JPH09208470A - 珪素及び窒素を含む化合物を主剤としてなる抗腫瘍剤 - Google Patents
珪素及び窒素を含む化合物を主剤としてなる抗腫瘍剤Info
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- JPH09208470A JPH09208470A JP8015484A JP1548496A JPH09208470A JP H09208470 A JPH09208470 A JP H09208470A JP 8015484 A JP8015484 A JP 8015484A JP 1548496 A JP1548496 A JP 1548496A JP H09208470 A JPH09208470 A JP H09208470A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】アミノ基とシリル基を有する有機化合物及びア
ドリアマイシンの混合物を主剤とする抗腫瘍剤に関す
る。 【構成】下記構造式(A)又は構造式(B)で表わされ
る化合物とアドリアマイシンとの混合物からなる抗腫瘍
剤。 【化1】 【化2】 [式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8は水
素または炭素数1から10のアルキル基、アリール基、
アラルキル基を表す。さらにR1とR2,R5とR6の対は
アルキレン、アリーレン、アラルキレンで結合していて
もよい。]
ドリアマイシンの混合物を主剤とする抗腫瘍剤に関す
る。 【構成】下記構造式(A)又は構造式(B)で表わされ
る化合物とアドリアマイシンとの混合物からなる抗腫瘍
剤。 【化1】 【化2】 [式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8は水
素または炭素数1から10のアルキル基、アリール基、
アラルキル基を表す。さらにR1とR2,R5とR6の対は
アルキレン、アリーレン、アラルキレンで結合していて
もよい。]
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアミノ基とシリル基を有
する有機化合物及びアドリアマイシンの混合物を主剤と
する抗腫瘍剤に関するものである。
する有機化合物及びアドリアマイシンの混合物を主剤と
する抗腫瘍剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】化学療法における従来の抗腫瘍剤は抗生
物質系(アドリアマイシンなど)および代謝拮抗剤系
(5−フルオロウラシルなど)に大別される。これらは
それぞれ、濃度依存性薬剤および時間依存性薬剤という
特徴を有しているが、いずれも正常細胞への毒性が高い
という問題点を併せ持つ。近年、外科療法技術の向上に
伴いますます化学療法、特に、副作用を極力軽減した抗
腫瘍剤への期待が高まりつつある。有機ケイ素化合物は
ロシアのVoronkovらによってその強い生理活性
が見いだされ(シトラトン類)、詳細に検討されてきて
いる。しかしながらシトラトン類は置換基によっては猛
毒であり、青酸やストリキニーネより毒性が強いものも
ある。近年、信越化学および慶応大学のグループは種々
の有機ケイ素化合物の抗腫瘍特性に関して検討し、比較
的低毒性、高活性な抗腫瘍剤の開発を行なってきている
(日化誌、1990、No.5,566−574)。発
明者らはすでに珪素と窒素を合わせ持つ化合物(以下、
サイラミン類化合物という)の抗腫瘍特性に関して追及
することにより新しい環状及び鎖状サイラミン化合物の
抗腫瘍剤を開発してきている(特願平6−157518
号及び特願平6−157519号参照)。しかしなが
ら、これらのサイラミン化合物はアドリアマイシンなど
の抗腫瘍剤に比べて毒性が極めて低いものの、その抗腫
瘍活性が1/10程度と低く、問題があった。
物質系(アドリアマイシンなど)および代謝拮抗剤系
(5−フルオロウラシルなど)に大別される。これらは
それぞれ、濃度依存性薬剤および時間依存性薬剤という
特徴を有しているが、いずれも正常細胞への毒性が高い
という問題点を併せ持つ。近年、外科療法技術の向上に
伴いますます化学療法、特に、副作用を極力軽減した抗
腫瘍剤への期待が高まりつつある。有機ケイ素化合物は
ロシアのVoronkovらによってその強い生理活性
が見いだされ(シトラトン類)、詳細に検討されてきて
いる。しかしながらシトラトン類は置換基によっては猛
毒であり、青酸やストリキニーネより毒性が強いものも
ある。近年、信越化学および慶応大学のグループは種々
の有機ケイ素化合物の抗腫瘍特性に関して検討し、比較
的低毒性、高活性な抗腫瘍剤の開発を行なってきている
