JPH09208609A - 活性エネルギー線重合組成物、該組成物を用いた積層体及び印刷方法 - Google Patents
活性エネルギー線重合組成物、該組成物を用いた積層体及び印刷方法Info
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- JPH09208609A JPH09208609A JP8035767A JP3576796A JPH09208609A JP H09208609 A JPH09208609 A JP H09208609A JP 8035767 A JP8035767 A JP 8035767A JP 3576796 A JP3576796 A JP 3576796A JP H09208609 A JPH09208609 A JP H09208609A
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Abstract
ては勿論、プラスチックフィルム等のインク吸収性のな
い基材に対しても画像の密着性、印刷インクの乾燥性及
び耐擦過性、及び低コスト化を十分に満足し、特にイン
クジェットカラープリンターの性能に適合した高いイン
ク吸収能及び吸収速度を持ち、且つ色材の完全な染着性
をも満足し得る印刷材料及び印刷方法の提供。 【解決手段】 (a)水不溶性で親水性の高分子化合物と
(b)活性エネルギー線重合性オリゴマーとを組成材料少
なくとも含み、必要に応じて(c)重合開始剤を含んでも
よい常温で固体状の組成物であって、組成物中における
上記材料(a)と材料(b)との重量比率が、100:30〜
100:250の範囲内にあることを特徴とする活性エ
ネルギー線重合組成物、該組成物を用いた積層体及び印
刷方法。
Description
重合組成物、それを用いた積層体及び印刷方法に関す
る。より詳しくは、水性グラビア印刷、水性フレキソ印
刷、及び水系インクを使用するインクジェット印刷等に
おいて、特にインク吸収性のない種々の基材に対しての
印刷適性をも向上させ、精細なカラー画像記録の形成を
可能にし、印刷されたインク画像が耐水性及び耐擦過性
に優れた印刷物となる基材処理材料としての活性エネル
ギー線重合組成物、及びこれを用いた積層体及び印刷方
法に関する。
化が望まれ、その為、水系インクを用いる印刷において
印刷適性を向上させる為のアンダーコート材料(処理材
料)の開発が進んでいる。しかし、プラスチックフィル
ム等のインク吸収性のない基材に水系インク画像を形成
する場合に、画像の密着性、印刷インクの乾燥性及び耐
擦過性、及び低コスト化等の主要な課題を十分に満たし
得る処理材料は知られていない。一方、電子線を含む紫
外線による硬化システムの開発が進み、塗料及びインク
への適用もなされている。このシステムは、無溶剤化に
より、環境への有害物の排出がなく、且つインク乾燥に
必要なエネルギーが小さい等の大きな利点を持つ。しか
し、上記の水性インクによる印刷における印刷適性の向
上を目的とした材料システムとしての紫外線硬化システ
ム開発は、現状では殆どなされてはいない。
層を形成する為の紫外線硬化性材料に関する提案は知ら
れているが、インクの吸収性と印刷されたインク画像の
密着性を同時に満足させる材料は未だ得られていない。
紫外線硬化技術として、従来からある水溶性のアクリル
酸エステル系の感光性樹脂をインクジェット受容層に用
いる技術は、例えば、特開昭62−221591号公報
等に開示がある。しかし、特に近年普及し始めたインク
ジェットカラープリンターの性能に適合し、前記の要求
性能、とりわけ高いインク吸収能及び吸収速度を持ち、
且つ色材の完全な染着性を満足させるものではなかっ
た。
は、上記課題を解決し、水性インクを用いる印刷におい
て、紙に対しては勿論のこと、プラスチックフィルム等
のインク吸収性のない基材に対しても画像の密着性、印
刷インクの乾燥性及び耐擦過性、及び低コスト化を十分
に満足し得る印刷材料及び印刷方法を提供することにあ
る。又、本発明の目的は、インクの無溶剤化を達成した
環境への有害物質の排出がなく、且つインクの乾燥に必
要なエネルギーが小さい紫外線硬化システムを有効に利
用した印刷材料及び印刷方法を提供することにある。更
に、本発明の目的は、特にインクジェットカラープリン
ターの性能に適合し、とりわけ高いインク吸収能及び吸
収速度を持ち、且つ色材の完全な染着性をも満足し得る
インクジェット記録方式に適した印刷材料及び印刷方法
を提供することにある。
明によって達成される。即ち、本発明は、下記(a)及
び(b)の組成材料を少なくとも含み、必要に応じて
(c)を含んでもよい常温で固体状の組成物であって、
(a)水不溶性で親水性の高分子化合物、(b)活性エ
ネルギー線重合性オリゴマー、(c)重合開始剤、且つ
上記(a)〜(c)の組成材料が夫々下記に示すもので
あり、(a)の高分子化合物が、下記(1)〜(3)を
含有するアクリル重合体、またはアセタール変性された
ポリビニルアルコールであり、(1)アクリルアミド系
モノマーを20〜60重量%、(2)側鎖にエチレング
リコール鎖を有するアクリル酸エステルモノマーを10
〜35重量%、(3)アクリル酸アルキルエステルモノ
マーを15〜40重量%、(b)の活性エネルギー線重
合性オリゴマーが、少なくとも2個のアクリロイル基を
分子中に持つ重合性化合物であり、(c)の重合開始剤
が、活性エネルギー線によって賦活化し得るラジカル発
生剤であって、且つ上記組成材料(a)と上記組成材料
(b)との組成物中における重量比率が、100:30
〜100:250の範囲内にあることを特徴とする活性
