JPH09208507A - 蛋白質標識のための放射性ハロゲン化小分子の合成方法 - Google Patents

蛋白質標識のための放射性ハロゲン化小分子の合成方法

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JPH09208507A
JPH09208507A JP8218888A JP21888896A JPH09208507A JP H09208507 A JPH09208507 A JP H09208507A JP 8218888 A JP8218888 A JP 8218888A JP 21888896 A JP21888896 A JP 21888896A JP H09208507 A JPH09208507 A JP H09208507A
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Alan R Fritzberg
リチャード フリッツバーグ アラン
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シュスター ショウンズ ディビッド
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血清中のフェリチン濃度のインビトロ(in v
itro)診断的測定に用いる蛋白質標識のための放射性ハ
ロゲン化小分子を合成する。 【解決手段】 放射性ハロゲン化小分子合成物として、
*Xがヨウ素,臭素,弗素或いはアスタチンの放射性同
位元素であり、Ar が芳香族又は複素式芳香族環であ
り、Rが、前記放射性同位元素が置換される上記の環を
強く活性化せず、蛋白質の抱合に適する官能基をもつ短
鎖置換基である *X−Ar −Rの式により表明される小
分子合成物を得るために、上記官能基を有機金属グルー
プで置換し、これによる生成物の前駆物質グループを官
能基に転換するとともに、上記金属グループを除去し、
放射性同位元素を置換するために、官能基含有生成物を
ハロ脱メタル化する工程を加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は臨床的診断および治療に有用な蛋
白質、特に抗体、を標識するための放射性ハロゲン化小
分子、および蛋白質分子に高い比放射能放射性ハロゲン
を導入する方法に関する。
【0002】放射性ハロゲン化蛋白質は広範囲にわたる
科学的研究の対象物であったし、invitroとin vivo の
両方の各種の臨床的応用に有効であるという見込があ
る。例えば、放射性ヨウ素化フェリチンは血清中のフェ
リチン濃度のin vitro 診断的測定に用いられる。放射
性ヨウ素化甲状腺刺激ホルモンは同様の検定に用いられ
る。
【0003】ハロゲンの放射性核種は診断的撮影および
放射線療法の両方にとって非常に魅力的なものとする性
質をもつ、例えば、ヨウ素-123としての放射性ヨウ素
(T 1/2 =13h 、 159Ke Vガンマ、電子捕獲)は現
在のガンマカメラによる撮影には殆ど理想的であり、ヨ
ウ素-131(T 1/2 =8d 、 364Ke Vガンマ、ベータ
粒子)は、より質の低い像を作るけれども、甲状腺の臨
床的放射線療法に有効であることが焼成されている。同
様に、臭素‐75(T 1/2 = 1.6h 、陽電子)および臭
素‐76(T 1/2 =16h 、陽電子)のような臭素放射性
核種は陽電子断層撮影にとってよい性質をもち、臭素‐
77(T 1/2 = 2.4d 、いくつかのガンマ、電子捕獲)
は放射線療法にとってよい性質をもつ、弗素‐18(T 1
/2 =110min、陽電子)およびアスタチン‐21(T 1/
2 = 7.2h 、アルファ粒子)のような他の放射性ハロゲ
ンはまた放射線撮影および放射線療法にとって将来有望
な物質である。
【0004】その高い特異性と腫瘍細胞表面の抗原に対
する親和性により癌組織に局在するモノクローナル抗体
の開発は診断と治療に対する放射線標識抗体の臨床的応
用の期待を増した。抗体はその高い特異性により、癌部
位に放射能を放出する特異的放射性核種を付着させる担
体分子として有望である。
【0005】残念ながら、in vivo で使用するための放
射性ハロゲン標識抗体の日常的な臨床的診断または治療
への応用は今のところない。抗体や他の蛋白質の直接的
放射性ハロゲン標識は難しいことが分っている。抗体は
放射線標識反応条件に対していろいろな感受性を示し、
放射性ハロゲン化に必要な酸化反応条件は特に有毒であ
る。蛋白質の直接的放射性ヨウ素化は日常的となってき
ているが、蛋白質の生物学的活性の無視できない減少が
起ることが非常によくある。付着した放射性ラベルの安
定もいろいろ変化すると考えられる。例えば、抗体から
の放射性ヨウ素の喪失はある標識抗体では24時間で50%
にも上ることが分っている。放射性臭素化は放射性ヨウ
素化よりも強い酸化反応条件を必要とし、蛋白質を直接
に放射性臭素化する試みは、高価で面倒であるけれども
酵素を酸化剤として使用しなければ、成功例は少ない。
さらに、蛋白質の直接的放射性ハロゲン化は先ずチロジ
ル残基で起り、チロジンの放射化フェノール環は結果と
して生ずるオルト‐置換放射性ハロゲンラベルの固有の
電子的不安定の一因となっている。放射性ハロゲンラベ
ルはまた立体障害効果の原因にもなっており、さらに構
造的に同じ甲状腺ホルモン、すなわちチロキシンを異化
するディオディナーゼ酵素に利用できる。
【0006】直接的な放射性ハロゲン化に必要な厳しい
反応条件に蛋白質をおくのを回避する1つのアプローチ
は別々の反応容器中で放射線標識され、その結果緩い反
応条件下で蛋白質にカップルされる小さな分子の使用で
ある。このアプローチは市販されているBolton ‐Hun
ter 試薬、N‐スクシンイミジル‐3‐(4‐ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート、の基本である。それによ
り、中程度の放射性標識収量が放射性ヨウ素を用いて得
られているが(放射性蛋白質の35〜60%収量)、放射性
ヨウ素ラベルの安定性は化学的に類似した放射性ヨウ素
化チロジル残基について述べられているのと同じ問題を
こうむる。同様に、市販されているWood's 試薬、メチ
ル‐4‐ヒドロキシベンズイミデート、は蛋白質への付
着の前に放射性ヨウ素化することができる。しかしなが
ら、放射性ヨウ素化生成物はまたオルト‐ヨウ素化フェ
ノールの固有の不安定性にも見舞われる。これらの試薬
は望まれるだけの安定な放射性ラベルを生じないけれど
も、蛋白質の非活性化はその使用からは少ししか起らな
いので、それは放射性ヨウ素化に広く利用されている。
【0007】活性化芳香族環は高い比放射能放射性ヨウ
素をこれらの分子に導入するために必要であるのでフェ
ノール環はBolton ‐Hunter 試薬とWood's 試薬の両
方に利用される。放射性ラベルがより安定にくっつくよ
うに、放射性ハロゲンをフェノール以外の芳香族環を含
む小さな分子に導入することが非常に望ましい;さら
に、ヒドロキシルが存在しないならば、放射性ラベルは
電子および立体障害効果を余り受けない。
【0008】文献の中の最近の報告は、高比放射能放射
性ハロゲンを前記の欠点なしに蛋白質にくっつけること
