JPH09194406A - 蛋白質標識のための放射性ハロゲン化化合物 - Google Patents
蛋白質標識のための放射性ハロゲン化化合物Info
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- JPH09194406A JPH09194406A JP8324419A JP32441996A JPH09194406A JP H09194406 A JPH09194406 A JP H09194406A JP 8324419 A JP8324419 A JP 8324419A JP 32441996 A JP32441996 A JP 32441996A JP H09194406 A JPH09194406 A JP H09194406A
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- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 血清中のフェリチン濃度の in vitro インビ
トロ診断的測定に用いる放射性ハロゲン化蛋白質を得る
こと及びこれを得るための放射性ハロゲン化化合物を提
供する。 【解決手段】 放射性ハロゲン化化合物としては、 *X
がヨウ素,臭素,弗素或いはアスタチンの放射性同位元
素であり、Ar が芳香族又は複素式芳香族環であり、R
が、前記放射性同位元素が置換される上記の環を強く活
性化せず、蛋白質の抱合に適する官能基をもつ短鎖置換
基である *X−Ar −Rの式により表明される化合物。
トロ診断的測定に用いる放射性ハロゲン化蛋白質を得る
こと及びこれを得るための放射性ハロゲン化化合物を提
供する。 【解決手段】 放射性ハロゲン化化合物としては、 *X
がヨウ素,臭素,弗素或いはアスタチンの放射性同位元
素であり、Ar が芳香族又は複素式芳香族環であり、R
が、前記放射性同位元素が置換される上記の環を強く活
性化せず、蛋白質の抱合に適する官能基をもつ短鎖置換
基である *X−Ar −Rの式により表明される化合物。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は臨床的診断および治療の
際に診断薬、治療薬として有用な蛋白質、特に抗体を標
識化する新規な放射性ハロゲン化化合物に関する。
際に診断薬、治療薬として有用な蛋白質、特に抗体を標
識化する新規な放射性ハロゲン化化合物に関する。
【0002】
【発明の背景】放射性ハロゲン化蛋白質は広範囲にわた
る科学的研究の対象物であったし、invitroとin vivo
の両方の各種の臨床的応用に有効であるという見込があ
る。例えば、放射性ヨウ素化フェリチンは血清中のフェ
リチン濃度のin vitro 診断的測定に用いられる。放射
性ヨウ素化甲状腺刺激ホルモンは同様の検定に用いられ
る。
る科学的研究の対象物であったし、invitroとin vivo
の両方の各種の臨床的応用に有効であるという見込があ
る。例えば、放射性ヨウ素化フェリチンは血清中のフェ
リチン濃度のin vitro 診断的測定に用いられる。放射
性ヨウ素化甲状腺刺激ホルモンは同様の検定に用いられ
る。
【0003】ハロゲンの放射性核種は診断的撮影および
放射線療法の両方にとって非常に魅力的なものとする性
質をもつ。例えば、ヨウ素-123のような放射性ヨウ素
(T 1/2 =13h , 159Ke Vガンマ線,電子捕獲)は
現在のガンマ線カメラによる撮影には殆ど理想的であ
り、ヨウ素-131(T 1/2 =8d , 364Ke Vガンマ
線,ベータ粒子)は、より質の低い像を作るけれども、
甲状腺の臨床的放射線療法に有効であることが示されて
いる。同様に、臭素‐75(T 1/2 = 1.6h ,陽電子)
および臭素‐76(T 1/2 =16h ,陽電子)のような臭
素放射性核種は陽電子断層撮影にとってよい性質をも
ち、臭素‐77(T 1/2 = 2.4d ,いくつかのガンマ
線,電子捕獲)は放射線療法にとってよい性質をもつ。
フッ素‐18(T 1/2 =110min,陽電子)およびアスタ
チン‐21(T 1/2 = 7.2h ,アルファ粒子)のような
他の放射性ハロゲンはまた放射線撮影および放射線療法
にとって将来有望な物質である。
放射線療法の両方にとって非常に魅力的なものとする性
質をもつ。例えば、ヨウ素-123のような放射性ヨウ素
(T 1/2 =13h , 159Ke Vガンマ線,電子捕獲)は
現在のガンマ線カメラによる撮影には殆ど理想的であ
り、ヨウ素-131(T 1/2 =8d , 364Ke Vガンマ
線,ベータ粒子)は、より質の低い像を作るけれども、
甲状腺の臨床的放射線療法に有効であることが示されて
いる。同様に、臭素‐75(T 1/2 = 1.6h ,陽電子)
および臭素‐76(T 1/2 =16h ,陽電子)のような臭
素放射性核種は陽電子断層撮影にとってよい性質をも
ち、臭素‐77(T 1/2 = 2.4d ,いくつかのガンマ
線,電子捕獲)は放射線療法にとってよい性質をもつ。
フッ素‐18(T 1/2 =110min,陽電子)およびアスタ
チン‐21(T 1/2 = 7.2h ,アルファ粒子)のような
他の放射性ハロゲンはまた放射線撮影および放射線療法
にとって将来有望な物質である。
【0004】腫瘍細胞表面の抗原に対する高い特異性と
親和性により癌組織に局在するモノクローナル抗体の開
発は、診断と治療に対する放射性標識抗体の臨床的応用
の期待を増した。この抗体はその高い特異性により、癌
部位に放射能を放出する特異的放射性核種を付着させる
担体分子として有望である。
親和性により癌組織に局在するモノクローナル抗体の開
発は、診断と治療に対する放射性標識抗体の臨床的応用
の期待を増した。この抗体はその高い特異性により、癌
部位に放射能を放出する特異的放射性核種を付着させる
担体分子として有望である。
【0005】残念ながら、in vivo で使用するための放
射性ハロゲン標識抗体の日常的な臨床的診断または治療
への応用は今のところない。抗体や他の蛋白質の直接的
放射性ハロゲン標識は難しいことが分っている。抗体は
放射線標識反応条件に対していろいろな感受性を示し、
放射性ハロゲン化に必要な酸化反応条件は特に有害であ
る。蛋白質の直接的放射性ヨウ素化は日常的となってき
ているが、蛋白質の生物学的活性の無視できない減少が
起ることが非常によくある。付着した放射性ラベルの安
定性もいろいろ変化すると考えられる。例えば、抗体か
らの放射性ヨウ素の喪失はある標識抗体では24時間で50
%にも上ることが分っている。放射性臭素化は放射性ヨ
ウ素化よりも強い酸化反応条件を必要とし、蛋白質を直
接に放射性臭素化する試みは、高価で面倒であるけれど
も酵素を酸化剤として使用しなければ、成功例は少な
い。さらに、蛋白質の直接的放射性ハロゲン化は先ずチ
ロシル残基で起り、チロシンの放射性化フェノール環は
結果として生ずるオルト‐置換放射性ハロゲンラベルの
固有の電子的不安定の一因となっている。放射性ハロゲ
ンラベルはまた立体障害効果の原因にもなっており、さ
らに構造的に同じ甲状腺ホルモン、すなわちチロキシン
を異化するデイオジナーゼ酵素に利用できる。
射性ハロゲン標識抗体の日常的な臨床的診断または治療
への応用は今のところない。抗体や他の蛋白質の直接的
放射性ハロゲン標識は難しいことが分っている。抗体は
放射線標識反応条件に対していろいろな感受性を示し、
放射性ハロゲン化に必要な酸化反応条件は特に有害であ
る。蛋白質の直接的放射性ヨウ素化は日常的となってき
ているが、蛋白質の生物学的活性の無視できない減少が
起ることが非常によくある。付着した放射性ラベルの安
定性もいろいろ変化すると考えられる。例えば、抗体か
らの放射性ヨウ素の喪失はある標識抗体では24時間で50
%にも上ることが分っている。放射性臭素化は放射性ヨ
ウ素化よりも強い酸化反応条件を必要とし、蛋白質を直
接に放射性臭素化する試みは、高価で面倒であるけれど
も酵素を酸化剤として使用しなければ、成功例は少な
い。さらに、蛋白質の直接的放射性ハロゲン化は先ずチ
ロシル残基で起り、チロシンの放射性化フェノール環は
結果として生ずるオルト‐置換放射性ハロゲンラベルの
固有の電子的不安定の一因となっている。放射性ハロゲ
ンラベルはまた立体障害効果の原因にもなっており、さ
らに構造的に同じ甲状腺ホルモン、すなわちチロキシン
を異化するデイオジナーゼ酵素に利用できる。
【0006】直接的な放射性ハロゲン化に必要な厳しい
反応条件に蛋白質をおくのを回避する1つのアプローチ
は別々の反応容器中で放射線標識され、その結果緩い反
応条件下で蛋白質にカップルされる小さな分子の使用で
ある。市販されているBolton ‐Hunter 試薬、N‐ス
クシンイミジル‐3‐(4‐ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネートはこのアプローチを基本としている。それに
より、中程度の放射性標識収量が放射性ヨウ素を用いて
得られているが(放射性蛋白質の35〜60%収量)、放射
性ヨウ素ラベルの安定性は化学的に類似した放射性ヨウ
素化チロシル残基について述べたのと同じ問題がある。
同様に、市販されているWood's 試薬、メチル‐4‐ヒ
ドロキシベンズイミデートは蛋白質への付着の前に放射
性ヨウ素化することができる。しかしながら、放射性ヨ
ウ素化生成物はまたオルト‐ヨウ素化フェノールの固有
の不安定性にも見舞われる。これらの試薬は望まれるだ
けの安定な放射性ラベルを生じないけれども、それを使
用しても蛋白質の非活性化は少ししか起らないので、そ
れは放射性ヨウ素化に広く利用されている。
反応条件に蛋白質をおくのを回避する1つのアプローチ
は別々の反応容器中で放射線標識され、その結果緩い反
応条件下で蛋白質にカップルされる小さな分子の使用で
ある。市販されているBolton ‐Hunter 試薬、N‐ス
クシンイミジル‐3‐(4‐ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネートはこのアプローチを基本としている。それに
より、中程度の放射性標識収量が放射性ヨウ素を用いて
得られているが(放射性蛋白質の35〜60%収量)、放射
性ヨウ素ラベルの安定性は化学的に類似した放射性ヨウ
素化チロシル残基について述べたのと同じ問題がある。
同様に、市販されているWood's 試薬、メチル‐4‐ヒ
ドロキシベンズイミデートは蛋白質への付着の前に放射
性ヨウ素化することができる。しかしながら、放射性ヨ
ウ素化生成物はまたオルト‐ヨウ素化フェノールの固有
の不安定性にも見舞われる。これらの試薬は望まれるだ
けの安定な放射性ラベルを生じないけれども、それを使
用しても蛋白質の非活性化は少ししか起らないので、そ
れは放射性ヨウ素化に広く利用されている。
【0007】活性化芳香族環は高い比活性の放射性ヨウ
素をこれらの分子に導入するために必要であるのでフェ
ノール環はBolton ‐Hunter 試薬とWood s 試薬の両
方に利用されている。放射性ラベルがより安定につくよ
うに、放射性ハロゲンをフェノール以外の芳香族環を含
む小さな分子に導入することが非常に望ましい。さら
に、ヒドロキシルが存在しないならば、放射性ラベルは
電子および立体障害効果を余り受けない。
素をこれらの分子に導入するために必要であるのでフェ
ノール環はBolton ‐Hunter 試薬とWood s 試薬の両
方に利用されている。放射性ラベルがより安定につくよ
うに、放射性ハロゲンをフェノール以外の芳香族環を含
む小さな分子に導入することが非常に望ましい。さら
に、ヒドロキシルが存在しないならば、放射性ラベルは
電子および立体障害効果を余り受けない。
【0008】
【発明の概要】本発明は高比放射能ハロゲン放射性核種
を蛋白質の生物学的活性を保持する条件下で蛋白質に抱
合されうる小さな分子の非活性化芳香族環に導入し、非
活性化芳香族環への放射性ハロゲンの置換はフェノール
のような活性化芳香族環へのこれまでの方法による置換
よりも安定性の高い放射性標識蛋白質を提供する。さら
に、放射性ハロゲンは、デイオジナーゼ酵素による攻撃
をうけやすくない放射性ラベルを与えるためにヒドロキ
シ官能性を含まない芳香族環のパラまたはメタのような
位置に置換することができる。
を蛋白質の生物学的活性を保持する条件下で蛋白質に抱
合されうる小さな分子の非活性化芳香族環に導入し、非
活性化芳香族環への放射性ハロゲンの置換はフェノール
のような活性化芳香族環へのこれまでの方法による置換
よりも安定性の高い放射性標識蛋白質を提供する。さら
に、放射性ハロゲンは、デイオジナーゼ酵素による攻撃
をうけやすくない放射性ラベルを与えるためにヒドロキ
シ官能性を含まない芳香族環のパラまたはメタのような
