JPH0920923A - 高炭素ステンレス鋼板の製造方法 - Google Patents
高炭素ステンレス鋼板の製造方法Info
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- JPH0920923A JPH0920923A JP16981695A JP16981695A JPH0920923A JP H0920923 A JPH0920923 A JP H0920923A JP 16981695 A JP16981695 A JP 16981695A JP 16981695 A JP16981695 A JP 16981695A JP H0920923 A JPH0920923 A JP H0920923A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】熱延コイル展開時に鋼板の破断等の恐れのな
い、靱性が高く、生産性に優れた高炭素ステンレス鋼板
の製造方法を提供する。 【構成】(1)重量割合で、C:0.4〜0.8%、C
r:11〜16%を含む高炭素ステンレス鋼を熱間圧延
した後、750℃以下の温度で鋼帯を巻き取り熱延コイ
ルとし、熱延コイルに球状化焼鈍処理を施す高炭素ステ
ンレス鋼板の製造方法。 (2)重量割合で、C:0.4〜0.8%、Cr:11
〜16%を含む高炭素ステンレス鋼を熱間圧延した後、
750℃以下の温度で鋼帯を巻き取り熱延コイルとし、
熱延コイルに、AC1〜(AC1+100)℃の温度範囲で
保持し、さらに(AC1−100)〜AC1℃の温度範囲で
保持する2段焼鈍処理を施す高炭素ステンレス鋼板の製
造方法。
い、靱性が高く、生産性に優れた高炭素ステンレス鋼板
の製造方法を提供する。 【構成】(1)重量割合で、C:0.4〜0.8%、C
r:11〜16%を含む高炭素ステンレス鋼を熱間圧延
した後、750℃以下の温度で鋼帯を巻き取り熱延コイ
ルとし、熱延コイルに球状化焼鈍処理を施す高炭素ステ
ンレス鋼板の製造方法。 (2)重量割合で、C:0.4〜0.8%、Cr:11
〜16%を含む高炭素ステンレス鋼を熱間圧延した後、
750℃以下の温度で鋼帯を巻き取り熱延コイルとし、
熱延コイルに、AC1〜(AC1+100)℃の温度範囲で
保持し、さらに(AC1−100)〜AC1℃の温度範囲で
保持する2段焼鈍処理を施す高炭素ステンレス鋼板の製
造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高硬度で優れた耐摩耗
性が必要とされる包丁、ナイフ、カッター、はさみ等の
おもに刃物用などの材料として用いられる高炭素ステン
レス鋼板の製造方法に関する。
性が必要とされる包丁、ナイフ、カッター、はさみ等の
おもに刃物用などの材料として用いられる高炭素ステン
レス鋼板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炭素ステンレス鋼は、焼入れによりマ
ルテンサイト組織に変態するので、高硬度、耐摩耗性が
要求される材料として用いられている。特に、刃物用な
どの材料としての用途が多い。
ルテンサイト組織に変態するので、高硬度、耐摩耗性が
要求される材料として用いられている。特に、刃物用な
どの材料としての用途が多い。
【0003】これらの材料として用いられる高炭素ステ
ンレス鋼板は、一般に、熱間圧延によって得られた鋼帯
をコイルに巻き取り、焼鈍等の処理を施して、素材とし
て提供されている。鋼帯をコイルに巻き取る方法は、平
鋼板を製造する方法に比べて製造コストが著しく安いの
で、高炭素ステンレス鋼板の製造においても巻き取り工
程が採用されている。しかし、高炭素ステンレス鋼の熱
延鋼板(以下、鋼帯を含め板状の製品を広義の意味で鋼
板と称す)は靭性が低いために、熱延コイルを展開する
際に鋼板が破断することがあり、作業者に危険を及ぼす
恐れがある。また、その後の冷間圧延工程においても、
靱性が低いことに起因して、エッジクラックが発生する
こと、あるいはエッジクラックに伴って破断が生じるこ
と等のトラブルが生じる場合がある。このように、高炭
素ステンレス鋼は、品質上、製造上および安全上の解決
すべき課題が残されているのが実態である。
ンレス鋼板は、一般に、熱間圧延によって得られた鋼帯
をコイルに巻き取り、焼鈍等の処理を施して、素材とし
て提供されている。鋼帯をコイルに巻き取る方法は、平
鋼板を製造する方法に比べて製造コストが著しく安いの
で、高炭素ステンレス鋼板の製造においても巻き取り工
程が採用されている。しかし、高炭素ステンレス鋼の熱
延鋼板(以下、鋼帯を含め板状の製品を広義の意味で鋼