のできるより複雑な有機分子にではなくて、簡単な有機
分子の非活性化芳香族環に導入する有機金属中間体の使
用を述べている。
【0009】本発明は高比放射能ハロゲン放射性核種を
蛋白質の生物学的活性を保持する条件下で蛋白質に抱合
されうる小さな分子の非活性化芳香族環に導入する迅速
かつ有効な方法を提供する。非活性化芳香族環への放射
性ハロゲンの置換はフェノールのような活性化芳香族環
へのこれまでの方法による置換よりも安定性の高い放射
性標識蛋白質を提供する。さらに、放射性ハロゲンは、
ディオジナーゼ酵素による攻撃をうけやすくない放射性
ラベルを与えるためにヒドロキシ官能性を含まない芳香
族環のパラまたはメタのような位置に置換することがで
きる。
【0010】この方法によって、ハロアリール化合物は
次の有機金属グループ、Sn (n-Bu )5 あるいはSn
Me 5 の1つによりメタル化される。その結果生成する
アリール錫化合物は次の有機金属グループ、Hg X4
Hg (OAc )4 、BX5 、あるいはBZ5 、この場合
のXはCl 、Br 、あるいはIで、Zはアルキルあるい
はアルコキシである。この1つと部位特異反応において
メタル転移される。その結果、メタル化化合物は脱メタ
ル反応によって放射性ハロゲン化される。蛋白質への抱
合に適した官能基が放射性ハロゲン化の後あるいはむし
ろ前に加えられる。
【0011】R3 が放射性ハロゲンかあるいは前述の有
機金属グループの何れか1つであり、An は芳香族ある
いは複素式芳香族環であり、R4 は芳香族環を強く活性
化せず、蛋白質の生物学的活性を保持する短鎖置換基で
あるところの式、R3 −Ar-R4 の化合物も提供され
る。本発明の放射性ハロゲン化小分子は診断や治療に用
いられるモノクローナル抗体のような蛋白質に抱合され
うる。
【0012】本発明は、Xが放射性ハロゲンであり、A
r が芳香族または複素式芳香族環であり、Rが、放射性
ハロゲンXが置換される環Ar を強く活性化せず、蛋白
質の生物学的活性を保持する緩い、例えばアシル化、条
件下で蛋白質への抱合に適した官能基をもつ短鎖置換基
であるところの式I X−Ar −R I の放射性ハロゲン化小分子に関する。式Iの化合物は診
断または治療に用いられる試薬を提供するためにモノク
ローナル抗体あるいは血漿蛋白質のような蛋白質(ある
いは引き続いて蛋白質にカップルされるアミノ酸重合体
のような担体)にカップルされる。
【0013】ここで用いられているように、記号Xはヨ
ウ素、特にI-123、I-125、およびI-131;臭素、特に
Br-75、Br-76、およびBr-77;弗素、特にF‐18;お
よびアスタチン、特にAt -211の放射性同位元素を示
す。診断的撮影目的のための望ましい放射性ハロゲンX
はI-131を含み、ガンマカメラによる撮影にはI-123が
最も望ましい。また陽電子断層撮影にはF-18 、Br-7
5、およびBr-76が望ましい。診療的放射線療法のため
には、望まれる放射性ハロゲンXはI-131、Br-77、お
よびAt -211を含む、in vitro放射線免疫検定のための
望ましい放射性ハロゲンXはI-125とI-131を含む。本
発明により、デハロゲナーゼ酵素による異化を受けにく
い放射性ハロゲンを提供するために、放射性ハロゲンX
はデハロゲナーゼ酵素による異化を受けにくい放射性ハ
ロゲンを提供するために置換基Rに関係する環Ar 上の
パラ‐またはメタ‐位にある。
【0014】記号Ar は芳香族または複素式芳香族環を
示す。望ましい環Ar はベンゼン、ピリジン、フラン、
およびチオフェンを含み、後者の3つが水溶性促進のた
めにより好ましい。環Ar の炭素原子への放射性ハロゲ
ンの付加は芳香族または複素式芳香族環の炭素‐ハロゲ
ン結合の結合度増加によりアルキル炭素原子への付加以
上に望ましい。環Ar の性質は決定的ではなく、モノ
‐、ビ‐、トリ‐あるいはより高い環数であってもよい
が、単環は水溶性が大きいために望ましい。環Ar は全
て炭素原子から成るかあるいは窒素、酸素、または硫黄
のようなヘテロ原子から成る。ピリジン、フラン、ある
いはチオフェンのような複素式芳香族環を含んでいるこ
とにより、放射性ヨウ素化小分子抱合体の水溶性を増す
ことができる。ニトロ、スルホン酸、カルボン酸、ある
いはジアルキルアミノ基のような極性置換基を用いて、
XとRを除外して、環Ar をさらに置換することは水溶
性を促進するためにも利用される。水溶性の増進は蛋白
質との抱合反応においてより高い収率(および可能性の
より少ない凝集)を与え、抗体抱合体の好脂性の摂動を
少なくするために望ましい。他の置換基は酵素的分解に
対していくらかの調整を行うために加えられる。
【0015】記号Rは次の3つの必要条件に合致する置
換分を示す;先ず、R置換基は求電子的置換反応に対し
て環Ar を強く活性化するはずがない。別の言葉で言う
と、Rは遊離のヒドロキシあるいは1次的アミノ置換反
応により作られる増加の順にAr の電子密度を増す結合
により環Ar に結合されることはない。第2に、非抱合
あるいは開裂した放射性ハロゲン化分子が腎臓により迅
速に除去されるように、Rは短鎖置換基でなければなら
ない。このように、Rはアリール結合と蛋白質抱合のた
めの官能基の間のアルキルまたは他のスペーサ−鎖を含
むことが考えられるが、このようなスペーサー鎖は5以
下の、3以下が最も望ましいが、直鎖炭素原子を含まね
ばならない。第3に、R置換基は蛋白質の生物学的活性
を保持するアシル化またはアミジネーションのような緩
い抱合条件下での蛋白質への抱合に用いられる官能基を
もっていなければならない。このように、Rは蛋白質、
糖蛋白質、あるいは続いて蛋白質分子に抱合されるアミ
ノ酸重合体のような担体分子のアミノ酸または炭水化物
残基上の対応する官能グループ(あるいは抱合結合部
位)への共有結合のためのイミドエステルまたはイミデ
ートエステルのような官能基(ここではQと名付ける)
を与えなければならない。
【0016】前述の目的のための適切な官能基Qはフェ
ノールエステル(例えば、パラ‐ニトロフェノール)、
イミドエステル(例えば、スクシンイミドエステル)、
イミデートエステル、酸無水物、アシルスクシンイミ
ド、アルデヒド、イソチオシアネート、チオール、ジア
ゾ、アミン、ヒドラジン、ハロゲン化アルキル、マレイ
ミドのようなMichael受容器α,β‐不飽和カルボニル
化合物、および共有結合により分子を蛋白質に結合させ
るのに用いることのできる他のグループを含む。R置換
基が官能基Qの前駆物質をもつところの式Iの放射性ハ
ロゲン化小分子も提供される。適切な前駆物質はQがフ
ェノールエステル、イミドエステル、酸無水物、アシル
スクシンイミド、あるいはマレイミドであるところのカ
ルボン酸、Qがイミデートエステルであるところのニト
リル、Qがアルデヒドであるところのアルコール、Qが
イソチオシアナート、チオール、ヒドラジンあるいはア
ミンであるところのハロゲン化物、およびQがジアゾあ
るいはマレイミドであるところのアミンを含む。
【0017】代表的なR置換基はイミドエステル、アル
キルイミドエステル、アミドアルキルイミドエステル、
イミデートエステル、アルキルイミデートエステルおよ
びアミドアルキルイミデートエステルを含む。