位置に置換することができる。
【0009】この方法によって、ハロアリール化合物は
Sn (n-Bu )3 またはSn Me 3の有機金属グループ
の1つによりメタル化される。その結果生成するアリー
ル錫化合物は、Hg X2 、Hg (OAc )2 、BX3 、
またはBZ3 (これらにおいてXはCl 、Br 、または
Iで、Zはアルキルまたはアルコキシである。)からな
る群から選ばれる1つと部位特異反応においてメタル転
移される。その結果、メタル化化合物は脱メタル反応に
よって放射性ハロゲン化される。蛋白質への抱合に適し
た官能基が放射性ハロゲン化の後あるいはむしろ前に加
えられる。
Sn (n-Bu )3 またはSn Me 3の有機金属グループ
の1つによりメタル化される。その結果生成するアリー
ル錫化合物は、Hg X2 、Hg (OAc )2 、BX3 、
またはBZ3 (これらにおいてXはCl 、Br 、または
Iで、Zはアルキルまたはアルコキシである。)からな
る群から選ばれる1つと部位特異反応においてメタル転
移される。その結果、メタル化化合物は脱メタル反応に
よって放射性ハロゲン化される。蛋白質への抱合に適し
た官能基が放射性ハロゲン化の後あるいはむしろ前に加
えられる。
【0010】R1 が放射性ハロゲンかあるいは前述の有
機金属グループの何れか1つであり、Ar が芳香族また
は複素式芳香族環であり、R2 が前記芳香族環を強く活
性化せず、蛋白質の生物学的活性を保持する短鎖置換基
であるところの式、R1 −Ar −R2 で表わされる化合
物も提供される。本発明の放射性ハロゲン化化合物は診
断試薬や治療薬に用いられるモノクローナル抗体のよう
な蛋白質に抱合されうる。
機金属グループの何れか1つであり、Ar が芳香族また
は複素式芳香族環であり、R2 が前記芳香族環を強く活
性化せず、蛋白質の生物学的活性を保持する短鎖置換基
であるところの式、R1 −Ar −R2 で表わされる化合
物も提供される。本発明の放射性ハロゲン化化合物は診
断試薬や治療薬に用いられるモノクローナル抗体のよう
な蛋白質に抱合されうる。
【0011】
【好ましい具体例の説明】本発明は、 *Xが放射性ハロ
ゲンであり、Ar が芳香族または複素式芳香族環であ
り、Rが、放射性ハロゲン *Xが置換される環Ar を強
く活性化せず、蛋白質の生物学的活性を保持する例えば
アシル化のような緩い条件下で蛋白質への抱合に適した
官能基をもつ短鎖置換基であるところの式I* X−Ar −R I の放射性ハロゲン化化合物に関する。式Iの化合物は診
断または治療に用いられる試薬を提供するために抗体、
抗原結合フラグメント,アミノ酸重合体,血漿蛋白質,
ペプチドホルモンのような蛋白質、さらに具体的にはモ
ノクローナル抗体あるいは血漿蛋白質のような蛋白質
(あるいは引き続いて蛋白質にカップルされるアミノ酸
重合体のような担体)にカップルされる。
ゲンであり、Ar が芳香族または複素式芳香族環であ
り、Rが、放射性ハロゲン *Xが置換される環Ar を強
く活性化せず、蛋白質の生物学的活性を保持する例えば
アシル化のような緩い条件下で蛋白質への抱合に適した
官能基をもつ短鎖置換基であるところの式I* X−Ar −R I の放射性ハロゲン化化合物に関する。式Iの化合物は診
断または治療に用いられる試薬を提供するために抗体、
抗原結合フラグメント,アミノ酸重合体,血漿蛋白質,
ペプチドホルモンのような蛋白質、さらに具体的にはモ
ノクローナル抗体あるいは血漿蛋白質のような蛋白質
(あるいは引き続いて蛋白質にカップルされるアミノ酸
重合体のような担体)にカップルされる。
【0012】ここで用いられているように、記号 *Xは
ヨウ素、特にI-123,I-125,およびI-131;臭素、特
にBr-75,Br-76,およびBr-77;フッ素、特にF‐1
8;およびアスタチン、特にAt -211の放射性同位元素
を示す。診断的撮影目的のための望ましい放射性ハロゲ
ン *XはI-131を含み、ガンマカメラによる撮影にはI
-123が最も望ましい。また陽電子断層撮影にはF-18 、
Br-75、およびBr-76が望ましい。診療的放射線療法の
ための望ましい放射性ハロゲン *XはI-131,Br-77,
およびAt -211を含む。in vitro放射線免疫検定のため
の試薬の調製に用いられる望ましい放射性ハロゲン *X
はI-125とI-131を含む。本発明により、デハロゲナー
ゼ酵素による異化作用を受けにくい放射性ハロゲンを提
供するために、放射性ハロゲン *Xは置換基Rに対して
環Ar 上のパラ‐またはメタ‐位にある。
ヨウ素、特にI-123,I-125,およびI-131;臭素、特
にBr-75,Br-76,およびBr-77;フッ素、特にF‐1
8;およびアスタチン、特にAt -211の放射性同位元素
を示す。診断的撮影目的のための望ましい放射性ハロゲ
ン *XはI-131を含み、ガンマカメラによる撮影にはI
-123が最も望ましい。また陽電子断層撮影にはF-18 、
Br-75、およびBr-76が望ましい。診療的放射線療法の
ための望ましい放射性ハロゲン *XはI-131,Br-77,
およびAt -211を含む。in vitro放射線免疫検定のため
の試薬の調製に用いられる望ましい放射性ハロゲン *X
はI-125とI-131を含む。本発明により、デハロゲナー
ゼ酵素による異化作用を受けにくい放射性ハロゲンを提
供するために、放射性ハロゲン *Xは置換基Rに対して
環Ar 上のパラ‐またはメタ‐位にある。
【0013】記号Ar は芳香族または複素式芳香族環を
示す。望ましい環Ar はベンゼン、ピリジン、フラン、
およびチオフェンを含み、後者の3つが水溶性促進のた
めにより好ましい。環Ar の炭素原子への放射性ハロゲ
ンの付加は芳香族または複素式芳香族環の炭素‐ハロゲ
ン結合の結合度増加によりアルキル炭素原子への付加以
上に望ましい。環Ar の性質は決定的ではなく、モノ
‐、ビ‐、トリ‐あるいはより高い環数であってもよい
が、単環は水溶性が大きいために望ましい。環Ar は全
て炭素原子から成るかあるいは窒素、酸素、または硫黄
のようなヘテロ原子から成る。ピリジン、フラン、ある
いはチオフェンのような複素式芳香族環を含んでいるこ
とにより、放射性ヨウ素化化合物抱合体の水溶性を増す
ことができる。ニトロ、スルホン酸、カルボン酸、ある
いはジアルキルアミノ基のような極性置換基を用いて、
*XとRに作用せずに、環Ar をさらに置換することは
水溶性を促進するためにも利用される。水溶性の増進は
蛋白質との抱合反応においてより高い収率(および凝集
の可能性をより少なくする)を与え、抗体抱合体の好脂
性の摂動を少なくするために望ましい。他の置換基は酵
素的分解に対していくらかの調整を行うために加えられ
る。
示す。望ましい環Ar はベンゼン、ピリジン、フラン、
およびチオフェンを含み、後者の3つが水溶性促進のた
めにより好ましい。環Ar の炭素原子への放射性ハロゲ
ンの付加は芳香族または複素式芳香族環の炭素‐ハロゲ
ン結合の結合度増加によりアルキル炭素原子への付加以
上に望ましい。環Ar の性質は決定的ではなく、モノ
‐、ビ‐、トリ‐あるいはより高い環数であってもよい
が、単環は水溶性が大きいために望ましい。環Ar は全
て炭素原子から成るかあるいは窒素、酸素、または硫黄
のようなヘテロ原子から成る。ピリジン、フラン、ある
いはチオフェンのような複素式芳香族環を含んでいるこ
とにより、放射性ヨウ素化化合物抱合体の水溶性を増す
ことができる。ニトロ、スルホン酸、カルボン酸、ある
いはジアルキルアミノ基のような極性置換基を用いて、
*XとRに作用せずに、環Ar をさらに置換することは
水溶性を促進するためにも利用される。水溶性の増進は
蛋白質との抱合反応においてより高い収率(および凝集
の可能性をより少なくする)を与え、抗体抱合体の好脂
性の摂動を少なくするために望ましい。他の置換基は酵
素的分解に対していくらかの調整を行うために加えられ
る。
【0014】記号Rは次の3つの必要条件に合致する置
換分を示す。先ず、R置換基は求電子的置換反応に対し
て環Ar を強く活性化するものであってはならない。別
の言葉で言うと、Rは遊離のヒドロキシあるいは1級ア
ミン置換反応により生ずる増加ほどにAr の電子密度を
増す結合により環Ar に結合されるものであってはなら
ない。第2に、非抱合あるいは開裂した放射性ハロゲン
化分子が腎臓により迅速に除去されるように、Rは短鎖
置換基でなければならない。このように、Rはアリール
結合と蛋白質抱合のための官能基の間のアルキルまたは
他のスペーサー鎖を含むことが考えられるが、このよう
なスペーサー鎖は好ましくは5以下の、最も好ましくは
3以下の直鎖炭素原子を含むべきである。第3に、R置
換基は蛋白質の生物学的活性を保持するアシル化または
アミジネーションのような緩い抱合条件下での蛋白質へ
の抱合に用いられる官能基をもっていなければならな
い。このように、Rは蛋白質、糖蛋白質、あるいは続い
て蛋白質分子に抱合されるアミノ酸重合体のような担体
分子のアミノ酸または炭水化物残基上の対応する官能基
(あるいは抱合結合部位)への共有結合のためのイミド
エステルまたはイミデートエステルのような官能基(こ
こではQと名付ける)を与えなければならない。
換分を示す。先ず、R置換基は求電子的置換反応に対し
て環Ar を強く活性化するものであってはならない。別
の言葉で言うと、Rは遊離のヒドロキシあるいは1級ア
ミン置換反応により生ずる増加ほどにAr の電子密度を
増す結合により環Ar に結合されるものであってはなら
ない。第2に、非抱合あるいは開裂した放射性ハロゲン
化分子が腎臓により迅速に除去されるように、Rは短鎖
置換基でなければならない。このように、Rはアリール
結合と蛋白質抱合のための官能基の間のアルキルまたは
他のスペーサー鎖を含むことが考えられるが、このよう
なスペーサー鎖は好ましくは5以下の、最も好ましくは
3以下の直鎖炭素原子を含むべきである。第3に、R置
換基は蛋白質の生物学的活性を保持するアシル化または
アミジネーションのような緩い抱合条件下での蛋白質へ
の抱合に用いられる官能基をもっていなければならな
い。このように、Rは蛋白質、糖蛋白質、あるいは続い
て蛋白質分子に抱合されるアミノ酸重合体のような担体
分子のアミノ酸または炭水化物残基上の対応する官能基
(あるいは抱合結合部位)への共有結合のためのイミド
エステルまたはイミデートエステルのような官能基(こ
こではQと名付ける)を与えなければならない。
【0015】前述の目的のための適切な官能基Qはフェ
ノールエステル(例えば、パラ‐ニトロフェノール),
イミドエステル(例えば、スクシンイミドエステル),
イミデートエステル,酸無水物,アシルスクシンイミ
ド,アルデヒド,イソチオシアネート,チオール,ジア
ゾ,アミン,ヒドラジン,ハロゲン化アルキル,マレイ
ミドのようなミカエル(Michael)受容体α,β‐不飽
和カルボニル化合物、および共有結合により分子を蛋白
質に結合させるのに用いることのできる他の基を含む。
R置換基が官能基Qの前駆物質を含む式Iの放射性ハロ
ゲン化化合物も提供される。適切な前駆物質としては、
Qがフェノールエステル,イミドエステル,酸無水物,
アシルスクシンイミド,またはマレイミドであるカルボ
ン酸,Qがイミデートエステルであるニトリル,Qがア
ルデヒドであるアルコール,Qがイソチオシアナート,
チオール,ヒドラジンまたはアミンであるハロゲン化
物,およびQがジアゾまたはマレイミドであるアミンが
含まれる。
ノールエステル(例えば、パラ‐ニトロフェノール),
イミドエステル(例えば、スクシンイミドエステル),
イミデートエステル,酸無水物,アシルスクシンイミ
ド,アルデヒド,イソチオシアネート,チオール,ジア
ゾ,アミン,ヒドラジン,ハロゲン化アルキル,マレイ
ミドのようなミカエル(Michael)受容体α,β‐不飽
和カルボニル化合物、および共有結合により分子を蛋白
質に結合させるのに用いることのできる他の基を含む。
R置換基が官能基Qの前駆物質を含む式Iの放射性ハロ
ゲン化化合物も提供される。適切な前駆物質としては、
Qがフェノールエステル,イミドエステル,酸無水物,
アシルスクシンイミド,またはマレイミドであるカルボ
ン酸,Qがイミデートエステルであるニトリル,Qがア
ルデヒドであるアルコール,Qがイソチオシアナート,
チオール,ヒドラジンまたはアミンであるハロゲン化
物,およびQがジアゾまたはマレイミドであるアミンが
含まれる。
【0016】代表的なR置換基はイミドエステル,アル
キルイミドエステル,アミドアルキルイミドエステル,
イミデートエステル,アルキルイミデートエステルおよ
びアミドアルキルイミデートエステルを含む。
キルイミドエステル,アミドアルキルイミドエステル,