板と称す)は靭性が低いために、熱延コイルを展開する
際に鋼板が破断することがあり、作業者に危険を及ぼす
恐れがある。また、その後の冷間圧延工程においても、
靱性が低いことに起因して、エッジクラックが発生する
こと、あるいはエッジクラックに伴って破断が生じるこ
と等のトラブルが生じる場合がある。このように、高炭
素ステンレス鋼は、品質上、製造上および安全上の解決
すべき課題が残されているのが実態である。
【0004】そのために、これらの課題の解決策とし
て、熱延鋼板の軟質化あるいは靱性の向上対策が講じら
れている。高炭素ステンレス鋼を軟質化するための処理
としては、従来は鋼帯を高温で巻き取り、徐冷する方法
が一般的であった。例えば、900℃以下で熱間圧延を
終了し、800℃以上で軟化処理を施し50℃/時間以
下の冷却速度で徐冷する方法(特開昭59−15383
2号公報)がある。この他、軟質化方法として、特開昭
62−196324号公報には、熱延鋼板に球状化焼鈍
を施し(フェライト+炭化物)組織とすることにより軟
質化した後、A1変態点〜150℃の温度範囲で温間圧
延する方法が開示されている。
て、熱延鋼板の軟質化あるいは靱性の向上対策が講じら
れている。高炭素ステンレス鋼を軟質化するための処理
としては、従来は鋼帯を高温で巻き取り、徐冷する方法
が一般的であった。例えば、900℃以下で熱間圧延を
終了し、800℃以上で軟化処理を施し50℃/時間以
下の冷却速度で徐冷する方法(特開昭59−15383
2号公報)がある。この他、軟質化方法として、特開昭
62−196324号公報には、熱延鋼板に球状化焼鈍
を施し(フェライト+炭化物)組織とすることにより軟
質化した後、A1変態点〜150℃の温度範囲で温間圧
延する方法が開示されている。
【0005】高炭素ステンレス鋼の熱延鋼板の靭性を改
善する方法として、特開平2−101119号公報に
は、熱間圧延後、780℃以上で30分以上保持するこ
とにより、オーステナイト粒内にCr炭化物を析出さ
せ、その炭化物を核としてフェライトを析出させる方
法、特開平6−65639号公報には、双ロール法等に
よって急冷凝固させることにより靭性に優れた高炭素ス
テンレス鋼を得る方法が示されている。
善する方法として、特開平2−101119号公報に
は、熱間圧延後、780℃以上で30分以上保持するこ
とにより、オーステナイト粒内にCr炭化物を析出さ
せ、その炭化物を核としてフェライトを析出させる方
法、特開平6−65639号公報には、双ロール法等に
よって急冷凝固させることにより靭性に優れた高炭素ス
テンレス鋼を得る方法が示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−1538
32号公報および特開昭62−196324号公報の方
法では、ある程度の延性を確保することができる。しか
し、熱延鋼板の常温での靭性を十分に向上させるまでに
は至っていない。
32号公報および特開昭62−196324号公報の方
法では、ある程度の延性を確保することができる。しか
し、熱延鋼板の常温での靭性を十分に向上させるまでに
は至っていない。
【0007】特開平2−101119号公報の方法は、
熱延鋼板の軟質化には効果があるが、常温での衝撃値
( vE20)は20J/cm2を超える程度であり、冷間圧延
工程における安全操業という観点からも、実用上満足で
きる方法とは言えない。
熱延鋼板の軟質化には効果があるが、常温での衝撃値
( vE20)は20J/cm2を超える程度であり、冷間圧延
工程における安全操業という観点からも、実用上満足で
きる方法とは言えない。
【0008】また、特開平6−65639号公報の方法
は、再溶解と急冷凝固といったプロセスを採っているの
で、特殊な製造設備を必要とすることに加えて、工程が
複雑であるために、製造コストが高く、生産性が低いと
いった欠点がある。
は、再溶解と急冷凝固といったプロセスを採っているの
で、特殊な製造設備を必要とすることに加えて、工程が
複雑であるために、製造コストが高く、生産性が低いと
いった欠点がある。
【0009】このように、現状の技術では、高炭素ステ
ンレス鋼の持つ品質、生産性、安全性等、前述の問題点
を解決できていないのが実状である。
ンレス鋼の持つ品質、生産性、安全性等、前述の問題点
を解決できていないのが実状である。
【0010】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、熱延コイル展開時に破断等の恐
れのない、靱性が高く、生産性に優れた高炭素ステンレ