(日化誌、1990、No.5,566−574)。発
明者らはすでに珪素と窒素を合わせ持つ化合物(以下、
サイラミン類化合物という)の抗腫瘍特性に関して追及
することにより新しい環状及び鎖状サイラミン化合物の
抗腫瘍剤を開発してきている(特願平6−157518
号及び特願平6−157519号参照)。しかしなが
ら、これらのサイラミン化合物はアドリアマイシンなど
の抗腫瘍剤に比べて毒性が極めて低いものの、その抗腫
瘍活性が1/10程度と低く、問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述したよう
なサイラミン化合物の問題点を解決し、さらに低毒性で
高性能な新規抗腫瘍剤を提供することを主目的とする。
なサイラミン化合物の問題点を解決し、さらに低毒性で
高性能な新規抗腫瘍剤を提供することを主目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記構
造式(A)で表わされる化合物
造式(A)で表わされる化合物
【0005】
【化3】
【0006】[式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6,
R7,R8は水素または炭素数1から10のアルキル基、
アリール基、アラルキル基を表す。さらにR1とR2,R
5とR6の対はアルキレン、アリーレン、アラルキレンで
結合していてもよい。]とアドリアマイシンとの混合物
からなる抗腫瘍剤、及び、下記構造式(B)で表わされ
る化合物
R7,R8は水素または炭素数1から10のアルキル基、
アリール基、アラルキル基を表す。さらにR1とR2,R
5とR6の対はアルキレン、アリーレン、アラルキレンで
結合していてもよい。]とアドリアマイシンとの混合物
からなる抗腫瘍剤、及び、下記構造式(B)で表わされ
る化合物
【0006】
【化4】
【0007】[式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6,
R7,R8は水素または炭素数1から10のアルキル基、
アリール基、アラルキル基を表す。さらにR1とR3,R
6とR7の対はアルキレン、アリーレン、アラルキレンで
結合していてもよい。]とアドリアマイシンとの混合物
からなる抗腫瘍剤である。
R7,R8は水素または炭素数1から10のアルキル基、
アリール基、アラルキル基を表す。さらにR1とR3,R
6とR7の対はアルキレン、アリーレン、アラルキレンで
結合していてもよい。]とアドリアマイシンとの混合物
からなる抗腫瘍剤である。
【0008】即ち、本発明においては、従来の抗生物質
系の抗腫瘍剤であるアドリアマイシンとサイラミン類化
合物を組み合わせることによって相剰的に抗腫瘍特性が
作用し、その結果、アドリアマイシン単独の毒性を相対
的に低下させることができる。本発明で使用する構造式
(A)で表される化合物として、4,7,13,16−
テトラエチル−1,1,10,10−テトラメチル−
4,7,13,16−テトラアザ−1,10−ジシラシ
クロオクタデカン、1,1,4,7,10,10,1
3,16−オクタメチル−4,7,13,16−テトラ
アザ−1,10−ジシラシクロオクタデカン、1,1,
4,7,10,10,13,16−オクタエチル−4,
7,13,16−テトラアザ−1,10−ジシラシクロ
オクタデカン等を挙げることが出来る。
系の抗腫瘍剤であるアドリアマイシンとサイラミン類化
合物を組み合わせることによって相剰的に抗腫瘍特性が
作用し、その結果、アドリアマイシン単独の毒性を相対
的に低下させることができる。本発明で使用する構造式
(A)で表される化合物として、4,7,13,16−
テトラエチル−1,1,10,10−テトラメチル−
4,7,13,16−テトラアザ−1,10−ジシラシ
クロオクタデカン、1,1,4,7,10,10,1
3,16−オクタメチル−4,7,13,16−テトラ
アザ−1,10−ジシラシクロオクタデカン、1,1,
4,7,10,10,13,16−オクタエチル−4,
7,13,16−テトラアザ−1,10−ジシラシクロ
オクタデカン等を挙げることが出来る。
【0009】これらの化合物は、先に出願した特願平6
−157518号に記載した方法によって得られる。即
ち、アルカリ金属化合物、例えばブチルリチウムを触媒
とし一般式(X) H2C=CH−SiR1R2CH=CH2 (X) [R1およびR2は前記と同義である。]で表せるビニル
シラン化合物と一般式(Y) HNR1CH2CH2NHR2 (Y) [R1およびR2は前記と同義である。]で表されるN,
N’置換エチレンジアミン誘導体との反応によって合成
することができる。その反応機構としては、ビニルシラ
ン化合物とエチレンジアミン誘導体とが反応し、次いで