イミデートエステル,アルキルイミデートエステルおよ
びアミドアルキルイミデートエステルを含む。
【0017】本発明の代表的な放射性ハロゲン化化合物
は、 *Xが前述のような放射性ハロゲンであり、n は整
数であり、Qは前述のような官能基であるところの式II
とIII の化合物を含む。
は、 *Xが前述のような放射性ハロゲンであり、n は整
数であり、Qは前述のような官能基であるところの式II
とIII の化合物を含む。
【0018】
【化1】
【0019】放射性ハロゲンは芳香族環Ar のどの放射
性異性体としても位置することができるが、放射性ハロ
ゲンが立体的不安定性およびデイオディナーゼ酵素によ
る異化を受けにくくするためにパラ‐あるいはメタ‐置
換が好ましい。スペーサー成分(CH2 )n は12までで
あるが、好ましいのはわずか5の直鎖炭素原子を含む直
鎖または分枝鎖アルキルまたはヘテロアルキル基であ
る。最も望ましい具体例においては、わずか3の直鎖炭
素原子が官能基Qを芳香族環から分離している。すなわ
ちn=0,1,2,または3である。診断的撮影のため
にバックグラウンド放射能を迅速に取り除き、生体器官
に対する放射線量を最小にするためには、アルキルスペ
ーサー成分は、非抱合で化学的にまたは酵素的に開裂し
た放射性ハロゲン化化合物が心臓または肝臓における脂
肪酸分解経路を通じてよりも腎臓を通じて迅速に除去さ
れるように、短くしなければならない。他方、ある応用
のためには、放射性標識アリール環と蛋白質の間の短い
アルキルまたはヘテロアルキルスペーサーが望ましいと
考えられる。
性異性体としても位置することができるが、放射性ハロ
ゲンが立体的不安定性およびデイオディナーゼ酵素によ
る異化を受けにくくするためにパラ‐あるいはメタ‐置
換が好ましい。スペーサー成分(CH2 )n は12までで
あるが、好ましいのはわずか5の直鎖炭素原子を含む直
鎖または分枝鎖アルキルまたはヘテロアルキル基であ
る。最も望ましい具体例においては、わずか3の直鎖炭
素原子が官能基Qを芳香族環から分離している。すなわ
ちn=0,1,2,または3である。診断的撮影のため
にバックグラウンド放射能を迅速に取り除き、生体器官
に対する放射線量を最小にするためには、アルキルスペ
ーサー成分は、非抱合で化学的にまたは酵素的に開裂し
た放射性ハロゲン化化合物が心臓または肝臓における脂
肪酸分解経路を通じてよりも腎臓を通じて迅速に除去さ
れるように、短くしなければならない。他方、ある応用
のためには、放射性標識アリール環と蛋白質の間の短い
アルキルまたはヘテロアルキルスペーサーが望ましいと
考えられる。
【0020】本発明の放射性ハロゲン化化合物は、N‐
スクシンイミジル3‐(4′‐[ *X]ハロフェニル)
プロピオネート;メチル3‐(4′‐[ *X]ハロフェ
ニル)‐プロピオイミデート;N‐スクシンイミジル4
‐[ *X]ハロベンゾエート;メチル4‐[ *X]ハロ
ベンズイミデート;N‐スクシンイミジル4‐[ *X]
ハロベンズアミドアセテートまたはN‐スクシンイミジ
ル4‐[ *X]ハロ馬尿酸エステル;メチル4‐
[ *X]ハロベンズアミドアセトイミデート;および4
‐[ *X]ハロベンズアミドアセトニトリルの化合物か
らなる群から選ばれるが、さらに具体的な実施例は、こ
れに限られものではないが、N‐スクシンイミジル3‐
(4′‐[ 131I]ヨードフェニル)‐プロピオネー
ト、メチル3‐(4′‐[ 131I]ヨードフェニル)プ
ロピオイミデート、N‐スクシンイミジル4‐
[ 131I]ヨードベンゾエート、メチル4‐[ 131I]
‐ヨードベンズイミデート、N‐スクシンイミジル4‐
[ 131I]‐ヨードベンズアミドアセテートあるいはN
‐スクシンイミジル4‐[ 131I]ヨード馬尿酸エステ
ル、メチル4‐ [ 131I]ヨードベンズアミドアセト
イミデート、および4‐[ 131I]ヨードベンズアミド
アセトニトリルを含む。
スクシンイミジル3‐(4′‐[ *X]ハロフェニル)
プロピオネート;メチル3‐(4′‐[ *X]ハロフェ
ニル)‐プロピオイミデート;N‐スクシンイミジル4
‐[ *X]ハロベンゾエート;メチル4‐[ *X]ハロ
ベンズイミデート;N‐スクシンイミジル4‐[ *X]
ハロベンズアミドアセテートまたはN‐スクシンイミジ
ル4‐[ *X]ハロ馬尿酸エステル;メチル4‐
[ *X]ハロベンズアミドアセトイミデート;および4
‐[ *X]ハロベンズアミドアセトニトリルの化合物か
らなる群から選ばれるが、さらに具体的な実施例は、こ
れに限られものではないが、N‐スクシンイミジル3‐
(4′‐[ 131I]ヨードフェニル)‐プロピオネー
ト、メチル3‐(4′‐[ 131I]ヨードフェニル)プ
ロピオイミデート、N‐スクシンイミジル4‐
[ 131I]ヨードベンゾエート、メチル4‐[ 131I]
‐ヨードベンズイミデート、N‐スクシンイミジル4‐
[ 131I]‐ヨードベンズアミドアセテートあるいはN
‐スクシンイミジル4‐[ 131I]ヨード馬尿酸エステ
ル、メチル4‐ [ 131I]ヨードベンズアミドアセト
イミデート、および4‐[ 131I]ヨードベンズアミド
アセトニトリルを含む。
【0021】また、本発明によりMがSn (n-Bu )3
(Bu はブチル)、Sn Me 3 (Me はメチル)、Hg
X(XはCl 、Br またはI)、Hg OAc (OAc は
アセテート)、B(OH)2 、あるいはBZ2 (Zはわ
ずか5個、好ましくはより少数の炭素原子を含むアルキ
ルまたはアルコキシ)であり、Ar とRの両者は式Iに
より定義されているところの式IV* X−Ar −R IV の有機金属中間分子も提供される。有機金属基MとRは
Ar においてパラ‐またはメタ‐位であることが望まし
い。上述の置換基Rの官能基がフェノールエステル,イ
ミドエステル,イミデートエステル,酸無水物,アシル
スクシンイミド,アルデヒド,イソチオシアネート,チ
オール,ジアゾ,アミン,ヒドラジン,ハロゲン化アル
キル、およびマレイミドからなる群から選ばれる。本発
明の有機金属中間分子の実例は、これらに限られるもの
ではないが、N‐スクシンイミジル3‐(4′‐トリブ
チルスタンニルフェニル)プロピオネート,メチル3‐
(4′‐トリブチルスタンニルフェニル)プロピオイミ
デート,N‐スクシンイミジル4‐トリブチルスタンニ
ルベンゾエート,メチル4‐トリブチルスタンニルベン
ズイミデート,N‐スクシンイミジル4‐トリブチルス
タンニルベンズアミドアセテートまたはN‐スクシンイ
ミジル4‐トリブチルスタンニル馬尿酸エステル,メチ
ル4‐トリブチルスタンニルベンズアミドアセトイミデ
ートおよび4‐トリブチルスタンニルベンズアミドアセ
トニトリルを含む。
(Bu はブチル)、Sn Me 3 (Me はメチル)、Hg
X(XはCl 、Br またはI)、Hg OAc (OAc は
アセテート)、B(OH)2 、あるいはBZ2 (Zはわ
ずか5個、好ましくはより少数の炭素原子を含むアルキ
ルまたはアルコキシ)であり、Ar とRの両者は式Iに
より定義されているところの式IV* X−Ar −R IV の有機金属中間分子も提供される。有機金属基MとRは
Ar においてパラ‐またはメタ‐位であることが望まし
い。上述の置換基Rの官能基がフェノールエステル,イ
ミドエステル,イミデートエステル,酸無水物,アシル
スクシンイミド,アルデヒド,イソチオシアネート,チ
オール,ジアゾ,アミン,ヒドラジン,ハロゲン化アル
キル、およびマレイミドからなる群から選ばれる。本発
明の有機金属中間分子の実例は、これらに限られるもの
ではないが、N‐スクシンイミジル3‐(4′‐トリブ
チルスタンニルフェニル)プロピオネート,メチル3‐
(4′‐トリブチルスタンニルフェニル)プロピオイミ
デート,N‐スクシンイミジル4‐トリブチルスタンニ
ルベンゾエート,メチル4‐トリブチルスタンニルベン
ズイミデート,N‐スクシンイミジル4‐トリブチルス
タンニルベンズアミドアセテートまたはN‐スクシンイ
ミジル4‐トリブチルスタンニル馬尿酸エステル,メチ
ル4‐トリブチルスタンニルベンズアミドアセトイミデ
ートおよび4‐トリブチルスタンニルベンズアミドアセ
トニトリルを含む。
【0022】式Iの放射性ハロゲン化化合物を合成する
方法について説明する。
方法について説明する。
【0023】第1の合成方法は *Xがヨウ素、臭素、フ
ッ素、またはアスタチンの放射性同位元素であり、Ar
が芳香族環または複素環式芳香族環であり、およびR
が、上記放射性同位元素が置換されている上記環を強く
活性化せず、また蛋白質の生物学的活性を保持する条件
下で蛋白質に対する抱合に適した官能基をもつ短鎖置換
基であるところの式* X−Ar −R をもつ放射性ハロゲン化化合物を合成する方法であっ
て、(a)上記官能基あるいは上記官能基の前駆物質を
もつハロ芳香族化合物のハロゲンを、Sn (n-Bu )3
およびSn Me 3 から選ばれる有機金属グループで置換
し、(b)ステップ(a)の生成物の前駆物質グループ
を上記官能基に転換し、および(c)上記有機金属グル
ープを除去し、ヨウ素、臭素、フッ素またはアスタチン
の放射性同位元素を置換するためにステップ、(a)ま
たは(b)の官能基含有生成物をハロ脱メタル化するス
テップから成る放射性ハロゲン化化合物の合成方法であ
る。
ッ素、またはアスタチンの放射性同位元素であり、Ar
が芳香族環または複素環式芳香族環であり、およびR
が、上記放射性同位元素が置換されている上記環を強く
活性化せず、また蛋白質の生物学的活性を保持する条件
下で蛋白質に対する抱合に適した官能基をもつ短鎖置換
基であるところの式* X−Ar −R をもつ放射性ハロゲン化化合物を合成する方法であっ
て、(a)上記官能基あるいは上記官能基の前駆物質を
もつハロ芳香族化合物のハロゲンを、Sn (n-Bu )3
およびSn Me 3 から選ばれる有機金属グループで置換
し、(b)ステップ(a)の生成物の前駆物質グループ
を上記官能基に転換し、および(c)上記有機金属グル
ープを除去し、ヨウ素、臭素、フッ素またはアスタチン
の放射性同位元素を置換するためにステップ、(a)ま
たは(b)の官能基含有生成物をハロ脱メタル化するス
テップから成る放射性ハロゲン化化合物の合成方法であ
る。
【0024】別の合成方法は、第1の合成方法におい
て、(a)上記官能基の前駆物質をもつハロ芳香族化合
物のハロゲンを、Sn (n-Bu )3 およびSn Me 3 か
ら選ばれる有機金属グループで置換し、(b)有機金属
グループを除去し、ヨウ素、臭素、フッ素またはアスタ
チンの放射性同位元素を置換するためにステップ(a)
の生成物をハロ脱メタル化し、また(c)ステップ
(b)の生成物の前駆物質グループを上記官能基に転換
するステップから成る放射性ハロゲン化化合物の合成方
法である。
て、(a)上記官能基の前駆物質をもつハロ芳香族化合
物のハロゲンを、Sn (n-Bu )3 およびSn Me 3 か
ら選ばれる有機金属グループで置換し、(b)有機金属
グループを除去し、ヨウ素、臭素、フッ素またはアスタ
チンの放射性同位元素を置換するためにステップ(a)
の生成物をハロ脱メタル化し、また(c)ステップ
(b)の生成物の前駆物質グループを上記官能基に転換
するステップから成る放射性ハロゲン化化合物の合成方
法である。
【0025】簡単に言うと、下に述べる3つの反応の1
つは官能基Qあるいは官能基Qの前駆動物質をもつハロ
芳香族誘導体の位置的異性体をメタル化するために使用
される。メタル化にはSn (n ‐Bu )3 またはSn M
e 3 のようなトリアルキル錫試薬が用いられる。その結
果生成するアリール錫化合物は、XがBr Iまたは好ま
しくはCl で、Zがアルキルあるいはアルコキシである
ところの次の有機水銀あるいは有機ホウ素試薬、Hg X
2 、Hg (OAc )2 、BX3 、またはBZ3の1つと
の部位特異性反応においてメタル転移される。その結果
生ずる有機金属中間物質は下に述べるメタル化反応によ
り代りにつくられる。スタンニル化あるいは別のメタル
化化合物は、官能基Qが存在してからが望ましいが、脱
メタル反応により放射性ハロゲン化される。
つは官能基Qあるいは官能基Qの前駆動物質をもつハロ
芳香族誘導体の位置的異性体をメタル化するために使用
される。メタル化にはSn (n ‐Bu )3 またはSn M
e 3 のようなトリアルキル錫試薬が用いられる。その結
果生成するアリール錫化合物は、XがBr Iまたは好ま
しくはCl で、Zがアルキルあるいはアルコキシである
ところの次の有機水銀あるいは有機ホウ素試薬、Hg X
2 、Hg (OAc )2 、BX3 、またはBZ3の1つと
の部位特異性反応においてメタル転移される。その結果
生ずる有機金属中間物質は下に述べるメタル化反応によ
