアセトン中に投入
し、振とう機で 2時間振とうし、未グラフト(グラフト
していない)重合体を溶解させる。次いで、遠心分離機
を用い回転数 23,000rpmで30分間遠心分離し、不溶分
(グラフト重合体)を得る。そして、これを真空乾燥機
を用いて 120℃で 1時間乾燥させた後、不溶分重量
(Y)を測定し、次式によりグラフト率を算出する。
【0069】グラフト率[%]={(Y)−[(X)×
(グラフト重合生成物中の(III)成分分率]}× 100/
{(X)×(グラフト重合生成物中の(III)成分分
率)} (3)粒子径 大塚電子(株)製レーザー粒径解析システムLPA-3000s/
3100を用いて、試料の粒子径を測定した。
【0070】
【表1】 実施例1〜5、比較例1〜6(ヘアセット組成物) 得られた変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョン
(J−1〜5、H−1〜6)を用いて、以下に示す組成
のヘアセット組成物を調製し、それぞれ下記にしたがっ
て評価を行なった。評価結果を、表2に示す。
【0071】 配合組成 変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョン (J−1〜5、H−1〜6) 5.0(%) ヒドロキシエチルセルロース 0.2 エチルアルコール 10.0 香 料 0.2 イオン交換水 84.6 〔ヘアセット組成物の評価方法〕 (1)しなやかさ 長さ25cmの毛髪2gに、ヘアセット組成物4gを20cmの距離
から均一にスプレー塗布した後、市販のくしで毛並みを
揃えてから、40℃の温風で60分間かけて乾燥した。この
毛髪の感触を、以下に示す評価基準にしたがって評価し
た。
【0072】○ … 手で触れるとごわつきがなく、自
然な感触である。
【0073】Δ … 手で触れると少しごわつきがあ
る。
【0074】× … 手で触れるとごわつきがひどく、
かたい感触がある。
【0075】(2)なめらかさ(くし通り性) 長さ25cmの毛髪2gに、ヘアセット組成物4gを20cmの距離
から均一にスプレー塗布した後、40℃の温風で60分間か
けて乾燥した。この毛髪に市販のくしを通し、そのくし
通りの状態を以下の評価基準にしたがって評価した。
【0076】○ … ひっかかりがなく、くしがなめら
かに通る。
【0077】Δ … ひっかかりはあるが、くしを通す
ことができる。
【0078】× … くしが通らない。
【0079】(3)セット保持力 長さ25cmの毛髪2gに、ヘアセット組成物4gを20cmの距離
から均一にスプレー塗布した後、この毛髪を外径 1.2cm
のカーラーに巻き、40℃の温風で60分間かけて乾燥し
た。その後、カーラーから毛髪を外して、温度30℃、相
対湿度80%の雰囲気中に垂直に吊し、吊した直後の長さ
(L1 )と 1時間放置後の長さ(L2 )とをそれぞれ測
定し、カールリテンションを次式から算出した。
【0080】カールリテンション[%]=(25−L2 )
/(25−L1 )× 100 そして、カールリテンションが60%以上のものを合格
(表中、○)とし、60%未満のものを不合格(表中、
×)とした。
【0081】
【表2】 表2から明らかなように、実施例1〜5は、本発明の範
囲の変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョン(J−
1〜5)を用いて調製されたヘアセット組成物の例であ
り、本発明の目的とするしなやかさ、なめらかさおよび
セット保持力を合せ持つヘアセット組成物が得られてい
る。
【0082】これに対して、比較例1のヘアセット組成
物においては、単量体成分(IV)を構成する(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルの使用量が本発明の範囲に満
たず、しなやかさとなめらかさがそれぞれ劣っている。
比較例2のヘアセット組成物においては、単量体成分
(IV)を構成するエチレン系不飽和カルボン酸の使用量
が、本発明の範囲を超えており、特にセット保持力が不
充分となっている。比較例3のヘアセット組成物におい
ては、各単量体成分(IV)の使用量がそれぞれ本発明の
範囲を超えており、しなやかさとなめらかさがそれぞれ
不充分となっている。比較例4のヘアセット組成物にお
いては、各単量体成分(IV)の使用量が本発明の範囲未
満となっており、セット保持力が劣っている。比較例5
においては、配合組成にグラフト交叉剤(II)を含ま
ず、また比較例6においては、ビニル系単量体の共重合
エマルジョンとポリオルガノシロキサン系重合体(III)
の水性分散体とを単に混合しているので、いずれのヘア
セット組成物においてもグラフト率が低く、しなやかさ
となめらかさおよびセット保持力が劣っている。
【0083】実施例6〜10、比較例7〜12(ファン
デーション組成物) 変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョン(J−1〜
5、H−1〜6)を用いて、以下に示す組成のファンデ
ーション組成物を調製し、それぞれ下記にしたがって評
価を行なった。評価結果を、表3に示す。
【0084】 配合組成 変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョン 30.0(%) 流動パラフィン 12.0 パラフィンワックス 2.0 パルミチン酸 3.0 プロピレングリコール 8.0 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 2.0 ジエタノールアミン 1.0 タルク 15.0 酸化鉄 3.0 香 料 0.5 イオン交換水 23.5 〔ファンデーション組成物の評価方法〕 (1)密着性 ファンデーション組成物を手首部に塗布し、乾燥後30回