閉環する所謂環状2段付加反応と考えられる。その反応
式を示すと次の通りである。
−157518号に記載した方法によって得られる。即
ち、アルカリ金属化合物、例えばブチルリチウムを触媒
とし一般式(X) H2C=CH−SiR1R2CH=CH2 (X) [R1およびR2は前記と同義である。]で表せるビニル
シラン化合物と一般式(Y) HNR1CH2CH2NHR2 (Y) [R1およびR2は前記と同義である。]で表されるN,
N’置換エチレンジアミン誘導体との反応によって合成
することができる。その反応機構としては、ビニルシラ
ン化合物とエチレンジアミン誘導体とが反応し、次いで
閉環する所謂環状2段付加反応と考えられる。その反応
式を示すと次の通りである。
【0010】
【化5】
【0011】本発明で使用する構造式(B)で表される
化合物として、3,6,12,15−テトラエチル−
9,9−ジメチル−3,6,12,15−テトラアザ−
9−シラヘプタデカン、6,12−ジエチル−9,9−
ジメチル−3,6,12,15−テトラアザ−9−シラ
ヘプタデカン、4,7,7,10−テトラメチル−1,
4,10,13−テトラアザ−7−シラトリデカン、
4,10−ジエチル−7,7−ジメチル−1,4,1
0,13−テトラアザ−7−シラトリデカン等を挙げる
ことができる。
化合物として、3,6,12,15−テトラエチル−
9,9−ジメチル−3,6,12,15−テトラアザ−
9−シラヘプタデカン、6,12−ジエチル−9,9−
ジメチル−3,6,12,15−テトラアザ−9−シラ
ヘプタデカン、4,7,7,10−テトラメチル−1,
4,10,13−テトラアザ−7−シラトリデカン、
4,10−ジエチル−7,7−ジメチル−1,4,1
0,13−テトラアザ−7−シラトリデカン等を挙げる
ことができる。
【0012】これらの化合物の製造方法は先に示した特
願平6−157518号に記載した方法によって得られ
る。即ち、ビス(α、β−不飽和)シラン誘導体とアミ
ンとをアルカリ金属化合物を触媒として付加反応させる
ことによって得られる。この反応はアルカリ金属化合物
の存在下で行うことが好ましく、使用するアルカリ金属
触媒の調製法は極めて限定されており、使用するアミン
と特定の有機アルカリ金属との反応によって得られる。
使用される有機アルカリ金属としては、リチウムジイソ
プロピルアミドに代表される嵩高いリチウムアミド、ナ
トリウムアミドおよびカリウムアミド、ブチルリチウ
ム、ジフェニルリチウムなどのアルキル及びアリールリ
チウム、アラルキルリチウムなどがある。また、水素化
リチウム、水素化ナトリウムおよび水素化カリウムを使
うことも可能である。アルカリ金属化合物のアミンに対
するモル比は0.01倍モルないし100倍モルで可能
であり、0.1倍モルないし3倍モルがより好ましい。
願平6−157518号に記載した方法によって得られ
る。即ち、ビス(α、β−不飽和)シラン誘導体とアミ
ンとをアルカリ金属化合物を触媒として付加反応させる
ことによって得られる。この反応はアルカリ金属化合物
の存在下で行うことが好ましく、使用するアルカリ金属
触媒の調製法は極めて限定されており、使用するアミン
と特定の有機アルカリ金属との反応によって得られる。
使用される有機アルカリ金属としては、リチウムジイソ
プロピルアミドに代表される嵩高いリチウムアミド、ナ
トリウムアミドおよびカリウムアミド、ブチルリチウ
ム、ジフェニルリチウムなどのアルキル及びアリールリ
チウム、アラルキルリチウムなどがある。また、水素化
リチウム、水素化ナトリウムおよび水素化カリウムを使
うことも可能である。アルカリ金属化合物のアミンに対
するモル比は0.01倍モルないし100倍モルで可能
であり、0.1倍モルないし3倍モルがより好ましい。
【0013】この反応は、不活性溶媒の存在下で行うこ
ともできる。溶媒としてはジエチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジグライ
ム等のエーテル類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、オクタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素ジメチルスルホキシド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリックトリア
ミド等の非プロトン性極性溶媒等、反応条件下でアルカ
リ金属アミド触媒と反応しない液体を用いることができ
る。この中でテトラヒドロフラン等のエーテル類、ベン
ゼン等の芳香族炭化水素類及びヘキサン等の脂肪族炭化
水素類が好ましい。用いる溶媒の量は体積でビス(α、
β−不飽和)シラン誘導体の0.1ないし50倍が好ま