エネルギー線重合組成物、該組成物を用いた積層体及び
印刷方法である。
を用いてプリンター等で基材上に印字した後に、紫外線
等の活性エネルギー線で印刷部分を照射することによっ
て、基材に対してのインクの完全な定着を行うところに
一つの特徴がある。又、本発明の印刷方法は、これを達
成させる為に新規なカチオン性重合性の材料を用いると
ころに第2の特徴を有する。即ち、本発明者等は、上記
従来技術の課題を解決すべく鋭意研究の結果、特定のカ
チオン性を有する紫外線硬化材料をインク受容層として
用いることによって、本発明の目的とする要求性能の多
くが満足された印刷物が得られることを知見して本発明
に至った。
成する基本的な物質は、下記に示す(a)〜(c)の3
つであり、(a)及び(b)を必須の成分とし、必要に
応じて(c)成分を用いて構成された全体として常温で
固体状の組成物である。 (a)高分子化合物、(b)活性エネルギー線重合性オ
リゴマー、(c)重合開始剤、上記組成物は、常温で固
体状の組成物であり、且つ水性インクの吸収性にも優れ
ている為に、重合/硬化前に該組成物上に水性インクに
よって印刷することが可能であり、且つ印刷後に活性エ
ネルギー線の照射を行うことにより該組成物を容易に重
合/硬化することが出来る為、上記組成物中に色材が強
固に定着され、水性インクを用いた印刷であるにもかか
わらず、紙のみならずインク吸収性のないプラスチック
フィルム等の基材に対しても、画像の密着性、印刷イン
クの乾燥性、耐擦過性、及び低コスト化を十分に達成し
た印刷物が可能となる。
物に用いられる組成材料について夫々説明する。先ず、
本発明において好適に用いられる(a)の高分子化合物
としては、下記(1)〜(3)を含有する水不溶性で親
水性のアクリル重合体が挙げられる。 (1)アクリルアミド系モノマーを20〜60重量%、
(2)側鎖にエチレングリコール鎖を有するアクリル酸
エステルモノマーを10〜35重量%、(3)アクリル
酸アルキルエステルモノマーを15〜40重量%、又、
(a)の高分子化合物の他のものとしては、水不溶性で
親水性のアセタール変性されたポリビニルアルコールが
挙げられるが、これらについての詳細な説明は後述す
る。
物の組成材料である(b)の活性エネルギー線重合性オ
リゴマーとしては、2個以上のアクリロイル基を1分子
中に有する重合性化合物であり、より好ましくは、2個
以上のアクリロイル基と1個以上のカチオン基を分子中
に持つ重合性のカチオン性ポリアクリロイル化合物が挙
げられる。該化合物としては、具体的には以下の一般式
(1)〜(8)で表わされるものが挙げられる。
Z2は脂肪族多価アルコールの脂肪族残基を表わす。R1
〜R7はエチレンオキシド鎖を表わす。又、一般式
(7)中のR1〜R4のエチレンオキシド鎖の数の合計は
9〜50であり、一般式(8)中のR5〜R7のエチレン
オキシド鎖の数の合計は9〜50である。Kは、末端が
カチオン性の下記式(a)〜(e)から選ばれた原子団
を表わす。
カウンタイオンは、塩素イオン、硫酸イオン、酢酸イオ
ン、及び乳酸イオン等の通常の酸の残基である。) 又、Aは(メタ)アクリル酸エステルの残基であり、下
記式(f)或いは(g)を含む原子団を表わす。 CH2=CHCOO (f) CH2=C(CH3)COO− (g) 又、Xは(a)〜(g)から選ばれるいずれかの原子団
である。]
エチレンオキシド鎖を表わすが、一般式(7)中のR1
〜R4のエチレンオキシド鎖の数の合計は9〜50、一
般式(8)中のR5〜R7のエチレンオキシド鎖の数の合
計は9〜50である。この際、エチレンオキシド鎖が9
よりも少ないと浸透性が低下する。又、50よりも大き
いと反応性の低下と共に、硬化後におけるインクによる
潤滑性が大きくなる。
成材料に必要に応じて用いられる(c)の重合開始剤と
しては、活性エネルギー線によって賦活化し得るラジカ
ル発生剤であって、紫外線硬化システムで使用されてい
る物質中から適宜に選択して使用するのが好ましい。具
体的な重合開始剤の例については後述する。
物は、上記した組成材料の組成割合として、成分(a)
と成分(b)との組成物中の重量比率が、100:30
〜100:250の範囲のものを使用する。この範囲と
することによって、常温で固体の樹脂層が形成され、重
合前でも印刷工程を経ることが可能となり、優れた特性
の印刷物を得ることが可能となる。即ち、活性エネルギ
ー線重合組成物中の成分(a)の高分子化合物の含有量
がこの範囲よりも少ないと、重合前の固体樹脂としての
皮膜が弱くなって印刷時に表面が傷つき易く、且つ水性
インクが滲み易くなる。一方、該高分子化合物の含有量
がこの範囲よりも多いと、インクの吸収性の低下による
画質の低下、及び紫外線硬化性の低下等が顕著になり、
いずれも要求性能を満足する印刷物を得ることが出来な
い。
組成物は、基材上に塗布することによって本発明の積層
体とすることが出来る。該積層体を使用し、活性エネル
ギー線重合組成物の塗布膜をインク受容層とし、水性イ
ンクで印刷を行えば、該インク受容層は水性インクの吸
収性に優れている為、インク吸収性のないプラスチック
や金属等に対しても印刷性を付与することが可能とな
る。この際の塗布厚さとしては、乾燥厚が3〜100μ
mの範囲とするのが好ましい。即ち、インク受容層の厚
さが3μmよりも薄いと、インクを受容層内に十分に保
持することが出来ないし、100μmよりも厚いと、紫
外線の深部への透過が不充分で硬化が進まないので均一
な塗膜形成が困難であるし、又、経済性に劣る。
ギー線重合組成物を基材上に塗布、乾燥して基材上にイ