【0018】本発明の代表的な放射性ハロゲン化小分子
は、Xが前述のような放射性ハロゲンであり、n は整数
であり、Qは前述のような官能基であるところの式IIと
IIIの化合物を含む。
【0019】
【化1】
【0020】放射性ハロゲンは芳香族環Ar のどの放射
性異性体としても位置することができるが、放射性ハロ
ゲンが立体的不安定性およびデイオディナーゼ酵素によ
る異化を受けにくくするためにパラ‐あるいはメタ‐置
換が好ましい。スペーサー成分(CH4 )n は12までで
あるが、好ましいのはわずか5の直鎖炭素原子を含む直
鎖または枝分れ鎖アルキルまたはヘテロアルキル基であ
る。最も望ましい具体例においては、わずか3の直鎖炭
素原子が官能基Qを芳香族環から分離している。すなわ
ちn =0,1,2,または3である。診断的撮影のため
にバックグラウンド放射能を迅速に取り除き、生体器官
に対する放射線量を最小にするためには、アルキルスペ
ーサー成分は、非抱合および化学的または酵素的開裂放
射性ハロゲン化化合物が心臓または肝臓における脂肪酸
分解経路を通じてよりも腎臓を通じて迅速に除去される
ように、短くしなければならない。他方、ある応用のた
めには、放射性標識アリール環と蛋白質の間の短いアル
キルまたはヘテロアルキルスペーサーが望ましいと考え
られる。
【0021】本発明の放射性ハロゲン化小分子の実例で
ある非制限的な例は、N‐スクシンイミジル3‐(4′
‐[ 131I]ヨードフェニル)‐プロピオネート、メチ
ル3‐(4′‐[ 131I]ヨードフェニル)プロピオイ
ミデート、N‐スクシンイミジル4‐[ 131I]ヨード
ベンゾエート、メチル4‐[ 131I]‐ヨードベンズイ
ミデート、N‐スクシンイミジル4‐[ 131I]‐ヨー
ドベンズアミドアセテートあるいはN‐スクシンイミジ
ル4‐[ 131I]ヨード馬尿酸エステル、メチル4‐[
131I]ヨードベンズアミドアセトイミデート、および
4‐[ 131I]ヨードベンズアミドアセトニトリルを含
む。
【0022】また、本発明によりMがSn (n-Bu )5
(Bu はブチル)、Sn Me 5 (Me はメチル)、Hg
X(XはCl 、Br またはI)、Hg OAc (OAc は
アセテート)、B(OH)4 、あるいはBZ4 (Zはわ
ずか5個、および好ましくはより少数の炭素原子を含む
アルキルまたはアルコキシ)であり、Ar とRの両者は
式Iにより定義されているところの式IV M-Ar −R IV の有機金属中間分子も提供される。有機金属基Mはパラ
‐またはメタ‐位であることが望ましい。本発明の有機
金属中間分子の実証的であるが非制限的な例は、N‐ス
クシンイミジル3‐(4′‐トリブチルスタンニルフェ
ニル)プロピオネート、メチル3‐(4′‐トリブチル
スタンニルフェニル)プロピオイミデート、N‐スクシ
ンイミジル4‐トリブチルスタンニルベンゾエート、メ
チル4‐トリブチルスタンニルベンズイミデート、N‐
スクシンイミジル4‐トリブチルスタンニルベンズアミ
ドアセテートあるいはN‐スクシンイミジル4‐トリブ
チルスタンニル馬尿酸エステル、メチル4‐トリブチル
スタンニルベンズアミドアセトイミデートおよび4‐ト
リブチルスタンニルベンズアミドアセトニトリルを含
む。
【0023】式Iの化合物を合成する方法が提供され
る。簡単に言うと、下に述べる3つの反応の1つは官能
基Qあるいは官能基Qの前駆動物質をもつハロ芳香族誘
導体の位置的異性体をメタル化するために使用される。
メタル化にはSn (n ‐Bu )5 あるいはSn Me 5
ようなトリアルキル錫試薬が用いられる。その結果生成
するアリール錫化合物は、XがBr Iあるいは好ましく
はCl で、Zがアルキルあるいはアルコキシであるとこ
ろの次の有機水銀あるいは有機ホウ素試薬、HgX4 Hg
(OAc )4 、BX5 あるいはBZ5 の1つとの部位
特異性反応においてメタル転移される。その結果生ずる
有機金属中間物質は下に述べるメタル化反応により代り
につくられる。スタンニル化あるいは別のメタル化化合
物は、官能基Qが存在してからが望ましいが、脱メタル
反応により放射性ハロゲン化される。
【0024】前記有機金属試薬は既知の化学により得ら
れ、例えばAlpha Products ,Danvers,MAから市
販されている。
【0025】式IVの有機金属中間分子の前駆動物質は既
知の化学により得られ、市販もされている。適切な前駆
物質分子は、パラ‐ブロム‐およびパラ‐ヨード安息香
酸(Pfaltz およびBauer,Stamford,Conn.)、パラ
‐ブロム‐およびパラ‐ヨードベンゾニトリル(Pfalt
z およびBauer)を含む。パラ‐ブロムフェニルプロピ
オン酸の高収率の合成は実施例1に述べる。酸の対応す
るニトリルへの転換はJ. Org. Chem.41(7):1187
ー1191,1976年に述べられているようにして行うことが
できる。アリールスタナンの合成は次の明らかに異なっ
た3つの反応のいずれか1つにより行うことができる。
第1の反応においては、ハロ芳香族化合物は−100 ℃近
くで n‐ブチルリチウムとあるいは室温でマグネシウム
と反応させ、次いでアリール金属をトリアルキル錫試薬
のハロゲン化物誘導体と反応させる。第2の反応におい
ては、ハロ芳香族化合物はヘキサアルキルジ錫およびテ
トラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムと反応
させる。第3の反応においては、ハロ芳香族化合物はト
リアルキルスタンニルアルカリ(例えば、トリメチルス
タンニルナトリウム)と0℃でテトラグライム中で反応
させる。
【0026】有機水銀および有機ホウ素中間物質の合成
は前述の方法によって(Organometallic Chem.Re
v. 1: 305ー 329,1982;Tetrahedron 38(12):1
713−1754、1982)あるいは前記アリールスタナンのメ
タル転移によって行われる。アリール錫化合物の前記有
機水銀あるいは有機ホウ素グループの1つによるメタル
転移は芳香族環への部位特異性置換を達成するために行
われる。例えば、BCl5 とのメタル転移は対応するア
リール‐BCl 4 化合物を生じ、これは次に対応するア
リール‐B(OH)4 化合物に転換されるベースとなれ
る。Hg (OAc)4 との反応は、ハロゲン化物イオン
(X)との反応によりアリール‐Hg Xにさらに転換さ
れる対応するアリール‐Hg OAc 化合物を生成する。
【0027】放射線標識されることになっている化合物
を蛋白質にくっつけるには、優れた残るグループ、例え
ばヒドロキシスクシンイミドを含むエステルにカルボン
酸前駆物質グループを転換することにより、あるいはシ
アノ前駆物質をイミデートエステルに転換することによ
って得ることができる官能基Qが必要である。このよう
な転換は蛋白質のアミノ基(例えばリジン残基)、チオ
ールあるいはヒドロキシ(あるいは余り好ましくないが
カルボキシレート)のような対応する官能基との反応へ
向って分子を活性化するものと考えることができる。ア
ルカリ金属中間物質の求核的性質により、これらの試薬
が使用される場合には、活性化イミドおよびイミデート
エステルあるいは他の求核的試薬に感受性のある前記官
能基Qはトリアルキル錫官能性を芳香族環に導入した後