ス鋼板の製造方法を提供することを目的としている。
になされたものであり、熱延コイル展開時に破断等の恐
れのない、靱性が高く、生産性に優れた高炭素ステンレ
ス鋼板の製造方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】従来、高炭素ステンレス
鋼の靭性を向上させる手段としては、おもに鋳造時の凝
固過程で初晶オーステナイト粒界に晶出する巨大な共晶
Cr炭化物の生成を抑制することに注目した対策が採ら
れていた(例えば、特開昭62−196324号公
報)。しかし、本発明者らは、CおよびCr含有率を適
正な範囲に制限することにより、高炭素ステンレス鋼に
おいても、鋼塊を熱間圧延するための1200℃程度の
加熱の際に、Cを鋼中に固溶させ、巨大炭化物を消失さ
せられることを明かにした。
鋼の靭性を向上させる手段としては、おもに鋳造時の凝
固過程で初晶オーステナイト粒界に晶出する巨大な共晶
Cr炭化物の生成を抑制することに注目した対策が採ら
れていた(例えば、特開昭62−196324号公
報)。しかし、本発明者らは、CおよびCr含有率を適
正な範囲に制限することにより、高炭素ステンレス鋼に
おいても、鋼塊を熱間圧延するための1200℃程度の
加熱の際に、Cを鋼中に固溶させ、巨大炭化物を消失さ
せられることを明かにした。
【0012】本発明者らは、上記の調査結果を基に、熱
間圧延中に生成するCr炭化物の形態を制御することに
より、熱延鋼板の靭性を向上させることができると考え
た。
間圧延中に生成するCr炭化物の形態を制御することに
より、熱延鋼板の靭性を向上させることができると考え
た。
【0013】このような観点に立って、高炭素ステンレ
ス鋼の熱延鋼板の靭性を劣化させる原因について詳細に
調査するとともに、熱延鋼板の靭性を向上させることが
できる熱間圧延方法および焼鈍方法について様々な検討
を行った。その結果、下記の新しい知見を得た。
ス鋼の熱延鋼板の靭性を劣化させる原因について詳細に
調査するとともに、熱延鋼板の靭性を向上させることが
できる熱間圧延方法および焼鈍方法について様々な検討
を行った。その結果、下記の新しい知見を得た。
【0014】(a)熱延鋼板の靭性を低下させる主因
は、熱間圧延およびその後の冷却過程でオーステナイト
粒界に析出する鎖状炭化物である。
は、熱間圧延およびその後の冷却過程でオーステナイト
粒界に析出する鎖状炭化物である。
【0015】(b)上記のオーステナイト粒界に析出す
る鎖状炭化物の生成は、熱間圧延後の鋼帯の巻き取り温
度を750℃以下とする低温巻き取りによって防止でき
る。
る鎖状炭化物の生成は、熱間圧延後の鋼帯の巻き取り温
度を750℃以下とする低温巻き取りによって防止でき
る。
【0016】(c)低温巻き取り後、炭化物を球状化す
るための焼鈍(球状化焼鈍)を行うことによって、鋼板
に優れた靱性を付与することができる。
るための焼鈍(球状化焼鈍)を行うことによって、鋼板
に優れた靱性を付与することができる。
【0017】(d)低温巻き取り後の鋼板(熱延コイ
ル)の球状化焼鈍は、AC1以上の温度で保持後、AC1以
下の温度で保持する2段焼鈍法が特に有効である。
ル)の球状化焼鈍は、AC1以上の温度で保持後、AC1以
下の温度で保持する2段焼鈍法が特に有効である。
【0018】本発明は、上記の知見を基に完成させたも
のであり、(1)重量割合で、C:0.4〜0.8%、
Cr:11〜16%を含む高炭素ステンレス鋼を熱間圧
延した後、750℃以下の温度で鋼帯を巻き取り熱延コ
イルとし、熱延コイルに球状化焼鈍処理を施す高炭素ス
テンレス鋼板の製造方法、および(2)重量割合で、
C:0.4〜0.8%、Cr:11〜16%を含む高炭
素ステンレス鋼を熱間圧延した後、750℃以下の温度
で鋼帯を巻き取り熱延コイルとし、この熱延コイルに、
AC1〜(AC1+100)℃の温度範囲で保持し、さらに
(AC1−100)〜AC1℃の温度範囲で保持する2段焼
鈍処理を施す高炭素ステンレス鋼板の製造方法、を要旨
とする。
のであり、(1)重量割合で、C:0.4〜0.8%、
Cr:11〜16%を含む高炭素ステンレス鋼を熱間圧
延した後、750℃以下の温度で鋼帯を巻き取り熱延コ
イルとし、熱延コイルに球状化焼鈍処理を施す高炭素ス
テンレス鋼板の製造方法、および(2)重量割合で、
C:0.4〜0.8%、Cr:11〜16%を含む高炭
素ステンレス鋼を熱間圧延した後、750℃以下の温度
で鋼帯を巻き取り熱延コイルとし、この熱延コイルに、
AC1〜(AC1+100)℃の温度範囲で保持し、さらに
(AC1−100)〜AC1℃の温度範囲で保持する2段焼