り代りにつくられる。スタンニル化あるいは別のメタル
化化合物は、官能基Qが存在してからが望ましいが、脱
メタル反応により放射性ハロゲン化される。
【0026】前記有機金属試薬は既知の化学により得ら
れ、例えばAlpha Products ,Danvers,MAから市
販されている。
れ、例えばAlpha Products ,Danvers,MAから市
販されている。
【0027】式IVの有機金属中間分子の前駆動物質は既
知の化学により得られ、市販もされている。適切な前駆
物質分子は、パラ‐ブロム‐およびパラ‐ヨード安息香
酸(Pfaltz and Bauer,Stamford,Conn.)、パラ‐
ブロム‐およびパラ‐ヨードベンゾニトリル(Pfaltz
and Bauer)を含む。パラ‐ブロムフェニルプロピオン
酸の高収率の合成は調製例1に述べる。酸の対応するニ
トリルへの転換はJ. Org. Chem.41(7):1187−11
91,1976年に述べられているようにして行うことができ
る。アリールスタナンの合成は次の明らかに異なった3
つの反応のいずれか1つにより行うことができる。第1
の反応においては、ハロ芳香族化合物は−100 ℃近くで
n‐ブチルリチウムとあるいは室温でマグネシウムと反
応させ、次いでアリール金属をトリアルキル錫試薬のハ
ロゲン化物誘導体と反応させる。第2の反応において
は、ハロ芳香族化合物はヘキサアルキルジ錫およびテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムと反応さ
せる。第3の反応においては、ハロ芳香族化合物はトリ
アルキルスタンニルアルカリ(例えば、トリメチルスタ
ンニルナトリウム)と0℃でテトラグライム中で反応さ
せる。
知の化学により得られ、市販もされている。適切な前駆
物質分子は、パラ‐ブロム‐およびパラ‐ヨード安息香
酸(Pfaltz and Bauer,Stamford,Conn.)、パラ‐
ブロム‐およびパラ‐ヨードベンゾニトリル(Pfaltz
and Bauer)を含む。パラ‐ブロムフェニルプロピオン
酸の高収率の合成は調製例1に述べる。酸の対応するニ
トリルへの転換はJ. Org. Chem.41(7):1187−11
91,1976年に述べられているようにして行うことができ
る。アリールスタナンの合成は次の明らかに異なった3
つの反応のいずれか1つにより行うことができる。第1
の反応においては、ハロ芳香族化合物は−100 ℃近くで
n‐ブチルリチウムとあるいは室温でマグネシウムと反
応させ、次いでアリール金属をトリアルキル錫試薬のハ
ロゲン化物誘導体と反応させる。第2の反応において
は、ハロ芳香族化合物はヘキサアルキルジ錫およびテト
ラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムと反応さ
せる。第3の反応においては、ハロ芳香族化合物はトリ
アルキルスタンニルアルカリ(例えば、トリメチルスタ
ンニルナトリウム)と0℃でテトラグライム中で反応さ
せる。
【0028】有機水銀および有機ホウ素中間物質の合成
は前述の方法によって(Organometallic Chem.Rev.
1: 305− 329,1966;Tetrahedron 38(12):1713
−1754,1982)または前記アリールスタナンのメタル転
移によって行われる。アリール錫化合物の前記有機水銀
または有機ホウ素グループの1つによるメタル転移は芳
香族環への部位特異性置換を達成するために行われる。
例えば、BCl 3 とのメタル転移は対応するアリール‐
BCl 2 化合物を生じ、これは次に対応するアリール‐
B(OH)2 化合物に転換されるベースとなれる。Hg
(OAc )2 との反応は、ハロゲン化物イオン(X)と
の反応によりアリール‐Hg Xにさらに転換される対応
するアリール‐Hg OAc 化合物を生成する。
は前述の方法によって(Organometallic Chem.Rev.
1: 305− 329,1966;Tetrahedron 38(12):1713
−1754,1982)または前記アリールスタナンのメタル転
移によって行われる。アリール錫化合物の前記有機水銀
または有機ホウ素グループの1つによるメタル転移は芳
香族環への部位特異性置換を達成するために行われる。
例えば、BCl 3 とのメタル転移は対応するアリール‐
BCl 2 化合物を生じ、これは次に対応するアリール‐
B(OH)2 化合物に転換されるベースとなれる。Hg
(OAc )2 との反応は、ハロゲン化物イオン(X)と
の反応によりアリール‐Hg Xにさらに転換される対応
するアリール‐Hg OAc 化合物を生成する。
【0029】放射線標識されることになっている化合物
を前述の蛋白質につけるには、所望の残留グループ、例
えばヒドロキシスクシンイミドを含むエステルにカルボ
ン酸前駆物質グループを転換することにより、あるいは
シアノ前駆物質をイミデートエステルに転換することに
よって得ることができる官能基Qが必要である。このよ
うな転換は蛋白質のアミノ基(例えばリジン残基)、チ
オールまたはヒドロキシ(あるいは余り好ましくないが
カルボキシレート)のような対応する官能基との反応へ
向って分子を活性化するものと考えることができる。ア
ルカリ金属中間物質の求核的性質により、これらの試薬
が使用される場合には、活性化イミドおよびイミデート
エステルあるいは他の求核的試薬に感受性のある前記官
能基Qはトリアルキル錫官能性を芳香族環に導入した後
でのみ合成することができる。従って、我々は、第2の
アリールスタナン合成反応は求核反応に感受性のある化
合物を製造するのに特に有用であることを認めた。活性
化イミドおよびイミデートエステルあるいは他の官能基
Qを放射性ハロゲンを導入する前につくることによっ
て、放射線化学的収率のロスと他の方法では生ずると思
われる放射線化学的不純物の取込みを避けられる。
を前述の蛋白質につけるには、所望の残留グループ、例
えばヒドロキシスクシンイミドを含むエステルにカルボ
ン酸前駆物質グループを転換することにより、あるいは
シアノ前駆物質をイミデートエステルに転換することに
よって得ることができる官能基Qが必要である。このよ
うな転換は蛋白質のアミノ基(例えばリジン残基)、チ
オールまたはヒドロキシ(あるいは余り好ましくないが
カルボキシレート)のような対応する官能基との反応へ
向って分子を活性化するものと考えることができる。ア
ルカリ金属中間物質の求核的性質により、これらの試薬
が使用される場合には、活性化イミドおよびイミデート
エステルあるいは他の求核的試薬に感受性のある前記官
能基Qはトリアルキル錫官能性を芳香族環に導入した後
でのみ合成することができる。従って、我々は、第2の
アリールスタナン合成反応は求核反応に感受性のある化
合物を製造するのに特に有用であることを認めた。活性
化イミドおよびイミデートエステルあるいは他の官能基
Qを放射性ハロゲンを導入する前につくることによっ
て、放射線化学的収率のロスと他の方法では生ずると思
われる放射線化学的不純物の取込みを避けられる。
【0030】アリール錫かそうでなければ遊離のカルボ
ン酸またはそのスタンニルエステルからのメタル化誘導
体のN‐スクシンイミジルエイテルへの転換は、無水テ
トラヒドロフラン(THF)中でジシクロヘキシルカル
ボジイミド(DCC)およびN‐ヒドロキシスクシンイ
ミド(NHS)を用いて放射線ハロゲン化段階前に達成
される。しかしながら、シアノ化合物からのイミデート
エステルの合成はアリール‐金属結合、特にアリール錫
結合の酸不安定性により問題とされている。このよう
に、シアノ含有化合物はイミデートエステル生成の前に
放射性ハロゲン化される。望ましい方法は対応するハロ
ベンゾニトリルあるいはハロアリールアルキルニトリル
のイミデートエステルを生成し、その後でイミデート含
有化合物をヘキサアルキルジ錫およびテトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウムを用いて(第2のアリ
ールスタナン合成ルートを用いて)メタル化することで
ある。
ン酸またはそのスタンニルエステルからのメタル化誘導
体のN‐スクシンイミジルエイテルへの転換は、無水テ
トラヒドロフラン(THF)中でジシクロヘキシルカル
ボジイミド(DCC)およびN‐ヒドロキシスクシンイ
ミド(NHS)を用いて放射線ハロゲン化段階前に達成
される。しかしながら、シアノ化合物からのイミデート
エステルの合成はアリール‐金属結合、特にアリール錫
結合の酸不安定性により問題とされている。このよう
に、シアノ含有化合物はイミデートエステル生成の前に
放射性ハロゲン化される。望ましい方法は対応するハロ
ベンゾニトリルあるいはハロアリールアルキルニトリル
のイミデートエステルを生成し、その後でイミデート含
有化合物をヘキサアルキルジ錫およびテトラキス(トリ
フェニルホスフィン)パラジウムを用いて(第2のアリ
ールスタナン合成ルートを用いて)メタル化することで
ある。
【0031】対応するN‐スクシンイミジルエステルの
放射線ハロゲン化は部位特異的脱メタル反応により所望
の化合物を生成する。
放射線ハロゲン化は部位特異的脱メタル反応により所望
の化合物を生成する。
【0032】具体的にはNa *X, *XCl または *X
−X( *X2 )のような放射性ハロゲンを持つものは約
5%の酢酸/メタノール溶液の存在下にアリル錫誘導体
と結合する放射性ハロゲン化反応試薬がNa *Xの場合
には、求電子性ハロゲン(+*X)の生成を促進するため
にN‐クロロ‐サクシンイミド(NCS)またはターシ
ャリーブチルハイポクロライドのような酸化剤が使用さ
れる。Na *X反応試薬は上記酸化剤の添加前または後
に加えてよい。その後におこなわれるハロ脱錫反応の際
に、Sn (Bu )3 置換基をもつ炭素に、+*Xが求電子
付加によって加えられる。
−X( *X2 )のような放射性ハロゲンを持つものは約
5%の酢酸/メタノール溶液の存在下にアリル錫誘導体
と結合する放射性ハロゲン化反応試薬がNa *Xの場合
には、求電子性ハロゲン(+*X)の生成を促進するため
にN‐クロロ‐サクシンイミド(NCS)またはターシ
ャリーブチルハイポクロライドのような酸化剤が使用さ
れる。Na *X反応試薬は上記酸化剤の添加前または後
に加えてよい。その後におこなわれるハロ脱錫反応の際
に、Sn (Bu )3 置換基をもつ炭素に、+*Xが求電子
付加によって加えられる。
【0033】そこで、Sn (Bu )3 置換基は置きかえ
られて放射性ハロゲン化された最終生成物が得られる。
反応混合物中に少量の燐酸塩緩衝が存在するとハロ脱錫
反応は促進される。N‐スクシンイミジルエステルの加
水分解の可能性により、反応は反応時間を最小にする条
件を用いて行うべきである。例えば、反応物質は反応時
間を短縮することによって加水分解を最小にするために
室温にもってくる。あるいは、加水分解が比較的遅い反
応混合物が用いられる。驚いたことには、反応混合物に
酢酸を加えるとN‐スクシンイミジルエステルの加水分
解が非常に遅くなる。例えば、4‐トリ‐n ‐ブチルス
タンニルベンゾエートのN‐スクシンイミジルエステル
は5%酢酸/メタノール溶液中で何ケ月も安定であるこ
とが認められており、例えばBolton ‐Hunter 法で一
般に経験する短時間の安定性という欠点を有利に取り除
いている。
られて放射性ハロゲン化された最終生成物が得られる。
反応混合物中に少量の燐酸塩緩衝が存在するとハロ脱錫
反応は促進される。N‐スクシンイミジルエステルの加
水分解の可能性により、反応は反応時間を最小にする条
件を用いて行うべきである。例えば、反応物質は反応時
間を短縮することによって加水分解を最小にするために
室温にもってくる。あるいは、加水分解が比較的遅い反
応混合物が用いられる。驚いたことには、反応混合物に
酢酸を加えるとN‐スクシンイミジルエステルの加水分
解が非常に遅くなる。例えば、4‐トリ‐n ‐ブチルス
タンニルベンゾエートのN‐スクシンイミジルエステル
は5%酢酸/メタノール溶液中で何ケ月も安定であるこ
とが認められており、例えばBolton ‐Hunter 法で一
般に経験する短時間の安定性という欠点を有利に取り除
いている。
【0034】放射性ハロゲン化反応混合物は精製あるい
はワークアップ工程の前に添加される稀チオ硫酸ナトリ
ウム溶液として調製されなければならない。残留する放
射性ハロゲン化物の分離はクロマトグラフィーによる分
離によって放射性標識蛋白質の精製の前あるいは精製の
間に簡単に行うことができる。
はワークアップ工程の前に添加される稀チオ硫酸ナトリ
ウム溶液として調製されなければならない。残留する放
射性ハロゲン化物の分離はクロマトグラフィーによる分
離によって放射性標識蛋白質の精製の前あるいは精製の