しく、より好ましくは0.5ないし20倍である。溶媒
の相対量が多くなると反応は一般に遅くなる。反応を行
う温度については特に制限はないが、−78℃ないし1
50℃が好ましくより好ましくは0℃ないし80℃であ
る。また反応時間に制限はないが1分ないし1000時
間が好ましく、更に好ましくは10分ないし100時間
である。
ともできる。溶媒としてはジエチルエーテル、ジオキサ
ン、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジグライ
ム等のエーテル類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、オクタン等の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン
等の芳香族炭化水素ジメチルスルホキシド、N,N−ジ
メチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリックトリア
ミド等の非プロトン性極性溶媒等、反応条件下でアルカ
リ金属アミド触媒と反応しない液体を用いることができ
る。この中でテトラヒドロフラン等のエーテル類、ベン
ゼン等の芳香族炭化水素類及びヘキサン等の脂肪族炭化
水素類が好ましい。用いる溶媒の量は体積でビス(α、
β−不飽和)シラン誘導体の0.1ないし50倍が好ま
しく、より好ましくは0.5ないし20倍である。溶媒
の相対量が多くなると反応は一般に遅くなる。反応を行
う温度については特に制限はないが、−78℃ないし1
50℃が好ましくより好ましくは0℃ないし80℃であ
る。また反応時間に制限はないが1分ないし1000時
間が好ましく、更に好ましくは10分ないし100時間
である。
【0014】これらの環状及び鎖状サイラミン化合物
(以下、単にサイラミン化合物という)とアドリアマイ
シンを混合し、抗腫瘍剤としての評価を行う。これら環
状及び鎖状サイラミン化合物とアドリアマイシンとの混
合比は重量で0.01から500が良く、より好ましく
は0.1から50である。サイラミン化合物とアドリア
マイシンとの混合には溶媒を使うこともできる。使われ
る溶媒としては水の他にリン酸バッファーやHEPES
バッファーなど各種緩衝液が用いられる。また、サイラ
ミンの溶解性向上のため、エタノールを混入することも
可能である。溶媒の使用量は任意であるが、サイラミン
に対して重量比で0.1から500位が適当である。こ
のようにして得られたサイラミン/アドリアマイシン混
合溶液は殺菌後腫瘍に投与される。殺菌法はあらゆるも
のが可能であるが、オートクレープ及び0.22μmの
シリンジフィルタが簡便で都合がよい。薬剤の投与は癌
の大きさに対してそれぞれ異なるが、アドリアマイシン
に対して0.01mg/kgから100mg/kg,サ
イラミン化合物に対して0.1mgから1000mg/
kgが良く、アドリアマイシンに対して0.1mg/k
gから10mg/kg、サイラミン化合物に対して1m
gから200mg/kgが最も適当である。投与部位は
皮下、腹腔、経口、静脈及び動脈注射いずれも可能であ
る。
(以下、単にサイラミン化合物という)とアドリアマイ
シンを混合し、抗腫瘍剤としての評価を行う。これら環
状及び鎖状サイラミン化合物とアドリアマイシンとの混
合比は重量で0.01から500が良く、より好ましく
は0.1から50である。サイラミン化合物とアドリア
マイシンとの混合には溶媒を使うこともできる。使われ
る溶媒としては水の他にリン酸バッファーやHEPES
バッファーなど各種緩衝液が用いられる。また、サイラ
ミンの溶解性向上のため、エタノールを混入することも
可能である。溶媒の使用量は任意であるが、サイラミン
に対して重量比で0.1から500位が適当である。こ
のようにして得られたサイラミン/アドリアマイシン混
合溶液は殺菌後腫瘍に投与される。殺菌法はあらゆるも
のが可能であるが、オートクレープ及び0.22μmの
シリンジフィルタが簡便で都合がよい。薬剤の投与は癌
の大きさに対してそれぞれ異なるが、アドリアマイシン
に対して0.01mg/kgから100mg/kg,サ
イラミン化合物に対して0.1mgから1000mg/
kgが良く、アドリアマイシンに対して0.1mg/k
gから10mg/kg、サイラミン化合物に対して1m
gから200mg/kgが最も適当である。投与部位は
皮下、腹腔、経口、静脈及び動脈注射いずれも可能であ
る。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、これらの実施例は本発明の範囲をなんら限定す
るものではない。 実施例1 まずCDF1(♀)マウス6匹にP388マウス白血病