でのみ合成することができる。従って、我々は、第2の
アリールスタナン合成反応は求核反応に感受性のある化
合物を製造するのに特に有用であることを認めた。活性
化イミドおよびイミデートエステルあるいは他の官能基
Qを放射性ハロゲンを導入する前につくることによっ
て、放射線化学的収率のロスと他の方法では生ずると思
われる放射線化学的不純物の取込みを避けられる。
【0028】アリール錫かそうでなければ遊離のカルボ
ン酸またはそのスタンニルエステルからのメタル化誘導
体のN‐スクシンイミジルエイテルへの転換は、無水テ
トラヒドロフラン(THF)中でジシクロヘキシルカル
ボジイミド(DCC)およびN‐ヒドロキシスクシンイ
ミド(NHS)を用いて放射線ハロゲン化ステップ前に
達成される。しかしながら、シアノ化合物からのイミデ
ートエステルの合成はアリール‐金属結合、特にアリー
ル錫結合の酸不安定性により問題とされている。このよ
うに、シアノ含有化合物はイミデートエステル生成の前
に放射性ハロゲン化される。望ましい方法は対応するハ
ロゲンゾニトリルあるいはハロアリールアルキルニトリ
ルのイミデートエステルを生成し、その後でイミデート
含有化合物をヘキサアルキルジ錫およびテトラキス(ト
リフェニルホスフィン)パラジウムを用いて(第2のア
リールスタナン合成ルートを用いて)メタル化すること
である。
【0029】対応するN‐スクシンイミジルエステルの
放射線ハロゲン化は部位特異的脱メタル反応により所望
の化合物を生成する。N‐スクシンイミジルエステルの
加水分解の可能性により、反応は反応時間を最小にする
条件を用いて行うべきである。例えば、反応物質は反応
時間を短縮することによって加水分解を最小にするため
に室温にもってくる。あるいは、加水分解が比較的遅い
反応混合物が用いられる。驚いたことには、反応混合物
に酢酸を加えるとN‐スクシンイミジルエステルの加水
分解が非常に遅くなる。例えば、4‐トリ‐n ‐ブチル
スタンニルベンゾエートのN‐スクシンイミジルエステ
ルは5%酢酸/メタノール溶液中で何ケ月も安定である
ことが認められており、例えばBolton ‐Hunter 法で
一般に経験する短時間の制限を有利に取り除いている。
【0030】放射性ハロゲン化反応混合物は精製あるい
はワークアップ工程の前に添加される稀チオ硫酸ナトリ
ウム溶液をもっていなければならない。残留する放射性
ハロゲン化物の分離はクロマトグラフィーによる分離に
よって放射性標識蛋白質の精製の前あるいは精製の間に
簡単に完了することができる。
【0031】放射性ハロゲン化反応は水、メタノール、
エタノール、あるいはその混合物のようなプロトン溶媒
中で実施される。アルコール溶媒は放射性化合物を蛋白
質溶液に加える前にうまく除去することができる(ある
いは逆もまた同じ)。しかし、非プロトン溶媒(例えば
四塩化炭素)は、2相システムは遊離の放射性ハロゲン
化物を標識化合物から分離する便利な方法を提供できる
ことから放射性ハロゲン化に使用することができる。
【0032】放射性ハロゲン化は放射線‐HPLCによ
り、例えばMe OH/1%HOAcの混合物で水中に稀
釈逆相高性能液体クロマトグラフカラム(C‐18)上で
監視し、精製することができる。
【0033】また、放射性ハロゲンの導入が所望の放射
性ハロゲン化分子を与える適切な試薬と一緒に適切な官
能基Qをもつ化合物(IV)を含むバイアルを含めた臨床
使用のための放射性薬剤キットも提供される。次いで、
放射性ハロゲン化生成物は、別々のバイアル中に与えら
れるモノクローナル抗体のような蛋白質に抱合される。
キットはまた放射性ハロゲン化蛋白質製品からの残留す
る前駆物質と不純物のクロマトグラフィーによる分離の
ための1個以上の小さなカラムを含む。
【0034】本発明は次の実施例によりさらに詳しく説
明される。
【0035】実施例1 3‐(4‐ブロムフェニル)プロピオン酸の合成 窒素下で無水テトラヒドロフラン(THF)中に溶解し
た10.0g の2,4,4,‐トリメチル‐2‐オキサゾリン(88
mモル)を含むフラスコを−78℃(ドライアイス/アセ
トン浴)で10分間平衡を保たせた。このフラスコにゆっ
くりとn-ブチルリチウム( 1.6N,85 mモル)55 mLを
加えた。次に、淡黄色の溶液は−78℃で窒素のもとで20
0mLの無水THF中に29.4g の(100mモル)4‐ブロム
ベンジル臭化物を含む第2のフラスコに移した。その添
加が完了したら、反応混合物は−78℃で20分間攪拌し
た;次に冷浴を取り外し、攪拌を3時間続けた。
【0036】飽和NH6 Cl の200mL量を加え(慎重
に)、2つの相を分離した。THF層を無水Mg SO6
上で乾燥させ、油を生成させるために蒸発させた。この
油を200mLのジメトキシエタンと100mLの3NHCl 中
に溶解し、5時間還流させるために加熱した。その結果
生ずる溶液を氷に注ぎ、淡黄褐色の固体を集めた(収
量:17g )。
【0037】この固体を約300mLの15%KOH中に溶解
し、200mLのジエチルエーテルで抽出した。KOH溶液
を氷で稀釈し、濃HCl で酸性化した。白色の沈澱物を
集め、H4 Oで十分に洗った(収量:10g )。
【0038】実施例2 4‐トリ‐n-ブチルスタンニルベンゾニトリルの合成 蒸留したばかりの無水THF中に1当量(例えば、100m
モル)の4‐ブロムベンゾニトリルを含むフラスコを窒
素のもとで約30分間約−100 ℃(ジエチルエーテル/液
体窒素浴)で平衡を保たせておいた。次に、このフラス
コに 1.1当量(例えば11 mモル)の n‐ブチルリチウム
溶液(ヘキサン中に 2.3M)を−90℃以下の反応温度を
保たせるような速度で添加した。添加が完了したら、反
応混合物を更に5分間約−100 ℃で攪拌した。
【0039】次に、無水THF中の 1.1当量(例えば、
11 mモル)のトリ‐n-ブチル錫塩化物の溶液を1滴づつ
加えた。前と同じく、その添加は反応温度を−90℃以下
に保つような速度で行った。その添加が完了したら、反
応混合物を30分間−100 ℃で攪拌した。次いで、冷浴を
取り除き、反応混合物は2時間以上で室温になるように
した。
【0040】次に、THFを回転蒸発により除去し、乳
状の油が得られた。この油をCH4Cl 4 中に溶解し、
4 Oで洗い、Mg SO6 上で乾燥させた。CH4 Cl
4 の蒸発により淡黄色の油が生成した(96%)。 132℃
/100 ミクロンでの蒸留によるこの油の精製により、H
PLC分析で85%純度の無色の油が得られた:HNMR
(CDCl 5 )δ 0.68 − 2.0(m 、27H)、 7.68
(s 、4H)。
【0041】実施例3 トリ‐n-ブチルスタンニル4‐(トリ‐n-ブチルスタン
ニル)ベンゾエートの合成 方法1:−100 ℃(ジエチルエーテル/液体窒素)に冷
やした無水THF100mL中の 2.01g(10 mモル)の4‐
ブロム安息香酸(Alfa Products )の溶液に(温度
計、添加漏斗および磁気攪拌棒を装備したフラスコ中
で)、ヘキサン(Al drich )中の13.5 mL(21 mモ
ル)の 1.55 N n-ブチルリチウムを内部温度が−90℃
を越えないような速度で1滴づつ添加した。粘性のある
混合物を−78℃にまで温め、 5.70mL( 6.83g)、21 m