間に簡単に行うことができる。
【0035】放射性ハロゲン化反応は水、メタノール、
エタノール、あるいはその混合物のようなプロトン溶媒
中で実施される。アルコール溶媒は放射性化合物を蛋白
質溶液に加える前にうまく除去することができる(ある
いは逆もまた同じ)。また、2相システムは遊離の放射
性ハロゲン化物を標識化合物から分離する便利な方法で
あるので非プロトン溶媒(例えば四塩化炭素)を放射性
ハロゲン化に使用することができる。
エタノール、あるいはその混合物のようなプロトン溶媒
中で実施される。アルコール溶媒は放射性化合物を蛋白
質溶液に加える前にうまく除去することができる(ある
いは逆もまた同じ)。また、2相システムは遊離の放射
性ハロゲン化物を標識化合物から分離する便利な方法で
あるので非プロトン溶媒(例えば四塩化炭素)を放射性
ハロゲン化に使用することができる。
【0036】放射性ハロゲン化は放射線‐HPLCによ
り、例えばMe OH/1%HOAcの混合物で水中に稀
釈逆相高性能液体クロマトグラフカラム(C‐18)上で
監視し、精製することができる。
り、例えばMe OH/1%HOAcの混合物で水中に稀
釈逆相高性能液体クロマトグラフカラム(C‐18)上で
監視し、精製することができる。
【0037】また、放射性ハロゲンの導入が所望の放射
性ハロゲン化分子を与える適切な試薬と一緒に適切な官
能基Qをもつ化合物(IV)を含む薬瓶を含めた臨床使用
のための放射性薬剤キットも提供される。次いで、放射
性ハロゲン化生成物は、別々の薬瓶中に与えられるモノ
クローナル抗体のような蛋白質に抱合される。キットは
また放射性ハロゲン化蛋白質製品からの残留する前駆物
質と不純物のクロマトグラフィーによる分離のための1
個以上の小さなカラムを含む。
性ハロゲン化分子を与える適切な試薬と一緒に適切な官
能基Qをもつ化合物(IV)を含む薬瓶を含めた臨床使用
のための放射性薬剤キットも提供される。次いで、放射
性ハロゲン化生成物は、別々の薬瓶中に与えられるモノ
クローナル抗体のような蛋白質に抱合される。キットは
また放射性ハロゲン化蛋白質製品からの残留する前駆物
質と不純物のクロマトグラフィーによる分離のための1
個以上の小さなカラムを含む。
【0038】本発明は次の調製例ならびに実施例と効果
確認結果によりさらに詳しく説明される。
確認結果によりさらに詳しく説明される。
【0039】調製例1 3‐(4′‐ブロムフェニル)
プロピオン酸の合成 窒素下で無水テトラヒドロフラン(THF)中に溶解し
た10.0g の2,4,4,‐トリメチル‐2‐オキサゾリン(88
mモル)を含むフラスコを−78℃(ドライアイス/アセ
トン浴)で10分間平衡を保たせた。このフラスコにゆっ
くりとn-ブチルリチウム( 1.6N,85 mモル)55 mLを
加えた。次に、淡黄色の溶液は−78℃で窒素のもとで20
0mLの無水THF中に29.4g の(100mモル)4‐ブロム
ベンジル臭化物を含む第2のフラスコに移した。その添
加が完了したら、反応混合物は−78℃で20分間攪拌し
た。次に冷浴を取り外し、攪拌を3時間続けた。
プロピオン酸の合成 窒素下で無水テトラヒドロフラン(THF)中に溶解し
た10.0g の2,4,4,‐トリメチル‐2‐オキサゾリン(88
mモル)を含むフラスコを−78℃(ドライアイス/アセ
トン浴)で10分間平衡を保たせた。このフラスコにゆっ
くりとn-ブチルリチウム( 1.6N,85 mモル)55 mLを
加えた。次に、淡黄色の溶液は−78℃で窒素のもとで20
0mLの無水THF中に29.4g の(100mモル)4‐ブロム
ベンジル臭化物を含む第2のフラスコに移した。その添
加が完了したら、反応混合物は−78℃で20分間攪拌し
た。次に冷浴を取り外し、攪拌を3時間続けた。
【0040】飽和NH4 Cl の200mL量を慎重に加え、
2つの相を分離した。THF層を無水Mg SO4 上で乾
燥させ、油を生成させるために蒸発させた。この油を20
0mLのジメトキシエタンと100mLの3NHCl 中に溶解
し、5時間還流させるために加熱した。その結果生ずる
溶液を氷に注ぎ、淡黄褐色の固体を集めた(収量:17g
)。
2つの相を分離した。THF層を無水Mg SO4 上で乾
燥させ、油を生成させるために蒸発させた。この油を20
0mLのジメトキシエタンと100mLの3NHCl 中に溶解
し、5時間還流させるために加熱した。その結果生ずる
溶液を氷に注ぎ、淡黄褐色の固体を集めた(収量:17g
)。
【0041】この固体を約300mLの15%KOH中に溶解
し、200mLのジエチルエーテルで抽出した。KOH溶液
を氷で稀釈し、濃HCl で酸性化した。白色の沈澱物を
集め、H2 Oで十分に洗った(収量:10g )。
し、200mLのジエチルエーテルで抽出した。KOH溶液
を氷で稀釈し、濃HCl で酸性化した。白色の沈澱物を
集め、H2 Oで十分に洗った(収量:10g )。
【0042】調製例2 4‐トリ‐n-ブチルスタンニル
ベンゾニトリルの合成 蒸留したばかりの無水THF中に1当量(例えば、100m
モル)の4‐ブロムベンゾニトリルを含むフラスコを窒
素のもとで約30分間約−100 ℃(ジエチルエーテル/液
体窒素浴)で平衡を保たせておいた。次に、このフラス
コに 1.1当量(例えば11 mモル)の n‐ブチルリチウム
溶液(ヘキサン中に 2.3M)を−90℃以下の反応温度を
保たせるような速度で添加した。添加が完了したら、反
応混合物を更に5分間約−100 ℃で攪拌した。
ベンゾニトリルの合成 蒸留したばかりの無水THF中に1当量(例えば、100m
モル)の4‐ブロムベンゾニトリルを含むフラスコを窒
素のもとで約30分間約−100 ℃(ジエチルエーテル/液
体窒素浴)で平衡を保たせておいた。次に、このフラス
コに 1.1当量(例えば11 mモル)の n‐ブチルリチウム
溶液(ヘキサン中に 2.3M)を−90℃以下の反応温度を
保たせるような速度で添加した。添加が完了したら、反
応混合物を更に5分間約−100 ℃で攪拌した。
【0043】次に、無水THF中の 1.1当量(例えば、
11 mモル)のトリ‐n-ブチル錫塩化物の溶液を1滴づつ
加えた。前と同じく、その添加は反応温度を−90℃以下
に保つような速度で行った。その添加が完了したら、反
応混合物を30分間−100 ℃で攪拌した。次いで、冷浴を
取り除き、反応混合物は2時間以上で室温になるように
した。
11 mモル)のトリ‐n-ブチル錫塩化物の溶液を1滴づつ
加えた。前と同じく、その添加は反応温度を−90℃以下
に保つような速度で行った。その添加が完了したら、反
応混合物を30分間−100 ℃で攪拌した。次いで、冷浴を
取り除き、反応混合物は2時間以上で室温になるように
した。
【0044】次に、THFを回転蒸発により除去し、乳
状の油が得られた。この油をCH 2 Cl 2 中に溶解し、
H2 Oで洗い、Mg SO4 上で乾燥させた。CH2 Cl
2の蒸発により淡黄色の油が生成した(96%)。 132℃
/100 ミクロンでの蒸留によるこの油の精製により、H
PLC分析で85%純度の無色の油が得られた:HNMR
(CDCl 3 )δ 0.68 − 2.0(m ,27H)、 7.68
(s ,4H)。
状の油が得られた。この油をCH 2 Cl 2 中に溶解し、
H2 Oで洗い、Mg SO4 上で乾燥させた。CH2 Cl
2の蒸発により淡黄色の油が生成した(96%)。 132℃
/100 ミクロンでの蒸留によるこの油の精製により、H
PLC分析で85%純度の無色の油が得られた:HNMR
(CDCl 3 )δ 0.68 − 2.0(m ,27H)、 7.68
(s ,4H)。
【0045】調製例3 トリ‐n-ブチルスタンニル4‐
(トリ‐n-ブチルスタンニル)ベンゾエートの合成 方法1:−100 ℃(ジエチルエーテル/液体窒素)に冷
やした無水THF100mL中の 2.01g(10 mモル)の4‐
ブロム安息香酸(Alfa Products 社)の溶液に(温度
計、添加漏斗および磁気攪拌棒を装備したフラスコ中
で)、ヘキサン(Aldrich社)中の13.5 mL(21 mモ
ル)の 1.55 N n-ブチルリチウムを内部温度が−90℃
を越えないような速度で1滴づつ添加した。粘性のある
混合物を−78℃にまで温め、 5.70mL( 6.83g)、21 m
モル)の塩化 n‐トリブチル錫(Aldrich社)を15分以
上かけて添加した。添加が完了したら、混合物を室温に
までもってきて、1時間攪拌した。次に、混合物に150m
Lの飽和(NH4 )2 SO4溶液を添加し、混合物を150
mLのジエチルエーテルで抽出した。上層をかん水で洗
い、Mg SO4 で乾燥し、ろ過し、濃縮して 7.49 g の
液体が得られた。シリカゲルクロマトグラフィーによる
精製(25%Et OAc /ヘキサン)で 2.32g(33%)の
トリ‐n-ブチルスタンニル4‐(トリ‐n-ブチルスタン
ニル)ベンゾエートが粘性のある油として得られた: 1
HNMR(CCl 4 )δ 0.32 − 2.70 (m ,54H)、
7.50 (d ,J=7Hz ,2H)、 7.99 (d ,J=7
Hz ,2H)。IR(neat)1635,1450,1315cm-1。
(トリ‐n-ブチルスタンニル)ベンゾエートの合成 方法1:−100 ℃(ジエチルエーテル/液体窒素)に冷
やした無水THF100mL中の 2.01g(10 mモル)の4‐
ブロム安息香酸(Alfa Products 社)の溶液に(温度
計、添加漏斗および磁気攪拌棒を装備したフラスコ中
で)、ヘキサン(Aldrich社)中の13.5 mL(21 mモ
ル)の 1.55 N n-ブチルリチウムを内部温度が−90℃
を越えないような速度で1滴づつ添加した。粘性のある
混合物を−78℃にまで温め、 5.70mL( 6.83g)、21 m
モル)の塩化 n‐トリブチル錫(Aldrich社)を15分以
上かけて添加した。添加が完了したら、混合物を室温に
までもってきて、1時間攪拌した。次に、混合物に150m
Lの飽和(NH4 )2 SO4溶液を添加し、混合物を150
mLのジエチルエーテルで抽出した。上層をかん水で洗
い、Mg SO4 で乾燥し、ろ過し、濃縮して 7.49 g の
液体が得られた。シリカゲルクロマトグラフィーによる
精製(25%Et OAc /ヘキサン)で 2.32g(33%)の
トリ‐n-ブチルスタンニル4‐(トリ‐n-ブチルスタン
ニル)ベンゾエートが粘性のある油として得られた: 1
HNMR(CCl 4 )δ 0.32 − 2.70 (m ,54H)、
7.50 (d ,J=7Hz ,2H)、 7.99 (d ,J=7
Hz ,2H)。IR(neat)1635,1450,1315cm-1。
【0046】方法2:N2 雰囲気の下で 7.6 mLのヘキ
サブチル錫(Alfa 社)および10 mLのトルエン中の
1.00g(5m モル)の4‐ブロム安息香酸(Alfa 社)
の攪拌した懸濁液に58mgのテトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(O)(Aldrich社)を添加し、
混合物を95℃で20時間攪拌した。涼しい時には、オレン
ジ色の混合物が100mLの10%水性KF液と100mLのジエ
チルエーテルの間で分配された。エーテル層はかん水で
洗い、Mg SO4 で乾燥し、ろ過し、濃縮し、Kugelro
hrにより蒸留し、 1.14g(33%)のトリ‐n-ブチルスタ
ンニル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)ベンゾエート
が粘性のある油として得られた: 0.25mm Hg 、 200ー
250℃で蒸留。
サブチル錫(Alfa 社)および10 mLのトルエン中の
1.00g(5m モル)の4‐ブロム安息香酸(Alfa 社)
の攪拌した懸濁液に58mgのテトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(O)(Aldrich社)を添加し、
混合物を95℃で20時間攪拌した。涼しい時には、オレン
ジ色の混合物が100mLの10%水性KF液と100mLのジエ
チルエーテルの間で分配された。エーテル層はかん水で
洗い、Mg SO4 で乾燥し、ろ過し、濃縮し、Kugelro
hrにより蒸留し、 1.14g(33%)のトリ‐n-ブチルスタ
ンニル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)ベンゾエート
が粘性のある油として得られた: 0.25mm Hg 、 200ー
250℃で蒸留。
【0047】調製例4 N‐スクシンイミジル4‐(ト
リ‐n-ブチルスタンニル)ベンゾエート 18.4 mLの無水THF中の 1.29g( 1.84 m モル)のト