鈍処理を施す高炭素ステンレス鋼板の製造方法、を要旨
とする。
【0019】なお、ここで、AC1とは、加熱過程で金属
組織がフェライトからオーステナイトに変態する温度で
あり、本発明が対象とするCr含有率11〜16重量%
(以下、化学組成の%表示は重量%)の高炭素ステンレ
ス鋼の場合には下記の式(1)で表される。
組織がフェライトからオーステナイトに変態する温度で
あり、本発明が対象とするCr含有率11〜16重量%
(以下、化学組成の%表示は重量%)の高炭素ステンレ
ス鋼の場合には下記の式(1)で表される。
【0020】 AC1=870−50[%C] 式(1) ただし、[%C]:高炭素ステンレス鋼中のC含有率 測定時の昇温速度:1〜5℃/秒
【0021】
【作用】本発明が対象としている高炭素ステンレス鋼の
化学組成範囲とその限定理由あるいは望ましい範囲、お
よび本発明の製造条件について、以下に説明する。
化学組成範囲とその限定理由あるいは望ましい範囲、お
よび本発明の製造条件について、以下に説明する。
【0022】C:下限を0.4%としたのは、0.4%
未満では刃物用材料として必要な高い硬度が得られない
からである。また、0.8%を超えると鋳造の際の凝固
時に巨大なCr炭化物が析出し、熱間圧延後にもその影
響が残るので、熱延鋼板の靭性が低下する。さらにCr
炭化物の量も多いので、耐食性も悪くなる。そのため
に、C含有量の上限は0.8%とした。
未満では刃物用材料として必要な高い硬度が得られない
からである。また、0.8%を超えると鋳造の際の凝固
時に巨大なCr炭化物が析出し、熱間圧延後にもその影
響が残るので、熱延鋼板の靭性が低下する。さらにCr
炭化物の量も多いので、耐食性も悪くなる。そのため
に、C含有量の上限は0.8%とした。
【0023】Cr:Crは、鋼の一般的な耐食性を向上
させる上で必須の合金元素である。
させる上で必須の合金元素である。
【0024】その基本的な耐食性を確保するには11%
以上必要である。また、16%を超えると凝固時に巨大
なCr炭化物が生成すると同時に、オーステナイト粒界
に炭化物が鎖状に生成しやすくなり、靭性が著しく劣化
する。そのため、上限は16%と定めた。
以上必要である。また、16%を超えると凝固時に巨大
なCr炭化物が生成すると同時に、オーステナイト粒界
に炭化物が鎖状に生成しやすくなり、靭性が著しく劣化
する。そのため、上限は16%と定めた。
【0025】Si、Mn:いずれも溶鋼の脱酸用として
必要な元素である。しかし、Si含有率が1%を超える
と熱間加工性および冷間加工性が悪くなる。また、Mn
含有率が1%を超えると焼き入れの際に残留オーステナ
イトが増加し、焼入硬度が低下する。したがって、Si
およびMn含有率の上限は1%とすることが望ましい。
必要な元素である。しかし、Si含有率が1%を超える
と熱間加工性および冷間加工性が悪くなる。また、Mn
含有率が1%を超えると焼き入れの際に残留オーステナ
イトが増加し、焼入硬度が低下する。したがって、Si
およびMn含有率の上限は1%とすることが望ましい。
【0026】その他の元素:P、Sなどの不可避的に含
まれる元素は極力少ない方がよい。
まれる元素は極力少ない方がよい。
【0027】通常の手段で工業的に製造可能なレベル
は、P:0.03%以下、S:0.01%以下程度であ
り、本発明が対象としている高炭素ステンレス鋼の場合
にも、そのレベル以下が好ましい。
は、P:0.03%以下、S:0.01%以下程度であ
り、本発明が対象としている高炭素ステンレス鋼の場合
にも、そのレベル以下が好ましい。
【0028】本発明において、熱間圧延後の鋼帯の巻き
取りを、750℃以下の低温巻き取りとする理由は次の
とおりである。
取りを、750℃以下の低温巻き取りとする理由は次の
とおりである。
【0029】鋼帯の巻き取り開始温度が750℃を超え
ている場合には、巻き取り後の冷却過程で、オーステナ
イト粒界に鎖状の炭化物が生成し、熱延鋼板の靭性を著
しく低下させる。したがって、鋼帯の巻き取り開始温度
の上限は750℃とした。また、巻き取り開始温度が低
い場合には、鋼板の靱性には問題がないが、鋼板の硬度
が高くなるので、巻取り作業に支障を来す場合がある。
したがって、巻き取り温度の下限は、500℃以上とす
ることが望ましい。
ている場合には、巻き取り後の冷却過程で、オーステナ
イト粒界に鎖状の炭化物が生成し、熱延鋼板の靭性を著
しく低下させる。したがって、鋼帯の巻き取り開始温度
の上限は750℃とした。また、巻き取り開始温度が低
い場合には、鋼板の靱性には問題がないが、鋼板の硬度
が高くなるので、巻取り作業に支障を来す場合がある。