モル)の塩化 n‐トリブチル錫(Aldrich)を15分以上
かけて添加した。添加が完了したら、混合物を室温にま
でもってきて、1時間攪拌した。次に、混合物に150mL
の飽和(NH6 4 SO6 溶液を添加し、混合物を150m
Lのジエチルエーテルで抽出した。上層をかん水で洗
い、乾燥し(Mg SO6 )、ろ過し、濃縮して 7.49 g
の液体が得られた。シリカゲルクロマトグラフィーによ
る精製(25%Et OAc /ヘキサン)で 2.32g(33%)
のトリ‐n-ブチルスタンニル4‐(トリ‐n-ブチルスタ
ンニル)ベンゾエートが粘性のある油として得られた:
HNMR(CCl )6 δ 0.32 − 2.70 (m 、54
H)、 7.50 (d 、J=7Hz 、2H)、 7.99 (d 、
J=7Hz 、2H)。IR(neat)1635、1450、1315cm
-1
【0042】方法2:N4 雰囲気の下で 7.6 mLのヘキ
サブチル錫(Alfa )および10 mLのトルエン中の 1.0
0g(5m モル)の4‐ブロム安息香酸(Alpha )の攪
拌した懸濁液に58mgのテトラキス(トリフェニルホスフ
ィン)パラジウム(O)(Aldrich )を添加し、混合
物を95℃で20時間攪拌した。涼しい時には、オレンジ色
の混合物が100mLの10%水性KF液と100mLのジエチル
エーテルの間で分配された。エーテル層はかん水で洗
い、乾燥し(Mg SO6 )、ろ過し、濃縮し、Kugelro
hrにより蒸留し、 1.14g(33%)のトリ‐n-ブチルスタ
ンニル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)ベンゾエート
が粘性のある油として得られた: 200ー 250℃で蒸留、
0.25mm Hg 。
【0043】実施例4 N‐スクシンイミジル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニ
ル)ベンゾエート 18.4m Lの無水THF中の 1.29g( 1.84 m モル)のト
リ‐n-ブチルスタンニル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニ
ル)ベンゾエートの溶液に417mg ( 2.02mモル)のジシ
クロヘキシルカルボジイミド(Sigma)と212mg ( 1.8
4mモル)のN‐ヒドロキシスクシンイミド(Sigma)を
添加し、混合物を室温で15時間攪拌した。固体はろ過に
よって除去し、混合物を濃縮した。シリカゲルクロマト
グラフィーにる精製(25%Et OAc (ヘキサン)で73
1mg (78%)のN‐スクシンイミジル4‐(トリ‐n-ブ
チルスタンニル)ベンゾエートが生成した: HNMR
(CDCl 5 )δ 0.50 ‐ 2.20 (m 、27H)、 2.90
(s 、4H)、 7.65 (d、J=8Hz ,2H)、 8.06
(d 、J=8Hz 、2H)、IR(niat)1780、175
0、1190、1055、980cm -1
【0044】実施例5 4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)馬尿酸の合成 6.4m LのCH5 CN中の406mg ( 0.80mモル)のN‐
スクシンイミジル4‐(トリ‐ブチルスタンニル)ベン
ゾエートの溶液に 224μL(160mg 、 1.60mモル)のE
t 5 N(Fisher )を、次いで 1.6m LのH4 O中の60
mg( 0.8m モル)のグリシン(Fisher )の溶液を加え
た。混合物を室温で1時間攪拌し、次に10m Lの5%H
Cl 水溶液と10m LのEt 4 Oの間で分配させた。Et
4 O層をかん水で洗い、乾燥し(Mg SO6 )ろ過し、
濃縮し、 374mg( 100%)の4‐(トリ‐n-ブチルスタ
ンニル)馬尿酸、その後の反応に十分純粋な粘性のある
油、が得られた: HNMR(CDCl 5 )δ 0.40 −
2.50 (m ,27H)、 3.94 ― 4.53 (m 、2H)、
6.70 ― 7.25 (m 、1H)、 7.53 (d 、J=8Hz
、2H)、 7.80 (d 、J=8Hz 、2H) 9.00 ―
9.65 (brds,1H)。IR(neat)3330、1720、163
5、153cm -1により強い吸収をもつ3600‐2300範囲。
【0045】実施例6 N‐スクシンイミジル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニ
ル)馬尿酸エステルの合成 8m LのTHF中の 375mg( 0.80mモル)の4‐(トリ
‐n-ブチルスタンニル)馬尿酸の溶液に 182mgのジシク
ロヘキシルカルボジイミド(Sigma)、次いで92mgのN
‐ヒドロキシスクシンイミド((Sigma)を加えた。混
合物を室温で6時間攪拌し、次に酢酸を3滴加えた。混
合物をろ過し、濾液を濃縮し、油っこい固体にした。シ
リカゲル上のクロマトグラフィーによる精製(50%Et
OAc /ヘキサン)により、純粋なN‐スクシンイミジ
ル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)馬尿酸エステル15
8mg (35%)が白色の固体として得られた:mp 109− 1
11℃ (Et OAc /ヘキサン);HNMR(CDCl
5 )δ 0.33 − 2.27 (m、27H)、 2.85 (s 、4
H)、 4.66 (d 、J=6Hz 、2H)、 7.02 (t、
J=6Hz 、1H)、 7.63 (d 、J=8Hz 、2
H)、 7.89 (d 、J=8Hz 、2H)。
【0046】実施例7 トリ‐n-ブチルスタンニル3‐(4′‐トリ‐n-ブチル
スタンニルフェニル)プロピオネート THF125mLとヘキサン25m L中の 2.25g(10m モル)
の3‐4′‐ブロムフェニル)プロピオン酸の溶液(N
4 雰囲気したで、N4 注入口、添加漏斗、および温度計
を備えたフラスコ中で)、を−100 ℃に冷却下(ジエチ
ルエーテル/液体窒素)。この溶液に溶液の温度が−90
℃を超えないような速度でヘキサン(Aldrich)中のブ
チルリチウムの 1.55 M溶液13.5 mL(21m モル)を1
滴づつ添加した。生成する粘性の塊を 1/2 時間以上−
75℃に温めておき、 5.70mLの塩化 n‐トリブチル錫
(Aldrich)を1分間以上1滴づつ添加した。次に、こ
の混合物を再び液状にし、30分間−75℃で攪拌した。次
に、冷浴を取り外し、混合物の温度が室温に達するまで
これを攪拌した。この混合物に100mLの飽和(NH6
4 SO6 溶液を加えた。分離漏斗の中で振った後、上層
を100mLの10%KF液と50 mLのかん水で連続的に洗
い、Mg SO6 で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、ろう状
の固形物を得た。この物質のH4 O/アセトンからの2
回の再結晶により、405mg (42%)のトリ‐n-ブチルス
タンニル3‐(4′‐トリ‐n-ブチルスタンニルフェニ
ル)プロピネートが白色粉末として生成した;mp59−60
℃;HNMR(CDCl 5 )δ 0.50 − 2.34 (m 、54