ンク受容層を形成した後、該インク受容層に少なくとも
色材が含有された水性インクを用いて印刷を行い、しか
る後、該インク受容層を活性エネルギー線で重合/硬化
して色材をインク受容層中に固定し、画像を形成するこ
とを特徴とする。即ち、活性エネルギー線重合組成物を
支持体上に塗布して形成した固体層をインク受容層と
し、該インク受容層に水系インクを用いて印刷を行い、
しかる後、紫外線等の活性エネルギー線を照射すること
によってインク受容層を重合/硬化し、インク受容層中
に色材を固定して画像を形成する。この印刷方法を可能
にするのは、活性エネルギー線重合組成物の組成材料の
うちの成分(b)の活性エネルギー線重合性オリゴマー
である。成分(b)の好ましいものは、2個以上のアク
リロイル基と1個以上のカチオン基を有する化合物であ
り、該化合物を含有するインク受容層は印刷後、紫外線
或いは電子線の活性エネルギー線照射によって短時間に
重合/硬化して実質固体のインク受容層となる為、イン
ク受容層中に色材が固定化され、耐水性及び耐摩耗性の
ある画像の形成が可能となる。
成する成分(b)である活性エネルギー線重合性オリゴ
マーの好ましいものは、1分子中に2個以上のアクリロ
イル基と1個以上のカチオン基を有する化合物(以下、
Polymerizable Cationic Oligomer=PCOと略称す
る)であるが、その構造としては以下に示すものが理想
的なものである。ここで理想的でないとは、工業材料と
して異性体を不可避的に含むことを意味している。
例えば、ペンタエリスリトールに30モルのエチレンオ
キシドを付加し、エピクロルヒドリンにてエポキシ化し
た後、トリメチルアミンにてカチオン化し、その後にア
クリル酸にてエステル化して得られる。
例えば、グリセリンに50モルのエチレンオキシドを付
加し、エピクロルヒドリンにて水酸基の一部をカチオン
化した後、アクリル酸クロリドにてアクリロイル化して
得られる。
例えば、トリメチロールプロパンに、9モルのエチレン
オキシドを付加し、エピクロルヒドリンにてエポキシ化
した後、ジエタノールアミンを用いてカチオン化し、そ
の後にアクリル酸にてエステル化して得られる。
物の構成材料である成分(a)の高分子化合物(以下、
Hydrophobic Nonaqueous Polymer=HNPと略称す
る)について説明する。先に述べた様に、水不溶性で親
水性の高分子化合物(a)としては、下記の(1)〜
(3)を含有するアクリル重合体か、アセタール変性さ
れたポリビニルアルコールが用いられる。 (1)アクリルアミド系モノマーを20〜60重量%、
(2)側鎖にエチレングリコール鎖を有するアクリル酸
エステルモノマーを10〜35重量%、(3)アクリル
酸アルキルエステルモノマーを15〜40重量%、
モノマーとは、具体的には、例えば、以下の物質を表わ
している。N,N−ジメチルアミノアクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノメタアクリルアミド、N,N−
ジメチルアミノエチルアクリルアミド、N,N−ジメチ
ルアミノエチルメタアクリルアミド、N,N−ジメチル
アミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミ
ノプロピルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアミノ
2−ヒドロキシプロピルアクリルアミド、N,N−メチ
ルアミノ2−ヒドロキシプロピルメタクリルアミド、N
−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメタアク
リルアミド、ブトキシメチルアクリルアミド、N−モル
フォリノアクリルアミド等である。本発明では、これら
のモノマーを20〜60重量%の範囲で用いる。該モノ
マーの量が20重量%よりも少ないと水系インクの吸収
性に不足が生じ、60重量%よりも多いと、樹脂が充分
な水溶性を持ってしまい、充分な耐水性が得られない。
コール鎖を有するアクリル酸エステルモノマーとは、例
えば、以下の物質である。 (2−1)側鎖にエチレングリコール鎖を有するアクリ
ル酸エステル CH2=C(R)−COO−(CH2CH2O)n−H (2−1) [式(2−1)中、nは2〜24のいずれかの整数を表
わし、Rはメチル基または水素原子を表わす。]
例えば、下記に挙げるものがある。 ・CH2=C(CH3)−COO−(CH2CH2O)n−H
(n=1.9、商品名:ブレンマーPE−90、日本油
脂製) ・CH2=C(CH3)−COO−(CH2CH2O)n−H
(n=4.4、商品名:ブレンマーPE−200、日本
油脂製) ・CH2=C(CH3)−COO−(CH2CH2O)n−H
(n=7.7、商品名:ブレンマーPE−350、日本
油脂製)
エチレングリコール鎖を有するアクリル酸エステル CH2=C(R)−COO−(CH2CH2O)m−(CH2)p−H (2−2) [式(2−2)中、mは2〜24のいずれかの整数を表
わし、pは1〜16のいずれかの整数を表わし、Rはメ
チル基または水素原子を表わす。]
例えば、下記に挙げる側鎖にエチレンオキシド鎖を有す
るモノマー類が挙げられる。 ・メトキシトリエチレングリコールアクリレート(R=
H、m=3、p=1、商品名:NKエステルAM−30
G、新中村化学工業(株)製) ・メトキシポリエチレングリコール#400アクリレー
ト(R=H、m=約10、p=1、商品名:NKエステ
ルAM−90G、新中村化学工業(株)製) ・メトキシジエチレングリコールメタアクリレート(R