リ‐n-ブチルスタンニル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニ
ル)ベンゾエートの溶液に417mg ( 2.02mモル)のジシ
クロヘキシルカルボジイミド(Sigma社)と212mg (
1.84mモル)のN‐ヒドロキシスクシンイミド(Sigma
社)を添加し、混合物を室温で15時間攪拌した。固体は
ろ過によって除去し、混合物を濃縮した。シリカゲルク
ロマトグラフィーにる精製(25%Et OAc (ヘキサ
ン)で731mg (78%)のN‐スクシンイミジル4‐(ト
リ‐n-ブチルスタンニル)ベンゾエートが生成した:
HNMR(CDCl 3 )δ 0.50 ‐ 2.20 (m ,27
H)、 2.90 (s ,4H)、 7.65(d ,J=8Hz ,
2H)、 8.06 (d ,J=8Hz ,2H)。IR(nea
t)1780,1750,1190,1055,980cm -1。
リ‐n-ブチルスタンニル)ベンゾエート 18.4 mLの無水THF中の 1.29g( 1.84 m モル)のト
リ‐n-ブチルスタンニル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニ
ル)ベンゾエートの溶液に417mg ( 2.02mモル)のジシ
クロヘキシルカルボジイミド(Sigma社)と212mg (
1.84mモル)のN‐ヒドロキシスクシンイミド(Sigma
社)を添加し、混合物を室温で15時間攪拌した。固体は
ろ過によって除去し、混合物を濃縮した。シリカゲルク
ロマトグラフィーにる精製(25%Et OAc (ヘキサ
ン)で731mg (78%)のN‐スクシンイミジル4‐(ト
リ‐n-ブチルスタンニル)ベンゾエートが生成した:
HNMR(CDCl 3 )δ 0.50 ‐ 2.20 (m ,27
H)、 2.90 (s ,4H)、 7.65(d ,J=8Hz ,
2H)、 8.06 (d ,J=8Hz ,2H)。IR(nea
t)1780,1750,1190,1055,980cm -1。
【0048】調製例5 4‐(トリ‐n-ブチルスタンニ
ル)馬尿酸の合成 6.4 mLのCH3 CN中の406mg ( 0.80mモル)のN‐
スクシンイミジル4‐(トリ‐ブチルスタンニル)ベン
ゾエートの溶液に 224μL(160mg 、 1.60mモル)のE
t 3 N(Fisher 社)を、次いで 1.6 mLのH2 O中の
60mg( 0.8m モル)のグリシン(Fisher 社)の溶液を
加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、次に10 mLの5
%HCl 水溶液と10 mLのEt 2 Oの間で分配させた。
Et 2 O層をかん水で洗い、乾燥し(Mg SO4 )ろ過
し、濃縮し、 374mg( 100%)の4‐(トリ‐n-ブチル
スタンニル)馬尿酸、その後の反応に十分純粋な粘性の
ある油、が得られた: HNMR(CDCl 3 )δ 0.4
0 − 2.50 (m ,27H)、3.94 − 4.53 (m ,2
H)、 6.70 − 7.25 (m ,1H)、 7.53 (d ,J=
8Hz ,2H)、 7.80 (d ,J=8Hz ,2H) 9.0
0 − 9.65 (brds,1H)。IR(neat)3330,1720,
1635,153cm -1により強い吸収をもつ3600‐2300範囲。
ル)馬尿酸の合成 6.4 mLのCH3 CN中の406mg ( 0.80mモル)のN‐
スクシンイミジル4‐(トリ‐ブチルスタンニル)ベン
ゾエートの溶液に 224μL(160mg 、 1.60mモル)のE
t 3 N(Fisher 社)を、次いで 1.6 mLのH2 O中の
60mg( 0.8m モル)のグリシン(Fisher 社)の溶液を
加えた。混合物を室温で1時間攪拌し、次に10 mLの5
%HCl 水溶液と10 mLのEt 2 Oの間で分配させた。
Et 2 O層をかん水で洗い、乾燥し(Mg SO4 )ろ過
し、濃縮し、 374mg( 100%)の4‐(トリ‐n-ブチル
スタンニル)馬尿酸、その後の反応に十分純粋な粘性の
ある油、が得られた: HNMR(CDCl 3 )δ 0.4
0 − 2.50 (m ,27H)、3.94 − 4.53 (m ,2
H)、 6.70 − 7.25 (m ,1H)、 7.53 (d ,J=
8Hz ,2H)、 7.80 (d ,J=8Hz ,2H) 9.0
0 − 9.65 (brds,1H)。IR(neat)3330,1720,
1635,153cm -1により強い吸収をもつ3600‐2300範囲。
【0049】調製例6 N‐スクシンイミジル4‐(ト
リ‐n-ブチルスタンニル)馬尿酸エステルの合成 8 mLのTHF中の 375mg( 0.80mモル)の4‐(トリ
‐n-ブチルスタンニル)馬尿酸の溶液に 182mgのジシク
ロヘキシルカルボジイミド(Sigma社)、次いで92mgの
N‐ヒドロキシスクシンイミド(Sigma社)を加えた。
混合物を室温で6時間攪拌し、次に酢酸を3滴加えた。
混合物をろ過し、濾液を濃縮し、油っこい固体にした。
シリカゲル上のクロマトグラフィーによる精製(50%E
t OAc/ヘキサン)により、純粋なN‐スクシンイミ
ジル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)馬尿酸エステル
158mg (35%)が白色の固体として得られた:融点 109
−111℃(Et OAc /ヘキサン);HNMR(CDCl
3 )δ 0.33 − 2.27 (m ,27H)、 2.85 (s ,4
H)、 4.66 (d ,J=6Hz ,2H)、 7.02 (t ,
J=6Hz ,1H)、 7.63 (d ,J=8Hz ,2
H)、 7.89 (d ,J=8Hz ,2H)。
リ‐n-ブチルスタンニル)馬尿酸エステルの合成 8 mLのTHF中の 375mg( 0.80mモル)の4‐(トリ
‐n-ブチルスタンニル)馬尿酸の溶液に 182mgのジシク
ロヘキシルカルボジイミド(Sigma社)、次いで92mgの
N‐ヒドロキシスクシンイミド(Sigma社)を加えた。
混合物を室温で6時間攪拌し、次に酢酸を3滴加えた。
混合物をろ過し、濾液を濃縮し、油っこい固体にした。
シリカゲル上のクロマトグラフィーによる精製(50%E
t OAc/ヘキサン)により、純粋なN‐スクシンイミ
ジル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)馬尿酸エステル
158mg (35%)が白色の固体として得られた:融点 109
−111℃(Et OAc /ヘキサン);HNMR(CDCl
3 )δ 0.33 − 2.27 (m ,27H)、 2.85 (s ,4
H)、 4.66 (d ,J=6Hz ,2H)、 7.02 (t ,
J=6Hz ,1H)、 7.63 (d ,J=8Hz ,2
H)、 7.89 (d ,J=8Hz ,2H)。
【0050】調製例7 トリ‐n-ブチルスタンニル3‐
(4′‐トリ‐n-ブチルスタンニルフェニル)プロピオ
ネート THF125mLとヘキサン25 mL中の 2.25g(10m モル)
の3‐(4′‐ブロムフェニル)プロピオン酸の溶液
(N2 雰囲気したで、N2 注入口、添加漏斗、および温
度計を備えたフラスコ中で)を−100 ℃に冷却した(ジ
エチルエーテル/液体窒素)。この溶液に溶液の温度が
−90℃を超えないような速度でヘキサン(Aldrich社)
中のブチルリチウムの 1.55 M溶液13.5 mL(21m モ
ル)を1滴づつ添加した。生成する粘性の塊を 1/2 時
間以上−75℃に温めておき、 5.70mLの塩化 n‐トリブ
チル錫(Aldrich社)を1分間以上1滴づつ添加した。
次に、この混合物を再び液状にし、30分間−75℃で攪拌
した。次に、冷浴を取り外し、混合物の温度が室温に達
するまでこれを攪拌した。この混合物に100mLの飽和
(NH4 )2 SO4 溶液を加えた。分離漏斗の中で振っ
た後、上層を100mLの10%KF液と50 mLのかん水で連
続的に洗い、Mg SO4 で乾燥させ、ろ過し、濃縮し
て、ろう状の固形物を得た。この物質のH2 O/アセト
ンからの2回の再結晶により、405mg (42%)のトリ‐
n-ブチルスタンニル3‐(4′‐トリ‐n-ブチルスタン
ニルフェニル)プロピネートが白色粉末として生成し
た;融点59−60℃;HNMR(CDCl 3 )δ 0.50 −
2.34 (m ,54H)、 2.75 (m ,4H)、 7.23 (d
,J=8Hz ,2H)、 7.45 (d ,J=8Hz ,2
H);IR (melt)1695,1530cm-1。
(4′‐トリ‐n-ブチルスタンニルフェニル)プロピオ
ネート THF125mLとヘキサン25 mL中の 2.25g(10m モル)
の3‐(4′‐ブロムフェニル)プロピオン酸の溶液
(N2 雰囲気したで、N2 注入口、添加漏斗、および温
度計を備えたフラスコ中で)を−100 ℃に冷却した(ジ
エチルエーテル/液体窒素)。この溶液に溶液の温度が
−90℃を超えないような速度でヘキサン(Aldrich社)
中のブチルリチウムの 1.55 M溶液13.5 mL(21m モ
ル)を1滴づつ添加した。生成する粘性の塊を 1/2 時
間以上−75℃に温めておき、 5.70mLの塩化 n‐トリブ
チル錫(Aldrich社)を1分間以上1滴づつ添加した。
次に、この混合物を再び液状にし、30分間−75℃で攪拌
した。次に、冷浴を取り外し、混合物の温度が室温に達
するまでこれを攪拌した。この混合物に100mLの飽和
(NH4 )2 SO4 溶液を加えた。分離漏斗の中で振っ
た後、上層を100mLの10%KF液と50 mLのかん水で連
続的に洗い、Mg SO4 で乾燥させ、ろ過し、濃縮し
て、ろう状の固形物を得た。この物質のH2 O/アセト
ンからの2回の再結晶により、405mg (42%)のトリ‐
n-ブチルスタンニル3‐(4′‐トリ‐n-ブチルスタン
ニルフェニル)プロピネートが白色粉末として生成し
た;融点59−60℃;HNMR(CDCl 3 )δ 0.50 −
2.34 (m ,54H)、 2.75 (m ,4H)、 7.23 (d
,J=8Hz ,2H)、 7.45 (d ,J=8Hz ,2
H);IR (melt)1695,1530cm-1。
【0051】調製例8 N‐スクシンイミジル3‐
(4′‐トリ‐n-ブチルスタンニルフェニル)プロピオ
ネートの合成 6.5 mLの無水THF中の460mg ( 0.63 m モル)のト
リ‐n-ブチルスタンニル3‐(4′‐トリ‐n-ブチルス
タンニルフェニル)プロピオネートの溶液に143mg (
0.69 m モル)のジシクロヘキシルカルボジイミド(Si
gma社)を、次いで73mg( 0.63 m モル)のN‐ヒドロ
キシスクシンイミド(Sigma社)を添加した。この混合
物を24時間攪拌し、37μL(38mg、 0.63 m モル)の酢
酸を添加した。この混合物をろ過し、濃縮した。シリカ
ゲルクロマトグラフィー(30%EtOAc /ヘキサン)
による精製で、約195mg (58%)のN‐スクシンイミジ
ル3‐(4′‐トリ‐n-ブチルスタンニルフェニル)プ
ロピオネートを粘性の油として得た:HNMR(CDC
l 3 )δ 0.38 − 2.15 (m ,27H)、 2.53 − 3.32
(m ,8H)、 7.20 (d ,J=8Hz ,2H)、 7.3
8 (d ,J=8Hz ,2H);IR(neat)1820,179
0,1740,1185,1045cm-1。
(4′‐トリ‐n-ブチルスタンニルフェニル)プロピオ
ネートの合成 6.5 mLの無水THF中の460mg ( 0.63 m モル)のト
リ‐n-ブチルスタンニル3‐(4′‐トリ‐n-ブチルス
タンニルフェニル)プロピオネートの溶液に143mg (
0.69 m モル)のジシクロヘキシルカルボジイミド(Si
gma社)を、次いで73mg( 0.63 m モル)のN‐ヒドロ
キシスクシンイミド(Sigma社)を添加した。この混合
物を24時間攪拌し、37μL(38mg、 0.63 m モル)の酢
酸を添加した。この混合物をろ過し、濃縮した。シリカ
ゲルクロマトグラフィー(30%EtOAc /ヘキサン)
による精製で、約195mg (58%)のN‐スクシンイミジ
ル3‐(4′‐トリ‐n-ブチルスタンニルフェニル)プ
ロピオネートを粘性の油として得た:HNMR(CDC
l 3 )δ 0.38 − 2.15 (m ,27H)、 2.53 − 3.32
(m ,8H)、 7.20 (d ,J=8Hz ,2H)、 7.3
8 (d ,J=8Hz ,2H);IR(neat)1820,179
0,1740,1185,1045cm-1。