H)、 2.75 (m 、4H)、 7.23(d 、J=8Hz 、
2H)、 7.45 (d 、J=8Hz 、2H);IR(mel
t)1695、1530cm-1
【0047】実施例8 N‐スクシンイミジル3‐(4′‐トリ‐n-ブチルスタ
ンニルフェニル)プロピオネートの合成 6.5 mLの無水THF中の460mg ( 0.63 m モル)のト
リ‐n-ブチルスタンニル3‐(4′‐トリ‐n-ブチルス
タンニルフェニル)プロピオネートの溶液に143mg (
0.69 m モル)のジンクロヘキシルカルボジイミド(Si
gma)を、次いで73mg( 0.63 m モル)のN‐ヒドロキ
シスクシンイミド(Sigma)を添加した。この混合物を
24時間攪拌し、37μL(38mg、 0.63 m モル)の酢酸を
添加した。この混合物をろ過し、濃縮した。シリカゲル
クロマトグラフィー(30%Et OAc /ヘキサン)によ
る精製で、約195mg (58%)のN‐スクシンイミジル3
‐(4′‐トリ‐n-ブチルスタンニルフェニル)プロピ
オネートを粘性の油として得た:HNMR(CDCl
5 )δ 0.38 − 2.15 (m 、27H)、 2.53 − 3.32
(m 、8H)、 7.20 (d 、J=8Hz 、2H)、 7.3
8 (d 、J=8Hz 、2H);IR(neat)1820、179
0、1740、1185、1045cm-1
【0048】実施例9 メチル4‐ブロムベンズイミデートの合成 全ての固形物が溶液になるまで、20 mLのメタノール中
の 7.2g (40m モル)の4‐プロムベンゾニトリル(P
faltz とBauer)の懸濁液を通じてHCl ガスを泡立た
せた。メチル4‐ブロムベンズイミデートの塩化水素塩
の長い針晶が生成される90時間の間この混合物を4℃で
冷蔵庫の中に置いた。この塩を真空ろ過により集め、
8.17g(81%)の長い白色針晶が得られ、50 mLの氷冷1
0%Na 4CO5 溶液と50 mLのジエチルエーテルの間で
1.33gのHCl 塩を分配することによって塩基に転換し
た。ジエチルエーテル層を50 mLのかん水で洗い、Mg
SO6 で乾燥させ、ろ過し、濃縮し、ヘキサンから再結
晶して、 0.83g(60%全収率)の純メチル4‐ブロムベ
ンズイミデートを針晶として得た:mp64−65°;HNM
R(CDCl 5 )δ 3.91 (s 、3H)、 7.60 (s 、
4)H、 7.53 − 7.90 (brd 、1H) 実施例10 メチル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)ベンズイミデ
ートの合成 N4 雰囲気下トルエン2 mL中の214mg ( 1.0m モル)
のメチル4‐ブロムベンズイミデートの溶液に 1.52 m
L( 1.74g、 3.0m モル)のヘキサブチルジ錫(Al f
a)、次いで11mg( 0.01mモル)のテトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(O)(Aldrich)を加
えた。この混合物を油浴中で18時間75―80℃で加熱し
た。涼しい場合には、この混合物を10 mLの10%水性K
F液と10 mLのジエチルエーテルの間で分配させた。ジ
エチルエーテル層をMg SO6 で乾燥させ、ろ過し、濃
縮した。シリカゲルクロマトグラフィー(25%Et OA
c /ヘキサン)による油状濃縮物の精製で、226mg (53
%)の純粋な4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)ベンズ
イミデートが粘性油として得られた:HNMR(CCl
6 )δ 0.54 − 2.18 (m 、27H)、 3.87 (s 、3
H)、 7.45 (d 、J=8Hz 、2H)、 7.67 (d 、
F=8Hz 、2H);IR(neat)3340、1635cm-1
【0049】実施例11 4‐(3′‐プロピオン酸)フェニル臭化第二水銀の合
成 無水THF15 mL中の96mg( 0.30mモル)酢酸第二水銀
(Aldrich)の溶液に20℃(水浴)で 1.72 mLの酢
酸、次いでTHF1 mL中の 218mgのトリ‐n-ブチルス
タンニル3‐(4′‐トリ‐n-ブチルスタンニルフェニ
ル)プロピオネートの溶液を加えた。生成する溶液を20
℃で1時間攪拌し、15 mLの水性3%KBr 液を加え
た。さらに1時間後、白色の沈澱物が現われるまで回転
蒸発器で殆どのTHFを除去し、この混合物を15 mLの
4 Oで稀釈した。沈澱物を真空ろ過により集め、少量
のEt OHで洗い、93mg(72%)の4‐(3′プロピオ
ン酸)フェニル臭化第二水銀が白色の固形物として得ら
れた:HNMR(DMSO− d8 )δ 2.23 − 3.09
(m 、4H)、 7.15 (d 、J=8Hz 、2M)、 7.3
9(d 、J=8Hz 、2H);質量スペクトル(Cl )
m/z 431、 433(M+18.7、 6.0)、 351(27)、 13
3( 100)。
【0050】有機ホウ素グループを含むメタル転移は同
様の方法でなしとげられる。
【0051】実施例12 N‐スクシンイミジル4‐(トリブチルスタンニル)ベ
ンゾエートの放射性ヨウ素化 5%HOAc /メタノール50μL中に10ー50μg のN‐
スクシンイミジル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)ベ
ンゾエ―ト( 0.02 − 0.10 μモル)を含むバイアルに
メタノール10−20μL中の10−20μg ( 0.08 − 0.15
μモル)のN‐クロルスクシンイミドを添加した。この
溶液に10μLのNa I溶液(Delbeccosのりん酸緩衝
塩;Gibco Labo )( 100μCi ―2m Ci )を加え
た。3−5分後に、Na 4 4 7 の 0.25 μg / mL
溶液20μLを加えた。反応混合物をさらに50μLのPB
S溶液で稀釈し、容量が減少して水性のもののみになる
まで溶液の表面にN4 流を吹きつけた。75−95%の放射
線標識が得られた。この物質は下で述べるように蛋白質
標識試験に直接に使用することができる。
【0052】ヨウ素-131による放射線ヨウ素化は同じや
り方で匹敵する収率で行われた。
【0053】実施例13 放射性ハロゲン化小分子による蛋白質標識 前述の粗水性放射性ヨウ素化エステル混合物を緩衝蛋白
質溶液(PH 8.5−9)を含むバイアルに移した;ある
いは逆でもよい。抱合反応は室温で5分以内に完了し
た。抱合収率は約35〜65%の範囲に及んだ。標識蛋白質
はゲル浸透クロマトグラフィーカラムかあるいは小孔ろ
過システム(例えば、Centricon超遠心分離)の何れか
を用いて非抱合放射能から精製した。
【0054】実施例13の放射性ハロゲン化蛋白質生成物
は放射線診断や治療に用いることができる。例えば、モ
ノクローナル抗体あるいは腫瘍細胞関連抗原と特異的に
反応する抗原結合フラグメントはこの方法によって放射
性ハロゲン化することができ、哺乳動物の身体の腫瘍細
胞の位置を撮影するために使用することができる。放射
性ハロゲン化抗体の適切な量は、例えば静脈内注射によ
り、患者の体内に導入され、その後に身体をガンマカメ