の屈曲動作を行なった後、密着の状態を観察し、以下の
評価基準にしたがって評価した。
【0085】◎ … 非常に良好。
【0086】○ … 良好。
【0087】Δ … 普通。
【0088】× … 悪い。
【0089】(2)耐水性 ナイロン樹脂板にファンデーション組成物を適量採り、
6ミリのドクターグレードにより薄い被膜を形成し、乾
燥後、イオン交換水中に浸漬し振とうした。そして、こ
のときの被膜の剥離時間から、以下の評価基準にしたが
って評価した。 ◎ … 非常に良好。
【0090】○ … 良好。
【0091】Δ … 普通。
【0092】× … 悪い。
【0093】(3)耐油性・耐汗性 ナイロン樹脂板にファンデーション組成物を適量採り、
6ミリのドクターグレードにより薄い被膜を形成し、乾
燥後、さらに人工皮脂を 6ミリのドクターグレードで塗
布した。そして、一定時間後に人工皮脂を指で擦取し、
被膜の状態を以下の評価基準にしたがって評価した。
【0094】◎ … 非常に良好。
【0095】○ … 良好。
【0096】Δ … 普通。
【0097】× … 悪い。
【0098】(4)官能評価 女性パネル30名がファンデーション組成物を実使用し、
「塗布しやすさ」、「化粧被膜の違和感」、「化粧も
ち」、「化粧くずれの自然さ」の 4項目について官能評
価を行なった。評価は、各パネルが各項目について、非
常に良好を 4点、良好を 3点、普通を 2点、悪いを 1点
で採点し、それぞれの平均点を以下の評価基準にしたが
って評価した。
【0099】◎ … 平均点 3.5点以上。
【0100】○ … 平均点 2.5点以上 3.5点未満。
【0101】Δ … 平均点 1.5点以上 2.5点未満。
【0102】× … 平均点 1.5点未満。
【0103】
【表3】 表3から明らかなように、実施例6〜10は、本発明の
範囲の変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョン(J
−1〜5)を用いて調製されたファンデーション組成物
の例であり、密着性、耐水性、耐油性、耐汗性に優れ、
官能評価の高いファンデーション組成物が得られてい
る。
【0104】これに対して、比較例7のファンデーショ
ン組成物においては、単量体成分(IV)を構成する(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルの使用量が本発明の範
囲に満たず、耐油性・耐汗性と官能評価がそれぞれ劣っ
ている。比較例8のファンデーション組成物において
は、単量体成分(IV)を構成するエチレン系不飽和カル
ボン酸の使用量が、本発明の範囲を超えており、特に耐
水性が不充分となっている。比較例9のファンデーショ
ン組成物においては、各単量体成分(IV)の使用量がそ
れぞれ本発明の範囲を超えており、耐油性・耐汗性に劣
り官能評価が低くなっている。比較例10のファンデー
ション組成物においては、各単量体成分(IV)の使用量
が本発明の範囲未満となっており、密着性、耐油性・耐
汗性にそれぞれ劣り官能評価が低くなっている。比較例
11においては、配合組成にグラフト交叉剤(II)を含
まず、また比較例12においては、ビニル系単量体の共
重合エマルジョンとポリオルガノシロキサン系重合体
(III)の水性分散体とを単に混合しているので、いずれ
のファンデーション組成物例においてもグラフト率が低
く、耐油性・耐汗性が不充分で官能評価が低くなってい
る。
【0105】実施例11、比較例13(シャンプー組成
物) 変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョンJ−1とH
−5を用いて、それぞれ以下に示す組成のシャンプー組
成物を調製し、それぞれのスタイル保持性と感触および
安定性を評価した。
【0106】 配合組成 変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョン 3.0(%) ポリオキシエチレンラウリルエーテル 15.0 ラウリン ジエタノールアミド 5.0 香 料 0.2 イオン交換水 76.8 (評価結果)J−1を使用した実施例11のシャンプー
組成物は、毛髪に優れたスタイル保持形成性となめらか
な感触を付与することができ、安定性が良好なものであ
った。これに対して、H−5を使用した比較例13のシ
ャンプー組成物は、若干なめらかな感触を付与すること
ができるものの、スタイル保持形成性や安定性が不充分
であった。
【0107】実施例12、比較例14(マスカラ組成
物) 変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョンJ−1とH
−5を用いて、それぞれ以下に示す組成のマスカラ組成
物を調製し、耐水性や耐油性、仕上り状態などを評価し
た。
【0108】 配合組成 変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョン 50.0(%) ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート 2.0 ポリエチレングリコール 5.0 エチルアルコール 2.0 酸化鉄 13.0 香 料 0.3 イオン交換水 27.7 (評価結果)J−1を使用した実施例12のマスカラ組