細胞1.0×106cellsを投与し、担癌マウスを
作製した。1日後、5日後及び9日後にそれぞれ、下記
の構造式(C)を有する4,7,13,16−テトラエ
チル−1,1,10,10−テトラメチル−4,7,1
3,16−テトラアザ−1,10−ジシラシクロオクタ
デカンとアドリアマイシンの混合物(それぞれ投与量5
0mg/kgと4mg/kg)を腹腔投与した。25日
目及び27日目に1匹ずつ死亡し、他の4匹は60日間
生存した。投与日数と生存割合との関係を図1aに示し
た。また、投与日数と体重減少とを後述する対照群
(b,c及びdを)と比較して図2aに示した。図2a
より体重減少は対照群に比して僅かであった。
するが、これらの実施例は本発明の範囲をなんら限定す
るものではない。 実施例1 まずCDF1(♀)マウス6匹にP388マウス白血病
細胞1.0×106cellsを投与し、担癌マウスを
作製した。1日後、5日後及び9日後にそれぞれ、下記
の構造式(C)を有する4,7,13,16−テトラエ
チル−1,1,10,10−テトラメチル−4,7,1
3,16−テトラアザ−1,10−ジシラシクロオクタ
デカンとアドリアマイシンの混合物(それぞれ投与量5
0mg/kgと4mg/kg)を腹腔投与した。25日
目及び27日目に1匹ずつ死亡し、他の4匹は60日間
生存した。投与日数と生存割合との関係を図1aに示し
た。また、投与日数と体重減少とを後述する対照群
(b,c及びdを)と比較して図2aに示した。図2a
より体重減少は対照群に比して僅かであった。
【0016】
【化6】
【0017】参考例1 実施例1と同様に担癌マウスを作製し1日後、5日後及
び9日後にそれぞれ、リン酸緩衝液(ph=7.4;イ
オン強度=0.1)0.1ml/10gを腹腔投与し
た。12日目に5匹、14日目に1匹死亡した。投与日
数と生存割合との関係を図1bに示した。 参考例2 実施例1と同様に担癌マウスを作製し1日後、5日後及
び9日後にそれぞれ、化合物C50mg/kgを腹腔投
与した。11日目に1匹、12日目に2匹,13日目に
2匹死亡した。投与日数と生存割合との関係を図1cに
示した。 参考例3 実施例1と同様に担癌マウスを作製し1日後、5日後及
び9日後にそれぞれ、アドリアマイシン4mg/kgを
腹腔投与した。23日目に1匹、25日目に2匹,24
日目に1匹死亡した.投与日数と生存割合との関係を図
1dに示した。アドリアマイシン投与後の体重の減少を
図2dに示した。この図より体重の減少は実施例1より
大きかった。
び9日後にそれぞれ、リン酸緩衝液(ph=7.4;イ
オン強度=0.1)0.1ml/10gを腹腔投与し
た。12日目に5匹、14日目に1匹死亡した。投与日
数と生存割合との関係を図1bに示した。 参考例2 実施例1と同様に担癌マウスを作製し1日後、5日後及
び9日後にそれぞれ、化合物C50mg/kgを腹腔投
与した。11日目に1匹、12日目に2匹,13日目に
2匹死亡した。投与日数と生存割合との関係を図1cに
示した。 参考例3 実施例1と同様に担癌マウスを作製し1日後、5日後及
び9日後にそれぞれ、アドリアマイシン4mg/kgを
腹腔投与した。23日目に1匹、25日目に2匹,24
日目に1匹死亡した.投与日数と生存割合との関係を図
1dに示した。アドリアマイシン投与後の体重の減少を
図2dに示した。この図より体重の減少は実施例1より
大きかった。
【0018】実施例2 CDF1(♀)マウス6匹にP388マウス白血病細胞
1.0×106cellsを投与し、担癌マウスを作製
した。1日後、5日後及び9日後にそれぞれ、化合物
(C)とアドリアマイシンの混合物(それぞれ投与量5
0mg/kgと4mg/kg)を腹腔投与した。また2
日後、3日後、4日後、6日後、7日後、8日後、に化
合物(C)50mg/kgを腹腔投与した。60日後6
匹すべてが生存していた。
1.0×106cellsを投与し、担癌マウスを作製
した。1日後、5日後及び9日後にそれぞれ、化合物
(C)とアドリアマイシンの混合物(それぞれ投与量5
0mg/kgと4mg/kg)を腹腔投与した。また2
日後、3日後、4日後、6日後、7日後、8日後、に化
合物(C)50mg/kgを腹腔投与した。60日後6
匹すべてが生存していた。
【0019】参考例4 実施例2と同様に担癌マウスを作製し、1日から9日ま
で毎日1回、リン酸緩衝液(ph=7.4;イオン強度
=0.1)0.1ml/10gを腹腔投与した。12日
目に5匹、13日目に1匹死亡した。 参考例5 実施例1と同様に担癌マウスを作製し、1日から9日ま
で毎日1回、化合物D50mg/kgを腹腔投与した。
14日目に1匹、15日目に2匹,17日目に1、18
日目に2匹死亡した。
で毎日1回、リン酸緩衝液(ph=7.4;イオン強度