ラのようなシンチレーション検出器を用いてスキャンす
る。このような放射性ハロゲン化抗体は腫瘍の放射線療
法の目的でも哺乳動物の体内に導入される。
【0055】器官あるいは疾患のある組織に集中する傾
向のある他の蛋白質やペプチドはこの方法によって同様
に放射性ハロゲン化でき、ホメオスタシスからの逸脱や
疾病状態を監視するのに利用することができる。例え
ば、放射性ハロゲン化フィブリノーゲンはin vivo 撮影
により深部の静脈血栓症をつきとめるのに使用すること
ができる。脳下垂体や他のペプチドホルモンの病気によ
る摂取の変動は同様にして監視することができる。
【0056】もっと後の例として、この明細書により放
射性ハロゲン化された抗体はin vitro放射線免疫検定に
用いることができる。
【0057】放射性ハロゲンは抱合体の非活性化芳香族
あるいは複素式芳香族環に置換されるために、前述の放
射性ハロゲン化蛋白質の全てはしっかりと放射性標識さ
れる。さらに、ヒドロキシル官能性の存在なしでパラあ
るいはメタ‐位に放射性ハロゲンを置換することによっ
て、放射性ハロゲンは身体のデイオディナーゼ酵素によ
る異化に対して感受性がより小さくなる。
【0058】実施例14 生物分布研究 フェノール含有芳香族環により常法により放射性ヨウ素
化された蛋白質に比べて、被検者の小分子の放射性ヨウ
素化蛋白質の有利なin vivo 安定性は次の動物実験によ
って証明された。実験において、放射性ヨウ素の甲状腺
取込み(首の放射能により測定)はin vivo 代謝の測度
として利用された。
【0059】12匹のマウスに実施例12の放射性ヨウ素化
製品で標識した抗体を注射した。3匹づつのグループを
注射後2時間、24時間、48時間および72時間目に殺し、
放射性ラベルの生物分布を常法により直ちに測定した。
その結果を第1図と第2図に棒グラフとして示す。ここ
では次の記号が用いられている。BL、血液;TA、
尾;Tu 、色素細胞腫;SK、皮膚;Mu 骨格筋;B
O、骨;Lu 、肺;LI、肝臓;SP、脾臓;ST、
胃;NE、首(甲状腺を含む);KI、腎臓;およびI
N、腸。その結果は代りに%線量/グラム組織あるいは
%総線量として表わされる。(%総線量を示すグラフは
血液、皮膚、筋肉および骨の全身放射能の小部分を示す
にすぎない。)甲状腺における放射能の量は最初の2時
間の基線蓄積から時間とともには増加しなかった。
【0060】24時間の安定性の比較として、追加の3匹
のマウスに既知のクロラミン‐T酸化を経て放射性ヨウ
素で直接に標識された以外の同じ抗体の同一量を注射し
た。放射性ラベルの生物分布は前記のように測定し、そ
の結果を第3図と第4図に示す。
【0061】図を見ると、24時間では被検者の生物分布
と前からの試薬の生物分布は皮膚、骨、肝臓、腎臓、お
よび腸では非常に類似していた。このことは放射性標識
抗体が同じように作用することを示している。反対に、
クロラミン‐T標識蛋白質を注射した動物においては、
胃と首が注入放射性ヨウ素のかなり大きな画分を蓄積し
ていた。このことは遊離の放射性ヨウ素はクロラミン‐
T標識蛋白質の代謝によって最もつくられ易いことを示
している。これらの比較試験結果は、被検者のパラ‐ヨ
ードフェニル標識抗体はin vivo でずっと安定であり、
このことは高比放射能放射性ヨウ素を含む非活性化芳香
族環はin vivo で代謝的にあるいはその反対に脱ヨウ素
化されないことを初めて証明した。対照データ(第3図
と第4図)は、クロラミン‐T酸化によるように直接的
に標識されようと、Bolton ‐Hunter あるいはWoods
試薬によるように間接的に標識されようと、一般に放射
性標識フェノール含有芳香族環に匹敵できると考えられ
る。
【0062】F(ab′)4 を用いた補助的な生物分布研
究は、この方法によって放射性標識された抗体画分はin
vivo 新陳代謝に対して安定であることを示した。さら
に、このタイプの放射性標識試薬は前に検討した標識全
抗体製品よりも早く取り除かれ、身体器官に72時間目に
最小の残留物を残す。
【0063】本発明は優先の具体例と共に述べられた
が、前述の明細書を読んだ後の通常技術の1つがいろい
ろな変化、相当するものの置換、およびここに述べられ
ている成分や方法に対するその他の変動を有効にするこ
とがで切るであろう。そこで、与えられる保護は特許請
求の範囲とそれに相当する物に含まれる定義によっての
み限定されると考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】放射性標識されたモノクローナル抗体の促進さ
れたin vivo 安定性を確証する生物分布比較を示す棒グ
ラフである。
【図2】放射性標識されたモノクローナル抗体の促進さ
れたin vivo 安定性を確証する生物分布比較を示す棒グ
ラフである。
【図3】放射性標識されたモノクローナル抗体の促進さ
れたin vivo 安定性を確証する生物分布比較を示す棒グ
ラフである。
【図4】放射性標識されたモノクローナル抗体の促進さ
れたin vivo 安定性を確証する生物分布比較を示す棒グ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 17/20 2115−4H C07C 57/58 47/55 2115−4H 57/60 57/58 67/307 57/60 69/65 67/307 69/76 69/65 8828−4H 211/52 69/76 9451−4H 243/22 211/52 7419−4H 323/09 243/22 7106−4H 331/28 323/09 C07D 521/00 331/28 C07F 3/12 C07D 521/00 C07K 1/13 C07F 3/12 G01N 33/534 C07K 1/13 33/58 G01N 33/534 33/60 Z 33/58 33/68 33/60 C07F 7/22 33/68 15/00 // C07F 7/22 A61K 37/04 15/00 49/02 C C07M 5:00 (72)発明者 ディビッド シュスター ショウンズ アメリカ合衆国,98117 ワシントン州, シアトル,116ス ノース ウエスト, 8311

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Xが、ヨウ素、臭素、フッ素、またはア
    スタチンの放射性同位元素であり、Ar が、芳香族環或
    いは複素環式芳香族環であり、Rが、上記放射性同位元
    素が置換されている上記環を強く活性化せず、また蛋白
    質の生物学的活性を保持する条件下で蛋白質に対する抱
    合に適した官能基をもつ短鎖置換基であるところの式* X−Ar −R をもつ放射性ハロゲン化小分子を合成する方法であっ
    て、 (a )上記官能基或いは、上記官能基の前駆物質をもつ
    ハロ芳香族化合物のハロゲンを、Sn (n-Bu )3 及び
    Sn Me 3 から選ばれる有機金属グループで置換し、 (b )段階(a )の生成物の前駆物質グループを上記官
    能基に転換し、 (c )上記有機金属グループを除去し、ヨウ素、臭素、
    フッ素またはアスタチンの放射性同位元素を置換するた