【0052】調製例9 メチル4‐ブロムベンズイミデ
ートの合成 全ての固形物が溶液になるまで、20 mLのメタノール中
の 7.2g (40m モル)の4‐ブロムベンゾニトリル(P
faltz and Bauer社)の懸濁液を通じてHCガスを泡立
たせた。メチル4‐ブロムベンズイミデートの塩化水素
塩の長い針晶が生成される90時間の間この混合物を4℃
で冷蔵庫の中に置いた。この塩を真空ろ過により集め、
8.17g(81%)の長い白色針晶が得られ、50 mLの氷冷
10%Na 2 CO3 溶液と50 mLのジエチルエーテルの間
で 1.33gのHCl 塩を分配することによって塩基に転換
した。ジエチルエーテル層を50 mLのかん水で洗い、M
g SO4 で乾燥させ、ろ過し、濃縮し、ヘキサンから再
結晶して、 0.83g(60%全収率)の純メチル4‐ブロム
ベンズイミデートを針晶として得た:融点64−65°;H
NMR(CDCl 3 )δ 3.91 (s ,3H)、 7.60
(s ,4H)、 7.53 − 7.90 (brd ,1H)。
ートの合成 全ての固形物が溶液になるまで、20 mLのメタノール中
の 7.2g (40m モル)の4‐ブロムベンゾニトリル(P
faltz and Bauer社)の懸濁液を通じてHCガスを泡立
たせた。メチル4‐ブロムベンズイミデートの塩化水素
塩の長い針晶が生成される90時間の間この混合物を4℃
で冷蔵庫の中に置いた。この塩を真空ろ過により集め、
8.17g(81%)の長い白色針晶が得られ、50 mLの氷冷
10%Na 2 CO3 溶液と50 mLのジエチルエーテルの間
で 1.33gのHCl 塩を分配することによって塩基に転換
した。ジエチルエーテル層を50 mLのかん水で洗い、M
g SO4 で乾燥させ、ろ過し、濃縮し、ヘキサンから再
結晶して、 0.83g(60%全収率)の純メチル4‐ブロム
ベンズイミデートを針晶として得た:融点64−65°;H
NMR(CDCl 3 )δ 3.91 (s ,3H)、 7.60
(s ,4H)、 7.53 − 7.90 (brd ,1H)。
【0053】調製例10 メチル4‐(トリ‐n-ブチルス
タンニル)ベンズイミデートの合成 N2 雰囲気下トルエン2 mL中の214mg ( 1.0m モル)
のメチル4‐ブロムベンズイミデートの溶液に 1.52 m
L( 1.74g、 3.0m モル)のヘキサブチルジ錫(Alfa
社)、次いで11mg( 0.01mモル)のテトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(O)(Aldrich社)を
加えた。この混合物を油浴中で18時間75−80℃で加熱し
た。涼しい場合には、この混合物を10 mLの10%水性K
F液と10mLのジエチルエーテルの間で分配させた。ジ
エチルエーテル層をMg SO4 で乾燥させ、ろ過し濃縮
した。シリカゲルクロマトグラフィー(25%Et OAc
/ヘキサン)による油状濃縮物の精製で、226mg (53
%)の純粋な4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)ベンズ
イミデートが粘性油として得られた:HNMR(CCl
4 )δ 0.54 − 2.18 (m ,27H)、 3.87 (s ,3
H)、 7.45 (d ,J=8Hz ,2H)、 7.67 (d ,
F=8Hz ,2H);IR(neat)3340,1635cm-1。
タンニル)ベンズイミデートの合成 N2 雰囲気下トルエン2 mL中の214mg ( 1.0m モル)
のメチル4‐ブロムベンズイミデートの溶液に 1.52 m
L( 1.74g、 3.0m モル)のヘキサブチルジ錫(Alfa
社)、次いで11mg( 0.01mモル)のテトラキス(トリフ
ェニルホスフィン)パラジウム(O)(Aldrich社)を
加えた。この混合物を油浴中で18時間75−80℃で加熱し
た。涼しい場合には、この混合物を10 mLの10%水性K
F液と10mLのジエチルエーテルの間で分配させた。ジ
エチルエーテル層をMg SO4 で乾燥させ、ろ過し濃縮
した。シリカゲルクロマトグラフィー(25%Et OAc
/ヘキサン)による油状濃縮物の精製で、226mg (53
%)の純粋な4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)ベンズ
イミデートが粘性油として得られた:HNMR(CCl
4 )δ 0.54 − 2.18 (m ,27H)、 3.87 (s ,3
H)、 7.45 (d ,J=8Hz ,2H)、 7.67 (d ,
F=8Hz ,2H);IR(neat)3340,1635cm-1。
【0054】調製例11 4‐(3′‐プロピオン酸)フ
ェニル臭化第二水銀の合成 無水THF15 mL中の96mg( 0.30mモル)酢酸第二水銀
(Aldrich社)の溶液に20℃(水浴)で 1.72 mLの酢
酸、次いでTHF1 mL中の 218mgのトリ‐n-ブチルス
タンニル3‐(4′‐トリ‐n-ブチルスタンニルフェニ
ル)プロピオネートの溶液を加えた。生成する溶液を20
℃で1時間攪拌し、15 mLの水性3%KBr 液を加え
た。さらに1時間後、白色の沈澱物が現われるまで回転
蒸発器で殆どのTHFを除去し、この混合物を15 mLの
H2Oで稀釈した。沈澱物を真空ろ過により集め、少量
のEt OHで洗い、93mg(72%)の4‐(3′プロピオ
ン酸)フェニル臭化第二水銀が白色の固形物として得ら
れた:HNMR(DMSO−d6 )δ 2.23 − 3.09 (m
,4H)、 7.15 (d ,J=8Hz ,2M)、 7.39
(d ,J=8Hz ,2H);質量スペクトル(Cl ) m
/z 431、 433(M+18.7, 6.0)、 351(27)、 133
( 100)。
ェニル臭化第二水銀の合成 無水THF15 mL中の96mg( 0.30mモル)酢酸第二水銀
(Aldrich社)の溶液に20℃(水浴)で 1.72 mLの酢
酸、次いでTHF1 mL中の 218mgのトリ‐n-ブチルス
タンニル3‐(4′‐トリ‐n-ブチルスタンニルフェニ
ル)プロピオネートの溶液を加えた。生成する溶液を20
℃で1時間攪拌し、15 mLの水性3%KBr 液を加え
た。さらに1時間後、白色の沈澱物が現われるまで回転
蒸発器で殆どのTHFを除去し、この混合物を15 mLの
H2Oで稀釈した。沈澱物を真空ろ過により集め、少量
のEt OHで洗い、93mg(72%)の4‐(3′プロピオ
ン酸)フェニル臭化第二水銀が白色の固形物として得ら
れた:HNMR(DMSO−d6 )δ 2.23 − 3.09 (m
,4H)、 7.15 (d ,J=8Hz ,2M)、 7.39
(d ,J=8Hz ,2H);質量スペクトル(Cl ) m
/z 431、 433(M+18.7, 6.0)、 351(27)、 133
( 100)。
【0055】有機ホウ素グループを含むメタル転移を同
様の方法で行なった。
様の方法で行なった。
【0056】実施例1 N‐スクシンイミジル4‐(ト
リブチルスタンニル)ベンゾエートの放射性ヨウ素化 5%HOAc /メタノール50μL中に10ー50μg のN‐
スクシンイミジル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)ベ
ンゾエート( 0.02 − 0.10 μモル)を含むバイアルに
メタノール10ー20μL中の10−20μg ( 0.08 − 0.15
μモル)のN‐クロルスクシンイミドを添加した。この
溶液に10μLのNa 125I溶液(Delbeccosのりん酸緩
衝塩;Gibco Labo )( 100μCi −2m Ci )を加
えた。3−5分後に、Na 2 S2 O5 の 0.25 μg / m
L溶液20μLを加えた。反応混合物をさらに50μLのP
BS溶液で稀釈し、容量が減少して水性のもののみにな
るまで溶液の表面にN2 流を吹きつけた。75−95%の放
射線標識が得られた。この物質は下で述べるように蛋白
質標識試験に直接に使用することができる。
リブチルスタンニル)ベンゾエートの放射性ヨウ素化 5%HOAc /メタノール50μL中に10ー50μg のN‐
スクシンイミジル4‐(トリ‐n-ブチルスタンニル)ベ
ンゾエート( 0.02 − 0.10 μモル)を含むバイアルに
メタノール10ー20μL中の10−20μg ( 0.08 − 0.15
μモル)のN‐クロルスクシンイミドを添加した。この
溶液に10μLのNa 125I溶液(Delbeccosのりん酸緩
衝塩;Gibco Labo )( 100μCi −2m Ci )を加
えた。3−5分後に、Na 2 S2 O5 の 0.25 μg / m
L溶液20μLを加えた。反応混合物をさらに50μLのP
BS溶液で稀釈し、容量が減少して水性のもののみにな
るまで溶液の表面にN2 流を吹きつけた。75−95%の放
射線標識が得られた。この物質は下で述べるように蛋白
質標識試験に直接に使用することができる。
【0057】ヨウ素-131による放射線ヨウ素化は同じや
り方で匹敵する収率で行われた。
り方で匹敵する収率で行われた。
【0058】実施例2 放射性ハロゲン化化合物による
蛋白質標識 前述の粗水性放射性ヨウ素化エステル混合物を緩衝蛋白
質溶液(PH 8.5−9)を含む薬瓶に移した。この操作
は逆でもよい。抱合反応は室温で5分以内に完了した。
抱合収率は約35〜65%の範囲に及んだ。標識蛋白質はゲ
ル浸透クロマトグラフィーカラムかあるいは小孔ろ過シ
ステム(例えば、Centricon超遠心分離)の何れかを用
いて非抱合放射能から精製した。
蛋白質標識 前述の粗水性放射性ヨウ素化エステル混合物を緩衝蛋白
質溶液(PH 8.5−9)を含む薬瓶に移した。この操作
は逆でもよい。抱合反応は室温で5分以内に完了した。
抱合収率は約35〜65%の範囲に及んだ。標識蛋白質はゲ
ル浸透クロマトグラフィーカラムかあるいは小孔ろ過シ
ステム(例えば、Centricon超遠心分離)の何れかを用
いて非抱合放射能から精製した。
【0059】実施例2の放射性ハロゲン化蛋白質生成物
は放射線診断や治療用薬剤に用いることができる。例え
ば、モノクローナル抗体あるいは腫瘍細胞関連抗原と特
異的に反応する抗原結合フラグメントはこの方法によっ
て放射性ハロゲン化することができ、哺乳動物の身体の
腫瘍細胞の位置を撮影するために使用することができ
る。放射性ハロゲン化抗体の適切な量は、例えば静脈内
注射により、患者の体内に導入され、その後に身体をガ
ンマ線カメラのようなシンチレーション検出器を用いて
スキャンする。このような放射性ハロゲン化抗体は腫瘍
の放射線療法の目的でも哺乳動物の体内に導入される。
は放射線診断や治療用薬剤に用いることができる。例え
ば、モノクローナル抗体あるいは腫瘍細胞関連抗原と特
異的に反応する抗原結合フラグメントはこの方法によっ
て放射性ハロゲン化することができ、哺乳動物の身体の
腫瘍細胞の位置を撮影するために使用することができ
る。放射性ハロゲン化抗体の適切な量は、例えば静脈内
注射により、患者の体内に導入され、その後に身体をガ
ンマ線カメラのようなシンチレーション検出器を用いて
スキャンする。このような放射性ハロゲン化抗体は腫瘍
の放射線療法の目的でも哺乳動物の体内に導入される。
【0060】器官あるいは疾患のある組織に集中する傾
向のある他の蛋白質やペプチドはこの方法によって同様
に放射性ハロゲン化でき、ホメオスタシスからの逸脱や
疾病状態を監視するのに利用することができる。例え
ば、放射性ハロゲン化フィブリノーゲンは生体内(in
vivo)撮影により深部の静脈血栓症をつきとめるのに使
用することができる。脳下垂体や他のペプチドホルモン
の病気による摂取の変動は同様にして監視することがで
きる。
向のある他の蛋白質やペプチドはこの方法によって同様
に放射性ハロゲン化でき、ホメオスタシスからの逸脱や
疾病状態を監視するのに利用することができる。例え
ば、放射性ハロゲン化フィブリノーゲンは生体内(in
vivo)撮影により深部の静脈血栓症をつきとめるのに使
用することができる。脳下垂体や他のペプチドホルモン
の病気による摂取の変動は同様にして監視することがで
きる。
【0061】別の例として、本発明により放射性ハロゲ
ン化された抗体はin vitro放射線免疫検定に用いること
ができる。
ン化された抗体はin vitro放射線免疫検定に用いること
ができる。
【0062】放射性ハロゲンは抱合体の非活性化芳香族
あるいは複素式芳香族環に置換されるために、前述の放
射性ハロゲン化蛋白質の全てはしっかりと放射性標識さ
れる。さらに、ヒドロキシル官能性の存在なしでパラま
たはメタ‐位に放射性ハロゲンを置換することによっ
て、放射性ハロゲンは身体のデイオディナーゼ酵素によ