=CH3、m=2、p=1、商品名:NKエステルM−
20G、新中村化学工業(株)製) ・メトキシテトラエチレングリコールメタアクリレート
(R=CH3、m=4、p=1、商品名:NKエステル
M−40G、新中村化学工業(株)製) ・メトキシポリエチレングリコール#400メタアクリ
レート(R=CH3、m=約10、p=1、商品名:NK
エステルM−90G、新中村化学工業(株)製) ・メトキシポリエチレングリコール#1000メタアク
リレート(R=CH3、m=約24、p=1、商品名:N
KエステルM−230G、新中村化学工業(株)製) ・ブトキシジエチレングリコールアクリレート(R=
H、m=2、p=4、商品名:NKエステルAB−20
G、新中村化学工業(株)製) 本発明では、これらのモノマーを10〜35重量%の範
囲で用いる。共重合体に各モノマーをこの範囲で用いる
ことは、インク吸収性と耐水性のバランスを採る上で重
要である。即ち、上記モノマーが10重量%よりも少な
いと、インク受容層を形成した場合に、インク吸収性が
劣るし、35重量%よりも多いとインク受容層に形成さ
れた画像の耐水性が劣る。
エステルモノマーとは、例えば、(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
n−ブチル、(メタ)アクリル酸イソブチル等の側鎖に
アルキル基を持った化合物である。本発明では、これら
のモノマーを15〜40重量%の範囲で用いる。即ち、
15重量%よりも少ないと、インクの吸収層としてタッ
クが生じて印字の際にプリンター中での搬送に障害を発
生し易くなり、40重量%よりも多いとインクの吸収速
度が低下する。
高分子化合物(a)の具体例としては、例えば、下記の
共重合体が挙げられる。 (HNP−1) ・N,N−ジメチルアミノアクリルアミド/ブレンマー
PE−90/メタクリル酸メチル=50/35/15 (HNP−2) ・N−モルフォリノアクリルアミド/ブレンマーPE−
200/メタクリル酸メチル=60/20/20 (HNP−3) ・N−メチロールアクリルアミド/NKエステルM−9
0G/メタクリル酸エチル=20/40/40 (HNP−4) ・N,N−ジメチルアミノ2−ヒドロキシプロピルアク
リルアミド/NKエステルAM−30G/メタクリル酸
エチル=50/35/15 (HNP−5) ・N−モルフォリノアクリルアミド/NKエステルM−
40G/メタクリル酸エチル=50/25/25
して用いられる高分子化合物(a)としては、上記のア
クリル重合体以外に、部分アセタール化されたポリビニ
ルアルコールが挙げられる。該化合物は、親水性だが水
不溶性である点では上記したアクリル樹脂類と同様な性
質を有している。アセタール化は、ポリビニルアルコー
ルにホルマリンを反応させることによって容易に行うこ
とが出来る。アセタール化度の程度としては、適度な親
水性を付与する為に3〜15%、好ましくは4〜10%
の範囲とするのが望ましい。
線重合組成物に用いられる親水性で水不溶性のアクリル
重合体或いは部分アセタール化ポリビニルアルコール
は、重量平均分子量が5万〜35万、ガラス転移温度が
40〜120℃の範囲にあることが好ましい。これらの
材料は純水には溶解しない。これらを溶解し得る溶剤と
しては、例えば、エチレングリコールモノメチルエーテ
ル、エチレングリコールモノエチルエーテル、イソプロ
ピルアルコール、N−メチルピロリドン、メチルエチル
ケトン、アセトン、テトラヒドロフラン、アセトニトリ
ル等の極性溶剤類及びそれらの混合物が挙げられる。
尚、水はこれらの混合溶剤の一部として使用することが
出来る。
例えば、下記のもの等を挙げることができる。 ・エチレングリコールモノメチルエーテル/イソプロピ
ルアルコール=50/50 ・エチレングリコールモノエチルエーテル/メチルエチ
ルケトン=60/40 ・N−メチルピロリドン/水=70/30
物の構成材料である(c)の重合開始剤(以下、Photo
Initiator=PIと略称する)について説明する。本
発明で使用する重合開始剤(c)は、活性エネルギー
線、即ち、波長200〜500nmの紫外線或いは電子
線によって賦活化し得るラジカル発生剤である。
1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒ
ドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オ
ン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキ
シ−2−メチルプロパン−1−オン、2,2−ジエトキ
シアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニル
アセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フ
ェニルプロパン−1−オン、2−メチル−1−[4−
(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノプロパン
−1,4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−
(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル(2−ヒドロキシ
−2−プロピル)ケトン、p−t−ブチルジクロロアセ
トフェノン、p−t−ブチルトリクロロアセトフェノ
ン、p−ジメチルアミノアセトフェノン等のアセトフェ
ノン類;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチル
エーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイ
ンn−ブチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテ
ル、ベンジルジメチルケタール等のベンゾインエーテル
類;ベンゾフェノン、ベンゾフェノンメチルエーテル、
ベンゾイル安息香酸、ベンゾイル安息香酸メチル、ヒド
ロキシベンゾフェノン、4−フェニルベンゾフェノン、
3,3’−ジメチル−4−メトキシベンゾフェノン、
3,3’−ビス(N,N−ジメチルアミノ)ベンゾフェ
ノン、4,4’−ビス(N,N−ジエチルアミノ)ベン
ゾフェノン、4’,4”−ジエチルイソフタロフェン、
3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチル−オキシカル
ボニル)ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチ
ルジフェニルサルファイド、アクリル化ベンゾフェノン
等のベンゾフェノン類;チオキサントン、2−メチルチ
オキサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4−
ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサン
トン、2,4−ジイソプロピルチオキサントン、2−ク
ロロチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン
等のキサントン類;ジアセチル、ベンジル等のジケトン
類;2−エチルアントラキノン、2−tブチルアントラ
キノン、2,3−ジフェニルアントラキノン、1,2−
ベンズアントラキノン、オクタメチルアントラキノン、
カンファーキノン、ジベンゾスベロン、9,10−フェ
ナンスレンキノン等のキノン類;等が挙げられる。
た重合開始剤として、CGI−1700、CGI−14
9(ビスアシルフォスフィンオキサイドをベースにした
ブレンド製品、日本チバガイギ製)等も分散系では有用
である。上記した様な重合開始剤(c)は、活性エネル
ギー線として電子線を用いてインク受容層を硬化する電
子線硬化法を採用する場合には必ずしも必要ではない。
性エネルギー線重合組成物の必須成分である成分(a)
及び(b)の構成比率としては、PCO:HNP=10
0:30〜100:250の範囲とする。又、重合開始
剤を必要とする紫外線硬化法を用いる場合には、(PC
O+HNP):PI=100:2〜100:10の範囲
の組成比とするのが好ましい。即ち、成分(a)の高分
子化合物HNPと、成分(b)の重合性オリゴマーPC
Oとを上記の範囲で使用することによって、紫外線硬化
前におけるインク受容層の印刷性と、インク受容層に紫
外線照射した場合における、塗膜の硬化性、硬化後の塗
膜の耐摩耗性及び耐水性において好ましい性能が得られ
る。
は、上記の成分の他、紫外線硬化システムに用いられて
いる従来公知のアクリル系、又はビニル系共重合性化合
物を併用することが出来る。従来公知の光重合性化合物
はカチオン基を有していないので染料染着性はないが、
固体層を形成した場合の固体層自身の親水性のバランス
の調節、基材への密着性のアップ、固体層の膜物性(固
さ、たわみ易さ)の調節の目的で好ましく用いることが
出来る。この様な目的で併用される物質としては、例え
ば、多価アルコール、グリコール、ポリエチレングリコ
ール、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオー
ル、ウレタン変性されたポリエーテルあるいはポリエス
テル等の(メタ)アクリル酸エステル類、エポキシ樹脂
の(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。
グリコールジ(メタ)アクリレート、プロパンジオール
ジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)ア
クリレート、ペンタンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペ
ンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
ピバリン酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ポリテトラフラングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、
ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートが挙
げられる。
(メタ)アクリル酸エステル類としては、例えば、商品
名アロニックスM−1100、アロニックスM−120
0、アロニックスM−6100、アロニックスM−62
00、アロニックスM−6250、アロニックスM−6
300、アロニックスM−6400、アロニックスM−
7100、アロニックスM−8030、アロニックスM
−8100、(以上、東亜合成化学工業(株)製)、カ
ヤラッド DPCA−120、カヤラッド DPCA−
20、カヤラッド DPCA−30、カヤラッド DP
CA−60、カヤラッド R−526、カヤラッド R
−629、カヤラッド R−644、(以上、日本化薬
(株)製)が挙げられる。
ては、例えば、1,6−ヘキサンジオールジグリシジル
エーテルジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロ
パントリグリシジルエーテルトリ(メタ)アクリレー
ト、グリセリントリグリシジルエーテルトリ(メタ)ア
クリレート、イソシアヌール酸トリグリシジルエーテル
トリ(メタ)アクリレート、ノボラック型エポキシ樹脂
の(メタ)アクリル酸エステル、ビスフェノール型エポ
キシ樹脂の(メタ)アクリル酸エステル等1分子中に2
個以上のエポキシ基を有する化合物の(メタ)アクリル
酸エステル類が挙げられ、商品名としては、デナコール
アクリレートDM−201、DM−811、DM−85
1、DM−832、DA−911、DA−920、DA
−931、DA−314、DA−701、DA−72
1、DA−722、(以上、ナガセ化成製)等が挙げら
れる。
光重合性化合物に加えて、塗工液の粘度を低く調節する
為に、第3級アミン、第4級アンモニウムを有する1官
能性モノマーを用いることも可能である。
には、相溶性の許す範囲で水可溶性の高分子を含有され
ば、該組成物を使用して固体層のインク受容層を形成し
た場合に、インクの吸収量と吸収速度を調節することが
可能となる。その様な水溶性高分子としては、例えば、
ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコールとポリ酢
酸ビニルコポリマー、ポリビニルホルマール、ポリビニ
ルブチラール、ゼラチン、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシエチルスターチ、ポリエチルオ
キサゾリン、ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリ
コール、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシ
ド/プロピレンオキシドブロックコポリマー等の市販の
水溶性または水膨潤性ポリマーが挙げられる。特に好ま
しくは、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、
ポリN−ビニルピロリドン、ポリエチレンオキシド、ポ
リオキシエチレンオキシド/プロピレンオキシドブロッ
クコポリマーが挙げられる。
は、これを用いたインク受容層を形成した場合に、より
早い吸収性(速度、吸収量)あるいは白色度を付与させ
る為に、従来から用いられている空隙率の高い微粒子材
料、白色顔料を分散して配合してもよい。そのような粒
子材料としては、例えば、シリカ、炭酸マグネシウム、
アルミナ、タルク、クレイ、酸化チタン等の無機化合物
類、アクリル系、スチレン系、シリコーン系、ビニル
系、フッ素系、尿素樹脂系等の多孔質有機微粒子類が挙
げられる。
物を使用して本発明の印刷方法を実施する場合における
インク受容層の形成方法について説明する。インク受容
層の形成方法としては、例えば、プラスチック等のイン
ク吸収性のない基材に対して水性インクによる印刷を行
うに先立ち、上記した様な成分からなる本発明の活性エ
ネルギー線重合組成物を有する塗工液を基材に塗布を行
った後、塗工液中の溶剤を蒸発させ乾燥させることによ
って基材上に固体層のインク受容層を形成する。この際
のインク受容層の塗布厚は、乾燥後の厚みが3〜100
μmの範囲となる様に塗布するのが好ましい。塗工液の
粘度としては、100〜1000mN/m程度とするの
が好ましい。又、塗布方法としては、特に限定されない
が、例えば、スピンナー、ロールコーター、スプレイコ
ーター、及びスクリーン印刷等の既存の塗布手段のいず
れもが適用可能である。
紙やプラスチックフィルムのみならず、金属板、プラス
チック、ゴム、セラミックス、布、皮革、ガラス、食品
等のインク吸収性のない種々の基材を用いることが可能
であり、本発明においては、この様なインク吸収性のな
い種々の基材に対してインク受容性を付与する目的で上
記の方法でインク受容層を形成する。
材上にインク受容層を形成後、水性インクを用いて該イ
ンク受容層に印刷を行う。本発明で使用する印刷方法と
しては、例えば、水性グラビア、水性フレキソ印刷、及
び水系インクを用いたインクジェット印刷等の印刷法を
適用することが可能である。このような印刷に用いられ
るインクには、少なくとも色材と、該色材を溶解或いは
分散させる為、水を主体とし、通常はアルコール類、グ
リコール類、グリコールエーテル類、塩基等が含有され
た水系液媒体が用いられている。本発明の活性エネルギ
ー線重合組成物を用いて形成した固体状のインク受容層
は、これらの水系液媒体に対して良好なインク吸収性を
持つ。尚、本発明において、印刷後にインク受容層を加
熱乾燥することは何等差し支えない。この様なインクの
強制乾燥装置を付属している水性グラビア及び水性フレ
キソ印刷の場合には、インク受容層の厚さを、3〜50
μm、インクジェット印刷法のように強制乾燥装置が付
属していない場合には、10〜100μmの厚さとする
のが好ましい。
いる色材は顔料であることが望ましいが、色材として染
料を用いている場合には、染料の分解を抑えるために長
波長の光に対する重合性の高い開始剤を用いるのが好ま
しい。そのような開始剤としては、ラジカル開始剤に対
して芳香族アミン系の増感剤を併用する方法、CGI−
1700、CGI−149(ビスアシルフォスフィンオ
キサイドをベースにしたブレンド製品、日本チバガイギ
製)等に代表される可視光硬化性の重合開始剤が挙げら
れる。色材として染料を用いる場合には、インクジェッ
ト用インクとして多用されている水溶性染料類が好適に
用いられる。具体的には、アゾ系、アントラキノン系、