    めに、段階(a )または(b )の官能基含有生成物をハ
    ロ脱メタル化する段階、から成ることを特徴とする蛋白
    質標識のための放射性ハロゲン化小分子の合成方法。
  2. 【請求項2】 ステップ(a )のハロ芳香族化合物が、
    パラ‐またはメタ‐ハロゲン置換されている請求項1記
    載の放射性ハロゲン化小分子の合成方法。
  3. 【請求項3】 上記官能基が、 フェノールエステル、イミドエステル、イミデートエス
    テル、酸無水物、アシルスクシンイミド、アルデヒド、
    イソチオシアナート、チオール、ジアゾ、アミン、ヒド
    ラジン、ハロゲン化アルキルおよびマレイミドから選ば
    れる請求項1記載の放射性ハロゲン化小分子の合成方
    法。
  4. 【請求項4】 上記官能基の前駆物質が、カルボン酸、
    ニトリル、アルコール、及びアミンから選ばれる請求項
    1記載の放射性ハロゲン化小分子の合成方法。
  5. 【請求項5】 前記段階(a )の前駆物質が、カルボン
    酸であり、前記段階(b )の官能基が、イミドエステル
    である請求項1記載の放射性ハロゲン化小分子の合成方
    法。
  6. 【請求項6】 前記段階(a )が、(i )ハロ芳香族化
    合物を−100 ℃でn-ブチルリチウムと反応させるか、ま
    たは室温でマグネシウムと反応させ、(ii)上記(i )
    の反応生成物を前記有機金属グループと反応させる段階
    から成る請求項1記載の放射性ハロゲン化小分子の合成
    方法。
  7. 【請求項7】 ハロ芳香族化合物をヘキサアルキル錫と
    テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムと反
    応させることから成る請求項1記載の放射性ハロゲン化
    小分子の合成方法。
  8. 【請求項8】 ステップ(a )が、ハロ芳香族化合物を
    トリアルキルスタンニルアルカリと0℃でテトラグライ
    ム中で反応させることから成る請求項1記載の放射性ハ
    ロゲン化小分子の合成方法。
  9. 【請求項9】 ステップ(a )が、XがCl 、Br また
    はIであり、Zがアルキルまたはアルコキシであるとこ
    ろのHg X2 、Hg (OAc )2 、BX3 、及びBZ3
    から選ばれる有機金属化合物により、アリール錫置換化
    合物をメタル転移することから成る請求項1記載の放射
    性ハロゲン化小分子の合成方法。
  10. 【請求項10】 Xが、ヨウ素、臭素、フッ素またはア
    スタチンの放射性同位元素であり、Ar が、フェニルま
    たは複素環式芳香族環であり、Rが、上記放射性同位元
    素が置換される上記環を強く活性化せず、蛋白質の生物
    学的活性を保持する条件下で蛋白質に対する抱合に適し
    た官能基をもつ短鎖置換基であるところの式、* X−Ar −R をもつ放射性ハロゲン化小分子を合成する方法であっ
    て、 (a )上記官能基の前駆物質をもつハロ芳香族化合物の
    ハロゲンを、Sn (n-Bu )3 及びSn Me 3 から選ば
    れる有機金属グループで置換し、 (b )有機金属グループを除去し、ヨウ素、臭素、フッ
    素またはアスタチンの放射性同位元素を置換するため
    に、ステップ(a )の生成物をハロ脱メタル化し、 (c )段階(b )の生成物の前駆物質グループを上記官
    能基に転換する段階、から成ることを特徴とする蛋白質
    標識のための放射性ハロゲン化小分子の合成方法。
  11. 【請求項11】 段階(a )のハロ芳香族化合物が、パ
    ラ‐またはメタ‐ハロゲン置換されている請求項10記
    載の放射性ハロゲン化小分子の合成方法。
  12. 【請求項12】 前記官能基の前駆物質が、カルボン
    酸、ニトリル、アルコール及びアミンから選択される請
    求項10記載の放射性ハロゲン化小分子の合成方法。
  13. 【請求項13】 前記官能基が、フェノールエステル、
    イミドエステル、イミデートエステル、酸無水物、アシ
    ルスクシンイミド、アルデヒド、イソチオシアネート、
    ジアゾ、アミン、ヒドラジン、ハロゲン化アルキルおよ
    びマレイミドから選ばれる請求項10記載の放射性ハロ
    ゲン化小分子の合成方法。
  14. 【請求項14】 前記官能基の前駆物質がニトリルで、
    前記官能基がイミデートエステルである請求項10記載
    の放射性ハロゲン化小分子の合成方法。
  15. 【請求項15】 前記段階(a )が、(i )ハロ芳香族
    化合物を−100 ℃でn-ブチルリチウムと、または室温で
    マグネシウムと反応させ、(ii)上記(i )の反応生成
    物を有機金属グループと反応させることから成る請求項
    10記載の放射性ハロゲン化小分子の合成方法。
  16. 【請求項16】 前期段階(a )が、ハロ芳香族化合物
    をヘキサアルキル錫及びテトラキス(トリフェニルホス
    フィン)パラジウムと反応させることから成る請求項1
    0記載の放射性ハロゲン化小分子の合成方法。
  17. 【請求項17】 前記段階(a )が、ハロ芳香族化合物
    を0℃でテトラグライム中でトリアルキルスタンニルア
    ルカリと反応させることから成る請求項10記載の放射
    性ハロゲン化小分子の合成方法。
  18. 【請求項18】 前記段階(a )が、 *XがCl 、Br
    またはIで、Zが、アルキルまたはアルコキシであると
    ころの有機金属グループにより、アリール錫置換化合物
    をメタル転移することから成る請求項10記載の放射性
    ハロゲン化小分子の合成方法。
  19. 【請求項19】 *Xが、ヨウ素、臭素、フッ素または
    アスタチンの放射性同位元素であり、Ar が、フェニル
    または複素環式芳香族環であり、Rが、上記放射性同位
    元素が置換される上記環を強く活性化せず、蛋白質の生
    物学的活性を保持する条件下で蛋白質に対する抱合に適
    した官能基をもつ短鎖置換基であるところの、式* X−Ar −R をもつ放射性ハロゲン化小分子を合成する方法であっ
    て、 (a )対応するハロベンゾニトリルまたはハロアリール
    アルキルニトリルのイミデートエステルを生成し、 (b )ステップ(a )のイミデート含有生成物をヘキサ
    アルキル錫及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)
    パラジウムと反応させることにより、ステップ(a )の
    生成物のハロゲンを、Sn (n-Bu )3 及びSn Me5
    から選ばれる有機金属グループで置換し、 (c )上記有機金属グループを除去し、ヨウ素、臭素、
    フッ素またはアスタチンの放射性同位元素を置換させる
    ために段階(b )の生成物をハロ脱メタル化する段階、
    から成ることを特徴とする蛋白質標識のための放射性ハ
    ロゲン化小分子の合成方法。
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