したがって、巻き取り温度の下限は、500℃以上とす
ることが望ましい。
【0030】なお、本発明の鋼帯の巻き取り温度は、式
(1)から求められるAC1温度830〜850℃(本発
明の対象鋼のC含有率0.4〜0.8%より算出)に比
べて、80℃以上低い温度となっている。
(1)から求められるAC1温度830〜850℃(本発
明の対象鋼のC含有率0.4〜0.8%より算出)に比
べて、80℃以上低い温度となっている。
【0031】本発明は、鋼帯を低温で巻き取り熱延コイ
ルとし、それに続く箱型炉等による熱延コイルの焼鈍を
組み合わせることによってCr炭化物の形態を制御し、
熱延鋼板の靭性を向上させることを特徴としている。そ
のために、球状化焼鈍が必要である。
ルとし、それに続く箱型炉等による熱延コイルの焼鈍を
組み合わせることによってCr炭化物の形態を制御し、
熱延鋼板の靭性を向上させることを特徴としている。そ
のために、球状化焼鈍が必要である。
【0032】本発明の球状化焼鈍としては、通常のAC1
直上近傍の温度での焼鈍方法(例えば、ステンレス鋼便
覧;P.681、1974年)を採用することができ
る。この通常の焼鈍方法でも、本発明の目的とする靱性
を備えた高炭素ステンレス鋼板を得ることができる。さ
らに、好ましいのは、前記の2段焼鈍法である。2段焼
鈍法によれば、鋼板の靱性をいっそう向上させることが
できる。
直上近傍の温度での焼鈍方法(例えば、ステンレス鋼便
覧;P.681、1974年)を採用することができ
る。この通常の焼鈍方法でも、本発明の目的とする靱性
を備えた高炭素ステンレス鋼板を得ることができる。さ
らに、好ましいのは、前記の2段焼鈍法である。2段焼
鈍法によれば、鋼板の靱性をいっそう向上させることが
できる。
【0033】2段焼鈍法において、1段目の焼鈍温度
を、AC1〜(AC1+100)℃(本発明の対象鋼の場
合、AC1は830〜850℃、ただしAC1温度測定時の
昇温速度は1〜5℃/秒)とする理由は、熱延鋼板の金
属組織をオーステナイトに逆変態させることにより、炭
化物をすばやく成長させ、球状化させるためである。し
かし、(AC1+100)℃を超えると固溶炭素が多くな
るので、炭化物を十分に成長させることができない。ま
た、製造コストが高くなる原因にもなる。したがって、
1段目の焼鈍温度は上記の範囲とした。1段目の焼鈍時
間は、炭化物を成長させ、十分に球状化させるために、
1時間以上とするのが望ましい。
を、AC1〜(AC1+100)℃(本発明の対象鋼の場
合、AC1は830〜850℃、ただしAC1温度測定時の
昇温速度は1〜5℃/秒)とする理由は、熱延鋼板の金
属組織をオーステナイトに逆変態させることにより、炭
化物をすばやく成長させ、球状化させるためである。し
かし、(AC1+100)℃を超えると固溶炭素が多くな
るので、炭化物を十分に成長させることができない。ま
た、製造コストが高くなる原因にもなる。したがって、
1段目の焼鈍温度は上記の範囲とした。1段目の焼鈍時
間は、炭化物を成長させ、十分に球状化させるために、
1時間以上とするのが望ましい。
【0034】2段目の焼鈍温度を、(AC1−100)〜
AC1℃としたのは、1段目の焼鈍で球状化させた炭化物
をさらに成長させ、固溶炭素量を十分減少させて鋼板の
靭性を高くするためである。AC1温度以下とするのは、
Cの固溶率が低いフェライト相で保持する方が、固溶炭
素量を減らしやすいからである。また、焼鈍温度の下限
を(AC1−100)℃とするのは、その温度以下では炭
化物の成長が遅過ぎるためである。2段目の焼鈍時間
は、十分に炭化物を成長させる観点から、5時間以上と
するのが望ましい。
AC1℃としたのは、1段目の焼鈍で球状化させた炭化物
をさらに成長させ、固溶炭素量を十分減少させて鋼板の
靭性を高くするためである。AC1温度以下とするのは、
Cの固溶率が低いフェライト相で保持する方が、固溶炭
素量を減らしやすいからである。また、焼鈍温度の下限
を(AC1−100)℃とするのは、その温度以下では炭
化物の成長が遅過ぎるためである。2段目の焼鈍時間
は、十分に炭化物を成長させる観点から、5時間以上と
するのが望ましい。
【0035】
【実施例】実施例に基づいて本発明を具体的に説明す
る。
る。
【0036】表1に、用いた供試材の化学組成およびA
C1温度を示す。
C1温度を示す。
【0037】
【表1】
【0038】真空溶解法により、表1の化学組成を持つ
高炭素ステンレス鋼を溶製し、50kg鋼塊に鋳造し
た。この鋼塊を鍛造し、厚さ40mm、幅100mm、
長さ150mmの熱間圧延用素材を作製した。次に、こ