ジオキサジン系、フルオラン系等の骨格構造を有する従
来公知の染料を用いることができる。
の活性エネルギー線によるインク受容層の硬化処理につ
いて説明する。本発明においては、印刷後に活性エネル
ギー線の照射を行い、活性エネルギー線重合組成物を用
いたインク受容層を重合/硬化させる。活性エネルギー
線の線源としては、電子線照射装置、超高圧水銀灯、高
圧水銀灯、カーボンアーク、高周波で誘導発光させる水
銀灯、メタルハライドを封入した水銀灯ランプの様な長
波長光をより多く含む高圧水銀灯等を硬化処理に用いる
ことが望ましい。照射条件としては、例えば、0.1〜
10m/min.の速度で光をインク受容層の上を通過
させ、照射面における活性エネルギー線の強度として
は、例えば、365nmの近傍の紫外線を照射した場合
に、5〜800mW/cm2程度とするのが好ましい。
又、照射時間としては、5〜60sec.程度にするの
が好ましい。以上のような本発明の印刷方法によれば、
本発明の活性エネルギー線重合性樹脂組成物を用いたイ
ンク受容層は、水系インク中の色材をインク受容層に保
持したまま重合/硬化させて基材上に強固な塗膜となる
為、密着性、印刷インクの乾燥性、耐擦過性、及び低コ
スト化が十分に達成された画像が容易に得られる。
をより具体的に説明する。尚、部とあるのは特に断りの
ない限り、重量基準である。又、各成分の記号は、前述
した構造式を夫々示す。 [活性エネルギー線重合組成物]実施例1 ・[PCO−5−2]の乳酸塩(固形分として) 25部 ・[HNP−1]のエチレングリコールモノメチルエーテル/イソプロピル アルコール(50/50)25%溶液(固形分として25部) 100部 ・イルガキュア2959(光重合開始剤、日本チバガイギ製) 3.0部 上記成分をよく混合して、実施例1の活性エネルギー線
重合組成物−1を調製した。
重合組成物−2を調製した。
重合組成物−3を調製した。
重合組成物−4を調製した。
重合組成物−5を調製した。
重合組成物−6を調製した。
重合組成物−7を調製した。
重合組成物−8を調製した。
ルアルコール(鹸化度85%、重合度350)を用い、
各成分を以下の組成とした以外は、実施例1と同様にし
て比較例1の活性エネルギー線重合組成物−9を調製し
た。 ・カチオン化ポリビニルアルコール(鹸化度85%、重合度350、カチオ ン化度7%)20%水溶液 125部 ・[PCO−5−2]の乳酸塩(固形分として) 25部 ・イルガキュア2959(光重合開始剤、日本チバガイギ製) 2.0部
りにグリセリンポリグリシジルエーテルのアクリル酸エ
ステルDA−314(ナガセ化成工業製)を用い、各成
分を以下の組成とした以外は、実施例1と同様にして比
較例2の活性エネルギー線重合組成物−10を調製し
た。 ・DA−314(固形分として) 25部 ・[HNP−1]のエチレングリコールモノメチルエーテルプロピルアルコ ール(50/50)25%溶液(固形分として25部) 100部 ・イルガキュア2959(光重合開始剤、日本チバガイギ製) 2.0部
例の活性エネルギー線重合組成物を基材上に塗布、乾燥
してインク受容層を基材上に形成した後、該インク受容
層に少なくとも色材と水系液媒体とが含有された水性イ
ンクを用いてインクジェット記録方式による印刷を行
い、しかる後、該インク受容層を活性エネルギー線で重
合/硬化して色材をインク受容層中に固定し、画像を形
成し、得られた画像のインク吸収性と、画像の耐水性耐
水性について評価した。上記の印刷方法における各工程
の条件、及び評価方法を下記に示した。又、評価結果を
表1に示した。
得られた、各実施例及び比較例の活性エネルギー線重合
組成物を、厚さ85μmのポリエチレンテレフタレート
フィルム(基材)上に塗布し、85℃で15分間乾燥さ
せて溶剤を除去し、乾燥厚が25μmとなる様にしてイ
ンク受容層を形成した。
して作製したインク受容層が形成されたポリエチレンテ
レフタレートフィルムを用い、フィルム上にカラーイン
クジェットプリンターによる印字を行った。カラーイン
クジェットプリンターには、キヤノン製BJC−400
Jを用いた。印字はブラック、イエロー、シアン、マゼ
ンタ、レッド、ブルー、及びグリーンの7色で、夫々2
cm×2cmの独立したベタパターンを描いた。ベタパ
ターンは、単位面積あたりの打ち込みインク量を変えて
0.1〜1色分の10段階のインク量で印刷した。
終了した各ポリエチレンテレフタレートフィルムは、1
60W/cmのコンベア型高圧水銀灯照射装置を使用し
てインク受容層を重合/硬化させた。尚、照射条件とし
ては、インク受容層を、1.5m/min.の速度で水
銀灯照射装置内を通過させた。この時の照射の際の照射
面における紫外線強度は365nm近傍において、25
mW/cm2であった。
ー線重合組成物を用いて形成したインク受容層の夫々に
印刷した際のインク吸収性について、ベタパターンの均
一性により、下記の基準でインク吸収性を評価した。 ○:0.1〜1色分のベタパターンまでの全ての段階で
良好な印字状態。 △:1色分のベタパターンは、インクドットの不均一な
より集まりが生じ、0.7〜0.9色分の各パターンで
も均一性が不十分。 ×:インクの濡れ性が悪く、インクドットが滲まず、イ
ンクが浸透しない。
スポットを垂らし、30秒後に液滴を抑えるようにして
拭き取って染料の滲み具合を観察し、更に水道水に60
秒間印刷物を浸漬して印字濃度の変化を調べ、浸漬前後
の印字濃度の低下から画像の耐水性を観察し、以下の基
準で耐水性の評価を行った。 ○:染料の滲み広がりが生ずることなく、印字濃度の低