る異化に対して感受性がより小さくなる。
あるいは複素式芳香族環に置換されるために、前述の放
射性ハロゲン化蛋白質の全てはしっかりと放射性標識さ
れる。さらに、ヒドロキシル官能性の存在なしでパラま
たはメタ‐位に放射性ハロゲンを置換することによっ
て、放射性ハロゲンは身体のデイオディナーゼ酵素によ
る異化に対して感受性がより小さくなる。
【0063】効果確認結果(生物分布研究) フェノール含有芳香族環により常法により放射性ヨウ素
化された蛋白質に比べて、被検者の小分子の放射性ヨウ
素化蛋白質の有利なin vivo 安定性は次の動物実験によ
って証明された。実験において、放射性ヨウ素の甲状腺
取込み(首の放射能により測定)はin vivo 代謝の測度
として利用された。
化された蛋白質に比べて、被検者の小分子の放射性ヨウ
素化蛋白質の有利なin vivo 安定性は次の動物実験によ
って証明された。実験において、放射性ヨウ素の甲状腺
取込み(首の放射能により測定)はin vivo 代謝の測度
として利用された。
【0064】12匹のマウスに実施例1の放射性ヨウ素化
化合物で標識した抗体を注射した。3匹づつのグループ
を注射後2時間、24時間、48時間および72時間目に殺
し、放射性ラベルの生物分布を常法により直ちに測定し
た。その結果を図1と図2に棒グラフとして示す。ここ
では次の記号が用いられている。BL,血液;TA,
尾;TU,色素細胞腫;SK,皮膚;MU,骨格筋;B
O,骨;LU,肺;LI,肝臓;SP,脾臓;ST,
胃;NE,首(甲状腺を含む);KI,腎臓;およびI
N,腸。その結果は%線量/グラム組織または%総線量
として表わされている。%総線量を示すグラフは血液、
皮膚、筋肉および骨の全身放射能の小部分を示すにすぎ
ない。甲状腺における放射能の量は最初の2時間の基線
累積から時間とともに増加しなかった。
化合物で標識した抗体を注射した。3匹づつのグループ
を注射後2時間、24時間、48時間および72時間目に殺
し、放射性ラベルの生物分布を常法により直ちに測定し
た。その結果を図1と図2に棒グラフとして示す。ここ
では次の記号が用いられている。BL,血液;TA,
尾;TU,色素細胞腫;SK,皮膚;MU,骨格筋;B
O,骨;LU,肺;LI,肝臓;SP,脾臓;ST,
胃;NE,首(甲状腺を含む);KI,腎臓;およびI
N,腸。その結果は%線量/グラム組織または%総線量
として表わされている。%総線量を示すグラフは血液、
皮膚、筋肉および骨の全身放射能の小部分を示すにすぎ
ない。甲状腺における放射能の量は最初の2時間の基線
累積から時間とともに増加しなかった。
【0065】24時間の安定性の比較として、追加の3匹
のマウスに既知のクロラミン‐T酸化を経て放射性ヨウ
素で直接に標識された以外の同じ抗体の同一量を注射し
た。放射性ラベルの生物分布は前記のように測定し、そ
の結果を図3と図4に示す。
のマウスに既知のクロラミン‐T酸化を経て放射性ヨウ
素で直接に標識された以外の同じ抗体の同一量を注射し
た。放射性ラベルの生物分布は前記のように測定し、そ
の結果を図3と図4に示す。
【0066】図を見ると、24時間では被検者の生物分布
と前からの試薬の生物分布は皮膚、骨、肝臓、腎臓、お
よび腸では非常に類似していた。このことは放射性標識
抗体が同じように作用することを示している。反対に、
クロラミン‐T標識蛋白質を注射した動物においては、
胃と首が注入放射性ヨウ素のかなり大きな画分を蓄積し
ていた。このことは遊離の放射性ヨウ素はクロラミン‐
T標識蛋白質の代謝によって最もつくられ易いことを示
している。これらの比較試験結果は、被検者のパラ‐ヨ
ードフェニル標識抗体はin vivo でずっと安定であり、
このことは高比放射能放射性ヨウ素を含む非活性化芳香
族環はin vivo で代謝的にあるいはその反対に脱ヨウ素
化されないことを初めて証明した。対照データ(図3と
図4)は、クロラミン‐T酸化によるように直接的に標
識されようと、Bolton ‐Hunter あるいはWoods試薬
によるように間接的に標識されようと、一般に放射性標
識フェノール含有芳香族環に匹敵できると考えられる。
と前からの試薬の生物分布は皮膚、骨、肝臓、腎臓、お
よび腸では非常に類似していた。このことは放射性標識
抗体が同じように作用することを示している。反対に、
クロラミン‐T標識蛋白質を注射した動物においては、
胃と首が注入放射性ヨウ素のかなり大きな画分を蓄積し
ていた。このことは遊離の放射性ヨウ素はクロラミン‐
T標識蛋白質の代謝によって最もつくられ易いことを示
している。これらの比較試験結果は、被検者のパラ‐ヨ
ードフェニル標識抗体はin vivo でずっと安定であり、
このことは高比放射能放射性ヨウ素を含む非活性化芳香
族環はin vivo で代謝的にあるいはその反対に脱ヨウ素
化されないことを初めて証明した。対照データ(図3と
図4)は、クロラミン‐T酸化によるように直接的に標
識されようと、Bolton ‐Hunter あるいはWoods試薬
によるように間接的に標識されようと、一般に放射性標
識フェノール含有芳香族環に匹敵できると考えられる。
【0067】F(ab′)2 を用いた補助的な生物分布研
究は、この方法によって放射性標識された抗体画分はin
vivo 新陳代謝に対して安定であることを示した。さら
に、このタイプの放射性標識試薬は前に検討した標識全
抗体製品よりも早く取り除かれ、72時間目の身体器官に
おける残留物は最小である。
究は、この方法によって放射性標識された抗体画分はin
vivo 新陳代謝に対して安定であることを示した。さら
に、このタイプの放射性標識試薬は前に検討した標識全
抗体製品よりも早く取り除かれ、72時間目の身体器官に
おける残留物は最小である。
【0068】本発明は好ましい具体例と共に述べたが、
種々の変更、均等手段による置換が可能であり、与えら
れる保護は特許請求の範囲とその均等概念によってのみ
限定されると考えられる。
種々の変更、均等手段による置換が可能であり、与えら
れる保護は特許請求の範囲とその均等概念によってのみ
限定されると考えられる。
【図1】放射性標識されたモノクローナル抗体の促進さ
れたin vivo 安定性を確証する生物分布比較を示す棒グ
ラフである。
れたin vivo 安定性を確証する生物分布比較を示す棒グ
ラフである。
【図2】放射性標識されたモノクローナル抗体の促進さ
れたin vivo 安定性を確証する生物分布比較を示す棒グ
ラフである。
れたin vivo 安定性を確証する生物分布比較を示す棒グ
ラフである。
【図3】放射性標識されたモノクローナル抗体の促進さ
れたin vivo 安定性を確証する生物分布比較を示す棒グ
ラフである。
れたin vivo 安定性を確証する生物分布比較を示す棒グ
ラフである。
【図4】放射性標識されたモノクローナル抗体の促進さ
れたin vivo 安定性を確証する生物分布比較を示す棒グ
ラフである。
れたin vivo 安定性を確証する生物分布比較を示す棒グ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/76 9547−4H C07C 233/64 233/64 7419−4H 323/09 323/09 7106−4H 331/28 331/28 C07K 1/13 C07K 1/13 G01N 33/534 G01N 33/534 33/60 Z 33/60 33/68 33/68 A61K 35/16 // A61K 35/16 39/395 C 38/00 9451−4H C07C 257/08 39/395 C07F 7/22 C07C 257/08 A61K 49/02 C C07F 7/22 37/02 C07M 5:00 (72)発明者 ディビッド シュスター ショウンズ アメリカ合衆国,98117 ワシントン州, シアトル,116ス ノース ウエスト, 8311
Claims (4)
- 【請求項1】 *Xが、ヨウ素,臭素,弗素或いはアス
タチンの放射性同位元素であり、 Ar が、芳香族あるいは複素式芳香族環であり、 Rが、上記放射性同位元素が置換される上記環を強く活
性化せず、また蛋白質の生物学的活性を保持する条件下
で蛋白質に対する抱合に適する官能基をもつフェノール
エステル,イミドエステル,イミデートエステル,酸無
水物,アシルスクシンイミド,アルデヒド,イソチオシ
アネート,チオール,ジアゾ,ヒドラジン,ハロゲン化
アルキル,マレイミド,アルキルイミドエステル,アミ
ドアルキルイミドエステル,アルキルイミデートエステ
ル,或いはアミドアルキルイミデートエステルからなる
短鎖置換基であるところの式* X−Ar −R をもつ放射性ハロゲン化化合物。 - 【請求項2】 *Xが、I-123,I-125,I-131,Br-
75,Br-76,Br-77,F -18,或いはAt-211 である請
求項1記載の放射性ハロゲン化化合物。 - 【請求項3】 *Xが置換基Rに関してパラ‐或いはメ
タ‐位である請求項1記載の放射性ハロゲン化化合物。 - 【請求項4】 前記化合物が、N‐スクシンイミジル4
‐ヨードベンゾエートであって、ヨードが、放射性同位
元素である請求項1記載の放射性ハロゲン化化合物。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US85274086A | 1986-04-21 | 1986-04-21 | |
| US852,740 | 1986-04-21 |
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7130844A Division JPH08143490A (ja) | 1986-04-21 | 1995-05-29 | 蛋白質標識のための放射性ハロゲン化化合物とそれによって標識された蛋白質 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09194406A true JPH09194406A (ja) | 1997-07-29 |
Family
ID=25314102
Family Applications (4)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61136324A Pending JPS62277331A (ja) | 1986-04-21 | 1986-06-13 | 蛋白質標識のための放射性ハロゲン化小分子 |
| JP7130844A Pending JPH08143490A (ja) | 1986-04-21 | 1995-05-29 | 蛋白質標識のための放射性ハロゲン化化合物とそれによって標識された蛋白質 |
| JP8218888A Pending JPH09208507A (ja) | 1986-04-21 | 1996-08-20 | 蛋白質標識のための放射性ハロゲン化小分子の合成方法 |
| JP8324419A Pending JPH09194406A (ja) | 1986-04-21 | 1996-12-04 | 蛋白質標識のための放射性ハロゲン化化合物 |
Family Applications Before (3)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61136324A Pending JPS62277331A (ja) | 1986-04-21 | 1986-06-13 | 蛋白質標識のための放射性ハロゲン化小分子 |
| JP7130844A Pending JPH08143490A (ja) | 1986-04-21 | 1995-05-29 | 蛋白質標識のための放射性ハロゲン化化合物とそれによって標識された蛋白質 |
| JP8218888A Pending JPH09208507A (ja) | 1986-04-21 | 1996-08-20 | 蛋白質標識のための放射性ハロゲン化小分子の合成方法 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (4) | JPS62277331A (ja) |
| CN (1) | CN86108331A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20170013936A (ko) * | 2014-05-29 | 2017-02-07 | 이네오스 유럽 아게 | 개선된 선택적 가암모니아산화 촉매 |
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Cited By (1)
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