=0.1)0.1ml/10gを腹腔投与した。12日
目に5匹、13日目に1匹死亡した。 参考例5 実施例1と同様に担癌マウスを作製し、1日から9日ま
で毎日1回、化合物D50mg/kgを腹腔投与した。
14日目に1匹、15日目に2匹,17日目に1、18
日目に2匹死亡した。
【0020】実施例3 まず、CDF1(♀)マウス6匹にP388マウス白血
病細胞1.0×106cellsを投与し、担癌マウス
を作製した。1日後、5日後及び9日後にそれぞれ、下
記の構造式(D)を有する3,6,12,15−テトラ
エチル−9,9−ジメチル−3,6,12,15−テト
ラアザ−9−シラヘプタデカンとアドリアマイシンの混
合物(それぞれ投与量50mg/kgと4mg/kg)
を腹腔投与した。23日目、25日目および30日目に
1匹ずつ死亡し、他の3匹は60日間生存した。また、
体重減少も後述する対照群に比べて僅かであった。
病細胞1.0×106cellsを投与し、担癌マウス
を作製した。1日後、5日後及び9日後にそれぞれ、下
記の構造式(D)を有する3,6,12,15−テトラ
エチル−9,9−ジメチル−3,6,12,15−テト
ラアザ−9−シラヘプタデカンとアドリアマイシンの混
合物(それぞれ投与量50mg/kgと4mg/kg)
を腹腔投与した。23日目、25日目および30日目に
1匹ずつ死亡し、他の3匹は60日間生存した。また、
体重減少も後述する対照群に比べて僅かであった。
【0021】
【化7】
【0022】参考例6 実施例1と同様に担癌マウスを作製し1日後、5日後及
び9日後にそれぞれ、化合物D50mg/kgを腹腔投
与した。11日目に2匹、12日目に1匹、13日目に
2匹、14日目に1匹死亡した。
び9日後にそれぞれ、化合物D50mg/kgを腹腔投
与した。11日目に2匹、12日目に1匹、13日目に
2匹、14日目に1匹死亡した。
【0023】
【発明の効果】本発明の鎖状及び環状サイラミン化合物
はアドリアマイシンと適当な割合で混合して用いたと
き、著しい抗腫瘍特性を発現した。アドリアマイシン単
独では毒性が強く、問題が有るものの、混合系では著し
く高い活性のため、相対的に毒性が低下しこれまでに知
られている以上に高性能の新しい抗腫瘍剤として提供さ
れた。
はアドリアマイシンと適当な割合で混合して用いたと
き、著しい抗腫瘍特性を発現した。アドリアマイシン単
独では毒性が強く、問題が有るものの、混合系では著し
く高い活性のため、相対的に毒性が低下しこれまでに知
られている以上に高性能の新しい抗腫瘍剤として提供さ
れた。
【図1】サイラミン化合物およびアドリアマイシン投与
によるマウス生存割合の継時変化(a:化合物C50m
g/kg+アドリアマイシン4mg/kg;b:リン酸
緩衝液0.1ml/10g; c:化合物C50mg/
kg; d:アドリアマイシン4mg/kg;1、5、
9日3回投与)
によるマウス生存割合の継時変化(a:化合物C50m
g/kg+アドリアマイシン4mg/kg;b:リン酸
緩衝液0.1ml/10g; c:化合物C50mg/
kg; d:アドリアマイシン4mg/kg;1、5、
9日3回投与)
【図2】サイラミン化合物およびアドリアマイシン投与
によるマウス重量の継時変化(a:化合物C50mg/
kg+アドリアマイシン4mg/kg; b:リン酸緩
衝液0.1ml/10g; c:化合物C50mg/k
g; d:アドリアマイシン4mg/kg;1、5、9
日3回投与)
によるマウス重量の継時変化(a:化合物C50mg/
kg+アドリアマイシン4mg/kg; b:リン酸緩
衝液0.1ml/10g; c:化合物C50mg/k
g; d:アドリアマイシン4mg/kg;1、5、9
日3回投与)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(A61K 31/695 31:71)
Claims (2)
- 【請求項1】下記構造式(A)で表わされる化合物 【化1】 [式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8は水
素または炭素数1から10のアルキル基、アリール基、
アラルキル基を表す。さらにR1とR2,R5とR6の対は
アルキレン、アリーレン、アラルキレンで結合していて
もよい。]とアドリアマイシンとの混合物からなる抗腫
瘍剤 - 【請求項2】下記構造式(B)で表わされる化合物 【化2】 [式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6,R7,R8は水
素または炭素数1から10のアルキル基、アリール基、
アラルキル基を表す。さらにR1とR3,R6とR7の対は
アルキレン、アリーレン、アラルキレンで結合していて
もよい。]とアドリアマイシンとの混合物からなる抗腫