成物は、使用性や仕上り状態が良好で、耐水性、耐油性
に優れたものであった。これに対して、H−5を使用し
た比較例14のマスカラ組成物は、耐水性、耐油性は比
較的良好であったが、使用性や仕上り状態が不良であっ
た。
【0109】実施例13、比較例15(アイライナー組
成物) 変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョンJ−1とH
−5を用いて、それぞれ以下に示す組成のアイライナー
組成物を調製し、摩擦に対する耐性、耐水性、耐油性な
どを評価した。
【0110】 配合組成 変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョン 25.0(%) 蜜ろう 8.0 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 2.0 ポリオキシエチレンオレイルエーテル 1.0 1,3-ブチレングリコール 5.0 酸化鉄 10.0 香 料 0.2 イオン交換水 48.8 (評価結果)J−1を使用した実施例13のアイライナ
ー組成物は、摩擦、水、油に対して耐性(耐摩擦性、耐
水性、耐油性)があり、塗布後のべたつき感が少ないも
のであった。これに対して、H−5を使用した比較例1
5のアイライナー組成物は、摩擦、水、油にある程度耐
性があるものの、塗布後にシリコーンがブリードして著
しいべたつき感があった。
【0111】
【発明の効果】以上の記載から明らかなように、本発明
の化粧料組成物は、特定のグラフト交叉基を含有したポ
リオルガノシロキサン系重合体の水性分散体の存在下
に、単量体成分を重合することによって得られる変性ポ
リオルガノシロキサン系エマルジョンを、被膜形成成分
として含有しているので、毛髪や皮膚に対して、密着性
が高くてべたつきがなく、しなやかでなめらかな感触を
有する、強度、耐油性、耐汗性、耐水性、柔軟性などに
優れた被膜を形成することができる。
【0112】したがって、毛髪にしなやかでなめらかな
感触を付与しかつ良好なセット保持力を有する毛髪用化
粧料、および耐水性、耐油性、耐汗性が良好で化粧もち
に優れた皮膚用およびメーキャップ用の化粧料を提供す
ることができ、産業上極めて有用である。
【0113】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 稔 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内 (72)発明者 田守 功二 東京都中央区築地二丁目11番24号 日本合 成ゴム株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オルガノシロキサン(I)にグラフト交
    叉剤(II)を、(I)成分と(II)成分の合計量に対し
    て0.02〜20重量%の割合で重縮合して得られるポリオル
    ガノシロキサン系重合体(III) 1〜90重量部(固形分)
    の水性分散体の存在下に、(a)アルキル基の炭素数が
    1〜10のアクリル酸アルキルエステルおよび/またはメ
    タクリル酸アルキルエステル19.5〜99.5重量%、(b)
    エチレン系不飽和カルボン酸 0.5〜50重量%、および
    (c)これらと共重合可能な他の単量体 0〜80重量%
    〔ただし(a)+(b)+(c)= 100重量%〕からな
    る単量体成分(IV)99〜10重量部〔ただし、(III)+
    (IV)= 100重量部〕を重合することによって得られる
    変性ポリオルガノシロキサン系エマルジョンを、被膜形
    成成分として含有することを特徴とする化粧料組成物。
  2. 【請求項2】 グラフト交叉剤(II)が、以下の化学式 【化1】 (式中、R2 は水素原子または炭素数 1〜 6のアルキル
    基、nは 0〜12の整数を示す。)で表される不飽和基
    と、アルコキシシリル基とを合せ持つ化合物である請求
    項1記載の化粧料組成物。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6280748B1 (en) 1998-06-12 2001-08-28 Dow Corning Toray Silicone, Ltd. Cosmetic raw material cosmetic product and method for manufacturing cosmetic products
CN108884226A (zh) * 2016-03-10 2018-11-23 莫门蒂夫性能材料股份有限公司 包括有机硅氧烷纳米胶乳的组合物和有机硅氧烷纳米胶乳的制备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN108884226A (zh) * 2016-03-10 2018-11-23 莫门蒂夫性能材料股份有限公司 包括有机硅氧烷纳米胶乳的组合物和有机硅氧烷纳米胶乳的制备
JP2019509381A (ja) * 2016-03-10 2019-04-04 モメンティブ パフォーマンス マテリアルズ インコーポレイテッド オルガノシロキサンナノラテックスを含む組成物およびオルガノシロキサンナノラテックスの調製

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