下もない。 △:周囲に若干の滲みが生ずる。印字濃度の低下がみら
れる。 ×:液滴のスポット状に白く染料が抜ける。
2)
のフィルムはいずれも、水中に浸漬させた場合に非印字
部の塗膜が溶解したり、印字部の染料が溶出したりする
ことはなく、きわめて良好な耐水性を示した。更に、実
施例1〜8の各活性エネルギー線重合組成物で形成した
インク受容層はいずれも、最大インク打ち込み量である
1色分ベタパターンまで均一なインク吸収性を示し、イ
ンク受容層からインクが溢れ出すことなく、境界がはっ
きりとした鮮明なカラーチャートの作製が可能であっ
た。一方、比較例1及び比較例2のインク受容層のフィ
ルムは、インク吸収性が劣り、且つ耐水性も不十分な結
果であった。又、フィルム表面へのインクの吸収性が劣
りインク受容層中へのインクの滲みが不充分である為、
形成される画像が明瞭でなく、画像性に劣っていた。
ス板とポリカーボネート板に、夫々、乾燥厚さ30μ
m、20μmになる様に塗布積層した。以上の様にして
作製したインク受容層が形成されたステンレス板及びポ
リカーボネート板を用い、各板上にカラーインクジェッ
トプリンターによる印字を行った。カラーインクジェッ
トプリンターには、イエロー、シアン、マゼンタ、及び
ブラックの水性顔料インクを搭載した。色材として、イ
エロー色にはC.I.ピグメントイエロー110、シア
ン色にはC.I.ピグメントブルー15:2、マゼンタ
色にはC.I.ピグメントレッド122、ブラック色に
はカーボンブラックを用いた。印刷終了後、水分を除去
するために、各板を50℃で5分間乾燥を行った。引き
続いて、インク受容層を重合/硬化させるために、この
板を照射面において50mW/cm2である照射装置下
で1m/min.の速度で通過させ、紫外線硬化させ
た。この結果、いずれの板も、紫外線硬化後において
も、色彩の劣化は認められなかった。更に、カラー画像
が形成された2種の板を、35℃で85%RHの環境に
2週間保存したが、インクの滲みはまったく発生せず、
又、画像表面のくもりが生ずることはなかった。
水性インクを用いる印刷において、紙は勿論、インク吸
収性のないプラスチックフィルム等に対しても、画像の
密着性、印刷インクの吸収性、画像の耐擦過性、及び印
刷方法の低コスト化を十分に満たすことができる印刷材
料及び印刷方法が提供される。又、本発明によれば、イ
ンクの無溶剤化によって環境への有害物質の排出がな
く、且つインクの乾燥に必要なエネルギーが小さい紫外
線硬化システムを用いることによって、水系インクを用
いた印刷に対する印刷適性を向上させ得る印刷材料及び
印刷方法が提供される。更に、インクジェットカラープ
リンターの性能に適合し、とりわけ高いインク吸収能及
び吸収速度を持ち、且つ各種基材への色材の完全な染着
性をも満足させ得る印刷材料及び印刷方法が提供され
る。
Claims (7)
- 【請求項1】 下記(a)及び(b)の組成材料を少な
くとも含み、必要に応じて(c)を含んでもよい常温で
固体状の組成物であって、(a)水不溶性で親水性の高
分子化合物、(b)活性エネルギー線重合性オリゴマ
ー、(c)重合開始剤、且つ上記(a)〜(c)の組成
材料が夫々下記に示すものであり、(a)の高分子化合
物が、下記(1)〜(3)を含有するアクリル重合体、
またはアセタール変性されたポリビニルアルコールであ
り、 (1)アクリルアミド系モノマーを20〜60重量%、 (2)側鎖にエチレングリコール鎖を有するアクリル酸
エステルモノマーを10〜35重量%、 (3)アクリル酸アルキルエステルモノマーを15〜4
0重量%、(b)の活性エネルギー線重合性オリゴマー
が、少なくとも2個のアクリロイル基を分子中に持つ重
合性化合物であり、(c)の重合開始剤が、活性エネル
ギー線によって賦活化し得るラジカル発生剤であって、
且つ上記組成材料(a)と上記組成材料(b)との組成
物中における重量比率が、100:30〜100:25
0の範囲内にあることを特徴とする活性エネルギー線重
合組成物。 - 【請求項2】 (b)の活性エネルギー線重合性オリゴ
マーが、1分子中に少なくとも1個のカチオン性基と少
なくとも2個のアクリロイル基を有する化合物である請
求項1に記載の活性エネルギー線重合組成物。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載されている
活性エネルギー線重合組成物を基材上に3〜100μm
の範囲で塗布、乾燥させて積層したことを特徴とする積
層体。 - 【請求項4】 請求項1又は請求項2に記載の活性エネ
ルギー線重合組成物を基材上に塗布、乾燥して基材上に
インク受容層を形成した後、該インク受容層に少なくと
も色材と水系液媒体とが含有された水性インクを用いて
印刷を行い、しかる後、該インク受容層を活性エネルギ
ー線で重合/硬化して色材をインク受容層中に固定し、
画像を形成することを特徴とする印刷方法。 - 【請求項5】 インク受容層の乾燥厚みが3〜100μ
mの範囲にある請求項4に記載の印刷方法。 - 【請求項6】 基材がインク吸収性のないものである請
求項4に記載の印刷方法。 - 【請求項7】 印刷をインクジェット記録方式によって
行う請求項4に記載の印刷方法。
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- 1996-01-31 JP JP03576796A patent/JP3563859B2/ja not_active Expired - Fee Related
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