瘍剤
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01548496A JP3674724B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 珪素及び窒素を含む化合物を主剤としてなる抗腫瘍剤 |
| CNB971900493A CN1195525C (zh) | 1996-01-31 | 1997-01-29 | 以含硅和氮的化合物为主剂的抗肿瘤剂 |
| EP97901772A EP0819432B1 (en) | 1996-01-31 | 1997-01-29 | Antitumor agents comprising as the principal agent compounds containing silicon and nitrogen |
| DE69728220T DE69728220T2 (de) | 1996-01-31 | 1997-01-29 | Antitumormittel mit silizium und stickstoff enthaltenden verbindungen als hauptbestandteil |
| KR1019970705991A KR100411027B1 (ko) | 1996-01-31 | 1997-01-29 | 규소및질소를함유한화합물을주제로한항종양제 |
| US08/913,219 US5910485A (en) | 1996-01-31 | 1997-01-29 | Antitumor agents comprising as the principal compounds containing silicon and nitrogen |
| PCT/JP1997/000200 WO1997027859A1 (en) | 1996-01-31 | 1997-01-29 | Antitumor agents comprising as the principal agent compounds containing silicon and nitrogen |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01548496A JP3674724B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 珪素及び窒素を含む化合物を主剤としてなる抗腫瘍剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09208470A true JPH09208470A (ja) | 1997-08-12 |
| JP3674724B2 JP3674724B2 (ja) | 2005-07-20 |
Family
ID=11890078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01548496A Expired - Fee Related JP3674724B2 (ja) | 1996-01-31 | 1996-01-31 | 珪素及び窒素を含む化合物を主剤としてなる抗腫瘍剤 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3674724B2 (ja) |
| KR (1) | KR100411027B1 (ja) |
| CN (1) | CN1195525C (ja) |
-
1996
- 1996-01-31 JP JP01548496A patent/JP3674724B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1997
- 1997-01-29 CN CNB971900493A patent/CN1195525C/zh not_active Expired - Fee Related
- 1997-01-29 KR KR1019970705991A patent/KR100411027B1/ko not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3674724B2 (ja) | 2005-07-20 |
| KR100411027B1 (ko) | 2004-03-31 |
| CN1178466A (zh) | 1998-04-08 |
| KR19980702585A (ko) | 1998-07-15 |
| CN1195525C (zh) | 2005-04-06 |
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