の熱間圧延用素材を1230℃に加熱した後、厚さ40
mmから5mmまで、最終パス温度950℃以上の条件
で熱間圧延し、鋼帯(鋼板)を得た。次に、その鋼帯を
巻き取り開始温度としての900〜400℃の各温度か
ら、熱延コイルとする場合と同じ冷却条件で巻き取り処
理を施した。この場合の温度降下速度は約40℃/hで
ある。さらに、この熱延鋼板に、下記の3つの条件で球
状化焼鈍を施した。
高炭素ステンレス鋼を溶製し、50kg鋼塊に鋳造し
た。この鋼塊を鍛造し、厚さ40mm、幅100mm、
長さ150mmの熱間圧延用素材を作製した。次に、こ
の熱間圧延用素材を1230℃に加熱した後、厚さ40
mmから5mmまで、最終パス温度950℃以上の条件
で熱間圧延し、鋼帯(鋼板)を得た。次に、その鋼帯を
巻き取り開始温度としての900〜400℃の各温度か
ら、熱延コイルとする場合と同じ冷却条件で巻き取り処
理を施した。この場合の温度降下速度は約40℃/hで
ある。さらに、この熱延鋼板に、下記の3つの条件で球
状化焼鈍を施した。
【0039】 860℃×10時間+炉冷(本発明に
用いる通常の焼鈍法) 900℃×1時間+780℃×6時間+空冷(本発
明の2段焼鈍法) 900℃×1時間+700℃×6時間+空冷(比較
例の2段焼鈍法) 上記の処理によって得られた試験材から、厚さ10m
m、幅5mm、長さ55mm、ノッチ形状V型(深さ2
mm)のシャルピー衝撃試験片を作製し、この試験片を
用いて、温度25℃の条件で衝撃試験を行った。
用いる通常の焼鈍法) 900℃×1時間+780℃×6時間+空冷(本発
明の2段焼鈍法) 900℃×1時間+700℃×6時間+空冷(比較
例の2段焼鈍法) 上記の処理によって得られた試験材から、厚さ10m
m、幅5mm、長さ55mm、ノッチ形状V型(深さ2
mm)のシャルピー衝撃試験片を作製し、この試験片を
用いて、温度25℃の条件で衝撃試験を行った。
【0040】(実施例1)供試材A、BおよびCを対象
に、鋼帯の巻き取り開始温度と鋼板の衝撃値との関係を
確認した。なお、熱延鋼板の球状化焼鈍は、本発明の2
段焼鈍法(上記の条件)とした。図1に試験結果を示
す。
に、鋼帯の巻き取り開始温度と鋼板の衝撃値との関係を
確認した。なお、熱延鋼板の球状化焼鈍は、本発明の2
段焼鈍法(上記の条件)とした。図1に試験結果を示
す。
【0041】図1から明かなように、供試材A、B、C
ともに、巻き取り開始温度750℃までは、衝撃値が3
0J/cm2 を超えており、鋼板は十分な靱性を持って
いる。それに対し、巻き取り温度が750℃を超えると
衝撃値が急激に低下する。したがって、巻き取り開始温
度は、750℃以下とする必要があることが確認され
た。また、巻き取り開始温度が400℃程度と低い場合
には、衝撃値の面では問題はないが、鋼板の硬度が高い
ために、鋼帯の巻き取り作業に難がある。したがって、
巻き取り開始温度の下限は、500℃以上が好ましいと
いえる。なお、衝撃値のレベルは、供試材Aが高く、
B、Cの順に低くなっている。これは、C含有率の影響
によるものであり、本実施例でもC含有率が低い程靱性
が高い傾向が認められた。
ともに、巻き取り開始温度750℃までは、衝撃値が3
0J/cm2 を超えており、鋼板は十分な靱性を持って
いる。それに対し、巻き取り温度が750℃を超えると
衝撃値が急激に低下する。したがって、巻き取り開始温
度は、750℃以下とする必要があることが確認され
た。また、巻き取り開始温度が400℃程度と低い場合
には、衝撃値の面では問題はないが、鋼板の硬度が高い
ために、鋼帯の巻き取り作業に難がある。したがって、
巻き取り開始温度の下限は、500℃以上が好ましいと
いえる。なお、衝撃値のレベルは、供試材Aが高く、
B、Cの順に低くなっている。これは、C含有率の影響
によるものであり、本実施例でもC含有率が低い程靱性
が高い傾向が認められた。
【0042】(実施例2)供試材A、B、Cを対象に、
鋼帯の巻き取り開始温度と球状化焼鈍条件との組み合わ
せおよび熱延鋼板の衝撃値の関係を確認した。熱延鋼板
の球状化焼鈍は、前記の、およびの3条件とし
た。表2に試験結果を示す。
鋼帯の巻き取り開始温度と球状化焼鈍条件との組み合わ
せおよび熱延鋼板の衝撃値の関係を確認した。熱延鋼板
の球状化焼鈍は、前記の、およびの3条件とし
た。表2に試験結果を示す。
【0043】
【表2】
【0044】本発明例の試験No.1〜6については、
巻き取り開始温度が本発明の範囲内(600℃または7
00℃)であるので、本発明に用いる通常の焼鈍方法
(、試験No.1〜3)の場合でも、本発明の2段焼
鈍法(、試験No.4〜6)の場合でも、衝撃値が3
0J/cm2 を超えており、鋼板が十分な靱性を持って
いることが分かる。中でも、本発明の2段焼鈍法による
処理では、供試材Cの場合でも衝撃値が40J/cm2
を超えており、鋼板が優れた靱性を備えていることが裏
付けられた。
巻き取り開始温度が本発明の範囲内(600℃または7
00℃)であるので、本発明に用いる通常の焼鈍方法
(、試験No.1〜3)の場合でも、本発明の2段焼
鈍法(、試験No.4〜6)の場合でも、衝撃値が3
0J/cm2 を超えており、鋼板が十分な靱性を持って
いることが分かる。中でも、本発明の2段焼鈍法による
処理では、供試材Cの場合でも衝撃値が40J/cm2
を超えており、鋼板が優れた靱性を備えていることが裏
付けられた。
【0045】一方、比較例については、鋼帯の巻き取り
開始温度が本発明の範囲より高い試験No.7、8、1
0では、球状化焼鈍条件が適切(前記または)であ
っても、衝撃値が30J/cm2 以下で、鋼板の靱性が
不十分であることが分かる。
開始温度が本発明の範囲より高い試験No.7、8、1
0では、球状化焼鈍条件が適切(前記または)であ
っても、衝撃値が30J/cm2 以下で、鋼板の靱性が
不十分であることが分かる。
【0046】また、巻き取り開始温度が600℃で本発
明の範囲内であっても、2段焼鈍法による球状化焼鈍条
件が本発明の範囲外の場合(試験No.9)には、衝撃
値が極めて低く、鋼板の靱性に問題があることが確認さ
れた。
明の範囲内であっても、2段焼鈍法による球状化焼鈍条
件が本発明の範囲外の場合(試験No.9)には、衝撃
値が極めて低く、鋼板の靱性に問題があることが確認さ
れた。
【0047】
【発明の効果】本発明の製造方法で得られる高炭素ステ
ンレス鋼板は、鋼板の靱性が高いので、熱延コイルを展
開する際に鋼板が破断する恐れがない。また、冷間圧延
を行っても、エッジクラックの発生あるいは鋼板の破断
等の懸念もない。したがって、靱性が高く品質のよい高
炭素ステンレス鋼板を歩留まりよく、安全に製造するこ
とができる。さらに、本発明の製造方法は、従来用いら
れている製造設備を利用して、高炭素ステンレス鋼板を
連続的に製造することができるので、低い製造コストで
大量に生産することができる等優れた特長を有してい
る。
ンレス鋼板は、鋼板の靱性が高いので、熱延コイルを展
開する際に鋼板が破断する恐れがない。また、冷間圧延
を行っても、エッジクラックの発生あるいは鋼板の破断
等の懸念もない。したがって、靱性が高く品質のよい高
炭素ステンレス鋼板を歩留まりよく、安全に製造するこ
とができる。さらに、本発明の製造方法は、従来用いら
れている製造設備を利用して、高炭素ステンレス鋼板を
連続的に製造することができるので、低い製造コストで
大量に生産することができる等優れた特長を有してい
る。
【図1】鋼帯の巻き取り開始温度と得られた熱延鋼板の
衝撃値との関係を示す図である。
衝撃値との関係を示す図である。
Claims (2)
- 【請求項1】重量割合で、C:0.4〜0.8%、C
r:11〜16%を含む高炭素ステンレス鋼板の製造方
法において、熱間圧延後、750℃以下の温度で鋼帯を
巻き取り熱延コイルとした後、前記熱延コイルに球状化
焼鈍処理を施すことを特徴とする高炭素ステンレス鋼板
の製造方法。 - 【請求項2】重量割合で、C:0.4〜0.8%、C
r:11〜16%を含む高炭素ステンレス鋼板の製造方
法において、熱間圧延後、750℃以下の温度で鋼帯を
巻き取り熱延コイルとした後、前記熱延コイルに、AC1
〜(AC1+100)℃温度範囲で保持し、さらに(AC1
−100)〜AC1℃の温度範囲で保持する2段焼鈍処理
を施すことを特徴とする高炭素ステンレス鋼板の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16981695A JPH0920923A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 高炭素ステンレス鋼板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16981695A JPH0920923A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 高炭素ステンレス鋼板の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0920923A true JPH0920923A (ja) | 1997-01-21 |
Family
ID=15893440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16981695A Pending JPH0920923A (ja) | 1995-07-05 | 1995-07-05 | 高炭素ステンレス鋼板の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0920923A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011514438A (ja) * | 2008-01-31 | 2011-05-06 | デュモント スイッツァランド アクチェンゲゼルシャフト | 単一シリンダ型スラスト圧延法、該単一シリンダ型スラスト圧延法のための装置、及び該単一シリンダ型スラスト圧延法を用いて製造された製品 |
| WO2013047237A1 (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-04 | 日立金属株式会社 | 刃物用ステンレス鋼およびその製造方法 |
| JP2014070229A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-21 | Hitachi Metals Ltd | 刃物用鋼帯の製造方法 |
| WO2014156806A1 (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | 日立金属株式会社 | 刃物用ステンレス鋼の中間素材 |
| WO2018212155A1 (ja) * | 2017-05-18 | 2018-11-22 | 日立金属株式会社 | 刃物用鋼帯の製造方法および刃物用鋼帯 |
-
1995
- 1995-07-05 JP JP16981695A patent/JPH0920923A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2011514438A (ja) * | 2008-01-31 | 2011-05-06 | デュモント スイッツァランド アクチェンゲゼルシャフト | 単一シリンダ型スラスト圧延法、該単一シリンダ型スラスト圧延法のための装置、及び該単一シリンダ型スラスト圧延法を用いて製造された製品 |
| WO2013047237A1 (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-04 | 日立金属株式会社 | 刃物用ステンレス鋼およびその製造方法 |
| JP5333695B1 (ja) * | 2011-09-26 | 2013-11-06 | 日立金属株式会社 | 刃物用ステンレス鋼およびその製造方法 |
| CN103827339A (zh) * | 2011-09-26 | 2014-05-28 | 日立金属株式会社 | 刀具用不锈钢及其制造方法 |
| CN103827339B (zh) * | 2011-09-26 | 2015-04-01 | 日立金属株式会社 | 刀具用不锈钢及其制造方法 |
| JP2014070229A (ja) * | 2012-09-27 | 2014-04-21 | Hitachi Metals Ltd | 刃物用鋼帯の製造方法 |
| WO2014156806A1 (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | 日立金属株式会社 | 刃物用ステンレス鋼の中間素材 |
| CN104838031A (zh) * | 2013-03-25 | 2015-08-12 | 日立金属株式会社 | 刀具用不锈钢的中间坯料 |
| WO2018212155A1 (ja) * | 2017-05-18 | 2018-11-22 | 日立金属株式会社 | 刃物用鋼帯の製造方法および刃物用鋼帯 |
| JPWO2018212155A1 (ja) * | 2017-05-18 | 2020-03-26 | 日立金属株式会社 | 刃物用鋼帯の製造方法および刃物用鋼帯 |
| US12195821B2 (en) | 2017-05-18 | 2025-01-14 | Proterial, Ltd. | Method for manufacturing steel strip for blade, and steel strip for blade |
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